à table 7 R
estaurant
Mets Gusto — たまの贅沢に軽いテイストの地中海料理が食べたい。 Poulpe de Roc - Feuilles d'épinard - Ail confit
突然タコが食べたくなった。この夏、バスクに旅行 した時に、小さな漁港で穫れたてのタコを料理しても らって食べた、あのおいしさが忘れられない。と、い うことで、フランス料理では珍しく、おいしくタコを 料理してくれる店へ。お目当てのタコは、小ぶりの岩 ダコ(15 € )で、たっぷりのホウレンソウとニンニク のコンフィが添えられ、温かい前菜として供される。 新鮮な素材を使っているせいか、抜群の火の通し加減 のせいか、タコは独特の歯ごたえを残しながらもとて も柔らかでおいしい! 塩味が効いているので、皮ご と焼いて中身がペースト状になったニンニクやホウレ ンソウと一緒に食するとますますいい感じ。グラスで とったシャルドネ(6 € )との相性も抜群だ。 メインには、真ダラとカキにポロネギのソースを添
ザートまでしっかり楽しめるのがいい。デザートも軽 めのものが多く、試して欲しいものばかり。例えば、
えた一品(27 € )を取ってみる。絶妙に火が通された
ピエモンテ産ヘーゼルナッツ入りのチョコレートムー
真ダラに、大粒のカキが 2 つ。「火を通したカキもこん
ス(9 €)は、周囲をごく薄いチュイールで包んでいて、
なにおいしいのになぁ」と、思わずつぶやいてしまう
異なる食感も楽しいデザートで、満足感もたっぷり。
のは、フランスでは調理したカキを食べる機会がとて
決してお安くはないが、何を頼んでもおいしいし、
も少ないからか。魚料理はボリュームが少なくなりが
スタッフの応対も素晴らしいので、試してみる価値は
ちだが、ジャガイモの小片が真ダラやカキの下に隠れ
絶対にあるレストラン。たまの贅沢と割り切って、た
ていたりと気配りもあって嬉しくなる。
んと味わいたい。日替わりの前菜(11 €)とメイン(22 €)
ア・ラ・カルトでしっかり前菜とメインをとってし
を取って割安になる 27 € のランチも悪くない。(里)
まうとデザートの余裕はなくなってしまうのが普通だ が、この店では、バターよりもオリーブオイルを使い、
79 rue de la Tour 16e 01.4072.8446 M° Rue de la Pompe 火
シンプルに仕上げているため、胃にもたれないのでデ
~金 12h-14h/19h30-22h、土 19h30-22h。日月休。
B
on et pas cher ウガ風味のソースだが、淡白な味を損な わないように酸味が飛び出ることなく繊 細だ。タルタルに絡んだソースは、パル ミジャーノと驚きの黒ゴマペースト。 食欲に火がついて、9 € ものからイカ のグリルとイベリコ豚も追加。ぷりぷり のイカは香ばしく、付け合わせの根菜も 絶妙。豚は柔らかく煮込まれていて、黒 オリーブとチョリソのソースにカブがよ と、シックで広々とした店内には沢山の テーブル席、中央には大きなカウンター に囲まれてシェフが腕を振るっている。
く合っている。 いずれも素材を活かすために緻密な配 合で味付けされている。こんな質の高い
タパスは 6 € 皿と 9 € 皿があり、6 €
料理を気負わず気軽につまんで分け合え
ものから自由に 1 品と、好きなワインま
るなんて、ありがたいコンセプト。おま
たはビールが選べて 8 € という魅力的な
けにタパスバーとしてだけでなく、しっ
Happy Tapas(17h-20h)。友人 2 人と
かり前菜とメインを楽しんでレストラン
星付きレストランで修行を積んだシェ
鶏肉のコロッケ、スズキの刺身、牛肉の
としても使えるスグレものだ。(み)
フのタパスバー、そう聞いて試さずには
タルタルを注文した。コロッケは、甘み
いられない。大通りに目立った看板もな
と酸味が後を引くソース、キノコの風味
16 bd Montmartre 9e 01.4246.1425 M ° Richelieu-Drouot
く見落としそうになりながらたどり着く
が濃厚。スズキは、柑橘(かんきつ)とショ
新鮮素材に繊細な調理 タパス感覚で楽しめる。 〈タパス&ビストロ〉Le
BAT
12h-15h/17h-23h。日・土昼休。
15 novembre 2013 OVNI 753