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VOL. 1
T SU DOU
S P R I N G 20 2 2
シーベリージュースで モンゴルと日本に橋を架ける 皆さんは、モンゴルと聞くと何を思い浮かべますか? 大草原に、羊や馬、遊牧民とゲル、モンゴル出身のお相撲さんも多 いことなど、改めて聞かれると、 あまり良く知らないモンゴルのこと。 ユニマルシェで取り扱っているイエロードクタージャパンのシーベ リージュースはモンゴル産なんですが、なぜ他の国でなくモンゴル のシーベリージュースを日本へと思われたのでしょうか。そのきっ かけは?モンゴルのシーベリージュースは何が違うのか?など、今 回はシーベリージュースの 特集として、イエロードクタージャパン の小園江社長にお話を伺いました。
モンゴル産シーベリーとの出会い 10年前、食品のバイヤー、商品開発などを経て、独立し茨城県でコ ンサルタントを始めた小園江社長。さまざまな会社とのつながりの 中、中小企業は製品やサービスを海外に出し成長していかなけれ ばと考えていました。 ちょうどその頃、ミャンマーの産業やバングラ ディッシュのアパレルなどが、 ぐんぐんと成長していて、中でもモン ゴルの経済成長率が著しく伸びていることに注目した小園江社長 は、商工会議所を訪れ、モンゴルのことをいろいろ伺ったそうです。 モンゴルは当時、石炭くらいしか資源がなく (全体の約8割) 、それ がなくなった時のために「シーベリー」 という果物を世界に出して いくことが国策になっていたため、 日本にぜひ「シーベリー」を広げ てほしいと、 もちかけられました。
現地へ飛び、社長自ら探し選んだ シーベリージュース その後ジェトロの展示会で、モンゴルの食品、カシミヤ製品が並ぶ中、 シーベリージュースを初めて飲んでみ たところ、最初は酸っぱくてびっくり! !しかし、いくつか飲んでいくうちに工場によって味が違うのがわかり 「じゃあ、現地へ見に行こうか。 」 と、5日後にはもう現地へ飛んでいました。数社の工場をみてまわり、製造方
■イエロードクタージャパン 小園江社長
法や社長のこだわりが工場によって違うためヒアリングした結果、当時一番若く自分の年齢に近い社長の新 しい工場を選び、独占契約。選んだもう一つの決め手は清潔さ。白衣を着て、手足を洗い、髪もまとめという 日本では当たり前なこと、 でも 「大切なこと」。それを取り入れている清潔な工場だったため選ばれました。
工場は品質の証!! ISO22000※ 取得
■モンゴルの製造工場
製造工程に納得し選んだ工場は、12年前にご夫婦で立ち上げた 工場で当時の従業員は10人くらい。社長も40代で小園江社長と 年齢も近かったこともあり、家族のことや生活のこと、いろいろな ことを話して親睦を深めていきました。今では、日常の食材店や 飲食店においてあるのは当たり前。TVCMも放送しているモンゴ ルでは一番のシーベリージュースメーカー工場になりました。 ※食品安全マネジメントシステムに関する国際規格