アダムとイブ の最初の書
第1章
1三日目に、神は地球の東、世界の東の端に園を造り ました。その向こう、日の出の方向には、全世界を 囲み、天の端にまで達する水しかありませんでした。
2園の北側には、澄んだ純粋な味の薄いパンの海があ り、その澄んだ水を通して地の深みまで見通すこと ができるほどである。
3そして、人がそれで身を洗うと、たとえ肌の色が黒 くても、その清らかさによって清くなり、その白さ によって白くなる。
4そして神は、ご自分の造った人間がどうなるかを知 っておられたので、その海をご自身の喜びとして創 造されました。その人間が園を去った後、その罪の ゆえに地上に人々が生まれ、その中から義人たちが 死に、その魂を神は最後の日に復活させ、彼らが肉 に戻り、その海の水で沐浴し、皆が罪を悔い改める ようにするためでした。
5しかし、神がアダムを園から出させたとき、彼を園 の北側の境界には置かなかった。アダムが水の海に 近づき、アダムとエバがその中で身を洗い、自分た ちの罪が清められ、自分たちの犯した違反行為を忘 れ、罰を考えてそれを思い出さないようにするため である。
6それからまた、園の南側に関して言えば、神はアダ ムがそこに住むことを喜ばれませんでした。北から 風が吹くと、その南側に園の木々の芳しい香りが運 ばれてくるからです。
7それゆえ、神はアダムをそこに置かなかった。アダ ムがそれらの木の甘い香りを嗅いで自分の罪を忘れ、 自分が行ったことに対する慰めを得て、木の香りを 楽しみ、自分の罪から清められないことがないよう にするためである。
8また、神は慈悲深く、憐れみ深く、ご自分だけが知 っている方法ですべてのものを治められるので、私 たちの父アダムを園の西の端に住まわせました。そ の側の地は非常に広いからです。
9そして神は彼に、園の下にある岩の洞窟、すなわち 宝の洞窟に住むように命じました。
第2章
1しかし、わたしたちの父アダムとエバは園から出て 行ったとき、自分たちが地面を踏んでいることに気 づかずに、自分の足で地面を踏んでいました。
2そして彼らは園の門の入り口に来て、目の前に広い 地が広がって、大小の石や砂で覆われているのを見
たとき、彼らは恐れて震え、襲ってきた恐怖のせい で顔から倒れ、死んだようになってしまった。
3なぜなら、彼らはこれまで、あらゆる種類の木々が 美しく植えられた庭園にいたのに、今や、自分たち が知らない、見たこともない異国の地に自分たちが いることに気づいたからです。
4なぜなら、当時の彼らは、明るい性質の恵みに満た されており、地上の事柄に心を向けていなかったか らである。
5それゆえ、神は彼らを憐れみ、彼らが園の門の前で 倒れているのを見て、御言葉を父アダムとエバに送 り、彼らを堕落した状態から蘇らせた。
第3章
1神はアダムに言った。「わたしはこの地上に日と年 を定めた。その日と年が満ちるまで、あなたとあな たの子孫はそこに住み、歩むであろう。その日と年 が満ちたとき、わたしはあなたを創造し、あなたが 背いた言葉、あなたを園から連れ出し、あなたが倒 れたときにあなたをよみがえらせた言葉を送るであ ろう。
2そうです、その言葉は、五日半が満ちたときに、再 びあなたを救うでしょう。」
3しかし、アダムは神からこれらの言葉と、この偉大 な五日半について聞いたとき、その意味を理解しま せんでした。
4アダムは、世の終わりまでに、自分にはたった五日 半しかないと考えていたのです。
5そしてアダムは泣きながら、神にそのことを説明す るよう祈った。
6それから神は、ご自身のイメージと似姿で造られた アダムに対する慈悲の心から、それぞれ5,000年と 500年であること、そしてその後に誰かが来てアダム と彼の子孫を救うであろうことを説明しました。
7しかし、神はそれ以前に、私たちの父アダムと、同 じ条件でこの契約を結んでいました。アダムが園か ら出る前、エバが実を取ってアダムに食べさせた木 のそばにアダムがいた時でした。
8私たちの父アダムが園から出てきたとき、その木の そばを通りかかったとき、神がその木の姿を別の形 に変え、それが枯れたのを見ました。
9アダムがそこへ行ったとき、彼は恐れ、震え、倒れ た。しかし神は慈悲深く彼を引き上げ、彼とこの契 約を結んだ。
10また、アダムが園の門のそばにいたとき、燃え盛 る剣を手に持ったケルビムが怒り、彼に向かって眉 をひそめたのを見たとき、アダムとエバは彼を恐れ、 自分たちを殺そうとしているのだと思い、顔を地に 伏せて震え上がった。
11しかし、イエスは彼らを憐れんで慈悲をかけ、彼 らを離れて天に昇り、主に祈って言われた。
12「主よ、あなたは私を火の剣をもって園の門で見 張るように遣わされました。
13「しかし、あなたのしもべアダムとエバは私を見 ると、顔を地面に伏せ、死んだようになってしまい
アダムとイブの最初の書 ました。ああ、主よ、私たちはあなたのしもべたち をどうしたらよいでしょうか。」
14そこで神は彼らを憐れみ、慈悲を施し、御使いを 遣わして園を守らせた。
15そして主の言葉がアダムとエバに臨み、彼らを立 ち上がらせた。
16そして主はアダムに言った。「わたしは、五日半 の終わりにわたしの言葉を送ってあなたを救うと言 った。
17「それゆえ、心を強くし、私が以前あなたに話し た宝の洞窟に留まりなさい。」
18アダムは神のこの言葉を聞いて、神が彼に告げら れたことに慰められました。神はアダムに、どのよ うにして彼を救うかを告げておられたからです。
第4章
1しかしアダムとエバは、彼らの最初の住まいであっ た園から出てきたことで泣きました。
2そして、アダムは自分の肉体が変わってしまったの を見て、エバと共に自分たちの行いを悔いて激しく 泣きました。そして二人はゆっくりと宝の洞窟へと 降りていきました。
3そして彼らがそこに着くと、アダムは心の中で泣き ながらイブに言いました。「この洞窟を見てくださ い。これがこの世で私たちの牢獄となり、罰を受け る場所となるのです!」
4「それは園と比べて何でしょう。あの広さと比べて、 その狭さはどれほどでしょう。
5「あの森のそばにあるこの岩は何なのだろう。園の 光に比べて、この洞窟の暗さは何なのだろう。
6「主の慈悲が私たちを覆っているのに比べれば、こ の張り出した岩棚が私たちを守ってくれることは何 なのでしょう。
7「この洞窟の土は庭園の土と比べて何だ?この土は 石がまき散らされているが、あそこには美味な果樹 が植えられているではないか。」
8そしてアダムはエバに言った。「あなたと私の目を 見てください。その目は以前、天の天使たちが賛美 を絶え間なく捧げているのを見ていたのです。
9しかし今は、わたしたちは以前と同じようには見え ません。わたしたちの目は肉の目となり、以前と同 じようには見えません。
10アダムはまたエバに言った。「わたしたちの体は、 園に住んでいた昔と比べて、今はどうなっているで しょう。」
11この後、アダムは張り出した岩の下の洞窟に入る ことを好まなくなり、二度とそこに入ることもあり ませんでした。
12しかし彼は神の命令に従い、心の中で言った。 「洞窟に入らなければ、私は再び罪人となるだろ う。」
第5章
1それからアダムとイブは洞窟に入り、私たちには分 からないが、自分たちにはよく分かっている自分た ちの言語で祈りを捧げました。
2彼らが祈っている間、アダムは目を上げると、頭上 を覆う岩と洞窟の天井が見えた。そのため、天も神 の創造物も見えなかった。アダムは泣きながら胸を 激しく打ち、ついに倒れて死んだようになった。
3そしてエバは泣きながら座っていた。イエスが死ん だと信じていたからである。
4そこで彼女は立ち上がり、神に向かって両手を広げ、 慈悲と憐れみを請い、こう言った。「神よ、私の罪、 私が犯した罪をお赦しください。そして、それを私 に思い出させないでください。
5「わたしだけが、あなたのしもべを園からこの失わ れた状態に、光からこの暗黒に、喜びの住まいから この牢獄に落ちさせたのです。
6「神よ、この倒れたあなたのしもべに目を留め、彼 を死から蘇らせてください。そうすれば、彼は私を 通して犯した罪を悔い改めて泣くでしょう。
7「今一度、彼の魂を取り去らないでください。ただ、 彼が悔い改めの度合いに応じて立ち上がって、死ぬ 前のようにあなたの御心を行えるように、彼を生か しておいてください。
8「しかし、もしあなたが彼を復活させないのであれ ば、神よ、私の魂を取り去って、私も彼のようにな ってください。私をこの地下牢に一人残さないでく ださい。私はこの世で独りではいられず、ただ彼と 共にいるしかありません。
9「神よ、あなたは彼に眠りをもたらし、彼のわき腹 から骨を取り、あなたの神聖な力によって、その場 所に肉を戻されました。
10「そしてあなたは、骨から私を取り、彼のように 明るく、心も理性も言葉も持ち、肉体も彼のように、 そしてあなたの慈悲と力によって、私を彼の顔に似 せて造られました。
11「主よ、私と彼はつであり、神よ、あなたは私 たちの創造主であり、一日で私たち二人を創造され た方です。
12それゆえ、神よ、彼に命を与えてください。そう すれば、私たちは罪を犯したためにこの異国の地に 住んでいるのですが、彼は私とともにいるでしょう。
13「しかし、もしあなたが彼に命を与えないなら、 私を、この私を彼と同じように取ってください。私 たちは二人とも、同じ日に死ぬでしょう。」
14そしてエバは大きな悲しみのあまり、激しく泣き、 私たちの父アダムに倒れ伏した。
第6章
1しかし神は彼らを顧みられた。彼らは深い悲しみの あまり自殺したからである。
2しかし、イエスは彼らを立ち上がらせ、慰めて下さ ったのです。
3それゆえ、主は彼らに御言葉を送り、彼らが立ち上 がってすぐに立ち上がるようにされた。
4そして主はアダムとエバに言われた、「あなたたち は自分の自由意志で罪を犯し続けたので、私があな たたちを置いた園から出て行ったのだ。
5「あなたは、私のような神性、偉大さ、高貴な状態 への欲望によって、自らの自由意志で罪を犯しまし た。そのため、私は、あなたが当時持っていた明る い性質をあなたから奪い、あなたを園から連れ出し、 荒れて問題に満ちたこの地に送りました。
6「もしあなたがたがわたしの戒めに背かず、わたし の教えを守り、近づいてはならないとわたしが命じ た木の実を食べなかったならば。園にはあの木より も良い果樹があったのに。」
7しかし、邪悪なサタンは、最初の状態にとどまらず、 信仰を守らず、わたしに対して善意を持たず、わた しが彼を創造したにもかかわらず、わたしを無視し、 神性を求めたので、わたしは彼を天から投げ落とし た。あなたたちが彼の言うことを聞いて、その木か ら食べるまで、彼こそがあなたたちの目にその木を 美しく見せていたのである。
8このように、あなたたちはわたしの戒めに背いたた め、わたしはあなたたちにこれらのすべての苦しみ をもたらしたのです。
9「わたしは創造主である神である。わたしが被造物 を創造したとき、わたしは彼らを滅ぼすつもりはな かった。しかし、彼らがわたしの怒りを激しく引き 起こしたので、わたしは悔い改めるまで、激しい疫 病で彼らを罰した。
10しかし、もし彼らが罪を犯し続けるなら、彼らは 永遠に呪いの下に置かれるであろう。
第7章
1アダムとエバは神からのこれらの言葉を聞いて、さ らに泣き、すすり泣きました。しかし、彼らは神に よって心を強めました。なぜなら、主が自分たちに とって父と母のような存在であると感じたからです。
そしてまさにこの理由で、彼らは主の前で泣き、主 に憐れみを求めたのです。
2すると神は彼らを憐れんで言われた。「アダムよ、 わたしはあなたと契約を結んだ。わたしはそれを破 らない。また、わたしの大いなる五日半の契約が果 たされるまでは、あなたを園に帰らせない。」
3そこでアダムは神に言った。「主よ、あなたは私た ちを創造し、園に住むのにふさわしい者にしてくだ さいました。私が罪を犯す前に、あなたはすべての 獣を私のところに来させ、私がそれらに名前を付け られるようにしてくださいました。
4「そのとき、あなたの恵みがわたしの上にありまし た。わたしはあなたの思いに従って、ひとりひとり に名をつけました。あなたは彼らをみなわたしに従 わせました。
5しかし今、主なる神よ、私があなたの戒めに背いた ため、すべての獣が私に襲い掛かり、私とあなたの
はしためエバを食い尽くし、私たちの命を地の面か ら絶ち滅ぼすでしょう。
6「神よ、どうか、私たちを園から連れ出して異国の 地に住まわせてくださったのですから、獣が私たち を傷つけないようにしてください。」
7主はアダムのこれらの言葉を聞いて、彼を憐れみ、 野の獣たちが立ち上がってアダムとエバを食い尽く すだろうとアダムが言ったことは本当だと思い、主 なる自分が二人の罪に対して怒っていたからである。
8そこで神は、獣、鳥、地の上を動くすべてのものに、 アダムのもとに来て、彼と親しくなり、アダムとエ バを煩わせないように、また彼らの子孫の中の善良 で正しい者たちを煩わせないようにと命じた。
9そこで、獣たちは神の命令に従ってアダムに仕えた。 蛇だけは神が怒ったので、獣たちと共にアダムのも とに来なかった。
1するとアダムは泣きながら言った。「神よ、私たち が園に住んでいて、心が高揚していたとき、私たち は天で賛美を歌う天使たちを見ました。しかし今は、 以前のようには見えません。それどころか、私たち が洞窟に入ったとき、すべての被造物は私たちから 隠されてしまいました。」
2すると主なる神はアダムに言われた。「あなたがわ たしに従っていたとき、あなたの内には明るい性質 があり、それゆえに遠くのものを見ることができた。 しかし、あなたが罪を犯した後、あなたの明るい性 質はあなたから取り去られてしまった。そして、あ なたには遠くのものを見ることは残されておらず、 肉の能力に従って近くのものを見ることしかできな くなった。それは獣のようなものだからである。」
3アダムとエバは神からこれらの言葉を聞くと、悲し みの心で神を賛美し、礼拝しながら出発した。
4そして神は彼らと交わることをやめられた。
第9章
1それからアダムとエバは宝の洞窟から出てきて、園 の門に近づき、そこに立ち止まってそれを眺め、そ こから去ってきたことを嘆いた。
2そしてアダムとイブは園の門の前から南側へ行き、 そこで生命の木の根から園を潤す水を見つけた。そ の水はそこから地上の4つの川に分かれて流れてい た。
3そこで彼らは来て、その水のところに近づき、それ を見ると、それは園にある命の木の根元からわき出 ている水であることがわかった。
4そしてアダムは、園から切り離されたことを嘆き悲 しんで泣き、胸を打ちながら、エバに言った。
5「なぜあなたは、私に、あなた自身に、そして私た ちの子孫に、これほど多くの災いと罰をもたらした のですか。」
6そしてエバは彼に言った。「あなたは何を見たので すか。泣いて、私にこのように話すのですか。」
7そして神はエバに言った。「あなたは、園で私たち と緒にいたこの水を見なかったのか。それは園の 木々を潤し、そこから流れ出ていた。
8「わたしたちは園にいたときには、それを気に留め ませんでした。しかし、この異国に来てからは、そ れを愛し、わたしたちの体のために利用していま す。」
9しかし、エバは彼のこの言葉を聞いて泣きました。 そして、泣き叫ぶあまり、二人はその水の中に落ち、 二度と戻って創造物を見ることができないように、 その中で自らを終わらせようとしました。創造の業 を見たとき、彼らは自らを終わらせなければならな いと感じたからです。
第10章
1すると、慈悲深く恵み深い神は、水の中に横たわり、 死に瀕している彼らを見て、天使を遣わし、彼らを 水から引き上げて、死んだように海岸に横たわらせ た。
2それから天使は神のもとに上り、歓迎を受けて言っ た。「神よ、あなたの創造物は息を引き取りまし た。」
3それから神は御言葉をアダムとエバに遣わし、二人 は死から蘇らせられました。
4そしてアダムは復活した後、こう言いました。「神 よ、私たちが園にいたときは、この水を必要とした り、気にかけたりしませんでした。しかし、この地 に来てからは、この水なしでは生きていけないので す。」
5すると神はアダムに言った。「あなたが私の命令の 下にいて、光り輝く天使であったとき、あなたはこ の水を知らなかった。
6しかし、あなたが私の戒めに背いた後では、あなた の体を洗って成長させるために水なしではいられな い。それは今や獣の体のようになり、水が不足して いるのだ。」
7アダムとエバは神のこの言葉を聞いて、激しく泣き ました。そしてアダムは、もう度園を見させてく ださいと神に懇願しました。
8しかし神はアダムに言った、「わたしはあなたに約 束した。その約束が果たされたとき、わたしはあな たとあなたの義なる子孫を園に連れ戻そう」。
9そして神はアダムと交わることをやめた。
第11章
1そのとき、アダムとエバは渇きと暑さと悲しみで体 が燃えているのを感じました。
2そしてアダムはエバに言った。「私たちは、たとえ 死んでもこの水は飲みません。エバよ、この水が私 たちの体内に入ると、私たちと私たちの後に生まれ る子供たちの罰が増すでしょう。」
3アダムとイブは二人とも水から退き、何も飲まずに 宝の洞窟に入って行きました。
4しかし、アダムはそこにいたとき、エバを見ること はできず、彼女の出す音だけを聞いた。エバもアダ ムを見ることはできなかったが、彼の出す音だけを 聞いた。
5するとアダムは深い悲しみのあまり泣き、胸を打ち ながら起き上がってエバに言った。「どこにいるの か?」
6そして彼女は彼に言った。「見てください、私はこ の暗闇の中に立っています。」
7そこで彼は彼女に言った。「私たちが園に住んでい たころの明るい自然を思い出してください。
8「ああ、エバよ!園で私たちの上にとどまっていた 栄光を思い出してください。ああ、エバよ!園で私 たちが歩き回っている間、私たちを影で覆っていた 木々を思い出してください。
9「ああ、エバよ!園にいたとき、私たちは夜も昼 も知らなかったことを思い出してください。生命の 木のことを考えてください。その下から水が流れ出 て、私たちの上に輝きを放っていました。ああ、エ バよ、園の土地とその輝きを思い出してください。
10「考えてみてください。私たちがそこに住んでい た間、そこには暗闇がなかった園のことを。
11「私たちがこの宝の洞窟に入るとすぐに、暗闇が 私たちを包み込み、お互いが見えなくなり、この人 生の喜びはすべて終わりました。」
第12章
1そこでアダムとエバは胸を打ち、夜明けが近づくま で晩中嘆き、ミヤジアの夜の長さに嘆いた。
2そしてアダムは、激しい悲しみと暗闇のせいで、自 分を打ちのめし、洞窟の中の地面に身を投げ出し、 死んだようにそこに横たわった。
3しかし、エバはイエスが地に落ちる音を聞き、両手 で探ってみると、死体のような姿になっていた。
4すると彼女は恐れて、何も言えなくなり、彼のそば に留まりました。
5しかし、慈悲深い主は、アダムの死と、暗闇を恐れ て沈黙しているエバを見ておられました。
6そして神の言葉がアダムに臨み、彼を死から蘇らせ、 エバの口を開いて彼女が話せるようにした。
7するとアダムは洞窟の中で起き上がり、こう言った。 「神よ、なぜ光は私たちから去り、暗闇が私たちを 覆ったのですか。なぜ私たちをこの長い暗闇の中に 置き去りにするのですか。なぜこのように私たちを 苦しめるのですか。
8「そして主よ、この暗闇は、私たちに降りかかる前 にはどこにあったのでしょうか。それは私たちがお 互いを見ることができないほどの暗闇なのです。
9「私たちが園にいた間、暗闇がどのようなものかは 見えず、知ることもありませんでした。私はエバか ら隠れることはなく、エバも私から隠れることはで きませんでしたが、今ではエバは私を見ることがで
アダムとイブの最初の書 きません。そして、私たちを隔てる暗闇は、私たち には訪れませんでした。
10しかし、彼女と私はつの明るい光の中にいまし た。私は彼女を見て、彼女も私を見ました。しかし 今、この洞窟に入ってから、暗闇が私たちを覆い、 私たちを隔ててしまいました。そのため、私は彼女 を見ることができず、彼女も私を見ることができま せん。
11「主よ、あなたはこの暗闇で私たちを苦しめるの ですか?」
第13章
1慈悲深く憐れみ深い神は、アダムの声を聞いて、こ う言われた。
2「アダムよ、あの善良な天使が私に従順であった間、 彼とその軍勢の上には明るい光が宿っていた。
3しかし、彼が私の戒めに背いたとき、私は彼からそ の明るい性質を奪い、彼は暗くなった。
4「そして、イエスは天の光の領域におられたとき、 暗闇を少しも知らなかった。
5しかし彼は罪を犯したので、わたしは彼を天から地 に落とさせた。そしてこの暗闇が彼に臨んだのであ る。
6「そしてアダムよ、わたしの園にいてわたしに従っ ていたとき、あなたの上にもその明るい光がとどま った。
7しかし、あなたの罪を聞いたとき、わたしはあなた からその明るい光を奪いました。しかし、わたしの 慈悲によって、わたしはあなたを暗闇に変えること はしませんでした。むしろ、あなたを肉の体にし、 その上にこの皮膚を置きました。それは、寒さや暑 さに耐えられるようにするためです。
8「もしわたしがわたしの怒りをあなたに下していた なら、わたしはあなたを滅ぼしていたであろう。ま た、わたしがあなたを暗闇に陥れたなら、それはわ たしがあなたを殺したのと同じであったであろう。
9「しかし、わたしは慈悲深く、あなたを今のあなた のようにした。アダムよ、あなたがわたしの戒めに 背いたとき、わたしはあなたを園から追い出し、こ の地に連れ出し、この洞窟に住むように命じた。そ して、わたしの戒めに背いた者の上に降りたのと同 じように、暗闇があなたに降りかかった。
10アダムよ、この夜はあなたを欺いた。それは永遠 に続くものではなく、たった十二時間だけのものだ。 それが終われば、再び昼が来る。
11「それゆえ、ため息をついてはならない。動揺し てはならない。心の中で、この暗闇は長く、だらだ らと続くと言ってはならない。心の中で、私があな たを苦しめていると言ってはならない。
12「心を強くし、恐れるな。この暗闇は罰ではない。 アダムよ、私は昼を造り、そこに太陽を置いて光を 与えた。それはあなたとあなたの子孫があなたの仕 事を成し遂げるためだ。」
13「わたしは、あなたが罪を犯し、そむいて、この 地に出て来ることを知っていた。しかし、わたしは あなたを強制したり、あなたに声をかけたり、閉じ 込めたり、あなたの堕落によってあなたを破滅させ たり、光から闇に出て行ったり、園からこの地に出 て行ったりすることを、決してしなかった。
14「わたしはあなたを光から造り、あなたから光の 子ら、あなたに似た者を出したいと思う。
15しかし、わたしが創造を終え、その中にあるすべ てのものを祝福するまで、あなたはわたしの戒めを 一日たりとも守らなかった。
16そこで、わたしは、その木の実を食べてはならな いとあなたに命じた。しかし、サタンは自らを欺き、 あなたをも欺くであろうことをわたしは知っていた。
17そこで、わたしは木によってあなたに、彼に近づ いてはならないことを告げた。また、その実を食べ たり、味見したり、その下に座ったり、それに屈し たりしてはならないとあなたに言った。
18「アダムよ、もし私があの木のことをあなたに話 していなかったら、また私があなたに何の命令も与 えず、あなたが罪を犯していたら、それは私に何の 命令も与えなかったことに対する咎となり、あなた は振り返って私を責めたであろう。
19「しかし、わたしはあなたに命じ、あなたに警告 した。しかし、あなたは倒れた。だから、わたしの 創造物はわたしを責めることはできない。責められ るのは彼らだけである。
20「アダムよ、わたしはあなたとあなたの子孫のた めに昼を造り、彼らがその中で働き、労苦するよう にした。またわたしは夜を造り、彼らがその労働を 休むようにした。また野の獣たちが夜に出て行って 食物を探すようにした。
21「アダムよ、暗闇はもうほとんど残っていない。 すぐに光が現れるだろう。」
第14章
1そこでアダムは神に言った。「主よ、私の魂を受け 取ってください。そして、この暗闇を二度と見ない ようにしてください。あるいは、暗闇のない場所に 移してください。」
2しかし主なる神はアダムに言われた。「よく言って おく。わたしがあなたのために定めた日ごとに、こ の暗闇はあなたから消え去る。わたしの契約が成就 したとき、わたしはあなたを救い、あなたを園に連 れ戻す。あなたが切望する光の住まい、そこには暗 闇はない。わたしはあなたをそこ、すなわち天の王 国に連れ戻す。」
3神は再びアダムに言った。「あなたの罪のゆえにあ なたが受けてきたこのすべての苦しみは、あなたを サタンの手から解放することはできず、あなたを救 うこともできない。
4しかし、私はそうするだろう。私が天から降りてき て、あなたの子孫の肉となり、あなたが苦しんでい る病を私に負うとき、私があなたの子孫の肉となっ
アダムとイブの最初の書 ているとき、この洞窟であなたに降りかかった暗闇 が、墓の中で私にも降りかかるだろう。
5「そして、年齢のないわたしも、年、時、月、日の 数えられ、あなたを救うために、人の子の人とし て数えられるであろう。」
6そして神はアダムと交わることをやめた。
第15章
するとアダムとイブは、定められた日が満ちるまで は園に戻ってはならないという神の言葉のせいで泣 き悲しみました。しかし主な理由は、神が彼らの救 いのために苦しむと告げたからです。
第16章
1この後、アダムとイブは、朝が明けるまで、洞窟の 中に立って祈り、泣き続けました。
2そして、光が戻ってきたのを見て、彼らは恐れをや め、心を強くしました。
3それからアダムは洞窟から出ようとした。洞窟の入 り口に着き、立ち止まって東の方へ顔を向けると、 太陽が輝く光線を放ちながら昇るのを見て、その熱 を体に感じた。彼はそれを恐れ、心の中で、この炎 は自分を苦しめるために現れたのだと思った。
4そこで彼は泣き、胸を打ち、顔を地に伏せて願い事 をして言った。
5「主よ、わたしを苦しめないでください。わたしを 滅ぼさないでください。わたしの命を地上から取り 去らないでください。」
6というのは、彼は太陽が神であると信じていたから である。
7アダムは園にいて、神の声と神が園で立てる音を聞 いて、神を畏れていたが、太陽のまばゆい光を見る ことはなく、その燃えるような熱が彼の体に触れる こともなかった。
8それゆえ、彼は太陽の燃えるような光線が彼に届く と恐れた。神は定められた日々の間ずっと、太陽に よって彼を苦しめるつもりだと考えたのだ。
9アダムもまた心の中で言いました、「神は暗闇で私 たちを苦しめなかったが、見よ、この太陽を昇らせ、 焼けるような熱で私たちを苦しめられたのだ。」
10しかし彼が心の中でこのように考えていたとき、 神の言葉が彼に臨んでこう言った。
11「アダムよ、起き上がって立ち上がれ。この太陽 は神ではない。昼に光を与えるために創造されたの だ。私は洞窟の中であなたに言った。『夜明けが訪 れ、昼に光が与えられるだろう』」
12「しかし、わたしは夜あなたを慰めた神であ る。」
13そして神はアダムと交わることをやめた。
第17章
1それからアダムとエバは洞窟の入り口から出て、園 の方へ行きました。
2しかし、彼らがその門に近づいたとき、アダムとエ バを欺いたサタンが出てきた西の門の前に来ると、 サタンとなった蛇が門から入って来て、神から受け た呪いのせいで、悲しそうに塵をなめ、胸を地面に つけて身をよじっているのが見えた。
3蛇は昔、すべての獣の中で最も高貴なものであった が、今や形を変えて、滑りやすくなり、すべての獣 の中で最も卑しいものとなり、胸で這い、腹で進む ようになった。
4そして、あらゆる獣の中で最も美しかったのに、そ れは変わってしまい、あらゆる獣の中で最も醜いも のになってしまった。最高の食物を食べる代わりに、 塵を食べるようになった。以前のように最高の場所 に住んでいたのに、今は塵の中に住んでいた。
5そして、かつてはすべての獣の中で最も美しかった のに、その美しさにすべての獣が黙り込んでいたの に、今では彼らに嫌悪されていた。
6また、それは一つの美しい住まいに住み、他のすべ ての動物は別の場所からやって来て、それが飲む所 で他の動物も同じ水を飲んでいたのに、神の呪いに よりそれが有毒になった後、すべての獣はその住ま いから逃げ出し、それが飲む水を飲もうとせず、そ こから逃げ出した。
第18章
1呪われた蛇はアダムとイブを見ると、頭を膨らませ、 尻尾で立ち上がり、目を血のように赤くして、まる で彼らを殺そうとしているかのようでした。
2蛇はまっすぐエバに向かって走り、彼女の後を追い かけました。アダムはそばに立っていましたが、蛇 を打つ杖が手になく、どうやって殺せばいいのかわ からなかったので、泣きました。
3しかし、アダムはエバに対して燃えるような思いを 抱いて蛇に近づき、その尾をつかんだ。すると蛇は 彼の方を向いてこう言った。
4「ああ、アダムよ、あなたとエバのせいで、私は滑 りやすく、腹ばいになっている。」そして、その強 大な力で、アダムとエバを投げ倒し、殺そうとする かのように彼らに迫りました。
5しかし神は天使を遣わして、彼らから蛇を追い払い、 彼らを生き返らせました。
6すると、神の言葉が蛇に臨んで言った。「最初、わ たしはあなたを口達者にし、あなたを腹ばいで歩か せた。しかし、あなたから言葉を奪ったわけではな い。
7「しかし今は黙っていろ、お前もお前の同族も、も う何も言うな。そもそも私の創造物の破滅はお前に よって起こったのに、今お前は彼らを殺そうとして いるのだ。」
8すると、蛇は口がきけなくなり、もはや何も言えな くなった。
9そして、神の命令により天から風が吹いて、蛇をア ダムとエバから運び去り、海岸に投げ飛ばしてイン ドに上陸させました。
第19章
1しかしアダムとエバは神の前に泣きました。アダム は神に言いました。
2「主よ、私が洞窟の中にいたとき、私の主であるあ なたに、野の獣たちが立ち上がって私を食い尽くし、
私の命を地上から絶ち絶やすだろうと申し上げまし た。」
3アダムは、自分に起こった出来事のせいで胸を打ち、 死体のように地に倒れた。その時、神の言葉が彼の もとに来て、彼を蘇らせ、こう言った。
4「アダムよ、これらの獣は匹もあなたを傷つける ことはできない。なぜなら、わたしが獣やほかの動 くものを洞窟の中にあなたのところに来させたとき、 蛇があなたに向かって立ち上がって震え上がらせ、 その恐怖があなたの心に落ちることのないように、 わたしは蛇をそれらと緒に来させなかったからで ある。
5「わたしは、その呪われた獣が邪悪であることを知 っていた。それゆえ、わたしは、その獣がほかの獣 とともにあなたに近づくことを許さなかった。
6「しかし、今は心を強くしなさい。恐れてはならな い。わたしがあなたに定めた日の終わりまで、わた しはあなたと共にいる。」
第20章
1するとアダムは泣きながら言った。「神よ、私たち をどこか別の場所に移してください。そうすれば、 蛇は再び私たちの近くに来ず、私たちに襲いかかる こともありません。蛇があなたの侍女エバを一人見 つけて殺してしまうかもしれません。蛇の目は醜く、 邪悪なのですから。」
2しかし神はアダムとエバに言った。「もう恐れるこ とはない。私はそれをあなたたちに近づけない。私 はそれをあなたたちから、この山から追い払った。 また、あなたたちに害を及ぼすものをこの山の中に 残さない。」
3そこでアダムとエバは神の前で礼拝し、感謝をささ げ、自分たちを死から救ってくださったことを賛美 した。
第21章
1それからアダムとイブは園を探しに出かけました。
2そして、熱さが彼らの顔に炎のように打ちつけ、彼 らは熱さで汗をかき、主の前で泣いた。
3しかし、彼らが泣いた場所は、園の西側の門に面し た高い山の近くにあった。
4するとアダムはその山の頂上から身を投げた。彼の 顔は傷つき、肉は剥がれ、多量の血が流れ、彼は死 にそうだった。
5その間、エバは山の上に立ったまま、イエスのこと で泣きながら横たわっていました。
6そして彼女は言った。「私は彼の後を継ぐことを望 みません。彼が自分のしたことはすべて私を通して だったからです。」
7そこで彼女は彼のあとに飛びついたが、石に刺され て傷つき、死んだように横たわっていた。
8しかし、創造物に目を留める慈悲深い神は、アダム とエバが死んでいたときも彼らを見つめ、御言葉を 送って彼らを蘇らせました。
9そしてアダムに言った。「アダムよ、あなたが自ら 招いたこのすべての苦難は、私の統治には何の役に も立たず、5500年の契約を変えることもできないだ ろう。」
第22章
1そこでアダムは神に言った。「私は暑さで衰え、歩 くのも辛くなり、この世を嫌っています。いつ私を ここから連れ出して休ませてくださるのか、私には 分かりません。」
2すると主なる神は彼に言われた。「アダムよ、それ は今ではない。あなたの命が尽きるまでは。その時、 わたしはあなたをこの惨めな地から連れ出す。」
3そしてアダムは神に言った。「私が園にいたときは、 暑さも倦怠感も、動き回ることも震えることも恐れ ることもありませんでした。しかし今、この地に来 てから、このすべての苦難が私に降りかかってきま した。」
4すると神はアダムに言った。「わたしの戒めを守っ ている間は、わたしの光と恵みがあなたに宿ってい た。しかし、わたしの戒めに背いたとき、悲しみと 苦難がこの地にあなたを襲った。」
5そしてアダムは泣きながら言った。「主よ、このこ とで私を絶やさないでください。また、重い災いで 私を打たないでください。また、私の罪に応じて私 に報いないでください。私たちは自分の意志であな たの戒めを破り、あなたの律法を捨て、あなたのよ うな神になろうとしましたが、敵であるサタンが私 たちを欺いたのです。」
6それから神は再びアダムに言った、「お前はこの地 で恐れと震えに耐え、この山を踏んで歩き回りなが ら衰弱と苦しみに耐え、そしてこの山に登って死ん でいったので、お前を救うために、私はこのすべて を自ら引き受けよう。」
第23章
1するとアダムはますます泣きながら言った。「神よ、 どうか私を憐れんでください。私が行うことをあな たに引き受けさせてください。」
2しかし神はアダムとエバから御言葉を取りました。
3そこでアダムとエバは立ち上がり、アダムはエバに 言った。「あなたも帯を締めなさい。わたしも帯を 締めましょう。」エバはアダムの言うとおりに帯を 締めた。
4それからアダムとエバは石を取って祭壇の形に置き、 園の外の木の葉を取って、岩の表面から自分たちが 流した血を拭い取った。
5しかし、砂の上に落ちたものは、それが混ざってい た塵と緒に取って、神への供え物として祭壇の上 に捧げた。
6それからアダムとエバは祭壇の下に立って泣きなが ら神に懇願した。「私たちの罪と過ちをお赦しくだ さい。そしてあなたの慈悲の目で私たちを見てくだ さい。私たちが園にいたとき、私たちの賛美と賛美 歌はあなたの御前に絶え間なく響き渡っていました。
7しかし、私たちがこの異国の地に来てからは、純粋 な賛美も、正しい祈りも、悟りのある心も、優しい 思いも、正しい助言も、深い洞察力も、正しい感情 も、私たちの明るい性質も、私たちから消え去りま した。私たちの体は、私たちが創造された当初の姿 とは変わってしまいました。
8「しかし今、これらの石の上に捧げられた私たちの 血を見て、私たちが園にいたころにあなたに歌って いた賛美のように、私たちの手からそれを受け取っ てください。」
9そしてアダムは神にさらに多くの願い事をし始めた。
第24章
1慈悲深く、善良で人々を愛する神は、アダムとエバ と、彼らが神への捧げ物として捧げた彼らの血を御 覧になった。神の命令もなしにそうしていたのであ る。神は彼らに驚き、彼らの捧げ物を受け入れられ た。
2そして神は御前から輝く火を送り、彼らの捧げ物を 焼き尽くした。
3彼は彼らの捧げ物の甘い香りを嗅ぎ、彼らに慈悲を 示された。
4それから神の言葉がアダムに臨んでこう言った。
「アダムよ、あなたが血を流したように、わたしも あなたの子孫の肉となったとき、わたしの血を流そ う。アダムよ、あなたが死んだように、わたしも死 ぬ。あなたが祭壇を築いたように、わたしも地上に あなたのために祭壇を築く。あなたがそこに自分の 血を捧げたように、わたしも地上の祭壇にわたしの 血を捧げよう。」
5あなたがあの血によって赦しを求めたように、わた しもわたしの血をもって罪の赦しとし、そむきの罪 を消し去ろう。
6「アダムよ、今、見よ、わたしはあなたの捧げ物を 受け入れた。しかし、わたしがあなたと結んだ契約 の期間は満ちていない。それが満ちたとき、わたし はあなたを園に連れ戻す。
7「それゆえ、今、あなたの心を強くしなさい。そし て、悲しみがあなたに臨んだとき、私に捧げ物をし
なさい。そうすれば、私はあなたに恵みを与えよ う。」
第25章
1しかし神は、アダムが何度も自殺してその血を神に 捧げようと考えていたことをご存じでした。
2そこで神は彼に言った。「アダムよ、あの山から身 を投げて自殺したように、再び自殺してはならな い。」
3しかし、アダムは神に言いました。「あなたの戒め に背いたこと、美しい園から出てきたこと、あなた が私から奪った明るい光、私の口から絶え間なくほ とばしる賛美、私を覆っていた光のために、私は今 すぐに自分自身を終わらせようと思っていました。
4しかし、神よ、あなたの慈しみによって、私を完全 に滅ぼさないでください。私が死ぬたびに、私に恵 みを施し、私を生き返らせてください。
5「そして、それによって、あなたが慈悲深い神であ り、人が滅びることを望まず、人が倒れることを愛 さず、残酷に、ひどく、完全に破滅させることによ って誰をも非難されないことが知られるようになる でしょう。」
6そのときアダムは黙っていた。
7そして神の言葉が彼に臨み、彼を祝福し、慰め、定 められた日の終わりに彼を救うと契約した。
8これがアダムが神に捧げた最初の捧げ物であり、こ うすることが彼の習慣となった。
第26章
1それからアダムはエバを連れて、彼らが住んでいた 宝の洞窟へ戻り始めました。しかし、彼らが洞窟に 近づき、遠くからそれを見ると、アダムとエバは深 い悲しみに襲われました。
2するとアダムはエバに言った。「私たちが山にいる とき、私たちと語られた神の言葉によって慰められ、 東から来る光が私たちの上を照らしました。
3しかし今、神の言葉は私たちから隠され、私たちの 上に輝いていた光は消え去り、暗闇と悲しみが私た ちを襲っています。
4「そして、私たちは牢獄のようなこの洞窟に入らざ るを得なくなり、その中で暗闇が私たちを覆い、私 たちはお互いに隔離され、あなたは私を見ることが できず、私もあなたを見ることができません。」
5アダムがこれらの言葉を語ると、彼らは悲しみに満 たされ、神の前で両手を広げて泣きました。
6彼らは神に、太陽を照らし、彼らを照らしてくださ い。そうすれば、暗闇が再び彼らの上に降りかから ず、この岩の下に再び入ることもありません。そし て彼らは、暗闇を見るくらいなら死ぬことを望みま した。
7それから神はアダムとエバと彼らの大きな悲しみ、 彼らが以前の幸福の代わりに陥ったすべての困難の せいで、また異国の地で彼らに起こったすべての悲
アダムとイブの最初の書 惨のせいで、彼らが熱心に行なったすべてのことを ご覧になった。
8それゆえ、神は彼らに対して怒らず、また彼らに対 して苛立たず、むしろ、ご自身が創造した子供たち に対してと同じように、彼らに対して忍耐と寛容を 示されたのです。
9それから神の言葉がアダムに臨み、こう言った。 「アダムよ、太陽について言えば、私がそれを取っ てあなたのところに持ってきたとしても、日も時間 も年も月もすべて無に帰し、私があなたと結んだ契 約は決して果たされないだろう。
10しかし、そうなると、あなたは引き返され、長い 疫病の中に放置され、あなたには永遠に救いは残さ れないであろう。
11「いや、むしろ、日が満ち、わたしの契約の時が 来るまで、夜も昼もとどまっている間、あなたの魂 を長く平静に保ちなさい。
12「アダムよ、そのとき、わたしは来てあなたを救 うであろう。わたしはあなたが苦しむことを望まな いからだ。
13「そして、あなたがこれまで生きてきたすべての 良いこと、そしてあなたがそこから抜け出した理由 を私が見たとき、私は喜んであなたに慈悲を示すだ ろう。
14しかし、わたしはわたしの口から出た契約を変え ることはできない。そうしなければ、わたしはあな たを園に連れ戻してしまうであろう。
15しかし、契約が果たされると、わたしはあなたと あなたの子孫に慈悲を施し、あなたを喜びの地に導 く。そこには悲しみも苦しみもなく、永遠の喜びと 楽しみ、いつまでも消えることのない光、絶えるこ とのない賛美、そしていつまでも消えることのない 美しい庭園がある。
16そして神は再びアダムに言った。「忍耐して洞窟 に入りなさい。あなたが恐れていた暗闇は、たった 12時間だけである。そしてそれが終わると、光が現 れるだろう。」
17アダムは神の言葉を聞いて、エバと共に神の前に 礼拝し、心が慰められた。二人はいつものように洞 窟に戻ったが、目から涙が流れ、心から悲しみと嘆 きがこみ上げ、魂が体から離れることを願った。
18そしてアダムとエバは、夜の暗黒が彼らを襲うま で、祈って立っていた。そしてアダムはエバから隠 れ、エバもアダムから隠れた。
19そして彼らは立ったまま祈りを捧げていた。
第27章
1すべての善を憎むサタンは、彼らが祈り続けている 様子や、神が彼らと交わり、彼らを慰め、彼らの捧 げ物を受け入れて下さった様子を見て、幻影を現し ました。
2彼はまず軍勢を変容させた。彼の手にはきらめく火 があり、軍勢は大いなる光に包まれていた。
3神は、彼らの祈りのために洞窟に入ることができな かったため、洞窟の入り口の近くに御座を置かれた。 そして、洞窟の中に光を当てると、洞窟はアダムと エバの上に輝き、軍勢は賛美の歌を歌い始めた。
4そしてサタンがこのようなことをしたのは、アダム がその光を見たとき、心の中でそれが天の光であり、 サタンの軍勢は天使であり、神が彼らを洞窟を見張 るために、そして暗闇の中で彼に光を与えるために 遣わしたのだ、とアダムが考えるようにするためで あった。
5それで、アダムが洞窟から出てきて彼らを見ると、 アダムとイブはサタンに頭を下げ、サタンはそれに よってアダムを打ち負かし、二度目に神の前でアダ ムを屈辱させるであろう。
6アダムとエバは光を見て、それが本物だと思い込み、 心を強くしました。しかし、二人が震えていたとき、 アダムはエバに言いました。
7「あの大きな光と、あの多くの賛美の歌と、外に立 っている私たちのところに届かない大群を見てくだ さい。彼らが何を言っているのか、どこから来たの か、この光の意味は何なのか、これらの賛美が何な のか、なぜここに送られたのか、なぜ入ってこない のかを私たちに教えてくれません。
8「もし彼らが神から来たのなら、洞窟にいる私たち のところに来て、自分たちの使命を告げてくれるは ずです。」
9それからアダムは立ち上がり、熱烈な心で神に祈り、 こう言った。
10「主よ、あなたは天使を創造し、彼らに光を与え、 私たちを守るために遣わされましたが、あなた以外 の神がこの世に存在するのでしょうか。誰が彼らと ともに来ようか。
11「しかし、見よ、洞窟の入り口に立つこの軍勢が 見えます。彼らは大きな光の中にいて、大声で賛美 の歌を歌っています。もし彼らがあなた以外の神の ものなら、私に教えてください。もし彼らがあなた から遣わされたのなら、なぜ彼らを遣わされたのか 教えてください。」
12アダムがこう言うとすぐに、神の御使いが洞窟の 中に現れて言った。「アダムよ、恐れるな。これは サタンとその軍勢だ。彼は最初にあなたを欺いたよ うに、今度もあなたを欺こうとしている。最初は蛇 の姿に隠れていたが、今回は光の天使の姿で現れた。 あなたが彼を崇拝すれば、神の御前であなたを魅了 するだろう。」
13それから天使はアダムのもとを去り、洞窟の入り 口でサタンを捕らえ、サタンが見せていた偽りの姿 を剥ぎ取り、サタンの恐ろしい姿をアダムとエバの ところに連れて行った。二人はサタンを見ると恐れ た。
14そして天使はアダムに言った。「神がアダムを天 から落として以来、この醜い姿は彼のものだった。 その姿ではあなたに近づくことはできなかった。だ から光の天使に変身したのだ。」
15それから天使はサタンとその軍勢をアダムとエバ から追い払い、彼らに言った。「恐れることはない。 あなたたちを創造した神があなたたちを強くして下 さるであろう。」
16そして御使いは彼らから去って行った。
17しかしアダムとエバは洞窟の中に立ったまま、慰 めは得られず、二人の心は分裂したままでした。
18朝になると、彼らは祈りを捧げてから、園を探し に出かけた。彼らの心は園に向けられており、そこ を去ったことで慰めを得ることができなかったから である。
第28章
1しかし、狡猾なサタンは、彼らが園へ向かうのを見 て、その軍勢を集め、雲に乗った姿で現れ、彼らを 欺こうとした。
2しかし、アダムとエバがこれを夢で見たとき、彼ら は、自分たちが園を去ったことについて慰めに来た か、あるいは園に連れ戻すために来た神の天使だと 思ったのです。
3そしてアダムは神に向かって両手を広げ、それが何 であるかを理解できるようにと懇願した。
4すると、すべての善を憎むサタンがアダムに言った。 「アダムよ、私は偉大な神の天使だ。そして、私を 取り囲む軍勢を見よ。
5「神は私と彼らを遣わして、あなたを園の北の端、 澄んだ海の岸に連れて行き、そこであなたとエバを 洗い、以前の喜びを取り戻させて、再び園に戻らせ たのです。」
6この言葉はアダムとエバの心に深く刻み込まれまし た。
7しかし神はアダムに御言葉を隠して、すぐには理解 させず、彼の力量を見るために待った。エデンの園 にいたときのエバのように打ち負かされるのか、そ れとも勝利するのか。
8するとサタンはアダムとエバに呼びかけて言った。 「見よ、わたしたちは水の海へ行こう。」そこで彼 らは出発した。
9そしてアダムとエバは少し離れたところから彼らに 従った。
10しかし、彼らが園の北にある山に来たとき、それ は非常に高い山で、頂上に登る階段がなかったが、 悪魔はアダムとイブに近づき、彼らを幻ではなく現 実に頂上まで登らせ、彼らを投げ落として殺し、彼 らの名前を地球から消し去ろうと望んだ。こうして、 この地球は悪魔とその軍勢だけのものとなった。
第29章
1しかし、慈悲深い神は、サタンがさまざまな策略を 使ってアダムを殺そうとしていること、またアダム が柔和で偽りがないことを知ったとき、大声でサタ ンに語りかけ、彼を呪いました。
2それから彼とその軍勢は逃げ去り、アダムとエバは 山の頂上に留まりました。そこから彼らは、自分た ちが遥か彼方にいる広大な世界を見下ろしました。 しかし、彼らはすぐに彼らの傍らにいた軍勢の姿は 何も見えませんでした。
3アダムとエバは共に神の前で泣き、許しを懇願しま した。
4すると、神の言葉がアダムに下って、こう言われた。 「このサタンについてよく知り、悟りなさい。彼は、 あなたとあなたの後の子孫を欺こうとしているの だ。」
5そしてアダムは主なる神の前で泣き、慰めとなるし るしとして園から何かを与えてくださるよう主に懇 願した。
6そして神はアダムの考えを見て、天使ミカエルをイ ンドに達する海まで遣わし、そこから金の棒を取っ てアダムのところに持って来させました。
7神はその知恵によって、これらの金の棒が洞窟の中 でアダムと共にいることで、夜に彼の周囲に光を放 ち、暗闇に対する彼の恐怖を終わらせたのです。
8そこで、天使ミカエルは神の命令によって降りて行 き、神が命じたとおり、金の杖を取り、それを神の もとに持って来た。
第30章
1これらのことがあった後、神は天使ガブリエルに、 園に下りて、園を守るケルビムに言うように命じま した。「見よ、神は私に園に入って、そこから香ば しい香を取ってアダムに与えるように命じられまし た。」
2そこで、天使ガブリエルは神の命令によって園に下 り、神が命じられたとおりにケルビムに告げた。
3するとケルビムは、「それでは」と言った。ガブリ エルは中に入り、香を取り出した。
4そこで神は御使いラファエルに、園に下りて行って、 アダムに与える没薬についてケルビムに告げるよう にと命じました。
5天使ラファエルは降りて行き、神が命じられたとお りにケルビムに告げた。ケルビムは言った。「よろ しい。」そこでラファエルは中に入り、没薬を取り 出した。
6金の棒は宝石のあるインド洋から、香は園の東の境 界から、没薬はアダムに苦味をもたらした西の境界 から採取された。
7そして天使たちは、これらの三つのものを園の生命 の木のそばの神に持って来た。
8すると神は天使たちに言った、「彼らを水の泉に浸 し、彼らを連れて行ってその水をアダムとエバに振 りかけ、彼らの悲しみを少しでも慰め、彼らをアダ ムとエバに与えなさい。
9そして天使たちは神が命じたとおりにして、サタン がアダムとエバを滅ぼそうとしたときに、サタンが 置いた山の頂上で、それらのものすべてをアダムと エバに与えた。
10そしてアダムは、金の棒と香と没薬を見て、喜び、 そして泣いた。なぜなら、金は彼が来た王国の象徴 であり、香は彼から奪われた明るい光の象徴であり、
没薬は彼が抱えている悲しみの象徴であると思った からである。
第31章
1これらのことの後、神はアダムに言った、「あなた は慰めを得るために、園から何かを私に求めた。そ こで私は、あなたが私と、私とあなたとの契約とを 信頼するための慰めとして、これら三つのしるしを あなたに与えた。
2「わたしは来て、あなたを救う。そして、わたしが 肉体にいるとき、王たちは金、香、没薬を持って来 るであろう。金はわたしの王国の印として、香はわ たしの神性の印として、没薬はわたしの苦しみと死 の印として。
3「しかし、アダムよ、これらのものを洞窟の中に置 きなさい。金は夜にあなたを照らすために、香はあ なたがその甘い香りを嗅ぐために、そして没薬はあ なたの悲しみを慰めるために。」
4アダムは神のこれらの言葉を聞いて、神の前にひれ 伏しました。アダムとエバは、神が彼らに慈悲深く 接してくださったので、神をひれ伏し、感謝しまし た。
5そこで神は、ミカエル、ガブリエル、ラファエルの 三人の天使に、それぞれが持ってきたものをアダム に渡すように命じました。彼らは人ずつその通り にしました。
6そして神はスリエルとサラティエルに、アダムとイ ブを抱き上げて高い山の頂上から降ろし、宝の洞窟 に連れて行くように命じました。
7彼らは金を洞窟の南側に、香を東側に、没薬を西側 に置いた。洞窟の入り口は北側にあったからである。
8それから天使たちはアダムとエバを慰めて去って行 きました。
9金は七十杖、香は十二ポンド、没薬は三ポンドであ った。
10これらはアダムによって宝の家に残されたので、 「隠された」場所と呼ばれました。しかし、他の解 釈者たちは、そこに義人たちの遺体が安置されてい たため、「宝の洞窟」と呼ばれたと言います。
11これらの三つのものは、アダムが園から出て三日 目に、主が地の中心に三日間とどまる印として、神 から与えられたものである。
12そして、これら三つのものがアダムとともに洞窟 の中にいる間、夜には彼に光を与え、昼には彼の悲 しみを少し和らげた。
第32章
1そしてアダムとエバは七日目まで宝の洞窟に留まり、 大地の果実を食べることも、水を飲むこともなかっ た。
2そして八日目の夜明けに、アダムはエバに言いまし た。「エバよ、私たちは神に、園のものを私たちに 与えてくださるように祈りました。そして神は天使 たちを遣わして、私たちが望んだものを持って来て くれました。
3「さあ、立って、最初に見た海のところへ行き、そ の中に立って、神が再び私たちに恵みを施して、私 たちを園に連れ戻して下さるように、あるいは私た ちに何かを与えて下さるように、あるいは私たちが 今いるこの地ではなく、どこか別の地で私たちに慰 めを与えて下さるように、祈ろう。」
4それからアダムとエバは洞窟から出て、自分たちが 前に身を投げた海の岸に立った。そしてアダムはエ バに言った。
5「さあ、この場所へ下りて行きなさい。三十日が過 ぎて私があなたのところへ行くまで、ここから出て はいけません。そして、熱烈な心と優しい声で神に 祈り、私たちを赦してください。
6「そしてわたしはほかの所へ行き、そこに下って行 って、あなたのようにしよう。」
7そこでエバは、アダムが命じたとおり、水の中に降 りて行った。アダムもまた水の中に降りて行き、二 人は立って祈り、主に彼らの罪を赦し、元の状態に 戻して下さるよう懇願した。
8そして彼らは三十五日間の終わりまでこのように立 って祈り続けた。
第33章
1しかし、すべての善を憎むサタンは、洞窟の中で彼 らを捜したが、熱心に捜したにもかかわらず、見つ けることはできなかった。
2しかし、イエスは彼らが水の中に立って祈っている のを見つけ、心の中でこう思いました。「アダムと エバはこのように水の中に立って、神に彼らの罪を 赦してくださり、彼らを元の状態に戻してくださり、 私の手から彼らを救い出してくださるようにと懇願 しているのだ。
3しかし、わたしは彼らを欺いて、彼らが水から出て、 誓いを果たさないようにする。」
4そこで、すべての善を憎む者は、アダムのところに は行かず、エバのところに行き、神の天使の姿をと って、賛美し、喜びながら、彼女に言った。
5「あなたに平安あれ!喜びなさい!神はあなたに恵 みを与え、私をアダムのもとに遣わしました。私は 彼に救いの福音と、彼が最初のように明るい光に満 たされたという福音を伝えました。
6「そしてアダムは、回復の喜びのあまり、わたしを あなたのもとに遣わしました。わたしのところに来 れば、わたしもあなたに、アダムのような光を冠と して授けようと思うのです。
7そして彼は私に言った。「エバに話しなさい。もし 彼女があなたと緒に来ないなら、私たちが山の頂 上にいた時のしるしを彼女に伝えなさい。神が天使 たちを遣わして、私たちを宝の洞窟に連れて行き、
南側に黄金を、東側に香を、西側に没薬を置いたこ とを。さあ、彼のところへ行きなさい。」
8エバはこれらの言葉を聞いて大いに喜び、サタンが 現れたのは現実のものだと思い、海から出てきた。
9アダムは先を行き、彼女は従ってアダムのところに 着いた。そこでサタンは彼女から身を隠し、彼女は 二度とサタンを見ることはなかった。
10それから彼女は来て、水辺に立って神の赦しを喜 んでいたアダムの前に立った。
11そして彼女が彼を呼ぶと、彼は振り向いて、そこ に彼女を見つけ、彼女を見ると泣き、胸を打ち、悲 しみのあまり水の中に沈んでしまった。
12しかし神は彼を、彼の苦しみと、まさに息を引き 取ろうとしている彼を見つめた。すると神の言葉が 天から降りてきて、彼を水から引き上げ、「高い岸 辺を上ってエバのところへ行きなさい」と言われた。
エバのところへ来ると、彼は言った。「誰があなた に『ここに来なさい』と言ったのですか?」
13そこで彼女は、自分に現れてしるしを与えた天使 の話をイエスに話した。
14しかしアダムは悲しみ、彼女にそれがサタンであ ることを告げました。そしてアダムは彼女を連れて、 二人とも洞窟に戻りました。
15これらのことは、彼らが園から出て七日後、二度 目に水辺に下りたとき、彼らに起こった。
16彼らは三十五日間、水の中で断食した。園を出て から合計四十二日であった。
第34章
1四十三日目の朝、彼らは悲しみと涙を流しながら洞 窟から出てきた。彼らの体は痩せ衰え、飢えと渇き、 断食と祈り、そして罪に対する深い悲しみのために、 彼らはひどく渇いていた。
2彼らは洞穴から出て、園の西にある山に登った。
3彼らはそこに立って祈り、神に罪の赦しを与えてく ださるよう懇願した。
4そして祈りが終わると、アダムは神に懇願して言っ た。「わが主、わが神、わが創造主よ、あなたは四 つの要素を集めるように命じ、それらはあなたの命 令によって集められました。
5それからあなたは御手を伸ばして、私を土の塵とい うつの要素から創造されました。そしてあなたは 金曜日の午後三時に私を園に連れて行き、洞窟の中 でそのことを私に知らせました。
6「そのころ、わたしは明るい性質を持っていたので、 夜も昼も知らなかった。わたしが生きている光は、 わたしに夜も昼も知らせなかった。
7「そしてまた、主よ、あなたが私を創造された第三 の時間に、あなたはすべての獣、ライオン、ダチョ ウ、空の鳥、そして地に這うすべてのものを私に連 れて来られました。これらはあなたが私の前に金曜 日の第の時間に創造したものだったのです。
8「そしてあなたの御心は、わたしが彼ら人人に ふさわしい名を授けることでした。しかしあなたは
わたしに理解力と知識、清い心と正しい思いを与え てくださいました。それは、わたしが彼らに名を授 ける際に、あなたの御心に従って彼らに名を授ける ためです。
9「神よ、あなたは彼らをわたしに従わせ、あなたの 命令に従って、彼らにわたしの支配権を破らせない ように命じられました。しかし今、彼らは皆わたし から遠ざかっています。
10「それは金曜日の午後三時のことでした。あなた はわたしを創造し、木についてわたしに命じられま した。その木に近づいてはならず、また、その木か ら取って食べることもしてはならないと。あなたは 園でわたしに、『それを食べると、あなたは死ぬ』 とおっしゃったのです。
11「そして、あなたが言われたように死をもって私 を罰していたなら、私はまさにその瞬間に死んでい たでしょう。
12さらに、あなたがあの木について私に命じたとき、 私はそれに近づいたり、触ったりしてはならず、イ ブは私と緒にいませんでした。あなたはまだ彼女 を創造しておらず、私の側から彼女を取り去ってお らず、彼女はあなたからのこの命令をまだ聞いてい ませんでした。
13「そして、その金曜日の午後三時の終わりに、主 よ、あなたは私に眠りと眠りをもたらしました。そ して私は眠りに落ちました。
14「そしてあなたは私の脇腹から肋骨を本引き出 し、私の姿に似せて創造されました。そして私は目 を覚まし、彼女を見て、それが誰であるかを知った とき、私は言いました。『これは私の骨の骨、私の 肉の肉。これからは彼女を女と呼ぶ』」
15「神よ、あなたの善意により、あなたは私に眠り と眠りをもたらし、すぐにエバを私の脇腹から連れ 出し、彼女が外に出るまでそうさせてくださいまし た。そのため、私は彼女がどのように作られたのか 見ることができず、私の主よ、あなたの善良さと栄 光がどれほど恐ろしく偉大であるかを私は目撃する ことができませんでした。
16「主よ、あなたはご意志によって、私たち二人を 光り輝く体で造り、私たちを二人を一つにしてくだ さいました。あなたは私たちに恵みを与え、聖霊の 賛美で私たちを満たしてくださいました。それは、 私たちが飢えることも渇くことも、悲しみを知らず、 心の弱りを知らず、苦しみも断食も疲労も知らない ためです。
17しかし今、神よ、私たちはあなたの戒めを破り、 あなたの律法を破ったので、あなたは私たちを異国 の地に連れ出し、苦しみと衰弱と飢えと渇きを私た ちに与えました。
18「それゆえ、神よ、どうか今、わたしたちに園か ら食べる物を与え、わたしたちの空腹を満たし、ま た、わたしたちの渇きを癒してください。
19「神よ、見よ、私たちは長い間、何も味わわず、 何も飲まず、私たちの肉体は枯れ、私たちの力は衰 え、私たちの目は衰弱と涙で眠れなくなっています。
20「それでは、神よ、私たちはあなたを恐れて、木 の実をつも集める勇気がありません。私たちが最 初に罪を犯したとき、あなたは私たちを許し、死な せませんでした。
21しかし今、私たちは心の中で、もし神の命令に反 して木の実を食べるなら、神は今度こそ私たちを滅 ぼし、地の面から消し去ってしまうだろうと考えま した。
22「そして、もし私たちが神の命令なしにこの水を 飲むなら、神は私たちを滅ぼし、すぐに根こそぎに されるでしょう。
23「それで今、神よ、私はエバと一緒にこの場所に 来ました。どうか、園の果物を私たちに与えて、そ れで私たちが満たされますように。
24「わたしたちは地上の果実を欲しがり、また地上 に欠けているものもすべて欲しがるのです。」
第35章
1それから神は再びアダムと彼の泣き嘆きを見つめた。 すると神の言葉が彼に臨み、こう言った。
2「アダムよ、あなたがわたしの園にいたとき、あな たは食べることも飲むことも、衰弱することも苦し みも、肉体の衰えも変化も知らず、あなたの目から 眠りが消えることもなかった。しかし、あなたが罪 を犯してこの異国の地に来て以来、これらすべての 試練があなたに降りかかったのだ。」
第36章
1そこで神は、手に火の剣を持ち、園の門を守ってい たケルブに、いちじくの実を取ってアダムに与える ように命じました。
2ケルビムは主なる神の命令に従い、園に行き、二本 の枝に二つのイチジクを持って来た。それぞれのイ チジクは葉にぶら下がっていた。それは神が園を散 歩していたときにアダムとエバが隠れていた二本の 木からの実であった。そして神の言葉がアダムとエ バに臨み、彼らに言った。「アダム、アダム、あな たはどこにいるのか。」
3するとアダムは答えた。「神よ、ここにおります。 あなたの声とあなたの御声を聞いたとき、私は身を 隠しました。私は裸なのですから。」
4すると、ケルブは二つのいちじくを取り、アダムと エバのところに持って来た。しかし、ケルブはそれ を遠くから二人に投げてやった。二人は肉のゆえに 火に近づくことができず、ケルブに近づくことがで きなかったからである。
5初めに、天使たちはアダムの前で震え上がり、彼を 恐れました。しかし今、アダムは天使たちの前で震 え上がり、彼らを恐れました。
6するとアダムは近寄って、いちじくをつ取り、エ バも近寄って、もう一つを取りました。
7そして彼らがそれを手に取って見ると、それが自分 たちが隠れていた木から取ったものであることが分 かった。
第
37章
1するとアダムはエバに言った。「あなたは、私たち が光り輝く本性を剥ぎ取られたときに身を包んでい たこのイチジクとその葉を見ていないのか。しかし 今、私たちはそれを食べることでどんな悲惨と苦し みが私たちに降りかかるか知らないのだ。
2「それゆえ、エバよ、今、私たちは我慢して、それ らを食べないようにしよう。そして、神に命の木の 実を与えてくださるようにお願いしよう。」
3こうしてアダムとエバは自らを抑制し、そのいちじ くを食べなかった。
4しかしアダムは神に祈り始め、生命の木の実を与え てくださるよう懇願して、こう言いました。「神よ、 金曜日の6時に私たちがあなたの戒めに背いたとき、 私たちは持っていた明るい性質を剥奪され、背いた 後、3時間以上園に留まりませんでした。
5しかし夕方には、あなたは私たちをそこから救い出 してくださいました。神よ、私たちは瞬にしてあ なたに背きました。そして、これらすべての試練と 悲しみが今日まで私たちに降りかかってきたのです。
6「そして、あの四十三日目とそれらの日々を合わせ て、私たちが罪を犯したその一時を償わせないでく ださい。
7「神よ、どうか憐れみの目で私たちを見て、あなた の戒めに対する私たちの違反に応じて、あなたの御 前で私たちに報いを与えないでください。
8「ああ、神よ、私たちに命の木の実を与えてくださ い。私たちはそれを食べて生き、この地上の苦しみ や悩みを見ないようにします。あなたは神ですから。
9「私たちがあなたの戒めに背いたとき、あなたは私 たちを園から連れ出し、ケルビムを遣わして命の木 を守らせ、私たちがそれを食べて生きることがない ようにされました。私たちは背いた後、衰弱するこ となど知りません。
10「しかし今、主よ、私たちはこれまでずっと耐え 忍び、苦しみに耐えてきました。どうか、この四十 三日を、私たちが罪を犯した時間と等しくしてく ださい。」
第38章
1これらのことの後に、神の言葉がアダムに現れて、 彼にこう言いました。
2「アダムよ、あなたが求めている生命の木の果実に ついては、今あなたに与えることはできない。5500 年が満ちた時、私はあなたに生命の木の果実を与え る。そして、あなたとエバとあなたの義なる子孫は それを食べて永遠に生きるであろう。
3しかし、この四十三日間では、あなたが私の戒めに 背いた時の償いはできない。
4「アダムよ、わたしは、あなたが身を隠していたい ちじくの木の実を食べさせた。あなたとエバは行っ て、それを食べなさい。
5「わたしはあなたの願いを拒まず、あなたの望みを 裏切らない。それゆえ、わたしがあなたと結んだ契 約を全うするまで耐えなさい。」
6そして神はアダムから御言葉を取り去られました。
第39章
1それからアダムはエバのところに戻って言った。 「起きて、いちじくをつ取ってください。私はも うつ取ってきます。それから私たちの洞窟に行き ましょう。」
2それからアダムとエバはそれぞれイチジクを一つ取 って洞窟へ向かった。太陽が沈む頃であったが、二 人はその実を食べたいと強く思った。
3しかしアダムはエバに言った。「このいちじくを食 べるのは怖い。食べたら何が起こるか分からないか ら。」
4そこでアダムは泣きながら、神の前に立って祈って 言った。「このいちじくを食べなくても、私の空腹 を満たしてください。食べたら、何の得があるので しょうか。神よ、これがなくなってしまったら、何 を願い、あなたに何を願えばいいのでしょうか。」
5彼はまた言った、「私はそれを食べるのが怖い。そ れを食べると私に何が起こるか分からないからだ」。
第40章
1すると神の言葉がアダムに臨み、こう言った。「ア ダムよ、なぜあなたは、この前にこの恐怖も、この 断食も、この心労も持たなかったのか。また、あな たが罪を犯す前に、なぜこの恐れを持たなかったの か。
2「しかし、あなたがこの異国の地に住むようになっ たとき、あなたの動物の体は、それを強くし、その 力を回復させる地上の食物なしには、地上で生きる ことはできなかったのです。」
3そして神はアダムから御言葉を取り去られました。
第41章
1そこでアダムはいちじくを取って金の枝の上に置い た。エバもいちじくを取って香の上に置いた。
2そして、いちじく一粒の重さはスイカ一粒ほどであ った。園の果物はこの土地の果物よりはるかに多か ったからである。
3しかしアダムとエバはその夜、朝が明けるまでずっ と立ったまま断食を続けました。
4太陽が昇ると彼らは祈りを捧げていた。祈りを終え ると、アダムはイブに言った。
5「エバよ、さあ、南向きの園の境へ行きましょう。
6神は、私たちが生きることができないように命の木 を与えてくださったのではありません。ですから、 私たちはこの地の水を飲むよりも、命の水を与えて、 それで私たちの渇きを癒して下さるよう、神に祈り ます。」
7エバはアダムからこれらの言葉を聞くと、同意しま した。そして二人は立ち上がり、園から少し離れた、 水の流れる川の岸辺の南の端まで来ました。
8彼らは主の前に立って祈り、今一度自分たちを顧み て赦し、願いを聞き入れてくださるよう求めた。
9二人の祈りの後、アダムは神の前に声を出して祈り 始め、こう言いました。
10「主よ、私が園にいて、生命の木の下から水が流 れ出ているのを見たとき、私の心はそれを欲せず、 私の体はそれを飲むことを要求しませんでした。私 は渇きを知りませんでした。なぜなら、私は生きて いたからであり、今の私よりも優れていたからです。
11ですから、わたしは生きるために命の食物を必要 とせず、命の水を飲むこともありませんでした。
12しかし今、神よ、わたしは死んでおり、わたしの 肉体は渇きで乾ききっています。命の水をわたしに 与えてください。それを飲んで生きさせてください。
13「神よ、あなたの慈悲によって、私をこれらの災 いと試練から救い、もしあなたが私をあなたの園に 住まわせないのであれば、こことは異なる別の土地 に私を連れ出してください。」
第42章
1それから神の言葉がアダムに臨んで、彼に言った。
2「アダムよ、あなたが『私を安息のある地に連れて 行ってください』と言っているのは、この地以外の 地ではなく、ただ安息のある天の王国のことである。
3しかし、あなたは今はそこに入ることはできない。 あなたの裁きが過ぎ去り、完了した後にのみ、そこ に入ることができるのだ。
4「そのとき、わたしはあなたとあなたの義なる子孫 を天の王国に上げよう。そして、あなたと彼らに、 あなたが今求めている残りのものを与えよう。
5「そして、もしあなたが、『命の水を私に与えてく ださい。飲んで生きられますように』と言ったなら、 それは今日ではなく、私が陰府に下って、青銅の門 を破り、鉄の王国を打ち砕く日です。
6「その時、わたしは慈悲をもってあなたの魂と義人 たちの魂を救い、わたしの園で彼らに安息を与える。 それは世の終わりが来る時である。
7また、あなたが求めている命の水は、今日与えられ ることはなく、ゴルゴタの地でわたしがあなたの頭 に血を流す日に与えられるであろう。
川が四つの支流に分かれて流れている場所へ。そこ で神に祈り、命の水を飲ませてくださるようお願い しましょう。
8「そのとき、わたしの血はあなたにとって命の水と なり、あなただけでなく、わたしを信じるあなたの 子孫すべてにとっても命の水となり、彼らにとって 永遠の安息となる。」
9主は再びアダムに言われた。「アダムよ、あなたが 園にいたときには、これらの試練はあなたには来な かった。
10しかし、あなたがわたしの戒めに背いたために、 これらすべての苦しみがあなたに臨んだのです。
11「今、あなたの肉体は食べ物と飲み物を必要とし ている。それなら、地の面をあなたのそばを流れる 水を飲みなさい。」
12それから神はアダムから御言葉を取り去られまし た。
13アダムとエバは主を礼拝し、水の川から洞窟に戻 った。正午であった。彼らが洞窟に近づくと、洞窟 のそばに大きな火が見えた。
第43章
1そこでアダムとエバは恐れて立ち止まり、アダムは エバに言った。「私たちの洞窟のそばにあるあの火 は何なのでしょう。私たちはそこで火を起こすよう なことは何もしていません。
2「わたしたちには、そこで焼くパンも、そこで煮る スープもありません。この火が何であるかは、わた したちにはわかりませんし、それを何と呼ぶべきか も知りません。
3しかし、神が火の剣を携えたケルビムを遣わして、 その剣が手にひらめき、私たちがその恐怖のあまり 倒れて死体のようになって以来、私たちは同じよう なものを見たことはありません。
4「しかし今、エバよ、見よ、これはケルビムの手の 中にあったのと同じ火であり、神が私たちの住む洞 窟を守るために送ったものである。
5「ああ、エバよ、それは神が私たちに対して怒って、 私たちを追い出すからだ。
6「ああ、エバよ、私たちはあの洞窟で再び神の戒め に背きました。そのため、神は洞窟の周囲に火を放 って、私たちが中に入ることができないようにされ たのです。
7「もし本当にそうだとしたら、エバよ、私たちはど こに住むべきなのでしょう。そして、主の御前から どこへ逃げるべきなのでしょう。園に関しては、主 は私たちをそこに留まらせようとはせず、その良い ものを私たちから奪い去りました。その代わりに、 主は私たちをこの洞窟に置きました。その中で私た ちは暗闇と試練と苦難に耐え、ついにそこに慰めを 見出したのです。
8しかし今、神が私たちを他の地へ連れ出されたので、 そこで何が起こるか、だれが知り得ようか。また、 その地の暗黒がこの地の暗黒よりはるかに大きいか もしれないことを、だれが知り得ようか。
10「ああ、エバよ、もし神が私たちをこの地以外の 異国の地に連れて行き、そこで慰めを得ようとする なら、それは私たちの魂を死に至らしめ、私たちの 名前をこの地から消し去るためでしょう。
11「ああ、エバよ、もし私たちが園と神からさらに 遠ざかってしまったら、どこで再び神を見つけ、黄 金、香、没薬、いちじくの実をいただくようにお願 いすればいいのでしょうか。
12「再び私たちを慰めてくださる主は、どこにいる のでしょうか。私たちのために結ばれた契約につい て、私たちのことを思ってくださる主は、どこにい るのでしょうか。」
13アダムはそれ以上何も言わず、エバと二人は洞窟 とその周囲に燃え上がる火を見つめ続けた。
14しかし、その火はサタンから出たものでした。サ タンは木や枯れ草を集め、それを洞窟まで運び、火 をつけて、洞窟とその中のものを焼き尽くそうとし たのです。
15こうしてアダムとエバは悲しみの中に残され、神 に対する彼らの信頼は断たれ、神を否定するように なった。
16しかし、神の慈悲によって、彼は洞窟を焼くこと ができなかった。なぜなら、火が消えるまで、神は 天使を洞窟の周囲に遣わして、火から守らせたから である。
17この火は昼の真昼から夜明けまで燃え続けた。そ れが四十五日目であった。
第44章
1しかし、アダムとエバは火を見つめて立っていたが、 火を怖がって洞窟に近づくことができなかった。
2サタンは木々を引いて火の中に投げ込み続けたので、 火は高く燃え上がり、洞窟全体を覆い尽くした。サ タンは心の中で、洞窟を多くの火で焼き尽くそうと 企んでいた。しかし、主の御使いがそれを守ってい た。
3しかし、イエスはサタンを呪うことも、言葉で傷つ けることもできませんでした。サタンに対して権威 がなかったからであり、また、口から言葉をもって そうすることを好まなかったからです。
4それで、天使は、一言も悪い言葉を言わずに、サタ ンに耐え忍んだが、ついに神の言葉が来て、サタン にこう言った。「立ち去れ。お前は以前、私のしも べたちを欺いたが、今回は彼らを滅ぼそうとしてい る。
5「もしわたしの慈悲がなかったなら、わたしはあな たとあなたの軍勢を地上から滅ぼしていたであろう。 しかしわたしは世の終わりまで、あなたに対して忍 耐した。」
6そこでサタンは主の前から逃げ去った。しかし、洞 窟の周りの火は日中、炭火のように燃え続けた。
9「あの地で昼も夜も何が起こるか、だれが知ってい るだろうか。エバよ、それが遠いか近いか、だれが 知っているだろうか。神がわたしたちをどこに置き たいと望まれるかは、園から遠いかもしれない。あ るいは、わたしたちが神の戒めに背き、いつも神に 願い求めてきたために、神がわたしたちに神を見る ことを禁じる場所かもしれない。
アダムとイブの最初の書 それはアダムとエバが園から出てから四十六日目で あった。
7そしてアダムとエバは火の熱がいくらか和らいだの を見て、いつものように洞窟に入ろうと歩き始めた が、火の熱のせいで入ることができなかった。
8すると二人は、自分たちと洞窟とを隔て、燃え盛る 火が自分たちに近づいて来るのを見て泣き出し、恐 れた。
9するとアダムはエバに言った。「この火を見なさい。 私たちの中にもその部がある。かつては私たちに 従順だったのに、今はもう従順ではない。私たちは 創造の限界を超え、私たちの状態を変え、私たちの 性質も変わってしまったからだ。しかし、火の性質 は変わっておらず、創造された時から変わっていな い。それゆえ、火は今や私たちを支配し、私たちが それに近づくと、私たちの肉体を焼き尽くすの だ。」
第45章
1するとアダムは起き上がって神に祈って言った。 「ごらんください。この火は、あなたが私たちに住 むように命じられた洞窟と私たちとの間に隔てを設 けました。しかし今、私たちはそこに入ることがで きません。」
2そこで神はアダムの言うことを聞き、御言葉を彼に 送って言った。
3「アダムよ、この火を見よ。その炎と熱は、喜びの 園とそこにある良いものと何と違うことか。
4「あなたがわたしの支配下にあったとき、すべての 生き物はあなたに従順であった。しかし、あなたが わたしの戒めに背いた後、彼らはみなあなたに逆ら うようになった。」
5神は再び彼に言った。「アダムよ、見よ、サタンが いかにあなたを高く評価したか!彼はあなたから神 性と、私のような高貴な状態を奪い、あなたとの約 束を守らず、結局、あなたの敵となった。あなたと エバを焼こうとしたこの火を起こしたのはサタンだ。
6「アダムよ、なぜ神はあなたとの契約を一日たりと も守らなかったのか。あなたが神の命令に従ったと き、あなたの中にあった栄光を奪ったのか。
7「アダムよ、神があなたとこの契約を結んだとき、 あなたを愛していたと思うか。それとも、あなたを 愛し、あなたを高く上げたいと願っていたと思うか。
8「しかし、アダムよ、神はあなたへの愛からそのす べてをなさったのではありません。神はあなたを光 から闇へ、高貴な状態から堕落へ、栄光から屈辱へ、 喜びから悲しみへ、休息から断食と衰弱へ移すこと を望まれたのです。」
9神はアダムにも言った、「あなたの洞窟の周りにサ タンが燃やしたこの火を見よ。あなたを取り囲むこ の不思議な現象を見よ。そして、あなたが彼の命令 に従うなら、それがあなたとあなたの子孫の周りを 囲むであろうことを知りなさい。彼は火であなたた
ちを苦しめるであろう。そして、あなたたちは死ん だ後、地獄に落ちるであろう。
10その時、あなたたちは彼の火が燃え盛るのを見る であろう。それはあなたたちとあなたの子孫の周り で燃え盛るであろう。わたしが来るまで、あなたた ちはそこから救われることはない。それは、今、あ なたたちが洞窟の周りで燃え盛る大火のために、洞 窟の中に入ることができないのと同様である。わた しの契約が成就する日に、あなたたちに道を開くわ たしの言葉が来るまでは、救われることはない。
11「わたしの言葉、すなわちわたしの言葉が来るま では、あなたは今、ここから来て休むことはできな い。その時、彼はあなたのために道を開き、あなた は安息を得るだろう。」それから神は御言葉によっ て、洞窟の周りで燃える火に呼びかけ、アダムが通 り抜けるまで、火は自ら分裂した。そして神の命令 によって火は分裂し、アダムのための道が開かれた。
12そして神はアダムから御言葉を取り去られました。
第46章
1それからアダムとエバは再び洞窟に入り始めた。そ して、火の間の道に着くと、サタンは火の中に旋風 のように息を吹き込み、アダムとエバの上に燃え盛 る炭火を起こした。それで彼らの体は焦げ、炭火は 彼らを焼き尽くした。
2そして、燃える火の中からアダムとエバは大声で叫 んで言いました。「主よ、私たちをお救いください。 この燃える火で私たちを焼き尽くしたり苦しめたり しないでください。あなたの戒めに背いたことを私 たちに問わないでください。」
3すると神は、サタンが火を燃やした彼らの体をご覧 になり、御使いを遣わしてその燃える火を止められ ました。しかし、彼らの体には傷が残っていました。
4そして神はアダムに言った、「サタンがあなたに対 してどれほど愛を持っているかを見なさい。サタン はあなたに神性と偉大さを与えると偽っていたが、 見よ、彼はあなたを火で焼き、地球からあなたを滅 ぼそうとしているのだ。
5「アダムよ、わたしを見よ。わたしはあなたを創造 した。そして何度、彼の手からあなたを救い出した ことか。そうでなかったら、彼はあなたを滅ぼさな かったであろうか。」
6神はまたエバに言われた。「園であなたに約束され たのはどういうことか。『その木の実を食べると、 あなたたちの目が開け、あなたたちは神のようにな って善悪を知るようになる』と。しかし、見よ、神 はあなたたちの体を火で焼き、園で味わうように、 火の味を味わわせ、火が燃えることと、その悪と、 火があなたたちに及ぼす力を、あなたたちに見せた のだ。
7「あなたたちの目は、神があなたたちから奪った善 を見ました。そして、まことに、神はあなたたちの 目を開かれました。あなたたちは、わたしと共にい た園を見ました。また、サタンがあなたたちに下し
た災いも見ました。しかし、神はそれをあなたたち に与えることも、あなたたちへの約束を果たすこと もできません。それどころか、神はあなたたちと、 あなたたちの後に続く子孫に対して、苦々しい思い を抱いていたのです。」
8そして神は彼らから御言葉を取り除かれた。
第47章
1アダムとエバは、体を焦がす火に震えながら洞窟に 入ってきました。アダムはエバに言いました。
2「見よ、この世で火がわたしたちの肉体を焼いた。 しかし、わたしたちが死んで、サタンがわたしたち の魂を罰するときはどうなるだろうか。神が来て、 わたしたちに憐れみをかけ、その約束を果たしてく ださらなければ、わたしたちの救いは遠い将来では ないだろうか。」
3それからアダムとエバは洞窟に入り、再びそこへ入 れたことを祝福しました。洞窟の周りの火を見て、 二度とそこへは入らないようにと心に誓ったからで す。
4しかし、日が沈むころになっても火は燃え続け、洞 窟の中のアダムとエバに近づいてきたので、二人は そこで眠ることができませんでした。日が沈むと、 二人はそこから出ました。これは、二人が園から出 てから47日目のことでした。
5それからアダムとイブはいつものように、園の近く の丘の頂上で眠りについた。
6彼らは立って、神に自分たちの罪を赦していただく よう祈った後、山の頂上の下で眠りについた。
7しかし、すべての善を憎むサタンは心の中で考えま した。「神は契約によってアダムに救いを約束し、 彼を襲ったすべての苦難から救い出すと約束したが、 わたしには契約によって約束しておらず、わたしを 苦難から救い出してはくれない。それどころか、わ たしがかつて住んでいた王国に、アダムとその子孫 を住まわせると約束したのだから、わたしはアダム を殺そう。」
8地は彼から解放され、私だけに残される。彼が死ん だとき、私の領土として残る王国を継承する子孫は 残らないだろう。その時、神は私を必要とし、私を 私の軍勢と共に回復させてくれるだろう。
第48章
1この後、サタンは彼の軍勢に呼びかけ、彼らは皆彼 のもとに来て言った。
2「ああ、私たちの主よ、あなたは何をなさるのです か?」
3そこでイエスは彼らに言われた。「あなたがたも知 っているとおり、神が土から創造したこのアダムが、 わたしたちの王国を奪ったのです。さあ、集まって 彼を殺しましょう。あるいは、彼とエバに石を投げ つけて、二人を石で押しつぶしましょう。」
4サタンの軍勢はこれらの言葉を聞いて、アダムとエ バが眠っている山の所にやって来ました。
5そこで、サタンとその軍勢は、幅広で平らで傷のな い大きな岩を手に取り、心の中でこう考えました。 「もし岩に穴が開いていたら、その岩が彼らの上に 落ちてきたときに、その穴が彼らの上に落ちてきて、 彼らは助かって死なないだろう。」
6そこで彼は軍勢に言った。「この石を取り上げて、 彼らの上に平らに投げつけよ。彼らからどこか別の 所へ転がってしまわないように。投げつけたら、逃 げよ。立ち止まってはならない。」
7彼らは神の命じたとおりにした。しかし、山から岩 がアダムとエバの上に落ちてきたとき、神はそれを 彼らの上に小屋のように置き、彼らに害を与えない ように命じた。そして、それは神の命令通りになっ た。
8しかし、岩が崩れ落ちると、全地もそれとともに震 え、岩の大きさのために揺り動かされた。
9天が震え、揺れ動くと、アダムとエバは眠りから目 覚め、自分たちが小屋のような岩の下にいることに 気づきました。しかし、彼らはそれがどういうこと なのか分かりませんでした。眠りについた時は、小 屋の下ではなく、空の下だったからです。それを見 て、彼らは恐怖に襲われました。
10するとアダムはエバに言った。「なぜ、わたした ちのせいで山は曲がり、地は震えたのか。また、な ぜこの岩はわたしたちの上に天幕のように広がった のか。
11「神は我々を苦しめ、この牢獄に閉じ込めるつも りなのか。それとも、我々の上に地を閉ざすつもり なのか。
12「神は、私たちが神の命令なしに洞窟から出てき たこと、また、私たちが神に相談することなく、自 分勝手に洞窟を出てこの場所に来たことについて、 私たちに対して怒っておられるのです。」
13するとエバは言った。「本当に、私たちのために 大地が震え、私たちの罪のゆえにこの岩が私たちの 上に天幕を張るのなら、アダムよ、私たちは災いに 遭うでしょう。私たちの罰は長く続くでしょう。
14「しかし、立ち上がって神に祈りなさい。このこ とについて、また、私たちの上に天幕のように広が っているこの岩が何であるかを私たちに知らせてく ださい。」
15そこでアダムは立ち上がり、主の前に祈り、この 窮地について主に知らせようとした。そしてアダム は朝まで祈り続けた。
第49章
1すると神の言葉が来てこう言った。
2「アダムよ、あなたが洞窟から出てこの場所に来る よう熱心に望んでいたとき、誰があなたに助言した のか?」
3そしてアダムは神に言った。「主よ、私たちがこの 場所に来たのは、洞窟の中で私たちを襲った火の熱 のためです。」
4すると主なる神はアダムに言われた、「アダムよ、 あなたは夜の火の熱を恐れているが、地獄に住む ときはどうなるのか。
5しかし、アダムよ、恐れてはならない。また、わた しがこの岩をあなたの上に覆いとして広げ、あなた を苦しめるためにそうしたのだ、と心の中で言って はならない。
6「それは、あなたに神性と威厳を約束したサタンか ら来たものです。この岩を投げ落としたのはサタン です。あなたとエバをその下で殺し、こうしてあな たが地上で生きることを妨げようとしているのです。
7しかし、あなたに対する憐れみとして、その岩があ なたに向かって崩れ落ちようとしたとき、わたしは、 その岩があなたを覆うように命じ、あなたを覆うよ うに命じた。そして、あなたを覆うように命じた。
8「アダムよ、わたしが地上に来るとき、このしるし がわたしに起こるであろう。サタンはユダヤ人を呼 び起こしてわたしを殺そうとする。彼らはわたしを 岩の中に埋め、大きな石でわたしを封印するであろ う。わたしはその岩の中に三日三晩留まるであろう。
9「しかし三日目にわたしは復活する。アダムよ、わ たしを信じるなら、あなたとあなたの子孫は救われ る。しかしアダムよ、わたしは三日三晩が過ぎるま では、あなたをこの岩の下から連れ出さない。」
10そして神はアダムから御言葉を取り去られました。
11しかしアダムとエバは神が彼らに告げたとおり、 三日三晩岩の下に留まりました。
12神は、彼らが神の命令に従わずに洞窟を出て、こ の同じ場所に来たので、彼らにそのようにされたの です。
13しかし、三日三晩の後、神は岩を開いて彼らをそ の下から連れ出されました。彼らの肉は枯れ、目も 心も泣き悲しみで苦しみました。
第50章
1それからアダムとエバは出かけて行って、宝の洞窟 に入り、その日は夕方までずっとそこに立って祈り を捧げた。
2このことは、彼らが園を出てから五十日が経ってか ら起こった。
3しかしアダムとエバは再び起き上がり、その夜ずっ と洞窟の中で神に祈り、神の慈悲を請いました。
4そして夜が明けると、アダムはエバに言った。「さ あ、私たちの体のために働きに行こう。」
5そこで彼らは洞穴から出て、園の北の境まで行き、 自分たちの体を覆うものを探した。しかし何も見つ からず、どうすればいいのか分からなかった。彼ら の体は汚れ、寒さと暑さで声も出なかった。
6それからアダムは立ち上がり、神に彼らの体を覆う ものを見せてくださるようにと願いました。
7すると神の言葉が彼に現れて言った。「アダムよ、 エバを連れて、以前断食した海岸に行きなさい。そ こには、ライオンに肉を食われて残った羊の皮があ るだろう。それを取って着物を作り、身にまといな さい。」
第51章
1アダムは神からこれらの言葉を聞くと、エバを連れ て園の北端から南の川のほとりに移った。そこで二 人は断食していた。
2しかし、彼らがその道を進んで行くと、その場所に 着く前に、邪悪なサタンは、アダムの覆いについて 神が語りかけている言葉を聞いていた。
3彼は悲しんで、羊の皮がある場所へ急いで行き、ア ダムとイブに見つからないように、それを取って海 に投げ込むか、火で焼こうとしました。
4しかし、彼が皮を取ろうとした時、神の言葉が天か ら降りてきて、アダムとエバが彼に近づくまで、彼 を皮の脇で縛りました。しかし、彼らが彼に近づく と、彼とその恐ろしい容貌に恐れを抱きました。
5それから、神の言葉がアダムとエバに現れて言った。 「この者こそ、蛇の中に隠れていた者、あなたたち を欺き、あなたたちを着けていた光と栄光の衣を剥 ぎ取った者である。
6「この方こそ、あなたたちに威厳と神性を約束した 方です。では、彼の美しさはどこにあるのか。彼の 神性はどこにあるのか。彼の光はどこにあるのか。 彼の上に宿っていた栄光はどこにあるのか。
7「今や、彼の姿は醜悪であり、天使たちの間で忌ま わしいものとなり、サタンと呼ばれるようになりま した。
8「アダムよ、わたしは、あなたからこの羊の皮でで きた地上の衣服を取り去り、それを破壊し、あなた にそれを着せたくないと思った。
9「それなら、体彼の美しさとは何だったのか。彼 に従ったことで、あなたは何を得たのか。彼の悪行 を見て、それからわたしに目を向けなさい。あなた を創造したわたしと、わたしがあなたに対して行う 善行に目を向けなさい。
10「見よ、わたしは彼を縛った、あなたが来て彼を 見て、彼の弱さを見たが、彼にはもう力が残ってい ないことを。」
11そして神は彼をその束縛から解放した。
第52章
1この後、アダムとエバは何も言わず、自分たちの創 造と、地上の覆いを必要とする自分たちの体のこと を神の前で嘆きました。
2するとアダムはエバに言った。「エバよ、これは私 たちが身にまとう獣の皮です。しかし、私たちがそ れを着けると、見よ、死のしるしが私たちに臨むで しょう。この皮の持ち主たちは死んで衰え果てたか
アダムとイブの最初の書 らです。私たちも同じように死んで消え去るので す。」
3それからアダムとイブは皮を持って宝の洞窟に戻り、 その中でいつものように立って祈りました。
4そこで彼らは、その皮で衣服を作る方法を考えた。 しかし彼らにはその技術がなかった。
5そこで神は、その方法を示すために、御使いを遣わ されました。御使いはアダムに、「出て行って、ナ ツメヤシのとげを持って来なさい」と言いました。
そこでアダムは出て行って、御使いが命じたとおり に、それを持って来ました。
6そこで御使いは、彼らの前で、まるで下着を織るよ うなやり方で皮を織り始め、いばらを取り、彼らの 目の前で皮に刺した。
7すると、天使は再び立ち上がり、その皮のとげが つの糸で縫い合わされるように、神に祈った。
8そして、神の命令により、それらはアダムとエバの 衣服となり、神は彼らにもそれを着せました。
9その時から、彼らの裸の体は互いに見えないように 隠された。
10そして、このことは五十日目の終わりに起こっ た。
11アダムとエバの体が覆われると、彼らは立って祈 り、主の憐れみと赦しを願い、主が憐れみをかけ、 彼らの裸を覆ってくださったことに感謝した。そし て、その夜、彼らは祈りを止めなかった。
12そして、母は太陽が昇るとともに夜が明け、慣例 に従って祈りを捧げてから、洞窟から出て行きまし た。
13そしてアダムはイブに言った。「この洞窟の西側 に何があるのか分からないので、今日出かけて行っ て見ましょう。」それから彼らは出て行き、西の境 界に向かって行った。
第53章
1彼らが洞窟からそれほど遠くないところにいたとき、 サタンが彼らの方へ近づいてきて、彼らと洞窟の間 に身を隠しました。サタンは三日間も食べ物を口に していない二頭の飢えたライオンの姿で、アダムと イブに向かってきて、彼らを粉々に砕いて食べよう とするかのように迫ってきました。
2それからアダムとイブは泣きながら、神に自分たち を彼らの手から救ってくださるように祈りました。
3すると、神の言葉が彼らに臨み、ライオンを彼らか ら追い払った。
4そして神はアダムに言った、「アダムよ、あなたは 西の境で何を求めているのか。なぜあなたは、かつ てあなたの住まいであった東の境を自ら去ったのか。
5「それでは、あなたの洞窟に戻って、そこに留まり なさい。そうすれば、サタンがあなたを欺くことも、 あなたに対して彼の計画を実行することもないでし ょう。
7それゆえ、わたしは彼らの上に洪水をもたらし、彼 らをことごとく押し流す。しかし、彼らの中に残っ ている義人たちを救い、彼らを遠い地へ連れ去る。 そして、あなたが今住んでいる地は荒れ果て、そこ に住む者は人もいなくなるであろう。
8神がこのように彼らに語られた後、彼らは宝の洞窟 に戻った。しかし、断食と祈り、そして神に罪を犯 したことへの悲しみのために、彼らの肉体は枯れ、 力は衰えていた。
第54章
1アダムとエバは洞窟の中に立ち、夜が明けるまで祈 り続けた。そして太陽が昇ると、二人は洞窟から出 て行った。悲しみのあまり、頭がぼんやりとしてお り、どこへ行ったのかも分からなかった。
2こうして彼らは園の南の境まで歩き、そこから東の 境まで登り始めた。東の境に着くと、その先には何 も残っていなかった。
3園を守っていたケルブは西の門に立って、アダムと エバが突然園に入ってこないように見張っていた。 そして、神が彼に与えた命令に従って、ケルブは彼 らを殺そうとするかのように振り返った。
4アダムとエバが園の東の境に来たとき、ケルブは見 ていないだろうと心の中で思い、門のそばに立って 中に入ろうとしていたところ、突然、ケルブが手に 燃え盛る剣を持って現れました。ケルブは二人を見 ると、殺すために出て行きました。神の命令なしに 園に入ったら、神に滅ぼされるのではないかと恐れ たのです。
5ケルビムの剣は遠くで燃えているように見えた。し かし、彼がそれをアダムとエバの上に掲げたとき、 その炎は輝き出なかった。
6それでケルブは、神が彼らに恵みを与えて、彼らを 園に連れ戻そうとしているのだと思い、不思議に思 って立ち止まった。
7イエスは、彼らが園に入ることについての神の命令 を確かめるために天に上ることができず、彼らと別 れることができずに、そばに立っていた。彼らが神 の許可なく園に入って、イエスが滅ぼされてしまう のではないかと恐れたからである。
8アダムとエバは、ケルビムが手に燃える火の剣を持 って自分たちの方へ近づいてくるのを見て、恐怖の あまり顔を地面に伏せ、死んだようになってしまい ました。
9そのとき、天と地が震えた。そして、ほかのケルビ ムが天から降りてきて、園を守っているケルブのと ころに来た。そして、ケルブが驚いて黙っているの を見た。
10それから、他の天使たちが再びアダムとエバのい る場所に降りてきた。彼らは喜びと悲しみに分かれ た。
6「アダムよ、この西の境界で、あなたから子孫が生 まれ、それを満たし、そしてその子孫は自らの罪と サタンの命令への屈服とサタンの行いによって自ら を汚すであろう。
11彼らは、神がアダムに慈悲深く、アダムが園に戻 って以前のような喜びを取り戻せるよう願っている と考えて喜んだ。
12しかし、彼らはアダムとエバが死んだ人のように 倒れたので悲しみ、心の中で言いました。「アダム はここで死んだのではなく、神が彼を殺したのだ。 彼はこの場所に来て、神の許可なく園に入ろうとし たからだ。」
第55章
1それから神の言葉がアダムとエバに臨み、彼らを死 から蘇らせ、こう言った。「なぜここに来たのか。
先生、私があなたたちを連れ出した園に入るつもり なのか。今日は無理だ。私があなたたちと結んだ契 約が果たされた時だけだ。」
2するとアダムは、神の言葉と、目には見えなかった が耳にその音だけ聞こえた天使たちの羽ばたきを聞 いたとき、彼とエバは泣き、天使たちに言った。
3「神を待ち望む霊たちよ、わたしに目を留めてくだ さい。わたしがあなたを見ることができないことを。 わたしがかつての明るい性質の中にいたとき、わた しはあなたを見ることができたのです。わたしはあ なたと同じように賛美の歌を歌い、わたしの心はあ なたよりもはるかに高かったのです。
4しかし今、私は罪を犯し、その輝かしい性質は私か ら消え去り、私はこの惨めな状態に陥っています。 そして今、私はあなたに会うこともできず、あなた も以前のように私に仕えることもできません。私は 獣の肉となったのです。
5「しかし今、神の天使たちよ、私とともに神に願い 求めてください。私を以前の状態に戻してください。
私をこの苦しみから救い出してください。そして、 神に対して罪を犯したために私に下された死の宣告 を私から取り去ってください。」
6すると、天使たちはこれらの言葉を聞いて、皆アダ ムのことで悲しみ、アダムを惑わして、園から苦し みへ、生から死へ、平和から苦悩へ、喜びから異国 の地へ移らせたサタンを呪った。
7すると天使たちはアダムに言った。「あなたはサタ ンに耳を傾け、あなたを創造した神の言葉を捨て、 サタンがあなたに約束したことをすべて果たすと信 じた。
8「しかし今、アダムよ、彼が天から落ちる前に、彼 を通して私たちに何が起こったかを、私たちはあな たに知らせましょう。
9「彼は軍勢を集め、彼らを欺き、彼らに大いなる王 国と神の性質を与えると約束し、そのほかにも多く の約束を彼らにしました。
10彼の軍勢は彼の言葉が真実であると信じ、彼に従 い、神の栄光を放棄した。
11そこで彼は、私たちに命じた命令に従って、彼の 指揮下に入り、彼の空しい約束に従うようにと命じ ました。しかし私たちはそれを拒み、彼の助言に従 いませんでした。
12「彼は神と戦い、神に逆らって行動した後、軍勢 を集めて我々と戦いました。もし我々と共にあった 神の力がなかったなら、我々は彼に打ち勝ち、天か ら追い落とすことはできなかったでしょう。
13しかし、イエスが私たちの中から落ちたとき、天 には、イエスが私たちの中から落ちて行かれたこと を喜ぶ大きな喜びがありました。もしイエスが天に 留まっていたなら、天使の人も、天に残っていな かったでしょう。
14しかし、神はその憐れみによって、彼を私たちの 中からこの暗い地上に追い出されました。なぜなら、 彼は闇そのものとなり、不義を行う者となったから です。
15「アダムよ、神はあなたに対して戦いを続け、つ いにあなたを欺き、園から連れ出してこの異国の地 へ連れ出した。そこであなたはあらゆる試練に見舞 われた。そしてアダムよ、神が彼にもたらした死を、 あなたにももたらした。なぜなら、あなたは神に従 い、神に背いたからである。」
16すると天使たちは喜び、神を賛美し、アダムが園 に入ろうとしたからといって今回は彼を滅ぼさない でほしいと神に願い、約束が実現するまで彼に耐え て、彼がサタンの手から解放されるまでこの世で彼 を助けるようにと神に頼んだ。
第56章
1それから神の言葉がアダムに臨んで、彼に言った。
2「アダムよ、喜びの園とこの苦役の地を見よ。園に は天使たちが満ちている。そして、この地上で、あ なたが従ったサタンと共に、あなた自身だけがいる ことに気づけ。
3しかし、もしあなたが従順に従い、わたしに従い、 わたしの言葉を守り続けていたならば、あなたはわ たしの園でわたしの天使たちと共にいたであろう。
4しかし、あなたが罪を犯してサタンに聞き従ったと き、あなたは悪魔の使いたちの中で彼の客となり、 その悪行に満ちた使いたちと共に、茨やあざみを生 やすこの地上に来たのです。
5「アダムよ、あなたを欺いた者に、彼があなたに約 束した神の性質を与えるように、あるいは私があな たのために作ったような庭園を作るように、あるい は私があなたを満たしたのと同じ明るい性質であな たを満たすように頼みなさい。
6「私があなたに与えたのと同じ肉体をあなたに与え てくれるように、私があなたに与えたのと同じ休息 を与えてくれるように、私があなたのために創造し たのと同じ理性ある魂をあなたの中に創造してくれ るように、あるいは私があなたに与えたこの地上と は別の地上へあなたを移してくれるように、彼に願 いなさい。しかし、アダムよ、彼はあなたに約束し たことのつさえ果たさないだろう。
7「それゆえ、わたしの創造物よ、わたしがあなたに 対して抱いている恵みと、わたしがあなたに示した 慈悲を認めなさい。わたしは、あなたがわたしに対
アダムとイブの最初の書 して犯した罪を報いたのではなく、あなたに対する 憐れみのゆえに、この大いなる五日半の終わりに、 わたしが来てあなたを救うと約束したのだ。」
8それから神は再びアダムとエバに言った。「立ち上 がってここから降りなさい。手に火の剣を持ったケ ルビムがあなたたちを滅ぼさないうちに。」
9しかし、アダムは神の言葉によって心が慰められ、 神の前で礼拝しました。
10そして神は、アダムとエバを襲った恐怖の代わり に、喜びをもって彼らを洞窟まで案内するように天 使たちに命じました。
11それから天使たちはアダムとエバを連れ出し、園 の近くの山から降ろして、歌と詩篇を唱えながら、 彼らを洞窟まで連れて行きました。そこで天使たち は彼らを慰め、力づけ、それから彼らを遣わした創 造主のもとへ、天へと去っていきました。
12しかし、天使たちがアダムとエバのもとから去っ た後、サタンは恥ずかしそうに現れ、アダムとエバ がいた洞窟の入り口に立ちました。そしてアダムに 呼びかけて言いました。「アダムよ、来なさい。あ なたに話させてください。」
13それからアダムは、神の天使の人が自分に良い 助言を与えるために来たのだと思って、洞窟から出 てきました。
第57章
1しかしアダムは出て来て、その恐ろしい姿を見て恐 れ、こう言った。「あなたは誰ですか。」
2すると、サタンは答えて言った。「蛇の中に身を隠 し、エバに話しかけて、私の命令に従わせるまで彼 女を惑わしたのは、私だ。私は、言葉の策略によっ てエバを遣わし、あなたを欺かせ、あなたと彼女が その木の実を食べ、神の命令の下から離れてしまっ たのである。」
3しかしアダムは神からこれらの言葉を聞くと、神に 言った。「神が私のために造られたような園を、あ なたは私のために造ることができるのか。神が私に 着せてくださったのと同じ明るい自然を、あなたは 私に着せることができるのか。
4「あなたが私に与えると約束した神性はどこにある のか。私たちが園にいたとき、最初に私たちに語っ てくれた美しい言葉はどこにあるのか。」
5そこでサタンはアダムに言った。「わたしが何か人 に話した時、それを果たしたり、約束を果たしたり できると思うのか。そんなはずはない。わたし自身、 自分が求めたものを得ようとは度も思ったことが ないのだ。
6それゆえ、わたしは倒れ、わたし自身が倒れたその ことによって、あなたがたも倒れたのです。わたし の勧めを受け入れる者は皆、それによってあなたが たも倒れるのです。
7「しかし今、アダムよ、あなたの堕落のゆえに、あ なたは私の支配下にあり、私はあなたの王である。 あなたは私に聞き従い、あなたの神に背いたからだ。
あなたの神が約束した日まで、私の手から救い出さ れることはないだろう。」
8彼はまた言った、「私たちはあなたの神があなたと 約束した日も、あなたが救われる時刻も知らないの で、私たちはあなたとあなたの後の子孫に対して戦 争と殺害を増やすつもりです。
9「これがわたしたちの意志であり、わたしたちの喜 びである。それは、人の子らのうちに、わたしたち の天の秩序を受け継ぐ者をひとりも残さないことで ある。
10「アダムよ、我々の住まいは燃える火の中にあり、 我々は一日たりとも、一刻たりとも悪行をやめるつ もりはない。そしてアダムよ、お前が洞窟に入って そこに住む時、私はお前に火を撒こう。」
11アダムはこれらの言葉を聞いて泣き悲しみ、エバ に言った。「彼が言ったことを聞いてください。彼 は園であなたに言ったことは何も実現しません。そ れで彼は本当に私たちの王になったのでしょうか? 12しかし、私たちは、私たちを創造した神に、その 手から私たちを救い出してくださるように祈りま す。」
第58章
1そこでアダムとエバは神に向かって両手を広げ、サ タンを彼らから追い払って下さるように、また彼ら に暴力をふるわず、神を否定するように強要しない よう、祈り、懇願した。
2そこで神はすぐに御使いを彼らのもとに遣わし、御 使いはサタンを彼らから追い払われた。これは、彼 らが園から出てから五十三日目の日没ごろのことで ある。
3それからアダムとエバは洞窟に入り、立ち上がって 顔を地面に向けて神に祈りました。
4しかし、彼らが祈る前に、アダムはエバに言いまし た。「見よ、あなたはこの地で私たちがどんな誘惑 に遭ったかを見ました。さあ、立ち上がって、私た ちが犯した罪を神に赦してもらいましょう。そして、 40日目の次の日の終わりまで、私たちはここから出 てきません。もしここで死んだとしても、神は私た ちを救ってくれるでしょう。」
5そこでアダムとエバは立ち上がり、力を合わせて神 に懇願した。
6彼らはこのように洞窟の中に留まり、祈りを捧げた。 彼らの祈りが火の炎のように彼らの口から上がるま で、彼らは夜も昼も洞窟から出ることはなかった。
第59章
1しかし、あらゆる善を憎むサタンは、彼らが祈りを 終えるのを許さなかった。彼は軍勢に呼びかけ、皆 が集まった。そしてサタンは彼らに言った。「我々 が欺いたアダムとエバは、夜も昼も神に祈り、救い を請うことを約束したが、四十日目まで洞窟から出 てこなかった。
2「そして、彼らが約束したように、主が彼らを我々 の手から救い出し、彼らを元の状態に戻してくれる ように祈り続けるならば、我々が彼らに何をするか 見てみましょう。」そして彼の軍勢は彼に言った。 「主よ、あなたの望むことを成し遂げる力はあなた にあります。」
3それから、邪悪の大いなるサタンは、その軍勢を率 いて、四十日と日の三十日目の夜に洞窟に入り、 アダムとエバを死に至らしめるまで打ち殺した。
4それから、神の言葉がアダムとエバに臨み、二人を 苦しみから救い出しました。そして神はアダムに言 いました、「強くあれ。あなたのところに来たばか りの者を恐れることはない。」
5しかしアダムは泣きながら言った。「ああ、私の神 よ、あなたはどこにいたのですか。彼らは私をこの ような打撃で打ち、この苦しみが私たちに、そして あなたのはしためであるエバに降りかかるのです か。」
6すると神は彼に言った。「アダムよ、見よ、彼はあ なたのすべてのものの主であり支配者であり、あな たに神性を与えると言った者である。あなたに対す るこの愛はどこにあるか。彼が約束した贈り物はど こにあるか。
7「アダムよ、神があなたのもとに来て、あなたを慰 め、あなたを力づけ、あなたと共に喜び、あなたの 守護に軍勢を送ることを、度でも神は喜ばれただ ろうか。あなたは神に聞き従い、神の助言に従い、 わたしの戒めに背き、神の命令に従ったからではな いか。」
8するとアダムは主の前で泣きながら言った。「主よ、 私が少し罪を犯したために、あなたはその報いとし て私をひどく苦しめられました。どうか私を彼の手 から救い出してください。あるいは私を憐れんで、 今この異国の地で私の体から私の魂を取り去ってく ださい。」
9すると神はアダムに言った。「あなたが罪を犯す前 に、このように嘆き、祈っていたら、あなたは今の ような苦難から解放されていただろうに。」
10しかし神はアダムに対して忍耐し、40日間が満ち るまでアダムとエバを洞窟の中に留まらせました。
11しかしアダムとエバは、断食と祈り、そして飢え と渇きによって、力と肉体が衰え果ててしまった。 園を出てから食べ物も飲み物も口にしていなかった ため、身体の機能も未だ整っていなかったのだ。そ して、翌日の40日目の終わりまで、空腹のために祈 り続ける力も残っていなかった。彼らは洞窟に倒れ 込んだが、口から発せられる言葉は賛美の言葉だけ だった。
第60章
1八十九日目に、サタンは光の衣をまとい、輝く帯を 締めて、洞窟にやって来ました。
2彼は光の杖を手に持ち、非常に恐ろしい顔をしてい たが、顔は愛らしく、話し方も優しかった。
3こうして神は、アダムとイブを騙して、彼らが40 日を満了する前に洞窟から出させるために、自らを 変身させたのです。
4彼は心の中でこう考えていた。「彼らが四十日間の 断食と祈りを終えたら、神は彼らを元の状態に戻し てくれるだろう。もしそうしなくても、神は彼らに 恵みを与えてくれるだろう。また、たとえ彼らに慈 悲をかけなかったとしても、彼らを慰めるために、 以前二度もそうしてきたように、園から何かを与え てくれるだろう。」
5するとサタンは、この美しい姿のまま洞窟に近づき、 こう言った。
6「ああ、アダムよ、立ち上がれ、あなたとエバよ、 私と共に良い土地へ来なさい。恐れることはない。 私もあなたと同じように肉と骨を持っている。そし て、最初は神が創造した生き物だったのだ。
7「そして神は私を創造し、世界の端にある北の園に 私を置いたのです。
8そして主は私に言われた、「ここに留まりなさい」。 私は主の言葉に従ってそこに留まり、主の戒めに背 くことはなかった。
9それから神はわたしの上に眠りを起こさせ、アダム よ、あなたをわたしの脇から連れ出したが、わたし のそばにとどまることはさせなかった。
10しかし神はあなたを神の御手に取り、東の園に置 かれた。
11「そのとき、わたしはあなたのために悲しんだ。 神はあなたをわたしのわきから取り去ったが、わた しと一緒にとどまってはおかなかったからである。
12しかし神はわたしに言われた。「わたしがあなた のわき腹から導き出したアダムのことで悲しむこと はない。彼には災いは起こらない。」
13「今、わたしは彼のために助け手となる者を彼の わきから連れ出し、こうして彼に喜びを与えた。」
14すると、サタンは再び言った。「私はあなたたち がどうしてこの洞窟にいるのか、またあなたたちに 降りかかっているこの試練について何も知りません でした。ところが神は私にこう言われました。『見 よ、私があなたのわき腹から取ったアダムが罪を犯 し、また、私が彼のわき腹から取ったエバも罪を犯 した。それで私は彼らを園から追い出し、悲しみと 苦悩の地に住まわせた。彼らは私に背き、サタンの 言うことを聞き入れたからである。そして見よ、彼 らは今日八十日目の今日まで、苦しみの中にいるの だ。』」
15すると神は私に言われた。「立って彼らのところ へ行き、彼らをあなたの所へ連れて来なさい。サタ ンが彼らに近づいて苦しめることを許してはならな い。彼らは今、非常に苦しみ、飢えのために無力に 横たわっているからである。」
16「彼はさらに私に言った。『彼らをあなたのもと に迎え入れたら、彼らに命の木の実を食べさせ、平 和の水を飲ませてください。彼らに光の衣を着せ、 以前の恵みの状態に戻し、彼らを苦しみの中に放置 しないでください。彼らはあなたから来たのですか
ら。しかし、彼らのことで悲しんだり、彼らに起こ ったことを悔いたりしないでください。』」
17しかし、これを聞いて、わたしは悲しみました。
わが子よ、わたしの心はあなたのために、耐えるこ とができませんでした。
18「しかし、アダムよ、私はサタンの名を聞いたと き、恐れて、私の子供たちアダムとエバのように私 を罠にかけるのではないかと心の中で言いました。
19そして私は言いました。「神よ、私が子供たちの ところに行くとき、サタンが道で私に会い、彼らに 対してしたように、私に対しても戦うでしょう。」
20すると神は私にこう言われた。「恐れることはな い。彼を見つけたら、あなたの手にある杖で彼を打 ち殺せ。彼を恐れることはない。あなたは昔から勇 敢な者だから、彼はあなたに勝つことはできな い。」
21そこで私は言いました。「主よ、私は年老いてお り、行くことができません。あなたの天使たちを遣 わして、彼らを連れ戻してください。」
22しかし神は私にこう言われました。「まことに、 天使たちは彼らのような者ではない。彼らは彼らと 共に来ることに同意しない。しかし、私はあなたを 選んだ。彼らはあなたの子孫であり、あなたに似て おり、あなたの言うことを聞くだろうからであ る。」
23神はさらに私にこう仰せられた。「もしあなたに 歩く力がないなら、私は雲を送ってあなたを運び、 彼らの洞窟の入り口に降り立たせる。そして雲は戻 ってきて、あなたをそこに残すだろう。
24「もし彼らがあなたと共に来るなら、わたしは雲 を送ってあなたと彼らを運ばせよう。」
25そこで神は雲に命じられ、雲はわたしを運び、あ なたのところへ連れて行き、それから去って行きま した。
26「さあ、我が子たち、アダムとエバよ、私の白髪 と、私の弱々しい姿、そしてあの遠い地から来た私 の姿を見よ。さあ、私と共に安息の地へ来なさ い。」
27それから彼はアダムとエバの前で泣き始め、彼の 涙は水のように地面に流れ落ちた。
28そしてアダムとエバは目を上げて彼のひげを見て、 彼の優しい言葉を聞いたとき、彼らの心は彼に対し て和らぎ、彼らは彼が真実であると信じて彼に耳を 傾けました。
29彼らはイエスの顔が自分たちの顔に似ているのを 見て、自分たちが本当にイエスの子孫であると感じ、 イエスを信じた。
第61章
1それから神はアダムとエバの手を取って、彼らを洞 窟から連れ出し始めました。
3すると、主なる神の言葉が再び現れ、サタンを呪い、 彼らから追い払った。
4そして神はアダムとエバに語り始めた。「あなたた ちはなぜ洞窟から出て、こんな場所に来たのか?」
5するとアダムは神に言った。「あなたは私たちの前 に人間を創造したのですか。私たちが洞窟の中にい たとき、突然、人の善良な老人が私たちのところ にやって来て、こう言ったのです。『私はあなたた ちを安息の地へ連れ戻すために神からあなたたちへ 遣わされた使者です。』
6「神よ、私たちは彼があなたからの使者だと信じま した。そして私たちは彼と緒に出かけましたが、 どこへ彼と緒に行けばよいのか知りませんでし た。」
7すると神はアダムに言った。「見よ、あれは悪の術 の父であり、お前とエバを快楽の園から連れ出した 者だ。そして今、お前とエバが共に断食と祈りを捧 げているのを見て、40日が経っても洞窟から出てこ なかったため、神はお前たちの計画を無駄にし、互 いの絆を断ち切り、お前たちからあらゆる希望を断 ち切り、お前たちをどこかへ追いやって滅ぼそうと したのだ。
8なぜなら、神は、あなたと同じ姿を現さなければ、 あなたに対して何もすることができなかったからで す。
9「それで彼は、あなたと同じような顔であなたのと ころに来て、すべてが真実であるかのように、あな たにしるしを与え始めたのです。
10しかし、わたしはあなたがたに対して慈悲と恵み を持っていたので、彼があなたがたを滅ぼすのを許 さず、むしろ、彼をあなたがたから追い払ったので す。
11「それゆえ、アダムよ、今、エバを連れてあなた の洞窟に戻り、四十日目の翌日までそこに留まりな さい。そして、出てきたら、園の東の門へ行きなさ い。」
12アダムとエバは神を礼拝し、神から受けた救いを 讃え、祝福した。そして、彼らは洞窟へと戻った。 これは三十九日目の夕暮れの出来事であった。
13アダムとエバは立ち上がり、熱心に神に祈りまし た。飢えと渇きと祈りによって、彼らは力を失って いたからです。しかし、彼らはその夜、朝まで祈り 続けました。
14するとアダムはエバに言った。「起きなさい。神 が私たちに告げたとおり、園の東の門へ行こう。」
15彼らはいつものように祈りを捧げ、洞穴から出て 園の東の門に近づいた。
16そこでアダムとエバは立ち上がり、神に祈り、自 分たちを強くし、空腹を満たすものを与えてくださ るよう懇願した。
17しかし、彼らは祈りを終えると、衰弱した体力の ためにそのままそこに留まりました。
2しかし、彼らがそこから少し抜け出したとき、神は、 サタンが彼らに打ち勝ち、四十日が終わらないうち に彼らを連れ出し、どこか遠い所へ連れて行って滅 ぼそうとしていたことを知った。
18.すると神の言葉が再び彼らに現れて言った。「ア ダムよ、起き上がり、イチジクを二つここに持って 来なさい。」
19それからアダムとエバは起き上がり、洞窟の近く まで歩いて行きました。
第62章
1しかし、悪魔サタンは神が彼らに与えた慰めをねた みました。
2そこで神はそれを阻止し、洞窟に入り、二つのいち じくを取って、アダムとエバに見つからないように 洞窟の外に埋めました。そして、それらを滅ぼすこ とも考えました。
3しかし、神の慈悲によって、二つのいちじくの木が 地に落ちるとすぐに、神はサタンの計略を打ち破り、 それらを二つの果樹に変えて、洞穴を覆うようにさ れました。サタンはそれらを洞穴の東側に埋めてい たからです。
4二本の木が成長し、実を結んだとき、サタンは悲し み、嘆き悲しんで言った。「あのいちじくはそのま まにしておけばよかった。今、見よ、それらは二本 の果樹となり、アダムは生涯それを食べることにな る。しかし、わたしはそれらを埋めたとき、完全に 滅ぼして永遠に隠しておこうと考えていたのだ。」
5しかし神は私の計画を覆し、この聖なる果実が滅び ることを望まなかった。そして神は私の意図を明ら かにし、神のしもべたちに対して私が立てた計画を 破った。」
6そこでサタンは、自分の計画を成し遂げられなかっ たことを恥じて立ち去った。
第63章
1しかしアダムとエバが洞窟に近づくと、実のなる二 本のイチジクの木が洞窟を覆っているのが見えまし た。
2するとアダムはエバに言った。「わたしたちは道を 間違えてしまったようだ。この二本の木はいつここ に生えたのだ?敵がわたしたちを惑わそうとしてい るようだ。地上にはこれとは別の洞窟があるとでも 言うのか?」
3「しかし、エバよ、あの洞窟に入って、二つのいち じくを見つけましょう。ここは私たちがいた私たち の洞窟なのです。もしそこに二つのいちじくが見つ からなければ、それは私たちの洞窟ではないので す。」
4そこで彼らは洞穴の中に入り、四隅を調べたが、二 つのいちじくは見つからなかった。
5そしてアダムは泣きながらイブに言った。「イブよ、 私たちは間違った洞窟に来たのでしょうか?この二 本のイチジクの木は、洞窟の中にあった二本のイチ ジクの木のように思えます。」イブは言った。「私 にはわかりません。」
6するとアダムは立ち上がり、祈りを捧げて言った。 「神よ、あなたは私たちに洞窟に戻って二つのイチ ジクを取って、あなたのところに戻るように命じら れました。
7しかし今、私たちはそれらを見つけることができま せん。神よ、あなたがそれらを取って、この二本の 木を植えたのですか、それとも私たちは地上で道に 迷ったのですか、それとも敵が私たちを欺いたので すか。もしそれが本当なら、神よ、この二本の木と 二つのいちじくの秘密を私たちに明らかにしてくだ さい。」
8それから神の言葉がアダムに臨んで、彼に言った、 「アダムよ、私があなたをイチジクを取ってこさせ ようとしたとき、サタンはあなたより先に洞窟に行 き、イチジクを奪い、それを洞窟の東側の外に埋め た。それは、それを滅ぼそうと考え、善意で蒔いた のではなかった。
9「だから、これらの木々がすぐに成長したのは、た だ彼のためではない。わたしはあなたを憐れみ、成 長するように命じたのだ。すると、それらは二本の 大きな木に成長した。それは、あなたがその枝に覆 われて安らぎを得るためであり、わたしの力と驚く べき業をあなたに見せるためである。
10また、サタンの卑劣さと悪行をあなたたちに知ら せるために、あなたたちが園から出て来てからとい うもの、彼はあなたたちに害を加えることを日た りともやめなかった。しかし、わたしは彼にあなた たちを支配する力を与えなかった。」
11そして神は言った。「アダムよ、これからは、あ なたとエバは木々のゆえに喜びなさい。そして疲れ たら、木の下で休みなさい。しかし、その実を食べ たり、木々に近づいたりしてはならない。」
12するとアダムは泣きながら言った。「神よ、あな たはもう一度私たちを殺されるのですか、それとも あなたの御前から私たちを追い払い、私たちの命を この地の面から絶やされるのですか。
13「神よ、お願いです、もしあなたがこれらの木々 に死か何か他の災いが潜んでいることをご存知なら、 最初の時と同じように、私たちの洞窟の近くからそ れらを根こそぎ引き抜いて枯らしてください。そし て、私たちを暑さと飢えと渇きで死なせてください。
14「神よ、私たちはあなたの驚くべき御業が偉大で あることを知っています。あなたの御力によって、 人の意志によらずに、あるものから他のものを生み 出すことができるのです。あなたの御力は、岩を木 に、木を岩に変えることができるのです。」
第64章
1神はアダムを見て、彼の精神力強さ、飢えと渇きと 暑さへの忍耐力に気づきました。そして、二本のい ちじくの木を、最初の状態である二つのいちじくの 実に変え、アダムとエバに「それぞれ粒ずつ取っ てよい」と言われました。彼らは主の命じられたと おりにそれを取りました。
2そしてイエスは彼らに言われた。「洞窟に入ってい ちじくを食べ、空腹を満たしなさい。そうしないと 死んでしまいます。」
3そこで、神の命じられたとおり、彼らは日が沈むこ ろに洞窟に入りました。アダムとエバは日が沈むこ ろに立ち上がり、祈りを捧げました。
4そこで彼らはいちじくを食べようと座ったが、どう やって食べたらよいか分からなかった。彼らは地上 の食物を食べることに慣れていなかったからである。 また、もし食べたら、胃が重くなり、肉が硬くなり、 心が地上の食物を好むようになるのではないかと恐 れた。
5しかし、彼らがこうして座っていると、神は彼らを 憐れんで、飢えと渇きで滅びないように、御使いを 彼らに遣わされました。
6そして天使はアダムとエバに言った。「神はあなた たちに、死ぬまで断食する力はないと言っています。
だから、食べて体を強くしなさい。あなたたちは今 や、食べ物や飲み物なしでは生きられない動物の肉 なのです。」
7そこでアダムとエバはいちじくを取って食べ始めた。 しかし神は、そこに香ばしいパンと血のような混合 物を入れておかれた。
8それから、天使はアダムとエバのもとを去った。二 人は空腹を満たすまでいちじくを食べて、残ったも のを捨てた。しかし、神の力によって、いちじくは 以前と同じように満腹になった。神が彼らを祝福さ れたからである。
9その後、アダムとエバは起き上がり、喜びに満ちた 心と新たな力をもって祈り、その夜の間中、大いに 賛美し、喜びにあふれた。こうして第八十三日目は 終わった。
第65章
1夜が明けると、彼らはいつものように起きて祈り、 それから洞穴から出て行った。
2しかし、彼らは、これまで食べてきた、慣れない食 物に非常に苦しみを感じたので、洞窟の中を歩き回 りながら、互いにこう言った。
3「私たちは、食べ物によって、なぜこのような苦し みを受けるのでしょうか。ああ、私たちは死ぬので す。食べたことよりは死んだことのほうが、食物で 体を汚したことよりは、体を清く保ったほうが、私 たちにとってはよかったのです。」
4するとアダムはエバに言った。「この苦しみは園で は感じなかったし、あそこで食べたものもそんな悪 いものではなかった。エバよ、あなたは、神が私た ちの体内の食物で私たちを苦しめるとか、私たちの 内臓が外に漏れ出るとか、あるいは神が私たちとの 約束を果たされる前に、この苦しみで私たちを殺そ うとしているなどとでも思っているのか。」
5そこでアダムは主に懇願して言った。「主よ、私た ちが食べた食物によって私たちを滅ぼさないでくだ さい。主よ、私たちを打たないでください。あなた
の大いなる慈悲によって私たちを扱い、あなたが私 たちに約束した日まで私たちを見捨てないでくださ い。」
6すると神は彼らを顧み、すぐに食物を食べられるよ うにし、今日まで彼らが滅びないようにされた。
7それからアダムとエバは、自分たちの性質の変化を 嘆き悲しみながら、洞窟に戻ってきました。そして 二人はその時から、自分たちが変わってしまった存 在であり、楽園に戻る望みが断たれ、そこに入るこ ともできないことを知りました。
8というのは、彼らの肉体には奇妙な働きがあり、生 きるために食べ物や飲み物を必要とするすべての肉 なるものは、園にいることはできないからである。
9するとアダムはエバに言った。「見よ、今や私たち の望みは絶たれ、園に入ることもできなくなりまし た。私たちはもはや園の住民ではなく、これからは 土のもの、塵のもの、地に住む者となりました。神 が約束されたように私たちを救い、再び園に連れ戻 すと約束された日まで、私たちは園に戻ることはで きません。」
10そこで彼らは神に憐れみを乞う祈りを捧げた。す ると彼らの心は静まり、心は砕かれ、渇望は冷め、 地上の異邦人のようになった。その夜、アダムとエ バは洞窟の中で過ごした。食べた食物のせいで、彼 らはぐっすりと眠った。
第66章
1食物を食べた翌日の朝、アダムとエバは洞窟の中で 祈りました。アダムはエバに言いました。「私たち は神に食物を願い、神はそれを下さった。しかし今 は、水も飲ませてくださるようにお願いしましょ う。」
2そこで彼らは立ち上がり、園の南の境にある、かつ て彼らが身を投げた川の岸辺に行き、その岸辺に立 って、その水を飲むようにと神が命じてくださるよ うにと神に祈った。
3すると神の言葉がアダムに臨み、こう言った。「ア ダムよ、汝の体は獣のようになってしまい、水を飲 むことしかできなくなった。汝とエバと共に水を取 り、飲み、感謝し、賛美せよ。」
4アダムとエバは近づき、体が元気になるまでそれを 飲みました。飲み終えると、彼らは神を賛美し、い つもの習慣に従って洞窟に戻りました。これは83日 が経過した時のことでした。
5そして八十四日目に、彼らは二つのいちじくを取り、 その葉と共に洞窟に吊るした。それは、神からのし るしであり祝福となるためであった。そして、神が 彼らに行われた素晴らしいことを見る子孫が生まれ るまで、そこに置いた。
6それからアダムとイブは再び洞窟の外に立ち、自分 たちの体を養うための食べ物を見せてくださるよう 神に懇願しました。
7すると神の言葉が彼に現れて言った。「アダムよ、 洞窟の西の方へ、暗い土の土地まで下りなさい。そ こで食物が見つかるだろう。」
8そしてアダムは神の言葉に耳を傾け、エバを連れて 暗い土の土地へ下り、そこで穂も実った小麦と、食 べるためのイチジクを見つけた。そしてアダムはそ れを喜んだ。
9それから神の言葉は再びアダムに臨み、こう言った。
「この小麦を取ってパンを作り、あなたの体を養い なさい。」そして神はアダムの心に知恵を与え、穀 物をパンになるまで練り上げるようにした。
10アダムはこれらすべてを成し遂げ、ついに疲れ果 てた。それから彼は洞窟に戻り、小麦からパンが作 られるまでの過程を学んだことを喜びながら、その 行程を歩いた。
第67章
1しかしアダムとエバが黒い泥の地へ下り、神が彼ら に示した小麦に近づくと、彼らはそれを刈り取る鎌 を持っていなかったので、それが熟して刈り取る準 備ができているのを見て、腰に帯を締め、すべてが 終わるまで小麦を引き抜き始めました。
2それから彼らは群れをなし、暑さと渇きで弱り果て たので、木陰に行き、そよ風に吹かれながら眠りに ついた。
3しかし、サタンはアダムとエバの行いを見て、軍勢 を呼び寄せて言った。「神はアダムとエバに、この 小麦について、彼らの体を強くするためのすべての ことを示しておられる。そして見よ、彼らは来て、 それを山積みにし、労苦のあまり弱って眠り込んで いる。さあ、この穀物の山に火をつけて燃やし、そ のそばにある水の入った瓶を取って中身を空けよう。
そうすれば、彼らは何も飲めなくなり、飢えと渇き で彼らを死なせてしまうだろう。」
4「そして彼らが眠りから覚め、洞窟に戻ろうとする 時、我々は道に迷わせて彼らを捕らえる。彼らは飢 えと渇きで死ぬだろう。そして彼らは神を否定し、 神は彼らを滅ぼすだろう。こうして我々は彼らを排 除するのだ。」
5すると、サタンとその軍勢は小麦に火を投げつけて それを焼き尽くした。
6しかし、炎の熱でアダムとエバは眠りから目覚め、 小麦が燃え、そばにあったバケツの水が溢れ出るの を見た。
7それから彼らは泣きながら洞窟に戻って行きました。
8ところが、彼らがいた山の下から登って行くと、サ タンとその軍勢が天使の姿をとって神を賛美しなが ら彼らを迎えた。
9するとサタンはアダムに言った。「アダムよ、なぜ そんなに飢えと渇きに苦しむのか。サタンが小麦を 焼き尽くしたように私には思える。」アダムはサタ ンに言った。「そうです。」
10再びサタンはアダムに言った。「私たちと緒に 戻って来なさい。私たちは神の使いです。神は私た
ちをあなたのところに遣わして、あの畑よりも良い 別の畑を見せたのです。その向こうには良い水の泉 とたくさんの木があります。あなたはその近くに住 み、サタンが食い尽くした畑よりも良い目的のため に畑を耕すでしょう。」
11アダムは彼が真実であり、彼と話したのは天使た ちであると信じ、彼らと緒に戻って行きました。
12それからサタンはアダムとエバを八日間惑わし、 飢えと渇きと衰弱のために死んだように倒れるまで、 彼らを惑わし続けました。そしてサタンは軍勢と共 に逃げ去り、彼らを残して去りました。
13.
第68章
1それから神はアダムとエバをご覧になり、サタンが 彼らに何をもたらしたか、またサタンがどのように して彼らを滅ぼしたかをご覧になった。
2そこで神は御言葉を送り、アダムとエバを死の状態 から蘇らせました。
3そして、アダムは蘇ると、こう言いました。「神よ、 あなたは私たちに与えてくださった穀物を焼き、奪 い、バケツの水を空にされました。そして、あなた の天使たちを遣わして、私たちを穀物畑から追い出 しました。あなたは私たちを滅ぼすのですか?もし これがあなたから来るのであれば、神よ、私たちの 魂を取り去ってください。しかし、私たちを罰しな いでください。」
4すると神はアダムに言った。「わたしは小麦を焼か ず、桶の水を捨てず、天使たちを遣わしてあなたを 惑わさなかった。
5しかし、それをしたのはあなたの主人であるサタン です。あなたは彼に服従し、私の命令を無視しまし た。穀物を焼き、水を注ぎ出し、あなたを惑わした のはサタンです。彼があなたに対してしたすべての 約束は、まことに偽り、欺瞞、そして嘘にすぎませ ん。
6「しかし今、アダムよ、あなたはわたしがあなたに 対して行った善行を認めなければならない。」
7そして神は天使たちに、アダムとエバを連れて小麦 畑まで連れて行くように命じました。すると彼らは、 以前と同じように、水の入ったバケツのある畑を見 つけました。
8そこで彼らは本の木を見つけ、その上に固いマナ があることに気づいた。そして神の力に驚嘆した。 すると天使たちは、空腹の彼らにそのマナを食べる ように命じた。
9そして神はサタンに、二度と来て畑を荒らさないよ うにと呪いの言葉をかけた。
10そこでアダムとエバは穀物を取って、それを供え 物とし、それを山に持って行って、彼らが最初に血 の供え物を捧げた場所で捧げた。
11そして彼らは、最初に築いた祭壇に再びこの供え 物を捧げ、立ち上がって祈り、主に願い求めて言っ た。「神よ、私たちが園にいたとき、私たちの賛美 はこの供え物のようにあなたに届き、私たちの無実
は香のようにあなたに届きました。しかし今、神よ、 どうか私たちからこの供え物を受け入れてください。 そして、あなたの慈悲を失って、私たちを退けない でください。」
12それから神はアダムとエバに言った、「あなたた ちがこの供え物をして私に捧げたので、私があなた たちを救うために地上に降りてきたとき、私はそれ を私の肉とする。そして、私はそれをふさわしく食 べる人々のために、赦しと慈悲のために祭壇の上で 絶えず捧げられるようにする。」
13そして神はアダムとエバの捧げ物に明るい火を送 り、それを輝きと恵みと光で満たした。そして聖霊 がその捧げ物に降りた。
14そこで神は天使に、スプンのような火ばさみを 取り、それをもって供え物を取ってアダムとエバの ところに持って来るように命じられた。天使は神の 命じられたとおりに、それを彼らに捧げた。
15そしてアダムとエバの魂は明るくなり、彼らの心 は喜びと楽しみと神への賛美で満たされた。
16そして神はアダムに言った。「苦難と悲しみに見 舞われた時、これをあなたの慣例とする。しかし、 あなたが解放され、園に入ることができるのは、あ なたとわたしの間で約束された日が満ちた後である。 もしそうでなかったら、わたしはあなたへの慈悲と 憐れみから、あなたがわたしの名に捧げた捧げ物の ために、あなたをわたしの園に連れ戻し、わたしの 恵みの中に入れよう。」
17アダムは神から聞いたこれらの言葉に喜び、彼と エバは祭壇の前で礼拝し、頭を下げてから宝の洞窟 に戻って行きました。
18このことは、アダムとエバが園から出てから八十 日目、十二日目の終わりに起こった。
19彼らは、朝まで晩中立って祈った後、洞穴から 出て行った。
20そこでアダムは、神に捧げた供え物が神に受け入 れられたので、心から喜びながらエバに言った。
「私たちは生涯、毎週三度、第四日水曜日と準備 日金曜日と安息日日曜日にこれを行おう。」
21そして彼らが互いにこの言葉に同意したとき、神 は彼らの考えと彼らが互いに立てた決意を喜ばれた。
22この後、神の言葉がアダムに臨んでこう言った。
「アダムよ、わたしが肉となったとき、わたしに苦 しみが臨む日を、あなたはあらかじめ定めておいた。
それは第四水曜日と、準備日の金曜日である。
23「しかし、第の日に、わたしは万物を創造し、 天を高く上げた。そしてまた、この日に、わたしは 再び復活し、喜びを創造し、わたしを信じる者たち を高く上げる。アダムよ、あなたの生涯、この供え 物を捧げなさい。」
24それから神はアダムから御言葉を取り去られまし た。
第69章
1すると、すべての善を憎むサタンは、アダムと、神 の恵みを得るために彼が捧げた捧げ物とをねたんで、 急いで、鋭い鉄の石の中から鋭い石を取り、人の姿 で現れ、アダムとエバのそばに立った。
2そのとき、アダムは祭壇に供え物を捧げ、両手を神 に向けて祈り始めていた。
3そこでサタンは急いで、持っていた鋭い鉄石を取り 出し、アダムの右脇腹を刺した。すると血と水が流 れ出し、アダムは死体のように祭壇に倒れた。サタ ンは逃げ去った。
4するとエバが来て、アダムを連れて祭壇の下に立た せ、そこに留まり、アダムのために泣き続けた。ア ダムのわき腹から、捧げ物の上に血が流れ出た。
5しかし神はアダムの死を見つめ、御言葉を送り、彼 を蘇らせ、こう言われた。「アダムよ、あなたの捧 げ物を果たしなさい。実にそれは価値があり、何の 欠点もない。」
6神はアダムにさらに言った。「わたしにも地上で同 じことが起こる。わたしが刺し貫かれ、わたしのわ き腹から血と水が流れ出て、わたしの体に流れ込む。 これこそ真の捧げ物であり、完全な捧げ物として祭 壇に捧げられる。」
7そこで神はアダムに供え物を終えるように命じた。 アダムが供え物を終えると、神の前で礼拝し、神が 示したしるしを讃えた。
8そして神はアダムを日で癒した。それは七週の終 わり、すなわち五十日目であった。
9それからアダムとエバは山から戻り、いつものよう に宝の洞窟に入った。こうしてアダムとエバにとっ て、園から出てから百四十日が過ぎた。
10その夜、二人は立ち上がって神に祈りました。そ して朝になると、彼らは出て行き、洞窟の西側、穀 物のある場所へ降りて行き、いつものように木の陰 で休んだのです。
11しかし、多くの獣が彼らの周囲に現れました。そ れはサタンの邪悪な行いによるもので、結婚を通し てアダムに戦いを挑むためでした。
第70章
25しかしアダムは、七週の終わりまで、毎週三回、 このように供え物を捧げ続けました。そして五十日 目の第日目に、アダムはいつものように供え物を 捧げ、彼とエバはそれを取り、神が教えられたとお り、神の前に祭壇に進み出ました。
1この後、すべての善を憎むサタンは天使の姿をとり、 他の二人の天使と共に現れた。彼らは、アダムに金、 香、没薬を持ってきた三人の天使のように見えた。
2彼らは、木の下にいるアダムとエバの前を通り過ぎ、 偽りに満ちた美しい言葉でアダムとエバに挨拶しま した。
3しかし、アダムとエバが天使たちの美しい姿を見て、 天使たちの優しい言葉を聞くと、アダムは立ち上が り、天使たちを歓迎し、エバのところに連れて行き、 彼らは皆緒に留まりました。アダムの心は、彼女
たちが、黄金、香、没薬を持ってきた天使たちと同 じであることを思い、喜びに満ちていました。
4なぜなら、彼らが最初にアダムのもとに来た時、良 いしるしを携えて来たので、アダムは彼らから平和 と喜びを与えられたからです。そこでアダムは、彼 らが二度目に来たのは、彼に喜びをもたらすための 別のしるしを与えるためだと思いました。彼はそれ がサタンだとは知りませんでした。それゆえ、彼は 喜んで彼らを迎え、共に過ごしました。
5すると、彼らのうちで最も背の高いサタンが言った。 「アダムよ、喜びなさい。楽しもう。見よ、神はあ なたに何かを伝えるために、私たちをあなたのとこ ろに遣わしたのだ。」
6アダムは言った。「それは何ですか?」すると、サ タンは答えた。「それは軽いことだ。しかし、これ は神の言葉だ。あなたは私たちからそれを聞いて、 それを行うだろうか。しかし、もしあなたが聞いて いないなら、私たちは神のもとに戻って、あなたは 神の言葉を受け入れないと告げよう。」
7そしてサタンは再びアダムに言った。「恐れるな、 震えるな。あなたは私たちを知らないのか?」
8しかしアダムは言った。「私はあなたを知りませ ん。」
9すると、サタンは彼に言った。「わたしは、あなた に黄金を持って来て、それを洞窟に運んだ天使であ る。もう人の天使は、あなたに香を持って来た天 使である。そして三番目の天使は、あなたが山の頂 にいたとき、あなたに没薬を持って来て、あなたを 洞窟に運んだ天使である。
10しかし、あなたたちを洞窟に連れて行った私たち の仲間の他の天使たちについては、今回は神は私た ちと緒に遣わされませんでした。神は私たちに 「あなたたちだけで十分だ」と言われたのです。
11それで、アダムはこれらの言葉を聞いてそれを信 じ、これらの天使たちに言いました。「神の言葉を 語ってください。そうすれば、私はそれを受けるこ とができます。」
12そしてサタンは彼に言った。「誓って、それを受 け取ると約束しなさい。」
13するとアダムは言った。「わたしは誓ったり約束 したりすることが分からない。」
14するとサタンは彼に言った。「あなたの手を伸ば して、わたしの手の中に入れなさい。」
15そこでアダムは手を伸ばしてサタンの手に渡した。 サタンはアダムに言った。「言っておくが、神は生 きておられ、理性があり、語っておられ、宇宙に天 を造り、水の上に地を造り、四元素と土の塵から私 を創造された。私は約束を破ったり、私の言葉を放 棄したりはしない。」
16そしてアダムはこう誓った。
17すると、サタンは彼に言った。「見よ、あなたは 園から出てからもうしばらく経ち、悪も邪悪も知ら ない。しかし今、神はあなたにこう言われている。 あなたのわき腹から出たエバを連れて来て、彼女と 結婚し、彼女に子供を産ませなさい。彼女はあなた
を慰め、あなたから苦しみと悲しみを取り去るであ ろう。これは難しいことではないし、あなたにとっ て何のつまずきもない。」
第71章
1しかし、アダムはサタンからこれらの言葉を聞いた とき、自分の誓いと約束のゆえに非常に悲しみ、こ う言いました。「わたしは自分の肉と骨とを姦淫し、 自分自身に対して罪を犯して、神がわたしを滅ぼし、 地の面から消し去ってしまわれるべきでしょうか。
2「私が最初にその木の実を食べた時、神は私を園か らこの異国の地へ追い出し、私の光明を奪い、私に 死をもたらしました。もし私がそのようなことをす るなら、神は私の命を地上から断ち切り、私を地獄 に投げ込み、そこで長い間苦しめるでしょう。
3しかし、あなたが私に語った言葉は、神によって語 られたものではない。あなたは神の天使でもなけれ ば、神から遣わされた者でもない。あなたは悪魔だ。 天使の偽りの姿で私のところに来なさい。神に呪わ れた者たちよ、私から離れ去れ!」
4すると、悪魔たちはアダムの前から逃げ去りました。 アダムとエバは立ち上がり、宝の洞窟に戻って入り ました。
5するとアダムはエバに言った。「もし私がしたこと を見たなら、言わないでくれ。私は神の偉大な御名 にかけて誓い、神に対して罪を犯したのだ。そして またしてもサタンの手に手を突っ込んだのだ。」エ バはアダムの言葉に黙っていた。
6そこでアダムは立ち上がり、神に向かって両手を広 げ、涙を流しながら、自分の行いを赦して下さるよ う懇願した。アダムはこうして四十日四十夜、立ち 続け、祈り続けた。彼は飢えと渇きのために地に倒 れるまで、何も食べず、何も飲まなかった。
7それから神はアダムに御言葉を送り、アダムは彼を 寝ていた場所から起こして言った、「アダムよ、な ぜあなたは私の名にかけて誓ったのか。なぜもう 度サタンと契約を結んだのか。」
8しかしアダムは泣きながら言った。「神よ、私をお 許しください。私は、彼らが神の天使だと信じて、 無意識のうちにこのようなことをしてしまったので す。」
9そして神はアダムを許してこう言った。「サタンに 気をつけよ。」
10そして神はアダムから御言葉を取り去った。
11すると、アダムの心は慰められ、エバを連れて洞 窟から出て、自分たちの体に食物を作るために出発 した。
12しかし、その日からアダムはエバとの結婚のこと で心の中で葛藤し、それを実行すれば神が怒るので はないかと恐れた。
13それからアダムとエバは水の流れる川に行き、 人々が楽しむときのように岸に座りました。
14しかし、サタンは彼らをねたんで、滅ぼそうとし ました。
第72章
1すると、サタンとその軍勢のうちの十人が、全世界 のだれとも違う乙女に姿を変えて、恵みを受けた。
2彼らはアダムとエバの目の前に川から上がってきて、 互いに言った。「さあ、地上の人間であるアダムと エバの顔を見てみよう。なんと美しいことだろう。 私たちの顔とはなんと違うことだろう。」それから 彼らはアダムとエバのもとに来て、彼らに挨拶し、 驚いて立ち止まった。
3アダムとイブもそれを見て、その美しさに驚嘆し、 こう言った。「私たちの下には、このような美しい 生き物がいる別の世界があるのだろうか」
4そして、乙女たちはアダムとエバに言った。「そう です、私たちは豊かな創造物です。」
5そこでアダムは彼らに言った。「しかし、どのよう にして増えるのですか。」
6すると彼らは答えた。「私たちには夫がいて、私た ちはその人たちと結婚して子供を産みます。その子 供達は成長し、またその人たちも結婚して子供を産 みます。こうして私たちは増えていくのです。もし アダムよ、もしあなたが私たちを信じないなら、私 たちの夫と子供たちを見せましょう。」
7そこで彼らは、夫や子供たちを呼ぶかのように川に 向かって叫んだ。川から上がってきた男も子供たち も、おのおの自分の妻のもとに来た。子供たちも 緒にいた。
8しかし、アダムとエバはそれを見ると、何も言わず、 不思議に思いました。
9それから彼らはアダムとエバに言った。「私たちの 夫と子供たちを見なさい。私たちが妻をめとったよ うに、あなたもエバをめとりなさい。そうすれば、 私たちと同じように子供たちを産むでしょう。」こ れはアダムを欺くためのサタンの策略でした。
10サタンは心の中でこうも思った。「神は最初、ア ダムに木の実について命じて、『それを食べてはな らない。食べなければ、あなたは死ぬであろう』と 言われた。しかし、アダムはそれを食べた。しかし、 神は彼を殺さず、ただ、彼が肉体から出る日まで、 死と災いと試練を彼に命じただけである。
11「それで、もし私が彼を騙してこの事を行わせ、 神の戒めに反してエバと結婚させるなら、その時神 は彼を殺すでしょう。」
12それゆえ、サタンはアダムとエバの前にこの幻影 を現し、彼らを殺して、地球上から消し去ろうとし たのです。
13その間、罪の火がアダムに臨み、アダムは罪を犯 そうと考えました。しかし、サタンのこの助言に従 えば神に殺されるのではないかと恐れ、アダムは自 制しました。
14そこでアダムとエバは立ち上がり、神に祈りを捧 げた。方、サタンとその軍勢はアダムとエバの目 の前で川に降りて行き、彼らが自分たちの故郷へ帰 っていくのを見せた。
15それからアダムとエバはいつものように夕方ごろ に宝の洞窟に戻って行きました。
16そして二人はその夜、起きて神に祈った。アダム は、結婚前のイブのことで心に思い煩い、どう祈っ たらよいか分からず、立ったまま祈り続けた。そし て朝まで祈り続けた。
17そして光が差し込むと、アダムはエバに言った。 「起きて、山の下へ行きましょう。あの人たちが黄 金を持ってきた所です。そしてこのことについて主 に尋ねてみましょう。」
18するとエバは言いました。「アダムよ、それはど うしたのですか。」
19彼は彼女に答えた。「主にお願いして、あなたと の結婚について知らせていただきたいのです。主の 御命令がなければ、結婚はしません。そうしないと、 主は私たち、あなたと私を滅ぼされるからです。あ の悪魔たちは、罪深い幻影を通して私たちに見せた ことを思い、私の心を燃え上がらせたのです。」
20するとエバはアダムに言った。「なぜ私たちは山 の下へ行く必要があるのでしょう。むしろ、この計 画が正しいかどうかを知るために、洞窟の中で神に 祈ろうではありませんか。」
21そこでアダムは立ち上がり、祈りを捧げました。 「神よ、あなたは私たちがあなたに背いたことをご 存じです。背いた瞬間から、私たちは明るい性質を 失い、私たちの体は獣のようになり、食べ物や飲み 物を求め、動物的な欲望を持つようになりました。
22「神よ、どうか、あなたの命令なしに彼らに屈服 しないよう、私たちに命じてください。そうしない と、あなたは私たちを滅ぼしてしまうでしょう。も しあなたが私たちに命令を与えなければ、私たちは 打ち負かされ、サタンの助言に従い、あなたは再び 私たちを滅ぼすでしょう。
23もしそうでないなら、どうか私たちの魂を取り去 ってください。この動物的な欲望から解放してくだ さい。そして、もしあなたがこのことに関して私た ちに何の命令も下さらないなら、私からエバを、そ して私からエバを分離してください。そして、私た ちを互いに遠く離してください。
24「ああ、神よ、あなたが再び私たちを分けられた 時、悪魔たちはその幻影によって私たちを欺き、私 たちの心を滅ぼし、互いに対する私たちの思いを汚 すでしょう。しかし、たとえそれが私たちそれぞれ に対するものでなくても、いずれにせよ、彼らが私 たちに姿を現す時、それは彼らの幻影を通してでし ょう。」アダムはここで祈りを終えた。
第73章
1すると神はアダムの言葉を見て、それが真実であり、 サタンの助言を尊重して神の命令を長く待つことが できると判断した。
2そして神は、アダムがこのことについて考えていた 事と、神の前で捧げた祈りを承認した。そして神の 言葉がアダムのもとに来て、彼に言った。「ああ、
アダムとイブの最初の書 アダムよ、あなたが園から出てこの地に入ろうと真 剣になる前に、最初にこの警戒心を持っていればよ かったのに!」
3その後、神は、黄金を持ってきた御使いと、香を持 ってきた御使いと、没薬を持ってきた御使いをアダ ムのところに遣わし、結婚のことをアダムに知らせ させました。
4すると、天使たちはアダムに言った。「黄金を取っ てエバに結婚の贈り物として与え、婚約させなさい。 また、香と没薬を贈り物として与えなさい。そして、 あなたと彼女は一体となりなさい。」
5アダムは天使たちの言うことを聞き入れ、金を取り、 エバの着物を着たまま彼女の胸の中に入れ、自分の 手で彼女を婚約させた。
6それから天使たちはアダムとエバに、起きて四十日 四十夜祈るように、そしてその後アダムが妻のもと に入るように命じた。そうすれば、これは純粋で汚 れのない行為となり、彼は子孫を残して地の表面を 満たすことになるからである。
7それからアダムとエバは天使たちの言葉を受け取り、 天使たちは彼らから去って行きました。
8それからアダムとエバは断食と祈りを始め、四十日 が終わるまで祈り続けました。そして天使たちが告 げたとおり、二人は一緒に集まりました。アダムが 園を出てからエバと結婚するまで、二百二十三日、 すなわち七ヶ月と十三日でした。
9こうして、サタンとアダムの戦いは敗北した。
第74章
1そして彼らは、肉体の健康を保つために地上で働き 続けた。そして、エバの出産の9か月が終わり、彼 女が出産しなければならない時が近づくまで、働き 続けた。
2それから彼女はアダムに言った。「この洞窟は、私 たちが園を出てから、そこに現れたしるしのおかげ で清浄な場所です。私たちは再びここで祈るつもり です。ですから、私がここで産み出すのは適切では ありません。むしろ、サタンが私たちを殺そうと投 げつけた岩のところに行きましょう。しかし、それ は神の命令によって持ち上げられ、私たちの上に日 よけのように広げられ、洞窟を形成していまし た。」
3そこでアダムはエバをあの洞窟に移しました。そし て、出産の時が来ると、彼女は大変な陣痛を経験し ました。アダムはエバのために心を痛め、悲しみま した。彼女は死期が迫っていたからです。それは、 神がエバに言われた「あなたは苦しみのうちに子を 産み、悲しみのうちにあなたの子を産むであろう」 という言葉が成就するためでした。
4しかしアダムはエバが窮地に陥っているのを見て、 立ち上がり神に祈り、「主よ、慈悲の目で私を見て、 彼女を苦難から救い出してください」と言いました。
5神はそのはしためエバに目を留め、彼女を救い出さ れた。エバは最初の息子と一人の女の子を産んだ。
6アダムはエバの救出と、彼女が産んだ子供たちのこ とを喜んだ。アダムは洞窟の中でエバに仕え、八日 間を過ごした。その日、彼らは息子をカイン、娘を ルルワと名付けた。
7カインとは「憎む者」という意味です。なぜなら、 彼は母の胎内にいる妹を、彼らが生まれる前から憎 んでいたからです。それゆえ、アダムは彼をカイン と名付けました。
8しかし、ルルワは「美しい」という意味です。なぜ なら、彼女は母親よりも美しかったからです。
9それからアダムとエバはカインとその妹が生後四十 日目になるまで待った。そのとき、アダムはエバに 言った。「私たちは子供たちのために供え物をして 捧げましょう。」
10そしてエバは言った。「私たちは長男のために つの供え物を捧げ、その後で娘のためにもうつ捧 げ物をしましょう。」
第75章
1そこでアダムは供え物を用意し、彼とエバはそれを 子供たちのために捧げ、彼らが最初に築いた祭壇に それを携えて来ました。
2そしてアダムは供え物を捧げ、神がその供え物を受 け入れてくださるように懇願した。
3そこで神はアダムの供え物を受け入れ、天から光を 送って供え物を照らした。アダムとその息子は供え 物に近づいたが、エバと娘は近づかなかった。
4それからアダムは祭壇の上から降りてきて、二人は 喜びにあふれた。アダムとエバは娘が八十日になる まで待った。それからアダムは供え物を用意し、エ バと子供たちのところへ持って行った。彼らは祭壇 に行き、そこでアダムはいつものように供え物を捧 げ、主に供え物を受け入れてくださるようにお願い した。
5主はアダムとエバの捧げ物を受け入れられた。アダ ムとエバと子供たちは共に近づき、喜びながら山か ら降りてきた。
6しかし、彼らは生まれた洞窟には戻らず、宝の洞窟 にやって来ました。子供たちが洞窟の周りを回り、 園から持ってきたしるしで祝福を受けるためでした。
7しかし、これらの印を授かった後、彼らは生まれた 洞窟に戻って行きました。
8しかし、エバが供え物を捧げる前に、アダムは彼女 を連れて水路へ行き、そこで二人はまず身を投げ、 そこで身を清めた。アダムは自分の体を洗い、エバ もまた身を清めた。二人に降りかかった苦しみと苦 悩の後で。
9しかしアダムとエバは川の水で身を清めた後、毎晩 宝の洞窟に戻り、そこで祈りを捧げ祝福を受けた。 そして子供たちが生まれた洞窟に戻った。
10アダムとエバも、子供たちが乳を飲み終えるまで そうしました。そして、乳離れすると、アダムは子 供たちの魂のために供え物をしました。毎週三回、 子供たちのために供え物を捧げていた時を除いて。
11子供たちの乳飲み期間が終わると、エバはまたみ ごもり、月日が満ちると、また別の息子と娘を産ん だ。彼らは息子をアベル、娘をアクリアと名付けた。
12それから四十日が過ぎて、アダムは息子のために 供え物をささげ、八十日が過ぎて、娘のためにもう 一つ供え物をささげ、以前カインとその妹ルルワに 行ったのと同じように、彼らに対しても行った。
13イエスは彼らを宝の洞窟に連れて行き、そこで祝 福を受けさせた後、彼らが生まれた洞窟に戻りまし た。彼らが生まれた後、エバは子供を産むのをやめ ました。
第76章
1そして子供たちはだんだん強くなり、背丈も伸びて いったが、カインは心が頑固で、弟を支配した。
2そして、父が供え物をするとき、彼はしばしば後ろ に残り、供え物をするために彼らと緒に行かなか った。
3しかし、アベルは柔和な心を持ち、父と母に従順で あり、父と母を愛していたので、しばしば供え物を するように勧め、また頻繁に祈り、断食をしていた。
4すると、アベルにこのしるしが現れた。宝の洞窟に 入ってきたアベルは、金の杖と香と没薬を見て、両 親のアダムとエバに尋ねた。「どのようにしてこれ らを手に入れたのですか?」
5アダムは、自分たちに起こったすべてのことをアベ ルに話しました。アベルは父の言葉に深く心を打た れました。
6さらに、彼の父アダムは、神の業と園のことを彼に 語りました。その後、彼はその夜、父の後ろで宝の 洞窟に留まりました。
7そしてその夜、彼が祈っていると、サタンが男の姿 で彼の前に現れて言った。「あなたは何度も父親を 唆して供え物をさせ、断食させ、祈らせた。だから 私はあなたを殺し、この世から滅ぼしてやる。」
8しかしアベルは神に祈り、サタンを追い払いました。 悪魔の言葉を信じなかったのです。すると夜が明け ると、神の御使いが彼に現れ、「断食と祈り、そし てあなたの神への供え物を控えてはならない。見よ、 主はあなたの祈りを受け入れられました。夜、あな たに現れてあなたを死に至らしめたあの姿を恐れて はならない」と言いました。そして御使いは彼から 立ち去りました。
9夜が明けると、アベルはアダムとエバのもとに来て、 自分が見た幻について語った。二人はそれを聞いて 非常に悲しみ、アベルには何も言わず、ただ慰めの 言葉をかけるだけだった。
10しかし、心の頑固なカインに対しては、サタンが 夜彼のもとに来て、姿を現し、こう言った。「アダ ムとエバは、あなたの兄弟アベルをあなた以上に愛 しており、彼を愛しているので、あなたの美しい妹 と結婚させようと望んでいるが、あなたを憎んでい るので、彼の醜い妹と結婚させようと望んでいる。
11「それゆえ、今、私はあなたに勧める。彼らがそ んなことをしたら、あなたの兄弟を殺しなさい。そ うすれば、あなたの妹はあなたに残され、その妹は 捨てられるであろう。」
12こうしてサタンは彼から去った。しかし、悪魔は カインの心の中にとどまり、カインは何度も兄弟を 殺そうとした。
第77章
1しかし、アダムは兄が弟を憎んでいるのを見て、彼 らの心を和らげようと努め、カインに言いました。 「わが子よ、あなたが蒔いた種の中からつを取っ て、神に捧げ物をしなさい。そうすれば、神はあな たの邪悪と罪を赦して下さるでしょう。」
2神はまたアベルに言われた。「あなたの蒔いた種を 取って、供え物をし、神に携えて行きなさい。そう すれば、神はあなたの悪と罪を赦して下さるであろ う。」
3そこでアベルは父の言葉に従い、種を蒔いて良い供 え物をし、父アダムに言った。「私と一緒に来て、 どのように捧げるか教えてください。」
4そして、アダムとエバはアベルと共に行き、祭壇に 供え物を捧げる方法を彼に示しました。その後、彼 らは立ち上がり、神がアベルの供え物を受け入れて くださるように祈りました。
5神はアベルを見つめ、彼の供え物を受け入れた。神 は彼の供え物よりもアベルを喜ばれた。それは彼の 心の良さと清らかな体、そして彼には偽りの痕跡が 全くなかったからである。
6それから彼らは祭壇から降りて、自分たちの住んで いた洞窟に行きました。しかしアベルは、捧げ物を した喜びのあまり、父アダムの例に倣い、週に三度 それを繰り返しました。
7カインは、ささげ物をすることに喜びを感じず、父 の激しい怒りの後で、度だけ供え物をささげまし た。そして、ささげ物をしたとき、カインはささげ た供え物に目を留め、自分の羊のうちの最も小さい ものを供え物として取り、またそれに目を留めまし た。
8それゆえ、神は彼の捧げ物を受け入れなかった。彼 の心は殺意に満ちていたからである。
9こうして彼らは皆、エバが子供を産んだ洞窟で、カ インが15歳、アベルが12歳になるまで一緒に暮らし た。
第78章
1するとアダムはエバに言った。「子どもたちはもう 大きくなった。わたしたちは彼らに妻を迎えること を考えなければならない。」
2するとエバは答えた。「どうすればできるでしょう か?」
3そこでアダムは彼女に言った。「私たちはアベルの 妹をカインと結婚させ、カインの妹をアベルと結婚 させましょう。」
4するとエバはアダムに言った。「私はカインが好き ではありません。彼は心が頑固だからです。しかし、 私たちが彼らのために主に捧げ物をするまで、彼ら を待たせてください。」
5そしてアダムはそれ以上何も言わなかった。
6その間、サタンは野の人の姿をとってカインのとこ ろに来て、こう言った。「見よ、アダムとエバはあ なたたち二人の結婚について相談し、アベルの妹を あなたに、あなたの妹をアベルに嫁がせることにし た。
7「しかし、もし私があなたを愛していなかったら、 私はあなたにこのことを話さなかったでしょう。し かし、もしあなたが私の忠告を受け入れ、私の言う ことを聞くなら、私はあなたの結婚式の日に美しい 衣装とたくさんの金銀を持って行き、私の親族があ なたに付き添います。」
8するとカインは喜んで言った。「あなたの親族はど こにいるのですか。」
9そしてサタンは答えた。「私の親族は北の園にいる。 私は以前、あなたの父アダムをそこに連れて行こう としたのだが、彼は私の申し出を受け入れなかった のだ。
10「しかし、もしあなたが私の言葉を受け入れ、結 婚式の後に私のところに来るなら、あなたは今の苦 しみから解放され、安らぎを得て、あなたの父アダ ムよりも幸せになるでしょう。」
11サタンのこれらの言葉を聞いて、カインは耳を開 き、サタンの言葉に耳を傾けました。
12彼は畑に留まらず、母エバのところに行き、彼女 を打ちたたき、呪い、こう言った。「なぜ私の妹を 私の兄の妻にしようとしているのか。私は死んでし まったのか。」
13しかし、彼の母親は彼を静めて、彼がいた野原へ 送りました。
14それからアダムが来たとき、彼女はカインがした ことをアダムに告げた。
15しかしアダムは悲しんで黙り、一言も言わなかっ た。
16翌日、アダムは息子カインに言った。「あなたの 羊の中から若くて良いものを取って、あなたの神に 捧げなさい。わたしはあなたの兄弟に、穀物を神に 捧げるように告げよう。」
17二人は父アダムの言うことを聞き従い、供え物を 取って、山の上の祭壇のそばにそれを捧げた。
18しかしカインは弟に対して高慢な態度を取り、弟 を祭壇から追い出し、弟が祭壇に供え物を捧げるこ とを許さなかった。その代わりに、カインは高慢な 心と、偽りと詐欺に満ちた心で、自分の供え物を祭 壇に捧げた。
19しかしアベルは、近くに石を立て、その上に謙遜 で偽りのない心で供え物をささげた。
20カインは、供え物を捧げた祭壇のそばに立って、 神に供え物を受け入れてくださるようにと叫んだが、 神はそれを受け入れられず、彼の供え物を焼き尽く す神聖な火も降りてこなかった。
21しかし彼は、怒りと憤りから、祭壇の向かい側に 立ったまま、兄アベルのほうを見つめ、神が彼の捧 げ物を受け入れてくれるかどうかを見守っていた。
22アベルは神に捧げ物を受け入れてくださるよう祈 った。すると、神の火が降りてきて、彼の捧げ物を 焼き尽くした。神は彼の捧げ物の甘い香りを嗅いだ。 アベルは神を愛し、神にあって喜んだからである。
23神は彼に満足したので、彼の捧げ物を食べた人の 姿をした光の天使を彼に遣わした。天使は彼の捧げ 物の甘い香りを嗅いだので、彼らはアベルを慰め、 彼の心を強くした。
24しかしカインは、弟の供え物のときに起こったす べての出来事を見て、そのことについて憤慨した。
25そこで彼は口を開いて神を冒涜した。神が彼の捧 げ物を受け入れなかったからである。
26しかし神はカインに言った。「なぜあなたの顔は 悲しんでいるのか。わたしはあなたの供え物を受け 入れる。
あなたは私に不平を言ったが、それはあなた自身に 対してだったのだ。」
27神はカインとその供え物を忌み嫌ったので、カイ ンを叱責してこう言われた。
28カインは祭壇から降りてきたが、顔色は変し、 悲しげな表情を浮かべていた。そして両親のもとへ 行き、自分に起こったすべてのことを話した。アダ ムは神がカインの捧げ物を受け入れなかったため、 ひどく悲しんだ。
29アベルは喜びにあふれ、心から喜びながら下って 来て、神が彼の捧げ物を受け入れてくださったこと を父母に告げた。彼らはそれを喜び、アベルの顔に 口づけした。
30アベルは父に言った。「カインが私を祭壇から追 い出して、供え物を捧げさせてくれなかったので、 私は自分のために祭壇を築き、その上に供え物を捧 げたのです。」
31しかしアダムはこれを聞いて非常に後悔した。な ぜならそれは彼が最初に築いた祭壇であり、その上 に彼自身の供え物を捧げたからである。
32カインは、とても不機嫌で怒り狂っていたので、 野原へ行きました。そこでサタンが彼のところにや って来て、こう言いました。「あなたの兄弟アベル が、あなたが彼を祭壇から追い出したので、あなた の父アダムのもとに避難したので、彼らは彼の顔に 口づけをして、あなたよりも彼のことで大いに喜ん でいるのです。」
33カインはサタンの言葉を聞いて激怒したが、誰に も告げなかった。そして弟を殺そうと待ち伏せし、 サタンを洞窟に連れて行き、こう言った。
34「ああ、兄弟よ、この国はとても美しく、そこに はとても美しくて楽しい木々があり、見ていると魅
アダムとイブの最初の書 力的です!しかし、兄弟よ、あなたはまだ一日も野 原に行ってその楽しみを味わったことがないのです。
35「兄弟よ、今日、私はあなたが私と緒に畑へ来 て楽しんで、私たちの畑と羊の群れを祝福してくれ ることをとても望んでいます。あなたは正しい人で あり、私はあなたをとても愛しています、兄弟よ! しかし、あなたは私から遠ざかっています。」
36そこでアベルは弟カインと緒に畑へ行くことに 同意した。
37しかし、出かける前に、カインはアベルに言いま した。「野獣が迫っているので、杖を持って来るま で待っていてください。」
38アベルは罪のない者として立って待っていたが、 先頭のカインは杖を持って出て行った。
39こうしてカインとその兄弟アベルは道を歩き始め た。カインはアベルに話しかけ、慰めて、すべてを 忘れさせようとした。
第79章
1こうして彼らは歩き続け、羊のいない寂しい場所に 着いた。そこでアベルはカインに言った。「兄弟よ、 私たちは歩き疲れました。木も、果物も、緑も、羊 も、あなたが私に言ったものは何も見えません。あ なたが私に祝福するように言ったあなたの羊はどこ にいるのですか。」
2するとカインは彼に言った。「さあ、行きなさい。 するとすぐに、あなたは多くの美しいものを見るで しょう。しかし、私があなたのところに着くまで、 私の先を進んでください。」
3そこでアベルは進み出たが、カインは彼の後ろに残 った。
4アベルは、偽りなく、純真に歩み、兄が自分を殺す とは信じていなかった。
5カインは彼に近づき、少し後ろを歩きながら、言葉 で彼を慰め、それから急いで杖で彼を打ち、何度も 殴りつけ、気絶させた。
6しかし、アベルは地に倒れ、兄が自分を殺そうとし ているのを見て、カインに言った。「兄よ、どうか 私を憐れんでください。私たちが吸った乳房にかけ て、私を打たないでください。私たちを産み、この 世に送り出した子宮にかけて、あの杖で私を殺さな いでください。もし私を殺したいのなら、これらの 大きな石の一つを取って、私を殺してください。」
7すると、心の冷たい残酷な殺人者カインは、大きな 石を取り、弟の頭をそれで打ちのめした。弟の脳み そがにじみ出るまで。弟は血の中で、父の前に倒れ た。
8カインは自分のしたことを悔い改めなかった。
9しかし、義人アベルの血が地の上に流れたとき、地 は彼の血を飲みながら震え、カインを無に帰そうと した。
10そしてアベルの血は神に向かって神秘的に叫び、 彼を殺した者への復讐を求めた。
11そこでカインは、弟を横たえるために、すぐに地 面を掘り始めた。自分のせいで地が震えるのを見て、 彼は恐怖に震えていたからである。
12そこで彼は弟を自分の掘った穴に投げ込み、土で 覆った。しかし地は彼を受け入れようとせず、すぐ に投げ上げた。
13カインは再び地を掘って弟をその中に隠したが、 地はまた彼を裏返しにした。こうして地は三度アベ ルの遺体を裏返しにした。
14泥だらけの地は、最初に彼を投げ上げた。彼が最 初の創造物ではなかったからである。二度目にも地 は彼を投げ上げたが、彼を受け入れようとしなかっ た。彼が正しくて善良であったのに、いわれもなく 殺されたからである。三度目にも地は彼を投げ上げ たが、彼を受け入れようとしなかった。それは、兄 弟の前に、彼に対する証人が残るためであった。
15こうして地はカインを嘲笑したが、ついに、神の 言葉がカインの兄弟について彼に告げられた。
16すると神は怒り、アベルの死を非常に不快に思い、 天から雷鳴が響き、いなずまが神の前を走り、主な る神の言葉が天からカインに臨んで言った、「あな たの兄弟アベルはどこにいるか」。
17するとカインは高慢な心と荒々しい声で答えた。 「神よ、どうして私が弟の番人なのでしょうか。」
18すると神はカインに言われた。「あなたの兄弟ア ベルの血を飲んだ地は呪われよ。あなたも震えおの のけ。これがあなたへのしるしとなる。あなたを見 つける者は、だれでもあなたを殺すであろう。」
19しかし、カインは神が彼にこれらの言葉を言われ たので泣きました。そしてカインは神に言いました。 「神よ、私を見つける者は誰でも私を殺し、私は地 球上から消し去られるでしょう。」
20そこで神はカインに言われた。「あなたを見つけ る者は、あなたを殺してはならない。」これは、こ の前に神がカインに言われた。「カインを殺す者に は、七つの罰を免除する。」神がカインに言われた 「あなたの兄弟はどこにいるか。」という言葉は、 カインに悔い改めさせるために、彼への憐れみとし て言われたのである。
21というのは、もしカインがそのとき悔い改めて、 「神よ、私の罪と兄弟を殺したことを赦してくださ い」と言っていたなら、神は彼の罪を赦しておられ たであろう。
22神がカインに「あなたの兄弟の血を飲んだ地は呪 われよ」と言われたのも、カインに対する神の憐れ みでした。神はカインを呪ったのではなく、地を呪 われたのです。アベルを殺し、罪を犯したのは地で はありませんでした。
23呪いは殺人者に下るのが当然であった。しかし、 神は慈悲深く、だれもそれを知らず、カインから離 れることのないように、ご自分の考えを導かれた。
24神は彼に言われた、「あなたの兄弟はどこにいる のか」。彼は答えて、「知りません」と言った。す ると創造主は彼に言われた、「震えなさい」。
25カインは震え上がり、恐れおののいた。神はこの しるしによって、兄弟を殺した者として、彼をすべ ての被造物の前で見せしめとした。神はまた、カイ ンに震えと恐怖を与えた。それは、彼が最初に感じ ていた平安と、最後に耐え忍んだ震えと恐怖をも見 せるためであった。こうして彼は神の前にへりくだ り、罪を悔い改め、最初に享受していた平安を求め るようになった。
26そして、「カインを殺す者には七つの罰を免除す る」という神の言葉において、神は剣でカインを殺 そうとしたのではなく、カインが罪から解放される まで、厳しい規則によって断食と祈りと涙で死なせ ようとしたのです。
27そして、この七つの罰とは、神がカインに兄弟を 殺害した罪で七世代にわたって待ち受けていた罰で ある。
28しかしカインは、弟を殺して以来、どこにも安息 を見いだせず、震えながら、恐れながら、血に汚れ たまま、アダムとエバのもとへ戻った。