「医療・福祉」から見た高齢期の居住満足度に関する研究

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市区町村別指標 について 市 区町村別指標 とは、訪間介護や訪間 リハ ビリテーション介護等の介護事業者数及び、各種診 療所や病院数、各 自治体の行 つている高齢者向けの福祉事業数等 の「各自治体 のお こなってい るサー ビスや施設 の充実度合 い」を示 していて、これ らを比較す るとほとん どの項 目において 館林市 よりも首都圏のほうが上 回る。しか し、居住満足度得点 は館林市平均 の方 が高 いことか ら、本研究で用いた市区町村別指標は高齢期 における居住満足度 を引き上 げる要因ではない。

個別指標 個別指標 とは、家族宅及び友人宅への利便性、かか りつ け医師 までの利便性、又各種診療所 ま での利便性を等「 個人をと りま く、市区町村指標以外 の健康福祉 に関す る環境」を示 していて、 かか りつ け医師までの利便性 関 しては首都 圏よ りも館林 これ らを比較す ると家族宅・友人宅 。 市 の方が高いが、各種診療所 までの利便性 はほぼ全ての診療所に関 し館林市 よ りも首都圏の方 が高 い結果 となった。これ らの事から、家族宅 までの利便性、友人宅までの利便性及びかか り つ け医師までの利便性は高齢期 における居住満足度 を引 き上 げる要因であ ると言える。

。 健康・福祉」面 か らみた総合的な居住満足度は『 健康で自立 した生活』及 び『 医療サー ビ 「 スの受けやすさ』の 2因 子 の満足度 によって決定 され、2因 子 ともに満足 している人の総合居 住満足度得点 が最 も高 く、次 に高 いのが 『 医療サー ビスの受けやす さ」のみを満足 している人、 次が『 健康で自立 した生活」 に満足 している人と続 き、最 も総合居住満足度得点 が低 いのは、

2因 子 ともに満足 していな人である。

・本研究で用 いた市区町村別指標 は 『 健康 で自立 した生活』及び 『 医療サー ビスの うけやす さ』 の因子得点 と重回帰分析 を行 つた結果、相関がない事がわかつた。

早稲田大学渡辺仁史研究室

2002年

度修 士論文

Hitoshi Watanabe Lab。 ,Master's Thesis 2002


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