外国での子育ては、戸惑いや悩みがつきもの。そこで、日米の叱り方の違い、ベテランママ の座談会、親子で楽しめる遊び場などをご紹介します。ちょっと立ち止まって、子育てを楽 取材・文:越宮照代、大橋司 写真:田中雄一郎 イラスト:木村昌代 しむゆとりを持ってみませんか?
日米の叱り方の違い 異文化コミュニケ-ションに詳しい遊学舎の 中島晴世さんに、日米の叱り方の違いについ て寄稿してもらった。
プロフィール:中島晴世
東京外国語大学卒業。愛知 淑徳大学修士課程修了。サ ンフランシスコ州立大学異 文化感情心理研究所の客員 研究員を経てシアトルへ。1 歳半から小学生までの子ど もたちに日本語を教える遊 学舎を主宰。 ☎ 206-719-1741 www.yugakusha.org
「これ買って~!」 スーパーで子どもがひっくり返って泣きわめき だしたら、 あなたはどうしますか。 子どもを叱る時、アメリカ人のお母さんは、静か に、低い、落ち着いた声のトーンで話します。そし さんは、 「だから言ったでしょ!」 「~できないの?」 て子どもを脇に連れて行き、子どもの目を見なが と感情的に声を張り上げがちです。 ら、ゆっくり 「何が悪いか」という事実を諭します。 いわゆるタイムアウトです。一方、日本人のお母 (「マイペースにいきいき子育て」8 ページに続く)