


代謝廻転


細胞から個体、そしてその集合へ
紙が持つ、可折性、透過性、通気性、暖かみといった特性を最大限に発揮できる建築として、 人間が最もいのちを輝かせる場所である居住空間であり、その集合である【シェアハウス】を、 生物の構成原理に準えて製作した。
この作品はシェアハウス兼ワークスペースであり、人の気配を感じたり、仲間と活動を共に したりする場所を散りばめている。それらは和紙の多様な特性を応用したものである。
交流の活性化や新たな仕事の創造を促すこの建築の中で、人の「いのちが輝く」ことだろう。

可折性 温かみ 透過性 通気性 調湿作用

のテーマ / ルール
「いのちが輝く建築物」
無加工の模型写真のみを提出すること 模型の制作には、紙のみを使用すること 配布される越前和紙を一部に使用すること


時間や空間の共有 協力による創造的活動
「人」のいのちが輝く→シェアハウス
「いのちが輝く」とは?
経年変化

「建築」のいのちが輝く→経年変化 / 代謝














4cm の紙片 縦に半分に折る 横に半分に折る 斜めに折り返す もう一方も同様に 開いて斜めに折る 縦に折る たたんで完成








組織や器官が再生するように、部屋や昇降用ロールスクリーンは居住者の自由に衣替えできる
個室ユニットの上昇により 1 階オープンスペースが拡張され、住民以外の人々も引き込む

3F
2F
1F
三角パーツ ↓ 外皮
『代謝廻転』
三角パーツを取替えることで、 和紙からなる壁の性能を維持

三角パーツを組み替えることで、 環境に合わせて 窓の位置や形状を変更
天窓・洗濯場
トイレ・バス・洗面
ワークスペース
R F 中央部 共有スペース
キッチン・ダイニング イベントスペース
越前和紙の鮮やかな色 和紙の透過性
↓
昇降ロールスクリーン
本棚 収納 1.5 F
個室ユニット
三角パーツ ↓ 家具
個室ユニットを上げると
1 階の共有スペースが広がる
回転 ↓ 昇降



越前和紙の衣替えによる『代謝廻転』

外皮の代謝 昇降システム




各階共用部へは 個室ユニットで移動 収納 機能
自動昇降機能

各階中央に LDK やワーキングスペースを配置し、各個室の昇降を利用して住人が集う。 住人の交代や経年変化に合わせてロールスクリーンや外皮、家具までもが代謝していく。


夜、内部の光が和紙を通過し、 暖かい光となって外部へ溢れ出る。

住む人によって異なる 個室ユニットの和紙の色、 紙の厚みが様々な表情を見せる。 まるで、そこに住む人や建物に 命が宿り、輝いているようである。












































