和光鶴川小学校学校案内2019

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和光鶴川小学校

新しいみらいを創る力

一生の宝物に出会う学校

和光鶴川小学校

学校法人 和光学園 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学・大学院


3年生 美術 P.16 くらしを描く かいこ 1年生 春の自然 2年生と野津田公園へ

飼育鉄人 P.24

学校生まれのヤギと散歩


3年生 美術 P.16 くらしを描く かいこ 1年生 春の自然 2年生と野津田公園へ

飼育鉄人 P.24

学校生まれのヤギと散歩


04・和光鶴川小学校

体験し、体感し、 体得する。

私たちの学校の 3 つの特徴とひとつの宝。 「なるほど、わかった」を大事にする学校

学ぶ子どもが主人公の学校です。

仲間と共に重ねる豊かな体験の数々が、 自分で“考える力”を育む糧となります。 私たちが子どもたちにしてあげられること、 それは、 “考える力”を育むことです。 自ら考える力があってはじめて、ものごと に対する的確な判断力と行動力が身につき、 また他者を理解し、認め、自己を発見し本

“ 学ぶ”とは覚えることではありません。五感を使って自分の中 に取り込み、なるほど・わかった・できたを感じる、そんな楽し

3 つの領域の還流で豊かな人格の形成をめざす 授業と生活が結びついてはじめて、生きた知性が育ちます。 教育課程の構造を「教科教育」と、「行事・自治文化活動」、

“考える力”を育むために、和光鶴川小学校

校長

加川 博道

仲間と「共に」成長すること、 学ぶ「楽しさ」 を知ること、を大切にしています。

「本物との出会い」にあふれる学校

それぞれが別個に位置するのではなく、3つの領域が子ども

本物と出会い学ぶ中で、しっかりとした学力、しなやかな心と体・

の中でお互につながりあい、ひとりの豊かな人格を形成する

感動と意欲・挑戦する力が生まれ育ちます。多様な本物との出会

ことを目指しています。

いを用意しています。

「つながり・広がり」が育つ学校 教科教育

授業、行事、総合学習など、生活や学習のあらゆる機会に、人と 人がつながることを大事にしています。そのつながりは、地域、 世界へ広がります。つながり、広がりは人の関係だけにとどま

行事 ・ 自治文化活動

らず、興味・関心・学び方にも発展します。 生活べんきょう ・ 総合学習

有意義な小学校生活が、その後の豊かな人 生の礎となることを目指します。

とを大切にしています。

子どもたちは人や文化と出会う中で “ 学び” 、かしこくなります。

では、子ども自身の「主体性」を大事にし ながら、 質の高い「体験」を数多くすること、

ながら学び、子どもたちが「勉強するって楽しい」と実感するこ

「生活べんきょう・総合学習」の3つの領域で構成しています。

当の自分らしさを磨くことができるように なります。

みにあふれる活動です。手作り教科書で具体的・体験的に討論し

「雑木林」のある学校 学校の中に、自然のままの豊かな雑木林があります。遊び場とし てだけでなく、学習の場にもなっています。

豊かな人格形成をめざす

私たちの学校の大切な宝です。


04・和光鶴川小学校

体験し、体感し、 体得する。

私たちの学校の 3 つの特徴とひとつの宝。 「なるほど、わかった」を大事にする学校

学ぶ子どもが主人公の学校です。

仲間と共に重ねる豊かな体験の数々が、 自分で“考える力”を育む糧となります。 私たちが子どもたちにしてあげられること、 それは、 “考える力”を育むことです。 自ら考える力があってはじめて、ものごと に対する的確な判断力と行動力が身につき、 また他者を理解し、認め、自己を発見し本

“ 学ぶ”とは覚えることではありません。五感を使って自分の中 に取り込み、なるほど・わかった・できたを感じる、そんな楽し

3 つの領域の還流で豊かな人格の形成をめざす 授業と生活が結びついてはじめて、生きた知性が育ちます。 教育課程の構造を「教科教育」と、「行事・自治文化活動」、

“考える力”を育むために、和光鶴川小学校

校長

加川 博道

仲間と「共に」成長すること、 学ぶ「楽しさ」 を知ること、を大切にしています。

「本物との出会い」にあふれる学校

それぞれが別個に位置するのではなく、3つの領域が子ども

本物と出会い学ぶ中で、しっかりとした学力、しなやかな心と体・

の中でお互につながりあい、ひとりの豊かな人格を形成する

感動と意欲・挑戦する力が生まれ育ちます。多様な本物との出会

ことを目指しています。

いを用意しています。

「つながり・広がり」が育つ学校 教科教育

授業、行事、総合学習など、生活や学習のあらゆる機会に、人と 人がつながることを大事にしています。そのつながりは、地域、 世界へ広がります。つながり、広がりは人の関係だけにとどま

行事 ・ 自治文化活動

らず、興味・関心・学び方にも発展します。 生活べんきょう ・ 総合学習

有意義な小学校生活が、その後の豊かな人 生の礎となることを目指します。

とを大切にしています。

子どもたちは人や文化と出会う中で “ 学び” 、かしこくなります。

では、子ども自身の「主体性」を大事にし ながら、 質の高い「体験」を数多くすること、

ながら学び、子どもたちが「勉強するって楽しい」と実感するこ

「生活べんきょう・総合学習」の3つの領域で構成しています。

当の自分らしさを磨くことができるように なります。

みにあふれる活動です。手作り教科書で具体的・体験的に討論し

「雑木林」のある学校 学校の中に、自然のままの豊かな雑木林があります。遊び場とし てだけでなく、学習の場にもなっています。

豊かな人格形成をめざす

私たちの学校の大切な宝です。


06・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・07

鶴小時代が、 私の土台。

ここは、心の壁も 教室の壁も無い学校です。

卒業生の語る鶴小

でした。先生をニックネームで呼び、先生は「小春」と呼

開校してから 25 年、鶴小 時代を大きな土台に卒業生 が、社会に巣立ち始めてい ます。 なぜ?に対する答えをひと りひとりが考えて、発言し、 聞き、討論をする。 みんなで話し合うことから 授業が始まった6年間。 卒業生の語る、何事にも仲 間と本気で取り組むこと、 多様な意見を認め、お互い の存在を尊重する校風、生 きる力を本物から学び、共 に成長する子どもたちの姿 は、昔も今も変わらない。

素直に、まっすぐに、のびのびと、生きていい。 4 年生の 2 学期に公立小から転入したときはすべてが衝撃 んでくれた。本来あるべき教室の壁がなかったり、コの字 型の机の並びも気に入って。そのおかげで心の壁もなく なった気がします。 行事という行事にどの子も真剣で、5 年生になって初めて の運動会が印象に残っています。準備期間から盛りあがっ ているクラスメイトのあふれんばかりの闘争心を見て、リ

佐々木 洪平(第 1 期卒業生)

レーにも勝ち負けを決めないようにしがちな公立の運動会

弁護士

とは全く違う世界だなぁと感じました。周りが本気で取り

野澤 茉莉花(第2期卒業生) 医師

中西 智子(第3期卒業生) 設計士

高橋 翔(第3期卒業生) 地方公務員

ものを理屈抜きに感覚でわかった気がしました。

鶴小時代に、勉強は楽しいことだと 実感。今の自分を形成しています。

みんなで何とか乗り越えていくとい う経験をたくさんしました。

事実を認識した上で、発信できるひ とでありたい想いは変わらない。

先生の投げかけにみんなで話し合う ことから授業が始まった。

鶴小時代、昨日のことのように覚えていますが、お世話に

特に覚えている鶴小の思い出は、生活ノー

小・中学校と和光で過ごした後、医療系の

現在、私は伝統木造建築を設計する建築設

鶴小時代、特に印象に残っているのは、 「こ

ト「せんせいあのね」を書いたことと、夏

高校・大学に進み今は医師をしています。

計事務所で働いています。大学で建築を学

の問題はどう解くの?」という先生の投げ

休みの「こつこつどかん」です。小5の夏は、

鶴小の思い出といえばとにかく雑木林で思

ぶ間に、建築や都市設計の専門家としてで

かけに、1年生になったばかりなのに、み

自分で計画を立てた富士山麓周遊の一人旅

いっきり遊んだこと。ケガもしましたが、

はない全く違う分野からアプローチする事

んなで話し合うことから授業がスタートし

や地図作り、迷路ゲームといった工作など

かまわず遊びました。また、班長選挙に何

で、もっと魅力的な都市や建築づくりに関

たことです。

に取り組みました。当時と、現在の興味関

度も立候補して落ちたこと。人に信頼され

われると考えました。エイサー団体に所属

卒業後も、大学時代のゼミ発表や、大学院

心がまったく一致していて、改めて、鶴小

るためには何が必要かというのも学びまし

していた私は、卒業後も各地でエイサーを

時代に経験した国際学会での発表などで、

時代に深めたことが現在まで続いているの

た。このことは今も生きています。行事に

踊ったり、緑地環境整備委員としてフィー

自分の考えをまとめ、人前で発表するのに

を感じます。

はみんなで真剣に力いっぱい取り組みまし

ルドワークを続け、日本の森が私たちの知

抵抗感がなかったのは、鶴小時代から当た

鶴小では、興味関心を持ったことについて、

た。運動会や合宿で困難に直面した時も、

識不足によってどんな状態にあるのか知る

り前のようにクラスメイトと討論をやって

日々の授業や雑木林での遊びを通して自分

みんなで何とか乗り越えていくという経験

に至り、今の事務所で働く事となりました。

きたからだと思います。

で考え、自分で調べる能力を伸ばすことが

をたくさんしました。当時の体験が、いま

考えるよりまずやってみる、それは鶴小時

総合学習で鶴見川を調べたことも、今の自

できました。

難しいことでも「逃げないでまずはやって

代に学んだ事だと思います。

分の原点になっています。

昨年、私は司法試験に合格し、かねてより

みよう」に繋がっています。

小学生の時は、何か自分でテーマを考え、

実際に鶴見川で捕った魚を学校に持ち帰り、

目指していた法曹の道へ一歩踏み出しまし

現在、私はガン患者さんと接しています。

フィールドワークを行い、まとめ、発表す

クラスの水槽で飼いました。生き物につい

た。鶴小時代が今の自分にどう影響してい

低学年の時にホスピスを題材にした絵本の

る「○○新聞」等を作る事が好きでした。

て図鑑で調べ、わからないことは和光大学

るだろう。「こつこつどかん」、「せんせいあ

お話を教室で聞きました。当時は人間の 「死」

いま私は建築に、自分の考えや主張を表現

の教授に聞きました。

のね」は勉強であると同時に調べたことを

に向き合う場があることにショックを受け

する可能性を感じています。実際に作り、

川については、市役所の方や環境問題の専

発表できるわくわくする取り組みで、遊び

ました。あの時聞いた、死に直面しながら

多くのひとに体験してもらう事ができるか

門家に話を聞くなど、とことん調べました。

のようだったと思う。鶴小で勉強は楽しい

もその人らしさ、その人らしい死の迎え方

らです。事実を認識した上で発信できる人

今、公務員として土木の仕事に就いている

のだと実感できたことが、今の自分を形成

を大事にすることが、自分と深いところで

でありたい、その思いは鶴小時代から変わっ

のはこの時の学習が本当に楽しかったから

しています●

つながっていると思うことがあります●

ていないのかもしれません●

だと思います●

組んでいるのをみて、共に学校生活を送る必要性のような

なった先生たちにじんわり白髪や、シワが増えているのを 見て、時の流れを感じます。こうして戻ってこられる場所 があるのが嬉しいです●小春さん 鶴小では、素直に、まっすぐに、のびのびと、生きていい。 やってはダメなことや、危ないことは、おとなに言われて 気をつけたり直したりするのではなく、ぶち当たってから 学び、そして自分で判断する力を身に付けることができま した。

チャラン・ポ・ランタン 松永小春さん(右・第4期卒業生) 松永ももさん(左・第9期卒業生) ももの唄と小春のアコーディオンからな る姉妹音楽ユニット“チャラン ・ ポ ・ ラ ンタン”を 2009 年に結成。 和光魂を胸に世界中でショウを繰り広げ、 数々の作品を発表している。

それに、やっぱり運動会。私は6年間ずっと 2 組だった ので純血の青緑魂が通っていて、運動会前は靴下、靴紐さ えも色を気にして、敵チームのカラーは絶対に身に付けな かった。そんなことで勝ち負けが決まるはずないのに(笑) それほど、気合いが入っていました。保護者も本気モード。 なんであれほど燃えていたのか分からないけど、今でも他 の学校に負けない運動会が鶴小にはある 唄っていても、鶴小の子はみんながみんな違う楽しみ方、 違う喜び方を、ひとりひとりが感じたタイミングで出して いるのが分かって、興味深いです。 「みんな違って、みんないい」は鶴小のテーマ、改めてそ う思いました●ももさん

母校でのコンサート


06・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・07

鶴小時代が、 私の土台。

ここは、心の壁も 教室の壁も無い学校です。

卒業生の語る鶴小

でした。先生をニックネームで呼び、先生は「小春」と呼

開校してから 25 年、鶴小 時代を大きな土台に卒業生 が、社会に巣立ち始めてい ます。 なぜ?に対する答えをひと りひとりが考えて、発言し、 聞き、討論をする。 みんなで話し合うことから 授業が始まった6年間。 卒業生の語る、何事にも仲 間と本気で取り組むこと、 多様な意見を認め、お互い の存在を尊重する校風、生 きる力を本物から学び、共 に成長する子どもたちの姿 は、昔も今も変わらない。

素直に、まっすぐに、のびのびと、生きていい。 4 年生の 2 学期に公立小から転入したときはすべてが衝撃 んでくれた。本来あるべき教室の壁がなかったり、コの字 型の机の並びも気に入って。そのおかげで心の壁もなく なった気がします。 行事という行事にどの子も真剣で、5 年生になって初めて の運動会が印象に残っています。準備期間から盛りあがっ ているクラスメイトのあふれんばかりの闘争心を見て、リ

佐々木 洪平(第 1 期卒業生)

レーにも勝ち負けを決めないようにしがちな公立の運動会

弁護士

とは全く違う世界だなぁと感じました。周りが本気で取り

野澤 茉莉花(第2期卒業生) 医師

中西 智子(第3期卒業生) 設計士

高橋 翔(第3期卒業生) 地方公務員

ものを理屈抜きに感覚でわかった気がしました。

鶴小時代に、勉強は楽しいことだと 実感。今の自分を形成しています。

みんなで何とか乗り越えていくとい う経験をたくさんしました。

事実を認識した上で、発信できるひ とでありたい想いは変わらない。

先生の投げかけにみんなで話し合う ことから授業が始まった。

鶴小時代、昨日のことのように覚えていますが、お世話に

特に覚えている鶴小の思い出は、生活ノー

小・中学校と和光で過ごした後、医療系の

現在、私は伝統木造建築を設計する建築設

鶴小時代、特に印象に残っているのは、 「こ

ト「せんせいあのね」を書いたことと、夏

高校・大学に進み今は医師をしています。

計事務所で働いています。大学で建築を学

の問題はどう解くの?」という先生の投げ

休みの「こつこつどかん」です。小5の夏は、

鶴小の思い出といえばとにかく雑木林で思

ぶ間に、建築や都市設計の専門家としてで

かけに、1年生になったばかりなのに、み

自分で計画を立てた富士山麓周遊の一人旅

いっきり遊んだこと。ケガもしましたが、

はない全く違う分野からアプローチする事

んなで話し合うことから授業がスタートし

や地図作り、迷路ゲームといった工作など

かまわず遊びました。また、班長選挙に何

で、もっと魅力的な都市や建築づくりに関

たことです。

に取り組みました。当時と、現在の興味関

度も立候補して落ちたこと。人に信頼され

われると考えました。エイサー団体に所属

卒業後も、大学時代のゼミ発表や、大学院

心がまったく一致していて、改めて、鶴小

るためには何が必要かというのも学びまし

していた私は、卒業後も各地でエイサーを

時代に経験した国際学会での発表などで、

時代に深めたことが現在まで続いているの

た。このことは今も生きています。行事に

踊ったり、緑地環境整備委員としてフィー

自分の考えをまとめ、人前で発表するのに

を感じます。

はみんなで真剣に力いっぱい取り組みまし

ルドワークを続け、日本の森が私たちの知

抵抗感がなかったのは、鶴小時代から当た

鶴小では、興味関心を持ったことについて、

た。運動会や合宿で困難に直面した時も、

識不足によってどんな状態にあるのか知る

り前のようにクラスメイトと討論をやって

日々の授業や雑木林での遊びを通して自分

みんなで何とか乗り越えていくという経験

に至り、今の事務所で働く事となりました。

きたからだと思います。

で考え、自分で調べる能力を伸ばすことが

をたくさんしました。当時の体験が、いま

考えるよりまずやってみる、それは鶴小時

総合学習で鶴見川を調べたことも、今の自

できました。

難しいことでも「逃げないでまずはやって

代に学んだ事だと思います。

分の原点になっています。

昨年、私は司法試験に合格し、かねてより

みよう」に繋がっています。

小学生の時は、何か自分でテーマを考え、

実際に鶴見川で捕った魚を学校に持ち帰り、

目指していた法曹の道へ一歩踏み出しまし

現在、私はガン患者さんと接しています。

フィールドワークを行い、まとめ、発表す

クラスの水槽で飼いました。生き物につい

た。鶴小時代が今の自分にどう影響してい

低学年の時にホスピスを題材にした絵本の

る「○○新聞」等を作る事が好きでした。

て図鑑で調べ、わからないことは和光大学

るだろう。「こつこつどかん」、「せんせいあ

お話を教室で聞きました。当時は人間の 「死」

いま私は建築に、自分の考えや主張を表現

の教授に聞きました。

のね」は勉強であると同時に調べたことを

に向き合う場があることにショックを受け

する可能性を感じています。実際に作り、

川については、市役所の方や環境問題の専

発表できるわくわくする取り組みで、遊び

ました。あの時聞いた、死に直面しながら

多くのひとに体験してもらう事ができるか

門家に話を聞くなど、とことん調べました。

のようだったと思う。鶴小で勉強は楽しい

もその人らしさ、その人らしい死の迎え方

らです。事実を認識した上で発信できる人

今、公務員として土木の仕事に就いている

のだと実感できたことが、今の自分を形成

を大事にすることが、自分と深いところで

でありたい、その思いは鶴小時代から変わっ

のはこの時の学習が本当に楽しかったから

しています●

つながっていると思うことがあります●

ていないのかもしれません●

だと思います●

組んでいるのをみて、共に学校生活を送る必要性のような

なった先生たちにじんわり白髪や、シワが増えているのを 見て、時の流れを感じます。こうして戻ってこられる場所 があるのが嬉しいです●小春さん 鶴小では、素直に、まっすぐに、のびのびと、生きていい。 やってはダメなことや、危ないことは、おとなに言われて 気をつけたり直したりするのではなく、ぶち当たってから 学び、そして自分で判断する力を身に付けることができま した。

チャラン・ポ・ランタン 松永小春さん(右・第4期卒業生) 松永ももさん(左・第9期卒業生) ももの唄と小春のアコーディオンからな る姉妹音楽ユニット“チャラン ・ ポ ・ ラ ンタン”を 2009 年に結成。 和光魂を胸に世界中でショウを繰り広げ、 数々の作品を発表している。

それに、やっぱり運動会。私は6年間ずっと 2 組だった ので純血の青緑魂が通っていて、運動会前は靴下、靴紐さ えも色を気にして、敵チームのカラーは絶対に身に付けな かった。そんなことで勝ち負けが決まるはずないのに(笑) それほど、気合いが入っていました。保護者も本気モード。 なんであれほど燃えていたのか分からないけど、今でも他 の学校に負けない運動会が鶴小にはある 唄っていても、鶴小の子はみんながみんな違う楽しみ方、 違う喜び方を、ひとりひとりが感じたタイミングで出して いるのが分かって、興味深いです。 「みんな違って、みんないい」は鶴小のテーマ、改めてそ う思いました●ももさん

母校でのコンサート


08・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・09

1年生のいち日

登校: 開門時間が待ち

きれず、多くの子ども たちが 8 時前に登校。

あしたも学校が楽しみ

を知って日直の先生は 定刻より前に校門を開

「食べることの主体」に育てる役目を果 たしています。お弁当を食べることが

「食育」につながります。 どうしても用意できない時のために、

たりと配置し、教員は子ど もたちの様子にあわせて活

5月の運動会は、縦割りのチームで

もらいます。担当の6

競います。1年生もさっそく上級生

年生を通じて自然な交 流が広がります。

生活べんきょう 梅ジュース

からチームの歌や、競技の練習に誘 われます。 日々の生活も、担当になった上級生 たちが優しくサポートしてくれる。 異年齢の交流の中でいつのまにか

下校時刻

放課後

帰りの会

5校時目

そうじ

昼休み

昼食

4校時目

3校時目

中休み

2校時目

1校時目

朝の会

登校

とを考え、じっくりと活動

をして、入学式を行います。

当の斡旋も行っています。

1年生の生活時間は、小学 期」の両面を大切にするこ

上級生みんなで1年生を迎える準備

けたり、手作りのヨモ ギ団子のプレゼントを

信頼のおけるお弁当屋さんの手作り弁

動を組みます。 校への「移行期」と「入門

と春の野へ遠足に出か

関する学習とも結びついて、子どもを

たちは元気いっぱい。

由時間)と授業時間をゆっ

つくられたお弁当は、親と子の絆を深

生は、新入生を迎えて はりきっている2年生

める良い機会となります。 また、子どもたち自身の「食べ物」に

けます。運動会の練習 や異年齢で遊ぶ子ども

慣れるように、休み時間(自

異年齢との交流: 1年

りません。おうちからお弁当を持参し ます。お子さんの嗜好や体調を考えて

そんな子どもの気持ち

1年生が無理なく小学校に

お弁当: 和光鶴川小学校では給食はあ

教室の外に広がる楽しい学校生活 を知ってゆきます●

を楽しめるように配慮され ています。 無理のない範囲で新しい世 界との出会いを作り、対応 してゆく力を身につけるこ とを大切にしています。

8 :00

8:45-9:05

9 :05- 9 : 45 9:50 -10:30

朝の会: その日をどのように過ごすか見通しを もち、一日を有意義にスター卜させる貴重な時 間です。朝の発表や小テストをしたり、その日 のクラスの方針を決める話し合いをする自治の 時間です。

1年生になる: 1年生 には、入学式当日から ひとりひとりに6年生 の担当が付き添って、 学校生活をサポートし ます。 いつの間にか1年生も 異年齢に混ざってキャ ンパス内でのびのび遊 ぶようになります。

授業:授業は子どもたちの 集中できる時間を考慮して 40 分 間 と し て い ま す。 遠 くから通う子どもたちのた めに始業時間を遅らせ、終 業時間を早める工夫でもあ ります。また、この間のチャ イムはならさず 2 時間続き の授業も有効に展開してい ます。

10:30-10:55

10:55-11:35 11:40-12:20

12:20-12:40

中休み: 雑木林で遊ぶ子、グランド でサッ力ーをする子、班活動に使う 子と、子どもたちにとってとても貴 重な時間です。

ノーチャイム: 必要なチャイム 以外は鳴らさない「ノーチャイ ム制」 を大事にしています。チャ イムに頼らない自主的な時間の 意識をもって行動できるように なります。始まりを大切にする 3 校時目、5 校時目、そうじの 時間を知らせるチャイムがあり ます。

12:40-13:20

13:20-13:40

昼休み: 体を動かして遊ぶ、図 書 館 で 本 を 読 む、 将 棋 を う つ、 体育館や雑木林などで自由に過 ごします。 運動会の応援集会や上級生と練 習をする姿も。 児童会からの要求で、月曜日と 金曜日の 2 回はロングの昼休み (60 分)があり、仲間と思いきり 遊べる時間があります。

13:45-14:25

14:25-14:45

14:45-16:30

3- 6 年生:中学年から6校時目があります。

掃除:全員で掃除をします。掃除を す る こ と で、 ま た 明 日、 き れ い な 教室で気持ち良くすごせることを覚 え、自分たちが使う場所は自分たち で管理する意識を育みます。上級生 が教えに来てくれます。

16:30 登下校: 歩いて帰る子、バスを利用する子、電車を使 う子、早い時期に子どもたちは自立していきます。 登下校が安全に行えるように、スクールバスを配置し たり、 「集団下校」などの取り組みを実施しています。

放課後:子どもたちの多くは、16 時 30 分の下校の 放送が流れるま で遊びます。自然な縦割りの遊び も多く見られる時間です。1 年生 でも 2 ヵ月ほどで、自分のその日 の予定に合わせて時間と相談しな がら下校する力を身につけはじめ ます。11 月からは下校時の安全 を考え、低学年は 16 時下校にな ります。

髙橋かおり先生


08・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・09

1年生のいち日

登校: 開門時間が待ち

きれず、多くの子ども たちが 8 時前に登校。

あしたも学校が楽しみ

を知って日直の先生は 定刻より前に校門を開

「食べることの主体」に育てる役目を果 たしています。お弁当を食べることが

「食育」につながります。 どうしても用意できない時のために、

たりと配置し、教員は子ど もたちの様子にあわせて活

5月の運動会は、縦割りのチームで

もらいます。担当の6

競います。1年生もさっそく上級生

年生を通じて自然な交 流が広がります。

生活べんきょう 梅ジュース

からチームの歌や、競技の練習に誘 われます。 日々の生活も、担当になった上級生 たちが優しくサポートしてくれる。 異年齢の交流の中でいつのまにか

下校時刻

放課後

帰りの会

5校時目

そうじ

昼休み

昼食

4校時目

3校時目

中休み

2校時目

1校時目

朝の会

登校

とを考え、じっくりと活動

をして、入学式を行います。

当の斡旋も行っています。

1年生の生活時間は、小学 期」の両面を大切にするこ

上級生みんなで1年生を迎える準備

けたり、手作りのヨモ ギ団子のプレゼントを

信頼のおけるお弁当屋さんの手作り弁

動を組みます。 校への「移行期」と「入門

と春の野へ遠足に出か

関する学習とも結びついて、子どもを

たちは元気いっぱい。

由時間)と授業時間をゆっ

つくられたお弁当は、親と子の絆を深

生は、新入生を迎えて はりきっている2年生

める良い機会となります。 また、子どもたち自身の「食べ物」に

けます。運動会の練習 や異年齢で遊ぶ子ども

慣れるように、休み時間(自

異年齢との交流: 1年

りません。おうちからお弁当を持参し ます。お子さんの嗜好や体調を考えて

そんな子どもの気持ち

1年生が無理なく小学校に

お弁当: 和光鶴川小学校では給食はあ

教室の外に広がる楽しい学校生活 を知ってゆきます●

を楽しめるように配慮され ています。 無理のない範囲で新しい世 界との出会いを作り、対応 してゆく力を身につけるこ とを大切にしています。

8 :00

8:45-9:05

9 :05- 9 : 45 9:50 -10:30

朝の会: その日をどのように過ごすか見通しを もち、一日を有意義にスター卜させる貴重な時 間です。朝の発表や小テストをしたり、その日 のクラスの方針を決める話し合いをする自治の 時間です。

1年生になる: 1年生 には、入学式当日から ひとりひとりに6年生 の担当が付き添って、 学校生活をサポートし ます。 いつの間にか1年生も 異年齢に混ざってキャ ンパス内でのびのび遊 ぶようになります。

授業:授業は子どもたちの 集中できる時間を考慮して 40 分 間 と し て い ま す。 遠 くから通う子どもたちのた めに始業時間を遅らせ、終 業時間を早める工夫でもあ ります。また、この間のチャ イムはならさず 2 時間続き の授業も有効に展開してい ます。

10:30-10:55

10:55-11:35 11:40-12:20

12:20-12:40

中休み: 雑木林で遊ぶ子、グランド でサッ力ーをする子、班活動に使う 子と、子どもたちにとってとても貴 重な時間です。

ノーチャイム: 必要なチャイム 以外は鳴らさない「ノーチャイ ム制」 を大事にしています。チャ イムに頼らない自主的な時間の 意識をもって行動できるように なります。始まりを大切にする 3 校時目、5 校時目、そうじの 時間を知らせるチャイムがあり ます。

12:40-13:20

13:20-13:40

昼休み: 体を動かして遊ぶ、図 書 館 で 本 を 読 む、 将 棋 を う つ、 体育館や雑木林などで自由に過 ごします。 運動会の応援集会や上級生と練 習をする姿も。 児童会からの要求で、月曜日と 金曜日の 2 回はロングの昼休み (60 分)があり、仲間と思いきり 遊べる時間があります。

13:45-14:25

14:25-14:45

14:45-16:30

3- 6 年生:中学年から6校時目があります。

掃除:全員で掃除をします。掃除を す る こ と で、 ま た 明 日、 き れ い な 教室で気持ち良くすごせることを覚 え、自分たちが使う場所は自分たち で管理する意識を育みます。上級生 が教えに来てくれます。

16:30 登下校: 歩いて帰る子、バスを利用する子、電車を使 う子、早い時期に子どもたちは自立していきます。 登下校が安全に行えるように、スクールバスを配置し たり、 「集団下校」などの取り組みを実施しています。

放課後:子どもたちの多くは、16 時 30 分の下校の 放送が流れるま で遊びます。自然な縦割りの遊び も多く見られる時間です。1 年生 でも 2 ヵ月ほどで、自分のその日 の予定に合わせて時間と相談しな がら下校する力を身につけはじめ ます。11 月からは下校時の安全 を考え、低学年は 16 時下校にな ります。

髙橋かおり先生


10・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・11

教育課程

算数

学ぶよろこび わかるよろこび できるよろこび

現実世界の問題や自然・社会 の現象を、数の世界に置き換 えて解き明かし、解決してゆ

国語

3つの領域があります。

日本語を豊かに読み、聞き取

カリキュラムは「教科教育」「生活べんきょう・総合学習」「行事・ 文化自治活動」の3つの領域で構成しています。3つの領域が相 互に関連し作用することで「考える力」を育みます。 教科教育では学習主体である子ども自身が「勉強は楽しい」と感 じる授業づくりのために、私学だからこそ実現できる教師の自由 で創造的な取り組みと工夫がされています。「実感のある学び」 を大切に「学ぶ意欲と姿勢」を育み、文化の獲得につながる質の 高い学力を育てることをめざしています。 「生活べんきょう・総合学習」は子どもの持ち込んだもの、子ど もの疑問を大事にして進める学習です。「学年テーマ学習」「領域 テーマ学習」「トピック学習」をバランス良く配置することで、 現実と結びついた学習が展開され「生きる力」を育てます。

子どもたちの知的関心を引き出す 「手作り教科書」 子どもの学ぶ実際の姿と、 「学習指 導要領」 「教科書」を徹底的に分析し、 30 年以上蓄積のある「自主力リキュ ラム」 「手づくり教科書」 「自主教材」 を用い、 子どもたちに「なるほど」 「わ かった」 「できた」と、 「勉強するっ て楽しい」を保障しています。 算数、国語、漢字の「授業書」があ ります●

り、味わい、語り、書くという、 ことばを自由に使いこなせる 力をつける学習です。 低学年ではたくさんの物語の 世 界 を 楽 し み、 見 る、 聞 く、 触るなど、自分の経験や生活 体験と結び付け、読むことが できることを目指します。 中学年では、登場人物の人柄 や 気 持 ち、 場 面 を 読 み 取 り、 物語の世界を味わい楽しむこ とをめざします。 高学年になると、テーマにつ いて自分の考えや意見を持ち ながら、科学読み物を読む力

く力をつける教科です。 カリキュラムに合わせた1単 元1冊の手作り教科書を作り、 子どもの考える道筋に合った 授業作りに取り組んでいます。 1年生から実在と抽象をつな ぐものとして、タイルを教具 として使います。実在 - タイ ル - 数という三者関係を重視 して、量を背景として数を扱

の地域や社会をよりよく発展

ある「民俗舞踊」を地元の保

させてきた歩みや今日的課題

存会の協力を得て教材化し、

を見つめる子どもを育てます。

踊ることの楽しさと共に、体

今を生きる子どもたちの要求

のしなやかさやリズム感を育

に応え、民主的・平和的な国

てています。

や社会を作り上げる未来の主

1年生は「アイヌの踊り」(北

権者を育てることも大事にし

海道)、2年生「今別荒馬」(青

ます。

森県)「馬乗者」(沖縄県)、3

地域探検、米作り、ものをつ

年生「はねこ踊り」(宮城県)、

くる仕事、日本の歴史など子

4年生「中野七頭舞」 (岩手県)、

どもたちの興味関心から主発

5年生「大森みかぐら」 (岩手

します。

県)、6年生「鶴小エイサー」 (沖

各学年の総合学習の学びとの

縄県)を取り上げています●

つながりを大切にします●

法でイメージ豊かに創造的な 表現を育みます。またまわり の多様な表現を受け止め理解 することを大切にします。 入門期の1年生は、うたや身 体表現を通して、音や音楽が 身体の内側に響く感覚をたく さん経験します。その中で身 体をまるごと使って表現する 楽しさを育んでいきます。3 では、響きの美しさや重なり

理解する道具、わからないと

の楽しさを味わいながら、表

理科

きに立ち戻って考える道具と して有効に利用しています。

3年生からの授業です。身近

6年生までに小学校で必要な

な自然やものに働きかける中

学習はすべて含むカリキュラ

で、自然科学の基本的事実・

ム基礎の習得にたっぷりの時 間をかけています●

認識や技能を分かち伝えるこ

ら水彩絵の具を使って点描的

とのできる力を育てます。

な学習、続いて筆の穂先を大

専科の教師が担当します●

事に生かしてふくらみや質を

6年間を通じて多様な表現手 段を身につけ、色と形の構成 や、創造的な表現、本質を集 中して表現する力を深めます。 また、他の教育活動との関連 を重視しています。専科の教 師が担当します●

有機的に繋いでいます。

3年生からの授業です。子ど もが人間らしく育つ上でも物

に考える力を育みます。

だと考えています。

自然豊かな地域にあります。

気持ち良く、大好きな子ども」

子どもたちは日常的に自然と

がたくさん育つことをねらい、

関わり、教室には四季折々の

3年生からの授業です。今日

遊びの要素をたくさん取り入

生き物や自然の情報が持ち込

「おはなし」では読み聞かせ、

の政治的、経済的、社会的な

れた教材の配列を大事にして

まれ交流します。そうしたこ

子どもたちが書いたものの交

課題に立ち向かい、切り開い

います。

とを入り口にして、子どもた

流、感じたことを書くことを

ていくための基礎的な力を養

基礎的運動、空間認識を養う

ちの身の回りにある「もの」

学びます。「ことば」は作文や

います。

運動、ボール運動のほか、夏

に関わりながら、そこにある

外来語、 ことばの決まり(句

自分とつながる家族・学校・

は水泳にも取り組みます。

科学の法則や原理を集団で解

読 点、 反 対 こ と ば や 音 の 数、

地域の人々への関心を高め、

日本の子どもたちに日本の各

き明かしていきます。

音節など)を学びます●

生産労働に深く目を向け、そ

地に伝わる優れた文化遺産で

専科の教師が担当します●

和光鶴川小学校は多摩丘陵の

美術 P.16 生活の中から積極的にテーマ を見つけだし、生き生きと表 現していくこと、 四季の変化 の不思議さや自然の美しさに 心をはたらかせ、感動するこ とのできる感覚や感性を育て る教科です。 描写や版画表現のために用具 や材料をあつかう技術もしっ かりと身につけます。

和光鶴川小学校の1・2年生 では「社会」 「理科」は独立し た教科として位置づけず「生 活べんきょう」の中で身近な 生活から幅広く題材を見つけ て学習していきます。 自然から題材をひろったもの、 活動、 「異文化」や「こころと

工作・技術 P.16

専科の教師が担当します●

生活べんきょう P.18

社会に目を向けたもの、表現

学年での学習と音楽の学習を

次の2つのことを大切にして います。 1. ものを作ることを通して、 人間の持つ知恵や技術のすば らしさ、自分たちの生活との 関連を知り、現実の技術や労 働の世界に対するものの見方 や考え方を育てます。 2. 様々な材料や道具に触れる 中で、それを使って物を作り 出したいという意欲を引き出 し、さらにそこで身についた

3年生からの授業です。子ど もたちの現実社会に横たわる れを励ます教師や周りの大人

筆の大小、混色などの使い分 けを学びます。

総合学習 P.18

様々な諸問題を、子どもとそ

表 わ す こ と、 さ ら に 水 加 減、

を作り出す活動はとても大事

体育では「体を動かすことが

社会

現を深めていきます。教室や

和光鶴川小学校では1年生か

概念・法則をとらえ、科学的

て適切に話し、書くことがで

は2年生の授業です。

合奏・身体表現など多様な方

います。タイルを数の世界を

と同時に、目的や意図に応じ きる力を養います。

主体的に音楽に関わり、合唱・

年生から導入するリコーダー

体育

「おはなし」は1年生、 「ことば」

音楽 P.16

からだ」の学習にも取組みま す。子どもたちに豊かな原体 験を保障するさまざまな“本 物との出会い” “本物の体験” を重視しています。 実 際 に 見 た り、 さ わ っ た り、 集めたり、調べたり、作ったり、 操作したり、育てたりしなが

の力を借りながら集団的に探 究し、解き明かしていく学習 です。 この学習は子どもたちが教科 の学習や、教科外の諸活動で 身に付けた知識や技能、知恵 を全面的に駆使して活動しま す。子ども達にとってわかり やすいテーマ領域を学年に応 じて配置し、事実に丁寧に出 会わせるために、野外の活動 や、様々な人々との出会いを 大切にしています。 「なぜ僕た ちは学ぶのか」総合学習は子 どもたちにその答えをつきつ けます。 担 任 の ほ か、 野 外 の 活 動 や、 特別授業などで他の教師も指 導します●

ら、みんなで考え合い、確か め合いながら学習を進めます。 この学習を通して、手や体の 巧みさを育て感覚・感性を耕 し、科学的な物の見方の基礎 をはばひろく育てていきます。 それは、3年生から取り組む 総合学習や社会・理科などの 教科学習へとつながっていき ます●

教科外学習 P.22 〜


10・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・11

教育課程

算数

学ぶよろこび わかるよろこび できるよろこび

現実世界の問題や自然・社会 の現象を、数の世界に置き換 えて解き明かし、解決してゆ

国語

3つの領域があります。

日本語を豊かに読み、聞き取

カリキュラムは「教科教育」「生活べんきょう・総合学習」「行事・ 文化自治活動」の3つの領域で構成しています。3つの領域が相 互に関連し作用することで「考える力」を育みます。 教科教育では学習主体である子ども自身が「勉強は楽しい」と感 じる授業づくりのために、私学だからこそ実現できる教師の自由 で創造的な取り組みと工夫がされています。「実感のある学び」 を大切に「学ぶ意欲と姿勢」を育み、文化の獲得につながる質の 高い学力を育てることをめざしています。 「生活べんきょう・総合学習」は子どもの持ち込んだもの、子ど もの疑問を大事にして進める学習です。「学年テーマ学習」「領域 テーマ学習」「トピック学習」をバランス良く配置することで、 現実と結びついた学習が展開され「生きる力」を育てます。

子どもたちの知的関心を引き出す 「手作り教科書」 子どもの学ぶ実際の姿と、 「学習指 導要領」 「教科書」を徹底的に分析し、 30 年以上蓄積のある「自主力リキュ ラム」 「手づくり教科書」 「自主教材」 を用い、 子どもたちに「なるほど」 「わ かった」 「できた」と、 「勉強するっ て楽しい」を保障しています。 算数、国語、漢字の「授業書」があ ります●

り、味わい、語り、書くという、 ことばを自由に使いこなせる 力をつける学習です。 低学年ではたくさんの物語の 世 界 を 楽 し み、 見 る、 聞 く、 触るなど、自分の経験や生活 体験と結び付け、読むことが できることを目指します。 中学年では、登場人物の人柄 や 気 持 ち、 場 面 を 読 み 取 り、 物語の世界を味わい楽しむこ とをめざします。 高学年になると、テーマにつ いて自分の考えや意見を持ち ながら、科学読み物を読む力

く力をつける教科です。 カリキュラムに合わせた1単 元1冊の手作り教科書を作り、 子どもの考える道筋に合った 授業作りに取り組んでいます。 1年生から実在と抽象をつな ぐものとして、タイルを教具 として使います。実在 - タイ ル - 数という三者関係を重視 して、量を背景として数を扱

の地域や社会をよりよく発展

ある「民俗舞踊」を地元の保

させてきた歩みや今日的課題

存会の協力を得て教材化し、

を見つめる子どもを育てます。

踊ることの楽しさと共に、体

今を生きる子どもたちの要求

のしなやかさやリズム感を育

に応え、民主的・平和的な国

てています。

や社会を作り上げる未来の主

1年生は「アイヌの踊り」(北

権者を育てることも大事にし

海道)、2年生「今別荒馬」(青

ます。

森県)「馬乗者」(沖縄県)、3

地域探検、米作り、ものをつ

年生「はねこ踊り」(宮城県)、

くる仕事、日本の歴史など子

4年生「中野七頭舞」 (岩手県)、

どもたちの興味関心から主発

5年生「大森みかぐら」 (岩手

します。

県)、6年生「鶴小エイサー」 (沖

各学年の総合学習の学びとの

縄県)を取り上げています●

つながりを大切にします●

法でイメージ豊かに創造的な 表現を育みます。またまわり の多様な表現を受け止め理解 することを大切にします。 入門期の1年生は、うたや身 体表現を通して、音や音楽が 身体の内側に響く感覚をたく さん経験します。その中で身 体をまるごと使って表現する 楽しさを育んでいきます。3 では、響きの美しさや重なり

理解する道具、わからないと

の楽しさを味わいながら、表

理科

きに立ち戻って考える道具と して有効に利用しています。

3年生からの授業です。身近

6年生までに小学校で必要な

な自然やものに働きかける中

学習はすべて含むカリキュラ

で、自然科学の基本的事実・

ム基礎の習得にたっぷりの時 間をかけています●

認識や技能を分かち伝えるこ

ら水彩絵の具を使って点描的

とのできる力を育てます。

な学習、続いて筆の穂先を大

専科の教師が担当します●

事に生かしてふくらみや質を

6年間を通じて多様な表現手 段を身につけ、色と形の構成 や、創造的な表現、本質を集 中して表現する力を深めます。 また、他の教育活動との関連 を重視しています。専科の教 師が担当します●

有機的に繋いでいます。

3年生からの授業です。子ど もが人間らしく育つ上でも物

に考える力を育みます。

だと考えています。

自然豊かな地域にあります。

気持ち良く、大好きな子ども」

子どもたちは日常的に自然と

がたくさん育つことをねらい、

関わり、教室には四季折々の

3年生からの授業です。今日

遊びの要素をたくさん取り入

生き物や自然の情報が持ち込

「おはなし」では読み聞かせ、

の政治的、経済的、社会的な

れた教材の配列を大事にして

まれ交流します。そうしたこ

子どもたちが書いたものの交

課題に立ち向かい、切り開い

います。

とを入り口にして、子どもた

流、感じたことを書くことを

ていくための基礎的な力を養

基礎的運動、空間認識を養う

ちの身の回りにある「もの」

学びます。「ことば」は作文や

います。

運動、ボール運動のほか、夏

に関わりながら、そこにある

外来語、 ことばの決まり(句

自分とつながる家族・学校・

は水泳にも取り組みます。

科学の法則や原理を集団で解

読 点、 反 対 こ と ば や 音 の 数、

地域の人々への関心を高め、

日本の子どもたちに日本の各

き明かしていきます。

音節など)を学びます●

生産労働に深く目を向け、そ

地に伝わる優れた文化遺産で

専科の教師が担当します●

和光鶴川小学校は多摩丘陵の

美術 P.16 生活の中から積極的にテーマ を見つけだし、生き生きと表 現していくこと、 四季の変化 の不思議さや自然の美しさに 心をはたらかせ、感動するこ とのできる感覚や感性を育て る教科です。 描写や版画表現のために用具 や材料をあつかう技術もしっ かりと身につけます。

和光鶴川小学校の1・2年生 では「社会」 「理科」は独立し た教科として位置づけず「生 活べんきょう」の中で身近な 生活から幅広く題材を見つけ て学習していきます。 自然から題材をひろったもの、 活動、 「異文化」や「こころと

工作・技術 P.16

専科の教師が担当します●

生活べんきょう P.18

社会に目を向けたもの、表現

学年での学習と音楽の学習を

次の2つのことを大切にして います。 1. ものを作ることを通して、 人間の持つ知恵や技術のすば らしさ、自分たちの生活との 関連を知り、現実の技術や労 働の世界に対するものの見方 や考え方を育てます。 2. 様々な材料や道具に触れる 中で、それを使って物を作り 出したいという意欲を引き出 し、さらにそこで身についた

3年生からの授業です。子ど もたちの現実社会に横たわる れを励ます教師や周りの大人

筆の大小、混色などの使い分 けを学びます。

総合学習 P.18

様々な諸問題を、子どもとそ

表 わ す こ と、 さ ら に 水 加 減、

を作り出す活動はとても大事

体育では「体を動かすことが

社会

現を深めていきます。教室や

和光鶴川小学校では1年生か

概念・法則をとらえ、科学的

て適切に話し、書くことがで

は2年生の授業です。

合奏・身体表現など多様な方

います。タイルを数の世界を

と同時に、目的や意図に応じ きる力を養います。

主体的に音楽に関わり、合唱・

年生から導入するリコーダー

体育

「おはなし」は1年生、 「ことば」

音楽 P.16

からだ」の学習にも取組みま す。子どもたちに豊かな原体 験を保障するさまざまな“本 物との出会い” “本物の体験” を重視しています。 実 際 に 見 た り、 さ わ っ た り、 集めたり、調べたり、作ったり、 操作したり、育てたりしなが

の力を借りながら集団的に探 究し、解き明かしていく学習 です。 この学習は子どもたちが教科 の学習や、教科外の諸活動で 身に付けた知識や技能、知恵 を全面的に駆使して活動しま す。子ども達にとってわかり やすいテーマ領域を学年に応 じて配置し、事実に丁寧に出 会わせるために、野外の活動 や、様々な人々との出会いを 大切にしています。 「なぜ僕た ちは学ぶのか」総合学習は子 どもたちにその答えをつきつ けます。 担 任 の ほ か、 野 外 の 活 動 や、 特別授業などで他の教師も指 導します●

ら、みんなで考え合い、確か め合いながら学習を進めます。 この学習を通して、手や体の 巧みさを育て感覚・感性を耕 し、科学的な物の見方の基礎 をはばひろく育てていきます。 それは、3年生から取り組む 総合学習や社会・理科などの 教科学習へとつながっていき ます●

教科外学習 P.22 〜


12・和光鶴川小学校

教科教育 1-2 年生 知的好奇心が出発点。 「やったことがある」 を 増やします。 低 学 年 の 子 ど も た ち は、 「やってみること」を通し て自分の世界が広がってゆ

和光鶴川小学校・13

月 1校 時

2校時

おはなし さんすう

朝の会 こくご こくご

こくご

中休み

3校時

さんすう

こくご さんすう

たいいく こくご

びじゅつ せいかつ せいかつ 4 校時 せいかつ びじゅつ さんすう せいかつ おんがく 昼食・休み時間 せいかつ ろんぐやすみ せいかつ ふつうや

そうじ

5校時

13:40 -14:00

こくご

すみ ふつうや すみ

13:20 -13:40

13:20 -13:40

おんがく たいいく

おべんとうだけ ろんぐやすみ なし

13:40 -14:00

下校

1年生の時間割(例)

くことが嬉しい時期です。 「人間形成の土台」「豊かな 認識の土台」づくりを大切 に、多様で具体的な体験を 重視しています。 日々“ 発見したこと” “見つ け たこと”そして“伝えた い”という気持ちを、「話 す」「書く」に 結 びつけな がら、国 語の学習に取り組

「話す」 「書く」の学習は、「伝えた い」という気持ちを持つことから。 1 年生の一日は「朝の発表」からはじまりま す。子どもたちは、みつけたもの、体験した ことをクラスのみんなに「伝える」時間を楽 しみにしています。そんな「伝えたい思い」は、 文字を学ぶと「書く」表現にも広がります。 発見・体験をみんなに伝えたいからこそ文字 を覚えたい。そんな子ども自身の意欲を大切 に、文字学習を進めます●

みます。算数では、たし算、 ひき算やかけ算もその演算 の持つ意味を、計算の仕組 みとあわせて学びます。 写真 10 ページ/クラスメイト の制作発表をみんなできく。 11 ページ左列上下/2年算数 「3ケタのたし算」とき方を友 だちに説明する。考え方の違 いを議論する。 11 ページ右 /1年算数「タイ ル」を使って数を認識する。

たし算、ひき算は、その演算のもつ 意 味や 仕組みとともに学び ます。 数字のうしろには具体的な「ものの集まり」 があります。 「もの」から「数字」への抽象 化を、 「タイル」を仲立ちにしながら丁寧に進 めます。たし算、ひき算も、意味を大事にし ながら、実際にものを使う操作→タイルによ る操作→数字による計算と、段階を追って進 めます。数字のうしろにある量や現実場面を 見抜く目を豊かな活動を通して養います●


12・和光鶴川小学校

教科教育 1-2 年生 知的好奇心が出発点。 「やったことがある」 を 増やします。 低 学 年 の 子 ど も た ち は、 「やってみること」を通し て自分の世界が広がってゆ

和光鶴川小学校・13

月 1校 時

2校時

おはなし さんすう

朝の会 こくご こくご

こくご

中休み

3校時

さんすう

こくご さんすう

たいいく こくご

びじゅつ せいかつ せいかつ 4 校時 せいかつ びじゅつ さんすう せいかつ おんがく 昼食・休み時間 せいかつ ろんぐやすみ せいかつ ふつうや

そうじ

5校時

13:40 -14:00

こくご

すみ ふつうや すみ

13:20 -13:40

13:20 -13:40

おんがく たいいく

おべんとうだけ ろんぐやすみ なし

13:40 -14:00

下校

1年生の時間割(例)

くことが嬉しい時期です。 「人間形成の土台」「豊かな 認識の土台」づくりを大切 に、多様で具体的な体験を 重視しています。 日々“ 発見したこと” “見つ け たこと”そして“伝えた い”という気持ちを、「話 す」「書く」に 結 びつけな がら、国 語の学習に取り組

「話す」 「書く」の学習は、「伝えた い」という気持ちを持つことから。 1 年生の一日は「朝の発表」からはじまりま す。子どもたちは、みつけたもの、体験した ことをクラスのみんなに「伝える」時間を楽 しみにしています。そんな「伝えたい思い」は、 文字を学ぶと「書く」表現にも広がります。 発見・体験をみんなに伝えたいからこそ文字 を覚えたい。そんな子ども自身の意欲を大切 に、文字学習を進めます●

みます。算数では、たし算、 ひき算やかけ算もその演算 の持つ意味を、計算の仕組 みとあわせて学びます。 写真 10 ページ/クラスメイト の制作発表をみんなできく。 11 ページ左列上下/2年算数 「3ケタのたし算」とき方を友 だちに説明する。考え方の違 いを議論する。 11 ページ右 /1年算数「タイ ル」を使って数を認識する。

たし算、ひき算は、その演算のもつ 意 味や 仕組みとともに学び ます。 数字のうしろには具体的な「ものの集まり」 があります。 「もの」から「数字」への抽象 化を、 「タイル」を仲立ちにしながら丁寧に進 めます。たし算、ひき算も、意味を大事にし ながら、実際にものを使う操作→タイルによ る操作→数字による計算と、段階を追って進 めます。数字のうしろにある量や現実場面を 見抜く目を豊かな活動を通して養います●


14・和光鶴川小学校

教科教育 3-4 年生 能動的に取り組む 姿勢を伸ばします。

和光鶴川小学校・15 4年生の時間割(例) 月 1校 時

2校時

国語

3校時

朝の会 音楽

国語

総合 昼食・昼 休み ・そ

6 校時

「少年期」である子どもは、

美術 美術

算数

理科・学年会

算数

4 校時 5校時

体育

理科

中休み

算数

国語 総合

うじ (木 曜日

社会 算数

総合

技術 技術

算数 漢文・共同作 文

音楽

社会

国語

は弁 当後 帰り

体育

帰りの会

理科

の会 ) 自治・文化 自治・文化

放課後

行動範囲がぐっと広がり、 仲間を意識し、自分たちで 集団的な活動を楽しむ姿が 増えてきます。また、具体 的な思考から抽象的な思考 へと、認識する力も大きく のびる時期です。 3・4 年生の学習と生活は、 そんな発達上の特性をふま えて組まれています。 体と頭を思いっきり使っ て、本気で学ぶ子どもを育 てます。やりきったという 体験は、自信と自己肯定感 を育てます。 写真 12 ページ上/授業や休み 時間でお互いに教えあう。 下 / 国語の授業で、劇遊びに 取り組む。 13 ページ左/「授業風景」討 論を中心にした授業。 右上/ 3 年理科「水のかさ」 右下 / 授業には活発な発言が あふれている。

タイル算

具体的な場面から仕組みや法則を見つける 「タイル算」。算数では、具体物の操作や「タ イル算」を学習の導入で大事にしています。 「40 枚のビスケットを 5 人に同じように分け ると、ひとり何枚もらえますか?」という問 題は、実際のビスケットをわけるところから 始めます。 人に見立てた皿に一枚一枚ビスケットを配っ てゆくと、一皿(一人)に 8 枚のビスケット がもらえることがわかります。 子どもたちはこのわり算(算数のことばでは 等分除)に「配るわり算」と名前をつけます。 これをタイル算でやってみると、もっとその 意味がはっきりします。 このように、どの教科でも具体的な場面から その裏にある仕組みや法則を見つけることを 大事にしています●


14・和光鶴川小学校

教科教育 3-4 年生 能動的に取り組む 姿勢を伸ばします。

和光鶴川小学校・15 4年生の時間割(例) 月 1校 時

2校時

国語

3校時

朝の会 音楽

国語

総合 昼食・昼 休み ・そ

6 校時

「少年期」である子どもは、

美術 美術

算数

理科・学年会

算数

4 校時 5校時

体育

理科

中休み

算数

国語 総合

うじ (木 曜日

社会 算数

総合

技術 技術

算数 漢文・共同作 文

音楽

社会

国語

は弁 当後 帰り

体育

帰りの会

理科

の会 ) 自治・文化 自治・文化

放課後

行動範囲がぐっと広がり、 仲間を意識し、自分たちで 集団的な活動を楽しむ姿が 増えてきます。また、具体 的な思考から抽象的な思考 へと、認識する力も大きく のびる時期です。 3・4 年生の学習と生活は、 そんな発達上の特性をふま えて組まれています。 体と頭を思いっきり使っ て、本気で学ぶ子どもを育 てます。やりきったという 体験は、自信と自己肯定感 を育てます。 写真 12 ページ上/授業や休み 時間でお互いに教えあう。 下 / 国語の授業で、劇遊びに 取り組む。 13 ページ左/「授業風景」討 論を中心にした授業。 右上/ 3 年理科「水のかさ」 右下 / 授業には活発な発言が あふれている。

タイル算

具体的な場面から仕組みや法則を見つける 「タイル算」。算数では、具体物の操作や「タ イル算」を学習の導入で大事にしています。 「40 枚のビスケットを 5 人に同じように分け ると、ひとり何枚もらえますか?」という問 題は、実際のビスケットをわけるところから 始めます。 人に見立てた皿に一枚一枚ビスケットを配っ てゆくと、一皿(一人)に 8 枚のビスケット がもらえることがわかります。 子どもたちはこのわり算(算数のことばでは 等分除)に「配るわり算」と名前をつけます。 これをタイル算でやってみると、もっとその 意味がはっきりします。 このように、どの教科でも具体的な場面から その裏にある仕組みや法則を見つけることを 大事にしています●


16・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・17

教科教育 5-6 年生 多様な世界と出会い、 自分づくりを導きます。 精神的な自立に向かう時期 を迎え、子どもたちは、社 会や文化と接することで 「 自 分 ら し さ 」 を 発 見 し、 自分を育て始めます。 自分の問いを大切にし、自 覚的に取り組む意識を持て るようになります。行動範 囲がぐっと広がり、仲間を 意識し、自分たちで集団的 な活動を楽しむ姿が増えて きます。また、抽象的な思 考力や、認識する力はさら に大きくのびる時期です。

「わかること」 「できること」を大事 にした学習 たとえば「円の面積」を求める学習では、公式

をただ「覚えて使う」のではなく、「公式にた どり着く先人たちの知恵」も含んで学習します。

「等積変形(形を変えても面積は変わらない)」 で、自分なりに円の面積を求めることから学 習をはじめると、どの求め方も「半径×半径× 3.14」という公式に結びつきます。それを知っ た時、子どもたちの表情は輝きます。 国語や、社会、総合学習などの学習活動でも「現 実社会との結びつき」を大事にして学習します。 「因果関係で物事をとらえるようになる」時期 だからこそ、すべての学習活動で「わかること」 「できること」が大事になります●

「ほんもの」に触れる体験を大事に する学習 写真 14 ページ/5年社会「田 植え」の準備 15 ページ左/6年算数「分数 の乗法」とき方を説明する。 右上/フレキシブルでオープ ンな授業のかたち。 右下/ 5 年算数「立体の体積 と容積」仲間ととき方を教え あう。

5年生の社会科「日本の農業」の学習では、 学校の近くにある田んぼを借りて、田植えか ら稲刈りまでを体験します。田植えの前には、 水を張った田んぼの土をやわらくする「しろ かき」の作業にも取り組みます。実際にお米 を育てる作業をくぐることで、普段何気なく 食べているご飯がどうやって自分たちの食卓 へあがるのかを学習します。“ ほんもの”に触 れる体験を大事にする学習は、全教科で大切に されています●


16・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・17

教科教育 5-6 年生 多様な世界と出会い、 自分づくりを導きます。 精神的な自立に向かう時期 を迎え、子どもたちは、社 会や文化と接することで 「 自 分 ら し さ 」 を 発 見 し、 自分を育て始めます。 自分の問いを大切にし、自 覚的に取り組む意識を持て るようになります。行動範 囲がぐっと広がり、仲間を 意識し、自分たちで集団的 な活動を楽しむ姿が増えて きます。また、抽象的な思 考力や、認識する力はさら に大きくのびる時期です。

「わかること」 「できること」を大事 にした学習 たとえば「円の面積」を求める学習では、公式

をただ「覚えて使う」のではなく、「公式にた どり着く先人たちの知恵」も含んで学習します。

「等積変形(形を変えても面積は変わらない)」 で、自分なりに円の面積を求めることから学 習をはじめると、どの求め方も「半径×半径× 3.14」という公式に結びつきます。それを知っ た時、子どもたちの表情は輝きます。 国語や、社会、総合学習などの学習活動でも「現 実社会との結びつき」を大事にして学習します。 「因果関係で物事をとらえるようになる」時期 だからこそ、すべての学習活動で「わかること」 「できること」が大事になります●

「ほんもの」に触れる体験を大事に する学習 写真 14 ページ/5年社会「田 植え」の準備 15 ページ左/6年算数「分数 の乗法」とき方を説明する。 右上/フレキシブルでオープ ンな授業のかたち。 右下/ 5 年算数「立体の体積 と容積」仲間ととき方を教え あう。

5年生の社会科「日本の農業」の学習では、 学校の近くにある田んぼを借りて、田植えか ら稲刈りまでを体験します。田植えの前には、 水を張った田んぼの土をやわらくする「しろ かき」の作業にも取り組みます。実際にお米 を育てる作業をくぐることで、普段何気なく 食べているご飯がどうやって自分たちの食卓 へあがるのかを学習します。“ ほんもの”に触 れる体験を大事にする学習は、全教科で大切に されています●


18・和光鶴川小学校

音楽・美術 工作技術 自由で多様な表現活動 図画工作の時聞は、「美術」 と「工作技術」に分けて週 2 時間、 「音楽」を週 2 時間、 それぞれ専科の教師が教え ています。 専門性が求められるこれら の授業に対して、高い指導 力をもつ教師が授業を担当 することで、子どもたちの 興昧の芽を伸ばし、感性を 磨いていきます。

和光鶴川小学校・19

音楽

美術 6 年生:自画像

表現活動を取り入れています。

いい顔をしている。 描かれた瞳をみて、

音楽は、リズム表現、歌、合奏という多様な

どの子の絵もみんな

全身を使って表現することの楽しさ、他の人

あ、そういう6年間

や音色と調和する心地良さを学びます●

だったんだ、いい6 年間だったんだなぁ と感じました。

美術

息子の自画像をみた 時、学校えらび、間

自然の変化の不思議さ美しさ、人間同士の交 流や連帯のすばらしさを、表現することを通

違っていなかった!

して気づかせたい。そのことに感動する感覚

そう確かめました。

や感性を、描いたり版画を彫ったりする中で 育てます。豊かで生き生きした表現のために

音楽 1 年生:身体表現

は用具や材料を使いこなしていく力も必要で

(卒業生保護者) 美術 1 年生: 「運動会」アイヌのおどり

す。1年生の初めから水彩絵の具を使って内 容を深く表わす学習へと徐々に表現手段を広 げ、一人ひとりの表現する力が高まるように 配置しています●

工作技術

3年生から取り組む工作技術では、手道具や 電動機械を使って様々なものを作ります。 長さを測ること、図面を読み取るなど、他教 科で身につけた力を発揮して、実際に道具を 使いながら技能を身につけていきます。 木や紙、金属、布、粘土などの多様な素材と

美術5年生:水彩画 美術 4 年生:色彩構成

出会います●

工作技術4年生:木の自動車を作る

美術 4 年生:川の生き物たち「粘土表現」

音楽 6 年生:合奏

工作技術3年生:木のジグソーパズル作り

美術 3 年生:自分の手

美術 3 年生:くらしを描く「かいこ」

美術 3 年生:点や線で描く


18・和光鶴川小学校

音楽・美術 工作技術 自由で多様な表現活動 図画工作の時聞は、「美術」 と「工作技術」に分けて週 2 時間、 「音楽」を週 2 時間、 それぞれ専科の教師が教え ています。 専門性が求められるこれら の授業に対して、高い指導 力をもつ教師が授業を担当 することで、子どもたちの 興昧の芽を伸ばし、感性を 磨いていきます。

和光鶴川小学校・19

音楽

美術 6 年生:自画像

表現活動を取り入れています。

いい顔をしている。 描かれた瞳をみて、

音楽は、リズム表現、歌、合奏という多様な

どの子の絵もみんな

全身を使って表現することの楽しさ、他の人

あ、そういう6年間

や音色と調和する心地良さを学びます●

だったんだ、いい6 年間だったんだなぁ と感じました。

美術

息子の自画像をみた 時、学校えらび、間

自然の変化の不思議さ美しさ、人間同士の交 流や連帯のすばらしさを、表現することを通

違っていなかった!

して気づかせたい。そのことに感動する感覚

そう確かめました。

や感性を、描いたり版画を彫ったりする中で 育てます。豊かで生き生きした表現のために

音楽 1 年生:身体表現

は用具や材料を使いこなしていく力も必要で

(卒業生保護者) 美術 1 年生: 「運動会」アイヌのおどり

す。1年生の初めから水彩絵の具を使って内 容を深く表わす学習へと徐々に表現手段を広 げ、一人ひとりの表現する力が高まるように 配置しています●

工作技術

3年生から取り組む工作技術では、手道具や 電動機械を使って様々なものを作ります。 長さを測ること、図面を読み取るなど、他教 科で身につけた力を発揮して、実際に道具を 使いながら技能を身につけていきます。 木や紙、金属、布、粘土などの多様な素材と

美術5年生:水彩画 美術 4 年生:色彩構成

出会います●

工作技術4年生:木の自動車を作る

美術 4 年生:川の生き物たち「粘土表現」

音楽 6 年生:合奏

工作技術3年生:木のジグソーパズル作り

美術 3 年生:自分の手

美術 3 年生:くらしを描く「かいこ」

美術 3 年生:点や線で描く


20・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・21

生活べんきょう 総合学習

1年生

本物との出会い、 本物の体験

観察など

他の教科で培った力が活か され、体験からの学びがさ らに学習を深めます。 低学年の「生活べんきょう」 では経験すること、体験す ることを大切に「自然・科 学・社会と生活の基礎」を 五感を使って楽しんで学び ます。生活全体から生きる ちからの土台を育みます。 中学年の「総合学習」では、 自治の力や集団で課題を探 求します。切実な問いを主 体的に解き明かすおもしろ さを大切にします。

春の自然観察◯梅ジュース・梅干しづくり◯アイ

ヌの文化◯染めて遊ぶ(和紙・布)◯干し柿づく り◯からだ探検◯昔遊び◯外国の文化◯氷・霜の

2年生

野草を食べる◯小麦の栽培と収穫◯パンを作って 食べて売る◯染めて遊ぶ(しぼり染め)◯わたし たちの誕生◯祭りの道具づくり◯世界の文化◯劇 の取り組みなど

3年生

1 年生:春の自然観察、2年生と野津田公園へ遠足

2 年生:パンづくり

1 年生:アイヌの文化 音楽や楽器を知る

3 年生:かいこ 桑の葉をあげる

4 年生:川を学ぶ 鶴見川の調査

5 年生:食 学級テーマ「ナン」秋まつりで班ごとに販売

◯かいこを育てる◯こころとからだ「スキンシッ

プ」◯地域の素材~秋の実り恵みを学ぶ◯こころ とからだ「男らしさ女らしさ」

4年生

◯川を学ぶ◯こころとからだ「大人に向かう私た ちのからだ」◯町田の福祉施設

5年生

◯食を通して学ぶ◯トピック「命・人から学ぶ」 ◯こころとからだ「大人に向かう私たちのこころ」 ◯こころとからだ「社会的な性の問題」

6年生

◯沖縄を学ぶ◯トピック「命・人から学ぶ」◯在 校生に残す私の1冊本◯こころとからだ「人と人 との関係」

高学年では、より現代的な 課題を追求します。生活と のつながりで考え学び、他 者の理解、生きることと向 き合う学習を深めます。 2年生:パンづくり 麦の収穫

1 年生:染めて遊ぶ 和紙を染める


20・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・21

生活べんきょう 総合学習

1年生

本物との出会い、 本物の体験

観察など

他の教科で培った力が活か され、体験からの学びがさ らに学習を深めます。 低学年の「生活べんきょう」 では経験すること、体験す ることを大切に「自然・科 学・社会と生活の基礎」を 五感を使って楽しんで学び ます。生活全体から生きる ちからの土台を育みます。 中学年の「総合学習」では、 自治の力や集団で課題を探 求します。切実な問いを主 体的に解き明かすおもしろ さを大切にします。

春の自然観察◯梅ジュース・梅干しづくり◯アイ

ヌの文化◯染めて遊ぶ(和紙・布)◯干し柿づく り◯からだ探検◯昔遊び◯外国の文化◯氷・霜の

2年生

野草を食べる◯小麦の栽培と収穫◯パンを作って 食べて売る◯染めて遊ぶ(しぼり染め)◯わたし たちの誕生◯祭りの道具づくり◯世界の文化◯劇 の取り組みなど

3年生

1 年生:春の自然観察、2年生と野津田公園へ遠足

2 年生:パンづくり

1 年生:アイヌの文化 音楽や楽器を知る

3 年生:かいこ 桑の葉をあげる

4 年生:川を学ぶ 鶴見川の調査

5 年生:食 学級テーマ「ナン」秋まつりで班ごとに販売

◯かいこを育てる◯こころとからだ「スキンシッ

プ」◯地域の素材~秋の実り恵みを学ぶ◯こころ とからだ「男らしさ女らしさ」

4年生

◯川を学ぶ◯こころとからだ「大人に向かう私た ちのからだ」◯町田の福祉施設

5年生

◯食を通して学ぶ◯トピック「命・人から学ぶ」 ◯こころとからだ「大人に向かう私たちのこころ」 ◯こころとからだ「社会的な性の問題」

6年生

◯沖縄を学ぶ◯トピック「命・人から学ぶ」◯在 校生に残す私の1冊本◯こころとからだ「人と人 との関係」

高学年では、より現代的な 課題を追求します。生活と のつながりで考え学び、他 者の理解、生きることと向 き合う学習を深めます。 2年生:パンづくり 麦の収穫

1 年生:染めて遊ぶ 和紙を染める


22・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・23

総合学習・6年生

総合領域テーマ学習

沖縄

在校生に残す私の一冊本

異文化・国際理解教育 こころとからだの学習

沖縄

全学年で一貫したテーマに応じ

戦争、平和、命をテーマに

て行う「領域テーマ学習」。英語

様々な視点から、沖縄の豊

や情報機器を活用する学習など

かな文化や日本で唯一地上

にも領域全体で取り組みます。

戦のあった歴史を学び、い

エイサー・内間青年会との交流

まを見つめます。

「安保の見える丘」から嘉手納基地を見つめる

「沖縄学習旅行」では、美

異文化・国際理解教育

5 年生:ロシアのこどもたちとの交流

6年生:英語に親しもう

5 年生:英語に親しもう

全学年:キルギスとの文化交流

全学年:インドネシア・ガムランと踊りの会

全学年:韓国との文化交流

1・2年生

しい自然を仲間と満喫し、

◯「せかいの遊び」 「せかいの◯◯」

多くの人に出会い、たくさ

3年生

んの事実に触れて、自分自

◯「お隣の国、韓国」韓国の文化 を学ぶ: 文字・遊び・うたや踊り ◯韓国の人との交流

身の生き方を考えます。 体験したもの、ことを自分

4年生

のことばで表現し、家族や

◯「お隣の国、韓国」韓国の文化 を学ぶ: たべもの・料理・ことば ◯学校間交流

下級生に伝えます。旅行記、 文集、「伝える会」にまと め“学び”を深めます。

ガマの中で戦争当時のお話をきく

公設市場巡り、沖縄の食や暮らしのものを知る

一冊本

5年生

◯「英語に親しもう」英語学習◯ ビデオレター作り・英語の歌を歌っ てみよう◯外国の人との交流

各自のテーマを決め、調べ る、伝える総合学習のまと め。手製本です。

6年生

◯「英語でコミュニケーションし よう」伝える・聞いてみる◯外国 の学校・英語を話す人との交流

こころとからだの学習 P.18 卒業後3年間図書館で保管、公 開している。

戦争史跡で体験談を聞き、祈りをこめた折り鶴を捧げる

沖縄の小学校訪問、こどもたちとの交流

各史跡でエイサーを踊る

発達や、ひとのからだ・性について 学び、これからのからだやこころの 成長の見通しをもちます。

ひとりひとりがまとめた「わたしたちの誕生」絵本(2 年生)を読む


22・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・23

総合学習・6年生

総合領域テーマ学習

沖縄

在校生に残す私の一冊本

異文化・国際理解教育 こころとからだの学習

沖縄

全学年で一貫したテーマに応じ

戦争、平和、命をテーマに

て行う「領域テーマ学習」。英語

様々な視点から、沖縄の豊

や情報機器を活用する学習など

かな文化や日本で唯一地上

にも領域全体で取り組みます。

戦のあった歴史を学び、い

エイサー・内間青年会との交流

まを見つめます。

「安保の見える丘」から嘉手納基地を見つめる

「沖縄学習旅行」では、美

異文化・国際理解教育

5 年生:ロシアのこどもたちとの交流

6年生:英語に親しもう

5 年生:英語に親しもう

全学年:キルギスとの文化交流

全学年:インドネシア・ガムランと踊りの会

全学年:韓国との文化交流

1・2年生

しい自然を仲間と満喫し、

◯「せかいの遊び」 「せかいの◯◯」

多くの人に出会い、たくさ

3年生

んの事実に触れて、自分自

◯「お隣の国、韓国」韓国の文化 を学ぶ: 文字・遊び・うたや踊り ◯韓国の人との交流

身の生き方を考えます。 体験したもの、ことを自分

4年生

のことばで表現し、家族や

◯「お隣の国、韓国」韓国の文化 を学ぶ: たべもの・料理・ことば ◯学校間交流

下級生に伝えます。旅行記、 文集、「伝える会」にまと め“学び”を深めます。

ガマの中で戦争当時のお話をきく

公設市場巡り、沖縄の食や暮らしのものを知る

一冊本

5年生

◯「英語に親しもう」英語学習◯ ビデオレター作り・英語の歌を歌っ てみよう◯外国の人との交流

各自のテーマを決め、調べ る、伝える総合学習のまと め。手製本です。

6年生

◯「英語でコミュニケーションし よう」伝える・聞いてみる◯外国 の学校・英語を話す人との交流

こころとからだの学習 P.18 卒業後3年間図書館で保管、公 開している。

戦争史跡で体験談を聞き、祈りをこめた折り鶴を捧げる

沖縄の小学校訪問、こどもたちとの交流

各史跡でエイサーを踊る

発達や、ひとのからだ・性について 学び、これからのからだやこころの 成長の見通しをもちます。

ひとりひとりがまとめた「わたしたちの誕生」絵本(2 年生)を読む


24・和光鶴川小学校

林間合宿

和光鶴川小学校・25 写真

1・2年:小菅合宿(山梨県)

川遊び・キャンプファイヤー

3年:白駒合宿(長野県)

自治と自立の力を育む 1年生から、親元を離れて みんなで宿泊する林間合宿 をおこないます。協力して 生活する中で自治と自立の 力が育まれ、川遊びや登山 などの自然体験を通して、 豊かな感性、頑張る力が培

トマト、美味しい! 白駒荘から眺める白駒池

4年:みずがき合宿(山梨県) テントをしまう

5・6年:みずがきキャンプ(山梨県) 夕食をつくる

3年生:北八ケ岳「ニュウ」山頂

5・6年生:指導員や教師のミーティング

友だちと語り合った合宿、 自分たちの世界を感じた。

われます。 5、6 年 生 は、 テ ン ト を 自 営し、行動の計画や、食事 作りにも班ごとに取り組み ます。 低学年からの経験の積み重 ねで、無理のない自治や自 立を促しています。 合宿には卒業生など教師以 外のおとなも参加して、子 どもたち主導の活動を支援 します。 合宿を経て仲間との連帯感 が高まり、多岐にわたる活 動から得る達成感が子ども たちの自信に繋がります。

渡邉大河さん(第9期卒業生)

卒業後に度々指導員として参加し てきました。先生方も変わりなく、 とても懐かしく、帰る場所がある ようで嬉しかったです。 また、おとながこんなにも夜遅く まで多岐にわたり子どもたちの事 を考え話し合い、合宿を支えてい たのだと知りました。 子どもたちは、少し話を交わした だけですっかり馴染んで、合宿の 最終日は毎回別れを惜しみます。 子どもたちにとっては、年の離れ た卒業生たちと関わることで、少 し先の自分を考えるきっかけにな るでしょう●


24・和光鶴川小学校

林間合宿

和光鶴川小学校・25 写真

1・2年:小菅合宿(山梨県)

川遊び・キャンプファイヤー

3年:白駒合宿(長野県)

自治と自立の力を育む 1年生から、親元を離れて みんなで宿泊する林間合宿 をおこないます。協力して 生活する中で自治と自立の 力が育まれ、川遊びや登山 などの自然体験を通して、 豊かな感性、頑張る力が培

トマト、美味しい! 白駒荘から眺める白駒池

4年:みずがき合宿(山梨県) テントをしまう

5・6年:みずがきキャンプ(山梨県) 夕食をつくる

3年生:北八ケ岳「ニュウ」山頂

5・6年生:指導員や教師のミーティング

友だちと語り合った合宿、 自分たちの世界を感じた。

われます。 5、6 年 生 は、 テ ン ト を 自 営し、行動の計画や、食事 作りにも班ごとに取り組み ます。 低学年からの経験の積み重 ねで、無理のない自治や自 立を促しています。 合宿には卒業生など教師以 外のおとなも参加して、子 どもたち主導の活動を支援 します。 合宿を経て仲間との連帯感 が高まり、多岐にわたる活 動から得る達成感が子ども たちの自信に繋がります。

渡邉大河さん(第9期卒業生)

卒業後に度々指導員として参加し てきました。先生方も変わりなく、 とても懐かしく、帰る場所がある ようで嬉しかったです。 また、おとながこんなにも夜遅く まで多岐にわたり子どもたちの事 を考え話し合い、合宿を支えてい たのだと知りました。 子どもたちは、少し話を交わした だけですっかり馴染んで、合宿の 最終日は毎回別れを惜しみます。 子どもたちにとっては、年の離れ た卒業生たちと関わることで、少 し先の自分を考えるきっかけにな るでしょう●


26・和光鶴川小学校

多様な活動

和光鶴川小学校・27

親和会

名人・達人・鉄人 学びたいことを自分で選び、クラ

ご家庭とのつながりを大切にしています。

スや学年の枠を超えて学習できる

家族、教師など大人が、一人ひとりの子どもを豊

場が「自由選択」です。自由選択

個性を伸ばすこと、社会性 を身につけることも大切に しています。 好きなこと、得意なことを 通して、一人ひとりの差異 を認め合い、本当の個性を 伸ばす活動。 自治活動や異学年との交流 を通して、社会性や協調性 を養い、多様な体験がこど もたちの人間力の成長を促 します。 クラブ活動のような「自由 選択」。学校のルールを見 直したり、子どもたち自ら が気づいたことを検討する 児童会の活動も活発です。

とを目指し、 「親和会」という父母と教師の会を

つかう、クライミング、陶芸、畑

つくり、毎月 1 回、懇談会を行っています。その

づくり、理科実験など、バラエ

ほかにも学習会や教育講座、教育懇話会などを多

ティー豊か。低学年は「名人」、 中学年は「達人」、 高学年は「鉄人」 を目指し、活き活きと意欲的に取

様に開催し、より良い子育てについて考える有意 保護者・卒業生有志による大川平荒馬

り組み、可能性を大きく広げてい

義な場を設けています。年に 1 回の文化講演会 (公 演会)やサークル活動も盛んです●

ます。 活動中は、それぞれの分野で腕に 覚えのある先生や親たちが、力強

共同教育

くバックアップしていきます●

ハンディを持つ子も普通学級で共に学びます。個別的な支援や指導が必要な子どもも、 教室で一緒に生活し学習ができると判断した際は、入学時から学級に数名ずつ受け入

児童会 自治を学び、自主性を育みます。 4 年生以上で構成する児童会で は、役員を自分たちで選び、方針 も自分たちで考えて活動していま す。要求することはみんなで決 め、それらは少しずつ実現してい ます。エレベータの設置は「車椅 子の人のために工レベータがほし い」という要求が原動力となって 実現したものです。児童会は学校 の重要な構成員であり、自治を学 ぶ教室の役割を果たしています● 写真 24 ページ/「焼き物鉄人」 コップ造り 25 ページ上/「火の達人」

児 童会委員 選挙の前には、立

火おこしの準備

候 補者の公 約が書かれたポス

下/「手芸名人」

ターが掲示されます。

かに成長させていけるように、共に協力し合うこ

のメニューは、太鼓、料理、火を

指編みマフラー

れています。それを「共同教育」と呼んでいます。 多様な発達要求を持ったこどもたちが、同じ教室で一緒に学ぶことにより、共に育ち あい、成長してゆきます。こうした教育のあり方が、子どもたちの中に豊かな人間関 係と幅広い人間理解を自然に育みます● 様々なハンディのある子を、クラスメイトの個性と同等 に受け入れてくださる先生方の愛情の深さに、私自身も 学ぶことが多く、それを子ども自身も肌で感じてきたよ うです。長男には、聞こえずらかったら、自分で言える、 隠さないで、ハンディがあることを認めてもらえる力も 備わりました。 ハンディのある無しに関わらず、人のこころを大事にす る、あらゆるパターンにも動じずコミュニケーションを はかれる、強い心を育むのが和光教育の良さ。他のひと と同じことをするのは、おとなになってもできるでしょ う。子どもの頃は、自分は違うと堂々と言える、自分の

衛藤 直子さん (小6女子在学、卒業生男子)

意見をしっかり言えるようになることが大切だと思います。6年生にもなると、クラス メイトとお互い違った意見をぶつけあっても、それを受け入れて相手の意見を尊重でき るようになっていました。まず先生の姿勢がそうだから、自然に子どもも相手を認めた 上で、自分の意見を持てるようになるのだと思います●


26・和光鶴川小学校

多様な活動

和光鶴川小学校・27

親和会

名人・達人・鉄人 学びたいことを自分で選び、クラ

ご家庭とのつながりを大切にしています。

スや学年の枠を超えて学習できる

家族、教師など大人が、一人ひとりの子どもを豊

場が「自由選択」です。自由選択

個性を伸ばすこと、社会性 を身につけることも大切に しています。 好きなこと、得意なことを 通して、一人ひとりの差異 を認め合い、本当の個性を 伸ばす活動。 自治活動や異学年との交流 を通して、社会性や協調性 を養い、多様な体験がこど もたちの人間力の成長を促 します。 クラブ活動のような「自由 選択」。学校のルールを見 直したり、子どもたち自ら が気づいたことを検討する 児童会の活動も活発です。

とを目指し、 「親和会」という父母と教師の会を

つかう、クライミング、陶芸、畑

つくり、毎月 1 回、懇談会を行っています。その

づくり、理科実験など、バラエ

ほかにも学習会や教育講座、教育懇話会などを多

ティー豊か。低学年は「名人」、 中学年は「達人」、 高学年は「鉄人」 を目指し、活き活きと意欲的に取

様に開催し、より良い子育てについて考える有意 保護者・卒業生有志による大川平荒馬

り組み、可能性を大きく広げてい

義な場を設けています。年に 1 回の文化講演会 (公 演会)やサークル活動も盛んです●

ます。 活動中は、それぞれの分野で腕に 覚えのある先生や親たちが、力強

共同教育

くバックアップしていきます●

ハンディを持つ子も普通学級で共に学びます。個別的な支援や指導が必要な子どもも、 教室で一緒に生活し学習ができると判断した際は、入学時から学級に数名ずつ受け入

児童会 自治を学び、自主性を育みます。 4 年生以上で構成する児童会で は、役員を自分たちで選び、方針 も自分たちで考えて活動していま す。要求することはみんなで決 め、それらは少しずつ実現してい ます。エレベータの設置は「車椅 子の人のために工レベータがほし い」という要求が原動力となって 実現したものです。児童会は学校 の重要な構成員であり、自治を学 ぶ教室の役割を果たしています● 写真 24 ページ/「焼き物鉄人」 コップ造り 25 ページ上/「火の達人」

児 童会委員 選挙の前には、立

火おこしの準備

候 補者の公 約が書かれたポス

下/「手芸名人」

ターが掲示されます。

かに成長させていけるように、共に協力し合うこ

のメニューは、太鼓、料理、火を

指編みマフラー

れています。それを「共同教育」と呼んでいます。 多様な発達要求を持ったこどもたちが、同じ教室で一緒に学ぶことにより、共に育ち あい、成長してゆきます。こうした教育のあり方が、子どもたちの中に豊かな人間関 係と幅広い人間理解を自然に育みます● 様々なハンディのある子を、クラスメイトの個性と同等 に受け入れてくださる先生方の愛情の深さに、私自身も 学ぶことが多く、それを子ども自身も肌で感じてきたよ うです。長男には、聞こえずらかったら、自分で言える、 隠さないで、ハンディがあることを認めてもらえる力も 備わりました。 ハンディのある無しに関わらず、人のこころを大事にす る、あらゆるパターンにも動じずコミュニケーションを はかれる、強い心を育むのが和光教育の良さ。他のひと と同じことをするのは、おとなになってもできるでしょ う。子どもの頃は、自分は違うと堂々と言える、自分の

衛藤 直子さん (小6女子在学、卒業生男子)

意見をしっかり言えるようになることが大切だと思います。6年生にもなると、クラス メイトとお互い違った意見をぶつけあっても、それを受け入れて相手の意見を尊重でき るようになっていました。まず先生の姿勢がそうだから、自然に子どもも相手を認めた 上で、自分の意見を持てるようになるのだと思います●


28・和光鶴川小学校

大 行 事、 運 動 会・ 秋 ま つ り・ 林 間 合 宿(P.22)、 加 えて劇の会やうたの会、民 舞の取り組みや沖縄学習 (P.20)です。 「みんなで、力をあわせる こと」「自分のことは自分 ですること」など、こども たちは、仲間から求められ ることが大きければ大きい ほど一体感と達成感が大き いことを知ります。 行事は学校生活の節を刻み ながら、子どもたちを大き く育てます。 :鶴小 文 化 と 学 習 10 月・ 秋 ま つ り です。午前中の「ま 集大成のイベント 各クラスが総合学 つりの広場」では た出店や買い物体 習の成果を生かし 午後の「踊りのひ す。 みま 験を楽し もたちが日本各地 ろば」では、子ど を披露。フィナー 舞踊 に伝わる民俗 踊ります● レは参加者全員で

勝っても負けても互いに敬意を表するリーダーたちのことばに感動します。練習からものすごい熱気の一大行事。 1年生:タイヤ引き 4、5、6年生:グランプリレースで勝利の涙

7月

◯秋まつり ◯沖縄学習旅行(6年生)

林間合宿:寝食共に過ごしてクラスメイトと のきずなも深まります。 5・6年生:班員で協力してテントを立てる

10 月

◯集団下校

◯うたの会 ◯避難訓練

秋まつり:午後の「踊りの広場」で日本各地 に伝わる民俗舞踊を披露します。 4年生:中野七頭舞 6年生:エイサー

◯公開研究会

されているのが、鶴小の三

◯全校一斉引き渡し訓練 ◯夏休み発表会

日々の学びと同時に大切に

◯夏休み

4月

入学式:全学年の生徒で新入生をお迎えします。ひな壇に座る1年生ひとりひとりのお名前を紹介します。 運動会:全校縦割りのチーム編成。6年生がチームリーダーとなって参加者全員が真剣勝負で競います。

◯自由プール

12

◯プール

11

◯林間合宿

◯集団下校

10

◯運動会

9月

◯遠足(1・2・3年生)

8月

◯1年生と遊ぶ会(6年生)

7月

◯1年生を迎える会(2年生)

6月

◯入学式

5月

仲間との体験が、 子どもたちを育みます。

4月

鶴小の1年間

和光鶴川小学校・29

◯劇の会(2・4・6年生) ◯美術展

◯6年生をおくる会 ◯卒業式

2月

10 月

沖縄学習旅行:海あそび

劇の会: テーマ性のある劇を、脚本から子ども と教師で創り発表します。

12 月 うたの会:1年生ものびのびと唄う

3月 卒業式:6年生に手製のメダルを贈る1年生


28・和光鶴川小学校

大 行 事、 運 動 会・ 秋 ま つ り・ 林 間 合 宿(P.22)、 加 えて劇の会やうたの会、民 舞の取り組みや沖縄学習 (P.20)です。 「みんなで、力をあわせる こと」「自分のことは自分 ですること」など、こども たちは、仲間から求められ ることが大きければ大きい ほど一体感と達成感が大き いことを知ります。 行事は学校生活の節を刻み ながら、子どもたちを大き く育てます。 :鶴小 文 化 と 学 習 10 月・ 秋 ま つ り です。午前中の「ま 集大成のイベント 各クラスが総合学 つりの広場」では た出店や買い物体 習の成果を生かし 午後の「踊りのひ す。 みま 験を楽し もたちが日本各地 ろば」では、子ど を披露。フィナー 舞踊 に伝わる民俗 踊ります● レは参加者全員で

勝っても負けても互いに敬意を表するリーダーたちのことばに感動します。練習からものすごい熱気の一大行事。 1年生:タイヤ引き 4、5、6年生:グランプリレースで勝利の涙

7月

◯秋まつり ◯沖縄学習旅行(6年生)

林間合宿:寝食共に過ごしてクラスメイトと のきずなも深まります。 5・6年生:班員で協力してテントを立てる

10 月

◯集団下校

◯うたの会 ◯避難訓練

秋まつり:午後の「踊りの広場」で日本各地 に伝わる民俗舞踊を披露します。 4年生:中野七頭舞 6年生:エイサー

◯公開研究会

されているのが、鶴小の三

◯全校一斉引き渡し訓練 ◯夏休み発表会

日々の学びと同時に大切に

◯夏休み

4月

入学式:全学年の生徒で新入生をお迎えします。ひな壇に座る1年生ひとりひとりのお名前を紹介します。 運動会:全校縦割りのチーム編成。6年生がチームリーダーとなって参加者全員が真剣勝負で競います。

◯自由プール

12

◯プール

11

◯林間合宿

◯集団下校

10

◯運動会

9月

◯遠足(1・2・3年生)

8月

◯1年生と遊ぶ会(6年生)

7月

◯1年生を迎える会(2年生)

6月

◯入学式

5月

仲間との体験が、 子どもたちを育みます。

4月

鶴小の1年間

和光鶴川小学校・29

◯劇の会(2・4・6年生) ◯美術展

◯6年生をおくる会 ◯卒業式

2月

10 月

沖縄学習旅行:海あそび

劇の会: テーマ性のある劇を、脚本から子ども と教師で創り発表します。

12 月 うたの会:1年生ものびのびと唄う

3月 卒業式:6年生に手製のメダルを贈る1年生


和光鶴川小学校・31

30・和光鶴川小学校

優しいまなざし の中で

からだで吸収してからだで表現する 発信力を培う授業が魅力です

初の頃は、気になって拾った石や種などを持っ ていって、皆に見せるといった、身近な発見や

います。

おとなとの出会い

社会に出ると、「アウトプットする力」が大切だ とつくづく感じます。これからの時代は、そん

経験を積み重ねていくうちに、内容も濃く、見

を細やかに見つけ、みてくれます。そんな姿勢

本物の体験が生きる力につ

な個人の能力がますます求められると思ってい ます。そういう意味で、鶴小は机の上の勉強だ

けでなく、身体で吸収して身体で発表する、発

ながる学力を育てます。

信力を培う授業やプログラムが多いところに魅

鶴小には、多様なフィール ドで時代を生きるおとなた

力を感じています。 酒井 悠里さん(小4男子在学)

子どもたちの心を成長させているのだと感じて

体験を伝えるところから始まりましたが、日々、 先生方は、子どもたち一人ひとりの良いところ せ方を工夫するなどレベルアップしてきたのが よくわかります。 何かクラスで問題が起こった時も、みんなで意 見を出し合い、話し合っています。どうしたら いいか、大人が教えるのでなく、子どもたち自

のお陰で、スピード重視だったうちの子も、 「あ の子はゆっくりだけど優しいよ」とか、 「困った 時は、力を合わせてやればいいよね」と話すよ うになるなど、次第に変わっていきました。子 どもたちの心に寄り添ってくださる先生方を信

身が考え、解決していく。日々の学校生活のす

頼し、心身ともにのびのびと学校生活を楽しん

個性や違いを大切にしてくれる 子どもと共に、親も成長できる学校

この学校の先生方なら、何があってもきちんと

いたのだろうかと思うくらい。皆それぞれに個

私も夫も韓国籍ということがあり、娘が小学校

鶴小では、先生が一方的に教え込むのではなく、 韓国の物や言葉などを必死に集め、お友達から

たとえば、1年生の時からある「朝の発表」 。最

べてが体験、すべてが学びにつながっていて、 でいます●

ちと出会うチャンスが溢れ ています。子どもたちが知 に偏らず、人間として全体 的に発達することをめざし

た体験が、さらに学びを深

に上がる時には、いろいろと迷いました。地域

めます。

の中で、自分や周りの人を愛せる人に育って欲

日々、子どもを真ん中に、

しいと思う一方、国籍が違うことが、何かトラ

家族、教師などおとなが、

ブルの原因になるのではと心配し、学校選びに は慎重になっていました。

ひとりひとりの豊かな成長 を願い、共に考え学びあう

10

そんな中、鶴小の体験授業を受けたのですが、

金 美里さん(小5女子在学)

文化があります。

写真左上から 1. 長崎で被爆した 6. 沖縄・渡嘉敷島「集団死」 木村徳子さん 証言者 吉川嘉勝さん 2. 白駒荘 スタッフの方 7. 学生合宿指導員 3. 白駒荘 スタッフの方 8. 三線唄者 卒業生の栗原さん 4. 宮城県石巻市はねこ踊り 9. 沖 縄ガイド 長堂登志子先生 保存会の方々 10.パラリンピック陸上選手 5. アイヌの広野洋さん、 佐藤圭太さん 9 渡辺かよさん

本質を大切にする鶴小の授業を受けるにつれ、

一緒に考え、討論しながら授業を進めていきま

の質問に嬉しそうに答えていたようです。娘が、

す。近道をせず、あえて遠回りをして、時間を かける。失敗は、次に進むチャンスと受け止め てくれるので、子どもも失敗を恐れて、先に正 解を求めたりしません。子ども一人ひとりが自 分を肯定し、友達を大切にしています。

堂々とプレゼンテーションしたり、意見交換し ている姿をみて、大きな成長を感じています。 子どものことを一番に考えて話し合える親和会 も、私にとっての貴重な時間となっています。 子どもと共に、親もまた成長できる学校なのだ

鶴小入学は娘への一生涯のプレゼント “生きる力”が身についています

たらすごいな、と感動。その後、何度か公開授

験を通し、自分以外の人の考えを理解しようと

業を受け、娘を鶴小に入れたら「きっと一生涯

するなど、本当の意味での学力や生きる力が身

「勉強は、誰かと競争して勝つためにするのでは

たとえば、算数の計算なども、先生にやり方を

友達が発表する姿を見て、人前に出るのが苦手

自分で考えてみて」と、言われます。間違った

ました。

その答になるのかを皆で考えるのです。何でも

待つことや、その子の良さを生かす教育の大切

初めて公開授業に参加した時、「東日本大震災を 経て、勉強することの意味を改めて考えてみた。 」 といって、先生がこんな話をされました。 私自身は、偏差値重視の教育を受けてきました

に発表しています。外国に関する授業で、娘は

と実感しています●

合わせて解決するためにするのだと思う。 」

性や違いがあり、発表や生活の時間に嬉しそう

持てました。

国籍の違いなど、今となっては、何を心配して

なく、目の前の困難な問題を、周りの皆と力を

若尾 真弓さん(小6女子在学)

受け止め、解決してくれるだろうという信頼が

が、こういう考え方を持つ先生の元で勉強でき

のプレゼントになる」と思い、 入学を決めました。 についているように思います。

教わるのではなく、 「どうやったら計算できるか、 だった娘も、今では進んで発表するようになり らだめとかでなく、どのような考え方をすると、 素直な鶴小の子どもたちを見ていると、信じて 自分の思ったことを言っていいし、先生や友達 も受け入れてくれるので、どの学年の子どもも 積極的に手を挙げて発言します。このような体

さをしみじみ感じます。 「鶴小で良かった」 。心 からそう感じるのを、とても幸せなことだと思っ ています●


和光鶴川小学校・31

30・和光鶴川小学校

優しいまなざし の中で

からだで吸収してからだで表現する 発信力を培う授業が魅力です

初の頃は、気になって拾った石や種などを持っ ていって、皆に見せるといった、身近な発見や

います。

おとなとの出会い

社会に出ると、「アウトプットする力」が大切だ とつくづく感じます。これからの時代は、そん

経験を積み重ねていくうちに、内容も濃く、見

を細やかに見つけ、みてくれます。そんな姿勢

本物の体験が生きる力につ

な個人の能力がますます求められると思ってい ます。そういう意味で、鶴小は机の上の勉強だ

けでなく、身体で吸収して身体で発表する、発

ながる学力を育てます。

信力を培う授業やプログラムが多いところに魅

鶴小には、多様なフィール ドで時代を生きるおとなた

力を感じています。 酒井 悠里さん(小4男子在学)

子どもたちの心を成長させているのだと感じて

体験を伝えるところから始まりましたが、日々、 先生方は、子どもたち一人ひとりの良いところ せ方を工夫するなどレベルアップしてきたのが よくわかります。 何かクラスで問題が起こった時も、みんなで意 見を出し合い、話し合っています。どうしたら いいか、大人が教えるのでなく、子どもたち自

のお陰で、スピード重視だったうちの子も、 「あ の子はゆっくりだけど優しいよ」とか、 「困った 時は、力を合わせてやればいいよね」と話すよ うになるなど、次第に変わっていきました。子 どもたちの心に寄り添ってくださる先生方を信

身が考え、解決していく。日々の学校生活のす

頼し、心身ともにのびのびと学校生活を楽しん

個性や違いを大切にしてくれる 子どもと共に、親も成長できる学校

この学校の先生方なら、何があってもきちんと

いたのだろうかと思うくらい。皆それぞれに個

私も夫も韓国籍ということがあり、娘が小学校

鶴小では、先生が一方的に教え込むのではなく、 韓国の物や言葉などを必死に集め、お友達から

たとえば、1年生の時からある「朝の発表」 。最

べてが体験、すべてが学びにつながっていて、 でいます●

ちと出会うチャンスが溢れ ています。子どもたちが知 に偏らず、人間として全体 的に発達することをめざし

た体験が、さらに学びを深

に上がる時には、いろいろと迷いました。地域

めます。

の中で、自分や周りの人を愛せる人に育って欲

日々、子どもを真ん中に、

しいと思う一方、国籍が違うことが、何かトラ

家族、教師などおとなが、

ブルの原因になるのではと心配し、学校選びに は慎重になっていました。

ひとりひとりの豊かな成長 を願い、共に考え学びあう

10

そんな中、鶴小の体験授業を受けたのですが、

金 美里さん(小5女子在学)

文化があります。

写真左上から 1. 長崎で被爆した 6. 沖縄・渡嘉敷島「集団死」 木村徳子さん 証言者 吉川嘉勝さん 2. 白駒荘 スタッフの方 7. 学生合宿指導員 3. 白駒荘 スタッフの方 8. 三線唄者 卒業生の栗原さん 4. 宮城県石巻市はねこ踊り 9. 沖 縄ガイド 長堂登志子先生 保存会の方々 10.パラリンピック陸上選手 5. アイヌの広野洋さん、 佐藤圭太さん 9 渡辺かよさん

本質を大切にする鶴小の授業を受けるにつれ、

一緒に考え、討論しながら授業を進めていきま

の質問に嬉しそうに答えていたようです。娘が、

す。近道をせず、あえて遠回りをして、時間を かける。失敗は、次に進むチャンスと受け止め てくれるので、子どもも失敗を恐れて、先に正 解を求めたりしません。子ども一人ひとりが自 分を肯定し、友達を大切にしています。

堂々とプレゼンテーションしたり、意見交換し ている姿をみて、大きな成長を感じています。 子どものことを一番に考えて話し合える親和会 も、私にとっての貴重な時間となっています。 子どもと共に、親もまた成長できる学校なのだ

鶴小入学は娘への一生涯のプレゼント “生きる力”が身についています

たらすごいな、と感動。その後、何度か公開授

験を通し、自分以外の人の考えを理解しようと

業を受け、娘を鶴小に入れたら「きっと一生涯

するなど、本当の意味での学力や生きる力が身

「勉強は、誰かと競争して勝つためにするのでは

たとえば、算数の計算なども、先生にやり方を

友達が発表する姿を見て、人前に出るのが苦手

自分で考えてみて」と、言われます。間違った

ました。

その答になるのかを皆で考えるのです。何でも

待つことや、その子の良さを生かす教育の大切

初めて公開授業に参加した時、「東日本大震災を 経て、勉強することの意味を改めて考えてみた。 」 といって、先生がこんな話をされました。 私自身は、偏差値重視の教育を受けてきました

に発表しています。外国に関する授業で、娘は

と実感しています●

合わせて解決するためにするのだと思う。 」

性や違いがあり、発表や生活の時間に嬉しそう

持てました。

国籍の違いなど、今となっては、何を心配して

なく、目の前の困難な問題を、周りの皆と力を

若尾 真弓さん(小6女子在学)

受け止め、解決してくれるだろうという信頼が

が、こういう考え方を持つ先生の元で勉強でき

のプレゼントになる」と思い、 入学を決めました。 についているように思います。

教わるのではなく、 「どうやったら計算できるか、 だった娘も、今では進んで発表するようになり らだめとかでなく、どのような考え方をすると、 素直な鶴小の子どもたちを見ていると、信じて 自分の思ったことを言っていいし、先生や友達 も受け入れてくれるので、どの学年の子どもも 積極的に手を挙げて発言します。このような体

さをしみじみ感じます。 「鶴小で良かった」 。心 からそう感じるのを、とても幸せなことだと思っ ています●


32・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・33

● ● ● ● ●

● ●

熊谷

● 生

橋本先 生

● 加川先

ものづくりの楽しさを教え C. 技術・工作室

CDEGIJ

敷地の 30% を占める雑木 林は小さな生き物の宝庫で もあり、子どもたちの貴重

E. 音楽室

A

F. プール

F

また、木々の合間にはター ザンロープや児童会が主体 になって提案した遊具も

G. 図書室

さんの子どもたちが自由に

H. 体育館

M

遊びます。

髙橋

天野 先 生

入沢先生

成 田 先 生

長谷 部

斐さ

和田

ん 大見さ

先生

先生

先 中村

池田

青野

先生

先生

良さ

さん 西村

三村さん

● ●

H

J. オープンスペース

I. 保健室

中井 先

下鳥先 生

石川先生

N

M. 校庭 N. 学童クラブ「わくDo!」 O. やぎ小屋 K. 雑木林

L. 雑木林の小径

九里 さ ん

米田 先 生

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●  野々垣 先 生 ● ● ● ● ● ● 先 ● ● ●  芳賀 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 生

正門:バス停・中学校・高等学校へ

先生

伊東 先 生

祝先生

あって、休み時間にはたく

小川 先 生

B

る工作・技術室が特徴です。

D. 美術室

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

道具を使いこなす力をつけ

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

上野先

現するオープンスペース、

先生 山田

O

室、多様な学習や活動を実

います。

B. 屋上

A. 校舎

K

仕切りのない開放的な教

な学習フィールドとなって

竹田先生

竹林

事務室

雑木林のある学校へ ようこそ

職員室 &

L

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

けん

たん

駐車場・風緑の丘へ

鶴小たんけん

● 大野

先生


32・和光鶴川小学校

和光鶴川小学校・33

● ● ● ● ●

● ●

熊谷

● 生

橋本先 生

● 加川先

ものづくりの楽しさを教え C. 技術・工作室

CDEGIJ

敷地の 30% を占める雑木 林は小さな生き物の宝庫で もあり、子どもたちの貴重

E. 音楽室

A

F. プール

F

また、木々の合間にはター ザンロープや児童会が主体 になって提案した遊具も

G. 図書室

さんの子どもたちが自由に

H. 体育館

M

遊びます。

髙橋

天野 先 生

入沢先生

成 田 先 生

長谷 部

斐さ

和田

ん 大見さ

先生

先生

先 中村

池田

青野

先生

先生

良さ

さん 西村

三村さん

● ●

H

J. オープンスペース

I. 保健室

中井 先

下鳥先 生

石川先生

N

M. 校庭 N. 学童クラブ「わくDo!」 O. やぎ小屋 K. 雑木林

L. 雑木林の小径

九里 さ ん

米田 先 生

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●  野々垣 先 生 ● ● ● ● ● ● 先 ● ● ●  芳賀 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 生

正門:バス停・中学校・高等学校へ

先生

伊東 先 生

祝先生

あって、休み時間にはたく

小川 先 生

B

る工作・技術室が特徴です。

D. 美術室

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

道具を使いこなす力をつけ

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

上野先

現するオープンスペース、

先生 山田

O

室、多様な学習や活動を実

います。

B. 屋上

A. 校舎

K

仕切りのない開放的な教

な学習フィールドとなって

竹田先生

竹林

事務室

雑木林のある学校へ ようこそ

職員室 &

L

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

けん

たん

駐車場・風緑の丘へ

鶴小たんけん

● 大野

先生


34・和光鶴川小学校

FAQ

Q. 通学時間の制限はありますか? A. ありません。私学ですから広範囲から通 学していて、遠い子どもは 1 時間以上かけて 通っています。低学年のうちはご家族の送り 迎えもありますが、子どもたちも成長するにつ れ、 友達と一緒に帰る楽しさ、 たくましさが育っ ていきます。学校としても、早く登校自立でき るように各家庭に呼びかけています。 在籍家庭の通学地域(2017 年 12 月)

Q. 学童はありますか?

Q. 男女の人数比はどれくらいですか?

A. あります。

A. 同数になるように努めていますが、現在はお

父母自主運営の常設学

わく Do !(わくどう)

童クラブとしてスタート

戦後、日本の新教育の先駆的役割を自 らに課した学園

の建物を借りて、7 名の教員と 33 名の児童

敗戦後、和光学園は廃校の危機に直面しま

と保護者が集まり、成城小学校から分かれ

したが、学園創立以来の卒業生や教師たち

た小さな学校を始めました。和光学園の誕

の働きで 1946 年 1 月 1 日、 「学園復興 J の

Q. 安全管理について教えてください

生です。成城小学校は、澤柳政太郎氏(教

アピールが行なわれました。

A. 3つの対策を軸に徹底しています。

育学 者 ・ 東北帝国大学・ 京都帝国大学総

1950 年、和光学園は『民間文部省』と称

長)によって、 「大正自由教育」の教育改造

されていたコア・ 力リキュラム連盟(現 ・ 日

運動を進める実験校として設立されました。

本生活教育連盟)の実験校となりました。

当時、成城学園内部に起きた混乱を嫌った

それは、学園の歴史において文字通り重要

教育者や 保護者たちが、 「成城教育の初心」

な転機になりました。

た。小学校の施設内に 校にある雑木林のター ザンロープ、グランド、

http://www.wakudo.org/

体育館など、思う存分暗くなるまで遊べます。専任 の指導員のほかに、大勢の若いスタッフによる手厚 い体制、6年生まで在籍できるので異年齢の交流も 深まります●

和光学園の誕生 1933 年 11 月 10 日、世田谷区経堂駅近く

よそ5:4の割合です●

して4年目を 迎 えまし ある特性を生かし、学

和光学園の教育理念を教えてください

集団下校 新年度はじめは保護者やボランティアにもご協力 いただき、学校周辺、鶴川駅前などで登下校の 指導を行っています。また、学期に1度、通学地 区別に集団下校を実施しています●

を継承するあらたな学校を求めて和光学園 を設立したのです。

『コア・ カリキュラム』誌の座談会「スター

学校の名称は、吉田慶助初代校長が老子の

トライン上の和光学園」のあとがきに、石

教えにある「和光同塵(塵の中に交わりその

山脩平和光学園園長は、 「現代教育の課題

中で光るような知識を備えた人) 」 、または、

を社会性の確立に、ハリのある子どもたち

校証」を着用してもらいます●

建設中の学校へ向かう坂道で受けた「和ら

の育成に求める見識、そこには同時に和光

いだ光」から名付けたと云われています。

の仕事を教育史的に位置づける責任感があ

ら信頼のおけるお弁当屋さんの手

防犯カメラ

作り弁当の販売をはじめました●

日中は防犯カメラが作動し、事務室から絶えず学

大正自由教育の本流を受け継いだ『設立 の趣旨』

Q. お弁当をつくれなかった時は? A. 近くのコンビニに買いに行くこ とができます。ただし、児童会と の約束で、内容によっては買えな

来訪者のチェック 登校が終わると、学校敷地への出入り口は正面一 か所とし、来校者は事務室窓口で名簿に記入、 「入

いものがあります。2016 年度か

校周辺状況に注意しています。朝夕と夜間は隣接 する和光中学校・高等学校の警備員が警備を兼

Q. スクールバスはありますか?

任。夜間は施錠して安全を確保しています●

A. あります。

はかっています。たまプラーザ駅・ あざみ野駅・青葉台駅、子どもの国線の子どもの 国駅などに接続しています●

和光のコースは、それゆえにまた日本教育 全体のコースと見ることができる。道は遠い、 ゴールは永久に到達されないかもしれない。

①定員を少数に限り、個別始動をなす。

るのだ。 」と書いています。

プロセスを見てくれ、それぞれのモデルとな

Q. 災害・緊急時の対策を教えてください

④郊外の健康地に位置すれば、児童の健康

歴史と伝統を受け継いで、独自性と一貫 性を追求する和光学園

A. 子どもの安全に関わる事態が起きた時には、

に益あり。

現在、和光学園は、2 つの幼稚園と小学校、

⑤人格陶冶は和光の根本精神なり。

中学・ 高校、大学・大学院と一貫教育を行

学園の草創期は、日本の未来に暗雲が立ち

うまでに発展しました。80 年を超える歴史

込めていた時代です。1941 年の国民学校

と伝統に裏打ちされた、独自の教育づくり

令の皇国民練成という教育目標が私立学校

を行っています●

防災サイト、一斉メール、HP などで情報を迅速 年 4 回の災害を想定した避難訓練を行っています。

A. 3 年生になるときに、クラス替えがあります●

に立って、同じ障害を乗り越え進もうとする

は、教育方針が次のように書かれています。

③情操教育を重んじ、品性の陶治を資す。

に伝えるシステムがあります。

Q. クラス替えはありますか?

創設当初の和光学園「小学校入学案内」に

②自学自省を補導して学習興味を喚起する。

専用のスクールバス3台を運行 し、田園都市線沿線へアクセスを

る」 。 「全国の最大多数の学校と同じ出発点

非常時に、学校に泊まることも想定して全校生徒 3 日 分の水と食料等も備蓄しています●

の自由を規制し、それどころか、私学自ら が積極的にその教育目標を追求していく場 合もありました。

□1933 年  11月10日 □1934 年  3 月20日  4 月5日 □1945 年   4月 □1946年  1 月16日

新学園結成式挙行

Q. 各上級校への優先入学制度はあります か?交流はありますか?

新校舎落成 和光小学校正式開校

A. はい、敷地が隣接する中学校への優先入学

学校を一時閉鎖、学童疎開(長野)

また、自治活動を通じた交流や、中学生と唄を贈

学校授業を再開  (教員 3 名、児童 9 名)

□1947年  2 月20日 和光中学校設置許可 □1950年  3 月14日 和光高等学校設置 海後勝雄校長就任 コア・カリキュラム連盟 ( 現・日本生活教育連盟)の実験校となる □1952年  4月1日 春田正治校長就任 □1953年  3 月13日 和光幼稚園設置許可 ユネスコ本部実験校となる □1966年  1月25日 和光大学設置許可 梅根悟学長就任 □1968年   4 月1日 丸木政臣校長就任 □1969年  3 月13 日 和光鶴川幼稚園設置許可 □1977年  4 月10日 中学・高校 真光寺の 新キャンパスへ移動 □1980年  11月8 日 小学校増築完了 □1983年   4 月10日 全校18 学級完成(児童数 708 名) □1984年  11月10日 学園創立 50 周年 □1991年   4 月1日 小松福三校長就任 丸木政臣園長就任 □1992年  4 月1日 和光鶴川小学校開校 □1994年  4 月1日 行田稔彦小学校校長就任 □1997年  4 月1日 和光鶴川小学校 6 学年完成 □2011 年  4 月1日 園田洋ー小学校校長就任 □2016 年  4 月1日 加川博道小学校校長就任

制度があります。 りあう会などがあります。また中学校が開催する 夏のプール教室に参加することもできます●

和光中学校

「ともに生きる教育」を

和光高等学校

本物の学力と民主的な人格

和光大学

異質力で輝く

和光中学校・高等学校

和光大学

うたの交流会


34・和光鶴川小学校

FAQ

Q. 通学時間の制限はありますか? A. ありません。私学ですから広範囲から通 学していて、遠い子どもは 1 時間以上かけて 通っています。低学年のうちはご家族の送り 迎えもありますが、子どもたちも成長するにつ れ、 友達と一緒に帰る楽しさ、 たくましさが育っ ていきます。学校としても、早く登校自立でき るように各家庭に呼びかけています。 在籍家庭の通学地域(2017 年 12 月)

Q. 学童はありますか?

Q. 男女の人数比はどれくらいですか?

A. あります。

A. 同数になるように努めていますが、現在はお

父母自主運営の常設学

わく Do !(わくどう)

童クラブとしてスタート

戦後、日本の新教育の先駆的役割を自 らに課した学園

の建物を借りて、7 名の教員と 33 名の児童

敗戦後、和光学園は廃校の危機に直面しま

と保護者が集まり、成城小学校から分かれ

したが、学園創立以来の卒業生や教師たち

た小さな学校を始めました。和光学園の誕

の働きで 1946 年 1 月 1 日、 「学園復興 J の

Q. 安全管理について教えてください

生です。成城小学校は、澤柳政太郎氏(教

アピールが行なわれました。

A. 3つの対策を軸に徹底しています。

育学 者 ・ 東北帝国大学・ 京都帝国大学総

1950 年、和光学園は『民間文部省』と称

長)によって、 「大正自由教育」の教育改造

されていたコア・ 力リキュラム連盟(現 ・ 日

運動を進める実験校として設立されました。

本生活教育連盟)の実験校となりました。

当時、成城学園内部に起きた混乱を嫌った

それは、学園の歴史において文字通り重要

教育者や 保護者たちが、 「成城教育の初心」

な転機になりました。

た。小学校の施設内に 校にある雑木林のター ザンロープ、グランド、

http://www.wakudo.org/

体育館など、思う存分暗くなるまで遊べます。専任 の指導員のほかに、大勢の若いスタッフによる手厚 い体制、6年生まで在籍できるので異年齢の交流も 深まります●

和光学園の誕生 1933 年 11 月 10 日、世田谷区経堂駅近く

よそ5:4の割合です●

して4年目を 迎 えまし ある特性を生かし、学

和光学園の教育理念を教えてください

集団下校 新年度はじめは保護者やボランティアにもご協力 いただき、学校周辺、鶴川駅前などで登下校の 指導を行っています。また、学期に1度、通学地 区別に集団下校を実施しています●

を継承するあらたな学校を求めて和光学園 を設立したのです。

『コア・ カリキュラム』誌の座談会「スター

学校の名称は、吉田慶助初代校長が老子の

トライン上の和光学園」のあとがきに、石

教えにある「和光同塵(塵の中に交わりその

山脩平和光学園園長は、 「現代教育の課題

中で光るような知識を備えた人) 」 、または、

を社会性の確立に、ハリのある子どもたち

校証」を着用してもらいます●

建設中の学校へ向かう坂道で受けた「和ら

の育成に求める見識、そこには同時に和光

いだ光」から名付けたと云われています。

の仕事を教育史的に位置づける責任感があ

ら信頼のおけるお弁当屋さんの手

防犯カメラ

作り弁当の販売をはじめました●

日中は防犯カメラが作動し、事務室から絶えず学

大正自由教育の本流を受け継いだ『設立 の趣旨』

Q. お弁当をつくれなかった時は? A. 近くのコンビニに買いに行くこ とができます。ただし、児童会と の約束で、内容によっては買えな

来訪者のチェック 登校が終わると、学校敷地への出入り口は正面一 か所とし、来校者は事務室窓口で名簿に記入、 「入

いものがあります。2016 年度か

校周辺状況に注意しています。朝夕と夜間は隣接 する和光中学校・高等学校の警備員が警備を兼

Q. スクールバスはありますか?

任。夜間は施錠して安全を確保しています●

A. あります。

はかっています。たまプラーザ駅・ あざみ野駅・青葉台駅、子どもの国線の子どもの 国駅などに接続しています●

和光のコースは、それゆえにまた日本教育 全体のコースと見ることができる。道は遠い、 ゴールは永久に到達されないかもしれない。

①定員を少数に限り、個別始動をなす。

るのだ。 」と書いています。

プロセスを見てくれ、それぞれのモデルとな

Q. 災害・緊急時の対策を教えてください

④郊外の健康地に位置すれば、児童の健康

歴史と伝統を受け継いで、独自性と一貫 性を追求する和光学園

A. 子どもの安全に関わる事態が起きた時には、

に益あり。

現在、和光学園は、2 つの幼稚園と小学校、

⑤人格陶冶は和光の根本精神なり。

中学・ 高校、大学・大学院と一貫教育を行

学園の草創期は、日本の未来に暗雲が立ち

うまでに発展しました。80 年を超える歴史

込めていた時代です。1941 年の国民学校

と伝統に裏打ちされた、独自の教育づくり

令の皇国民練成という教育目標が私立学校

を行っています●

防災サイト、一斉メール、HP などで情報を迅速 年 4 回の災害を想定した避難訓練を行っています。

A. 3 年生になるときに、クラス替えがあります●

に立って、同じ障害を乗り越え進もうとする

は、教育方針が次のように書かれています。

③情操教育を重んじ、品性の陶治を資す。

に伝えるシステムがあります。

Q. クラス替えはありますか?

創設当初の和光学園「小学校入学案内」に

②自学自省を補導して学習興味を喚起する。

専用のスクールバス3台を運行 し、田園都市線沿線へアクセスを

る」 。 「全国の最大多数の学校と同じ出発点

非常時に、学校に泊まることも想定して全校生徒 3 日 分の水と食料等も備蓄しています●

の自由を規制し、それどころか、私学自ら が積極的にその教育目標を追求していく場 合もありました。

□1933 年  11月10日 □1934 年  3 月20日  4 月5日 □1945 年   4月 □1946年  1 月16日

新学園結成式挙行

Q. 各上級校への優先入学制度はあります か?交流はありますか?

新校舎落成 和光小学校正式開校

A. はい、敷地が隣接する中学校への優先入学

学校を一時閉鎖、学童疎開(長野)

また、自治活動を通じた交流や、中学生と唄を贈

学校授業を再開  (教員 3 名、児童 9 名)

□1947年  2 月20日 和光中学校設置許可 □1950年  3 月14日 和光高等学校設置 海後勝雄校長就任 コア・カリキュラム連盟 ( 現・日本生活教育連盟)の実験校となる □1952年  4月1日 春田正治校長就任 □1953年  3 月13日 和光幼稚園設置許可 ユネスコ本部実験校となる □1966年  1月25日 和光大学設置許可 梅根悟学長就任 □1968年   4 月1日 丸木政臣校長就任 □1969年  3 月13 日 和光鶴川幼稚園設置許可 □1977年  4 月10日 中学・高校 真光寺の 新キャンパスへ移動 □1980年  11月8 日 小学校増築完了 □1983年   4 月10日 全校18 学級完成(児童数 708 名) □1984年  11月10日 学園創立 50 周年 □1991年   4 月1日 小松福三校長就任 丸木政臣園長就任 □1992年  4 月1日 和光鶴川小学校開校 □1994年  4 月1日 行田稔彦小学校校長就任 □1997年  4 月1日 和光鶴川小学校 6 学年完成 □2011 年  4 月1日 園田洋ー小学校校長就任 □2016 年  4 月1日 加川博道小学校校長就任

制度があります。 りあう会などがあります。また中学校が開催する 夏のプール教室に参加することもできます●

和光中学校

「ともに生きる教育」を

和光高等学校

本物の学力と民主的な人格

和光大学

異質力で輝く

和光中学校・高等学校

和光大学

うたの交流会


アクセス

鶴川駅までの所要時間 八王子

41分 海老名

22

30

小田原

町田

10

相鉄 線

鶴川

長津田

JR 横浜 線

23 湘南台

藤沢

立川

JR 中央線 京王線

登戸

相模大野

大和

57

50

若葉台

橋本

池袋

戸塚

39

線 小田急

14

溝の口 JR 南 武 線 たまプラーザ

37

新横浜

48 横浜

32

市線 田園都 線 幹 海新 JR 東 本線 海道 東 JR

54

小田急線 鶴川駅から [ バス ]

JR 山手線 上野

新宿

秋葉原

渋谷

52

52 東京

品川

川崎

スクールバスで田園都市線へアクセス 和光鶴川小学校専用のスクールバス3台を運行し、田園都市線 沿線へアクセスをはかっています。田園都市線のたまプラーザ 駅・青葉台駅、子どもの国線の子どもの国駅などに接続してい ます。

至多摩センター

若葉台

学校法人 和光学園

至稲城

和光鶴川小学校

〒195-0051 東京都町田市真光寺町 1282-1

京王相模原線

黒川 小田急線多摩

和光中学 和光高校

栗平

和光学園 岩子山

五月台

新百合ケ丘

鶴川団地

柿生 小田急線

日 々の 様 子 や 詳 しい情報はぜひ ホームページを ご覧ください●

[ バス ] 「鶴川駅行き」で「和光学園」下車 [ バス ]

和光鶴川小学校

鶴川団地

京王線 若葉台駅から

「鶴川駅行き」で「岩子山」下車

上大岡

和光学園

「鶴川団地行き」で「鶴川団地」下車

小田急多摩線・京王相模原線 多摩センター駅から

東神奈川

和光鶴川幼稚園

徒歩通学路

「和光学園行き」または「若葉台行き」で「和光学園」下車

鶴川 至町田 至町田

和光大学

至長津田

Tel.042-736-0036 Fax.042-737-7125 Mail : e2info@wako.ed.jp http : //www.wako.ed.jp/e2

学校法人 和光学園 和 光 幼 稚 園 世田谷区桜 2-18-18

03-3420-4352

和光鶴川幼稚園 町田市真光寺町 1271-1 042-735-2291 和 光 小 学 校 世田谷区桜 2-18-18

03-3420-4353

和 光 中 学 校 町田市真光寺町 1291

042-734-3402

和 光 高 等 学 校 町田市真光寺町 1291

042-734-3403

学 町田市金井町 2160

044-988-1431

法 人 事 務 局 町田市金井町 2160

044-986-6500


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