Japanese - The Book of Numbers

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第1章

1主は、エジプトの地から出て二年目の二月日に、 シナイの荒野の会見の幕屋でモーセに言われた。

2イスラエルの人々の全会衆を、その氏族により、そ の父祖の家によって、その名の数を数え、男子をそ れぞれ人頭数に従って調べなさい。

3イスラエルのうち、戦争に出ることのできる二十歳 以上の者を、あなたとアロンは軍団ごとに数えなさ い。

4あなたと共に、各部族から、それぞれ父祖の家の長 である者が人ずついなければならない。

5あなたと共に立つ人々の名は、次のとおりである。

ルベン族からは、シェデウルの子エリツル。

6シメオンからはツリシャダイの子シェルミエル。

7ユダの者。アミナダブの子ナフション。

8イッサカルからはツアルの子ネタニエル。

9ゼブルンについて。ヘロンの子エリアブ。

10ヨセフの子孫のうち、エフライムからはアミフデ の子エリシャマ、マナセからはペダツルの子ガマリ エル。

11ベニヤミンについて。アビダンはギデオニの息子。 ダンの12;アヒエゼルはアミシャダイの息子。

13アシェルの。オクランの息子パギエル。

14ガドの。デウエルの子エリアサフ。

15ナフタリの。エナンの息子アヒラ。

16これらは会衆の名高い者たち、父祖の部族の長た ち、イスラエルの千人隊の長たちであった。

17モーセとアロンは次の人々を選んだ。彼らは次の 名で呼ばれている。

18そして彼らは第二の月の日に全会衆を集め、そ の家系を父祖の家ごとに、二十歳以上の者の名前の 数に従って、その数に応じて発表した。

19主がモーセに命じたとおり、彼はシナイの荒野で 彼らを数えた。

20イスラエルの長子ルベンの子孫を、その系図によ り、その氏族により、その父祖の家により、その名 の数により、その数により、戦争に出ることのでき る二十歳以上の男子すべてを得た。

21ルベン族のうち、数えられた者は四万六千五百人 であった。

22シメオンの子孫のうち、その系図により、その氏 族により、その父祖の家により、その名の数に従っ て数えられた者、すなわち、戦争に出ることのでき る二十歳以上の男子すべて。

23シメオン部族のうち、数えられた者は五万九千三 百人であった。

24ガドの子孫のうち、その系図により、その氏族に より、その父祖の家により、二十歳以上で戦争に出 ることのできる者の名の数を調べなさい。

25ガドの部族のうち、数えられた者は四万五千六百 五十人であった。

26ユダの子孫のうち、その生代により、その氏族に より、その父祖の家により、二十歳以上で戦争に出 ることのできる者の名の数を調べなさい。

27ユダ族のうち、数えられた者は七万四千六百人で あった。

28イッサカルの子孫のうち、その系図により、その 氏族により、その父祖の家により、二十歳以上で戦 争に出ることのできる者の名の数を調べなさい。

29イッサカル部族のうち、数えられた者は五万四千 四百人であった。

30ゼブルンの子孫のうち、その生代により、その氏 族により、その父祖の家によって、二十歳以上で戦 争に出ることのできる者の名の数を調べ、

31ゼブルン族のうちで数えられた者は五万七千四百 人であった。

32ヨセフの子孫、すなわちエフライムの子孫のうち、 その系図により、その氏族により、その父祖の家系 により、二十歳以上で戦争に出ることのできる者の 名の数を調べ、

33エフライムの部族のうち、数えられた者は四万五 百人であった。

34マナセの子孫のうち、その生代により、その氏族 により、その父祖の家によって、二十歳以上で戦争 に出ることのできる者の名の数を調べなさい。

35マナセの部族のうち、数えられた者は三万二千二 百人であった。

36ベニヤミンの子孫のうち、その系図により、その 氏族により、その父祖の家によって、二十歳以上で 戦争に出ることのできる者の名の数を調べなさい。

37ベニヤミン族のうちで数えられた者は三万五千四 百人であった。

38ダンの子孫のうち、その生代により、その氏族に より、その父祖の家によって、二十歳以上で戦争に 出ることのできる者の名の数を調べなさい。

39ダン族のうちで数えられた者は、七万二千七百人 であった。

40アシェルの子孫のうち、その系図により、その氏 族により、その父祖の家によって、二十歳以上で戦 争に出ることのできる者の名の数を調べなさい。

41アシェル族のうち、数えられた者は四万千五百 人であった。

42ナフタリの子孫のうち、その代々の氏族ごとに、 父祖の家によって、二十歳以上で戦争に出ることの できる者の名の数を調べなさい。

43ナフタリ族のうち、数えられた者は五万三千四百 人であった。

44これらは、モセとアロンが数えた者たちで、イ スラエルの君主たちも合わせて十二人であった。彼 らはそれぞれその父祖の家に属していた。

45こうして、イスラエルの子らのうち、父祖の家に よって数えられた二十歳以上の者、すなわちイスラ エルにおいて戦争に出ることのできる者は皆、

46数えられた者は全部で六十万三千五百五十人であ った。

47しかし、レビ人はその父祖の部族に従って彼らの 中に数えられなかった。

48主はモーセに言われた、

49ただし、レビの部族を数えてはならない。またイ スラエル人の中で、その数を数えてはならない。

50しかし、あなたはレビ人を任命して、証の幕屋と、 そのすべての器物と、それに属するすべての物とを 管理させなければならない。彼らは幕屋と、そのす べての器物を運び、それに仕え、幕屋の周囲に宿営 しなければならない。

51幕屋が進むときは、レビ人がそれを取り壊さなけ ればならない。また、幕屋を張るときは、レビ人が それを建てなければならない。近づく外国人は死刑 に処せられなければならない。

52イスラエルの人々は、その軍勢のいたるところに、 おのおの自分の陣営ごとに、おのおの自分の旗印ご とに天幕を張らなければならない。

53しかし、レビ人は証の幕屋の周囲に陣取り、イス ラエルの子らの会衆に怒りが及ばないようにしなけ ればならない。レビ人は証の幕屋の務めを守らなけ ればならない。

54イスラエルの人々は主がモセに命じられたこと をすべてそのとおりに行った。

第2章

1主はモーセとアロンに言われた、

2イスラエルの子らは皆、自分の旗印と父の家の旗印 を掲げて宿営し、会見の幕屋の周囲に遠く宿営しな ければならない。

3東の方、日の出る方では、ユダの陣営の旗手たちが その軍勢を率いて陣を敷く。ユダの子らの長はアミ ナダブの子ナフションである。

4彼の軍隊と、その中で数えられた者は、七万四千六 百人であった。

5彼の隣に宿営するのはイッサカルの部族であり、ツ アルの子ネタニエルがイッサカルの子らの長となる。

6彼の軍隊と、その数えられた者は五万四千四百人で あった。

7次にゼブルン族。ヘロンの子エリアブがゼブルン族 の長となる。

8彼の軍隊と、その数えられた者は五万七千四百人で あった。

9ユダの陣営で数えられた者は、その軍勢全体で十万 八千六千四百人であった。これらの者がまず出発す る。

10南側にはルベンの陣営の旗がその軍隊ごとに立つ。

ルベンの子らの長はシェデウルの子エリツルである。

11彼の軍隊と、その数えられた者は四万六千五百人 であった。

12彼のそばに宿営するのはシメオンの部族である。 シメオンの子孫の指揮官はツリシャダイの子シェル ミエルである。

13彼の軍隊と、その中で数えられた者は五万九千三 百人であった。

14次にガドの部族。ガドの子らの長はレウエルの子 エリアサフである。

15彼の軍隊と、その中で数えられた者は四万五千六 百五十人であった。

16ルベンの陣営で数えられた者は、その軍勢全体で 十万五千千四百五十人であった。彼らは第二列に 並んで出発する。

17それから会見の幕屋は、宿営の真ん中でレビ人の 宿営と共に進軍し、彼らは宿営するときのように、 それぞれ自分の旗印に従って自分の持ち場に立って 進軍しなさい。

18西側には、エフライムの陣営の旗がその軍隊ごと に立つ。エフライムの子らの長は、アミフドの子エ リシャマである。

19彼の軍隊と、その中で数えられた者は四万五百人 であった。

20彼のそばにはマナセの部族がおり、マナセの子ら の長はペダツルの子ガマリエルである。

21彼の軍隊と、その中で数えられた者は三万二千二 百人であった。

22次にベニヤミン部族。ベニヤミン族の長はギデオ ニの子アビダンである。

23彼の軍隊と、その中で数えられた者は三万五千四 百人であった。

24エフライムの陣営で数えられた者は、その軍勢全 体で十万八千百人であった。彼らは第三列で前進す る。

25ダンの陣営の旗は、その軍隊の北側に置かれ、ダ ンの子らの長はアミシャダイの子アヒエゼルである。

26彼の軍隊と、その中で数えられた者は、七万二千 七百人であった。

27彼のそばに宿営する者はアシェルの部族であり、 アシェルの子らの長はオクランの子パギエルである。

28彼の軍隊と、その中で数えられた者は四万千五 百人であった。

29次にナフタリ族。ナフタリ族の長はエナンの子ア ヒラである。

30彼の軍隊と、その中で数えられた者は五万三千四 百人であった。

31ダンの陣営で数えられた者は合わせて十五万七千 六百人であった。彼らは旗を携えて最後尾を進まな ければならない。

32これらはイスラエルの子らのうち、父祖の家ごと に数えられた者たちである。その軍勢全体の宿営地 から数えられた者は全部で六十万三千五百五十人で あった。

33しかし、主がモーセに命じられたように、レビ人 はイスラエル人の中に数えられなかった。

34イスラエルの人々は、すべて主がモーセに命じら れたとおりに行い、旗印に従って宿営し、おのおの その家族、父祖の家ごとに進んで行った。

第3章

1これらは主がシナイ山でモーセと語られた日の、ア ロンとモーセの系図であった。

2アロンの子らの名前は次のとおりである。長子はナ ダブ、次いでアビフ、エレアザル、イタマルである。

3これらは、祭司の職に就くために聖別され、油を注 がれた祭司であるアロンの子らの名前である。

4ナダブとアビフはシナイの荒野で異国の火を主の前 にささげたが、主の前で死んだ。彼らには子供がな かった。エレアザルとイタマルは父アロンの前で祭 司の職を務めた。

5主はモーセに言われた、

6レビの部族を近寄らせ、祭司アロンの前に立たせて、 彼に仕えさせなさい。

7彼らは会見の幕屋の前で彼の任務と全会衆の任務を 守り、幕屋の奉仕を行わなければならない。

8彼らは会見の幕屋のすべての器具を守り、イスラエ ルの子らの務めを果たして幕屋の奉仕を行わなけれ ばならない。

9あなたはレビ人をアロンとその子らに与えなければ ならない。彼らはイスラエルの人々のうちからすべ て彼に与えられる。

10あなたはアロンとその子らを任命し、彼らに祭司 の務めをさせなければならない。近づく外国人は死 刑に処せられなければならない。

11主はモーセに言われた、

12見よ、わたしはイスラエル人のうちから、イスラ エル人のうちで生まれたすべての初子の代わりに、 レビ人を取る。それゆえ、レビ人はわたしのもので ある。

13初子はすべてわたしのものである。わたしがエジ プトの国で初子をことごとく撃った日に、イスラエ ルのすべての初子を、人も家畜も、わたしのために 聖別したからである。彼らはわたしのものである。 わたしは主である。

14主はシナイの荒野でモーセに言われた、

15レビの子らを父祖の家に従い、その氏族ごとに数 えなさい。すなわち、一か月以上の男子をそれぞれ 数えなさい。

16モセは主の言葉に従って、命じられたとおりに 彼らを数えた。

17レビの子らの名はゲルション、コハテ、メラリで ある。

18ゲルションの子らの氏族名は、リブニ、シムイで ある。

19コハテの子孫は、その氏族によれば、アムラム、 イツェハル、ヘブロン、ウジエルである。

20メラリの子孫は、その氏族によれば、マフリ、ム シである。これらは、父祖の家系によるレビ人の氏 族である。

21ゲルションからはリブニ人の氏族と、シミ人の氏 族が出た。これらはゲルション人の氏族である。

22彼らのうち、か月以上のすべての男子の数が数 えられた者は七千五百人であった。

23ゲルション人の家族は幕屋の後ろの西側に陣取る。

24ゲルション人の父祖の家の長はラエルの子エリア サフである。

25会見の幕屋におけるゲルションの子らの務めは、 幕屋、天幕、その覆い、会見の幕屋の入口の垂れ幕、

26また、庭の垂れ幕、幕屋のそばと祭壇の周囲の庭 の入口の垂れ幕、および庭のあらゆる奉仕に用いる 綱。

27コハテからはアムラム人の氏族、イツェハル人の 氏族、ヘブロン人の氏族、ウジエル人の氏族が出た。 これらはコハテ人の氏族である。

28か月以上の男子の総数は八千六百人であり、聖 所の務めを守っていた。

29コハテの子孫の家族は幕屋の南側に陣を敷かなけ ればならない。

30ケハテ人の氏族の父祖の家の長はウジエルの子エ リザファンである。

31彼らの務めは、箱、机、燭台、祭壇、聖所の奉仕 に用いる器物、垂れ幕、およびそれらに付随するす べての奉仕である。

32祭司アロンの子エレアザルはレビ人の長たちの長 となり、聖所の務めを守る者たちを監督する。

33メラリからはマヒリ人の氏族とムシ人の氏族が出 た。これらがメラリの氏族である。

34彼らのうち、か月以上の男子の総数が六千二百 人であった。

35メラリの氏族の父祖の家の長はアビハイルの子ツ リエルであった。彼らは幕屋の北側に宿営する。

36幕屋の板、横木、柱、台座、すべての器物、それ に仕えるすべての物は、メラリの子らの管理と責任 のもとにある。

37庭の周囲の柱とその台座、釘、ひも。

38しかし、幕屋の東側、すなわち会見の幕屋の東側 に宿営する者は、モセとアロンとその子らであり、 彼らはイスラエルの子らに代わって聖所の務めを果 たす。近づく外国人は死刑に処せられる。

39主の命令によりモーセとアロンがレビ人について その家族ごとに数えた者、すなわち一か月以上の男 子は全部で二万二千人であった。

40主はモセに言われた、「イスラエルの子らのう ち、か月以上の男子の初子を、すべて数えて、そ の名の数を記録しなさい。

41あなたはわたしのために、イスラエルの子らのす べての初子の代わりにレビ人を取るであろう。わた しは主である。またイスラエルの子らの家畜のすべ ての初子の代わりにレビ人の家畜を取るであろう。

42モーセは主が命じられたとおり、イスラエルの子 らの中のすべての初子を数えた。

43彼らのうち、一か月以上の男子の初子の数は、名 前のとおり、すべて二万二千二百七十三人であった。

44主はモセに言われた、

45イスラエルの人々のすべての初子の代わりにレビ 人を取り、また彼らの家畜の代わりにレビ人の家畜 を取りなさい。レビ人はわたしのものとなる。わた しは主である。

46また、イスラエルの子らの初子のうち、レビ人よ り多い二百七十三人のうち、贖われるべき者につい ては、

47あなたは、頭ごとに五シェケルを取り、聖所のシ ェケルに従ってそれを取りなさい。シェケルは二十 ゲラである。

48あなたは、その奇数の部分を買い戻すための金を、 アロンとその子らに渡さなければならない。

49モーセは、レビ人によって贖われた者らに加えて、 彼らからも贖いの金を受け取った。

50彼はイスラエルの子らの初子から、聖所のシェケ ルに従って千三百六十五シェケルの銀を取りました。

51モーセは主の言葉に従い、主がモーセに命じられ たとおり、贖われた金をアロンとその子らに与えた。

第4章

1主はモーセとアロンに言われた、

2レビの子孫のうち、ケハテの子孫をその氏族ごとに、 その父祖の家ごとに数えなさい。

3三十歳以上五十歳以下の者で、会見の幕屋で働くた めに宿営に入る者は皆、

4会見の幕屋における、最も聖なる物に関するコハテ の子らの奉仕は次のとおりである。

5宿営が進むとき、アロンとその子らは来て、覆いの 垂れ幕を取り外し、それで証の箱を覆う。

6そして、その上にじゅうたんの皮の覆いをかけ、そ の上に真っ青な布を広げ、その棒を差し入れる。

7供えのパンを置く机の上には青い布を敷き、その上 に皿、スプーン、鉢、およびそれらを覆う蓋を置き、 常供のパンをその上に載せる。

8そして、その上に緋色の布を広げ、それをじゅうご の皮の覆いで覆い、その棒を差し込む。

9彼らは青い布を取り、燭台とそのともしび皿、火ば さみ、嗅ぎタバコ皿、それに奉仕するすべての油入 れを覆い、

10そして、彼らはそれを、またそのすべての器を、 じゅうごの皮の覆いの中に入れ、それを横木の上に 載せなければならない。

11そして、金の祭壇の上に青い布を広げ、それをじ ゅうごの皮の覆いで覆い、その棒に次のものを置か なければならない。

12彼らは聖所で奉仕に用いるすべての奉仕の器物を 取って、それを青色の布に包み、じゅごんの皮の覆 いで覆い、横木の上に載せなければならない。

13そして祭壇から灰を取り除き、その上に紫色の布 を広げなければならない。

14そして、彼らは祭壇の周りで奉仕するすべての器、 すなわち香炉、肉刺し、シャベル、鉢、祭壇のすべ ての器をその上に置き、また、その上にじゅうたん の皮の覆いを広げ、その棒をその上に置かなければ ならない。

15アロンとその子らが、陣営が進むときに、聖所と 聖所のすべての器を覆い終えると、その後、コハテ の子らがそれを運びに来なければならない。しかし、 彼らは聖なる物に触れてはならない。触れると死ぬ からである。これらは会見の幕屋におけるコハテの 子らの荷である。

16祭司アロンの子エレアザルの職務には、ともしび 油、香ばしい香、日々の穀物の供え物、注ぎ油、お よび幕屋全体とその中にあるすべてのもの、すなわ ち聖所とその器物の管理が含まれる。

17主はモーセとアロンに言われた、

18レビ人の中から、コハテ人の諸氏族を断ち切って はならない。

19しかし、彼らが最も聖なるものに近づくとき、彼 らが生き、死なないように、彼らに次のようにしな さい。アロンとその子らは入って行き、彼らをそれ ぞれ任命して、その奉仕と荷を負わせなさい。

20しかし、聖なるものが覆われているとき、彼らは 見に中に入ってはならない。そうしないと、彼らは 死んでしまうからである。

21主はモーセに言われた、

22またゲルションの子らを、その父祖の家ごとに、 その氏族ごとに数えなさい。

23あなたは三十歳以上五十歳以下で、会見の幕屋に 入って奉仕し、そこで働く者をみな数えなければな らない。

24ゲルション族の諸氏の務めと荷役は次のとおりで ある。

25彼らは幕屋の幕、会見の幕屋の幕、その覆い、そ の上にあるじゅうたんの皮の覆い、会見の幕屋の入 口のとばりを運ぶ。

26また、庭の垂幕、幕屋のそばと祭壇のまわりにあ る庭の門の入口の垂幕、それらの綱、およびそれら の奉仕に用いるすべての器具、ならびにそれらのた めに作られたすべての物も、このようにして奉仕し なければならない。

27ゲルション人の子らのすべての務め、すなわち彼 らのすべての荷役とすべての奉仕は、アロンとその 子らの定めによる。あなたがたは彼らにすべての荷 役を任せなければならない。

28これが会見の幕屋におけるゲルションの子らの家 族の務めである。彼らの務めは祭司アロンの子イタ マルの指揮下に置かれる。

29メラリの子孫については、その氏族に従い、その 父祖の家によって数えなさい。

30あなたは三十歳以上五十歳以下で、会見の幕屋の 働きに就いて奉仕につく者をみな数えなければなら ない。

31会見の幕屋における彼らのすべての務めにしたが って、彼らの荷は次のとおりである。すなわち、幕 屋の板、その横木、その柱、その座、

32また、庭の周囲の柱とその台座、釘、ひも、およ びそのすべての器具と、そのすべての用具と、その 荷を運ぶための器具を、その名によって数えなさい。

33これはメラリの子孫の家族の奉仕であり、会見の 幕屋で、祭司アロンの子イタマルの指揮のもとに彼 らが行うすべての奉仕である。

34モーセとアロンと会衆の長たちは、コハテ人の子 孫を氏族ごとに、父祖の家ごとに数えた。

35三十歳以上五十歳以下で、会見の幕屋の働きのた めに奉仕に携わる者は皆、

36そして、その家族ごとに数えられた者は二千七百 五十人であった。

37これらは、コハテ人の氏族のうちから数えられた 者たちであり、会見の幕屋で奉仕することのできる 者すべてであった。モーセとアロンは主がモーセを 通して命じられた命令に従って、彼らを数えた。

38ゲルションの子孫のうち、氏族ごとに、父祖の家 ごとに数えられた者は、

39三十歳以上五十歳以下の者で、会見の幕屋の働き のために奉仕に携わる者は皆、

40彼らの氏族ごとに、父祖の家ごとに数えられた者 は二千六百三十人であった。

41これらはゲルションの子孫の氏族のうちから数え られた者であり、会見の幕屋で奉仕するすべての者 であり、主の命令に従ってモーセとアロンが数えた 者である。

42メラリの子孫の氏族のうち、その氏族ごとに、父 祖の家ごとに数えられた者は、

43三十歳以上五十歳以下の者で、会見の幕屋の働き のために奉仕に携わる者は皆、

44彼らの氏族ごとに数えられた者は三千二百人であ った。

45これらはメラリの子孫の氏族のうちで数えられた 者たちである。彼らは主の言葉に従ってモーセによ ってモセとアロンによって数えられたのである。

46レビ人のうち、モーセとアロンとイスラエルの族 長たちが氏族ごとに、父祖の家ごとに数えた者はす べて、

47三十歳以上五十歳以下の者で、会見の幕屋で奉仕 の務めと荷の務めをするために来た者は皆、

48彼らのうち、数えられた者は八千五百八十人であ った。

49主の命令に従って、彼らはモーセの手によって、 それぞれその務めと、その荷に応じて数えられた。

主がモーセに命じられたとおり、彼らはこのように 数えられた。

第5章

1主はモセに言われた、

2イスラエルの人々に命じて、らい病人、流出物のあ る者、死人に汚れた者をみな宿営から追い出させな さい。

3男も女も、宿営の外に追い出しなさい。わたしが宿 営しているその宿営を汚さないためです。

4イスラエルの人々はそうして彼らを宿営の外に追い 出した。主がモーセに言われたとおりにイスラエル の人々はそうした。

5主はモーセに言われた、

6イスラエルの人々に告げなさい。男または女が、人 が犯すあらゆる罪を犯して、主に対して罪を犯し、 その者が有罪となる場合、

7彼らは、自分たちの犯した罪を告白しなければなら ない。そして、その罪の代価として、その五分の を加えて、罪を犯した相手に与えなければならない。

8しかし、もしその人に罪の償いをする親族がいなけ れば、罪の償いは主に、すなわち祭司にしなければ ならない。また、贖罪の雄羊を捧げて、その人のた めに贖罪をしなければならない。

9イスラエルの子らが祭司にささげるすべての聖なる 供え物は、すべて祭司のものとなる。

10それぞれの聖なる物は祭司のものとなる。人が祭 司に与えるものはすべて祭司のものとなる。

11主はモーセに言われた、

12イスラエルの人々に告げて言いなさい。もしある 人の妻が不義を行って、その人に罪を犯したならば、

13人が彼女と性交し、それが夫の目に隠れて、密か に守られ、彼女が汚されても、彼女に対して証言す る者もなく、彼女がその行為に捕らわれることもな いとき、

14嫉妬の霊が彼に臨み、彼が妻に対して嫉妬し、妻 が汚れているとき、あるいは、嫉妬の霊が彼に臨み、 彼が妻に対して嫉妬し、妻が汚れていないとき、

15それから、その人は妻を祭司のもとに連れて来な ければならない。祭司は妻への供え物として、大麦 粉エパの十分のを携えて来なければならない。 その上に油を注いではならず、乳香を添えてもなら ない。それは嫉妬の供え物、咎を思い出させる記念 の供え物だからである。

16祭司は彼女を近寄らせ、主の前に立たせなければ ならない。

17祭司は土の器に聖水を取り、また幕屋の床にある 塵を取って、それを水の中に入れる。

18祭司はその女を主の前に立たせ、女の頭を覆い、 その手に記念の供え物、すなわち嫉妬の供え物を持 たなければならない。祭司は呪いをもたらす苦い水 を手に持たなければならない。

19祭司は誓いを立てて女に言う、『もし男と寝たこ とがなく、また夫以外の男と汚れたことをしていな いなら、呪いの苦い水から解放されるであろう。

20しかし、もしあなたが夫の所に行かずに他の所に 行き、身が汚れ、夫以外の男があなたと寝たならば、

21祭司はその女に呪いの誓いを立てさせ、女に言う。 「主があなたのももを枯らし、あなたの腹をふくら ませられるとき、主はあなたを民の中で呪い、誓い とされるであろう。

22この呪いの水はあなたの腹に入り、あなたの腹を 膨らませ、あなたの腿を腐らせるであろう。そのと き、女は「アーメン、アーメン」と言わなければな らない。

23祭司はこれらの呪いを書物に書き記し、苦い水で それを消し去らなければならない。

24彼はその女に呪いの苦い水を飲ませる。呪いの水 は彼女の体内に入り、苦くなる。

25祭司は女の手から嫉妬の供え物を受け取り、その 供え物を主の前に揺り動かし、祭壇の上にささげな ければならない。

26祭司はその供え物のうちから記念のものを握り 取り、それを祭壇の上で焼き、その後でその女にそ の水を飲ませなければならない。

数字

27彼がその水を彼女に飲ませたとき、もし彼女が汚 れていて、夫に対して罪を犯していたなら、呪いの 水が彼女の中に入って苦くなり、彼女の腹は膨れ、 彼女の腿は腐るであろう。そしてその女は民の中で 呪いとなるであろう。

28もしその女が汚れておらず、清いならば、彼女は 自由となり、子孫を宿すであろう。

29これは嫉妬の律法である。妻が夫の所に行かずに 他の女のもとに行き、汚れたなら、

30あるいは、嫉妬の心が彼に臨み、彼が妻に対して 嫉妬し、その女を主の前に立たせ、祭司がこの律法 をすべて彼女に対して実行しなければならないとき。

31そのとき、男は罪を犯さず、女は自分の罪を負う であろう。

第6章

1主はモーセに言われた、

2イスラエルの人々に告げて言いなさい。男または女 がナジル人の誓願を立てて主に仕えるために身を清 めるときは、

3彼はぶどう酒や濃い酒を避け、ぶどう酒の酢や濃い 酒の酢を飲んではならない。またぶどうの酒を飲ん ではならない。また、湿ったぶどうや干したぶどう を食べてはならない。

4彼は聖別期間中、ぶどうの木からできたものを、実 から殻に至るまで、何も食べてはならない。

5彼が聖別を誓う期間中、彼の頭に剃刀を当ててはな らない。彼が主に身を聖別する期間が満ちるまで、 彼は聖なる者となり、頭の毛を伸ばしておかなけれ ばならない。

6彼が主に身を捧げている間は、死体に近づいてはな らない。

7彼は父、母、兄弟、姉妹が死ぬとき、彼らのために 身を汚してはならない。彼の頭には神の聖別がある からである。

8彼が聖別されている間、彼は主にとって聖なる者と なる。

9また、もし人が彼によって突然死に、その聖別した 頭を汚したならば、彼は清めの日に頭をそり、七日 目にそれをそり落とさなければならない。

10八日目に彼は二羽の山羊、または二羽の若い鳩を 会見の幕屋の入口にいる祭司のもとに携えて来なけ ればならない。

11祭司はその一匹を罪のいけにえとして、他の一匹 を全焼のいけにえとしてささげ、死者に対して彼が 犯した罪の償いをし、その日のうちに彼の頭を聖別 しなければならない。

12彼はその聖別期間を主に聖別し、歳の子羊を罪 過の供え物としてささげなければならない。しかし、 それ以前の期間は、その聖別期間が汚れたので、無 駄となる。

13ナジル人の律法は次のとおりである。その聖別期 間が満ちたとき、彼は会見の幕屋の入口に連れて来 られなければならない。

14彼は主に供え物をささげなければならない。すな わち、全焼のいけにえとして傷のない歳の雄の子 羊頭、罪のいけにえとして傷のない歳の雌の子 羊頭、和解のいけにえとして傷のない雄羊頭、

15また、種を入れないパンの籠、油を混ぜた上等 の小麦粉の菓子、油を塗った種を入れないパンの薄 焼き、それに穀物の供え物と注ぎの供え物。

16祭司はそれを主の前に携えて行き、罪のためのい けにえと全焼のいけにえをささげなければならない。

17そして、彼は和解の供え物として雄羊を、種を入 れないパンの一籠と共に主にささげなければならな い。祭司はまた、穀物の供え物と注ぎの供え物とを ささげなければならない。

18ナジル人は会見の幕屋の入口で、自分の聖別した 者の頭をそり、聖別した者の頭の毛を取って、和解 の供え物の犠牲の下にある火の中に入れなければな らない。

19祭司は、その雄羊の肩肉と、籠から種を入れない パンつと、種を入れない薄焼きパンつを取り、 それをナジル人の聖別のための髪をそり落とした後、 そのナジル人の手に持たせる。

20祭司はこれを揺り動かして揺祭の供え物とし、主 の前にささげなければならない。揺り動かす胸肉と 肩肉は祭司にとって聖なるものである。その後、ナ ジル人はぶどう酒を飲むことができる。

21これはナジル人が誓願を立てて、その分離のため に主にささげる供え物についての律法である。ただ し、そのナジル人が手に得るべきもののほかに、そ のナジル人が立てた誓願に従って、分離の律法に従 って行わなければならない。

22主はモセに言われた、

23アロンとその子らに告げて言いなさい。あなたが たはイスラエルの子らをこのように祝福しなさい。

24主があなたを祝福し、あなたを守られますように。

25主があなたに御顔を向け、あなたに恵みを与えて くださいますように。

26主があなたに顔を向け、あなたに平安を与えられ ますように。

27彼らはわたしの名をイスラエルの子らの上に置く であろう。わたしは彼らを祝福するであろう。

第7章

1モーセが幕屋を建て終え、それに油を注いで聖別し、 またそのすべての器、すなわち祭壇とそのすべての 器に油を注いで聖別したその日に、

2イスラエルの君主たち、すなわち父祖の家の長たち、 部族の長たち、数えられた者たちの上にいた者たち は、こうささげた。

3彼らは主の前に供え物を携えて来た。幌馬車六台と 雄牛十二頭である。二人の君主には幌馬車一台、雄 牛頭ずつが与えられ、彼らはそれを幕屋の前に携 えて来た。

4主はモーセに言われた、

5あなたはそれを彼らから取り、会見の幕屋の奉仕を 行わせ、それをレビ人に、それぞれの奉仕に応じて 与えなければならない。

6モーセは車と牛を取って、それをレビ人に与えた。

7彼はゲルションの子らに、その務めに応じて荷車二 台と牛四頭を与えた。

8彼はまた、祭司アロンの子イタマルの指揮のもとに、 メラリの子らに、その務めに応じて車四台と牛八頭 を与えた。

9しかし、コハテの子らには何も与えなかった。聖所 の務めは、肩に担ぐことであったからである。

10祭壇に油を注いだその日に、首長たちは祭壇奉献 のために供え物をささげ、首長たちは祭壇の前に供 え物をささげた。

11主はモーセに言われた。「祭壇奉献のために、君 主たちはそれぞれ自分の日に供え物をささげなけれ ばならない。

12第一日に供え物をささげたのは、ユダ族のアミナ ダブの子ナフションであった。

13彼の捧げ物は銀の大皿つで、その重さは百三十 シェケル、銀の鉢つは七十シェケルで、聖所のシ ェケルに従ったものであった。その二つには穀物の 捧げ物として油を混ぜた上等の小麦粉がいっぱい入 っていた。

14金のスプン十シェケル杯に香をいっぱい入れ たもの。

15若い雄牛頭、雄羊頭、歳の子羊頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

16罪のためのいけにえとして雄やぎ一頭。

17また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、歳の子羊五頭。これがアミナダブの 子ナフションの供え物であった。

18二日目には、イッサカルの君主ツアルの子ネタニ エルが献げ物をした。

19彼は供え物として銀の大皿一つを捧げた。その重 さは百三十シェケル。銀の鉢つは七十シェケルで、 聖所のシェケルに従った。その二つには穀物の供え 物として油を混ぜた上等の小麦粉がいっぱい入って いた。

20十シェケルの金のスプーン一杯に香をいっぱい入 れて、

21若い雄牛頭、雄羊頭、歳の子羊頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

22罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。

23また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、一歳の子羊五頭。これがツアルの子ネ タニエルの供え物であった。

24三日目に、ゼブルンの子らの族長ヘロンの子エリ アブは、こうささげた。

25彼のささげ物は銀の大皿つで、その重さは百三 十シェケル、銀の鉢つで、その重さは七十シェケ ルで、聖所のシェケルに従ったものであった。その 二つには穀物のささげ物として油を混ぜた上等の小 麦粉が満ちていた。

26十シェケルの金のスプーン一つに香をいっぱい入 れたもの。

27若い雄牛頭、雄羊頭、歳の子羊頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

28罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。

29また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、歳の子羊五頭。これがヘロンの子エ リアブの供え物であった。

30四日目に、ルベン族の族長、シェデウルの子エリ ツルは、こうささげた。

31彼のささげ物は、重さ百三十シェケルの銀の大皿 一つと、重さ七十シェケルの銀の鉢一つで、聖所の シェケルに従ったものであった。その二つには、穀 物のささげ物として油を混ぜた上等の小麦粉が満ち ていた。

32十シェケルの金のスプーンつに香をいっぱい入 れたもの。

33若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の子羊一頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

34罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。

35また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、歳の子羊五頭。これがシェデウルの 子エリツルの供え物であった。

36五日目に、シメオン族の族長ツリシャダイの子シ ェルミエルが献げ物をした。

37彼の捧げ物は銀の大皿つで、その重さは百三十 シェケル、銀の鉢つで、その重さは七十シェケル で、聖所のシェケルに従ったものであった。その二 つには穀物の捧げ物として油を混ぜた上等の小麦粉 が満ちていた。

38十シェケルの金のスプンつに香をいっぱい入 れたもの。

39若い雄牛頭、雄羊頭、歳の子羊頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

40罪のためのいけにえとして雄やぎ一頭。

41また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、歳の子羊五頭。これがツリシャダイ の子シェルミエルの供え物であった。

42六日目には、ガド族の族長デウエルの子エリアサ フが献げ物をした。

43彼のささげ物は、重さ百三十シェケルの銀の大皿 つと、聖所のシェケルに倣って七十シェケルの銀 の鉢つであった。その二つには、穀物のささげ物 として油を混ぜた上等の小麦粉が満ちていた。

44十シェケルの金のスプーンつに香をいっぱい入 れたもの。

45若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の子羊一頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

46罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。

47また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、歳の子羊五頭。これがデウエルの子 エリアサフの供え物であった。

48第七日目に、エフライムの子らの族長アミフドの 子エリシャマが、こうささげた。

数字

49彼の捧げ物は銀の大皿一つで、その重さは百三十 シェケル、銀の鉢つで、その重さは七十シェケル で、聖所のシェケルに従ったものであった。その二 つには穀物の捧げ物として油を混ぜた上等の小麦粉 が満ちていた。

50十シェケルの金のスプーン一本に香をいっぱいに 盛る。

51若い雄牛頭、雄羊頭、歳の子羊頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

52罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。

53また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、一歳の子羊五頭。これがアミフドの子 エリシャマの供え物であった。

54八日目には、マナセの子らの族長であるペダツル の子ガマリエルが供え物をささげた。

55彼の捧げ物は、重さ百三十シェケルの銀の大皿 つと、聖所のシェケルに従って七十シェケルの銀の 鉢一つであり、その二つには穀物の捧げ物として油 を混ぜた上等の小麦粉が満ちていた。

56十シェケルの金のスプン本に香をいっぱいに 盛る。

57若い雄牛頭、雄羊頭、歳の子羊頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

58罪のためのいけにえとして雄やぎ一頭。

59また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、歳の子羊五頭。これがペダツルの子 ガマリエルの供え物であった。

60第九日目に、ベニヤミン族の族長ギデオニの子ア ビダンが、こうささげた。

61彼の捧げ物は銀の大皿つで、その重さは百三十 シェケル、銀の鉢つで、その重さは七十シェケル で、聖所のシェケルに従ったものであった。その二 つには穀物の捧げ物として油を混ぜた上等の小麦粉 が満ちていた。

62十シェケルの金のスプーン一つに香をいっぱい入 れたもの。

63若い雄牛頭、雄羊頭、歳の子羊頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

64罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。

65また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、一歳の子羊五頭。これがギデオニの子 アビダンの供え物であった。

66第十日目に、ダン族の族長アミシャダイの子アヒ エゼルが、こうささげた。

67彼の捧げ物は銀の大皿つで、その重さは百三十 シェケル、銀の鉢一つで、その重さは七十シェケル で、聖所のシェケルに従ったものであった。その二 つには穀物の捧げ物として油を混ぜた上等の小麦粉 が満ちていた。

68十シェケルの金のスプーン1杯に香をいっぱい入 れたもの。

69若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の子羊一頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

70罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。

71また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、歳の子羊五頭。これがアミシャダイ の子アヒエゼルの供え物であった。

72第十日に、アシェル族の族長オクランの子パギ エルが、こう捧げ物をした。

73彼の捧げ物は銀の大皿一つで、その重さは百三十 シェケル、銀の鉢つで、その重さは七十シェケル で、聖所のシェケルに従ったものであった。その二 つには穀物の捧げ物として油を混ぜた上等の小麦粉 が満ちていた。

74十シェケルの金のスプーン1杯に香をいっぱい入 れたもの。

75若い雄牛頭、雄羊頭、歳の子羊頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

76罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。

77また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、一歳の子羊五頭。これがオクランの子 パギエルの供え物であった。

78第十二日目にナフタリ族の族長エナンの子アヒラ が捧げ物をした。

79彼の捧げ物は銀の大皿つで、その重さは百三十 シェケル、銀の鉢つで、その重さは七十シェケル で、聖所のシェケルに従ったものであった。その二 つには穀物の捧げ物として油を混ぜた上等の小麦粉 が満ちていた。

80十シェケルの金のスプーン1杯に香をいっぱい入 れたもの。

81若い雄牛頭、雄羊頭、歳の子羊頭を全焼 のいけにえとしてささげなさい。

82罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。

83また和解の供え物として、雄牛二頭、雄羊五頭、 雄やぎ五頭、歳の子羊五頭。これがエナンの子ア ヒラの供え物であった。

84イスラエルの君たちが祭壇に油を注いだ日に奉納 された物は次のとおりであった。銀の皿十二、銀の 鉢十二、金の杯十二。

85銀の皿はそれぞれ百三十シェケル、鉢はそれぞれ 七十シェケル、銀の器はすべて聖所のシェケルに従 って二千四百シェケルの重さであった。

86金のスプーンは十二本あり、香がいっぱい入って いて、それぞれの重さは聖所のシェケルにしたがっ て十シェケルであった。スプンの金の合計は百二 十シェケルであった。

87全焼のいけにえのための雄牛は全部で十二頭、雄 羊は十二頭、歳の子羊は十二頭とその穀物のささ げ物、また罪のためのいけにえのための雄やぎは十 二頭であった。

88和解の供え物の犠牲にささげた雄牛は全部で二十 四頭、雄羊は六十頭、雄やぎは六十頭、歳の子羊 は六十頭であった。これが祭壇の奉献式であり、祭 壇に油が注がれた後であった。

89モーセが会見の幕屋に入って神と話をしていたと き、証しの箱の上にある贖罪所から、二つのケルビ ムの間から神に話しかける声を聞いた。

第8章

1主はモーセに言われた、

2アロンに告げて言いなさい。あなたがともしびをと もすとき、七つのともしびは燭台の前のほうで光を 放つであろう。

3アロンはそのようにして、主がモセに命じられた とおり、燭台に向かってそのともしびをともした。

4この燭台の細工は打ち延べ金で、その軸からその花 に至るまで打ち延べ細工であった。主がモーセに示 された設計図に従って、モーセは燭台を造った。

5主はモーセに言われた、

6イスラエルの人々の中からレビ人を取って、彼らを 清めなさい。

7あなたは彼らを清めるために、次のようにしなけれ ばならない。清めの水を彼らに振りかけ、彼らに全 身の毛をそらせ、衣服を洗わせて、身を清めさせな さい。

8それから、若い雄牛頭と、その穀物の供え物、す なわち油を混ぜた上等の小麦粉を彼らに取らせ、ま た、もう頭の若い雄牛を罪のための供え物として 取らせなさい。

9あなたはレビ人を会見の幕屋の前に導き、イスラエ ル人の全会衆を集めなければならない。

10あなたはレビ人を主の前に連れて来なければなら ない。イスラエルの人々はレビ人の上に手を置くで あろう。

11アロンはレビ人をイスラエルの子らの供え物とし て主の前にささげ、主への奉仕を行わせなければな らない。

12レビ人は雄牛の頭に手を置き、その頭を罪のた めの捧げ物として、他の頭を全焼の捧げ物として 主にささげ、レビ人のために罪の償いをしなければ ならない。

13あなたはレビ人をアロンとその子らの前に立たせ、 彼らを主への供え物としてささげなければならない。

14このようにあなたはイスラエルの人々の中からレ ビ人を分けなければならない。レビ人はわたしのも のとなる。

15その後、レビ人は会見の幕屋の奉仕をするために 入り、彼らを清めて、供え物としてささげなければ ならない。

16彼らはイスラエルの子らの中から、ことごとくわ たしに与えられたものである。すべての胎を開いた 者の代わりに、すなわちイスラエルのすべての子ら の初子の代わりに、わたしは彼らをわたしのもとに 取ったのである。

17イスラエルの子らの初子は、人も家畜もすべてわ たしのものである。エジプトの地でわたしがすべて の初子を打った日に、わたしは彼らをわたしのため に聖別した。

18そしてわたしはレビ人をイスラエルの子らのすべ ての初子として選んだ。

19そして、わたしはイスラエル人の中からレビ人を アロンとその子らに賜物として与え、会見の幕屋で

イスラエル人の奉仕をさせ、イスラエル人のために 罪の償いをさせ、イスラエル人が聖所に近づくとき、 イスラエル人の間に災いが起こらないようにした。

20モーセとアロン、およびイスラエル人の全会衆は、 主がレビ人に関してモーセに命じられたすべてのこ とをレビ人に対して行い、イスラエル人もまたその ように彼らに行なった。

21そしてレビ人たちは清められ、衣服を洗った。そ してアロンはそれを主の前に供え物としてささげ、 彼らのために贖罪の儀式を行って清めた。

22その後、レビ人は会見の幕屋に入り、アロンとそ の子らの前で奉仕を行った。主がレビ人に関してモ セに命じられたとおりに、彼らは彼らに対して行 った。

23主はモーセに言われた、

24レビ人に属することは次のとおりである。二十五 歳以上の者は会見の幕屋の奉仕に従事しなければな らない。

25そして、彼らは五十歳からは、その奉仕に従事す ることをやめ、もはや奉仕してはならない。

26しかし、彼らは会見の幕屋で兄弟たちと共に務め を果たし、その務めを守り、何の奉仕もしてはなら ない。あなたはレビ人に対して、その務めに関して このようにしなければならない。

第9章

1主は、エジプトの地から出て二年目の第一の月に、 シナイの荒野でモセに言われた。

2イスラエルの人々もまた、定められた時節に過越の 祭りを行わなければならない。

3この月の十四日の夕方、定められた時期にそれを行 わなければならない。それのすべての儀式と、それ のすべての儀式に従ってそれを行わなければならな い。

4モーセはイスラエルの人々に、過越の祭りを守るよ うに言った。

5彼らは第一の月の十四日の夕方、シナイの荒野で過 越の祭りを行なった。イスラエルの人々は主がモー セに命じられたとおりにすべて行なった。

6ところが、ある人たちが人の死体によって汚れたた めに、その日に過越の祭りを執り行うことができず、 その日、モーセとアロンの前に来た。

7すると、その人々は彼に言った、「私たちは人の死 体によって汚されました。なぜ私たちは、イスラエ ルの人々の中で、定められた時に主への供え物をさ さげることができないのですか」。

8モーセは彼らに言った。「立ち止まりなさい。主が あなたたちについて何を命じられるかを聞きましょ う。」

9主はモーセに言われた、

10イスラエルの人々に告げて言いなさい。あなたた ちのうち、あるいはあなたたちの子孫のうちの誰か が、死体のために汚れている、あるいは遠くの旅路

数字 にいる場合でも、主に対して過越の祭りを行わなけ ればならない。

11第二の月の十四日の夕方に彼らはそれを守り、種 を入れないパンと苦菜と共にそれを食べなければな らない。

12彼らはそれを朝まで残してはならず、またその骨 を折ってはならず、過越のすべての定めに従ってそ れを守らなければならない。

13しかし、清らかな者で、旅に出ていないのに過越 の祭りを行わない者は、その魂も民の中から断たれ なければならない。定められた時期に主への供え物 を携えて来なかったからである。その者は自分の罪 を負わなければならない。

14もし、あなたがたのうちに寄留している外国人が、 主に対して過越の祭りを執り行おうとするなら、過 越の祭りの定めと慣例に従って行わなければならな い。あなたがたは、外国人にも、その地に生まれた 者にも、同じ定めを設けなければならない。

15幕屋が建てられた日に、雲は幕屋、すなわち証の 天幕を覆い、夕方には幕屋の上に火のようなものが 現れ、朝まで続いた。

16それはいつもそのようであった。昼は雲がそれを 覆い、夜は火のように見えた。

17雲が幕屋から上ると、その後イスラエルの人々は 旅立ち、雲のとどまる場所にイスラエルの人々は天 幕を張った。

18イスラエルの人々は主の命令によって旅立ち、主 の命令によって宿営し、雲が幕屋の上にとどまって いる間、彼らは天幕の中で休んだ。

19雲が幕屋の上に長くとどまる日が何日もあったが、 イスラエルの人々は主の命令を守り、旅をしなかっ た。

20こうして、雲が幕屋の上に数日とどまっている間、 彼らは主の命令に従って天幕に宿り、主の命令に従 って旅を続けた。

21こうして、雲は夕方から朝までとどまり、朝に雲 が上がると、彼らは旅立った。雲が上がるのが昼で あろうと夜であろうと、彼らは旅立った。

22あるいは、雲が幕屋の上にとどまって二日でも、 一ヶ月でも、一年でも、イスラエルの子らは天幕に 留まり、旅をしなかった。しかし、雲が取り去られ ると、彼らは旅を続けた。

23彼らは主の命令に従って天幕に宿り、主の命令に 従って旅をし、主がモーセを通して命じた命令に従 って主の命令を守った。

第10章

1主はモーセに言われた、

2あなたは銀のラッパ二つを造りなさい。それは一片 の銀で造らなければならない。会衆の召集と陣営の 旅路の用にそれを用いるためである。

3彼らがそれを吹き鳴らすとき、全会衆は会見の幕屋 の入口にあなたのもとに集まるであろう。

4そして、もし彼らがただ一つのラッパを吹くならば、 イスラエルの千人隊の長である君たちはあなたのも とに集まるであろう。

5あなたがたが警報を鳴らすと、東の端にある陣営は 前進する。

6あなたがたが二度目に警報を鳴らすと、南側にある 陣営は旅立つ。彼らは旅立つ前に警報を鳴らさなけ ればならない。

7しかし、会衆が集まるときには、ラッパを吹かなけ ればならないが、警報を鳴らしてはならない。

8祭司であるアロンの子らはラッパを吹き鳴らさなけ ればならない。それはあなたがたの代々、永遠の定 めとなるであろう。

9あなたがたが自分の国で、あなたがたを圧迫する敵 と戦うときは、ラッパを吹き鳴らして警鐘を鳴らさ なければならない。そうすれば、あなたがたは、あ なたがたの神、主の前に覚えられ、敵から救われる であろう。

10また、あなたの喜びの日、あなたの聖なる日、あ なたの月の初めに、あなたの全焼のいけにえと和解 のいけにえの上でラッパを吹き鳴らさなければなら ない。それは、あなたの神の前に、あなたがたの記 念となるためである。わたしは、あなたの神、主で ある。

11そして第二年第二月の二十日に、雲は証の幕屋か ら取り去られた。

12イスラエルの人々はシナイの荒野から旅立ったが、 雲はパランの荒野にとどまっていた。

13彼らはまず、主がモーセを通して下された命令に 従って旅立った。

14ユダの子らの陣営の旗が、その軍隊ごとに先頭に 立って進み、その軍勢の指揮官はアミナダブの子ナ フションであった。

15イッサカル族の軍隊の指揮官はツアルの子ネタニ エルであった。

16ゼブルン族の軍隊の指揮官はヘロンの子エリアブ であった。

17そして幕屋は取り壊され、ゲルションの子らとメ ラリの子らは幕屋を担いで出発した。

18ルベンの陣営の旗は、その軍勢に従って進軍した。 その軍勢の指揮官はシェデウルの子エリツルであっ た。

19シメオン族の軍隊の指揮官はツリシャダイの子シ ェルミエルであった。

20ガド族の軍隊の指揮官はデウエルの子エリアサフ であった。

21そして、コハテ人は聖所を担いで進み出た。他の 者は彼らが来る前に幕屋を建てた。

22エフライムの子らの陣営の旗は、その軍勢に従っ て進軍した。その軍勢の指揮官はアミフドの子エリ シャマであった。

23マナセ族の軍隊の指揮官はペダツルの子ガマリエ ルであった。

24ベニヤミン族の軍隊の指揮官はギデオニの子アビ ダンであった。

25そして、ダンの子らの陣営の旗が進み出た。それ は、その軍勢全体にわたるすべての陣営の後継であ った。その軍勢の指揮官はアミシャダイの子アヒエ ゼルであった。

26アシェル族の軍隊の指揮官はオクランの子パギエ ルであった。

27ナフタリ族の軍隊の指揮官はエナンの子アヒラで あった。

28イスラエルの子らが軍隊ごとに進軍したとき、そ の旅路は次のようであった。

29モーセは、モーセのしゅうと、ミディアン人ラグ エルの子ホバブに言った。「私たちは、主が『わた しはそれをあなたに与える』と言われた場所へ旅を しています。あなたも私たちと緒に来なさい。私 たちはあなたに良いことをしてあげましょう。主は イスラエルについて良いことを言われたからで す。」

30彼は言った、「わたしは行きません。わたしは自 分の国、親族の所へ行きます」。

31彼は言った、「どうか、わたしたちを見捨てない でください。あなたは、わたしたちが荒野でどのよ うに宿営するかをご存じですから、わたしたちの目 となってくださるでしょうから」。

32あなたが私たちと一緒に行かれるなら、主が私た ちになさる善行を、私たちもあなたに同じようにい たします。

33彼らは主の山から出発して三日の旅程を経た。主 の契約の箱は彼らの前に立ち、彼らのために休息す る場所を探し求めるために、その三日の旅程を進ん だ。

34彼らが陣営から出て行くとき、主の雲は昼間彼ら の上にあった。

35箱が進み出ると、モーセは言った。「主よ。立ち 上がってください。あなたの敵を散らしてください。

あなたを憎む者どもをあなたの前から逃げさせてく ださい。」

36そしてそれが止むと、彼は言った、「主よ、イス ラエルの千年王国に戻ってください。」

第11章

1民が不平を言うと、主はそれを不快に思った。主は それを聞いて怒りを発し、主の火が彼らの中に燃え 上がり、宿営の端にいる者たちを焼き尽くした。

2民はモーセに叫び求めた。モーセが主に祈ると、火 は消えた。

3彼はその場所の名をタベラと名付けた。主の火が彼 らの中に燃えていたからである。

4彼らの間にいた雑多な群衆は情欲に陥り、イスラエ ルの人々もまた再び泣いて言った、「だれが私たち に食べる肉を与えてくれるのか」。

5私たちはエジプトで自由に食べた魚、きゅうり、メ ロン、にら、たまねぎ、にんにくを思い出します。

6しかし今、私たちの魂は枯れ果て、私たちの目の前 には、このマナのほかに何もないのです。

7マナはコリアンダーの種のようであり、その色はブ デリウムの色のようであった。

8民は巡り歩いてそれを集め、臼でひき、乳鉢でつき、 平鍋で焼き、パンを作った。その味は新鮮な油の味 のようであった。

9そして夜、宿営の上に露が降ると、マナもその上に 降った。

10そのときモセは、民が家族ごとに、それぞれ自 分の天幕の入口で泣いているのを聞いた。主の怒り は大いに燃え上がり、モーセもまた不快に思った。

11モーセは主に言った、「なぜあなたはしもべを苦 しめられたのですか。なぜ私はこの民すべての重荷 をあなたの前に負わされずに、あなたの前に恵みを 得られないのですか。

12わたしはこのすべての民をみごもり、彼らを生ん だのに、あなたはわたしに、『乳飲み子を抱く父の ように、彼らをあなたの胸に抱いて、あなたが彼ら の先祖に誓われた地へ行きなさい』と言われるので すか。

13このすべての民に与える肉をどこから得ればよい のか。彼らはわたしに向かって泣きながら言う。 「わたしたちに肉を与えてください。わたしたちは 食べたいのです。」

14わたし一人では、この民すべてを負うことはでき ません。それはわたしにとって重すぎるからです。

15もしあなたが私にこのようなことをなさるなら、 どうか、私があなたの前に恵みを得ているなら、私 を殺してください。そして、私が自分の惨めさを見 ないようにしてください。

16主はモセに言われた、「イスラエルの長老たち のうち、あなたが知っている民の長老たち、また民 の上に立つ役人七十人をわたしのもとに集め、会見 の幕屋に連れて行き、あなたとともにそこに立たせ なさい。

17わたしは下って行って、そこであなたと語り、あ なたの上にある霊の部を取って彼らに授けよう。 彼らはあなたと共に民の重荷を負うであろう。あな たはそれをひとりで負うことはないであろう。

18あなたは民に告げて、「明日のために身を清めよ。 そうすれば、肉を食べることができる。あなたがた は主の耳に泣きながら、『だれが私たちに肉を与え て食べさせてくれるのか。エジプトでは私たちは幸 せだったのに。それゆえ、主はあなたがたに肉を与 えて、あなたがたは食べることができる』と言った からである。

19あなたがたは一日も、二日も、五日も、十日も、 二十日も、食べてはならない。

20しかし、それがあなたがたの鼻から出て、あなた がたに忌まわしいものとなるまで、ひと月もかかる であろう。それは、あなたがたのうちにおられる主 を軽蔑し、主の前で泣いて、「なぜ、われわれはエ ジプトから出てきたのか」と言ったからである。

21モセは言った。「わたしのいる民は、歩兵六十 万である。あなたは、彼らに肉を与えてか月間食 べさせよう、と言われた。

数字

22羊や牛が彼らのために殺されても、それで足りる だろうか。海の魚がみな彼らのために集められても、 それで足りるだろうか。

23主はモーセに言われた、「主の手は短くなったの か。わたしの言葉があなたに成就するかどうか、あ なたは今見るであろう。」

24モセは出て行って、主の言葉を民に告げ、民の 長老七十人を集めて幕屋の周囲に立たせた。

25主は雲のうちに降りて彼に語り、彼の上にある霊 を取って七十人の長老たちに与えられた。その霊が 彼らの上にとどまると、彼らは預言し、やむことが なかった。

26しかし、宿営には二人の男が残っていた。人の 名はエルダド、もう人の名はメダドといった。霊 が彼らの上にとどまっていた。彼らは書記官であっ たが、幕屋には出かけず、宿営の中で預言していた。

27すると、ひとりの若者が走って来て、モーセに告 げて言った、「エルダドとメダドは宿営の中で預言 をしています。」

28モセの従者で、彼の若者のひとりであるヌンの 子ヨシュアは答えて言った、「わが主モーセよ、彼 らを禁じてください。」

29モーセは彼に言った、「あなたはわたしのために ねたむのですか。主の民がみな預言者となり、主が 御霊を彼らに授けてくださることを願うばかりで す」。

30モーセはイスラエルの長老たちと共に陣営に入っ た。

31主のもとから風が吹き、海からうずらを運んで来 て、宿営のそばに落とした。その高さは、宿営の周 囲、こちら側も日の道程、あちら側も日の道程 ほどで、地の面から二キュビトほどであった。

32民はその日日中、晩中、また次の日日中立 って、うずらを集めた。一番少ない者でも十ホメル 集め、それを宿営の周囲に広げて自分たちのものに した。

33そして、その肉がまだ彼らの歯の間にあって、ま だ噛まれていないうちに、主の怒りが民に向かって 燃え上がり、主は非常に大きな疫病で民を打った。

34彼はその場所をキブロテ・ハッタアワと名付けた。 そこに情欲に駆られた民が埋葬されたからである。

35そこで民はキブロトハッタアワからハゼロトまで 旅をした。そしてハゼロスに住む。

第12章

1ミリアムとアロンは、モーセがエチオピアの女をめ とったことでモーセを非難した。モーセはエチオピ アの女をめとったからである。

2彼らは言った、「主はモーセによってのみ語られた のか。われわれによっても語られたではないか。」 主はそれを聞かれた。

3(ところで、モーセという人は、地上のすべての 人々の中で、非常に柔和な人であった。)

4主は突然、モーセとアロンとミリアムに言われた、 「あなたたち三人は会見の幕屋へ出て来なさい」。 そこで三人は出てきた。

5主は雲の柱のうちに降りて来て、幕屋の入口に立っ て、アロンとミリアムを呼んだ。すると、ふたりは 出てきた。

6そして彼は言った、「今、私の言葉を聞きなさい。 あなたがたのうちに預言者がいれば、主なる私は幻 の中で彼に自分を現し、夢の中で彼に語るであろう。

7わたしのしもべモーセはそうではない。彼はわたし の家全体において忠実である。

8わたしは彼と口と口で語り、暗やみの言葉は用いな い。彼は主の似姿を見るであろう。それなのに、な ぜあなたがたはわたしのしもべモセに逆らって語 ることを恐れなかったのか。

9主は彼らに対して怒りを発し、立ち去られた。

10すると雲は幕屋を離れ、見よ、ミリアムはらい病 にかかって、雪のように白くなった。アロンがミリ アムを見ると、彼女はらい病にかかっていた。

11アロンはモセに言った。「ああ、わが主よ、ど うか、私たちが愚かなことをして罪を犯したことを、 私たちに負わせないでください。」

12彼女を、母の胎から出た時に肉が半ば腐った死人 のようになってはならない。

13モセは主に叫んで言った。「神よ、どうか彼女 を癒してください。」

14主はモーセに言われた、「もし彼女の父が彼女の 顔につばきをしたなら、彼女は七日間恥をかくであ ろうか。彼女を七日間宿営から締め出し、その後再 び宿営に入れよ。」

15ミリアムは七日間宿営から締め出され、ミリアム が連れ戻されるまで民は旅をしなかった。

16その後、民はハゼロテから出発して、パランの荒 野に宿営した。

第13章

1主はモーセに言われた、

2わたしがイスラエルの子らに与えるカナンの地を探 らせるために、人々を遣わしなさい。彼らの父祖の 各部族から、おのおの人ずつ、彼らの間で指導者 となる者を遣わしなさい。

3モーセは主の命令によってパランの荒野から彼らを 遣わした。彼らは皆、イスラエルの子らの長であっ た。

4彼らの名前は次のとおりである。ルベン族からはザ ックルの子シャンムア。

5シメオン族からはホリの子シャパテ。

6ユダ族からはエフネの子カレブ。

7イッサカル族からはヨセフの子イガル。

8エフライム族からはヌンの子オセア。

9ベニヤミン族からはラフの子パルティ。

10ゼブルン族のうち、ソディの子ガディエル。

11ヨセフの部族、すなわちマナセの部族からは、ス シの子ガディ。

12ダン族からはゲマリの子アミエル。

13アシェル族からはミカエルの子セトゥル。

14ナフタリ族からは、ヴォフシの子ナフビ。

15ガド族からはマキの子ゲウエル。

16これらは、モーセがその地を偵察するために遣わ した人々の名である。モーセはヌン・ヨシュアの子オ シェアを名付けた。

17モセは彼らを遣わしてカナンの地を探らせ、彼 らに言った。「南のこの道を通って山に登りなさい。

18そして、その地がどんなものであるか、そこに住 む民が強いか弱いか、少ないか多いかを見なさい。

19彼らが住んでいる土地は良いか悪いか、また彼ら が住んでいる町は天幕か要塞か。

20また、その土地がどんな土地であるか、肥えてい るか痩せているか、木があるか、ないか。そして、 勇気を出してその土地の産物を持って来なさい。ち ょうどその時が、ぶどうの熟し始める時期であった。

21そこで彼らは上って行って、チンの荒野からレホ ブまで、ハマテに至る地を探った。

22彼らは南に上ってヘブロンに着いた。そこにはア ナクの子らアヒマン、シェシャイ、タルマイがいた。

ヘブロンはエジプトのツォアンより七年前に建てら れた。

23彼らはエシュコル川に来て、そこから一房のぶど うのついた枝を切り取り、二人でそれを杖に担いで 運び、ざくろといちじくも収穫した。

24その場所は、イスラエルの子らがそこから切り取 ったブドウの房のために、エシュコル川と呼ばれた。

25彼らは四十日後にその地の探査から帰ってきた。

26彼らはパランの荒野のカデシュにいるモセとア ロンとイスラエルの子らの全会衆のもとへ行き、彼 らと全会衆に報告し、その地の産物を見せた。

27彼らは彼に告げて言った、「私たちはあなたがつ かわされた地へ行きました。そこは確かに乳と蜜の 流れる地です。これはその産物です」。

28しかし、その地に住む民は強く、町々は城壁で囲 まれ、非常に大きく、また、私たちはそこにアナク の子孫も見ました。

29アマレク人は南の地に住み、ヘテ人、エブス人、 アモリ人は山地に住み、カナン人は海辺とヨルダン 川の岸辺に住んでいる。

30カレブはモセの前で民を静めて言った。「私た ちはすぐに上って行って、それを占領しましょう。 私たちはそれを征服することができます。」

31しかし、彼と共に上って行った人々は言った、 「我々はあの民に向かって攻め上ることはできない。 彼らは我々よりも強いからだ。」

32彼らは、自分たちが探った土地について、イスラ エルの人々に悪い知らせを伝えて言った。「私たち が探りに行ったその土地は、そこに住む人々を食い 尽くす土地です。私たちがそこで見た民は皆、背の 高い人々です。

33そこで私たちは、巨人から出たアナクの子らであ る巨人を見ました。私たちは自分たちの目にはイナ ゴのように見え、彼らにもそのように見えました。

第14章

1そして全会衆は声をあげて叫び、民はその夜泣いた。

2イスラエルの子らは皆、モーセとアロンに不平を言 い、全会衆は彼らに言った。「ああ、わたしたちは エジプトの国で死んでいたらよかったのに。それと も、この荒野で死んでいたらよかったのに。」

3主はなぜ、わたしたちをこの地に導き入れ、剣に倒 れさせ、わたしたちの妻子を捕虜にならせようとす るのか。エジプトに帰ったほうが、わたしたちにと ってよかったのではないだろうか。

4彼らは互いに言った、「われわれはひとりの隊長を 立ててエジプトへ帰ろう」。

5そこでモーセとアロンはイスラエルの子らの会衆全 体の前でひれ伏した。

6地を探っていたヌンの子ヨシュアとエフンネの子カ レブは衣服を裂いた。

7彼らはイスラエルの人々の全会衆に言った、「私た ちが探るために通り過ぎたその地は、非常に良い地 です。

8もし主がわたしたちを喜ばれるなら、主はわたした ちをこの地に導き入れ、乳と蜜の流れる地をわたし たちに与えてくださるでしょう。

9ただ、主に逆らってはならない。また、この地の民 を恐れてはならない。彼らはわれわれの糧である。 彼らの防衛は彼らから離れ、主はわれわれとともに おられる。彼らを恐れてはならない。

10しかし会衆は皆、石で彼らを打ち殺すよう命じた。 そして主の栄光が会見の幕屋でイスラエルのすべて の人々の前に現れた。

11主はモーセに言われた、「この民はいつまでわた しを怒らせるのか。わたしが彼らの中に示したすべ てのしるしを、いつまで彼らは信じないのか。

12わたしは彼らを疫病で打ち、彼らを廃嫡し、あな たを彼らよりも大いなる、強い国民とする。

13モセは主に言った、「そのとき、エジプト人は それを聞くでしょう。あなたは御力をもって、この 民を彼らの中から導き出されたのですから。

14彼らはこの地の住民にそれを告げるでしょう。彼 らは、あなたが主なる神であるこの民の中におられ、 主なる神であるあなたが顔と顔を合わせて現れ、あ なたの雲が彼らの上に立ち、昼は雲の柱のうちに、 夜は火の柱のうちにあって、彼らの前に進まれるこ とを聞いたからです。

15今、あなたがこの民をひとりで殺すなら、あなた の名声を聞いた諸国の民はこう言うでしょう。

16主はこの民を、彼らに誓われた地に導き入れるこ とができなかったので、荒野で彼らを殺したのです。

17それで今、私はあなたに懇願します。私の主の力 が、あなたが言われたとおりに、偉大になりますよ うに。

18主は忍耐強く、慈悲深い方です。咎と背きを赦し ます。しかし、罪人を無罪放免にすることは決して なく、父の咎を子孫に三代、四代までも報います。

19どうか、あなたの大いなる慈しみに従って、この 民の咎をお赦しください。あなたはエジプトから今 に至るまで、この民を赦してこられました。

20主は言われた、「わたしはあなたの言葉に従って 赦した。

21しかし、わたしは生きている。全地は主の栄光で 満たされるであろう。

22わたしの栄光と、わたしがエジプトと荒野で行っ た奇跡とを見たすべての人々が、十回もわたしを試 み、わたしの声に聞き従わなかったからです。

23彼らはわたしが彼らの先祖に誓った地を決して見 ることはないであろう。わたしを怒らせた者たちも、 だれもそれを見ることはないであろう。

24しかし、わたしのしもべカレブは、別の心を持っ てわたしに忠実に従ったので、彼が行った地にわた しは彼を導き入れる。彼の子孫がその地を所有する であろう。

25(当時、アマレク人とカナン人はその谷間に住ん でいた。)明日、あなたたちは方向を変えて、紅海 の道を通って荒野へ行きなさい。

26主はモーセとアロンに言われた、

27わたしに対して不平を言うこの邪悪な会衆を、い つまでわたしは我慢しなければならないのか。イス ラエルの子らがわたしに対して不平を言うのをわた しは聞いた。

28彼らに言いなさい。「主は言われる、わたしは生 きている。あなたがたがわたしの耳に語ったとおり に、わたしはあなたがたに行う。

29あなたがたの死体は、この荒野に倒れるであろう。 あなたがたのうち、わたしに不平を言った二十歳以 上の者のうち、あなたがたの全員の数が数えられた 者も、みな倒れるであろう。

30わたしがあなたがたを住まわせると誓った地には、 エフンネの子カレブとヌンの子ヨシュアのほかは、 あなたがたは決して入ることはできないであろう。

31しかし、あなたがたが獲物になると言った幼い者 たちを、わたしは連れて行き、あなたがたが軽蔑し た地を彼らに知らせる。

32しかし、あなたたちの死体はこの荒野に倒れるで あろう。

33あなたがたの子孫は四十年の間荒野をさまよい、 あなたがたの淫行の報いを受け、あなたがたの死体 が荒野で朽ち果てるまで続くであろう。

34あなたがたがその地を探った日数、すなわち四十 日、日を年として、あなたがたは自分の咎を四 十年間負わなければならない。そしてあなたがたは わたしの約束違反を知るであろう。

35主なるわたしはこう言う。わたしに敵対して集ま ったこのすべての邪悪な会衆に、わたしは必ずこう する。彼らはこの荒野で滅ぼされ、そこで死ぬであ ろう。

36モーセがその地を捜索するために遣わした者たち は帰って来て、その地について中傷し、会衆全体を モセに対して不平を言わせた。

37国について悪評を広めた者たちも、主の前で疫病 で死んだ。

38しかし、その地を探りに行った人々のうち、ヌン の子ヨシュアとエフンネの子カレブは生き残った。

39モーセはこれらの言葉をイスラエルのすべての子 らに告げたので、民は大いに嘆いた。

40彼らは朝早く起きて山の頂に登り、こう言った。 「見よ、われわれはここにいる。主が約束された場 所に登ろう。われわれは罪を犯したのだ。」

41モーセは言った。「なぜ今、あなたがたは主の命 令に背くのか。それは成功しないであろう。」

42上って行ってはならない。主はあなたがたのうち におられないからである。あなたがたが敵に打ち負 かされることのないようにするためである。

43アマレク人とカナン人があなたたちの前に立ち、 あなたたちは剣で倒れるであろう。あなたたちが主 に背を向けたから、主はあなたたちとともにおられ ないのだ。

44しかし彼らは丘の頂上まで登ろうとした。しかし 主の契約の箱とモセは宿営から出発しなかった。

45すると、アマレク人と、その山地に住んでいたカ ナン人が下って来て、彼らを撃ち、ホルマに至るま で彼らを打ち破った。

第15章

1主はモーセに言われた、

2イスラエルの人々に告げて言いなさい。わたしがあ なたがたに与えるあなたがたの居住地に入るとき、

3また、主に香ばしいかおりをささげるために、牛や 羊を火による供え物、すなわち全焼の供え物、ある いは誓願の供え物、あるいは自発的な供え物、ある いは厳粛な祭りのときにささげる供え物とするであ ろう。

4そのとき、主に供え物をささげる者は、小麦粉十分 のエパに油ヒンの四分のを混ぜたものを穀物 の供え物としてささげなければならない。

5また、あなたは、全焼のいけにえ、または犠牲とと もに、子羊一頭につき、注ぎのささげ物としてぶど う酒ヒンの四分のを用意しなければならない。

6あるいは、雄羊の場合は、穀物の供え物として、小 麦粉十分の二エパと油ヒンの三分のを混ぜたも のを用意しなければならない。

7また、注ぎの供え物として、ぶどう酒一ヒンの三分 の一をささげなければならない。それは主に香ばし いかおりとなるためである。

8あなたが全焼のいけにえ、あるいは誓願の供え物、 あるいは和解のいけにえとして主への雄牛を用意す るときは、

9それから、彼は小麦粉十分の三エパと油半ヒンを混 ぜた穀物の供え物を雄牛と共に携えて来なければな らない。

10あなたはまた、ぶどう酒半ヒンを、火による供え 物として、主に香ばしいかおりとして、注ぎの供え 物としてささげなければならない。

11雄牛一頭、雄羊一頭、小羊一頭、または子やぎ一 頭についても、このようにしなければならない。

12あなたがたは、用意する数に応じて、それぞれの 数に応じてこのようにしなければならない。

13国に生まれた者は皆、主に香ばしいかおりの火に よる供え物をささげる際に、これらのことをこのよ うに行わなければならない。

14あなたがたのうちに寄留する外国人、あるいはあ なたがたのうちに代々いる者が、火によるささげ物、 すなわち香ばしいかおりを主にささげようとするな ら、あなたがたがするように、その人もそうしなけ ればならない。

15会衆に属するあなた方と、あなた方と共に宿る寄 留外国人とに対しては、つの定めが、代々永遠に 守られる定めである。あなた方がそうであるように、 寄留外国人も主の前にそうあるべきである。

16あなたたちと、あなたたちと一緒に滞在している 在留外国人とに対しては、一つの律法と一つの慣習 が適用されなければならない。

17主はモセに言われた、

18イスラエルの人々に告げて言いなさい。わたしが あなたがたを導く地に入るとき、

19あなたがたはその地の食物を食べるとき、主にさ さげ物をささげなければならない。

20あなたがたは、最初に取ったパン種のパン菓子を 奉納物としてささげなければならない。打ち場から ささげる奉納物と同じように、それを奉納しなけれ ばならない。

21あなたがたは代々、あなたがたの穀物の初穂を主 に捧げ物としてささげなければならない。

22もしあなたがたが迷い、主がモセに告げられた これらの戒めをことごとく守らなかったならば、

23すなわち、主がモーセに命じられた日から、また これから先も、主がモーセを通してあなたたちに命 じられたすべてのこと。

24会衆に知られずに、知らずに何かが行われた場合 には、会衆は皆、定められた方法に従って、若い雄 牛頭を、主への香ばしいかおりとして全焼のいけ にえとして、その穀物のささげ物と注ぎのささげ物 とともにささげ、また、罪のためのいけにえとして、 やぎの子一頭をささげなければならない。

25祭司はイスラエルの子らの全会衆のために罪の償 いをし、それは彼らの無知によるものであるから、 赦される。彼らはその無知に対する償いとして、火 による供え物と罪のための供え物を主の前に携えて 来なければならない。

26イスラエルの子らの全会衆と、彼らの間に寄留し ている外国人は、すべての民が無知であったので、 赦されるであろう。

27もし誰かが無知によって罪を犯したなら、その人 は歳の雌やぎを罪のためのいけにえとして携えて 来なければならない。

28祭司は、知らずに罪を犯した者のために、主の前 に、その罪を償うために、その罪の償いをしなけれ ばならない。そうすれば、その罪は赦される。

数字

29無知によって罪を犯す者に対しては、イスラエル の子らのうちに生まれた者にも、また彼らのうちに 滞在している寄留者にも、同じ律法を適用しなけれ ばならない。

30しかし、その地に生まれた者であれ、寄留者であ れ、傲慢に事を行なう者は主を侮辱する者であり、 その者は民の中から断ち切られるであろう。

31彼は主の言葉を軽んじ、その戒めを破ったので、 その魂は断ち切られ、その罪は彼に帰する。

32イスラエルの子らが荒野にいたとき、安息日に木 を集める男を見つけた。

33彼が薪を集めているのを見つけた人々は、彼をモ セとアロン、および全会衆のところに連れて行っ た。

34彼らは彼を監禁した。彼に何をすべきか告げられ ていなかったからである。

35主はモーセに言われた、「その男は必ず殺されな ければならない。全会衆は宿営の外で彼を石で打ち 殺さなければならない。」

36そして全会衆は彼を宿営の外に連れ出し、石で打 ち殺した。主がモーセに命じられたとおりであった。

37主はモーセに言われた、

38イスラエルの人々に告げて、代々彼らの衣服の縁 に房を作り、その縁に青い帯をつけるように命じな さい。

39それはあなたがたの飾りとなり、あなたがたはそ れを眺めて、主のすべての戒めを思い出し、それを 実行し、自分の心と自分の目とを求めず、淫行にふ けるようになる。

40あなたがたはわたしのすべての戒めを覚えて行い、 あなたがたの神に対して聖なる者となるためである。

41わたしはあなたの神、主である。わたしはあなた の神となるために、あなたをエジプトの国から導き 出した。わたしはあなたの神、主である。

第16章

1そこで、レビの子ケハトの子イツハルの子コラと、 エリアブの子ダタンとアビラム、およびルベンの子 ペレトの子オンが人々を率いて、

2そこで彼らは、会衆の中で名声のある、イスラエル の人々の会衆の指導者二百五十人とともに、モーセ の前に立ち上がった。

3彼らは集まってモーセとアロンに逆らって言った、 「あなたがたは、あまりにも多くのことを気にして います。会衆は皆、聖なる者であり、主も彼らの中 におられるのに。それなのに、なぜ主の会衆よりも 自分を高めるのですか。」

4モーセはこれを聞いてひれ伏した。

5彼はコラとその仲間全員に言った、「あす、主は、 だれが主のものであるか、だれが聖なる者であるか を示して、その者を御自分に近づけられるであろう。 主は、その選んだ者を、御自分に近づけられるであ ろう」。

6こうしなさい。コラとその仲間全員よ、香炉を取り なさい。

7明日、そこに火を入れ、主の前に香を盛れ。主が選 ぶ人は聖なる者とされる。レビの子らよ、あなたが たは重荷を背負い過ぎている。

8モーセはコラに言った。「レビの子らよ、よく聞き なさい。

9イスラエルの神が、主の幕屋の奉仕をさせるために、 あなたをイスラエルの会衆から分け、ご自分に近づ け、会衆の前に立って彼らに仕えさせてくださった ことは、あなたにとって、小さなことのように思わ れますか。

10主はあなたと、あなたの兄弟であるレビの子らを 皆、彼のところに導いた。あなたがたも祭司職を求 めるのか。

11あなたとあなたの仲間は皆、なぜ主に逆らって集 まっているのか。あなたがたがアロンに不平を言う のは、いったい何者なのか。

12そこでモセは人をやってエリアブの子ダタンと アビラムを呼び寄せたが、彼らは言った、「私たち は上って行きません。

13あなたが私たちを乳と蜜の流れる地から連れ出し、 荒野で殺そうとしたのは、あなたが私たちの上に君 主となられなければ、小さなことでしょうか。

14あなたは、乳と蜜の流れる地に私たちを導き入れ ず、畑やぶどう畑を相続地として私たちに与えてく ださらなかったのに、あなたはこれらの人々の目を 潰そうとするのですか。私たちは上って行きません。

15モーセは大いに怒って主に言った。「彼らの供え 物に心を留めないでください。私は彼らからろば 頭も取っていませんし、彼らのうちの1頭も傷つけ ていません。」

16モーセはコラに言った。「あなたとあなたの仲間 は皆、明日、主の前に立ちなさい。あなたと彼らと アロンは共に。

17あなたがたは、おのおの自分の火皿を取り、それ に香を入れ、おのおの自分の火皿二百五十を主の前 に持って来なさい。あなたもアロンも、おのおの自 分の火皿を持ちなさい。

18彼らはそれぞれ自分の香炉を取り、それに火を入 れ、その上に香を盛り、モーセとアロンと共に会見 の幕屋の入口に立った。

19コラは会衆の全員を会見の幕屋の入口に集めて彼 らに対抗させた。すると主の栄光が会衆の全員に現 れた。

20主はモーセとアロンに言われた、

21この会衆の中から離れよ。わたしは彼らを一瞬の うちに滅ぼそう。

22彼らはひれ伏して言った、「神よ、すべての肉な る者の霊の神よ、ひとりの人が罪を犯したからとい って、あなたは全会衆に対して怒られるのですか。

23主はモーセに言われた、

24会衆に告げて言いなさい。「コラ、ダタン、アビ ラムの幕屋の周囲から立ち去れ。

25モーセは立ち上がってダタンとアビラムのもとへ 行き、イスラエルの長老たちも彼に従った。

26彼は会衆に言った、「どうぞ、この邪悪な人々の 天幕を離れ、彼らのものに何にも触れないようにし なさい。そうしないと、あなたがたも彼らのすべて の罪に滅ぼされてしまうでしょう。」

27そこで彼らはコラ、ダタン、アビラムの幕屋の周 囲から立ち去った。ダタンとアビラムは妻や息子、 幼い子供たちとともに出てきて、天幕の入口に立っ た。

28モーセは言った。「これによってあなたがたは、 主がわたしをつかわしてこれらのすべての事をなさ せられたことを知るであろう。わたしは自分の心で これらの事を行ったのではないからである。」

29もしこれらの人々がすべての人と同じように死ぬ なら、あるいはすべての人が受ける罰の後に彼らが 罰を受けるなら、主はわたしを遣わされたのではな い。

30しかし、主が新しいことをなさり、地が口を開い て、彼らと、彼らに属するすべてのものを呑み込み、 彼らが穴に落ちて行くならば、あなたがたは、これ らの人々が主を怒らせたことを悟るであろう。

31彼がこれらの言葉をすべて語り終えたとき、彼ら の下の地面が裂けた。

32そして地は口を開いて、彼らと彼らの家と、コラ に属するすべての人々と、彼らのすべての財産を飲 み込んだ。

33彼らと彼らに属するものはすべて生きたまま穴に 落ち、地は彼らを覆って閉ざされ、彼らは会衆の中 から滅びた。

34彼らの周囲にいたイスラエル人は皆、彼らの叫び を聞いて逃げた。彼らは、「地が我々をも呑み込ん でしまうかもしれない」と思ったからである。

35すると主のもとから火が出て、香を献げていた二 百五十人を焼き尽くした。

36主はモセに言われた、

37祭司アロンの子エレアザルに告げて、燃えている 火の中から香炉を取り上げて、その火を向こうに散 らせ。それらは聖別されているからである。

38自らの魂に対して罪を犯したこれらの者たちの香 炉は、祭壇を覆うための広い皿にしなさい。彼らは それを主の前に捧げたので、聖別され、イスラエル の子らへのしるしとなるであろう。

39祭司エレアザルは、焼かれる者たちが捧げ物とし て使った青銅の香炉を取り、それを祭壇を覆うため の幅広の板にした。

40これはイスラエルの子らの記念となり、アロンの 子孫でない者は主の前に香を献げるために近寄らな いようにするため、またコラやその仲間のようにな ってはならないためである。主がモーセを通して彼 に言われたとおりである。

41しかし翌日、イスラエルの子らの全会衆はモーセ とアロンに対して不平を言い、「あなたがたは主の 民を殺した」と言った。

42会衆がモーセとアロンに逆らって集まったとき、 彼らは会見の幕屋の方を見ると、雲がそれを覆い、 主の栄光が現れていた。

43モーセとアロンは会見の幕屋の前に来た。

44主はモーセに言われた、

45この会衆の中から立ち去れ。わたしは一瞬のうち に彼らを滅ぼそう。」すると彼らはひれ伏した。

46モセはアロンに言った。「香炉を取り、祭壇の 火をその中に入れ、香を盛り、急いで会衆のところ へ行って、彼らのために罪の償いをしなさい。主の 怒りが発せられ、疫病が始まったからです。」

47アロンはモーセの命じたとおりにそれを取って会 衆の中に走って行った。すると、疫病が民の間に始 まっていた。そこで彼は香をたくと、民のために罪 の償いをした。

48そしてイエスは死者と生者の間に立ち、疫病は止 んだ。

49さて、疫病で死んだ者は、コラの事で死んだ者の ほかに万四千七百人であった。

50アロンは会見の幕屋の入口にいるモセのもとに 戻った。すると、疫病は止んだ。

第17章

1主はモーセに言われた、

2イスラエルの人々に告げて、彼らおのおのその父祖 の家に従って杖を一本取り、またそのすべての君主 たちからその父祖の家に従って杖十二本を取り、そ の杖に各人の名を書き記せ。

3あなたはレビの杖にアロンの名を書き記さなければ ならない。杖はそれぞれ父祖の家の長ごとに本ず つあるからである。

4あなたはそれを会見の幕屋の証しの箱の前に置いて おく。そこでわたしはあなたと会う。

5そして、わたしが選ぶ人の杖は花を咲かせ、わたし はイスラエルの子らがあなたに対して不平を言うの をやめさせるであろう。

6モーセはイスラエルの人々に語り、彼らの首長たち はみな、父祖の家ごとに、おのおの一本ずつ、すな わち十二本の杖をモセに与えた。アロンの杖もそ の杖の中にあった。

7モーセは証の幕屋の中の主の前にその杖を置いた。

8翌日、モーセは証しの幕屋に入った。すると、レビ の家のためのアロンの杖が芽を出し、つぼみをつけ、 花を咲かせ、アーモンドの実を結んだ。

9モセは主の前からすべての杖をイスラエルのすべ ての人々のところへ持ってきた。彼らは見回して、 おのおの自分の杖を取った。

10主はモーセに言われた、「アロンの杖を証しの箱 の前に持って来なさい。それは反逆者に対するしる しとして保管するためである。あなたは彼らの不平 をわたしから完全に取り去らなければならない。そ うすれば彼らは死なないであろう」。

11モーセはそのようにした。主が命じられたとおり に彼は行った。

12イスラエルの人々はモーセに言った。「見よ、私 たちは死にます。私たちは滅びます。私たちは皆滅 びます。」

13主の幕屋に近づく者はみな死ぬ。われわれは死ん で滅ぼされなければならないのか。

第18章

1主はアロンに言われた、「あなたとあなたの子ら、 およびあなたの父の家は、あなたと共に聖所の罪を 負うであろう。またあなたとあなたの子らは、あな たと共に祭司職の罪を負うであろう。

2また、あなたの父の部族であるレビ族の兄弟たちも、 あなたと共に連れて来なさい。彼らはあなたに加わ り、あなたに仕えるでしょう。しかし、あなたとあ なたの息子たちは、証しの幕屋の前で仕えるでしょ う。

3彼らはあなたの務めと幕屋全体の務めを守らなけれ ばならない。ただ、聖所の器物と祭壇に近づいては ならない。そうすれば、彼らも、あなたがたも死ぬ ことはないであろう。

4彼らはあなたに加わり、会見の幕屋の務めを守り、 幕屋のすべての奉仕を行わなければならない。異邦 人はあなたのところに近づいてはならない。

5あなたがたは聖所の務と祭壇の務を守らなければな らない。そうすれば、イスラエルの子らの上に怒り が再び下ることはないであろう。

6見よ、わたしはイスラエルの人々の中から、あなた がたの同胞であるレビ人を選び、会見の幕屋の奉仕 をさせるために、主への贈り物としてあなたがたに 与える。

7それゆえ、あなたとあなたの息子たちは、祭壇と垂 れ幕の内側にあるすべてのものの祭司としての務め を守り、奉仕しなければならない。わたしは祭司と しての務めを、賜物の務めとしてあなたに与えた。 近づく異邦人は死刑に処せられる。

8主はアロンに言われた、「見よ、わたしもまた、イ スラエルの子らのすべての聖なる物のうちのささげ 物をあなたに与える。わたしはそれを、油注ぎのゆ えに、あなたに与え、また永遠の定めとして、あな たの子孫に与えた。」

9これは、火から取り去られた最も聖なる物のうち、 あなたのものとなる。彼らがわたしにささげるすべ ての供え物、すべての穀物の供え物、すべての罪の ための供え物、すべての罪過のための供え物、これ らは、あなたとあなたの子らにとって最も聖なる物 となる。

10あなたはそれを至聖所で食べなければならない。 すべての男子はそれを食べなければならない。それ はあなたにとって聖なるものである。

11これはあなたのものである。イスラエルの子らの 奉納物すべてと共に、彼らの奉納物である奉納物で ある。わたしはこれをあなたと、あなたと共にいる あなたの息子、娘たちに永久の定めとして与えた。 あなたの家の清い者は皆これを食べてもよい。

12彼らが主にささげる初穂である油と、ぶどう酒と 小麦の最も良いものはすべて、わたしはあなたに与 えた。

13彼らが主に携えて来るその地で最初に実ったもの は、すべてあなたのものとなり、あなたの家の清い 者はみなそれを食べることができる。

14イスラエルにおいて奉納されたものはすべてあな たのものとなる。

15人が主のもとに携えて来る、肉なるものの皮を剥 いだものはすべて、人でも家畜でも、あなたのもの となる。ただし、人の初子は必ず贖わなければなら ない。また、汚れた家畜の初子も贖わなければなら ない。

16か月以上たってから買い戻すべきものは、あな たの見積りに従って、聖所のシェケル、すなわち二 十ゲラに従って五シェケルの金で買い戻さなければ ならない。

17ただし、牛の初子、羊の初子、または山羊の初子 は、買い戻してはならぬ。それらは聖なる物だから である。その血を祭壇に振りかけ、その脂肪を火に よる供え物として焼いて、主に香ばしいかおりとし なければならない。

18彼らの肉はあなたのものとなる。それは、波の胸 肉と右肩のようにあなたのものである。

19イスラエルの子らが主にささげる聖なる供え物は すべて、わたしはあなたと、あなたと共にいるあな たの息子、娘たちに永遠の定めとして与える。これ は主の前に、あなたと、あなたとあなたの子孫とに 対して永遠に結ばれる塩の契約である。

20主はアロンに言われた。「あなたは彼らの土地に 相続地を持たない。また彼らの間に何の割り当ても 持たない。わたしはイスラエルの人々の中であなた の割り当て地、あなたの相続地である。」

21見よ、わたしはレビの子孫に、会見の幕屋の奉仕 という彼らの奉仕に対する報いとして、イスラエル における十分のを相続地として与えた。

22また、イスラエルの子らは今後、会見の幕屋に近 づいてはならない。そうでないと、罪を負って死ぬ ことになるからである。

23しかし、レビ人は会見の幕屋の奉仕を行い、その 罪を負わなければならない。イスラエルの子らの間 では、彼らに相続地がないことは、代々永遠の定め となる。

24しかし、イスラエルの人々が主にささげる十分の は、わたしはレビ人に相続地として与えた。それ ゆえ、わたしは彼らに言った、「イスラエルの人々 の中には、彼らは相続地を持たないであろう」。

25主はモセに言われた、

26レビ人にこう言いなさい。「あなたがたが、わた しがあなたがたの相続地としてイスラエルの人々か ら与えた十分のの分を受け取ったとき、その十分 の一の十分の一を、主にささげ物としてささげなけ ればならない。

27そして、このあなたの奉納物は、脱穀場の穀物や、 酒ぶねの満ちたものと同様に、あなたに数えられな ければならない。

28あなたがたも、イスラエルの子らから受け取る十 分ののすべてのささげ物の中から、主にささげ物 をささげなければならない。そして、その中から主 へのささげ物を祭司アロンに渡さなければならない。

29あなたがたは、すべての供え物の中から、主への あらゆるささげ物、すなわち、その最上のもの、す なわち、その聖別されたものをささげなければなら ない。

30それゆえ、あなたは彼らに言いなさい、『あなた がたがその最上のものを取り出すとき、それはレビ 人にとって、打ち場の収穫物、また酒ぶねの収穫物 と同じように数えられるであろう。

31あなたがたは、家族とともに、どこでもそれを食 べなければならない。それは会見の幕屋でのあなた がたの奉仕に対する報酬だからである。

32あなたがたは、その中から最良のものを取り出す とき、それによって罪を負うことはない。また、イ スラエルの子らの聖なる物を汚してはならない。そ うしないと、あなたがたは死ぬであろう。

第19章

1主はモーセとアロンに言われた、

2これは主が命じられた律法の規定である。イスラエ ルの人々に告げて、汚れがなく、傷がなく、くびき を負ったことのない赤い雌牛をあなたのところに連 れて来させなさい。

3祭司エレアザルに彼女を渡し、宿営の外に連れ出さ せ、だれかが祭司の前で彼女を殺させなければなら ない。

4祭司エレアザルは指で彼女の血を取り、会見の幕屋 の前にその血を七度振りかけなければならない。

5そして、その雌牛を自分の目の前で焼き捨てなけれ ばならない。その皮と肉と血と糞とを焼き捨てなけ ればならない。

6祭司は香柏の木とヒソプと緋糸を取って、雌牛の焼 かれた火の中に投げ入れなければならない。

7それから祭司は衣服を洗い、水で身を清め、その後 宿営に入る。祭司は夕方まで汚れた者となる。

8それを焼く者は、その衣服を水で洗い、その身を水 に浸さなければならない。その者は夕方まで汚れる であろう。

9清い者は雌牛の灰を集め、宿営の外の清い場所にそ れを置き、イスラエルの子らの会衆のために、罪を 清める水として保存しなければならない。

10雌牛の灰を集める者は衣服を洗わなければならな い。夕まで汚れた者となる。これはイスラエルの 人々と、彼らの間に寄留する寄留者にとって永遠の 定めである。

11人の死体に触れた者は七日間汚れる。

12彼は三日目にそれをもって身を清めなければなら ない。七日目には清くなるであろう。しかし、三日

数字 目に身を清めないなら、七日目には清くならないで あろう。

13死んだ人の死体に触れて身を清めない者は、主の 幕屋を汚す者である。その人はイスラエルから断た れる。その人に清めの水が振りかけられなかったか ら、その人は汚れている。その人の汚れは今も残っ ている。

14人が天幕の中で死んだ場合の律法は次のとおりで ある。天幕に入る者と、天幕の中にいるものはすべ て七日間汚れる。

15また、覆いをしていない開いた器はすべて汚れて いる。

16また野原で剣で殺された者、死体、人の骨、ある いは墓に触れる者は、七日間汚れるであろう。

17また、汚れた人のためには、罪を清めるために焼 かれた雌牛の灰を取り、それに水を入れなければな らない。

18清い者はヒソプを取って水に浸し、それを天幕と すべての器とそこにいた人々と、骨や殺された者や 死んだ者や墓に触れた者とに振りかけなければなら ない。

19そして清い人は三日目と七日目に汚れた者に水を 振りかけなければならない。七日目に身を清め、衣 服を洗い、水に身を浸して、夕方には清くなければ ならない。

20しかし、汚れていて、身を清めない人は、会衆の 中から断たれなければならない。主の聖所を汚した からである。その人には清めの水が振りかけられて いないので、その人は汚れている。

21彼らにとって永遠の定めとして、清めの水を振り かける者は衣服を洗わなければならない。また、清 めの水に触れる者は夕方まで汚れる。

22汚れた人が触れるものはすべて汚れる。また、そ れに触れる魂も夕方まで汚れる。

第20章

1そこでイスラエルの人々、すなわち全会衆は第一の 月にツィン砂漠に着き、民はカデシュに住んだ。ミ リアムはそこで死に、そこに葬られた。

2会衆には水がなかったので、彼らは集まってモーセ とアロンに敵対した。

3民はモーセに嘆願して言った。「私たちの同胞が主 の前で死んだとき、私たちも死んでいたらよかった のに。」

4なぜあなたがたは主の会衆をこの荒野に導き上って、 われわれとわれわれの家畜をそこで死なせようとす るのか。

5なぜ、あなたがたはわたしたちをエジプトから連れ 出し、この悪い所に連れて来たのか。そこには種も、 いちじくも、ぶどうも、ざくろもない。飲む水もな い。

6モーセとアロンは会衆の前から出て、会見の幕屋の 入口に行き、ひれ伏した。すると、主の栄光が彼ら に現れた。

7主はモーセに言われた、

8あなたは杖を取り、あなたとあなたの兄弟アロンと 共に会衆を集め、彼らの目の前で岩に告げなさい。 岩は水を出すでしょう。あなたも彼らのために岩か ら水を出すでしょう。会衆とその家畜に水を飲ませ なさい。

9モセは主が命じられたとおり、主の前から杖を取 りました。

10モーセとアロンは会衆を岩の前に集め、彼らに言 った。「反逆者たちよ、聞きなさい。私たちはこの 岩から水を汲まなければならないのか。

11モーセは手を上げ、杖で岩を二度打った。すると 水が豊かに流れ出たので、会衆とその家畜もそれを 飲んだ。

12主はモーセとアロンに言われた。「あなたたちは わたしを信じず、イスラエルの子らの目の前でわた しを聖別しなかったから、わたしが彼らに与えた地 に、この会衆を導き入れることはできない。」

13これはメリバの水である。イスラエルの子らが主 と争ったので、主は彼らによって聖別されたのであ る。

14モーセはカデシュからエドムの王に使者を遣わし た。「あなたの兄弟イスラエルはこう言います。 『あなたは、わたしたちに降りかかった苦難をこと ごとくご存じです。

15私たちの先祖はエジプトに下り、私たちは長い間 エジプトに住んでいましたが、エジプト人は私たち と私たちの先祖を苦しめました。

16私たちが主に叫ぶと、主は私たちの声を聞き、天 使を遣わして、私たちをエジプトから連れ出してく ださいました。今、私たちはあなたの国境の果てに ある町、カデシュにいます。

17どうぞ、あなたの国を通らせてください。私たち は野原やぶどう畑を通らず、井戸の水も飲みません。 私たちは王の大路を通り、あなたの国境を通過する まで右にも左にも曲がらないでしょう。

18エドムは彼に言った、「あなたは私のところを通 ってはならない。そうしないと、私は剣を持って出 て来て、あなたに立ち向かうだろう。」

19イスラエルの人々は彼に言った、「私たちは大路 を通って行きます。私と私の家畜があなたの水を飲 むなら、その代価を支払います。私はただ、何もせ ずに、ただ歩いて通るだけです」。

20彼は言った、「あなたは通ってはならぬ」。エド ムは大軍と強い軍勢を率いて彼に向かって出てきた。

21こうしてエドムはイスラエルにその国境を通るこ とを拒んだので、イスラエルはエドムから背を向け た。

22イスラエルの人々、すなわち全会衆はカデシュか ら旅立ってホル山に着いた。

23主はエドムの地の近くのホル山でモーセとアロン に言われた、

24アロンはその民のもとに集められる。あなたがた がメリバの水のところでわたしの言葉に背いたため、

数字

彼はわたしがイスラエルの子らに与えた地に入るこ とはできない。

25アロンとその子エレアザルを連れてホル山に登り なさい。

26アロンの衣服を脱がせて、その子エレアザルに着 せなさい。アロンはその民のもとに集められ、そこ で死ぬであろう。

27モセは主が命じられたとおりに行い、全会衆の 見ている前でホル山に登った。

28モーセはアロンの衣服を脱がせて、その子エレア ザルに着せた。アロンは山の頂で死んだ。そしてモ ーセとエレアザルは山から下ってきた。

29会衆は皆、アロンが死んだのを見て、イスラエル の全家と共に三十日間アロンのために嘆いた。

第21章

1南に住んでいたカナン人の王アラドは、イスラエル が斥候の道を通って来たという知らせを聞いて、イ スラエルと戦い、そのうちの何人かを捕虜にした。

2イスラエルは主に誓いを立てて言った、「もしあな たが本当にこの民を私の手に引き渡されるなら、私 は彼らの町々をことごとく滅ぼします。」

3主はイスラエルの声を聞き入れ、カナン人を引き渡 されたので、彼らはカナン人とその町々をことごと く滅ぼした。そして主はその場所の名をホルマと名 付けた。

4彼らはホル山から紅海の道を通って旅立ち、エドム の地を巡った。民の心は道のゆえに大いに落胆した。

5民は神とモーセに逆らって言った。「なぜ、わたし たちをエジプトから連れ出して、荒野で死なせよう とするのか。パンもなく、水もない。わたしたちは このささやかなパンをも忌み嫌う。」

6主は民の中に火の蛇を送られたので、蛇は民を噛み、 イスラエルの民の多くが死んだ。

7そこで民はモーセのもとに来て言った。「私たちは 主とあなたに対して罪を犯しました。どうか主に祈 って、蛇を私たちから取り去ってください。」モー セは民のために祈った。

8主はモセに言われた、「火の蛇を造り、それを旗 ざおの上に掲げよ。それにかまれた者はみな、それ を見ると生きるであろう。」

9モーセは青銅の蛇を造り、それを旗竿の上につけた。

すると、蛇にかまれた者も、その青銅の蛇を見ると 生き残った。

10イスラエルの人々は進軍してオボテに陣取った。

11彼らはオボテから旅立ち、日の出る方のモアブの 前の荒野にあるイヤバリムに宿営した。

12彼らはそこから移動してザレドの谷に陣を敷いた。

13彼らはそこから移動して、アモリ人の領地から続 く荒野にあるアルノン川の向こう側に陣を敷いた。 アルノン川はモアブとアモリ人の間にあるモアブの 国境である。

14それゆえ、主の戦いの書にはこう記されている。 「主が紅海とアルノン川でなさったことは、

15アルの住まいに下り、モアブの国境に接する谷川 の流れのほとりに。

16彼らはそこからベエルへ行った。そこは主がモ セに言われた井戸である。「民を集めよ。わたしは 彼らに水を与えよう。」

17そのときイスラエルはこの歌を歌った、「泉よ、 湧き出でよ。これにむかって歌え。

18君主たちは井戸を掘り、民の貴族たちは立法者の 指示に従って杖でそれを掘り、荒野からマタナへ向 かった。

19マタナからナハリエルまで、ナハリエルからバモ テまで、

20モアブの地にある谷のバモテから、荒野に面する ピスガの頂まで。

21イスラエルは使者をアモリ人の王シホンに遣わし て言った。

22わたしにあなたの国を通らせてください。わたし たちは畑にもぶどう畑にも行きません。井戸の水を 飲むこともありません。王の大路を通って、あなた の領土を過ぎるまで行きます。

23シホンはイスラエルが自分の領土を通過すること を許さなかった。シホンは民を皆集め、荒野に出て イスラエルと戦い、ヤハツに行ってイスラエルと戦 った。

24イスラエルは剣の刃で彼を打ち破り、アルノンか らヤボク、さらにはアンモンの子孫に至るまでの彼 の領土を占領した。アンモンの子孫の国境は強固で あったからである。

25そしてイスラエルはこれらの町々をすべて占領し、 アモリ人のすべての町々、ヘシュボンとそのすべて の村々に住んだ。

26ヘシュボンはアモリ人の王シホンの町であった。 シホンはモアブの以前の王と戦い、その全領土をア ルノンに至るまでその手から奪い取ったのである。

27それゆえ、ことわざを語る者たちは言う、「ヘシ ュボンに来よ。シホンの町を建て直し、備えよ」。

28ヘシュボンから火が出て、シホンの町から炎が出 て、モアブのアルとアルノンの高き所の君主たちを 焼き尽くしたからだ。

29モアブよ、汝は災いだ。ケモシュの民よ、汝は滅 ぼされる。彼は逃れた息子たちと娘たちを捕虜とし てアモリ人の王シホンに渡した。

30われわれは彼らを撃ち、ヘシュボンはディボンに まで滅ぼし、ノパにまで彼らを滅ぼし、メデバにま で達した。

31こうしてイスラエルはアモリ人の地に住んだ。

32モーセはヤゼルを探らせ、その村々を占領し、そ こにいたアモリ人を追い払った。

33彼らは方向を変えてバシャンの道を通って上って 行った。バシャンの王オグは、そのすべての民を率 いてエドレイで戦い、彼らを迎え撃った。

34主はモーセに言われた、「彼を恐れてはならない。 わたしは彼と、彼のすべての民と、彼の国とをあな たの手に引き渡した。あなたはヘシュボンに住んで

数字 いたアモリ人の王シホンにしたように、彼にもしな ければならない。」

35そこで彼らは彼と彼の息子たち、および彼のすべ ての民を、生き残った者が人もいなくなるまで打 ち殺し、彼の土地を占領した。

第22章

1イスラエルの人々は進軍して、ヨルダン川のこちら 側、エリコの近くのモアブの平野に陣を敷いた。

2ツィッポルの子バラクはイスラエルがアモリ人に対 して行ったすべてのことを見た。

3モアブは民の数が多かったので、非常に恐れ、イス ラエルの子らのことで悩んだ。

4モアブはミディアンの長老たちに言った。「今、こ の集団は、牛が野の草をなめるように、我々の周囲 にいるものをみななめるだろう。」当時、ツィポル の子バラクがモアブ人の王であった。

5そこで彼は、ベオルの子バラムに使者を遣わし、そ の民の土地の川のほとりにあるペトルに呼び寄せて 言わせた。「見よ、エジプトから出てきた民がいま す。彼らは地の面を覆い、わたしに向かい合って住 んでいます。

6それゆえ、今、この民を呪ってください。彼らはわ たしよりも強大です。おそらくわたしは勝って、彼 らを打ち倒し、この地から追い出すことができるで しょう。あなたが祝福する者は祝福され、あなたが 呪う者は呪われることをわたしは知っています。

7モアブの長老たちとミディアンの長老たちは占いの 報酬を手にして出発し、バラムのもとに来てバラク の言葉を彼に告げた。

8彼は彼らに言った、「今夜ここに泊まりなさい。主 がわたしに告げられるとおりに、あなたがたに知ら せましょう」。モアブの君たちはバラムのもとに泊 まった。

9神はバラムに臨んで言われた、「あなたと緒にい るこの人たちはだれですか。

10バラムは神に言った、「モアブの王ツィポルの子 バラクが私に人をやってこう言いました、

11見よ、エジプトから出て来た民が、地の面を覆っ ている。今、来て、わたしのために彼らを呪いなさ い。わたしはおそらく彼らに打ち勝ち、彼らを追い 払うことができるであろう。

12神はバラムに言われた、「あなたは彼らと一緒に 行ってはならない。またその民を呪ってはならない。 彼らは祝福されているからだ。」

13朝になってバラムは起きて、バラクの君たちに言 った。「あなたたちは自分の国へ帰りなさい。主は わたしにあなたたちと緒に行くことを許してくだ さらないのです。」

14モアブの君たちは立ち上がり、バラクのところへ 行って言った、「バラムは我々と緒に来ることを 拒否しています。

15バラクは、彼らよりもさらに多くの、さらに名誉 ある君主たちを再び遣わした。

16彼らはバラムのもとに来て言った、「ツィポルの 子バラクはこう言っています、『どうか、何事も妨 げずにわたしのところに来てください。

17わたしはあなたを大いに栄誉に就かせ、あなたが わたしに言うことは何でもしよう。それで、どうぞ 来て、この民をわたしのために呪ってください。

18バラムはバラクの家来たちに答えて言った。「た とえバラクが銀や金で家を満ち溢れさせても、私は 私の神、主の言葉を越えて、それ以上のことやそれ 以下のことをすることはできません。

19それで、今、あなたがたも今夜ここにとどまって、 主がわたしに何を言われるかを、わたしがもっと知 りたいと思うようにしてください。

20神は夜、バラムに現れて言った、「もし人々があ なたを呼びに来たら、立って彼らと共に行きなさい。 しかし、わたしがあなたに告げる言葉は、あなたは 行わなければならない」。

21バラムは朝起きて、ろばに鞍を置き、モアブの君 たちと共に出発した。

22彼が出かけたので、神は怒りを発した。主の使い は彼に対する敵として道に立ちはだかった。彼はろ ばに乗っており、二人の召使いも彼と共にいた。

23ろばは主の使いが道に立っていて、その手に抜き 身の剣を持っているのを見て、ろばは道からそれて 野原へ行ってしまいました。バラムはろばを打って 道に戻そうとしました。

24ところが、主の使いはぶどう畑の道に立っていた。 その道のこちら側には石垣があり、向こう側にも石 垣があった。

25ろばは主の使いを見ると、壁に向かって突き進み、 バラムの足を壁に押しつけたので、バラムは再びろ ばを打った。

26主の使いはさらに進んで、右にも左にも曲がるこ とのできない狭い所に立った。

27ろばは主の使いを見ると、バラムの下に倒れた。 バラムは怒りを発し、杖でろばを打った。

28主がろばの口を開かれたので、ろばはバラムに言 った、「私があなたに何をしたというのですか。あ なたは三度も私を打ったのですか。

29バラムはろばに言った。「お前が私を侮辱したか らだ。私の手に剣があれば、今、お前を殺せるの に。」

30ろばはバラムに言った。「私はあなたのろばでは ありませんか。私があなたのものとなった時から今 日まで、あなたはこれに乗ってこられました。私が あなたにそのようなことをしたことがあります か。」バラムは言った。「いいえ、違います。」

31主はバラムの目を開かれたので、バラムは主の使 いが道に立っているのを見て、その手に抜き身の剣 を持っていた。バラムは頭を下げてひれ伏した。

32主の使いは彼に言った、「なぜ、あなたは三度も ろばを打ったのか。見よ、私はあなたに立ち向かう ために出てきたのだ。あなたの道は私の前に曲がっ ているからだ。

33ろばはわたしを見て、三度もわたしから身を引い た。もしろばがわたしから身を引いていなければ、 わたしはきっと今あなたを殺し、ろばを生かしてお いたであろう。

34バラムは主の使いに言った、「わたしは罪を犯し ました。あなたがわたしの邪魔をしていたとは知り ませんでした。それで、もしそれがあなたの気に入 らないのなら、わたしは立ち返ります」。

35主の使いはバラムに言った。「その人々と共に行 きなさい。ただし、わたしがあなたに告げる言葉だ けを語れ。」そこでバラムはバラクの君たちと共に 出発した。

36バラクはバラムが来たと聞いて、彼を迎えに出て、 アルノン川の境界にあるモアブの町まで行った。

37バラクはバラムに言った。「わたしはあなたを招 くために、しきりに人をつかわしたではないか。な ぜあなたはわたしのところに来なかったのか。わた しはあなたを栄誉ある者とすることができないの か。」

38バラムはバラクに言った。「わたしはあなたのと ころに参りました。今、わたしには何かを言う力が あるでしょうか。神がわたしの口に授けられた言葉 を、わたしは語りましょう。」

39バラムはバラクと共に出発し、キルヤテ・フゾテに 着いた。

40バラクは牛と羊を献げ、バラムと彼と共にいた首 長たちにそれを贈った。

41翌日、バラクはバラムを連れてバアルの高き所に 登り、そこから民の最後の部分を見ようとした。

第23章

1バラムはバラクに言った。「ここに七つの祭壇を築 き、七頭の雄牛と七頭の雄羊を用意してくださ い。」

2バラクはバラムの言ったとおりにした。バラクとバ ラムはそれぞれの祭壇に雄牛と雄羊を頭ずつ捧げ た。

3バラムはバラクに言った。「あなたの全焼のいけに えのそばに立っていなさい。わたしは行きます。主 がわたしに会いに来られるかもしれません。主がわ たしに示されることは何でも、あなたに告げましょ う。」そしてバラムは高い所へ行った。

4神はバラムに会って言われた、「わたしは七つの祭 壇を設け、それぞれの祭壇に雄牛と雄羊を一頭ずつ 捧げた。」

5主はバラムの口に言葉を授けて言われた、「バラク のもとに帰ってこう言いなさい」。

6そこで彼が彼のもとに帰ってみると、彼とモアブの すべての君たちは、彼の全焼のいけにえのそばに立 っていた。

7彼はたとえ話を続けて言った、「モアブの王バラク は、わたしをアラムから、東の山地から連れ出して 言った、『さあ、わたしをヤコブと呪い、イスラエ ルを侮辱せよ。

8神が呪わなかった者を、どうしてわたしは呪うこと ができようか。主が侮られたことのない者を、どう してわたしは侮ることができようか。

9わたしは岩の頂から彼を見、山々の上から彼を見つ める。見よ、その民は独りで住み、諸国民の中に数 えられないであろう。

10だれがヤコブの塵を数えることができようか。イ スラエルの四分のの人数を数えることができよう か。わたしを義人の死に方のように死なせ、わたし の終わりを彼のようにさせてください。

11バラクはバラムに言った。「あなたはわたしに何 をしたのか。わたしは敵を呪うためにあなたを選ん だのに、あなたは彼らをことごとく祝福したの だ。」

12彼は答えて言った、「主がわたしの口に授けられ た言葉を語るには、わたしは注意しなければならな いのではないですか。

13バラクは彼に言った。「どうぞ、私と一緒に他の 場所へ行きなさい。そこから彼らを見てください。 あなたは彼らの端だけを見るでしょうが、すべてを 見ることはできないでしょう。そしてそこから彼ら を呪ってください。」

14彼は彼をゾフィムの野、ピスガの頂に連れて行き、 七つの祭壇を築き、それぞれの祭壇に雄牛と雄羊を 頭ずつ捧げた。

15彼はバラクに言った。「わたしはあそこで主とお 会いしますが、あなたはここで全焼のいけにえのそ ばに立っていなさい。」

16主はバラムに会い、彼の口に言葉を授けて言われ た、「再びバラクのもとへ行ってこう言いなさい。

17バラクが彼のところに来ると、彼は全焼のいけに えのそばに立っており、モアブの君たちも彼と共に いた。バラクは彼に言った、「主は何を言われたの か」。

18そこで彼はたとえ話をして言った。「バラクよ、 立ち上がって聞け。ツィポルの子よ、わたしの言う ことに耳を傾けよ。

19神は人ではないから、偽りを言うことはない。人 の子ではないから、悔い改めることはない。神が言 われたら、それをなさないことがあろうか。神が語 ったら、それを果たさないことがあろうか。

20見よ、わたしは祝福せよという命令を受けた。そ して主は祝福された。わたしはそれを覆すことはで きない。

21主はヤコブの中に不義を見ず、イスラエルの中に 邪悪を見なかった。主の神は彼とともにおられ、王 の叫びが彼らの中に響いている。

22神は彼らをエジプトから導き出した。彼にはユニ コーンのような力がある。

23確かに、ヤコブに対しては魔術はなく、イスラエ ルに対しては占いはない。この時に応じて、ヤコブ とイスラエルについて、「神は何をなさったのか」 と言われるであろう。

数字

24見よ、民は大きな獅子のように立ち上がり、若い 獅子のように立ち上がる。彼は獲物を食べ、殺され た者の血を飲むまでは伏さない。

25バラクはバラムに言った。「彼らを呪っても、祝 福してもいけません。」

26しかしバラムはバラクに答えて言った、「主がわ たしに命じられたことはみな、わたしがしなければ ならないと、わたしはあなたに告げたではないか。

27バラクはバラムに言った。「さあ、あなたをほか の所へ連れて行こう。もしかすると、あなたはそこ から彼らを呪ってわたしに渡してくれるかもしれな い。」

28バラクはバラムを荒野に面したペオルの頂上に連 れて行った。

29バラムはバラクに言った。「ここに七つの祭壇を 築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊を用意してくださ い。」

30バラクはバラムの言ったとおりにして、すべての 祭壇に雄牛と雄羊を頭ずつ捧げた。

第24章

1バラムは主がイスラエルを祝福することを喜ばれた のを見て、他の時のように魔法を求めに行くことは せず、荒野の方へ向かった。

2バラムは目を上げて、イスラエルが部族ごとに天幕 に住んでいるのを見た。すると、神の霊が彼の上に 臨んだ。

3そこで彼はたとえ話をして言った、「ベオルの子バ ラムは言いました、そして目の開いている人は言い ました。

4神の言葉を聞いた者、全能者の幻を見た者、昏睡状 態に陥ったが目は開いていた者が言った。

5ヤコブよ、あなたの天幕はなんと麗しいことか。イ スラエルよ、あなたの幕屋はなんと麗しいことか。

6彼らは谷のように広がり、川岸の庭園のように、主 が植えたアロエの木のように、水辺の杉の木のよう に広がる。

7彼はその桶から水を注ぎ、その子孫は多くの水の中 に住み、その王はアガグよりも高くなり、その王国 は高められる。

8神は彼をエジプトから導き出された。彼はユニコー ンのような力を持っている。彼は敵である諸国の民 を食い尽くし、その骨を砕き、矢で彼らを刺し貫く。

9彼は獅子のように伏し、大きな獅子のように横たわ った。だれが彼を起こせようか。あなたを祝福する 者は祝福され、あなたを呪う者は呪われる。

10バラクはバラムに対して怒りを発し、両手を打ち 鳴らしてバラクはバラムに言った。「わたしは敵を 呪うためにあなたを呼んだのに、あなたは三度も彼 らを祝福したのだ。」

11それゆえ、今、あなたは自分の居場所へ逃げなさ い。わたしはあなたを大いに栄誉に就かせようと思 っていたのに、主はあなたに栄誉を与えられないよ うにされたのです。

12バラムはバラクに言った。「わたしは、あなたが わたしに遣わした使者たちにも、こうは言いません でしたか。

13たとえバラクが銀や金で満ちた家を私に与えたと しても、私は主の命令を越えて、自分の思うままに 善も悪も行うことはできません。しかし、主が言わ れたことを私は語るでしょうか。

14見よ、今、わたしはわたしの民のところに行く。 それゆえ、来なさい。わたしは、この民が後の日に あなたの民に何をするかをあなたに告げよう。

15そこで彼はたとえ話をして言った、「ベオルの子 バラムは言いました、そして目の開いている人は言 いました。

16神の言葉を聞き、いと高き方の知識を知り、全能 者の幻を見た者は、夢うつつに陥りながらも目は開 いていた。

17わたしは彼を見るであろうが、今ではない。わた しは彼を見ようが、近くではない。ヤコブから一つ の星が出で、イスラエルからつの杖が上がり、モ アブの隅々を撃ち、シェトの子らをことごとく滅ぼ すであろう。

18エドムは敵の所有地となり、セイルもまた敵の所 有地となる。イスラエルは勇敢に戦う。

19ヤコブから支配者が現れ、町に残っている者を滅 ぼすであろう。

20彼はアマレクを見て、たとえを語り、こう言った。 「アマレクは諸国の民の先祖であった。しかし、彼 の最後は永遠に滅びるであろう。」

21彼はケニ人を見て、たとえを語り、こう言った。 「あなたの住まいは堅固で、あなたは岩の中に巣を 作っている。

22しかし、ケニ人は滅ぼされ、ついにはアシュルが あなたたちを捕虜として連れ去るであろう。

23そこでイエスはたとえを話して言われた、「ああ、 神がこのようなことをなさるとき、だれが生き残ろ うか。」

24キテムの海岸から船が来て、アシュルを苦しめ、 エベルを苦しめる。彼もまた永遠に滅びるであろう。

25バラムは立ち上がって自分の場所へ帰り、バラク もまた去って行った。

第25章

1イスラエルはシッテムに住み、民はモアブの娘たち と淫行を犯し始めた。

2彼らは民を彼らの神々に犠牲をささげるよう呼びか けた。民はそれを食べ、彼らの神々にひれ伏した。

3イスラエルはバアル・ペオルに従い、主の怒りがイ スラエルに対して燃え上がった。

4主はモーセに言われた、「民の首をことごとく取っ て、主の前に太陽に向かって吊るし上げよ。そうす れば主の激しい怒りがイスラエルから遠ざかるであ ろう」。

5モーセはイスラエルの裁判官たちに言った。「バア ル・ペオルに加わっていた部下たちを、おのおの殺し なさい。」

6すると、モーセとイスラエル人の全会衆が会見の幕 屋の入口の前で泣いているのを見て、イスラエル人 の子らのひとりが来て、ミディアン人の女を自分の 兄弟たちのところに連れて来た。

7祭司アロンの子エレアザルの子ピネハスはそれを見 て、会衆の中から立ち上がり、手に槍を取り、

8彼はイスラエルの男を追って天幕に入り、イスラエ ルの男と女の両者を腹から突き刺した。こうして、 イスラエルの子らに降りかかる災いは止まった。

9そして、その疫病で死んだ者は二万四千人であった。

10主はモセに言われた、

11祭司アロンの子エレアザルの子ピネハスは、イス ラエルの子らの中でわたしのために熱心であったが、 わたしの怒りを彼らから遠ざけたので、わたしはイ スラエルの子らをわたしのねたみによって滅ぼすこ とはなかった。

12それゆえ、言いなさい。「見よ、わたしは彼に平 和の契約を与える。

13そして、彼と彼の後の子孫は、永遠の祭司職の契 約を受けるであろう。彼は神に対して熱心であり、 イスラエルの子らのために罪の償いをしたからであ る。

14さて、ミディアン人の女と共に殺されたイスラエ ル人の名はジムリといい、シメオン人の族の長老 サルの子であった。

15殺されたミディアン人の女の名はコズビといい、 ツルの娘であった。ツルはミディアンの族の長で あり、族の長の家系の出身であった。

16主はモーセに言われた、

17ミディアン人を苦しめ、彼らを打ち倒せ。

18彼らはペオルの事と、ペオルのゆえに疫病の日に 殺された彼らの姉妹、ミディアンの君主の娘コズビ の事で、策略をもってあなたを惑わしている。

第26章

1疫病が起こった後、主はモセと祭司アロンの子エ レアザルに言われた。

2イスラエルの子らの全会衆のうち、父祖の家系に属 する二十歳以上の者、すなわちイスラエルにおいて 戦争に出ることのできる者全員を数えなさい。

3モーセと祭司エレアザルはエリコに近いヨルダン川 沿いのモアブの平野で彼らと話して言った。

4主がモーセと、エジプトの地から出たイスラエルの 人々に命じられたとおり、民のうち二十歳以上の者 を数えなさい。

5イスラエルの長子ルベン:ルベンの子孫。ハノクか らハノク族が生まれ、パルからパル族が生まれた。

6ヘツロンからはヘツロン人の氏族が出、カルミから はカルミ人の氏族が出た。

7これらはルベン人の氏族である。数えられた者は四 万三千七百三十人であった。

8パルの子らはエリアブ。

9エリアブの子らは、ネムエル、ダタン、アビラムで ある。これは会衆の中で名高いダタンとアビラムの ことである。彼らはコラと共にモーセとアロンに敵 対し、主に敵対した。

10そして地は口を開いて彼らをコラと共に飲み込み、 その団は死に、そのとき火は二百五十人の男を焼 き尽くした。そして彼らはしるしとなった。

11それにもかかわらず、コラの子らは死ななかった。

12シメオンの子孫は、その氏族によれば、ネムエル からはネムエル人の氏族、ヤミンからはヤミン人の 氏族、ヤキンからはヤキン人の氏族、

13ゼラからはゼラ人の氏族が出、シャウルからはシ ャウル人の氏族が出。

14これらはシメオン人の氏族であって、二万二千二 百人である。

15ガドの子孫は、その氏族によれば、ゼフォンから はゼフォン人の氏族、ハギからはハギ人の氏族、シ ュニからはシュニ人の氏族、

16オズニからはオズニ族が出、エリからはエリ族が 出、

17アロドからはアロド人の氏族が出、アレリからは アレリ人の氏族が出た。

18これらはガドの子孫の氏族であり、数えられた者 は四万五百人であった。

19ユダの子らはエルとオナンであった。エルとオナ ンはカナンの地で死んだ。

20ユダの子孫は、その氏族によれば、シェラからは シェラニ人の氏族が出、ペレツからはペレツ人の氏 族が出、ゼラからはゼレフ人の氏族が出た。

21ペレツの子孫は、ヘツロンからはヘツロン人の氏 族が出、ハムルからはハムル人の氏族が出た。

22これらはユダの氏族であり、数えられた者は七万 六千五百人であった。

23イッサカルの子孫は、その氏族によれば、トラか らはトラ人の氏族が出、プアからはプニ人の氏族が 出、

24ヤシュブからはヤシュブ人の氏族が出、シムロン からはシムロン人の氏族が出た。

25これらはイッサカルの氏族であり、数えられた者 は七万四千三百人であった。

26ゼブルンの子孫は、その氏族によれば、セレデか らはサルデ人の氏族が出、エロンからはエロン人の 氏族が出、ヤフレエルからはヤフレエル人の氏族が 出た。

27これらはゼブルン人の氏族であり、数えられた者 は六千五百人であった。

28ヨセフの子らは、その氏族によればマナセとエフ ライムであった。

29マナセの子孫のうち、マキルからはマキル人の氏 族が生まれ、マキルからはギレアデが生まれ、ギレ アデからはギレアデ人の氏族が生まれた。

30これらはギレアデの子孫である。イエゼルからは イエゼル人の氏族が出、ヘレクからはヘレク人の氏 族が出、

31アスリエルからはアスリエル人の氏族が、シケム からはシケム人の氏族が出た。

32シェミダからはシェミダ人の氏族が、ヘフェルか らはヘフェル人の氏族が出た。

33ヘフェルの子ゼロフハデには息子がおらず、娘た ちだけであった。ゼロフハデの娘たちの名はマフラ、 ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァといった。

34これらはマナセの氏族であって、数えられた者は 五万二千七百人であった。

35これらはエフライムの子孫であり、その氏族によ れば、シュテラからはシュタル人の氏族、ベケルか らはバク人の氏族、タハンからはタハン人の氏族で ある。

36シュテラの子孫は次のとおりである。すなわち、 エランからはエラン族が出た。

37これらはエフライムの子孫の氏族であり、数えら れた者は三万二千五百人であった。これらはヨセフ の子孫であり、その氏族は次のとおりである。

38ベニヤミンの子孫は、その氏族によれば、ベラか らはベラ人の氏族、アシュベルからはアシュベル人 の氏族、アヒラムからはアヒラム人の氏族、

39シュファムからはシュファム人の氏族が出、フフ ァムからはフファム人の氏族が出。

40ベラの子らはアルドとナアマンである。アルドか らはアルド族が生まれ、ナアマンからはナアマン族 が生まれた。

41これらはベニヤミンの子孫であり、その氏族ごと に数えられた者は四万五千六百人であった。

42これらはダンの子孫であり、その氏族は次のとお りである。シュハムからはシュハム人の氏族が出生 した。これらはダンの氏族であり、その氏族は次の とおりである。

43シュハム族のすべての家族は、数えられた者によ れば、七万四千四百人であった。

44アシェルの子孫は、その氏族によれば、ジムナか らはジムニ人の氏族、エズイからはエズイ人の氏族、 ベリアからはベリ人の氏族であった。

45ベリアの子孫のうち、ヘベルからはヘベル人の氏 族が出、マルキエルからはマルキエル人の氏族が出 た。

46アシェルの娘の名はサラといった。

47これらは、数えられたアシェルの子孫の氏族であ る。その数は五万三千四百人であった。

48ナフタリの子孫は、その氏族によれば、ヤフジエ ルからはヤフジエル人の氏族、グニからはグニ人の 氏族、

49イエゼルからはイエゼル人の氏族が出、シレムか らはシレム人の氏族が出。

50これらはナフタリの氏族であり、その氏族ごとに 数えられた者は四万五千四百人であった。

51これらはイスラエルの子らのうち、数えられた者 たちであり、六十万一千七百三十人であった。

52主はモセに言われた、

53土地は、その名の数に応じて相続地として彼らに 分け与えられる。

54多くの人には多くの相続地を与え、少ない人には 少ない相続地を与えなければならない。各人に、そ の数えられた者に応じて相続地が与えられる。

55しかし、その土地はくじによって分けられ、彼ら は父祖の部族の名に従って相続する。

56くじによって、その所有地は多数の者と少数の者 とに分けられるであろう。

57レビ人のうち、氏族ごとに数えられた者は次のと おりである。ゲルションからはゲルション人の氏族、 コハテからはコハテ人の氏族、メラリからはメラリ 人の氏族。

58これらはレビ人の氏族である。リブニ人の氏族、 ヘブロン人の氏族、マフリ人の氏族、ムシ人の氏族、 コラテ人の氏族。コハテはアムラムを生んだ。

59アムラムの妻の名はヨケベドといい、レビの娘で あった。彼女の母はエジプトでレビに彼女を産んだ。 彼女はアムラムにアロンとモーセ、および彼らの姉 妹ミリアムを産んだ。

60アロンにはナダブ、アビフ、エレアザル、イタマ ルが生まれた。

61ナダブとアビフは主の前に異火を捧げたので死ん だ。

62彼らのうち数えられた者は二万三千人で、すべて 一か月以上の男子であった。彼らはイスラエルの子 らの中に数えられなかった。イスラエルの子らの中 に相続地が与えられていなかったからである。

63これらは、モーセと祭司エレアザルによって数え られた者たちである。彼らはエリコに近いヨルダン 川沿いのモアブの平野でイスラエルの子らを数えた。

64しかし、モセと祭司アロンがシナイの荒野でイ スラエルの子らを数えた時、数えられた者は彼らの 中に人もいなかった。

65主は彼らについて、「彼らは必ず荒野で死ぬ」と 言われた。そして彼らの中には、エフンネの子カレ ブとヌンの子ヨシュアのほかは、ひとりも残らなか った。

第27章

1次に、ヨセフの子マナセの氏族に属する、ヘフェル の子、ギレアデの子、マキルの子、マナセの子であ るゼロフハドの娘たちが来た。その娘たちの名は、 マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァである。

2彼らは会見の幕屋の入口で、モーセと祭司エレアザ ルと首長たちと全会衆の前に立って言った。

3私たちの父は荒野で死にました。彼はコラと共に主 に敵対して集まった者たちの仲間にはいませんでし たが、自分の罪の中で死に、息子がいませんでした。

4わたしたちの父には息子がいないという理由で、ど うしてその名が一族の間で廃されていなければなら ないのでしょうか。それゆえ、わたしたちの父の兄 弟たちの中に、わたしたちに土地を与えてください。

5モーセは彼らの訴えを主の前に訴えた。

6主はモーセに言われた、

7ゼロフハドの娘たちの言うことは正しい。あなたは 必ず彼女たちに、父の兄弟たちとともに相続地を与 えなければならない。また、彼女たちに父の相続地 を譲り渡さなければならない。

8あなたはイスラエルの人々に告げて言いなさい。

『もし人が死んで、息子がなかったら、その相続地 を娘に与えなければならない。

9もし彼に娘がいないならば、彼の相続地を彼の兄弟 たちに与えなければならない。

10もし彼に兄弟がいなければ、彼の相続地を父の兄 弟に与えなければならない。

11もし彼の父に兄弟がいないならば、あなたたちは 彼の相続地を彼の族の次の親族に与え、彼がそれ を所有するであろう。これは主がモセに命じられ たとおり、イスラエルの人々に対する裁きの定めと なるであろう。

12主はモーセに言われた、「あなたはこのアバリム 山に登り、わたしがイスラエルの人々に与えた地を 見なさい。

13あなたがそれを見たなら、あなたもまた、あなた の兄弟アロンが集められたように、あなたの民に加 えられるであろう。

14あなたがたは、ツィン砂漠で会衆の争いのさなか、 わたしの命令に背き、彼らの目の前で水をもってわ たしを聖別しようとした。その水とはツィン荒野の カデシュにあるメリバの水のことである。

15モーセは主に言った。

16主よ、すべての肉なるものの霊の神よ、会衆の上 にひとりの人を任命してください。

17だれが彼らの前に出て行き、だれが彼らの前に入 り、だれが彼らを導き出し、だれが彼らを連れ戻す か。それは主の会衆が羊飼いのいない羊のようでな くなるためである。

18主はモーセに言われた、「あなたはヌンの子ヨシ ュア、すなわち霊の宿っている人を連れて行き、彼 の上に手を置きなさい。

19彼を祭司エレアザルと全会衆の前に立たせ、彼ら の前で彼に命令を与えなさい。

20あなたはあなたの栄誉の部を彼に与えなければ ならない。そうすればイスラエルの子らの全会衆は 従順になるであろう。

21彼は祭司エレアザルの前に立ち、エレアザルは主 の前でウリムの裁きについて彼のために助言を求め る。エレアザルの言うとおりに出入りしなければな らない。彼と彼と共にいるイスラエルのすべての 人々、すなわち全会衆も。

22モーセは主が命じられたとおりにし、ヨシュアを 連れて祭司エレアザルと全会衆の前に立たせた。

23彼は彼の上に手を置いて、主がモーセを通して命 じられたとおりに、彼に命令を下した。

第28章

1主はモーセに言われた、

数字

2イスラエルの人々に命じて言いなさい。わたしの供 え物、わたしの火による供え物のためのパン、わた しへの香ばしいかおりは、時が来れば、守ってわた しにささげなければならない。

3あなたは彼らに言いなさい、『これはあなたがたが 主にささげる火による供え物である。すなわち、傷 のない歳の子羊二頭を、常供えの燔祭として毎日 ささげなさい。

4頭の子羊は朝にささげ、他の頭は夕方にささげ なければならない。

5また、穀物の供え物として、小麦粉一エパの十分の 一に、砕いた油一ヒンの四分の一を混ぜる。

6これはシナイ山で定められた常供え物であり、香ば しいかおり、主への火による供え物としてささげら れるものである。

7その注ぎの供え物は、子羊頭につきヒンの四分 の一とする。あなたは聖なる場所で、注ぎの供え物 として主に強いぶどう酒を注がせなければならない。

8もう頭の子羊は夕方にささげなければならない。 朝の穀物のささげ物、またその注ぎのささげ物とし て、火による供え物として主にささげなければなら ない。

9安息日には、一歳の傷のない子羊二頭と、穀物の供 え物として小麦粉十分の一エパ二頭に油を混ぜたも のと、それに伴う注ぎの供え物とを用意し、

10これは、常供えの全焼のいけにえとその注ぎのさ さげ物のほかに、安息日ごとにささげる全焼のいけ にえである。

11あなたがたは、月の初めに、主に全焼のいけにえ をささげなければならない。すなわち、若い雄牛二 頭、雄羊頭、傷のない歳の子羊七頭である。

12雄牛頭につき、穀物の供え物として小麦粉十分 の三エパに油を混ぜたもの。また、雄羊頭につき、 穀物の供え物として小麦粉十分の二エパに油を混ぜ たもの。

13また、油を混ぜた小麦粉十分のエパを子羊頭 の穀物の供え物として、主への火による供え物とし て、香ばしいかおりの全焼の供え物としてささげた。

14彼らの注ぎの供え物は、雄牛頭につきぶどう酒 半ヒン、雄羊一頭につき一ヒンの三分の一、子羊一 頭につき一ヒンの四分の一とする。これは一年中、 毎月の全焼の供え物である。

15また、常供の全焼のいけにえと注ぎのささげ物の ほかに、主への罪のためのいけにえとして雄やぎ 頭をささげなければならない。

16第一の月の十四日は主の過越祭である。

17この月の十五日は祭りであり、七日間、種を入れ ないパンを食べなければならない。

18第の日には聖会が開かれる。そこにはいかなる 労働もしてはならない。

19ただし、あなたがたは主に全焼のいけにえとして、 若い雄牛二頭、雄羊一頭、一歳の子羊七頭を火によ る犠牲としてささげなければならない。それらはあ なたがたにとって傷のないものでなければならない。

数字

20彼らの穀物の供え物は、油を混ぜた小麦粉でなけ ればならない。雄牛頭につき十分の三エパ、雄羊 頭につき十分の二エパを供えなければならない。

21七頭の子羊ごとに十分のエパを献げなければな らない。

22また、あなたたちのために罪の償いをするための 罪のいけにえとして、やぎ頭を用意しなさい。

23あなたたちは、常供の全焼のいけにえとして朝に ささげる全焼のいけにえのほかに、これらをささげ なければならない。

24このように、あなたたちは七日間毎日、火による 供え物の肉を主にささげなければならない。それは、

常供えの燔祭と注ぎの供え物のほかにささげなけれ ばならない。

25七日目には聖会を開かなければならない。いかな る労働もしてはならない。

26また、初穂の日、すなわち、あなたがたが新しい 穀物のささげ物を主にささげる日には、あなたがた の週が過ぎた後、聖なる会合を開かなければならな い。いかなる労働もしてはならない。

27ただし、あなたがたは主に香ばしいかおりとして 全焼のいけにえをささげなければならない。すなわ ち、若い雄牛二頭、雄羊一頭、一歳の子羊七頭であ る。

28また、彼らの穀物の供え物として、油を混ぜた小 麦粉を雄牛頭につき十分の三エパ、雄羊頭につ き十分の二エパとし、

29七頭の子羊のうち頭につき十分のエパを与え、

30また、あなたたちのために罪の償いをするために、 やぎの子頭を用意しなさい。

31常供えの燔祭、穀物の供え物(これらは傷のない ものでなければならない)、および注ぎの供え物の ほかに、これらを献げなければならない。

第29章

1第七の月の日に、あなたたちは聖会を開かなけれ ばならない。あなたたちはいかなる労働もしてはな らない。それはあなたたちのためにラッパを吹く日 である。

2あなたがたは主に香ばしいかおりとして全焼のいけ にえをささげなければならない。すなわち、若い雄 牛頭、雄羊頭、傷のない歳の子羊七頭である。

3彼らの穀物の供え物は、油を混ぜた小麦粉で、雄牛 一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二 エパである。

4七頭の子羊のうち頭につき十分のエパとする。

5また、あなたたちのために罪の償いをするために、 雄やぎ頭を罪の供え物として与えなさい。

6月ごとの全焼のいけにえ、その穀物のささげ物、日 ごとの全焼のいけにえ、その穀物のささげ物、およ びそれらの注ぎのささげ物は、それぞれの慣例に従 って、主への火によるいけにえとして、香ばしいか おりとしてささげなければならない。

7この第七月の十日に、あなたたちは聖会を開き、自 分の魂を苦しめなければならない。その間、いかな る仕事もしてはならない。

8しかし、あなたたちは主に香ばしいかおりとして全 焼のいけにえをささげなければならない。すなわち、 若い雄牛一頭、雄羊一頭、一歳の子羊七頭である。 それらはあなたたちにとって傷のないものでなけれ ばならない。

9彼らの穀物の供え物は、油を混ぜた小麦粉で、雄牛 頭につき十分の三エパ、雄羊頭につき十分の二 エパである。

10七頭の子羊のうち一頭につき十分の一エパを与え なさい。

11罪のためのいけにえとして雄やぎ頭。これは、 罪を償うためのいけにえ、常供の全焼のいけにえ、 その穀物のささげ物、およびそれらの注ぎのささげ 物のほかにささげられる。

12第七の月の十五日に聖会を開かなければならない。 いかなる労働もしてはならない。また主のために七 日間祭りを行わなければならない。

13あなたがたは、火による香ばしいかおりの供え物 として、主にささげる全焼の供え物、すなわち若い 雄牛十三頭、雄羊二頭、一歳の子羊十四頭をささげ なければならない。それらは傷のないものでなけれ ばならない。

14彼らの穀物の供え物は、油を混ぜた小麦粉で、雄 牛十三頭にはそれぞれ十分の三エパ、雄羊二頭には それぞれ十分の二エパ、

15そして、十四匹の子羊のそれぞれに十分の一エパ を与えた。

16また、常供えの燔祭、穀物のささげ物、灌祭のほ かに、罪のためのささげ物として雄やぎ頭をささ げなさい。

17二日目には、若い雄牛十二頭、雄羊二頭、傷のな い一歳の子羊十四頭をささげなければならない。

18雄牛、雄羊、子羊のための穀物の供え物と注ぎの 供え物は、その数に応じて、次のとおりにしなけれ ばならない。

19また、常供えの燔祭とその穀物の供え物および注 ぎの供え物のほかに、罪のための供え物として雄や ぎ一頭をささげなさい。

20三日目には雄牛十頭、雄羊二頭、傷のない歳 の子羊十四頭。

21雄牛、雄羊、子羊のための穀物の供え物と注ぎの 供え物は、その数に応じて、次のとおりにしなけれ ばならない。

22また、常供えの燔祭、穀物のささげ物、灌祭のほ かに、罪のためのささげ物としてやぎ頭をささげ なければならない。

23四日目には雄牛十頭、雄羊二頭、傷のない歳の 子羊十四頭をささげた。

24雄牛、雄羊、子羊のための穀物の供え物と注ぎの 供え物は、その数に応じて、次のとおりにしなけれ ばならない。

数字

25また、罪のためのいけにえとして、雄やぎ一頭を、 常供えの全焼のいけにえ、穀物のささげ物、灌祭の ほかにささげなければならない。

26五日目には雄牛九頭、雄羊二頭、歳の傷のない 子羊十四頭をささげた。

27雄牛、雄羊、子羊のための穀物の供え物と注ぎの 供え物は、その数に応じて、次のとおりにしなけれ ばならない。

28また、常供えの燔祭、穀物のささげ物、灌祭のほ かに、罪のためのささげ物としてやぎ頭をささげ なければならない。

29六日目には雄牛八頭、雄羊二頭、傷のない一歳の 子羊十四頭をささげた。

30雄牛、雄羊、子羊のための穀物の供え物と注ぎの 供え物は、その数に応じて、次のとおりにしなけれ ばならない。

31また、常供えの燔祭、穀物のささげ物、灌祭のほ かに、罪のためのささげ物としてやぎ一頭をささげ なければならない。

32第七日目には雄牛七頭、雄羊二頭、傷のない歳 の子羊十四頭をささげなさい。

33雄牛、雄羊、子羊のための穀物の供え物と注ぎの 供え物は、その数に応じて、次のとおりにしなけれ ばならない。

34また、常供えの燔祭、穀物のささげ物、灌祭のほ かに、罪のためのささげ物としてやぎ頭をささげ なければならない。

35八日目には聖会を開かなければならない。そこに はいかなる労働もしてはならない。

36ただし、あなたがたは主に香ばしいかおりの火に よる供え物として全焼のいけにえをささげなければ ならない。すなわち雄牛頭、雄羊頭、傷のない 歳の子羊七頭である。

37雄牛、雄羊、子羊のための穀物の供え物と注ぎの 供え物は、その数に応じて、次のとおりにしなけれ ばならない。

38また、常供えの燔祭、穀物のささげ物、灌祭のほ かに、罪のためのささげ物としてやぎ頭をささげ なければならない。

39あなたがたは、定められた祭りのときに、あなた がたの誓願の供え物、自発の供え物のほかに、全焼 の供え物、穀物の供え物、注ぎの供え物、和解の供 え物として、これらのことを主に行わなければなら ない。

40モーセは主がモーセに命じられたことをすべてイ スラエルの人々に告げた。

第30章

1モーセはイスラエルの人々について部族の長たちに 語った、「これは主が命じられたことである。」

2人が主に誓願を立て、あるいは誓いを立てて自分の 魂を縛る場合には、その言葉を破ってはならない。 すべて自分の口から出たことを行わなければならな い。

3女も、若いときに父の家にいるとき、主に誓願を立 てて、契約を結ぶならば、

4父は彼女の誓願と、彼女が自分の魂を縛った契約と を聞いて、彼女に対して黙っていなければならない。 そうすれば、彼女の誓願はすべて有効となり、彼女 が自分の魂を縛った契約もすべて有効となる。

5しかし、もし父が聞いた日に彼女を許さないならば、 彼女が立てた誓願や、彼女が結んだ契約はどれも無 効となる。主は父が彼女を許さなかったことを赦さ れるであろう。

6また、もし彼女に夫がいたなら、彼女が誓願を立て たり、自分の口から何かを発して自分の魂を縛った りしたとき、

7夫はそれを聞いて、聞いたその日に彼女に黙ってい た。そのとき、彼女の誓願は有効となり、彼女が自 分の魂を縛った束縛は有効となる。

8しかし、もし夫がそれを聞いた日にそれを禁じたな らば、夫は彼女が立てた誓願と、彼女が自分の命を 縛って口にした誓願を無効にしなければならない。 主は彼女を赦されるであろう。

9しかし、やもめや離婚された女が、その魂を縛って 立てた誓願は、すべて彼女にとって有効である。

10もし彼女が夫の家で誓願を立てたり、誓いを立て て自分の魂を縛ったりしたならば、

11夫はそれを聞いて、彼女に黙って、拒まなかった。 そのとき、彼女のすべての誓願は有効となり、彼女 が自分の魂を縛ったすべての契約は有効となる。

12しかし、もし夫がそれを聞いた日に、それを完全 に無効にしてしまったならば、彼女の誓願、あるい は彼女の魂の絆について彼女の口から出たものはす べて無効となる。彼女の夫がそれを無効にしたので ある。主は彼女を赦されるであろう。

13あらゆる誓願、また魂を苦しめるあらゆる拘束力 のある誓いは、夫がそれを実行することも、あるい は夫がそれを無効にすることもできる。

14しかし、もし夫が日々彼女に対して全く黙ってい るならば、彼は彼女の立てたすべての誓願、または 彼女に対するすべての約束を有効とする。彼はそれ を聞いた日に彼女に対して黙っていたのだから、そ れを有効とするのである。

15しかし、もし彼がそれを聞いた後、それを無効に すれば、彼は彼女の罪を負うことになる。

16これらは主がモセに命じられた掟である。夫と その妻の間、また父とその父の家にいるまだ若い娘 の間についてである。

第31章

1主はモーセに言われた、

2イスラエルの子らのためにミディアン人を討ちなさ い。その後、あなたはあなたの民に集められるであ ろう。

3モーセは民に言った。「あなたたちのうちの何人か を武装させて戦いに臨ませ、ミディアン人に向かっ

数字 て行かせ、ミディアン人の主の仇討ちをさせなさ い。」

4イスラエルのすべての部族の中から、部族ごとに千 人ずつを戦争に送りなさい。

5こうしてイスラエルの千人隊の中から、各部族から 千人ずつ、合計一万二千人が戦いのために武装して 救出された。

6モセは各部族から千人ずつ、祭司エレアザルの子 ピネハスを、聖なる楽器と吹き鳴らすラッパを手に 持たせて戦いに遣わした。

7彼らは主がモーセに命じたとおりにミディアン人と 戦い、すべての男子を殺した。

8彼らは、殺された残りの者たちのほかに、ミディア ンの王たちも殺した。すなわち、エビ、レケム、ツ ル、フル、レバの五人のミディアンの王たちである。 また、ベオルの子バラムも剣で殺した。

9イスラエルの人々は、ミディアンの女たちとその子 供たちを皆捕虜にし、また、彼らの家畜、羊の群れ、 財産をすべて奪い取った。

10そして彼らは、自分たちの住んでいたすべての 町々と、その立派な城を火で焼き払った。

11そして彼らは、人間と家畜のあらゆる戦利品と獲 物を奪い取った。

12彼らは捕虜と略奪品と分捕り物を、エリコに近い ヨルダン川沿いのモアブの平野の陣営にいるモセ と祭司エレアザルとイスラエルの子らの会衆のもと に携えて来た。

13モーセと祭司エレアザル、および会衆の長たちは 皆、陣営の外に出て彼らを迎えた。

14モセは、戦いから帰ってきた軍の指揮官たち、 すなわち千人隊の長たちと百人隊の長たちに怒った。

15モーセは彼らに言った、「あなたがたは女たちを みな生かしておいたのか。

16見よ、彼らはバラムの計略によってイスラエルの 子らにペオルの事に関して主に対して罪を犯させた ので、主の会衆の中に疫病が起こった。

17それゆえ、今、幼子たちのうちの男子をみな殺し、 男と寝て男を知った女をみな殺せ。

18しかし、男と寝て男を知らなかった女の子供は、 すべてあなたたちのために生かしておきなさい。

19そして、あなたたちは七日間、宿営の外に留まり なさい。人を殺した者、または殺された者に触れた 者は、三日目と七日目に、自分と捕虜を清めなさい。

20あなたがたのすべての衣服、すべての皮細工、す べての山羊の毛細工、およびすべての木細工を清め なさい。

21祭司エレアザルは戦いに出た戦士たちに言った、 「これは主がモセに命じられた律法の規定である。

22ただ金、銀、青銅、鉄、錫、鉛、

23火に耐えられるものはすべて、火の中を通さなけ ればならない。そうすれば、それは清められる。し かし、それは清めの水で清められなければならない。

火に耐えられないものはすべて、水の中を通さなけ ればならない。

24七日目に衣服を洗って清め、その後宿営に入るこ とができる。

25主はモセに言われた、

26あなたと祭司エレアザル、会衆の長老たちは、捕 らえられた人と家畜の獲物の合計を記録せよ。

27そして、その獲物を二つに分けなさい。戦いに出 て戦いを挑んだ者たちと、会衆全体とに分けなさい。

28戦いに出た戦士たちから、主に貢ぎ物を徴収しな さい。すなわち、人、牛、ろば、羊を合わせて五百 頭につき頭ずつである。

29あなたは彼らの半分のうちからそれを取り、主へ の奉納物として祭司エレアザルに渡しなさい。

30イスラエルの子らの半分のうちから、人、牛、ろ ば、羊の群れなど、あらゆる家畜のうちから五十ず つを取って、主の幕屋の務めを守るレビ人に与えな さい。

31モーセと祭司エレアザルは主がモーセに命じたと おりにした。

32兵士たちが捕えた残りの戦利品は羊六十七万五千 頭であった。

33牛は七万二千頭、

34ろば七千頭、

35そして、男と寝て男を知らなかった女たちは全部 で三万二千人であった。

36そして、戦いに出た彼らの半分の分は、羊三十万 七千五百匹であった。

37主への貢ぎ物は羊六百七十五頭であった。

38牛は三万六千頭あり、そのうち主への貢ぎ物は七 十二頭であった。

39ろばは三万五百頭あり、そのうち主への貢ぎ物は 七十頭であった。

40その数は万六千人であった。そのうち主への貢 ぎ物は三十二人であった。

41モーセは主がモーセに命じたとおり、主への奉納 物である貢ぎ物を祭司エレアザルに渡した。

42モセが戦争に参加した者たちから分けたイスラ エルの子らの半分のうち、

43(会衆の半分は羊三十万三千七千五百頭であった。

44そして三万六千頭の牛、

45ろば三万五百頭、

46そして一万六千人。

47モセはイスラエルの子らの半分の中から、人と 家畜とを合わせて五十ずつ取って、主の幕屋の務め を守っていたレビ人に与えた。主がモーセに命じら れたとおりである。

48そして、軍勢の千人隊を率いる役人たち、千人隊 の長たち、百人隊の長たちがモーセのもとに近寄っ て来た。

49彼らはモーセに言った、「しもべらは、私たちの 管理下にある戦士たちの総数を調べましたが、私た ちの中には人も欠けていません。

50そこで私たちは、それぞれが得た金の飾り、鎖、 腕輪、指輪、耳輪、石板などの供え物を主にささげ、 主の前に私たちの魂の償いをしました。

51モーセと祭司エレアザルは彼らから金、すなわち 細工された宝石をすべて取った。

52千人隊の長たちと百人隊の長たちが主にささげた 供え物の金は全部で万六千七百五十シェケルであ った。

53(戦士たちはそれぞれ自分のために戦利品を奪い 取っていたからである。)

54モセと祭司エレアザルは千人隊長と百人隊長の 金を取り、それを会見の幕屋に携えて入り、主の前 にイスラエルの子らの記念とした。

第32章

1ルベン族とガド族には、非常に多くの家畜があった。

彼らがヤゼルの地とギレアデの地を見ると、そこは 家畜を飼うのにちょうどよい場所であった。

2ガドの子孫とルベンの子孫は来て、モセと祭司エ レアザルと会衆の長たちに言った。

3アタロテ、ディボン、ヤゼル、ニムラ、ヘシュボン、 エレアレ、シェバム、ネボ、ベオン、

4主がイスラエルの会衆の前で撃たれた地は家畜の土 地であり、あなたのしもべたちは家畜を所有してい る。

5彼らは言った、「それゆえ、もし私たちがあなたの 前に恵みを得たのであれば、この地をあなたのしも べたちに所有地として与えてください。そして、私 たちにヨルダンを渡らせないでください」。

6モーセはガドの子孫とルベンの子孫に言った。「あ なたがたの兄弟たちが戦争に出かけているのに、あ なたがたはここに座っているのですか。

7なぜあなたがたはイスラエルの子らの心をくじいて、 主が彼らに与えられた地に渡ることを妨げようとす るのか。

8わたしがカデシュ・バルネアからあなたたちの先祖 たちを遣わして、その地を視察させたとき、彼らは そのようにした。

9彼らはエシュコルの谷に上って、その地を見て、イ スラエルの人々の心を落胆させ、主が彼らに与えら れた地に入ることを禁じた。

10すると主は怒りを発し、誓って言われた。

11エジプトから上って来た者のうち、二十歳以上の 者は、わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓っ た地を見ることはできない。彼らがわたしに全く従 わなかったからである。

12ただし、ケニジ人エフネの子カレブと、ヌンの子 ヨシュアだけは除きなさい。彼らは主に従い続けた からである。

13主はイスラエルに対して怒りを発し、彼らを四十 年の間荒野にさまよわせ、主の目に悪を行なったす べての世代を滅ぼされた。

14見よ、あなたたちは先祖たちに代わって立ち上が り、罪深い者たちの増加となり、イスラエルに対す る主の激しい怒りをさらに増大させている。

15もしあなたがたが彼に従うのをやめるなら、彼は 再び彼らを荒野に残し、あなたがたはこの民をこと ごとく滅ぼすであろう。

16彼らは彼のところに来て言った、「わたしたちは ここに家畜のために羊の囲いを建て、子どもたちの ために町を建てましょう。

17しかし、われわれはイスラエルの子らをその場所 に導き入れるまで、武装して彼らの前に出陣する。 そして、われわれの幼子らは、その地の住民のため に、堅固な町々に住むであろう。

18イスラエルの子らがそれぞれ自分の相続地を受け 継ぐまでは、私たちは自分の家に帰りません。

19わたしたちはヨルダン川の向こう側、またその向 こう側では、彼らと共に相続地を相続しません。わ たしたちの相続地は、ヨルダン川のこちら側、東側 にあるからです。

20モーセは彼らに言った。「もしあなたがたがこの 事を行い、主の前に武装して戦いに行くならば、

21あなたがたはみな武装してヨルダン川を渡り、主 の前に立ち、主が敵を御前から追い払うまで、

22そして、その地は主の前に征服され、その後、あ なたがたは帰って来て、主の前に、またイスラエル の前に罪のない者となるであろう。そして、この地 は主の前にあなたがたの所有地となるであろう。

23しかし、もしあなたがたがそうしないなら、見よ、 あなたがたは主に対して罪を犯したことになる。そ して、あなたがたの罪は必ずあなたがたに明らかに なるであろう。

24あなたの幼子たちのために町を建て、あなたの羊 のために囲いを建て、あなたの口から出たことを行 え。

25ガドの子孫とルベンの子孫はモーセに言った、 「しもべらは主君の命令どおりに行います」。

26わたしたちの子供たち、わたしたちの妻たち、わ たしたちの羊の群れ、わたしたちの家畜はすべて、 ギレアデの町々にいるであろう。

27しかし、あなたの家来たちは、おのおの武装して 主の前に渡り、わが主が仰せのとおり、戦いに臨む でしょう。

28そこでモーセは彼らについて、祭司エレアザルと ヌンの子ヨシュア、およびイスラエルの子らの部族 の長老たちに命じた。

29モセは彼らに言った。「ガド族とルベン族が、 おのおの主の前に武装して、あなたがたと共にヨル ダン川を渡り、その地があなたがたの前に征服され るならば、あなたがたはギレアデの地を彼らに領地 として与えなければならない。

30しかし、もし彼らがあなたたちと共に武装して渡 らないならば、彼らはカナンの地であなたたちの間 で領地を持つことになる。

31ガドの子孫とルベンの子孫は答えて言った、「主 がしもべらに言われたとおりにいたします」。

32私たちは主の前に武装してカナンの地に渡り、ヨ ルダン川のこちら側にある私たちの相続地を私たち のものにします。

33モーセは、ガドの子孫、ルベンの子孫、およびヨ セフの子マナセの部族の半分に、アモリ人の王シホ ンの王国とバシャンの王オグの王国、すなわちその 周囲の地方の町々を含むその地を与えた。

34ガドの子孫はディボン、アタロテ、アロエルを建 て直し、

35アトロテ、ショファン、ヤアゼル、ヨグベハ、

36ベテニムラとベテハランは城壁のある町々であり、 羊の囲い場もあった。

37ルベンの子孫はヘシュボン、エレアレ、キルヤタ イムを再建し、

38またネボ、バアルメオン(その名前は変えられ た)、シブマ。そして彼らが建てた町々には他の名 前が付けられた。

39マナセの子マキルの子孫はギレアデに行き、それ を占領し、そこにいたアモリ人を追い払った。

40モーセはギレアデをマナセの子マキルに与えたの で、彼はそこに住んだ。

41マナセの子ヤイルは行って、そこにある小さな 町々を占領し、それをハボテヤイルと名付けた。

42ノバは行ってケナトとその村々を占領し、自分の 名にちなんでノバと名付けた。

第33章

1これらは、モーセとアロンの指揮のもと、軍隊を率 いてエジプトの地から出発したイスラエルの人々の 旅路である。

2モセは主の命令に従って、彼らの旅程に従って、 彼らの出立を記録した。これは彼らの出立に従った 旅程である。

3彼らは第の月、第の月の十五日にラメセスを出 発した。過越の翌日、イスラエルの子らはすべての エジプト人の目の前で、高らかに出て行った。

4エジプト人は主が彼らの間で打った初子をみな葬っ た。主は彼らの神々にも裁きを下された。

5イスラエルの人々はラメセスから出発してスコテに 陣を敷いた。

6彼らはスコテを出発して、荒野の端にあるエタムに 宿営した。

7彼らはエタムから出立して、バアルツェフォンの前 のピハヒロテに引き返し、ミグドルの前に宿営した。

8彼らはピハヒロテの前から出発し、海の真ん中を通 って荒野に入り、エタムの荒野を三日間旅して、マ ラに宿営した。

9彼らはマラから旅立ってエリムに着いた。エリムに は水の湧き出る十二の泉と七十本のなつめやしの木 があった。彼らはそこに宿営した。

10彼らはエリムから移動して、紅海のほとりに宿営 した。

11彼らは紅海から出航して、シンの荒野に宿営した。

12彼らはシンの荒野から旅立ってドフカに宿営した。

13彼らはドフカを出発してアルシュに宿営した。

14彼らはアルシュから移動してレフィディムに宿営 したが、そこには民の飲む水がなかった。

15彼らはレフィディムを出発してシナイの荒野に宿 営した。

16彼らはシナイの荒野を出てキブロテ・ハッタアワに 陣を取った。

17彼らはキブロテ・ハッタアワを出発してハゼロテに 宿営した。

18彼らはハゼロテを出発してリトマに宿営した。

19彼らはリトマから出発してリンモンパレツに宿営 した。

20彼らはリンモン・パレツを出発してリブナに宿営し た。

21彼らはリブナを出立してリッサに陣を敷いた。

22彼らはリッサから旅立ってケヘラタに宿営した。

23彼らはケヘラタから出発してシャフェル山に宿営 した。

24彼らはシャフェル山から移動してハラダに陣取っ た。

25彼らはハラダから移動してマクヘロテに陣取った。

26彼らはマケロテから移動してタハテに宿営した。

27彼らはタハテから出発してタラに宿営した。

28彼らはタラから移動してミテカに宿営した。

29彼らはミテカから出発してハシュモナに宿営した。

30彼らはハシュモナを出発してモセロテに宿営した。

31彼らはモセロテを出発してベネヤアカンに宿営し た。

32彼らはベネヤアカンから移動してホルハギドガド に陣取った。

33彼らはホル・ハギドガドから出発してヨトバタに宿 営した。

34彼らはヨトバタから移動してエブロナに宿営した。

35彼らはエブロナを出発してエツヨン・ガベルに宿営 した。

36彼らはエツヨン・ガベルから移動して、カデシュの ツィン荒野に陣を取った。

37彼らはカデシュから移動して、エドムの地の端に あるホル山に陣を敷いた。

38祭司アロンは主の命令によりホル山に登り、イス ラエルの子らがエジプトの地から出てから四十年目、 五月日にそこで死んだ。

39アロンはホル山で死んだとき百二十三歳であった。

40南のカナンの地に住んでいたカナン人アラド王は、 イスラエルの子らが来たことを聞いた。

41彼らはホル山を出発してザルモナに宿営した。

42彼らはザルモナを出発してプノンに宿営した。

43彼らはプノンを出発してオボテに宿営した。

44彼らはオボテから出発して、モアブの国境にある イヤバリムに宿営した。

45彼らはイムから出発してディボンガドに宿営した。

46彼らはディボンガドから移動して、アルモンド・デ ィブラタイムに宿営した。

47彼らはアルモンド・ディブラタイムから移動し、ネ ボの前のアバリムの山地に陣を敷いた。

48彼らはアバリムの山地から出発し、エリコに近い ヨルダン川沿いのモアブの平野に陣を取った。

49彼らはヨルダン川のほとり、ベテ・エシモテからモ アブの平野のアベル・シティムまで陣を敷いた。

50主はエリコに近いヨルダン川沿いのモアブの平野 でモーセに言われた。

51イスラエルの人々に告げて言いなさい。あなたが たがヨルダンを渡ってカナンの地に入るとき、

52そのとき、あなたたちはその地の住民を皆あなた たちの前から追い払い、彼らのすべての像と、すべ ての鋳た像を破壊し、彼らのすべての高き所を完全 に破壊しなければならない。

53あなたがたはその地の住民を追い出してそこに住 むであろう。わたしはあなたがたにその地を所有さ せるために与えたのである。

54あなたがたは、くじによってその土地を相続地と してあなたがたの家族に分けなければならない。あ なたがたの家族が多い者には、相続地を多く与え、 少ない者には、相続地を少なく与えなければならな い。それぞれの相続地は、くじに当たった場所にあ り、あなたがたの父祖の部族に従って相続する。

55しかし、もしあなたがたがその地の住民をあなた がたの前から追い出さないならば、あなたがたが残 した者たちは、あなたがたの目にはとげとなり、わ き腹にはいばらとなり、あなたがたの住む地であな たがたを悩ますであろう。

56わたしが彼らにしようと思っていたことを、あな たたちにもするであろう。

第34章

1主はモーセに言われた、

2イスラエルの人々に命じて言いなさい。あなたがた がカナンの地に入るとき、カナンの地とその周辺の 土地があなたがたの相続地となる。

3あなたの南の境界は、ツィン荒野からエドムの海岸 に至り、あなたの南の境界は、東の塩の海の端の海 岸となる。

4あなたがたの境界は南からアクラビムの坂道に転じ てツィンに至り、その境界は南からカデシュ・バルネ アに至り、ハザルアダルに進み、アズモンに至り、

5その境界線はアズモンからエジプトの川まで引かれ、 その出口は海に至る。

6西の境については、大海があなたたちの境となる。 これがあなたたちの西の境となる。

7これがあなたたちの北の境界となる。大海からホル 山を指し示せ。

8ホル山からハマトの入口まで、あなたの境界を定め なさい。その境界の終わりはゼダデに至る。

9その境界はジフロンにまで続き、その出口はハザ ル・レナンに至る。これがあなたがたの北の境界とな る。

10あなたがたはハザルエナンからシェファムまでの 東の境界を定めなければならない。

11その境界はシェファムからアインの東のリブラに 下り、その境界は東に下ってキネレテの海の岸に達 する。

12その境界はヨルダン川に下り、その出口は塩の海 に至る。これがあなたの領土とその周囲の領域とな る。

13モーセはイスラエルの人々に命じて言った。「こ れはあなたがたがくじによって相続する土地であり、 主が九つの部族と半部族に与えるように命じられた ものである。

14ルベンの子孫の部族は、その父祖の家に従って相 続地を受け、ガドの子孫の部族は、その父祖の家に 従って相続地を受け、またマナセの部族の半分も相 続地を受けた。

15二つの部族と半部族は、ヨルダン川のこちら側、 エリコの東、日の出る方のところで相続地を受け取 りました。

16主はモーセに言われた、

17あなたがたのために土地を分ける人々の名は、祭 司エレアザルとヌンの子ヨシュアである。

18あなたたちは部族ごとに一人の君主を選び、その 土地を相続地として分割しなければならない。

19その人たちの名前は次のとおりである。ユダ族か らはエフネの子カレブ。

20シメオン族からはアミフドの子シェムエル。

21ベニヤミン族からはキスロンの子エリダド。

22ダン族の族長はヨグリの子ブッキ。

23マナセ族の部族では、ヨセフの子孫の長はエポデ の子ハンニエルである。

24エフライム族の族長はシフタンの子ケムエル。

25ゼブルン族の族長はパルナクの子エリザファン。

26イッサカル族の族長はアザンの子パルティエル。

27アシェル族の族長は、シェロミの子アヒフド。

28ナフタリ族の族長はアミフドの子ペダヘル。

29これらは主がカナンの地でイスラエルの子らに相 続地を分けるように命じた者たちである。

第35章

1主はエリコに近いヨルダン川沿いのモアブの平野で モーセに言われた。

2イスラエルの人々に命じて、彼らが住むべき所有地 の相続地からレビ人へ町々を与えさせなさい。また、 周囲の町々の放牧地もレビ人に与えなければならな い。

3彼らは町々に住み、その郊外は彼らの家畜、財産、 すべての獣の住処となる。

4あなたがたがレビ人に与える町々の郊外の区域は、 町の城壁から外側に千キュビトの範囲に及ばなけ ればならない。

5あなたがたは町の外から東の方に二千キュビト、南 の方に二千キュビト、西の方に二千キュビト、北の 方に二千キュビトを測らなければならない。町は中 央にあり、これが彼らにとって町の郊外となる。

6あなたがたがレビ人に与える町々の中には、人を殺 した者が逃げるための避難用の町が六つある。また、 それに四十二の町を加えなければならない。

7あなたがたがレビ人に与える町は全部で四十八の町 であり、その放牧地も合わせて与えなければならな い。

8あなたがたが与える町々は、イスラエルの子らの所 有地となる。多く持っている者からは多く与え、少 なく持っている者からは少なく与えなければならな い。おのおのが受け継いだ相続地に応じて、レビ人 にその町々を与えなければならない。

9主はモーセに言われた、

10イスラエルの人々に告げて言いなさい。あなたが たがヨルダンを渡ってカナンの地に入るとき、

11そのとき、あなたたちは、あなたたちのために避 難都市を定めなければならない。それは、不意に人 を殺した殺人者がそこに逃げるためである。

12これらは、あなたがたにとって、復讐する者から の避難場所となる町々である。殺人者が会衆の前に 立って裁判を受けるまでは、死なないようにするた めである。

13あなたがたが与えるこれらの町々のうち、六つの 町を避難所として与えなさい。

14あなたたちはヨルダン川のこちら側に三つの町を 与え、またカナンの地にも三つの町を与えて、避難 の町としなければならない。

15これら六つの町は、イスラエルの人々と、彼らの 中にいる寄留者、寄留者にとっての避難所となる。

それは、うっかり人を殺した者が皆、そこに逃げ込 むためである。

16鉄の刃物で人を殺したなら、彼は殺人者である。 その殺人者は必ず死刑に処せられなければならない。

17石を投げて彼を殺し、彼が死んだなら、彼は殺人 者である。その殺人者は必ず死刑に処せられなけれ ばならない。

18あるいは、木の武器で彼を殺し、彼が死んだなら、 彼は殺人者である。その殺人者は必ず死刑に処せら れなければならない。

19血の復讐をする者は、殺人者を自ら殺す。彼は、 殺人者に出会ったら、これを殺さなければならない。

20しかし、もし彼が憎しみの念で突き刺したり、待 ち伏せして投げつけたりして、彼を殺そうとするな ら、

21あるいは、敵意をもって彼をその手で打ち殺す。 彼を打った者は必ず殺されなければならない。彼は 人殺しだからである。血の復讐者は、人殺しに出会 ったら、必ずこれを殺さなければならない。

22しかし、もし敵意なくして突然突きつけたり、待 ち伏せせずに何かを投げつけたりしたなら、

23あるいは、人が死ぬような石で、その人を見ない で、その人に石を投げつけて死なせた者。その人の 敵でもなければ、その人に害を加えようともしなか った者でもない。

24会衆は殺人者と血の復讐者との間を次の規定に従 って裁かなければならない。

26しかし、もし殺人者が逃げていったその町の境界 線の外に出たならば、

27血の復讐をする者は、その逃れる町の境界の外で 彼を見つけ、血の復讐をする者は殺人者を殺しても、 血の罪を負うことはない。

28彼は大祭司が死ぬまで避難の町に留まるべきであ ったが、大祭司が死んだ後、殺人者は自分の所有地 に戻らなければならないからである。

29これらのことは、あなたがたの住む所すべてにお いて、代々にわたってあなたがたに対する裁きの定 めとなるであろう。

30人を殺した者は、証人の口によって死刑に処せら れなければならない。ただし、人の証人が、人を 死刑に処すために、その人に不利な証言をすること はできない。

31また、死刑に当たる殺人者の命に対しては、償い をしてはならない。その者は必ず死刑に処せられな ければならない。

32あなたたちは、逃れた町に逃げた者に対して、祭 司が死ぬまで、その地に戻って住むための償いをし てはならない。

33だから、あなたがたは自分のいる土地を汚しては ならない。血は土地を汚すからである。そして、そ の土地は、そこに流された血によって清められるの ではなく、それを流した者の血によってのみ清めら れるのである。

34それゆえ、わたしが住むあなたがたの住む地を汚 してはならない。主であるわたしはイスラエルの子 らの中に住むからである。

第36章

1ヨセフの子孫であるマナセの子マキルの子ギレアデ の子孫の氏族の長老たちが近寄って来て、モーセと イスラエルの子孫の長老たちの前で語った。

2彼らは言った、「主はわが主に、その地をイスラエ ルの人々にくじによって相続地として与えるように 命じられました。また、わが主は、兄弟ゼロフハド の相続地を彼の娘たちに与えるようにと主から命じ られました。」

3そして、もし彼らがイスラエルの子らの他の部族の 息子たちと結婚するならば、彼らの相続地は私たち の父祖の相続地から取り去られ、彼らが受け入れら れた部族の相続地に加えられるであろう。それは私 たちの相続地のくじから取り去られるであろう。

4イスラエルの子らのヨベルの祭りが来ると、彼らの 相続地は、彼らが受け入れられた部族の相続地に加 えられる。そのように、彼らの相続地は、私たちの 父祖の部族の相続地から取り去られる。

5モセは主の言葉に従ってイスラエルの人々に命じ て言った、「ヨセフの子孫の部族はよく言った。」

25そして会衆は、殺人者を血の復讐者の手から救い 出し、彼が逃げた避難町に彼を帰らせなければなら ない。彼は、聖なる油を注がれた大祭司が死ぬまで、 そこにとどまるであろう。

6これは主がゼロフハデの娘たちについて命じられた ことである。「彼女たちは、自分たちの良いと思う

数字 者と結婚しなさい。ただし、その父祖の部族の家族 とだけ結婚しなさい。」

7このように、イスラエルの子らの相続地は、部族か ら部族に移ってはならない。イスラエルの子らは、 おのおの自分の父祖の部族の相続地を守らなければ ならないからである。

8イスラエルの子らのどの部族でも相続地を持ってい る娘は皆、その父の部族の家族のひとりの妻となる べきである。こうしてイスラエルの子らはそれぞれ 父祖の相続地を享受することができる。

9また、相続地は一つの部族から他の部族に移っては ならない。イスラエルの子らの部族はそれぞれ自分 の相続地を守らなければならない。

10主がモセに命じられたとおりに、ゼロフハドの 娘たちは行った。

11ゼロフハドの娘たちであるマフラ、ティルツァ、 ホグラ、ミルカ、ノアは父の兄弟の息子たちと結婚 した。

12そして、彼女たちはヨセフの子マナセの子孫の家 族に嫁ぎ、彼女たちの相続地は父祖の家族の部族に 残された。

13これらは、エリコに近いヨルダン川沿いのモアブ の平野で、主がモーセを通してイスラエルの人々に 命じられた戒めと裁きである。

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