








Bejo Japan KK
ごあいさつ
我々Bejo Groupは、オランダ王国 Warmenhuizenを本拠地とし、野菜の品種改良、種子生産、品質管理等において世界を リードする、創業以来百有余年を数える多国籍企業です。Bejoが開発した優良な野菜品種は、30以上のグループ企業やディ ーラーを経て、世界中の生産者様に供給され、野菜の生産から流通、加工、小売りまで、フードチェーンに関わる多くの皆様 から高く評価をいただいております。
Bejoの種子は、独自のグローバル・ネットワークや現地ディーラーを通じて100を超える地域や国に供給されております。 現在、グループ全体の社員数は2,200人を超えております。オープンかつ親しみやすい、それでいてイノべーティブ、これがBejo の企業カルチャーです。研究開発、生産、品質・安全管理、ロジスティクスから販売まで、各社員それぞれが、価値ある野菜 種子をお届けするためにそれぞれのベストを尽くしております。
Bejoの品種群は40を超える品目、1,000を超える品種からなり、世界各地のマーケット、さまざまな栽培環境に適応する包 括的なソリューションをご提供いたします。フードチェーン全体に確かな価値をもたらすことを使命とし、現場のニーズを反 映させた品種改良(ブリーディング)を通じて、価値ある品種を具現化しています。終わりなきイノベーションこそが、Bejoが 追求し続ける理念であり、成長の原動力であると確信しております。
ベジョー・ジャパン株式会社は、2012年 4月に、オランダ;Bejo Finance B.V.の100 %子会社として設立されました。開発パ ートナーの皆様にご協力いただきながら、九州から北海道まで、さまざまな場所で試験栽培を行い、多様な気象条件や栽 培環境下で品種開発を進めております。大学等の教育機関や公的研究機関との共同研究プロジェクトを通じて、主要な園 芸作物の品種改良や生理生態に関する国内の研究にも積極的に参画しております。世界各地で高い評価をいただいている
Bejoの品種群を幅広くラインナップし、国内の園芸作物生産の高収益化や効率化に貢献して参ります。また、赤道直下から スカンジナビア等の高緯度帯まで、幅広い気候帯をカバーするBejoの品種群は、今後さらに気候変動が進んでゆく中、日本 の露地野菜生産を維持し、発展させるために重要な役割を果たすものと信じております。
今後とも一層のご愛顧ならびにご支援を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
対談:気候変動と向き合う農業の未来ー種苗会社の役割とはー
品目 ボーレコール(ケール)
本カタログに掲載しております各品種の作型表はあくまでも参考 としてご活用ください。実際の栽培におきましては、ご使用になる地 域の栽培環境、気候条件等に適した時期に適した栽培方法でご使 用ください。
また、掲載しております収穫物の画像は弊社並びにBejoグループ 各社の試験圃場にて適作型で栽培した際に撮影したものです。実際 の収穫物が掲載している画像と同様になることを保証するもので はありません。
当グループは、お客様やパートナーの皆様の新たなご要望にお応えするべく、知識を共有し、お客様の潜在的な市場機会や、イノベイティブな技 術を積極的に開拓してまいります。世界中の生産者の皆様方が健全で風味のよい青果物を栽培され、今後五十年にわたり大勢の皆様に楽しんで いただくために、我々は自然に寄り添いながら、優れた野菜種子を開発してまいります。
Bejoはプロフェッショナルな生産者にお使いいただく野菜品種を開発(品種改良)し、種子を生産する会社です
Bejoは野菜種子の育種(品種改良)・生産・販売におけるリーディング・カンパニーです。当グループは30ヶ国以上で事業を展開しており、グロー バルに事業展開する家族経営企業体です。当グループの従業員1,900人は、中長期的な視点で優れた野菜品種の開発に力を入れています。
当グループは、野菜生産者の皆様、青果流通業者の皆様、サプライチェーン・パートナーの皆様と当グループ従業員との関わりを通じて、長年に わたり有機的な成長を続けてまいりました。そしてこれからもそれは続いてゆきます。我々のパートナーである皆様は、様々な場面で、当グループ がご提案する品種が生み出す様々なベネフィットを最大限ご利用いただけます。
これからも寄り添いながら
当グループは、短期的な成果を追うのではなく、まずお客様と長期的な関係を構築することが何よりも大切であると考えます。我々の営業スタッ フは、生産者の皆様に寄り添い、知識を共有し、ご意見に耳を傾けます。我々は、圃場で何が起こっているのか、作物は健全な状態で生育している のか、積極的に情報収集を行い、生産者の皆様の生産性を継続的に高めるために高度なサポートやアドバイスをしてまいります。
さらに我々は、日々の経験から積極的に学び、生産現場や野菜を楽しんでいただく様々な場面で何が起こっているのか深く理解したいと考えて います。このような献身的な活動によって収集された現場の様々なご要望を基礎として、新たな価値を生み出す新しい品種を開発し、生産者の皆 様やサプライチェーンに関わる皆様のために優れた特性を持つ高品質な種子をお届けしてまいります。
イノベーションを諦めることなく、高い目標に向かって
当グループは、研究開発への投資を惜しみません。
1960年代、業界の先陣を切って近代的な野菜の品種改良技術を取り入れたように、今後も最 新の技術を開拓し続けてまいります。植物への理解を深め、そのDNAレベルまで研究を進めることで、新しい品種をこれまでより短期間に、より狙 いどおりに開発できるようになってきました。これらの新しい技術により、サスティナブルな野菜生産を可能とする優れた形質を持つ品種が多数開 発されています。これらの努力が実を結んだとき生産者の皆様のニーズを満たし、食卓を囲む皆様が喜んでいただけるような野菜の品種が出来 上がるのです。
これから五十年先も安定した野菜生産を続けるために
世界の人口は増加を続け、さらに多くの食料が必要となり、健全且つ健康な食事の必要性は高まっています。当グループは、その専門的な知識 を結集し、育種技術のたゆまぬ改善により、問題解決のために貢献してまいります。
我々は自然に寄り添います。生産者の皆様が今後五十年にわたり健全で豊かな土壌から収穫を続けるために、枯渇が懸念される天然資源の 保護が必要との考えのもと、我々は、常に最新の、よりサスティナブルな栽培技術を探求し続け、また、幅広いレンジのオーガニック種子の開発に 投資を続けているのです。
クオリティ:優良な品種と高品質な種子
我々は、未来を信じています。家族経営企業体として、我々はこれまで成し遂げてきたこと、つまり、高品質な野菜種子を生産すること、おいしく 健康的な、持続可能な手法で栽培することのできる優れた野菜品種を開発すること、これらをこれからも続けていきます。
これからも生産者の皆様やサプライチェーンに関わる皆様に寄り添い、耳を傾けてゆきたい、これこそが我々のパッション(情熱)であり、さらな る成長のきっかけになっていくのです。自然の探求に終わりはありません。
S U S T AINA B ILI T Y 持続可能な未来を共に 一歩々々が力になる
人々への敬意
私たちは家族経営企業体として、社会とのつながりを大切にしています。活動している地域において、農業の発展、雇用 の創出、教育の充実、公衆衛生の向上に可能な限り貢献できるよう努めています。私たちの組織の内外を問わず、「人」 は常に重要な存在であり、それぞれが大切な役割を担っています。私たちは一人ひとりへの思いやりと、長く続く信頼関 係を何よりも重視しています。
野菜の品種改良と種子生産を専門とする私たちBejoは、日々、「野菜を育てる」ことに情熱を注いでいます。だからこそ、 健全な土壌や自然資源の価値を深く理解し、それらを丁寧に扱い、守ることを使命としています。現在だけでなく未来 の世代にも、健康で美味しい食を届けるためには、サスティナブルであることが重要です。私たちはこの課題に真剣に 取り組み、企業全体、製品、サービスのすべてにおいて、よりサスティナブルな形へと進化させていく責任があると考え ています。
f bejo.jp
気候変動と向き合う農業の未来ー種苗会社の役割とはー
対談:
北海道大学 名誉教授
荒木肇
ベジョー・ジャパン 株式会社 代表取締役
熊野貴宏
近年、気候変動が深刻化し、農業に与える影響が問題となっています。異常気象や干ばつ、大雨などによる土壌の劣化等に 対して、新たな農業技術での対応が求められてきています。そのような中、注目されているのがアグロエコロジーという農 業の考え方です。アグロエコロジーは、自然環境と調和した農業の実践を目指し、気候変動への適応策としてオランダな どEUの国々でも注目されています。このような流れの中で、種苗会社にはどのような役割が求められるのでしょうか。
熊野:まず始めに、最近気候変動の幅が大きくなり、農業へも大きな影 響が出ています。この点について、荒木先生のお考えをお聞かせいた だけますか。
荒木:まず、タマネギの事例についてお話ししたいと思います。私の実 家がタマネギ生産の農家なのですが、年によってタマネギの出来不出 来が随分と変わっているということを感じまして、北海道の主要なタマ ネギ産地での平均反収を調べました。すると、2009年、2010年頃から収 量が変動している、それも地域によって違うということが分かってきま した。これは気象が不安定になっているということに結びついているの ではないだろうかと考えました。特に、春の定植時期に異常気象が起 きると、収量が大きく変動します。これからは、気候変動によって収量の 不安定さが増していくことを前提に、農業の取り組みを考えなければ なりません。
熊野:気候変動にどのように対処するべきか、様々な考え方があるよう です。対処を過ってしまうと、今後益々気候変動の幅も大きくなっていく 訳ですから、我々の農業活動への影響も更に深刻なものになっていき ます。
荒木:学術雑誌Scienceが指摘した「テッピングポイントを超えると、地 球環境はドミノ倒しのように負の連鎖の方に行く危機的状況」につい て、まだ世の中では認識が十分ではないので、大いに広めるべきだと 思います。まずは、二酸化炭素をどのくらい排出しているか、あるいは どのくらい吸収しているかも含めて、全てデータ化していき、社会合意 を作る必要があると思います。
熊野:オランダを含むEU諸国では、サスティナビリティに対する意識が
荒木肇
北海道大学名誉教授、農学博士。2003年北海道大学北方生 物園フィールド科学センター教授、2020年新潟食料農業大 学食料産業学部教授、2023年4月ベジョー・ジャパン株式会 社技術顧問に就任。代表著書に『園芸学の基礎』『アグロエコ ロジー(共訳)』等。
熊野貴宏
博士(環境科学)(博士課程では荒木肇教授に師事)。経 営管理修士(MBA)。2013年ベジョー・ジャパン株式会社 入社、2015年代表取締役に就任。
高く、積極的に二酸化炭素排出抑制を進めています。我々Bejoグル ープも、二酸化炭素の排出量を子会社も含む全社で記録し、継続的 な抑制に取り組んでいます。「できることはやっていこう」というスタン スで、積極的に取り組んでいます。
荒木:一人一人がそういった意識を持つことが大切ですよね。こうい った気候変動は野生動物や昆虫にも影響を及ぼしていますが、最近 ミツバチが減ってきているそうですね。
熊野:ミツバチの個体数減少にはいろいろな要因があるようですが、 その一つとして、このところの気候変動によってミツバチに寄生する ダニの密度が高まったことが議論されています。ほとんどの作物の種 子生産(採種)にはミツバチが必要不可欠です。ミツバチが助けてく れなければ、効率的に採種することができないのです。我々Bejoは、 ミツバチに関する独自の研究プログラムを持っています。ミツバチを 保護し、生理生態を理解し、さらには品種改良にも取り組んでいま す。今後さらに気候変動が進んでゆく中、ミツバチ達への影響を最小 限に抑えるために、精力的に活動しています。我々の種子生産を助け てくれているミツバチも「限られた」資源と言えるかもしれません。今 後も、我々の採種活動をサポートしてもらえるように、サスティナブル な形で彼等に寄り添っていきたいですね。
荒木:我々人類の食料供給に重要な役割を果たす栽培植物の多く は、昆虫、特にミツバチの助けを借りなければ受粉できません。そう いった存在が、人間の食生活につながっているということを忘れては いけませんね。
熊野:これまで、荒木先生は、カバークロップやリニューアブル・エネ ルギーを利用した作物栽培など、サスティナブルな視点でさまざまな 研究を行ってこられました。昨年出版されたアグロエコロジーに関 する書籍の翻訳にも参加されていらっしゃいます。荒木先生がこれま で積み重ねてこられた研究の数々は「アグロエコロジー」そのもので はないでしょうか。改めて、「アグロエコロジー」という考え方につい てお話いただけますでしょうか。
荒木:アグロエコロジーでは今日の農業生産を工業的農業と特徴づ け、その克服を目指します。その過程は3つの視点で構成されていま す。まずは、リサーチ(研究)、次に、エクスペリメント(実践)そして、ム ーブメント(社会運動)です。 例えば、克服されるべき課題の1つは環 境負荷を小さくするということがあります。そのためには第1の柱が ベースとなっているサイエンスをまず理解することです。次に、そのサ イエンスに基づいて、実際に圃場でその栽培体系を実践してみる。こ れを第2の柱にしています。この段階は実験レベルなので、それを今
度は社会運動として広げていきましょうという、いわゆるムーブメントが 第3の柱となります。この社会運動というものは、栽培技術の普及はも ちろんのこと、消費者側の理解やコミュニケーションについても考えて いくということです。
熊野:確かに、「環境への負荷を減らす」意識を持つことは重要ですね。 そもそも農業に対して、自然に近い営みのようなイメージを持つ方が 多いと思います。ただ、今我々が目にしている気候変動の要因のいくつ かが、我々がこれまでに行ってきた農業活動と大きな関わりがある、と いう感覚を持っておられる方は少ないのではないでしょうか。また、畑 や水田は人工的なもの、本来であれば、いろいろな雑草や樹木が混在 し共存している状態が自然です。植物を農作物に改良し、単一の作物 を効率的に栽培し、我々の都合で土地を「我がままに」使ってしまってい る。種苗会社として、我々はこの点をどのように反省し、今後どのような 方向で仕事をしてゆくか、このような意識を持つことは非常に大切だと 思います。
荒木:このような気候変動の中での種苗会社の役割については、どうお 考えですか?
熊野:特にこの数年、それまでは採種の適地とされていた地域で降水 量が急激に増えたり、干ばつになったり、気温が大きく変動しており、世 界的に、多くの作物の採種が不安定になっています。これにともない、当 然採種生産コストも上昇します。種苗会社にとって、種子の安定供給こ そ一番重要な役目、コストを抑えながら危険分散を行い、採種を安定さ せるべく努力を重ねております。また、品種改良も大変重要です。気候 変動によって病害虫のリスクが高まりますが、品種改良によって病害に 対する抵抗性、耐病性を高めたり、害虫の被害が少なくなるような特性 を付与することができます。土壌水分の大きな変動や高温によるストレ スにも強い品種を育成してゆくことも大切です。採種と品種改良、この 2つの軸で種苗会社として気候変動リスクに対応してゆく。我々ベジョ ー・ジャパンだけではなく、グループ全体が同じようなスタンスでいると 思います。荒木先生は、「アグロエコロジー」という考え方を道しるべと して、我々は気候変動にどう対応していくべきとお考えでしょうか。
荒木:この気候変動に対応した農耕地管理、または農生態系の設計管 理について、アグロエコロジーの指摘を2つの視点で、述べさせていた だきます。第1に外部からの資材等による化石エネルギーの利用に過度 に依存しないということです。今、温暖化にまつわることはなるべく外し たいということです。第2に具体的に気象の問題については適応とレジ リエンスという考え方を持つことです。作物の適応というのは、例えば 雨が少ないなど様々な環境に応じて、そこで生育できる品種、あるいは 作物を選択していく、あるいは変えていくということです。もう一方でレ ジリエンスというのは、抵抗性と回復力、別な言い方をすると、多様性 を持たせてその生態系の頑健性、ロバストと言いますけれど、これを高 めていくということです。この多様性という言葉は、アグロエコロジーで はキーワードになっていまして、それを高めるための栽培側からの対応 として、間作や帯状栽培などがあります。圃場に様々な種類の抵抗力を 持たせていくということですね。単一的にならないということをアグロ エコロジーは主張しています。
熊野:具体的な例を挙げて詳しくお聞かせいただけますか。
荒木:北陸のコシヒカリの話をさせていただきます。コシヒカリはいも ち病に対して弱いイネ品種です。そして、いもち病というのはたくさんレ ース(菌系統)があります。今年はどのレースが蔓延するかは予測がで きないわけですね。インフルエンザのようなものです。育種場面では、そ れぞれのレース毎、いもち病抵抗性遺伝子を1個ずつ変えて、抵抗性品 種を育成します。遺伝子の一部だけが違うコシヒカリを作るということ です。そして、混合して植えます。その年に、例えばレース1番といういも ち病が来ても、レース1番に抵抗性があるコシヒカリは生き残り、全滅を 回避します。圃場の中に変異性を持たせる、つまり多様性をつくる一つ 先駆的な事例だと思います。
荒木:仰る通りですね。また、消費者側の考えも変わって行けばいいと 思います。例えばニンジンについて、必ずしも一定の規格に従っていなく てもいいのでは?という見方を消費者がしていけば、今のようなマーケ ティングとは違う発想も出てくるのではないでしょうか。作る商品の形、 サイズ、品質や販売方法についても生産者の希望もあり、消費者のリク エストもあります。両者のコミュニケーション(一緒に考える)が大事だ と思います。私は農的環境を重視したいと思います。例えば市民農園を 整備し、利用しやすくすると、作物または1
次産業物に対する消費者の 理解が増えますし、農業や作物への関心も高まります。社会や地域にお いて農的環境をもっと増やすべきじゃないかと感じます。
熊野:作物は工業製品ではないですからね。自分で栽培してみれば、揃 いが悪かったり、栽培の途中で害虫に食べられたり腐ってしまったり… 野菜を作るのはこんなに大変なんだ、と理解してもらえると思います。 特に、色や形、大きさが「規格」と合わない理由で捨てられる青果物が いかに多いことか、一般の方々に理解していただく機会が少ないように 思います。生産者の方々と消費者の方々との距離が縮まり、お互いの理 解が深まれば、色や形、大きさが「規格」を外れていたとしても、「食べら れればよい」という感覚を持ってもらえるようになるのではないでしょう か。この数年、我々も「ダイバーシティ」という言葉を知り、価値観が大き く変わりました。見た目や考え方が違ってもいいじゃないか、お互いを 理解し、いろいろな意見を取り入れてゆくことで集団としてより高いパフ ォーマンスを発揮できる。我々がそうなら野菜も同じ。野菜においても、 このような価値観が根本的に変わるような大きな波になってゆく、まさ に先生がさきほどお話しになった「ムーブメント」に繋がってゆけばよい ですね。
近年、農業活動全体を取り巻く環境が大きく変化する中、露地野 菜を安定的に生産することが困難になりつつあります。
我々Bejo は、種苗会社として野菜の持続的な生産を支えるため に何ができるのかを、日々自問自答しながら歩みを続けてまいり ました。
地球規模で気候変動が加速し、地政学的リスクも増大、さらには 経済環境も大きく変化する中で、「種苗会社としてのあたりまえの 仕事」を全うすることが、これまで以上に難しくなっています。
病害虫に強く、幅広い栽培環境に適応する品種を育成し、その種 子を安定的に生産し、生産者の皆様へ確実に供給する。これこそ が、Bejoの使命であり、責任であると考えています。
我々Bejoは、持続可能な農業の実現に向けて、引き続き努力して まいります。
熊野:基本的に単一品種を大面積で作れば定植、各種管理、収穫など のタイミングが揃うので作業を効率化できます。今まではこのようなメ リットに注目し、「効率を高めて面積あたりの収量を増やす」方向に進 んで来ました。今改めて、この点を考えるべき時期なのだと思います。例 えば、北海道のタマネギ生産は、非常に限られた数の品種に依存して います。極限られた数の品種で1万数千ヘクタールの生産をカバーして いる訳ですがこれまでは「効率化」という面では大きなメリットがありま した。しかし、近年、気候変動の影響により様々なリスクが見えてきまし た。先ほど先生が仰ったとおり、この数年、収量が大きく変動しているの も、限られた数の品種に依存していることが理由の一つではないか、と いう議論があります。これまで、我々は、ベストな品種を開発し、より多 くの面積でお使いいただく、このような感覚で仕事をしてきました。です が、今後もこのような考え方で仕事を続けることがはたして生産者様 や社会のメリットに繋がるのか、今こそ立ち止まって考えるべき時期な のだと思います。例えば、ある程度の面積を作付けされる生産者様で あれば、作付けする品種を1つに絞ることはせず、数品種を作付けして いただくようにアドバイスする。天候がどちらに振れても、危険分散しな がら複数の品種を栽培していれば、適応性のある品種は良い結果を出 し、トータルでもある程度の収量は維持できる。このようなアドバイス ができるように考え方を変えていかないといけないのかもしれません。 これからは、気候が大きく変動したとしても、パーフェクトではないにせ よ、平均すれば(100点満点中)80点取れます、ということが求められる ようになる、いえ、もうすでにそのような状態になっているのではないで しょうか。実は、我々種苗会社の採種でも同じ事が言えます。品種のパフ ォーマンスはパーフェクトなものより少し劣るけれども、天候がある程 度変動しても安定して採種できる品種のほうが評価されるようになる でしょう。今後気候変動が進んでゆく中、毎年安定して供給を続けてゆ く、この「種苗会社として当然の役割」を果たすために、品種のパフォー マンスや採種性と「いつでも80点取れます」という適応性の広さ、これら をどのようにバランスさせるか、ということですね。
パン屋の息子であったCor Beemsterboerと食料品店の息子であったJacob Jongは、それぞれ 野菜育種のパイオニアとして、1世紀以上前からキャベツ、ニンジン、タマネギなどの系統選抜や 品種改良に取り組んでいました。
1963年に2人はF1品種の共同開発を始めました。その後2人の共同事業は成功を収め、1978 年に両創業家による共同経営企業体としてBejo Zaden B.V.(Zadenはオランダ語で種子・種苗の 意味)を設立しました。この融合は今日の当グループの成功の礎、まさに“種子”となりました。
Bejo Zaden B.V.と当グループ各社はイノベーションと先進性を追求し、繁栄を続けています。 その後も取扱品目・品種を拡充、活動はさらにグローバルに、各種施設・設備も世界各地で増 強され続けていますが、現在でも創業の地であるワルメンヒュイゼン(Warmenhuizen:オラン ダ)に当グループの中枢が置かれています。
当グループが販売するすべての種子は、The EU Council Directive 2002/55/EC の品質基準を満たしています。
通常種子
当グループでは、通常種子(生種; Normal Seed)には夾雑物等の除去以外特別な加工処理を施していません。品目、品種により 重量や粒数単位で販売しています。
精選種子
精選種子(Bejo Precision)とは、種子のサイズや重量を揃えた当グループオリジナルの精選種子で、最も厳しい品質基準が適用 されています。均一な種子サイズと高い発芽率が特徴です。
プライミング種子
播種後の初期生育を早め、より均一にするために、発芽に関わるプロセスを活性化させた種子です。生育の均一性を高め、防除 や除草等の管理を正確かつ効率的に行うことが可能となります。
エンクラステッド(Encrusted)種子
種子をエンクラスト(Encrust)する、とは、播種を容易にするために、種子の表面を整え(処理後もある程度種子そのものの形は 保ちます)薄い膜(殻)を作ることです。また、その際殺菌剤等を加えることも可能です。エンクラステッド種子には高品質な精選種 子が使用されます。
ペレット種子
小さな種子や形状の不均一な種子を珪藻土等の材料を用いてコーティングし、播種を容易にするために均一な球状に加工した ものです。また、その際殺菌剤等を加えることも可能です。ペレット種子には高品質な精選種子が使用されます。
オーガニック(有機)種子(OS) (クリーム色から茶褐色(黄系統色)のコーティング) 当グループのオーガニック種子は、Regulation (EU) 2018/848の認証によって定められた採種方法により生産されています。種子 をより見えやすくし、播種深度や播種密度をコントロールしやすくするためにクリーム色から茶褐色(黄系統色)のフィルムコーティ ングを施しています。このコーティングはEUの有機認証を取得しています。
物理的な方法のみを用いて夾雑物の除去、精選等を行い、化学薬品を用いることなくコーティングを施した(NCC)種子(白色) 通常の採種方法により生産された種子に、種子をより見えやすくし、播種深度や播種密度をコントロールしやすくするために、化 学薬品を用いない白色のフィルムコーティングが施されています。このコーティングはEUの有機認証を取得しています。
物理的な方法のみを用いて夾雑物の除去、精選等を行い、化学薬品を用いてコーティングを施した(CC)種子(緑色)
通常の採種方法により生産された種子に、殺菌剤を処理した緑色のフィルムコーティングが施されています。これらの殺菌剤は、 種子を苗立枯病や土壌病原菌(糸状菌等)などから守る働きをします。
殺菌剤コーティング種子の適正な使用に関する注意事項
殺菌剤がコーティングされた種子をご使用になる場合には、お客様ご自身の安全や環境保護の観点から、取り扱いには十分ご 注意いただきますようお願いいたします。弊社ウェブサイト www.bejo.comにて“Treated seed safe use advice Euroseeds”をご確認く ださい。
抵抗性に関する用語および抵抗性表記
病害虫(病原)に対する植物の反応(感受性や抵抗性等)に関する用語について 1 本カタログにおける下記の用語について、以下のように定義するものとします。
感受性(S):
作物の品種が、病害虫による感染を防ぐことができず、その病原の生育や増殖を抑制することができないため、結果として病 徴が現れ、組織等にダメージを生じる特性のことをいう。
中抵抗性(IR): 作物の品種が、病害虫による感染や、その病原の生育や増殖、またはそれらによって引き起こされる病徴やダメージを中 程度のレベルで抑制することができる特性のことをいう。同様の環境条件下において、または同程度の病害虫の密度や感染圧にさらされ た場合、高抵抗性(HR)品種(下記の「高抵抗性(HR)」を参照)と比較すると、中抵抗性(IR)品種は、病徴やダメージの発生範囲が広 く、その程度も強くなる傾向がある。しかし、同程度の条件下で感受性(S)品種と比較すると、中抵抗性(IR)品種の病徴やダメージは比較 的軽度に留まる。
高抵抗性(HR): 作物の品種が、病害虫による感染や、その病原の生育や増殖、またはそれらによって引き起こされる病徴やダメージを高 いレベルで防ぎ、抑制することができる特性のことをいう。ただし、これらの高抵抗性品種も、病害虫の密度や感染圧が非常に高い場合に は、軽度な病徴を示し、ダメージを生ずることがあり、免疫応答によって病害虫からの感染やその生育、増殖を抑制することができる状態 とは異なる。
注:同じ抵抗性程度(特にIRの場合)に分類される品種であっても、同程度の条件下で病害虫に感染した場合、品種によって生じる病徴の 範囲や程度は異なることがある。主要な作物について、病害虫毎に示された抵抗性レベルを持つ特定の品種が、その病害虫に感染した場 合、実際に示す抵抗性の程度を予測するための参考として、Euroseedsの統一抵抗性表(Crops – Euroseeds https://euroseeds.eu/hrt/) に、いわゆる「標準品種」が定義されている。
1 FAO(FoodandAgricultureOrganizationoftheUnitedNations)は、植物の病原(pest)について、次のように定義している。
:植物または植物を原料とする様々な製品に有害な、あらゆる種、系統やバイオ・タイプの植物、動物、または病原性を有する各種微生物 のこと。
したがって、病原体(バクテリア、ウイルス、糸状菌などの病原性を持つ微生物)も、病原(pest)という用語に含まれます。
病害虫に関する特記事項
病害虫等の病原は変異等を重ねながら絶えず変化しており、場合によっては作物が有する病害抵抗性を打破することがある。病害抵抗 性を打破した新しい病害虫の型は、変異前の型では作物へ感染し、病徴やダメージを生じることがなかった植物に対して、病原性を示すよ うになる。病害抵抗性を打破した新しい病害虫の型は、新たなバイオタイプ、病原型(pathotype)、レース等が付与され、特定されることと なる。
作物の品種に、特定の病害虫への抵抗性(HRまたはIR)が確認された場合、抵抗性が確認された特定の病害虫にのみ抵抗性を持つので あって、他の病害虫に抵抗性を持つか否かとは関係がなく、また、その抵抗性は病害虫の亜種や分化型、バイオタイプや病原型、レースに も限定されることに注意する必要がある。
多くの病害虫については、複数のバイオタイプや病原型、レースが存在するが、それらが明確に定義され、明記されていることは稀であ り、また一般的にも認知されていないことが多い。このような場合、抵抗性とは特定の病原体の、特定のタイプにのみ機能することが確認 されているのみであり、他のタイプへの抵抗性は確認されていないことになる。
新たなバイオタイプ、病原型、レース等が出現した場合、我々Bejoは国際種子連盟(ISF)の各種規定に基づき、各病害虫のどのタイプや レースに抵抗性を持つのか正確に明記する形で抵抗性表記を改定する。これはまた、新しい科学的知見によって、病原の種、亜種、分化型 等の名称が変更された場合にも適用される。
抵抗性表記
本カタログにおける当グループの品種の抵抗性等に関する表記は、通常、各品目固有の抵抗性コード(抵抗性コードの説明については 次頁の表をご参照ください。)によって示してあります。
抵抗性に関する最新情報と抵抗性表記に関する詳細は www.bejo.jp をご確認ください。
www.bejo.comにて公開されている本書の英語版とこれに基づく翻訳(この日本語文書を含む)との間に齟齬または矛盾が存在する場 合、英語原文が優先して適用されるものとします。国際種子連盟(ISF)が定義する専門用語やその訳し方を含む英語版は、解釈や紛争解 決を含むすべての目的において、権威ある根拠となるものとします。
品目 分類 抵抗性コード
アスパラガス 糸状菌
Bc Botrytiscinerea
Pa Pucciniaasparagi
学名 病害虫の名称
灰色かび病
さび病
Sv Stemphyliumvesicarium 斑点病
細菌 Xcc Xanthomonascampestrispv.campestris 黒腐病
Ac Albugocandida
白さび病
Foc Fusariumoxysporumf.sp.conglutinans 萎黄病
Hb Hyaloperonosporabrassicae べと病
Mb Mycosphaerellabrassicicola
アブラナ科野菜
糸状菌
輪紋病
Pb Plasmodiophorabrassicae 根こぶ病
Pyb Pyrenopezizabrassicae ライト・リーフ・スポット (Light leaf spot)
Ss Sclerotinia sclerotiorum
菌核病
Vd Verticillium dahliae バーティシリウム萎凋病
Vl Verticilliumlongisporum バーティシリウム萎凋病
昆虫 Tt Thripstabaci アザミウマ類
Ad Alternaria dauci
Ar Alternaria radicina
Cc Cercosporacarotae
Eh Erysipheheraclei
糸状菌
ニンジン
Ma Mycocentrosporaacerina
黒葉枯病
黒斑病
斑点病
うどんこ病
黒色根腐病
Ps Pythiumsulcatum しみ腐病
Pv Pythiumviolae しみ症
Rc Rhexocercosporidiumcarotae ブラック スポット (Black spot)
CMoV Carrot mottle virus
ウィルス
セルリー
セルリアック
チコリー類
エンダイブ
糸状菌
CtRLV Carrot red leaf virus
Foa Fusariumoxysporumf.sp.apii
Sa Septoriaapiicola
ウィルス CeMV Celery mosaic virus
ウィルス TSWV Tomato spotted wilt virus
Ap Alternariaporri
Foc Fusariumoxysporumf.sp.cepae
黄化病
黄化病
萎黄病
葉枯病
セルリーモザイクウィルス
黄化えそ病
黒斑病
萎凋病
リーキ
タマネギ
シャロット
糸状菌
Pa Puccinia allii さび病
Pd Peronosporadestructor べと病
Php Phytophthoraporri
Pt Pyrenochaetaterrestris
白色疫病
紅色根腐病
昆虫 Tt Thripstabaci アザミウマ類
Ac Albugocandida
Ar Aphanomycesraphani
白さび病
根くびれ病
ラディッシュ
糸状菌
For Fusariumoxysporumf.sp.raphani
Hb Hyaloperonosporabrassicae
萎黄病
べと病
Exploring nature never stops
f bejo.jp
フリルが特徴的な新感覚ケール。
アブラナ科野菜特有の苦み、青臭さが少なく
サラダ等の生食にも適する。
主茎が伸びるタイプで葉を少しずつかきとる 長期栽培が可能。
展開葉は濃い緑色でパセリのような強いち ぢれがある。
耐暑性、耐寒性ともに優れており早春播き、 夏播きいずれの作型にも適する。
低温に遭遇することで甘みが増し美味しくな る。
草勢は旺盛で収量性が高い。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
フリルが特徴的な新感覚ケール。
アブラナ科野菜特有の苦み、青臭さが少なく サラダ等の生食にも適する。
主茎が伸びるタイプで葉を少しずつかきとる 長期栽培が可能。
展開葉はウィンターボーよりも鮮やかな緑 色でパセリのような強いちぢれがある。葉に ボリュームがあり良食味、チップス等の加工 にも適する。
草勢は旺盛で丈が良く伸び、収量性が高い。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
フリルが特徴的な新感覚ケール。
アブラナ科野菜特有の苦み、青臭さが少なく サラダ等の生食にも適する。
短節間で草丈が短く、比較的短い栽培期間 で株ごと収穫が可能。
展開葉は濃い緑色でパセリのような強いち ぢれがある。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
毎日の食卓にケールを!
ケールは栄養価が非常に高いスーパーフー ド。
ビタミンA、C、K、カルシウム、鉄分などのビタ ミンやミネラルが豊富です。
また、ケールには、ルテインやゼアキサンチ ン、ベータカロテンなどの抗酸化物質も豊富 に含まれており、これらは細胞を酸化ストレ スから守り、老化防止や病気の予防に役立ち ます。
ケールはデトックスを促進する野菜としても 知られており、肝臓の機能をサポートする成 分を含んでいます。特に、体内の有害物質を 排出する助けとなる化合物が含まれていま す。
ケールを日常的に摂取することは、全体的な 健康状態の向上に役立つのです。
フリルが特徴的な新感覚ケール。
アブラナ科野菜特有の苦み、青臭さが少なく サラダ等の生食にも適する。
主茎が伸びるタイプで葉を少しずつかきとる 長期栽培が可能。
展開葉は鮮やかな赤色が特徴的で、気温下 降期では特に美しい濃い赤色になり甘みが 増す。パセリのような強いちぢれがある。
草勢は旺盛で丈が良く伸び、収量性が高い。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
レッドボーより樹勢が強く、よく揃う赤色の新 感覚ケール。
アブラナ科野菜特有の苦み、青臭さが少なく サラダ等の生食にも適する。
主茎が伸びるタイプで葉を少しずつかきとる 長期栽培が可能。
展開葉は鮮やかな赤色が特徴的で、気温下 降期では特に美しい濃い赤色になり甘みが 増す。パセリのような強いちぢれがある。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
ビーズの大きさ、形が良く揃う。花蕾はボリュ ームのあるドーム形に仕上がる。
適応性が広く、高温期でも安定したパフォー マンスを発揮する早生品種。
花蕾は固めでビーズの密度も高く冷凍等加 工適性も高い。
X HR: Foc X IR: Ac
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
ビーズのしまりが良くボリュームのあるドーム 形に仕上がる早生品種。
強い側枝が2~3本できるため、ボリュームの ある側花蕾も収穫可能。
耐暑性に優れ栽培は容易、収穫後の棚持性 にも優れ、冷凍加工適性も高い。
X IR: Ac; Xcc
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
Brassica oleracea L. convar. botrytis [L.] Alef. var. cymosa Duch.
土壌病害に強く、揃いの良い早生品種。ドーム 形状や粒揃いに優れる。
X HR: Foc; Pb: 0,1,3
X IR: Ac
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
暖地栽培に適した早生品種。
樹勢が強く栽培が容易。花蕾は揃いが良くボ リュームのあるドーム形に仕上がる。
X HR: Foc X IR: Ac
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
パサート
在圃性に優れる中生の加工用品種。
球は非常に高い密度で仕上がり、裂球も少な い。
X HR: Ac; Foc
北海道
播種期 定植期 収穫期
在圃性に優れる晩生の加工用品種。
通常の冷蔵設備で4ヶ月以上の貯蔵が可能。
球は非常に高い密度で仕上がり、裂球も少 ない。含水率が低く加熱調理後の歩留まりが 高い。
X HR: Foc
北海道
播種期 定植期 収穫期
Brassica oleracea L. convar. capitata [L.] Alef. var. alba DC.
f グリーンボール
ラニニ
良く揃う極早生グリーンボール品種。外葉がコ ンパクトで密植栽培が可能。
f フラット
形状はフラットで高密度に仕上がる中早生品 種。生食から加熱調理まで幅広い用途に適す る。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
Brassica oleracea L. convar. capitata [L.] Alef. var. alba DC.
f サボイ
やや小ぶりの球型に仕上がる早生サボイ品 種。ちりめん状の葉が特徴的で、煮込み料理 に最適。立性で密植栽培も可能で、草勢強く 栽培容易。
X IR: Ac
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
f サボイ
やや平たい球型に仕上がる中早生サボイ品 種。ちりめん状の葉が特徴的で、煮込み料理 に最適。草勢強く栽培容易。
X HR: Foc X IR: Ac
北海道
本州(中間地) 春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
f 赤
外葉がコンパクトで一般地の春作から秋作ま で適応する。非常に揃いの良い極早生品種。
球の外部は濃い赤色に仕上がり、ブルームも 強く内部も美しい赤色を呈する。裂球しにくく 在圃性も高い。
f 赤
大玉に仕上がる中生品種。立性で耐湿性も高 く栽培は容易。裂球しにくく在圃性も高い。芯 が短く内部発色も良いため、加工に適する。
X HR: Foc
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
Brassica oleracea L. convar. capitata [L.] Alef. var. alba DC. f ポインテッド
貯蔵性も高いトンガリ帽子型中早生品種。
葉肉はソフトで良食味。小さめ(1㎏程度)で 収穫するとサラダ等に最適。
X HR: Foc
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
名前の通り、通常の丸いキャベツとは異な り、先がとがった円錐形をしているのが特徴 です。
ポインテッドキャベツの葉は、薄く柔らかく、 また通常のキャベツよりも甘みが強いため、 生のままでも食べやすく、また、短時間で調 理することができます。
<調理法> 柔らかい葉の為、サラダに生で使うのはもち ろん、スープやロールキャベツ、蒸し物にして も美味しいです。短時間の調理でも十分に風 味が引き立ちます。
Brassica oleracea L. convar. oleracea var. gemmifera DC.
揃いよく大粒の芽キャベツがたくさん収穫で きる早生品種。
節間がやや長く、芽キャベツの収穫が容易。
食べ応え十分で良食味。
北海道
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
揃いの良い早生品種。
X HR: Foc
北海道
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
高温期の栽培に適する極早生品種。
冷涼地の盛夏、一般地の秋収穫に適する。
花蕾の締まりがよく、表面はなめらか。
草勢はややおとなしく立性、病害に強く栽培 容易な早生品種。
頂花蕾周辺の葉が花蕾を適度に包み、きれい な白色のハイドームに仕上がる。
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道
本州(中間地) 春まき
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
f 白
適応性が広い中晩生品種。
頂花蕾周辺の葉が花蕾をしっかり包み、美し い純白に仕上がる。
形状に乱れが少なくボリューム感のある花 蕾に仕上がる。
美しい黄緑色の花蕾に仕上がる晩生品種。 花蕾は緻密でなめらか、非常に良食味。
美しい花蕾が目を引くので直売所等での販 売にも適する。
X HR: Foc
北海道
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
花蕾が非常に特徴的なフラクタル形状になる ロマネスコの早生品種。
花蕾は美しい鮮やかな黄緑色。
草勢は強く栽培容易、一定の耐暑性を持ち 初夏どりにおける高温障害(変色、変形)の 発生が少ない。
X HR: Ac; Foc
北海道
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
花蕾が非常に特徴的なフラクタル形状になる ロマネスコの中早生品種。
花蕾は美しい鮮やかな黄緑色、しまりも良くボ リューム感がある。
耐寒性が強く年内から越年栽培に適する。春 作も可能で、適応範囲は広い。
X HR: Foc
北海道
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
Raphanus sativus L.
ボリュームのある大玉のラディッシュ。ス入り が遅く、食味も良い。
立性で球形に良く揃う高品質品種。 ス入りが少なく内部障害も少ない。
高温期でも球形が乱れず品質が安定してい る。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
Brassica oleracea L. convar. acephala [DC.] Alef. var. gongylodes
f 赤
美しく艶のある明るい紫色が特徴的な早生品 種。
球の表面は非常になめらか。球内部は白色で 風味良くクリスピー。非常に良食味で生食や 浅漬けなどに適する。
草勢はやや強く立性で栽培容易。
X IR: Xcc
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
f 赤
美しく艶のある明るい紫色が特徴的な中早生 品種。
立性で揃いがよく栽培容易な品種。
X HR: Foc X IR: Xcc
北海道
本州(中間地) 春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
f 緑
立性で球肥大が非常に早い緑色早生品種。
球の表面は非常になめらかで簡単に皮が剥け る。肉質は柔らかくジューシー。
X HR: Foc
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
美味しく栄養価も高いコールラビ
風味はキャベツやカブに似ており、やや甘 みがあります。生で食べるとシャキシャキ とした食感で、軽い辛味も感じられます が、加熱するとより甘くなり、柔らかい食感 になります。
<調理法>
生でスティックサラダにしてディップにつ けるほか、煮物、スープ、炒め物、蒸し物な ど、様々な調理法で楽しむことができま す。浅漬けもおすすめです!
Daucus carota L.
ニンジンは世界中で利用されている一般的な野菜ですが、その形状や色などの特徴は様々です。 Bejoは、様々なタイプ、色の幅広い品種を取り揃えております。
品種開発においては、生産者から消費者までフードチェーンすべてのお客様からの要望に耳を傾 け、耐病性、葉の質や形状、生産性、揃い性、色、形、表面の滑らかさ、貯蔵性に至るまで、あらゆる 特性や品質を厳しく評価しています。
ナンテス
クロダ
チャンテネー
ベルリカム
インペレーター
フラッキー
バンチング
X 円筒形で密植でも根形が乱れにくく加工に向く。
X 一般的に内部色が濃く搾汁用にも適する。
X 国内における主流は五寸タイプ。
X くさび形で肩が張り先端部分がつまる。
X クロダ・タイプを一回りから二回り大きくしたイメージ。
X 晩抽性に優れ北海道の加工向け栽培に適する。
X 円筒形で肥大性に優れる多収なヨーロッパで発達したタイプ。
X 晩抽性は比較的高い。
X 北米などで主流の極めて長いタイプ。
X 糖度が高く搾汁、スナック・キャロット等への加工に適する。
X 根長が長く粘土質土壌には不向き。
X くさび状で比較的長いタイプ。
X 土質を選ばず適応性が広い。
X 葉付きで収穫、出荷可能な小型タイプ。
X スナック・キャロットにも適する。
f チャンテネー
根長18cm程度に仕上がる冷涼地向け加工用 品種。北海道主要加工ニンジン産地で高く評 価されている。
肩幅が広く胴部の太りや尻のつまりに優れて いる高収量タイプ。
機械収穫適性も高く収穫時や加工時の歩留 まりが高い。極晩抽性で黒葉枯病にも強く栽 培しやすい。
X IR: Ad; Ar; Cc
北海道
播種期 収穫期
f チャンテネー
根長18cm前後に仕上がる次世代のチャンテ ネー系品種。良く揃い収穫が遅れても乱れに くい。
X IR: Ad; Ar; Cc; Ps, Pv
北海道
本州(中間地) 春まき
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 収穫期
f ベルリカム
根長20cm程度でやや細めのくさび形に仕上 がる中生品種。
X IR: Ad; Ar; Cc
北海道
播種期 収穫期
f ナンテス
晩抽性で黒葉枯病にも強く栽培しやすい品 種。
根長20cm程度、尻がつまり円筒形に仕上が る。
X IR: Cc
北海道
播種期 収穫期
f バンチング
密植栽培でミニキャロットとして使用できるバ ンチング・タイプの早生品種。
内部色は大変濃く、芯もほとんど目立たな い。良食味でスナック・キャロットとしてヨー ロッパで評価の高い品種。
極晩抽性で黒葉枯病にも強く栽培しやすい。
X IR: Ar; Cc; Ps, Pv
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
草姿が強く、根長23cm程度でくさび形に仕上 がる紫色品種。
芯まで濃い紫色となり、ジュース、色素抽出な ど幅広く使える。
生育期後半に高温や湿潤な状態が長く続く と芯の色が抜けることがあるので注意が必 要。
晩抽性で春まきでも栽培できる。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
草勢は大人しく、根長20cm程度でコンパクト に仕上がる紫色品種。
芯まで濃い紫色となり、ジュース、色素抽出な ど幅広く使える。
生育期後半に高温や湿潤な状態が長く続く と芯の色が抜けることがあるので注意が必 要。
晩抽性で春まきでも栽培できる。
X IR: Ps, Pv
北海道
本州(中間地) 春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
X IR: Ps, Pv f 紫
根長22cm程度でやや太めなくさび形に仕上 がる紫色品種。春まきでも栽培できる。
根の表面は濃い紫色。芯はオレンジ色でスラ イスすると紫のリングの中にオレンジ色の円が 入り美しい。
非常に良食味でスティック・サラダ等生食に も適する。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
根長22cm程度でやや細めなくさび形に仕上 がる黄色品種。非常に揃いが良い。
芯まで黄色で良食味、生食からジュース、スー プ等に幅広く使える。
晩抽性で春まきでも栽培できる。
X IR: Ad; Ar; Cc
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
根長24cm程度でやや尖った円筒形に仕上が る多収な黄色品種。
芯まで黄色で良食味、生食からジュース、スー プ等に幅広く使える。
晩抽性で春まきでも栽培できる。
X IR: Ad; Ar; Cc
北海道
本州(中間地) 春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
根長24cm程度で尖った円筒形に仕上がる多 収な白色品種。
芯まで白色で良食味、生食からジュース、スー プ等に幅広く使える。
晩抽性で春まきでも栽培できる。
根長24cm程度で尖った円筒形に仕上がる多 収な品種。
根形、サイズ等は良く揃い、根色がクリーム色 からオレンジ色まで一定の比率で分離するユ ニークなF1品種(複数の根色が異なる品種の 種子を混ぜているわけではありません)。
晩抽性で春まきでも栽培できる。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 収穫期
Foeniculum vulgare Miller
草勢が強く立性で栽培容易な早生品種。
揃いが良くきれいに仕上がる中生品種。 生食から加工用まで幅広く使える。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
Apium graveolens L. var. rapaceum
ロウェナ
肥大性、揃い性に優れた中早生のF1品種。非 常に香りがよく貯蔵性も高い。
西洋料理に欠かせない香味野菜の一つ。
X IR: Foa: 2; Sa
北海道
播種期 定植期 収穫期
Apium graveolens L. var. dulce
揃いの良い中早生のF1セルリー品種。
X IR: Foa: 2
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
繊維が少なく良食味の早生品種。シャフトは スレンダーで長く葉も立性で栽培容易。
晩抽性で冷涼地の春まきでも安心して使用で きる。
ヨーロッパではサマー・リーキの定番として 高く評価されている品種。
X IR: Pa; Php
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
揃いが良く高収量が期待できる中晩生品種。
立性で葉折れが少なく葉の基部がしまるた め、土や砂が入りにくい。
香りが良く繊維もしっかりしており、スープや 煮込み料理に適する。
X IR: Ap; Pa; Php
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
早どりが可能な極早生リーキ。ロングシャフト が特徴で、密植栽培が可能。
X IR: Pa
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
リーキの食べ方をご紹介
<リーキとポテトのスープ> ジャガイモとリーキを炒め、ブイヨンで煮込 み、ミキサーで滑らかにしてクリームを加え るだけの簡単なスープです。
<リーキのグリル> 太めに切ったリーキをオリーブオイルでグリ ルし、バルサミコ酢やハーブをかけていただ きます。シンプルで美味しいです。
<リーキの天ぷら> リーキを細く切って、かき揚げ風にするのが ポイントです。青い部分と白い部分を混ぜ て、天ぷら粉であげます。青い部分も柔らかく 食べられますよ!
Allium cepa L.
f
中間系(東北・北海道)
晩抽性の中間系品種。
北海道:肥大性が良く高収量が期待できる中 生品種。良食味で加工向け。
東北地方:春まき栽培で高収量が期待でき る。
f 長日系(北海道)
機械収穫が可能な中晩生白色品種。 ある程度の貯蔵性も持ち輸送中の腐敗が少 なく幅広い用途に使える。 12月末まで貯蔵可能。
X IR: Pt
X IR: Foc; Pt
北海道
東北
播種期 定植期 収穫期
北海道
播種期 定植期 収穫期
Allium cepa var. aggregatum L.
f 長日系(北海道)
分球が少なく肥大性の良い種子系の長日系F1 シャロット品種。熟期は中晩生だが雨よけ栽 培で収穫時期を早められる。皮むきの手間が 掛からず業務用途に適する。晩生タマネギと 同程度の貯蔵性を持つ。
f 長日系(北海道)
分球が少ない種子系の長日系F1シャロット品 種。鮮やかな赤紫の皮色で、肥大性に優れ収 量性が高い。皮むきの手間が掛からず業務用 途に適する。
X IR: Pt
北海道
播種期 定植期 収穫期
北海道
播種期 定植期 収穫期
Cichorium intybus L.
発色が良く肥大性、揃い性に優れた極早生品 種。春作、秋作ともに可能。
やや小ぶりの早生品種。栽培容易で春作、秋 作いずれの作型でも栽培可能。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道
本州(中間地) 春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
Cichorium intybus L.
定番の中生品種。地域、作型を問わず安定し た収量性と品質を持ち合わせる万能品種。
暖地の越冬作に向く晩生品種。大玉で収量性 が高く加工向けの品種。
北海道
本州(中間地) 春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
Cichorium intybus L.
f トレビス / スポット(斑入り)
カステルフランコの結球型早生品種。軟白処 理をしなくても内部は黄色に赤い斑が入りコ ントラストが素晴らしい。
f トレビソ(立性)
砲弾型に結球するトレビソ。大型で締りが良 い中早生品種。
北海道
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道
本州(中間地) 夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
Cichorium intybus L. [partim]
f グリーン・ハーテッド・チコリー
白菜のように細長く結球するチコリー。葉は大 きくシート状。苦味が少なく食味や歯ざわりが 良い。
f カタルーニャ
苦味をアクセントにサラダなどに用いる。軟白 処理することで苦味がマイルドになる。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
丸葉タイプのエンダイブ。大株になり苦味が少 ないので軟白処理は不要。加熱しても食感が 良く、良食味。
針葉タイプのエンダイブ。苦味が少なく、軟白 処理は不要。葉は細く繊細で生食に最適。
北海道
本州(中間地)
春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道
本州(中間地) 春まき
本州(中間地)
夏/秋まき
播種期 定植期 収穫期
北海道専用の多収な全オス系F1品種。 露地春どりにおいてグリーン、ホワイトの両方に使 える。
若茎は太くよく揃い、定植後2年目から高い上物率 が期待できる。
全オス系品種で種子着果が極めて少なく、実生苗 が雑草化する心配がほとんどない。
サスティナブルな野菜栽培と高収量の両立、’究極’のヘルシーさとおいしさを兼ね備えた最高品質の野 菜。それはすべて最高品質のオーガニック種子から始まります。RIGHT FROM THE START
1990年代、Bejoは他の種苗会社に先駆けてオーガニック・プログラム(有機栽培向け品種開発)を通常の事業範囲の 一部として統合いたしました。家族経営事業体として、有機市場への投資には長期的な戦略に基づいたサスティナブル なアプローチが不可欠であると考え、地道に研究開発を続けてきました。我々は現世代のためだけではなく、これから の世代のためにも、限られた天然資源を無駄なく有効に活用するべきであると考えています。
有機栽培と一般的な(非有機)栽培の両方を対象とした品種開発プログラムを持つことによりもたらされる相乗効果 は計り知れません。有機栽培の研究を通じて得られるノウハウ、知見などは一般的な(非有機)栽培を想定した品種開 発にもひらめきや新しいアイディアをもたらしてくれます。一方でこの100年間、我々が品種改良を継続し、築き上げてき た知識、経験、育種や基礎研究に必要な基盤設備などは有機栽培向けの品種改良を発展させるためにも活用できるも のなのです。有機栽培向けの育種プログラムを推進させることで、我々Bejoが保有する品種改良の基礎となる幅広い遺 伝資源や最新の科学技術をより有効に活用することができるようになるのです。有機栽培向けの品種改良を通じて、収 量性と幅広い適応性を兼ね備えた品種を開発することが可能となり、同時に、より品質の高い種子の生産・供給が可能 となり、ひいてはさらなるイノベーションの創出にも繋がってゆくのです。
有機栽培向けの品種改良、オーガニック種子の供給を通じて、ヘルシーでおいしい野菜のサスティナブルなサプライ チェーンの発展に貢献します。
我々Bejo はオーガニック・プログラム(有機栽培向け品種開発)を通じて以下のような メリットをご提供いたします。
X 幅広い知識と経験に基づいた有機栽培の実践的アドバイス
X 品目、品種の継続的な拡大(現在; 35品目以上、160品種以上をラインナップ)
X ご使用になる圃場の栽培環境に適した、市場のニーズを満たすことのできる高品質な種子
X 播種作業を容易にする独自のコーティング
我々の有機栽培に関する活動は多岐にわたります。
X 新品種の開発
X 世界中の有機野菜生産者と共同で行う試験栽培
X イノベイティブな栽培方法の探求
X 新しい種子処理方法やコーティング技術探索
X 有機栽培の発展のために日夜研究を続ける研究機関、政府や自治体、企業・団体等の研究開発活動への参画やサポート
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抵抗性に関する用語および抵抗性表記、製品形態、表明、知的財産権、販売及び引き渡しのための契約約款における最新情報については 弊社ウェブサイト www.bejo.jp をご確認ください。
Xanthomonas campestris pv. campestris による黒腐病について
当グループは、アブラナ科品種のすべての種子ロットにおいてサンプリングを行い、黒腐病の原因となる細菌の一種、Xanthomonas campestris pv. campestrisの感染有無について検査しております。検査に合格した種子ロットのみ供給および販売しております。
根こぶ病に関する免責事項について
根こぶ病に対して高い抵抗性を持つ品種とは、根こぶ病の原因であるPlasmodiophora brassicaeの特定のレースに対する抵抗性が高い品 種であることを意味します。しかし、すでに土壌が根こぶ病菌で汚染されている場合、生産者の皆様には、まずその品種の試験栽培を実施 し、その根こぶ病菌に対して抵抗性を示すかを確認していただくことをお勧めいたします。土壌の中和、排水性の改善、カルシウムの施用、 および栽培作物のローテーションなどの栽培環境面での対策は、根こぶ病の発生および被害を軽減するために効果がある場合があります。 遺伝子組換え技術の使用について
弊社のアソートメントの全ての品種について、その開発過程においては、遺伝子組換え技術を用いておらず、2001/18/EC において対象から 除外されている技術を用いております。
プロトプラスト融合によって導入されたCMS
我々のアブラナ科、チコリ類、根パセリなどの品種の中には、プロトプラスト融合技術を用いて導入された細胞質雄性不稔性(CMS)を持つ ものが複数あります。
GLOBALG.A.P.
GLOBALG.A.P.の種苗に関する確認事項に対する当グループの見解は、弊社のウェブサイトwww.bejo.jp をご参照ください。
知的財産権
留意事項:すべての知的財産権は、Bejo Zaden B.V. に帰属します。違法な複製や無断使用は禁止されております。これらの権利の侵害は重 大な犯罪につながる可能性があり、このような場合法的対応をとることがあります。詳細はwww.AIB-seeds.comをご参照ください。
利用規約
ベジョー・ジャパン株式会社の販売及び引き渡しのための契約約款は、別途書面による定めのある場合を除き、ベジョー・ジャパン株式会 社の各申出とベジョー・ジャパン株式会社と買主との間の各契約に対して適用されます。買主は、いかなる条件も付することができません。
販売及び引き渡しのための契約約款は、次ページまたは弊社のウェブサイトwww.bejo.jpをご参照ください。
ベジョー・ジャパン株式会社の販売及び引き渡しのための契約約款
第12条 情報提供
1. 売主は、態様の如何を問わず、提供した情報により、いかなる義務も負わないものとする。 ウェブサイト、カタログおよびパンフレット等の販促用刊行物における記載、推奨および説 明は、可能な限り試験上および実際上の経験に基づくものとし、一般的な情報提供のみ を目的とし、品質および/または保証を示唆するものではない。但し、売主は、栽培された 製品から異なる成果が得られたことに対し、いかなる場合も当該提供した情報を根拠と して責任を問われることはないものとする。買主は、製品が、意図する園芸作物に適切か どうか、および/または現地の条件下で使用可能であるかどうかを判断しなければなら ない。
2. 売主が提供した情報において、下記の用語は以下の意味を有する。
• 「感受性」とは、ある植物品種が、特定の病害虫の成長および発現を抑制することが できないことをいう。
• 「抵抗性」とは、ある植物品種が、同様の条件下において、これらに罹病しうる植物品 種と比較したときに、特定の病害虫の成長および発現、ならびに/またはそれらによっ て引き起こされる被害を抑制することができる能力をいうが、抵抗性品種は、過酷な 気候条件下や病害虫の影響が強いときには、ある程度の罹病症状または被害を受け ることがある。
なお、抵抗性には、以下に定義する2つのレベルがある。
i 高抵抗性(HR):通常の病害虫の影響下において、それらに感受性のある品種と比 較したときに、特定の病害虫の成長および発現を高度に抑制する植物品種。 ii 中抵抗性(IR):特定の病害虫の成長および発現を抑制するが、高抵抗性品種と比較 すると、より広範囲な症状または被害を呈する場合がある。
植物品種について抵抗性が主張された場合には、それは病害虫の特定のバイオタイ プ、病原型、レースまたはストレインに限定されることに留意されたい。
バイオタイプ、病原型、レースまたはストレインが当該品種の抵抗性の主張に特定され ていない場合には、それは、バイオタイプ、病原型、レースまたはストレインにより記載 された病害虫の一般的に認められた分類が存在しないからである。出現する可能性の ある新しいバイオタイプ、病原型、レースまたはストレインは元の抵抗性の主張には含 まれていない。
• 「免疫性」とは、ある植物品種が、特定の病害虫から攻撃を受けず、または感染しない ことをいう。
3. 売主は、常に契約の締結および履行の枠組みにおいて買主から売主に提供される情報お よび詳細は正確、かつ完全であることを想定することができる。
第13条 不可抗力
1. 不可抗力とは、契約の履行を不可能にする状況が売主の責に帰すべからざる状況を意味 する。これには、これらの状況が契約の履行を不可能にするか、合理的な理由もなく複雑 にする場合に限って、異常気象、天災、政府の政策または規制、戦争または市民暴動、火 災による生産設備または材料の破壊、伝染病、公共設備または輸送手段の機能停止、売 主以外の会社のストライキ、売主の会社の非公認ストライキまたは政治的ストライキ、合 意された履行を引き渡すために必要な原材料ならびにその他の商品およびサービスの全 部または一部の不足、売主が依存している供給者または他の第三者の予期せぬ遅延、輸 送の困難が含まれる。
2. 売主は、不可抗力により引渡ができないとき、または遅滞するときは、買主へ可及的速や かに通知するものとする。
3. 不可抗力の状態が2か月を超えて継続した場合、両当事者は、書面にて契約を解除するこ とができる。
4. 不可抗力の事由が本条に記載された事由である場合には、売主は損害賠償を支払う責 任を負わない。
第14条 責任
1. 売主は、売主および/またはその従業員の故意および/または重大な過失である証拠が ない限り、契約の履行の欠陥により生じた損害に対して責任を負わないものとする。
2. 売主は、引渡の懈怠もしくは遅滞により損害が生じたとき、または第5条第9項に定める必 要事項を買主が正確に特定しなかったことにより注文品が(適時に)引き渡されなかった ときは、責任を負わないものとする。
3. 買主は、引き渡された製品について売主に対し訴訟を提起した場合、損害賠償を可能な 限り最小限に抑えなければならない。
4. 売主は、売主または売主を代理する者が種子および/または栽培に供する各種材料を増 殖および/または再生したもの以外のものによって生じた損害に対しては、いかなる責任 も負わないものとする。
5. 売主が一または複数の事由により責任を負う場合であっても、かかる責任は、引き渡され た製品の請求書に記載された価格の範囲内に限定される。売主は、いかなる場合にも、 あらゆる態様の結果的に生じた損害、逸失売上、逸失利益に対して責任を負わないもの とする。
6. 本契約約款に基づく見込まれる請求は、製品の引渡後1年以内に売主に対して書面でな されない場合には、失効する。
第15条 補償
買主は、売主により引き起こされるか、その他売主により引き渡された(と申し立てる)製品に 関連する損害に関する第三者からのすべての訴訟および請求に対して売主に補償する。これ には、あらゆる国における生産物責任に関する規定に基づく商品の生産者としての能力につ いて、売主に対して提起された訴訟および請求が含まれる。但し、その損害が売主および/ま たはその従業員の故意または重大な過失による場合を除く。
第16条 複製および/または増殖に係る権利の留保
1. 買主は、供給した製品および/またはそれに由来する部分および/またはそれに由来 する植物体を、親素材の増殖および/または繁殖のために使用することはできない。ま た、買主は、売主の明示の許可を得ずに、(増殖された)製品および/もしくは部分ならび に/またはそれに由来する植物体に関し、以下を行うことができない。
I. それらを扱うことおよび/または使用すること
II. それらの販売の申出を行うこと
III. それらを販売すること
IV. それらを輸出入すること、および/または
V. 前記のいずれかまたは類似する目的のために、それらを保管すること これは、売主により供給された品種から本質的に由来するすべての品種を含む。
2. 供給された製品を再販売する場合、買主は、その購入者に上記条項を課すものとし、各違 反に対し、罰金を科すものとする。罰金の金額は、かかる購入者が得た利益を下回らない ものとする。
3. 買主は、売主が検査する(または検査させる)ことができるよう、育成者権者またはその代 理人が買主の(特に温室を含む)事業に直接立ち入ることを認めなければならない。ここ で、事業とは、第三者が栽培業者を代理して行うすべての活動も含むものとする。買主は、 売主の要求があったときは、対象の親素材に関するすべての管理記録を直ちに閲覧する ことを認めなければならない。買主はまた上記の義務を自身の購入者にも課すものとす る。
第17条 商標および表示の使用 買主は、その製品を他の法人/会社の製品から区別するために、売主が使用する商標および 表示を使用してはならず、かつ、売主のものと明確に区別することができない商標および表 示を使用してはならない。但し、売主により商標および表示が付された売主の包装のまま製 品が入った状態で取引する場合は、この限りではない。
第18条 置換
1. 本契約約款のいずれかの規定が無効となったときは、その規定は、(法の運用により)自 動的に、無効となった規定の意図にできるだけ近い有効な規定に置き換えられるものと する。両当事者は、必要に応じ、その新しい規定の文言について、合理的に協議するものと する。
2. 前項が適用される場合、本契約約款のその他の規定は、可能な限り有効であるものとす る。
第19条 紛争の解決
1. 両当事者が協議による仲裁に合意しない限り、すべての紛争は、第20条で適用される法 律の強行法規の準拠により、その他の裁判所が管轄権を有する場合を除き、売主が登記 上の事業所を有する地を管轄する民事裁判所を、第一審の専属的管轄裁判所とする。売 主は常に買主を法律により、または適用される国際条約の準拠により管轄権を有する裁 判所に召喚する権利を有する。
2. 但し、紛争が生じた場合、両当事者は、紛争を仲裁裁判所または民事裁判所へ付託する 前に、協議または別途和解により、友好的な解決を求めるものとする。
第20条 準拠法およびその他適用条件
1. 売主と買主との間のすべての合意については、売主が登記上の事業所を有する国の法律 に準拠するものとする。
2. 「国際物品売買契約に関する国際連合条約」(ウィーン売買条約(CISG))の適用は除外 される。