コリント人への第一の手紙
第1章
1神の御心によってイエス・キリストの使徒に召され たパウロと兄弟ソステネは、
2コリントにある神の教会、すなわち、キリスト・イ エスにあって聖なる者とされ、召されて聖徒とされ た人々、また、あらゆる所で、わたしたちの主イエ ス・キリストの御名を呼び求めているすべての人々へ。
3私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵み と平和があなた方にありますように。
4私は、イエス・キリストによってあなたがたに与え られた神の恵みのゆえに、いつもあなたがたのため に私の神に感謝しています。
5あなたがたは、あらゆることにおいて、あらゆる言 葉においても、あらゆる知識においても、キリスト によって豊かにされているのです。
6キリストの証しがあなたがたのうちに確証されたよ うに、
7あなたがたは、どんな賜物にも欠けることなく、わ たしたちの主イエス・キリストの来臨を待ち望みなさ い。
8主は、あなたがたを最後まで強めて、わたしたちの 主イエス・キリストの日に責められるところのない者 としてくださいます。
9神は真実な方です。あなた方は神によって、神の御 子、わたしたちの主イエス・キリストとの交わりに召 されたのです。
10兄弟たちよ、わたしは、わたしたちの主イエス・キ リストの名によってあなたがたに勧めます。あなた がたはみな同じことを語り、あなたがたの間に分裂 があってはなりません。かえって、同じ思い、同じ 判断で完全に結び合わされなさい。
11わたしの兄弟たちよ、あなたがたの間に争いがあ ることは、クロエの家の人々からわたしに知らされ ている。
12わたしはこう言います。あなたがたはそれぞれ、 「わたしはパウロにつく、わたしはアポロにつく、 わたしはケパにつく、わたしはキリストにつく」と 言っているのです。
13キリストは分裂したのか。パウロはあなたがたの ために十字架につけられたのか。それとも、あなた がたはパウロの名によってバプテスマを受けたのか。
14私は、クリスポとガイオ以外には、あなたがたの うちのだれにも洗礼を授けなかったことを神に感謝 しています。
15それは、わたしが自分の名でバプテスマを施した と、だれも言わないためである。
16また、ステパナの家族にもバプテスマを授けまし た。そのほかに、だれにバプテスマを授けたかは、 わかりません。
17キリストがわたしを遣わされたのは、バプテスマ を授けるためではなく、福音を宣べ伝えるためであ
る。しかも、キリストの十字架が無に帰することの ないように、知恵の言葉を用いずに宣べ伝えるので ある。
18十字架の宣教は、滅びる者にとっては愚かなこと であり、救われるわたしたちにとっては神の力なの です。
19聖書にこう書いてある。「わたしは賢者の知恵を 滅ぼし、さとき者の悟りを無に帰させる。」
20知者はどこにいるのか。学者はどこにいるのか。 この世の論者どもはどこにいるのか。神はこの世の 知恵を愚かにされたではないか。
21というのは、世は神の知恵によって神を認識しな かったが、神は宣教の愚かさによって信じる者を救 うことを喜ばれたからである。
22ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を求 める。
23しかし、私たちは十字架につけられたキリストを 宣べ伝えますが、それはユダヤ人にとってはつまず き、ギリシア人にとっては愚かなことなのです。
24しかし、ユダヤ人にもギリシア人にも、召された 者たちにとっては、キリストは神の力、神の知恵な のです。
25なぜなら、神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さ は人よりも強いからです。
26兄弟たちよ。あなたがたの召しをよく考えなさい。 肉に従って知恵のある者は多くなく、力ある者は多 くなく、身分の高い者は多くない。
27しかし神は、知者をはずかしめるために、この世 の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、 この世の弱い者を選ばれたのです。
28神は、この世の卑しいもの、軽蔑されるもの、ま た無に等しいものを選び、有るものを無に帰せしめ られました。
29それは、だれも神の前で誇ることがないようにす るためです。
30しかし、あなたがたはキリスト・イエスにあって、 神に属しているのです。キリストは、神によって、 わたしたちのために知恵と、正義と、聖化と、贖い とを与えてくださったのです。
31それは、聖書に書いてあるとおりです。「誇る者 は主を誇れ。」
第2章
1兄弟たちよ。わたしがあなたがたのところに行った とき、神のあかしをあなたがたに告げ知らせるため に、わたしは優れた言葉や知恵をもって行ったので はありません。
2わたしは、あなたがたの間では、イエス・キリスト、 しかも十字架につけられた方のほかは、何も知ろう としなかったのです。
3そしてわたしは、あなたがたとともに弱さと恐れと おののきとを抱いていたのです。
4わたしの話と説教は、人の知恵の言葉に惑わされる のではなく、御霊と力との現れによるものであった。
5それは、あなたがたの信仰が人間の知恵にではなく、 神の力によるものとなるためです。
6しかし、わたしたちは完全な者たちの間では知恵を 語ります。しかし、それはこの世の知恵ではなく、 この世の滅びる支配者たちの知恵でもありません。
7しかし、私たちは神の知恵を奥義として語ります。 それは隠された知恵であり、神が私たちの栄光のた めに、世に生まれる前からあらかじめ定められたも のです。
8この世の支配者たちはだれもそれを知りませんでし た。もし知っていたなら、栄光の主を十字架につけ なかったでしょう。
9しかし、聖書に書いてあるとおりです。「目がまだ 見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かんだこと もない。神を愛する者たちのために神が備えておら れるものは。」
10しかし、神は御霊によってそれを私たちに明らか にされました。御霊はすべてのことを探り、神の深 みにいたるまで探られるからです。
11人の思いは、人の内にある霊のほかに、だれが知 っているでしょうか。同様に、神の思いも、神の霊 のほかには、だれも知りません。
12さて、私たちは、この世の霊ではなく、神の霊を 受けました。それは、神から賜わった恵みを私たち が知るようになるためです。
13私たちは、これらのことを、人間の知恵が教える 言葉ではなく、聖霊が教える言葉で語り、霊のもの を霊のものと照らし合わせます。
14しかし、生まれながらの人間は、神の御霊の賜物 を受け入れません。それは彼には愚かなものだから です。また、それは御霊によって判断されるべきも のであるため、彼にはそれを理解することができま せん。
15しかし、御霊に従う者はすべてのことを裁きます が、自分自身はだれからも裁かれません。
16だれが主の思いを知って、主を教えることができ たでしょうか。しかし、わたしたちにはキリストの 思いがあるのです。
第3章
1兄弟たちよ。私はあなたがたに、霊の人に対するよ うには話せませんでした。むしろ、肉の人、すなわ ち、キリストにある幼子に対するように話したので す。
2わたしはあなたがたに乳を与え、食物を与えなかっ た。あなたがたは今までそれに耐えることができな かったし、今も耐えられないからである。
3あなたがたは依然として肉に従っている。あなたが たの間にねたみ、争い、分裂があるのは、あなたが たが肉に従っていて、人間らしく歩んでいるからで はないか。
4ある人は、「私はパウロにつく」と言い、またある 人は、「私はアポロにつく」と言っているのに、あ なたがたは肉の人ではないのですか。
5では、パウロとアポロは、何者か。主が各人に与え られたとおり、あなたがたが信仰を抱くための奉仕 者ではないか。
6わたしは植え、アポロは水を注ぎました。しかし成 長させたのは神です。
7だから、植える者ではなく、水を注ぐ者でもない、 成長させてくださるのは神なのです。
8植える者と水を注ぐ者とはつであり、人はそれぞ れ自分の働きに応じて報いを受けるのである。
9私たちは神とともに働く者です。あなたがたは神の 耕作であり、神の建物なのです。
10わたしは、神から与えられた恵みによって、賢い 建築家のように土台を据えました。そして、ほかの 人がその上に建てています。しかし、各人は、その 上にどのように建てるかに気をつけるべきです。
11すでに据えられている土台、すなわちイエス・キリ スト以外のものを、だれも据えることはできないか らです。
12もしだれかがこの土台の上に、金、銀、宝石、木、 草、わらで建てるならば、
13各人の行いは、すべて明らかにされる。それは火 によって明らかにされるからである。その火は、各 人の行いがどんなものであるかを試すであろう。
14もし人がその上に建てた仕事が残るなら、その人 は報酬を受けるであろう。
15もし人の仕事が焼かれるなら、その人は損害を被 るであろう。しかし、その人自身は、火の中を通り 抜けるのと同じように、救われるであろう。
16あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなた がたのうちに宿っていることを知らないのですか。
17もし誰かが神の宮を汚すなら、神はその人を滅ぼ すであろう。神の宮は聖なるものであり、あなたた ちはその宮なのだから。
18だれも自分を欺いてはいけません。あなたがたの うちに、この世で自分は知者だと思われる人がいる なら、その人は賢者になるために愚か者になりなさ い。
19この世の知恵は、神の前では愚かなものである。 「神は、知恵ある者たちをその悪巧みによって捕ら える」と書いてある。
20また、主は、賢者の思いがむなしいことをご存じ である。
21ですから、だれも人に対して誇りを持ってはなり ません。すべてのものはあなたがたのものなのです。
22パウロも、アポロも、ケパも、世界も、命も、死 も、現在のものも、将来のものも、みなあなたがた のものです。
23あなたがたはキリストのものであり、キリストは 神のものなのです。
第4章
1人は、わたしたちをキリストの奉仕者、また神の奥 義の管理者とみなすべきである。
2さらに、管理人としては、忠実であることが求めら れます。
3しかし、わたしにとって、あなたがたに裁かれたり、 人の判断によって裁かれたりすることは、ごく小さ なことです。わたしは自分自身を裁きません。
4わたしは自分自身からは何事も知りません。しかし、 それによって義とされるわけではありません。わた しを裁くのは主です。
5ですから、主が来られるまでは、何事も先走って裁 いてはいけません。主は、暗やみに隠されたものを 明るみに出し、心の計りごとを明らかにされます。 そのとき、すべての人は神から称賛を受けます。
6兄弟たちよ、わたしはこれらのことを、あなたがた のために、比喩的にわたしとアポロに当てはめて話 しました。それは、あなたがたがわたしたちから、 書かれていること以上に人を考えてはならないこと を学び、だれも、互いに敵対して高ぶることがない ようにするためです。
7いったい、だれがあなたをほかの人と区別している のですか。あなたの持っているもので、もらったも のでないものが何か。もしもらったのなら、なぜも らっていないかのように誇るのですか。
8あなたがたは満ち足り、富み、わたしたちによらず に王として君臨している。しかし、あなたがたが王 となって、わたしたちもあなたがたと共に王となる ことを、わたしは神に願った。
9神は、わたしたち使徒を、死に定められた者として 最後に引き渡されたと私は思います。わたしたちは、 世にも、天使たちにも、また人々にとっても見せ物 とされているのです。
10私たちはキリストのゆえに愚か者となっているが、 あなたがたはキリストにあって賢い者となっている。
私たちは弱いが、あなたがたは強い。あなたがたは 尊ばれているが、私たちは軽蔑されている。
11わたしたちは、今この時までも、飢え、渇き、裸 であり、打ちのめされ、定まった住む所もありませ ん。
12私たちは労苦して自分の手で働き、ののしられて も祝福し、迫害されても耐え忍びます。
13私たちは、ののしられて、懇願します。私たちは、 この世の汚れとされ、今日に至るまで、すべてのも ののかすとなっています。
14私がこれらのことを書くのは、あなたたちを恥じ 入らせるためではなく、私の愛する子らとしてあな たたちに警告するためです。
15たといあなたがたには、キリストにあって教える 者が一万人いても、父は多くありません。なぜなら、 わたしはキリスト・イエスにおいて、福音によってあ なたがたを生んだからです。
16ですから、私はあなた方に懇願します。私に従う 者になりなさい。
18ところが、ある人たちは、わたしがあなたがたの ところに来ないかのように思い上がっています。
19しかし、主のみこころならば、わたしはすぐにあ なたがたのところに行き、高ぶった者たちの言葉で はなく、その力を知るであろう。
20神の国は言葉ではなく、力によるのです。
21あなたがたはどうしたいのか。わたしがあなたが たのところにむちを持って行こうとするのか、それ とも、愛と柔和の心とをもって行こうとするのか。
第5章
1あなたがたの間に不品行があることが、広く伝えら れています。しかも、異邦人の間では口にさえされ ないような不品行で、父の妻をめとるというような ことなのです。
2しかし、あなたがたは高慢になっていて、むしろ、 このようなことをした者があなたがたの中から取り 去られるようにと、悲しむことをしなかったのです。
3実に、わたしは肉体は離れていても、霊はそこにい るので、あたかもそこにいるかのように、この行為 を行った者についてすでに裁きを下した。
4わたしたちの主イエス・キリストの御名によって、 あなたがたが集まり、わたしの霊がわたしたちの主 イエス・キリストの力によって、
5そのような人をサタンに引き渡して、その肉を滅ぼ し、その霊が主イエスの日に救われるようにするた めです。
6あなたがたの誇ることはよくない。少しのパン種が 粉の全体をふくらませることを知らないのか。
7ですから、古いパン種を取り除き、新しいパン種の ないパン種となりなさい。私たちの過越のいけにえ であるキリストは、私たちのために献げられたので す。
8ですから、私たちは古いパン種や、悪意と邪悪のパ ン種ではなく、誠実と真実のパン種の入っていない パンで祭りを行ないましょう。
9私は、不品行な者たちと交わらないようにと、あな た方に手紙で書き送りました。
10しかし、この世の不品行な者、貪欲な者、奪い取 る者、偶像礼拝者と全く緒にいてはいけません。 そうであれば、あなた方はこの世から出て行かなけ ればなりません。
11しかし今、私があなた方に書いたのは、兄弟と呼 ばれる人で、不品行な者、貪欲な者、偶像を礼拝す る者、ののしる者、酒に酔う者、奪い取る者がいる なら、交際をしてはならない、またそのような人と は食事を共にしてはならない、ということです。
12外にいる者を裁くのは、わたしに何の務めがある というのですか。あなたがたは内にいる者を裁かな いのですか。
17このために、わたしは愛する子であり、主に忠実 な者であるテモテをあなたがたのところに遣わしま した。彼は、わたしが至る所の教会で教えていると おり、キリストにあるわたしの生き方をあなたがた に思い起こさせてくれるでしょう。
13しかし、神以外の者を裁くのは神です。ですから、 その邪悪な者をあなたたちの中から除きなさい。
第6章
1あなたがたのうち、だれかが他の人に対して訴訟を 起こすとき、聖徒たちの前ではなく、不義なる者た ちの前に訴えようとするのですか。
2あなたがたは、聖徒たちが世界を裁くことを知らな いのですか。もし世界があなたがたによって裁かれ るとしたら、あなたがたは、ごく小さな事さえも裁 く資格がないのですか。
3あなたがたは、わたしたちが御使いたちを裁くこと を知らないのか。この世の命に関することならなお さらである。
4ですから、もしあなたがたにこの世のことにかんす る判断力があるなら、教会で最も軽視されている人 たちを裁くようにしなさい。
5わたしはあなたがたの恥について語る。あなたがた のうちには、知恵ある者がひとりもいないのか。兄 弟の間を裁くことのできる者がひとりもいないのか。
6ところが、兄弟が兄弟を訴え、しかも不信者の前で 訴えるのです。
7あなたがたは、互に言い争っているのに、なぜ不正 を働かないのか。なぜ、むしろだまされようとしな いのか。
8いや、あなたがたは不正を働き、兄弟を騙し取って いるのだ。
9不義なる者は神の国を受け継ぐことができないこと を、知らないのか。惑わされてはならない。不品行 な者、偶像を拝む者、姦淫する者、男色をする者、 男色にふける者、
10盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、ののしる者、奪 い取る者は、神の国を受け継ぐことはありません。
11あなたがたの中にはかつてそのような人もいまし たが、主イエスの名とわたしたちの神の霊によって、 あなたがたは洗われ、聖別され、義とされたのです。
12わたしにはすべてのことが許されているが、すべ てのことが益となるわけではない。わたしにはすべ てのことが許されているが、わたしはだれの支配に も従わない。
13食物は腹のため、腹は食物のためである。しかし、 神はそれをも、またそれらをも滅ぼされるであろう。 からだは不品行のためではなく、主のためにあり、 主はからだのためにあるのである。
14神は主をよみがえらせたが、また、ご自身の力に よってわたしたちをもよみがえらせて下さるであろ う。
15あなたがたは知らないのか、あなたがたのからだ はキリストの肢体である。それなのに、わたしがキ リストの肢体を取って、それを遊女の肢体とすべき だろうか。決してそんなことはしない。
16あなたがたは知らないのか。遊女と交わればつ の体となることを。二人は一体となるのだ、とイエ スは言われる。
17しかし、主に結ばれた者はつの霊となるのです。
18不品行を避けなさい。人が犯す罪はすべて、から だの外に起るものである。しかし、不品行を犯す者 は、自分のからだに対して罪を犯すのである。
19あなたがたは知らないのですか。あなたがたのか らだは、神から受けてあなたがたのうちに宿ってい る聖霊の宮であり、あなたがたはもはや自分自身の ものではないのです。
20あなたがたは代価を払って買い取られたのです。 ですから、神のものである自分の体と霊をもって、 神の栄光を現しなさい。
第7章
1さて、あなたがたがわたしに書き送った事について ですが、男が女に触れないのは良いことです。
2しかし、不品行を避けるために、すべての男は自分 の妻を持ち、すべての女は自分の夫を持ちなさい。
3夫は妻に対して当然の慈善行為をしなさい。同様に、 妻も夫に対して慈善行為をしなさい。
4妻は自分のからだを支配する権利を持っておらず、 夫がそれを所有している。同様に、夫も自分のから だを支配する権利を持っておらず、妻がそれを所有 している。
5互いに欺き合ってはならない。ただし、断食と祈り に専念するために、同意した期間だけは別である。 そして、再び緒に集まりなさい。そうすれば、サ タンがあなたたちの自制心のなさのせいであなたた ちを誘惑しないであろう。
6しかし、私は許可を受けてこれを言うのであって、 命令によって言っているのではありません。
7わたしはすべての人がわたしのようになってほしい と願っています。しかし、人はみなそれぞれ神から 与えられた賜物を受けており、ある人はこのように、 ある人はあのようになるのです。
8ですから、独身者ややもめたちには言います。わた しと同じように、とどまっていれば、それはよいこ とです。
9しかし、もし我慢できないなら、結婚させなさい。 燃え上がるよりは結婚するほうがよいからです。
10結婚している者たちに命じるのは、わたしではな く、主である。妻は夫と別れてはならない。
11しかし、もし妻が離婚するなら、結婚しないでい るか、夫と和解しなさい。夫は妻を離縁してはなら ない。
12しかし、そのほかの人々には、主ではなく、わた しが言います。もしある兄弟に信者でない妻がいて、 その妻が彼と緒に住むことを喜んでいるなら、そ の兄弟は彼女を離縁してはいけません。
13信者でない夫を持つ女は、夫が彼女と緒に住む ことをよしとするなら、夫を離れてはなりません。
14なぜなら、信者でない夫は妻によって聖別され、 信者でない妻も夫によって聖別されるからです。そ うでなければ、あなたがたの子どもたちは汚れたも のとなります。しかし、今は聖なる者なのです。
15しかし、不信者が離れるなら、離れなさい。その ような場合には、兄弟や姉妹は奴隷状態にあるので はありません。神は私たちを平和に招いてくださっ たのです。
16妻よ、あなたはどうして自分の夫を救えるかがわ かるのか。夫よ、あなたはどうして自分の妻を救え るかがわかるのか。
17しかし、神が各人に分け与えたとおり、主が各人 を召されたとおりに歩みなさい。わたしはすべての 教会でそのように定めている。
18割礼を受けて召された者がいるなら、その人は無 割礼になってはなりません。無割礼で召された者が いるなら、その人は割礼を受けてはなりません。
19割礼の有無は重要ではなく、ただ神の戒めを守る ことだけが重要なのです。
20それぞれの人は、自分が召されたときの召しにと どまっていなさい。
21あなたは召されて奴隷になったのですか。それを 気にしてはいけません。むしろ、自由になれるなら、 それを利用すべきです。
22主にあって召された者は奴隷であっても、主の自 由人なのです。同様に、召された者は自由人であっ ても、キリストの奴隷なのです。
23あなたがたは代価を払って買い取られたのだ。人 の奴隷となってはならない。
24兄弟たちよ。各人は、自分が召されたときのまま に、神とともにとどまりなさい。
25処女たちについては、わたしは主から何の命令も 受けていない。しかし、わたしは忠実であるために 主のあわれみを受けた者として、自分の意見を述べ る。
26ですから、今の苦難に対してはこれが良いことだ と思います。つまり、人間にとって、このような状 態になるのは良いことだと私は言いたいのです。
27あなたは妻に縛られているのか。解放されること を求めてはならない。あなたは妻から解放されてい るのか。妻を求めてはならない。
28しかし、あなたが結婚したとしても、罪を犯した わけではない。また、処女が結婚したとしても、罪 を犯したわけではない。しかし、そのような人たち は肉体において苦難を受けるであろう。しかし、私 はあなたがたを許す。
29しかし、兄弟たちよ。わたしはこのことを言いま す。時が短いのです。残されたのは、妻のある者た ちも、妻を持たない者のようになることです。
30泣く者は泣かなかったかのように、喜ぶ者は喜ば なかったかのように、買う者は持っていないかのよ うに。
31この世を利用する者たちは、それを乱用しないよ うにしなさい。この世の様式は過ぎ去るからです。
32しかし、わたしはあなたがたに心配をかけないこ とを望みます。独身の者は、主に属することに心を 配り、どうしたら主を喜ばせることができるかを考 えています。
33しかし、結婚した男は、どうしたら妻を喜ばせる ことができるかと、この世のことに心を砕きます。
34妻と処女との間にも違いがある。独身の女は、身 も心も清くなろうと主のことに心を配る。しかし、 結婚した女は、いかにして夫を喜ばせようかと、世 のことに心を配る。
35わたしはあなたがたの益のためにこのことを語る。 あなたがたにわなをかけるためではなく、あなたが たが心を乱すことなく主に仕えるように、また、あ なたがたの美徳のためである。
36しかし、もしも人が、自分の処女に対して不品行 なふるまいをしていると考え、彼女が年頃を過ぎて いて、そのように要求する必要がある場合、彼は望 むことを何でもしなさい。それは罪ではありません。 彼らは結婚しなさい。
37しかし、自分の心に堅く立って、何の必要もなく、 自分の意志を制し、自分の処女を守ろうと心に決心 した人は、よいことをしている。
38だから、彼女を嫁がせる者はよい行いをしている。 しかし、嫁がせない者はもっとよい行いをしている。
39妻は夫が生きている間は律法に縛られています。 しかし、夫が死んだら、彼女は主にある者とだけ、 自分の望む人と結婚する自由があります。
40しかし、わたしの判断によれば、彼女がそうし続 けるなら、彼女はもっと幸せです。そして、わたし も神の霊を持っていると信じています。
第8章
1さて、偶像に供えられた物について言えば、私たち はみな知識を持っていることを知っています。知識 は人を高ぶらせますが、愛は徳を高めます。
2そして、もし誰かが自分は何かを知っていると思っ ているなら、その人は、知るべきことを何も知らな いのです。
3しかし、神を愛する人がいれば、その人は神に知ら れています。
4ですから、偶像に供えられた物を食べるということ に関して言えば、偶像はこの世に存在せず、唯一の 神以外に神はいないということを私たちは知ってい ます。
5天にも地にも神々と呼ばれる者たちがいるとしても、 神々は多く、主たちも数多くいるが、
6しかし、わたしたちには、父なる唯一の神がおられ、 すべてのものは神から出ており、わたしたちも神に 属しています。また、唯の主イエス・キリストがお られ、すべてのものは神によって存在し、わたした ちも神に属しています。
7しかし、すべての人にその知識があるわけではあり ません。ある人たちは、今も偶像に対する良心を持 ちながら、偶像に供えられた物としてそれを食べて おり、彼らの良心が弱いために汚れているのです。
8しかし、食物は神にわたしたちを推薦するものでは ありません。わたしたちは、食べても良くなるわけ ではなく、食べなくても悪くなりません。
9しかし、あなたがたのこの自由が、弱い人たちのつ まずきとなることのないように気をつけなさい。
10なぜなら、知識のあるあなたが偶像の宮で食事を しているのをだれかが見たら、その弱い良心は勇気 を奮い起こして、偶像に供えられたものを食べない はずがないからです。
11そして、あなたの知識のせいで、キリストが死ん でくださった弱い兄弟が滅びるのでしょうか。
12しかし、あなたがたが兄弟たちに対してそのよう に罪を犯し、彼らの弱い良心を傷つけるなら、それ はキリストに対して罪を犯すことになります。
13ですから、もし食物がわたしの兄弟をつまずかせ るなら、わたしは兄弟をつまずかせないように、こ の世の存続する限り、肉を食べません。
第9章
1私は使徒ではないのか。私は自由人ではないのか。 私は私たちの主イエス・キリストを見たではないか。 あなたがたは主にある私の働きではないのか。
2わたしはほかの人たちには使徒ではないとしても、 あなたがたには使徒であるに違いありません。わた しの使徒としての務めの証しは、あなたがたが主に あってなされているからです。
3わたしを尋問する者たちに対するわたしの答えはこ うです。
4わたしたちには、食べたり飲んだりする力がないの ですか。
5わたしたちには、ほかの使徒たちや主の兄弟たち、 ケパたちと同じように、姉妹や妻を導く力がないの ですか。
6それとも、わたしとバルナバだけには、働くのをや める権限がないのでしょうか。
7自分の費用で戦争に出かける者がいるだろうか。ぶ どう畑を作っていて、その実を食べない者がいるだ ろうか。羊の群れを飼って、その乳を食べない者が いるだろうか。
8わたしは人間としてこれらのことを言っているのか。 それとも、律法もまた同じことを言っているではな いか。
9モーセの律法に、「穀物を踏み分ける牛の口に、く つこを掛けてはならない」と書いてある。神は牛の ことを気に留めておられるだろうか。
10それとも、すべてわたしたちのためにそう言われ たのでしょうか。確かに、このことが書かれている のは、わたしたちのためです。耕す者は望みをもっ て耕し、脱穀する者は望みをもってその望みにあず かる者となるのです。
11もし私たちがあなたがたに霊のものを蒔いたのな ら、肉のものを刈り取るのは、大したことでしょう か。
13あなたがたは知らないのですか。聖なる務めを果 たす者たちは宮の物で生活し、祭壇に仕える者たち は祭壇にあずかる者なのです。
14そのように、主は福音を宣べ伝える者たちが福音 によって生活するようにと定められたのです。
15しかし、わたしはこれらのことをつも行わず、 また、わたしにそのようになろうと書いてもいませ ん。わたしの誇りをむなしくする人がだれかに出る よりは、死んだほうがましだからです。
16たといわたしは福音を宣べ伝えても、誇るべきこ とは何もありません。それはわたしに義務が課され ているからです。もし福音を宣べ伝えなければ、わ たしは不幸なのです。
17もし私がこのことを喜んで行えば、私は報いを受 けるでしょう。しかし、もし私の意に反して行えば、 福音の執行が私に委ねられるのです。
18それで、わたしの報いは何でしょうか。それは、 わたしが福音を宣べ伝えるとき、福音を伝える力を 濫用しないために、キリストの福音を無償で提供す るということです。
19たとい、わたしはすべての人に対して自由人です が、より多くのものを得るために、自らをすべての 人の僕にしました。
20わたしはユダヤ人に対してはユダヤ人のようにな り、それはユダヤ人を自分のものとするためにであ り、律法の下にある人々には律法の下にある者のよ うになり、それは律法の下にある人々を自分のもの とするためにであった。
21律法のない者には律法のない者のように、(わた しは神に対して律法のない者ではなく、キリストに 対して律法の下にある者です。)それは、律法のな い者を得るためです。
22弱い者に対しては、わたしも弱い者のようになり ました。それは、弱い者を得るためです。わたしは すべての人に対して、すべてのもののようになりま した。それは、何とかして何人かを救うためです。
23わたしは福音のために、あなたがたとともに福音 にあずかるために、このことを行っているのです。
24あなたがたは知らないのか。競技場で走る者はみ な走りはするが、賞を受け取るのはひとりだけだ。 だから、獲得するために走りなさい。
25勝利を得ようとする者はみな、すべてのことにお いて自制しなさい。彼らは朽ちる冠を得るためにそ うしますが、私たちは朽ちない冠を得るためにそう するのです。
26だから、わたしは、確信をもって走るのではなく、 空を打つ者のように戦うのではなく、
27しかし、私は自分の体を制し、従わせています。 それは、私がほかの人々に宣べ伝えておきながら、 自分自身が見捨てられることのないためです。
12もし他の人々があなたがたに対してこの権威にあ ずかっているなら、私たちはなおさらそうではあり ませんか。しかし、私たちはこの権威を行使せず、 むしろキリストの福音の妨げにならないように、す べてのことを耐え忍んでいます。
第10章
1兄弟たちよ。わたしたちの先祖は皆雲の下におり、 皆海を通り抜けたということを、あなたがたに知ら せたくないのです。
2そして、彼らはみな雲と海の中でモセにバプテス マを受けた。
3そして皆、同じ霊的な食物を食べました。
4そして、彼らはみな同じ霊の飲み物を飲みました。 というのは、彼らは自分たちについて来た霊の岩か ら飲んだからです。その岩とはキリストのことです。
5しかし、彼らの多くは神の御心にかなわなかった。
彼らは荒野で滅ぼされたからである。
6これらのことは、彼らが欲したように、私たちも悪 いものを欲することがないようにするための模範で した。
7彼らのうちのある者たちのように、偶像礼拝者にな ってはならない。聖書にこう書いてある。「民は座 して食べたり飲んだりし、立ち上がって戯れ事をし ていた。」
8また、彼らのうちのある者たちが不品行を犯して、 一日に二万三千人が倒れたような不品行も、わたし たちは犯してはならない。
9また、彼らの中のある者たちがキリストを試み、蛇 に滅ぼされたように、私たちもキリストを試みては いけません。
10彼らのうちのある者たちが不平を言ったが、滅ぼ す者によって滅ぼされたように、あなたがたも不平 を言ってはならない。
11これらのことはすべて、例として彼らに起こった のであり、それが書かれたのは、世の終わりに臨む わたしたちへの訓戒のためである。
12だから、立っていると思う者は、倒れないように 気をつけるがよい。
13あなたがたの会った試練で、世の常でないものは ありません。神は真実な方ですから、あなたがたを 耐えられないような試練に会わせることはありませ ん。試練と同時に、それに耐えられるように、逃れ る道も備えて下さるのです。
14ですから、私の愛する者たちよ、偶像礼拝を避け なさい。
15わたしは賢者に対して語る。わたしの言うことを あなたがたは判断しなさい。
16私たちが祝福する祝福の杯は、キリストの血の交 わりではありませんか。私たちが裂くパンは、キリ ストの御体の交わりではありませんか。
17私たちは大勢いますが、つのパン、つのから だなのです。私たちは皆、つのパンにあずかって いるのです。
18肉に従うイスラエルを見よ。犠牲を食べる者は祭 壇にあずかる者ではないか。
19それでは、わたしは何を言うのか。偶像は何か、 偶像に供えられたものは何か。
20しかし、わたしは言います。異邦人がささげる供 え物は、神にささげる供え物ではなく、悪霊にささ
げる供え物です。わたしは、あなたがたが悪霊と交 わりを持つことを望みません。
21あなたがたは、主の杯と悪霊の杯とを共に飲むこ とはできない。主の食卓と悪霊の食卓とに共にあず かることはできない。
22私たちは主のねたみを引き起こしているのでしょ うか。私たちは主よりも強いのでしょうか。
23わたしにはすべてのことが許されているが、すべ てのことが益となるわけではない。わたしにはすべ てのことが許されているが、すべてのことが人の徳 を高めるわけではない。
24だれも自分の利益を求めず、おのおの他人の利益 を求めなさい。
25店で売られているものは何でも、良心のために何 も疑問を持たずに食べなさい。
26地とその満ちみちるものは主のものだからである。
27信者でない者たちがあなたがたを宴会に招き、あ なたがたが行く気になったなら、良心のために何も 尋ねることなく、あなたがたの前に出されたものを 食べなさい。
28しかし、もしだれかがあなたがたに、「これは偶 像に供えられた供え物です」と言うなら、それを告 げた人のために、また良心のために、食べてはいけ ません。地とそれに満ちているものは主のものだか らです。
29良心とは、あなた自身の良心ではなく、他人の良 心である、と私は言います。なぜ、他人の良心によ って私の自由が判断されなければならないのでしょ うか。
30もし私が恵みによってその分け前にあずかってい るのなら、私が感謝しているそのことについて、な ぜ悪く言われるのでしょうか。
31だから、食べるにも、飲むにも、あるいは何をす るにも、すべて神の栄光を現すためにしなさい。
32ユダヤ人に対しても、異邦人に対しても、また神 の教会に対しても、つまずきを与えてはいけません。
33わたしもすべての点ですべての人を喜ばせようと 努め、自分の利益を求めず、多くの人の利益を求め て、彼らが救われるように努めています。
第11章
1わたしがキリストに従う者であるように、あなたが たもわたしに従いなさい。
2兄弟たちよ。あなたがたがすべての事においてわた しを覚えていて、わたしがあなたがたに伝えた定め を守っていることを、わたしは高く評価します。
3しかし、あなたがたに知ってほしいのは、すべての 男の頭はキリストであり、女の頭は男であり、キリ ストの頭は神であるということです。
4祈ったり預言をしたりする人が、頭に物をかぶって いるなら、自分の頭を辱めることになります。
5しかし、祈をしたり預言をしたりする女が頭に覆い を着けないなら、自分の頭を辱めることになります。 それは、髪を剃ったのと全く同じことだからです。
6もし女が身を覆っていないなら、髪を切ってしまえ。 しかし、髪を切ったり、ひげをそったりすることが 女にとって恥ずかしいことなら、身を覆ってしまえ。
7男は神の似姿であり、神の栄光であるから、頭に物 をかぶるべきではない。しかし、女は男の栄光であ る。
8男は女から出たものではなく、女が男から出たもの なのです。
9男は女のために造られたのではなく、女が男のため に造られたのです。
10このゆえに、女は天使たちのために、頭に権威を 持たなければなりません。
11しかし、主にあっては、男なしには女はなく、女 なしには男はない。
12女が男から出たように、男も女によって出たので す。しかし、すべては神から出たものです。
13あなたがたは自分で判断しなさい。女が衣服をま とわずに神に祈るのは、ふさわしいことだろうか。
14自然そのものも、男が長い髪を持っていると、そ れは彼にとって恥ずかしいことだと教えていないの か。
15しかし、女が長い髪を持っているなら、それは彼 女の栄光である。髪は覆いとして彼女に与えられて いるからである。
16しかし、もし争いを好む人がいるなら、私たちに はそのような習慣はなく、神の諸教会にもそのよう な習慣はありません。
17さて、私があなた方に告げるこのことに関して、 私はあなた方を褒めません。あなた方が集まるのは、 益となるためではなく、益となるためなのです。
18まず第に、あなたがたが教会に集まるとき、あ なたがたの間に分裂があると聞いています。そして、 私は部分的にそれを信じています。
19というのは、あなたがたのうちに異端が起こって も、それは、あなたがたのうちに正しいものが明ら かにされるためである。
20ですから、あなたがたがつの場所に集まるのは、 主の晩餐を食べるためではありません。
21というのは、食事をするとき、それぞれが自分の 夕食を先に食べるからである。そして、ある者は空 腹で、ある者は酔っている。
22あなたがたには、食べたり飲んだりする家がない のか。それとも、神の教会を軽蔑し、持たない者た ちをはずかしめるのか。わたしは何と言えばよいの か。このことであなたがたをほめるべきなのか。わ たしはあなたがたをほめない。
23わたしは主から受けたことをあなたたちに伝えた のです。主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、 24そして、感謝の祈りをささげてから、それを裂き、 こう言われた。「取って食べなさい。これはあなた がたのために裂かれるわたしの体である。わたしを 記念してこのように行いなさい。」
25食事の終りに、杯も同じようにして言われた、 「この杯は、わたしの血による新しい契約である。
これを飲むたびに、わたしの記念としてこれを行い なさい。」
26あなたがたは、このパンを食べ、この杯を飲むご とに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせ るのです。
27それゆえ、ふさわしくないままでこのパンを食べ、 主の杯を飲む者は、主のからだと血に対して罪を犯 すことになるのです。
28しかし、人は自分自身を吟味し、それからそのパ ンを食べ、その杯を飲むべきです。
29ふさわしくないまま食べたり飲んだりする者は、 主のからだをわきまえないで、自分自身に破滅を招 く食べ方をし、飲むことになるからです。
30このために、あなたがたのうちには弱い人や病人 が多く、また眠っている人もたくさんいます。
31もし私たちが自分自身を裁くなら、私たちは裁か れないであろう。
32しかし、私たちが裁かれるとき、それは主によっ て懲らしめられることであり、それは、私たちがこ の世と共に罪に定められないためなのです。
33ですから、兄弟たちよ。食事のために集まるとき には、互いに待ち合わせをしなさい。
34飢えている人は、家で食べなさい。あなたがたが 集まって罪に定められることがないためです。その 他のことは、わたしが行ったときに決めましょう。
第12章
1さて、兄弟たちよ、霊的な賜物については、私はあ なたがたに知らないでいてもらいたくありません。
2あなたがたはかつて異邦人であったが、導かれるが ままに、これらの物言わぬ偶像に引き込まれてしま ったのである。
3ですから、私はあなた方に次のことを悟らせます。 神の霊によって語る者はだれも、イエスを呪った者 とは呼ばず、また、聖霊によらなければ、だれも 「イエスは主である」と言うことはできません。
4賜物はいろいろありますが、御霊は同じです。
5行政には相違があるが、主は同じである。
6そして、働きにはさまざまなものがありますが、す べてのことにおいてすべてを働かせるのは同じ神で す。
7しかし、御霊の現れは、すべての人に益をもたらす ために与えられているのです。
8ある人には御霊によって知恵の言葉が与えられ、あ る人には同じ御霊によって知識の言葉が与えられま す。
9ある人には同じ御霊によって信仰が与えられ、ある 人には同じ御霊によって病気をいやす賜物が与えら れ、
10ある人には奇跡を行う力、ある人には預言をする 力、ある人には霊を見分ける力、ある人には異言を 語る力、ある人には異言を解釈する力、
11しかし、これらすべては、一つの同じ御霊によっ て働いて、御霊の御心のままに、各人に分けて与え られるのです。
12体はつであっても、多くの部分から成り、体の すべての部分は多くても、つの体であるように、 キリストもそのようにおられます。
13なぜなら、私たちはみな、ユダヤ人であろうとギ リシア人であろうと、奴隷であろうと自由人であろ うと、つの御霊によってつのからだとなるため にバプテスマを受け、みなつの御霊を飲むように されたからです。
14体は一つの部分ではなく、多くの部分から成って います。
15足が、「私は手ではないから、体に属していな い」と言ったとしても、それで足は体に属していな いことになるでしょうか。
16また、耳が、「わたしは目ではないから、からだ に属していない」と言っても、それで、耳はからだ に属していないことになるでしょうか。
17もし、体全体が目であったなら、どこで聞くのか。 もし、体全体が聞くのであれば、どこで嗅ぐのか。
18しかし、実は神は、御心のままに、体につつ の部分を置かれたのです。
19そして、もしすべてが一つの肢体であったなら、 その体はどこにあったのでしょうか。
20しかし、今は、肢体は多くあっても、体はつな のです。
21目は手に向かって、「わたしはお前を必要としな い」とは言えず、また、頭は足に向かって、「わた しはお前を必要としない」とも言えない。
22それどころか、体の中で弱く見えるこれらの肢体 こそ、かえって必要なのです。
23そして、私たちは、体の中で、ほかより尊くない と思う部分に、さらに豊かな尊さを与え、また、私 たちの醜い部分に、さらに豊かな美しさを与えてい るのです。
24わたしたちの美しい部分は、必要ではありません。 神は、欠けている部分をより豊かに輝かせて、体を 調和させてくださいました。
25それは、からだの中に分裂が起こらないようにす るためであり、各部分が互いに同じ心遣いを持つた めです。
26そして、つの肢体が苦しめば、すべての肢体も 共に苦しみ、つの肢体が尊ばれれば、すべての肢 体も共に喜ぶのです。
27あなたがたはキリストの体であり、またその部分 なのです。
28そして神は教会の中に、第に使徒、第二に預言 者、第三に教師、次に奇跡を行う者、その次に病気 を治す賜物を持つ者、助ける者、管理する者、異言 を語る者を立てられました。
29みなが使徒なのでしょうか。みなが預言者なので しょうか。みなが教師なのでしょうか。みなが奇跡 を行う者なのでしょうか。
30病気をいやす賜物がみなあるのか。みな異言を語 るのか。みな異言を解釈するのだろうか。
31しかし、熱心に最善の賜物を欲しなさい。しかし、 わたしはさらにすぐれた道をあなた方に示します。
第13章
1たといわたしが人々の言語や御使たちの言語を語っ ても、愛がなければ、わたしはやかましい鐘や、う るさいシンバルと同じです。
2たといわたしに預言の賜物があり、あらゆる奥義と あらゆる知識に通じていても、また、山を動かすほ どの強い信仰があっても、愛がなければ、わたしは 無に等しい。
3また、わたしが自分の全財産を貧しい人々に施して も、また、わたしの体を焼かれるために引き渡して も、愛がなければ、わたしに何の役にも立ちません。
4愛は忍耐強く、親切である。愛はねたまない。愛は 高ぶらず、高ぶらない。
5みだらな振る舞いをせず、自分の利益を求めず、怒 らず、悪を思わない。
6不義を喜ばないで、真理を喜びます。
7すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを希望し、す べてに耐えます。
8愛はいつまでも絶えることがない。しかし、預言は 絶え、異言はやみ、知識は消えうせる。
9わたしたちの知っていることは一部分であり、預言 も一部分にすぎません。
10しかし、完全なものが来たら、部分的なものは廃 れてしまいます。
11わたしは幼子であったときには、幼子のように話 し、幼子のように理解し、幼子のように考えていま した。しかし、おとなになったときには、幼子らし いことを捨て去りました。
12わたしたちは、今は鏡にぼんやり映して見ている が、その時は顔と顔とを合わせて見ることになる。 今は部分しかわからないが、その時は、わたしが すでに知られているのと同じように、完全に知るこ とになる。
13信仰と、希望と、愛と、この三つはいつまでも残 る。その中で最も大いなるものは愛である。
第14章
1愛を追い求めなさい。また、御霊の賜物を求めなさ い。それよりも、預言する賜物を求めなさい。
2異言を語る者は、人々に語るのではなく、神に語る のです。だれも彼を理解することができません。し かし、彼は御霊の中で奥義を語るのです。
3しかし、預言する者は、徳を高め、勧めを与え、慰 めるために、人々に語るのです。
4異言を語る者は自分の徳を高め、預言する者は教会 の徳を高めます。
5私は、あなたがたがみな異言を語ることを望んでい ます。しかし、それよりも、預言をすることを望ん
でいます。異言を語る者よりも、預言をする者の方 がまさっています。異言を解釈して、教会の徳を高 めることがなければ。
6さて、兄弟たちよ。わたしがあなたがたのところに 行って異言を語ったとしても、啓示か、知識か、預 言か、あるいは教理によって語らなければ、あなた がたに何の益があるでしょうか。
7また、笛であれ立琴であれ、命を与える音を持たな いものは、音によって区別をしなければ、何が笛で、 何が立琴で演奏されているか、どうしてわかるだろ うか。
8ラッパがはっきりしない音を発したら、だれが戦い の準備をするだろうか。
9それと同じように、あなたがたも、舌で分かりやす い言葉を語らなければ、何を語っているのか、どう してわかるでしょう。空中に語っているのですから。
10世の中には多種多様な声があるかもしれないが、 そのどれもが意味を持たないわけではない。
11それゆえ、もしわたしがその声の意味を知らない なら、わたしはその声を語る者に対して異邦人とな り、語る者もわたしに対して異邦人となるであろう。
12同様に、あなたがたも、御霊の賜物に熱心なので あれば、教会の徳を高めるために、それが豊かに与 えられるように努めなさい。
13ですから、異言を話す者は、それを解釈できるよ うに祈りなさい。
14もし私が異言で祈るなら、私の霊は祈っても、私 の知性は実を結ばないからです。
15では、何でしょうか。私は霊で祈り、また知性で も祈ります。私は霊で歌い、また知性でも歌います。
16そうでなければ、あなたが霊によって祝福すると き、無学な者の席にいる者は、あなたの感謝の祈り に対して、あなたの言うことを理解しないのに、ど うして「アーメン」と言うことができましょうか。
17あなたは確かによく感謝しているが、他の人は教 化されていない。
18私は神に感謝します。私はあなたがたすべてより も多くの異言を話します。
19しかし、教会では、異言で万の言葉を語るより も、自分の理解力で五つの言葉を語り、自分の声で 他の人々も教えるほうがよいのです。
20兄弟たちよ。悟りにおいては子どもであってはな らない。悪意においては子どもであっても、悟りに おいては大人であってはならない。
21律法にこう書いてある。「わたしは、異国の言葉 と異国の唇でこの民に語る。それでも、彼らはわた しの言うことを聞こうとしない、と主は言われ る。」
22ですから、異言は信じる者ではなく、信じない者 のためのしるしなのです。預言は信じない者ではな く、信じる者のためのしるしなのです。
23ですから、全教会が一つの場所に集まり、皆が異 言を語るとき、そこに無学な者や不信者が入って来 たら、彼らはあなたがたを気が狂っていると言わな いでしょうか。
24しかし、すべての人が預言する時、信じない者や 無学な者が人でも入って来ると、その人はすべて の人に信じられ、すべての人に裁かれます。
25こうして彼の心の秘密が明らかにされ、彼はひれ 伏して神を礼拝し、神が真実にあなたの中におられ ることを告げるであろう。
26それで、兄弟たちよ。あなたがたが集まるとき、 それぞれが賛美歌を歌い、教えを語り、異言を語り、 啓示を語り、解き明かしをするというのはどういう ことか。すべては徳を高めるためにしなさい。
27もしも人が異言を話すなら、二人、多くても三人 で順番に話し、一人が解釈しなさい。
28しかし、もし解釈する者がいないなら、その人は 教会の中では黙っていなさい。そして、自分自身と 神に向かって語りなさい。
29預言者たちは二人か三人語り、他の者たちは裁き なさい。
30傍らに座っている人に何か啓示が下されたら、最 初の者は黙っていなさい。
31あなたがたはみな、ひとりずつ預言しなさい。そ うすれば、すべての人が学び、すべての人が慰めら れるでしょう。
32そして預言者の霊は預言者に従います。
33神は混乱の原因ではなく、平和の原因です。それ は聖徒たちのすべての教会において同じです。
34婦人たちは教会では黙っていなさい。婦人たちは 話すことが許されていないからです。律法にも書い てあるとおり、婦人たちは従順に従うように命じら れています。
35もし何かを知りたいなら、家で夫に尋ねるがよい。 教会で婦人が話すのは恥ずべきことである。
36神の言葉はあなたたちから出たのか、それともあ なたたちだけに来たのか。
37もしだれかが自分を預言者、あるいは霊的な者だ と思うなら、わたしがあなた方に書いている事がら は主の戒めであることを認めなさい。
38しかし、もし知らない人がいるなら、知らないま までいなさい。
39ですから、兄弟たちよ。預言することを熱心に行 いなさい。そして、異言を語ることを禁じてはいけ ません。
40すべてのことは、礼儀正しく秩序正しく行われる べきです。
第15章
1兄弟たちよ。わたしはあなたがたに福音を宣べ伝え た。あなたがたはそれを受け入れて、その中で立っ ている。
2あなたがたも、わたしがあなたがたに宣べ伝えたこ とを心に留めておけば、それによって救われるので す。信じたことがむだにならないように。
3わたしがあなたがたにまず第に伝えたのは、わた し自身も受けた事、すなわち、キリストが聖書に書
コリント人への第の手紙 いてあるとおりにわたしたちの罪のために死んだ事 です。
4そして、彼は葬られ、聖書に書いてあるとおり三日 目によみがえったのです。
5そして、イエスはケパに現れ、それから十二弟子に 現れた。
6その後、イエスは五百人以上の兄弟たちに同時に現 れました。そのうちの大部分は今も生き残っていま すが、ある者は眠りに落ちています。
7その後、イエスはヤコブに現れ、それから使徒たち 全員に現れた。
8そして最後に、時を過ぎて生まれた者のような私に も、彼は現れました。
9わたしは使徒たちの中で最も小さい者であり、使徒 と呼ばれるにふさわしくありません。神の教会を迫 害したからです。
10しかし、私が今の私であるのは、神の恵みによる のです。私に与えられた神の恵みは無駄にはなりま せんでした。私は彼ら全員よりも多くの労苦をしま した。しかし、それは私ではなく、私とともにあっ た神の恵みによるのです。
11ですから、わたしであれ、彼らであれ、わたした ちはそのように宣べ伝え、あなたがたはそのように 信じたのです。
12さて、キリストは死人の中から復活したと宣べ伝 えられているのに、あなたがたの中のある人たちは、 どうして死人の復活はないと言うのですか。
13しかし、死者の復活がないなら、キリストも復活 しなかったことになります。
14そして、もしキリストが復活されなかったら、私 たちの説教は無駄であり、あなたがたの信仰もまた 無駄です。
15そうです。私たちは神について偽りの証人である ことが明らかになります。なぜなら、私たちは神が キリストをよみがえらせたと証言したからです。も し死人がよみがえらないとしたら、神はキリストを よみがえらせなかったことになります。
16もし死者が復活しないなら、キリストも復活しな いでしょう。
17そして、もしキリストが復活されなかったら、あ なたがたの信仰はむなしく、あなたがたは依然とし て罪の中にいることになります。
18すると、キリストにあって眠った者たちも滅びる のです。
19もし私たちがこの世でキリストに望みを置いてい るだけなら、私たちはすべての人の中で最も惨めな 者です。
20しかし、今やキリストは死人の中からよみがえり、 眠っている人々の初穂となられました。
21死は人によって来たのだから、死人の復活もまた 人によって来たのです。
22アダムにあってすべての人が死ぬのと同じように、 キリストにあってすべての人が生かされるのです。
23しかし、各人はそれぞれの順番に従っています。
まずキリストが先祖であり、その後に、キリストが
来られるときにキリストのものとなる人々が先祖で す。
24それから終わりが来ます。そのとき、キリストは すべての支配、すべての権威、そして勢力を廃止し て、王国を父なる神に渡されます。
25なぜなら、彼はすべての敵をその足の下に置くま で、支配しなければならないからです。
26滅ぼされる最後の敵は死です。
27神は、すべてのものをその足元に従わせた。しか し、すべてのものを従わせると言われたとしても、 すべてのものを従わせた方は、その中に含まれてい ないことは明らかである。
28そして、すべてのものが彼に服従させられるとき、 子自身もまた、すべてのものを彼に服従させた方に 従うであろう。それは、神がすべてにおいてすべて となるためである。
29そうでなければ、死者のためにバプテスマを受け る人々は、死者が復活しないのなら、何のためにバ プテスマを受けるのでしょうか。それなら、なぜ死 者のためにバプテスマを受けるのでしょうか。
30そして、なぜ私たちは毎時間危険にさらされてい るのでしょうか?
31わたしは、わたしたちの主キリスト・イエスにあっ てあなたがたが抱いている喜びによって誓います。 わたしは日々死んでいます。
32もし私がエペソで、人間と同じように獣と戦った としても、死人がよみがえらなかったら、私にとっ て何の益があるでしょう。私たちは食べたり飲んだ りしましょう。明日は死ぬのだから。
33惑わされてはいけません。悪い交わりは良い習慣 を汚します。
34正義に目覚めなさい。罪を犯してはなりません。 ある人たちは神を知らないからです。私はあなたが たをはずかしめるために、このことを言います。
35しかし、ある人は言うでしょう。「死人はどのよ うにしてよみがえるのか。また、どんな体で来るの か。」
36愚かな者よ、あなたが蒔くものは、死ななければ 生き返らない。
37あなたが蒔くものは、将来実る物ではなく、裸の 穀物であり、小麦か、あるいは他の穀物かもしれな い。
38しかし神は、御心のままに、種に体を与え、それ ぞれの種にそれぞれ固有の体を与えるのです。
39すべての肉が同じ肉というわけではありません。 人の肉、獣の肉、魚の肉、鳥の肉はそれぞれ異なり ます。
40また、天のからだもあれば、地のからだもありま す。しかし、天のからだの栄光はつであり、地の からだの栄光は別です。
41太陽の栄光はつ、月の栄光はつ、星の栄光は 一つである。星の栄光は一つと他の星の栄光とは異 なっている。
42死者の復活もまたこれと同様である。朽ちるもの として蒔かれ、朽ちないものとしてよみがえらされ る。
43卑しいうちに蒔かれても、栄光のうちによみがえ り、弱いうちに蒔かれても、力強いうちによみがえ り、
44肉のからだで蒔かれ、霊のからだによみがえらさ れるのです。肉のからだがあり、霊のからだがあり ます。
45そして、聖書にこう書いてあります。「最初の人 アダムは生きた魂とされ、最後のアダムは生かす霊 とされた。」
46しかし、最初に霊的なものがあったのではなく、 自然なものがあり、その後に霊的なものが来たので す。
47第の人は地から出た者、土に属する者であり、 第二の人は天から出た主である。
48土に属する者たちも、土に属する者たちと同じで あり、天に属する者たちも、天に属する者たちと同 じである。
49そして、わたしたちが地上の者の像を帯びている ように、天の者の像も帯びることになります。
50兄弟たちよ、わたしはこのことを言います。肉と 血は神の国を受け継ぐことはできません。また、朽 ちるものは朽ちないものを受け継ぐことはできませ ん。
51見よ、わたしはあなたたちに秘密を告げる。わた したちはみな眠り続けるのではなく、みな変えられ るのだ。
52瞬のうちに、またたきの間に、最後のラッパが 鳴ると、ラッパが鳴り、死者は朽ちない者となって よみがえり、わたしたちは変えられるのです。
53なぜなら、この朽ちるものは必ず朽ちないものを 着、この死ぬものは必ず死なないものを着るからで す。
54こうして、この朽ちるべきものが朽ちないものを 着、この死ぬべきものが死なないものを着るとき、 聖書に書いてある言葉が実現するのです。「死は勝 利に呑み込まれた。」
55死よ、おまえのとげはどこにあるのか。墓よ、お まえの勝利はどこにあるのか。
56死の毒は罪であり、罪の力は律法である。
57しかし、わたしたちの主イエス・キリストを通して 勝利を与えてくださった神に感謝します。
58ですから、愛する兄弟たちよ。あなたがたは堅く 立って、動かされず、いつも主のわざに励みなさい。 あなたがたの労苦が主にあってむだにならないこと を、あなたがたは知っているからです。
第16章
1さて、聖徒たちのための献金については、私がガラ テヤの諸教会に命じたとおりに、あなたがたも行い なさい。
2週の初めの日に、あなたがたはそれぞれ、神が与え てくださった富に応じて、蓄えなさい。そうすれば、 わたしが来たときに、集める必要がありません。
3そして私が行ったら、あなたがたが手紙で認めた人 たちを、あなたがたの寛大さをエルサレムに届ける ために遣わそう。
4そして、もしわたしも行くのがよければ、彼らもわ たしと緒に行くでしょう。
5さて、わたしはマケドニア州を通り抜けるとき、あ なたがたのところへ行きます。実際、わたしはマケ ドニア州を通っています。
6そして、私が滞在し、あなたがたと共に冬を過ごす ことになるかもしれません。そうすれば、私がどこ へ行っても、あなたがたは私を旅に連れて行ってく れるでしょう。
7わたしは今、途中であなたたちに会うつもりはあり ませんが、主が許されるなら、しばらくあなたたち のもとに滞在することを望んでいます。
8しかし、私はペンテコステまでエペソに留まるつも りです。
9わたしには、大きくて有効な門が開かれているが、 敵対する者も大勢いる。
10さて、テモテが来たら、恐れることなくあなたが たの所に居られるように気を配ってください。彼も 私と同じように主の働きをしているからです。
11ですから、だれも彼を軽蔑してはなりません。む しろ、彼を平和のうちに導き出して、わたしのとこ ろに来させてください。わたしは兄弟たちとともに 彼を待っています。
12兄弟アポロについては、私は彼が兄弟たちと緒 にあなた方の所に来ることを大いに望んでいました。 しかし、彼は今来ることを決して望んでいませんで した。しかし、都合のよい時が来たら来るでしょう。
13目を覚まして、信仰に堅く立ち、男らしく、強く ありなさい。
14あなたがたの事はすべて、愛をもって行いなさい。
15兄弟たちよ、私はあなた方に懇願します。あなた 方はステパナの家がアカヤの初穂であり、聖徒たち の奉仕に熱心に取り組んでいることを知っています。
16あなたがたは、このような人々、また私たちとと もに助け、労苦するすべての人々に従いなさい。
17ステパナ、フォルトナト、アカイコが来たことを 私は嬉しく思います。彼らはあなたがたの足りない ところを補ってくれたのです。
18彼らはわたしの心とあなたがたの心を元気づけて くれたのです。ですから、あなたがたはそのような 人たちを認めなさい。
19アジアの諸教会があなた方によろしくと言ってい ます。アクラとプリスキラ、そして彼らの家の教会 も、主にあってあなた方に心からよろしくと言って います。
20兄弟たち全員があなた方に挨拶をしています。聖 なる口づけをもって互いに挨拶し合いなさい。
21わたしパウロが自らの手であいさつします。
22主イエス・キリストを愛さない者は、呪われよ。マ ラナタ。
23私たちの主イエス・キリストの恵みがあなた方と共 にありますように。
24私の愛がキリスト・イエスにあってあなたがたすべ てと共にありますように。アーメン。(コリント人 への第の手紙は、フィリピからステファナス、フ ォルトナト、アカイコ、テモテによって書かれまし た。)