Engineering Japan 09

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新製品

半導体製造向けの革新的なセラミック材料技術

モーガンアドバンストマテリアルズ社 エリック・ブラウン

ラミック材料は世界の半導体製造分野で十

エンドイフェクタの効果を最適化する

分な実績があります。ここの分野では、独自 の物理と性能は、製造業や請負業向けに実

用的な商用製品のメリットがあります。

セラミック材料は、単結晶シリコンインゴットから個々 のウェーハを切り出すスライシングプロセスではめっ たに使われていません。 しかし、この後のイオン打ち込

グラファイトは、3 5 年 以上 に 渡りプロセスラインに 使

みやデポジション、エッチングなどのウェーハプロセス

われてきました。これに対して、PBN(パイロリティック

工程では、使われるようになってきています。これらの

窒化ボロン:熱分解で作製する窒化ボロン)とSiC(シリ

工程では、ウェーハから個々のチップに切り出す前に、

コンカーバイド)はしっかり確立されています。それぞ

ウェーハに導電層や絶縁層を次々と形成しています。

れ、25年以上、15年以上この分野で使われてきました。 このプロセスで は、接 続 点 の 寸 法 が 3 0 n m から1 0 n m

詳 細

純度と、熱衝撃や薬品耐性との両立は、このプロセスに

へとどんどん微細化が進むにつれ 、正確さがますます

対する独自要求にピタリと合っています。

求められています。

これらの 効 果 にも拘 わらず、セラミックベ ースの 材 料

この問題は、生産性を上げるための大口径化プロセス

に お ける、さらなく革 新 は、サイクル 時 間 や 不 良 率 の

への要求によって、ますます悪化しています。現在最大

短 縮 へ の 要 求 によって加 速されており、もっと激しい

のウェーハサイズは直径300mmですが、450mmウェ

競 争 の 分 野で は、設 備 投 資 から最 大 の 価 値を引き出

ーハ へ の 動きは 各プロセス工 程で 使わ れる材 料 や 部

しています。

材の要求も大きくなっています。

09 | エンジニアリング 日本 | 2015年 03月

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