地中熱ヒートポンプ「エネジオ」

日本熱源システムの環境配慮型・製品シリーズ

日本熱源システムの環境配慮型・製品シリーズ

地中熱

地中熱ヒートポンプで広がる、 新しい省エネルギー社会

建物や敷地の地下に眠るエネルギー地中熱。 地中の一定以上の深さに達すると年間を通して 15℃ 前後の温度を保っている地中熱を利用する「地中熱ヒー トポンプ」は、効率が高く外気に左右されない安定し た運転によって、省エネルギーな冷暖房や給湯を実 現 します。適用出来る建物は、病院や老人ホーム、役所、 オフィスビル、体育館やホール、学校、 大規模施設、農業施設や工場な ど多彩です。用途は、冷暖房、 給湯、 床暖房、 プールの加温、 道 路 融 雪 など多 岐 に 渡り ます。

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日本熱源システムの環境配慮型・製品シリーズ

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高い省エネ性能を発揮・ 地中熱ヒートポンプ 地中熱のメリットを最大限引き出すのが 新開発のヒートポンプ「Ene Geo エネジ オ」です。心臓部の圧縮機は信頼性の高 い半密閉レシプロ圧縮機を搭載。全機種 インバータ制御を標準装備し、100% 運 転はもちろん部分負荷運転でも省エネル ギー性能を発揮します。冷房の 100% 運 転で、COP ※＝ 5.4 ～ 5.8、部分負荷運転 では COP ＝ 8.0 を実現、暖房の 100% 運転で、COP ＝ 4.3 ～ 4.5、部分負荷運 転では COP=6.4 を実現します。一般的 な空気熱源ヒートポンプと比べて、大幅 な消費エネルギー削減を可能にします。 ※）COP ＝成績係数

冷房・暖房能力 kW/ 消費電力 kW

50kW、100kW、150kW、 200kW の4 機種をラインナップ 小規模な施設から大規模な施設にまで対 応できるよう、4 機種をご用意しました。 従来、小型の地中熱ヒートポンプを数多 く並べていた施設でも、エネジオの導入 によって、より少ない台数のユニットに まとめられます。これによって、水配管 工事や電源配線工事も少なくなり、イニ シャルコストを全体で引き下げることが 可能になります。 4

■ 製品外観イラ

■ COP 特性グラフ（EG100） COP 8.5 8

冷房運転条件：冷水入口 12℃→ 7℃ 熱源水入口：25℃ 暖房運転条件：温水入口 40℃→ 45℃ 熱源水入口：12℃ COP 8.0

7.5 7 6.5

冷房 COP COP 6.4 COP 5.8

6 5.5

暖房 COP

5

COP 4.4

4.5 4

25 36

30 43

35 50

40 57

45 64

50 71

55 79

60 86

65 93

70 運転周波数 [Hz] 100 運転出力 [％]

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製品の耐久性も安心 地中熱ヒートポンプにとって、製品の信 頼性、耐久性も重要な要素です。エネジ オは、熱源水（ブライン）温度が -10℃ まで運転可能で、寒さ厳しい冬の運転に も対応できます。また圧縮機への液バッ クなどのトラブルが起きないよう、電子 膨張弁による過熱度制御や保護リミッタ 制御を設け、安全性を高めています。圧 縮機内部にはオイルポンプやオイルヒー タが内蔵され、潤滑油に関するトラブル も起きにくいシステムとなっています。

オールインワン設計

ストと内部写真

エネジオには、地中熱ヒートポンプに必 要なものがすべて組み込まれています。 水配管と電源を接続すれば、すぐに運転 できるプラグ & プレイ設計となっていま す。制御盤には、運転データが表示され るのはもちろん、1 年間の運転データが 保存され、温度、圧力、インバータ消費 電力などを監視します。外部との通信や 中 央 制 御 と の 接 続 も 簡 単 に で き ま す。 ユニットにはあらかじめ冷媒が充填され ていますので、現場での作業も少なく、 試運転も短期間で済みます。

コンパクトなサイズと低騒音

■ 導入事例

各機種は大型の荷物用エレベータで運べ るサイズと重量になっていて、将来の入 れ替え時にも安心です。法定冷凍能力は 20 トン未満で高圧ガスの届けや、冷凍保 安責任者が不要で、煩雑な手続きが不要 です。 （EG200 は高圧ガスの届けが必要 です）騒音についても、空気熱源ヒート ポンプに比べ小さくなっています。

補助金も拡充 広島県三次市庁舎

環境負荷の小さいシステムとして、中央 官庁や自治体などが多くの補助金を設け ています。 5

地中熱と地中熱ヒートポンプのしくみ！ 地中熱は地下 200m 位までの地中の熱を指しま す。一年を通して温度が安定しているのが特徴で、 地下 10m より深く 100m 位までは 15℃前後で 安定しています。これは井戸水が年間を通して温度 がほぼ一定なのと同じ原理で、季節や天候にも左右 されません。この地中熱を採熱したり、地中に熱 を放熱したりして、建物を冷暖房したり、道路の

融雪をしたりするのが「地中熱ヒートポンプ」です。 地中熱を利用してヒートポンプを運転すると、一般 的な空冷ヒートポンプに比べ消費電力が下がり電 気代の大幅な削減が可能となります。天候に左右さ れないため豪雪地帯や寒さが厳しい地域でも暖房や 融雪にも力を発揮します。さらに CO2 排出量も削減 でき環境面でのメリットを得ることができます。

■ 地中熱ヒートポンプのしくみ

冷房時：地中熱ヒートポンプにより、建物内の熱を奪い、 奪った熱を地中に放熱します。

■ 地中熱ヒートポンプの冷暖房サイクル

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暖房時：地中熱ヒートポンプにより、地中から熱を採熱し、 建物内に熱を供給します。

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■ 空気熱源ヒートポンプに比較して省エネルギーになるしくみ 温度(℃)

冷房シーズン

暖房シーズン 温水温度

40

15℃一定

省(エネ部分 )

10

外気温度 （℃）

地中熱ヒートポンプ

空気熱源ヒートポンプ

地中温度

冷水温度 0

地中熱ヒートポンプ

外気温度 （℃）

20

空気熱源ヒートポンプ

省(エネ部分 )

30

空気熱源ヒートポンプと地中熱ヒートポンプのエネルギー消費量比較

冷房時：空気熱源ヒートポンプの場合、建物内を冷房するためのエネ ルギーは外気温度 (35℃ ) と必要温度 (7℃ ) との差（35℃ -7℃＝ 28℃）が必要となります。地中熱ヒートポンプの場合 は、 外気温度に代わって地中熱温度 (15℃ ) が基準となるため、 ヒートポンプが仕事をする温度差は格段に小さくなり（15℃ -7℃ =8℃）、省エネルギーにつながります。( 青太矢印 )

暖房時：空気熱源ヒートポンプの場合、建物内を暖房するためのエネル ギーは外気温度 (0℃ ) と必要温度 (45℃ ) との差（45℃ -0℃ =45℃）が必要となります。地中熱ヒートポンプの場合、外 気温度に代わって地中温度 (15℃ ) が基準となるため、ヒート ポンプが仕事をする温度差は格段に小さくなり（45℃ -15℃ =30℃） 、省エネルギーにつながります。( 赤太矢印 )

■ CO2 と NOx 排出量の比較 CO₂（ t ）

地中熱 ヒートポンプ

NOx （kg）

空気熱源 ヒートポンプ

ガス ヒートポンプ

0

10

20

30

40

50

60

年間排出量 （800 ㎡の公共施設の場合） 出典：地中熱利用促進協会パンフレット

地中熱ヒートポンプは、空気熱源ヒートポンプやガスヒートポンプに比べ、CO2 排出量及び 窒素酸化物（NOx）排出量が少なく、高い環境性能を発揮します。

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■機種一覧 型

式

冷

媒

法

定

電

動

最

大

能

機

(

運

容

力

定 転

量

格 電

制

冷

能

)

EG50

EG100

EG150

EG200

R134a

（トン）

5.6

10.5

19.8

23.4

kW

11x1

15 x1 + 11x1

55 x1

55 x1

流

A

50

117

227

260

御

%

40 ～ 100

40 ～ 100

55 ～ 130

50 ～ 110

力

kW

53

100

150

200

消

費

電

力

kW

9

17

27

37

冷

水

条

件

ー

430 ※2

573 ※2

1115

冷 熱

水 源

房

熱

水 源

成

績

流 入 水

係

量

口

条 流

※1

件 量

l/min

暖 房

258

485

945

5.7

5.8

5.6

5.4

力

kW

53

100

150

200

12

23

33

46

430

576

1115

費

電

力

kW

水

条

件

ー

水

熱

水 源

成

績

外

流 入

量

口

水 係

25℃

ー

温

源

287

l/min

※1

消

温

152

ー

数 ( C O P )

能

熱

12℃→ 7℃

条 流

※1

件 量

寸

重

l/min

154

287

ー

12℃

l/min

258

485

945

ー

4.3

4.4

4.5

4.4

法

mm

1250 × 1175 × 1950H

1400 × 1175 × 1950H

1600 × 1175 × 2300H ※3

1600 × 1175 × 2300H ※3

量

※1

数 ( C O P )

形

40℃→ 45℃

kg

420

660

990 ※3

1060 ※2

冷 温 水 接 続 部（ 入 / 出 ）

ー

65A JIS10K

65A JIS10K

100AJIS10K

100AJIS10K

熱 源 水 接 続 部（ 入 / 出 ）

65A JIS10K

65A JIS10K

100AJIS10K

100AJIS10K

温

水

器

保

有

水

量

l

10.5

19.3

33.6

40.3

熱

源

水

器

保

有

水

量

l

12.3

22.8

35.8

40.3

様

（標準）

電

ー

冷

電

源

仕

配 線 用 遮 断 器 定 格 電 流 源

電

源

ア

ー

線 ス

太 線

※ 1：清水時の水量です。

太

3 φ 3w

200V（50Hz）/ 220V（60Hz）

A

75

175

350

350

さ

mm2

14

60

150

150

さ

mm

5.5

14

22

22

※ 2：100% 出力時の水量です。

※ 3：起動器盤が別置きとなります。本寸法・重量に起動器盤は含まれておりません。

■エネジオで賄える空調面積（目安） 建 事

物 務

用 所

病 図

書

店

ビ

途

EG50

EG100

EG150

EG200

ル

500㎡

1,000㎡

1,500㎡

2,000㎡

院

600㎡

1,200㎡

1,800㎡

2,400㎡

館

400㎡

800㎡

1,200㎡

1,600㎡

舗

300㎡

600㎡

900㎡

1,200㎡

■外形図

エネジオ外形寸法（単位mm） H H

W W

D

W

D

インバータ始動盤外形図（EG150.EG200）

式

寸法 W

寸法 D

寸法 H

EG 50※1

1250

1175

1950

EG100※1

1400

1175

1950

EG150※2

1600

1175

2300

EG200※2

1600

1175

2300

インバータ始動盤

1000

450

1950

型

注記 ※1.インバータ始動盤は内蔵型となります。 ※2.インバータ始動盤は別置となります。 （上記）

外形図

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2022.1