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IFMSA-Japan Annual Report 国際医学生連盟 日本 年次報告書 2018-2019


0.Table of Contents | 目次 1.Greeting of the Representation | 代表挨拶

…P2

2.Introduction | 組織概要

…P3

I.理事・役員紹介 3.Greeting of Team of officials | 理事・役員挨拶

…P6

Ⅱ.委員会活動報告 4.SCOPE/SCORE | 臨床/基礎研究交換留学に関する委員会

…P20

5.SCORA | 性と生殖・AIDS に関する委員会

…P32

6.SCOPH | 公衆衛生に関する委員会

…P48

7.SCORP | 人権と平和に関する委員会

…P68

8.SCOME | 医学教育に関する委員会

…P90

Ⅲ.会議報告 9.National General Assembly | 日本総会

…P104

10.International Conference | 国際会議

…P112

Ⅳ.運営報告 11.Executive Board | 理事会

…P134

12.Internal affairs | 内務部門

…P136

13.External affairs | 外務部門

…P149

14.International affairs |国際業務部門

…P157

15.Secretariat | 事務局部門

…P159

16.Treasurer | 会計部門

…P161

17.Local Activity | 加盟大学

地域報告

…P163

Ⅴ.会計報告 18.Financial Report | 会計報告

…P174

19.Auditing Report | 監査報告

…P186

20.Media Information | メディア情報

…P187

21.Sponsorship | スポンサーシップ情報

…P188

22.Special Thanks | お世話になった方々

…P191

23.Local Organization | 加盟大学一覧

…P192

24.Abbreviation | IFMSA-Japan 略語

…P193

25.Editor’s Note | 編集後記

…P194

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1.Greeting of the Representation | 代表挨拶 IFMSA-Japan 2018 年度 年次報告書をご覧いただき、誠にありがとうございます。 「平成最後の」という枕詞が世間で汎用された本年度。 2000 年より現行体制下での活動を開始した IFMSA-Japan も奇しくも暦の変遷と同調するかのように、20 年目を目前に迎えるに至りました。そんな IFMSA-Japan の 2018 年度は「社会貢献や国際社会とのつながりの下、幅広い視野を持った医療人を育成し、 よりよい社会を目指す」という理念下で長きに続く活動を、時代の区切りとともに「修め」、「改め」、「拡め」、 より強い Social Impact を模索した 1 年でありました。 IFMSA-Japan は全国/全世界の医療系学生を繋ぐ基盤であると同時に、医療系学生と社会を接続する基盤とな っています。母体である IFMSA(国際医学生連盟)には 135 の国/地域が加盟しています。一方 IFMSA-Japan に団体会員として加盟する国内大学数は 56 で、個人として加盟する医療系学生の会員数は 800 を超えました。 国際活動や国内地域活動を通して、海外の学生と国内地域の学生を接続することが IFMSA-Japan の一つの使命 です。この IFMSA-Japan の体制下では、 「A 国の学生と連携したい」という国内全国の地域の学生の声を聞き、 A 国の学生との連携を実現することが出来ます。現に国際ネットワークを生かした活動の一つとして交換留学制 度があり、グローバルコミュニティを形成しています。 また学生間の交流に留まらない「社会との接点」は IFMSA-Japan のもう一つの大きな特徴です。6つの常設 委員会がテーマを掲げ、社会に向けたアプローチを展開してきました。性感染症の予防啓発、児童への保健教育、 他国への災害医療普及活動、中高生への医療職にまつわる出張授業など多岐にわたる活動の中で、市民の Health Literacy 向上を図ることは勿論、学生が現代社会の需要を知り自ら能動的に行動を起こすことで、「より良い医 療者の育成」に努めています。 本年度の IFMSA-Japan では多くの新しい挑戦がありました。新たに始動した Medical Education Project で は医学部のカリキュラムに対する調査を行い、1000 人を超える学生の声を集めました。4 年ぶりに本邦開催と なった ACTION Project のサマーキャンプではアジアから約 100 人の医療系学生が集い、災害医療のワークシ ョップを実施しました。その他、国際保健医療学会東日本地方会でのポスター発表、国際業務/ Senior Club な ど現行体制の見直しを実施するなど新しい取り組みに挑戦し続けました。 2018 年度の IFMSA-Japan の活動を本誌においてご覧いただくとともに、新たなステージを迎える IFMSA-Japan を温かくご支援いただければ幸いです。 IFMSA-Japan 2018 年度 President / 代表 | 東北大学 5 年 笠井俊佑

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2.Introduction | 組織概要 ◆ IFMSA(国際医学生連盟) International Federation on Medical Students’ Associations(略称:IFMSA、日本語名:国際医学生連盟) は、第2次世界大戦後の 1951 年にヨーロッパで設立され、本部をアムステルダムに置いています。WHO(世 界保健機関) 、WMA(世界医師会)によって医学生を代表する国際フォーラムとして認められ、ECOSOC(国連 経済社会理事会)の会員資格をも持つ、非営利・非政治の国際 NGO です。2019 年 3 月時点で、123 の国と地 域から 133 の団体が加盟し、130 万人以上の医学生を代表しています。 その他、様々な国際学生団体・国際機関、UNESCO や UNICEF などの国連機関とも公式な関係を結んでおり、 代表は様々な会議に招かれ、医学生を代表して発現しています。IFMSA には、臨床交換留学、基礎研究交換留 学、公衆衛生、性と生殖・AIDS、人権と平和、医学教育の 6 つの常設委員会があり、世界各国で様々なプロジ ェクトやワークショップを運営しています。

◆IFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本) 1961 年に IFMSA に加盟した日本支部は、2000 年頃に体制を一新し、名称を IFMSA-Japan(国際医学生連 盟 日本)として現在に至ります。全国の医学部・医科大学の ESS や医療系サークルなどの団体会員、および個 人会員によって構成されています。2019 年 3 月現在、団体会員 56 校、個人会員約 850 名、IFMSA-Japan の 中で最大のメーリングリストには約 3500 名が参加しています。毎年日本総会にて開催される総会本会議が IFMSA-Japan の最高意志決定機関です。理事会は、代表、副代表内務担当、副代表外務担当、副代表国際業務 担当、事務局長、会計と各委員会責任者 8 名の計 14 名(定員を満たさない場合もあります)から成り、年 4 回 程度の理事会議を開催して団体の運営に関わる事項を決定しています。 IFMSA-Japan は、上記の 6 つの常設委員会と各種 Office を設置し、日々活動を行っています。非営利・非政 治の原則のもと、各大学のご協力のもと年間 150 件以上の交換留学を実施、子どもを対象とした健康増進プロ ジェクト、生活習慣予防啓発活動、ピア・エデュケーション、貧困問題や死生観・医療倫理・地域医療について 学ぶ勉強会などの国内活動や、東南アジア・アフリカでの保健衛生活動、平和について考えることをテーマとし た国際サマーキャンプ、アジア地域での災害医療分野での人材育成プロジェクトなど、様々な国際活動も行って います。2007 年には第 59 回保健文化賞を受賞しました。

◆委員会活動 IFMSA-Japan は 6 つの常設委員会を設置し、年間を通じて活動を行っています。 SCOPE:Standing Committee on Professional Exchange 臨床交換留学に関する委員会。臨床交換留学プログラムでは、日本の医学生が海外の病院で臨床研修を行うと 共に、現地の医学生との交流を通じて相互理解を深めます。 SCORE:Standing Committee on Research Exchange 基礎研究交換留学に関する委員会。医学研究に興味を持つすべての医学生に海外に置ける様々な大学の基礎教 室・研究所で研究に関わる機会を提供します。 ※上記 2 種類の交換留学では、各大学の協力のもと年間計 100 名以上が海外で研修・研究を行うと同時に、同 数の医学生を国内で受け入れています。またこの二つの交換留学に関する委員会に「Incoming Care and 3


Outgoing Training Project」が含まれています。 SCORA:Standing Committee on Sexual and Reproductive Health and Rights including HIV and AIDS 性と生殖・AIDS に関する委員会。一般市民、特に若者の性感染症(STI)の知識と性に関する自己決定能力 の向上を目指し、医療系学生を中心に HIV/AIDS や LGBTs、生殖医療についての知識を深めるための活動をし ています。 「Peer Education Project」 「Rainbow Flag Project」 「STI Prevention Project」が含まれます。 SCOPH:Standing Committee on Public Health 公衆衛生に関する委員会。 『公衆衛生を通して地域社会に貢献し、幅広い視野を持った医療人を目指す』を Visio ビジョンとして掲げています。「Africa Village Project」「Asia Community Health Project」「Community Medicine Tour Project」 「Healthy Lifestyle Project」 「ぬいぐるみ病院プロジェクト」の他、様々なキャンペー ンデーに際して啓発活動を行っています。 SCORP:Standing Committee on human Rights and Peace 人権と平和に関する委員会。人権と平和をテーマとして、紛争や災害時の人権侵害の防止、知識向上などに取 り組んでいます。 「ACTION Project」 「Hiroshima Nagasaki Peace Project」 「Learn about Refugee Project」 「Law and Medicine Project」が含まれます。 SCOME:Standing Committee on Medical Education 医学教育に関する委員会。学生ひとりひとりが自分たちの受ける教育に意識を向けることで、日本の医学教育 をより良いものにしていくことが出来るという信念のもと活動しています。 「Life Lesson Project」 「チーム医療 Project」 「Medical Education Project」が含まれます。

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◆会員制度 IFMSA-Japan には下記の二つの会員制度があります。 個人会員:年会費 1500 円 団体会員:年会費 10000 円 現在世界には 130 万人以上の IFMSA 会員が存在し、日本では約 850 名の個人会員、56 の団体会員が IFMSA-Japan を構成しています。会員は以下のような権利を持ち、同時に IFMSA もしくは IFMSA-Japan のメ ンバーとしてその活動に積極的に参加し運営に寄与することが求められます。 【個人会員の権利とメリット】 1. IFMSA-Japan の活動のうち個人単位で参加するものへの参加資格。 (交換留学や各種プロジェクト、サマ ースクールへの申し込みなど) 2. IFMSA-Japan 日本総会参加費の割引 3. 年次報告書(Annual Report)の無料配布 4. 卒後3年間の世界医師会(WMA)の準会員資格 5. 会員専用メーリングリスト参加 6. Staff になり、活動することができる。 7. 役員への立候補 8. IFMSA 世界総会への参加申し込み 9. 日本団体会員総会でのオブザーバー権 【団体会員の権利とメリット】 1. IFMSA-Japan の活動のうち、団体単位で参加するものへの参加資格 2. 総会での投票権 3. IFMSA 臨床交換留学プログラム参加権(SCOPE) 4. IFMSA 研究交換留学プログラム参加権(SCORE) 5. 各種報告書、広報ツールの配布 6. 団体会員メーリングリスト登録 7. 代表者1名の日本総会参加交通費の補助

◆スタッフ制度 スタッフとは IFMSA-Japan の運営に積極的に携わる人材のことで、現在約 400 名のスタッフがスタッフとし て活動しています。具体的には各委員会の活動、広報活動、ウェブサイトの管理、日本総会の企画運営など活動 の幅は多岐に渡ります。個人会員登録をした後、理事により実施されるスタッフインターンシップを終了するこ とで、スタッフとして正式に認められ活動をすることができます。

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I.理事・役員挨拶 Greeting of Team of Officials


3.Greeting of Team of Official | 理事・役員挨拶 【Executive Board | 理事会】 President/代表 │ 東北大学 5 年 笠井俊佑 代表として、13 名の理事とともに 6 つの委員会活動、5 つの運営部門の統括を担いました。IFMSA-Japan の 既存の活動を推進するとともに組織体制の改善点の抽出を恒常的に行い、法人化検討、地域活動の整備、国際業 務の組織化、学会参加を通した活動評価の体系作りといった新しい運営体制の模索/構築に着手しました。 ACTION Project のサマーキャンプが日本で開催されるなど IFMSA-Japan の強みである国際性/地域性の更なる 強化を図ることの出来た一年となりました。今後も国内外を結ぶプラットフォームとして IFMSA-Japan が機能 することを切に願います。 Vice President for Internal Affairs(VPI)/副代表内務担当 │ 北海道大学3年 田浦拓弥 内務担当は個人会員や団体会員、スタッフの統括に加え、地域統括部門(Regional Office)、OB・OG 部門 (Seniors Club Office) 、スタッフのソフトスキルを中心としたスキル教育を行うトレーニング部門(Training Office)の 3 部署を統括する役職です。今年度は内務の 3 部署同士の繋がりを例年に超えて有効に活かせる運営 を心がけました。近年 IFMSA-Japan の会員数やスタッフ数が増加傾向にあり、今年度もみなさまのお力添えの もと、前年度より大幅に増加しました。今後もご支援、どうぞよろしくお願いします。 Vice President for External Affairs(VPE)/副代表外務担当 | 杏林大学 5 年 植田真央 外務部門は、広報媒体の作成やブランド管理、そして外部団体や企業様との協力関係の構築などを通じて、 IFMSA-Japan を外に広げ、社会との繋がりを強化する役割を担っています。今年度の外務部門は、部門内の関 係性の強化、外部団体間の関係性の強化、外部への発信力の強化を 3 本柱として一年間活動を行なってまいりま した。外務部門は、今後も IFMSA-Japan の活動が様々な繋がりの中で、より充実したものとなるよう、日々活 動してまいります。外務部門の今後の活躍を温かく見守っていただけると幸いです。 Vice President for International Affairs(VPN)/副代表国際業務担当 │ 旭川医科大学 5 年 白倉健太朗 国際業務では、IFMSA-Japan を通して日本の医療系学生がグローバルな学びを得られるよう、団体運営と活動 のサポートを行っております。今年度も、理事団を中心とした十数名の学生が世界総会に参加し、国内の活動を 発信してまいりました。また今年度は、昨年のアジア太平洋地域会議 (APRM)に引き続き、ACTION Summer Camp の日本開催を行い、日本の災害に関して海外の医学生と共に学び合う貴重な経験を提供することができま した。今後もより多くの学生が IFMSA の国際性を活かした活動に参加し、国際的な視野を養って活躍していく ことを願っております。 Secretary General/事務局長 │ 旭川医科大学 4 年 小山裕基 事務局部門は、会員の皆様や一般の方々に対する窓口として、各種登録作業や、資料の取りまとめ、お問い合 わせ対応などを行います。今年度からは、Officials を増員してチームでの業務力向上に努めると共に、クラウド 型倉庫を活用した新しい形での備品管理、スタッフ管理の効率化などに取り組みました。任期中は、事務局運営 へのご理解・ご協力をどうもありがとうございました。これまでの歩みを更に加速させ、今後も IFMSA-Japan が前進し続けてくれることを願っています。 Treasurer/会計 │ 札幌医科大学 5 年 大山和紗 日頃よりお世話になっております。会計は、IFMSA-Japan 全体の予算作成・決算、各委員会やプロジェクト の財政把握、各種振込や領収書の管理を行っています。お金はみなさんの円滑な活動、そして IFMSA-Japan の 7


永続的な発展に欠かせない要素と感じています。そのために、会計では引き続き公正・公平な会計を意識し活動 しております。今後も、スタッフの声を真摯に受け止め考え実行できる立場であるよう努力していきます。最後 に、IFMSA-Japan の活動に協賛してくださる団体企業や先輩方からの寄付に心より感謝申し上げます。 National Exchange Officer(NEO) / 臨床交換留学に関する委員会 責任者│ 獨協医科大学 4 年 野島大輔 NEO には Incoming(海外からの留学生受け入れ)と Outgoing(日本からの送り出し)の担当者がおり、私は NEO-Outgoing を昨年度に引き続き担当いたしました。その仕事としましては、各大学の代表者や、学生の留学 希望国の NEO と連絡を取り合って、日本人学生の留学を円滑に進めることを第一にして務めました。また、ケ ベックで行われた世界総会に参加し、そちらでの年に一度の契約締結会では、新たな取り組みとして今まで留学 の契約を結んだことのない国との契約に至りました。学生間での国際交流がより広く、そして深くなってゆくこ とを願ってやみません。 National Exchange Officer(NEO)/臨床交換留学に関する委員会 責任者 │

近畿大学 3 年 宮岸麻衣

臨床交換留学に関する委員会(以下、SCOPE)では、海外での実習を行う交換留学の運営を通して、多くの医 学生へ貴重な海外での経験を得る機会を与えることを目的として活動しています。留学生を日本から海外へ輩出 するだけでなく、日本への受け入れのためのアレンジメントなど、私たちの仕事は多岐に渡りますが、 IFMSA-Japan のスタッフだけでなく、各大学の留学担当者の方々の協力もあり、より多くの学生たちにこのプ ログラムを通して様々な学びの場を提供することができました。これからも多くの学生たちがこの貴重な経験を 生かして、医学の発展のために活躍してくれることを願っています。 National Officer on Research Exchange(NORE)/基礎研究交換留学に関する委員会 責任者 │

藤田医科大学 3 年 一柳咲佑美 基礎研究交換留学に関する委員会(以下、SCORE)では、IFMSA の世界規模のネットワークを生かし、低学

年から参加することができる基礎研究留学の機会を提供しています。今年度は IFMSA 留学の魅力を多くの学生 に広めること、留学予定の学生の留学がより実りのあるものになるようサポートすることに力を注ぎました。 SCORE が学生にとって、研究との初めての出会いになることも多く、国際的視野とリサーチマインドを持った 医療者が本プログラムを通じて輩出され、未来の医学界を引っ張っていくことを願ってやみません。 National Officer on Research Exchange(NORE)/基礎研究交換留学に関する委員会 責任者 | 浜松医科大学 4 年 橋本優子 この一年間、SCORE 交換留学生の受け入れや送り出しに関する統括業務、各大学の担当者である Local Officer on Research Exchange(LORE)や IFMSA 本部、諸外国の NORE との連絡を引き受け、60 余名の留学に携わ りました。多くの方がこの研究留学を機に、未来の医療者としての指針を見つけることができ、大変うれしく思 います。昨今医療系学生を取り巻く環境は大きく変化しており、私たちも既存のプログラムを更に発展させる必 要性を感じています。IFMSA-Japan が常に社会のニーズを察知し、それに合った人材育成の場となることを願 っています。 National Officer on Sexual and Reproductive health including HIV and AIDS(NORA) /性と生殖・AIDS に関する委員会 責任者 │ 名古屋大学4年 荒川智哉 今年度 SCORA ではオンライン勉強会の開催や、東京だけでない地方でのイベント実施を通してより多くのス 8


タッフが性と生殖・AIDS に関するトピックに触れ、考えることができる環境づくりに取り組みました。スタッ フの興味や関心から新しい企画の多く生まれた一年でありました。今年度このように活動することができました のはみなさまのご支援、ご協力のおかげであり、心から感謝いたします。今後の SCORA のさらなる発展と一人 ひとりを大切にできる豊かな社会の実現を願っております。 National Public health Officer(NPO)/公衆衛生に関する委員会 責任者 │ 筑波大学3年 森本健太 NPO は、公衆衛生に関する委員会(以下、SCOPH)の責任者として、5 つのプロジェクトの活動を支え、公衆 衛生に関する世界的な問題に取り組む機会を設ける役割を持ちます。「公衆衛生を通して地域社会に貢献し、幅 広い視野を持った医療人を目指す」というビジョンを実現すべく、今年度は公衆衛生における考え方や、他のプ ロジェクトの持つ考え方を個々の活動に取り入れることによって、SCOPH が幅広い活動を行うための基盤づく りを行なってまいりました。今後も、公衆衛生の考えを地域に活かし、より幅広い活動が行なわれることを願っ ております。 National Officer on human Rights and Peace(NORP)/人権と平和に関する委員会 責任者 │

東京女子医科大学 3 年

大橋文香

人権と平和に関する委員会(以下、SCORP)では、今年度はチェコで行われた SCORP Camp への初の日本 人スタッフ派遣、韓国との合同ウェビナー開催、世界各国 SCORP との共同キャンペーン等、国際色豊かな活動 を大きく発展させることができました。また、第一回 Go SCORP-Japan(春のボランティアイベント)開催に より、SCORP が「日本社会のニーズ」に基づき「医療系学生としての強み」を活かした社会貢献活動を行うた めの体制を構築することができました。今年度の取り組みが来年度の SCORP のさらなる発展に繋がり、SCORP に関わった皆様の次の一年がより一層豊かになりますことを心より願っております。 National Officer on Medical Education(NOME)/医学教育に関する委員会 責任者 │

東北大学 4 年 林明澄

良い医療者になり、良い医療を提供できる社会を作るべく、医学教育に関する委員会(以下、SCOME)の責任 者として一年間活動して参りました。良い医療者になるために必要なことについてワークショップや勉強会を開 催いたしました。また、今年からの取り組みとして、新たに高校生に医療や医療系学部について伝える出張授業 を行いました。今年度、SCOME の活動を応援してくださった皆様に心より御礼申し上げますとともに、来年度 も SCOME がさらなる発展を遂げますよう、応援いただければ幸いです。より良い医療を提供できる社会になる ことを心から願っております。

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【Officials | 役員】 Vice Secretary General/副事務局長 │ 東京女子医科大学3年 福井梓穂 副事務局長の役割は、 主に IFMSA-Japan に個人登録しているメンバーの個人情報の管理になります。他にも、 事務局長の補佐や IFMSA の活動に参加を希望する方々へのサポートを積極的に行っています。IFMSA-Japan へ の登録数の多さから、業務過多の対策として今年度から二人体制で取り組み、IFMSA-Japan の玄関口として恥 じぬような迅速丁寧な対応を心がけました。来年度も引き続き、IFMSA-Japan のイメージを守っていく所存で す。 Vice Secretary General/副事務局長

│ 旭川医科大学 3 年 高岡 瑞季

副事務局長は、主に IFMSA-Japan の個人会員登録の手続きを行います。今年度は副事務局長を二人配置し、 互いに連携をとりながら仕事を行いました。また、学生団体の一員であることを念頭に置き、メールの送信の時 間帯を見直すことや、皆さまの個人情報を安全に取り扱うため自宅での作業を徹底するなど、様々な改革に取り 組みました。一年を通して、多くの方に個人会員登録を行っていただき、IFMSA-Japan の活動を広げるサポー トができました。今後も、皆さまがより一層活動に専念できるよう、IFMSA-Japan を支えていきたいと考えて います。 Mailing List Manager/メーリングリストマネージャー │ 旭川医科大学 2 年 三浦子路 2018 年度メーリングリストマネージャーを務めました三浦子路です。IFMSA-Japan(以下、I-J)における 私の職務はメーリングリスト(以下、ML)の管理です。I-J ML 及び個人会員 ML への登録やその整理を行うこ と、そして、IFMSA のイベント(世界総会や日本総会、各種合宿や勉強会など)の宣伝や活動報告、外部団体 (学生団体や企業など)から依頼される広報を定期的に行います。事務局部門が I-J の内と外を繋げる窓口の役 割を担っている以上、配信されるメールを読んだ方々がこれまで以上に IFMSA への関心を持っていただけるよ う今後も精一杯務める覚悟です。 Hokkaido Regional Officer /北海道地域担当官 │

札幌医科大学 3 年 横井健人

北海道地域担当官は、IFMSA-Japan が主催する北海道新歓の運営、日本総会における北海道地域のとりまと め、北海道地域でのイベントの企画、開催などを行います。今年度は初の試みとなる北海道総会をはじめとして 北海道でのイベントを多数企画し、北海道スタッフ、会員が活動できる場を多く作ることを心がけました。活動 するにあたって支えてくださったすべての人に感謝申し上げます。今後、北海道地域がさらなる盛り上がりをみ せることを願いつつ、微力ながら尽力していきたいと思っております。 Tohoku Regional Officer/東北地域担当官 │ 東北大学3年 星桃子 東北地域担当官は、IFMSA-Japan が主催する東北新歓の運営、東北地域の大学の団体加盟のお手伝い、日本 総会における東北地域の取りまとめを行います。東北地域は、年々IFMSA-Japan での活動が活発になっており、 スタッフ数も増加してきているので、今後の活躍に期待しています。 Kanto Regional Officer/関東地域担当官 │ 防衛医科大学校3年 藤本友里 関東地域担当官は、関東地域の新歓の運営、日本総会や関東地域で行われる委員会のイベントなどの宣伝、関 東地域の大学の加盟団体のサポートなどを行います。今年度は「スタッフと参加者、スタッフ同士の距離を縮め る」を目標に活動してきました。新歓では、スタッフで固まることがないよう声かけを行いました。また、ニュ 10


ーカマーを含めスタッフとの新年会を行いました。今後の IFMSA-Japan について、幅広い学年で話し合う機会 を設けることができ、期待が大きく膨らみました。今後も関東地域の絆がより深まることを願っています。 Hokuriku Regional Officer/北陸地域担当官 | 富山大学 3 年 阿部準也 今年度、北陸地域担当官として 3 県それぞれの結びつきを強めることを目標に活動してきました。他地域と比 べるとスタッフ数が少なかったり、イベントも開催されることが少ない地域ですが、今年度は新歓を通じて多く の北陸の学生に IFMSA-Japan を知ってもらい、参加した学生の中でも新歓後に、学生内で意見を交換する機会 を北陸で作ってくれたりと盛り上がりを見せています。次年度は各 3 県それぞれでイベントを開催することを目 標として、次の北陸地域担当官に期待しています。 Tokai-Shinshu Regional Officer/東海信州地域担当官

│ 三重大学 3 年 増田康一

東海信州地域担当官は、IFMSA-Japan(以下、I-J)が主催する東海信州地域の新歓を指揮し、また地域イベ ントを通してのスタッフ同士の交流の場の提供の他、地域内の加盟大学と I-J とをつなぐ窓口でもあります。ま た I-J 日本総会において、地域単位で動く際の取りまとめなども行います。今年度は新歓だけでなく、地域単位 でスタッフ同士が交流する機会を多く設置し、人と人との交流を大切にしてきました。今後も I-J 東海信州が一 人でも多くの医療系学生にとって活躍できる場であることを願っています。 Kansai Regional Officer/関西地域担当官 │ 近畿大学 3 年 吉岡孝浩 関西地域担当官は、関西地域における IFMSA-Japan(以下、I-J)が主催するイベントのサポートを行うことで、 地域を活性化することを目標としてきました。新歓では I-J のイベントに積極的に参加してくれるスタッフの獲 得にも成功し、地域イベントや日本総会を通してスタッフ間での交流を深めることができました。今後も、今ま で以上にスタッフ同士が交流を深め、地域全体として盛り上がり、やりたいことを行える活発な地域となること を願います。 Chugoku Regional Officer/中国地域担当官 │ 島根県立大学 3 年 田中千尋 今年度の中国地域担当官として、IFMSA-Japan(以下、I-J)が主催する中国新歓の準備・運営、今年初の試 みであった四国とコラボした中四国総会の準備・運営、日本総会の進行補助、中国地域内の I-J スタッフ、会員 のサポートをしてまいりました。今年度はこれまで、会員が山陰に偏っていたところを、山陽地域まで拡大する ことができました。特に中四国総会ではそれぞれが所属しているプロジェクトに関連したワークショップを行っ たことで、参加者だけでなくスタッフも生き生きと自信をもって運営を行っている姿が印象的でした。I-J で得 たものを地域に還元し、I-J の魅力が多くの方々に伝わっていることが見受けられました。これからも中国地方 でのさらなる発展・活性化を願い、微力ながら尽力してまいります。 Shikoku Regional Officer/四国地域担当官 | 愛媛大学3年 谷口実帆 四国地域担当官は四国地域での IFMSA-Japan の活動を円滑に行うために活動しております。主な業務は、地 域新歓の企画・運営、四国内の加盟大学・個人会員のサポート、その他の地域イベントの企画などです。今年度 も新たなスタッフを迎え、四国スタッフ一同で地域を盛り上げることができました。一緒に活動してくださった 方々に心より感謝いたします。引き続き、四国という地域の良さを生かし、かつ、たくさんの四国スタッフが活 動の場を広げて活躍できるよう一スタッフとして支えていきたいです。

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Kyushu-Yamaguchi Regional Officer/九州山口地域担当官 │ 大分大学4年 津村佳希 九州山口地域担当官は IFMSA-Japan の内務に所属し、九州山口地域の個人会員登録者、スタッフの管理、九 州山口地域の IFMSA-Japan 活動の管理などを行います。九州山口地域のメンバーだけでなく IFMSA-Japan に かかわるすべての方が安心して九州山口地域での活動をできるように努めてきました。今年度からは夏の IFMSA 留学生の県を超えての交流イベントを九州山口地域だけでなく全国からの参加を可能にしました。今後も IFMSA-Japan が多くの医療系学生の出会いと成長、活躍の場であり続けることを願っています。 Seniors Club Manager │ 獨協医科大学5年 音山友里恵 Seniors Club Manager は、IFMSA-Japan(以下、I-J)で活動していた先輩方が所属する Seniors Club の管 理・運営を行ったり、Seniors Club 懇親会・卒業生を送る会を開催したりします。また、OB/OG と現役スタッ フとを繋ぐ役目も担っています。I-J を引退された後も様々なフィールドで活躍されている先輩方と直接会い、 お話できることは、I-J の魅力の一つではないでしょうか。先輩方からたくさんの刺激を受けることで、今後も I-J がより良い団体へと発展していくことを願っております。最後になりますが、OB/OG の皆様には日頃より暖 かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。この場を借りて厚く御礼申し上げます。 Training Officer │ 北海道大学 2 年 岸部丞 Training Office は IFMSA-Japan 内務部門の一つです。 「IFMSA-Japan を内側から成長させること」を使命と しています。プレゼンテーションスキル、コミュニケーションスキルなどソフトスキルの習得、訓練を行うこと で IFMSA-Japan スタッフのパフォーマンス向上を目指しています。大学では学べないスキルを同じ興味を持っ た仲間と共に学ぶことができるのは Training Office の魅力の一つです。今後も IFMSA-Japan 並びに Training Office が医療系学生にとって学びと出会い、活躍の場であり続けることを願っています。 Fundraising Officer | 杏林大学 2 年 中村真悠子 Fundraising Office では IFMSA-Japan のスポンサー企業様との連絡を主に行っています。昨年度に引き続き お世話になっている株式会社ドクターズプラザ様、株式会社羊土社様、株式会社メック様の 3 社の他に、今年度 はケンツメディコ株式会社様、メドメイン株式会社様に新たにご協賛いただくことができました。IFMSA-Japan の活動理念にご共感いただけましたことを誠に感謝しております。今年度もスポンサー企業様と医療系学生との より良い出会いの場をご提供するべく、引き続き努力してまいります。 Liaison Officer │ 日本大学4年 中村浩史郎 "Liaison"は「リエゾン」と読み、「連絡」 、「連携」という意味を持ちます。つまり、IFMSA-Japan 内の委員 会や Project 同士を、あるいは IFMSA-Japan と外部の団体を「つなぐ」ことが Liaison Office の仕事です。今 年度は、提携を結んでいる外部学生団体のイベントへの参加や交流会の開催により、外部団体との交流を図るほ か、各委員会やプロジェクトの責任者とも定期的に連絡を行い、それぞれのニーズを探し、適切なアプローチを 検討・実行してきました。来年度以降も、他団体との連携をより強固にし、学生が様々な場所で多くのことを吸 収できる場を作っていけることを願っております。 New Technology Officer │ 愛媛大学 3 年 木上侑香 Publication Officer

│ 愛媛大学 5 年 森迫ゆり子

Publication Office はサポートオフィスとして、IFMSA-Japan(以下、I-J)の活動を紹介した冊子の作成、理 12


事・Officials およびスタッフの名刺の作成、一年間の活動をまとめた Annual Report の作成を担当します。ま た、今年は各プロジェクトについてより詳しく記載した、I-J まるわかり冊子の作成にも取り組みました。I-J の 活動を名刺や冊子といった形あるものを通して支えることで個々人がより円滑に活動できること、またこれらが 活動を団体内部だけでなく、外部の方にも知っていただく一助になることを願っております。 Vice Treasurer/副会計 │

旭川医科大学4年 敦賀 梨帆

内務会計は、IFMSA-Japan の中でも特に内務の活動を運営する資金の管理を行っています。主な活動時期は 全国新歓やその後の各地域でのイベントで、これらの活動は各地域から IFMSA-Japan を盛り上げて行く為の大 事なイベントです。それらの活動が有意義となるよう、内務会計として地域担当官等と連携を取りながら、円滑 かつ公正な予算の運営を目指しました。今年度は各地域で活発な活動が見られ、個人的にはその運営に携われた ことを嬉しく思います。 Vice Treasurer/副会計 |

山形県立保健医療大学3年 朝香雪音

Vice Treasurer NGA 担当として、日本総会の資金を管理し、公正・公平な資金運営の在り方を考えます。様々 な質問や提案に会計とともに話し合いを重ねてきました。日本総会後には正確な決算書の作成に務めました。今 年度はスタッフ交通費を一変させました。新しい仕組みを導入できたのも皆様のご理解とご協力のおかげです。 これからもスタッフが円滑に活動できるよう、支えていける組織体制であることを願っております。 Vice Exchange Officer │

富山大学 2 年 市川景一

Vice Exchange Officer は主に Exchange Office の会計を担当し、IFMSA による交換留学に参加するための 大学団体登録費の運用、留学生を受け入れる大学への留学受け入れ金の振り込み、Exchange スタッフの交通費 補助や備品代の支給を行います。私は前期のみの仕事でしたが、IFMSA の最も大きな要素の一つである交換留 学を裏で支えられるよう努めました。今後も多くの学生が IFMSA の交換留学を通じて世界へ旅立ち、様々な国 の学生が安心して日本での留学を行えるよう願っています。 Vice Exchange Officer

愛知医科大学5年 小郷愛

Exchange Office の会計は、Exchange Office が円滑に運営できるよう会計面から支える役職です。具体的に は臨床交換留学に関する委員会/基礎研究交換留学に関する委員会のスタッフへの交通費や備品代などの管理や、 日本へ来る留学生のための留学受け入れ金の各大学への振込、大学の団体登録費の管理などを行います。今年は 大きなトラブルもなく、多くの留学生を受け入れ、また日本から留学生を送り出すことができました。今後も Exchange Office の運営が円滑に行われ、多くの留学生が交換留学プログラムを利用できることを願っています。 Incoming Care and Outgoing Training Project Coordinator

筑波大学 2 年 平山智之

今年度の Incoming Care and Outgoing Training Project(以下、ICOT)では、英語力の向上をテーマに活 動を行いました。これは、留学に関する全てのスキルの根本は英語力であり、それこそが日本人に最も欠けてい るものだと考えたためです。今年度は各委員会とコラボしたスタートアップレクチャー、外国人医師や留学生と 話す会、Training と合同で行ったスキル開発など精力的に活動を行いました。これらすべての経験がスタッフや 参加者をはじめとする皆様に活かされ、それが IFMSA-Japan 全体の活力となるよう願っています。

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Vice NORA /性と生殖・AIDS に関する委員会 副責任者 │ 日本赤十字豊田看護大学3年 福富千夏 今年度は副責任者・会計担当として性と生殖・AIDS に関する委員会(以下、SCORA)全体の財政管理や運営 に尽力してまいりました。会計としてスタッフの疑問を反映した会計処理に関するルールの作成・共有を行い、 分かりやすい会計作りを行いました。また一スタッフとして 5 月の IDAHOT(国際反ホモフォビア&反トランス フォビアの日)について SNS を用いた発信、中高生に対してピアエデュケーションを行い「人」に発信する機 会を多くいただくことが出来ました。全国各地で SCORA の活動を行えるのは一重に SCORA の活動をご理解い ただいている法人様、スタッフのおかげです。深く御礼申し上げるとともに今後とも SCORA をよろしくお願い いたします。 Vice NORA/性と生殖・AIDS に関する委員会 副責任者 │ 徳島大学3年

渥海穂香

副責任者は、幹部役員のサポート、委員会でスタッフが活動しやすい環境づくりなどを行います。今年度は、 新たな視点からの企画の試みや、学会やフォーラムに参加するなど委員会として成長の一年でした。新たな挑戦 が多い中、少しでも活動が円滑にいくようにサポートを行うことや、スタッフが自分のやりたいことに挑戦でき るような環境づくりに努めてきました。今後も多くの方に「性」について考える機会を提供し、多くの人の「生」 が豊かになるように、また SCORA がさらに躍進できるように尽力して参ります。 Peer Education Project Coordinator/ピアエジュケーションプロジェクト 責任者 │ 大分大学 2 年 家城苑佳 Peer Education Project では、主に小学生から高校生までを対象にデート DV、妊娠、中絶、性感染症、LGBTs などのテーマで、全国各地で性に関する出張授業を行っています。各地域に責任者を設け、依頼された学校と密 に連絡を取り、ピアエデュケーションを実施しています。当プロジェクトで特徴的なのは、全て医療系学生によ る性教育であることです。正確な知識を伝えることができる医療系学生として、そして生徒に近い “Peer“とし て、私たちにしかできない性教育を行っています。 Rainbow Flag Project Coordinator/レインボーフラッグプロジェクト 責任者

│ 徳島大学 3 年 中島蓮

Rainbow Flag Project ではセクシャルマイノリティや LGBTs、SOGI について扱います。これらのテーマに 関して知識を得たり考えたりすることで、当事者やその家族をはじめとするすべての人が生きやすい世の中にな ることを目指しています。今年度は様々なイベントを企画し、少しでも多くの人にセクシャルマイノリティの存 在を知る機会、また性の多様性について考える機会を与えられるような活動をしてきました。今後は IFMSA-Japan 内の学生だけでなく、すべての医療系学生、ひいてはもっと広い範囲の人達に影響を及ぼすこと を目標としています。 STI Prevention Project 責任者/性感染症予防プロジェクト 責任者 │ 東京女子医科大学 2 年 菊池華代 STI Prevention Project(以下、STIP)は近年性感染症(以下、STI)の流行の中心世代となっている若者へ の STI 予防・啓発を目的としたプロジェクトです。我々はこの STIP のイベントを通して少しでも多くの若者に STI に興味を持ってもらい、正しい知識を持つことの重要性と、 「STI は他人事ではなく、自分事」だというこ とを伝えるために活動を続けています。今年度、活動を支えていただいた先輩方や外部団体の皆様に心より感謝 申し上げます。今後も、STIP の活動が一人でも多くの若者の意識を変えるきっかけになることを願っています。 Vice NPO/公衆衛生に関する委員会 副責任者 │ 獨協医科大学5年 音山友里恵 今年度、公衆衛生に関する委員会(以下、SCOPH)の副責任者として、主に SCOPH の企画・運営に携わりま した。SCOPH は IFMSA-Japan の中でも最大規模の委員会です。活動するスタッフも多く、それが SCOPH の 14


魅力でもあるのですが、規模が大きいがゆえに、プロジェクト間での繋がりが弱いことが問題視されていました。 今年はそれを改善すべく、SCOPH 総会を開催し、プロジェクトの垣根を超えた活動や、新たな取り組みを行っ てきました。今後もスタッフ同士・プロジェクト同士で刺激し合い、SCOPH が今よりももっと良い委員会にな ることを祈っております。 Vice NPO/公衆衛生に関する委員会 副責任者 |

鳥取大学 4 年 中尾支奈

今年度は副責任者・会計担当として公衆衛生に関する委員会(以下、SCOPH)全体の企画・運営や、会計業 務に携わりました。今年度は特に各プロジェクト間のつながりを強化することを目指し、プロジェクトの垣根を 超えて、新歓や SCOPH 総会、インフォグラフィックスチームが円滑に運営されるようサポートを努めました。 SCOPH の活動が、参加した皆さんにとって公衆衛生や健康について自分なりに考えを深めるきっかけとなって いれば本望です。 Vice NPO/公衆衛生に関する委員会 副責任者 | 愛媛大学3年 玉井葉奈 公衆衛生に関する委員会副責任者は公衆衛生に関する委員会責任者の補佐を務め、各プロジェクトの見守り や SCOPH 総会の企画運営の補佐、インフォグラフィックスの作成などを行い、私は前者二つを主に行いました。 今年は SCOPH 総会で各プロジェクトのワークショップを取り入れるなど、各プロジェクトの活動やプロジェク ト間の交流の活発化のために責任者、副責任者で努めてまいりました。来年度はさらにプロジェクトの共同し 合った活動が行われることを願っております。 Asia Community Health Project Coordinator/アジアコミュニティヘルスプロジェクト 責任者 │

宮﨑大学3年 黒木安優香 Asia Community Health Project は、人や情報、知識やアイデアなどで日本とアジアをつなぐ「架け橋」と

なり、アジアの貧困地区に住む人々が健康な暮らしを送れるようになることに貢献することを目指して活動して います。インドのコルカタにある NGO、Institute for Indian Mother and Child(インド人母子の会)とのやり 取りを通し、スタッフが国内外で円滑に活動を行えるように努めてきました。取り扱うテーマは大きいですが、 今後も実感を大切に取り組んでいきたいです。 Africa Village Project Coordinator/アフリカビレッジプロジェクト 責任者 │ 産業医科大学 3 年 松尾耀乃 Africa Village Project はアフリカの医療・文化を理解し広め、さらにアフリカへの還元を目指します。ザン ビア共和国への派遣、国際保健に関する勉強会、写真展の開催を行い、普段触れる機会が少ないアフリカを感じ る場を提供しました。また、ザンビア共和国の無医村での診療所建設を支援すべく、ザンビア風お好み焼きを販 売し、現在のべ約 320 万円を調達しています。今後も「アフリカと日本をつなぐ地球人になる」というビジョ ンのもと、実践的にアフリカの国際保健を学んでいく場となることを願います。 Community Medicine Tour Project Coordinator/地域医療ツアープロジェクト 責任者 │

東北医科薬科大学 3 年

一戸護

Community Medicine Tour Project は、地域医療にまつわるツアーを実施して地域医療を深く学び、考え、 医療を変えることを目標に活動を進めてまいりました。今年度から、オンラインで自分の住む地域の医療を客観 的にとらえる勉強会を実施し、地域医療をとらえる機会を作りました。また SCOPH 総会では、仮想のツアー体 験をしてもらいながら、地域医療の問題を医療人のみならず、行政や住まう人々の視点からも地域医療を考察し 15


ました。今後も地域医療を多角的視点でとらえ、IFMSA-Japan 全体の関心として深め続ける存在であることを 願っています。 Healthy Lifestyle Project Coordinator/ヘルシー・ライフスタイルプロジェクト 責任者 |

北海道大学 2 年 小川夏佳 Healthy Lifestyle Project(以下、HLP)は、生活習慣病をはじめとする Non-communicable diseases(NCDs:

非感染性疾患)の予防をするために何をすれば良いのかを考え、実践形式でヘルスプロモーションをしていくこ とを目的としているプロジェクトです。 「すべての人々が身体的、精神的に健康に生活できる世界を実現する」 ことを目指し、今年度は多くの人に Healthy Lifestyle を知ってもらい、意識を高め、実践を促すことを目標に、 スタッフの勉強会、他プロジェクトとのコラボイベント、北海道と東京での実践イベントを行いました。今後も HLP が多くの人に Healthy Lifestyle を提供していくことを願っています。 Teddy Bear Hospital Project Coordinator /ぬいぐるみ病院プロジェクト 責任者 │ 大分大学 3 年 楠本諭史 ぬいぐるみ病院プロジェクト(以下、TBH)の責任者を一年間務めさせていただきました。ぬいぐるみ病院の 活動も、今や 39 大学へ広がり、各大学での多様な活動がみられるようになりました。大学間の連携と活動の質 の向上や診察方法を大きなテーマに掲げて TBH の活動を行なってきましたが、スタッフにとって各イベントは、 ローカルでのユニークな活動を知ることや、子どもへの接し方を振り返り、学びなおす機会になったと思います。 今後もぬいぐるみ病院の活動が広がり、質の高い活動を続けていくことを心から楽しみにしております。 Vice NORP /人権と平和に関する委員会 副責任者 | 秋田大学2年 村上礼佳 私は今年度、人権と平和に関する委員会(以下、SCORP)の副責任者会計担当として活動してきました。今 年度の SCORP では、4 つの常設プロジェクトで取り扱っていない人権問題に目を向けて活動する『「やりたい」 実行チャレンジ』という企画の下に、例年より多くの勉強会やイベントが開催されました。それに伴い、全国各 地で活躍する SCORP スタッフが活動しやすいような財政管理を心掛け、縁の下の力持ちとして尽力してまいり ました。今後も SCORP の活動を通して、多くの医療系学生が共に高め合い、成長することを願っております。 Vice NORP /人権と平和に関する委員会 副責任者 │ 北海道大学 2 年 依田恵 副責任者として、名簿の整理をはじめとした組織運営業務の他、SCORP 全体での催し物の運営に携わりまし た。特に後者については、2018 年 8 月の SCORP-Japan Camp における人権と平和に関するワークショップの 作成、2019 年 3 月の Go SCORP-Japan の運営、Skype を用いた SCORP 全体での勉強会の設定、記録などが 挙げられます。これらの活動は、SCORP の多岐に渡るプロジェクトの枠組みを超えて刺激しあい、学びを深め ることを目標として行いました。今後も SCORP が、多様な志をもつ人同士で楽しみながら、互いに高め合える 場になっていくことを切に願っております。 Vice NORP /人権と平和に関する委員会 副責任者 │ 島根大学 2 年 押切謙一 今年度、Vice National Officer on human Rights and Peace(以下 Vice NORP)として SCORP 責任者をサポー トするとともに、新規プロジェクトの立ち上げに尽力しました。また、海外でのボランティア経験を活かして、 昨年度発足した International Team の一員として、海外の問題に目を向けて行動を起こすスタッフを増やすこ とにも注力しました。多くの人の支えがあって一年間の任期を有意義に過ごすことができ、貴重な機会をいただ き感謝しています。今後も SCORP が、平和な世界を願う学生たちの活動の場所として益々発展していくことを 心より願っています。 16


ACTION Project Coordinator/災害・感染症・難民に関するプロジェクト 責任者 │

藤田医科大学 3 年 田中はる香

今年度、Asian Collaborative Training on Infectious disease, Outbreak, Natural disaster, and refugee management(以下、ACTION)Project の責任者を務めさせていただきました。ACTION は災害、感染症、難 民を取り扱っているプロジェクトです。近年国内外問わず多くの地域で災害が発生しています。今年度は特に日 本の災害を他人事と捉えず、今後自分たちに何ができるのか考えるために過去に被災した人や町の声に触れる時 間を大切にしました。今後 ACTION Project を通して災害に関心を持ち、災害の場で率先して行動できる人材が 増えることを願っています。 Law and Medicine Project Coordinator/法と医療に関するプロジェクト 責任者 | 岐阜大学 4 年 新井康允 Law and Medicine Project (以下、LAMP)は法学生団体である Asia Law Students’ Association(ALSA) と共同で活動しております。様々な専門の学生が集まって多様な視点で議論できるという従来の長所を維持・発 展させる事は勿論、今年度はオンライン媒体を活用し、北は青森から南は沖縄までの学生が活動に参加できる場 を整えました。遠方の学生の中にも新たに勉強会を企画する者が現れ、成果を実感しております。今後も学部、 所在地に関わらず多様な学生が自由に議論する場に LAMP があり続ける様に願っています。 Vice NOME/医学教育に関する委員会 副責任者 | 東北福祉大学3年 鈴木愛美 医学教育に関する委員会(以下、SCOME)の会計担当は、SCOME 全体の予算管理と副責任者としての委員会 責任者や各プロジェクト責任者をはじめとする全 SCOME スタッフのサポートをする役割を担います。会計とし ての予算管理を通して、それぞれのスタッフのやりたいことをできるように環境を整え、連携を図ることで円滑 な委員会運営ができるように努めてきました。今後も、医療・福祉にとどまらず、多くの学びがある SCOME で あってほしいと願っています。

Vice NOME/医学教育に関する委員会 副責任者 | 北海道大学 4 年 加地紫苑 医学教育に関する委員会(以下、SCOME)の副責任者は、責任者(以下、NOME)や各プロジェクト責任者の 企画立案、進行が円滑にいくよう多面的にサポートします。新歓時期には NOME の代理として、SCOME の活動 方針についてプレゼンテーションを行い、より多くの人が SCOME に興味をもってもらえるようにイベント参加 者へのアンケートを積極的に行いました。常識にとらわれすぎない、クリエイティブなアイデアをもった医療系 学生が SCOME で出会い、成長していくことを心から願っております。

ViceNOME/医学教育に関する委員会 副責任者 │ 東北大学 2 年 上林茉里 今年度、医学教育に関する委員会(以下、SCOME)の副責任者として活動させていただきました。SCOME の活動が円滑に回るように、SCOME の責任者、各プロジェクト責任者をはじめとする全 SCOME スタッフのサ ポートに尽力してきました。今年度は、 「医療と芸術」から「医学生の教育」まで、幅広い新しい分野に踏み込 み、スタッフが一体となって「医学教育」というテーマに取り組む機会を増やすことができました。今後も多く の医療系学生が SCOME で学び、共に成長する場であり続けることを願っています。 Life lesson Project Coordinator/人生観・死生観に関するプロジェクト責任者 |

山形県立保健医療大学2年 小林ひかり Life lesson Project (以下、LLP)の責任者を務めさせていただきました。LLP では「医療を施す、そして『心 17


を見つめる』という第二のすべを身につける」を目標に掲げ、答えのない問いに対し学生ならではの感性で考え、 様々な価値観を学びました。さらに心を見つめる術として「医療×アート」をテーマにした企画をしました。大 学で学ぶ分野以外に眠る、医療の可能性に一石を投じることが出来ていたら幸いです。私たちの学びがこれから 出会う患者さんの笑顔に繋がることを願っています。 Team Medicine Project Coordinator/チーム医療プロジェクト 責任者 │ 常葉大学 3 年 的場美玖 Team Medicine Project(以下、TMP)では、チーム医療について学生の内から興味感心や理解を深めるため、 医療職種といわれている職種への他職種理解や連携について学んでいます。今年度は「チーム医療への理解を深 める場」をモットーにチーム医療を大学などで十分に学ぶ環境がない人に学ぶ場を提供することを目指しました。 TMP の特色は医療系の職種を目指す多種多様な学生が所属していることです。今後はスタッフの多様性を活かし ながら更にチーム医療を学ぶ機会が増えることを願っています。 Organizing Committee Chair (OCC) /日本総会 運営委員長 │ 秋田大学 4 年 文永徽 OCC は IFMSA-Japan の年一度行われる最大のイベントである日本総会を開催するにあたりその運営が円滑 に進むように理事とともに責任を負い、これを総括する役職です。今年度は、日本総会のメインコンテンツを「役 職があるが為に」ではなく、「やりたいが為に」活動できる場づくりに努めてきました。今後も日本総会が多く の医療系学生の良き出会いと成長、活躍の場であり続けることを願っています。 Vice OCC/日本総会 副運営委員長 │ 山形大学3年 安田佐梨 日本総会は、全国から集まった医療系学生が出会い、意見を交わし、共に考えて、ひとつのものを作り上げる ことができるとても貴重な場です。今年度の日本総会は、テーマに「Normalization」を掲げ、社会の流れと私 たち医療系学生の繋がりを意識してもらうことを目的としました。昨年度の Hack-a-thon をより発展させ、さ らに World Cafe と Topic Session という新しいコンテンツを加えたことで、大変有意義な日本総会を作り上げ ることができました。Hack-a-thon は日本総会終了後も継続中で、地域イベントとして実施される予定です。今 後も引き続き活動を見守っていただけたら幸いです。 Vice OCC/日本総会 副運営委員長 | 島根大学3年 野坂未公音 日本総会は年に一度開催される IFMSA-Japan の最大のイベントです。参加者は 300 人を超え、宿泊を要する 日本総会の準備は半年以上に渡ります。運営委員長、日本総会会計に加え、60 人以上の運営スタッフと共に、 当日の時間割設定、宿泊予約、備品管理、PR 活動を行いました。日本総会は新たな人と価値観との出会いの場 であり、3日間という長い時間を通して学部学年を越えた居場所を作ることができます。今年度は副実行委員長 として円滑な運営と充実した内容設定を目指すことで陰ながら参加者をサポートすることができました。 Vice OCC/日本総会 副運営委員長 │ 旭川医科大学 4 年 飯沼実香 日本総会副運営委員長は年に一度全国の IFMSA-Japan のメンバーが集まり一つのテーマに関して深めていく 日本総会の企画、運営を行います。今年度の日本総会のテーマである「Normalization」についてそれぞれの立 場から知り、考え、そして行動できるようにコンテンツの内容を考え、運営委員の統率をしてきました。スタッ フそして参加者、ご協力いただいた他団体の皆様のおかげで当日は混乱もなく無事に第 16 回日本総会を終える ことができました。関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

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Ⅱ.委員会活動報告 Standing Committee Report


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4.SCOPE/SCORE│臨床/基礎研究 交換留学に関する委員会 1.活動理念 SCOPE(臨床交換留学部門)では海外の病院で臨床実習を行う機会を、SCORE(基礎研究交換留学部門)で は海外の大学の研究室に所属して、世界最先端の医学研究に触れる経験を留学生に提供しています。137 の国と 地域の IFMSA の加盟団体(National Member Organization)のうち留学プログラムを持つ国から、自分の行 きたい国やプログラムを選んで留学ができ、IFMSA の国際性・世界中のネットワークを存分に生かしたものと なっております。 SCOPE・SCORE という 2 つの留学に関する委員会(Exchange)は、 学生に対し、語学留学のように英語でのコミュニケーションや、現地で の生活を肌で感じてもらうのはもちろんのこと、医学留学ならではの海 外での臨床実習や基礎研究活動に参加し、手技を実際に行うことや、日 本と異なる現地の医療事情・現地の人の働き方を直接見て、聞いて、学 ぶことにより、学生が新たな知見や価値観を得て各々の将来に何らかの 方向性や影響を与えられると信じて活動しています。 IFMSA の交換留学は期間が 4 週間と短い上、医学生に限り参加が可 能ですが、長期休暇が取りにくい医学生にとっての学生時代のこの 4 週

留学先での様子

間の留学生活は ”一生のかけがえのない財産” になります。日本にいる だけでは考えられないような多くのことを体験し、また日本という国や文化、医療体制を客観視して、自分が医 療人としてどうしていきたいのか、はたまた自分の人生をどのように歩んでいきたいのかを見つめなおすきっか けになります。 さらに、IFMSA の留学は交換留学であるため、毎年多くの 留学生が来日しており、全国の各大学で受け入れを行なってい ます。その際の留学生の学校生活のお世話は、受け入れ大学の 学生が主体となって行なっています。 この受け入れ活動は、医学科の学生だけでなく看護学科など の他の学科の学生も携わることができ、また日本にいながらた くさんの国の海外の医学生と交流を図れるということ も IFMSA の交換留学の大きな魅力の一つです。 私たちは、このような機会を提供することによって、日本 受け入れ活動の様子

人学生と海外の学生が、文化や人種を越えた絆を育み、そして

双方にとって新たな価値観の創出につながり、さらにそれを周囲と共有してもらうことによって、これからの世 界がより素晴らしいものになると信じています。海外の学生と肩を並べて、自分の国とは異なる医療サービスや 研究を学ぶことは将来の大きな糧になることでしょう。そのような留学の機会をより広く知ってもらい、質の高 く実りある留学プログラムを医学生に提供できるよう日々活動に邁進しています。

2.今年度の主な活動 交換留学部門には、留学の運営を行う Exchange Office と “留学における文化や言語のバリアをなくす” と いうビジョンのもとに活動している Incoming Care and Outgoing Training Project(以下、ICOT Project) があります。ICOT Project の活動はプロジェクト報告のページをご覧ください。

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SCOPE/SCORE 全体の活動 今年度交換留学部門全体の活動としては IFMSA-Japan 新歓ツアーでのワークショップ、 IFMSA-Japan 日 本総会(National General Assembly; 以下、NGA)での留学報告会が挙げられます。 <新歓ツアーでのワークショップ> IFMSA-Japan 新歓ツアーでは、九州山口・北陸・関東新 歓と 3 回ワークショップを担当しました。今年度は留学契約 数の増加を図るべく、IFMSA 留学の魅力と現地での生活の実 際や、先輩方からの留学のアドバイスを新歓に参加した学生 に広く伝えようという目的のもと、IFMSA 留学経験者による 留学報告を行いました。九州山口新歓では、SCOPE(臨床) としてエストニア留学、SCORE(基礎研究)としてイタリア 留学を、北陸新歓では SCORE としてカナダ(ケベック) 、台 湾留学を、関東新歓では SCOPE としてフランス、SCORE と フランスの留学報告の様子

してカナダ留学、ポーランド留学を、それぞれの留学経験者

が PowerPoint を用いて話してくださいました。その国を留学先として選んだ理由、留学を迎えるまでに行った 準備、現地でのトラブル集、持って行ってよかった持ち物、留学をより楽しむための秘訣など、実際に留学を経 験した者だからこそ話せるエピソードばかりで、留学先での学びや思い出が生き生きと伝わってくる発表でした。 新歓に参加した学生からの質問も多くあがり、IFMSA-Japan 新歓ツアーに参加する学生の海外・留学への関心 の高さも伺えました。 また、九州山口・北陸新歓では留学報告に加えて、留学生を受 け入れる際に、留学生をどこに連れていってあげるか、どのよう な Social Program を行うかを考えるワークショップを実施し、 6,7 人の少人数のグループに分かれ案を出し合い、隣同士の班で 発表し合いました。九州山口地域では太宰府天満宮、北陸地域で は兼六園などその地域の有名な観光スポットがアイデアとして あげられ、またたこ焼きパーティーなど日常の中で日本の大学生 生活を感じられるものも案として出ました。発表内容をメモする 参加者やスタッフもおり、各大学の受け入れ活動にこのワークシ ョップを活かすとの声が聞こえました。

ワークショップの様子

<NGA での留学報告会> NGA 3 日目の朝一番に SCOPE/SCORE のコンテンツとして留学報告会を行いました。NGA では幅広い学年、 幅広い医療系学科の学生が参加するため、”参加者各々のニーズに合わせた留学報告会にする”をモットーに Exchange スタッフ一段となって準備に取り組みました。 まず、IFMSA を通じて海外に行く方法は、世界総会やアジア太平洋地域会議などもあり、その中の一つの海 外に行く方法として IFMSA 交換留学プログラムの説明をし、留学できる国、必要な費用、日数などのプレゼン テーションをしました。 次に IFMSA 留学経験者からの発表を行い、SCOPE(臨床)として台湾に留学したスタッフからは、 「留学の ハードルを勝手にあげていませんか」という題名の発表で、留学に興味はあるが行こうか迷っている人をターゲ ット層に、留学をしようと思ったときに心によぎりがちな、費用の面、時間の面、治安の面、英語力の面に焦点 22


を当て、一つ一つ解決策や心の持ちようを提示することにより、留学のハードルを取り除いていきました。 SCORE(基礎研究)としてスウェーデンに留学したスタッフからは、留学中の生活のリアルと、各国から IFMSA 交換留学でスウェーデンに来ていた学生との交流に関する発表がありました。一ヶ月間、シェアハウスにみんな で暮らし、各国の医療の現状や医学教育事情、各国の文化、個人のパーソナリティなどを夜な夜な語り合い、ひ とつ屋根の下で暮らしたからこその、国を超えた深い心の交流の話を聞くことができました。 続いて、留学体験談・質疑応答ブース、IFMSA 留学プログラム立ち上げブース、様々な立場から IFMSA 留学 を語るブースの 3 つを用意し、参加者が自由に自分の聞きたい話を聞きに行くブースタイムを行いました。留学 予定の学生、IFMSA 留学プログラムがまだ自分の大学に取り入れられていない学生、医学科以外の学科で留学 に実際に行くことはできないものの留学の受け入れに興味のある学生など、各々の状況に合わせたブースタイム となりました。

様々な立場から IFMSA 留学を語るブースの様子

質疑応答ブースの様子

最後に、IFMSA 留学をしたことにより人生が変わった基礎研究交換留学に関する委員会責任者より、参加者 に向けてのメッセージがありました。アンケートから、留学報告会に参加したことにより、より留学や国際交流 に取り組みたくなったという結果が得られ、IFMSA 交換留学プログラムに関心を示してもらうことができまし た。 Exchange Office の活動 今年度の Exchange Office では主に以下の 5 つを行いました。 1. Skype ミーティング 2. General Assembly への参加 3. LTP 開催 4. 留学の広報 5. Exchange Regulation 作成 <Skype ミーティング> 月に 1,2 回程度開催される Skype ミーティングでは、各大学への留学生の受け入れ打診や留学希望者の取り まとめ、各大学や各国からの留学に関する問い合わせのメール対応を中心として、 緊急で起こったトラブルの 対応を協議したり、ワークショップ・LTP (LEO/LORE Training Program; LEO/LORE に対する留学説明会) の 内容を話し合ったりしています。

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<General Assembly への参加> General Assembly(IFMSA の世界総会、以下、GA)は、年二回、8月と3月に開催され、世界中から各国 の NEO/NORE (SCOPE・SCORE の委員会責任者)が一同に会します。2018 年 8 月のモントリオールでの GA では各国と 2019-2020 年度の交換留学の契約を交渉し締結するという非常に重要な任務を遂行しました。今年 度 は SCOPE で Bilateral ( 相 互 二 国 間 留 学 契 約 ) 41 件 , Unilateral-In(日本に来る留学生の片務契約)22 件の合計 63 件、SCORE では Bilateral 42 件, Unilateral-In 4 件の計 46 件の契約を結びました。契約成立時には IFMSA-Japan オリジ ナルのステッカーとクリアファイルをプレゼントし、日本らし いデザインで大いに喜んでもらい、カナダケベックの GA 運営 委員からもどうしてもその日本グッズをくれないかと頼まれる ほどでした。なお、このステッカーとクリアファイルは ACTION Summer Camp と日本総会で販売しました。 契約成立時の様子

日本は、海外から非常に人気のある国であるため、留学の契 約も全ての国ができるわけではありません、日本ブースに沢山 の国の NEO/NORE が来て、嬉しい悲鳴となりました。また Poster Fair という各国の留学プログラムを PR する企画に日本 も参加し、留学できる大学の選択肢の多さ、研修できる研究 室・診療科の多さ、医療水準の高さなどを PR しました。また、 Local Committee(IFMSA 交換留学プログラムに参加してい る日本の大学; 以下、LC)から、留学生の受け入れ・交流写真 を集めて IFMSA-Japan 留学 PV を作成し Poster fair で各国 の NEO/NORE に公開しました。

Poster Fair でお披露目したポスター

<LTP 開催> LTP は Local Exchange Officer(LEO)や Local Officer on Research Exchange(LORE)に対して留学の システムを説明すると同時に LEO/LORE 同士の親睦を深め、Exchange の Japan チームとしてのチームビルデ ィングをする場です。今年度は 2018 年 10 月 8 日に日本大学で行われ、大学間での統一した認識を持ってもら えるように IFMSA 留学の仕組みや各種書類の提出方法、データベースの使い方を説明しました。また 2018 年 8 月のモントリオールでの GA 報告や、留学に関する規約改正について LEO/LORE から意見のヒアリングを行い ました。 <留学の広報> 新歓ツアーでの留学プログラムのリーフレットの配布、および Facebook での IFMSA 交換留学プログラムの 概要、一次募集、追加募集、留学体験談の投稿をしました。これにより日本全国の医学生及び、一次募集を逃し てしまった学生の方々に興味を持ってもらい、より多くの人に IFMSA 留学を知ってもらえたのではないかと思 っています。 (リンク: https://www.facebook.com/111371212232647/posts/1722723871097365?sfns=mo)

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また、留学後に提出する留学 Outgoing 報告書、Incoming 報告書のアンケートの質 問内容を変更と、写真を多く掲載する形式の News Letter を新たに導入し、過去の留 学の経験を、留学予定・留学希望学生により還元しやすい型にしました。この 3 つをも とに IFMSA 留学の体験談・アドバイス集をまとめた Exchange Booklet を、20 人を越 える Exchange スタッフで作成し IFMSA-Japan のホームページや Facebook、 LEO/LORE メーリングリストで発信しました。 ( リ ン ク : https://www.facebook.com/111371212232647/posts/202225602 4477480?sfns=mo) <Exchange Regulation 作成>

Exchange Booklet

2018 年 10 月の秋の LTP での LEO/LORE からのヒアリングをもとに、もともとあった Regulation をブラッ シュアップし、Exchange Regulation を作成しています。Exchange Office と各大学との連携を円滑化し、海 外からの留学生の受け入れがよりスムーズになることを図ります。

3.今後の展望・課題 今年度は Exchange Booklet の作成や NGA での留学報告会など、Exchange Office と ICOT Project 合同で の活動が増え、一つのチームとしての Exchange の帰属意識が増した一年となりました。 <Exchange Office> 1. Bilateral(相互二国間留学契約)の増加 留学に行きたいものの、各種英語能力試験で納得できる点が取れなかったために、留学をあきらめてしまった 学生が今年度、 複数人いました。 そのため来年度は 5 月からの留学募集に先立って 2,3 月の早い時期に TOEFL iBT, TOEIC, IELTS の試験日程や各国の必要なスコアを周知し、日本から留学する学生(Outgoing)を増やします。 また公衆衛生に関する委員会の Africa Village Project, Asia Community Health Project で活動しているスタ ッフに対して、アフリカ諸国やアジア圏の発展途上国の IFMSA 留学を PR することにより、契約数と契約国の 多様性の増加を目指します。 留学生の受け入れ(Incoming)に関しては、現在作成中の Exchange Regulation 及び LEO/LORE マニュア ルを完成させ、各大学の教授からの受け入れに関する理解の増進と受け入れ活動の円滑化を図ることによって、 日本全体としての受け入れのキャパシティーを増加させることができると考えています。 2. Exchange Office の人員不足の解消 慢性的な Exchange Office の人員不足が近年問題となっております。一方 ICOT スタッフはここ 2 年増加の 一途をたどっています。LTP と ICOT のオフラインイベントを抱き合わせるなど、Exchange Office と ICOT 合同開催のイベントをこれまで以上に増やすことにより、チーム Exchange としての帰属意識をより一層高め、 ICOT の人材を Exchange Office に生かせればよいでしょう。 また、NEO/NORE でなくてもできる仕事をス タッフ、特に新入生に積極的に振り分け、人材育成に努めてゆきます。 3. 地域レベルでの合同ソーシャル 今年度は、昨年度に引き続き 2018 年 7 月 21-22 日に九州山口地域で太宰府天満宮、糸島、白糸の滝での合 同ソーシャルが開催され、大学の枠を超えて、留学生・日本人学生が交流することができ、大変好評でした。 25


LEO/LORE 同士の繋がりを強化することにより、留学生に人気の東京・大阪などでも合同ソーシャルを開催でき れば、留学生の日本での留学の満足度はより上がることになるでしょう。 <ICOT Project> 1. コラボレーション企画 今年度は性と生殖・AIDS に関する委員会と、内務部門の Training とコラボレーションして、活動の幅を広げ ることができました。グローバル化する現代において、英語のワークショップやトレーニング企画の需要は高ま っていくばかりだと思われるので、来年度も様々な部門とコラボレーションして、IFMSA-Japan 全体としての 英語力の底上げをできることを期待しております。 2.SCOPE /SCORE が運営する留学プログラムに即した ICOT 運営の強化 外国人医師と関わるイベントの実施など、活動が活発化している ICOT ですが、ICOT 本来の目的である Incoming Care, Outgoing Training を果たすイベントが乏しいのが現状です。留学予定者に向けての英語イベ ントを実施するなど、SCOPE /SCORE が運営する留学プログラムに即した ICOT 運営の強化を来年度は図る予 定です。

文責│獨協医科大学 4 年 野島大輔 近畿大学 3 年 宮岸麻衣 藤田医科大学 3 年 一柳咲佑美 浜松医科大学 4 年 橋本優子

26


4.イベント一覧 ※PE は臨床交換留学、RE は基礎研究交換留学を指し、数値は人数を表しています。

10 月

2018 年

Incoming: 2 (PE: 2, RE: 0) Outgoing: 0 (PE: 0, RE: 0)

4月 Incoming (外国人留学生): 3 (PE: 2, RE: 1) Outgoing(日本人留学生): 3 (PE: 3, RE: 0)

5月

8

秋の LTP

東京都

15 ICOT×SCORP コラボ企画 Skype

11 月

Incoming: 5 (PE: 4, RE: 1)

Incoming: 2 (PE: 1, RE: 1)

Outgoing: 3 (PE: 3, RE: 0) 12

北海道新歓

北海道

19

東海信州新歓

愛知県

20

関西新歓

大阪府

26

東北新歓

宮城県

6月

Outgoing: 1 (PE: 1, RE: 0) 13 ICOT×SCORA コラボ企画 Skype 23-25 日本総会

東京都

12 月 Incoming: 0 (PE: 0, RE: 0)

Incoming: 14 (PE: 11, RE: 3)

Outgoing: 0 (PE: 0, RE: 0)

Outgoing: 0 (PE: 0, RE: 0) 2

九州山口新歓(WS)

福岡県

9

関東新歓(WS)

東京都

10

北陸新歓 (WS)

石川県

17

四国新歓

愛媛県

23

中国新歓

島根県

9

ICOT オフラインイベント 東京都

2019 年 1月

7月

Incoming: 4 (PE: 2, RE: 2)

Incoming: 37 (PE: 26, RE: 11)

Outgoing: 0 (PE: 0, RE: 0)

Outgoing: 10 (PE: 5, RE: 5)

9

オンライン留学報告会

Skype

8月

20

イコトレ

北海道

Incoming: 16 (PE: 10, RE: 6)

2月

Outgoing: 20 (PE: 14, RE: 6)

Incoming: 3 (PE: 1, RE: 2)

2-8

夏の世界総会

カナダ

Outgoing: 5 (PE: 2, RE: 3) 9

ICOT 活動報告会

Skype

9月

3月

Incoming: 8 (PE: 6, RE: 2)

Incoming: 4 (PE: 4, RE: 0)

Outgoing: 6 (PE: 3, RE: 3)

Outgoing: 18 (PE: 8, RE: 10) 1-6

春の世界総会

23

春の LTP

スロベニア 大阪府

27


Incoming Care and Outgoing Training Project│ SCOPE/SCORE 1.活動理念 Incoming Care and Outgoing Training Project(以下、ICOT)では、留学に関わる障壁を取り除き、 IFMSA-Japan 会員がより積極的に国際活動に参加できるようになることを目標に活動を行っています。一口に 障壁と言っても、例えば留学に行く時と受け入れる時では障壁や起こりうる事柄の種類は違いますし、さらにそ の原因を辿ると言語能力の不十分さや文化の違い、経済的問題や宗教の違いなど、様々な要因が私たちの前に立 ちはだかっていることがわかっています。このような障壁があることを私たち自身が把握し、乗り越え、伝える ことによって IFMSA-Japan 全体の国際活動全体を盛り上げていきます。

2.今年度の主な活動 様々な要因が障壁になりうることは上記の通りですが、今年度はその中でも「言語の壁」に着目して、すなわ ち英語力の向上を目標とした活動を数多く行いました。 1.

新歓オンラインイベント

2.

オフラインイベント

3.

日本総会 Activities Fair 出展

4.

各 SCO コラボイベント

5.

イコトレ

1.新歓オンラインイベント 2018 年 5-7 月にかけて三回 Skype にてイベントを行いました。これは YouTube に上がっている英語ビデオ を共有し、それについて Skype で意見や感想を述べるという形式で行いました。題材として「リトルチャロ」 、 TED トークより「最新のがん免疫療法」 、TED トークより「サボり魔の頭の中はどうなっているか?」を使いま した。自分の言葉を拙いながらも英語で表現する練習を目的にしたイベントでしたが、参加者のご協力のおかげ で目的を達成することができたように思います。オンラインでは間の作り方が非常に難しくなるため、混乱して しまう場面もありましたが周りの優しいサポートもあり、英語を使う練習として成功に終わりました。 2.オフラインイベント 日時:2018 年 12 月 9 日 会場:東京女子医科大学 タンザニア出身のドウグラス先生、ネパール出身のサンディープ先生をゲストにお迎えしてオフラインイベン トを行いました。イベントではまずそれぞれの先生方に出身地のことや専門、日本に来た理由や海外で医療をす るということなどについて、約一時間講義をしていただきました。ICOT 参加者の中には海外での医療を志す者 も多く、先生方の話を聞くことで貴重な学びがありました。 その後の時間では、Incoming Care を意識したワークショップ(以下、WS)を行いました。セッションでは 参加者に二つのグループに分かれて日本に来るときに困ること、楽しんでもらいたいものについて考えてもらい ました。グループには先生も入っていただいたので、使う言語はもちろん英語です。続いて、話し合ったことを 28


基に週末 Social program を企画してもらいました。Social program とは、留学生をもてなすプログラムの事 で、旅行やパーティーを企画することを意味します。 「期間は一日から二日間、活動場所は日本国内であること」 のみを条件としたところ、それぞれのグループが「東京一日観光プラン」と「京都・大阪二日観光プラン」を完 成させました。それぞれが企画するにあたって何を重要視したのか、それを他人に伝えるためにどのように工夫 をしたのか、どのような頭の使い方をすればいいのか、そのようなことを学ぶことができた WS になりました。 最後のセッションでは作ったプランをプレゼンテーションという形で全体に向けて発表をしてもらいました。参 加者はどのポイントが重要なのか、何を工夫したのかなどを伝えることを意識してプレゼンを行いました。

ワークショップ

Social program の企画

3.日本総会 Activities Fair 出展 NGA で Activities Fair に出展しました。ここでは ICOT の普段 の活動を紹介するとともに、これまで留学を担当してきた LEO/LORE にアンケートに協力してもらい、それをもとに作った ICOT 留学冊子を配布しました。留学体験や持ち物リスト、秘蔵小 ネタ集など盛りだくさんの冊子が完成し、非常に高い評価をいただ きました。 Activities Fair

4.各 SCO コラボイベント ICOT の認知度を高め、今後もっと ICOT を利用してもらえるようになるために、今年度はたくさんの委員会 のプロジェクトとコラボレーションし、合同イベントを開催させていただきました。2018 年 10 月 15 日にはア フリカの難民をテーマに SCORP International Team、みんみん(SPARKLE Project) 、SCOPH Africa Village Project と合同でイベントを行いました。 また、 2018 年 11 月 13 日に SCORA の Skype を使って出張 ICOT を、 TED トークの「愛を語る数学」を題材に行いました。委員会によって求める英語力や語彙に差はありますが、ど ちらのイベントも参加者のニーズを真剣に考えながら、実りあるイベントを企画することができました。

29


5.イコトレ 今年度初めて、Training Office とのコラボイベントを 2019 年 1 月 20 日に札幌医科大学で開催しました。 Training Office も ICOT も名前に「Training」を標榜するという共通 点があるチームでの合同イベントでした。イベントは英語 にまつわるスキルのインプットから実践を繰り返すという 形 式 で 行 い ま し た 。 ICOT 担 当 の 部 分 で は 「 Opened Question と Closed Question を英語に応用」と「Filler Words を用いたうまい間の作り方」を レクチャーしました。 留学生のゲストも迎え、参加者が今までのイベント以上に 積極的に英語を使ってコミュニケーションをとろうとする 強い姿勢が見られました。

イコトレのレクチャーより一枚

3.今後の展望・課題 チームビルディングは三年周期、という話を聞いたことがあります。なるほど、考えてみれば ICOT メンバー 集めに重点を置いた基礎の去年、IFMSA 内での認知度向上に力を注いだ今年とくれば、来年度の ICOT は飛躍の 年になりそうです。活動再開からの二年間で築き上げてきた基礎を活かし、来年度からはさらに実践的で効果的 な Training や Care の体制が整うことになるでしょう。課題もその部分にあるように感じます。実はオフライン イベントに英語を使った医療行為の質を上げたいと現役日本人医師三名の申し込みがありました。しかし、そう いった現実の医療や学生の将来にむけた Training はできていないのが現状です。ここの部分を改善することが できれば、さらに多くの学びを IFMSA 内にとどまらない、広い範囲に向けて発信することができるようになる と感じました。 文責│筑波大学2年 平山智之

30


5.SCORA│性と生殖・AIDS に関する委員会 1.活動理念 ●

性と生殖・HIV/AIDS に関するワークショップ、勉強会、フィールドワークなどを通じ、医学生/医療系学 生同士の学び、交流の場を提供する。

医学生/医療系学生が性と生殖・HIV/AIDS について深く考え、互いに問題意識を高め合う。

性と生殖・HIV/AIDS に関する問題への解決方法をスタッフ自らで模索し、行動に移す。医療系学生が HIV/AIDS の問題に関心を持つことで、今日の日本の医療にみられる HIV/AIDS への偏見を改めることを 目指す。

日本国内の HIV 感染拡大防止に貢献する。

2.今年度の主な活動 今年度は外部団体との共同企画や幹部役員以外のスタッフが主催するオンライン勉強会(Skypeer)など、これ までになかった視点での企画を行いました。また性の多様性や性感染症予防を呼びかける運動に新たな工夫を加 えながら続ける一方で、学会やフォーラムでの発表を通して社会に向けて発信し、評価を受ける機会を持ちまし た。性と生殖・AIDS というこの委員会のテーマの中で新たなアイデアや可能性を見つけることのできた一年間 となりました。 ●SCORAngels の集い(スタッフミーティング) (日時)2018 年 8 月 25 日(土) 11:30-18:10 (場所)日本大学医学部 (対象)SCORA スタッフ、外部団体スタッフ計 45 名 (目的)スタッフ間でのコミュニケーション、性に関する 知識や理解の向上 【企画内容】 1. LGBTs セッション

SCORAngels の集い全体集合写真

LGBTs の「s」に焦点を当て、3 人の当事者の方からご自身の経験や考え方について語っていただきました。 私たちの思いつかなかったたくさんの性のカタチに出会う時間となりました。 2. JSAPCS コラボワークショップ JSAPCS(日本学生平和学プラットフォーム)に所属する大学生や高校生の皆さんをお招きし、世界での性を取 り巻く問題に関して話し合いを行いました。 3. 不妊について考えるワークショップ 私たちは Peer Education(小学校から高校で実施する性の出張授業、後述)にて扱うことの多い避妊について 学ぶ機会がある一方で不妊について知っていることは十分ではないのが現状です。このワークショップでは不妊 の原因や不妊治療の基礎知識について理解を深めました。

33


JSAPCS コラボワークショップ

不妊についてのワークショップ

●Skypeer(オンライン勉強会) (日時)不定期、年間 13 回 (場所)Skype 上 (対象)SCORA に興味のある方、各回およそ 20 名 (目的)スタッフ間のコミュニケーションや知識の向上 住んでいる地域に関わらず参加しやすいオンライン勉強会を昨年度よりも拡大して、今年度は以下のテーマで 実施しました。 例)デート DV について考える、LGBTs 当事者の手記、世界総会 SCORA セッションの報告、ラジオ形式でのセ クシャリティのお話、アセクシャル、Peer Education のコツ、外部講師から性教育への向き合い方を学ぶ

第 2 回 Skypeer

第 3 回 Skypeer

●SCORA 総会~人生を「もっと」好きになるために~ (日時)2019 年 3 月 16-17 日 (場所)東京女子医科大学河田町キャンパス (対象)SCORA スタッフ・一般計 40 名 (目的)性と生殖・AIDS に関する学びの場を提供する 【企画内容】 1. Training コラボ企画 話の聞き方、プレゼンテーション、フィードバック(評価)の方法など SCORA で行っている Peer Education 34


にも役立つ内容を Trainer(Training office スタッフ)と一緒に考え、スタッフのスキル向上を目指しました。 2. 遠見才希子先生ご講演 SCORA の OG であり、現在は産婦人科医として性教育を行っていらっしゃる遠見先生をお招きして、日本の 性教育の現状や、 「心に響く」講演を行う上で先生が大切にしていることなどをお話しいただきました。実際に Peer Education を行っている学生にとって刺激となり、またいま私たちが行っている活動が将来にどうつなが るのか、考えるきっかけとなりました。 3. 世界総会&地域ピア報告会 世界総会や、浜松・徳島といった各地での活動、学会発表など SCORA スタッフの一年間の活動について報告 しました。SCORA では地域によって連携先が異なり、特色ある企画が多く行われているため、この報告会がお 互いにとって刺激となり新年度新たな取り組みを行う一歩となると考えます。 4. 月経・ピルセッション 身近であるにも関わらず大人数で話す機会の少ない月経やピルを扱いました。事前に集めたアンケートをもと に実態やイメージについてレクチャーを受け、体験談を話し合いました。 「月経・ピル」は北海道や浜松では Peer Education でも取り上げることがあり、学びを深める貴重な時間となりました。 5. レインボーセッション 普段の生活の中でセクシャリティを意識したことはありますか。今回は「恋バナ」をテーマとし、参加者に多 様なセクシャリティを感じてもらうワークショップを実施しました。どのような言葉遣いがいいのか、話しづら い話題はないか考えるワークショップとなりました。

Training コラボワークショップ

遠見才希子先生ご講演

3.今後の展望・課題 1. Peer Education の新規実施と地域間交流の促進 今年度は 2 年ぶりとなる関東地域での Peer Education を実施することができました。しかしながら毎年 Peer Education を継続し盛んに活動する地域がある一方でスタッフがいながらも実施できていない地域も存在しま 35


す。来年度以降は地域間の交流を推進し、ノウハウを共有しながら新しい地域・学校での Peer Education を目 指します。 2. プロジェクト活動の継続と変革 STI Prevention Project は設立から 2 年を迎え、ほかの 2 つのプロジェクトとともに SCORA の活動の一つ としてスタッフへ周知、浸透してきたと考えています。継続して取り組む価値のある活動がありながらも、それ ぞれのテーマの活動が安定化してきたからこそ向き合えるテーマもあります。新しいテーマを見つけることは容 易ではありませんがより広い視点で性を見つめなおすために考えていきたいものです。 3. 他団体、他委員会との協力 今年度は JSAPCS(日本学生平和学プラットフォーム)さんとの合同ワークショップを実施し文系学生や高校 生といった当団体スタッフとは異なる背景を持った方々と意見を交わすことができました。また、2 月に開催し た Skypeer(Skype を通じたオンライン勉強会)では性教育とキャリア教育を行う NPO 団体 PILCON の中村様 をお招きし、お話を伺いました。社会の中では、また IFMSA-Japan の中にも魅力的な活動を行う団体はたくさ んあり、協力を深めることで新しい学びや発見があると考えられます。 文責│名古屋大学 4 年 荒川智哉

4.イベント一覧 2018 年 4月 20

苫小牧工業高専 Peer Education

北海道

17

四国新歓(WS)

愛媛県

20

石川県立内灘高校 Peer Education 石川県

23

中国新歓

29

第三回新歓 Skypeer

島根県 オンライン

7月

5月 5

なないろ教室(LGBTs 勉強会)

東京都

7

国際保健医療学会東日本地方会

茨城県

6

東京レインボープライド

東京都

14

北海道メディカルフェス

北海道

12

北海道新歓(WS)

北海道

15

愛知サマーセミナーPeer Education 愛知県

オンライン

21

第三回 JMA-JDN 総会

13-17 IDAHOT キャンペーン

東京都

19

東海信州新歓(WS)

愛知県

20

関西新歓

大阪府

8月

26

東北新歓

宮城県

1-31 夏休み STI 早期発見キャンペーン

28

徳島第一回 SCORA 会

徳島県

2-8

IFMSA August Meeting

カナダ

30

第一回新歓 Skypeer

19

日本思春期学会総会・学術集会

東京都

25

SCORAngels の集い

オンライン

6月 2

ゆずりは学園 Peer Education

愛知県

2

九州山口新歓

福岡県

2-3

北海道大学学祭医学展出展

北海道

9

関東新歓(WS)

東京都

10

北陸新歓

石川県

12

第二回新歓 Skypeer

36

オンライン

全国

東京都


9月 2

AIDS 文化フォーラム

愛知県

2019 年

15

第一回 Skypeer

オンライン

15

中四国総会

岡山県

1月

17

駿台市谷校舎講演

東京都

28

海老名高校 Peer Education

19

帯広北高校 Peer Education

北海道

30

第八回 Skypeer

24

HIV 検査啓発 ポケットティッシュデザイン

徳島県

27

福岡市立長丘中学校 Peer Education 福岡県

29

第二回 Skypeer

オンライン

10 月

神奈川県 オンライン

2月 13

稲築西小 Peer Education

福岡県

20

南山高校 Peer Education

愛知県

23

西遠女子学園 Peer Education

静岡県

25

第九回 Skypeer

オンライン

6

STI 総会

北海道

7

札幌レインボーマーチプラス

北海道

3月

13

LGBT 医療福祉フォーラム

東京都

1-7

IFMSA March Meeting

スロベニア

27

蔵本祭レインボーネイル

徳島県

7

第十回 Skypeer

オンライン

27

徳島第二回 SCORA 会

徳島県

11

札幌琴似工業高校 Peer Education 北海道

30

第三回 Skypeer

30

金沢錦丘高校 Peer Education

石川県

3-4

浜松医科大学医学祭

静岡県

12

札幌市立西小 Peer Education

北海道

13

第四回 Skypeer

オンライン

15

第五回 Skypeer

オンライン

23

日本総会 Activities Fair

オンライン

16,17 SCORA 総会

東京都

11 月

東京都

12 月 1-4

World AIDS Day キャンペーン オンライン

5

金沢北陵高校 Peer Education

石川県

15

第 26 回静岡エイズシンポジウム

静岡県

19

第六回 Skypeer

24

SCORA 北海道叩き愛

25

第七回 Skypeer

オンライン 北海道 オンライン

37


Peer Education Project│SCORA 1.活動理念 Peer Education Project では、主に小学生から高校生までを対象に、デート DV、妊娠、中絶、性感染症、LGBTs などのテーマで性の出張授業を全国各地で行っています。Peer には仲間という意味があり、性という少し話し にくいトピックスを打ち解けて話し合える仲間として、そして正確な知識を伝えることができる医療系学生とい う立場を活かした性教育を行っています。これらの活動を通して、一般市民、特に若者の性に関する知識や意識 を向上させることを目的としています。性に関する知識について、スタッフ自らが知り考え、それを伝える方法 を模索し実際に授業を展開し、受講した生徒さんが、本プロジェクトが性に関する話をするのに有意義で効果的 であったと感じてもらうことを目標として活動してきました。

2.今年度の主な活動 ●苫小牧高等専門学校ピアエデュケーション ステキな大人になるために~恥ずかしがらずに知ってほしい性のお話。 【対象・人数】苫小牧高等専門学校 1 年生 200 名 【日時】2018 年 4 月 20 日 【内容】HIV/AIDS・ 妊娠・ 避妊・ 中絶・ コンドーム・性感染症・ デート DV・ LGBTs についてゲーム等 も織り込みながら話をしました。 ●SCORA 会 【対象・人数】SCORA 徳島スタッフ 7 名 【日時】2018 年 5 月 28 日 【内容】HIV 検査のティッシュデザイン作成や HIV 検査を促すティッシュデザインの考案をしました。 ●ゆずりは学園ピアエデュケーション 【対象・人数】ゆずりは学園生徒 1・2 年生 約 40 名 【日時】2018 年 6 月 2 日 【内容】月経・妊娠・出産・避妊について、コンドームの付け方と実演、性感染症についてのピアエデュケーシ ョンを行いました。 ●石川県立内灘高等学校ピアエデュケーション 【対象・人数】石川県立内灘高等学校生徒 約 250 名 【日時】2018 年 6 月 20 日 【内容】思春期、LGBTs、性感染症、避妊についてのピアエデュケーションを行いました。 ●日本国際保健医療学会 【対象・人数】一般多数 【日時】2018 年 7 月 7 日 【内容】某高校のピアエデュケーションの授業前後のアンケートをもとに、ピアエデュケーションの効果を評価 38


し、発表しました。 ●愛知サマーセミナーピアエデュケーション 【対象・人数】高校生を中心とする一般市民 19 名 【日時】2018 年 7 月 15 日 【内容】家庭科の授業を通し、LGBTs についての理解を深めてもらいました。 ●駿台市ヶ谷校舎講演 【対象・人数】医学部受験生(予備校生) 80 名 【日時】2018 年 9 月 17 日 【内容】駿台市ヶ谷校舎(医学部受験専門校舎)にて医学部受験生に向けて、大学入学後の「医学生の学びの場」 というタイトルで IFMSA-Japan および SCORA の紹介を行いました。 ●帯広北高等学校ピアエデュケーション 【対象・人数】帯広北高等学校 1 年生 126 名 【日時】2018 年 9 月 19 日 【内容】HIV/AIDS・妊娠・ 避妊・中絶・コンドーム・性感染症・デート DV・LGBTs について話をしました。 ●福岡市立長丘中学校ピアエデュケーション 【対象・人数】福岡市立長丘中学校 3 年生 230 名 【日時】2018 年 9 月 27 日 【内容】性感染症についてのピアエデュケーションを行いました。 ●SCORA 会 【対象・人数】SCORA 徳島スタッフ 7 名 【日時】2018 年 10 月 27 日 【内容】HIV 検査のティッシュデザイン作成や HIV 検査を促すティッシュデザインの考案をしました。 ●石川県立金沢錦丘高等学校ピアエデュケーション 【対象・人数】石川県立金沢錦丘高等学校生徒 約 250 名 【日時】2018 年 10 月 30 日 【内容】思春期、LGBTs、性感染症、避妊についてのピアエデュケーションを行いました。 ●札幌市立西小学校ピアエデュケーション 【対象・人数】札幌市立西小学校 6 年生 150 名 【日時】2018 年 11 月 12 日 【内容】生命の誕生、生命の尊さ について話をしました。 ●NGA(日本総会) Activities Fair 出展 【対象・人数】一般人、主に医療系学生 350 名 【日時】2018 年 11 月 23 日 39


【内容】IFMSA-Japan 最大のイベントであり全国の医学生が集合する日本総会にて Peer Education Project 及び SCORA 北海道、SCORA はままつがそれぞれブース出展し、活動が社会に対して与えるインパクトをアピ ールしました。 ●石川県立金沢北陵高等学校ピアエデュケーション 【対象・人数】石川県立金沢北陵高等学校生徒 約 250 名 【日時】2018 年 12 月 5 日 【内容】思春期、LGBTs、性感染症、避妊についてのピアエデュケーションを行いました。 ●神奈川県立海老名高等学校ピアエデュケーション 【対象・人数】神奈川県立海老名高等学校 1 年生 385 名 【日時】2019 年 1 月 28 日 【内容】人権教育の観点から LGBTs について話をしました。 ●嘉麻市立稲月西小学校ピアエデュケーション 【対象・人数】嘉麻市立稲月西小学校 6 年生 約 90 名 【日時】2019 年 2 月 13 日 【内容】人権教育の観点から LGBTs についてのピアエデュケーションを行いました。 ●南山高校女子部ピアエデュケーション 【対象・人数】南山高校女子部 203 名 【日時】2019 年 2 月 20 日 【内容】家庭科の授業を通し、LGBTs についての理解を深めてもらいました。 ●西遠女子学園ピアエデュケーション 【対象・人数】西遠女子学園高校 1 年生 約 140 名 【日時】2019 年 2 月 23 日 【内容】HIV/AIDS・妊娠・避妊・中絶・コンドーム・性感染症・デート DV・LGBTs についてゲーム等も織り 込みながらお話しました。 ●北海道札幌琴似工業高等学校ピアエデュケーション ~性を知り、生を豊かに。知ることで変わる未来~ 【対象・人数】北海道札幌琴似工業高等学校 1 年生 309 名 【日時】2019 年 3 月 11 日 【内容】デート DV、人工妊娠中絶・避妊、コンドームの使用、性感染症、妊娠・出産、LGBTs についてピアエ デュケーションを行いました。

40


札幌市立西小学校ピア

日本国際保健医療学会

稲月西小学校ピア

南山女子高校部ピア

3.今後の展望・課題 今年度も、学校関係の皆様および行政関係の皆様、各地域 SCORA スタッフの協力によりピアエデュケーショ ンを行っていくことが出来ました。 今年は初めて、日本国際保健医療学会に参加しました。学校や教育、医療現場において当プロジェクトの活動 や効果を紹介することができましたが、さらなる提言力の向上のためにも、講義後のアンケートの統一や、調査 対象の母数の増加が課題として挙げられました。 ピアエデュケーションの質は各地域 LORA(IFMSA-Japan SCORA 地域担当官) および地域のスタッフによ り保たれています。今年度は Peer Education のスキルアップのために、地域ごとに外部団体の性教育を受ける イベントを開催する予定でしたが、なかなか人が集まらず、実施には至りませんでした。来年度は定期的に開催 することでスタッフ全体のピアエデュケーションのスキルアップを目指したいと思います。 今後も、課題解決と並行しながら各地域でのピアエデュケーションの場を継続していく所存であります。そし て、地域の学校および関係各所との円滑な連携を図りながら、質の保たれたピアエデュケーションを展開してい くとともに、若者を取り巻く環境や社会に対して、性に関する知識の普及・発信に引き続き取り組んでいくべき だと考えています。 文責│大分大学 2 年 家城苑佳

41


Rainbow Flag Project│SCORA 1.活動理念 Rainbow Flag Project(以下、RFP)では、セクシャルマイノリティや LGBTs、SOGI について扱っています。 これらのテーマに関して知識を得たり考えたりすることで、当事者やその家族をはじめ、すべての人が生きやす い世の中になることを目指して活動しています。現在の日本では、異性愛者が多数派であり、多くの人にとって はそれが当たり前だと思われています。しかし、世の中には異性愛者だけでなく、同性愛者や無性愛者、それ以 外にも様々なセクシャリティを持った人が少なからず存在します。そして、その当事者は未だに偏見や差別の対 象となっています。RFP ではすべてのセクシャリティの人が自由に、かつ平等に生きられるにはどうしたらいい かということを考え、社会に発信しています。

2.今年度の主な活動 ●東京レインボープライドパレード「なないろ教室」 【対象】一般・医療系学生 【参加人数】主に医療系学生 56 名 【日時】2018 年 5 月 5 日(土) 12:30~17:00、6 日(日) 10:00~15:30 【内容】一日目は東京女子医科大学河田町キャンパスにて、LGBTs についての勉強会やワークショップを行いま した。LGBTs、SOGI とは何かを学び性の多様性は他人事ではないということを考えるワークショップ、カミン グアウトについての動画を見て意見を共有するワークショップ、LGBTs を受け入れられない人の手記を読んで話 し合うワークショップを行い、翌日の東京レインボープライドパレードをより充実したものにするための足掛か りとなりました。

なないろ教室一日目ワークショップ

二日目は代々木公園にて開催された東京レインボープライドパレード 2018 に参加しました。東京レインボー プライドパレードは、セクシャリティに関わらず誰もが暮らしやすい社会を目指して、東京・渋谷を約一時間か けて練り歩きます。東京レインボープライドパレードが行われる「プライドウィーク」の 2018 年度の総動員数 はのべ 15 万人でした。このことからも、LGBTs に対する世間の関心が高まってきていることがわかり、こうし た社会の動きを肌で感じることができました。

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東京レインボープライドパレード 2018

●IDAHOT(International Day Against Homophobia and Transphobia)オンラインキャンペーン 【対象】一般・多数 【日時】2018 年 5 月 13 日-17 日の五日間 【内容】Facebook、Instagram を通じた性の多様性についての啓発活動 IDAHOT(5 月 17 日)とは、 「同性愛嫌悪とトランス嫌悪に反対する国際デー」として国際的に知られている 記念日です。日本では 2014 年から「多様な性に YES の日」として日本記念日協会によって認定されました。 今年度は SCORA では、 「性は個性、 見方が変われば世界が変わる。If the view changes, the world will change.」 というテーマのもと五日間に渡って Facebook、Instagram 上で LGBTs に関する情報・想いを届けたほか、キ ャンペーン動画、Facebook バナーを作成し、拡散しました。 キャンペーンのメッセージ内容

5/13

IDAHOT について

5/14

LGBTs について

5/15

Rainbow Flag について

5/16

アウティング、カミングアウトについて

5/17

動画+私たちが伝えたいこと

作成した Facebook バナー

メッセージは Facebook、Instagram の「いいね」や「シェア」によって拡散されていきます。SCORA に所 属する医療系学生のみならず、たくさんの方に知ってもらうきっかけとなりました。

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●さっぽろレインボーマーチ+ 【対象】一般 【参加人数】30 名 【日時】2018 年 10 月 7 日 性の多様性を認め、どのようなセクシャリティの人でも暮らしやすい社会になることを目指したパレードが北 海道・札幌でも行われました。SCORA からもこのパレードに参加しました。

さっぽろレインボーマーチ+のパレード

●LGBT 医療福祉フォーラム 2018 【対象】医療・福祉専門職の方および LGBTs 支援に関心のある一般の方 【参加人数】医療系学生二名 【日時】2018 年 10 月 13 日 LGBTs 医療福祉フォーラム、医療福祉分野における LGBTs に関する課題に対する取り組みを、各分科会を通 して共有し実践につなげていく目的で行われました。SCORA からは二名が分科会に参加し、医療系学生の立場 から「LGBTs と医療」に関する意見を述べました。

3.今後の展望・課題 株式会社電通の電通ダイバーシティ・ラボが 2018 年 10 月に全国 20~59 歳の個人 60000 名を対象に行った 調査では、LGBTs 層に該当する人は 8.9%であり、 「LGBTs」という言葉の浸透率は 68.5%でした。2015 年に 行われた同調査では LGBTs の浸透率は 37.6%でした。インターネットの普及や活動家による様々な活動によっ てここ数年で LGBTs という言葉がより浸透しました。しかし、多くの人々の中で「LGBTs は他人事」という意 識が抜けきっていないようにも思われます。SCORA を、”すべての人が「性の多様性」の一員である”というこ とを考えるきっかけを提供する場にしたいと考えています。また、現在 SCORA で活動している学生は身近に LGBTs の当事者がいたり、自身が当事者であったりする人が多く、もともと LGBTs に興味を持っていた人が多 いです。今後はさらに、LGBTs を知らない・興味がない人に対してアプローチしていきたいと考えています。そ のためには、SCORA だけでなく IFMSA-Japan 内の他の委員会と合同でイベントを行ったり、外部団体とコラ ボして規模の大きなイベントを作り上げたりして、より多くの参加者を募っていきたいです。 文責│徳島大学 3 年 中島蓮

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STI Prevention Project│SCORA 1.活動理念 近年、HIV/AIDS やクラミジアなど、性感染症(Sexually Transmitted Infection:以下、STI)の流行が問題 となっています。特に梅毒についてはここ数年で激増しており、医療業界全体に迅速な対応が求められています。 しかし、実際には医学部をはじめとする医療系学部では、医学知識としての「性感染症」については授業で簡単 に触れるものの、その背景にある問題の社会的要因や、患者の抱える悩みなどについて深く考える機会はほとん どありません。そのため、将来的に STI の検査や治療などに携わる医療系の学生の多くが STI を「他人事」と して捉えており、自分自身で STI の検査すら行ったことのないまま、医療者になっていくのです。こうした教育 的背景が医療者の STI に対する根本的な理解の不足を招き、医療業界全体の STI 対策の遅れや、医療者による STI に対する偏見の増長など、様々な問題を引き起こしていると言えるでしょう。 この「性感染症予防啓発プロジェクト(STI Prevention Project:以下、STIP)」では、医療系学生を中心とす る若者が正しい STI の知識を身に付け、STI 患者の心の問題や社会的背景にまで理解を深める機会を提供するこ とを活動理念としています。活動に参加した学生が、STI を「自分事」として捉え、自身でも正しく予防活動を 行い、自分自身と自分の大切な人、そして将来的には STI 患者さんたちの心に寄り添える医療者になれたらいい という考えのもと、活動を行っています。

2.今年度の主な活動 ①夏休み STI キャンペーン 今年度は前年度行った「実際に検査に行ってみる」ということ以外に自分が住む街の保健所で、地域で流行し ている性感染症について伺う活動も実施しました。このイベント以前から性感染症に興味のあり、地域の保健所 でお話を伺った参加者からは、自分の地域にはどんな特徴があり、それゆえにこんな性感染症が特に流行してい る、というのは自分たちだけで調べようとしてもなかなか分からないことなので聞く機会が持ててよかった、と いう感想を聞くことができました。また、今回性感染症検査に行くことの次の目的として、「自分の検査体験を 他者に話す」という目的を設けました。これは、「性感染症は他人事。自分は絶対にかからない。だから検査も 必要ない。 」と思っている現代の若者達に対してのアプローチとして実施しました。このように考えている人に はまず性感染症が「他人事ではなく自分事」であることを認識してもらう必要があります。そのために、実際に 検査を体験した友人や同世代の話を聞くことは有効です。実際に 2018 年 10 月の STI 総会でこれを実施してみ たところ、 「友達から性感染症検査の話を聞いたら、自分も行ったほうがいいかもしれないと思った」 「検査への 敷居が下がった」などという感想が得られました。我々大学生のみから構成される団体であるという特徴を活か した活動となりました。 ②第 37 回日本思春期学会総会・学術集会での口頭発表 今年度は OG の先生からのお誘いもあり、2018 年 8 月 16 日に 第 37 回日本思春期学会総会・学術集会にて前年度から製作・使用 している STI カルタ(④にて追記)について口頭発表を行いまし た。日ごろの活動では大学生同士の交流が主なので、実際に臨床の 現場に立たれている医師や看護師の方々に私たちの活動や STI カ ルタについてご意見をいただくことができました。この学会発表自 体は、性感染症の予防啓発活動ではないですが、我々の活動をプロ

思春期学会

口頭発表にて

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の先生方という第三者から見ていただくことで、活動の精度を上げ、さらに新しい活動の発案にもつながりまし た。 ③STI 総会 2018 年 10 月 6 日に開催した STI 総会では STI に関するワークショップや、①のキャンペーンで行った性感 染症体験について語り合いました。特に、 「自分が性感染症にかかったら」という状況を想定したワークショッ プでは、得られるものが多くありました。例えば、HIV や梅毒、クラミジアなどに感染したことを想定し、「こ んな症状が出ました、あなたはどうしますか?」など参 加者とどんなアクションをとるかを考えました。このワ ークショップの結果、「女性は性感染症にかかったら婦 人科にいけばいいとわかっていたけれど、男性に症状が 出た時、何科に行ったらいいかわからなかった。」 「治療 を行うことよりも、パートナーにどんなふうに説明して、 検査に行ってもらうように誘導するか考えるのが大変 だった。」など、性感染症そのものだけでなく、 「性感染 症にかかったらどうしたらいいのか、何をすべきなのか」 ということが若者にとって必要な知識であることを学 STI 総会にて

ぶことができました。

④STI カルタの追加製作 HIV/AIDS をはじめとする STI は、医療系の学科では系統学的には勉強するものの、なかなか知識は身につ きません。なぜなら、多くの学生が「自分には関係ない」と考えているからであり、他の講義と同じように聴き 流し、試験前に詰め込み学習をしているためです。こうした学習には実体験が全く伴わず、将来医療者となった 時に知識としてほとんど役に立ちません。私達は昨年度、医療系学生が競い合いながら、仲間と共に楽しく STI についての知識を身につけることができるよう、STI に関する知識を学ぶことができる「STI クイズかるた」を 製作しました。初回に製作した STI カルタは 17 種類しかなく、また性感染症として一般的に知られている HIV/AIDS に関するものが少なかったり、治療薬について問うような専門的なものがあったりなど、偏りが多く みられました。そのため今年度は思春期学会で泌尿器科や産婦人科の先生方にアドバイスをいただき、STI 総会 にてこのアドバイスを踏まえて新しいカルタの内容について参加者を交えて考えました。この STI カルタは、弊 団体の別プロジェクトである Peer Education Project にての活用も考えています。この Peer Education Project では、我々医療系学生から中高生に向けての性教育(以下、ピア)を実施しています。今年度も性感染症に関す るピアの依頼があるなど、教育の場においても性感染症に関する正しい知識が求められていることがわかりまし た。そのなかで、子供たちが楽しく、正しい性感染症の知識を身に付けられるものとして、この STI カルタは有 用であると考えます。今後もピアでこのカルタを活用しつつ、さらにカルタの 種類を増やしたいと考えています。 ⑤World AIDS Day オンラインキャンペーン 12 月 1 日の World AIDS Day(以下、WAD)に合わせて、2018 年 12 月 1 日から 12 月 5 日にかけて、オンラインにてキャンペーンを実施しました。 今年度は弊団体の Instagram アカウントを利用しました。この Instagram を 利用した理由としては「性感染症に興味のない人にもインパクトある画像で足 を止めて記事を読んでもらいたい。 」という思いがあったためです。Instagram は画像がメインのコンテンツであり、タイムラインなども画像が大きく表示さ れる仕様になっています。これを利用し、インパクトある画像を投稿すること 46

WAD キャンペーン使用画像


で、画像と一緒に投稿した文章を読んでもらい、個人に興味を持ってもらうことができます。今回は「World AIDS Day って知っていますか?」 「HIV 感染=AIDS ではありません」 「HIV は握手で移るでしょうか」「HIV 早期発 見は保健所の無料検査で」という 4 つのテーマを掲げて 4 日間にわたって投稿を行いました。結果として、団体 には関係のない一般の人から反応を貰えるなど、効果が確認できました。

3.今後の展望・課題 今年度は各イベントにたくさんの方に参加していただき、IFMSA-Japan のなかでも STIP の活動を広めるこ とができたと考えています。また、同委員会の Peer Education Project の活動でも、我々が製作した STI カル タを使用するなど、様々な発展がありました。しかし、イベントに参加してくれる方は STI に多少の興味を持っ て参加してくれています。我々の活動のターゲットとして最重要なのは「STI は他人事だと思っている若者」で す。これまでは我々と同じ医療系学生の間での活動や中高生などのさらに若年層へのアプローチが多かったので すが、今後は同世代の「STI は他人事だと思っている若者」へのアプローチを重視しなければならないと考えて います。

4.感想等 STIP は今年度で 2 年目を迎えました。1 年目とは参加スタッフも変わり、プロジェクトとしても新しい取り 組みを行うことができました。その中で、やはり STI について周りに発信していくのは難しいことだと実感しま した。STI はその名の通り、性的接触により感染するものであるからです。しかし、STI は放っておけば後に大 きな代償を払う可能性のあるものや、大切な人を傷つけてしまう可能性をはらんでいます。だからこそ、もっと たくさんの人に STI から自分や、自分の大切な人を守る術を知ってほしいと思います。私たちの活動が一人でも 多くの人の後悔を防ぐきっかけとなれば良いと思います。 文責│東京女子医科大学 2 年 菊池華代

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6.SCOPH│公衆衛生に関する委員会 1.活動理念 SCOPH では、 「公衆衛生を通して地域社会に貢献し、幅広い視野をもった医療人を目指す」というビジョンを 実現すべく活動しています。今年度は公衆衛生における考え方や他のプロジェクトの持つ考え方を個々の活動に 取り入れることによって、SCOPH が幅広い活動を行うための基盤づくりを行ないました。

2.今年度の主な活動 SCOPH-Japan は、2000 年に発足され、2018 年度は 5 つのプロジェクトにおいて約 200 名のスタッフが活 動しています。様々な分野・地域におけるプロジェクトの活動を初めとして、様々な活動が広がり、育ってきま した。2018 年度は、IFMSA-Japan 最多のプロジェクト数であることを活かし、各プロジェクトがテーマとす る公衆衛生学的な考えを自身の活動に取り入れることで、個々の考えの幅を広げ、各プロジェクトで生かすこと を意識し活動を行なってきました。 <活動中のプロジェクト> ※詳細は SCOPH プロジェクト報告ページを参照 ・Africa Village Project (AVP) ・Asia Community Health Project (ACHP) ・Healthy Lifestyle Project (HLP) ・ぬいぐるみ病院プロジェクト (TBH) ・地域医療ツアープロジェクト (CoMT) <SCOPH 全体での活動> ◯IFMSA-Japan 地域新歓 全国 9 か所で行われた IFMSA-Japan の地域新歓にて、SCOPH についてのプレゼンテーション、ブースタイ ムでの説明をおこないました。また、九山新歓、関東新歓、四国新歓、中国新歓において、感染症および生活習 慣病に対して、公衆衛生学的な目線からどのようなアプローチが可能であるか考えるワークショップを行いまし た。新歓参加者およびスタッフに、世界的に問題となっている感染症および生活習慣病に対して問題意識を持ち、 医療に限らず、地域の様々な目線から、解決に向けたアイディアを考える機会を提供することができました。

新歓でのプレゼンテーション

新歓でのワークショップ

◯Infographics 昨年に引き続き、Infographics Team を組織し、医療情報をわかりやすく、市民に伝えるように活動しました。 情報を視覚的にわかりやすくデザインする Infographic は、日本や世界の医療に関するトピックを市民へ発信す 49


るためのものです。医療知識は難しい言葉が多く、誰もが理解できるものへ表現できるかを試行錯誤しました。 今年度は「子宮頸がん」と「風疹」 、 「タバコ」をテーマに作成し、Facebook および Instagram を通して拡散さ せました。各投稿、200~1000 人へのリーチを獲得することができました。

子宮頸がんに関する Infographic

風疹に関する Infographic

◯SCOPH 総会 2018 年 12 月 15 日および 16 日に、日本大学医学部キャンパスにて、SCOPH 総会を開催し、23 名が参加し ました。公衆衛生について学ぶこと、各プロジェクトのワークショップ(WS)を通じて、今後の個々の活動に おける考え方の幅を広げることを目的として行いました。また、講師として、Dr. Sujit Kumar Brahmochary (Institute for Indian Mother and Child) 、小橋元先生(獨協医科大学 公衆衛生学講座) 、田宮菜奈子先生(筑 波大学 医学医療系)をお呼びし、世界および日本での公衆衛生に関する取り組みや、将来のキャリアについて の考えを深める機会となりました。

Dr. Sujit による講演

SCOPH 総会 WS

3.今後の展望・課題 SCOPH-Japan では、プロジェクトごとでの活動が活発に行われており、IFMSA-Japan の中でも、Think Globally Act Locally を強く意識している委員会です。今後も、世界における健康問題について強く関心を持ち、 それぞれの問題について各スタッフが、各分野においてアプローチしつづけることが大切となっていきます。そ の基盤として、公衆衛生に関する知識を学び実践する機会を提供していきたいと考えています。医療従事者の重 要な使命である、 『公衆衛生の向上および増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保する』ためのノウハウ 50


を、SCOPH の活動を通して身に着けることができるような団体へと成長していきたいと思います。 文責│筑波大学 3 年 森本健太

4.イベント一覧 2018 年

19 CoMTalk

オンライン CoMT

4月

21 ザンブリ出店

愛媛県

AVP

2 ザンブリ講演会

AVP

27 ぬいぐらーの会

オンライン TBH

8月

29 春派遣報告会

オンライン AVP

3-6

ザンブリ出店

秋田県

AVP

30 CoMTalk

オンライン CoMT

18-19 ザンブリ出店

秋田県

AVP

18-20 ぬいぐるみ総会

東京都 TBH・HLP

30 健康 DAY

オンライン HLP

31 Skype 勉強会

オンライン AVP

5月 11 春派遣報告会

オンライン AVP

12 北海道新歓

北海道

13 ザンブリ出店

埼玉県

19 東海信州新歓

愛知県

28 ザンブリ講演会

東京都

20 関西新歓

大阪府

29 HLP in Hokkaido

北海道

30 HLP in Tokyo

東京都

AVP

愛媛県

AVP

25 クラウドファンディング開始 宮城県 26 東北新歓

AVP

ザンブリ出店

9月

健康 DAY

AVP

オンライン HLP

10 月 6月

1 Skype 勉強会

オンライン AVP

2 九山新歓 (WS)

福岡県

13 ザンブリ手芸品販売

神奈川県

9 関東新歓 (WS)

東京都

15 Skype 勉強会

オンライン AVP

17 Skype 勉強会

オンライン AVP

ザンブリ手芸品販売

東京都

AVP

AVP

10 北陸新歓

石川県

21 ぬいぐらーの会

オンライン TBH

14 ぬいぐらーの会

オンライン TBH

28 ザンブリ手芸品販売

東京都

16-17 ザンブリ出店

山形県

30 健康 DAY

オンライン HLP

17 四国新歓 (WS)

愛媛県

23 中国新歓 (WS)

島根県

AVP

AVP

11 月 7 ザンブリワークショップ 東京都

7月

AVP

8 ぬい LAB

オンライン TBH

5 CoMTalk

オンライン CoMT

11 こうとう子育てメッセ

東京都 AVP・TBH

7 日本国際医療保健学会

茨城県 AVP・TBH

18 ザンブリ出店

埼玉県

東京都

23 NGA Activities Fair

東京都

学生団体総選挙

AVP

12 CoMTalk

オンライン CoMT

16 健康 DAY

オンライン HLP

AVP

51


12 月 1-2 日本国際医療保健学会 東京都

AVP

10 Dr.Sujit 講演会

大分県

ACHP

11 Dr.Sujit 講演会

宮崎県

ACHP

12 Dr.Sujit 講演会

鹿児島県

ACHP

14 Dr.Sujit 講演会

群馬県

ACHP

15-16 SCOPH 総会

東京都

20 ぬい LAB

オンライン TBH

26-27 AVP 総会

東京都

AVP

2019 年 1月 23 ぬい LAB

オンライン TBH

2月 23 HLP in Hokkaido

北海道

16-17 TICO 合宿

AVP

3月 8-27 ザンビア春派遣

ザンビア

AVP

9 ザンブリ中間報告会

東京都

AVP

16 Skype 勉強会

オンライン AVP

16-18 ぬいぐるみーてぃんぐ

北海道 TBH

24 スタッフフェスタ Activities Fair

52

大阪府


Asia Community Health Project│SCOPH 1.活動理念 Asia Community Health Project(以下、ACHP)は「今できることを今しよう」という活動理念のもと、人 や情報、知識やアイデアなどで日本とアジアをつなぐ「架け橋」となり、アジアの貧困地区に住む人々が健康な 暮らしを送れるようになることを目指しています。以下三つのミッションを柱として、年間を通して様々な活動 を行っています。 【学び】 アジアの社会的・医療的現状を学び、私たちに求められていることが何であるのかを理解する。 【発信】 人々にアジアの貧困地の現状や自分たちの活動を伝えることで、国際協力の啓発活動を行う。 【実践】 アジアの医療の波及・アジアの人々の健康への意識の向上に貢献する。

2.今年度の主な活動 ACHP は 2012 年より、インドのコルカタにある NGO、Institute for Indian Mother and Child(インド人母 子の会; 以下、IIMC)と提携しています。IIMC は診療所や学校、マイクロクレジットの運営や、女性の地位向 上に向けた取り組みなどを通し、コルカタに住む人々の健康や生活をサポートしている NGO です。ACHP では 提携開始以来、年間を通して学生ボランティアを IIMC に派遣しています。また、IIMC が運営している様々な プロジェクトのうち、日本にいながらでも携わることのできるものを実施し、貧困地域の公衆衛生をめぐる環境 改善に直接的に貢献すると同時に、国内での啓発や、アジアの公衆衛生に関する理解の向上につなげています。 ■チャイルドスポンサーシップ チャイルドスポンサーシップは、IIMC が教育支援活動の一環として運営しているプロジェクトで、コルカタ でも特に貧しい家庭の子供一人に対し、月 3000 円の支援を行うというものです。支援金は文房具や制服等の教 育用品として子供に還元され、就学の継続を支えることができます。また、スポンサーチャイルドからは定期的 に手紙や成績表が送付され、子供の成長を感じられるという特徴があります。 ACHP でのチャイルドスポンサーシップは、2015 年よりこのプロジェクトに賛同したスタッフによってはじ まりました。現在は二つのグループで Puja ちゃん(15 歳)、Rousona ちゃん(7 歳)を支援しています。今年 度は初めての試みとして、Puja ちゃん支援グループのスタッフでアルバムを作成しプレゼントしました。この 試みを通して、支援している実感を得るとともに、Puja ちゃんに日本や支援者について知ってもらうことがで きました。

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支援中の Puja ちゃん、Rousona ちゃんとの面会

Puja ちゃんへのアルバムより

■フェアトレード フェアトレードでは、主に大学祭において IIMC が有するソーイングユニットで製作された布製品やアクセサ リーを販売しています。ソーイングユニットで働いている女性のほとんどはシングルマザーで、商品を購入し売 り上げを IIMC に寄付することは彼女たちの経済的な自立を支えることにつながります。今年度は ACHP スタッ フでコースターとブックマークのデザイン案を作成し、現地で製作してもらいました。 販売活動においては大学によってポスター展示やプレゼンテーション、ファッションショーを取り入れるなど、 様々な工夫が見られました。これらを通して一般の方々にもインドについて、またインドの公衆衛生の現状につ いて関心を持っていただくことができました。 【フェアトレード参加大学】 旭川医科大学、北海道大学、東邦大学、香川大学、佐賀大学 【フェアトレード売上合計】 64,300 円

デザイン案と完成したブックマーク

大学祭でのフェアトレード

■Dr.Sujit 講演会 Dr.Sujit は IIMC の創設者で、現在も同団体の代表者として活動されている医師です。ACHP では提携開始翌 年の 2013 年より毎年来日講演会を実施しています。IIMC 設立に至った経緯や貧困地域の医療の現状、その支 援の在り方などについて、マザーテレサと働いていた頃のエピソードなども交えながらお話しいただいています。 54


今年度は大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、近畿大学、群馬大学の 5 大学で実施し、医学部生のみならず大学 院生や大学教員、一般の方など合わせて 100 名もの方々にお越しいただきました。また、日本大学で開催され た SCOPH 総会でもご講演いただき、 例年以上に多くの人々に Dr.Sujit のメッセージを届けることができました。 「普段聞くことのできない貴重なお話が聞けた」と多くの反響をいただいたことに加え、各会場のフェアトレー ド商品販売で 38,000 円の売上の全額を IIMC に寄付することができました。また、新たに五名の方にチャイル ドスポンサーになっていいただき、支援の輪が広がりました。

講演会

講演会後の集合写真

■インド派遣 今年度は夏期に六名、春期に五名の学生ボランティアがコルカタの IIMC に派遣されました。この派遣には IFMSA-Japan のスタッフであれば誰でも参加することができます。現地では主に診療所での血圧測定や無医村 の訪問診療の補助といった医療ボランティアを行います。また、マイクロクレジット事業(貧困に苦しむ女性た ちに小口の融資や貯蓄などのサービスを提供し、彼女たちが小規模事業の運営に役立て、自立し、貧困から脱出 することを目指す取り組み)の見学や Women Peace Council(女性たちの識字率向上やソーシャルキャピタル の醸成を目的としたプロジェクト)の見学、学校訪問、スポンサーチャイルドとの面会などを行います。 帰国後には Skype にて派遣報告会を行い、派遣で学んだことやこれから派遣に参加したいと思っているスタ ッフに対するアドバイスなどを共有しました。

派遣の様子

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3.今後の展望・課題 今年度は ACHP の初めての試みとして、ネパールにおいても派遣を実施するべく、有志で視察を行いました。 長年ネパールで活動されてきた総合診療医の楢戸健次郎先生のご協力のもと、地方の診療所や大学病院、ハンセ ン病専門病院、クリニック、祈祷師など様々な形態の医療を見学させていただきました。また、ハンディキャッ プのある子供のための施設見学では、インフラ整備が不十分なネパールならではの問題に気づくことができまし た。インドと隣り合った国ではありますが、文化や社会保障制度などにおいて様々な違いがあり、インド派遣と は一味違う経験となりました。ネパール派遣は来年度以降本格的にプロジェクトの一部門となることが決定して います。今後安定して派遣を続けられるよう、派遣先との関係を構築することを目指します。 また、欧米に比べて寄付文化の根付いていない日本において、他国の医療支援に関心を持っていただき、それ を実際に行動につなげていただくことは非常に難しい現状があります。特に、今後フェアトレードやチャイルド スポンサーを推し進めるにあたって、支援者が「支援をしている、自分のお金が効果的に使われている」という 実感が得られるよう、フィードバックを強化していくことが今後の課題です。 文責│宮崎大学 3 年 黒木安優香

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Africa Village Project│SCOPH 1.活動理念 私たち、Africa Village Project(以下、AVP)は、「アフリカと日本をつなぐ地球人になる」というビジョン のもとに活動しています。普段日本にいては接する機会が少ない、アフリカの医療・文化について、学生自身が 学ぶとともに、日本にいる多くの人にも知ってもらい、最終的にはアフリカの地域の人たちの健康・生活に貢献 することを目指しています。

2.今年度の主な活動 ■ザンビア派遣 2019 年 3 月に、六名のスタッフをザンビアに派遣しました。今年度 は派遣前の事前学習を充実させるべく、派遣者向けに Skype 勉強会を二 度開催しました。この勉強会では、診療所建設の是非を議論するワーク ショップを過去の派遣者が企画し、自分たちの経験や学びを伝えました。 さらには、ザンビアで長く産婦人科医をされていた三好先生のご協力の もと、ザンビアの医療の現状や課題を教えていただきました。派遣直前 の、2019 年 2 月には、国際協力に従事している日本の NGO、TICO(徳 島から国際医療を考える会)を訪問し、一泊二日で簡単なゲームやワー クショップを受講して、ザンビアにおいて出生後成人になるまでにどん な問題があるのかを具体的にお聞きしました。これらの濃い事前学習を 通して、派遣者は日本でザンビア、および国際協力の「いろは」を学ぶ

巡回診療で住民の症状を聞くスタッフ

ことができ、十分な知識とともにザンビアに旅立つことがで きたようです。ザンビア現地では、大小様々の医療施設の見学、ザンビアで活動する日本の NPO、AAR Japan (認定 NPO 法人 難民を助ける会)による活動の視察、無医村地区マケニ村でのホームステイにより、現地の医 療・文化を多角的に学びました。ザンビア人と実際に話すことで現地の人の考えや生活を感じ、スタッフ一人一 人が国際協力の多様性とそこでの考えを知ることができました。 ■AVP 総会 国際保健の現場で活躍なさっている先生方や、 AVP の OB/OG を招き、経験談や考えをお聞きしま した。学生が国際協力に関わっていくにはどのよう なことができるか、一人一人がじっくりと考えるき っかけをつくることができました。また、アフリカ 料理作りやアフリカ人との交流のなかで、普段馴染 みのないアフリカの実情を知り、日本とアフリカの 違いを発見する良い機会になりました。ワークショ ップを通して、同じアフリカでも国や地域が違えば、 住民の生活の様子や医療水準が異なり、支援をする

アフリカ人とのグループ交流

際にはまずはその支援先をよく「把握する」ことが大事だと学びました。 AVP 総会を第一歩として、一人でも 57


多くの学生に国際保健の在り方を常に自問し、 「世界」を見続けてもらいたいと願っております。 ■プロジェクトを超えた Skype 勉強会 Skype 勉強会では住んでいる地域や大学に関わらず、学びたい意欲のある学生に対して、均等に学ぶ場を提供 することができます。2018 年度は四回、Skype 勉強会を開催しました。2018 年 9 月には、医学教育に関する 委員会(SCOME)の Life Lesson Project とコラボして、アフリカの国際保健に長く関わっていらっしゃる東京 女子医科大学の杉下智彦先生をお呼びしました。アフリカに今なお根付く Traditional Healer(伝統医)につい て伺い、アフリカの医療と宗教観・死生観の関係性を学びました。2018 年 10 月には、人権と平和に関する委 員会(SCORP)や Incoming Care and Outgoing Training Project と一緒に、スーダン難民にまつわる映画を 鑑賞して、英語で討論しました。他にも先進国と発展途上国の子供の一日を比較して、アフリカに存在する問題 をみんなで考え、アフリカの公衆衛生を広く取り扱いました。将来国際保健分野で働きたいと考える学生に対し て、需要に基づいた勉強会を実施することができました。 ■日本総会での Activities Fair 出展 ザンビア派遣、およびザンビア・ブリッジ企画(後述)について参加者に説明を行いました。無医村での診療 所支援活動は先進国のエゴによる一方的な支援ではなく、現地の健康を現地の人自らの手で守っていくことを目 指す活動であることを発表しました。アフリカに対してアプローチするだけでなく、日本人に対してもアフリカ の文化を伝えていく意義があるということを伝えることができました。ブースを訪れた人に深く聴いていただき、 派遣に関する質問も多く飛び交いました。

Active Fair での発表ポスター 国際医療保険学会での出展ポスター

■ザンビア・ブリッジ企画 「ザンビア・ブリッジ~マケニ村に 9500 人の命を守る診療所を建てたい~」はザンビア共和国マケニ村での 診療所建設を支援します。2017 年度に引き続き、全国の祭り、大学祭において、ザンビア風お好み焼きの出店 を 10 回以上行いました。さらには、日本各地での講演、ザンビアで購入した布を加工して制作した手芸品の販 売、ザンビア人留学生とのチャリティーコンサート、アフリカ写真展を開催しました。2017 年 5 月末から一ケ 58


月ほど挑戦したクラウドファンディングでは、157 名の方から 1,683,000 円のご支援をいただきました。寄付 も合わせてこれまでに 320 万円の資金を調達しています。資金を集めるだけでなく、ザンビアの良さを発信す ることにこだわったからこそ、現地の文化の 魅力を日本社会において口コミで広げること に成功しました。また、学術面においても、 普段私たちが行なっている活動の成果と課題 について客観的に分析を行いました。ステー クホルダー分析を用いて、住民の主体性が失 われつつある原因を究明し、対策とともに、 国際保健学会で発表しました。今では「学生 の活動」の規模を超え、ザンビア・ブリッジ 企画から、スタッフは実践的に国際協力につ いて学んでいます。 学生総選挙での発表

3.今後の展望・課題 2017 年度から始まった「ザンビア・ブリッジ企画」を軌道に乗せ、2018 年度は国内での活動の幅を広げる ことができました。他のプロジェクトとも共同したスカイプ勉強会の開催、私たちが普段行なっている国際保健 活動についての講演、学会発表、アフリカ人との交流を通して、アフリカに行くだけが国際保健ではないという こと、国内でも私たちに出来ることは沢山あるということを実感しています。スタッフの多くが、第一線でご活 躍されている先生方のお話をもっとお聞きしたいと熱望しておりますので、2019 年度はオンライン、オフライ ンとともに勉強会の場を拡大し、内容の質を向上させていきます。 文責│産業医科大学 3 年 松尾耀乃

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Healthy Lifestyle Project│SCOPH 1.活動理念 Healthy Lifestyle Project(以下、HLP)は生活習慣病をはじめとする Non-communicable diseases(NCDs: 非感染性疾患)の予防をするために何をすれば良いのかを考え、実践形式でヘルスプロモーションをしていくこ とを目的とするプロジェクトです。HLP が立ち上がった際に掲げられた「すべての人々が身体的、精神的、社会 的に健康に生活できる世界を実現する。 」という理念のもと、明確な使命として「NCDs の予防を広めるために、 学び、実践し、発信する。そして行動を変える。 」を掲げて活動しています。

2.今年度の主な活動 今年度は「多くの人に Healthy Lifestyle を知ってもらい、意識を高め、実践を促す」ことを目標に活動しま した。Healthy Lifestyle を提供する上で、スタッフ内の健康意識を高めるためにオンライン勉強会や、昨年同様 に調理実習を交えた実践形式のイベントを企画、開催しました。また、ぬいぐるみ病院プロジェクトとぬいぐる み総会でコラボ企画を行いました。 健康 DAY 健康 DAY とは、オンラインスタッフ勉強会のことです。HLP スタッフの健康意識を高めること、Healthy Lifestyle を提供することを目的としています。健康 DAY の日は、スタッフに健康的な生活を心掛けて過ごして もらい、夜の勉強会でどんなことを意識して一日を過ごしたのかを報告してもらいます。その後、勉強会の担当 者から Healthy Lifestyle に関する話題を提供してもらいます。 ○飲酒のおはなし 2018 年 7 月 16 日 お酒のメリット・デメリット、酔いのメカニズム、健康的に飲むためにはどうすれば良いのかについて学びま した。 ○ぬいぐるみ総会コラボ報告 2018 年 8 月 30 日 ぬいぐるみ病院プロジェクトが主催のぬいぐるみ総会でコラボした内容の報告会を行いました。 ○現代人に不足しがちなビタミン 2018 年 9 月 30 日 昔と比べた食事の変化の原因から、五大栄養素の中で不足し がちなビタミンに焦点を当て、ビタミンの様々な特徴、欠乏す ることで現れる症状などを学びました。 ○東洋医学から食事を考える 2018 年 10 月 30 日 漢方を学んでいるスタッフから、食事と健康の関りや薬膳料 理、東洋医学からみた薬膳、食べ合わせ・飲み合わせについて 学びました。漢方・薬膳の考え方を分かりやすく学ぶことがで き、普段の食事にどのように薬膳を取り入れることができるか を詳しく教えてもらいました。 健康 DAY「東洋医学から食事を考える」のスライド

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ぬいぐるみ総会コラボ企画 【日時】2018 年 8 月 19 日 【内容】誰もが実践できる健康体操を考える ぬいぐるみ病院プロジェクトが主催のぬいぐるみ総会のコ ンテンツの一つ、コラボ企画に HLP が参加しました。 「いつ もと違う視点でぬいについて見直し普段意識してこなかっ たことについて学ぶ」というぬいぐるみ病院プロジェクトの 目的のもと、生活習慣の一つである運動にフォーカスを当て、 ワークショップを考えました。ぬいぐるみ病院プロジェクト の視点から、こどものスマホによる健康問題が深刻化してい ぬいぐるみ総会で実際に考えた体操

るという問題が上がり、それを体操で解決しようということ で、運動不足解消、血行を良くする、姿勢を良くする、視力

回復の四つの視点から誰もができる体操をグループごとに考え、全体に共有しました。HLP が目指している「全 ての人々」という視点での考えも含まれており、充実したワークショップを行うことができました。 残暑に負けるな!誰もが続けられる健康生活。~食事と運動から考えよう~ 暑さの残る 9 月末にイベントを行うということで、 「消耗した体力の回復」 「誰もが続けられる」ということを キーワードに、運動と食事にフォーカスを当てたイベントを行いました。より多くの人に参加していただきたい という想いで、北海道と東京の二カ所で同じ内容のイベントを開催し、HLP in 北海道では 10 人、HLP in 東京 では 8 人が参加しました。食事のワークショップでは、調理実習で使用する食材の紹介をし、夏バテの効果や食 べ合わせの工夫を学びました。その後、紹介された食材を用いたメニューを考えるワークショップを行い、参加 者全体で共有しました。運動のワークショップでは、正しい歩き方や座り方、勉強や家事をしながらできる体操 を紹介しました。参加者に実際に行ってもらいながら実践形式で運動に関することを学べました。

運動のワークショップ

調理実習

○HLP in 北海道 【日時】2018 年 9 月 29 日 【内容】調理実習、食事・運動に関するワークショップ 【menu】夏野菜カレー、オクラとトマトときゅうりのさっぱり和え、かぼちゃケーキ ○HLP in 東京 【日時】2018 年 9 月 30 日 61


【内容】調理実習、食事・運動に関するワークショップ 【menu】夏野菜カレー、オクラとトマトときゅうりのさっぱり和え、かぼちゃケーキ 減塩で毎日をもっと美味しく。 一日の塩分摂取目標量は男性 8g 未満、女性 7g 未満 と厚生労働省では定められています。しかし、日本人の 一日の平均塩分摂取量は約 10g と言われています。塩 分の取り過ぎは、生活習慣病のリスクが高まる原因の一 つです。病気になる前に減塩を考えることで Healthy Lifestyle を意識してもらいたく、イベントを企画し、 六人が参加しました。減塩に関するワークショップでは、 減塩のメリット、減塩をするコツ、様々な出汁のことを 学びました。実際に一番だし、昆布だし、かつおだしを 取り、飲み比べも行いました。簡単に出汁をとれること や出汁によって味の深みが異なることを学びました。ま た、取った出汁やワークショップで学んだ減塩のコツを

完成した減塩料理

活かした減塩料理(塩分 1.7g)を作りました。 ○HLP in 北海道 【日時】2019 年 2 月 23 日 【内容】調理実習、出汁の飲み比べ、減塩に関するワークショップ 【menu】ゆで豚のからし酢味噌添え、小松菜煮びたし、きのこと里芋のとろり汁 SCOPH 総会 ワークショップ 【日時】2018 年 12 月 16 日 【内容】風疹、喫煙、離乳食 Prevention for Better Health のテーマのもと、妊婦 にフォーカスを当てた Healthy Lifestyle を考えるワー クショップを企画しました。妊婦は健康な状態ではあり ますが、免疫力が低下しており、普段より一層健康に気 を付けて生活しています。また、離乳食から自分たちの 食を見直してみるということを目的としたワークショ ップも行いました。風疹に関するワークショップでは、 風疹の予防策を考えてもらい、短時間でポスターを作成 してもらいました。喫煙に関するワークショップでは、 たばこのことや分煙の基礎知識を学び、飲食店の経営者

離乳食ワークショップ

として妊婦にたばこの煙を吸わせないようにするための工夫について話し合いました。また、離乳食のワークシ ョップでは、離乳食の基本的な知識を学び、実際に離乳食を食べ、自分たちでメニューを考えました。これらの ワークショップを通して、自分たちの Healthy Lifestyle を考えることができました。

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3.今後の展望・課題 今までの活動では、Healthy Lifestyle に関する情報の提供は一部にとどまり、私たちの目標である、「すべて の人々」に提供できていないのが現状です。この原因としては、開催されたイベントが大都市に集中し、多くの 地域で広められていないことが挙げられます。今年度、東京と北海道で同じ内容のイベントを行ったように、イ ベント内容を統一し、開催場所を増やすことで、より多くの人に HLP のイベントに参加してもらうことができ、 Healthy Lifestyle を提供することができると考えます。また、幅広い世代にとって大切で身近なところからでき る健康についての話題をどのように提供していくかも課題の一つです。参加者の年齢の多様化を図るために、よ り明確な目標を持ってイベントを企画し、運営していきたいと考えています。 文責│北海道大学 2 年 小川夏佳

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ぬいぐるみ病院プロジェクト | SCOPH 1.活動理念 ぬいぐるみ病院は、 「子供たちがより健康になれるように広く働きかけ、ぬいぐるみ病院に参加した子どもた ちが将来にわたって周囲も巻き込んで健康に近づけることを目指す」をビジョンとし、活動を行っています。

2.今年度の主な活動 ぬいぐるみ総会やぬいぐるみーてぃんぐなどのイベントを通して、ぬいぐるみ病院の活動を広げるとともに、 実施方法や子供へのアプローチ方法を学び、共有しました。 また各大学において、医療者への恐怖心を軽減し、医療に興味を持ってもらうための「ぬいぐるみ診察」と正 しい健康知識を伝え、子供たちの生活に還元出来るようにする「保健教育」を行いました。 2018 年 11 月現在、日本でぬいぐるみ病院の活動を行っている大学は以下の通りです。

◯第 12 回 ぬいぐるみ総会 年に一度、全国のぬいぐるみ病院活動を行う仲間 (通称ぬいぐらー) が集まるイベントです。今年度はイベン トに参加していただいた皆さんにぬいぐるみ病院に関して新しい発見をして欲しいという思いから、「覗いてみ よう!まだ気づいていない、ぬいの世界」をテーマとして東京の国立オリンピック記念青少年総合センターにて 2 泊 3 日の日程で開催しました。各大学でぬいぐるみ病院の活動を行なっている人だけでなく、新しく大学でぬ いぐるみ病院を立ち上げようと考えている学生、ぬいぐるみ病院の活動に興味のある一般の方を含め 40 名の方 に参加していただきました。下記にプログラムの内容について記載します。

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・コラボレーション企画 今年度は IFMSA-Japan の同じ SCOPH (公衆衛生に関する委員会)に所属する HLP(健康的な生活と促進 を学ぶプロジェクト)とのコラボレーション企画を実施しました。今回は誰もが実践できる健康体操を考えるワ ークショップを行い、現在社会問題になっている「運動不足」「スマートフォンによる健康問題」へのアプロー チを行いました。 ・活動共有 (シェアぬい) 大学によって保健教育の内容や診察でのこだわり、勉強会の内容などに様々な工夫があるため、活動内容のプ レゼンテーションや、実施に使うグッズや台本の展示を通して共有しました。

コラボレーション企画

活動共有

・保育園実施 昨年度に引き続き今年度も、3 つの保育園(かっぱの家保育所、鳩の森保育園、向原保育園)にて保育園実施 を行いました。ぬいぐるみ診察や、2 日目に作成し練習した保健教育(手洗いうがいについて)を通して、3 日 間で学んだノウハウを実践しました。 ◯ぬい LAB 2018 年 11 月より、“ぬい LAB”と称して、オンラインでの勉強会を企画しました。今年度は 3 回行われまし たが、細かい内容については、以下に掲載します。各回を通して、参加者自身のスキルアップや、新たな考え・ 知識を共有しました。 第 1 回: 「子どもたちの成長や病気…知ってる?」 子供達の発達段階や罹患しやすい疾患に関してレクチャー形式で勉強会を行いました。

第 2 回: 「保健教育~見て、聞いて、実感で!~」 活動の中で行う保健教育に関して、短い時間の中でいかに効率よく子供達へメッセージを伝えるためにはどう すれば良いか、ワークショップを実施しました。

第 3 回: 「プレゼンの方法」 参加者の自己紹介や自身の趣味などを例として、他人に印象付けて説明する方法についてワークショップを行 いました。 65


◯第 5 回 ぬいぐるみーてぃんぐ ぬいぐるみ総会と同様に、全国のぬいぐらーが集まるイベントです。今年度のぬいぐるみーてぃんぐは「あな たの『ぬい』のその先へ」をテーマとして、札幌医科大学で開催しました。ぬいぐるみ総会と同様に、18 名の ぬいぐらーが参加しました。ぬいぐるみ総会と同様に活動共有他、下記のようなプログラムを行いましたので、 内容について記載します。 ・ 「リクエスト企画」プログラム このプログラムでは、「ローカルで行われているぬいぐるみ病院活動を支えるプロジェクトとして何かできる ことはないか」という視点から、全国のぬいぐるみ病院にフォーム形式でアンケートを実施し、多く寄せられた 問題点に関してワークショップ形式で考え、解決策を模索しました。 ・ 「ぬいぐらー、世界を知る!」プログラム このプログラムでは、ワークショップで世界の子供を取り巻く宗教、衛生環境や医療環境を調べ共有すること で、子供達が置かれている現状を把握し、私たちの活動のアプローチの仕方を検討しました。

3.今後の展望・課題 現在ぬいぐるみ病院を実施している大学は 41 大学となり、今後もさらに増えていくことが予想されます。各 大学で特色のある活動が活発に行われており、その強みを活かす一方で、大学間での活動内容・アイディアの共 有、プロジェクト全体における理念・目的の共有、活動の質の向上が求められています。ぬいぐるみ病院プロジ ェクトとして、イベントの運営や LINE や Skype などを用いたミーティングなどでの活動共有や勉強会の実施 の継続を行うことで、各大学同士が連携し、お互いの活動内容を知り、活動の質を向上させることができる環境 づくりを実現していきます。また、ぬいぐるみ病院の活動における活動の評価についても、長期的な視野で調査 を行い、評価をしていきます。 文責│大分大学 3 年 楠本諭史

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7.SCORP│人権と平和に関する委員会 1.活動理念 「人権と平和に関する問題に取り組むことを通して 多様な背景を持つ人々の苦しみに真摯に向き合う医療者となることを目指し 人権と平和を守るべく全国レベル・世界レベルで活躍する医療者を輩出し 人権侵害のない平和な世界を目指すこと」 2018 年度の IFMSA-Japan SCORP は、これを活動理念として掲げました。IFMSA-Japan SCORP が発展し つつある今、改めて自分たちの活動の目的、社会的意義を明確にすることで、スタッフ一人一人が高い意欲を持 って活動できるようにすると同時に、IFMSA-Japan SCORP の社会的インパクトの拡大に努めました。

2.今年度の主な活動 2018 年度 SCORP では以下の 4 つを目標として掲げ、活動しました。 ①医療系学生が人権と平和について幅広く学び、現場に赴き当事者と出会う機会の提供 ②全国レベルで活躍する「行動力」を持った将来の人材育成 ③世界レベルで活躍する「マインド」を持った将来の人材育成 ④人権侵害のない平和な世界を目指して「声を上げ、行動を起こす」体制の構築

①医療系学生が人権と平和について幅広く学び、現場に赴き当事者と出会う機会の提供 SCORP で、様々な社会問題における当事者やその苦しみに触れることは、将来、医療現場で出会う患者さん の多様な背景や人生に思いをはせ、温かい心遣いができる力をつける機会であると私たちは捉えています。その 力をつけるためには、文献等でそれらの問題について学ぶだけでなく、様々な経験をされた「人」と現場で出会 いお話を伺うことが重要だと考えています。多様な背景を持つ人々についての「学び」と「出会い」を得るため、 2018 年度 SCORP は以下のイベントを開催しました。またこれらの活動を継続するため、来年度より新たな公 式プロジェクトを 1 つ発足させる運びとなりました。 ◼

HEARD ツアー(精神障がい者とその家族の方々との交流イベント) 2018 年 5 月 4-6 日 精神障がい当事者による差別是正活動を行う「仙台スピーカ

ーズビュロー」様、精神障がい者の家族会「NPO 法人みどり会」 様から当事者の方々にお越し頂き、交流会を開催しました。お 話を伺う中で、地域の精神障がい者が医療や行政に繋がってお らず、受けられるはずの支援の存在が当事者に認知されていな いこと、医療と行政の連携が不十分であることなど、今の日本 の問題点について学ぶことができました。 今後医療や福祉に関わっていく私たちには、当事者やその家 族の方からお話を伺い正しい知識を身につけると同時に、周囲 を巻き込んで地域で精神障がい者を支えていく姿勢が求められ

当事者の方々との交流会の様子

ていることを改めて認識しました。 ◼

ぽよぴんアート 2018(ダウン症候群の子どもたちとの交流アートイベント) 2018 年 9 月 23 日 ダウン症候群の子どもの親の会である「NPO 法人アクセプションズ」様との共催で、ダウン症候群の子ども 69


たちとのアート交流イベントを行いました。スタッフ、保護者含め約 60 名が参加しました。東京都千代田区の 小学校低学年の児童とダウン症の方(年齢制限なし)の混合チームを作り、協力して絵画作品(3m×3m)を作 りあげました。ファシリテーターとしてアーティストの中津川浩章氏をお呼びしました。 参加した子どもたちからは「差別は良くないと思った」「将来政治家になって障がいのある子どもと一緒に学 校で勉強できるようにしたい」などの声を頂きました。固定観念に捉われない幼いうちにダウン症の方たちと触 れあったことで、参加した小学校の子どもたちが障がい者に対する偏見や差別意識を持ちにくくなることが期待 されます。また、普段あまり発散の場がないダウン症候群の方々や親御さんにとっては、アートを通じて当事者 同士が交流する機会となりました。医療系学生である弊団体スタッフにとっても、障がい者やその家族と触れ合 い、将来医療現場で必ず出会う障がい者についての適切な知識と理解を得られる貴重な機会となりました。

アート作品作成

集合写真

新 規 公 式 プ ロ ジ ェ ク ト 「 POYOPIN ( Project for Overcoming Your and Our Prejudice and

INhospitality against challenged people)/障がい者に対する偏見・差別・冷遇を無くすプロジェク ト」設立 「HEARD ツアー」 「ぽよぴんアート 2018」を開催した 2 つの企画チームを合併させる形で、IFMSA-Japan SCORP 新規公式プロジェクト 「POYOPIN (Project for Overcoming Your and Our Prejudice and INhospitality against challenged people)/障がい者に対する偏見・差別・冷遇を無くすプロジェクト」の設立を申請し、11 月の IFMSA-Japan NGA 総会本会議にて承認されました。障がい者の方々との交流や、偏見・差別是正のため の啓発活動を、2019 年度以降は公式プロジェクトの活動として継続していきます。

②全国レベルで活躍する「行動力」を持った将来の人材育成 将来「日本社会を変えたい、良くしたい」と思った時、知識や経験だけでなく「行動力」が必要となります。 「行動力」は、企画を具体的な行動に落とし込む経験を積むことでしか身につけられず、これは社会人になる前 の学生時代にやるべきことだと私たちは考えています。2018 年度も『やりたい』実行チャレンジ(※)により、 このような「行動力」を持つ人材の育成に尽力しました。(※スタッフ一人一人の『やりたい』企画を、上級生 スタッフがサポートしながら実行に移していく SCORP-Japan 内トレーニングプログラム)。 2018 年度最も活発に活動していた『やりたい』実行チャレンジ企画の 1 つ「SPARKLE(Spreading Actions for Refugees and Keep Learning) 」をご紹介します。 SPARKLE(Spreading Actions for Refugees and Keep Learning)

「日本人の難民に対する無関心をなくす」をミッションとし、具体的には普段難民という言葉に触れる機会が 少ない人が難民について興味を持ち考えるきっかけとなるイベントを作ることを目標とする企画です。2018 年 70


度開催したイベントをご紹介します。 ◆

オフライン学習会 2018 年 8 月 7 日

【場所】東京女子医科大学 河田町キャンパス 医学部中央校舎 【対象】難民問題に関心がある人 【内容】難民に関する啓発を行う上で必要な知識を得るための勉 強会を行いました。青年海外協力隊員としてシリアで活動された 経験を持つ中野貴行様にご講演頂いたり、難民問題について活動 を行なっている学生団体の J-FUN Youth 代表の桐生愛様にお越 しいただきお話を伺ったりしました。 内戦前のシリアについて学び「まさか自分が」と考えていた人

集合写真

々が難民になってしまったことを知りました。現在難民発生国ではない日本でも他人事としてはいけないことな ので、できることを模索していきたいと再認識しました。また、どうしたら社会により効果的に啓発できるのか について、大変建設的な議論ができました。 ◆

『映画 de ディスカッション in English 』~African Refugee~ 2018 年 10 月 15 日

【場所】オンライン(Skype) 【対象】難民問題やアフリカに興味がある人、英語でのディスカッションをしたい人 【内容】アフリカの難民を題材にした映画「グッド・ライ」を教材として、SCORP の International Team、 SCOPH(公衆衛生に関する委員会)の AVP( Africa Village Project)、SCOPE/SCORE(交換留学に関する委員会) の ICOT(Incoming Care and Outgoing Training)との合同 Skype 勉強会を開催しました。 ◆

はじめてのなんみん 2019 年 3 月 2-3 日 【場所】2 日:北海道大学医学部講堂 3 日:リフレサッポロ 【対象】難民について普段触れる機会がない人 【内容】日本で生活している多くの人が、日頃、難民について考える機会はと ても少ないです。そこで、このイベントを通じて参加者の方が難民について考 える「きっかけ」を得られることを目指しました。具体的には、遊びや食とい った文化体験を通じ、難民の出身国について身近に感じるというコンテンツ、 元青年海外協力隊の鈴木雄太先生とパレスチナで医療活動を行っている猫塚 義夫先生のご講演を行いま

した。加えて、一日目の最後にはその日の活動で感じたことや そこから発信したいと考えるメッセージを、参加者全員がホワ イトボードに記して動画を撮影しました。この動画は、二日目 の JICA 北海道主催の「アフリカフェスティバル」でブース出 展をした際に上映しました。このブース出展では、一日目には 参加者だった方が「発信する側」になり来場者の方とお話しま した。

ブース出展

③世界レベルで活躍する「マインド」を持った将来の人材育成 2018 年度は、SCORP-Japan International Team(※)を強化し、世界中で起きているあらゆる問題につい 71


て見識を深め、自分の意見を持ち、海外の方々ともディスカッションできる「マインド」を持つ人材の育成を目 指し、努力してきました。 (※ 率先して海外の SCORP との連携を取り、海外の人権・平和問題に取り組む場 を設ける有志のスタッフによる Team) 2018 年度の International Team の主な活動をご紹介します。 チェコで行われた SCORP Camp への日本人スタッフ派遣 2018 年 8 月 27 日 - 9 月 2 日

SCORP Camp は世界の SCORP 本部によるトレーニ ング合宿です。今年度初めて日本人スタッフを派遣する ことができました。 参加したのは依田恵(北海道大学 2 年)と村上綾(熊 本大学 2 年)の 2 名です。依田は CHR(Children’s H ealth & Rights) 、村上は ITDM(International Train ing in Disaster Medicine)に参加し、子どもの人権や 災害医療について SCORP 本部のトレーニングを受けま した。帰国後 2 人は東京での報告会と Skype 勉強会を 開催し、学んできたことを日本のメンバーに還元してく れました。

集合写真:参加した依田と村上(2 列目左から 6 番目、7 番目)

第 1 回 SCORP-Japan Camp(SCORP-Japan 夏のトレーニング合宿) 2018 年 8 月 18-19 日

「人権と平和を守るべく、全国レベル・世界レベルで活躍 する将来の人材育成」を目標とした夏のトレーニング合宿 「SCORP-Japan Camp」を今年度初めて開催しました。 「ヘイトスピーチ」「メキシコ移民問題」を扱ったトレー ニングや、核軍縮会議体験、IFMSA 世界総会体験ワークシ ョップなどを通して、国際問題を扱う上で避けて通れないも のの日本では口にすることすらタブー視される政治や宗教 の問題にも正面から向き合い「思考停止せず自分の意見を持 ち発信する力」を磨くことができました。 トレーニング

韓国 SCORP との合同ウェビナー(Skype 勉強会)開催 2018 年 11 月 13 日

①韓国と日本の人工妊娠中絶の現状・女性の権利、②北朝鮮に関する人権問題、の 2 つのテーマについて、韓 国の SCORP と合同でウェビナー(Skype 勉強会)を開催しました。 ①韓国と日本の人工妊娠中絶の現状・女性の権利 韓国では特別な理由がない限り人工妊娠中絶が違法であり、合法的に病院で中絶手術が受けられないため多く の女性が隠れて危険な中絶を行い、命を落としています。一方日本では旧優生保護法にルーツを持つ母体保護法 により中絶が合法ですが、中絶件数が多く近年は NIPT により染色体異常が判明した胎児のほとんどが中絶され ていることが議論を呼んでいます。また日本と韓国は、世界的に見てもジェンダー不平等が顕著で、女性差別が 根強く残る国です。 72


今回のウェビナーでは韓国と日本の人工妊娠中絶の法 律、ジェンダー不平等の実態について学び合い、両国の女 性の人権を守るために何をすべきかディスカッションを 行いました。

韓国の女性人権運動の説明スライド

②北朝鮮に関する人権問題 韓国の SCORP には"MedTHINK" (Medical students Talking about Human rights In North Korea) という、 北朝鮮の人々の人権について扱うプロジェクトがあり ます。そこで普段学んでいること、具体的には北朝鮮の 市民の困窮の実態や健康状態、韓国政府が北朝鮮に対し 行なっている人道支援などについて、韓国の SCORP ス タッフにレクチャーしてもらいました。一方、拉致被害 日本の拉致被害者啓発活動の説明スライド

を受けている国である日本の SCORP スタッフからは、

日本政府の北朝鮮に対する政策や、拉致被害者についての啓発活動についてレクチャーを行いました。その後、 両国の北朝鮮に関する政策についてディスカッションを行いました。日本人参加者にとっては、政治が関係して いる人権問題を前にした時も思考停止せずに自分の意見を持つ力や、たとえ英語が苦手でも意思疎通の努力をし ながら自分の意見を主張する力を磨く良い機会となりました。 ◼

世界の SCORP 本部による世界人権デーキャンペ ーンへの参加 2018 年 12 月 10 日 12 月 10 日は「世界人権デー」です。2018 年度は

世界の SCORP 本部で「世界各地の医学生が『人権と は何か』母国語で説明している動画を配信する」とい うキャンペーンが行われ、日本からは 2 名のスタッフ が動画を提供しました。また Asia Pacific SCORP チー ムでも「アジア各国の SCORP が『人権とは何か』を 母国語で説明している写真を SNS で配信する」という キャンペーンが行われ、日本からは英訳を添えて右の 写真を提供しました。配信された動画や写真は下記の Facebook ページからご覧頂けます。

Asia Pacific SCORP チームに提供した写真

世界の SCORP 本部 Facebook ページ:https://www.facebook.com/groups/IFMSASCORP/ Asia Pacific SCORP Facebook ページ:https://www.facebook.com/groups/1736298149933088/

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赤十字国際委員会(ICRC)駐日事務所との交流

赤十字国際委員会(以下、ICRC)と IFMSA は、正式に MoU(Memorandum of Understanding)を結んでいる提 携団体です。ICRC 駐日事務所の職員の方から「日本でも 一緒に活動したい」とご提案頂き、昨年度より ICRC 駐日 事務所と IFMSA-Japan SCORP の交流が続いております。 今年度 8 月、4 年ぶりに日本開催された ACTION Summer Camp では、ICRC 駐日代表のリン・シュレーダー氏より、 Healthcare in Danger(紛争下の医療者や医療機関に対す る武力行使問題)についてご講演頂きました。 ACTION Summer Camp でのご講演

また、3 月 5 日にも東京で、駐日事務所職員の冨田麻美

子氏にご講演頂きました。将来 ICRC のような国際機関での就職を検討しているスタッフにとって、キャリアを 考える有意義な機会となりました。

④人権侵害のない平和な世界を目指して「声を上げ、行動を起こす」体制の構築 SCORP が社会に目を向けてニーズを見つけ「医療系学生の強み」を活かした社会貢献活動を企画・実行する 体制を築くため、2018 年度は以下の取り組みを行いました。 「SCORP 2018 社会貢献 Topic」の制定

9 月から 10 月にかけて SCORP スタッフに「日本社会に目を向けた時、SCORP として社会貢献を行うべき Topic は何だと思うか」と問いかけ、アイデアを募集しました。SCORP の運営チームで選考を行い、2018 年度 は①SDGs Goal 5『ジェンダー平等』 、②てんかん、③終末期医療、の 3 つが「SCORP 2018 社会貢献 Topic」 に選ばれました。これらの Topic について後述の Go SCORP-Japan にて社会貢献活動を実施するために、11 月 から 2 月にかけて、Topic の知識についての Skype 勉強会やイベントの準備を行ないました。 第 1 回 Go SCORP-Japan(SCORP-Japan 春のボランティア合宿) 2019 年 3 月 6-8 日

上記の社会貢献 Topic ごとの班に分かれて、それぞれ社会貢献活動を実施しました。 ①SDGs Goal 5 『ジェンダー平等』 物議を醸した医学部不正入試問題を含め、日本のジェン ダー不平等や女性差別に関する自分たちの意見をプラカー ドにし、白衣を着て国際女性デー記念マーチ「ウィメンズ マーチ東京 2019」に参加しました。実際に医学部受験を 経験した医学生含め、医学部入試問題の背景にある医療現 場の過酷な労働環境に近い将来当事者として向き合わざる を得ない私たち医療系学生だからこそ言えることを、社会 に発信できました。 ウィメンズマーチ東京 2019 にて

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②てんかん てんかんについての正しい知識の啓発ポスターを作成 しました。このポスターは駒場東邦中学・高等学校の掲 示 板 と 保 健 室 に 掲 載 し て い た だ き 、 SCORP-Japan Facebook ページでも配信しております。ポスター作成 前に、日本てんかん協会様のご協力のもと、患者さんと の交流会を行いました。てんかんと診断されたときのお 気持ち、医療者の対応、普段の生活で気をつけているこ となど、貴重なお話を伺えました。ポスターの原稿に関 してもご指摘をいただき、ポスターに患者さんの声を 駒場東邦中高に掲載頂いたポスター

反映させることができました。

③終末期医療 まずメンバー内で終末期医療の基本的知識の勉強会を行い ました。その後、 (A)IFMSA 内部での終末期医療の勉強会、 (B)外部(高校生・予備校生)対象のワークショップ形式 イベントの実施 の二つの企画書の策定を行いました。また NTT 東日本関東病院にて緩和ケア病棟に勤務する医療職の 方、及びボランティアの方と質問を中心とした懇談を行い、 緩和ケア病棟を見学しました。終末期医療の現場で働く方か ら生の声を伺う中で、終末期医療に携わるために必要なスキ ルややりがいについて学ぶことができました。 NTT 東日本関東病院にて

3.今後の展望・課題 今年度はチェコで行われた SCORP Camp への初の日本人スタッフ派遣、韓国との合同ウェビナー開催、世界 各国 SCORP との共同キャンペーン等、国際色豊かな活動を大きく発展させ、世界の SCORP との繋がりを強化 することができました。また、第 1 回 Go SCORP-Japan(春のボランティアイベント)開催により、SCORP が 「日本社会のニーズ」に基づき「医療系学生としての強み」を活かした社会貢献活動を行うための体制を構築す ることができました。一方、地域の活動との繋がりに関しては、各地域のニーズに基づき今後さらに改善してい く必要があります。今年度築いた基盤が来年度の SCORP のさらなる発展に繋がり、SCORP に関わった皆様の 次の一年がより一層豊かになりますことを心より願っております。 文責│東京女子医科大学 3 年 大橋文香

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4.イベント一覧 10 月

2018 年

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15 アフリカ難民についての Skype WS

5月 4-6

震災孤児についての Skype WS

HEARD ツアー

宮城県

19 ACTION 南海トラフ地震 WS

愛知県

26 HiNaP 福島第一原発事故 WS

宮城県

29 SCORP Camp 報告 Skype WS

11 月 13 韓国との合同ウェビナー(Skype) 19 秋季 LAMP 『2025 年問題』

6月 9

人権侵害についての WS

東京都

20 世界難民デー Skype WS 23 やりたい実行チャレンジ WS

島根県

21 HiNaP 西田千沙様 Skype 講演会

12 月 8

ACTION「より良い復興」

東京都

10 世界人権デーキャンペーン参加

7月 7

東京都

HiNaP 国際保健医療学会発表

東京都

8,17,23 夏期オンライン LAMP(Skype WS) 22 ACTION 田中敦敏様 Skype 講演会

20 「人権とは何か」Skype WS 25 「平和とは何か」Skype WS 28-30 LARF 冬の貧困ツアー

東京都

2019 年

8月 3-10 世界総会 SCORP Session

カナダ

HiNaP Activities Fair 出展

1月

4-5

LARF 夏の貧困ツアー

東京都

7

「ジェンダー平等」Skype WS

7

SPARKLE 難民学習会

東京都

17 「てんかん」Skype WS

11-17 ACTION Summer Camp

東京都

26-27 LARF 児童養護施設ツアー

18-19 SCORP-Japan Camp

東京都

29 「終末期医療」Skype WS

27-31 SCORP Camp

チェコ

京都府・大阪府

2月 9月

23 ICRC についての Skype WS

1-2 SCORP Camp

チェコ

13

LARF 児童養護施設 Skype 勉強会

3月

20

SPARKLE オフライン学習会報告 Skype

2-3 SPARKLE「はじめてのなんみん」 北海道

23

ぽよぴんアート 2018

5

28

世界総会報告 Skype WS

東京都

ICRC 駐日事務所職員の方のご講演 東京都

6-8 Go SCORP-Japan

東京都

5,11,14,15 春期オンライン LAMP(Skype WS) 26-28 ACTION×HiNaP 原発視察ツアー 福島県

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ACTION Project(Asian Collaborative Training on Infectious disease, Outbreak, Natural disaster, and refugee management Project)│SCORP 1.活動理念 ACTION Project はアジア太平洋地域において災害時にイニシアティブを発揮できる医療者を育成することを ビジョンとしています。そしてアジア太平洋地域における災害の危機管理の際に必要な技術や知識を医療系学生 に提供することをミッションとしています。

2.今年度の主な活動 Summer Camp2018 in TOKYO 【開催期間】2018 年 8 月 11-17 日 【場所】東京都渋谷区

国立オリンピック記念青少年

総合センター 【対象】災害に関心のある人、海外の学生との学びを 経験したい人 【テーマ】Build Back Better(より良い復興) 【内容】 今年度の Summer Camp は Build Back Better (より良い復興)をテーマに 4 年ぶりに日本で開催さ れました。日本、バングラデシュ、インド、インドネ シア、中国、パキスタン、台湾、マレーシア、フィリ ピン、韓国の計 10 の国と地域から、130 人を超える医 療系学生が参加しました。 1 週間の活動の中で、ワークショップや講演を通して大災害に見舞われた日本だからこそ伝えたいことをアジ アの医療系学生に発信しました。また、観光やパーティーを通して海外の学生との交流を楽しみました。

ワークショップ

フィールドワーク

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Summer Camp 前 SCORPeer 【開催期間】2018 年 5 月 28 日から 7 月 2 日にかけて全四回 【場所】専用の Skype グループ 【対象】災害に関心のある人、Summer Camp2018 に興味がある人や参加予定の人 【内容】Summer Camp2018 に向けて、Summer Camp がどのようなものであるかを説明して 1 人でも多く の人に参加する意欲を持ってもらいました。また、全四回にかけてワークショップを行うことで、災害に関する あらゆる知識を学ぶと同時に自分の意見を相手に伝えるトレーニングも行いました。 目的 1. 1 人でも多くの人に Summer Camp2018 に興味を持ってもらい、参加するきっかけを与える。 2. Summer Camp2018 のテーマである Build Back Better の知識を身につける。 3. Build Back Better に関する自分の意見を持ち、伝えられる発信力を身につける。 達成目標 自分の国の被災地の復興について理解を示し、思いを共有するためのモチベーションや自身を身につけ積極的に 考えを主張できるようになる。 ワークショップ内容 2018 年 5 月 28 日 Summer Camp 紹介、医学英語のワークショップ 2018 年 6 月 15 日

Build Back Better に関するワークショップ

2018 年 6 月 25 日 災害時の医療者の出動体制に関するワークショップ 2018 年 7 月 2 日

災害時の避難経路、避難訓練に関するワークショップ

田中惇敏様 Skype 講演イベント 【開催日時】2018 年 7 月 22 日 21:00 【場所】専用の Skype グループ 【対象】日本の災害に関心のある人 【内容】近年、過去に日本で起きた災害に関するメディアの報道は減少し、被災地のことは人々の記憶から風化 してきています。災害から何年もたった今被災地ではどのような問題があるのか、東日本大震災の被災地でボラ ンティア活動をした方々から話を聞いて学びました。 また、このイベントでは 2018 年の夏に東京で開催された ACTION Summer Camp2018 において、日本で 起こった災害とそこから何を教訓に学んだのかを海外の学生に伝えるための勉強もしました。 目的 1.自分たちが住む日本の災害について学び、1 人でも多くの学生に災害医療に興味を持ってもらう。 2.過去の経験から、今後どのような問題が起こりうるのか、どんな対策ができるのかを考える。 3.Summer Camp で海外の学生に日本の災害について発信するための知識を身につける。 講演内容 東日本大震災の被災地でのボランティア活動をきっかけに NPO 法人 Cloud JAPAN を立ち上げ、被災地住民と観 78


光をつなぐ活動をしている田中惇敏様から以下の話をお聞きしました。 ・田中惇敏様が普段どのような活動をされているのか。 ・東日本大震災直後の病院の様子について。 ・被災地の現状について。 ・被災地住民の望んでいることは何か。 ACTION December Meeting ~Re:BBB~ 【開催日時】2018 年 12 月 8 日 【場所】東京女子医科大学 【対象】災害に関心のある人 【内容】夏に東京で行われた Summer Camp2018 で学んだ災害に関する知識を日本でも発信していきたいとい う思いから、Summer Camp2018 で取り扱ったコンテンツを自分たちなりにまとめ、知識を深め合いました。 実際に Summer Camp に参加した学生の中で問題点として挙がった英語力を鍛えるために、英語を用いて考え を伝えるトレーニングを組み込みました。また、2018 年 8 月にチェコで行われた SCORP 最大の Training 合宿 である SCORP CAMP に参加した学生からの発表を組み込み、世界の SCORP の仲間がどのような活動をしてい るのかを知るきっかけを得ました。 目的 1. 災害が身近になりつつある今実際に災害が起こった時に医療者として何ができるのか考える。 2. Summer Camp2018 で学んだ内容を日本の学生に伝える。 3. 災害に対する意識を高める。 ワークショップ内容 ・Summer Camp2018 報告 ・英語を用いた避難所についてのワークショップ ・災害パンフレットを作るワークショップ ・SCORP CAMP 報告およびワークショップ

集合写真

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3.今後の展望・課題 今年度弊プロジェクトは、自分たちの身近な災害に目を向けそこから教訓を得ることを大切にしてきました。 近年災害が多く発生し災害がより身近になる一方で、過去に被害を受けた被災地はメディアで取り上げられる 機会は減少し、人々の記憶からは風化されつつあります。日々災害について学んでいる私達でも実際の被災地の 様子についてはあまり詳しく知りませんでした。今年度はこの状況を改善すべく、被災地の現状を知り、住民た ちの声を聞くことでこれから起こるであろう災害への対策に役立てていくことに重きを置いて活動しました。 ACTION には Summer Camp のように海外の学生と交流する機会があります。しかしそのような機会があり ながら、実際の現場に向き合うことなくそれに臨むのはあまりにもったいないことです。 今後も周囲に目を向けそこから何を得るのかを考える力、そしてそれを周りに伝える発信力を身につけていく 所存です。 文責│藤田医科大学 3 年 田中はる香

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Hiroshima Nagasaki Peace Project│SCORP 1.活動理念 Hiroshima Nagasaki Peace Project(以下、HiNaP)では、被爆地広島・長崎のみならず唯一本国にて地上 戦の行われた沖縄、また現在進行形で抱えている核問題として原発について学ぶため福島にも実際に足を運び、 医療系学生ならではの観点も交えつつ平和や非核について学ぶスタディーツアーを開催しています。例年密度の 濃い宿泊型のツアーを企画し、参加者同士で平和や非核についての考えを共有し深めています。また平素よりオ ンラインの勉強会を開いており、平和や非核について幅広い観点から学んでいます。これらの活動を通し、医療 者の立場から世界平和に貢献できる人材を育成することが弊プロジェクトの目標です。

2.今年度の主な活動 1.国際保健医療学会での発表 今年度は国際保健医療学会という公式の学術集会の場で活動報告をさせていた だきました。実際に世界を舞台に活躍されている先生方からも多くのフィードバ ックを受け、次月に控えていた世界総会での発表内容の検討に大きく役立てるこ とができました。また、こうした学術集会の場に出展することで、自分たちの活 動を客観的に振り返ることができ、有意義な自己研鑽の機会となりました。具体 的な活動の効果や、多国間での平和学習に対する意識調査などを踏まえ、よりデ ータベースの発表ができるようになることを目指し、今後もこのような公の場で の発表に挑戦していきたいと考えています。 学会でのポスターセッション

2.世界総会 Activities Fair の出展 IFMSA-Japan 内部のプロジェクトとしては初めて単独で自身のプロジェクトを IFMSA 本部の Activity Database に登録し、世界総会(General Assembly 2018 in Montreal)での Activities Fair への出展権を得る ことができました。今までの活動を英語の模造紙にまとめ、実際の写真や原爆瓦、折り鶴も見せながら英語で活 動内容を発表しました。このようなその国の歴史に根差した特異的な活動は珍しく、各国から大きな反響を得ま した。結果として同じく第二次世界大戦の複雑なバックグラウンドを持つドイツとの意見交換が成立したり、世 界総会におけるワークショップでのプレゼンを依頼されたりと、IFMSA 本部内での認知度が大きく上がり、平 和・核問題を国際的なレベルで話し合える大きなきっかけを得ることができました。このような世界に対する発 信力の強化という面で、今年度の私達の挑戦が IFMSA 本部との交流の先駆けとして示せていたらと願っており ます。

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世界総会 Activities Fair の様子

(原爆瓦を説明する様子 / 会場全景 / ドイツ IFMSA とのコラボ / 東京五輪限定版 Peace

Orizuru の展示)

3.Nagasaki Youth Delegation OG 西田さんとのオンライン勉強会 RECNA(長崎大学核兵器廃絶センター)にてナガサキユース代表団、核不拡散条約再検討委員最年少役員と して活躍されてきた長崎大学医学部医学科 6 年(当時)西田千紗様と Skype にて会談し、国際的な場を舞台に しての活動経験を同じ医学生という立場から詳しくお聞きしました。核や平和という繊細な問題に対して医療系 学生がどのように啓発活動を行えるのか、メディア、社会、そして世界に訴えかけていくことができるのか実体 験に基づいた具体的なアドバイスをお聞きし、参加者一同多くの刺激を受けました。まずは自分達が自国の現状 をよく学び、よく考え、自分なりの言葉で世界に訴えかける勇気と誠実さが大きな影響を与え得るのだというこ とに気付かされました。 4.原子力発電所に関する福島でのスタディーツアー 今年度は SCORP 内の合同企画として、HiNaP 主導 のもと ACTION(SCORP の災害医療次世代リーダー 育成プロジェクト)と共同し、福島でのスタディーツ アーを実現させていただくに至りました。震災後 8 年 がたった今、平和と核に関するプロジェクト HiNaP、 および災害医療に関するプロジェクト ACTION とし て、いま福島での学びが必要であると考えたのは以下 の理由によるものです。「発電、医療などに使われる 核の平和利用の観点から核の実態を知りたい」「核の 平和利用と人権の関わり(健康な生活を送る権利、風 評被害、いじめ問題等)を知りたい」 「医学生の視点

『はっぴーあいらんど』の皆様との集合写真

から放射能が人体におよぼす影響を学びたい」 「報道されなくなってからの復興の様子を実際に知りたい」 「震災 から 8 年経った今、現地ではどういう苦しみがあり、どういう支援の必要があるのか」 「風化させないために、 我々医療系学生としてどう考え、行動していくべきなのか」 。Post・Post 3.11 と称し、私達は今回の学びのテ ーマとして“震災から 8 年、被災地で学ぶ核の平和利用の現実と課題~私達医療系学生に託されるものはなにか ~”を掲げ、企画を行いました。 初日は「はっぴーあいらんど☆ネットワーク」の皆様と対談、ワークショップを行いました。はっぴーあいら んど様は東日本大震災による東京電力福島第一原発事故後、個々に活動していた仲間で集まり 2011 年 5 月に NPO として立ち上げられた団体です。福島に暮らす人々とともに、福島を正面から向き合い様々な問題を共有 82


しながら今を見つめ未来を考える活動をしていらっし ゃいます。医師による健康相談会、演劇プロジェクトや、 お子さんを持つ母親たちが自主的に放射能についての 啓発活動を行う「ままベク」 、その他、汚染された地域 から避難や移住が出来ない子どもたちに一時的に放射 能の不安のないところで生活してもらい、様々な体験・ 交流を通して心身ともに健康になる事を目的とした子 どもたちの保養事業なども行っています。現地で生活さ れるご家族から真に迫る率直なご意見をお聞きし、メデ ィアと現実の乖離、医学生として何を信じるべきなのか、 真理を正確に探究することの大切さをひしと感じまし た。 翌日は福島第一原子力発電所と廃炉資料館を見学し、前日とは全く異なる立場から意見を伺いました。実際に 帰宅困難地域や福島第一原子力発電所構内に立ち入り、廃炉作業や除染の現状、町の様子を目の当たりにしまし た。大きく壊れた建屋や、行き交う放射線廃棄物運搬車両、放射線廃棄物の集積所などを実際に間近で見て、メ ディアを通してではなく直接自分自身の目で確かめた光景に大きな衝撃を受けました。線量計を下げて車窓から 原子力発電所を見学しましたが、そこで働いている多くの作業員の方の存在、また帰宅困難地域に依然家を残し ていらっしゃる方々のことを想い、私達医療系学生に何ができるのか真剣に考えさせられました。震災から 8 年 経つ今の現状を目の当たりにし、廃炉に向け様々なロボット技術や機械を導入して年単位の計画が進んでいるこ となども学びました。参加者一人一人の中で事故を風化させず、二度と繰り返すことのないよう未来に生かして いかなくてはならないと気持ちを新たにしました。

(写真上:原発構内で線量の説明を受けている様子/

左:大きく壊れた建屋/

右:山積した放射線廃棄物)

最終日には東日本大震災を機に大学准教授の職を辞すと決断し、 南相馬市立総合病院に赴任された小鷹昌明先生からご講演をいた だきました。”医療支援だけでは街は復興しない”とお考えになら れ、現在も医師として従事されている一方、南相馬で市民活動も されながら南相馬でご活躍されています。医師として、人々の体 と心の健康を守り、新しいことにチャレンジしながら町の復興に 全力で取り組んでいらっしゃる先生の姿は私達にとって素晴らし いロールモデルとなりました。参加者の一同が積極的に思考し、 小鷹先生の著書にサインをいただいたときの写真 83


未来や人々の気持ちに思いを巡らせ、有意義な学びを得られることを心から願っております。将来、知らないで は済まされない核の平和的利用問題に今回踏み込むことで、難しい社会問題に対し思考停止しない姿勢や、より 良い社会に貢献できる医療人材への一歩を踏み出すきっかけとなりました。

3.今後の展望・課題 過去の問題をどのように学び、それを現在に生かすのか。また現在ある課題を未来にどう生かすのか。この連 続性をとらえ、螺旋階段状の学びを代々続けていくことが HiNaP としての今後の課題であると考えます。いつ までも過去のことを学ぶばかりで現在、そして未来に還元できないままでは進歩がありません。また逆に過去を 顧みず、記憶を風化させ、また同じ間違いを繰り返すのは大きな過ちです。世界の中で自分たちの現状や取り組 みを見つめ直したりフィードバックを受けたり、また国境を超えて多角的な意見を交わしたりすることは、時流 に即した柔軟な活動の方向性を見出すうえで非常に大切なことであったと実感しております。今年度は実現に至 りませんでしたが、ぜひ海外からの参加者を日本に招聘し、学びを共有することができたらとも考えております。 今後も立ち止まって過去を振り返る勇気、現在を受け止める冷静さ、未来を推察する洞察力でもって、医療系学 生として世界平和・非核への影響力のあるアドボカシー活動を拡散していくことができたらと切に願っています。

文責│山口大学 3 年 持田千幸

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LAMP(Law and Medicine Project)│SCORP 1.活動理念 今年度の Law and Medicine Project(以下、LAMP)は、 「医療や人権の問題に対して医学に限らず様々な視 点から解決を目指す医療者を育成する」事を理念として活動してまいりました。 我々医学生は、大学ごとに多少の差異はありますが、正常な人体の構造を生物学的な観点から学ぶ基礎医学に 始まり、続いて臨床医学として、各疾病の病態、診断、治療法を学びます。人々の健康な生活を確保する者とし て、人体の正常(健康な状態)と異常(疾病に罹った状態)に関する知識は不可欠かつ膨大であり、勉強を続け ていく必要があります。これらの知識は臨床の現場では、患者さんの抱える疾病を診断し治療方針を決定する事 に役立ちますが、実際に患者さんの悩みを和らげ、状態を改善するには診断と処方のみでは不十分です。医学的 には良いとされる治療法を紹介できたとしても、経済的な状況によっては負担の方が上回ってしまう事もありま すし、継続的な治療が必要な場合、労働や居住の環境によっては治療を十分に施せないこともあります。更に病 院を出て、広く公衆衛生に関わる際には、よりこうした医学以外の視点が必要になることでしょう。 LAMP は医療系学生団体である我々IFMSA-Japan と法学生団体である Asia Law Students’Association(以 下、ALSA)が共同で活動しているプロジェクトであり、所属する学生の所属は医学部、看護学部、法学部、経 済学部等多岐にわたります。スタッフはいずれも医療の話題に関心のある者ですが、医療問題を考える視点は 様々であり、一つのテーマで議論をしても思いもしなかった視点から意見が飛び出すことがしばしばあります。 上記の様に医療に関して広い視野を獲得するには、こうした多様な所属の学生が議論をする事の出来る LAMP は うってつけのプロジェクトだと考えており、この利点をより活用する為に今年度は活動を工夫してまいりました。 この様に活動の中心には理念である、医学以外の視点を以て医療の問題に当たる姿勢の獲得を据えましたが、も う一つ、所属するスタッフが活動しやすい場となるようにも意識しました。

2.今年度の主な活動 2017 年度に IFMSA-Japan 全体に LAMP の紹介をする機会がありましたが、紹介を終えて当初の想像より多 くのスタッフが法律と医療に関する問題に興味を持っている事を知りました。しかし、従来の LAMP の勉強会は 東京での勉強会が中心で、関東以外のスタッフが地理的・経済的問題から参加しづらいという現状がありました。 そこで 2018 年度は Skype を初めとするオンライン媒体を活用し、遠方のスタッフも医療と法律に関する諸問 題について意見を発表し、議論できる場を「オンライン勉強会」として開催しようと活動しました。 〇第 1 回法×医学術交流会 【開催期間】2018 年 7 月 8,10,23 日の計 3 回 【場所】専用の Skype グループ 【対象】LAMP に興味を持っているニューカマー 【活動報告】 この勉強会は Skype を用いてオンライン上で開催しました。3 人が企画者となり、各自に 1 日ずつ、計 3 日 かけて医療と法律に関する話題でワークショップを開きました。 85


2018 年 7 月 8 日に総合診療と社会ケアに関する勉強会を開きました。これは、新専門医制度で初めて導入さ れた「総合診療医」の専門医制度について学ぶだけでなく、看護師やケアマネジャー等多様な医療職が連携して 患者さんを「総合的に」サポートするにはどうすれば良いのか、という事も実例を交えながら議論しました。患 者さんの健康を総合的に見るという事は、主にプライマリケアの領域で重要性が強調されていますし、行政の施 策として在宅医療が推進され始めた為、需要は今後益々高まってくる事が考えられます。勉強会ではこの総合的 な治療の体制を、現場の立場からのみではなく行政の視点から議論しており、普段医療者の視点で問題を考えて いる IFMSA スタッフには新鮮な切り口でワークショップを行えました。 2018 年 7 月 10 日に医療ツーリズムについてのワークショップを企画しました。医療ツーリズムとは、国内 外の人々が健診、治療、更には美容を目的としてある場所に訪れるイベントを指し、広義には湯治の為の温泉旅 行も医療ツーリズムに含まれます。ワークショップの中では海外の事例は勿論、国内の事例についても石川県で の医療ツーリズムの例も挙げてプレゼンを行いましたが、医療ツーリズムがその地域の経済を活性化する要因の 一つになるのではないかということ、医療設備の利用者が医療機関の所在地域の住民だけでなく外部の方にも広 がる事によって設備投資を行いやすくなり、結果として住民にもより良い医療を提供できるのではないかという 話にまで議論は進みました。逆に、医療者の負担はどうなるのか、非保険診療を提供する事になると却って人に よって受けられる医療に差が出る事にはならないか等、医療ツーリズムのもたらしうる不利益については医療系 学生から数多く意見が上がり、医療と行政という、共に医療を提供する側の考え方にも多様な差異がある事を学 びました。 2018 年 7 月 23 日に生活習慣病と社会ケアという題目で糖尿病に関するワークショップを開催しました。糖 尿病は生活習慣病の代表格として一般にも広く知られている疾患であり、現在罹患者は増加の一途を辿っていま すが、治療の中心となるのは食事療法と運動療法です。薬物についても開発が進み、様々な薬物が開発されてき ていますが、薬物治療は補助的なものでしかなく、文字通り生活習慣を改善する事が肝要です。生活習慣の改善 の為には、医療機関で医師が診断を下し、薬を処方するのでは不十分であり、より患者さんの日常に根差した部 分で治療をサポートする必要があるのではと考え、自治体や企業での生活習慣改善の取り組みや糖尿病ケアの事 例を紹介しながら、医療に頼り過ぎずに生活習慣病に向き合うにはどうすれば良いかについて議論しました。

〇第 2 回法×医学術交流会 【開催日時】2018 年 11 月 17 日 【場所】東京女子医科大学 【テーマ】2025 年問題 【活動報告】 2018 年 11 月 17 日に東京女子医科大学にて「2025 年問題」を大テーマとする勉強会を開催しました。現在、 いわゆる団塊世代が後期高齢者に達する事で社会保障費への負担が増加するという意味での 2025 年問題が懸念 されています。個別の患者さんに上質な医療を提供するというよりは、社会全体として医療を必要に応じて提供 できる受け皿を整備する必要があるという共通意識の下に「雇用」、 「IT」、 「終末期医療」、 「コミュニティ」の四 つのトピックでワークショップを行いました。 86


高齢者の雇用に関するワークショップでは、高齢者が労働の中で益々重要な位置を占める様になると考えられ ている今後、高齢者の雇用はどうあるべきか、自分たちが高齢者になった時どの様に働きたいかについても議論 しました。ワークショップを通して、働くという事の意味を考えるきっかけにもなりました。 高齢者医療を IT で支える為にはどうすれば良いかというテーマでは、どの様な意見があるかをプレゼンしま した。現在人工知能を筆頭に、ロボット手術等医療業界への IT 技術の応用が盛んに議論されていますが、これ ら情報技術は大きなメリットが期待できる反面、一歩間違えば取り返しのつかないデメリットを及ぼしてしまう 危険性も充分にあります。これら利害を踏まえた上で、積極的かつ安全に情報技術を運用していくにはどうすれ ば良いかを、ケーススタディによって勉強しました。 また、高齢者の健康を環境の面から支える為にどうすれば良いかという視点に立ち、コミュニティから見た高 齢者医療のワークショップを行いました。国内外の事例を参照しながら高齢者や子供などいわゆる社会弱者も暮 らしやすい社会は具体的にどの様なものか、全員で考えました。 高齢化の進行に伴って議論が進んできた、終末期医療を考えるワークショップも開きました。ワークショップ を通して、自宅で最期を迎えたいと希望している人が多い一方で、制度や医療職の「人を助けたい」という思い の為に却って自宅で最期を迎えられない高齢者が増加している事、在宅医療に関する制度や設備は徐々に整えら れてきている事を発表しました。

〇第 3 回法×医学術交流会 【開催期間】2019 年 3 月 5,11,14,15 日の計 4 回 【場所】専用の Skype グループ 【対象】医療の課題を制度面から考えてみたい学生 【活動報告】 2019 年 3 月上旬にオンライン勉強会を開催しました。出生前診断、貧困世帯の子どもの医療、周産期医療、 認知症社会の 4 つのテーマについてワークショップを開催します。今回企画するスタッフは 4 人いますが、内 2 人は関東以外の地域に在学しているスタッフであり、活動理念の一つであった、遠方のスタッフも参加出来る環 境が整いつつあると実感しております。

3.今後の展望・課題 疾患を抱えた患者さんの悩みを和らげるだけではなく、健康を向上させるには医学的知識は勿論ですが、医療 に関連する様々な領域の知見を持つことが重要です。そして、それらを学ぶには実際にそれを専門としている人 と議論する事が効果的です。幸い IFMSA-Japan には様々なビジョンを持ったプロジェクトが活動しており、更 に LAMP は ALSA とも共同できる立場にあります。こうした環境を生かし、他プロジェクトと積極的に協同して 勉強会の場を設けて欲しいと願っております。 上に加えて、やはり興味を持った学生が所在地に関わらず参加できる様に、オンライン上の活動や金銭面での 支援体制をより一層整備して全国に開かれたプロジェクトとなる事を切望しております。 文責│岐阜大学 4 年 新井

康允 87


Learn About Refugee Project│SCORP 1.活動理念 Learn About Refugee Project(以下、LARF)とは、貧困や社会問題に関して、自発的に考え行動できる人 材を育成する場所です。社会の現状を知るために現地に赴き、感じたことを仲間と議論する中で、参加者各々の 魅力が活かせる行動を探して実現に移します。

2.今年度の主な活動 今年度は、スタッフ一人一人の関心に基づいた複合テーマでのイベントを開催しました。多種多様な価値観や 生活背景と向き合う中で、自分を見つめ直し、自分の魅力を活かせる行動とは何かを探すためです。また、月二 回のオンラインミーティングを開き、考えを深める話し合いの場を積極的に増やしました。

<夏の貧困ツアー> 2018 年 8 月 東京にて、貧困の様々な形を学ぶツアーを開催しました。 8 月 4 日(土)には、山谷で活動されている NPO 法人「山友会」 の皆様にご協力いただき、無料診療を行っている「山友会クリニッ ク」、終末期患者を受け入れている「希望のいえ」を訪問した後、 山谷の街を案内していただきました。また、過去に路上生活を経験 され、現在は山友会で人形作りのボランティアをされている当事者 の方からお話を伺いました。帰り際には、ホームレス支援団体が運 営する夏祭りに足を運び、様々な路上生活者とお話する機会を設け ました。

いただいた人形と集合写真

8 月 5 日(日)の午前には、児童支援施設に関するワークショップを行いました。善意で行う支援が、受け取 る側を苦しめる可能性もあることに言及し、お互いのニーズを満たす支援とは何かを考えました。午後には、社 会への無関心の打破を理念とする団体「リディラバ」の皆さまに、色々な貧困が生じる原因と対策を多角的な視 点から教えていただきました。

<NGA> 2018 年 11 月 全国の最低賃金と地域特有の貧困問題をテーマに、プロジェクト 紹介を行いました。各地の資料作成の際には、70 名余りのスタッフ 全員に協力を仰ぎ、日本地図に情報を記載しました。また、ホーム レスの社会復帰を目的に発刊されるビッグイシューの展示を行いま した。日本各地から集まる NGA 参加者に向けた幅広い資料提供の達 成と共に、普段活動に参加できないスタッフと協働できる機会とな りました。 プロジェクト紹介

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<冬の貧困ツアー> 2018 年 12 月 東京にて、社会問題を通して自分と向き合うツアーを開催しました。 12 月 27 日(土)には、東京中央児童相談所と少年センターに訪問し、被虐待児やその家族の支援についての お話や、非行に走る少年少女の社会的背景と支援についてのお話を伺いました。その後、困難を抱える方々への 共感に関するワークショップを行いました。 12 月 28 日(金)には、体験型の難民ワークショップを行 いました。難民の現状を学びつつ、望まぬ形で海外の地を踏 む難民の方々の気持ちに触れました。午後には、聖心女子大 学の難民支援学生団体「SHRET」に所属する牧師さんのお話 を伺い、難民の方の生の声や、入国管理局での生活環境に関 して話し合いました。 12 月 29 日(土)には、困っている人の SOS をテーマに、 シングルマザーが抱える問題とニーズに関するワークショッ プを行いました。その後、映画「誰も知らない」を鑑賞し、 ひとりで生きることの困難さについて話し合いました。 ワークショップ

<児童支援施設訪問+西成街歩きツアー> 2019 年 1 月 京都大阪にて、当事者と向き合う中で自分にできる行動 を探すツアーを開催しました。 1 月 26 日(土)には、心身の発達に遅れのある幼児の療 育を行っている「むくの木園」と「平成養育院」を訪問し ました。 「むくの木園」では、発達段階に合わせた訓練を遊 びの中に取り入れており、子供一人一人に合わせた目標や 計画に基づく療育を見学しました。 「平成養育院」では、発 達障害など、心身ともに困難を抱えるこどもたちの可能性 を生かす支援を見学しました。 釜ヶ崎の街歩き

1 月 27 日(日)には、釜ヶ崎を舞台に日雇い労働者の姿

を描いた漫画「カマやん」の作者である、ありむら潜様に釜ヶ崎の街を案内していただきました。日雇い労働者 の就労斡旋と福祉の向上を目的とした「あいりんセンター」や、三角公園での炊き出しの見学の後、単身高齢者 に交流の場を提供する「ふるさとの家」にて当事者のお話を伺い、路上生活者の現状や、医療との関連を学びま した。

3.今後の展望・課題 今後の課題として、イベント等で得た知識や経験を、日常生活に活かせる機会が少ないことが挙げられます。 そのため、日々の生活や医療授業の中に LARF のかけらが見つかるような、貧困や社会問題と医療系学生とを結 びつけるイベントを企画したいと思います。同時に、将来医療者として、生活が困難な患者さんが訪れた際の信 号を見逃すことなく、相手に寄り添える自分だけの方法を探せる場所を提供していきたいと思います。 文責│川崎医科大学 3 年 諫見直樹 89


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8.SCOME│医学教育に関する委員会 1.活動理念 より良い医療者となり、より良い医療を提供できる社会を作る 近年、医学が著しく進歩し、学校で教えるべき情報量が増大してきました。また、日本は高齢化に伴い医療現 場は医療の幅が増大し、医療系学生への教育が十分とは言えない状況が続いています。そんな時代だからこそ、 学校での勉学だけでなく自ら医療者になるために必要なことを学ぶ場所が求められています。 SCOME:Standing Committee on Medical Education(医学教育に関する委員会)では、 「日本中の医療系学 生が普段自分たちの受けている教育にほんの少し意識を向けるだけで、現在の医学教育、さらには未来の医療は 必ず良くなる」という理念を掲げて活動しています。今年度は目標を、「本質をつかみ吸収する力~学び続ける 力&コミュニケーション力~」と定め、 「寄り添うこと」をはじめとしたさまざまなことを学ぶ場を提供し続けて きました。 その他にも、医療に関する様々な問題の原因として、医療関係者以外の一般の方々における医療知識の認知度 の低さがあげられます。これらの問題を解消すべく、教育をテーマとして掲げる委員会として、医療の知識を一 般の人に伝えて啓発していく活動も行っています。

2.今年度の主な活動 ※各プロジェクトの活動の詳細は下記のプロジェクトの報告ページをご覧ください。 今年は上記の理念を「より良い医療者となり、より良い医療を提供できる社会を作る」と解釈し、大きく分け て良い医療者になるために必要なことを学ぶ活動と、より良い医療を提供できる社会を作るための活動を行って きました。 ①より良い医療者になるため学ぶ活動 ■MEDxTOKYO2018 2018 年 8 月 16 日 〈地域枠制度から考える医学教育〉 「地域枠」に焦点を当てたワークショップ(以下、WS) を行いました。具体的には、日本中の医学部が加盟してい る IFMSA-Japan ならではの全国規模でのアンケートをも とにどんな地域枠制度がいいのかを考えました。 〈精神科医療の視点から考える「かかわり」〉 今回は、精神科のスーパー救急で看護師をされている SCOME スタッフ OG の先輩をお招きし、現場や患者さん との「かかわり」をお話しいただきました。今年の

MEDxTOKYO2018 参加者集合者写真

SCOME のテーマである「本質をつかみ吸収する力~学び続ける力&対話力~」の"対話力"に注目し、『より良 い「かかわり」・より良いコミュニケーション』についてロールプレイを通して一緒に考えました。最後に OG の先輩から、働いてみて考えた「良い医療者」を教えていただきました。 〈チーム医療プロジェクト WS〉 このワークショップでは、一人の脳卒中で入院した高齢者に対し、どのような職種が関わることができるのか、 どう関わることができるのかについて学びました。

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〈大人の発達障がい WS〉 「分からないことがあったらいつでも聞いていいからね。」そんな言葉をそのまま受け止めてしまう。場をわ きまえずに「聞いてしまう」。大人の発達障害の特色としてしばしば挙げられます。こういう方は悩み続けた結 果、大人になってから病院に行って診断を受けて発達障がいと診断されることは少なくありません。今回、大人 の発達障害と診断された一つの症例を用いて、当事者の立場や周りの立場を経験できる WS を行いました。日常 生活や職場の中での悩みについて触れながら、社会の中で医療系学生として何ができるのかについても考えまし た。将来医療者になる参加者にとって、当事者の方々や周りの方々の立場に立って考える経験は重要な経験とな ったようです。 ■難病や障がいを持つ子どもの家族支援に関する勉強会 2018 年 8 月 17 日 SCOME の中で家族支援に興味を持つスタッフが集まり座談会を開催いたしました。具体的には、大学で受け た家族支援の授業の話や、障がいのある兄弟とともに生きてきて感じたこと、思ったこと、家族であることは悪 かったことだけではなく良かったこともあること、家族が気軽に集まれる場があると良いのではないかなど、多 様な話で盛り上がりました。 ■SCOME 総会 2019 年 3 月 9-10 日 SCOME のこれまでの 1 年間の活動を通してスタッフが学んだことを参加者の皆様に共有する企画を行いまし た。具体的には、以下の企画を行いました。 〈2018 年度振り返り〉 今年度の委員会責任者、副責任者、各プロジェクト責任者による今年度総括を行いました。 〈2019 年度に向けて〉 来年度に向けて、来期幹部役員を務めるスタッフから来年度の方針を話しました。 〈法律×医療〉 えん罪を専門に弁護をされている高野隆弁護士(東京法廷技術アカデミー代表理事、高野隆法律事務所代表パ ートナー)にご講演いただきました。弁護士の視点から考えるクライアントに寄り添うということ、将来医療者 になる学生に知っておいてほしいことなどを話していただきました。その後、スタッフによる医療訴訟をテーマ にした WS を行いました。 ②より良い医療を提供できる社会を作る活動 ■高校生向け出張授業「医療者を目指す君たちへ」2019 年 2 月 16 日 静岡県の伊豆の国市にある韮山高校にて、医療者を目指す高 校生 38 名に向けて出張授業を行いました。 〈リアル脱出救命ゲーム〉 今回の授業では、まず謎解き形式でけがや病気の対処法を学 びました。日常生活で遭遇しうるアナフィラキシーや心室細動、 緊張性気胸などを割り振り、その患者をどう助けるかを班ごと に考えました。高校生は保健室に行って氷を借りたり教室の中 のものを工夫して用いたりしてどう対処するかを考えていまし た。スタッフが予め患者役に創傷メイクを施しており、普段経 験できない創傷メイクを体験できたこと、医療について学べた リアル脱出救命ワークショップ

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ことは高校生にとって良い思い出になったようです。


〈医療者にかかるとき~あるおばあちゃんの入院~〉 チーム医療や家族看護の観点から良い医療者について考えました。実際にスタッフが病院実習で出会った患者 さんのお話をもとに、チーム医療と一言にいっても多様な関わり方があること、家族は「第二の患者」であり、 サポートする必要があることを学びました。 〈フリートーク~大学生に実情について聞いてみよう~〉 高校生が大学生に直接相談できる時間を設けました。高校 生は目を輝かせながら、大学生活や志望校選びなどの話を大 学生に質問していました。それぞれの大学の特色について聞 き比較することができて、高校生は視野が広がったようです。 今回終了後に記入していただいたアンケートでは、「また 同じような企画があったら参加したいですか?」という質問 に対し全員から「はい」という回答をいただくことができま した。 参加した高校生との集合写真

③その他 ■こみえもん café(定期開催) 月 1,2 回、Skype で雑談形式のオンライン企画を実施しました。この企画は、毎回テーマを一つ決め、そのテ ーマに沿って深く語り合うものです。 普段、全国の離れたところにいてなかなか顔を合わせて話すことのできないスタッフにとって、こみえもん café は考えや価値観を共有できる貴重な機会となります。これらの企画を通じて「粘り強く、深く考える力を得 ること」 「多様な考え方を得ること」 「自分の考えを相手に伝える力を身に付けること」などを目標としています。 今年度のテーマとしては、 「海外について」 「宗教について」など企画に絡んだものが多くありました。今後も この企画を続けていきたいと考えています。 ■こみえもんシネマ(不定期開催) 従来より行われていたこみえもん café に加え、今年は皆で映画を見て、その映画について語るこみえもんシ ネマを開催いたしました。シネメデュケーションという手法を使用し映画を用いて学ぶことで、多様なテーマに ついてより深く考えることができました。

3.今後の展望・課題 《さらなる社会への貢献を》 今年度、SCOME では高校生に向けて出張授業を行いました。これは、一般の人にも医療について知って欲し いという想いから始まったものです。今後、さらにほかの高校でも高校生に向けた出張授業を行っていきたいと 考えています。授業のテーマは、緊急時に一般の人でもできる対処法、様々な考え方や価値観によりガイドライ ンに乗っ取った医療を選択できないこと、医者患者関係のずれなど多岐にわたります。これらの問題を解決すべ く、テーマを広げて授業を行っていきたいと考えています。 文責│東北大学 4 年 林明澄

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4.イベント一覧 今年は、イベントの運営を円滑に進めるため、また、幹部スタッフ同士のつながりを強くするため Officials による Skype での定期オンラインミーティング(2 回/月)を行いました。

2018 年 4月 9

スタッフミーティング

オンライン

16

こみえもんシネマ

オンライン

11

芸術×医療勉強会

東京都

16

MEDxTOKYO2018

東京都

17

難病や障がいを持つ子どもの 家族支援に関する勉強会

『おくりびと』

10 月

5月 4

こみえもんシネマ

オンライン

『あん』 12

北海道新歓

北海道

19

東海信州新歓

愛知県

20

関西新歓(WS)

大阪府

26

東北新歓(WS)

宮城県

28

こみえもん café

オンライン

~医療者を目指したきっかけ~

1

アフリカの伝統医療から考える 人生観・宗教観

9

こみえもん café

2

九山新歓

福岡県

9

関東新歓(WS)

東京都

10

北陸新歓

石川県

14

こみえもんシネマ

オンライン

『解夏』

17

第2回チーム医療勉強会

オンライン

18

こみえもん café

オンライン

~いい医療者とは~

IFMSA-Japan 日本総会(NGA) 東京都 Activities Fair 出展 現在の活動が魅力的でしょう受賞 大学代表者ワークショップ 「出席制度について」

17

四国新歓

愛媛県

12 月

23

中国新歓

島根県

22

29

第 1 回チーム医療勉強会 オンライン

7月 オンライン オンライン

オンライン

16

高校生向け出張授業 「医療者を目指す君たちへ」 静岡県

カナダ

3月

8月 2-8 世界総会 SCOME session 参加 94

第3回チーム医療勉強会

2019 年

~海外について~ 7/29-8/1 preGA 参加

オンライン

2月

『I am Sam』 こみえもん café

こみえもん café ~宗教について~

23

18

オンライン

~上半期を振り返って~

23

こみえもんシネマ

オンライン

11 月

6月

11

オンライン

9-10 カナダ

SCOME 総会

30-31 芸術×医療勉強会 第 2 弾

東京都 千葉県


Life Lesson Project│SCOME 1.活動理念 私たち Life Lesson Project(以下、LLP)では、 「医療を施す、そして心を見つめるという第二のすべを身に つける」を目標として掲げてきました。第二のすべとは、患者さんの人生・思いに視点をあてた時に、医療者が 患者さんの「心をみつめる」ことで、患者さんに寄り添い、様々な色を放つ人生を持つ患者さんの思いを受け止 める力を指します。LLP で扱う人生観・死生観と言う分野は、私たち人間に最も近い分野でありながら普段意識 しない領域であり、唯一の答えはない難問の詰まった分野といえるかもしれません。それほど人生や人の価値観 を理解しようとする事は、とても難しいです。 しかし忘れてはならないのが、私たちが接するのは心を持つ人であるということです。病院で見る「患者さん」 という一面は、その人の人生の数センチを切り取ったものであり、一部でしかありません。これから出会う患者 さんは多種多様です。私たちは、その価値観を理解し、受け止め、行動に起こして初めて、患者さんとの信頼関 係が築けます。また、患者さんに最適な医療を施すというのは医療者が共通して持つ想いですが、医療を施す際、 医療者と患者さんをつなぐのは、医療技術だけではなく、患者さんの思いや考えを受け止め、理解するというも うひとステップでしょう。この力を養う機会は、大学で学ぶカリキュラムの中に含まれていないのが現状です。 そこで、LLP という場所で人生観・死生観について主体的に考え、共有する事で、まずは自分自身の想いを見 つめ直します。企画を通じて様々な価値観を積極的に学びます。そして、活動を外に発信していくことで、一点 で完結するのではなく継続性のあるものにします。 すべては、将来医療人となった時に患者さんの人生を受け止め、生きる姿、死ぬ姿を、覚悟をもって向き合う 事ができる医療者になること・・・それが LLP の理念です。

2.今年度の主な活動 ①東北新歓のワークショップ 2018 年 5 月 26 日に開催された東北新歓では、「人生を見つめ、生 を考える」というワークショップを行いました。書籍「それでも僕は 夢を見る」を題材に取り、老人の一生を医療者としてどう見つめてい くか、そしてどんなことに重きを置いて人の一生に寄り添うかについ て考えました。正解のない問いという難しいワークショップでしたが、 参加者の価値観を共有したり、その価値観が生まれた自身の経験を語 ったりと様々な気づきを得る瞬間になりました。 東北新歓のワークショップ

②関東新歓のワークショップ 2018 年 6 月 9 日に開催された関東新歓では、LLP と Medical Education Project(以下、MEP)のコラボレ ーション企画として、 「私の、あなたの、価値観を共有しよう」というワークショップを行いました。自分自身 の価値観に基づいた理想の大学のカリキュラムを考え、価値観を伏せた上で共有し、互いの大切にしている価値 観を想像するという内容でした。このワークショップでは、理想の大学のカリキュラムから自分が持つ価値観を 認識し、さらには会話を通じて相手の価値観を引き出すことができました。

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③医療×芸術 オンライン勉強会 医療×芸術はマイナーな分野だからこそ、まずはスタッフに知ってもらい、関心を持ってもらうために、2018 年 6 月 11 日に「医療×芸術オンライン勉強会」を、Skype を用いて開催しました。具体的には、音楽分野と芸 術分野に分けてそれぞれの医療と交わった内容の発表を行いました。 “音楽×医療” a.~音楽の人体への影響~ この章では医学生であり、プロの作曲家でもあるプレゼンターが基礎から音楽そのものについて説明してくれ ました。音が重なると「和音」となり、和音が並ぶと「和声(ハーモニー)」となり、和声の進行の中で緊張状 態が緩和する「解決」という現象が起こります。緊張と緩和の絶妙な繰り返しによって感動が生まれ、解決によ って我々はいわゆる「音楽に心打たれる」という感覚を覚えます。私たちは実際に分かりやすいクラシック曲を 聴いて「解決」を感じる体験をしました。さらに、「解決が有効に取り入れられた音楽は、副交感神経を優位に させ血圧低下を促す」というデータを知り、音楽のもつ可能性を学びました。 b.音楽×医療~病院内ボランティアコンサートを通じて~ ヴィオラ演奏者であるプレゼンターの、病院の訪問ボランティアコンサートの体験を聞きました。プレゼンタ ーがコンサートで大切にしている「音楽という窓を通して患者さんと会話をすること」という言葉について皆で 考え、プレゼンターが実際にコンサートを通じて出会った患者さんの話を聞きました。 “美術×医療” c.アート×医療 勉強~医療×絵・造形物~ 社会にアートの感動を届けるという活動をしている、Wonder Art Production という団体のプロジェクトに ついて学び、ホスピタルアートの可能性を学びました。さらに絵画や陶芸を用いて患者さんや家族をサポートし ている臨床美術師という職業があること、こころと体を活性化するというその効果について学びました。最後に プレゼンターの在籍する大学で開講されている臨床美術に関する授業の内容について知りました。臨床美術が医 療観察制度における更生や障がい者のケアなどにも使われていることを学びました。 d.世界の、未来の、ホスピタルアート ホスピタルアートの古い歴史を持つスウェーデンとアメリカで行われている病院のデザインや、活動について 学びました。 ホスピタルアートの先駆けとなったスウェーデンでは、公共建築の新設や改築の時に全体予算の 1% をアートにあてることが義務付けられているそうです。また、アメリカには子どもに恐怖感を与えないようデザ インを施した CT や MRI があること、ホスピタルアートとテクノロジーを掛け合わせた「デジタルホスピタルア ート」について学びました。ダンスが好きな、四肢麻痺の男の子がデジタルホスピタルアートで映し出した影を 用いてプロのダンサーと踊り、ダンスの夢をかなえたという事例は参加者の心を打つものがありました。 ④医療×芸術 オフライン勉強会 @東京女子医科大学 2018 年 8 月 11,12 日に、医療×芸術 勉強会を開催しました。 a.医療×芸術の分野で活躍されている講師からの講演会 NPO 法人地球のステージの代表でもあり、世界各地で芸術を用いた心理社会的ケアを行っている桑山紀彦先 生、米国認定音楽療法士として音楽療法を実践している氏家綸先生、スウェーデンの病院にホスピタルアートを 施したデザイナーの赤羽美和先生をお招きし、医療と芸術が生み出す可能性について学びました。 96


b.スタッフプレゼンツ「我が病院のホスピタルアート」 全国各地の医療系の大学に通っているスタッフの実習病院や付属病院で「アート」が散りばめられている所を 発表しました。 c.「理想の病院ワークショップ」 「無機質で真っ白な巣込病院」の目安箱に寄せ られた四つの要望に、 「医療×芸術」の分野で解決 方法を模索しました。患者さんのコミュニティを 作ろうと観覧車状に病室を配置する案、リハビリ の意欲を上げるために歩数に応じて木が育つアプ リ、子供をゴーカートに乗せて MRI 室に向かうこ とで恐怖心を和らげる案、患者さんのお見舞いに 来ているご家族に使っていただく椅子の案など、 様々なアイデアを出していただきました。初の試 みの企画でしたが、 「医療と芸術」の分野の可能性 は実に広く、大変魅力的なものでした。

医療×芸術勉強会

⑤アフリカ勉強会 @スカイプ LLP では SCOPH(公衆衛生に関する委員会)Africa Village Project(以下、AVP)と合同で、2019 年 10 月 1 日にスタッフ向けにアフリカの宗教を学ぶオンライン勉強会を開催しました。 この勉強会では、実際にアフリカにて医療活動をされたご経験をお持ちの杉下智彦先生をお呼びしました。 LLP としては、 「自分が知らずのうちに抱えてしまっている偏見に気づき、いろいろな視点を知ることで視野を 広げ、様々な宗教的・人生的バックグラウンドを持った人を受け止められる力を身につける」ことをゴールに企 画しました。当日は、日本とアフリカの社会や医療に求めるものの違い、Traditional Healer(伝統医)につい てなど様々なことをお話しいただきました。 これからの日本の医療には、患者さんに対して医学的なアプローチだけでなく、寄り添い新しい生活を提案す ることが求められること。それに加えて、その人の考えに寄り添うことで私たち医療者自身が新しい考え方や価 値観を学ばせていただくという姿勢が大切であることを学びました。 ⑥LLP 掲示板 開始 2018 年 9 月 15 日より、素敵な個性を持つ LLP のスタッフが、それぞれの想いを自由に語り、共有し合い、 学びを得ることができるような場所にするために「みんなの想いを語ろう、LLP 大学掲示板」を作りました。LLP のライングループを使って新たな形の掲示板を設置しました。実習に行ったスタッフが感じた、患者家族と向き 合うことの大切さ、自分の思いを正直に語ることの大切さについてなど、様々なテーマで想いを共有しました。 ⑦NGA の Activities Fair 出店 NGA の Activities fair に LLP の活動を紹介するブースを出店しました。上半期に行ったイベントを紹介し、 多くの方に関心をもっていただくことができました。結果として、「活動が魅力的で賞」を受賞することができ ました。

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3.今後の展望・課題 ① 人を巻き込む 今年度は活動をするスタッフが限られてしまい、それぞれのスキルを伸ばすチャンスを平等に振り分けられま せんでした。スタッフが動ける時期、能力を判断し、適切なお仕事を分担する力が必要でした。来年度は、多く のスタッフと関わる機会を作り、スタッフと仕事のマッチングを図っていきたいです。 ② オフラインイベント外の常時活動の充実 今年度は、オフラインイベントに力を注いだために、オンライン上の常時活動が疎かになってしまいました。 来年度は、全国にいるスタッフ向けに、オンラインでも学びになる機会を多く設けていきたいです。 今後の展望としては、人生観・死生観に関する領域を、芸術や宗教以外の手段で介入してほしいと考えていま す。幅広い分野が対象になる LLP だからこそ、その年の責任者の色を大切にして、人に寄り添う手段を模索して もらいたいです。

4.感想 今年度 LLP の責任者を務めたことで、自分自身でも予想以上の成長があったと確信しています。1 年間で様々 な葛藤がありましたが、周りの方々に支えられながら任期を終えることができ、大変感謝しています。LLP のさ らなる成長をを心から応援しています。 文責|山形県立保健医療大学 2 年 小林ひかり

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Team Medicine Project│SCOME 1.活動理念 Team Medicine Project(以下、TMP)は、様々な学部・学科の学生が集い、各職種の相互理解と連携の取り 方について学ぶことを目的としたプロジェクトです。今年度の活動理念は「チーム医療への理解を深める場」で した。多職種で構成されたスタッフを活かしながら、プロジェクトそのものがチーム医療を学ぶ場を提供できる 環境となるように取り組みました。また、今年度の TMP の課題として「チーム医療とは何なのか?」という問 いについての答えの模索とし、様々な活動を通して見えてきたことは、チーム医療には組織と個人という二面性 があることでした。そのため、組織に含まれる医療チームについても意識的に取り組みました。

2.今年度の主な活動 Ⅰ.チーム医療についてワークショップの実施 Ⅱ.Skype 上でのイベント Ⅲ.職種ごとの特徴を生かした動画作成 ⅠからⅢを通して、スタッフはイベントを作る過程やオンライン勉強会で、イベントへの参加者もそれぞれで 開催したワークショップを通して学ぶことが出来たと考えています。 Ⅰ.チーム医療についてワークショップの実施 ①IFMSA – Japan 新入生歓迎会 関西新歓 関東新歓 関西新歓:[日時] 2018 年 5 月 20 日 関東新歓:[日時] 2018 年 6 月 9 日

[場所] 近畿大学医学部 [場所] 東京女子医科大学河田町キャンパス

[内容] テレビドラマを用いた職種クイズや、様々な不安ごとを抱えた入院中のおばあさんを用いて、患者を取り巻く医 療職種が多数いることへの理解や感心を深めることを目的としました。また、診療放射線技師や臨床工学技士な ど、知る機会が少ない医療職種の資格の正式名称の理解や、社会福祉士や介護福祉士など混同しやすい職種の業 務の理解が行えるワークショップを目指しました。 ②MEDxTokyo 2018 [日時] 2018 年 8 月 16 日

[場所] 東京女子医科大学河田町キャンパス

[内容] あるおじいさんの仮想症例を用いたワークショップで、入院から在宅復帰までを時系列で表し、時系列ごとの患 者に関わる職種の整理と連携について、医療チームを例にとって考えるワークショップを行いました。ワークシ ョップの最初に TMP 所属スタッフが作成した各職種の説明を行いました。その職種の働いている場所やアピー ルをスライドで作成し、自身が学んでいる職種について改めて職種理解を得る機会となりました。ワークショッ プでは同時期に関わる医療職種同士の連携について医療チームを用いて考えるグループワークを行いました。参 加者は、既存の医療チームに縛られずより連携しやすいチームを自ら作成するなど企画したスタッフの予想をは るかに上回る結果となり、スタッフもたくさん学ぶことがありとても良い経験となりました。 ③高校生企画医療者を目指す君へ TMP ワークショップ [日時] 2019 年 2 月 16 日

[場所] 静岡県立韮山高等学校

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[内容] 医療従事者を目指す高校生に向けたチーム医療 のワークショップを行いました。大学生も混ぜ たグループの中で整形外科の手術後のおばあさ んの症例を用いて、おばあさんに関わる職種の 整理とその理由について考えました。高校生に とって、チーム医療は医療系学部の大学入試で しばしば用いられる題材です。高校生がチーム 医療に興味や感心が得られるような、また入試 の一助となるようなワークショップを目指しま した。高校生の意欲やエネルギッシュさには大 変驚かされました。ワークショップ内では思考 力などに生かされていて、課題に対して一生懸 命に取り組む姿が印象的でした。また高校生の

高校生企画でのワークショップ

知識量が多く、予想していたより活発な議論が飛び交っていました。 Ⅱ.Skype 上でのイベント ①新入生歓迎オンラインイベント [日時]2018 年 6 月 29 日 [内容] チーム医療の歴史から、制度や医療チームについてスライドを用いて勉強会を開催しました。全国で行われた新 入生歓迎会で TMP に興味を持ってくれた参加者を取り込むことやさらにチーム医療に興味を持ってもらうこと、 スタッフがどのようなことをしているのかを知ってもらうことが目的でした。イベント作成から新入生を巻き込 みスタッフがサポートしながらイベントを行うことが出来ました。また調べていく過程で、チーム医療の制度や 歴史などスタッフも学びを得ました。 ②スタッフ向けオンライン勉強会 [日時]第一回 2018 年 10 月 17 日 第二回 2018 年 12 月 23 日 [内容] 多職種理解や連携といった面から少し外れて、チーム医療を楽しく身近なところから考える場を設けるため、ス タッフ間で不定期に勉強会を行いました。 第一回 医療職種の服装の違いについて、スタッフの実習着の違いや、一般的なイメージなどを話し合いました。 特に、白衣については医療職種でも複数の職種が使用しており、医療以外の職種でも多々用いられています。患 者が病院で白衣を着ている人を見たとき医師なのか薬剤師なのか分かりにくいという意見があげられました。チ ーム医療では多数の医療職種が患者を取り巻くため、患者側にとって何がわかりやすいのかについて話し合いま した。 第二回 チーム医療における二面性のうち、個人にあたる相手との関わり方や、一人の人が複数の医療職種の資 格を持つことについて話し合いました。相手との関わり方ではうまくいかなかった時どのように対処しているの かをスタッフの経験談を交えて共有しました。また、複数の資格をもつことについて一人ではミスが生じる可能 性が高くなることや、資格を複数持つことで視点が増えるのではないかなど、良い点や悪い点について活発に意 見を交換しました。

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Ⅲ.職種ごとの特徴を生かした動画作成 ①NGA Activity Fairs 出展 [日時]2018 年 11 月 23 日 [場所]国立オリンピック記念青少年総合センター [内容] NGA で 行 わ れ た プ ロ ジ ェ ク ト を 紹 介 す る Activity Fairs では、それぞれの職種の特徴を引 き出したいと考え、ドキュメント番組風の動画 を作成し、ブース出展で動画を流しました。 「な ぜその職種につこうと思ったのか」 「その職種を 通した夢」「その職種の弱いところ」「あなたが 考えるチーム医療」これら四つの質問について 医師、看護師、薬剤師、理学療法士を目指す学 生がインタビュー形式に思いを語る形式をとる ことで職種の印象を与えることが出来ました。 ブース出展で流した動画より

3.今後の展望・課題 今後の TMP の課題は、活動に根拠を持たせ、多職種連携という課題に挑戦すること、そのために多種多様な 職種について学んでいる学生をスタッフに迎え入れることです。活動の根拠について、これまで TMP では臨床 にまだ出ていない学生が必要だと考えるチーム医療について学んでいましたが、本当に臨床の現場で求められて いることであるかははっきりしていません。これからは、臨床で働いている医療従事者からの意見や臨床の様子 を直接確かめることでチーム医療の実際を知り活動に根拠を持たせ、臨床に直結する学びを得て、プロジェクト の前進の原動力となる取り組みをしていく必要があります。多職種連携という面については、チーム医療の第一 歩である多職種理解が活動の大半を占めてしまっているため、その先の多職種連携まで繋げることが課題です。 多種多様な学生をスタッフに迎えることについては、今年度は、医師、看護師、薬剤師、診療放射線技師、管理 栄養士、精神保健福祉士、理学療法士の 7 職種でスタッフが構成されていましたが卒業するスタッフが多く、職 種数が減少するためです。 スタッフの職種の多さは、TMP の特徴であり、活動を豊かにすることにつながります。 そのためスタッフをいかにして呼び込むかが今後の課題となってきます。 文責│常葉大学 3 年 的場美玖

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Ⅲ.会議報告 Conference Report


9.National General Assembly│日本総会 1.日本総会について 日本総会(National General Assembly)とは、IFMSA-Japan(以下、 I-J)が年に一度開催する最大のイベントで、全国の医療系学生約 350 人 が一同に会する、その年度の I-J の総体制と言えるイベントです。今年 度のテーマは『Normalization』です。単に障がい者の福祉理念である ノーマライゼーションではなく、あらゆる人が不自由なく暮らすことが できる社会を目指して、様々な人々にフォーカスを置き、それについて 深く学び、考えました。 第 16 回日本総会ロゴ

2.概要(規模、場所) 企画名

第 16 回 IFMSA-Japan 日本総会 英語表記:16th National General Assembly 略称:NGA

形態

学生会議

分野

医学/医療/社会学/教育/公衆衛生/啓蒙活動

会期

2018 年 11 月 23 日(金)~11 月 25 日(日)

会場

国立オリンピック記念青少年総合センター 住所:〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町 3 番 1 号 公式 HP(URL) :https://nyc.niye.go.jp/

規模 / 参加者総数

330 名

主催

IFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本)

運営

第 16 回 日本総会運営委員(Organizing Committee)

後援

公益社団法人 日本医師会

協賛企業

<ゴールドスポンサーシップ> 株式会社 ケンツメディコ様 株式会社 ドクターズプラザ様 株式会社 メドメイン様 株式会社 羊土社様

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<シルバースポンサーシップ> 株式会社 メック様 <日本総会ブース出展協賛> 株式会社 メドメイン様 協力学生団体

・ALSA Japan アジア法学生協会ジャパン ・Asian Medical Students’ Association Japan(AMSA Japan)アジア医学生連絡協議 会 日本支部 ・APS-Japan 一般社団法人 日本薬学生連盟 ・Japan International Medical-ESS Student’ Association(JIMSA)日本国際医学 ESS 学生連盟 ・jaih-s 日本国際保険医療学会・学生部会 ・小児診療のための医学生・研修医ネット こどもどこ

目標

日本中の医療系学生が自身の大学や学部、興味分野を超え、全国の医療系学生と交流する ことができる場を提供する。また、様々なコンテンツを通して Normalization を身の回り から実践していける医療系学生を増やす。

期待される成果

本総会に参加した学生が、互いの活動や考え方、新たな学びに刺激を受け、高め合える仲 間となること。また、Normalization を意識した自分なりの行動を積極的にできるように なること。

団体 Web サイト

www.ifmsa.jp

3.日程表 1 日目

2 日目

12:00-13:00

Opening Ceremony

13:00-14:30

World Cafe

15:00-15:30

外部団体プレゼンテーション

15:30-17:00

Activities Fair

18:00-19:00

夕食

18:30-21:30

総会本会議

19:00-21:00

自由交流会

8:30-10:00

Topic Session

10:30-12:00

Hack-a-thon①

12:00-13:00

昼食

13:00-17:30

Hack-a-thon②

17:30-19:00

地域ディナー

105


3 日目

18:30-20:30

総会本会議

19:30-21:30

Party

8:30-10:00

国際会議/留学報告会

10:30-12:00

Hack-a-thon①

12:00-13:00

昼食

13:00-15:00

Hack-a-thon②

15:00-15:30

Closing Ceremony

4.各プログラムの概要、当日の流れ Opening I-J の紹介から始まり、日本総会とは何かを説明し、今年のテーマを紹介し、三日間の流れとその楽しみ方に ついて説明し、会の開幕を飾りました。 World café 2 日目から始まる「Topic session」 「Hack-a-thon」で自分が深めたいトピックを見つけてもらいました。今 回「Normalization」に関して 9 個の様々なトピックが集まり、10 分で参加者に気になるものを 6 つ回り、ワ ークショップ形式で体験してもらいました。その後、各自で参加するトピックを決定しました。

World café での参加者同士の交流

外部団体プレゼン I-J と同じく盛んに活動している外部の学生団体の活動を日本総会に来た方々に知ってもらうため、5 つの学 生団体にプレゼンテーションを行ってもらいました。協力していただいた学生団体は、前項の 2. 概要;協力学 生団体の項目をご参照ください。 Activities Fair Activities Fair は前回の NGA から始まりました。既存のプロジェクトに加え、地域の活動や新規プロジェク トなどがブースを出展し、参加者に活動内容を評価してもらう企画です。 今年度はテーマを「新発見、再発見」とし、参加者が初めて知るプロジェクト、知っていたけれど興味のなか ったプロジェクトに出会う場、出展者が他のプロジェクトを知って刺激を受けたり、自分のプロジェクトを見つ め直したりする場となるよう企画を進めてまいりました。結果、昨年を超える 33 団体にブースを出展していた 106


だくことができました。また、今年度は特に地域からの出展が多く、北は北海道から南は九州まで様々な地域、 大学単位での活動を紹介していただくことができました。

I-J 内プロジェクトの活動発表

ローカル支部での活動発表

自由交流会 グループに分かれ、自己紹介を中心としたフリートークを行いました。初対面の人が多い中、会話は盛り上が り参加者同士打ち解けた様子でした。 大学代表者ワークショップ I-J には日本国内の 56 大学が団体加盟しており、普段 は各地域担当官や副代表内務担当とメーリングリスト上 でのコミュニケーションが行われています。本イベント には各加盟大学から代表者の皆さんが出席し、普段行わ れているオンラインでの交流とは違い、実際に直接会っ て行われることで I-J の 9 地域にわたる規模や各地域、 大学の存在を再認識していただける良い機会となりまし た。今回は例年とは異なり SCOME(医学教育に関する委 員会)で展開している Medical Education Project との コラボレーション企画でした。各加盟大学から代表者が

ワークショップでのディスカッション

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出席する特色を生かし、全国の「出席の実態」に関するワークショップを行いました。事前実施のアンケート集 計や当日のディスカッションを通して、改めて出席に対する認識を深めることができました。 Pre 総会本会議 総会本会議の開催に先立ち、会議の進行方法の確認や簡単なシミュレーションが行われました。総会本会議を 取り仕切る議長団(議長、副議長、書記)と CCC(規約監査委員)、及び議決権を持つ団体加盟大学の各代表者 や I-J の運営の中心を担う理事が参加しました。シミュレーションにもかかわらず大学代表者から積極的な発言 が見受けられ、総会本会議に向けての良い導入となりました。

投票中の大学代表者

総会本会議 総会本会議とは、団体加盟している大学の代表者によって構成される I-J の最高意思決定機関であり、I-J の運 営基盤となる定款・細則の変更や提携団体との MoU(Memorandum of Understanding)の承認、次年度日本 総会の開催地選考、そして次年度理事の選出が行われます。次年度理事の立候補演説は代表も含めて 11 名が行 い、各々に対する数多くの質疑が寄せられ大変貴重な時間となりました。なお、次年度日本総会の開催地は本年 度同様に東京都内の国立オリンピック記念青少年総合センターに決定いたしました。今年度の総会本会議では例 年以上の議案を取り扱うことになり、大学代表者への負担が増大してしまいましたが、代表者の大半が最後まで 積極的に議論に参加してくださりました。団体運営への理解が少しでも深まり、I-J の運営を担う一員としての 認識をより一層深めていただけたと思います。

次年度理事の立候補演説

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投票に臨む大学代表者

Topic Session World Cafe を経て、参加者に 1 番興味があるトピックを選んでもらい、その Session に参加してもらいまし た。Session の内容はトピックによ って様々で、フィールドワークを 行ったところもありました。どの Session も、自分の興味について掘 り下げて考えたり、同じような興 味を持った他の参加者と交流した りする良い機会となりました。 SOGI についての班

ハッカソン(2 日目・3 日目) ハッカソンとは「Hack」と「Marathon」をかけた造語で、他職種からなるチームが与えられた期間で集中的 にアプリケーションなどを開発し、その成果を競うことを指します。 「NGA ハッカソン」では、多学部の医療系 学生を 1 つのチームとしました。 2 日目のハッカソンの時間では、今年のテーマ「Normalization」に即した 9 つのトピックごとにチームに分 かれ、トピックの社会課題を解決できるイベントを考えてもらい、イベントの企画書を提出してもらいました。 イベントの企画においては、誰を対象とするか、目的は何か、ゴールをどう設定するかといった議論するべき項 目が多く存在します。半日近くの時間をかけましたが、途中で方向性が定まらずに困窮する班も、アイデアが出 ずに進捗が止まってしまう班も見受けられました。しかし、ハッカソン終了後に提出されたイベント企画書はど れもしっかりとアイデアが練られていました。 3 日目のハッカソンは参加した方の所属大学がある地域ごとに分かれ、「自分の地域でどのイベントを実行に 移すか」という想定で行いました。各地域で実行ができそうな企画書を選び、地域ごとの特性を活かせるよう企 画書の内容を向上させました。例えば東北地方が災害弱者についての企画書を採択、あるいは留学が盛んな中国 地方は外国文化についての企画書を採択していました。この企画は現在、NGA だけに留まらず、多数の地域で 実行へと動き出しています。 109


ハッカソンの様子

地域ディナー I-J で定義された 9 つの地域に分かれて、各地域担当官の引率のもとで夕食をとりました。実際に会って交流 できる機会は普段は稀ですので、この場を通して同じ地域内に所属する他大学の学生との横のつながり、そして 普段話すことのない大学内の先輩、後輩との縦のつながりも深めることができました。今後地域内で団結して活 動が展開される可能性も実感することができました。 パーティー 参加者がそれぞれ個性的な仮装に身を包み、音楽に合わせて踊ったり歓談したりして親睦を深めました。 また、各地域のご当地のお菓子を交換しみんなで食べることで、知らない地域の良さに触れることもできました。

パーティーの集合写真。人の多さが感じられる。

留学報告会 SCOPE(臨床交換留学に関する委員会) 、SCORE(基礎研究交換留学に関する委員会)の 2 つの委員会を通じ て行なっている IFMSA 医学交換留学プログラムの留学報告会をしました。 IFMSA 留学の特徴、留学のハードルの低さ、SCORE 留学体験の 3 つのプレゼンテーションを行い、その後ブ ースごとに分かれて参加者が興味のあるトピックを聞きに行く方式をとりました。 110


ブースは、IFMSA 留学体験の詳しい話を聞くブース、留 学プログラム取り入れブース、留学経験者・Exchange ス タッフ・留学申し込み済みの人などの様々な立場から IFMSA 留学を語るブースの 3 つを用意し、留学に行きたい、 自分の大学で留学プログラムを立ち上げたい、留学生受け 入れの魅力を知りたいなど、参加者の個々のニーズに応え られる留学報告会となりました。

スウェーデンへの留学報告

Closing Activities Fair での受賞プロジェクトを表彰し、濃密な三日間を動画で振り返り、会を閉めました。

5.課題 課題としては、I-J の普段の活動を知らない参加者への、委員会やイベントの紹介時間が少なかったというこ とが挙げられます。日本総会が初めて参加する I-J のイベントである参加者が多いため、この点をより考慮すべ きであると考えました。しかし、委員会の活動に固執し過ぎず、参加者、スタッフ双方の興味を満たすコンテン ツを用意し、普段以上の成果を得られる日本総会の開催が課題となります。

6.振り返り、感想等 今年度の日本総会ではテーマ「Normalization」に沿って 9 つの社会問題を挙げ、それらについてメインコン テンツを通して見解を深めました。既存の委員会に囚われず、学部の壁を越えた興味を追求できました。それぞ れの社会問題に対して運営スタッフはしっかりと勉強・準備して臨んだため、コンテンツは参加者の期待に応え る質であったと感じました。また、ハッカソンの時間に完成された、9 つの社会課題を解決するためのイベント の企画書は実際に実行へと動き始めています。問題意識が、日本総会だけで完結せず、その後も発展を続けてい ます。 文責│秋田大学4年 文永徽

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10.International Conferences | 国際会議 General Assembly│世界総会 General Assembly(以下 GA)とは、毎年2回、3月と8月に開催される IFMSA の国際会議であり、世界 123 カ国で活動している 133 の IFMSA 加盟団体からそれぞれ最大 16 名の代表団が参加します。IFMSA という 世界的な連盟の運営方針や理念達成のための議論と会議を行う最高意思決定の場であり、総会本会議を初め、各 委員会のセッションや交換留学の契約、トレーニング、そしてテーマに沿った講演などが行われます。

IFMSA General Assembly 67th August Meeting (AM2018) 1.概要 [日程] 2018 年 8 月 2-8 日 [開催地] カナダ、モントリオール [参加人数] 約 950 名 [テーマ] Social Accountability – Health Beyond the Hospital [概要] IFMSA-Japan からは 14 名が代表団として参加しました。

IFMSA-Japan からの参加者

AM2018 のロゴ

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2.日程

3.各プログラムの概要 Opening Ceremony|開会式 今回の世界総会では、世界各地から約 950 名の医療系学生がモントリオールの街に集結しました。 Opening Ceremony は今回の世界総会における正式な開会式であり、 IFMSA-Japan 代表団もフォーマルな 服装で参加しました。運営委員長による挨拶から始まり、来賓の医師や IFMSA Alumni(同窓生)の方のご挨拶 がありました。参加者入場のタイミングから、ステージ上では生バンドによる音楽が披露されており、開会式の 合間にも数回演奏がありました。また、マジックやダンスのパフォーマンスもあり、参加者を楽しませる工夫が 随所に見られました。終了直前にはモントリオール出身のセリーヌ・ディオンからのビデオメッセージがあり、 会場は感動に包まれました。

Opening Ceremony

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Plenary|総会本会議 Plenary とは、各加盟国(National Member Organizations;以下、NMO)から一名ずつ代表者が投票席につ き、議案を採択する場です。各国は国旗の書かれた voting card を持ち、雰囲気は国連の会議さながらです。 Plenary は開催期間中ほとんど毎日行われます。IFMSA 全体の規約改正や次期役員の選挙、新規加盟団体のプレ ゼンテーションと承認投票、2019 年夏の世界総会の開催地決定、Policy statement の改定等、重要な議題が目 白押しで、各 NMO の代表者だけでなくその他の参加者も大勢観客席で意思決定の瞬間を見守ります。 今回の Plenary では、IFMSA-Japan は FMS-Taiwan(IFMSA 台湾支部)による規約改正案を支持し、改正の ための議案を共に提出しました。残念ながら否決となってはしまいましたが、IFMSA 全体に意見を投じる貴重 な経験が出来ました。

Plenary 会場

Theme Event|テーマイベント 今回の世界総会のテーマは ”Social Accountability – Health Beyond the Hospital” であり、病院以外にお ける健康への寄与について、社会的責任(ソーシャルアカウンタビリティ)の観点から学びを深めました。 一回目のセッションでは「健康における社会的責任(Social Accountability in Health) 」について、医療者と しての心得、食物と不平等・病気・死との関係性、2030 年に向けた Universal Health Coverage 実現への取り 組みと市民社会との協働の重要性、気候変動と健康への影響についてのレクチャーを受講しました。 二回目のセッションでは「医学教育における社会的責任」と題し、学生や教育機関が担う役割について、専門 家二名と医療系学生三名によるパネルディスカッションが行われました。私たち未来の医療者や教育機関がどの ような社会的責任を負うのか。医師免許などのライセンスを発行する機関の社会的責任はどうあるべきか。例え ば、まだ医師としてのライセンスを持たないインターンの医学生が、ボランティアで貧しい国に医療支援活動に 行ったとして、医師としてのライセンスや資格を遵守し医療活動は行わないのか、本当に医療を必要とする目の 前の子供達に対してできる限りのことをするべきなのか、など非常に興味深い議論が行われました。

Standing Committee Sessions|委員会セッション 各国の委員会で活動している学生が委員会ごとに集まり、学びを深める時間です。IFMSA 本部の各委員会の 責任者たちが主導して作られるセッションは、レクチャー、ロールプレイ、時には映像なども取り入れるなど大 変工夫されています。各参加者からの積極的な発言もあり、日本での勉強会やイベントとはひと味違った雰囲気 が楽しめます。今回は全委員会のセッションに参加することが出来たので、委員会ごとに分けてご報告します。

<SCOPE Session> SCOPE のセッションでは、留学生の情報のやりとりを行うデータベースのアップデートの共有や、四日目に 114


行われる留学の契約を結ぶための Contract Fair の説明、SCOPE Regulation の改定に関するディスカッション などといった留学制度に関する実務を行いました。ただしそれだけではなく、SCOPE の活動を通じて直面する 問題について議論をして解決策を導き出すディスカッションや、留学に関するユニークな取り組みを行っている 国の経験をシェアするコーナーなどを通じて、楽しく交流しながら留学運営に役立てられるようなアイデアを得 ることもできました。また、次期 SCOPE-Director に選出された人の、今後の抱負についてのスピーチもありま した。次期責任者はロシアの出身で、二期連続してヨーロッパ出身からの選出となりましたが、これから SCOPE の留学をさらに高めていきたいとのことで、そのエネルギーに期待したいと思います。

<SCORE Session> SCORE のセッションは、前回の世界総会から今まで、SCORE International Team を中心にどのようなこと をやってきたのかを紹介することから始まりました。次に、留学プログラムに関する問題をシェアして解決方法 を考えたり、NORE として普段の業務を行う際に直面する様々な問題についてディスカッションをしたりしまし た。 続いて、SCORE 留学の Regulation の改正について、長い時間をかけて議論を行いました。SCORE 本部の三 か年戦略から、居住地から研究室への通学時間などのより身近な問題まで、白熱した議論が交わされました。今 回の規約改正では、SCORE では physician だけでなく health care の学生も参加できるようにする方針が決ま りました。いずれ保健系学生にも留学の機会が広がるといいと思います。 他には、SCORE-Director や外部団体からのゲストとのディベート、監査役員との質疑応答、セッション作成 の Training なども行われ、IFMSA 留学に関する理解度や運営スキルを向上させることが出来ました。

<SCORA Session> SCORA のセッションは、SCORA の活動をする上で重要なプロジェクトの運営・活動メンバーの勧誘と管理 などについての話し合いと、性と生殖・AIDS に関する理解が深まる学びの二本柱で構成されていました。 例えば、プロジェクトの運営に関しては、日本でもよく行われているオンラインキャンペーンやコンドームの 配布を一歩進めて、タレントや有名人に広報活動を直接お願いするなどといった話もされていました。 学びのコンテンツとしては、日本ではあまり取り扱われない「FGM(女性器切除) 」の風習に関する話や、特 に男性同性愛者に多く見られる男性の HPV 関連癌の話題、HIV の差別に関するロールプレイなどがありました。 他には、各国の SCORA の活動を発表する Activities Fair、SCORA-Director の立候補者四名に対する質疑応 答などがありました。日本ではあまり学ぶ機会のない話題や、海外の優れた活動に触れたり、SCORA に所属す る多くの医学生と交流したりできる貴重な機会となりました。

<SCORP Session> SCORP のセッションでは、運営と学びの両面に関するトピックを扱った濃密な四日間を過ごしました。 運営面では、 「各国の SCORP 運営」 「国際平和デーキャンペーン」 「2017-2019 SCORP Strategy の振り返り」 などについて、互いの国の現状を共有し SCORP の運営方針について話し合いました。また、International Team (世界の SCORP 全体の運営を行う本部) の進捗報告、 SCORP Regulation の改正に関する投票、SCORP Director 立候補者への質疑応答なども行いました。 学びの面では、 「人権という概念の成り立ちや歴史」「各国の人工中絶と法律」「紛争やテロと国際保健への影 響」 「核兵器廃絶に関するディベート」 「人権問題と医療倫理」 「精神疾患への偏見」などの多岐にわたるテーマ についてのセッションがありました。また、世界各国の SCORP の活動のポスター発表もあり、医療倫理や高齢 者・障害者福祉など、日本の SCORP の活動では取り扱われていない様々なテーマで行われている世界の SCORP 115


の活動に大変刺激を受けました。

<SCOME Session> SCOME のセッションでは、教育について深く学び考える四日間を過ごしました。 まず導入として、IFMSA や SCOME の歴史や理念を学びました。次に、理想の医師像や医学部の入試制度に ついて考えるワークショップがありました。セッションのトピックは、「Medical Education System」 「Exploration of Medical Students」 「Scholar RX and IFMSA」 「Filling the Learner’s Gap」 「Accreditation and Quality Assurance」などです。また、ゲストスピーカーのご講演を聞く機会もありました。これらのセッ ションを通じて、入試やカリキュラム、卒後教育、奨学金や学費、教育手法など、医学教育についての理解が深 まりました。 また、SCOME の運営に関するセッションもありました。SCOME Strategy では SCOME に三年毎に改定され るプランがあることを知り、Plenary では SCOME の規約改正の会議を行いました。 Program Streams というセッションでは、新しいプロジェクトの作り方や、作成時に注意することを学ぶワ ークショップを行いました。他にも、医療者の労働力に関する話、自分の大学を評価するセッション、その他様々 なトピックに関するレクチャーがあり、SCOME の視野の広さを知ることが出来る大変貴重な機会となりました。

<SCOPH Session> SCOPH のセッションでは、公衆衛生分野で取り扱う世界規模の題材を扱うマクロな視点のセッションから、 地道に世界を変えていくためのアドボカシーや地域での取り組みといったミクロな視点のセッションまで、幅広 いトピックに関する学びを深めることができました。 マクロな視点のものとしては、演者との SCOPH talks で世界の公衆衛生の今をアップデートしたり、 Universal Health Coverage の定義に関するクイズをしたり、抗菌薬の問題を製薬企業のプロモーションの視点から考えた りしました。 「Global Epidemic Simulation」というワークショップでは、各参加者に一国が割り当てられ、検 疫、資金調達、交易等により国際的な伝染病の拡大を防ぐプロセスのロールプレイングを行いました。 ミクロな視点のセッションとしては、複数の集団を stakeholders analysis という方法で分析し問題解決への キーを探る手法や、Policy Document(政策文書)をまとめて自分たちの立場を表明するための手順の学習、お よび「SCOPH Fair」という各国の SCOPH におけるプロジェクトのポスターセッションなどが行われました。 最後のセッションでは、みんなで床に座って大きな輪を作り、世界総会、そして五日間の SCOPH セッション を通じて感じたことを自由に語りながら、再会を誓い合いました。

SCOPH のセッション

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<Presidents’ Session> Presidents’ Session は、各 NMO の President(代表)や副代表、国際業務担当者など、各国の代表者たちが 集まり議論するセッションです。Plenary(総会本会議)の事前調整や、SC(Supervising Council)や CCC (Constitution Credential Committee)による報告書の共有、IFMSA 全体の規約改正に関する議論、次年度理 事の活動方針演説、IFMSA の Corporate Identity に関する規定の確認、会計報告など、IFMSA 全体の運営に関 する幅広い内容が取り上げられました。世界総会運営委員の VISA 発行担当が会場に訪れ、発行状況やキャンセ ルの数、そして締め切りを守らなかった NMO を発表するなど、緊張感に溢れる場面もありました。 参加者は各国の代表として、自分の地域の加盟団体にとっても IFMSA 全体にとっても良い方針であるかを深 く考え、活発に議論し、IFMSA を皆で前に進めていくというマインドを持っている様子でした。数日間に渡り 各国の代表同士で意見を交わすことができ、このセッションに参加したことは大変良い思い出になりました。

Regional Session|地域セッション IFMSA に加盟している NMO は、アジア太平洋、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、中東の五つの地域に 分けられます。IFMSA-Japan はアジア太平洋地域に属するので、アジア太平洋地域の Session に参加しました。 前半は、地域としての活動方針やこれまでの活動についての振り返り、話し合いが行われました。2019 年の アジア太平洋地域会議(APRM)は香港で開催されることが決まっており、香港の NMO である AMSAHK によ って、開催に関するプレゼンテーションも行われました。その後はアジア太平洋地域の Regional Director に立 候補している二人のディベートが行なわれました。 後半は、各部署・委員会に分かれてのセッションが行われました。例えば Presidents' Session では、規約上 脱退することになるフィジーとウズベキスタンに関して、脱退を支持するかどうかについて各 NMO の代表同士 で話し合いました。アジア太平洋地域の一つの NMO を代表して参加しているとの自覚が深まった瞬間でした。

アジア・太平洋地域セッションの集合写真

Exchange Fair|留学契約 夏の世界総会で開催される一大イベントである Exchange Fair は、IFMSA で行われている留学の契約締結会 のことです。SCOPE では臨床交換留学、SCORE では基礎交換留学の契約を国同士で締結します。 二日目に行われた Poster Fair では、各国が留学プログラムのポスターを持ち寄り、四日目に行われる、次年 度の留学の契約を結ぶ Contracts Fair に向けて自分の国の留学を PR しました。IFMSA-Japan は、留学できる 大学の選択肢の多さや、研究プログラム・実習できる診療科の多さをアピールしました。医療水準の高さ及び治 117


安の良さも相まって、日本は留学先として大変人気があり、沢山の他国の留学責任者が話を聞きに来てくれまし た。 四日目の Contract Fair では、日本の留学を世界に知ってもらうためにグッズを持参し、配布してプロモーシ ョン活動を行いました。当日は室温が 30 度を超える暑さの中、白熱した交渉が交わされました。留学予定の日 本人学生が希望通りの国へ留学できるよう、準備と対策に力を入れて本番に臨んだ結果、無事に予定していた 国々との契約を締結することが出来ました。

Activities Fair|活動ポスターセッション Activities Fair では、世界各国の IFMSA 加盟団体で行われている様々なプロジェクトの紹介ブースが展開さ れます。今回は、モントリオールの美しい教会の中で、各国から 70 を超えるプロジェクトの展示および口頭発 表が行われました。日本からは SCORP の HiNaP が出展し、日本独特の活動内容や千羽鶴による peace promotion 活動は大きな反響を呼びました。他国からは高齢化社会や孤独社会にアプローチする activity 等もあ り、世界中の多角的な視点に大いに刺激を受けました。

Activities Fair での HiNaP 出展

毎晩行われるソーシャルプログラムで、世界の医学生と交流

4.感想・課題 今回私は世界総会に参加して、世界中のアクティブな学生達から刺激をもらい、今後の IFMSA での活動や医 療者としての人生に必ず役に立つと思われる素晴らしい学びをたくさん得ることができました。そして何より、 海外の医学生達と交流し、感動を共有したり全力で楽しんだりといった時間は、心に残る良い思い出です。 世界総会への参加は、金銭面、国によっては渡航面の難しさ、言語や文化的な面など、敷居を高く感じてしま う学生が多いと思われます。ただ今回は、カナダという場所柄もあってか、日本からの参加者が 14 名と近年で は最大規模での参加となりました。今後は参加したスタッフ一人一人が、今回の世界総会で得た経験を日本に持 ち帰り、興味を持った人に体験談を話したり、学んだことを団体の運営や活動に取り入れたりするなどして、参 加できなかった多くの学生にも還元していかなければいけないと感じています。 また、出来るだけ多くの学生に国際会議の魅力を感じてもらい、興味を持った学生には参加の機会を提供でき るよう、IFMSA-Japan の国際業務部門の活動のさらなる拡充にも今後取り組んでいく必要があると考えていま す。今回の世界総会参加を、IFMSA-Japan がスローガン「Think Globally, Act Locally.」のもと、国際的な視 野をもった医療人を育成する団体としてさらに成長するきっかけにしていければ良いなと考えています。 文責・編集│旭川医科大学 4 年 小山裕基 118


IFMSA General Assembly 69th March Meeting(MM2019) 1.概要 [日程] 2019 年 3 月 1-7 日 [開催地] スロベニア [参加人数] 1060 人 [テーマ] Gender in Health Care [概要] IFMSA-Japan からは九名が代表団として参加しました。

IFMSA-Japan からの参加者

2.日程

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3.各プログラムの概要 Opening Ceremony│開会式 世界総会初日の夜、Opening Ceremony が行われ ました。IFMSA 本部の President(代表)の挨拶から 始まり、IFMSA 本部の Officials(幹部)や今回の世 界総会の運営委員長、そしてスロベニアに関係する医 療関係のゲストからの熱いメッセージがあり、身が引 き締まる思いでした。スロベニアに医学部が初めて設 立されて 100 年になる 2019 年に世界総会を開催で きた喜びに満ち溢れている様子も感じられました。ま た、お話を聞くだけでなく、ビッグバンドをはじめと した圧巻のパフォーマンスも行われ、世界総会という 大規模なイベントの始まりに相応しいセレモニーで した。

IFMSA President による挨拶

Plenary│総会本会議 Plenary は世界総会期間中に毎日のように行われます。IFMSA-Japan が日本総会で団体加盟大学の代表者と ともに総会本会議を行うように、世界総会においても IFMSA に所属する 123 の国と地域(National Member Organization; 以下、NMO)が参加する Plenary が開かれます。この Plenary は IFMSA における最高意思決定 機関であり、各 NMO の代表者が voting 席に座り、IFMSA 全体の運営に関する規約改正の採択や、本部理事の 選挙、来年の春の世界総会の開催地の決定などを行います。一年後、2020 年 3 月春の GA 開催地はルワンダに 決定しました。

Plenary Standing Committee Sessions│委員会セッション 世界各地で活動する学生が世界総会の場に集まり、委員会ごとに分かれてディスカッションやワークショップ を繰り広げ、学びを深める時間です。IFMSA-Japan が日本国内でそうであるように、IFMSA 本部でも各委員会 120


の責任者が任命されており、その責任者が主導となって各セッションを作り上げます。参加者が退屈しないよう 少人数グループに分かれ、ディベートやロールプレイを行うなど、参加型の内容を盛り込む工夫が凝らされてい ました。今回は IFMSA-Japan から全委員会にそれぞれ参加者を派遣できたため、これより各委員会セッション についてご報告いたします。 <Exchange Session> Exchange Session は、SCOPE(臨床交換留学に関する委員会)と SCORE(基礎研究交換留学に関する委員 会)の合同セッションとなっています。 世界中から集まった Exchange に関わるスタッフが IFMSA 全体におけ る留学に関する議論を交わします。例えば SWG(Small Working Group)という、自分の興味のあるテーマを 選びディスカッションするものがあり、そのテーマのうちの一つに Global Health Education がありました。 Global Health と聞いて、イメージすることをシェアし、Global Health に焦点をおいた留学ではどのようなプ ログラムを用意するべきかを考えました。また、Regulation と呼ばれる留学プログラムに関する規約に関する 議論を行い、特に留学書類の締め切りと VISA 所得事情に関する問題は白熱した討論が行われました。

Exchange Session

<SCORA Session> SCORA Session ではまず初めに、SCORA が持つ 5 つの重点分野(包括的な性教育、ジェンダーに基づく暴 力、HIV とその他性感染症、性的指向と性自認、妊娠と安全な中絶)を紹介し、それぞれのテーマで簡単なディ スカッションが行われました。また、SCORA の正式名称や歴史などについてのクイズで基礎知識を確認しまし た。その後は日替わりでテーマが変わり、例えば HIV の基礎知識についての簡単なプレゼン(症状、予防法、検 査、予防的に飲む薬)のあと、患者にセクシャリティを聞く方法について学びました。様々な例を示す動画を見 た後に小グループに分かれ、ロールプレイングを行いました。各国の HIV 事情について話す時間もありました。 <SCOPH Session> SCOPH Session では公衆衛生に関するテーマを取り上げます。まずは公衆衛生に関する代表的な問題点を出 し合い、それをもとに三つのグループに分かれてワークショップを行いました。その一つのグループは Non Communicable Diseases(NCDs)で、各国の主な生活習慣病の原因について述べ、その影響や解決策につい て話し合いました。また、各国や各地域で行なわれている公衆衛生に関するプロジェクトの紹介もあり、様々な 121


国の社会問題に触れるとともに、現地の医学生が問題に対してどうアプローチしているのかを学ぶことができま した。その他には、クイズ形式でワクチンに関するワークショップやチーム対抗のクイズ大会が行われるなど、 工夫された内容もあり楽しみながら参加することができました。

SCOPH Session

<SCORP Session> SCORP Session ではまず、人権や平和をテーマとしたワークショップなどを考える際に注意する点やワーク ショップ作りに関する事項の説明がなされました。全体として SCORP が掲げる人権と平和をテーマにセッショ ン運営が行われ、例えば IPPNW Student(核戦争防止国際医師会議の学生版)の代表から medical peace work についてのワークショップが行われました。そして各地域に分かれてそれぞれの文化について共有した後に民族 中心主義についての説明と議論が行われるなど、内容は常に豊富に用意されていました。ポスターを用いた各国 での活動共有もあり、同じ医療系学生が世界各地でどういう行動を起こしているのかを知ることができ、良い刺 激を受けました。 <SCOME Session> SCOME Session ではまず、どのように医学生教育へ関わっていくか、及びその指針を学びました。Poster Fair という各国の SCOME 事情を共有する企画も実施され、各国が一致して強調していた点として、act locally の action を大切にし、別の委員会、ひいては IFMSA とは繋がりのない医学生に対しても働きかけていくことが挙 げられていました。また各国の抱えている問題共有も行われ、他国も日本と同じような課題を抱えていることが 分かりました。世界的な SCOME の流れとして advocacy が盛り上がっており、regulation の作成に力を入れて いるように感じられました。 <President Session> President Session には世界各国の代表(President)が集まり、基本的には全日程ではじめに IFMSA 本部の 運営に関わる議題についての説明や質疑応答が行われ、後にある Plenary への調整が行われます。先に記した委 員会セッションとは別に行われました。どの課題や議案に対しても日本代表として出席しているので、大変身の 引き締まる思いでした。内容の例として、一つに 8 月に開催される台湾での世界総会に関する最新情報(参加申 し込み期間や VISA の情報など)が共有され、続いて Plenary で採択される書類の内容説明や質疑応答がありま した。申し込みが一ヶ月後に始まるということで、会場には期待と緊張が混ざり合った空気が漂っているように 感じました。また、IFMSA には Bylaw という規約があり、今回の総会では 70 の Bylaw を改正する議案が提出 されていました。なかでも議論の中心になった規約が「medical student のみが Project Coordinator の役職に 122


就ける」というもので、medical student の限定を外し medical student 以外の学生も Project Coordinator に就けるようにしようという動きがありました。今回の総会での決議は延期されましたが、IFMSA-Japan とし ても IFMSA の社会的位置づけを示す重要な規約変更であり、密に議論する必要性を感じました。

President Session 終了時の集合写真

Regional Sessions│地域セッション IFMSA に所属する 123 国と地域は、五つの地域区分で統括されています。IFMSA-Japan は Asia-Pacific Region(アジア太平洋地域)に所属します。Regional Session ではアジア太平洋地域の加盟国が集まり、IFMSA の WHO インターンシップについての紹介や、香港で行われるアジア太平洋地域会議(APRM)など地域内で実 施予定のイベントの紹介がありました。そしてアジア太平洋地域全体で小グループに分かれ、各国の医療におけ る課題を挙げ、解決策などを話し合う時間が設けられており、今回は夏の世界総会では実施しなかった参加型の 取り組みも見受けられました。また、後半は各委員会に分かれた地域セッションも行われました。

Asia-Pacific Region の集合写真

Theme Event│テーマイベント Theme Event の第一部は、四名のゲストの方へのインタビュー形式で行われました。gender equality をテ ーマとして、様々な見地からの意見を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。また、 pigeonhole というツールを使って、参加者からの質問に答えてもらうなどの工夫もされており、日本での活動 123


に活かせる部分もありました。第二部では、 Gender and Health をテーマに GA 参加者 六名が登壇し、意見を出し合いました。ま た、聴講者も自身の国でのジェンダー意識 に関する投票を行いました。性別は医療で の診断や治療にどう影響するのか、性別の 違いのために公衆衛生を享受できないこと もあるなかで、この問題をどう解決してい くかなど、熱い議論が交わされました。

Theme Event 第一部

Exchange Fair│留学契約 SCOPE、SCORE 合同で各国の留学プログ ラムを PR する Exchange Fair が行われま した。それぞれの国がポスター・お菓子・グ ッズを持ち寄って、 華やかなブースを作り留 学プログラムの強みやソーシャルプログラ ムの内容を説明します。 世界総会でのみ経験 することができる企画で、 世界旅行をしてい るような気分でした。

Exchange Fair で交渉中の IFMSA-Japan スタッフ

Activities Fair│活動ポスターセッシ ョン 全委員会における各プロジェクト一 斉の紹介は圧巻される風景でした。献血 や手話をはじめとした社会課題に対し て実際に自分たちの力で行動している プロジェクトがブース形式で出展し、 IFMSA-Japan ではまだ実施していない 活動も多くあり大いに刺激を受けまし た。次回の GA 主催国である台湾からは 次期世界総会の PR もありました。会場 には 1000 人を超える参加者が押し寄せ、 会場に押し寄せる参加者

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常に熱気に満ち溢れていました。


4.感想・課題 今回の世界総会開催地であるスロベニアは、治安の面で問題はありませんでしたが、夏のカナダと比べて距離 が遠く、アクセスが少々悪かったためか、定員を下回るメンバーでの参加になりました。私の世界総会への参加 は今回が2度目でしたが、メンバー全員が必ず何かしらの成長、学びを得て帰国している印象を受けます。海を 越えた先の世界にも、私たちと同じ想いを胸に、世界の現状、課題に立ち向かっている医療系学生が数多くいま す。世界総会と聞くとどうしても心理的なハードルは上昇してしまいますが、これからの発展を担うスタッフに はそれを乗り越え、日本国内での活動だけでは感じられない世界観、常識との乖離を肌で感じ、国内での活動に 還元していただければと思います。夏と比べて春の GA は、若手スタッフの参加も見受けられました。今後も勇 気を振り絞って挑戦し、世界へ羽ばたき、そして日本に帰って IFMSA-Japan の活動をより良きものに変えられ るような人材が若手スタッフから出てくるよう、IFMSA-Japan 内において世界総会の PR をはじめ、日々の国 際業務運営に努めてまいります。 文責│北海道大学3年 田浦拓弥

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Asian Collaborative Training on Infectious disease Outbreak Natural disaster and refugee management Summer Camp│ACTION サマーキャンプ 1.ACTION サマーキャンプについて ACTION プロジェクトでは毎年、夏休みにアジア各国の医療系学生が 120 名ほど集まり、災害医療、感染症、 難民等について学ぶ約1週間のサマーキャンプを開催しています。サマーキャンプでは、講義、ワークショップ、 フィールドワーク、ソーシャルプログラムを通して災害医療のだけ勉強だけではなく、文化交流も行います。サ マーキャンプは ACTION プロジェクトの活動において最も大きなイベントであり、日本開催は4年ぶりでした。

2.概要 【テーマ】 Build Back Better(より良い復興) 【開催期間】2018 年 8 月 11-17 日 【開催場所】東京都渋谷区 国立オリンピック記念青少年総合センター 【対象】

災害、感染症、難民、海外の学生との学びに興味がある医療系学生

【参加人数】130 人(日本、中国、台湾、韓国、インドネシア、マレーシア、バングラデシュ、インド、 フィリピン、パキスタンの 10 か国と地域より、日本のスタッフ参加含む)

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【タイムテーブル】

3.各プログラムの概要 Opening Ceremony|開会式 初日の夜、オリンピックセンターのホールにて Opening Ceremony が開催されました。実行委員長の挨拶に 始まり、日本側参加者による薙刀の演武、立食形式のパーティーなど心躍る ACTION Summer Camp2018 の 幕開けとなりました。去年のアクションの参加者との再会、初めて会う海外の学生との交流など思い思いの時間 を過ごし、これから始まる 1 週間のサマーキャンプに期待が膨らむ Opening Ceremony となりました。

立食形式のパーティー

実行委員長

挨拶

薙刀

演武

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小美野剛先生によるレクチャー 特定非営利法人 CWS Japan 事務局長の小美野剛先 生をお招きして、Build Back Better について東日本 大震災のことなども踏まえたお話を伺いました。過去 の震災から学ぶことはたくさんあり、また、より良い 復興に活かせることはたくさんあると学びました。

小美野剛先生によるレクチャー

Refugee Management のワークショップ ACTION のテーマの 1 つである難民問題についてのワークショップを行いました。難民キャンプでの食糧事情 や、難民の移住先での言語の壁について焦点を当て、各グループで考え発表しました。食料事情などの具体的な 解決策などが熱く議論されておりました。 Clinical Reasoning のワークショップ 災害時を想定し、避難所で流行しそうな感染症や疾患について、臨床推論形式で症例の疾患を考えるワークシ ョップを行いました。日本とその他の国では、発生する災害の種類も異なり、また災害時に流行する感染症も異 なり、臨床推論のお題だけでなく、各国の災害や疾患についても理解が深まりました。 Social Program Calligraphy 2 日目の夜 Party の時間には、書道体験を行いました。参加者それぞれ思い思いの文字を書いていました。自 分で書いた文字をうちわにして、夏の暑さを和らげました。

Social Program Calligraphy

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Country Presentation Reconstruction of ex-disaster area in your country をテーマに、各国の代表者が、自分の国で起きた災害 とその復興について具体例を挙げながらプレゼンテーションを行いました。アジア各国で起きる災害の種類、復 興の課題、実際の復興の進み具合といったことを知ることができました。また、日本ではあまり耳にしない災害 時の難民の話も聞くことができました。

日本側参加者の Country Presentation のメンバー

フィリピンからの参加者の発表

江川新一教授によるレクチャー 東北大学災害科学国際研究所

災害医療国際協力学分野の江

川新一教授をお招きして、災害医療の基礎的な考え方と HUG の 講義とゲームをしていただきました。HUG とは「避難所(H)運 営(U)ゲーム(G) 」の略で、避難所で起きうる状況の理解と適 切な対応を学ぶシミュレーション型の訓練です。講義だけでなく シミュレーションも行うことにより更なる災害への理解が深まり ました。 HUG の一場面

3 日目

Social Program 東京観光

外国人参加者が最も楽しみにしていたであろうイベントの東京観光。班ごとに行きたいところを話し合い、 それぞれ浅草や秋葉原、東京タワーなどを観光しました。

東京タワーからの眺望

東京駅

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そなエリア東京へのフィールドトリップ 国の災害応急対策の拠点として整備された東京臨海広域防 災公園の一角にある防災体験学習施設「そなエリア東京」を 訪れました。ここで「東京直下 72h TOUR」に参加し、タブ レット端末を用い、クイズ形式で災害後 72 時間以内にとる べき行動を学びました。細かく再現された地震に見舞われた 町のセットの中で、エレベーターに乗っているときに地震が 起きたらどうするかなど具体的なシチュエーションごとに学 習しました。日本人は、日頃の防災訓練などで知っているこ とも多かったですが、外国人参加者には新鮮でとてもいい体 験だったようです。また、最新の防災グッズの紹介や、お土 産の簡易トイレの袋は、家に備えておくべきものだと実感し

東京直下 72h TOUR

ました。 河嶌讓先生・赤坂美幸先生によるレクチャー DPAT 事務局アドバイザーの川嶌讓先生と Save the Children Japan の赤坂美幸先生をお招きして災 害時のメンタルケアについてご講演いただきました。 災害時の医療を考えたうえで忘れがちになってしま うメンタルケアの重要性を改めて認識することがで き、メンタルケアの役割や及ぼす影響なども学ぶこ とができました。 河嶌讓先生と赤坂美幸先生

Training ワークショップ Training Office による training ワークショップを開催しました。2 人 1 組となりお題の絵をパートナーに伝 え、それを絵に描いてもらうというワークショップを行いました。指示通り書いた絵も参加者それぞれ異なり、 いつもと異なる視線を持つことの大切さや、海外の学生とのコミュニケーションの取り方、相互理解を学びまし た。 ICRC レクチャー 赤十字国際委員会駐日事務駐日代表の Linh Schroeder 先生をお招きし、戦争時の医療者の ミッションに関するお話を伺いました。Linh 先 生ご自身の経験を踏まえた日頃伺うこうとがで きないお話をたくさん伺いました。戦争でさえ もルールはあるというお言葉が大変印象的でし た。 Linh Schroeder 先生のご講演

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NFDP:National Food and Drinking Party クラブを貸し切り、各国の参加者がお菓子や食べ物、 お酒、 お土産を持ち寄り交流する NFDP を行いました。 日本では見たことが無いようなお菓子やお土産がたく さんあり、興味深いものです。踊ったり、食べたり、飲 んだり思い思いの時間を過ごしました。 Disaster Drill のワークショップ 主に、避難所運営について考えました。与えられた条 件下において理想の避難所についてグループでディス カッションを行い、模造紙にまとめて発表しました。日

NFDP

本側参加者と海外の参加者では、避難所に欲しいものが異なっており、興味深かったです。また、段ボールで作 ったベッドを体験し、想像以上の寝心地の良さで好評でした。 Case of BBB のワークショップ 東日本大震災を踏まえて二つの問題に対して考えました。一つ目は、避難先での子供へのいじめ、もう一つは、 除染作業員の被ばくについてです。海外の学生は知らない人が多かったようで、白熱した議論が繰り広げられま した。 Closing Ceremony|閉会式 各国の参加者がそれぞれ歌やダンスといったパフォーマンスを行いました。日本側参加者による盆踊りでは、 会場全員で踊り、一体感が深まりました。全員で集合写真を撮ったり、メッセージを交換したり、サマーキャン プが終わってしまう寂しさと達成感が漂っていました。

閉会での集合写真

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IOC ワークショップ ACTION は多国籍プロジェクトなので、各国に International Organizing Committee(以下、IOC)がいま す。日本と台湾の IOC による、サマーキャンプのまとめワークショップを開催しました。班ごとにサマーキャン プで 1 番印象に残ったことをプレゼンしました。サマーキャンプの最後の企画、とても感慨深いものがありまし た。

4.課題や今後の展望 今回、国際イベントを日本で開催したことで、より多くの医療系学生が国際交流をできたのではないかと考え ます。Summer Camp 2018 で得たものをもって、ACTION の活動を続けていけたら幸いです。日本はたくさ んの災害を経験し、多くのノウハウがあります。災害においてアジアのリーダーシップをとるべき存在であり、 日本からたくさんの発信をしていければいいと考えます。より多くの学生とともに学び続ける必要があると感じ ました。 このイベントを通して、私たち日本人の発信することの苦手さを感じる場面もありました。英語が苦手である こと、日頃発信する機会が少ないことが要因にあるのではと考えていますので積極的に英語を使うイベントや発 信する機会を増やしていきたいです。 また、今回のイベントにより数多くのスタッフが国際イベントの運営実績を積むことができました。これは今 後の I-J の国際化や様々な IFMSA 本部の国際イベントを開催するための貴重な経験になったことと考えます。 この経験を活かし、さらなる I-J の発展に貢献できるスタッフを増やすことも今後の目標としていきたいです。 サマーキャンプ開催にあたりたくさんのご支援をいただいた皆様にスタッフ一同心より厚く御礼申し上げま す。ありがとうございました。今後も変わらぬご支援とご協力を何卒よろしくお願いいたします。 文責│愛媛大学 4 年 萩原彩

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Ⅳ.運営報告 Standing Committee Report


11.Executive Board | 理事会 1.活動理念 理事会は代表と各運営部門の責任者、さらに各委員会の責任者を含めた計 14 人からなる IFMSA-Japan の 統括分野です。隔週のオンラインミーティングや年 4 回の理事定例会議を通して議論を重ね、IFMSA-Japan の 活動計画を進めました。IFMSA-Japan の持つ社会への影響力、国内外に及ぶ広範なネットワークの活用を強化 の中心点として、次のような組織運営に取り組みました。

2.今年度の主な活動 ①IFMSA-Japan(以下、I-J)の組織アイデンティティの確立 2018 年 5 月より開催した 9 地域の新歓にはのべ 943 人が参加し、IFMSA の理念や活動を組織の内外多くの 学生に説明する機会を設けられ、組織理念に共感する沢山の人材を獲得することができました。 また 2018 年 11 月に開催した日本総会では Normalization をテーマに掲げ、災害やジェンダー、精神疾患と いった昨今の社会背景に対してアイデアハッカソンを実施し、350 人の参加者に社会課題への理解、社会的アプ ローチの意義を考える機会を設けることができました。 運営面では、Officilas に対して 5-6 月に I-J の今年度の活動方針や基本業務をレクチャーするオンライン Skype を 4 回に渡って開催するとともに、 1-2 月には次年度の理事を対象に I-J の各部署の方針と課題を共有し、 次年度の理事が I-J を包括的に操縦できるように取り計らいました。 ②社会における IFMSA-Japan の影響力の強化 国際保健医療学会東日本地方会にて IFMSA-Japan 全体、SCORA、SCOPH AVP、SCOPH ぬいぐるみ病院プ ロジェクト、SCORP HiNaP がそれぞれポスター発表を実施しました。また受動喫煙防止に関する提言書を作成 し、インドネシアで開催された APACT(アジア太平洋タバコ対策会議)にて発表を行いました。 ドクターズマガジン、m3、時事メディカルといった媒体にも活動報告を寄稿するなど活動の外部発信に定期 的に取り組みました。外務部門を中心にプロジェクトの紹介冊子の作成も果たしました。 一方で学会発表等を通して I-J 活動を外部発信する際に、客観的情報や評価基準がないことが課題として顕在 化しました。そこで I-J の中で客観的な活動評価体制を作ることを目標とした Evaluation Team を 2018 年 10 月より設けて、定期的なミーティングを通して Annual Report の精査や各プロジェクト責任者との対話を通し ての評価システムを確立しようとしています。

国際保健医療学会での発表

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③IFMSA-Japan の国際社会への進出の推進 IFMSA に加盟する1National Membership Organization (NMO) としての IFMSA の活動 への参画を強化しました。体制面では、国際関 連の情報共有網を確立するために、国際業務に 新しく Officials を設けました。また世界総会 では HiNaP が Activities Fair に出展し、その 後も他国支部と連携を維持するなど活動面で もグローバル展開を推進しました。

世界総会での Activities Fair

④ 全国と地域における活動の棲み分け・連携の強化 内務の管轄のもとで各地域にて地域性の強い活動が行われました。九州山口地域では Exchange 留学にて日本 にやってきた学生との文化交流会が実施され、中国四国地域の企画では各委員会のワークショップを用意するな ど、地域と I-J の委員会やプロジェクトの連携を図ることができました。 上述の通り地域単位での活動は熱を帯びてきましたが、それに比較して各大学レベルでの活動は大学により質 /量ともに差が大きく、I-J として十分に管轄できていない現状がありました。その現状に対し、理事と内務有志 によりローカル管轄専門チームを設け各大学の活動の実態調査を実施し各大学の I-J に対する需要を把握しまし た。 ⑤地域面から国際面までを包括する組織運営体制の確立 団体レベルでの運営においては、現行体制の見直しと改革を積極的に行いました。結果としてファンドの推進、 交通費支給のルール作成、Seniors Club の体制変更、法人化の検討、国際業務部門の組織化等に取り組むことが できました。

3.今後の展望・課題 国際業務の Officials 設定、Seniors Office の制度変更、Evaluation Team の発足等、新しいことに取り組み 始めた一年でした。しかしそのどれも 2018 年度だけで完了した体制ではなく、2019 年度以降に試行錯誤しつ つ、体制を固めていくことになるでしょう。I-J が社会へのインパクトを与えられる組織となる起点となること を祈っています。

4.感想 規模は大きく活動も多彩な I-J という組織ですが、運営上の課題は多く認識されます。そのどれも数か月で解 決できるような容易な課題ではなく、数年というプランで改善を目指すようなものではありますが、代を経るに つれ強固な組織となることを期待しています。 文責│東北大学 5 年 笠井俊佑 135


12.Internal affairs | 内務部門 1.活動理念 内務部門は「IFMSA-Japan 内の組織基盤を支え、スタッフや団体会員、ひいては IFMSA-Japan に関わるす べての人が活動をしやすくなるように内部の強化に努めること」を目指します。また、Regional Office、Seniors Club Office、Training Office を管轄し、相互に連携を取って運営を支えています。

2.今年度の主な活動 一人でも多くの医療系学生に IFMSA-Japan を知ってもらいたいという気持ちで新歓を開催し、新歓以降も各 部署で定期的かつ継続的に活動を行いました。また、部署ごとだけでなく今年度は例年と比べて内務部門内の連 携にも力を入れて取り組みました。 (1)全国新歓を進化 今年度は全国新歓を Regional Office だけでなく、Training Office、Seniors Club Office と共に内務部門で連 携して実施しました。Training Office では各新歓におけるプレゼンテーションのフィードバックを行いました。 また Seniors Club Office としては、例年は行っていない OB・OG に対する全国新歓への招待を行い、全国九地 域で合計 14 名の卒業生が参加されました。大学生活から IFMSA-Japan(以下、I-J)へ、そして I-J から医療 の現場へという繋がりが想像しやすくなりました。もちろん、Regional Office も勢いを増し、新歓動員数が 943 人という例年以上の数字をあげることにもつながりました。昨年度より始まった地域担当官同士の連携も継続し ており、情報の共有に加えて、実際に他地域の新歓に足を運び隅々まで見学し、より良い運営を目指す姿も見受 けられました。まさに内務が一つとなって動くことができたと言えます。 (2)Seniors Club 会員制度の改定 IFMSA-Japan の OB/OG を中心に構成される Seniors Club は、これまで年度ごとの更新を必要としていまし た。しかし、メーリングリストのメンバーが未更新の人も含め残されているなどの運営上の破綻があったため改 定へと踏み切りました。改定後は年会費制度ではなく、一度入会すれば永年会員として会員であり続けることに なります。従来ならば更新のたびに支払うところを、2019 年度より寄付金という形に変更しました。 (3)地域イベントの充実 今年度は全国新歓と日本総会(以下、NGA)との間に、地域ごとのイベントを運営することを心がけました。 北海道地域では「北海道メディカルフェス」 、東海信州地域では「東海信州ツアー」、中国地域と四国地域は合同 で「中四国総会」 、九州山口地域は「九山合同ソーシャル」、その他小規模のイベントを行いました。常にどこか の地域でイベント企画、運営が動いている印象でした。それでもなお全地域で実施するに至らなかったことが来 年度以降への課題となりますが、NGA 以降のイベントも合わせると全体的により一層充実した一年間になりま した。 (4)団体加盟制度の改善に向けた動き 形骸化しつつある団体加盟制度を見直す第一歩として、アンケートで各大学における活動の実態調査を行いま した(アンケート項目:活動内容、頻度、人数、I-J との関わりや必要な支援など) 。本アンケートを元に、団体 会員に寄り添った会員制度となるよう改善する予定です。またこの動きに際し、今年度は地域ごとにオンライン 上で連絡会を実施し、各大学の活動や悩みを共有しました。来年度は地域別に加えて全地域が集まる全体の連絡 会も開催予定です。年度末には「団体加盟マニュアル」を作成し、大学代表者にも理解しやすいよう I-J と加盟 136


大学の連携について紹介しています。 (5)スタッフフェスタの企画、運営 一年間の締めくくりであるスタッフフェスタを 2019 年 3 月 24 日(日)に大阪で開催しました。例年関東で 開催される本イベントですが、地域の PR/活性化の一環として各地域担当官からの開催地立候補と選挙を内務チ ーム内で行い、関西地域での開催を決定しました。当日は 57 名のスタッフが集い、親睦を深めるとともに、 Activities Fair を実施し、スタッフ同士が真剣にフィードバックを重ねる様子も見受けられ、来年度への活動に 繋がる企画ができたと確信しています。

お絵かき伝言ゲーム

集合写真

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3.今後の展望・課題 今年度は Seniors Club 会員制度の改訂や団体加盟制度の見直しなど、現行の体制を一新する一年間になりま した。そして来年度から本格的に新体制が始まるため、各部署における来年度への引き継ぎ、動き出しが重要で す。また、近年の I-J に対する認知度上昇に伴い、今年度の新歓参加者が前年度比+113 名(前々年度比+211 名)に見られるように、来年度もより多くの医療系学生が I-J に関わることになります。一つ一つの出会いを大 切にし、関わった人全員が満足のいく団体運営を行えるよう心がけるつもりです。今後もご指導ご鞭撻のほど、 どうぞよろしくお願いします。

4.感想等 一年間にわたり副代表内務担当として活動する中で、I-J が抱える課題が数多く存在することに気づきました。 今年度は主に内務部門の改善にフォーカスを当てて業務にあたりましたが、どの課題についても自分一人だけで は解決できず、周囲の協力があってこそ乗り切ることができました。仲間の存在に気づき、そして仲間を持つこ との大切さといった、普段の生活では当たり前にように見過ごしている大事なことを感じられる一年間になりま した。自分自身、まだまだ未熟な点は多々ありますが、来年度は代表として、内務も含めて I-J 全体の運営に努 めてまいります。一年間、ありがとうございました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。 文責│北海道大学3年 田浦拓弥

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5.イベント一覧 10 月

2018 年

1-5

北海道

4月 5月 12

北海道新歓

宮城県

19

東海信州新歓

愛知県

20

関西新歓

大阪府

26

東北新歓

宮城県

2

九山新歓

福岡県

9

関東新歓

東京都

10

北陸新歓

石川県

17

四国新歓

愛媛県

17

関西ソーシャルイベント

大阪府

23

中国新歓

島根県

30

東海信州ツアー第1弾

長野県

7

先輩 Training

京都府

14

旭川 Training

北海道

オンライン Training

宮城県

11 月 6

24-26 日本総会

東京都

12 月 15

北海道 忘年会

北海道

22

東海信州 忘年会

愛知県

22

山口 Training

山口県

24

SCORA 北海道プレゼン大会「叩き愛」 北海道

27

卒業生を送る会

東京都

2019 年

7月 北海道メディカルフェス

北海道

21-22 九州山口合同ソーシャル

福岡県

14

北海道胆振東部地震に対する募金活動

8月

1月 3-4

東海信州 新年会

愛知県

12

後輩 Training

愛知県

18

関東 新年会

東京都

関西地域イベント

大阪府

18-20 関西 TNT

大阪府

25

Seniors Club 懇親会

東京都

25

中国地域イベント

島根県

2月

26-28 関東 TNT

東京都

2

12-13 スタッフミーティング

東京都

23-24 東海信州ツアー第3弾

9月

東京都

3月 福岡県

2-3

15-16 中四国総会

岡山県、香川県

16-17 SCORA 総会 Training

東京都

16

愛知県

21

4CoMi

徳島県

24

スタッフフェスタ

大阪府

8

九州医療系合同新歓 東海信州ツアー第2弾

中国忘年度末会

29-31 北海道 TNT

鳥取県

北海道

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Regional Office|内務部門 北海道 │ 札幌医科大学 3 年 横井健人 北海道地域は、北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学の 3 大学が中心となって活動を行っています。北海 道地域は加盟大学数が他地域と比較して少ないですが、その分大学間の距離が近く交流回数も多いためスタッフ、 会員の仲が良く、そこが北海道地域の一番の強みだと考えております。 2018 年5月に行われた北海道新歓では 106 名もの参加者を迎えることができ、全国の新歓ツアーのトップバ ッターを華々しく飾ることができました。今年度は例年行っているイベントだけでなく初の試みとして北海道の 地域医療を考える北海道総会を開催し、新歓へ参加してくれた新入生の定着をはかりました。また、HLP イベン ト、STI(Sexually Transmitted Infection)総会、TNT(Training for New Trainers) 、ぬいぐるみーてぃんぐ など様々な委員会のイベントを北海道で開催し、北海道内で IFMSA の活動を十分楽しめる環境にすることを目 指しました。これからもメンバーのつながりを大切にし、北海道地域の活性化を図っていきます。 東北 │ 東北大学 2 年 星桃子 5 月に行われた東北新歓は 120 名(一般 参加者 68 名、スタッフ 51 名、OG1 名) の方に参加していただきました。参加者の 多くが IFMSA-Japan(以下、I-J)の個人 会員登録をしてくださり、中にはスタッフ 登録もしていただける方もいました。そし て新歓後に計画していた松島ツアーでは 数名のニューカマーからの参加もあり、 I-J スタッフの楽しさや仲の良さも肌で感 じていただくことができました。東北新歓 の参加者数は年々増加傾向にあり、来年度 以降も東北地域の新歓が盛り上がること 東北新歓でのワークショップの様子

を期待しています。また、新歓以外には地

域内の加盟大学との地域連絡会を行いました。地域内の他大学ではどういう活動が展開され、どういう課題を持 って活動に励んでいるのかが共有できた良い機会になったと信じています。 関東 │ 防衛医科大学校 3 年 藤本友里 関東地域担当官は、関東地域の新歓や地域イベントの運営、日本総会や関東地域で行われる委員会のイベント などの宣伝、関東地域の大学の加盟団体のサポートなどを行います。今年度は「スタッフと参加者、スタッフ同 士の距離を縮める」を目標に活動してきました。新歓では、参加者と触れ合うように積極的に声をかけました。 日本総会の地域ディナーでは、関東地域が 1 つに集まるように席を確保し、スタッフと参加者が会話しやすい環 境を作ることに努めました。 本年度の関東地域では関東新歓、新年会を開催しました。関東新歓は、東京女子医科大学で行い、過去最多と なる参加者数 200 人を達成することができました。本年度も参加者さんに希望するプロジェクトのワークショ ップを経験していただき、新歓後に行ったアンケートでは多くの参加者さんの満足度が高い結果となりました。 その結果、現在関東スタッフは 108 人と増え、新しく増えたスタッフによって、今後より一層関東地域が発展 140


していくと確信しています。また、2019 年 1 月には関東新年会を開催しました。ニューカマーも含め 12 人の スタッフが集まり、今後の I-J について、幅広い学年で話し合う機会を設けることができました。関東地域はど の地域よりもスタッフ、イベント、参加者の方々が多い一方で地域内の交流が希薄になりがちです。地域内の交 流を深めていけるよう次年度に引継ぎ、今後も関東地域の絆が強化できるよう協力していきたいと考えておりま す。

関東新歓

集合写真

東海信州 │ 三重大学 3 年 増田康一 I-J 東海信州地域は、愛知、静岡、信州、岐阜、三重の 5 県から成り、2018 年4月時点で4つの加盟団体が あります。2018 年度は新たに名古屋市立大学、藤田医科大学が団体加盟し、来年度以降さらに活気立つでしょ う。2017 年度、地域全体で集まれるイベントがなかったとのスタッフの声を聴き、2018 年5月 19 日の新歓の 開催以前からスタッフの新歓への士気を高めるプレ新歓を行い、また 3 回にわたって東海信州ツアー(東海信州 地域に属する5県を舞台にした地域イベント)などの地域スタッフが気軽に参加できる地域イベントを開催した 他、忘年会や新年会なども行い、スタッフ同士の交流を積極的に行いました。東海信州ツアーは5県すべてでの 実施が叶わなかったため、来年度以降に開催する予定です。今年度新たに I-J に興味を持ってくれた多くの東海 信州スタッフとともに、I-J 東海信州がますます活発に活動してくれることがとても楽しみです。 北陸 │ 富山大学 3 年 阿部準也 北陸地域は福井、石川、富山の 3 県から構成されており、よくイベントが開催される東京や大阪、名古屋など の都市部までのアクセスが良く、北陸地域でイベントが開催されることは少ないですが他地域のイベントには参 加しやすい場所です。 今年度の地域イベントとして 2018 年 6 月に金沢学生のまちで北陸新歓が開催されました。北陸地域の様々な 141


大学から約 40 名もの学生、また一般の企業の方々にも参加していただきました。I-J の紹介をしたり、お互いに 様々な意見を交換したりなど、充実したイベントになりました。

2018 年度 IFMSA-Japan 北陸新歓の集合写真

関西 │ 近畿大学 3 年 吉岡孝浩 関西地域は現在、大阪市立大学、滋 賀医科大学、関西医科大学、近畿大学、 兵庫医科大学の5校が団体加盟して います。 今年度は、2018 年 5 月 20 日に関 西新歓が行われ 77 名の参加者が集ま り、決して人数が多い新歓ではありま せんでしたが非常に活気のあるイベ ントとなりました。一般参加者とスタ ッフが濃く関わることができ、I-J の 魅力を十分に伝えることができまし た。 日本総会(以下、NGA)での関西か

関西新歓

らの参加者は去年と変わりませんでしたが、NGA 後も新年会や勉強会などの地域イベントを行うことで、関西 で I-J に関わる機会を作りました。しかし、ニューカマーをあまりイベントに巻き込めていないという課題も見 られました。関西では加盟している5大学以外にも医療系学部のある大学は沢山あるため、そのような大学の人 も取り込むことで、関西地域の更なる発展や盛り上がりを図っていきたいと思います。 中国 │ 島根県立大学 3 年 田中千尋 中国地方は島根大学、鳥取大学、川崎医科大学が団体加盟しており、他に島根県立大学、岡山大学、川崎医療 福祉大学の学生が、I-J で活動しています。 今年の中国新歓の参加者は昨年の参加者の過去最大 50 名を超える、83 名(過去最大 2 年連続更新)でした。 昨年からの良い流れを引き継ぐことができました。中国地方は大学同士の距離が遠く、頻繁に顔を合わせて活動 することは困難ですが、今年は特にオフラインのイベントを意識的にいくつか行いました。その中でも四国とコ ラボで行った「中四国総会」は、今年の中国地方の充実した活動のうちの 1 つです。普段各委員会で活躍してい 142


る地域スタッフや、今年度から新たに加わったメンバーがそれぞれワークショップを作り、運営を行いました。 来年度も地域内で、今年のイベントで得た経験を活かして I-J を盛り上げていく動きがあります。今後も中国ス タッフ全員が楽しく充実した活動ができるような場にしていきます。

初の試みの中四国総会。大盛況でした。

四国 │ 愛媛大学3年 谷口実帆 四国地域は4県で構成されたこじんまりした地域ではありますが、地域新歓には加盟大学である徳島大学、香 川大学、愛媛大学だけでなく、他大学からも参加があり、参加者 73 人と賑わいを見せました。また、今年度は 地域内だけでなく、中国地域と合同イベントも催し、地域を超えた交流も行うことで、全国を活動の場とし活躍 できる I-J の魅力を伝えることができたと思います。年度末には四国スタッフが一同に集まり、各大学の年間活 動報告会などを行うことで、互いに良い刺激を受けました。大学から四国へ、四国から全国、世界へと交流の輪 を広げ、またそれを地域に還元し、四国がさらなる盛り上がりを見せることを願っております。

多数の大学から参加者が集った四国新歓

九州山口 │ 大分大学4年 津村佳希 九州山口地域は九州地方の県に山口県を加えた地域です。各県とも勢いがあり I-J の各部署で活躍しているメ ンバーがたくさんいます。今年は毎年恒例の九州山口地域 I-J 新入生歓迎イベントや、夏の IFMSA 留学生交流 イベント、他団体とのコラボレーションイベントなどを行いました。新入生歓迎イベントでは全国からスタッフ、 参加者含め 145 名の参加申し込みをいただきました。これからの I-J を担う優秀な方々が新しくメンバーに加わ 143


りました。夏の IFMSA 留学生交流イベントでは、参加対象を九州山口地域に来ている IFMSA 留学生だけでなく 全国の IFMSA 留学生に拡大し9か国間での大規模な交流となりました。他団体とのコラボレーションイベント では、APS-Japan(日本薬学生連盟) 、jaih-s(日本国際保健医療学会・学生部会) 、JPTSA(日本理学療法学生 協会)と活動報告などを行いました。来年度もより親しみやすい地域を目指すとともに、I-J の活動を引っ張っ ていけるアクティブなメンバーを輩出していきます。

九州山口新歓の集合写真

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Seniors Club Office│内部部門 1.活動理念 OB/OG 間の連携強化、OB/OG と現役スタッフとの交流促進を目標として活動を行っています。

2.今年度の主な活動 今年度は、IFMSA-Japan(以下、I-J)が現在どのような活動を行っているのか、今後どのようなイベントを 開催するのか等を定期的に Seniors Club メーリスに流したり、また、OB/OG が開催するイベントをスタッフメ ーリスに流したりと、OB/OG と現役スタッフとが交流できる場を 1 つでも多く提供できるように工夫してきま した。さらに、毎年 5 月から 7 月に行われる I-J の新歓に OB/OG にも参加していただくことで、現役スタッフ のみならず、newcomer にも良い刺激を与えることができたと思います。 毎年恒例である「Seniors Club 懇親会」を 2018 年 8 月 25 日に、 「卒業生を送る会」を 2018 年 12 月 27 日 に、共に東京にて開催しました。 「Seniors Club 懇親会」 には、総勢約 40 名が参加し、立食式で OB/OG の方との 交流を楽しみました。コンテンツとしては、2017 年度 に行われた APRM(アジア太平洋地域会議)の開催報告、 現役スタッフによる活動報告、そして、今年度は参加し てくださった OB/OG の方の紹介を行いました。初対面 の方が多いイベントの中、I-J 時代にどのような活動をし ていたのか、今現在どのようなお仕事をしているのかを 知ることで、OB/OG の方とお話する良いきっかけが作れ たと思います。短い時間ではありましたが、今後の I-J で

OB/OG の方の紹介の様子

の活動で参考になる貴重なアドバイスや、将来の選択肢を増やすきっかけをいただくことが出来ました。 「卒業生を送る会」には、総勢約 60 名が参加し、 こちらも同様に立食式で今まで I-J でお世話になっ た卒業生の方との交流を楽しみました。コンテンツ としては、卒業生からの挨拶、下級生からのプレゼ ント贈呈、そして、全国のスタッフからのメッセー ジ動画の上映を行いました。今まで I-J を築きあげて きてくださった先輩方の熱い想いを受け継ぎ、先輩 方の名に恥じないように、新たな歴史を築いていき たいと思えるイベントとなりました。 2018 年度卒業生

3.今後の展望・課題 Seniors Club 懇親会をはじめ、I-J 主体のイベントには、卒後 10 年以内の若手の先生のご参加が多い印象を 受けました。今後は、年代関係なく、I-J の OB/OG 全ての方が参加したいと思っていただけるようなイベント 開催を目指したいと思います。また、OB/OG と現役スタッフの交流が今よりも盛んになるよう、OB/OG との連 145


携強化にも取り組んでいきたいです。さらに、来年度より IFMSA-Japan 定款・細則を一部改訂します。改訂を 行うことで、Seniors Club が現在よりもより良いものになるよう尽力してまいります。

4.感想等 今年度は、I-J の新歓に OB/OG をお呼びしたり、Seniors Club メーリスに定期的に活動報告文を流したり、 また、OB/OG 主催のイベント告知をスタッフメーリスで流したり、と例年にはない取り組みを新たに行いまし た。これらの活動により、OB/OG と現役スタッフとの距離が少し近くなったのではないでしょうか。OB/OG と の交流の機会を作ることは、Seniors Club manager にしか出来ないことだと思っています。OB/OG と交流す ることで、スタッフの皆さんが成長できるきっかけに、そして、スタッフの皆さんの世界が広がるきっかけにな っていましたら幸いです。さて、来年度から IFMSA-Japan 定款・細則が一部改訂され、今までよりもさらに良 い Seniors Club を築くことが出来たらと思っています。来年度は改訂初年度ということで、上手くいかないこ ともあるかとは思いますが、温かく見守って頂けましたら嬉しいです。最後になりましたが、OB/OG の皆様、 日頃よりご支援いただき誠にありがとうございます。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。これからもご 指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

文責│獨協医科大学 5 年 音山 友里恵

146


Training Office│内務部門 1.活動理念 Training Office は IFMSA-Japan(以下、I-J)のサポートオフィスの一つで、I-J の会員やスタッフの技術向 上に努める部門です。「I-J を内側から成長させること」を理念としています。 コミュニケーションやプレゼンテーションといった、医学のみならず全ての分野に共通する能力を「Training」 を通して理解、定着させ自身の成長に繋げてもらうことを使命としています。Training Office が毎年開催するイ ベント「Training for New Trainers」 (以下、TNT)では、 「教える側」となる Trainer を育成しています。 I-J スタッフに Training するだけでなく、Trainer 同士が切磋琢磨するイベントも多く開かれており、人前に 立って話す、ワークショップ(以下、WS)やイベントを作り上げるなど学校では学べないようなスキルを実践 的かつ他者に教えることができるほどの習熟度で学ぶことができるのは Training Office ならではの魅力です。

2.今年度の主な活動 今年度は新たな試みとして、新歓時の他委員会プレゼンテーションをフィードバックしました。来年度はフィ ードバックだけでなく、事前 Training の実施など対応の幅を広げていきます。 2018 年 8 月に開催された関西 TNT、関東 TNT に加えて、2019 年 3 月には北海道 TNT も開催されました。 例年に比べ多くの New Trainer が精力的に活動しており、 Training Office に新しい風が吹き込まれました。 2018 年 10 月には OBOG による Training、先輩 Training も開催されました。先輩方が長い年月をかけて学ばれた洗練さ れたスキル、価値観に触れることができる大変有意義なイベン トでした。新たな試みとして Facebook によるライブ配信も導 入しました。 2018 年 12 月、2019 年 1 月には New Trainer が中心とな って企画したイベントもそれぞれ山口、名古屋で開催され New Trainer 同士の信頼関係構築、技術向上と大きな経験値 TNT での New Trainer によるプレゼンテーション

に繋がりました。

3.今後の展望・課題 今年度は新規スタッフの育成に力をいれ、試験的ではありますが他部署への Training、フィードバックを行い ました。精力的な新規スタッフが増えた事で Training Office に活気がつきました。来年度も新規スタッフ獲得、 育成に力を注ぎながら活動理念である「I-J を内側から成長させること」を目指し、他部署との連携イベントを 行うなど関わりをより一層強めていきます。

4.感想等 一年間 Training Office を応援してくださった皆様、誠にありがとうございました。今後も Training Office が 多くの医療系学生にとって成長と夢を見つける場であり続けることを祈っています。 文責│北海道大学 2 年 岸部丞 147


5.イベント一覧 2018 年

2019 年

5月

1月

12

北海道新歓(WS)

北海道

19

東海信州新歓

愛知県

20

関西新歓(WS)

大阪府

26

東北新歓

宮城県

6月 2

九州山口新歓

福岡県

9

関東新歓(WS)

東京都

10 北陸新歓(WS)

石川県

17 四国新歓

愛媛県

23 中国新歓

島根県

8月 15

ACTION2018 TOKYO (Training 担当)

18

東京都

SCORP ジャパンキャンプ (ビデオフィードバック実施)

18~20 関西 TNT

大阪府

26~28 関東 TNT

東京都

10 月 7

先輩トレーニング

京都府

14

Training@AMU

北海道

11 月 6

オンライン Training for NGA

12 月 22

148

山口 Training

山口県

12

後輩 Training

愛知県

3月 29~31 北海道 TNT

北海道


13.External affairs | 外務部門 1.活動理念 外務部門は、IFMSA-Japan を外に広げ、社会との繋がりを強化する役割を担っています。私たちの取り組み により、IFMSA-Japan が社会との関わりを通じて成長し、より質の高い活動を行い、またそれを発信していく ための地力を育むことを目指します。

2.今年度の主な活動 外務部門は、四つの Office(Liaison Office・Fundraising Office・Publication Office・New Technology Office) を設置し、副代表外務担当、各 Office の責任者(Liaison Officer・Fundraising Officer・Publication Officer・ New Technology Officer)および数名のスタッフが所属して業務にあたっています。 私たちは、外部団体や企業との協力関係の構築、ブランド管理、広報媒体の作成や情報発信など各 Office で例 年引き継がれてきた業務に取り組みつつ、IFMSA-Japan の新たな可能性を見出す機会とみれば積極的に挑戦す ることを目指して活動を行いました。そのスタンスは結果として、他団体とのコラボ企画の増加、企業からの協 賛金額の増加や新たな業務委託契約の締結、SNS 等の情報発信媒体の成長、会員数の増加などにつながり、成長 の確かな手応えを感じて一年間の業務を終えることができました。 各 Office の詳細な活動内容は運営総括に続く各 Office の報告に任せ、本項では外務部門全体、および副代表 外務担当が取り組んだ活動について記載します。 ◇全国新歓 広報&ブランディング 今年度の全国新歓は「IFMSA なら、やりたいことがきっとみつかる」を スローガンに広報を展開しました。配布用ビラでは、地球儀をモチーフにし て IFMSA-Japan の国際性を示し、IFMSA-Japan のモチーフカラーである 青色を基調としたデザインを行いました。また昨年度から開始し、好評であ ったプロジェクトごとの A4 リーフレットのテンプレートを今年も各委員会 に配布しました。新入生がリーフレットによって、より各プロジェクトへの 興味を持ち、IFMSA-Japan 全体としての広報力の強化に繋がっていれば幸 いです。

東北新歓ポスター

◇各種イベントへの参加・参加コーディネート 各種外部イベントに IFMSA-Japan からも積極的に出店・参加し、活動の認知度をあげられるように努めまし た。東京で開催されたレジナビフェアには夏(2018 年 7 月 15 日)冬(2019 年 3 月 10 日)の二度にわたって ブース出展を行い、興味を持った来場者の方々、IFMSA-Japan スタッフ、OBOG の方々らと交流しました。ま た、2018 年 11 月 16 日に行われた株式会社ドクターズプラザ主催「~お母さんのための~野菜摂取応援レシピ 大賞 最終審査&懇親会」に最終審査員として IFMSA-Japan から二名が参加いたしました。

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◇各種メディア掲載 以前より隔月連載を続けている DOCTOR’S MAGAZINE に、今年も隔月で寄稿い たしました。外務部門としては、掲載する題材の検討や推敲などを行いました。今年 度分の内容は以下の通りです。 [2018 年 7 月号:IFMSA-Japan の説明 9 月号:AVP の活動報告 11 月号:SCORA の活動紹介 2019 年1月号:Action Summer Camp 3 月号:SCORP やりたい実行プロジェクト・SPAKLE の 活動紹介 5 月号:MEP の活動報告] また、医療系メディアである m3 に AVP で行われて いるザンビア・ブリッジ企画についての記事を掲載し ていただきました。 7 月号掲載記事

ドクターズマガジン 3 月号

◇各種広報支援 外務部門の専門性を活かして、SNS 活用・デザイン面においてサポートを行いました。いずれの企画も、携わ るスタッフ達の頑張りによって大変良い成果をあげましたが、その背中を押す形で少しでも関わることが出来た ことで、Support Office として活動することの喜びを感じました。 ◇IFMSA-Japan 全体での Fund についての相談会開催 今後 IFMSA-Japan の各委員会がそれぞれ Fundraising を行なっていくべきであるとの考え方から、 Fundraising Officer との協力の下、Fundraising について委員会を横断した合同相談会の開催を行いました。既 に行なっている委員会からのメソッドの共有の場、新規に行う委員会への助言の場、改めて全員で Fundraising について考える場となり、有意義なものとなりました。 ◇外部団体との連絡・情報交換 IFMSA-Japan について興味を示してくださった数団体と直接お話しし、情報の交換を行いました。また学生 団体 FUMIDASU と IFMSA-Japan SCOPH に所属する AVP、ACHP でオンライン上の合同ミーティングを開催 しました。 ◇日本総会 外部団体プレゼンテーションのコーディネート、Activities Fair の出展募集、ブース出展スポンサーの獲得に 尽力しました。また昨年好評であった、下半期の IFMSA-Japan のイベントをまとめた配布図の作成も行いまし た。 ◇IFMSA-Japan Complete Guide の作成 IFMSA-Japan の広報に関する課題として、委員会・プロジェク トの数が多く、それぞれがどのような活動を行なっているのかとい うことをスタッフさえもが把握しきれていないということが挙げ られます。それを克服するべく、プロジェクトの活動の詳細が掲載 された IFMSA-Japan Complete Guide の作成を行いました。今回 発行されたものは、今後新歓などの内部イベントや外部への広報な どの際に使用していく方針です。 150

IFMSA-Japan Complete Guide


3.今後の展望・課題 IFMSA-Japan は「社会貢献や国際社会との繋がりの下、幅広い視野を持った医療人を育成し、より良い社会 を目指す」ということを理念とした団体です。そんな IFMSA-Japan が活動していく中で切っても切れない関係 にあるのが「社会」です。そもそも社会と繋がる機会が多くある学生団体ですが、現在は SNS や情報社会が成 熟することによって、さらに社会と繋がる機会が増えることになりました。 外務部門は、IFMSA-Japan が社会との繋がりを強化するための急先鋒を担う部署として、その専門性を存分 に活かし、団体の成長に貢献できる部署であって欲しいと考えています。「ディズニーランドは、いつまでも未 完成である。現状維持は、後退するばかりである。」というウォルト・ディズニーの名言があります。時代の波 が流れるのに対し、例年行なっていることと同じことを続けていても、すぐに「古いこと」となってしまいます。 次年度以降の外務部門にも広報・ブランディング・外部団体や企業との協力関係の構築などの例年引き継がれて きた中心的業務に加え、新たな可能性を様々な場所から探し、常にアップデートし続けて欲しいと願っています。 しかし、進化する中に一つの落とし穴があり、これが現在の外務部門の課題だと考えています。目先の新しい ものに気をとられ、今まであったものを蔑ろにしてしまうこと。新しい可能性を探し、流行しているものを取り 入れるのも大事ですが、今まで使っていたものの有効活用もそれ以上に大事だと思っています。使わなくなって しまったもの、廃れてしまったものの中にも、新しい可能性の材料が隠れています。やってないから捨てる・使 っていないから捨てるのではなく、自分の持ち物を最大限有意義に使用し、その上で、新しい取り組みを行なっ て、IFMSA-Japan をさらに外に広げていってもらいたいと思います。 文責│杏林大学 5 年 植田真央

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Liaison Office│外務部門 1.活動理念 "Liaison"は「リエゾン」と読み、「連絡」 、「連携」という意味を持ちます。つまり、IFMSA-Japan 内の委員 会やプロジェクト同士を、あるいは IFMSA-Japan と外部の団体を「つなぐ」ことが Liaison Office の仕事です。 各委員会/各プロジェクトの責任者や、外部学生団体の担当者と定期的に連絡を行い、その中でそれぞれのニー ズを見つけ、適切なアプローチを検討・実行しています。

2.今年度の主な活動 ◇外部学生団体主催のイベントへの参加 提携を結んでいる外部学生団体が主催するイベントに参加し、主催団体スタッフとの交流を図りました。 今年度参加したイベント ・APS-Japan 関東新歓(2018 年 4 月 29 日) ・AMSA Japan 関東新歓(2018 年 4 月 30 日) ・法医磁針~AMSA と ALSA の行方~(2018 年 7 月 7 日) ・Medical Future Fes “Summer Fes”(2018 年 8 月 18-19 日) ・APS-Japan 20 周年記念式典(2019 年 2 月 24 日) ・APS-Japan 年会「薬学生の集い」(2019 年 3 月 16 日) ・JIMSA OB/OG 会(2019 年 3 月 17 日) ◇外部学生団体スタッフとの交流会の開催 提携を結んでいる外部学生団体の外務担当スタッフと定期的に連絡をとり、年三回の交流会を開催するなど、 お互いの交流を図りました。 ◇日本総会(NGA)における外部団体関連企画のコーディネート 今年度の NGA では、外部団体プレゼンテーションと Activities Fair を通じて、参加者が他の学生団体の情報 を得られる機会を設けました。事前に各団体の担当者と連絡を取り合い、発表者からの質問に対応するなど、ス ムーズにプレゼンテーションが行われるようにサポートしました。 ◇各委員会/各プロジェクト責任者へのコンタクト 各委員会や各プロジェクトの責任者と定期的に連絡をとり、運営方針や運営における悩みについての聞き込み を行いました。またそうした聞き込みをもとに、近いニーズを持つ委員会やプロジェクト同士を引き合わせたり、 外部団体や外部講師を紹介したりするなど、それぞれのニーズに対して適切なアプローチを検討・実行しました。

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◇「イベントの作り方マニュアル」作成 前項の聞き込みにおいて、メールの送り方や SNS の活用の仕方、 広告画像の作り方など、イベントの運営や広報についての悩みが多く のスタッフに見受けられたことから、スタッフ向けにイベントの運営 や広報のためのスキルを紹介するマニュアルを作成しました。

3.今後の展望・課題 2018 年度現在、IFMSA-Japan は 4 つの外部学生団体と提携を結 んでいます。しかしながら、その交流は外務担当スタッフ同士の交流 にとどまっているのが現状です。また、提携団体以外の学生団体との 交流も決して多いとは言えません。 他団体の学生と交流することは、IFMSA-Japan に関わる学生にと って新たな価値観を見つけ、普段の活動を見直し、よりよくするため に必要不可欠なことだと思います。 今後は、提携団体をはじめとする多くの学生団体との交流をより深 め、IFMSA-Japan に関わる学生のニーズに叶うような情報提供に努 めていきます。

文責│日本大学 4 年 中村浩史郎

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Fundraising Office│外務部門 1.活動理念 Fundraising Office は、代表と副代表外務担当の監督の下で、外部企業・外部財団とコンタクトを取り、 IFMSA-Japan 全体の資金調達を行います。また、助成金の申請方法、資金調達のアドバイスなど、IFMSA-Japan 内の委員会やプロジェクト等の資金調達のサポートを行います。そのような活動を通じて、IFMSA-Japan の財 政面の安定化や、団体の成長に寄与することを目指します。

2.今年度の主な活動 ◇スポンサーシップの獲得 昨年度に引き続き Gold Sponsorship 2 社(株式会社ドクターズプラザ様、株式会社羊土社様)、Silver Sponsorship 1 社(株式会社メック様)に加えて、新たにケンツメディコ株式会社様、メドメイン株式会社様に も Gold Sponsorship でのご契約をさせていただくことができました。その他、日本総会ブース出展で 1 社(メ ドメイン株式会社様)にご協賛いただきました。 企業様のもとへ訪問したり、メールでやりとりさせていただいたりすることで IFMSA-Japan の魅力をお伝え し、信頼関係を築くことに尽力しました。また、メーリングリストのご利用など Sponsorship 特典のご利用に ついてこちらからご提案することで、これまで以上に企業様と医療系学生の懸け橋としての活動ができました。 ◇各 SCO(委員会)での個別の Fundraising 部門の設置 これまで IFMSA-Japan 全体での活動に対してご協賛をいただき、 各 SCO に活動資金を分配してきましたが、 活動の幅をより広げるため、各 SCO に Fundraising 部門を設置する予定となりました。

3.今後の展望・課題 今年度は、新たな企業様にご協賛いただくことができ、大幅な収入の増加となりました。IFMSA-Japan の活 動にご共感くださった企業様へ深く感謝すると共に、今後は企業様にとってよりメリットのある関係を築くべく 活動してまいります。また、イベントごとのご協賛やブース出展など、各企業様のニーズに寄り添った広告の方 法を模索し、ご提示させていただきます。 さらに、上述の各 SCO での Fundraising 部門の設置や、Fundraising Office の増員などにより、Fund 部門 のさらなる活性化が期待されます。Fundraising Office ではこれらの統括としてノウハウの伝達やアドバイスな どを行っていきます。 今年度も後任にしっかりと引き継ぎをし、企業様との信頼関係を築き、IFMSA-Japan の活動をサポートして まいります。

文責│杏林大学 2 年 中村真悠子

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Publication Office│外務部門 1.活動理念 Publication Office はアニュアルレポートやポスター、リーフレット、名刺などの IFMSA-Japan 全体として 発行する刊行物の作成を担っています。スタッフ全員がより活動しやすい環境を整えられるように活動していま す。

2.今年度の主な活動 今年度、Publication Office は IFMSA-Japan の刊行物として、名刺とアニュアルレポートを作成しました。 ◇名刺の作成 名刺は社会人になれば当たり前に携帯しているものですが、学生にとっては普段馴染みのない、持つと少しわ くわくするものでもあります。また一方で、学生という肩書きは伴いながらも、ひとりの人としての活動を支え てくれるものでもあると考えます。IFMSA-Japan では理事、Officials は就任と同時に名刺が与えられ、一般ス タッフは昨年度から理事推薦ののち、理事会の承認を受けることで名刺を取得できるようになりました。昨年度 は九名の一般スタッフが名刺を作成しました。来年度はさらに多くの一般スタッフが名刺を作成できるように申 請のための情報共有をするなど取り組んでいけたらと考えています。 ◇アニュアルレポートの作成 アニュアルレポートは外部の皆様に我々の活動を広く知っていただくための重要な刊行物であると自負して おります。例年、200 ページほどのものとなりますが、なるべく読みやすく手にとってもらいやすい様に活動中 の写真を挿入するなど、各部署による工夫が施されています。しかし、各部門や各プロジェクトにより偏りがあ ることも事実です。これらをより高いレベルで均質化していくためにはどうしたらいいのか、検討の余地がある と考えています。

3.今後の展望・課題 情報社会の中でいかに手に取ってもらうか、いかに読みやすくするかは一年間では到底解決することのできな い課題でした。今後も外務チーム全体で魅力的な刊行物について思案し、IFMSA-Japan 全体に還元していけた らと思います。

4.感想等 我々は IFMSA-Japan の名刺を持つということに理事推薦と理事会承認という一つの制限を設けております。 それはつまり、IFMSA-Japan の人間として外部にアプローチすることにそれなりの覚悟を持って望んでいると いうことに他なりません。IFMSA-Japan をその様な団体にするのも、それを崩すのも活動している私たちであ るということを忘れずに活動していけたらと思います。名刺やアニュアルレポートがその様なスタッフ一人一人 の活動を支える良い道具として使われることを切に願います。 文責│愛媛大学 5 年 森迫ゆり子

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New Technology Office│外務部門 1.活動理念 New Technology Office は「IFMSA-Japan の運営のために組織全体の Web Page やインターネット上のサー ビスを管理し、各委員会やイベントの Web 管理者に対し助言を行う。また、随時新しいサービスを提供する」 ことを目的とした Office です。

2.今年度の主な活動 ◇ホームページやインターネットサービスの管理・運営 ホームページや IFMSA-Japan が利用しているインターネットサービスの管理・運営を行いました。今年は特 に既存の HP を活用した情報発信を強化し、イベント情報や委員会ごとで作成している資料の掲載など、掲載内 容を例年に比べて大幅に増加させることができました。また前年度に引き続き、ホームページを新規作成する方 針で検討を重ねましたが、本年度中のリニューアルには至りませんでした。しかし、次年度のリニューアルに向 けての方向性を定め、次期に引き継ぎを行いました。 ◇ウェブメディアガイドラインの運用 2016 年度に発行されたガイドラインの適切な運用に尽力したとともに、記載さ れている内容について再度見直しを行いました。さらに、ガイドラインに基づき、 各委員会や各地域での活動時のソーシャルメディアの活用方法について、適宜助言 を行いました。 ◇各種広報支援 四年ぶりに日本で開催された Action Summer Camp 開催に際し、広報、Invitation Package に関するデザイ ンの作成、その他運営全般に尽力しました。

3.今後の展望・課題 ウェブメディアは日々変化しています。Web Page は数年前まで HTML などの専門的な知識がないと作成でき ないものでした。それに対して最近では、知識がない人でも簡単に作成できるサービスが発展し、宣伝媒体とし て気軽に Web Page を使用することが可能となりました。さらに、ソーシャルネットワークサービスの面では、 Facebook、Twitter などの既存のものに加え、Instagram、Line@など新しいサービスが提供され、宣伝媒体を 考える上で軽視できないものになってきています。IFMSA-Japan の認知度を高めて活動をより充実させていく 上で、各ソーシャルメディアを適切に利用し、安全、かつ魅力的に情報を発信していくことは極めて重要であり、 その土台を担う New Technology Office が担う役割は今後ますます大きくなっていくことが予想されます。New Technology Office は来年度以降も、情報発信媒体の適切かつ最適な利用につながるよう、常に見直し・改善に 努めてまいります。 文責│杏林大学 5 年 植田真央

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14. International affairs | 国際業務部門 1.活動理念 国際業務部門は、 「日本の医療系学生が世界への視野を広げ、国際的な経験を積む」ことを目標において活動 しています。135 の国と地域が加盟する IFMSA のグローバルなネットワークを生かし、海外支部との情報交換 や共同活動を継続しています。

2.今年度の主な活動 団体に関わるより多くの学生が IFMSA の国際コンテンツに触れることが出来るよう、国際イベントの開催や 情報の共有、更に国際業務部門の構造の整備を実行しました。 (1)ACTION Summer camp の開催 SCORP ACTION プロジェクトのサマーキャンプが 4 年ぶりに日本で開催され、国際業務部門も ACTION プロ ジェクトと共に運営に携わりました。アジアの 10 の国と地域から 130 人の参加者が集ったサマーキャンプでは 災害医療をテーマに約一週間に渡りワークショップやフィールドワークが実施されました。IFMSA-Japan が他 国の学生を巻き込んだ国際企画を主催するのは、前年のアジア太平洋地域会議(APRM)に続き 2 年連続となり ます。海外参加者への情報共有、ビザ取得の支援、文化紹介等のおもてなしなど、国際イベントの企画は多くの スキルを問われます。この企画を通して IFMSA-Japan のメンバーの国際経験を養うという国際業務の一つの目 標を達することができました。 (2)世界総会への IFMSA-Japan 代表団の送り出し 2018 年 8 月と 2019 年 3 月に開催された世界総会に際して、 国際業務部門が IFMSA-Japan からの参加者のフォローアップ をしました。参加者の選考から、IFMSA 本部への連絡や資料の整 理、また渡航時の安全管理に至るまでのすべてが国際業務部門の 管轄となります。2 回の世界総会で延べ 23 人の参加者を無事に送 り出すことが出来ました。また世界総会後の情報提供として、日 本総会とスタッフフェスタにて世界総会の報告会を実施しました。 (3)国際部門チームの整備 国際業務部門は昨年まで副代表国際業務担当が 1 人で管轄して いました。滞りなく海外支部との連絡を進めるために、国際業務 部門の人員を増やし共同で情報管理を進めました。IFMSA- Japan のスタッフ有志から作成された新しい国際業務チームを 2018 年 12 月より稼働させて情報の整備を図ったことで、国際イ ベントの参加者募集や IFMSA 本部の資料の紹介を、IFMSA- Japan の個人会員やスタッフに拡散する機会を増やすことができ ました。また国際業務部門からの働きかけにより、2019 年度よ り国際業務部門に委員会国際管理者と国際情報管理者の 2 人を

世界総会の事前資料

Officials として設定することも決定しました。

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3.今後の展望・課題 IFMSA 本部の情報共有や国際イベントの企画を経る中で、IFMSA-Japan の学生が世界に触れる機会は増え ています。しかし昨年は IFMSA 本部やアジア太平洋地域の役員が IFMSA-Japan から出ることがなく、IFMSA そのものの運営に参画するということが今後の IFMSA-Japan の国際面での課題と言えます。2019 年度から Officials を 設 定 し て 新 体 制 と な る 国 際 業 務 部 門 の も と で 、 委 員 会 ご と に 国 際 情 報 共 有 を 綿 密 に 行 い 、 IFMSA-Japan から世界を動かせるような人材を養えるよう努めてまいります。 文責│東北大学 5 年 笠井俊佑

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15. Secretariat | 事務局部門 1.活動理念 事務局部門は、 会員・スタッフの方々や一般の方々に対する IFMSA-Japan の窓口としての機能を果たすべく、 活動を行っています。事務局は、IFMSA-Japan メーリングリスト(以下、ML)加入者、個人会員という層から、 運営側として関わるスタッフまで、幅広い層を管轄しています。IFMSA-Japan に対する様々なニーズに対応す るため、情報提供体制の充実、会員管理の正確性や効率性の向上、そして新しく加入した方々を中心とした会員・ スタッフのサポート体制の提供に努めています。

2.今年度の主な活動 [各種事務対応] ・個人会員登録 副事務局長を中心に、個人会員の登録、並びに会員の管理を行いました。個人会員登録は毎年更新制ですが、 スタッフによる積極的な勧誘、Web サイトや SNS・メディア等での団体の露出増加、イベント動員増等も要因 となり、2018 年度の登録数は 2019 年 3 月末時点で 814 名と、前年や前々年(2018 年度 768 名、2017 年度 697 名)に比べて増加しました。個人会員制度は団体加盟や留学、イベントへの参加などにも関係するため、一 部の登録は内務部門・Exchange Office や日本総会運営委員との連携の下で進めました。 ・ML 管理 ML Manager を中心に、IFMSA-Japan ML ならびに個人会員 ML におけるメンバー追加や投稿管理を行いま した。無料 ML 登録者数は 2019 年 3 月末時点で 3295 名に達しました。ML 投稿管理においては、IFMSA-Japan 内外の各部署からの広報文配信依頼を受け、内容の精査後に配信しました。また ML の配信トラブルなど機能面 でのエラーにも対応しました。 ・お問い合わせ対応 IFMSA-Japan のお問い合わせ窓口には、学生・企業など幅広い層から広報依頼や協力依頼といった様々な案 件が寄せられます。これらを事務局が受理し、対応可能なものは部署内で対応し、他の部署との連携が必要なも のは転送して対応を依頼するなどし、可能な限り迅速に返信し、団体の信頼度を保つよう努めました。 [ML・名簿整理] 個人会員登録は年度毎の更新であり、スタッフ登録を継続する上でも個人会員登録の更新が必要となります。 個人会員・スタッフともに最新年度の登録状況が反映されるように、名簿と ML 加入者の整理を行いました。 [IFMSA-Japan スタッフ用 T シャツ、Officials 用ポロシャツの管理] IFMSA-Japan の T シャツやポロシャツは、団体のブランディング、及びスタッフの帰属意識を高める上で重 要なツールです。本年度も業者への発注を事務局が一手に行い、新歓や日本総会などで購入希望者に届けました。 [書類管理] 総会本会議配布書類の作成や、理事定例会議(EBM)議事録の編集を、事務局が主導し、他の理事との共同作 業の下で行いました。 [備品管理方法の変更] IFMSA-Japan は、日本総会関連の物品をはじめとした様々な備品を所有しています。これらの備品は、これ まで保管場所に苦慮し、また使用時・保管時の郵送代に多くの費用を費やしてきました。本年度よりこういった 159


備品を一括事務局管理とし、安価でかつ保管場所に困らないクラウド型倉庫サービスの活用を始めることで、積 年の課題をまとめて解決しました。 [スタッフ管理方法の効率化] 2016 年度にオンライン化されたスタッフ向けの Internship の管理システムに改良を加え、課題となっていた 煩雑な手続きを単純化し、効率的かつスピーディーに行うことが出来るようになりました。それにより、2019 年度からはスタッフ希望者への返信対応が迅速に行われることが期待されます。

3.今後の展望・課題 事務局は、IFMSA-Japan ML 加入者や個人会員への対応を行っている部署です。ML 加入や個人会員登録の勧 誘はもちろん、登録継続の打診や ML を通じた適切な情報発信などを通じて、登録者を増やすだけではなく「減 らさない」ためのアプローチが可能となります。また、スタッフへの T シャツ・ポロシャツ販売で帰属する満足 度を高めたり、スタッフの業務が円滑に進むよう様々なサポート体制を提供したりすることができます。このよ うなサポート体制の一例としては、日本総会の備品管理を今年度から事務局部門で請け負う形に変更したことが 挙げられますが、上記のような目標を達成するために事務局にできることはまだまだあると考えています。今年 度の目標として掲げていたものの残念ながら達成できなかった「IFMSA-Japan の歴史について調査し、文章や データなどを収集・管理する」 「スタッフ向けの汎用性があるデータ共有スペースを作成し、運用する」等も含 め、事務局部門が今後生み出すべき新たな価値について議論し、業務範囲を拡大してくれることに期待していま す。

4.感想 3000 名以上の IFMSA-Japan ML 加入者と 800 名以上の個人会員、400 名以上のスタッフの方々、そして一 般の方々に対する IFMSA-Japan の窓口となる事務局の業務を通じて、IFMSA-Japan に関わる人の多さを改め て認識することが出来ました。特に、企業や団体からの広報やコラボレーションの依頼、あるいは IFMSA-Japan の活動や留学に興味を持っている方々からのお問い合わせの多さから、IFMSA-Japan が持つ魅力を再発見する ことが出来たと共に、IFMSA-Japan は外と繋がることで広がる大きな可能性をまだまだ秘めているということ を感じました。 IFMSA-Japan は昨年度に日本総会を大きくリニューアルし、実際の行動に繋げて社会に影響を与えることを 団体の目標として掲げました。この目標を達成するには、内部のスタッフのみで完結する活動ではなく、幅広く 社会と接点を持ち、外に出て行くことが不可欠となります。そのようなことを考えれば、外部からの IFMSA-Japan に対するアプローチも一件一件を大切にし、その縁を将来につなげて行くべきです。次年度以降 の事務局部門にも、そんな社会との接点としての自覚を持ち、真摯に丁寧に業務に取り組んでいってもらいたい と思っています。 文責│旭川医科大学4年 小山裕基

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16.Treasurer |会計部門 1.活動理念 会計業務を通して IFMSA-Japan および各部門の運営補助を行います

2.今年度の主な活動 会計の主な活動は IFMSA-Japan 年間予算の管理です。以下に詳細を記載します。 ・年間予算の決定 IFMSA-Japan の年間予算の作成を行いました。IFMSA-Japan の主な収入源は個人会員登録費各加盟団体か らの登録費、各団体企業からの寄付金・協賛金、日本総会での収入です。また主な支出先は IFMSA 本部への 加盟金、各部門への予算、各種スタッフの交通費補助などが挙げられ、これらの運用によって団体運営が成り 立っています(詳細は本冊子の会計報告をご覧ください)。 ・年間予算の管理 年間を通し各種振込や領収書の管理、また具体的な予算分配の決定などを行いました。 ・各部門会計担当との連携 IFMSA-Japan の各部門会計担当者と連携し、会計上の規約や作業方法の確認、問題点の議論を行いました。 各部門で統一した会計規約を用い、また問題点を共有することで公平な予算運営を行いました。 ・会計制度の充実に向けた議論 会計部署以外の人を交え会計制度について問題抽出や議論を行うことで、新たに会計制度の不十分な点に気 付き、またさまざまな視点から意見をもらうことができました。今後もスタッフの声を反映する場として活用 し、慎重な議論を進めることでよりよい活動に繋がる資金運営を考えていきます。

3.今後の展望・課題 会計の課題として、透明性と持続性の確保が挙げられると考えています。本団体の資金運営はスタッフや企業 の方の協力により成り立っていますが、会計の作業実態があまり周知できていない現状も否定できません。皆様 に会計作業の過程と結果を報告することで責任を果たしていきたいと思います。 また、IFMSA-Japan の活動の幅は年々広がっています。予算運営も毎年の活動規模に対応していく必要があ ります。限られた資金を用い継続した活動を行うためにはどのようにお金を分配していくのか、今以上に新しく 取り入れられることはあるかということを考えながらお金の管理に取り組んでいく必要があると考えます。 文責│札幌医科大学 5 年 大山和紗

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4.イベント一覧 2018 年

11 月

4月

1

東北新歓(WS)

宮城県

関東新歓(WS)

東京都

1

東北新歓(WS)

宮城県

8

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

12 月 5月

1

東北新歓(WS)

宮城県

関東新歓(WS)

東京都

1

東北新歓(WS)

宮城県

8

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

2019 年 6月 1

東北新歓(WS)

宮城県

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

1

東北新歓(WS)

宮城県

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

7月 1

東北新歓(WS)

宮城県

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

2月 1

東北新歓(WS)

宮城県

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

8月 1

東北新歓(WS)

宮城県

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

9月

3月 1

東北新歓(WS)

宮城県

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

1

東北新歓(WS)

宮城県

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

10 月 1

東北新歓(WS)

宮城県

8

関東新歓(WS)

東京都

12-13 スタッフミーティング 東京都

162

1月


17.Local Activity | 加盟大学 地域活動 [北海道地域] 旭川医科大学 │ 3年 玉井公康 旭川医科大学では、新歓活動を通して多数の新入生を獲得しました。今年度では、年度当初は定期的に部会を 設け、入部してくれた新入部員が IFMSA に定着しやすいように活動し、秋口以降は各プロジェクトでミーティ ングを開催しました。常時活動している内容として、Exchange による留学生の送り出しと受け入れ、ぬいぐる み病院が挙げられ、毎年学祭で行なっているプロジェクトとして、Fair trade が挙げられます。また今年は北海 道 3 大学と連携して北海道メディカルフェスを開催することができ、新入生に IFMSA-Japan の活動をより強く 興味を持ってもらえました。今後の旭川医科大学 IFMSA の課題として、部員を継続して獲得することが挙げら れます。そのために必要なことは IFMSA の魅力を広告することですから、新歓時期だけでなく、ローカル単位 で旭川医科大学 IFMSA の存在感を増していくことが課題です。 札幌医科大学 │ 3 年 樋口海成 札幌医科大学 IFMSA は 2018 年度、部員 52 名で活動していました。活動は主に4つに分かれ、留学部門で は 3 名の受け入れと 2 名の送り出しを、SCORA 部門は SCORA 北海道と共に高校生への性教育に参加を、ぬい ぐるみ病院部門では近隣保育園へぬいぐるみ病院の実施を 2 回行いました。大学独自の小児科部門では、大学病 院の小児科病棟でボランティアさんと協力し、ハロウィンパーティーとクリスマスパーティーを手伝いました。 これら例年の活動と合わせて、2018 年度は新たに、IFMSA 北海道の地域イベント「北海道メディカルフェス」 への積極的な参加や、北海道胆振東部地震に対する募金活動、インターナショナルスクールでのぬいぐるみ病院 実施など、活動の幅をさらに広げていきました。今後とも、大学内の活動はもちろん、全国、そして世界へと視 野を広げ、実りある活動をしていく予定です。 北海道大学 │ 3 年 久世瑞穂 IFMSA 北大は今年度、医学科だけでなく保健学科の生徒も多数加わり活動をしました。今年度は毎年継続し ている週一回の昼ミーティングに加えて放課後にミーティングを行うなど新たな取り組みも行いました。学校祭 ではぬいぐるみ病院でカルテの数が足りなくなってしまうほどの盛況となり、また、SCORA カフェでは講演会 を開催するなど活動の幅を広げています。Exchange についても、台湾、チリ、そして中国から留学生を迎え、 Outgoing についても複数の申し込みがありました。このように様々な活動を行なっている反面、ミーティング の出席率低下が長らく課題となっています。来年度はこの点を向上させるべく注力し IFMSA 北大をさらに発展 させていきたいと考えております。

[東北地域] 秋田大学 │ 2 年

一関悠

秋田大学 IFMSAKT は部員数約 50 名。主な活動内容としては、ぬいぐるみ病院、ザンビアブリッジプロジェ クトです。ぬいぐるみ病院では定期的にミーティングを開き、保育園などを訪問し保健教育を行っています。ザ ンビアブリッジプロジェクトでは大学内のみならず県内の祭事に参加し、外部の方や地域の方々と交流を深める こともできました。 岩手医科大学 │ 2 年 小林春彦 常時活動に参加している人数は 10名程度で、昼休みの英会話、こども食堂でのボランティア活動、定期報告会な どを行っています。こども食堂では、母子家庭や貧しい家庭の子供達に食事を作ることや、共に遊ぶボラティア活動

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を実施してきました。そして今年は新たに IFMSA-Iwate が中心となって共同企画を実施して、子供達により医療や医 学生に親しんでもらうイベントを開催しました。今後の課題は、2 年生以下での IFMSA への参加者が少ないため、よ り魅力的な学内での活動や IFMSA での活動の紹介を通して多くの方に IFMSA に興味を持ってもらうことです。

福島県立医科大学 │ 2年 荒郁弥 今年度は例年に引き続き行った留学生受け入れや週 1 回の英会話に加えて、IFMSA-Japan の活動で各々が得 たものを IFMSA-Fukushima に還元することにも力を入れました。そのために IFMSA-Japan の各委員会のプロ ジェクトに参加した部員らによる活動報告会、TNT に参加した2年生3人によるトレーニングイベントなどを企 画し実行しました。これらの活動は、今まで委員会のプロジェクトに参加したことのなかった部員にとっては参 加のきっかけに、ほかの部員にとっては自身の活動の見直しと更なるステップアップのきっかけになりました。 今後も英語学習の場や国内外の人との交流の場、互いの活動をさらに良いものへ高め合える場を提供し、各部員 にとって有意義な IFMSA-Fukushima を目指していきます。 山形大学 │ 4年 安田佐梨 山形大学では昨年度から新たに附属病院の小児科での病棟ボランティア活動を始めました。主に医学科の学生 が週に 1 回、病棟に行って入院中の子供たちに勉強を教えたり、一緒にお話をしたりしています。また、昨年度 から引き続き、ぬいぐるみ病院の活動も行いました。これまでは実施できる幼稚園/保育園の都合から、実施回 数を増やせないことが課題となっていましたが、昨年度は新たな実施先を見つけることができました。これから も自分たちの活動の意義や目的を意識しながら積極的な活動を行っていきたいです。今後ともよろしくお願いい たします。

[関東地域] 自治医科大学 │ 5 年 丹野 利紗 自治医科大学では、IMC(国際文化医療研究会)という団体で IFMSA に関わっています。今年度 SCOPE では イラクから 1 名の留学生を受け入れました。来年度はマルタ、韓国、アイスランド、スロベニアへそれぞれ1名 ずつ計4名が留学予定です。留学生は大学敷地内にある寮に滞在し本学の付属病院で実習を行います。大学が全 寮制であるため留学生との交流を持ちやすく、1~6 年生が協力しながら楽しく受け入れを行いました。平日の 実習はもちろんのこと、放課後や休日には県内にある歴史的な観光名所も紹介し、日本の文化も体験してもらい ました。また SCOPH の活動の一つとして、 「じぬびー」という団体名でぬいぐるみ病院の活動も行いました。 学園祭や、地元の保育園・幼稚園で毎年、お医者さん体験や劇を通して、多くの子供たちに楽しく保健活動を行 いました。今後も IFMSA の活動がますます広がっていくよう力を入れていきたいと思います。 獨協医科大学 │ 4 年 野島 大輔 今年度、IFMSA に個人会員登録をしている学生は、9 名となっており、獨協医科大学では 6 月にオマーン・ アイスランド・ウガンダからの計 3 名の SCOPE 留学生を受け入れました。前年と同数の留学生を受け入れまし た。SCOPE 留学生に対しては、5 年生が中心となって日光やディズニーランドへの小旅行などのアクティビテ ィーを企画し、学内・学外共に充実した留学生活になったようでした。9 名という限られた人員ではありますが、 各人がそれぞれの所属している SCO において活動の場を広げています。今年度は、5 年生がフランスへ SCOPE 留学に行き、学内で留学報告会を行い、世界での臨床交換留学の有意義さを広めることができました。

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杏林大学 │ 3 年 大場えりか 杏林大学 ESS 部は 16 名の1年生を迎え合計 95 名で活動しております。留学生の日常生活のサポート、歓迎 会、東京観光といった交流を主軸として活動を行って参りました。SCORE の学生さんにはパワーポイントを用 いて研究した百日咳に関して発表会をしていただき、本学の学生も理解を深めモチベーションを高めることが出 来ました。また杏林からも海外へ 3 名留学させていただきました。加えて提携団体の JIMSA で積極的に活動し ている部員もおります。更に IFMSA からではなく、学校を通して杏林の臨床実習にいらっしゃった中国やフィ リピンの留学生とも交流をしました。今年度も留学生との交流を主軸に活動していこうと考えております。今度 ともよろしくお願いいたします。 慶應義塾大学 │ 4 年 遠藤夏実 慶應義塾大学の正式メンバーは 3 名で、大学独自でぬいぐるみ病院が主に活動しております。小学校 2 年生が 対象のため見た目が綺麗で楽しいものを心がけ、他学部との交流等からヒントを得て活動しております。実際に 幼稚園・小学校を訪れる活動は年に 1,2 回行い、今は並行して慶應病院での小児科病棟での活動を始めようとし ております。2018 年 6 月四谷第六小学校幼稚園での実施は、診察ごっこと保健教育を行いました。病院での活 動は、Your School という入院中の子供達のための学習支援プロジェクトの NPO と共に病棟内の季節イベント での装飾作成に携わらせていただいております。これからも活動の幅を広げ、メンバーを集め喜んでもらえる活 動をしてまいりたいと思います。 東京医科大学 │ 3 年 猪鼻和歌子 東京医科大学は週に 2 回活動を行っています。部員のやりたいことを優先しており、医学英語の授業のプレゼ ンテーションの練習、ディスカッション、英語を使ったゲーム、ライティング、リーディングなどを行いました。 英語を積極的に話す機会を設け、伝えるスキルを身に付けられるような活動にしました。留学生との交流会も定 期的に行い、昨年は韓国とアメリカからの留学生と食事会をしました。これからも留学生と触れ合い、英語を話 す機会を増やしていきたいです。今後ともよろしくお願いします。 東京女子医科大学 │ 3 年 大橋文香 東京女子医科大学 MESS 部は、今年度現役部員 51 人で活動してきました。IFMSA-Japan(以下 I-J)のスタ ッフが中心となり、多くのイベントに積極的に参加しました。今年度の I-J を通じての留学生受け入れはありま せんでしたが、来年度イタリアからの交換留学生を受け入れることを検討しております。その他にも、提携団体 の JIMSA で基礎医学分野の研究発表会やディベートなどといった医学英語の大会に出場する部員や、同じく提 携団体の AMSA で活躍する部員もおります。今後も積極的に活動していきますので、東京女子医科大学 MESS 部をどうぞよろしくお願いします。 東邦大学 │ 3年 坂本龍彌 東邦大学 ESS は、1 年生から3年生が 80 人規模で活動をしています。2018 年度は英語に触れる機会を増や す目的で、大学が独自に受け入れている留学生との食事会を設け、また IFMSA で活動している部員による活動 報告の場を提供しました。SCOPE では今年度はペルーから一人留学生を受け入れました。そして留学生の希望 した場所を中心に観光をするソーシャルプログラムを開いて、部員と留学生の交流を深めました。今後も多くの 部員が密に連携を取り合いながら、英語が将来の武器の 1 つにできるような環境作りを行っていきたいと思って います。今後ともよろしくお願いします。

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日本医科大学 │ 4年 宮崎海 日本医科大学 MESS(Medical English Speaking Society)は IFMSA に所属し、主に交換留学生との交流を 通して視野を広げていく活動をしています。2018 年度は 10 数名の新入生が MESS に入部し、今現在計 50 人 程度で活動をしております。昨年度は 2 名の留学生を受け入れ、留学生との交流を重ねました。今後は英語の勉 強会(特にスピーキング)を始め、様々な活動を計画しております。ただ英語を使えるだけではなく、英語を用 いて議論ができるようになるための様々な医療問題の勉強への関心を持てるような良い学習の場を作れるよう に努力して参ります。 聖マリアンナ医科大学 │ 4 年 櫻井哲哉 聖マリアンナ医科大学 MESS は、現在約 50 名のメンバーで活動しています。留学生の受け入れ、ぬいぐるみ 病院、基礎医学研究発表、病院見学を行っており、それぞれ部門として活動しています。毎年、最も多くの部員 が参加するぬいぐるみ病院では、紙芝居やクイズなどを交え、楽しみながら子どもたちに健康の大切さを教える ことができました。留学部門では、2018 年 6 月にカナダからの留学生 1 名の受け入れを行いました。来年度は、 活動をより広く紹介し認知してもらうことで現部員が参加しやすい雰囲気を作っていくとともに、新入生に向け た各種活動の紹介や参加した部員の体験談など生の声を伝えることで、活動をより良いものにしていきたいです。 山梨大学 │ 5 年 杉原宏 IFMSA-Yamanashi は Exchange、 ぬいぐるみ病院、SCORA の三部門に分かれて活動しております。 Exchange 部門では 2018 年 7 月に留学生を 4 人同時に受け入れ、充実した Social Program を留学生に提供し日本の素晴 らしさに気付いてもらう活動を行いました。また、初の企画として他大学へ留学していた留学生も含めて富士山 に登山しました。ぬいぐるみ病院部門、SCORA 部門では県内での活動を中心に行い、2019 年度には活動の幅 を県外に広げるべく新たな道を模索しております。IFMSA-Yamanashi 全体としては三部門の代表者、会計責任 者が一同に介し予算や今後の方針について話し合い、活動の方向性を確認しました。今後ともよろしくお願いい たします。 群馬大学 │ 2 年 高野彩佳 群馬大学 FORS(国際医療ボランティアの会)は、30 名で活動するアットホームな団体です。月に 2 回行わ れる勉強会では、部員による留学報告会のほか、海外医療ドラマ鑑賞会などを行っています。長期休みには、有 志メンバーによる海外ボランティアも行っています(カンボジア、セブ島など) 。2019 年は 2 年に一度の医学 祭が開催されるため、ACHP と協力してフェアトレード商品の販売を行いたいと考えております。また、Sujit 先生の講演会や、有志によるチャイルドの支援も継続していきたいと考えています。今後ともよろしくお願いい たします。

国際医療福祉大学

│ 2 年 伊東さら

Narita medics を発足して 2 年、初めて後輩を迎えやっと団体としての活動がまとまってきました。初年度は 団体の設立および IFMSA の大学登録など基盤作りに励んでいましたが、今年度からは忙しいカリキュラムの合 間を縫って、ぬいぐるみ病院をはじめ英語で医学を行う勉強会などを主に活動しました。Narita Medics では定 期的な活動日は設けていませんが、各々が高い目標を持って日々研鑽を積んでいます。今後の目標としては今の 活動を続けるとともに、大学としての活動をより大きなものに発展させていくことです。また交換留学の受付先

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大学としての準備も大学病院の開院に合わせて始めていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いしま す。

[北陸地域] 富山大学 │ 3 年 志村優至 富山大学国際医療研究会 KIK は今年度、計 51 名で活動しました。月に 1 回程度、昼休みにミーティングを開 き、活動共有を行いました。2017 年度から始まった富山総会は、NGA の後、12 月に開き、普段のミーティン グの拡大版として、1 年のまとめとしての活動報告や、NGA のハッカソンを再現したプチワークショップを行い ました。プロジェクト毎の活動は以下の 4 つです。Going Abroad Project では、4 名が JICA を通じてタイへフ ィールドワークに行きました。とやまフィールドワークプロジェクトでは、おわら祭りを中心に、八尾の調査を 行いました。ぬいぐるみ病院プロジェクトは 2 度実施しました。スマイルフェスティバルでは医療ブースとして、 他の学術系サークルと連携しながら、救急、漢方、母性、問診を子供たちに体験してもらいました。今後も地域 に根差して活動を広げていきたいです。 金沢大学 │ 4 年 広多見和子 金沢大学では、2 つの団体合わせて 20 名ほどのメンバーが IFMSA-Japan に関わる活動をしています。 SCORA 部門では、例年通り県内の高校生と金沢大学医学類 1 年生に対して Peer Education を行いました。今年度は人 手が足りず、一人一人へかかる負担が大きくなってしまいました。来年度はこの活動の魅力をしっかり伝え、参 加したいと思ってくれる人を増やしていきます。ぬいぐるみ病院部門では、例年通り県内の保育園などで行いま した。来年度は他大学との交流も大切にし、良い刺激を受けられたらと思います。 福井大学 │ 5年 若園依未 福井 IFMSA では毎年数名の留学の送り出しと受け入れを行っています。今年度は 2018 年 7 月に臨床 2 名、 基礎研究 1 名の合計 3 名を受け入れました。ロシア、トルコ、デンマークからの留学生でしたが、1 か月間に渡 り、たくさんの交流イベントや外出イベントを開き、日本の文化に触れていただきました。また日々の生活でも 多くの学生が積極的に留学生のお世話をしており、互いに成長できる良い機会でした。また 2018 年 9 月には福 井大学の 3 年生 1 名がスロベニアで基礎研究の勉強をしてきました。今後とも IFMSA-Japan の活動が福井大学 でもさらに広がることを期待しております。

[東海信州地域] 岐阜大学 │ 4 年 藤原佑斗 GIFMSA は計 32 名のメンバーで活動しています。2018 年度は 6 月にプレゼン技術、10 月にはコミュニケー ションのコツについて、プレゼン形式での勉強会を行いました。また 2019 年 3 月には、岐阜大学周辺の中高生 に岐阜大学に来てもらい、医療の面白さを伝え、進路選択の一助にしてもらう「白熱教室」と題したイベントを 開催しました。このイベントでは参加者に、臨床の場での問診、検査、診断という一連の業務や、医療現場で用 いる手技を体験してもらいました。2019 年度からも、部員の構想を実際の活動として実現する、という GIFMSA の基本姿勢を保ったまま、部員がより活発に活動できるよう、活動のモチベーションを高める工夫を随所でして いきたいと思っています。

167


浜松医科大学 │ 4 年 橋本優子 浜松医科大学では、Exchange を担う HOPE、SCORA はままつ、はまいぬいぐるみ病院の 3 つのサークルで 活動しており、合計の部員数は 100 名近くいます。HOPE は、2018 年度に計 7 名の留学生を受け入れ、4 名の 留学生を送り出しました。また、 「はまいこっと」と称して英語に親しむ活動を行いました。2018 年 11 月には 大学より学生表彰を受けました。SCORA はままつは、2018 年 12 月に第 26 回静岡エイズシンポジウムでの啓 蒙活動、2019 年 2 月に Peer Education を行いました。2018 年 11 月の医大祭にて、はまいぬいぐるみ病院は ブースを開き、地域の子どもたちに医療を知ってもらう活動をし、他 2 つのサークルはポスター展示を行いまし た。IFMSA-Japan スタッフとして活動する部員も増えており、今後は中央との連携をさらに強めつつ活動を行 っていきたいです。 愛知医科大学 │ 3 年 佐藤晃敏 HIAMU(Heart In Aichi Medical University)は 20 名前後の部員がボランティア部門、留学部門、アカデミ ック部門に分かれ、様々な分野において活動をしています。ボランティア部門では小児を対象にしており、定期 的に病院の小児科病棟にお邪魔をして子供と交流をしています。留学部門の一つに IFMSA-Japan の交換留学も 含まれており、主に受け入れを行っています。アカデミック部門の中には SCOPH の ACHP も含まれており、学 祭でフェアトレードの商品を販売しています。今後は英語に関する活動を増やすと共に、1 年生のカリキュラム の多忙化に合わせられるような取り組みを行っていきたいと考えています。また、SCORA 部門では性感染症に 関する知識を伝えることで、自分たちの理解も深めながら正しい知識を広めていけるように努力してまいります。

[関西地域] 滋賀医科大学 │ 5 年 熊野陽子 私たち SUMS ESS (Shiga University of Medical Science, English Speaking Society)は、アカデミックな 医学英語から留学生を交えたソーシャルプログラムまで、学生の多様なニーズに対応し、日本や外国の文化への 理解を深めることに力を入れながら、活きた英語に慣れ親しむことを心掛けて活動しています。留学制度への参 加に関しては 2017 年度に初めて SCORE が実現し、1名がフィンランドへ、そして1名をカナダから受け入れ ました。2018 年度も、カナダ、オーストリア、スイス、エクアドルなどへの留学が実現しました。2019 年度 は、オーストリアなどへ学生を送り出すとともに、カナダとポルトガルからの留学生を受け入れる予定です。 SCOPE の導入も検討しており、ますます交流の幅を広げていきたいと考えています。 大阪市立大学 │ 5 年 武田眞一 大阪市立大学 IFMSA は 35 名で活動しています。私たちは Exchange の活動を行っており、SCORE、SCOPE 合わせて 11 名の留学生の受け入れと本学 9 名の海外留学を行いました。主な受け入れ活動としては、歓迎会、 日帰り旅行、お別れ会の 3 本立てで留学生のおもてなしを行っています。また、定期的に留学報告会、同窓会な どを行い、部員間での情報交換の場も設けています。関西地区で横のつながりを持つために、兵庫医科大学の方 と共同で和菓子作り体験も行いました。今後も活動を盛んにしていければと思っております。 関西医科大学 │ 5 年 吉崎恭隆 関西医科大学は、以前のように IFMSA に携わることがなく、継続して参加を試みていましたが、部員の多く が他の活動に熱を注ぎ利用する機会がありませんでした。IFMSA は、交換留学などの様々な活動を行なってい て非常に魅力的な団体であると感じています。しかし、我々の大学は別方向への活動に力を入れるべく、今年度 168


を持って脱退させて頂きます。これまで、多くの団体関係者の皆様にお世話になりました。心より感謝の意を申 し上げます。今後一層の発展をお祈りいたしております。 近畿大学 │ 3年 宮岸麻衣 近畿大学 IFMSA-Kindai Exchange は、約 70 名で活動しています。活動内容としては昨年度に引き続き、 IFMSA-Japan の SCOPE/SCORE が運営する交換留学に参加し、5 月と 7 月に SCOPE 留学生 2 名、SCORE 留 学生 2 名の受け入れ活動を行いました。3 年生を中心に、social program などを通して各部員が積極的に参加 しました。また、今までは Exchange での留学生の受け入れ活動をしていながら、近畿大学から海外へ留学に行 く学生がいないという状況が続いていましたが、今年度はこの問題を解決すべく、各方面への呼びかけ等を積極 的に行い、無事に来年度の留学申込者を 2 名出すこともできました。今後も各部員が積極的に活動に参加し、よ りよい活動ができるようにしていきたいです。 兵庫医科大学 │ 3年 二武有紀 兵庫医科大学では IFMSA は英語部と共同で約 30 人で活動をしています。主な活動としては、SCORE の受け 入れと送り出しを軸に週一回の英会話や留学生の Social を行っています。本学にきた留学生とは週末に京都、奈 良、神戸に観光に行き、平日の昼休みを利用して留学生の母国の紹介をしてもらったり、ディスカッションを行 ったりすることで国内にいながら異文化に触れる機会を得ることができました。また 2018 年6月に初めて大阪 市立大学にきていた留学生と合同で Social を行いました。現在学内で活動している部員はいるのですが、IFMSA 内で活動している人員がとても少ないので来年度は IFMSA の中で活動をしてくれる後輩の育成ということが課 題としてあげられます。そのために来年度は積極的に IFMSA のイベントに後輩を連れて行くことが必要だと考 えています。

[中国地域] 鳥取大学 │ 4 年 中尾支奈 私たちは国際保健友の会ハクナマタタとして今年度で設立 18年を迎えました。主に地域部門、海外部門に分 かれ活動しています。地域部門では集落の住民との交流や健康教室の開催等を通して、地域保健について学んで います。海外部門では、IFMSA の交換留学生の受け入れ・派遣や、独自の海外研修を行っています。2019 年 3 月にはタイでの研修を実施予定です。さらに、週 1 回の部会で各部門・個人の活動共有や、行事準備、ディベー ト、勉強会等を行い、広く国際保健について学んでいます。今年度は下級生からも IFMSA-Japan のイベント参 加者が多く、スタッフ登録者も増えました。来年度も部内外のつながりを大切にしながら、より充実した活動を 行いたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。 島根大学 │ 3 年 野坂未公音 島根大学では IFMSA-Shimane という名称で計 16 名のメンバーで活動しています。 活動内容は留学を主とし、 各全国イベントの報告会やソフトスキル勉強会などを不定期で行なっています。今年度は 3 人の留学生を受け入 れ、2 人の学生を送り出しました。また、島根県立大学の学生も島根大学の企画に参加できる体制を整え、大学 間の交流も可能にしました。来年度も、団体員それぞれが学校では学べない新たな知識を得て還元していける環 境作りに励みます。

169


川崎医科大学 │ 2 年 青木健太郎 川崎医科大学 ESS 部は、IFMSA-Japan に団体加盟しており、主に 8 月の SCOPE、SCORE の留学生の受け入 れを中心に活動しています。2018 年 8 月には SCOPE で 2 名、SCORE で 1 名の留学生を受け入れました。留 学生との交流では、岡山のうらじゃ祭りに参加したり、広島で宮島、原爆ドームなどの観光地を巡ったりしまし た。4~7 月には週 1 回、学生が外国人の先生との会話や簡単な英語のゲームを通して英語を勉強する機会を設 け、10 月にはハロウィンパーティーを行いました。2019 年は、多くの学生が我々の活動に興味を持ってもらえ るように、より充実した活動を行う予定です。

[四国地域] 徳島大学 │ 3 年 中島蓮 徳島大学 IFMSA(以下、TIFMSA)では医学科だけでなく、コメディカルの学生も多く活動しています。TIFMSA では主にぬいぐるみ病院、SCORA、Training の活動をしています。毎年 5 月に行われる地域最大の子育てイベ ント「おぎゃっと 21」でぬいぐるみ病院を出展しており、近隣の愛媛県、香川県からもスタッフが来て活動し ています。また、徳島大学の学祭ではぬいぐるみ病院・消化器迷路といった子供向けの出展と、SCORA レイン ボーネイルといった学生・大人向けの出展をしました。今後は今まで行ってきたことを継続するとともに、もっ とたくさんの学生が活動しやすい団体にしていきたいです。 香川大学 │ 3年 木村佳代 香川大学 IFMSA(IFMSAK)は現在、計 51 名で活動しています。ぬいぐるみ病院プロジェクトでは今まで参 加していなかったイベントに呼ばれたり、大学から賞をいただいたりと進化し続けています。また、以前から提 案はあったのですがなかなか行動に移せていなかった、“部誌”を完成させました。こちらは大学や外部への説明 に使ったり、実施の間に保護者に見ていただいたりして私たちの活動内容がより詳しく分かるような、非常に完 成度の高いものとなっております。そのほかにも国と国の医療を考える会ではプレゼンテーションや映画鑑賞、 Exchange では医学英会話教室をそれぞれ週一度、継続して行っています。今後とも部員が様々な分野に興味を 持ち、発展し続けられるような部活でありたいと思っております。 愛媛大学 │ 3 年 玉井葉奈 EMSA は愛媛大学の IFMSA-Japan 支部として活動しており、部員約 50 名で活動しています。今年度から月 1、2 回の部会を設け、交換留学を経た学生の報告会、国際保健についての勉強会、プレゼンテーションスキル の勉強会、全国イベントの共有などを行いました。また、その他に、愛媛大学医学祭でのぬいぐるみ病院、消化 器クイズ、レインボーネイル、ザンビア風お好み焼きの出店、松山市夜市での愛媛大学ブースにおいて活動紹介 を行いました。来年度からも学生が多分野を学び、また自分の思い・考えを共有できる場となれるよう活動を行 なっていきたいです。今後ともよろしくお願いいたします。

[九州・山口地域] 山口大学 │ 5 年 田中真理子 私たち山口大学医学部 ESS(YUMESS)は、およそ 15 名の部員で活動しています。英語に触れる機会を増や すことをテーマに、映像作品を見たり勉強会を行ったりしています。そのほかにも交換留学生を受け入れた際に は、留学生との交流を図る様々なイベントを主催します。部員以外の学生にも声掛けを行い、参加してもらうこ とで学内の英語への関心を高められるよう尽力しています。今年度は留学生の受け入れが叶わず、積極的な活動 170


が困難でしたが、来年度には留学生の受け入れを実施できるので、より活動的な YUMESS になると確信してい ます。今後も主体性を大切にしながら、より多くの学生たちを巻き込んだ活動も出来るような団体になっていき たいです。今後ともよろしくお願いいたします。 久留米大学 │ 3 年 稲田依子 久留米大学医学部 JIMSA は計 57 名で活動しています。主な活動は福岡大学との合同のスピーチコンテスト の開催、ディベート大会への参加、BMC(基礎医学研究発表会)、Exchange での交換留学、学園祭での医学展、 などです。他大学との交流や留学生との交流を通じて、様々な形での英語でのコミュニケーション力を鍛える場 として機能しています。また、各々が自主的にやりたいと思う活動があれば実現できる環境が整っています。今 後も医学英語を中心とした新たな活動に取り組み、各自が成長できる部活動にしていきたいです。 産業医科大学 │ 4年 釜野彬仁 産業医科大学 IFMSA は昨年度まで、部員減少の一途でした。しかし、今年度 1 年生が 3 人入り、この 3 人も 定期的に活動してくれています。今年度から週 1 回、ランチ会と呼ばれる英会話を行っています。このランチ会 には顧問のネイティブの先生にも協力していただいています。その他 Exchange での交換留学を行っており、九 山合同ソーシャルにも前年度に引き続き参加しています。九山合同ソーシャルでは運営スタッフになる人も現れ、 前年度よりも深く関われたと確信しています。来年度の 4 月からは新歓が始まりますが、上記の 3 人を始め、部 員も新歓に張りきっています。今後とも宜しくお願いいたします。 福岡大学 │ 3 年 石原健人 福岡大学 ESS は、現在 25 名で活動しています。今年度も 6 月に久留米大学との合同スピーチコンテストを開 催し、また 7 月にはフィンランドとスロベニアから各 1 名ずつ、9 月にはエストニアから 1 名の計 3 名の留学 生を受け入れ、social program やお茶会などのイベントを通して交流を深めました。そのほかにも、英語で症 例を学び、英語で問診の練習をするなど医学英語の勉強も行っています。今後も留学生の受け入れ等を行い、 IFMSA の活動にもっと参加できればと思っています。 佐賀大学 │ 2 年 東敬介 IFMSA-Saga は、現在 9 名の部員で活動しています。今年度の主な活動としては、2018 年度から新たに復活 し 5 月に開催された佐賀大学医学部医大祭において、ACHP のフェアトレード商品の販売を行いました。また、 フェアトレード商品を販売するに当たり、フェアトレードの制度についての勉強会を行いました。今後の活動の 展望について、ここ数年は定期的な活動があまり出来ていなかったため、学祭におけるフェアトレード商品の販 売を活動の軸とし、各々の部員が興味を持つ分野に関する勉強会等を行いたいと考えています。 大分大学 │ 3 年 園田 美奈 大分大学では 40 名で現在活動を行なっております。活動といたしましては、Exchange での交換留学に加え、 ぬいぐるみ病院、そして学園祭でのフェアトレードを行なっています。IFMSA-Oita では Exchange 以外で大学 として受け入れた留学生との交流を大学側から依頼されることもあり、活動が多岐にわたっています。今後は定 期的な勉強会などを行い、部員同士の意見交換を活発化していきたいと考えています。そうすることによって相 互作用が生まれ、将来の医療者としての考えにも幅が生まれるのではと思っております。今後もよろしくお願い します。 171


宮崎大学 │ 4年 黒木安優香 宮崎大学保健医療研究会は約 20 名で活動しています。今年度はスイス、ラトビア、フィンランドより基礎研 究交換留学で 1 名、臨床交換留学で 2 名を受け入れました。また、IFMSA-Japan の Asia Community Health Project による企画、Dr.Sujit 講演会の会場の一つとして、アジアの貧困地域における保健活動について学ぶ機 会をいただきました。小さな団体ではありますが、他の加盟団体のみなさまとの交流を深めていけたらと思って おります。今後ともよろしくお願いいたします。 琉球大学 │ 3 年 佐藤樹 琉球大学の加盟団体である IFMSA-Ryukyus は昨年度から大きくメンバーが増え、中途入部も含め計 12 名の 部員で活動しています。今年度は大学内で正式に IFMSA-Ryukyus として認可を受けて活動を開始し、大学内で の IFMSA の周知活動や、IFMSA 九州山口地域新歓の引率、プレゼンテーションの練習会等を実施しました。ま た、今年度は交換留学制度の導入に向けて活動しておりましたが、残念ながら導入には至りませんでした。来年 度はより多くの琉球大学生に、沖縄の外で交流を持つことの魅力を伝えるとともに、昨年度十分に実施できなか った大学内での活動をより一層充実させてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。 鹿児島大学 │ 2 年

安田友子

鹿児島大学では学生がグローバルなビジョンを持ち、かつ社会的課題解決に向かって活動を始めるプラットフ ォームになることを活動理念としています。IFMSA exchange SCORE を立ち上げ、2019 年 3 月に 4 年生がタ イに留学し、来年度に 2 名が留学予定です。また、ぬいぐるみ病院を大学公認サークルとして活動を始め、勉強 会や 2 回の保育園におけるぬいぐるみ病院の実施を行いました。また、今後病院での入院患児に対するプレパレ ーション活動に取り組む予定で、それに向けて病院側との打ち合わせなどの準備も行っています。また 2018 年 8 月ぬいぐるみ総会、2019 年 3 月ぬいぐるみーてぃんぐにも部員の数名が参加しました。

172


Ⅳ.会計報告 Financial Report


18.Financial Report | 会計報告

174


175


◆管理費

◆全国新歓ツアー

176

◆資金調達


◆Internal affairs / 内務部門

◆External affairs / 外務部門

177


◆International affairs / 国際業務部門

◆SCOPE/SCORE

項目

SCOPE/SCORE

ICOT

収入の部

収入の部

小計

運営補助(予算) 物品販売

備考

¥134,000

運営補助(予算)

¥64,760

参加費

項目

¥0

宿泊費

宿泊費

その他

その他 ¥198,760

収入合計

支出の部 スタッフ交通費 印刷費 謝礼関連 事務用品代 発送費

小計

項目

備考

交通費

¥6,958

印刷費

¥800

¥0 ¥846 ¥34,487

謝礼関連

¥7,290

事務用品代

¥7,221

発送費 宿泊費

¥96,876

飲食

支出合計

小計

¥5,397

施設利用料

手数料

¥33,600

¥20,079

宿泊費

その他

¥3,600

支出の部 備考

施設利用料 グッズ

¥30,000

参加費 謝礼金

項目

備考

物品販売

謝礼金

収入合計

小計

グッズ 飲食

¥14,241 certificate 発行 ¥0 ¥171,926 ¥26,834

その他 手数料 支出合計

¥22,269 ¥11,331


交換留学/Exchange Office 追加項目 収入の部 項目

小計

受取利子

 備考欄 ¥19 Exchange office 通帳 受取利子 ¥36 大学交換留学 通帳 受取利子

2017年度受入補助金立替分

¥50,000

収入合計

¥50,055 支出の部 項目

ユニラテラル受入金

小計

備考欄

¥63,360 今年度デンマークユニラテラル受入金 ¥53,000 次年度韓国ユニラテラル受入金

2018年度留学キャンセル 振込手数料

¥80,000 ¥4,182 Exchange office 通帳 振込手数料 ¥3,075 大学交換留学 通帳 振込手数料

支出合計

¥203,617

◆SCORA

179


â&#x2014;&#x2020;SCOPH

180


181


â&#x2014;&#x2020;SCORP


â&#x2014;&#x2020;SCOME

183


◆日本総会

184


185


19.Auditing Report | 監査報告 令和元年 3 月 31 日 IFMSA-Japan 代表

殿 監査委員長

澤山

初音

内部監査報告書 平成 30 年 4 月 1 日より平成 31 年 3 月 31 日までの期間実施した IFMSA-Japan 理事における内部監 査の結果を下記の通りご報告いたします。

記 1.

監査対象

監査対象部門:IFMSA-Japan 理事 監査対象業務:IFMSA-Japan 運営全般

2.監査実施期間 平成 30 年 4 月 1 日〜平成 31 年 3 月 1 日 3.監査担当者

監査委員長 監査委員

澤山 棚元 西川

初音 なな 裕里香

4.監査目的

IFMSA-Japan 運営上における「透明性」と「信頼性」の確保

5.監査項目

2018 年度 IFMSA-Japan 運営全般 2018 年度 IFMSA-Japan 会計報告

6.監査結果

重点項目

監査結果

定款細則変更

定款細則の変更を助言・勧告。

財務管理

決算案について、使途不明金・その他の名目の支出が あるにも関わらず、注釈がないため加筆するよう助 言・勧告。 (訂正済)

2018 年度代表

186


20.Media Information | メディア情報 ●取材 ◇サークルズ 時事通信社 学生向けに医療系サークルを紹介する Web メディアにて、IFMSA-Japan の団体概要および、各委員会に関する インタビュー記事が掲載されました。 ◇iCrip by MEC (カテゴリー:IFMSA-Japan) 第 16 回日本総会の取材記事が掲載されました。 ◇ドクターズプラザ 株式会社ドクターズプラザが作成しているドクターズプラザ誌に、医療系学生団体 Medical Future Fes 主催 「Summer Fes 2018 ~一生の思い出の夏に~」内で開催された座談会についての記事、IFMSA-Japan スタッ フへのインタビュー記事が計 4 本掲載されました。 ◇愛媛新聞(2018 年 5 月 26 日) 「ザンビアの無医村に診療所を 愛媛大生ら協力呼び掛け」 ◇東京新聞(2018 年 6 月 21 日) 「ザンビアの無医村に診療所を ご当地お好み焼きで資金集め」 ◇秋田魁新報(2018 年 12 月 8 日) 「ザンビアに診療所を 日本学生支援機構 優秀学生顕彰」 ◇ABS 秋田放送(2018 年 12 月 12 日) 「ザンビア・ブリッジの取り組みについて」 ◇ドクタラーゼ「ザンビア・ブリッジプロジェクト

~9,500 人を救う診療所をザンビアに~」

◇メディカルトリビューン「ザンビアに診療所を!医学生が資金集め 連載・特集」 ◇m3.com 「ザンビア・ブリッジ企画」Vol.1、Vol.2 「ザンビア・ブリッジ企画」による「ザンビア風お好み焼き」屋台の出店が取材されました。 ●寄稿 ◇メディカルプリンシプル社 DOCTOR’S MAGAZINE 隔月で、様々なテーマに関する記事が掲載されました。 2018 年7月号:IFMSA-Japan の紹介 2018 年9月号:公衆衛生に関する委員会|Africa Village Project の紹介 2018 年 11 月号:性と生殖・HIV/AIDS に関する委員会の紹介 2019 年1月号:Action Summer Camp2018 の紹介 2019 年3月号:人権と平和に関する委員会|やりたい実行プロジェクト・SPARKLE の紹介 2019 年5月号:医学教育に関する委員会|Medical Education Project の紹介

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21. Sponsorship | スポンサーシップ情報 =====2018 年度 IFMSA-Japan スポンサーシップ形態===== 【ゴールドスポンサーシップ】(15 万円) (ⅰ) IFMSA-Japan メーリングリストへの協賛掲載・広告 ( ii ) IFMSA-Japan 年次報告書、イベント報告書へのロゴ掲載 (ⅲ) IFMSA-Japan 公式 Web サイトに企業ロゴと Large banner(リンク付き)掲載 (ⅳ) IFMSA-Japan 全体イベント(日本総会、各新歓、スタッフフェスタ、外務イベント、Seniors Club 懇親 会、年次報告会)での配布物へのロゴ掲載 (ⅴ) IFMSA-Japan 全体イベント(日本総会、各新歓、スタッフフェスタ、外務イベント、Seniors Club 懇親 会、年次報告会)での企業刊行誌やビラ配布 (ⅵ) 日本総会パンフレットへの広告掲載 (ⅶ) 日本総会公演中のポーズスクリーンでの広告表示 (ⅷ) 日本総会ムービーへの企業ロゴ掲載

【シルバースポンサーシップ】(10 万円) (ⅰ) IFMSA-Japan 年次報告書、イベント報告書へのロゴ掲載 (ⅱ) IFMSA-Japan 公式 Web サイトに企業ロゴと Large banner(リンク付き)掲載 (ⅲ) IFMSA-Japan 全体イベント(日本総会、各新歓、スタッフフェスタ、外務イベント、Seniors Club 懇親 会、年次報告会)での配布物へのロゴ掲載 (ⅳ) 日本総会パンフレットへの広告掲載 (ⅴ) 日本総会公演中のポーズスクリーンでの広告表示 (ⅵ) 日本総会ムービーへの企業ロゴ掲載

【日本総会企業ブース出展】(5 万円) 日本総会での企業ブース出展

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協賛企業 ●Gold Sponsorship(IFMSA-Japan 年間活動を通した協賛):¥150,000 株式会社ドクターズプラザ 様

株式会社羊土社 様

ケンツメディコ株式会社 様

メドメイン株式会社 様

●Silver Sponsorship(IFMSA-Japan 年間活動を通した協賛):¥10,0000 189


株式会社メック 様

●日本総会ブース出展:¥50,000 メドメイン株式会社 様

190


22.Special Thanks | お世話になった方々 ●大会後援及び助成金 ◇公益社団法人 日本医師会 様 会長 横倉義武 様 常任理事 道永麻里 様 国際課長 能登裕二 様 国際課 小林伶 様 国際課 高野美千代 様

●提携団体 ◇AMSA Japan(アジア医学生連絡協議会 日本支部)様 ◇ALSA Japan(アジア法学生協会ジャパン)様 ◇JIMSA(日本国際医学 ESS 学生連盟)様 ◇APS-Japan(一般社団法人日本薬学生連盟)様

191


23.Local Organization | 加盟大学一覧 北海道

東海信州

旭川医科大学 IFMSA

旭川医科大学医学部

MESS

信州大学医/看護学部

IFMSA

札幌医科大学医/保健医療学部

GIFMSA

岐阜大学医学部

IFMSA 北大

北海道大学医学部

HOPE(SCOPE・SCORE)、

浜松医科大学医学部

SCORA はままつ(SCORA)、

東北 岩手医科大学医/歯/薬/看護学

はまいぬいぐるみ病院

愛知医科大学

TiMSA

東北大学医/歯/看護学部

IFMSA-FHU

IFMSA-TMPU

東北医科薬科大学医学部

YMSA

山形大学医学部

関西

IFMSA-Fukushima

福島県立医科大学医/看護学部

SUMS ESS

滋賀医科大学医学部

ISAO

大阪市立大学医学部

MESS

関西医科大学医/看護学部

IFMSA-KINDAI-Exchange

近畿大学医学部

ifmsa

兵庫医科大学医学部

IFMSA-Iwate

関東

HIAMU

愛知医科大学医/看護学部 藤田医科大学医/保健衛生学 部

TIMSA

筑波大学医学群

IMC(国際医療文化研究会)

自治医科大学医学部

ESS

獨協医科大学医/看護学部

世界の医療を考える会

千葉大学医学部

ESS 部

杏林大学医学部

医学部英語会

慶應義塾大学医学部

IFMSA‐Japan

東京医科大学医/看護学部

SSIA 部

東京医科歯科大学医学部

四国

東京女子医科大学 MESS 部

東京女子医科大学医学部

TIFMSA

徳島大学医/歯/薬学部

IFMSAK

香川大学医学部 愛媛大学医学部

(医学英語研究会)

中国 国際保健友の会ハクナマタタ

鳥取大学医学部

IFMSA-Shimane

島根大学医学部

IFMSA

川崎医科大学医学部

ESS

東邦大学医学部

EMSA

IFMSA-日大

日本大学医/看護学部

九州・山口

MESS

日本医科大学医学部

ESS

山口大学医学部

MESS

北里大学医学部

JIMSA

久留米大学医学部

聖マリ アン ナ医 科大 学医

聖マリアンナ医科大学医学部

(IFMSA のみ)

産業医科大学医/看護/環境 マネジメント学部

学部 MESS 部 MESS

東海大学医/健康科学部

ESS 英語研究会

福岡大学医学部

IFMSA-Yamanashi

山梨大学医学部

IFMSA-Saga

佐賀大学医学部

国際医 療ボ ラン ティ アの

群馬大学医学部

長大熱帯医学研究会

長崎大学医/保健学部

国際社会医療研究会

熊本大学医学部

IFMSA-Oita

大分大学医学部

国際保健医療研究会

宮崎大学医学部

会 (FORS) Narita Medics

国際医療福祉大学医学部

北陸 国際医療研究会

富山大学医/薬学部

IFMSA-Ryukyus

琉球大学医学部

IFMSA 金沢

金沢大学医学類

KIC

鹿児島大学医/歯学部

福井 IFMSA 留学

福井大学医学部

192

加盟大学:56 校 (2019 年 3 月現在)


24.Abbrevation | IFMSA-Japan 略語 EB

Executive Board

理事

GA

General Assembly

世界総会

IFMSA

International

Federation

of

Medical

Students’

国際医学生連盟

Associations I-J

IFMSA-Japan

国際医学生連盟 日本

LEO

Local Exchange Officer

各大学の臨床交換留学責任者

LORE

Local Officer on Research Exchange

各大学の基礎研究交換留学責任者

LTP

LEO/LORE Training Program

大学留学責任者トレーニングプログラム

(M)ESS

(Medical) English Speaking Society

(医学)英会話部

ML

Mailing List

メーリングリスト

NMOs

National Member Organizations

加盟国・加盟地域団体

NO

National Officer

各委員会の責任者

NEO

National Exchange Officer

臨床交換留学に関する委員会責任者

NORE

National Officer on Research Exchange

基礎研究交換留学に関する委員会責任者

NOME

National Officer on Medical Education

医学教育に関する委員会責任者

NORA

National Officer on Sexual and Reproductive health

性と生殖・AIDS に関する委員会責任者

including HIV/AIDS NORP

National Officer on Human Rights and Peace

人権と平和に関する委員会責任者

NPO

National Public Health Officer

公衆衛生に関する委員会責任者

NGA

National General Assembly

日本総会

NGO

Non Governmental Organization

非政府組織

OC

Organizing Committee

運営委員

SCO

Standing Committee On

常設委員会

SCOPE

Standing Committee On Professional Exchange

臨床交換留学に関する委員会

SCORE

Standing Committee On Research Exchange

基礎研究交換留学に関する委員会

SCOME

Standing Committee On Medical Education

医学教育に関する委員会

SCORA

Standing Committee On Sexual and Reproductive

性と生殖・AIDS に関する委員会

health including HIV/AIDS SCORP

Standing Committee On human Rights and Peace

人権と平和に関する委員会

SCOPH

Standing Committee On Public Health

公衆衛生に関する委員会

VPE

Vice President for External affairs

副代表外務担当

VPI

Vice President for Internal affairs

副代表内務担当

VPN

Vice President for International affairs

副代表国際業務担当

193


25.Editor’s Note | 編集後記 また、一年が過ぎ去りました。この一年はどんな年だっただろう。目標は達成できただろうか。もっと良くで きたのではないだろうか。一年をまとめて振り返ることで、自分・チームの成長や成果に言わずもがな向き合う ことになります。本年は例年にも増してより一層活発な年となりました。200 ページに及ぶ Annual Report か ら我々の想いを感じ取っていただけたでしょうか。IFMSA-Japan は今年で創設 19 年を迎えました。一年ずつ、 代表や責任者が変わっていく団体で一つのビジョンを持ち続けて活動するのは難しいかもしれません。しかし、 世界をより良くするというビジョンは永遠です。我々はそれに向かって挑戦し、実践します。我々が目指す未来 は学生時代の活動で終わるものではないでしょう。それぞれにとって、IFMSA-Japan が良い足場となることを 願っています。 最後になりましたが、我々が自由に活動できるのは、ひとえに IFMSA-Japan を支えてくださる皆様、OB/OG の皆様、外部団体の皆様、また家族の支えがあってこそだと感じております。この場をお借りして御礼申し上げ ます。一方で、皆様が応援くださるのは、我々自身が IFMSA-Japan を有益なものと感じ、IFMSA-Japan を通 して一人一人が成長しようという熱意を持っているからとも自負しております。これからもそのような団体とな るよう努力してまいりますので、応援のほどよろしくお願いいたします。 文責|Publication Officer 愛媛大学 5 年 森迫ゆり子

194


編集・構成 : IFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本) President / 代表 : 笠井俊佑(東北大学 5 年) Vice President For External Affairs / 副代表外務担当 : 植田真央(杏林大学 5 年) Publication Officer : 森迫ゆり子(愛媛大学 5 年) 公式ウェブサイト : http://ifmsa.jp お問い合わせ : IFMSA-Japan 事務局 secretariat@ifmsa.jp


Profile for IFMSA-Japan

Annual Report 2018-2019  

Annual Report 2018-2019  

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