農六レポート Vol.03

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事業の核となる地域資源である孟宗竹。

事業拠点である廃校跡地に竹炭窯を建設。

Profile 1975 年生まれ。98 年に理学療法士資格 取得、社団法人海員神戸腋済会病院に理 学 療法士として勤務。2005 年に同病院

多方面にわたりご支援をいただいていま

県内の障害者就労事業支援センターと連携

退職後に地元へ U ターンし、米子東病院

す。窯工事や竹切り出しのお手伝い、建築

してマット、当てものの竹炭入り内装部分

2010 年に頭蓋仙骨療法プロフェッショナ

用材木などの提供、更には工事現場での炊

を製造していただく予定です。また外装部

き出しまでしていただくなど、毎日が感謝

分においては県内唯一のニット製造企業と

の連続です。おかげさまで 2011 年 1 月 11

連携し、2つのブランドをリリースする予

日には「株式会社大山竹炭工房」が設立さ

定です。さらに今年 1 年をかけて竹炭製造

れ、より一層の励みになると共に、地域の

時の副産物である竹酢液を鳥取県産業振興

方々へも恩返ししなければと頑張っていま

機構食品開発研究所と連携し、ろ過実験、

す。また鳥取大学農学部の大学院でバイオ

蒸留実験等を行い、竹酢液の食品添加物と

テクノロジー研究を専攻していた方を正社

しての転用を進めます。これは竹酢液のも

員として雇用しました。これは今後竹炭を

つ殺菌作用を活かしながら新たな製品を開

農業利用してゆきたいと考えたからです。

発する取り組みです。その他にも農業への

■ 今後のビジョン

竹炭の有効利用研究も実施する予定です。

まず製造した竹炭を利用した高齢者用、

私の地元である大山町は、中山間地域指

障害者用(車いす用)、ペット用のマット

定を受けていて、高齢化が進み地域が衰退

窯で炭化させ、その際に発生す

及び当てものの製品化を図る予定です。こ

しているという現実があります。当事業が

る熱を利用。ヒーリング効果を

の分野においては私の理学療法士としての

地域コミュニティの核つくりとしても役立

ノウハウが活かせると考えています。更に

ち、町が元気になるように願っています。

のリハビリスタッフの管理長として勤務。 ルクラニアルプラクショナーに認定され る。JTMA セラピュティックマニュピレー ション協会理事長就任。8 月に同病院退 職後、 [第 6 回]ビジネスプラン・コンペにて 起業家認定を受ける。11 年 1 月に起業。

大廻さん起業プラン

竹炭利用のヒーリング ツーリズムによる 大山町活性化事業 鳥取県西部の大山町の耕作放棄 地、山林等に密生する孟宗竹を

持つ竹炭風呂、足湯などの憩い の場を廃校につくり、県内外の 希望者に対し体験サービスを提 供する。また消臭や土壌改良な ど高機能な竹炭を主原料とする 製品開発・販売し、地元雇用の

[I n f o r m a t i o n]

生み出すことによって、地域内 外の交流を促進させる。

会社名:株式会社大山竹炭工房 所在地:鳥取県西伯郡大山町東坪 505 HP:準備中 事業内容: ①廃校を利用した竹炭製造 ②製造された竹炭を利用した竹炭効果 のある製品の開発・製造・販売 ③竹 炭窯を利用した竹炭ヒーリングの展開

《ふるさと起業塾》農村六起プロジェクト [内閣府 地域社会雇用創造事業] | 農六レポート vol.3

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