目次
ぼくらはいつだって、見つからない最後の一片を探し求めて生きているんだ。 3
ひとりが一片のジグソーパズル。大きな一つの絵をかたちづくるのだと思っていた。 11
きみをかならず見つけるから。見つかってあたりまえだと、そう思っていた。 19
祭の前に悲しいことがあると、祭は開かれるのかどうかが気になって眠れない。でもそれを言葉にすることなどできっこない。誰も言わないその言葉を、胸にしまってしまうんだ。 26
きっとこんなことはいけないことなんだと、そうわかっていても抗えないのはなぜなんだろうか。 32
どんなに悲しくてもつらくても、描いた夢はかなえたいと、そう言ったきみの言葉がぼくらを後押ししている。 40
ぼくの夢は、左側にきみがいて、そうしてあの南十字へと旅立つこと…だった。 48
何も知らないでいられたらどれほど気が楽だったろうか。世界はこんなもんだって、そう思えたらよかったのかもしれない。 55
選択しなければいけないときが来る瞬間というのは、何も前ぶれがないからいつだってギリギリだ。 63
星の海、みあげながら明日を信じて生きていたら、過去からの手紙が舞い込んだ…。 71
イシと語らいながら、灰色の星を見上げ、サン達を見守る。俺の生まれてきた意味はこれなのだろうと思うようになった。 80
魂というものがどのようなものなのか俺にはわからない。 94
ジャンル: 小説
ページ数: 107頁
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