平成17年12月議会

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狭山市議会議員

こやの 剛

VOL 7

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・12月議会 主な議案 ・こやの 剛 一般質問より ~公共施設統廃合について質問!~ ・幼保一元化の現場を見る! ~埼玉県・岡部町

11 月29 日に開会された 12 月議会は 55 議案が審議されました。 主な内容は以下のとおりです。 国民健康保険税の税率 UP!多額の赤字補填を解消! 国民健康保険は市で運営しています。近年では加入者の保険料収入 では賄いきれず、多額の赤字が生じ、一般会計から補填をしています。 しかも年々増加傾向(平成9年度、約3億→16年度、約10億円!) 限度額を50万円→53万円へ引上げをはじめ、一人当たり5338 円、7.85%の引上げで全体として約3億5千万円の増となります。

市内17の公共施設に指定管理者制度導入! 今まで、市の出資法人等のみに許されていた公共施設の管理業務 が企業などの民間事業者にも開放。これにより、市の支出も主に人 件費等の削減が図られ、全体で約8千万円の節減となります。また 第2、3児童館やサピオ稲荷山の管理は民間企業が行うことになり、 今までにないサービス向上が図られます。

市職員の給与削減!来年4月にはさらに引き下げか? 削減

給料

人事院勧告に合わせ、一人当たり約4300円、全体としては5 00万円の削減となります。さらに、11月21日には仲川市長 から来年4月を目途として、調整手当、期末・勤勉手当の大幅削 減案が示されました。 (約4億円の削減効果)


現地・現場主義が私のモットーです!

幼保一元化の現場を見る!~岡部町 以前から主張しているとおり、幼稚園、 保育園の一体化は必要だと思っておりま す。来年度には幼保一元化施設が正式に認 められます。そこで、全国に先駆けて、一 元化に取り組んでいる岡部町の「みらい幼 児園」を視察してきました。

《キーワードは「自分たちの力」で》 幼児園は建設に際して当初、国、県の補助金を見込 み、その為、建設費約12億円、鉄筋コンクリート 2階建てという「ゴッツイ」計画でした。神尾町長 が平成15年に就任すると、自分達の知恵、力、財 源による計画の見直しを発表。その結果・・・ ■ 12億円の施設建設費とどこでもありふれた設計 → 徹底したコスト削減で約4億5千万円で完成。木のぬくもり溢れる設計に 「自分で考え、自分でやる」 ■ 老朽化、定員割れした市内4幼稚園、3保育所 → 統廃合を実施。幼児園に駐車場を完備し、遠方からの車による送迎を実現 これぞ、まさにスクラップ&ビルドの成功例。また、単なるコスト削減に終わ らず、県産の木材を使った園舎など設備や環境にも配慮し、町長自ら、教材を 買いつけに走るなど「愛と情熱にあふれた施設」は素晴らしいの一言につきます。

こやの 剛プロフィール 昭和47年8月1日生まれ (33歳) 堀兼小学校、堀兼中学校卒業(生徒会長をつとめる) 、所沢北高校卒業(ラグビーに熱中!) 専修大学法学部卒業後、参議院議員 田村秀昭(元航空自衛隊幹部学校長)公設秘書として 激動の永田町を駆け巡る。平成15年 市議会議員初当選 所属会派:志政会 所属委員会:総務経済委員会(副委員長) 、市街地整備促進特別委員会 趣 味:テニス、ラグビー(最近は観戦専門) 、釣り、書道、読書 座右の銘:一源三流、百術は一誠に如かず 尊敬する人:西郷隆盛 〒350-1302 狭山市東三ツ木62-25

E-mail:koyachu@yahoo.co.jp

TEL&FAX: 04-2952-0795


こやの 剛 12月定例会一般質問

公共施設をとりまく4つの課題 全国的にも見直しの機運 ■ 少子高齢化社会の到来で公共サービスの前提に変化 ■ 市民ニーズの多様化・高度化 ■ 膨れ上がる施設の維持管理経費 ■ 自治体における財政難 狭山市においても同様で、今回は少子化、高齢化という観点から質問しました。

少子化という観点からの究極の課題= 学校施設の統廃合

昭和57年 17051人

中学生

小学生

狭山市の小中学生の推移 いずれも半減 昭和63年 8445人

平成17年 8359人 平成17年 4121人 生徒はピーク時の半数でも学校数は変化なし。最近では何と一クラス 20数人という学校も続出!教育効果としても問題があるのではないか?

質 問 15年度に示された財政 健全化計画では19年度に小学校1 校の統廃合が明記。今年度は学校統 廃合担当課長が設置された。果たし て現在の学校規模は適正なのか。計 画は2年後と迫っているが、検討状 況はどのようになっているのか?

答 弁

現在、具現化にむけた検 討の中で、27の小中学校中、 2~3校程度の統廃合が必要。今 後、市民参画を得た検討へと進 め、実現に努めていく。

デザイン一新!日頃の私の活動はこちらでご覧くだ さい!今後も新たなコンテンツを増やしていきます。

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公共施設と私たちが直面する3つの課題 ■ 利用者の高齢化 ⇒ 年毎に増える施設改修の要望 階段の昇降解消、トイレを和式から洋式へ 駐車場の整備、バリアフリー化 ■ 施設の高齢化 ⇒ 市内180施設で建築後30年以上の施設は37% 総合振興計画が終了する10年後は耐用年数も深刻化 それに伴い、維持管理経費もますます増加 ■ 市職員の高齢化 ⇒ 今後10年間で370人の定年退職者(団塊の世代) 1200人の職員中、約半数が本庁以外の施設に勤務

質 問

以上、3つの状況から、今後 も現在ある市内の施設数、規模を全て 維持することは果たして可能か? 現在、市から示されている計画では 建設する計画ばかり。基本計画などに は統廃合、つまりスクラップしていく 計画についても明記する必要があるの では?

答 弁

施設の維持経費の面から も、現在の全ての施設を維持する ことは非常に難しい。 現在、市民参画の下、基本計画を 策定しているが、統廃合の問題を 含め、施設のあり方についても基 本計画にも位置づけるべく検討し ていく。

・公共施設統廃合検討委員会を組織すべき! 10年前に庁内で施設の多機能化、複合化を検討した。 これを一歩、進め、市民代表を加え、総合的な見直しを 早急にすべき。これは狭山市としてどのような行政サー ビスを市民に提供していくかという市政運営のグラン ドデザインの再構築に他ならない。

・ 施設の一元的な管理を目指せ! 現在、各施設の維持管理経費、改修計画、人員の配置な どの管理は担当課ごとに管理している。これではどこにいくらの経費がかかっ ているか極めて不明確、不明瞭であり、全体像がつかめない。 これからは選択と集中の時代。この状況を改め、一元的に情報を管理すること で施設の建替、改修、廃止などに戦略的に備え、市民サービス充実を図るべき。


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