日本熱源システム株式会社_会社案内

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環境技術で未来をつくる COMPANY PROFILE Nihon Netsugen Systems CO.,LTD.

地球温暖化防止は世界共通の認識となり、世界各国がカーボンニュートラルの実現に向けて動き出し ています。

日本熱源システムでは、冷凍機メーカーとして早くから地球温暖化の問題に取り組んできました。冷 凍機に冷媒として充填するフロンガスが地球温暖化の原因物質であることから、地球温暖化やオゾン 層破壊に悪影響が無いCO₂やアンモニアなどの自然冷媒冷凍機の開発に取り組んできました。 CO₂冷媒冷凍機は、冷凍冷蔵庫、物流センター、食品工場の凍結製造ライン、マーガリン工場、ビー ル工場などに納入し、産業用分野では随一の実績を重ねています。お客様からは、「以前のフロンガス の冷凍機に比べて25-40%も省エネが実現できた」との声が寄せられ、繰り返しご採用下さる事例も 増えています。化学工場や大規模な食品工場、製薬工場には、大型のアンモニア冷媒冷凍機を納入し、 こちらも高い省エネ性の評価を頂いています。 フロンガスを使用せず自然冷媒に切り替える効果と、高い省エネ性による効果とが合わさり、CO₂冷 媒冷凍機の場合、64%ものCO₂排出量の削減が実現でき、脱炭素社会の実現に貢献できるのです。

私たちは科学の力によって、地球環境の保護と、快適で便利 な生活との両立は可能だと考えています。脱炭素社会とカー ボンニュートラルの実現に向けて、その真ん中に立ち、役割 を果たしていきます。 We believe in science. 私たちは科学の力を信じています。 代表取締役 原田克彦 1 | ご挨拶 カーボンニュートラルの真ん中へ
会社概要 沿革 商号 日本熱源システム株式会社 英語名 Nihon Netsugen Systems CO.,LTD. 本社 〒160-00004 東京都新宿区四谷1-6-1 四谷タワー20階 電話03-5341-4733(代表) 代表者 代表取締役 原田克彦 創業 1987年1月7日 資本金 45,000,000円 社員数 100名 事業内容 機械製造業 製造及び取扱品目 産業用冷凍機全般 空調用ヒートポンプ(空気熱源・水熱源・地中熱) 氷蓄熱システム CO₂冷媒冷凍機
取引銀行 三菱UFJ銀行 笹塚支店 東京支店 本店営業部 新宿支店 新宿新都心営業部 新宿支店 滋賀銀行 商工中金 きらぼし銀行 りそな銀行 日本政策金融公庫 受賞および表彰歴 渋谷税務署および四谷税務署より 1996年と2009年に優良申告法人として表敬 現在も優良申告法人 2019年にCO₂冷媒冷凍機「スーパーグリーン」が 省エネルギーセンター主催 2019年度省エネ大賞 「中小企業庁長官賞」を受賞 2019年に日刊工業新聞主催 「第22回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」 優秀賞を受賞 2021年に日刊工業新聞主催 「第24回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」 経済産業大臣賞を受賞 創業(本社︓東京都港区) 大阪支店開設(大阪市淀川区) 1987 現大阪支店工場開設 (大阪府茨木市) 2003 ドイツ・GEA社と技術提携 1999 大阪工場開設(大阪府茨木市) 1991 2016 東日本サービスセンター開設 (東京都江戸川区) 2017 福岡サービスセンター開設 (福岡県大野城市) 広島サービスステーション開設 (広島県広島市) 帯広サービスステーション開設 (北海道帯広市) 2020 日刊工業新聞社主催 「第24回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」 経済産業大臣賞を受賞 2021 2005 ドイツ駐在員事務所開設 (ベルリン) 2012 2019 北海道サービスセンター開設 (北海道札幌市) CO₂冷凍機「スーパーグリーン」が 省エネルギーセンター主催「省エネ大賞」 中小企業庁長官賞を受賞 事業所  滋賀工場 大阪支店・第一工場、第二工場 東日本サービスセンター 福岡営業所 帯広サービスステーション 広島サービスステーション ドイツ駐在員事務所(ドイツ・ベルリン、GEA社内) (滋賀県大津市) (大阪府茨木市) (東京都江戸川区) (福岡県大野城市) (北海道帯広市) (広島県広島市) | 2 東京本社移転 (東京都新宿区四谷) 九州支店開設(旧福岡SC) (福岡県福岡市) 滋賀工場増築 2022
アンモニア冷媒冷凍機 太陽熱集熱器 コージェネレーションシステム スーパーマーケット用ショーケース
3 | 日本熱源システムでは、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標、SDGsについて、公正で健全な組 織づくりを進めると共に、地球環境保護につながる製品づくりを通じて、社会の発展に貢献していきます。 SDGsに対する取り組み エネルギーを有効利用する技術開発を 滋賀工場の開発センターで、冷凍機の省エネ性を高める研究 や、熱を有効利用するためのシステムの開発を行ないます。 また廃棄されるフロンガスの安全な処分も責任を持って行い ます。 地球環境に優しい製品を 冷凍機に充填する冷媒のフロンガスがオゾン層破壊や地球温 暖化をもたらす問題に対し、自然冷媒冷凍機の普及に努力し ていきます。太陽熱で温水を取り出せる太陽熱集熱器によっ て、クリーンで持続可能なエネルギーの供給にも取り組みま す。 公平、公正な組織で社会発展に貢献を ジェンダーや国籍、年齢による差別のない公平、公正な組織 をつくり、社員同士がお互い助け合う会社として発展を目指 します。地域社会、公的機関、同じ志を持つ会社と協同して 社会発展に貢献していきます。
日本熱源システムの製品は、皆さまがお住まいの街の身近な施設の冷暖房や冷却を担っています。 さらに皆さまが毎日召し上がる食品や、各種工業製品の製造プロセスにも使われています。 大型施設の冷暖房 産業用分野の冷蔵、冷凍 太陽熱による加温 スーパーマーケットのショーケース CO₂ CO₂冷媒冷凍機 「スーパーグリーン」 BA アンモニア冷媒冷凍機 「ブルーアストラム」 空 空調用ヒートポンプ 産 産業用冷凍機 地 地中熱ヒートポンプ 太 太陽光温水器 プ プロパン冷媒ショーケース 4 | 製品の多様な用途 自動車会社(環境試験用) コンサートホール オフィスビル スーパーマーケット 冷凍冷蔵倉庫・物流センター 食品会社 社員寮 病院 学校・教育施設 美術館・博物館 スポーツ施設・温水プール 空港・ターミナルビル 空 太 地 空 太 地 空 太 地 空 太 地 空 太 地 空 太 地 空 太 地 空 産 プ 太 CO₂ CO₂ BA 産 化学工場 CO₂ BA 産 製薬会社 CO₂ BA 産
冷凍機は自然冷媒の時代へ 冷凍機には冷媒と呼ばれるガス(気体)を密閉回路の中に封入し、それを液体や気体に変化させることで、モノ を冷やしたり温めたりします。 冷媒は特定の温度域の中で凝縮したり蒸発したりする特性が求められ、かつてはアンモニアが主流でした。しか しアンモニアは強い刺激臭と毒性があるため、1970年代に入って化学物質であるフロンガスに代わられました。 当初は万能にみえたフロンガスですが、オゾン層破壊の原因物質であることが分かり、国際条約のモントリオー ル議定書によって該当する種類が2020年までに製造が禁止されました。さらに、それ以外の種類の代替フロン も、地球温暖化に高い影響を与えることが判明し、モントリオール議定書の改正によって、2036年までに
い圧力、プロパンやブタンなどの高い可燃性などです。そうした課題も、最新の技術によってクリアされつつあ り、特にフロンガスの規制が厳しい欧州では、自然冷媒冷凍機が主流となっています。日本でもそうした動きを 受けて、環境省が自然冷媒冷凍機への転換を後押しする補助金を設けるなど、自然冷媒への転換が進みつつあり ます。 日本熱源システムでは、こうした時代の流れを受けて、自然冷媒冷凍機をメインに据えて、お客様に提案して参 ります。 自然冷媒 代替フロン 特定フロン オゾン層を破壊する原因となる R11、R12、R22 R404A、R410A、R407 R134a、R32など オゾン層は破壊しないが、 地球温暖化に影響を与える 地球温暖化への影響が ほとんどない アンモニア、CO₂、プロパン、 ブタンなど 5 | 環境にやさしい製品を
85%の削減が義務化されました。 こうした流れの中で、再び注目を集めるようになったのが自然冷媒です。アンモニアやCO₂、プロパン、ブタ ンなど元来自然界に存在する物質は、大気放出されても分解され、地球温暖化にほとんど影響がありません。た だ冷媒として利用するには、それぞれ難点がありました。アンモニアの強い刺激臭と毒性、CO₂の常温下での高
日本熱源システムの環境配慮型製品シリーズ 日本熱源システムでは、地球にいいね︕を合言葉に、環境に優しい製品を取り揃えています。 地中熱ヒートポンプ エネジオ 太陽熱 地中熱 | 6
スーパーグリーン CO ₂ 冷媒冷凍機 一般財団法人 省エネルギーセンター主催 「2019年度省エネ大賞」 中小企業庁長官賞受賞 日刊工業新聞主催 「第22回オゾン層保護・ 地球温暖化防止大賞」 優秀賞受賞 「第24回オゾン層保護・ 地球温暖化防止大賞」 経済産業大臣賞受賞 ODP=0 GWP=1 オゾン層破壊係数 地球温暖化係数 CO₂専用・半密閉レシプロ圧縮機搭載 ユニットに搭載された すべての圧縮機をインバータで 制御し、季節に合わせた 最適制御を実現。 フロンガス冷媒R22の冷凍機に 比べ、年間で30%以上の 消費電力削減を達成しました。 最適な制御により高い省エネ効果を実現 CO₂冷媒は、 オゾン層破壊係数(ODP)=0 地球温暖化係数(GWP)=1 オゾン層破壊や地球温暖化 への悪影響が全くありません。 環境に優しい冷媒 ドイツ・BOCK社製の 圧縮機を搭載。 外気条件や負荷変動に 合わせたきめ細やかな 省エネ運転を実現します。 消費電力 30%以上削減 空冷式で冷却塔が不要のため、 冷却水の水道使用量をゼロに できます。冷却水の管理コスト もゼロになります。 電気が有る限り運転可能な ため、災害時の断水にも 左右されません。 空冷式で冷却水が不要 空冷式のため 水道使用量が0円 0 ゼロ 9 | シリーズ
日本熱源システムでは、オゾン層破壊や地球温暖化に影 響が無い自然冷媒の時代の到来を見据え、2012年から CO₂冷凍機の開発に着手しました。日本の猛暑に対応す べく、実証実験を重ね、2015年に製品化し、2016年か ら「スーパーグリーン」として本格発売しました。 標準形は、冷凍冷蔵倉庫、物流センターに、FFシリーズ は冷凍食品工場のフリーザーやフリーズドライ用に、ブ ラインチラーは製氷工場や食品会社のプロセス冷却用に、 冷水チラーは空調用に使用されています。それ以外にも、 ビール工場の炭酸ガス捕集設備用や、マーガリン製造な ど、用途を広げつつあります。
多様な用途に対応する豊富なラインナップ 冷蔵用SG-Cシリーズ 冷凍用 SG-Fシリーズ -15℃~+15℃ 冷却可能温度 冷凍・冷蔵倉庫用 38.0kW~76.0kW 冷却能力 フリーザー用 -45℃~-20℃ 冷却可能温度 34.0kW~152.0kW 冷却能力 マーガリン用 フリーザー用SG-FFシリーズ ET:-35℃ 冷却可能温度 食品工場用 46.0kW~247.0kW 冷却能力 ET︓-20℃~0℃ 冷却可能温度 30.0kW~250.0kW 冷却能力 ブライン�(冷水)チラー 製氷用 シェル&チューブ -45℃~+15℃ 冷却可能温度 ブラインチラー チルド水生成用、製氷用、空調用 30.0kW~180.0kW 冷却能力 -45℃~+15℃ 冷却可能温度 30.0kW~180.0kW 冷却能力 | 10

日本熱源システムでは、CO₂冷凍機よりも大きな冷却能力 を必要とするプラントには、アンモニア冷媒冷凍機の「ブ ルーアストラム」を推奨しています。アンモニアも自然冷 媒の一つで、オゾン層破壊や地球温暖化に影響がないのが 特徴です。更に省エネ性が発揮できるのも、大きなメリッ トです。食品工場や化学工場など大型冷却ラインに採用が 進んでいます。 冷却能力は400kW-1800kWまで7機種をラインナップ しています。(12℃→7℃の冷水取り出し時) 冷媒漏れのリスクも小さく高い安全性が特徴です。除害設 備も一体化しており、設置工事も簡単です。

アンモニア冷媒冷凍機 ブルーアストラム
アンモニア冷媒は、 オゾン層破壊係数(ODP)=0 地球温暖化係数(GWP)=0 オゾン層破壊や地球温暖化 への悪影響が全くありません。 環境に優しい冷媒 優れた年間COP ODP=0 GWP=0 オゾン層破壊係数 地球温暖化係数 アンモニア冷媒専用の スクリュー圧縮機を採用する ことで、高効率のCOPを実現。 一般的なスクリュー冷凍機 (R22使用)に比べ、年間で 役25%の消費電力削減を 達成。 消費電力 25%削減 高い負荷追従性 冷凍機の配管接続はできる限り 溶接構造になっていて、 アンモニアの漏洩を防ぎ 高い安全性を確保しています。 除害設備も一体化しています。 安全性を確保 インバータによってスクリュー 冷凍機の回転数を制御。 20%~100%まで負荷変動 にも素早く柔軟に追従し、 要求冷却温度をしっかり実現 します。 100% 20% 11 | シリーズ
400kW~1800kWまで7機種を用意。食品工場や化学工場、製薬工場など様々な用途に対応します。 7機種をラインナップ 型式冷却能力(kW)凝縮能力(kW)消費電力(kW)COP外形寸法(mm)重量 (kg) 冷媒充填量 (kg) R717 +12/ +7℃R717 +32/ +37℃ LW H ブルーアストラム 400 ブルーアストラム 500 ブルーアストラム 800 ブルーアストラム 900 ブルーアストラム 1000 ブルーアストラム 1500 ブルーアストラム 1800 440 331 259 212 165 145 113 85 2030 1710 1360 1050 890 680 510 1780 1490 1190 920 770 590 2100 1000 4700 5.5 5.7 5.4 5.5 5.3 5.2 5.2 57 6000 2100 1000 5000 470010002100550050 39 5500 65 78 7000 2100 1000 5000 6500 2100 1000 5000 88 8000 2400 1200 6500 6800120028008500110 高性能の制御ユニット 操作性の高いタッチパネルで 簡単に操作。 運転データ・圧力・温度を表示。 過去データも記録します。 除害設備を一体化 ケーシングと除害設備を一体化していて 現場工事が簡単です。 アンモニア検知器もケーシング内に 内蔵しています。 高効率のスクリュー圧縮機 インバータによって、1000rpmから4500rpmまで回転数を制御。 100%運転から低負荷運転まで自在に対応することにより、 高い負荷追従性を実現。 低負荷時により高いCOP(省エネ性)を発揮します。 | 12
食品工場や化学工場において特別な仕様が必要な冷凍機 は、冷媒や温度帯の種類も含め、お客様のご要望に沿っ てすべてオーダーメイドで設計します。圧縮機、凝縮器 や蒸発器の熱交換器、油分離器、油戻し装置、バルブ類、 制御機器など、ご希望の仕様をご指定頂けます。さらに 防爆仕様にも対応しています。 食品工場、化学工場、製薬会社、自動車の環境試験装置 向け、発電所関連、データセンターの冷却、航空関連など、 多様な用途に対応し実績も豊富です。 お客様の仕様に合わせて設計 産業用冷凍機 化学工場や食品工場の プロセス冷却 自動車会社の 環境試験装置 発電所用 冷凍機 石油化学工場などの 防爆仕様冷凍機 船舶用の冷凍機 様々な産業分野に対応 使用温度帯 -70℃ -50℃ -30℃ -20℃ -10℃ 0℃ 5℃ フリーズドライ冷凍食品 ビール・飲料 乳製品 プロセス冷却 (超低温製品) プロセス冷却 (低温製品) プロセス冷却 (常温製品) 環境試験設備用 低温倉庫 医薬品製造・ワクチン保管 超低温冷凍庫 食品関係  化学プラント 自動車製造 冷凍倉庫 製薬・ワクチン 冷凍用 ショーケース 冷蔵用ショーケース ショーケース <業種> -70℃ -50℃ -30℃ -20℃ -10℃ 0℃ 5℃ NH₃、R290、フロン CO₂ -70℃ -45℃ +15℃ +15℃ 13 | Screw Compressor
by
・鋼管、銅、チタン、アルミチューブに対応 ・特殊な管板仕様に対応 ・ヒンジ、フランジなどもお客様のご要求通り設計製作 ・特定設備仕様にも対応 タッチパネル搭載の制御機器をお客様の要望に沿ってプログラミングします。 ・制御盤、動力盤の設計 ・PLCラダー、タッチパネル画面の設計 ・インバータなどの省エネ機器による制御にも対応 お客様のご要望に合わせて プログラムを設計 用途に応じ、熱回収や氷蓄熱など 様々な運転モードに対応 高効率を実現する独自の5︓6ロータ 防爆仕様、特定設備にも対応 ロータの寿命が長く、 メンテナンスコストの削減 独自の雄5︓雌6の高効率ロータが省エネ運転を 実現します。 雄雌ロータの隙間であるブローホールが、 細長い三角形となっているのが特徴です。 冷媒ガスをこの隙間にしっかり閉じ込めるため、 高効率な圧縮を実現できます。 ブローホールの形状 (非対称ロータの隙間) ブローホールの面積が小さいほどに 優れた圧縮効率となります。 二つのロータは油でシールされ、 特殊な形状のため磨耗しません。 表面はメッキ加工しておらず、 精密な磨きで仕上げています。 それゆえ圧縮機がその使命を終えるまで ロータを交換する必要がなく、 メンテナンスコストの低減が図れます。 お客様の特別な用途、ご要望に応じた カスタマイズ製品も製造します。 防爆仕様や特定設備にも対応します。 スクリュー圧縮機 特別仕様のシェル&チューブ熱交換器を設計製作 制御機器をお客様の要望に沿って製造 | 14
・自社で設計・製作
日本熱源システムは大型冷暖房機・ヒートポンプのメー カーの草分けとして、数多くの大型施設の空調案件を手 掛けてきました。オフィスビル、自治体庁舎、病院、コ ンサートホール、博物館、会議場、ショッピングセンター、 空港のターミナルビルなど豊富な実績があります。空気 熱源ヒートポンプをメインに据えながら、地下水や井水 や河川水を利用した水熱源ヒートポンプも手掛けていま す。さらに冷温水同時取り出しを可能にした熱回収型も ご用意しています。 また、氷蓄熱や水蓄熱システムもご用意しています。電 力のデマンドを抑えたり、ピークカット、ピークシフト にも対応できます。 空調用ヒートポンプ 日本熱源システムは、地中熱、井水、河川水などの自然熱を利用したヒートポンプを提案し、お客様の仕様に合った冷凍機ユニッ トを設計、製造します。 お客様の仕様に合わせて設計、製造 空気熱源・水熱源・自然熱源に対応 システムの提案 製造 設計 15 | Screw Compressor by
ヒートポンプは身近にある様々な熱源をを利用することで、少ない電力で効率の良い冷暖房や給湯を実 現し、高い省エネルギー効果を発揮します。石油やガスなどの化石燃料を燃やして熱を作る場合と比較 して、CO₂排出量の大幅な削減が可能になります。 ヒートポンプと熱源システムを組み合わせることによって、更なる省エネ効果が期待できます。 空調用ヒートポンプのスタンダード機。 大気の熱を利用することで、少ない消費電力で効率の高い冷暖房を 実現します。 地下水や河川水の熱を利用したヒートポンプ。 夏も冬も温度が一定の水を熱源として利用することで、高効率で安定した冷房・ 暖房運転を実現。 再生可能エネルギー「地中熱」の有効活用で、外気に左右されることなく高 効率で安定した冷暖房運転を実現。 冷房と暖房が同時に運転可能。 冷水、温水同時取り出しができる、空気熱源・熱回収型ヒートポンプです。 氷蓄熱システムは、蓄熱槽を設け安価な夜間電力で氷を生成し、日中の冷房時に解氷し て冷水を供給(冷房)するシステムです。ヒートポンプと組み合わせて設置することで、 電気料金の低減、冷凍機の容量を小さく出来るといったメリットがあります。 中温水蓄熱システムは、冬の暖房時に氷蓄熱槽を温水槽として活用するシステムです。 夜間、蓄熱槽に中温水(35℃位のぬるま湯)を貯め、朝から中温水を熱源とするヒー トポンプ運転を行い暖房します。 空気熱源ヒートポンプでは寒冷地での暖房運転時に空気熱交換器の霜を落とすデフロス ト運転が頻繁にかかってしまいますが、中温水蓄熱システムでは空気熱交換器を使わず 中温水を熱源にするためデフロスト運転を気にする必要がなく、安定した暖房運転が可 能です。 多様なヒートポンプ ラインナップ 省エネシステムのご提案 空気熱源ヒートポンプ 水熱源ヒートポンプ 地中熱利用ヒートポンプ 熱回収型ヒートポンプ 中温水蓄熱システム 氷蓄熱システム | 16

地中熱を利用して、冷暖房を行うヒートポンプです。特 に冬、空気熱源ヒートポンプを使用しにくい寒冷地では 有効です。 ヒートパイプと呼ばれる熱交換器を地中に埋設します。 ヒートパイプを垂直に埋設する方式のほか、駐車場など を利用して水平方向の面で埋設する方式もあります。地 中の熱を有効利用するため、年間を通じて安定した省エ ネ運転が実現できます。

地中熱とは

地下200m位までの地中の熱のことを 地中熱と言います。 地下10m~100mは年間を通してほぼ 15℃と一定で、天候に左右されず安定 したエネルギーが確保できます。

シリーズ 17 |
エネジオ 地中熱ヒートポンプ
地中熱ヒートポンプの仕組み 井戸水が冬に暖かく感じるように、地中の 温度は年間を通して一定です。冬にエアコ ンで暖房を行う場合、室外機に霜が付いて 暖房が効かないといったことがあります が、地中熱利用ヒートポンプでは空気より も暖かい地中から熱をもらうことで、冬で も安定した暖房をすることが可能です。夏 は空気よりも冷たい地中へ熱を返すことで 省エネな冷房が可能です。また、地中熱利 用ヒートポンプでは、空気へ返した熱が外 気温度を上昇させるヒートアイランド現象 を防止することができます。
シリーズ 太陽の熱で温水を作り出します。真空管ヒートパイプ方式 と呼ばれる温水器で、従来の平板式と違って、沸騰熱で温 水を作り出し、厳冬の環境下でも確実に温水を作れます。 燃料は全く必要ないため、新たな再生可能エネルギーとし
温水プールをはじめとするスポーツ施設、オフィスビルの 暖房や温水供給、病院や老人福祉施設の温水供給、自治体 庁舎などに広く使われています。 太陽光温水器 真空管ヒートパイプの発熱原理 コンデンサ 真空管(ガラス管) 集熱板 ヒートパイプ ①直射日光から集熱板が 熱を集め、ヒートパイプに 熱を伝える ②ヒートパイプ内部の 少量の液体が沸騰し、 上部のコンデンサ部が 高温に発熱 ③火箸のように発熱した コンデンサ部とブライン(又は水) の循環ラインが熱交換し、 �ブライン(又は水)が昇温される | 18
て注目を集めています。
全国に広がるサービスネットワーク 日本熱源システムでは、全国のお客様のメンテナンスを自社のメンテナンスチームと、各地にある協力会社でカバーしています。帯広、 東京、滋賀、大阪、福岡、広島のサービスステーションには、圧縮機をはじめバルブなど必要な機器や部品をストックしており、緊 急の事態にも即応する体制を取っています。 サービスコールに対応 拠点一覧 全国6か所のサービス拠点に加え、協力会社も含めたネッ トワークを構築しており、いつでもサービスコールをお受 けするネットワークを構築しています。 訓練を受けたエンジニアが納入後の冷凍機やヒートポンプ のメンテナンスを行い、長くお使い頂けるようサポートし ます。 主要部品は各拠点にストックしてあり、圧縮機の予備機も 保管しています。 さらに滋賀工場には圧縮機のオーバーホールができる設備 もあります。 経験豊富なサービス マンがお客様のもと へお伺いします。 東日本 サービスセンター (東京都江戸川区) 帯広サービス ステーション (北海道帯広市) 広島サービス ステーション (広島県広島市) 大阪支店・ 第一・第二工場 (大阪府茨木市) 九州支店 (福岡県福岡市) (滋賀県大津市) 滋賀工場 (�滋賀県大津市) 19 |

日本熱源システムは海外企業と提携し、世界で最先端の優れた環境関連技術を自社の製品作りに取り入れています。 日本熱源システムはドイツの機械メーカーGEAグループの冷凍機部門と提携しています。 GEAグループはドイツ・デュッセルドルフに本部を置く、産業用機械装置のメーカー企業群で、世界50カ国以上にまたがり、 18,000人の社員で構成されています。日本熱源システムは、1999年以来、GEAグループの冷凍機部門と技術提携しており、 日本市場における独占販売権を有しています。日本熱源システムでは、冷凍機ユニットの心臓部にGEAの圧縮機を用いて、日本 の工場で冷凍機ユニットを製造しています。さらにGEA社の冷凍機ユニット「ブルーアストラム」を販売しています。

Viessmann社はドイツ・アレンドルフに本社を置く、ヨーロッパで最もメジャーな暖房・給湯機器のメーカーの一つです。スキー ジャンプやノルディック競技のワールドカップのメインスポンサーでもあります。 日本熱源システムでは、Viessmann社が製造する太陽光温水器の日本市場における独占販売権を有しています。特に真空管ヒー トパイプ方式の太陽熱集熱器を製造できる数少ないメーカーの一つで、性能と信頼性の高さから日本でも急速に実績が広がりつつ あります。 Freor社(フレオ)はリトアニア・ヴィリニュスに本社を置くスーパーマーケット用のショーケースメーカーです。 ドイツやスイス、北欧諸国などのハイエンドなスーパーマーケットで広く使われています。R290(プロパン)を冷媒とする圧縮 機を内蔵したショーケースを製造していて、今後スーパーマーケットの自然冷媒化において、強力な選択肢となりうる製品です。 日本熱源システムでは、2019年に日本市場における独占販売権を取得しました。今後、ウォーターループシステムとの組み合わ
2020年まではGEAグループの一員でしたが、2021年からはNORDホールディング社(独)の傘下となり、より独自性を発揮
GEA社 BOCK社 Viessmann社 Freor社 海外企業との提携 | 20
せで、地球温暖化防止と省エネを両立できるシステムを提案していきます。 BOCK社はドイツ・シュトゥットガルトの郊外のフリッケンハウゼンに本社があり、圧縮機の製造において80年以上の歴史があ ります。ヨーロッパ市場を中心に半密閉レシプロ圧縮機のトップブランドの一つとして、高い評価と豊富な実績を有しています。 製品はシンプルで強固な構造を持ち、オイルポンプを内蔵しているなど、高い信頼性と省エネ性を兼ね備えた圧縮機となっていま す。 バスやトラック、電車に搭載する輸送用の圧縮機にも豊富な実績があり、バス空調用のCO₂冷凍機は新時代を切り拓く製品として 注目を集めています。
できる経営体制となりました。 日本熱源システムではCO₂冷凍機「スーパーグリーン」や地中熱ヒートポンプ「エネジオ」にBOCK社の圧縮機を搭載しています。
「スーパーグリーン」の納入先所在地 日本熱源システムは全国各地に納入実績があります。納入実績の一部をご紹介します。 納入実績 CO₂冷媒冷凍機 「スーパーグリーン」 よつ葉乳業株式会社 様(北海道) 宮下製氷冷蔵株式会社 様(長野県) 味の素冷凍食品株式会社 中部工場 様(岐阜県) 河合製氷冷蔵株式会社 様(福岡県) 国分グループ本社株式会社 関西総合センター 様(大阪府) 明治ロジテック株式会社 八尾食品物流センター 様(大阪府) アサヒビール株式会社 博多工場 様(福岡県) 株式会社青葉冷凍 様(宮城県) 芳雄製氷冷蔵株式会社 様(福岡県) 21 |
| 22 東京国際空港 第3旅客ターミナルビル 様 京都大学iPS細胞研究所 CiRA 様 東京ビッグサイト(国際展示場) 様 有明アリーナ 様 東京ポートシティ竹芝 様 東京都現代美術館 様 空調用ヒートポンプ 産業用冷凍機 地中熱ヒートポンプ 「エネジオ 」 太陽光温水器 アンモニア冷媒冷凍機 「ブルーアストラム」 食品会社様 化学会社様 製氷会社様 日本青年館ホール 様 東京アクアティクスセンター 様 南三陸町役場 様 自動車会社様 食品会社様 化学会社様

事業所一覧

■ 東京本社

〒160-0004 東京都新宿区四谷1-6-1 四谷タワー20階 TEL 03-5341-4733 FAX 03-5341-4734

■ 滋賀工場

〒520-0357 滋賀県大津市山百合の丘3-1 TEL 077-598-8121 FAX 077-598-8122

■ 大阪支店・第一工場

〒567-0028 大阪府茨木市畑田町13-24 TEL 072-625-6281 FAX 072-625-6282

■ 大阪第二工場

〒567-0051 大阪府茨木市宿久庄2-6-3

■ ドイツ駐在員事務所

165 Holzhauser Straβe , 13509 Berlin Germany

■ 九州支店

〒812-0894 福岡県福岡市 博多区諸岡3-27-5 TEL 092-558-1183 FAX 092-558-1184

■ 東日本サービスセンター

〒133-0044 東京都江戸川区本一色1-7-15 TEL 03-5879-3341 FAX 03-5879-3342

■ 帯広 サービスステーション

〒080-0027 北海道帯広市西17条 南5丁目41-6 TEL 0155-67-7421  FAX 0155-67-7431

■ 広島 サービスステーション 〒733-0871 広島県広島市西区高須1-1-2

https://www.nihon-netsugen-systems.com/

(滋賀県大津市)
③2022.12

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