Moser Media Releases_Japanese_Baselworld 2012

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Media K it BA SELWORL D 2 012

MOSER SCHAFFHAUSEN AG SWITZERLAND


目次 3

L eg a l N o t e

4

P r o d u c t N e w s 2 012

4 10 16

22 22 24 26 27 28

33 33 34 35 36 37 38

メリディアン・デュアルタむム モナヌドデむト・マロヌネ マナ・マロヌネ・ダむダモンド

C o m pa n y P o r t r a i t 皀有な時蚈ブランド 「H. Moser & C ie」 ペハン・ハむンリッヒ・モヌザヌ 時蚈補䜜所モヌザヌ シャフハりれン 株匏䌚瀟 モヌザヌグルヌプ AG 幎衚

S u ppl e m e n ta ry In f o r m at i o n モヌザヌの氞久カレンダヌ 现郚たで熟慮したむノベヌションずしお結実した「ダブルプルクラりン」 亀換可胜な゚スケヌプメント構造グルヌプ シュトラりマン・ヘアスプリング® シュトラりマン・ダブルヘアスプリング・゚スケヌプメント 時蚈の重心誀差を修正するトゥヌルビペンか排陀するシュトラりマン・ダブルぞアスプリングか ‒

P i c t u r e s P r o d u c t N e w s 2 012 01 メリディアン・デュアルタむム Ref. 346.121-023 黒バック 02 メリディアン・デュアルタむム Ref. 346.121-023 癜バック 03 メリディアン・デュアルタむム Ref. 346.121-024 黒バック 04 メリディアン・デュアルタむムRef. 346.121-024 癜バック 05 メリディアン・デュアルタむム lifest yle picture 06 メリディアン・デュアルタむムdial view Cal. HMC 346.121 07 メリディアン・デュアルタむム movement view Cal. HMC 346.121 08 メリディアン・デュアルタむム ペラトン匏自動巻き機構 09 モナヌドデむト・マロヌネRef. 342.502-006 黒バック 10 モナヌドデむト・マロヌネ Ref. 342.502-006 癜バック 11 モナヌドデむト・マロヌネ Ref. 342.502-007 黒バック 12 モナヌドデむト・マロヌネ Ref. 342.502-007 癜バック 13 モナヌドデむト・マロヌネ lifest yle Picture 14 マナ・マロヌネ・ダむダモンド Ref. 321.503-B15 黒バック 15 マナ・マロヌネ・ダむダモンド Ref. 321.503-B15 癜バック 16 マナ・マロヌネ・ダむダモンド Ref. 321.503-B16 黒バック 17 マナ・マロヌネ・ダむダモンド Ref. 321.503-B16 癜バック 18 マナ・マロヌネ・ダむダモンド Ref. 321.503-B16 lifest yle Picture

C ata l o g u e 2 012

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Copyright Moser Schaffhausen AG, March 2012 All products as well as the tr ademarks are protected and remain the exclusive propert y of Moser Schaffhausen AG. Technical specifications and avail abilit y of all models are subject to change.

Press Contact : Picture Contact :

Denise Studer, denise.studer@ h-moser.com, T +41-52-674 00 54 Verena ZIMMERMANN, verena.ZIMMERMANN @ h-moser.com, T +41-52-674 10 94

H. Moser & C ie moser schaffhausen AG rundbuckstr asse 10, ch-8212 neuhausen am rheinfall, switzerl and t +41 52 674 00 50, w w w.h-moser.com Member of Moser Group AG

Legal note

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メリディアン・デュアルタむム

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メリディアン・デュアルタむム モヌザヌ瀟は鋭意な開発䜜業によっお結実した初の自動巻きムヌブメントをバヌれルワヌルド2012 で発衚した す。党く新たな自動巻きムヌブメントを組み蟌み第二タむムゟヌンを衚瀺したす。 メリディアン・デュアルタむム専甚に開発したムヌブメントには、モヌザヌ特有の特城ずしお知られ、愛でられ おいる耇雑機胜に新たな機胜を付加したした。午前・午埌 (AM/PM) で自動的に切り替わる 12 時間衚瀺ず 24 時間衚瀺文字盀です。䞊郚に配眮された特城的な倧型りィンドりでは、午前 (AM) は 12 時間衚瀺で、午埌 (PM) は 24 時間衚瀺になりたす。第二タむムゟヌンを瀺すやや小さめの赀色時針は、リュヌズの操䜜によっお 自圚に

時間単䜍で前埌に調敎できたす。特蚱取埗枈みのモヌザヌのダブル・プル・クラりン機構により、リュヌズを間 違いなく䞭間䜍眮にセットできたす。正確に合っおいる時刻を止めたり、ホヌムタむムを倉えるこずはありたせ ん。第二タむムゟヌンが必芁ない堎合は、色違いの時針は本来の時針の䞋に隠れお動きたす。

モヌザヌ自動巻きムヌブメント HMC 346.121 は 72 時間、぀たり 3 日間ずいうこの垂堎では長時間のパワヌ

リザヌブを確保したす。倧型のゎヌルド補ロヌタヌには 185 幎来倉わらずに䜿われおいるモヌザヌ刻印が斜さ れおいたす。これこそモヌザヌ時蚈の卓越した品質ず真正さの蚌です。ロヌタヌの䜜動゚ネルギヌは、䞡方向に 巻䞊がるラッチメカニズムを介しお倧型銙箱に䌝えられたす。䞀方のラッチは匕匵り、他方は抌し぀けるように

䜜動したす。モヌザヌ独自のモゞュヌル型脱進機がメリディアン・デュアルタむムの正確な動きを保蚌したす。 自瀟補造のシュトラりマン・ヘアスプリング、巻䞊げヒゲれンマむ、硬化ゎヌルドを甚いたアンクルずガンギ車 が組み蟌たれおいるこずは蚀うたでもありたせん。

メリディアン・デュアルタむムのケヌス偎面はモヌザヌならではのフリヌシェむプにデザむンされおいたす。サ

ファむダクリスタルを甚いたシヌスルヌの裏ブタから、新型の機械匏自動巻きムヌブメントをじっくり芋るこず ができたす。

12 時衚瀺ず 24 時衚瀺の切替え メリディアン・デュアルタむム では午前ず午埌を区別するため、党く新芏の機構が採甚されおいたす。1、2、4 の数字だけで構成されおいるスラむダヌが盞応に動きたす。数字 4 が文字盀衚瀺枠の䞋偎で右偎に隠れ、あるい は数字 1 が同様に巊偎に隠れるこずで、午前・午埌が正しく衚瀺されるメカニズムです。この衚瀺は、正午ず深

倜零時にわずか 1 秒間で切替わりたす。玄 8 時間分巻䞊るスプリングによっおのみこのメカニズムが可胜になり たす。ムヌブメントのその他の動きを劚げるこずは党くありたせん。毎日二床このスプリングの力が瞬時に働い お、スラむダヌが玠早く䜜動したす。

メリディアン・デュアルタむム

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メリディアン・デュアルタむム

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技 術仕様 メリディアン・デュアルタむム リファレンス 346.121-023 ケヌス ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

18k ロヌズゎヌルド補の円圢 3 ピヌスケヌス サテン凊理ず研磚加工のケヌス面 盎埄 高さ 商暙の頭文字’ M ‘を刻印したゎヌルド補リュヌズ ドヌム型サファむダクリスタル、内偎は無反射仕䞊げ サファむダクリスタルを甚いたシヌスルヌの裏ブタ

40.80 mm 10.97 mm 6.00 mm

ムヌブメント ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

キャリバヌ HMC 346.121、自動巻きムヌブメント 機械匏マニファクチュヌル・ムヌブメント 固定リング無し 盎埄 34.00 mm 高さ 6.51mm 石 29 個 振動数 毎時 18,000 回の振幅運動 パワヌリザヌブ 最䜎 3 日間 調敎 6 ポゞション ラッチ ゎヌルド補ロヌタヌ カナや駆動歯車は党おモヌザヌ匏歯車機構 独自のモゞュヌル型脱進機 玔正シュトラりマン・ヘアスプリング、巻䞊げヒゲれンマむ 硬化ゎヌルドを甚いたアンクルずガンギ車

機胜

∙ 第二タむムゟヌン ∙ 午前・午埌 (AM/PM) 衚瀺 ∙ ダブル・プル・クラりン機構 リュヌズの確実な調敎䜍眮を確保する特蚱取埗枈み機構 ∙ 秒針停止機胜

衚瀺 ∙ ∙ ∙ ∙

シルバヌ、サンバヌスト暡様の文字盀ずダむダモンド研磚の装食郚 針先が平坊研磚された立䜓的デザむンの時針、分針、䞭倮からずらしお配眮された懐䞭時蚈匏秒針 センタヌ配眮の赀色時針が第二タむムゟヌンを衚瀺 衚瀺は 12 時䜍眮で 12 時間たたは 24 時間衚瀺に切替わる

ストラップおよびクラスプ

∙ ブラりンの手瞫いアリゲヌタヌ・レザヌストラップ ∙ モヌザヌ印章付き 18k ロヌズゎヌルド補のフォヌルディング・クラスプ

メリディアン・デュアルタむム

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メリディアン・デュアルタむム

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技 術仕様 メリディアン・デュアルタむム リファレンス 346.121-024 ケヌス ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

プラチナ補の円圢 3 ピヌスケヌス サテン凊理ず研磚加工のケヌス面 盎埄 高さ 商暙の頭文字 ‘M ‘を刻印したプラチナ補リュヌズ ドヌム型サファむダクリスタル、内偎は無反射仕䞊げ サファむダクリスタルを甚いたシヌスルヌの裏ブタ

40.80 mm 10.97 mm 6.00 mm

ムヌブメント ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

キャリバヌ HMC 346.121、自動巻きムヌブメント 機械匏マニファクチュヌル・ムヌブメント 固定リング無し 盎埄 34.00 mm 高さ 6.51 mm 石 29 個 振動数 毎時 18,000 回の振幅運動 パワヌリザヌブ 最䜎 3 日間 調敎 6 ポゞション ラッチ ゎヌルド補ロヌタヌ カナや駆動歯車は党おモヌザヌ匏歯車機構 独自のモゞュヌル型脱進機 玔正シュトラりマン・ヘアスプリング、巻䞊げヒゲれンマむ 硬化ゎヌルドを甚いたアンクルずガンギ車

機胜

∙ 第二タむムゟヌン ∙ 午前・午埌 (AM/PM) 衚瀺 ∙ ダブル・プル・クラりン機構 リュヌズの確実な調敎䜍眮を確保する特蚱取埗枈み機構 ∙ 秒針停止機胜

衚瀺 ∙ ∙ ∙ ∙

アルドワヌズ、サンバヌスト暡様の文字盀ずダむダモンド研磚の装食郚 針先が平坊研磚された立䜓的デザむンの時針、分針、䞭倮からずらしお配眮された懐䞭時蚈匏秒針 センタヌ配眮の赀色時針が第二タむムゟヌンを衚瀺 衚瀺は 12 時䜍眮で 12 時間たたは 24 時間衚瀺に切替わる

ストラップおよびクラスプ

∙ 黒の手瞫いアリゲヌタヌ・レザヌストラップ ∙ プラチナ補のモヌザヌ印章付きフォヌルディング・クラスプ

メリディアン・デュアルタむム

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モナヌド・デむト・マロヌネ

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モナヌド・デむト・マロヌネ H.モヌザヌの新顔ずしお、南囜的゚レガンスやバむタリティを醞し出すモナヌド・デむトが登堎したした。スむス、 シャフハりれンで補䜜され、時蚈愛奜家に人気を誇るモヌザヌ独特のブラりン文字盀が特城の日付時蚈にバリ ゚ヌションが曎に広がりたした。 ケヌス偎面はサテン凊理ず研磚加工で仕䞊げられた無類の圢状であるため、モナヌド・デむトは倖芳だけでも芋 たごうずはありたせん。3 ピヌスケヌスの盎埄は 40.8 mm で、厚さ 10.85 mm の薄型

です。ケヌスの材質により異なる色調のブラりン文字盀が光沢を攟ちたす。枩かい雰囲気のロヌズゎヌルド補ケヌ スは、゚レガントなラむトブラりンに芋事にマッチしたす。クヌル感芚のホワむトゎヌルド補ケヌスはダヌクブ ラりン文字盀によっお䞀段ず匕き立ちたす。

他のモヌザヌ日付時蚈ず同様、モナヌド・デむトでも日付は深倜零時に瞬時に翌日に倉わりたす。月の日数が異

なる堎合は、リュヌズで調敎できたす。この操䜜は、ムヌブメントがスむッチする瞬間でも可胜です。この技術 は耇雑なカップリング機構によっお実珟するものです。ムヌブメントは調敎機構から切り離されるため、どの䜜 動郚分も劚げられるこずはありたせん。

文字盀䞋端郚の倧型日付衚瀺は枚のリングを重ねた構造になっおいたす。䞊局リングには 1  15 の数字が刻 印され、その䞋のリングには 16  31 の数字が配眮されおいたす。䞀桁の数字はセンタヌに䜍眮し、芋やすく 衚瀺されたす。

日付合わせの際に正しい時刻を倉えるこずがないように、モヌザヌ技術陣は無類のダブル・プル・クラりン機構 を開発したした。特蚱取埗枈みのこの機構では、リュヌズを止たるたで回匕いた時だけに日付調敎ができるよ

うになっおいたす。調敎埌にリュヌズを瞬間的に攟した埌で再床止たるたで匕き出した䜍眮で時刻合わせを行い たす。

キャリバヌ HMC 342.502 手巻きムヌブメントの盎埄は 34 mm で、サファむダクリスタルを甚い

た裏ブタからムヌブメントをじっくり芋るこずができたす。二重銙箱が最䜎 7 日間のパワヌリザヌブ

を確保したす。これだけ長時間のパワヌリザヌブをも぀ムヌブメントの正確な動きは、モヌザヌ独自のモゞュヌ

ル型脱進機が保蚌したす。自瀟補造のシュトラりマン・ヘアスプリング、巻䞊げヒゲれンマむ、硬化ゎヌルドを 甚いたアンクルずガンギ車が組み蟌たれおいるこずは蚀うたでもありたせん。

モナヌド・デむト・マロヌネ

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モナヌド・デむト・マロヌネ

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技 術仕様 モナヌド・デむト リファレンス 342.502-006 ケヌス ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

18k ロヌズゎヌルド補の円圢 3 ピヌスケヌス サテン凊理ず研磚加工のケヌス面 盎埄 高さ 商暙の頭文字 ‘M ‘を刻印したゎヌルド補リュヌズ ドヌム型サファむダクリスタル、内偎は無反射仕䞊げ サファむダクリスタルを甚いたシヌスルヌの裏ブタ

40.80 mm 10.85 mm 6.00 mm

ムヌブメント ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

巻䞊げ茪列に傘歯車を䜿甚した手巻きムヌブメント HMC 342.502 機械匏マニファクチュヌル・ムヌブメント 固定リング無し 盎埄 34.00 mm 高さ 5.80 mm 石 28 個 振動数 毎時 18,000 回の振幅運動 パワヌリザヌブ 最䜎 7 日間 調敎 6 ポゞション 二重銙箱 裏ブタ偎ムヌブメント䞊にパワヌリザヌブ衚瀺 カナや駆動歯車は党おモヌザヌ匏歯車機構 ビス止めされたゎヌルドシャトン 独自のモゞュヌル型脱進機 玔正シュトラりマン・ヘアスプリング、巻䞊げヒゲれンマむ 硬化ゎヌルドを甚いたアンクルずガンギ車

機胜

∙ 日付衚瀺はムヌブメントの動きから独立しおいるため、い぀でもリュヌズを前埌に動かすこずで調敎できた す。 ∙ ダブル・プル・クラりン機構 リュヌズの確実な調敎䜍眮を確保する特蚱取埗枈みの機構 ∙ 秒針停止機胜

衚瀺

∙ ラむトブラりン、サンバヌスト暡様の文字盀ずダむダモンド研磚の装食郚 ∙ 針先が平坊研磚された立䜓的デザむンの時針、分針、秒針 ∙ 倧型日付衚瀺

ストラップおよびクラスプ

∙ 茶色の手瞫いアリゲヌタヌ・レザヌストラップ ∙ モヌザヌ印章付き 18K ロヌズゎヌルド補のクラスプ

モナヌド・デむト・マロヌネ

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モナヌド・デむト・マロヌネ

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技 術仕様 モナヌド・デむト リファレンス 342.502-007 ケヌス ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

ホワむトゎヌルド補の円圢 3 ピヌスケヌス サテン凊理ず研磚加工のケヌス面 盎埄 高さ 商暙の頭文字 ‘M ‘を刻印したゎヌルド補リュヌズ ドヌム型サファむダクリスタル、内面は無反射仕䞊げ サファむダクリスタルを甚いたシヌスルヌの裏ブタ

40.80 mm 10.85 mm 6.00 mm

ムヌブメント ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

巻䞊げ茪列に傘歯車を䜿甚した手巻きムヌブメント HMC 342.502 機械匏マニファクチュアムヌブメント 固定リング無し 盎埄 34.00 mm 高さ 5.80 mm 石 28 個 振動数 毎時 18,000 振幅運動 パワヌリザヌブ 最䜎 7 日間 調敎 6 䜍眮 二重銙箱 裏ブタ偎ムヌブメント䞊にパワヌリザヌブ衚瀺 カナや駆動歯車は党おモヌザヌ匏歯車機構 ビス止めされたゎヌルドシャトン 亀換可胜なモヌザヌ・゚スケヌプメント 巻䞊げれンマむを取付けた玔正シュトラりマン・ヘアスプリング 硬化ゎヌルドを甚いたアンクルずガンギ車

機胜

∙ 日付衚瀺はムヌブメントの動きずは独立しおいるため、い぀でもリュヌズを前埌に動かすこずで調敎できた す。 ∙ ダブル・プル・クラりン機構 リュヌズの確実な調敎䜍眮を確保する特蚱取埗枈みの機構 ∙ 秒針停止機胜

衚瀺

∙ ラむトブラりン、サンバヌスト暡様の文字盀ずダむダモンド研磚の装食郚 ∙ 針先が平坊研磚された立䜓的デザむンの時針、分針、秒針 ∙ 倧型日付衚瀺

ストラップおよびクラスプ

∙ ブラりンの手瞫いアリゲヌタヌ・レザヌストラップ ∙ モヌザヌ印章付き 18K ホワむトゎヌルド補のクラスプ

モナヌド・デむト・マロヌネ

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マナ・マロヌネ・ダむダモンド

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マナ・マロヌネ・ダむダモンド 女性の手銖にアクセントを添えるモヌザヌのクラッシック時蚈に゚レガントなモデルが加わりたし た。創業者ハむンリッヒ・モヌザヌの最初の劻シャルロッテ・マナの名から取ったこの絶品を食る最高玔床のダむ ダモンドが女性の優雅さを䞀段ず匕き立おたす。 マナ・マロヌネに加わったこの新型モデルは、絶劙な反射を奏でるブラりンカラヌの文字盀ず、ダむダモンドを あしらったベれルで食られおいたす。二皮類のモデルを甚意したした。特殊なサンバヌスト暡様でラむトブラり ンの茝く文字盀は、ロヌズゎヌルド補ケヌスの暖かな色圩に完璧に調和したす。もう䞀぀のバリ゚ヌションの文 字盀はダヌクブラりンで、たばゆく茝くホワむトゎヌルド補のケヌスず絶劙のコントラストを挔出したす。

サファむダクリスタルを甚いたシヌスルヌの裏蓋から通しお芋えるキャリバヌ HMC 321.503 は長時間のパ ワヌリザヌブを確保する手巻きムヌブメントで、裏蓋ムヌブメント䞊にパワヌリザヌブが衚瀺されたす。倧型銙

箱により、80 時間のパワヌリザヌブを確保できるので、巻き盎しせずに 3 日間以䞊確実に時を刻みたす。巻䞊

げ茪列に傘歯車を装備し、゜フトで摩耗の少ない動きを保蚌したす。カット・研磚仕䞊げの゚ッゞの他、地板や ブリッゞのサンバヌスト暡様、モヌザヌストラむプ仕䞊げが、このマニファクチュヌル・ムヌブメントの皀有な

䟡倀を匷調したす。刻印された印章は 185 幎来䜿い続けられお、モヌザヌ時蚈の品質ず真正さを蚌明しおいたす。 32 の倧型ムヌブメントにはスむスのノむハりれンで自瀟補造されるシュトラりマン・ヘアスプリングず巻 䞊げヒゲれンマむが取付けられ、マナの正確な動きを保蚌したす。モヌザヌ独自のモゞュヌル型脱進機には、硬 化ゎヌルドを甚いた無比のアンクルずガンギ車が組み蟌たれおいたす。

ケヌス面はサテン凊理ず研磚加工で仕䞊げられ、64 個のダむダモンドをあしらったベれルが、盎埄 38.8 mm

のゎヌルドケヌスのアクセントになっおいたす。他のモデルではあたり芋かけられない倧きな「懐䞭時蚈秒針」 が調和のずれた文字盀を際立たせたす。モヌザヌのか぀おの懐䞭時蚈を暡範にしお、セコンドは䞭倮からずらし お、分リングに最も近い文字盀の端郚に配眮されおいたす。固定リングを付けない自瀟開発の倧型ムヌブメント だけに可胜な配眮です。

マナ・マロヌネ・ダむダモンド

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マナ・マロヌネ・ダむダモンド

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技 術仕様 マナ リファレンス 321.503-B15 ケヌス ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

18k ロヌズゎヌルド補の円圢 3 ピヌスケヌス サテン凊理ず研磚加工のケヌス面 64 個のダむダモンドをあしらったベれル 盎埄 高さ 商暙の頭文字 ‘M ‘を刻印したゎヌルド補リュヌズ ドヌム型サファむダクリスタル、内偎は無反射仕䞊げ サファむダクリスタルを甚いたシヌスルヌの裏ブタ

38.80 mm 9.30 mm 5.50 mm

ムヌブメント ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

巻䞊げ茪列に傘歯車を䜿甚した手巻きムヌブメント HMC 321.503 機械匏マニファクチュヌル・ムヌブメント 固定リング無し 盎埄 32.00 mm 高さ 4.80 mm 石 27 個 振動数 毎時 18,000 回の振幅運動 パワヌリザヌブ 最䜎 3 日間 調敎 6 ポゞション 裏ブタ偎ムヌブメント䞊にパワヌリザヌブ衚瀺 秒針停止機胜 カナや駆動歯車は党おモヌザヌ匏歯車機構 独自のモゞュヌル型脱進機 玔正シュトラりマン・ヘアスプリング、巻䞊げヒゲれンマむ 硬化ゎヌルドを甚いたアンクルずガンギ車

衚瀺

∙ ラむトブラりン、サンバヌスト暡様の文字盀ずダむダモンド研磚の装食郚 ∙ 針先が平坊研磚された立䜓的デザむンの時針、分針、䞭倮からずらしお配眮された懐䞭時蚈匏秒針

ストラップおよびクラスプ

∙ ダヌクブラりンの手瞫いアリゲヌタヌ・レザヌストラップ ∙ モヌザヌ印章付き 18k ロヌズゎヌルド補のクラスプ

マナ・マロヌネ・ダむダモンド

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マナ・マロヌネ・ダむダモンド

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技 術仕様 マナ リファレンス 321.503-B16 ケヌス ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

18k ホワむトゎヌルド補の円圢 3 ピヌスケヌス サテン凊理ず研磚加工のケヌス面 64 個のダむダモンドをあしらったベれル 盎埄 高さ 商暙の頭文字 ‘M ‘を刻印したゎヌルド補リュヌズ ドヌム型サファむダクリスタル、内偎は無反射仕䞊げ サファむダクリスタルを甚いたシヌスルヌの裏ブタ

38.80 mm 9.30 mm 5.50 mm

ムヌブメント ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙ ∙

巻䞊げ茪列に傘歯車を䜿甚した手巻きムヌブメント HMC 321.503 機械匏マニファクチュヌル・ムヌブメント 固定リング無し 盎埄 32.00 mm 高さ 4.80 mm 石 27 個 振動数 毎時 18,000 回の振幅運動 パワヌリザヌブ 最䜎 3 日間 調敎 6 ポゞション 裏ブタ偎ムヌブメント䞊にパワヌリザヌブ衚瀺 秒針停止機胜 カナや駆動歯車は党おモヌザヌ匏歯車機構 独自のモゞュヌル型脱進機 玔正シュトラりマン・ヘアスプリング、巻䞊げヒゲれンマむ 硬化ゎヌルドを甚いたアンクルずガンギ車

衚瀺

∙ ダヌクブラりン、サンバヌスト暡様の文字盀ずダむダモンド研磚の装食郚 ∙ 針先が平坊研磚された立䜓的デザむンの時針、分針、䞭倮からずらしお配眮された懐䞭時蚈匏秒針

ストラップおよびクラスプ

∙ ダヌクブラりンの手瞫いアリゲヌタヌ・レザヌストラップ ∙ モヌザヌ印章付き 18k ホワむトゎヌルド補のクラスプ

マナ・マロヌネ・ダむダモンド

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䌝説的時蚈ブランド Moser & C i e 1828 幎からのチヌムワヌク 時蚈マむスタヌの䞋での埒匟修業が終了に近づいた 1826 幎、ハむンリッヒ・モヌザヌは䜕凊でどのように成功 の道を芋出すべきか考えを巡らせたした。圌の故郷であるシャフハりれンの時蚈補䜜所においお分業匏の時蚈䜜 りを導入し、自らも小芏暡の

時蚈工房を蚭立しようず考えたのですが、圓時の垂議䌚はこれを受け入れず、シャフハりれン垂埡甚時蚈職人の

栄誉は他者に䞎えられおしたいたした。モヌザヌはロシアのサンクト・ペテルブルクに枡り、そこで 1828 幎末

「H. Moser & Co. 商䌚」を蚭立したす。この店名から筆蚘䜓の商暙を考案し、曎に刻印が付け加えられたした。 キリル文字やラテン文字筆蚘䜓で衚された瀟名ず刻印は 1918 幎頃たではごく䞀郚の䟋倖を陀いお、自瀟補造品 あるいは他瀟賌入品の劂䜕にかかわらず、暙準眲名ずしおモヌザヌ時蚈商䌚党おの時蚈に甚いられたした。

1829 幎モヌザヌはルロックルに時蚈補䜜所を蚭立し、欧州やアゞア向けに懐䞭時蚈を補䜜したした。1831 幎 にはモスクワに支店を出すたでに発展したす。圓時のロシアで䞻芁な展瀺䌚郜垂であったニゞニノノゎロドずむ ルビットに支店を出したこずも賢明な決断でした。こうしおモヌザヌ瀟はロシアの二倧行政郜垂ず䞻芁展瀺䌚開 催地で事業を展開するこずになりたす。

モヌザヌは老舗䌁業はもずより、創業新たな競合者も次第に远い抜いおきたす。わずか数幎の間に日本、䞭囜、 ペルシャ、トルキスタン、シベリア、カムチャッカぞず販路を拡倧したした。1845 幎頃にはモヌザヌ瀟はロシ ア党土で他瀟を寄せ付けない業界トップずなり、時蚈垂堎を支配したす。はるかパリにも進出するようになりた す。

ロシアのモヌザヌ瀟には圓時玄 50 人のスタッフが働いおいたした。ドむツ、スむス、ロシア、スりェヌデン出

身の時蚈職人達です。圓時の曞簡から、スむス出身の時蚈職人ペハン・ダコプ・ベア、G. ガンタヌ、ペハン・ノィ ンタヌハルタヌ、ノィクトル・ギュむ、パルク、シュノァヌプ、そしおモヌザヌの嚘婿アドルフ・リヒャルトの

名をうかがうこずができたす。むタリア人ビアンコも蚘されおいたす。䞭でも J. ノィンタヌハルタヌは特に有胜 で、埌にロシアのモヌザヌ瀟を受け継ぐこずになり たす。

名を䞊げ、豪商ずなっおシャフハりれンに戻った埌も、モヌザヌの時蚈職人ずしおの情熱は倱われるこずはあ

りたせんでした。懐䞭時蚈ではしばしばケヌスの造りや品質が匱点であるこずを修行時代から知っおいたので、 1853 幎シャフハりれンに時蚈工房を蚭立し、玄 20 人の職人を䜿っお䞻に銀補の時蚈ケヌスを補造するこずに なりたす。3  4 幎埌には第二の工房を開きたす。1863 幎には工房を䞀新し、モヌザヌ自らが開発した機械蚭 備でケヌスの補䜜を容易にしたした。

残念なこずに、䞀人息子であるアンリ・モヌザヌ (1844-1923) は父の意思に反しお時蚈事業にあたり関心を瀺

さず、1870 幎には父子断絶ずなっおしたいたす。1874 幎ハむンリッヒ・モヌザヌは他界し、二番目の倫人ファ ニヌが営業網党おずルロックルのモヌザヌ工房を盞続したす。しかし倫人には荷が重すぎたため、1877 幎に営

業網をペハン・ノィンタヌハルタヌに、そしおルロックルの時蚈工房をポヌル・ゞラヌルに売华したした。ファニヌ ie 倫人は倫の遺志に埓い、H. Moser & C や Heinrich Moser & Co. のブランド名を埌継䌚瀟に匕き継ぐこずを

契玄で玄束させたした。こうしおモヌザヌは䌚瀟党ずしお創業家から他家ぞず移ったのでした。モヌザヌの䞀人 息子アンリには埌継ぎの男子がなかったため、モヌザヌ家の名跡も途絶えおしたいたした。

䞀方、モヌザヌの䞖界芏暡での店舗網やルロックルの時蚈工房は、玄束どおりに、埓来通りの䌁業・ブランド名

䌝説的時蚈ブランド Moser & Cie

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を継承するこずになりたす。1917 幎頃たでこの状況は倉わりたせん。ずころが、スむスの時蚈職人が支配しお

いたロシアの時蚈垂堎は十月革呜によっお消滅する運呜に遭遇したす。ロシアのモヌザヌ瀟最埌の経営者二人、 コルネリりス・ノィンタヌハルタヌ ( 圚任 1908  1918 幎 ) ずオクタノ・メむラン ( 圚任 1910  1918 幎 ) は 1918 幎初頭、党財産を没収されおスむスに戻るこずになったのでした。

モスクワではモヌザヌ瀟が残した斜蚭から 1920 幎頃「時蚈修理工房センタヌ」が蚭立され、1927  1930 幎に時蚈の自瀟補造を開始したす。しかし、モヌザヌ時蚈はその埌も長い間最高玚時蚈の代名詞ずしお高く評䟡

されたす。゜ビ゚ト連邊時代の 1966 幎になっおも、没収前の 18 金玔正モヌザヌ懐䞭時蚈が軍銖脳陣の䞀人に

献詞圫金を斜しお莈呈されたものでした。その時蚈は珟圚、特別な歎史の蚌ずしおモヌザヌ・シャフハりれン株 匏䌚瀟に所蔵されおいたす。

ゞラヌル家によっお匕き継がれた埌もルロックルの工堎は粟密時蚈の補䜜所ずしお事業展開したす。創業者モヌ ザヌの方針を継いで、䌁業基盀を懐䞭時蚈や腕時蚈ぞず拡倧する䞀方で、卓越した郚品メヌカヌずの密接な事業 掻動を展開したす。ただ、にそれたで頻繁に䜿われおいた埃よけカバヌ内偎にキリル文字で刻たれた䌚瀟名は消 え去りたす。

1953 幎には腕時蚈補䜜の拡匵が蚘録されおいたす。12 リヌリュの防氎時蚈や 11 Âœ リヌリュの自動巻き時蚈

がその䞀䟋です。1973 幎には H. Moser & Co. 瀟は、粟密アンクル時蚈や、䞻に 18 金や宝石をケヌスにあし らった特殊時蚈のメヌカヌずしお蚀及されおいたす。ルロックルの時蚈補䜜所は 1979 幎に Dixi-Mechanique グルヌプ傘䞋に入り、Hy Moser & Cie のブランドで登堎したす。

創業者が甚いた元来のブランド名 H. Moser & Cie がナルゲン・ランゲ博士によっお 2002 幎に再び囜際登録さ

れたす。モヌザヌ・シャフハりれン株匏䌚瀟がモヌザヌの子孫も参加しお蚭立されたした。珟圚はハむンリッヒ・ モヌザヌの曟孫にあたるロゞャヌ・ニコラスバルゞガヌ氏が取締圹䌚名誉䌚長を務めたす。2005 幎秋のハむン リッヒ・モヌザヌ生誕埌 200 幎にあたる日に、モヌザヌ瀟は再び䞖界の時蚈舞台に登堎したした。

H. Moser & Cie 瀟がこの数幎に新芏開発した時蚈は、モヌザヌの䌝統であるクラシックで゚レガントな倖芳ず媚 びの無いアンダヌステヌトメントをかもし出したす。モヌザヌブランドの䌝統に忠実に、完璧な品質の自瀟開発

機械匏ムヌブメントを採甚しおいたす。革新的な技術ず卓越した䜿い良さの双方を絶劙に盛り蟌んだ時蚈は、H. Moser & Cie だからこそ具珟できるこずなのです。

こうしお波乱の歎史の茪が完結したす。曟孫バルゞガヌ氏は䌚芋の堎でその思いを述べおいたす。「生誕 200 幎 経った今、ハむンリッヒ・モヌザヌを時蚈名匠ずしおシャフハりれンに垰還させるこずができお感無量です。」

䌝説的時蚈ブランド Moser & Cie

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ペハン・ハむンリッヒ・モヌザヌ シャフハりれンの優れた時蚈職人兌実業家のパむオニア ペハン・ハむンリッヒ・モヌザヌは 1805 幎 12 月 12 日にシャフハりれンの時蚈職人の家に生たれたした。圌

の祖父であるペハネス・モヌザヌ1730-1820も父の゚ルハルト・モヌザヌ1760-1829も、ラむン川の

滝に近い町で時蚈職人ずしお働いおいたした。圌は 1820 幎から 1824 幎たで父芪から時蚈補造の䌝統技術を孊 んだ埌、スむスのルロックルにある時蚈補造工堎で経隓を積みたした。次第に時蚈職人ギルド同業者組合が様々 な芏則や制玄を課しおいるこずに気付くず、それらに猛烈に反察しながらも、こうした制玄が補品の品質を向䞊

させるずいうこずは十分に理解しおいたした。そしお圌自身、その芏範を改善させようず努力したした。ほどな

く優れた時蚈職人ずなり、小芏暡ながらも予備郚品の䟛絊䌚瀟を蚭立し順調に事業を進めたした。わずか 18 ヶ

月でずび抜けた才胜を持぀専門家ずいう評刀を埗たモヌザヌの元には、むタリアやパリから泚文が殺到したした。 1826 幎からは、独立した時蚈䌚瀟ずしお、あるドむツ商人のためにケヌスや家具に収められた眮時蚈を䜜りた

した。1827 幎 11 月、事業にずっお絶奜のチャンスを芋蟌んだ圌はロシアのサンクト・ペテルスブルクぞず向 かい、1828 幎には H.Moser 瀟を蚭立したす。

モヌザヌの事業は隆盛を極めたしたが、これは、高い品質基準を備えた時蚈を販売するずいう圌の䞀生を通じお の培底した入念さによるずころが倧きかったようです。圌自身、あるいは圌の代理人による品質チェックを受け

ずに時蚈が店頭に䞊ぶずいうこずは決しおありたせんでした。こうした高品質基準を維持する目的で、1829 幎、 圌はルロックルに時蚈工堎を蚭立したした。ここでは、ペヌロッパおよびロシア垂堎専甚に時蚈が補造されたし た。䌚瀟の本拠地ずなったこの建物は今日もただ残っおいたす。

モヌザヌの時蚈補品は 70 皮類のキャリバヌを持぀たでに拡倧したした。自瀟工堎から䟛絊されるムヌブメント

に加え、アヌバン・ナルゲンセンやゞャガヌ・ルクルトずいった名高いブランドからもムヌブメントを賌入しお

いたした。ゞャガヌ・ルクルト瀟の保存蚘録には、1860 幎から、埗意先ずしおモヌザヌの名が蚘されおいたす。 ここから、耇雑機構を備えた 24 皮類のキャリバヌを含めお 64 皮類以䞊のキャリバヌが䟛絊されたした。劥協

のない品質を掲げるモヌザヌの時蚈は、やがおロシア宮廷をはじめ様々な王家や軍隊に䟛絊されるようになり、 ほんの数幎のうちに、東掋は日本、䞭囜、ペルシャから、西掋はパリ、ニュヌペヌクにたで販売されたした。危 機の時代も事業はずどたるずころを知らず、時蚈メヌカヌおよび販売人ずしお掻躍しおいたモヌザヌは、1848 幎の終りに、家族ずもにシャフハりれンに戻ろうず決心したした。

この時点から、圌は自分の人生における䞀぀の䜿呜を芋出すようになりたす。それは、圓時非垞に静かであった シャフハりれンの町を、時蚈の生産蚭備もある掻気あふれる魅力的な産業の町に倉えるこずでした。䞀方で、家 族のためにシャルロッテンフェルズの玠晎らしい邞宅の建蚭にも着手したした。

1851 幎にはラむン川の運河の建蚭が完了し、およそ 80 銬力59 656Wの出力でタヌビンを駆動させる ための氎が䟛絊できるようになりたした。次いで 1853 幎にはシャフハりれンの他の著名人ずの共同事業で

「Schweizerische Waggonfabrik bei Schaffhausenシャフハりれンのスむス鉄道車䞡補造工堎」、および

「Schweizerische Industriegesellschaft (SIG) Neuhausenスむス工業瀟《SIG》ノむハりれン」が蚭立され

たした。同幎、モヌザヌはシャフハりれン ‐ ノィンタヌトゥヌル鉄道線路を共同蚭立したした。圌の熱意は尜き るこずなく、この時期、その他にもいく぀かの䌚瀟蚭立に関䞎し、蚭立のための資金拠出も行っおいたす。

1863 幎から 64 幎にかけおの冬には、䌝動装眮を介しお近接する䌚瀟に安く電力を提䟛する目的で、スむスラ むン川で最も倧きなダムの建蚭に乗り出したした。これは、タヌビンの動力が巚倧なケヌブル䌝動装眮に䟛絊さ

れ、これが盎接、様々な生産本郚や工堎に電力を䟛絊するずいう仕組みでした。この氎力発電所によっお、シャ

ペハン・ハむンリッヒ・モヌザヌ

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フハりれンの町に産業の新たな時代が幕を開けたのです。 モヌザヌはシャフハりれンの人々から倚倧な評䟡を受けおいたしたが、それでも倱意がないわけではありたせん

でした。䞀人息子のヘンリヌ・モヌザヌ1844-1923に、父芪の時蚈補造䌚瀟に加わり、やがおは埌を継ぐ ずいう気がたったくないこずに察する倱望を、圌はどうしおも乗り越えるこずができなかったのです。

ハむンリッヒ・モヌザヌは 1874 幎 10 月 23 日にこの䞖を去り、2 番目の劻であるファニヌが、圌の遺蚀によ りすべおの事業利益を盞続したした。スむスで最も裕犏な女性の䞀人になったずはいえ、圌女には、今や䞖界的 に知られる時蚈䌚瀟の責任を負う気はたったくありたせんでした。1877 幎、圌女は、ロシアの党事業を地元の

代衚取締圹であるりィンタヌハルタヌに売华し、ルロックルの時蚈工堎はポヌル・ゞラヌルの手に枡りたした。 販売契玄には、「盞続䌚瀟はすべお、氞久に H. モヌザヌ瀟あるいはハむンリッヒ・モヌザヌ瀟のブランド名の䞋 で操業し続けるものずする」ず芏定されおいたした。

ハむンリッヒ・モヌザヌは、今日もなおシャフハりれンの町にその名をずどめ、旧垂街の圌の生家やシャルロッ テンフェルズの邞宅も健圚です。珟圚シャフハりれンにある新しい電力発電所は、ラむン川の歎史的なダム甚地

に建おられおいたす。圌自身、あるいは圌の支揎によっお築かれた事業の倚くが、珟圚も順調に運営を続けおい たす。圌の名を採ったモヌザヌ通り、特別むベントの䌚堎ずしお䜿甚されるモヌザヌガヌテン・パヌクのブロン

ズの胞像 。シャフハりれンの町には、著名垂民モヌザヌに察する人々の尊敬の念があちこちに芋られたす。たた、 シャルロッテンフェルズの家は䞀般公開されおいたす。

2010 幎 11 月、ハむンリッヒヘンリヌ・モヌザヌ財団はモヌザヌグルヌプ AG の資金揎助を埗お、シャルロッ テンフェルズにモヌザヌファミリヌミュヌゞアムをオヌプンしたした。ノむハりれンのか぀おの邞宅に開かれた

垞蚭展は ,19 䞖玀䞭頃のモヌザヌ家での生掻を甊らせたす。ハむンリッヒ・モヌザヌの時蚈アトリ゚ずヘンリヌ・ モヌザヌの東掋のコレクションの数々は邞宅の䞀階に展瀺しおおりたす。

ペハン・ハむンリッヒ・モヌザヌ

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時蚈補䜜所モヌザヌ・シャフハりれン株匏䌚瀟 独自性にかける情熱  長い䌝統ぞの責務。 ハむンリッヒ・モヌザヌの曟孫にあたるロゞャヌ・ニコラス・バルゞガヌず時蚈専門家ナルゲン・ランゲ博士か ら成る投資家グルヌプによっお 2002 幎シャフハりれンに蚭立されたモヌザヌ・シャフハりれン株匏䌚瀟は、こ の数幎に茝かしい躍進を遂げたした。

圓初は H. Moser & Cie ブランド名の囜際登録やモヌザヌ家系ずその時蚈補䜜に぀いおの歎史調査に重点をおい

た事業掻動は、次第に新芏の時蚈技術ぞず倧きく転換したした。同瀟はたもなく、タヌゲットを定めたマヌケティ ングだけでなく、䌝統的時蚈補䜜技胜を基盀ずしながらも、革新的でか぀顧客に利甚しやすい時蚈の補䜜が目暙 達成に぀ながるず刀断したした。かくなる目暙は自瀟補䜜でのみ達成可胜ですが、蚭立しお日の浅い䌚瀟にずっ おはたさに至難のわざです。この果敢な䌁業戊略を支えたのがハむンリッヒ・モヌザヌが掲げた二぀の基本原則 でした。

基本原則その䞀 : 最高の郚品メヌカヌず協力しおはじめお最高玚の時蚈を䜜るこずができる。最倧限の自瀟補造 をがむしゃらに目指すずいう最近の颚朮を明確に吊定したのです。䌝統的な時蚈補䜜には特別な知恵や䜕癟幎か けお積み重ねられた経隓が随所に駆䜿されおいたす。真に無類の郚品は䜕䞖代にもわたる専門的特殊技胜をも぀ 職人が䜜り出せるものです。モヌザヌ瀟はたさにそれを掻甚したす。シャフハりれンやノむハりれンの工堎で補

造するのではなく、特にスむスのゞュラ地方の卓越した専門職人ず密接な事業共同を行っおいたす。ただし、プ ロトタむプや量産前の詊䜜品甚郚品は、ノむハりれンに蚭眮された最新の機械で補䜜したす。技術開発もノむハ りれンで行いたすが、量産品は基本的にゞュラ地方の専門䌁業から調達したす。

基本原則その二 : モヌザヌの最倧の匷みはムヌブメントです。その郚品には粟巧な技術が求められるため、倧量 生産は合理的ではありたせん。機械匏時蚈愛奜者にずっお最倧の関心はそのようなムヌブメントです。䌝統的方

匏で補䜜したムヌブメントを組み蟌んだ珟代感芚の腕時蚈なのです。蟌み入った補造技術を駆䜿しお補䜜した郚 品を手䜜業で組み蟌たなければなりたせん。量産メヌカヌにはこのような郚品はありたせん。金補のアンクルや

ガンギ車を組み蟌んだ゚スケヌプメント、さらに巻䞊げ機構に装備した傘歯車やビス止め匏ゎヌルドシャトンも

その䟋です。そのほか、枩床均衡化凊理され、先端がカヌブした真のビス止め匏テンプ、ホワむトゎヌルド補ビス、 スロットネゞにはめ蟌んだスチヌル補の調敎ネゞ等々。たた、緩急針システムは採甚せず、テンプに取り付けた ビスで調敎する䌝統的方匏を採甚しおいたす。

時蚈䜜りで豊かな経隓をも぀時蚈垫や時蚈蚭蚈者、プロトタむプ補䜜者から成る意欲溢れるチヌムを圢成するこ

ずで、経隓ず情熱が䞀぀になったのです。確固たる経枈的基盀に支えられ、このチヌムは無類の仕事を成し遂げ たした。この情熱の成果はモヌザヌのカタログに芋お取れたす。

モヌザヌ生誕 200 幎にあたる 2005 幎秋、ラむンの滝のすぐ傍で催された華々しい祝賀䌚の堎でその時蚈が初 めお玹介され、絶賛を济びたした。結成圓初から囜際性を指向するチヌムは、2005 幎のバヌれルワヌルドでプ

ロトタむプを展瀺し、正匏な販売代理店も確保したした。こうしおモヌザヌ時蚈は 2005 幎秋から再び䞖界䞭に 䞊垂される運びずなったのです。

時蚈補䜜所モヌザヌ・シャフハりれン株匏䌚瀟

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モヌザヌグルヌプ ホヌルディング・カンパニヌの蚭立に資本投資 モヌザヌは䌁業ビゞョンである「独自性にかける情熱」のもず、倖芳はやや控えめにしながらも、センセヌショ ナルな内郚機構を装備した抜矀に掗緎された時蚈を䞖に送り出しおきたした。それず同時に、時蚈産業界に旋颚

を巻き起こし、その卓越した性胜がたちたちにしお高い評䟡を受けるこずになる非垞に耇雑な゚スケヌプメント 郚品の開発でもリヌドしおきたした。

ホヌルディング・カンパニヌずしお昚幎蚭立した「モヌザヌグルヌプ株匏䌚瀟」は今や、補造にかかわる以䞋の 四瀟を傘䞋にも぀䌁業ぞず発展したした。

Moser Schaffhausen AGモヌザヌ・シャフハりれン株匏䌚瀟

「H. Moser & Cie (H. モヌザヌ )」で囜際的に高い知名床をも぀ 時蚈ブランド

Precision Engineering AGプレシゞョン゚ンゞニアリング株匏䌚瀟

耇雑な゚スケヌプメント郚品を専門ずし、囜際登録された「シュトラりマン・スパむラル」や「ニノァフレックス」 等のブランドを補造

PEG GmbHPEG 有限䌚瀟

時蚈補䜜にかかわる高床なノりハりを積み䞊げた補造䌁業 MSG AGマニュファクチュアリング・サポヌト・グルヌプ株匏䌚瀟 最先端の技術および機械蚭備を装備した補造およびマネゞメント䌁業

モヌザヌグルヌプはかくしお、時蚈技術の将来に求められる芁求を解決するためのあらゆる前提条件を兌ね備え

おいたす。その䞀方で医療技術等、他の分野にも業界の枠を超えお技術・玍入業者面での協力関係を掚し進め、 そのためにモヌザヌグルヌプ株䞻から数千䞇スむス  フラン芏暡の資金を確保しおいたす。

ノむハりれンのルントブック工業団地に独自の補造斜蚭を改築・増築し、第䞀ステヌゞが終了したした。最先端

の機械を導入し、重芁なノりハり、さらにスタッフを増匷するこずで、最新技術が䞀段ず匷化されるこずになり

たす。モヌザヌグルヌプはこの地域においおここ数幎間で 70 人を超える高床な専門教育を習埗したスタッフに 雇甚の堎を提䟛したした。ただし、メディアに倧々的に宣䌝したせんし、囜の保護も䞀切受けおいたせん。

「モヌザヌが創り出す真正性は、そのブランドの歎史や技術、最高床の専門経隓を積み䞊げたスタッフ、そしお

粟通した技術が生み出す」モヌザヌ経営銖脳陣が打ち出すビゞョンの䞭栞ず、グルヌプがこれたでに達成した成 功の鍵がこのメッセヌゞに衚珟されおいたす。

モヌザヌグルヌプの第二の重心は長期的な芖野に立った思考、行動そしお決断です。火急の問題には即座に察応

したすが、長期的で持続的な経営管理こそが䌁業の長期的繁栄を確保するものだからです。このため、どのよう な方向においおも独立性を倱うこずなく、しかも卓越したサプラむダヌずは長いタむムスパンで密接な共同事業 を展開したす。

しかし、どのような䌁業の掻動や経営においおも倫理性を芋倱っおはなりたせん。お客様をはじめ、䌁業スタッフ、

モヌザヌグルヌプ

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サプラむダヌ、さらには環境や資源に察する正しい倫理芳念が求められたす。この芳点がモヌザヌにおける第䞉 のラむトモチヌフです。

最埌にはなりたしたが、囜際性を芋据えた䌁業掻動はモヌザヌの第四のラむトモチヌフずしお非垞に重芁な芁玠 です。創業者ハむンリッヒ・モヌザヌが既にグロヌバルプレヌダヌの先駆者であったずいっおも過蚀ではありた

せん。地理的境界を超えた圌の掻動は圓時ずしおは正に䟋倖でありたした。このラむトモチヌフに盞応しお、モヌ ザヌの時蚈をはじめ、最高粟床を誇る゚スケヌプメントやその他の郚品は珟圚も䞖界䞭で重宝され高く評䟡され おいたす。

株匏非公開䞻矩によっお経営基盀を構成するモヌザヌグルヌプは、今埌も䞊蚘四぀のラむトモチヌフをよりどこ

ろずし、機械・技術面の胜力拡倧に向けお建物蚭備の構築を続行したす。これによっお垂盎連携型補造の可胜性 が向䞊するため、グルヌプの独立性、倖的芁因に察する柔軟な察応、詊䜜品や少量補品の補䜜等が容易になるだ けでなく、補造に必芁な工具や装眮の工䜜も可胜になりたす。グルヌプ傘䞋䌁業は珟段階で既に時蚈補䜜に関

かかわる技術のほが党おを䟋倖を陀いお確保しおいたす。その内容には原材料の溶融から構成郚品の補造も含た れおいたす。量産では経枈芳点から䞍可胜な䌝統的゜リュヌションこそが状況に即した柔軟性ず高床なノりハり

を発揮し、そこから無比の補品が創造されるのです。モヌザヌ・ブランドは吹聎せずずも囜際的に商暙登録で裏 打ちされたゆるぎないものがありたす。たた機械匏時蚈の重芁構成郚品を提䟛するセカンド゜ヌスもモヌザヌグ ルヌプ共同事業がもたらす魅力です。

モヌザヌグルヌプ

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幎衚

1730 ハむンリッヒ・モヌザヌの祖父であるペハネス・モヌザヌがシャフハりれンに生たれる。芋習い時蚈垫 を経お、町の専属時蚈垫ずいう名誉ある地䜍に就く。その埌、州議䌚議員ずなる。

1760 ハむンリッヒ・モヌザヌの父である゚ヌルハルト・モヌザヌがシャフハりれンに生たれる。゚ヌルハル トはその父の跡を継いで町の時蚈垫ずなり、自身も州議䌚議員ずなる。

1805 12 月 12 曰、ペハン・ハむンリッヒ・モヌザヌが誕生する。1820 幎から 1824 幎の間、父芪から時蚈 補造の䌝統技術を孊ぶ。

1824 ハむンリッヒ・モヌザヌはル・ロックルの䞀流の時蚈職人の工房でさらに腕を磚く。圌はすぐに優れた

時蚈職人ずなり、小芏暡ながらも郚品の䟛絊䌚瀟を蚭立し順調に事業を進める。およそ䞀幎半埌モヌザヌ の元には、むタリアやパリから仕事の泚文が殺到する。

1826 モヌザヌは独立した自分の工房でケヌスや家具に収められた眮時蚈の補造を始める。 1827 倧きなビゞネスの機䌚に惹かれお、モヌザヌはロシアのサンクト・ぺテルスブルグに向けお出発する。 銬車ず船を乗り継いだ危険に満ちた旅を終えお、圌は地元の時蚈職人ずしお働くこずになる。

1828 モヌザヌはサンクト・ぺテルスブルグに「H. Moser & Co.H. モヌザヌ瀟」ずいう貿易䌚瀟を蚭立す

る。これが埌に著名ずなったブランドの始たりであった。モヌザヌの時蚈は党お高品質であったこずから、 ビゞネスは倧成功を収めた。ハむンリッヒ自ら、たたは圌の代理人による品質怜査を通らずに時蚈が店 頭に䞊ぶずいうこずは決しおなかったのである。

1829 さらに高い品質を远求するために、モヌザヌはル・ロックルに自瀟で販売するための時蚈を補造する工 堎を開蚭する。

1848 裕犏な商人であり時蚈垫ずしお掻躍しおいたモヌザヌは、シャフハりれンに垰還する。圌は静かなシャ フハりれンの町を掻気にあふれる工業郜垂に倉えるこずを生涯の課題ずする。同時に、家族のためにシャ ルロッテンフェルスに邞宅を建蚭する。

1851 モヌザヌはラむン川からの運河の建蚭を完成させる。この運河の氎で 80 銬力のタヌビンを動かす。 1853 シャフハりれンの有力者たちずの共同事業で「Schweizerische Waggonfabrik bei Schaffhausen

シャフハりれンのスむス鉄道車䞡補造瀟」、および「Schweizerische IndustriegesellschaftSIG Neuhausenスむス工業  SIG  ノむハりれン瀟」を蚭立する。同幎、モヌザヌはシャフハりれン・ ノィンタヌトゥヌル鉄道事業の共同蚭立者ずなる。さらに、シャフハりれンに時蚈ケヌスを補造する工 堎を開蚭する。

1860 モヌザヌはゞャガヌ・ルクルト瀟の顧客ずなる。このころ、圌は 24 個の耇雑時蚈を含めお、64 皮類に

およぶキャリバヌを調達するようになる。品質に劥協を蚱さなかったモヌザヌの時蚈は、ロシア宮廷に

も貎族にも軍人にも重宝された。数幎を経ずしおモヌザヌの時蚈は、日本、䞭囜、ペルシアのみならず、 パリやニュヌペヌクのような欧米の郜垂でも販売されるようになった。

1863/64 モヌザヌはラむン川の最倧玚のダムを建蚭する事業に乗り出した。送電システムを通じお、近隣の事業 䌚瀟に䜎䟡栌の゚ネルギヌを䟛絊するためだった。この氎力発電所はシャフハりれンの町の工業時代ぞ の幕明けを瀺すものだった。

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1868 モヌザヌはアリオスト・ゞョヌンズ Ariosto Jones がむンタヌナショナル・りォッチ・カンパニヌIWC を蚭立する際、土地ず機械の動力ずなる電力を䟛絊するこずによっお支揎を行った。

1874 10 月 23 日、ハむンリッヒ・モヌザヌ逝去。圌は遺曞で、自分の党事業の盞続者ずしお二番目の劻、ファ ニヌ・モヌザヌを指名しおいた。

1877 ファニヌ・モヌザヌはロシアでの事業ずル・ロックルの時蚈工堎をそれぞれのゞェネラル・マネヌゞャヌ に売华する。売買契玄曞には、すべおの䌚瀟の埌継者は氞久に “H. Moser & Cie” たたは “Heinrich Moser & Co.” の瀟名のもずに経営を続ける、ずいう芏定がされおいた。

1917 ロシアの 10 月革呜によっお、スむスの時蚈補造業者が支配しおいたロシア囜内の時蚈垂堎は厩壊しお したった。モヌザヌ瀟の最埌の瀟長はすべおを奪われ 1918 幎の初めにスむスに戻っおきた。ル・ロッ

クルの時蚈工堎はこの政治的混乱を免れ操業を継続するこずができ、ロシア垂堎が厩壊したこずで受 けた損倱を、ほかの囜々ぞの茞出を増やすこずで埋め合わせようずした。

1920 モスクワのモヌザヌの時蚈事業の跡地に囜営の「䞭倮時蚈修理工堎」が蚭立される。 1953 ル・ロックルでは腕時蚈の生産が拡倧され、懐䞭時蚈の生産を占める割合は埐々に枛少する。なかには、 1877 幎の契玄に違反するにもかかわらず “Henry Moser” の名前を冠した時蚈もあった。

1973 H. モヌザヌ瀟は、粟密なレバヌ脱進機を備えた時蚈や、䞻にケヌスに貎石を配した 18K ゎヌルドの特殊

モデルのメヌカヌずしお囜際的に認められおいた。スむスの時蚈業界にクォヌツ時蚈の脅嚁が広がり、ル・ ロックルの事業にもその圱響が及んだ。

1979 ル・ロックルの時蚈工堎は「ディキシ・メカニックDixi Méchanique」グルヌプの傘䞋に入り、「Hy  Moser  & Cie」ずしお営業を続ける。

2002 創蚭者のオリゞナルのブランドである「H. Moser & Cie」がナルゲン・ランゲ博士によっおふたたび囜

際登録される。モヌザヌ・シャフハりれン AG りォッチ・カンパニヌはハむンリッヒ・モヌザヌの子孫

の協力を埗お、もずの䌚瀟を受け継ぐ圢で再出発した。珟圚はハむンリッヒ・モヌザヌのひ孫のロゞャヌ・ ニコラス・バルゞガヌが取締圹䌚の名誉䌚長を務める。

2005 ハむンリッヒ・モヌザヌの生誕 200 幎を蚘念しお、モヌザヌ・シャフハりれン株匏䌚瀟は H. Moser & Cie のブランドのもずに創蚭の父の貎志に忠実な時蚈シリヌズを囜際的な時蚈垂堎に向けお再び発衚した。

2006 H. Moser & Cie はモヌザヌ・パヌペチュアルMoser Perpetual 1、モナヌド・デむトMonard

Date、モナヌドMonard及びマナMayuの 4 ぀のラむンを初めおバヌれル・ワヌルド 2006 に おいお発衚した。

2006 モヌザヌ・パヌペチュアルはりオッチ・オブ・ザ・むダヌMontre de l’ année2006 で第二䜍ずなる。 時蚈専門誌、 「モントル・パッションMontre Passion」の専門家の審査員は「モヌザヌ瀟のパヌペチュ

アル/ フラッシュ・カレンダヌのクラシックなケヌスのなかには抜矀に革新的な機械匏ムヌブメントが 組み蟌たれおいる」ず評䟡する。

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2006 H. Moser & Cie 瀟は 2006 幎 11 月、スむスの時蚈業界で最も泚目されるゞュネヌブ・りオッチメむ

キ ン グ・ グ ラ ン プ リGrand Prix d ‘Horlogerie de GenÚve で 耇 雑 時 蚈 賞Prix de la Montre Compliquéeの栄誉に茝く。モヌザヌ・パヌペチュアルが耇雑時蚈郚門で第䞀䜍に茝ぃた。

2007 バ  ã‚Œ ル・ フ ェ ア 2007 に お い お、H. Moser & Cie は シ ャ フ ハ ã‚Š ã‚Œ ン の Precision Engineering AG 瀟 ず の 数 幎 に わ た る 協 力 に よ っ お 開 発 し た「 シ ュ ト ラ ã‚Š マ ン・ ヘ ア ス プ リ ン グStraumann Hairspring®」を䞖界の時蚈業界に発衚する。

2007 モヌザヌ瀟の革新的なダブルヘアスプリング脱進機を搭茉したトノヌ型の時蚈コレクション、ヘンリヌ・ ダブルぞアスプリングHenry Double Hairspringをバヌれル・ワヌルド 2007 においお発衚する。

2007 H. Moser & Cie 瀟は、癜色光沢を攟぀非垞に垌少な貎金属パラゞりムを䜿甚したマナ・パラゞりムMayu Palladiumのモデルを発衚する。

2007 モヌザヌ・シャフハりれン AG 瀟Moser Schaffhausen AGが再線成され、モヌザヌ・グルヌプ

AG が蚭立される。これにより、すべおの協力䌚瀟がひず぀の屋根の䞋にたずめられた。モヌザヌ・ シャフハりれン AGMoser Schaffhausen AGずプレシゞョン・゚ンゞニアリング AGPrecision Engineering AG、マニファクチュアリング・サポヌト・グルヌプ AGMSG AG Manufacturing Support Groupがヌ臎協力しお、H. Moser & Cie ブランドの独立性ず業瞟の躍進を目指す䜓制を確立 する。

2008 H. Moser & Cie ブランドは蚭立 180 幎を祝う。 2008 マザヌ・オブ・パヌルの文字盀ず優雅なガルヌシャアカ゚むおよびクロコダむル・ストラップ付き

のマナ・ブラック・パヌルMayu Black Pearlず、マナ・ホワむト・パヌルMayu White Pearl が発衚された。

2008 マナ・パラゞりムMayu Palladiumは硬化凊理を斜したホワむトゎヌルドのアンクルずガンギ車を備

えたシュトラりマン・ダブルヘアスプリング脱進機を搭茉しおいる。文字盀に䜿われおいる新しい色が このモデルの倖装にも䜿われおいる。

2009 モヌザヌグルヌプ株匏䌚瀟は傘䞋䌁業の垂盎統合型補造に向けた投資を継続。珟圚たで玄 70 人を新た に採甚した他、独自の補造所を蚭立。

2009 ゚レガントなフュメ仕䞊げFuméの文字盀に察する倧きな需芁に応えるため Henryヘンリヌず Monardモナヌドにもこの文字盀を採甚。ケヌスは癜色光沢を攟぀パラゞりム、脱進機にはシュト ラりマン・ダブルヘアスプリングを採甚。

2009 1875 幎に出版されたハむンリッヒ・モヌザヌの生涯に関する䌝蚘原本の耇補本を私家版ずしお出す。 原本はモヌザヌの死埌たもなく出版されたが珟圚では入手困難なため、今回ファクシミリ版ずしお、他 囜語ぞの翻蚳および珟代字䜓による同内容テキスト冊子を添付したケヌスに収めお提䟛。

2010 モヌザヌグルヌプはコアコンピタンス・持続性・成長に向けた数千䞇フランにおよぶ投資をほが完了。 囜際的経枈危機の䞭でもモヌザヌグルヌプは䞀段ず力を぀けお発展。H. Moser & Cie は乗銬スポヌツの 䞀倧むベント「CSI バヌれル 2010」に初めおメむンスポンサヌずしお協賛。この 4 星むベントは際立っ た囜際性ずデラックスな随行プログラムで華々しいデビュヌを果たす。

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2010 モヌザヌ・パヌペチュアルムヌンMoser Perpetual Moonを発衚。分単䜍の粟床を修正なしで 1,000 幎確保するムヌンフェむズ衚瀺を装備した最高玚時蚈。

2011 H. Moser & Cie によるスポンサヌずしおの貢献もあっお、賞金額が䞖界最高のバヌれルで開かれる屋内

乗銬むベント CSI に 5 星等玚が䞎えられる。モヌザヌはこの祝賀蚘念にモナヌド・マロヌネMonard Marroneを発衚。

2011 パヌペチュアル・ゎヌルデン゚ディションPerpetual Golden Editionを発衚。ゎヌルド補のフュメ

文字盀や、指針、そしおゎヌルド補地板やブリッゞを装備したムヌブメント、亀換匏シュトラりマン・ ダブルヘアスプリング脱進機が奏でる歓喜あふれるこの時蚈にはクラむマックスずしお、耐震装眮に䞖 界で初めお機胜性ダむダモンド・キャップゞュ゚ルが採甚された。

2011 パヌペチュアル・フュメ・パラゞりムPerpetual Fumé Palladiumは氞久カレンダヌを装備し、ダ

ブル ヘアスプリング脱進機の長所ず、モヌザヌ時蚈ならではの耇雑ず掗緎矎が融合した無比で絶劙の䞀 品。

2012 モヌザヌ瀟初の自動巻きムヌブメントを搭茉した「メリディアンMeridianを「バヌれルワヌルド 2012」発衚。新芏の第二タむムゟヌン衚瀺機胜にモヌザヌならではの掗緎された審矎性ず “独自性に賭 ける情熱” が芋事に融合した。

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モヌザヌのパヌペチュアルカレンダヌ 無二の粟巧床 モヌザヌの優れた時蚈職人によっお完党に開発し盎された、各月の日数に応じお正確な日付を衚瀺するパヌペ

チュアルカレンダヌです。この䌝統的な耇雑機構に、均敎の取れた控え目で䞊品な文字盀を組み合わせたした。 これに応じお、「モヌザヌパヌペチュアル」の日付衚瀺も䌝統的スタむルで、時の䜍眮にある倧きな衚瀺窓 の数字で衚されたす。

モヌザヌのパヌペチュアルカレンダヌは、䞖界でただ䞀぀「フラッシュカレンダヌ」衚瀺を備えおいたす。これ は、日付がいかなる䞭間的ステップも経ずに月の終りから翌月の初めに盎接進むずいう衚瀺機胜です。䟋えば 2

月 28. 日から 3 月 1 日に日付が倉わる際に、29、30 などの日付は衚瀺されず、“28” の埌に盎接 “1” が、文字 盀の窓に衚瀺されたす。パヌペチュアルカレンダヌはもちろん前埌に調敎が可胜です。月衚瀺は䞭倮の小さな針

ず文字盀のアワヌむンデックスで衚瀺されたす。プッシュボタンで調敎可胜な閏幎衚瀺は、HMC341.501 ムヌ ブメントの裏偎にありたす。

モヌザヌのパヌペチュアルカレンダヌ

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「ダブルプルクラりン」  ディヌテむルにたでおよぶ 革新 H. Moser & Cie 瀟補手巻きクラりンのメカニズム モヌザヌ瀟の時蚈開発陣は腕時蚈の䌝統的な機胜動䜜も芋盎し、手巻きクラりンの耇数機胜に぀いおも熟慮を重 ねたした。

モヌザヌの日付時蚈でも、手巻きクラりンは異なるポゞションで遞択する䞉぀の機胜を兌ねおいたす。ポゞショ ン 1 は手巻き䜍眮、ポゞション 2 は日付修正、ポゞション 3 は指針の調敎です。ここたでは党く䌝統的です。

リュヌズの異なるポゞションを正確に遞択するため、モヌザヌは「ダブルプルクラりン」(DPC) メカニズムを開 発したした。日付修正のポゞション 2 を遞択する堎合にのみ、リュヌズを止たるたで匕き出したす。このポゞショ ンでは時蚈の動きず指針衚瀺は停止したせん。リュヌズを瞬間的に攟した埌で再床止たるたで匕き出すず、ポゞ

ション 3 に移り、指針を調敎できたす。このため操䜜の䞍確かさが排陀されたす。最埌にリュヌズを抌すず、巻

き䞊げポゞション 1 に戻りたす。これによっお、モヌザヌの日付衚瀺付き時蚈ではリュヌズ調敎する際にわずら わしい䞭間䜍眮探しが無くなりたす。さらに、時刻をうっかり倉えおしたうこずなく日付を修正できたす。 この独自の新機胜は、お䜿いになる方にずっお非垞に䟿利です。

「ダブルプルクラりン」

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H.モヌザヌ瀟による䞖界 初の技 術 腕時蚈における䞖界初の亀換可胜な脱進機構 モヌザヌの開発技術者が仕様の最初に挙げおいる特城は、長い寿呜ず修理点怜の簡䟿性です。このため技術者は、 機械の栞心郚や時蚈の調速機にどのような改良を加えるかずいう点に぀いお充分に考慮したした。たず、テンプ

の調敎目的には、むンデックスシステムの替わりに、䌝統的な玔金補重さ補正ネゞをテン茪䞊に配眮したした。

盎埄 0.35 mm の粟密なネゞ山のネゞを手䜜業で補䜜するこずを考えるず、簡単なこずではありたせんでした。 しかしその結果埗られた効果は努力に倀するもので、テンプの振動がより均䞀になり、脱進機は衝撃の圱響を受 けにくくなり、さらに時蚈の䜍眮䟝存床が䜎枛されたのです。

点怜の際、時蚈のムヌブメントを掃陀しお、摩擊により生じた磚耗生成物を取り陀く堎合は、党おの郚品を分解

および掗浄し、再床組み立おお泚油する必芁がありたす。脱進機の構成郚品に察しおもこの䜜業が行われるため、 もう䞀床最初から脱進機の時間調敎を行わなければなりたせん。これは非垞に现かい䜜業であり、䜕よりも時間

がかかりたす。モヌザヌでは、この点に぀いおもたた、新しい解決方法を芋出したした。その方法ずは、腕時蚈 においお初めお別個の地板に完党な脱進機構を取り付けるこずでした。この脱進機構は、ガンギ車の駆動郚を介

しおのみムヌブメントの他の郚分に接続されおいたす。このためこの脱進機構は、2 本のネゞを緩めるだけで、 完党に亀換するこずができたす。点怜の際には、この脱進機構を取り倖しお、サヌビス亀換品である同等の脱進 機構に取り替えたす。次いで、取り倖した脱進機構の掃陀ず時間調敎を行いたす。䜆し、この䜜業を行うのはモヌ

ザヌの専門家に限られたす。こうしお、モヌザヌによる時蚈のアフタヌサヌビスに芁する時間は倧幅に短瞮され、 時間調敎の粟床を高めるこずが可胜ずなりたした。

H. モヌザヌ瀟による䞖界初の技術

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シュトラりマン・ヘアスプリング ® モヌザヌ時蚈党おの栞心郚にたたもや䞀倧センセヌション H. Moser & Cie 瀟がスむス補アンクル゚スケヌプメントを装備した亀換匏構成モゞュヌルを 2005 幎に初めお

玹介した時は倧きな関心を呌んだものでした。時蚈補䜜技術の粋を極めた゜リュヌションや玔金補のガンギ車や アンクルの他にも、テンプには緩急針の替わりに、金補ラテラルアンクルによる党く新しい停止システムを採甚 した調敎ネゞ等々、モヌザヌ独特の方匏ず最高床の装備は列蚘するずきりがありたせん。

モヌザヌ瀟時蚈技垫チヌムの情熱は 2007 幎、振動システムの心臓郚をなすスパむラルスプリングを開発したし

た。振動システムの䞀定性はテンプずずもに、䞀埋で正確な時蚈の動きを確保したす。それだけにモヌザヌ開発

チヌムは泚意力を集䞭したのです。モヌザヌの姉効䌚瀟である粟密゚ンゞニアリング ( æ ª )、そしお高床のノり ハりをも぀シュトラりマン研究所 ( æ ª ) ずの 5 幎間に及ぶ共同開発により、䌝説的な NIVAROX の元来の合金の

成分や技術を新たに構築したした。NIVAROX はモヌザヌ瀟の取締圹であるトヌマス・シュトラりマン博士の祖

父であるラむンハルト・シュトラりマン名誉博士が 1931 幎に 7 皮類の成分を甚いお発明したもので、砎損耐

性に優れ、自動補正力をもち、錆びない非磁気性合金です。この発明は特蚱申請されおいたす。特蚱で具䜓的に 補法が説明されおいるように、この合金は時蚈に芁求される特性をも぀ために、スパむラルスプリングの材料ず しお䜿われおいたす。この成

分をわずかに倉曎した合金は今日もなお、機械的振動システムを組み蟌んだ量産ムヌブメント党おに採甚されお

いたす。材料生産においおはシュトラりマンが長幎にわたっお品質管理にあたっおいたした。この工皋は玄 5 幎

前、粟密゚ンゞニアリング瀟が匕き継ぎ、H. Moser & Cie 瀟ず共同で溶融による合金生産から゚スケヌプメント システムの補䜜たで、独自の補造ラむンを構築したした。

2007 幎以降は、H. Moser & Cie に組み蟌たれおいる゚スケヌプメントモゞュヌルは党おシュトラりマン・ヘ

アスプリング ® を採甚しおいたす。発明者に敬意を蟌めたシュトラりマン・ヘアスプリングのブランド名は、 Straumann Spirale®、Spiral Straumann®、Straumann Hairspring® ずしお囜際登録され保護されおいたす。 溶融混合に䜿甚する超玔粋材料の粟密な構成はもずより、盎埄玄 20 cm、重さ 80 kg の鋳造スラブを人の毛髪

よりも现い 0.075 mm 埄のワむダヌに加工する技術には、䜕䞖代にもわたっお培われおきたノりハりず最高床 の工具が求められたす。均䞀な円圢ワむダヌを非垞に粟巧な圧延加工によっお垯状に平坊化しお初めお、クロノ

メヌタヌに組み蟌たれる条件を満たすヘアスプリングずなるのです。シュトラりマン・ヘアスプリング ® の厚さ は 0.0001 mm、぀たり  ミリの䞀䞇分のにたで平坊に圧延加工されおいるのです。創業者ハむンリッヒ・モヌ

ザヌが 19 䞖玀に厳守した鉄則「最高の郚品メヌカヌず協力しおはじめお最高玚の時蚈を䜜るこずができる」は、 珟圚のモヌザヌ瀟にも受け継がれおいるからこそ、スパむラルスプリングの補造だけは他瀟に任せるこずはでき ないのです。ただし、鉱物採掘䜜業は自らの手では行いたせん。

シュトラりマン・ヘアスプリング ®

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シュトラりマン・ダブルヘアスプリング・゚スケヌプメント テンプに二本のスパむラルスプリングを装備しお重心のずれを排陀 H. Moser & Cie はメカニック時蚈の心臓郚ずなる゚スケヌプメントにたたもや革呜を起こしたした。亀換可胜な

゚スケヌプメントモゞュヌルを H. Moser & Cie の時蚈党おに組み蟌んだ時も䞖界的にセンセヌションを巻きお こしたものです。䌝統的な高品質材料が容易か぀確実に亀換可胜になり、時蚈垫も時蚈愛奜家も喝采を送りたし

た。圓然のこずですが、テンプず結合しお時蚈の正確な振動を確保するヒゲれンマむはこれたで通り、自己補正 材 Nivarox でできおいたす。この方匏により、ヒゲれンマむ䞊の第二レベルに “ブレゲ・゚ンドカヌブ “ を曲げ

られるようになりたす。このカヌブが適切に圢成されるず、テンプスプリングは振動時に歪むこずなく、重心は 軞䞭倮にずどたりたす。このため地球䞊の重力による誀差は生じたせん。

理論的にはそうであっおも、珟実には垞にわずかなずれが残りたす。゚ンドカヌブの圢成は非垞に難しいだけで

なく、重心は必ずしも軞䞭倮になりたせん。モヌザヌの発明陣にずっおは圓然の事ながら蚱しがたい欠点です。 たずえばトゥヌルビョンを䜿っおで誀差を回避するのではなく、䜕凊で誀差が生じるかを特定するこずで重心誀 差を補正する方策が远及されたした。その成果がモヌザヌのダブルヘアスプリング・゚スケヌプメントです。

この゚スケヌプメントでは同䞀タむプのテンプスパむラルスプリングが二本配眮されおいたす。䞀方のスプリン

グが振動時に䞀方向に開く時、もう䞀方のスプリングは同䞀カヌブを描いお反察方向に動きたす。そのため、振 動時に二本のスプリング重心は、盞反する察称軌道を倖偎に向けお描くこずになりたす。䞡者の合成重力は垞に 軞䞭倮にずどたり、時蚈の正確な動きに悪圱響が生じたせん。

このように耇雑な゚スケヌプメントの補䜜にあたっおは、テンプスパむラルスプリング補造のごく现郚にたで熟 知したノりハりが求められたす。スパむラルスプリング二本の特性曲線や固定は確実に同䞀でなければなりたせ ん。H. Moser & Cie 瀟は、姉効䌚瀟の粟密゚ンゞニアリング瀟ず共同で、ラむンハルト シュトラりマン名誉博

士が発明した Nivarox のレシピをベヌスにしたシュトラりマン・ヘアスプリングを開発したした。必芁ずされる 均䞀性ず盞応の機械的特性を兌ね備えた材質を確保したのです。このスプリングは枩床倉化に察する匟性補正機 胜も同じです。そのため、たずえ枩床倉化があっおも重心は䞭心からずれたせん。

Nivarox ずその補造技術を 1931 幎に特蚱申請した発明者ラむンハルト・シュトラりマン名誉博士に敬意を蟌め、 この革呜的゚スケヌプメントはシュトラりマン・ダブルヘアスプリングず呜名されたした。

シュトラりマン・ダブルヘアスプリング・゚スケヌプメントが亀換可胜なモゞュヌルタむプであるこずはモヌザヌ では圓然のこずです。2 個のビスを緩めるだけで簡単に亀換できたす。組み蟌たれるガンギ車やアンクルは玔金

補で、その機胜面はモヌザヌ独特の硬化凊理が斜されおいるため、摩擊が少なく磚耗を抑えた䜜動を保蚌したす。 この独特の゚スケヌプメントモゞュヌルにおいおも、H. Moser & Cie 補の時蚈党おに組み蟌たれおいるトゥヌル

ビョンが、銙箱を巻き䞊げた状態で゚スケヌプメントの取り倖しを可胜にしたす。時蚈が無制埡状態で䜜動する こずはありたせん。

無類の技術ず掗緎の粋を集めた時蚈こそが H. Moser & Cie コレクションに独特の個性ず真正さもたらすのです。 創立者ハむンリッヒ・モヌザヌが生きおいるなら、おそらく同じ事を行ったこずでしょう。 H. Moser & Cie - 独自性にかける情熱

シュトラりマン・ダブルヘアスプリング・゚スケヌプメント

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トゥヌルビペンか、それずもシュトラりマン・ダブルヘアスプリング・゚スケヌプメントか 時蚈の重心誀差を補正するのか、それずも排陀するのか 盞互に反察方向に動くシュトラりマン・スパむラルを 2 本装備したモヌザヌのダブルヘアスプ リング・゚スケヌプメントは、重心誀差を党く生じさせたせん 時蚈の重心誀差は正確で安定した動きを劚げたす。぀たり、文字盀が䞊向きになる氎平に眮かれた状態ず、文字

盀が垂盎向きに盎立に眮かれおいる堎合ずでは時蚈の動きに差が生じたす。時蚈職人はこの珟象に察凊するため、 時蚈の盎立状態では遅いテンプの動きを氎平状態で盞応に速めるこずでこの誀差をできる限り正確に補正しおき

たした。それにより、時蚈は平均的には正確に動くこずになりたすが、時蚈着甚者の行動習慣によっおその正確

床は異なりたす。䜆し、時蚈の平均的動きは、氎平ず垂盎の状態ができる限り同皋床である堎合に限られたす。 実際に倚くの時蚈では、誀差を最小限に抑えるため、5 皮類の基準状態で調敎されおいたす。モヌザヌではこの 技術を曎に進め、時蚈を 6 皮類の状態で調敎しおいたす。

では重心誀差は䜕故生じるのでしょうか。たた、どうすればこの珟象をより良く回避するこずができるのでしょ

うか。時蚈技術者は䜕十幎もこの問題の解決に取り組んできたした。重芁なのは、ヒケれンマむの゚ンドカヌブ をどのように固定するかを突き止めるこずでした。その察策ずしお実珟した䞀぀がフラットカヌブであり、もう 䞀぀がブレゲカヌブです。

いわゆるフラットカヌブは非垞に簡単に実珟可胜で、機械匏時蚈の倧半で採甚されおいたす。䜆し、ヒゲれンマ むの圢状が振動時に非察称的に倉圢する難点がありたす。それによりヒゲれンマむの重心が䞭心からずれおした

いたす。ここで、ヒゲれンマむが垂盎状態である堎合を想定したしょう。重心がずれたこずで振動は地球の重力

により「䞋方向」に加速されるこずは明癜です。それに反しお、 「䞊方向」の振動は抑えられるため、遅くなりたす。 ヒゲれンマむが氎平状態ではこのような圱響は党く生じたせん。かくなる珟象は時蚈の正確な動きを確保するた めには䞍郜合な前提条件です。

これに察しおブレゲカヌブはフラットカヌブにおける非察称的振動を回避するために開発されたした。ヒゲれン マむの䞀端を持ち䞊げお倖偎から内偎ぞ螺旋状にカヌブさせるこずで問題を解決したのです。しかしこの䜜業に

は熟緎技巧が求められるため、殆ど手䜜業で行われたす。ブレゲカヌブが高玚時蚈にだけ採甚される理由は、耇 雑でしかも高床な職人技が求められるためです。ブレゲカヌブにより、ヒゲれンマむの振動はほずんど完党な察 称性が保持されたす。䜆し、あくたでも「ほずんど」です。わずかな残䜙誀差が残るこずは吊定できたせん。

䞀察のシュトラりマン・スパむラルを装備したダブルヘアスプリング・゚スケヌプメントぞの端緒はたこずに単

玔です。スパむラルの 1 本を巊回転振動に、そしお他の 1 本を右回転振動にしお重ねお配眮するのです。䞡方の スパむラルが同䞀の機械的特性をも぀堎合、単䞀のフラットカヌブスパむラルの堎合ず同様に、振動時に重心は 䞭心から倖偎に向けお描きたす。しかし、2 本のヒゲれンマむは正確に

反察方向に非察称的に振動するため、䞡者の総合重心は垞に正確に䞭心にずどたり、ヒゲれンマむの非察称的振 動による重心誀差が生じる䜙地はありたせん。

では、重心誀差を補正するトゥヌルビペンは䜕故発明されたのでしょうか。 先ず第䞀に、トゥヌルビペンは鋌鉄補ヒゲれンマむを装備したバむメタル切りテンプの重心誀差を補正するため に開発されものでした。この皮のテンプではバむメタルテンプの脚郚が枩床倉化に応じお䌞瞮するこずで、時蚈

の粟床に及がす枩床の圱響が回避されたす。しかし 2 本のテンプ脚郚が均䞀動䜜を行うこずはありえないため、

トゥヌルビペンか、それずもシュトラりマン・ダブルヘアスプリング

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結果的にはフラットカヌブのヒゲれンマむによる非察称的振動よりも曎に倧きい重心誀差を招いたこずは容易に 想像できるこずです。この技術は圓時䞀般的に着甚されたベストやゞレに垂盎状態で入れられる懐䞭時蚈に採甚

されたした。テンプ党䜓が䟋えば 1 分間で 1 回自転するので、盎接的にトゥヌルビペンが有利になりたす。様々 な重心移動は䞀旊は加速させたすが、1/2 分埌には

逆方向に遅くするからです。平均するず誀差は 1 回転する間に補正されるこずになりたす。䜆し確実に機胜する

ためには、最䜎でもトゥヌルビペンが完党に 1 回転する間、時蚈は同䞀ポゞションに保たれなければなりたせん。 腕時蚈では無理な芁求であるこずは明らかです。

今日では、シュトラりマン・スパむラルのような自己補正合金や Glucydur テンプが組み合わされるため、機胜

性が䞍完党なバむメタルテンプは採甚されたせん。重心誀差がごくわずかなフラットカヌブのヒゲれンマむ振動 を補正する堎合にのみトゥヌルビペンが組み蟌たれたす。しかしこの堎合も確実に機胜するためには、トゥヌル ビペンが 1 回自転する間、時蚈が同䞀ポゞションに保たれるこずが前提です。

生じた誀差を事埌的に補正するやり方よりも誀差を初めから生じさせない方策が総じお確実なのです。このよう な理由からモヌザヌはシュトラりマン・ダブルヘアスプリング・゚スケヌプメントシステムを開発したのです。

トゥヌルビペンか、それずもシュトラりマン・ダブルヘアスプリング

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