シアトルは芸術に親しむには格好の街。今回はモザイクアートに挑戦、音楽教室訪問、 ギャラリーのみどころ紹介、コンサートの楽しみ方など、芸術にちなんだ情報を満載! ちょっと変わったアートサイトもご紹介します。 取材・文:越宮照代、大橋司、川田エミ 写真:大橋司
私だけのオリジナル作品 モザイクアートに挑戦! モノ作りの経験のない人でも簡単にアー ト作品を制作できる、と聞いてウォーリング フォードにあるモザイクアート教室「Seattle Mosaic Arts piecing together」を訪ねてみた。 アメリカでも珍しいこのモザイクアート専 門の教室は、オーナーのクレア・バーネットさ んが数年前に始めたもの。店内には色別にわ けられた小さなガラス片の詰まった瓶がずら りと並び、壁には完成作品が飾られるなど、カ ラフルな空間が広がる。
今回体験するのは「クイック・スターターク レ ー シ ョ ン を 得 ラス」という、小さな作品を3時間で完成させ て、ようやく手が る初心者向けのクラス。 「 少人数制のアット 動き始めた。ドキ ホームな雰囲気の中で、気軽にモザイクアー ド キ と 緊 張 し な トに触れられます」と、インストラクターのエ が ら 下 絵 を 終 わ ミリーさん。 らせ、いよいよ素 まず渡されるのはB5サイズ程の真っ白な 材 を 選 ん で 実 際 スチロール製のカンバス。そこに鉛筆やコン に 制 作 し て い く パスなどで自由に下絵を描いた後、薄いシー メ イ ン パ ー ト へ トを貼り、その上から下絵をなぞって素材を と突入。 置いていく。各素材の説明を聞いた 教室内の棚に 後、最終的に何を作るのかを相談して は 素 材 が 並 べ ら 決める。ウォールハンギング、鍋敷き、 れ、参加者はその ガーデンストーンの3つから選べる 中 か ら 自 由 に 選 素材サンプルを手に説明する ようになっており、今回は室内で飾っ べる。薄いステン エミリーさん て鑑賞できる「ウォールハンギング」 ドガラス、厚めのセメントタイプ、表面がでこ を選択した。ガーデンストーンは屋外 ぼこしているものから均一のもの、感触がザ で使用するため、風雨に強い素材を選 ラっとしていたりツルツルしていたりとバラ ぶなどいくつか注意点があるが、室内 エティ豊か。各素材で特徴が違うため、何を作 ならその心配はない。初心者の私は下 るかによって扱い方が違うそうだ。素材につ 絵のアイデアが浮かばず戸惑ったが、 いてわからないことがあれば、エミリーさん 教室内に飾られた作品からインスピ (「秋こそ始めたい 気軽に楽しめるアート&音楽」12 ページに続く)