N°714
15 fév. 2012
オヴニー・パリの新聞 月 2 回発行・無料 LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT www.ovninavi.com ovni@ilyfunet.com tél:+33(0)1 4700 1133 fax:+33(0)1 4700 4428
「アルメニア人虐殺否定罪」̶ 2 ミラがラブレターをもらった̶ 4 美しきエレーヌを作る ̶ 6 サンド特集 ̶ 8,9 3 行広告 ̶ 10,11,12,13
Articles en français —15 日本のフランス関係ルポ̶ 16
ジョルジュ・サンドの国へ…。 Châteauroux 駅からバスにゆられて 30 分ほど行くと、田園風景の中に 「ジョルジュ・サンドの領地に入りました」と 書かれた看板があらわれた。
後にジョルジュ・サンドと名乗る オロール・デュパンは、17 歳の時に 祖母からこの城館を受け継いで、 250 ヘクタールの敷地をとりしきる 城主となる。
ベリー地方(現サントル地方)にある小さな村ノアン
パリの 9 区にあるロマン派美術館にも ジョルジュ・サンドの遺品が 数多く収められている。上の写真は オーギュスト・シャルパンティエによる、 サンドの一番有名な肖像画のオリジナル。
でもあった。4 歳の時にここで暮らす祖母にひきとられ
には、19 世紀のフランス文学を代表する作家のひとり、
たサンドは、亡くなるまでの 68 年間、この城館を生活
ジョルジュ・サンド(1804-1876)が暮らした城館が
のベースとし、いつくしんだ。処女作の『アンディアナ』
残っている。
をはじめ、その著作の実に約 6 割もがここで生まれた。
スキャンダラスな恋愛遍歴で知られるサンドだが、生 涯に約 100 もの名作を残した職業作家であり、ふたり の子供の母であり、また、植物や花を愛する自然愛好家
パリから南へ約 300km。作家にとって休息と創作の場 であり続けたノアンを訪ねた。(さ)
特集は 8 頁、9 頁につづく