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エンジニアリング 日本 ENGINEERING JAPAN

PEPPERL+FUCHSから、次 世代の内圧防爆システムが 登場

4 KENNAMETAL ケナメタルの振動のないボ ーリングシステムでは、

10 RAYTEK 2タイプの測定器が連携して、情報をもっ と豊かに

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セコ・ツールズの DOUBLE QUATTROMILL® 14 が低馬 力の加工性能を最大化

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ENGINEERING JAPAN

PEPPERL +FUCHS PROCESS AUTOMATION

PEPPERL +FUCHS FACTORY AUTOMATION

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FLUKE PROCESS INSTRUMENTS

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SECO TOOLS

SOURIAU

KENNAMETAL

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SECO TOOLS

SECO TOOLS

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記事掲載のお申し込み: editor@pdf-engineering-japan.com 本 誌 無 料デ ジタル 版 をご 覧 いた だ けま す。登 録 はこちらから: www.pdf-engineering-japan.com ENGINEERING JAPANは、INDUPORTALS MEDIA PUBLISHINGがお届けするエンジニア向けの専門誌です。産業市場 の最新製品および企業ニュースを紹介しています。 本誌では、記事の編集に最大限の注意を払っていますが、掲載情報の正確性を保証するものではありません 弊社は記 事の内容や利用方法について、一切の責任を負わないものとします。

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MEDIA PUBLISHING


CUBIConcept 軸駆動・回転駆動の最適化されたソリュー ション―― 機械駆動のマーケットリーダーであるREDEXは、剛性・高精度・モジュラー設計、そして工作機械にとって最 先端でダイナミックな軸を保証するために必須となる特徴を十分に備えた製品を開発した。 REDEXの製品は先進技術を修練させ、イノベーションとリスクフリーな新たな設計となっている。その結 果、Industry 4.0に沿った機械設計へ適合した。 あらゆる方向からマウントもセッティングも容易くできるキュービックデザインによって、設計も組立も非常に 容易となった。

Hall 3 Stand E3017

世界規模のセールスネットワークを駆使して、REDEXは製品の選定・組立調整・試運転な最初から最後まで フルサポートで対応する。

w w w. m a c h i n e - d r i v e s . c o m T. 34 944 404 295 E. info@redex-group.com


新製品

PEPPERL+FUCHSから、次世代の 内圧防爆システムが登場 新 型「B e b c o E P S ® 7 5 0 0シリーズ E x p z c / Ty p e Z」は、内 圧 防 爆ソリューションの 新 た な グローバル標準だと位置付けています。

Bebco EPS 7500シリーズType Ex pzc/Type Z

ロセスオートメーションで世界をリードする P e p p e r l + F u c h s( ペッパール・アンド・フッ クス)は、C l a s s Iあるい は C l a s s I I / D i v. 2、 Zone 2/22エリア用に設計した最新のBebco EPS®内 圧防爆制御システムを発売しました。この革新的で小 型の手動/自動システムは、コンパクトでスリムなソリ ューションとして、防 爆 危 険 場 所 に必 要 な 信 頼 性 の 高 い保護機能を提供します。 内圧防爆制御システムBebco EPS 7500シリーズ Type E x pzc / Ty p e Zは、完全自動 運 転モード、手動 運 転モ ードを有し 、キャビネットの内 圧を高く維 持し可燃 性 ガスやダストをパージします。それにより、キャビネッ ト内の 等 級を非 危 険エリアへと効 果 的 に低 減 で きま す。75 0 0 シリーズ は 、AT E X および I E C E x の 認 証を取 得しており、ULリストにも登録されています。さらに、 わずか150×10 0×50 mmという非常に狭い設 置スペ ースで 運 用可 能です。

詳 細

「コンパクトタイプの 新 製 品 、7 5 0 0 シリーズ は 簡 単 に使 えるうえ、確 かな信 頼 性と効 率を 発 揮します。完 全自動モードに設 定すれば、モータや駆 動 機 器、制御 盤、キャビネット、ガス検 知 器など様々な電 気 機 器 に 対して、優れた筐体保 護 を実 現します。可燃 性 ガスや 粉じん に対 する防 爆 保 護 が 要求される 石油・天 然 ガ ス産 業や 化学産 業 、海 事・海 上 産 業はもとより、従 来 は 大 規 模 で高コストな防 爆 保 護 が 必 要だった世界 中 のプロセス産 業アプリケーションでB eb co EPS 750 0 をご使 用いただけます」と、マーケティング・マネージ ャーの K r i s t e n B a r b o u r は 説 明しています。 75 0 0 シリーズには、連 続 希 釈モードや 排 気 機 能とと もに 、キャビネット内 圧 力の自動 モニタリングと制 御 機 能 を有し 、自 律 的 に 調 整し な がら 、内 圧 が 落 ちた 場 合 のアラーム出力も行 います。クロメート処 理した 船 舶グレードのアルミを採 用し、様々なプロセス産 業 での過 酷な環 境にも十 分 耐える設 計としています。ま た、75 0 0 シリーズには 汎 用のAC / D C 電 源 が 使 え、パ ネル取付けと外部付けのいずれも可能です。大 型のタ ッチスクリーンで 素 早く簡単に設 定で きるほか、状 態 表 示 L ED、圧 力のバーグラフ表 示 、複 数のプログラム 選 択 機 能 にも対 応しています。 w w w. p e p p e r l - f u c h s . c o m

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新製品

光電センサ「R200」および「R201」 検出距離が拡大した新しい光電センサ

R100・R101・R103と、新しいR200・R201センサ

電 セ ン サ「 R 2 0 0 」と「 R 2 0 1 」 は、P e p p e r l + F u c h s( ペッパール・アンド・ フックス)による革 新 的 な 製 品 設 計 によっ て、より長い検出距離での応用が可能になりました。小 型の「R100」 「R101」 「R103」シリーズと同様に、この新 しい製品はいずれも、特殊な取付け条件に対応できる ようハウジングデザインを少し大きくして、各種の光電 測定法式を盛り込みました。操作性もすべてのシリーズ と共通で、直感的に使用できます。さらに最新のSmart Sensor Profileを経由した標準IO-Link接続により、手 軽で信頼性の高いセンサの統合が可能です。 R 1 0 0・R 1 0 1・R 1 0 3 シリーズ に 加 え 、新 た に R 2 0 0 ・R 2 01シリーズ が 登 場したことで、適 切 なセン サ の 選 択 がさらに 容 易 に なり、そ れぞ れ のアプリケー シ ョンや取 付 け 条 件 に対 する柔 軟 性 が 向 上したことか ら 、ユーザー にとってのメリットも 拡 大しました 。ま た技 術 的な 特 長として、新 シリーズのセン サで も、堅 牢なD ur aB eamレーザー技 術と高精度なMulti Pi xe l Te chno l o g y(MP T)を採 用して確 かな長 距 離 測定を 実 現しています。すべてのシリーズに共 通の 操 作 性と 測定 原 理に加え、IO - Linkインターフェイスによって、 コミッショニングや測定 方 式の変 更、他のモデルへの 変 更 があった場 合にも、センサのパラメータ確 認や設 定 変 更を簡 単 に 行えます。

共通の測定方式 新しいR 20 0とR 201シリーズには、光電センサのさま ざまなセンシング 方法がすべて揃っています。透 過 型 センサから、偏光フィルタ搭載あるいは透明物 体の検 出が 可 能 な回 帰反 射 型 セン サ、拡 散 反 射 型 セン サ、 背 景 および 前 景 抑 制 機 能 付きセン サ、距 離 セン サま で ラインナップされています。 優れた操作性 すべてのシリーズ は 、統 一された外 観デザインで、パ ラメータ設 定の直 感 的 な 操 作 性 を実 現しています。 設 定 やステ ー タス 、診 断 情 報 を 表 示 する 3 つ の L E D を 組 み合 わ せ、操 作 部 として 機 能 する回 転 ポテンシ ョメータとプッシュボタンにより、素 早く簡 単 なセン サ の 調 整 を 行 えま す。すべ ての シリーズ で 操 作 性 が 統 一さ れて い るた め 、ユー ザ ー にとっても 実 用 的 で す。R10 0・R101・R103シリーズ を 透 過 型セン サや回 帰反射 型センサ、拡 散 反射 型センサとして設 定する際 の 操 作 感 は、R 2 0 0・R 2 01シリーズの設 計でも同じに なっています。さらに 、複 数の 測 定 点によるセン サや 距 離 セン サで も変わりません 。

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新製品

2タイプの測定器が連携して、情報をもっと豊かに

フルーク・プロセス・インスツルメンツは、放射率の低いガラスを含む高付加価値ガラスに向けて、包括的な温度プロファイリン グと熱画像ソリューションを提供しています。

フル ーク・プロセス・インスツルメンツは、異 なる温 度 測 定 技 術を利 用した 2 台 の 測 定 器を組み合わせて、フロートガラスの製造やガラス強化処理、自動車フロントガラスの 成形とラミネート加工など、ガラス産業の高付加価値な用途に、いっそう多くの情報を ご提供します。

ータロガーを用いて温度プロファイリングを 行うと、オペレータは新しい製品に対しても 炉の設定を素早く最適化して、バーナーや送 風に関する問題を発見できます。これに加え、炉の出口 に赤外線ラインスキャナを設置しておけば、全製品のモ ニタリングとトレーサビリティも実現します。 まず D a t a p a q Fu r n a ce Tr a c ke r プロファイリング・ システムを、熱 処 理や徐 冷プロセスの中を通します。 同 システムで は 、ガラス板 に 接 着した 最 大 2 0 本 の 熱 電 対 が 製 品 の 温 度 変 化を 記 録します。このガラス 産 業 に特 化したプロファイリング・システム は 、デ ータ ロガーと耐 熱 ケースのほか、高度な分析 やレポート作 成 、データ保 存 機能を備えたソフトウェアから構成さ れています。特にフル ークは業 界でもっとも広 範な耐 熱 ケースを揃え、お客 様 の用途でどのシステム構成を 利 用す れ ばよいか もご 提 案しています。

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もう一つ の 測 定器 が R a y t e k M P15 0 赤 外 線ラインス キャナです。炉 の出口で 各ガラス板をスキャンして熱 画 像を 生 成し 、即座に高温な箇 所 や 低 温な箇 所を示 します。R a y t e k M P15 0 シリーズには、様々な 波 長に 対応したモデルがありますので、放 射率の 低いガラス であってもモニタリング 可 能です。赤 外 線 カメラとは 違 い 、ラインスキャナ は 狭 い 視 野しか 必 要 としませ ん 。そ の た め 、すぐ 近くで 加 熱 炉 や 徐 冷 炉 が 隣り合 って 設 置されているような生 産ラインに 最 適 です。 w w w. f l u k e . c o m / j a - j p


新製品

セコ・ツールズのエンドミル新材種、難削材でも工具寿命を 大幅に向上 セコ・ツールズ の 新しい J a b r o ® - S o l i d 2 J S 7 5 0 エンドミル は、従 来 の 工 具 技術比で工具寿命を 25 ~ 40 %まで大幅に延長します。業界をリードする JS500 シリーズと同様、新しい JS754 および JS755 工具は、ISO M(ステン レス鋼)、ISO S(耐熱超合金、チタン)など、航空宇宙分野で広く利用される難 削材の加工に対応するよう特別設計されており、高いコスト効果で優れた性 能を発揮します。

シ リ ー ズ で は 、多 用 途 に 対 応 す る よ う、JS754 および JS755 に多様なカッタ形 状を取り揃えており、従来のショルダ加工、 粗加工、溝加工のほか、高度な粗加工、およびダイナミ ックフライス加工を最適化します。カッタの滑らかな外 周すくい面と強力な R 設計により、効率よく切り屑を排 出し、実円形を維持します。前面のバックテーパを増や したことにより、ポケット加工の補間とランピング時に、 速度と信頼性が向上します。 JS754 および JS755 には幅 広い仕様と機能が用意さ れており、最高の 切 削 性 能を 発 揮します。エンドミル 新シリーズは、幅広い長さ、外径ネック縮小サイズ、コ ーナ R の用途に対応 するとともに、切り屑スプリッタ とクーラントスルーのオプションもご用意しています。 製品対応 範囲

• J S 75 4 : 4 枚 刃ショルダ 粗 加 工 、ショルダ仕 上げ 加 工 、溝 加 工 、A P M X S = 2 * D C + O D - ø  3 ~ 2 5 の面 取り、R ( R E 0. 2、0. 5、1. 0 、1. 5、2 . 0 、 3 . 0 、4 . 0 、6 . 0 ) 、標 準 長 - ø  6 ~ 2 0 の面 取り、I CC クーラントス ル ー、標 準 長 - ø10 ~ Ø12 の面取り、切り屑スプリッタ装備、標準長

• J S 7 5 4 : 4 枚 刃 シ ョ ル ダ 粗 加 工 、シ ョ ル ダ 仕 上 げ、A P M X S =3 . 5 ~ 4* D C + O D - ø  6 ~ 2 5 の面 取り、R(R E 0. 2、0. 5、1. 0 、2. 0 、3. 0 、 4 . 0 、6 . 0 ) 、ロング長 - ø 10 ~ 2 0 の 面 取り、切り屑スプリッタ装 備 、ロン グ長 ( 高 度 な 粗 加 工 )

• J S 75 5 : 5 フル ートの 大 量 ショルダ 粗 加 工 、ショル ダ仕 上げ 加 工 、A P M X S = 2 * D C + O D - ø  6 ~ 25 の面 取り、R(RE0. 5、1.0、2.0、3.0、6.0)、 標準長

• J S755: 5フル ートの大 量ショルダ 粗 加工、ショルダ 仕 上げ 加 工 、A P M X S =3 . 5 ~ 4* D C + O D - ø  6 ~ 2 5 の面 取り、R(R E 0. 2、0. 5、1. 0 、2. 0 、3. 0 、 4 . 0 、6 . 0 ) 、ロング長 - ø  10 ~ 2 0 の面 取り、切り屑スプリッタ装 備 、ロン グ長 ( 高 度 な 粗 加 工 ) w w w. s e c o t o o l s . c o m

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新製品

エスターライン・コネクション・テクノロジーズ― スリオは、新しい製造プロセスの立上げに向け て、研究開発に大きく投資しています

欧州REACH規則は、人の健康と環境の保護を高い水準に保つことを目的として、化学物 質の使用に対し厳格なルールを課すものです。ネージャを務めるTHOMAS PICHOTへ のインタビューを紹介します。

リオの多数の製品では表面処理に六価クロ ムを使用していますが、この六価クロムは使 用が禁止される物質の一つとなっています。 そこで、スリオの研究開発部門は、過酷な環境に向けた コネクタで の 技 術 的リーダシップを保ちつ つ、お 客 様 とともにさらなる技術革新に取り組み続けられるよう、 数年にわたって新しい製造プロセスの研究に投資して きました。新しい製造プロセスが完成すれば、スリオは REACH規則に準拠できると同時に、この先もフランス での人材雇用を守ることが可能になります。ここでは、 航 空 機 関 連 の 研 究 開 発 ユ ニットで マ ネ ージャを務 め るTHOMAS PICHOTへのインタビューを紹介します。 コネクタ製 造 分 野 で の 六 価クロムの 使 用について説 明してもらえますか? T P: 当 社 は 、航 空・宇 宙・防 衛・工 業 の 各アプリケ ーションに向 けて、過 酷 な 環 境 で も使 用 可 能 な 電 気 コネクタと光 コネクタを 設 計・製 造しています。そう したコネクタのハウジ ングやアクセ サリは 複 合 材 料

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やアルミ、スチール 製ですので、その めっき工 程 に長 らく六価クロムを 使 用してきました 。六価クロムを 使 うと、製品の防食性や導電性に加え、お客様が望む装 飾 性も実 現で きるからです。しかし 、六価クロムは使 用 禁 止の 化 学 物 質に挙 げられているため 、当 社 はこ れを置き換 えるよう取り組 んで います。 あ る 化 学 物 質 を 他 の 物 質 で 置 き 換 えることは 可 能 ですか? T P: もちろん可能です。しかし、時間はかかります。 実際、当社は様々な材質の表面処理における六価クロ ムの 使 用に極 めて精 通しています。たとえば アルミや 銅合 金はもとより、一 部の熱可塑性樹脂にさえも適 用 してきました 。それだけで はなく、六価クロムを 使 用 した製 品 の 特 性は、他 の 物 質 で 達 成 で きる特 性より もはるか に優 れています。そ のため 、代 替 するの は 2 つ の 意 味 で 難しいと言えます。置 き 換 えを工 業 生 産 レ ベ ルで 実 行 で きるようにしたうえで、必 要 な 性 能 を確 実に実 現しなけ れ ば ならいからです。


って表 面 性 状 を 改 質し 、当 社 の 新しい 前 処 理( 六 価 クロム・フリー)によって 後 工 程 で の 金 属コー ティン グの 接 着 性を高めています。またアルミ製コネクタに ついては、亜 鉛ニッケルめっき工程での六価クロムに よる不 動 態 化(クロメート処 理 )を取りやめ、R E ACH 規 則で 危 険 有害性 が 無 いと証 明・認 可された物 質を 用いる新しい方法を開 発しました 。こうした取り組み から、六価クロムの年間 使 用量を8トンから4トンへと 半 減 で きました 。 それ は 簡単 な 移 行でした か? T P: 明らかに困 難なものでした。この“ 技 術的にまっ たく基 本となる要 素 ”を入替え、検 証するのに数年も かかりました。研 究 室でコンセプトを検 証するだけで はなく、長 期にわたる大 規模な生 産レベルで再 現しな ければ ならなかったからです。そのため 、ある面 で は 経 験 を積むことも求 められます。一 例として、容 積 が 最 大 数 百リットル にも なる電 解 めっき 槽 を取り上 げ てみましょう。その 配 合 に加え、製 造プロセスとして 完 全 に 成 熟したと言えるの は 、多 数の見 地 から経 験 を重 ね たうえで の 話 で す。様 々な 部 品 に 対 する浸 漬 時 間 や 濃 度 を検 証し な け れ ば なりません 。また、部 品 の 形 状 に 影 響 を与えることが あっては なりません ので、めっき 槽 の 長 期 的 な 変 化 を モニタリングして 処 理 品 質 なども保 証 する 必 要 が ありま す。そ れ には 数 十 種 も のパラメー タを 考 慮して分 析し な が ら 、習 熟していくほかありません 。

たとえば、あるケースで は 六 価クロムを 使って、母 材 と他のコーティング材の 接 着 性を 促 進しています。そ のため、製品として機能 上の特 性が等しいことを実証 するとともに、制御可能な方法で生 産工程に導入でき なければ なりません。一方、他のケースで は 工程 の 最 終段階で六価クロムを使 用しており、その表面に六価 クロム が 残 留する可能 性にも十 分 注 意を払わなけれ ば なりません 。さらに、置き換 えた場 合で も、すで に フィールドで 使 用されているコネクタと互いに接 続す るわけですから、互換性を確保する必 要もあります。 本 当に 複 雑 な 問 題 に なりか ね な いようで す が、どの ように考えますか? TP: 実際のところ、今の段階では1つの代替案で対応 できるとは考えていません。必ずしもクロム が同じ目 的で使 用されているとは限らず、母材や最 終的な処理 によって異なるからです。そこで当社のアプローチとし ては、コネクタ部 品をその 材 質によって分 類し 、電 気 化 学的メカニズムの 作用を明らかにしたうえで、実 験 用 の めっき 槽 から試 験 製 造 ラインまで、そ の 各 段 階 で 膨 大 な 数 の テストを実 行して いま す。そ の 結 果 か ら、複 数の 解 決 策に向 けた研 究 の方 針を定めます。 研 究 の 進 捗 状 況 はどうなっていますか? T P:   複 合 材 料 の 表 面 処 理で は、すで に六価クロム の 使 用を廃 止しました。まずトライボ仕 上げ処 理を行

カドミウムめっき処 理のコネクタに対する六 価クロム (クロメート処 理 )の 状 況 はいか がですか? T P:   現 在 のところ、腐 食 に 対 する高 い 耐 性と優 れ た導 電 性を 保 証しつつ、防 衛 関 連 製 品で 特 に重 要な 光を反 射し ないダークな 装 飾 性 を 保てるの は 、六 価 クロムによる不 動 態 化(クロメート処 理 )だけです。 ただし 、カドミウムめっき向 け代 替ソリューションの 一 つを、六 価 クロムを用 いない 不 動 態 化 による亜 鉛 ニッケル め っき 処 理 を ベース に 開 発しました 。この 方 法 なら、す で に 設 置 さ れてい る 装 置との 完 全な 互 換 性を 維 持したまま、優 れ た 六 価クロム使 用に 対 する段 階 的廃 止プロセスは順 調 に 進 んで いるように 思 えますが … T P:   欧 州 R E AC H 規 則が制 定されるとすぐに、スリ オ・エスターラインの 経営陣 の みならず全 部 署が、表 面 処 理 技 術 を 刷 新してフランスで のコネクタ生 産を 継 続 で きるように大きな計 画を立ち上げ なけ れ ば な らな いと考えました 。そ の ため 、投 資 面 で も 本 格 的 な 取り組 み を 行 い 、社 内 の 部 署 間 はもとより、お 客 様との 協 力も強 化してきました 。特に、六価クロムに 代 わるソリューションを見出して、技 術 革 新 の能 力を 実証したいという思いから、当社は経 験の蓄積に力を 注ぎ ながら、ノウハウを 最 大 限に活 用しています。一 方、お客 様 からも、この取り組み を支 援いただいてい ます。お客 様は、当社 が未 来に向かって正しい道を歩 んで いるのを認 めているからです。何よりも、人の 健 康と環 境 を 守ることが第一なのです。

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新製品

取り付けるだけですぐに使用可能 ケナメタルなら容易に深穴ボーリング加工が可能です。

ケナメタルの新たな振動のないボーリングシステムは、取り付けるだけ ですぐに使用が可能となるさまざまな技術的改善を特長としています。 ケナメタルの振 動のないボーリングシステムでは、ポジおよびネガすく い角の構成で、スクリューオンやレバー式のクランピング機構を揃えた 幅広い交換式ヘッドをご用意しています。

械工場を訪問すると、多くの場合、深穴ボー リング加工の高い加工音や、耳栓が必要な ほどの大きな振動による音が聞こえます。こ れは、旋盤の発明者であるHenry Maudslayが最初に 鋼のワークを固定して穴あけ加工することを試みた頃 から、工作機械オペレーターを悩ませ続けてきた問題 ですが、金属の靱性はさらに向上し、加工がより困難と なり、問題はさらに悪化してきました。 しかし 、現 在 で は 違 いま す。振 動との 戦 い に 対 応 す るケ ナメタル の 最 新兵 器 は 、すべ ての工作 機 械 オペ レ ーターに「これ が 必 要だ!」と言 わ せる製 品です。 新 た な ボーリング システム は 、ケ ナメタル が これ ま で に開 発したなかで も最 も効 果 的 なビビリ防止 メカ ニズ ムを 特 長とし 、幅 広 いスローアウェイヘッドとシ ャンクサイズ をご用 意しています。

振 動 を 排 除 する領 域 へ の 参入 この 製 品 を 熟 知してい るの は 、旋 盤システム 技 術 の 製 品 エンジニア であり、内 部 減 衰 機 構 を 開 発したチ ーム メンバーであるS a m E i c h e l b e r g e rです。「この 新たなバーを理 解するうえで 最も重 要なことは、おそ らく「 取り付けるだけですぐに使 用可能 」であるとい うことです。」と彼は言います。「チューニングや調 整 の 必 要 はありません 。パッケージから取り出してタレ ットに 取り付 けるだけで 穴 加 工 が 可 能です。」 しかし 、工 場 を 作 業に 適した 静 かな 場 所 に変 えたと いう点 だ け にとど まりません 。振 動 やビ ビリを 解 決 することにより工具寿 命 が劇的に延長され 、さらに部 品の 表面 仕 上げにも優れた 影 響 を 発 揮することも忘 れてはなりません。工具 寿 命 が 長くなると、業 界 の多 くの専門家がかつて達成不可能と考えていた送り量、 切 削 速 度、切り込 み量を実 現するため 、チームメンバ ーはさらに 取り組み を 進 めています。 E i c h e l b e r g e r はその1人です。彼は、振 動 のないボー リングシステムを穴あけ加工に適 用可能な、使 用が容 易で 最高の 生 産 性を実 現するバーに仕 上げるため の さまざ まな 特 長 を 挙 げ て いま す。このような 特 長 に は、さまざまなスタイルとサイズのスローアウェイヘッ

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新製品

アングルファインダーの表示をゼロにしてバーを定位置にロックすること で、ヘッドをセンターラインに正確にかつ容易に取付けることが可能です。

ドをしっかりクランプ する、バー先 端 部 のセレーショ ン状 のボルトオンヘッドコネクションが含まれます。 さらに特筆すべきは、ヘッドのスリム化により長さが短 く、軽 量 化され 、これにより安 定性 が向 上し 、バーの 性 能 がさらに強 化されました 。また、クーラント供 給 式が採用され、最も必要な箇所に高圧のクーラントを 正確に供 給することが 可能です。この 結 果、手間をか けずに切り屑を排出しながら切 削 域 を 最 大 限に 冷 却 することが 可 能です。 とりわけ重要なのは内部ダンパーです。Eichelberger は言います。「このバーは振 動がなく、メンテナンスフ リーです。バー内 部には1対の 弾 性のある支 柱で支え られた部分があり、その内部に減 衰 液が入れられてい ます。この 部分 が加工中に一定 周期で振 動し、その周 辺のバーの固有周波 数を減 衰して振 動を抑えます。部 品の摩耗や調整を気にかける必要はありません。Sam が言うように 、取 付 け以 外 の 手 間 は ありません 。」 振 動のないシステムは最 大10 x Dの加工深さのボーリ ングアプリケーションで 優れた性能を発揮し、超硬ソ リッドバーや重 金 属ボーリングバーより深い穴を加工 で きるとE i c h e l b e r g e r は 説 明します。社 内テストと 顧 客テストの結果では、過酷な切削パラメーターを使 用しても全体的に、表面仕上げは他社の「騒 音対 策バ ー」と同 等か、ほとんどの 場 合 はこれらより優れてい ることが 証 明されました 。 もちろん 、ボーリングバーが 機 械 にクランプされるだ けで 同じメリットが 得られる訳で はありません 。ケナ メタルは機械に特化したタレットアダプターと、最大限 の剛 性を実 現する特 別なスプリットスリーブブッシュ を提 供することで、この重 要な検 討事 項に対応してき

ました。「これはこの製品のゴールです。」と述べるの は、ケナメタルグローバ ル製 品シニアマネージャーの J o h n G a b l eです。「 現 在、最 高の 安 定 性 が 可 能で、 最も効 果 的な減 衰ソリューションが入手可能です。」 ボーリングバーを 確 実 に中 心 に 配 置 することに 苦 労 して いたオペレ ー ター は 、取り付 け が 非 常 に 容 易で ある点を 評 価 することでしょう。「ヘッドの頂 部 に平 坦な基 準面があり、これに視 角ファインダーが 装 備さ れています。」とE i c h e l b e r g e r は 説 明します。「イン ジケーターがゼロを示すまでバーを回し、定位置にク ランプ するだけです。」 ボーリング システムの 高コストを 考 えると、破 損 の 場 合 にヘッドが 交 換 可 能 で、バー へ の 損 傷 を 防 止で きることは高く評 価されることでしょう。ケ ナメタル の 従 来 のボーリングシステムを 使 用するお 客 様 は 、 アダ プターを 使 用 することで 新 たなヘッド を 取り付 け可 能です。 「当社の 優れたバーのラインナップは1インチ径 から 4 インチ径、メトリック版で は 2 5 m mから10 0 m mに 対応しています。」とG a b l e は言います。「また、豊富 な交 換 式ヘッドスタイルもご用意し、精密 仕 上げに対 応 するスクリューオンのポジ すくい角イン サートから ネガ すくい角インサート、重切 削 粗 加工を目的とした クランプスタイル 形 状まで、あらゆる製 品を取り揃え ています。バーは困 難なアプリケーションで 優れた機 能 を 発 揮 で きるよう設 計されており、これこそが、こ の 製 品 が 実 現 することなのです。」

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グループテクノロジ: インダストリ 4.0 時代におけるオペレーシ ョンの卓越性

産業革命の前から現在に至るまで、製造業者が掲げてきた共通の目標があります。それ は、ある一定のコストと一定の時間で、一定数の部品を生産することです。製造工程は 手 作 業で 一 つ ひとつ 作る方 法 から、大 量 生 産ラインへと進 化し、同 一 部 品 の 生 産 量 は 増加し続けてきました。これは少品種大量生産(HVLM: High-Volume/Low product Mix)シナリオと呼ばれます。しかし最近では、プログラミング、工作機械制御、被削材取 り扱いシステムなどにデジタル技術が導入され 、インダストリ 4.0 と呼ばれる製造環境 の変革が進んでいます。インダストリ 4.0 は、きわめて多様な少量の部品を優れたコス ト効率で製造する、多品種少量生産(HMLV : High-Mix/Low-Volume)を実現します。

ンダストリ 4.0 の時代になり、最新の製造技 術やデジタル技術に関心が集まっています。 しかし、業務改善を基礎として最大限の生産 性とコスト効率がもたらされることに今も変わりはあり ません。現在の経済環境では、製造業者がスピードを業 務改善の重要な指標と見なすのが一般的です。製造業 者は、図面が仕上がってから完成した被削材を工場か ら出荷するまでの時間を可能な限り短くしたいと考えて います。スピードを高める取り組みにおいては、リーン 生産やシックスシグマなどの戦略が注目されています。

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ただし一 般 的には、このような 戦 略 は H V L M 生 産に 関 連したものであって、H M LV シナリオに適 用しても 効 果 があるとは 限りません 。H M LV 生 産 方 式 による 生 産 を 合 理 化 する上で 重 要 な の は 、グル ープ テクノ ロジ アプロー チで す。グル ープテクノロジ は 、各 部 品 を 同じ 機 械 加 工 が 可 能 なファミリに分 類 およびコー ド化 することで、最 高レ ベ ル の 業 務 改 善 を実 現 で き るようにするものです。 グル ープテクノロジ グループテクノロジは製 造 業者の戦略の 1 つであり、 形 状、被削材、製 造 工程、品質基 準などが 類 似した部


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品をグル ープまたはファミリに分 類し 、共 通した生 産 方法で製 造します。作業計画は、個々の被削材ではな く部 品ファミリを対 象として策 定します。 多くの 場 合、部 品ファミリごとに生 産する工 程はセル 生 産 方 式と呼 ばれます。セル 生 産 方 式 は 、H M LV 生 産 時 代 が 始まった 19 8 0 年 代 頃 に注目されました 。 当時 の 製 造 業 者は、ロットサイズが小さくなる一方で 被 削 材の 多様 性 が 高まり、新しい 被 削 材 種 が増えて きて い ることを 認 識して いました 。工 場 で は 多 様 な 被 削 材 を 扱う必 要 が あり、比 較 的 小さ なロットで 生 産していました が 、製 造 準 備 に費 やす 時 間 が急 増し たことから、それを抑 制する方法を求めていました 。 グル ープテクノロジにおける部 品ファミリの 作成 は、 部 品 のコード化 と分 類 に 基づ いて 行 わ れ ま す。各 部 品 に は 、文 字 、数 字 、また はそ の 組 み 合 わ せ で 構 成 さ れ た コ ードが 割り当 てら れ ま す。個 々の 文 字 ま た は 数 字 は 、被 削 材 の 特 定の 特 徴 や、被 削 材 の 生 産 に 必 要な 製 造 技 術を 表します。図 1 で は 、部 品コード の 6 桁目が 被 削 材の 寸 法、7 桁目が原材 料 、8 桁目 が 被 削 材 種の 元 の 形 状、9 桁目が 品 質 要 件 のレベ ル を 表しています。また、3 ~ 5 桁目の 数 字 は、部 品を 加 工する上で必 要な作 業 を 表しています。 部品コードは、生産計画の立案と価格の見積りに使 用 されます。この 際、図 2 の 2 列目に 示すような、複 合 被削材と呼ばれる架空の、つまり存 在しない部品を参 照します。この場 合の「複合」とは、難しいことを意味

しているわけで はありません 。穴の 精 度、ポケットの 深 浅 、フライス加工の特 徴など、その企 業 が加工でき るすべての特徴を示す汎用の被削材を示しています。 図 の 1 列目の 部 品は、2 列目の 複 合被 削 材 で 示され たものから選 択した 作 業によって製 造 可 能 な被 削 材 を表しています。求める特 徴を加工するコストを合 計 することで 代 表的な総コストが算出されるため、価 格 の見 積もり作 業 が簡素化されます。部品ごとにコスト を 分 析する 必 要 は ありません 。 生 産 計 画 担当者および見 積 担当者は、被 削 材の 図 面 を取り扱いますが、被削材の特徴と複合被削材の特徴 を照合して見積もりを作成し、必 要な工作 機械やクー ラントが必 要かどうかなど、他の生 産 要 素についても 特定します。また、グループテクノロジで高度な C A M システムを 活 用 す れ ば 、前 加 工 に 必 要 な 時 間 をさら に 短 縮 で きます。施 設 内 のすべ ての 部 門 が 同じ 複 合 被 削 材モデルを 元 に作 業 するため 、部 門 間 のコミュ ニケーションが 改 善されることも 利 点の 1 つです。 初 期 の グル ープ テ クノロジ ア プ ロ ー チ は 、そ のア プ ローチを開 発した 個 人の 経 験 に 基づ いていました 。 開 発 者 は 、プロセスエンジニア、プログラマ、計 画 作 成 担 当者などから話 を聞 いて製 造 作 業 のコストに関 する 情 報 を 集 め た の で す。グル ープ テ クノロ ジ が 開 発され たのは 19 8 0 年 代 ですが、個 人の 経 験 やデー タを 集 めてそれを 1 つ のシステムにまとめ るという 方 法 は 、今日に お ける人 工 知 能 の 取り組 み に 類 似し たプロセスでした 。

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場 合によっては、グループテクノロジによって、工場内 の配置の再編成が求められることもあります。図 3 の 左 側 は 、旋 削 、フライス 加 工、研 削 加 工など、機 械 の 機能に基づいた伝 統的な工場のレイアウトを示したも のです。工場内の部品の経路がさまざまな方向に向か っているのが 分 かります。しかし 、被 削 材 を各 種ファ ミリにグル ープ化し 、図 の 右 側 に 示すようなセルレイ アウトで 処 理 することで、製 造フローを 合 理 化し 、工 場 内で の 部 品の 移 動 を 最小 限に抑えるように工作 機 械を配 置できます。各 被 削 材ファミリは、工場 内で不 必 要 に 移 動 されることなく最 も効 率 的 な形で 機 械 加 工されます。その結果、部品の製 造に必 要な時間が大 幅 に短 縮 されます。 新しいコンセプトの採 用には、常に利点と課 題の両方 が伴います。グループテクノロジアプローチには、エン ジニアリング、工程計 画、製 造にかかる時間の 短 縮と いう利点がある一方で、課題が発 生する可能性もあり ま す。まず 挙 げら れる の は 、柔 軟 性 が あ る 程 度 低 下 する点です。製 造 のボトルネックとなるような 形 態 の 被 削 材の 需 要 が大 幅 に 増 加 するような 場 合 は 、従 来 の工 場 内 の 配 置 の 方 が 柔 軟 性 は 高くなりま す。従 来 のレイアウトで は 、部 門 内 の 他 の工作 機 械 を そ の 部 品 の 製 造 に使 用 することが で きるからで す。次 に 挙 げら れる課 題 は 、工作 機 械 の ダウンタイムの 管 理 も 課 題 に なる可 能 性 が あ る点 で す。たとえ ば 、あ る 部 品ファミリの 需 要 が 一 時 的 に 減 少した 場 合、対 応 す るセルレイアウト内の工作 機械が非 稼 働になります。

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グル ープテクノロジのコンセプトの 導入によって発 生 する課 題としては、あるコード体系と別の 体系との比 21 | エンジニアリング 日本 | 2019年 03月

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較 に時 間 がか かりすぎる傾 向 が あるという点も挙 げ られます。しかし企 業 にとってより重 要 なことは 、特 定 のコード 体 系 自 体 よりも 、自 社 の 設 備と 人 的リソ ース、そして 求 める結 果 をしっかりと把 握 することで す。このような 状 況 でこそ、社 内で 作 成した カスタム コード体系がシンプルで 効率的なアプローチとなる可 能 性 があります。より効 率的な部 品ファミリの機 械 加 工を目的とした工場フロアの再配置は、工場独自の判 断として行われる可能 性もあります。中小企 業には 経 済 的 制 約 などの 要 素 に直 面 する 場 合 があるため 、機 械の 再 編 成 は大 企 業のほうが容 易かもし れません。 より迅 速 で高 精 度 な見 積 もり 部 品 の見 積 もりの 作 成 にグル ープ テクノロジ アプ ロ ーチを採 用す れ ば、収 益と収 益 性 の両 方 を向 上させ ること が で きま す。たと え ば H M LV 生 産 の 例 とし て、あ る 航 空 宇 宙 関 連 の下 請 会 社 につ いて考えてみ ましょう。この 会 社で は 、被 削 材 のロットサイズ が 1 ~ 5 個 で、年 間 約 4 , 0 0 0 件 の 価 格 設 定リクエスト を 受 け て いま す。同 社 の工 場 で は 、各 部 品 を 個 別 に 分 析し 、見 積 もりを 作 成 する 時 間 が足りず、価 格 設 定プロセス が 遅 れ たため 、4 , 0 0 0 件 の 仕事 のうち見 積もりを 作 成 で きたのはたった 1, 5 0 0 件 でした 。ま た、注 文を受けることがで きたのは 約 2 , 6 0 0 件 に留 まります。その 後、同 社は、グル ープテクノロジによる 分析と複 合被 削 材の 情 報を利 用した部 品 の見 積もり の 作成を利 用すれば、年 間 3, 0 0 0 件 の見 積もりを 作 成できることに気づきました。作成可能な見 積もりの 数 が増えた 結 果として注 文も 増 加し 、年 間 3 , 2 0 0 件 に達しています。最も重 要な点は、費 用と利 益に基づ いて決 める入札 額を、グル ープテクノロジの 導入前の


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入札 額と比 較して、平均して 3 0 パーセント以 上も下 げることが で きたことです。 見積もりプロセスがより迅 速で高精度になったことに は、2 つの利点 がありました 。それは 利 益 率を下げる ような低すぎる価 格での入札が減少したことと、顧 客 が 受 け入れられ な いような高 すぎる見 積りの 数 が減 少したことで す。グル ープ テクノロジコンセプトを 導 入したことによって、予 定される 作 業 内 容と、それ に か かるコストをより正 確 に 管 理 で きるように なり、 結 果として不 正 確 な見 積りの 数 が減 少したのです。 グループテクノロジでは、個々の 被 削 材とその生 産 加 工条 件を考えるのではなく、類似した特徴を持つ部品 をグル ープ化し 、一 緒 に機 械 加 工します。このアプロ ー チ の わかりやす い 例として、ベ ルト式トランスミッ ション用プーリを 製 造して い るあ る工 場 が 挙 げら れ ます。さまざまなベ ルトサイズ で 使 用するため 、ベ ル トの 溝 の直 径 、幅 、およびプロファイル がプーリごと に 異 なりま す。別 の 構 成 の 機 械 加 工 に切り替えるた めには 、約 1 時 間 半かかっていました 。 工程を 分析した 結果、プーリの 切り替えごとに加工機 械を完 全に 取り外し 、すべての工具を取り出し 、洗 浄 し、保管していることがわかりました。また、次のプー リを機械 加工する際には、同じ工具のほとんどを加工 機械に戻していました。グループテクノロジアプローチ では、同 一ではないものの類 似しているホイールはフ ァミリとしてグループ化します。切り替え時には、NC プ ログラムの 変 更、機 械 加 工 パラメータの 変 更、そして 場 合によっては、溝のプロファイルを機 械 加工する工

具も変 更します。被 削 材にもよりますが、取り替え時 間は 30 分 から 10 分に短 縮されました。主な課 題と いえば、自分たちが 作っている各部 品が同じファミリ に属していて、はるかに迅 速に機械 加工できるという ことを工 場 担 当者 に 納 得させることでした 。 結論 製 造 業 者の 組 織 的 戦 略であるグル ープテクノロジ(オ ーストラリアのセコ・ツールズの Dave Mor r が幅 広く 開発 作業を行っています)は、製 造 業者が HMLV 生 産 の課 題に効率良く対処する上で役 立ちます。従 来の生 産性向上戦 略 (リーン生 産やシックスシグマなど)には 実 証 済み の 利点 があります。特に H V L M 生 産で は、 同 一 の 部 品について長 期 的にわたり作 業を微 調 整 す ることができます。しかし、多様性が高く小ロットの製 造 は 、機 械 加 工 技 術 やデジタル 製 品 の 設 計および 管 理技法の進歩を受けて、急 速に増加し続けています。 グル ープテクノロジ アプローチは 、部 品 をファミリに 分 類し 、価 格 設 定作 業と機 械 加 工作 業 を 統 合するこ とで、インダ ストリ 4 . 0 時 代 の 課 題 に 対 処するため の 効 率 的 な方 法を提 供します。

セコ・ツールズ 全社 技 術 教 育 マネージャ、P a t r i c k d e Vo s w w w. s e c o t o o l s . c o m

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グル ープテクノロジと S C S (S e c o C o n s u l t a n c y S e r v i c e s) 製造業者の戦略であるグループテクノロジは、業務改善を実現するうえで重要な要素 であり、製造業者の業務全般に価値をもたらすものです。 しかし、競争にさらされている 多くの製造業者は、一定のコストで特定の数の部品を決められた時間内に製造するこ とのみに集中せざるをえず、自社のビジネスや機械加工作業を深く分析したり最適化し たりするための時間や専門知識を持つことができないのが現状です。 セコ・ツールズでは、製造の改善に割り当てる人的リソースはあるものの、プロセス 改善のためのエンジニアを雇用したり、大手のビジネスコンサルティング会社と提携 したりするために必要な高額のコストを賄える資金が不足している中小企業を対象 とした新しい支店業務を開始しています。SCS(Seco Consultancy Services)は、製造 とビジネスの全体的な問題と、機械加工の効率性および経済性とのバランスを取る お手伝いをいたします。SCS はブランドに中立です。ユーザーが現在使用しているブ ランドに関係なく対応いたします。 SCS をご利用いただく際の最初のステップは、製造効率性評価(MEE)です。MEE では、 機械加工、生産システム、および作業管理のパフォーマンスを分析します。 SCS は、会社の機能を分析し、準備、機械加工、および工具の取り扱い方における問題 を調査します。能力/資産に関する問題の根本原因と、従業員に欠けている知識を明ら かにします。準備分析では、プログラミングのサポートと、手法と部品の標準化を行い ます。機械加工の問題は、手法の最適化とトラブルシューティングを通じて認識し、対 処します。また、在庫と消費の視覚化および工具管理プログラムにより、設備の取り扱 いに関する問題を解決します。 セコ・ツールズの技術教育サービス(STEP セミナーやコース)は、製造会社のスタッフ に対する教育を支援します。 このサービスの重要な点としては、工場担当者に新しい戦

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略の採用を納得してもらうプロセスが挙げられます。新しいアプローチを説明するポス ターを壁に貼っても、効果はほとんど期待できません。多くの場合、問題の原因は知識 にあるのではなく、従来のソリューションが最善であると確信している工場担当者にあ るからです。成功の鍵は、工場担当者を説得し、新しい戦略の利点を認識し、その戦略 を実装するための原理原則を知ってもらうことです。 21 | エンジニアリング 日本 | 2019年 03月

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セコ・ツールズの DOUBLE QUATTROMILL® 14 が低馬力の 加工性能を最大化

セコ・ツールズの新製品 Double Quattromill® 14 カッタは、低馬力の工作機械による フェースミル加工作業を最大限に効率化します。このフェースミルカッタでは、8 枚の切 れ刃を備えた両面チップを採用しているため、コスト効率に優れた作業を可能にし、粗 加工、中仕上げ加工、仕上げ加工の切り込み深さが向上します。Double Quattromill® 14 は、馬力とトルク能力の高い大型機械に最適な Double Quattromill® 22 の小型 版として開発されました。

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o u b l e Q u a t t r o m i l l ® 1 4 のリード角 仕 様 は 4 5°と 6 8°があり、切り込 み 深さはそれぞ れ 6 m m ( 0 . 2 3 6 インチ)と 8 m m ( 0 . 3 1 5 インチ) です。45°角は、材料固定具が脆弱または不安定な場 合に高い性能を発揮し、切り屑を薄くし、送り量を増や すことができます。68°角は、45°角と同じサイズの内接 円(IC)でチップの切り込み深さを深くし、側壁や部品固 定具を避ける逃げ面を改善できます。接線方向タイプ の一般的なフェースミルのチップとは異なり、Double Quattromill® 14 は、自由切削性に非常に優れ 、切削 抵抗と加工消費電力を減らし、工具寿命を伸ばします。 D o u b l e Q u a t t r o m i l l ® 14 のカッタボディは 固 定ポ ケットスタイルとカセットスタイル が あり、標 準ピッ チとクロースピッチ、メートル 仕 様とインチ 仕 様 をお 選 び いた だ けます。この 新しい 面 肌 技 術を D o u b l e

Q u a t t r o m i l l ® 14 のカッタボディのフル ート面に 適 用することで、切り屑処 理 および 切り屑 排 出 、さらに 耐久性を向 上させました 。 D o u b l e Q u a t t r o m i l l ® 14 には 、各 種の刃先と材 種 が 揃った 3 つのチップがあります。M E10 形 状は、チ タンやステンレス 鋼 など 粘 性 の高 い 被 削 材 に 対 応し ます。M10 形 状 は 、より鋭 い刃先とより小さい T ラ ンドが含まれており、切 削 抵 抗を減らし 、低 馬力で高 い性能を発揮します。粘性の高い被削材、一 部の工具 鋼 、超合 金に対応します。M16 は、鋼 、工具 鋼 、鋳 鉄 など摩 損性の高い 被削材の機械 加工時に 3 つのチッ プ 形 状 の刃先を 最 適 に保 護します。

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Engineering Japan | 21 - March 2019  

Engineering Japan is a Japanese magazine for engineers. We introduce the latest technology, products, and corporate news for the industrial...

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