

観光案内
フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャを発見する旅
トレヴィーゾ
フォルニ・アヴォルトリ
サッパーダ
ラヴァスクレット、ゾンコラン
アルタ・テルメ サウリス
フォルニ・ディ・ソープラ
フリウリ側ドロミーティ山脈
フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ スピリンベルゴ
パルー・ディ・リヴェンツァ
ベッルーノ ヴェーネト
ヴェネーツャ
車
高速道路:
ヴェンゾーネ
ジェモーナ・デ ル・フリウリ
サチーレ ポルデノーネ パルマノーヴァ ゴリーツャ ウーディネ
アクイレーヤ スロヴェーニア
モンファルコーネ
リニャーノ・サ ッビャドーロ グラード トリエステ
トリエステ、ロンキ・デイ・レジョナーリ空港 スロヴェーニア
A4 トリノ➡ミラノ➡ヴェローナ➡トリエステ
A23 パルマノーヴァ➡ウーディネ➡タルヴィーズョ
A28 ポルトグルアーロ➡コネリャーノ
A27➡A4 ベッルーノ➡トリエステ アクセス
列車
下記のサイトをご参照ください www.trenitalia.it www.italotreno.it
サン・ダニェーレ・デ ル・フリウリ 船
飛行機
トリエステ、ロンキ・デイ・レジョナーリ空港 詳細は www.triesteairport.it
トリエステ及びウーディネまで40 km ポルデノーネまで80 km
ヴェネーツャまで130 km ルビアナ(スロヴェーニア)まで120 km
海岸線航路、又はグラードのラグーンやマラーノのラグーンの航路。
注。 が書かれている個所はユネスコ無形文化遺産を示しています。
2
フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州
6 ユネスコ世界遺産
7 古代ローマ帝国の大都市、アクイレーヤの街
8 パルマノーヴァ、ヴェネーツャ共和国の完璧な星
9 ランゴバルドの至宝、チヴィダーレ・デル・フリウリ
10 パル―・ディ・リヴェンツァ、旧石器時代最後の狩人たち
11 手付かずの自然、フリウリ側のドロミーティ山脈
12 芸術の街
13 トリエステ、海と音楽の街
17 水上の城
18 ウーディネ、数々の優雅な広場と活気ある居酒屋の街
20 国境の街、ゴリーツャ
22 ポルデノーネ
24 フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャの海岸
25 太陽の島、グラード
26 ラグーン(潟)とカゾーネ
27 リニャーノ・サッビャドーロ
28 山岳
31 アルペ=アードリャ・トレイル
32 自転車
36 美しいボルゴ(小さな集落)
38 食の聖地を味わい尽くす
44 フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャの名産品
46 ITS Contest (ITSコンテスト)
ITS Arcademy (ITSアルカデミー)、ファッション芸術博物館 日本の創造性がトリエステに集結 注) 地名などのカタカナ表記について。
この冊子の地名・人名などのカタカナ表記はイタリア語の文法やイタリア語発音に従ったも のですから、日本で一般的な表記とは必ずしも一致していません。
例えば、Giuliaの日本で一般的な表記は「ジュリア」ですが、正確ではありません。この冊 子では正しい表記「ジューリャ」としました。イタリア語以外の地名・人名の場合、正誤を 問わず日本のやり方に従っています。
この機会をもって、イタリア語の地名・人名の正しいカタカナ表記を学んでいただければ幸 いです。
フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州

ヴェネーツャからわずか 100 キロ、フリ ウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州 ( FVG )はイタリアの最東端、スロヴェ ーニアとオーストリアと国境を接してい ます。この土地では古代から、芸術や建 築だけでなく、言語や料理においても 、 さまざまな人種の文化や習慣が交流し、 その痕跡を今日も残しています。


フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州はドロミーティ山脈、カルニャ、 タルヴィーズョ、ピャンカヴァッロ各地方の山々、さらにはアードリャ海ま で果てしなく広がる、魅力的な景色に恵まれています。街々は整然として暮 らしやすく、郷土料理はバラエティーに富み、この地方で作られる白ワイン は世界的トップレベルのものとして知られています。
ロザッツォ

フリウリ語
この土地の言葉フリウリ語は、イタリア語の方言ではなくロマンス諸語 のひとつの言語ですが、ヴェネト語、ドイツ語、スロヴェーニア語といった周 辺各地の言語に影響を受けています。昔ながらのフリウリ語は、州各地で地区 ごとの違いがあるものの、現在も話されて続けています。
ユネスコ世界遺産

フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ 州には、アクイレーヤ市、パルマノー ヴァ市、チヴィダーレ・デル・フリウ リ市、パルー・ディ・リヴェンツァ遺 跡、フリウリ州側のドロミーティ 山脈の5つの世界遺産があります。
古代ローマ帝国の大都市、アクイレーヤの街
アクイレーヤには考古学的に非常に重要な遺跡が残っています。古代ロ ーマ時代の「フォーロ」、ネクロポリス(墳墓群)、モザイクが施された床の ある豪華な個人邸宅の数々、古代の河港の堂々たる施設などの多くの遺跡を見 学することができます。見逃せないのはサンタ・マリーア・アッスンタ聖堂 で、床のモザイク装飾は、西方キリスト教では世界最大の面積を誇り、イタリ ア美術史上とても重要なものとして知られています。八角形の洗礼堂や「南広 間」もこの聖堂に隣接しており、ここでも広大なモザイクを鑑賞することがで きます。
国立考古学博物館は、北イタリアにおいて古代ローマ時代の出土品が最 も多く展示されている博物館です。主なものは、アクイレーヤで発掘された貴 重な宝物の数々、例えば彫刻が施された宝石類、巧みに細工された琥珀、豊か な色合いのさまざまなガラス、精巧な金細工、堂々として洗練された彫刻やモ ザイクなどが保管されています。この豊かな遺産は、アクイレーヤが古代ロー マ帝国の最も豊かな都市の一つであったことを証明しています。


パルマノーヴァ、ヴェネーツャ共和国の完璧な星
ヴェネーツャ共和国が、外敵の侵入を阻むために設計し建設した要塞都 市パルマノーヴァは、軍事的に重要なだけではなく、ルネッサンスに生まれた 「理想都市」という建築思想の完璧な例です。他に類を見ないこの要塞都市パ ルマノーヴァは、九つの角を持つ正星型をしており、三つの巨大な門から街に 入り、門から続く三本の道は、中央の広場で合流します。
堡塁、仮堡塁や半月堡が巧みに配置され、この「星形」の街パルマノー ヴァは、ヴェネーツャ軍事建築の傑作の一つで、世界的にも唯一無二の存在で す。また堡塁と仮堡塁の間に堀や地下トンネル網があり、必要に応じて軍隊を 動かし配置を変えることができるようになっていました。城壁を作ってから、 その内側に都市が建設されたのです。19世紀初頭のナポレオン時代に九つの半 月堡から成る第三の城壁が建築され、現在の姿になりました。
パルマノーヴァ

ランゴバルドの至宝 チヴィダーレ・デル・フリウリ
中世初期の芸術作品が豊富なチヴィダーレ・デル・フリウリの街は、フ リウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州で見逃せない観光地のひとつです。いに しえのランゴバルド人の文化を語ってくれる貴重な資料が保存されており、北 欧の辺境の国からやってきた謎の民、ランゴバルド人が残した遺産が特によく 見られることからユネスコの「ランゴバルド族の足跡をたどる旅」の出発地に もなっています。この街では国立考古学博物館、キリスト教博物館、その荘厳 さに圧倒されるランゴバルド神殿、そして神秘に包まれたケルト人地下墓地へ は訪れておきたいところです。
しかし、最近設立されたCIPS(ポドレッカ・スィニョレッリ国際センター) の展示を観る目的だけでもチヴィダーレを訪れる価値は十分にあります。チヴィ ダーレ出身のヴィットリョ・ポドレッカ氏はイタリアで最も偉大な人形遣い、人 形劇の演出家の一人として知られています。また、著名な人形作家マリーア・ス ィニョレッリ氏が全世界、から取集した人形や彼女自身が制作した人形も展示さ れています。ヨーロッパでユニークな展示スペースであり、人形を愛してやまな かったこの二人の優れた活動を楽しむことができます。
パルー・ディ・リヴェンツァ、旧石器時代最後の狩人たち
ポルデノーネ県、カネヴァ市とポルチェニーゴ市の間に広がる湿地帯の 中にある、リヴェンツァ川の水源の辺りに、パルー・ディ・リヴェンツァの住 居跡があります。紀元前4500年から3800年の間に作られたと思われる杭上住居 の遺跡です。ここで出土した資料はトッレ・ディ・ポルデノーネ考古学博物館 に展示されています。

手つかずの自然、フリウリ側のドロミーティ山脈
ドロミーティ山脈は北東イタリアの三つの州(ヴェネト州、トレンティ ーノ・アルト=アディジェ州、フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州)に跨 ってそびえたつ山脈で、中でもフリウリ側にあるドロミーティは手つかずの自 然を残すことでドロミーティ山脈の中でも最も「ワイルド」な山だとされてい ます。
山麓には、川によって削り取られた壮大な渓谷(キャニオン)があり、 洞窟やバルチス湖のようなエメラルドグリーンの湖、そしてイタリアで最も美 しいとされている集落の中でも名高いポッファブロやフリサンコなどのような 村が存在し、ありのままの自然が残る地域が広がっています。

芸術の街


トリエステ、海と音楽の街
美しく文化的な街、アードリャ海に面する街トリエステは、イタリアで 最も国際的な都市です。
オーストリア・ハプスブルク家の帝都でもあったトリエステは、18世紀 から19世紀にかけてオーストリア・ハンガリー帝国の最も重要な港として栄 え、「海の上の小さなウィーン」と呼ばれるほどでした。長く続いたハプス ブルク時代に、皇帝カール六世とその娘マリーア・テレジアの命により作られ た地区があります。この地区はマリーア・テレジアにちなみ「テレズャーノ地 区」と名づけられ、現在のトリエステの中でも最も壮大な建物や興味深いポイ ントが点在しています。
トリエステ、大運河
街の中心は、海に 面した美しく優雅で洗 練されたイタリア統一 広場(Piazza Unità
d’Italia)です。この広 場からは、モーロ・ア ウダーチェ( Molo
Audace)と呼ばれる桟 橋が、 200 メートルに 渡り海に突き出してい ます。トリエステはま た、コーヒーの街でも あります。 18 世紀か ら、コーヒーの自由輸 入港であったトリエス テ港は、現在でもコー ヒー貿易にとって地中 海における最大の港で す。トリエステでは 「コーヒー」が「文学 界」を彷彿とさせてい ます。現在も多数の美 しい文学カフェが残っ ており、こうしたカフ ェには、かつてはジェ ームズ・ジョイスのよ うな偉大な作家が足繁 く通い、現在ではレト ロな魅力に富む歴史を 感じさせる場所として 多くの作家や知識人に 愛され続けています。
多くの顔を持つこ の街に、イタリア初の 現代ファッション博物 館(ITS ARCADEMY Museum of Art in Fashion、ファッション 芸術博物館)が開館し たことで、ファッショ ンデザインとコンテン ポラリーアートの新た な文化拠点ともなりま した。



トリエステとその海 の背後はカルソ地方 ( Carso)です。カルス ト地形独特の岩、小道、 先史時代の城塞跡、洞 窟、ドリーネ(すり鉢状 の窪地)など、驚くよう な風景が広がるこの地方 には、農業が盛んな小さ な村々が点在し、田園風 景が続く地域です。厳し くも穏やかに迎えてくれ るカルソ。ここでは標識 がある小道に沿って、徒 歩でも自転車でも散策を 堪能できます。
ズゴニーコ村にある 巨大洞窟「グロッタ・ジ ガンテ」は、洞窟内の歩 道に照明設備が整備さ れ、年間を通して訪れる ことができます。

偉大な歴史と未来の可能性に満ちたトリエステのジュゼッペ・ヴェルディ 劇場は、フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州の財産のひとつです。
トリエステのヴェルディ劇場は、ヨーロッパの「小さなスカラ座」とも 呼ばれ、トップレベルのオーケストラと合唱団を擁する現役最古のオペラ劇 場のひとつです。 1798 年から 1801 年にかけて建設されたこの劇場は、最初は Teatro Nuovo (新劇場)と呼ばれていましたが、その名称は何回か変更さ れ、1901年ヴェルディの死を機に、急遽招集された市議会は「ジュゼッペ・ヴ ェルディ劇場」と名付けることを決めました。現にヴェルディは自分の二つの オペラの世界初演のために、当時「テアトロ・グランデ」という名称だったこ の劇場を選んでいます。その二つのオペラは『海賊( イル・コルサーロ)』
(1848年10月25日初演)と『スティッフェーリョ』(1850年11月16日初演)で すが、後者の方はヴェルディ自身がオーケストラの音合わせを監督し、チェン バロのパートを受け持っていました。
この劇場はまた、19世紀に建てられたホールの構造をそのまま残してい る劇場として、ナポリのサン・カルロ劇場、カターニャのベッリーニ劇場、ボ ローニャのコムナーレ劇場と共に、イタリアでも数少ない貴重で堂々たる劇場 でもあります。
この劇場で公演をした世界的に著名なアーチストは数えきれませんが、 いくつか例を挙げれば、指揮者としてはグスタフ・マーラー、ヘルベルト・フ ォン・カラヤン、レナード・バーンスタイン、クラウデョ・アッバード、リッ カルド・ムーティなど、歌手の中ではマリーア・カラス、レイナ・カバイヴァ ンスカ、ホセ・カレーラス、カーテャ・リッチャレッリなどがいます。

水上の城
海岸沿いには、ア ードリャ海の青を背景 に、ロマンティックな ミラマーレ城の真白な 塔がそびえたっていま す。ハプスブルク家の フェルディナンド・マ クシミリアン大公とベ ルギー王妃シャルロッ テがしばらく暮らした この城は、荘厳な庭園 に囲まれ、手を伸ばせ ばアードリャ海の青に 触れることができるよ うに建てられました。
それに対して、崖 の上から海を見下ろす ように建てられたのは ドゥイーノ城です。魅 力的で興味深い歴史に 彩られている城です。


ミラマーレ城

ウーディネ、サン・ジャコモ広場
ウーディネ、数々の優雅な広場と活気ある居酒屋の街
ウーディネの澄み切った青空は日本人やニューヨーカー、そして FEFF (Far East Film Festival)のゲストらに好まれ、ヴェネーツャ出身で18世紀の宗 教画家ジャンバッティスタ・ティエーポロは、ウーディネの薄紅色の夕日に魅 了されました。彼の絵はデョチェサーノ博物館、大聖堂、カステッロ博物館に 保存されています。

ウーディネ、リベルタ広場
近・現代美術が置かれているエレガントな「カーザ・カヴァッツィーニ」 は街の誇りです。
街を散策するとき訪れたいのは「リベルタ広場」です。この美しい広場は フリウリ州とヴェネーツャ共和国との深い絆を証明しています。広場周辺の中 世の路地や絵のように美しい用水路を抜ける魅惑的なルートを通り、ポルティ コ(柱廊)で囲まれた、街のサロン的存在であるマッテオッティ広場へ辿り着 きます。
ウーディネは古い昔から、本屋と居酒屋が多い街。庶民的でありながら 知的に洗練された雰囲気を持つ街として知られ、広場の周りには「オステリー ア」と呼ばれる居酒屋が沢山並んでいて、内外からの客が集まってきては、ワ インを片手に立ち止まり、おしゃべりを楽しんでいる光景が見られます。
ウーディネではまた、毎年4月にFEFF(Far East Film Festival、極東映画 祭)が行われます。東アジア映画専門のこの映画祭は、ヨーロッパでもっとも 充実した最大規模のイベントとして知られています。
国境の街、ゴリーツャ
華麗な「ヴャトーリ庭園」をはじめとする宮殿や庭園にハプスブルク時 代の過去が今も息づくフロンティアの街ゴリーツャは同時に、20世紀ヨーロッパ の波乱に満ちた歴史を象徴する場所でもあります。第一次世界大戦前はオースト リア=ハンガリー帝国の領土でしたが、1918年にイタリアに併合され、ファシズ ムと第二次世界大戦中にイタリアの東部国境をめぐる劇的な出来事を直接体験し たのです。
第二次世界大戦末期には、ゴリーツャ東部は「ノヴァ・ゴリツァ」とい う名でユーゴスラヴィアに割譲され、街の西側と東側は「ゴリーツャの壁」によ って分断されました。トランザルピナ鉄道の駅前広場に建てられたこの壁は、冷 戦時代中、西ヨーロッパと東ヨーロッパの政治的・思想的隔たりの象徴のひと つでした。2004年にスロヴェーニアがEU欧州連合に加盟し、この壁が取り壊さ れ、今日では国境の街ゴリーツャは、逆に、統一のシンボルとなったのです。

スロヴェーニア領であるノヴァ・ゴリツァとイタリア領のゴリーツャは 共同で2025年の欧州文化首都に選ばれています。
ゴリーツャのシンボル、トランザルピナ広場は、ヨーロッパで唯一広場 の真ん中に二つの国の国境が走る広場です。国境を跨いで、片足ずつ二つの違う 国に立つことができるのです!19世紀には「オーストリアのニース」と呼ばれて いたこの街は、国際的な芸術都市です。
街の中心の城塞、その周辺の博物館や入り組んだ小道や路地を歩きなが らゴリーツャの歴史を楽しむことができます。また、エレガントな貴族の館コロ ニーニ・クロンベルク宮殿、ネプチューンの噴水があるヴィットーリャ広場、美 しい聖イグナチオ教会もぜひ訪れてみてください。


ポルデノーネ
ポルデノーネ
「Urbs picta(ラテン語で「絵画の街)」と呼ばれています。旧市街を横切 る大通りに沿って数々の宮殿があり、いくつかの建物の正面にはフレスコ画が 描かれています。カフェや菓子店、洗練された店舗が立ち並ぶ街の中心部は、 ショッピングとアートをどちらも楽しみながら散策するのに最適な街です。
この街は、「イル・ポルデノーネ」の名で知られるルネサンス期の偉大な 画家、ジョヴァンニ=アントーニョ・デ=サッキスの生誕地であり、この画家 の代表作品はサン・マルコ大聖堂や、パラッツォ・リッキェーリ内にある美し い市立美術館で観ることができます。美術館にほど近い場所には現在市庁舎と なっている14世紀ゴシック様式の古い建物が置かれています。
また、自然を楽しみたい方には、中心部から少し歩いたところにあるノン チェッロ川が穏やかで静かな風景を提供してくれます。

ポルデノーネからさほど遠くないスピリンベルゴは、「モザイクの街」 として国際的にもよく知られています。この街には、「フリウリ州のモザイク 職人育成学校」があり、この分野では世界でも類を見ない学校となっていま す。ここで学ぶことができる加工技術と使用材料は最先端を行くものです。

ユネスコ世界遺産に登録されているアクイレーヤからわずか数キロに位置 し、ラグーンに沿う景観に恵まれたサイクリングコースを走っても辿り着ける 街、グラード。ヴェネーツャ風の魅力にあふれた旧市街にはカンピェッロ(小さ な広場)や路地に面している色彩豊かな漁師の家々を見渡せます。旧市街では、 サンタ・エウフェーミャ聖堂と隣接するグラード最古の聖堂であるサンタ・マ リーア・デッレ・グラツィエ聖堂がひときわ目を引くことでしょう。
3キロに及ぶ南向きの砂浜は日陰になることがなく、特殊な気候のおかげ で太陽の光が絶えることがないため、「太陽の島」とも呼ばれています。

海に面しているグラードと背景にある陸との間に挟まれた広大な生態系、 ラグーン(潟)。レンタルボートやカヤックで、またはボートツアーで、ラグ ーン内の小さな島々や運河を巡ることができます。「カゾーネ」と呼ばれる藁 葺き屋根の漁師小屋が並ぶ唯一無二の景色を、ぜひ探検してみてください。絶 妙にバランスが保たれた自然環境であるラグーンは、いくつかの自然保護区に 分かれており、それぞれの保護区に特徴があります。
グラードのラグーンには無数の小島が浮かび、そのひとつに有名なバルバ ーナ聖堂があり、観光や巡礼の人気スポットとなっています。この島までは年 間を通じてフェリーが運航しています。

8キロにもわたって続く「黄金の砂浜(サッビャ・ドーロ)」で有名な リニャーノ・サッビャドーロは、イタリア屈指のリゾートのひとつです。夏の シーズン中、大いに賑わうこの街ではさまざまな楽しみ方があり、活気あるナ イトライフでも有名です。リニャーノには3つの地区があります。ショッピン グやナイトライフに最適なサッビャドーロ地区、緑に囲まれ静かな休日を楽し めるピネータ地区、イタリアカサマツが生い茂るリラックスした雰囲気のリヴ ィエラ地区。リニャーノの背後にあるマラーノ・ラグーンには、かつてアーネ スト・ヘミングウェイが愛した典型的な漁師小屋(「カゾーネ」)がある砂州や 運河、小島などの手つかずの自然が今でも広がっています。



都会の喧騒から離れたけがれのない自然、完全なる静寂、スリル満点の切 り立った山の壁面、牧草地、山小屋、これがフリウリ・ヴェネーツャ=ジュー リャ州の山々の魅力です。
この一帯のアルプスの山々の風景は絶えずその形や色を、人は言語や習慣 を変化させてきたものの、すべてが共通の理念を保ってきました。それは土地 への敬意、そこに住む人々の誠実さ、その土地の資源の持続可能な利用です。
州のおもなスキーリゾートの山や地域はピャンカヴァッロ、フォルニ・デ ィ・ソープラ、サウリス、ラヴァスクレット・ゾンコラン、タルヴィーズョ、 セッラ・ネヴェーアなどです。冬の近代的な設備が整った、安全で混雑するこ とのないゲレンデが、夏になるとトレッキングルートに変身します。初心者向 けから経験者向けまで異なった難易度のルートを揃え、誰もが自分に合わせた ルートを選ぶことができ、千年の森に囲まれたドロミーティやアルプスの美し い自然に魅了されながら山歩きを楽しめます。

何世紀もの間、「ジューリャ・アルプ ス」と呼ばれているこれらの山々は三つ の民族、ラテン民族、ゲルマン民族、ス ラブ民族の境をなしていましたが、平和 な時代となった今では、それぞれの言語 を話し続けている三つの民族が出合い友 情を深めることができる地域となりまし た。特に「ルッサーリ山」とその頂上に ある聖堂は、三つの民族が揃って訪れる 巡礼地であり、「ヨーロッパの聖地」と 呼ぶに相応しい象徴的な存在です。
アルぺ=アードリャ・トレイル
アルペ=アードリャ・ トレイルは、オーストリアの ケルンテン州、スロヴェーニ ア西部、フリウリ・ヴェネー ツャ=ジューリャ州の南部を 結ぶトレイル(トレッキング コース)です。オーストリ ア・アルプスのグロスグロッ クナー山からアードリャ海の 街ムッジャまで続く全長750キ ロのルートです。全部で 43の ステージ(駅)があり、それ ぞれの長さは約 20キロの距離 です。


自転車

一年365日、サイクリングを楽しむ
ヨーロッパの中心に位置するフリウリ・ ヴェネーツャ=ジューリャ州では、あら ゆるタイプの自転車に乗って、様々なル ートのサイクリングを楽しめます。オー ストリアとスロヴェーニアの国境を越え て走ることも、アルプスから海を結ぶル ートを走ることも、アードリャ海沿いの コースを走ることもできるのです。
トリエステの近くの山、自転車で
CAARは、オーストリアのザルツブルグ とフリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州のグラ ードを結ぶ、全長約 400キロの、アルプスを横断す る魅惑的なサイクリング・ルートです。
このルートはヴァラエティーに富んだ美しい 景色から、ヨーロッパで最もスペクタクルなルート だと言われています。フリウリ地方ではヴァルカナ ーレ(カナーレ谷)とカナル・デル・フェッロ( 「鉄の運搬路」、昔はオーストリアとアードリャ海 の港町への鉄屑を運んでいた谷沿いの道)を通り ます。その堂々とした森の緑に包まれながらペダル を踏み、中世の面影を残す美しい村々を通り抜け、 ウーディネ、そして海沿いの街グラードに到着する まで、素晴らしい自然と風景を満喫していただけま す。

FVG2
ヴェネーツャを出発し、フリウリ・ヴェネー ツャ=ジューリャの主要な海辺の街や、フリウリ 南部地域、自然保護区を抜け、カルソ地区へ達し ます。夏には、自転車を小型フェリーに乗せられ る区間もあり、海からの眺めを楽しむことができ ます。 アルペ=アードリャ・サイクリングロード(

フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ第二コ ー ス。アルペ=アードリャ・サイクリングロードお よびヨーロッパ地中海サイクリングルート内の一 部をなすルート。

フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ第六コース。タリャメント川サイクルリ ングルート。
タリャメント川は、自然とウォータースポーツを愛する人々にとって人 気上昇中の目的地となっています。川岸そして川と隣接する地域の村々、自然 の生態系など、川に関連するあらゆるスポットを訪れることが可能なサイクリ ングコースが整備されています。カルニャ地方の主要都市トルメッヅォを起点 とし、ヴェンツォーネ村の城壁に沿って走り、モザイクの町スピリンベルゴ、 サン・ヴィート・アル・タリャメント村を経て、最終目的地のタリャメント川 河口にある、海辺のリゾート地リニャーノ・サッビャドーロまで進みます。行 程の途中には、城のあるヴァルヴァゾーネ集落や、作家・映画監督ピエル=パ オロ・パゾリーニの生地、カザルサ・デッラ・デリーツャなども通過します。

「ゾンコラン陛下」
スポーツ愛好家が愛してやまない山。カルニャ地方にあるゾンコラン山 (標高1750 m)は、スキーヤーやサイクリストにとって最高のクラシックコ ースです。50以上のダウンヒルコースとクロスカントリーコースを有し、その 行程の合計は30キロにも及びます。サイクリング愛好家からは、プロ・サイク リングの難所、最も難しい登り坂として知られ、「カイザー(皇帝)」の名で も呼ばれています。
「カルニャ・クラシック・インターナショナル・フジ・ゾンコランは、 静岡県とフリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州が友好提携を結んでいるた め、日本からの多くのサイクリストも参加し、長距離ロード・サイクリングレ ースとして広く知られています。


美しいボルゴ(小さな集落)

「イタリアの最も美しい小さな集落」協会に認められたフリウリ・ヴ ェネーツャ=ジューリャ州の小さな村々は、宝箱のような存在です。
その中のいくつかを挙げてみましょう。クラウヤーノの石と岩。 14 世 紀の要塞が囲む中世の村ヴェンツォーネは、1965年に国の有形重要文化建造物 (国宝)に指定されました。ファガーニャの二つの城の輪郭を際立たせている ありのままの自然。コルドヴァードとヴァルヴァゾーネ・アルヅェーネの中世 の要塞群。 セスト・アル・レーゲナのベネディクト会修道院のフレスコ画。 グラディスカ・ディソンゾの優美なバロック様式。ポッファーブロの古代建築 に見られる石と木の組み合わせのすばらしさ。ポルチェニーゴの土地と水、自 然と建築、歴史と伝統の完璧なバランス。サッパーダの伝統的な木造家屋が作 り上げる歴史的な集落。
この他にも絵になる村を挙げるなら、古くから時計製造が盛んなペサリ イスや、この地方で最も標高が高く、峠や山々に囲まれ、手つかずの自然に囲 まれたサウリスなどがあります。
ヴァルヴァゾーネ・アルゼーネ
食の聖地を味わい尽くす

この地方の典型的な食卓
フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州の食文化、世界でも他に類を見な い素晴らしいものです。選びきれないほどの豊かさを誇り、甘くない料理、甘 い料理、それにワイン、ビール、グラッパなど、五感で楽しむ忘れられない体 験が待っています。アルプス山脈とフリウリ側のドロミーティ山脈から、コッ リョ地方のブドウ畑を抜けて、海辺の街リニャーノ・サッビャドーロ、グラー ド、トリエステまでの地域で味わうことのできる、希少で高級なワインから、 サン・ダニェーレの生ハム、モンターズョ・チーズ、そしてグバーナやティラ ミスといったデザートに至るまで楽しみは尽きません。
この地方には静かで比較的人の少ない場所もあれば、観光客の多い地域も ありますが、本物志向や自身のルーツへの敬意は、この地に生き、この地の宝 と共に生きる人々にとっての大きな誇りです。フリウリ・ヴェネーツャ=ジュ ーリャは気軽な旅のできる地域でありながらも、唯一無二で個性的な豊かさ で、訪れるたび驚きを与え、忘れられない体験を提供してくれる場所であり続 けるのです。時が止まったユニークな地方で、すべてを味わうことができま す。

フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ ワインと味覚の道
味を追い求め、ワ インの道を探検し、フ リウリ・ヴェネーツャ =ジューリャの味覚を 発掘する手助けとして 六つの「ワインと味覚 の道」が用意されまし た。下記のサイトをご 覧になれば、それぞれ のサジェスチョンを調 べることができます。 各コースではこの地で 生まれる様々な製品や 料理をユニークものに している生産者たちと 触れ合うことができま す。州全体を網羅する 300 社にも及ぶワインナ リーやレストラン、小 規模生産者たちが一丸 となって、私達を味覚 の旅へと導き、食の楽 しみの真髄に触れたい 旅行者をいつでも喜ん で迎える用意がありま す。
「フリウリ・ヴェ ネーツャ=ジューリャ ワインと味覚の道」 に関する最新情報、営 業時間などについては 以下のサイトをご覧く ださい。
www.tastefvg.it

ローザ・ディ・ゴリーツャ(伝統的な野菜)

フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャは、ワインや食を愛する全ての人 にとっての楽園です。味覚との出会いは皿の上だけでなく、もちろんグラスの 中にもあります。山と海に挟まれた広大なブドウ畑が続くこの地域では、毎年 世界でも質の高さを誇る白ワインが生産されています。2万ヘクタールに及ぶ面 積の畑で、約2,000社が愛情を込めてブドウを栽培し、年間8,000万本の高級ワイ ンを生産しています。その大半が土地に固有のブドウ品種で作られています。
ゴリーツャからチヴィダーレまでの生産地では、フリウラーノ、マルヴァ ズィーア、リボッラ・ジャッラが。カルソ地方ではヴィトヴスカや力強いテッ ラーノが。また、19世紀末から栽培されるようになったピノー、シャルドネ、 ソーヴィニョンを味わうことができます。赤がお好みなら、レフォスコ、スキ ョッペッティーノ、ピニョーロ、タッツェレンゲといったワインは外せませ ん。そしてこの土地の秘密を知るには、ラマンドロとピコリットも味わわずに いられません。この二つの品種は偉大なメディテーション・ワインとして世界 的にも知られています。
この州のワイン生産地域には、九つのD.O.C.(統制原産地呼称ワイン)ゾ ーン(フリウリ・コッリ・オリエンターリ、コッリョ、カルソ、フリウリ・イ ゾンツォ、フリウリ・アクイレーヤ、フリウリ・アンニャ、フリウリ・ラティ ザーナ、フリウリ・グラーヴェ)、および三つのD.O.C.G.(統制原産地呼称保 証付きワイン)ゾーン(ラマンドロ、ピコリット、ロザッツォ)があります。


もう一つのお勧めのルートは、オスラ ーヴャのブドウ畑に沿って走る道で す。ここで、イタリア側のコッリョ・ ゴリツャーノとスロヴェーニア側のゴ リシュカ・ブルダに挟まれた丘陵地帯 を走るとき、豊かな森と優れたブドウ 畑を代わるがわる目にすることができ ます。ここでは、オレンジワインの一 種である「リボッラ・ディ・オスラー ヴャ」を生産する七つのワイナリーが あります。

カルスト地形を持つプロセッコ地区はトリエス テ市に属していて、街の中心から約 9 キロ離れて おり、標高235メートルに位置しています。「プロ セッコ」という地名は、多少のバリエーションが あるものの、すでに13世紀末に登場しています。 「伐採された森」を意味することから、おそらく 畑に転換される目的であったことを指していると 思われます。この地域は、歴史的にもさまざま な品種のブドウ栽培で有名ですが、なかでも「グ レラ種」が知られています。この品種からスパー クリングワイン、プロセッコが生まれたことで、 「プロセッコ」の名が世界中に広まりました。 プロセッコ村
フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャの名産品
サン・ダニェーレの生ハム
フリウリ地方の中心部、サ ン・ダニェーレ・デル・フリウリ は、同名の生ハムの産地です。
その繊細な味は、山の新鮮な空気 とアードリャ海から吹く温暖な風 に、古くからの職人の知識が加わ り、この銘品を生み出すことにな りました。是非ご賞味ください。

モンターズョ・チーズ
フリウリ・ヴェネーツャ= ジューリャを代表するチーズで、 モンターズョの起源は13世紀に遡 り、その名は同州のジューリャ・ アルプスのモンターズョ山塊に由 来します。牛乳で作られる大型の 加熱したセミハードタイプ、マイ ルドでデリケートな風味が特徴で す。
フリーコ
フリーコはフリウリ料理を代 表する、定番の一皿です。フリー コを出されたら抵抗できる人がい ないほどの人気ぶりです。大昔か ら作られるチーズをベースにした 料理フリーコには、さっくりとし たタイプと柔らかいタイプの2種 類があります。柔らかいタイプは タルト型で、時にはジャガイモ、 さらにリンゴやハーブが加わるこ ともあります。




チャルソンス
チャルソンス(ラビオリの一種)は、フリウリ・ ヴェネーツャ=ジューリャ州の山岳地帯で、おもにオ ーストリアやスロヴェーニアと国境に近い地域で食さ れるパスタ料理です。小麦粉の生地にジャガイモを使 った具材を詰めた大きなラビオリで、各家庭の好みで 西洋ワサビの葉、野生のホウレンソウのような在来種 の野草、干しブドウ、ドライフルーツなど、異なる食 材を使うことにより豊富な種類があります。
ゴリーツャとトリエステ地方で人気の料理の一 つに、「スモモのニョッキ」と呼ばれる一品がありま す。種を取り除いたスモモの半分に、あらかじめ砂糖 とシナモンで味付けしたパン粉を溶かしバターでこん がり炒めた餡を詰め、ジャガイモと小麦粉で作った大 きな生地で包みます。「ニョッキ」と言うものの、ど ちらかというと団子のようなものです。熱湯で茹で、 仕上げにバターやパン粉をかけます。
フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州の郷 土料理の中でも、特に注目すべきなのが美味しいデ ザート、ティラミスです。 このデザートは、今やイ タリアのシンボル、世界中でその名が広まり食され ているデザートです。ティラミスは二種類の異なる レシピが伝えられていて、一つはモンファルコーネ 近郊のピエリス地区発祥、もう一つはカルニャ山地 のトルメッツォ発祥です。ぜひ二種類ともお試しく ださい!
ティラミス グバーナ
グバーナは、ナティソーネ渓谷の代表的なお 菓子で、お祭りのときや特別な機会に作られます。 甘い発酵生地をベースに、 クルミ、干しブドウ、松 の実、砂糖、グラッパ、レモンの皮などを混ぜて詰 め、直径20センチほどの渦巻き状にしてオーブンで 焼いたお菓子です
ITS Contest (ITSコンテスト)
ITS Arcademy (ITS アルカデミー)、ファッション芸術博物館 日本の創造性がトリエステに集結
北東イタリア、フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州の州都であるトリ エステに、ファッション、アクセサリー、ジュエリーのデザイン分野で活躍す る日本のデザイナーは20年以上前から、ここトリエステに根付いてきました。
2002年以来、バルバラ・フランキンによってこの街で創設された「ITSコン テスト」は、ファッション界において重要な役割を担ってきました。全世界か ら集まるファッション、ジュエリー、アクセサリーなどの若いデザイナーにと って自分の創造性を示す舞台となっています。
2024年には、日本の新進デザイナーの創造性が勝利を収めました。佐藤百 華がグランプリ(ITS Arcademy Award)を受賞。彼女のコレクションは、伝統 に従いながらも、持続可能なファッションを提示する感性に溢れています。澁 木智宏は「GO2025 Borderless Award powered by RegioneFVG」を含む、三つの 賞を受賞しました。特別賞には宮崎タカユキのファッションフィルムが選ばれ ました。
ITSコンテスト21回を通じ、総勢70名近くの日本人がファイナリストに選ばれ てきました。森英恵に次いで二人目の日本人デザイナーとしてパリのオートク チュール・ウィークに招待された中里唯馬、ファッションデザイン学校「ここ のがっこう」の創設者でありデザイナーの山縣良和、デザイナー坂部三樹郎、 彫刻的で前衛的なアクセサリーやビョークなどのアーティストとのコラボレー ションで有名な武田麻衣子などがいます。武田の作品は、ここITS ArcademyMuseum of Art in Fashionをはじめ、世界の美術館でも展示されています。


Tomohiro Shibuki
Mikio Sakabe
ITS Arcademy – Museum of Art in Fashion (ファッション芸術博物館)
2023 年に開館したイタリア初のコンテンポラリー・ファッション芸術 博物館は、ITSコンテストの当然の成果として、衣服、アクセサリー、ジュエリ ー、写真、ビデオやファイナリストや受賞者のプロジェクト・ポートフォリオ などを含め、15,000点以上の作品を所蔵しています。ファッション、アート、文 化が出会う場所であると共に、若手クリエイターの作品の保存と展示のみなら ず、教育活動にも力を入れているスペースです。
ITSアルカデミーの展覧会には日本人デザイナーが参加することも多く、 それは二つの文化の密接な関係の象徴です。フランスの有名な歴史家オリヴィ エ・サイヤールが監修し、2024年2月まで開催されていた第1回展では「ここの がっこう」出身のデザイナー津野青嵐の展示が行われ、この展覧会には全世界 からの来場者数が15,000人を超えました。
2025年1月6日まで、佐藤百華と澁木智宏の作品が、ITSコンテストにおけ る、現代デザインの才能を紹介するカテゴリー「創造するために生まれたBorn to Create」の中で展示されています。
www.itsarcademy.org


FVG Infopoint (フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州観光案内所リスト)
Arta Terme (アルタ・テルメ)
Via Nazionale,1 - 33022 Arta Terme (UD)
Tel. +39 0433 929290 | 携帯 +39 335 7463096 info.artaterme@promoturismo.fvg.it
Aquileia (アクイレーヤ)
Via Giulia Augusta, 11 - 33051 Aquileia (UD)
Tel. +39 0431 919491 | 携帯 +39 335 7759580 info.aquileia@promoturismo.fvg.it
Cormons (コルモンス)
Piazza XXIV Maggio, 15 – 34071 Cormons (GO)
Tel. +39 0481 386224 | 携帯 +39 335 7697061 info.cormons@promoturismo.fvg.it
Forni di Sopra (フォルニ・ディ・ソープラ)
Via Cadore, 1 - 33024 Forni di Sopra (UD)
Tel. +39 0433 886767 | 携帯 +39 335 1083703 info.fornidisopra@promoturismo.fvg.it
Gorizia (ゴリーツャ)
Corso Italia, 9 - 34170 Gorizia
Tel. +39 0481 535764 | 携帯 +39 335 1084763 info.gorizia@promoturismo.fvg.it
Grado (グラード)
P.zza XXVI Maggio, 16 - angolo Portanuova, 26 34073 Grado (GO)
Tel. +39 0431 877111 | 携帯 +39 335 7705665 info.grado@promoturismo.fvg.it
Lignano Pineta (リニャーノ・ピネータ)(夏季のみ)
Via dei Pini, 53 - 33054 Lignano Pineta (UD)
Tel. +39 0431 422169 | 携帯 +39 331 1435222 info.lignanopineta@promoturismo.fvg.it
Lignano Sabbiadoro (リニャーノ・サッビャドーロ)
Via Latisana,42 - 33054 Lignano Sabbiadoro (UD)
Tel. +39 0431 71821 | 携帯 +39 335 7697304 info.lignano@promoturismo.fvg.it
Marano Lagunare (マラーノ・ラグナーレ)
Piazza Cristoforo Colombo - 33050 Marano Lagunare (UD) 携帯 +39 334 6835248 info.marano@promoturismo.fvg.it
Castello di Miramare (ミラマーレ城)
Porta della Bora, adiacente all’ingresso del Viale dei Lecci - 34121 Trieste
携帯 +39 333 6121377 info.miramare@promoturismo.fvg.it
Muggia (ムッジャ)
Piazza Marconi, 1 - 34015 Muggia (TS)
Tel. +39 040 9571085 info.muggia@promoturismo.fvg.it
Palmanova (パルマノーヴァ)
Borgo Udine, 4 - 33057 Palmanova (UD)
Tel +39 0432 924815 | 携帯 +39 335 7847446 info.palmanova@promoturismo.fvg.it
Piancavallo (ピャンカヴァッロ)(夏季・冬季のみ)
Via Collalto, 1 - 33081 Piancavallo - Aviano (PN)
Tel. +39 0434 655191 | 携帯 +39 335 7313092 info.piancavallo@promoturismo.fvg.it
Pordenone (ポルデノーネ)
Palazzo Badini
Via Mazzini, 2 - 33170 Pordenone
Tel. +39 0434 520381 | 携帯 +39 335 1516948 info.pordenone@promoturismo.fvg.it
Sappada (サッパーダ)
c/o Borgata Bach, 9 - 33012 Sappada (UD)
Tel. +39 0435 469131 | 携帯 +39 335 1085932 info.sappada@promoturismo.fvg.it
Sistiana (システャーナ)
Sistiana 56/B - 34011 Duino - Aurisina (TS)
Tel. +39 040 299166 | 携帯 +39 335 7374953 info.sistiana@promoturismo.fvg.it
Tarvisio (タルヴィーズョ)
Via Roma, 14 - 33018 Tarvisio (UD)
Tel.. +39 0428 2135 | 携帯. +39 335 7839496 info.tarvisio@promoturismo.fvg.it
Tolmezzo (トルメッゾ)
Via della Vittoria, 4 - 33028 Tolmezzo (UD)
Tel. +39 0433 44898 | 携帯 +39 335 7747958 info.tolmezzo@promoturismo.fvg.it
Aeroporto di Trieste (トリエステ、ロンキ・デイ・ レジョナーリ空港)
Via Aquileia, 46 - 34077 Ronchi dei Legionari (GO)
Tel. +39 0481 476079 | 携帯 +39 334 6430667 info.aeroportofvg@promoturismo.fvg.it
Trieste (トリエステ市内)
Piazza Unità d’Italia, 4/b - 34121 Trieste
Tel. +39 040 3478312 | 携帯 +39 335 7429440 info.trieste@promoturismo.fvg.it
Udine (ウーディネ市内)
Piazza I Maggio, 7 - 33100 Udine
Tel. +39 0432 295972 | 携帯 +39 335 1088307 info.udine@promoturismo.fvg.it
48時間と7日間、2種類のパス。
一枚のカードでフリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州のすべて、自然、文化、レジャーなどを 25ユーロから楽しめます!


どれだけお得でしょうか? フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャでの週末観光を正規料金で楽しんだ場合、例えば、アクイレーヤ大聖堂、 トリエステのミラマーレ城、カルソの巨大な洞窟、チヴィダーレ・デル・フリウリのランゴバルド神殿といった代 表的な名所を訪れ、ガイド付きツアーを一件予約したとすると43ユーロ程かかります。48時間有効のFVGカードを 利用して、全く同じ観光をした場合、18ユーロの節約になり、さらに多くの場所を訪れることができます。
一枚のカード購入で受けられるサービスは以下の通りです。
• フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャの主要な美術館及び観 光地への入場
• ガイド付きツアー
• 音声ガイド
• 山や丘への各種ツアー
• フリウリ・ヴェネーツャ=ジューリャ州、「ワインと味覚の 道」へのパスポート。
• パスポートには提携先ワイナリーでのテイスティングも含ま れます。
購入場所
FVG観光案内所 •各提携先施設 • オンライン www.turismofvg.it/fvg-card
大人が利用するカード一枚に12歳未満のお子様一名様が含まれています。チケットやサービスなどは一施設ごとに 一名様一回限り有効です。また、サービスなどを受けられるのはFVGカード保有者に限られています。

スタッフクレジット
Alvento
E. Andrian
T. Balestra | IKON
N. Brollo | Fivestudio.it
A. Cop
Massimo Crivellari (POR FESR 2007-2013)
Ulderica Da Pozzo (POR FESR 2007-2013)
F. Gallina
M. Gardone
INFO
PromoTurismoFVG
Strategies, Development, Operations for Tourism
Sede Marketing: Via Aquileia, 46 34077 Ronchi dei Legionari (GO) info@promoturismo.fvg.it
L Gaudenzio
F. Majo
F. Marongiu
Mate Image
A. Michelazzi
M. Milani
D. Monti
F. Pappalettera