N°
936
1er mai 2022
オヴニー・パリの新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Spécial
02 - 03 - 09
Culture
05
新しいアルベール・カーン博物館へ。
「ピカソとアラブ前衛芸術家たち」展。 Petites Annonces
10 -11
暮らしに便利な情報満載の掲示板。
12
毎月 1 日発行
Gratuit / 無料
アルベール・カーン博物館で 世 界 を 旅 する︒ 撮影者不明、1911年 © Département des Hauts-de-Seine / Musée départemental Albert-Kahn - Collection Archives de la Planète
オービュッソン︑ 宮崎駿を織る︒
Portrait
PRO のプロフィール。
パ
リ西 南 の 隣 町 ブ ローニュ・ビヤンクー ル市。アルベール・ カーン博物館が、6年間の工事 を経てついに再オープンした。 銀行家カーンが50年近く住んだ 邸宅の敷地で、彼自身も構想 を練りながら庭師たちと造った 庭が有名だ。イギリスの庭、フ ランスの庭、マグレブの針葉樹 林...などと隣接して日本庭園も あり、1930年代からブローニュ きっての名所となっている。そこ に隈研吾氏が設計した新しい ミュージアムが建てられた。 この博物館はまた、20世紀 初頭、カーンが世界の国々にカ メラマンを派遣し撮影させた、 「地球映像資料館」と呼ばれる 写真と映像の膨大なコレクショ ンでも名高い。新しい展示室は、 7万枚以上あるそれらガラス乾 板写真が容易に、かつふんだ んに見られるよう工夫が凝らさ れた。裏面から光を当てて映し 出されるガラス乾板写真は、思 いのほか色鮮やかで美しい。一 世紀前の世界の人々、 景色、 服装、 日本の町...カーンとともに世界 を旅することができる場所だ。 庭造りも「地球映像資料館」 も、カーンが一代で成した財産 を投じて実現した。単なる金持 ちの道楽、ではないらしい。彼 は人々が他者に目を向け理解し あってこそ世界の平和を築ける と信じた。アルベール・カーン とはどんな人だったのだろう。 ブローニュへ行ってみた。 (六)