ハイジの愛したアルプスの世界

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『アルプスの少女ハイジ』 とユングフラウ地方 世界的に有名なアイガー・メンヒ・ユングフラウを眼前にのぞむクライネ・シャイ デックからヨーロッパ最高地点の鉄道駅ユングフラウヨッホまで結ぶ「ユング

ハイジの愛した アルプスの世界 Welcome to Heidi World

フラウ鉄道」 。 1912年8月1日に開通してからの約100年間に、2300万人を超える 世界各国のお客様を乗せて走り続けてきたアルプスを代表する登山鉄道です。 アルプス唯一の世界遺産にも認定されている名峰群を抱くこのユングフラウ 地方は、日本のアニメで初めて海外ロケをしてつくられた名作『アルプスの少女 ハイジ』のモデルとなった地域です。海外旅行がまだ一般的ではなかった時代で したが「本物のスイスを肌で感じ、世界に通じるアニメを制作したい」 という強い 思いで、1973年の夏にスイスロケを敢行。 「ただスイスの風景を書くだけなら写 真でも十分だが、 スイスの空気、人々のちょっとした仕草などを、知識ではなく肌 で感じ取って欲しかった」 と高橋プロデューサーが語るように、 実際にスイスロケ で見たもの、 聞いたもの、 感じたものすべてが作品に反映されています。 スイスロケの計画をたてた時は、 原作の舞台といわれるマイエンフェルトを訪ね ることが目的で、 ユングフラウ地方へ足をのばす予定はありませんでした。 しかし マイエンフェルトは、真のアルプスの地域ではないので 「本物のアルプス地方を 見ておいたほうがよいだろう」 と、一行はユングフラウ地方へ向かったそうです。 アイガー直下のクライネ・シャイデックに宿をとり、 この鉄道に乗ってユングフラ ウヨッホに向かいました。白く輝く雪山、雄大な氷河、 しぶきをたてて岩壁を滑り 落ちる滝、美しい山上湖、一面に広がる花畑、森の木々、流れる小川など、 アニメ の中で描き出されていた憧れのアルプスの情景は、今も変わることなくユング フラウ地方に息づいています。 C ZUIYO


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