サステナ第47号

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連携はこれまでのレガシーが邪魔をし ているところがあるような気がしてい ます。 もう1つは、今日のお話を伺ってい て橋本先生のグループとは見方が近い なと感じましたし、橋本先生のグルー プの話が一番地域に密着して関係して いるとも思いました。3つのテーマの 共通キーワードは、いまさらながらで すが、アクションだと思います。市民 の活動にどうつなげていくかというこ

とです。消費行動にどうフィードバッ クしていくのかというとことにはまだ まだ距離があります。そうしたことが 今後の課題となってくると思っていま す。

議論をする 福士 最後に藤野先生、いかがでしょ うか。 藤野 橋本先生、梅田先生がおっしゃ ったように、それぞれのテーマが異な るように見えて、大きなビジョンはだ いぶ共有されつつあると思います。 やはり危機というものが背景にあり ます。グローバルにはプラネタリーバ ウンダリーを超えてしまうのではない かというのがありますし、ローカルに は地域それぞれの危機があり、地域の 危機を見えるようにする道具も揃って きています。ではどうしたらいいのか

というところで、全体を結ぼうという 意思も働いてきています。 全体をどう統合していくのか。 まず、 哲学的な思想といいますか、次を見据 えた考え方をもって、研究者が提言し ていくことではないか思います。その 1つが武内先生がいまおっしゃった地 域循環共生圏で、ミクロからマクロま でいろいろなスケールでの循環がある と思います。田中さんは現場でいろい ろなことをされていますし、IGES

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