N°
788
15 juin 2015
オヴニー・パリの新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m o v n i @ i l y f u n e t . c o m tél:+33(0)1 4700 1133
Actualitésふ
02
ふA table!
06
Made in France
09
アレヴァ原子炉部門を EDF が買収。 ブルターニュ風子羊の煮込み。 21 世紀のレオ・フェレ現わる! 暮らしに便利・掲示板。
12-15
パリの大杉 栄。
Petites Annonces
毎月 1 日・15 日発行
Gratuit / 無料
ア
ナ キスト、 大 杉 栄 (1885-1923年 ) 。今 でも読みつがれてい
る彼の文章は天衣無縫の楽天主 義と自由を求める精神に貫かれて いる。そして、みずからの思想に 矛盾することなく、彼の生きざま 自体も奔放だった。 叩き上げの軍人の子として生ま れながら、不良ぶりがたたって陸 軍幼年学校を放校される。外交 官を志して外国語学校に入るが、 堺利彦や幸徳秋水の平民社と出 会い、活動家として破天荒な道 を歩み始める。以来、著作の発 禁や投獄はもちろんのこと、関係 のあった女性も数知れない。最 期は関東大震災の混乱の中で憲 兵らに虐殺されて短い命を終えた。 死の直前、1923年の2月から6 月にかけて彼はフランスにいた。 「美は乱調にあり」と喝破(かっぱ) した男は、官憲の目を盗み、中国 人の偽名を使った密航という形 で滞在しながらも、天性の語学力 を駆使して同志と語らい、美食に 舌鼓を打ち、ハンサムぶりを武 器に夜の蝶と戯れ 〈狂乱の時代〉 のパリで享楽の限りをつくした。 彼が去ってから91年目の初夏 のパリ。希代の自由人の足跡を 追いつつ、駆け抜けてみることに しよう。 (浩)
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