Digital Food & Climate Shapers Boot Camp | JP

Page 1

日本版


玢匕 むントロダクション パヌトナヌ Boot Campの芁玠 䜓隓孊習型アプロヌチ 数で知るBoot camps スケゞュヌル Future Foodチヌム Future Food 講挔者 日本人講挔者 囜際的な講挔者

キックオフ

の開催背景 デゞタルブヌトキャンププロ グラム キックオフからの孊び 芁玄

03

第1週目の抂芁 今週の孊び. 芁玄

Future Food Institute

35

第3週

42

第4週

48

ハッカ゜ン

56

終わりに

61

第2週目の抂芁 今週の孊び 芁玄 第3週目の抂芁 今週の孊び 芁玄

22

Boot Camp

第1週

第2週

28

第4週目の抂芁 今週の孊び 芁玄 ハッカ゜ンに぀いお 参加者の声

02


パヌトナヌ パヌトナヌ Boot Campの芁玠 䜓隓孊習型アプロヌチ 数で知るBoot camps スケゞュヌル Future Foodチヌム Future Food 講挔者 日本人講挔者 囜際的な講挔者

Future Food Institute

03


むントロダクション

パヌトナヌ 補䜜者 は囜際的な瀟䌚 的䌁業であり、研究ラボ、協力、独創 力、プラットフォヌム、ネットワヌ ク、起業家プロゞェクト、および孊術 プログラムの集合䜓である Future Food Ecosystem の土台ずなっおいた す。䞖界クラスの先駆者の品皮を啓蒙 し、起業家の可胜性を高め、蟲業食品 の専門知識ず䌝統を改善するこずによ り、統合された生態系の再生に基づい た、より公平な䞖界の構築を目指しお いたす。 Future Food Institute

協働

Food and Climate Shaper Boot Camp

は、孊習゚コシステムを再蚭蚈するチ ャンスです。教育の抂念を、人類の向 䞊ずいう究極の目暙を持った、継続的 で協調的な䟡倀に基づくプロセスに倉 え る の で す 。 Future Food Institute は、 FAO ず提携しお、気候圢成者 (Climate Shapers)に力を䞎え、コミュ ニティを結び付け、食料システムの課 題に察する革新的な解決策を提䟛する こずで、埪環型で持続可胜な蟲業食料 システムの知識を促進できるこずを光 栄に思いたす。 Sara Roversi Future Food Institute

Future Food Institute

創業者 04


むントロダクション // パヌトナヌ

サポヌト は、食に関わる瀟 䌚的課題を解決するために人ず堎を぀ なぐ仲介圹ずしお、食品産業の発展や 地球ず人びずの未来に぀ながる公益性 を远求し、軜快なフットワヌクで具䜓 的な掻動を行う必芁があるず考えおい たす。圓組織は、䞻に以䞋の4぀の分 野を䞭心に掻動しおいきたす。 食に携わる人々に孊びの堎を提䟛し、 次䞖代のリヌダヌや食の分野に関心を 持぀人 の育成を図るこず。 食の分野に関心を持぀倚様な人びずが 集い、気軜に、そしお真剣に意芋を亀 換し、信頌に基づいた䟡倀を創造する 堎ずするこず。 倚様な人びずが郜垂に぀ながるこずで 生たれる新しい䟡倀を実践し、信頌に 基づいた䟡倀を創造する堎ずするこ ず。八重掲、京橋、日本橋の゚リア党 䜓を、食の未来をアップデヌトし続け るリビングラボずしお掻甚したす。 食の未来に぀ながるさたざたな取り組 みを囜内倖に発信するこず。 Tokyo Food Institute

レガシヌパヌトナヌ

私たち東京建物は、創業者である安田 善次郎が旚ずした「お客様第䞀の粟 神」ず、 時代の流れを先んじお捉える「進取の 粟神」を原点に、䌁業掻動を展開しお たいりたした。 そしお、その想いは、創業から䞀䞖玀 を超えた今も、東京建物の原点ずしお 存圚し続けおいたす。

Future Food Institute

05


むントロダクション

の芁玠

Boot Camp

勇気 奜奇心 環境再生型食品システムの䜓 隓孊習アプロヌチ 珟圚、私たちが盎面しおいる課題を解決 するには、新しいアむデア、新しいアプ ロヌチ、新しい考え方が必芁です。 このカリキュラムは、参加者がラむブ䜓 隓、課題、プロトタむピング挔習、チヌ ムワヌクベヌスのむノベヌションチャレ ンゞ、メンタヌシップセッション、先芋 性のある起業家、政策立案者、むノベヌ タヌ、思想的指導者によるむンスピレヌ ショントヌクなどで構成される囜際ワヌ クショップ環境に参加できる䜓隓型孊習 プラットフォヌムに基づいお構築されお いたす。 Future Food Institute

繋がり オンラむン/オフラむンの方法論 デザむン思考ず繁栄思考 完党な生態孊的アプロヌチ 環境再生型䜜甚 最も革新的な新しいプログラムに察 する GoAbroad Award の衚地

06


むントロダクション

䜓隓孊習型アプロヌチ 蟲堎から食卓たで、郜垂から海たで、食 料は生掻のさたざたな偎面に觊れおいた す。そのため、それぞれのBoot Campは 察応する孊習目暙に沿った特定の再生ト ラックに埓いたす。Digital Boot Campや 䞀郚堎所によっおは、耇数のトラックが 提䟛されたすが、他では、より焊点が絞 られおいたす。

環境再生型蟲業

環境再生型郜垂

環境再生型海掋

環境再生型食卓

Future Food Institute

07


むントロダクション // 䜓隓孊習型アプロヌチ

さたざたなトラックが次のトピックに觊 れ、孊生に各分野の機䌚ず課題の抂芳を 提䟛したした。

環境再生型蟲業

環境再生型郜垂

環境再生型海掋

環境再生型食卓

食糧安党保障 収穫芏制 氎の増加及び土壌利甚の効率性 䟡倀創造 土地ず土壌の改善 生物倚様性の向䞊 適正䟡栌 気候倉動察応型蟲業

乱獲及び持続䞍可胜な持業の䞭止 海掋生態系の保存 ブルヌ゚コノミヌにおける透明性ず远 跡可胜性の促進 䟡倀創造 逊殖持業の持続可胜な管理 持続可胜な海掋資源の利甚 小芏暡持業ぞの瀟䌚的、経枈的な支揎

Future Food Institute

栄逊倱調ずの闘い 食料品アクセスの改善 氎の増加及び土壌利甚の効率性 責任ある利甚及び生産 フヌドロスの枛少 食料生産性、流通、消費の効率性の 向䞊

未来のためのレシピ開発 責任ある利甚ず生産 フヌドロスの枛少 飌逊者の胜力匷化 革新的なテクノロゞヌ&準備 フレヌバヌ思考&創造性 料理の成功芁因 行動倉化の促進 䜜物ず味の倚様化

08


むントロダクション

数で知るBoot camps 仲間のプロファむル

専門家の背景 16%

若手専門家ずフリヌランサヌ 15%

囜際性 圓瀟の気候圢成者(CLIMATE SHAPERS)は、 䞖界䞭の 30 か囜以䞊から集たり、倚様な文 化的芖点をもたらしたす。

産業界のリヌダヌ 15%

起業家 13%

高等教育孊生 11%

青幎

孊際性 気候圢成者(Climate Shapers)は、環境研 究者からシェフ、若手の掻動家たで、さ たざたな専門的背景を持っおいたす。

8%

研究者 & 倧孊教員 7%

デザむナヌ 7%

料理専門家 4%

蟲業専門家

䞖代間

4%

気候圢成者(Climate Shapers)は、経隓を融合 させお新しい解決策を革新するこずで、䞖代 間の隔たりを埋めたす。

1%

Future Food Institute

掻動家 & NGOs 政策立案者 09


むントロダクション//数で知るBoot Camp

日本版

24

日本党囜からの参加者: 圹員13 名、創業者4名、孊生5名、個人 2名

6

日本からの感 動的な講挔者 ず専門家 Future Food Institute

16

そしお、党䞖 界から

9 Future Food Ecosystem

か らのメンタヌ

2

ネットワヌキングを 促進し、食のコミュ ニティを構築するた めの堎所、キッチン スタゞオ スむずバシ ティラボ東京 10


むントロダクション

スケゞュヌル MON

月

TUE

火

WED

æ°Ž

THU

朚

FRI 4

金

月1日

SAT

土

SUN

日

2

3

9

10

16

17

23

24

キックオフ 4

5

ECOSYSTEM THINKING

FARMS

11

12

DORMANT RESOURCES

CITIES

18

19

PROSPERITY THINKING

OCEANS

25

26

REAL PURPOSE OF ECONOMY

KITCHENS

2

3

4

9

10

11

むンスピレヌ アスピレヌシ ション ョン

むンスピレヌ アスピレヌシ ション ョン

むンスピレヌ アスピレヌシ ション ョン

むンスピレヌ アスピレヌシ ション ョン

6

7

8

アクション FARMS

13

14

15

アクション CITIES

20

21

22

アクション OCEANS

27

28

29

30

5

6

7

12

13

14

アクション

5

月1日

KITCHENS 8

ハッカ゜ン ハッカ゜ン ハッカ゜ン ハッカ゜ン ハッカ゜ン ハッカ゜ン キックオフ ピッチ

Future Food Institute

11


むントロダクション

チヌム

Future Food

SARA ROVERSI

経隓豊富な起業家、゜ヌトリヌダヌ思想的リヌダヌ、食の゚コシス テムにおけるディスラプタヌ創造的砎壊者。䞖界的に著名なシンク タンクず協力し、持続可胜な食品産業のためのアゞェンダ蚭定に取り組 んでいる。教育、研究プロゞェクト、砎壊的むノベヌションの䜓隓ハ ッカ゜ンなどを通じお、創造的で責任感のある食品起業家を次のレベ ルの成果に導くこずを䜿呜ずする非営利団䜓Future Food Instituteず、デ ゞタル、デザむンフヌドに特化した30瀟200人以䞊の明るくダむナ ミックな個人を含むからなるYou Can Group2004幎に蚭立のディ レクタヌを務める

ALESSANDRO FUSCO

リヌドおよびFuture Food Institute゚デュケヌションリ ヌド。シニアマネヌゞャヌずむノベヌションマネヌゞャヌずしお10幎間 の䌁業経隓を積んだ埌、スタヌトアップ䌁業を蚭立し、没入型のストヌ リヌテリングによっおワむンの䜓隓方法を倉革しおいる。たた、ミラノ 工科倧孊のほか、耇数の倧孊で教鞭をずっおいる。珟圚、人類や地球環 境ぞの十分な配慮のもずで、フヌド゚コシステムに革呜を起こすべく、 FF゚コシステム党䜓で教育、むノベヌション、コミュニティのむニシア チブをリヌドしおいる。 Future Food Japan

VIRGINIA CEPOLLINA

゚コシステム党䜓のコヌポレヌトアフェアヌズを監督。リヌダヌシップ チヌムず密接に協力しながら、新たなビゞネスパヌトナヌシップや目暙の ためのフレヌムワヌクを構築しおいる。法孊修士号を優秀な成瞟で取埗 し、ゞェノバ裁刀所にお匁護士および法埋事務員ずしお勀務しおいた。フ ルブラむト奚孊金を埗た埌、将来のむタリア䌁業のむノベヌションリヌダ ヌを育成するこずを目的ずしたサンフランシスコのB.E.S.T.プログラムに 参加。 FF

Future Food Institute

12


むントロダクション // Future Foodチヌム

CLAUDIA LARICCHIA

の責任者・環境掻動家。女性や 若い才胜の゚ンパワヌメントを提唱し、その普及掻動が認められ、1691幎 科孊アカデミヌ「Accademia dei Fisiocritici」で「Academic」にノミネヌ トされる。ピッツバヌグで、元米囜副倧統領でノヌベル平和賞受賞者のア ル・ゎア氏が䞻宰する「クラむメヌト・リアリティヌ・プロゞェクト」の トレヌニングに参加。 珟圚、Italian Federation for Human RightsFIDUの環境・むノベヌショ ン委員䌚のむタリア囜内委員長を務める。たた、 Women's permanent Forum が蚭立した「 Women Pact for Climate and Environment 」の囜内コ ヌディネヌタヌ、経枈孊で卒業したシ゚ナ倧孊むタリアの同窓䌚の創 蚭者、理事も務める。食品マヌケティングで倧孊修士号、神経蚀語プログ ラミングで修士号を取埗。気候倉動に察するコミットメントずアクション が評䟡され、 2 床の受賞を果たした Argos Hippium 賞および「 Women who made it 」  。 Italian National Association for Young Innovators  ANGI 、フォッゞャ倧孊マヌケティングおよび食品科孊、 Accademia Panino Italiano財団などの運営委員䌚のメンバヌ。 Future Food Institute Institutional Relations

MARY HUNT

メアリヌはFuture Food InstituteのGlobal Bootcamps Project Managerであ り、教育、生態系の健党性、食料安党保障ず栄逊、食料廃棄、持続可胜な 資源の利甚に情熱を泚いでいたす。圌女は、ボロヌニャ倧孊で地球倉動生 態孊の修士号を、モンタナ州立倧孊で持続可胜な食料システムの理孊士号 を取埗しおいたす。圌女は科孊教育に 10 幎以䞊携わっおおり、米囜、り ルグアむ、スペむン、そしお珟圚はむタリアで孊生を指導しおいたす。圌 女は、誰もが質の高い教育を受け、十分な情報に基づいた決定を䞋せるよ うに個々人の胜力を高めるべきであり、そうすれば䞖界を倉えるこずがで きるず信じおいたす。

Future Food Institute

13


むントロダクション

Future Food

講挔者

SONIA MASSARI

アカデミックディレクタヌ。サステナビリティ教 育、フヌドデザむン、むノベヌティブなアグリフヌドシステムの分野で、 研究者、講垫、コンサルタント、デザむナヌずしお20幎の経隓を持぀。む タリアずペヌロッパの倧孊で教鞭をずり、バリラ財団のシニアリサヌチャ ヌでもある。さらに、 Association for the Study of Food and Society の理 事、International Journal of Food Designの線集委員を務める。 Future Food Academy

GIANNI LORENZONI

ボロヌニャ倧孊名誉教授。 AlmaCube SRL の創蚭者であり、 Banca di Bologna Credito Cooperativo SC、MARAZZI SRL、Fervi SpA、Jcube SRL の取締圹、Bologna Business Schoolの䌚長、米囜経営孊䌚の戊略経営研 究孊䌚䌚員、Lebsc SRLのパヌトナヌでもある。戊略的経営ず組織ネット ワヌク圢態にフォヌカスし、研究掻動を行っおいる。

MATTEO VIGNOLI

ボロヌニャ倧孊むノベヌションデザむン・経営科孊・工孊郚助教授、スタ ンフォヌド倧孊およびラむア゜ン倧孊客員研究員、デザむン思考 ME310/SUGAR ネットワヌクメンバヌ。たた、 CERN の Challenge Based Innovation Initiativeの創蚭メンバヌ、Almacubeのオヌプンむノベヌション 担圓、フヌドむノベヌションプログラムのアカデミックディレクタヌ、 Future Food Institute の圹員兌共同創蚭者、 Future Food Ecosystem のグロ ヌバルリヌダヌでもある。デザむン思考の応甚を䞭心ずした研究、トレヌ ニング、ビゞネスプラクティスのすべおを通じお「未来創造」を実践しお いる。

Future Food Institute

14


むントロダクション // Future Food 講挔者

FRANCESCO “PACO” RON ALVAREZ

人間栄逊孊ず食品孊を専攻し、ガストロノミヌサむ゚ンスの修士号を取 埗。健康的で持続可胜な、むノベヌティブでおいしいレシピ、食品、食䜓 隓の開発に深く関わっおいる。2019幎よりFuture Food Instituteにお、教育 やむノベヌションの偎面から、健康、科孊、食のむノベヌションを人々や 䌁業にもたらすこずに埓事しおいる。

ANDREA MAGELLI

幎にLifeinaclickを創業し、珟圚もCEOを務めおいたす。2006幎 トリノオリンピック、2010幎バンクヌバヌオリンピック、2014幎゜チオリンピッ クの聖火リレヌで、Lifeinaclickチヌムのプロゞェクトリヌダヌを務め、倧䌚のデゞ タル画像䞭継を担圓。2006幎には、むタリアのデザむン垂堎にMolo design ltdを玹 介する䌚瀟You Can srlを蚭立し、珟圚もこのカナダ䌁業ずの商業的パヌトナヌシッ プを継続しおいたす。2006幎、Sosushiを蚭立し、7幎間CEOずしお経営に携わりた した。2013幎からは、14店舗を展開するむタリア補グルメバヌガヌチェヌン・Well Done burgerのCEO兌創業者を務めおいたす。2018幎、Welldone SpAの取締圹䌚長 に就任。 2014 幎 6 月、 Laurent-Perrier Champagne Group のむタリア子䌚瀟である Laurent-Perrier Italia SpaのYou Can Groupを通じおパヌトナヌずなり、2016幎たで コミュニケヌションずむノベヌションプロセスの責任者を務めたした。2014幎、非 営利団䜓Future Food Instituteを蚭立し、2016幎よりFuture FoodのCEO、2017幎よ りScuderia - Future Food Urban CoolabのCEOも兌任しおいたす。 Andrea Magelli 2004

CHHAVI JATWANI

フヌドデザむンずシステム思考の分野で囜際的な経隓を持぀、Future Food Networkのデザむンむノベヌションリヌダヌ。集玄型から再生型、䞭倮 集暩型から分散型、味ず利䟿性重芖から健康ずりェルビヌむング重芖ぞの システム移行を掚進したいずいう野心を持っお食の䞖界に足を螏み入れ た。研究開発プロゞェクトやむノベヌション・ワヌクショップを通じお、 Dole 、 Barilla 、 Ab-Inbev などの倧手 FMCG 䌁業が、人間ず地球を䞭心ずし た課題ぞの取り組みを支揎しおいる。珟圚は、フヌドシステムのさたざた なステヌクホルダヌのニヌズず地球のニヌズを結び぀ける゚コシステム・ アヌキテクトずしお、人間ず地球を䞭心ずした新しい方法論を開発し、シ ステミック・むノベヌションを掚進しおいる。

Future Food Institute

15


むントロダクション

日本人講挔者 NAOKO OISHI

兵庫県出身。倧阪倖囜語倧孊むタリア語孊科卒業。同志瀟倧孊倧孊院総 合政策科孊研究科゜ヌシャル・むノベヌション研究コヌス博士課皋修 了。珟圚、韍谷倧孊京郜瀟䌚科孊研究所教授ずしお、瀟䌚むノベヌショ ン、蟲業・蟲村政策などを研究しおいる。さらに、衣食䜏の自絊自足を 通しお、「スロヌクロヌズ掻動」などの教育掻動を展開しおいる。

HIROSHI YOSHIOKA

研究開発を䞻䜓ずしたファブレス䌁業、メビオヌル株匏䌚瀟取締圹。メビ オヌルは、医療甚に開発された最先端の膜およびハむドロゲル技術を䞖界 で初めお導入し、安党で栄逊䟡の高いものを育おるサステナブル・アグロ テクノロゞヌアむメック®を開発した。囜内では、アむメック®によ る収益性の高いトマト生産事業が勢いを増しおいる。アむメック®は、海 倖では地球枩暖化による氎䞍足や土壌の劣化による倧芏暡な食糧䞍足を解 決する手段ずしお期埅されおおり、䞭東、䞭囜、アフリカ、ペヌロッパに 展開されおいる。

RITSUKO YONEDA

幎、蟲林氎産省入省。20幎以䞊にわたり、蟲林氎産・畜産政策に携 わる。囜際郚では、OECD、G7、G20、囜連食料システムサミット2021 など、さたざたな囜際フォヌラムの代衚を務める。珟圚、FAO本郚ロ ヌマにおコンサルタントずしお掻躍䞭。囜際法、政治孊を専門ずし、 米タフツ倧孊フレッチャヌスクヌルで法倖亀孊修士号を取埗。 1999

Future Food Institute

16


むントロダクション // 日本人講挔者

HITOSHI SUGIURA

゚グれクティブシェフ。関西・東京のレストランで研鑜を重ねた埌、2009 幎に枡米し、党米玄50店のレストランを展開するパティナレストラン創業 者兌総料理長のゞョアキム・スプリチャルの元で感性ず技術を磚く。2019 幎より、党囜でフヌド・レストラン事業を展開する株匏䌚瀟 ONODERA GROUP の゚グれクティブシェフを務める。さらに、倧きな功瞟のひず぀ に、LEOCが運営する1000以䞊の事業所で、゚グれクティブシェフずしお ビヌガン料理を提䟛した「1000 Vegan Project」がある。

MASAYOSHI ISHIDA

立呜通倧孊食マネゞメント孊郚教授。スロヌフヌド・むンタヌナショナル 元日本担圓官、のちに囜際理事。フィレンツェ垂公認ガむド。専門はフヌ ドアクティビズム。

SHUNJI MURAKAMI

サンフランシスコ州立倧孊にお自然地理孊ずビゞネスを専攻し、垰囜埌パ タゎニア日本支瀟で勀務した埌、米囜オレゎン州所圚の囜際環境NGO Wild Salmon Center の日本コヌディネヌタヌずしお勀務。その埌、囜際環境 NGOオヌシャン・アりトカムズO2の蚭立メンバヌずしお日本支郚長に 就任し、 2018 幎に株匏䌚瀟シヌフヌドレガシヌず合䜵、取締圹副瀟 長/COOずしおサステナブルな持業・地域・事業を創出する郚眲を統括。 2021幎に株匏䌚瀟UMITO Partnersを蚭立し、氎産゚コラベル認蚌コンサル ティングやサステナブルな持業を目指す「持業改善プロゞェクト」の導入 そしおトレヌサビリティシステムを含むDX化支揎など「100幎埌も続く持 業ず地域を目指した事業の創出ず䌎走」に尜力する。

Future Food Institute

17


むントロダクション

囜際的な講挔者 TIM WEST

スロヌフヌドのシェフから瀟䌚起業家、食のフュヌチャリストぞず転 身。倧孊1幎の時にファヌストフヌドで食䞭毒を起こしたこずがきっかけ で、スロヌフヌド運動に出䌚い、できるだけ倚くの人に再生可胜な食事 を提䟛するこずに䞀生を捧げる。自身のコンサルティングず教育むベン ト䌚瀟であるTrue West Venturesを通じお、ラヌニングゞャヌニヌの蚭 蚈、フヌドハッカ゜ンの創蚭、パネルでの講挔、スタヌトアップぞのア ドバむス、経営者の配眮、Facebook、Yahoo、Verizon Media、Clorox、 Couch Surfing 、 Burning Man 、 Tesla 、 Airbnb 、 PMI 、 The Center for the Edge @Deloitte 、シンギュラリティ倧孊、 The Institute for the Future 、 The Food Business School 、アメリカ調理倧孊、 SwissNex 、 General Mills 、 Quaker 、 Nestlé 、 Mars などのクラむアントずの協働を行っおい る。 ​

STEPHEN RITZ

生埒がより良いコミュニティで生掻し、孊び、収入を埗るために、自分 たちのコミュニティを離れる必芁はないずいう考えを持぀、サりス・ブロ ンクスの教育者。ベストセラヌ「The Power Of A Plant」の著者、「Green Bronx Machine」の創蚭者でもあり、囜際的に高く評䟡され、数々の賞を 受賞しおいる。たた「アメリカの人気教垫」「子どもの達人」ずしおも知 られおおり、䞖界で初めお「゚ディブルクラスルヌム」の䜜成を担圓し、 それをNational Health, Wellness and Learning Centerに発展させた。Ritz氏 は生埒ずずもにサりス・ブロンクスで 115,000 ポンド以䞊の野菜を栜培 し、その過皋で孊校の出垭率を毎日40から93に匕き䞊げ、ブロンクス で2,200人の若者に仕事を提䟛するこずに貢献した。 S

TODD PORTER

東京を拠点ずする起業家。Prosperity Exchange、EDGEof、 the Planetary Insight Center 、 Cambridge Innovation Center 、 Venture Cafe 、 The Blue Economy、Future Food Networkを含む盞互接続されたコミュニティ、ツ ヌル、プラットフォヌム、ベンチャヌのポヌトフォリオで同業者ずコラ ボレヌションしおいる。さらに、EDGEof Technology瀟の瀟長ずしお、 すでに初期に利益をもたらしおいるテクノロゞヌが、信頌できるパヌト ナヌを通じお新たな囜に利益をもたらす支揎をするこずに力を泚いでい る。

Future Food Institute

18


むントロダクション // 囜際的な講挔者

PHILIPPE BIRKER

ペヌロッパのリゞェネラティブ環境再生型蟲家を支揎し、クラむメ ヌト蟲家を通じお土壌を再生させるずいう重芁な仕事を担っおいる。た た、リゞェネラティブカルチャヌやリゞェネラティブリヌダヌシップの 研究・実隓も行っおいる。Birker氏は、リゞェネレヌションぞの道を歩み 始める前、さたざたなスタヌトアップで5幎間、ビゞネスずコミュニティ 開発に携わっおいた。シェアリング゚コノミヌのPeerby、゚レクトロニ クスのFairphone、そしお前職のRitual technologiesず゜フトりェアに至 るたで、様々な分野での経隓を持っおいる。2009幎以来、䞀斉火吹きの 䞖界蚘録保持者であり、Ashoka's Changemaker のコミュニティ、Viva con Agua、そしお2013幎に共同蚭立した䞖界䞭に500人のメンバヌを持 ぀NGO、Love Foundationの䞀員でもある。

CHRIS RICHMOND

の創蚭者。Mygrantsは、意識を高め、新たなスキルを身に぀け、 信頌性を高めるのに必芁な情報やトレヌニングを提䟛するオンラむン教育 プラットフォヌムの運営を行っおいる。同瀟のアプリケヌションは、移 民・難民に3぀の蚀語でテヌマ別のクむズモゞュヌルを提䟛し、庇護制床 のすべおの手続き段階における基本的な情報、ガむダンス、法的支揎を提 䟛しおいる。 Mygrants

FERDA GELEGEN

囜際連合工業開発機関 東京投資・技術移転促進事務所 UNIDO ITPO TOKYO次長。様々なアクティビティ、技術移転、セミナヌやむベント、 胜力開発、海倖での掻動ビゞネスミッションやネットワヌキングを通 じお、日本からの海倖盎接投資FDIや技術移転を促進し、開発途䞊囜や 新興囜、経枈移行囜が包括的か぀持続可胜な経枈発展を達成するための支 揎を行っおいる。

Future Food Institute

19


むントロダクション // 囜際的な講挔者

KARIM EL-JISR

の最高サステナビリティ責任者。Diamond Developers は、ドバむで最初に䞍動産垂堎に参入した䌁業の䞀぀ずしお「未来のある べき姿」に぀いお野心的なビゞョンを持っおスタヌトし、未来型・持続可 胜な郜垂づくりに特化した䞍動産の新時代を切り開いた。同瀟は2012幎、 この地域初の完党持続可胜なコミュニティ開発である「サステナブルシテ ィ」を建蚭した。このコミュニティは、自然環境の䞭で、地球や未来の䞖 代の人々のニヌズを損なうこずなく、持続可胜で䜎炭玠の生掻を提䟛する もので、Gulf Real Estate AwardGREAの「ベスト䞍動産デベロッパヌ – 持続可胜なグリヌン開発」賞など、数々の賞を受賞しおいる。 Diamond Developers

STINE NORUM

私たちが知っおいる珟圚のフヌドシステムを打砎する未来型食品䌁業、 Foodfulの創蚭者兌CEO。Foodfulはプラントベヌスフヌドや逊殖魚介類を 生産しおいる。同瀟は最初の補品プラントベヌススモヌクサヌモンを 発売したばかりで、珟圚メニュヌずグロヌバル展開の䞡方の拡倧に向けお 邁進しおいる。

Future Food Institute

20


むントロダクション

Boot Camp

䞖話圹

CHRISTIAN SCHMITZ

バむ゚ル、BASF、ヘンケルずいう倧手䌁業のキャリアを経お、2009幎 以来アノェンタを蚭立し、様々な倖資系䌁業や日本䌁業の経営コンサル ティングを提䟛する。耇数のスタヌトアップの経営や投資にも携わっお きお、PDIEグロヌバル゚コシステムの創業者ずしお、䞖界䞭のむノベヌ タヌのコミュニティヌを構築し、日本ず䞖界を䟡倀創造むノベヌション で繋ぐ。DCXずいうフヌドコモディティのブロックチェヌンスタヌトア ップのCMOずしおも掻躍しおいる。むノベヌションによっお、より良い 䞖界を䜜っお行くのがパッションです。 A

NORIKO SHINDO

埳島生たれ、ロンドン育ちで2011幎に倖資系金融機関に入瀟。2017幎に におMBAを取埗の埌アマゟン・ゞャパンに入瀟。本業の傍ら2018 幎に無料ビヌガンサむトveggino.jpを運営開始し、2020幎からヘレンず Ekolokal株匏䌚瀟を立ち䞊げる。

INSEAD

Future Food Institute

21


キックオフ

の開催背景 デゞタルブヌトキャンププログラム キックオフからの孊び 芁玄 Boot Camp

Future Food Institute

22


キックオフ

の開催背景

Boot Camp なぜから始めよう

意思を行動に移し、行動を課題解決に倉 化させおいく。この倉化こそ、環境や経 枈、人道の芳点を含めた瀟䌚党䜓に察し お圱響を䞎え、珟代における課題解決に 必芁ずされるものである。 本ブヌトキャンプの狙いは、持続可胜な 開発目暙 SDGs のすべおに共通する 「食」を起点ずしお、耇数の専門分野ず の真の぀ながりを生み出すこず、耇雑性 を受け入れ、各芁玠を点で結ぶこず、柔 軟性を鍛えるこず、そしお䜓隓的に孊ぶ こずにある。

地球䞊の生呜に食を通じお持続的でポゞ ティブな倉化をもたらすこずを目的ずす る。「FAO」は、䞖界の食糧生産ず流通 の改善を通じた、飢逓撲滅を目的ずした 囜連の専門機関である。 デゞタルブヌトキャンプは、 2021 幎に 「最も革新的な新しいプログラム-海倖留 孊賞 Most Innovative New Program – Study Abroad Award in 2021 」に認定 されおいる。最高のむノベヌションは、 倚様なアむデアや芖点が混ざり合うこず により生たれる。そのため本ブヌトキャ ンプでは、若者、起業家、シェフ、政策 立案者、研究者、むノベヌタヌずいった 倚様な「 Climate shaper 気候倉動に察 しお行動する者」に察しお、同プログ ラムを通じたトレヌニングを実斜しおい る。 これたで䞖界䞭で合蚈6回のブヌトキャン プを開催し、2022幎4月1日、デゞタルブ ヌトキャンプ初の日本版ずしお、日本の 蚀語、課題、開催時間に合わせお再構成 された。

Food & Climate Shapers Digital Boot Camp

日本版ずは

Food & Climate Shapers Digital Boot Camp Future Food Institute FAO( )

は、「 」ず 「 囜際連合食糧蟲業機関 」が共同蚭 蚈した、革新的か぀䜓隓型の孊習方法論 である。「Future Food Institute」は、む タリアを拠点ずする囜際的な゚コシステ ムであり、 Future Food Institute

23


キックオフ

デゞタルブヌトキャンプ プログラム

オンラむンずオフラむンを亀えた5週間の短期集䞭ワヌクで、再生を意味する「リゞェネ ラティブ」をメむンテヌマずしお「蟲堎」「郜垂」「キッチン」「海」の4分野に぀いお 孊んだ。日本党囜から24名の参加者、䞖界䞭から集たった21名の刺激的なスピヌカヌず 専門家、そしおFuture Food Ecosystemの9名のメンタヌが参加した。 デゞタルブヌトキャンプ日本版では、4月初旬のキックオフから始たり、リゞェネラティ ブに関わる4぀の異なる分野を探求し、ハッカ゜ンで締めくくられる構成ずなっおいる。 各週は、3぀の異なるトレヌニングFuture Food Learning Approachによっお構成され おおり、フヌドシステムの異なるセグメントから、課題、可胜性、掞察、実際の事䟋、 ゜リュヌションに觊れる。

INSPIRATION:

孊びずむノベヌションを融合させ、 先芋性のある専門家の芖点から、未 来の展望を埗る。 ASPIRATION:

自分の考えを認識し、自分の朜圚胜 力を匕き出しおいく。 PERSPIRATION:

アむデアを行動に移し、地域瀟䌚を 倉革する。

Future Food Institute

24


キックオフ

キックオフからの孊び 「食は生呜であり、栄逊であり、゚ネ ルギヌであり、䌝統ずアむデンティテ ィの象城です。食は、それを䜜る 人々、それを取り巻く環境、生物倚様 性に関わっおいたす。食べ物に぀いお 話すずき、蚀語を超えお私たちを぀な いでくれたす。食事を囲むテヌブルで 喧嘩をする人はいたせん。」 “

食: 党おの物の結合子

食は、倖亀・経枈・個人ず瀟䌚の 幞犏・文化など、すべおのSDGsを 含む、すべおの人ずすべおのもの を぀なぐ

- Sara Roversi, Future Food Institute

今日、私たちが日々行っおいる食の 遞択は、私たちの健康、地球の健 康、そしお地域瀟䌚の健康から切り 離されおいる。このこずは、飢逓で 亡くなる人がいる䞀方で、倪り過ぎ や栄逊䞍足による病気に苊しむ人が いる、ずいった珟代のフヌドシステ ムのパラドックスにも珟れおいる。 そしお、䞖界の枩宀効果ガス排出の 3 分の 1 は食糧に由来しおいる䞀方 で、食糧廃棄はいただに深刻な懞念 事項ずなっおいる。 その䞀方で、食には玠晎らしい魅力 がある。倖亀、経枈、個人ず瀟䌚の 幞犏、文化など、すべおの SDGs を 含むすべおの人ずものを぀なぐこず ができるこずはその魅力の䞀぀で ある。

Future Food Institute

創蚭者

より良い未来を築くため に新たなマむンドセット を構築

より良い未来を築くためには、人間が 食ず自然のシステム゚コシステム の䞭の䞍可欠な䞀郚であり、繁栄を包 括的に考えるこずが必芁ずなる。これ が、繁栄思考proserity thinkingが 目指すものである。

私たちは、瀟䌚、環境、経枈、文化の 盞互的な深い関わりから、そのバラン スを取り戻すこずが必芁ずされる。そ れは、人間を頂点ずする人間䞭心のむ ノベヌション゚ゎシステムではな く、人間を食ず自然の゚コシステムの 䞀郚ず捉えるこずを意味する。

25


キックオフ // キックオフからの孊び

グリヌンゟヌンのむノベヌショ ン

HUMAN NEED

䟋綺麗で䟿 利な飲み氎ぞ のアクセス

PLANET MEANS

䟋海からプラスチックの回収 Inspired by Doughnut economics by Kate Raworth

繁栄思考prosperity thinkingは、地球 の生態資源の範囲内で、人類すべおのニ ヌズを満たす䞖界をデザむンするための 方法論的アプロヌチである。その目的 は、経枈成長だけでなく、瀟䌚的、環境 的な幞犏も含め、包括的な繁栄の考え方 を共有し、より良いフヌドシステムを蚭 蚈できるようにするこずにある。 これは、2050幎に100億人の人口をどう 支えるか、さらにその先の2100幎に人口 が再び枛少するずいう食の未来に関する 課題を解決する䞊で極めお重芁である。

匷固でレゞリ゚ンスのある゚コシステム を構築するためには、クリ゚むティビテ ィを評䟡し、むノベヌティブな人々を結 び぀け、アむデア開発を支揎する環境を 構築するこずが重芁である。通垞、初期 段階のアむディアや構想を持぀むノベヌ タヌに察する䞖間からの泚目床は䜎い が、そのアむディアに耳を傟け、サポヌ トできるような環境を敎えおいくこずが 必芁ずなる。東京を拠点ずする起業家 で、 EDGEof Technology Japan のチヌフ ゚コシステムオフィサヌである Todd Porter 氏も、瀟䌚起業家の抂念を開拓し た際にグロヌバルコミュニティヌにおい お、その重芁さを実感しおいたそうだ。

ゞャズから孊ぶ、぀なが りのある生態系の構築

「適切な環境に適切な人がいる。蚈画 性よりもゞャズのようなものです。日 本は蚈画的になりがちですが、少しゞ ャズを混ぜればいいんです。」

匷固でレゞリ゚ンスのある生態系を構 築するためには、ゞャズのように適切 な環境に適切な人材を投入するこずが 倧切である。 Future Food Institute

- Todd Porter, EDGEof Technology

瀟長

26


キックオフ

芁玄

食: 党おの物の結合子 食は、倖亀・経枈・個人ず瀟䌚の幞 犏・文化など、すべおのSDGSを含 む、すべおの人ずすべおのものを぀ なぐ FORGING A NEW MINDSET TO BUILD A BETTER FUTURE

より良い未来を築くためには、人間 が食ず自然のシステム゚コシステ ムの䞭の䞍可欠な䞀郚であり、繁 栄を包括的に考えるこずが必芁ずな る。これが、繁栄思考proserity thinkingが目指すものである。

ゞャズから孊ぶ、぀ながりの ある生態系の構築

匷固でレゞリ゚ンスのある生態系を 構築するためには、ゞャズのように 適切な環境に適切な人材を投入する こずが倧切である。

参加者の声

䜕気ない出䌚いの最初の瞬間であるKick Offは、Boot Campの参加者が自己玹介を する機䌚でもありたした。孊生、食品ビ ゞネスマン、そしお起業家が䞀堂に䌚 し、野心ず願望を共有したした。䟋え ば、食料から、たた食料ずずもに生み出 される盞互関係を芋るこずたた、食料郚 門内でのアむデアの亀換ず協力関係の構 築するこずです。持続可胜な未来のため の解決策を共同で蚭蚈するこずは、将来 の気候圢成者(Climate Shapers)から盎接 この孊習過皋の開始時に共有された期埅 の䞀郚でした。 Digital Boot Camp

た Future Food Institute

日本版が始たりたし 27


第1週

REGENERATIVE FARMS

第1週目の抂芁 今週の孊び. 芁玄

Future Food Institute

28


第1週

第1週目の抂芁 幎4月4日〜4月8日にかけお、「FOOD & CLIMATE SHAPERS DIGITAL BOOT CAMP」 の第䞀週目、「再生蟲業Regenerative Farms」をテヌマずしたセッションが実斜さ れた。 各分野の専門家から、蟲業食糧システムに圱響を及がす珟圚の課題を孊び、環境再生蟲 業、カヌボンマむナス蟲業、フィルム蟲業ずいった優れた事䟋に盎接觊れるこずができ た。 2022

Future Food Institute

29


第1週

今週の孊び 再生蟲業 – 土壌の生物倚様性 を再生させながら、経枈的に も持続する蟲業を実珟する 再生蟲業の支揎も、環境ずその圱響の 総合的な評䟡を通じお、金融機関を誘 臎する。

リゞェネラティブ蟲業再生蟲業ず は、環境および瀟䌚ぞの圱響が少ない、 たたは差し匕きでプラスの圱響を䞎える ネット・ポゞティブ可胜性があるず される、代替的な食糧生産手段を意味す る。 欧州で再生蟲業の拡倧を目指す気候 倉動察応型蟲家のネットワヌク「Climate Farmers 」は、再生蟲業を実珟しおいる 䟋の䞀぀である。 参加者は、再生蟲業ぞの転換のための資 金揎助、蟲業のためのコンサルティング システム、蟲家間のコミュニティサヌビ スの提䟛ずいうClimate Farmersの詊みに ぀いお孊んだ。 しかし、最も重芁なこず は、参加者がClimate Farmersから、再生 蟲業に関する知識の分析ず収集の重芁性 を孊んだこずだ。

特に、衛星画像などのデゞタルツヌルを 䜿甚した分析や気候予枬の粟床向䞊によ り、土壌の生物倚様性、二酞化炭玠、栄 逊埪環、氎ぞの圱響など、環境に察する 総合的な評䟡が可胜ずなり、蟲家は経営 予枬を立おるこずができるようになっ た。 たた、収集した分析結果を金融機関 に提瀺するこずで、目先の数幎間の穀物 出荷量ではなく、気候倉動の圱響を加味 した 10-20 幎のスパンにおける利益を評 䟡し、融資を受けられるようになった。 海倖に比べお蟲薬の䜿甚量が倚い日本で は、こうした分析手法によっお圱響を適 切に評䟡するこずが倉化のきっかけにな るかもしれない。

「ぜひ、食べるこずを改めお考えおみ おください。たたは、䜕か食べ物を育 おおみたしょう。蟲家の方が玠晎らし い仕事をしおいるこずを実感できるで しょう。」 - Philippe Birker氏 Climate Farmers

Future Food Institute

30


第1週 // 今週の孊び

バむオ炭を甚いた蟲業による 食糧生産のカヌボン・マむナ ス化 バむオ炭の埋蚭は、土壌改良、気候倉 動の緩和、カヌボン・マむナスによる 食糧生産の実珟に向けた技術の䞀぀ず なる。

䞖界的に芋おも、枩宀効果ガスGHG の䞻な排出源は慣行蟲業ずされおいる が、その䞭でもカヌボン・マむナスず呌 ばれる蟲法が泚目されおいる。 カヌボ ン・マむナスずは、二酞化炭玠および二 酞化炭玠換算CO2eの枩宀効果ガスの 排出量がれロ以䞋であるこずを意味す る。 炭玠の回収、隔離、回避により、環 境に䞎える圱響よりも倚くの炭玠を盞殺 するこずが可胜ずなる。バむオ炭の埋蚭 は、土壌を改良し、䜜物を生育させなが ら気候倉動を緩和するための技術の䞀぀ である。 瀟䌚むノベヌション、蟲業、蟲 村政策の研究を行っおいる韍谷倧孊瀟䌚 科孊研究所京郜の倧石尚子教授よ り、バむオ炭を䜿った蟲業ずカヌボンマ むナス食糧生産を実珟するための可胜性 に぀いお孊んだ。 バむオ炭で育おられた 野菜は「クルベゞ」ずしおブランド化さ れ、環境に優しい野菜ずしお販売されお いる。

Future Food Institute

たた、゚コブランドずしおクルベゞシヌ ルを䜜成し、シヌルに䌁業の広告を掲茉 するこずでCSRの圹割も果たしおいる。 産官孊民の連携が根付き、蟲村郚では蟲 家がバむオ炭による二酞化炭玠の削枛を 行い、郜垂郚の䌁業では再生蟲法に觊れ る機䌚が増え刺激を受けおいるそうだ。 食品ごずのサプラむチェヌン党䜓での枩宀効果ガス排出量

https://ourworldindata.org/food-choice-vseating-local

31


第1週 // 今週の孊び

土壌ず氎を守るフィルム蟲 業の事䟋 フィルム蟲業は、氎膜が土ず氎の圹割 を果たすこずから、倧芏暡な食糧危機 や気候倉動の解決策ずしお、たすたす 泚目を集めおいたす。

再生蟲業の優れた事䟋ずしお、「 Imec アむメック」ず呌ばれる土壌や氎の 圹割を果たすハむドロメンブレンフィル ム䞊で蟲䜜物を育おる技術、フィルム蟲 法に぀いお孊んだ。 フィルム蟲法を開発 した、メビオヌル株匏䌚瀟取締圹の吉岡 掋氏がオンラむンで登壇し、氎䞍足や土

壌劣化、地球枩暖化などによるリスクの 増倧や倧芏暡な食糧危機の解決策ずなり 埗る同技術の可胜性に觊れた。同技術 は、氎資源が乏しい䞭東 UAE を含 む、䞭囜、アフリカ、ペヌロッパで実 装が進んでおり、以䞋の効果が実蚌され おいる。 適床に氎分を調敎しお怍物を育おる こずができる也燥しおいおも、氎 分が過剰な堎合でも䞀定の氎のみフ ィルムを透過するため。 フィルムの網目は氎分子が透過で き、现菌・りむルスが通過できない サむズであるため、怍物が感染症に かかりにくい。 フィルムの網目は氎分子が透過で き、现菌・りむルスが通過できない サむズであるため、怍物が感染症に かかりにくい。

実際のフィルムを玹介する吉岡氏 たた、珟圚は䜿い捚おずなっおいるフィルムを、 生分解性の玠材で䜜るこずも怜蚎しおおり、今埌 の発展が期埅される。

Future Food Institute

32


第1週 // 今週の孊び

優れた事䟋ず゚コシステム思 考の融合 完党な再生のための手匕き 生態系の考え方は、システムのさたざ たな芁玠間の盞互䜜甚を特定し、長期 的な解決策を保蚌するもので、これを 等しく適甚しなければ、最高の蟲法だ けでは意味がありたせん。

゚コシステム思考ずいう倧きな括りの䞭 では、生態系もその䞀䟋である。 ゚コシ ステム思考をビゞネスに導入し、党䜓的 な芖野を持぀こずで、セクタヌや組織を 超えおリ゜ヌスを掻甚するこずが可胜ず なる。同時に、すべおは関係性の䞭にあ るこずから、必然的に内郚環境ず倖郚環 境の䞡方に泚目するようになり、呚囲の 倉化にも察応できるようになる。 The

best practices that Boot Camp participants have been exposed to represent clear examples of ecosystem thinking because no solution would have been achievable without multistakeholderism.

私たちの身の回りにあるもの、䟋えば自 然や人間関係、そしお人䜓の機胜は、実 は倚くの芁玠が調和したシステムの仕組 みである。 普段私たちは、課題や事象の 䞀郚分のみに焊点を圓お、問題を分野別 に分類しおしたう傟向があり、長期的な 解決策を考え出す劚げずなっおいる。 デゞタルブヌトキャンプのこの最初の週 は、最善の方法ずシステムおよび゚コシ ステム思考を融合させるこずの重芁性を 孊ぶのに極めお重芁な週ずなった。 Future Food Instituteのデザむン郚門責任 者である Chhavi Jatwani のおかげで、参 加者は、システムの異なる芁玠郜垂、 瀟䌚、セクタヌなど間の盞互䜜甚を特 定し、個々の郚分の合蚈よりも倧きな利 益が埗られるようにアプロヌチする、シ ステム思考の可胜性を分析するこずが出 来た。

Future Food Institute

33


第1週

芁玄 再生蟲業 – 土壌の生物倚様性を 再生させながら、経枈的にも 持続する蟲業を実珟する 再生蟲業の支揎も、環境ずその圱響 の総合的な評䟡を通じお、金融機関 を誘臎する。

優れた事䟋ず゚コシステム思 考の融合完党な再生のため の手匕き

生態系の考え方は、システムのさた ざたな芁玠間の盞互䜜甚を特定し、 長期的な解決策を保蚌するもので、 これを等しく適甚しなければ、最高 の蟲法だけでは意味がありたせん。

バむオ炭を甚いた蟲業による 食糧生産のカヌボン・マむナ ス化

バむオ炭の埋蚭は、土壌改良、気候 倉動の緩和、カヌボン・マむナスに よる食糧生産の実珟に向けた技術の 䞀぀ずなる。

土壌ず氎を守るフィルム蟲 業の事䟋 フィルム蟲業は、氎膜が土ず氎の圹割 を果たすこずから、倧芏暡な食糧危機 や気候倉動の解決策ずしお、たすたす 泚目を集めおいたす。 Future Food Institute

デゞタルブヌトキャンプ日本線の第2週目 では、参加者が再生型郜垂の軌跡を深く 掘り䞋げた。 34


第2週

REGENERATIVE CITIES

第2週目の抂芁 今週の孊び 芁玄

Future Food Institute

35


第2週

第2週目の抂芁 幎 月 11 日〜 4 月 15 日にかけお、「 FOOD & CLIMATE SHAPERS DIGITAL BOOT 」の第二週目、「再生型郜垂Regenerative City」をテヌマずしたセッションが 実斜された。 参加者は、科孊技術を詰め蟌んだドバむのサステナブルシティや、日本䌁業の海倖技術 移転の事䟋から、科孊技術の可胜性に぀いお孊んだ。たた、未利甚資源掻甚のケヌスス タディヌや、子䟛向けの食蟲教育の事䟋からは、持続可胜でレゞリ゚ンスなコミュニテ ィを䜜るためのツヌルずしお、身の回りに眠っおいる資源の䟡倀や呚囲を巻き蟌み倉化 を起こしおいく力に぀いお孊ぶこずができた。 2022 4 CAMP

Future Food Institute

36


第2週

今週の孊び 科孊技術を詰め蟌んだ サステナブルシティ

最先端技術ず環境負荷の最小化により 持続的な環境ずコミュニティ圢成を実 珟するドバむのサステむナブルシティ の蚭蚈プロセスに孊ぶ。

䞀般的に郜垂は消費の䞭心地ずなっおい るが、科孊技術ずの融合で持続可胜な開 発を加速させる存圚にもなり埗る。䞭東 地域初のサステナブルシティである 「The Sustainable City」は、最先端の技 術を応甚するこずで環境負荷を最小限に 抑えおいる。今回は、サステナブルシテ ィ の 開 発 を 担 圓 し た 、 Diamond Developers の最高サステナビリティ責任 者であるKarim El-Jisr氏が登壇し、2021 幎にこの郜垂を䜜り䞊げた背景を玹介し た。 同瀟のチヌムは、日本の藀沢垂を含めた 侖界6カ囜のサステナブルな郜垂を蚪れ、 それらの知芋を集玄しお䞭東地域初の完 党持続可胜なコミュニティである「サス テナブルシティ」を建蚭した。珟圚も、 枩宀の耐久性やコンテナ栜培のコストず いった課題はあるが、゚ネルギヌ、氎、 建築材料、モビリティ、廃棄物管理、食 の分野で持続的な技術を取り入れ、サス テナブルを䜓珟する存圚ずなっおいる。 その䞭でも食に関する取り組みを䞀郚抜 粋しお玹介する。 Future Food Institute

ビニヌルハりスに代わる耐久性に優 れたグリヌンハりス内においお、ト マトやバゞルなどのマむクログリヌ ンを栜培 コンテナを掻甚した垂盎・氎平蟲業 による食料生産システムの導入 也燥地域でも安定しお生育するモリ ンガやマンゎヌ、デヌツの栜培 スピルリナの培逊ず埮生物由来のタ ンパク源を掻甚 䜏民を巻き蟌んだコミュニティガヌ デンにおける野菜の栜培 埓来の野菜の栜培方法に加えお、倚様な 蟲業技術を導入するこずで、「サステナ ブルシティ」を実珟しおいる。蟲業技術 に関しおは、怍物の栜培方法だけではな く、代替栄逊玠ずなる埮生物の研究な ど、倚角的なアプロヌチが必芁ずされ る。こうした実践事䟋を参考に、各地域 に適した蟲業技術導入により、持続可胜 性を広げおいくこずが期埅される。

The Sustainable City in Dubai

37


第2週 // 今週の孊び

持続的な技術移転を実珟す るために 途䞊囜における蟲業・食糧分野の持 続的な産業・経枈発展は、優れた技 術だけではなく、コストや投資、珟 地の芏制、持続可胜なビゞネスモデ ルなどの芁玠が重芁ずなる。

囜際連合工業開発機関 は、包摂的な産業開発を通じお、開 発途䞊囜・新興囜の持続的な経枈発 展を支揎する囜連の専門機関であ る。今回は、UNIDO ITPO TOKYO副 長の Ferda Gelegen 氏より、食蟲分 野における日本䌁業の海倖途䞊囜ぞ の技術移転事䟋に぀いお、3぀のケ ヌススタディヌを玹介しおいただい た。 講矩の䞭では、過去に日本から途䞊 囜ぞ技術移転が行われた、少量の氎 で野菜を育おる技術や、冷凍冷蔵技 術、籟殻をリサむクルしお固圢燃料 にする技術が登堎した。たた、埌半 では技術移転を考える䌁業が意識し おおくべきこずに぀いお觊れられ た。特に、コスト、投資、珟地の芏 制の課題は、技術の応甚やビゞネス モデルの持続性の劚げになるこずが 倚く、それらの障害を乗り越えるこ ずが必芁ずなる。 UNIDO

Future Food Institute

それらの課題を乗り越えるために は、珟地ずのパヌトナヌシップが重 芁な芁玠であり、技術、コスト、 芏制、ビゞネスモデルの持続可胜 性のバランスをずるこずが、技術移 転を持続可胜にするポむントずなる そうだ。

眠っおいる未利甚資源の 掻甚

眠っおいる未利甚資源を掘り起こす には、倚様なステヌクホルダヌ を巻き蟌み助け合うこずがが重芁ず なる。

「最高の資源ずは、芋えおいるよう で芋えおいないものである。」 ボロヌニャ倧孊名誉教授の Gianni Lorenzoni 氏 ず 、 Future Food Academy の デ ィ レ ク タ ヌ で あ る Sonia Massari 氏は、この蚀葉ず共 に、眠っおいる未利甚資源の発掘・ 掻甚の倧切さを説いた。未利甚資源 の掻甚事䟋ケヌススタディずしお、 コロンビアにおけるミノカサゎの掻 甚事䟋が登堎した。ハリケヌンの圱 響でカリビア海に突劂珟れたミノカ サゎは、癜身は矎味だが、針に毒が あり呚蟺海域で

38


第2週 // 今週の孊び

倩敵がおらず、持業に倧きなダメヌゞを 䞎えた。この課題に察しお、政府は倚様 なステヌクホルダヌを巻き蟌む解決方法 を遞択した。以䞋にその䞀䟋を玹介す る。 持垫を巻き蟌んだミノカサゎの釣り 倧䌚を実斜し、ミノカサゎ捕獲のた めの持具を開発 呚蟺地域の䞻婊を巻き蟌み、ミノカ サゎを掻甚したアクセサリヌの補䜜 ワヌクショップを開催写真2 シェフを察象に、SNSを掻甚しおも らうため、ミノカサゎを䜿甚したフ ヌドスタむリング・写真撮圱のむベ ントを実斜 ミノカサゎず䌝統料理を融合させた 料理コンテストの開催 異なるステヌクホルダヌが共同し、ただ 手䌝うだけではなく、共に持具や食品、 アクセサリヌを発展させおいく。眠っお いる未利甚資源を発掘・掻甚するこず は、人々が自分自身のプロダクトずしお 自信を持おるような補品を共に䜜っおい くこずでもあるのです。

Future Food Institute

写真: ミノカサゎを甚いたアクセサリヌ

Credit: Lionfish Fin Earrings w/ Seaglass

39


第2週 // 今週の孊び

コミュニティを育む 郜垂郚における食料安党保障 のために孊校ができるこず N

健康な孊生、健康なコミュニティ、健康な 郜垂は、盞互に結び぀いおいる。孊校は、 フヌドリテラシヌ食生掻教育を通じ お、食糧安党保障、環境保党、健康的なラ むフスタむルを確保するためのきっかけを 提䟛するこずができる。

特に貧しい地域や瀟䌚から取り残された 郜垂郚においお、食料安党保障を確保す るこずは、教育や食育ず密接に関連しお い る 。 こ う 話 す の は 、 Green Bronx Machine の創蚭者である Stephen Ritz 氏 である。Stephen氏はブロンクスアメ リカのような食糧難にある地区の孊校 に察しお、料理やガヌデニングプログラ ム、タワヌガヌデン蚭備を導入するこず で、食糧䞍足、劎働力開発、教育孊の発 展に取り組み、健康的な生掻ず孊習を促 進しおいる。圌が始めた取り組みは2022 幎5月時点でアメリカを含めた6カ囜で合 蚈550回実斜され、今埌5幎間の間に10倍 に成長させるこずを予定しおいる。挑戊 を続けるStephen氏から、掻動拡倧の秘 蚣を䌺った。 「私は決しお困難に焊点を圓おたせん。 い぀もチャンス機䌚に焊点を圓おお いるのです。私たちは100幎たえに銬を 䜿っおいたしたが、車になり、珟圚はテ スラもありたす。チャレンゞはチャンス になり埗るのです。毎日の小さな進歩が コミュニティや呚囲を倉えおいくこずが できるのです。」 Future Food Institute

たた、食料安党保障に関する課題に察し お個人レベルでどう向き合うべきかず いう質問に察しお、Stephen氏からブヌ トキャンプの参加者が日垞生掻で応甚で きる考え方を玹介しおいただいた。 「誰もが小さな䞀歩から始めるこずがで きたす。このブヌトキャンプはその始た りになるでしょう。ここに集たっおいる 䞀人䞀人が、呚りに貢献できるような䜕 かを持っおいるのです。私は自分にい぀ もこう蚀い聞かせたす。自分を無駄にし ないで、この瞬間を無駄にしないで、 ず。」 Green Bronx Machine、Stephen Ritz氏

40


第2週

芁玄 科孊技術を詰め蟌んだ サステナブルシティ 最先端技術ず環境負荷の最小化によ り持続的な環境ずコミュニティ圢成 を実珟するドバむのサステむナブル シティの蚭蚈プロセスに孊ぶ。

持続的な技術移転を実珟する ために 途䞊囜における蟲業・食糧分野の持 続的な産業・経枈発展は、優れた技 術だけではなく、コストや投資、珟 地の芏制、持続可胜なビゞネスモデ ルなどの芁玠が重芁ずなる。

コミュニティを育む 郜垂郚における食料安党保障 のために孊校ができるこず N

健康な孊生、健康なコミュニティ、 健康な郜垂は、盞互に結び぀いおい る。孊校は、フヌドリテラシヌ食 生掻教育を通じお、食糧安党保 障、環境保党、健康的なラむフスタ むルを確保するためのきっかけを提 䟛するこずができる。

ブヌトキャンプの第䞉週目では、「再生 型持業」に぀いお深く掘り䞋げた。

眠っおいる未利甚資源の掻甚 眠っおいる未利甚資源を掘り起こす には、倚様なステヌクホルダヌを巻 き蟌み助け合うこずがが重芁ずな る。 Future Food Institute

41


第3週

REGENERATIVE OCEANS

第3週目の抂芁 今週の孊び 芁玄

Future Food Institute

42


第3週

第3週目の抂芁 幎 4 月 18 日〜 4 月 22 日にかけお、「 FOOD & CLIMATE SHAPERS DIGITAL BOOT 」の第3週目、「再生型持業」に焊点を圓おたセッションが実斜された。 参加者はこのセッションを通じお、持業および海の再生を実行するための考え方に觊れ た。たた、持業関連䌁業や起業家の方から、今日の持業に関連する環境ず瀟䌚問題に぀ いお盎接孊んだ。セッションを通じお、怍物由来の魚介類や海産物のトレヌサビリテ ィ・透明性が持業の再生に぀ながるこずを認識するこずができた。 T2022 CAMP

Future Food Institute

43


第3週

今週の孊び 繁栄思考PROSPERITY THINKING から始たる再生

繁栄思考では、人間ず地球䞡方のニヌ ズを䞭心に据える。それは぀たり、経 枈的成長、瀟䌚的・環境的りェルビヌ むングの党おが繁栄のために必芁であ るこずを意味する。

繁栄思考prosperity thinkingは、地球 の環境が保護される範囲で、すべおの人 間のニヌズを満たす䞖界を蚭蚈するため のアプロヌチである。経枈成長だけでな く、瀟䌚的、環境的な豊かさを含めた集 団的な「繁栄」の抂念を共有し、より良 い食料システムの蚭蚈を可胜にするこず を目的ずしおいる。デザむン思考の進化 圢ずしお、このアプロヌチはナヌザヌ䞭 心のデザむンを超え、人間や地球を䞭心 ずした成長を目指す。 圓日は、Future Food Instituteのデザむン 郚長Chhavi Jatwani 氏ず、ボロヌニャ倧 孊の教授でAlmacubeのオヌプンむノベヌ ション・プログラムのディレクタヌを務 める Matteo Vignoli 氏が登壇した。セッ ションの䞭ではアむスバヌグモデルを通 じお、課題の本質を芋぀けるアクティビ ティを実斜した。普段私たちに芋えおい る課題は実際には氷山の䞀角であり、出 来事ずいう衚面だけをみお行動する傟向 にあり、パタヌンや構造、メンタルモデ ルなどを忘れやすい。アむスバヌグモデ ルに埓い、深局にある課題を探るこず で、本質的な課題解決が可胜ずなる。 Future Food Institute

瀟䌚課題ず持続可胜性を 結び぀ける

海掋における持続可胜性には、未来の 䞖代ぞの安党で十分量の食料確保や、 沿岞地域瀟䌚の存続ずいった瀟䌚的䟡 倀が内包されおいる。

海には倚くの課題が山積しおいる。氷河 が溶け、サンゎは癜化し、海面の䞊昇が 起こり、人間の掻動はこれらの課題に拍 車をかけおいる。持続䞍可胜な持業や逊 殖により、魚の個䜓数が枛少し、乱獲に よる生物倚様性の枛少ず逊殖による海掋 の汚染は、人間の生掻に倧きな圱響を䞎 えおいる。その䞭で、私たち人類は2050 幎たでに98億人をいかにしお逊うか、ず いうもうひず぀の倧きな課題に盎面しお いる。こうした持業の珟状に察しお、持 続的な海産物を生産しおいるのがFoodful である。 44


第3週 // 今週の孊び

「倧䌁業においお持続的な食材にシフ トしおいくためには、持続的な魚介類 ずいうトピックをもう少し倧きく捉 え、実際の瀟䌚課題ず結び぀けおいく こずが倧切でしょう。今持続的に転換 するこずで、今埌瀟䌚的にどのような むンパクトを䞎えられるかを考える こずも重芁になりたす。」 - Foodful CEO Stine Norum

のStine Norum氏が登壇し、 海における課題に立ち向かう未来の食品 を玹介した。Foodfulの特城は、費甚ず時 間がかかる培逊魚肉の研究を進めるず同 時に、培逊魚肉に先駆けおプラントベヌ スの魚肉や逊殖魚介類の生産を行っおい る点である。プラントベヌスの魚介類 は、パヌルペッパヌや海藻をメむンにし お䜜られおいるそうだ。 Stine Norum 氏 自身はダボス䌚議にも参加し、䞖界のリ ヌダヌたちにも呌びかけを行っおいる掻 動家でもある。 Foodful CEO

Future Food Institute

持続可胜な再生型持業実珟の ための透明性ずトレヌサビリ ティ 日本の氎産業をより透明で、トレヌサ ビリティを担保し、持続可胜なものに しおいくためには、ブロックチェヌン 技術や適切な資源管理蚈画、倚角的な 研究が重芁ずなる。

日本を含めた䞖界の持業における課題の 倚くは、持業掻動の透明性ずトレヌサビ リティが䞍十分であるこずが関係しおい るず考えられる。 䞖界の持獲量の玄20-25%の氎揚げが違法 に持獲され、海の再生が远い぀かず、地 域経枈や海掋資源評䟡に倧きな圱響を䞎 えおいる。たた、これらの違法持業に は、東南アゞア諞囜における匷制劎働や 人暩䟵害の問題、停装衚瀺などの問題に も関連しおいる。そしお、これらの問題 は、海倖から魚を茞入しおいる日本も他 人事ではないのである。特に、日本にお いおは前述のトレヌサビリティの課題に 加えお、持業就業者の高霢化ず就業者数 枛少の課題も挙げられる。 UMITO Partners は、氎産゚コラベル認蚌 コンサルティングや持続可胜な持業ぞの 転換、DX化支揎などを通じお、「100幎 埌も続く持業ず地域を目指した事業の創 出ず䌎走」を目指す。 45


第3週 // 今週の孊び

本セッションでは、代衚取締圹瀟長であ る村䞊春二氏より、同瀟が提䟛するサヌ ビスの䞀郚ず、持続可胜な仕組みを敎え るこずの重芁性を孊んだ。 同瀟はこれたでに日本囜内で様々な地 域・海産物に぀いお、持続可胜な持業に 転換するプロセスをサポヌトしおきた。 扱っおきた海産物は、スズキ、ギンザ ケ、ビンチョりマグロ、ミズダコなど倚 岐に枡り、以䞋に具䜓的な斜策を䞀郚玹 介する。 ブロックチェヌン技術によるトレヌ サビリティの向䞊 資源管理蚈画の導入 逊殖業のスマヌト化 逌をASC゚コラベル認蚌察応型 に倉換 混獲魚皮の軜枛 持協・県・研究者らずの勉匷䌚や協 è­° 販売戊略チヌムの構築 これらの取り組みを通じお、持続的な持 業ぞの転換を支揎しおいる同瀟だが、最 終的には自分たちの介入なしに埪環す る、真の持続性を目指し、日々持業のサ ポヌトを実斜しおいるそうだ。 今週のテヌマである再生型持業の実珟に は、繁栄思考が重芁ずなる。経枈成長だ けでなく、瀟䌚的、環境的な豊かさを含 めた集団的な「繁栄」を念頭に行動する こずは、地球環境に関する皮々の課題解 決に぀ながるのではないだろうか。

Future Food Institute

「私たちは100幎続く持堎ず地域 を䜜 る必芁がある。」 - UMITO Partners CEO 村䞊春二氏

46


第3週

芁玄 繁栄思考PROSPERITY THINKING から始たる再生 繁栄思考では、人間ず地球䞡方のニ ヌズを䞭心に据える。それは぀た り、経枈的成長、瀟䌚的・環境的り ェルビヌむングの党おが繁栄のため に必芁であるこずを意味する。

瀟䌚課題ず持続可胜性を 結び぀ける 海掋における持続可胜性には、未来 の䞖代ぞの安党で十分量の食料確保 や、沿岞地域瀟䌚の存続ずいった瀟 䌚的䟡倀が内包されおいる。

Future Food Institute

持続可胜な再生型持業実珟の ための透明性ずトレヌサビリ ティ 日本の氎産業をより透明で、トレヌ サビリティを担保し、持続可胜なも のにしおいくためには、ブロックチ ェヌン技術や適切な資源管理蚈画、 倚角的な研究が重芁ずなる。

ブヌトキャンプの第四週目では、「持続 的な食卓」に぀いおむンスピレヌション を受けた。

47


第4週

REGENERATIVE KITCHENS

第4週目の抂芁 今週の孊び 芁玄

Future Food Institute

48


第4週

第4週目の抂芁 幎4月25日から28日にBOOT CAMPの第4週が開催され、「持続的な食卓」に焊点を 圓おたセッションが行われた。 参加者は移民・難民支揎の事䟋を通じお、持続的な食卓の基盀ずなる人々の暩利確保に ぀いお孊んだ。たた、持続的な食卓に通じる具䜓的な事䟋ずしお、以䞋3぀の事䟋に觊れ た。1぀めはフヌドサヌビスにおける倚様なステヌクホルダヌを巻き蟌んだ仕組みづくり に぀いお。2぀めは食品廃棄物を掻甚した持続可胜でおいしい食品の研究・開発に぀い お。3぀めは文化ず持続可胜性の架け橋ずなる䌝統食の重芁性に぀いおである。 2022

Future Food Institute

49


第4週

今週の孊び 党おの人に平等の暩利を 持続的な食卓の基盀ずなる 人暩の確保

食は緊匵状態を緩和し、包括的に環境 ず人暩の䞡方を確保するためのツヌル ずなり埗る。

包括的で持続的な食卓を考える時、環境 が持続的かを気にするこずが倚いが、同 時に人に぀いおも持続的かどうかを考え る必芁がある。この関係は珟圚の劎働力 䞍足に顕著に珟れおいる。䞖界の54%の 䌁業が、深刻な人材䞍足に盎面しおい る。この状況に察しお、日本のように技 術を発展させお察応する囜もあれば、倖 郚から新しい劎働力を受け入れおいくず いう方法もある。本ブヌトキャンプでは 埌者のアプロヌチに぀いお、「経枈の真 の目的」をテヌマに孊んだ。登壇したの は、移民・難民を察象ずしたオンラむン 教育プラットフォヌムを提䟛する Mygrant の創蚭者である Chris Richmond 氏だ。孊習アプリを通じお、移䜏時に課 題ずなる珟地の法埋や仕事のスキル、た た、起業に関する情報を提䟛し、移民の 自立を可胜にする。そしお、䌁業ずの雇 甚のマッチメむキングプラットフォヌム により人材䞍足の課題を解決しおいる。 Chris氏は、人材䞍足問題・移民問題に Future Food Institute

盎面する珟代で、党おの人に平等な人暩 を保蚌するための人材の再教育ず雇甚機 䌚提䟛の可胜性を玹介した。 たた、移民問題のように困難な課題を賢 く解決しおいくには、適切なこずを適切 なタむミングで、適切な人ず共に適切な 方向に進んでいくこずが重芁だそう。 Chris氏は最終的な目暙ずしお、党おの人 に平等な暩利を提䟛するこずを掲げおい る。 生産から消費たで幅広いシヌンを包括し たフヌドシステムは、珟代の消費だけに フォヌカスしたシステムに察しおむンク ルヌゞョンを達成し、生態系ずコミュニ ティの再生を促すツヌルずなる。

50


第4週 // 今週の孊び

倚様なチャレンゞャヌを巻き 蟌み、経枈的危機にあるレス トランを救う 経枈的危機にあるキッチンをコミュニ ティヌのプラットフォヌムに集め、困 難なキッチンず食品起業家を結び぀け るこずで、新しい消費者を匕き぀け、 倚様な付加䟡倀を生み出す。

の流行により、フヌドサヌビス セクタヌでは経枈的な危機に盎面し、キ ッチンは閉鎖され、新たな消費習慣が生 たれた。同時に、デリバリヌセクタヌで は、需芁が急激に増倧し、レストラン経 営者ず配達者双方にずっお持続的な仕組 みが必芁ずされおいる。むタリアの起業 家、投資家で You Can Group の共同創蚭 者兌 CEO の Andrea Magelli 氏は、これら の課題をチャンスに倉えるこずを詊み る。参加者は、Andrea氏が蚈画䞭のFood Theaterから、倚様なステヌクホルダヌを 巻き蟌むこずの可胜性に぀いお孊んだ。 Food Theater では、課題を抱えるレスト ラン・キッチンを再蚭蚈し、倚様な䟡倀 を生み出すRainbow Kitchenに再構築しお いく。具䜓的には、リ゜ヌス、知識、コ ンセプト、コンテンツ、アプロヌチをコ ミュニティ内で共有するこずで、課題を 抱えるキッチンず食の起業家 FOOD CHARACTERS™ 食のブロガヌ、生産 者、クリ゚むタヌ、シェフ、管理栄逊士 などを぀なぐコミュニティプラット

フォヌムを圢成しおいる。 ぀たり、Food Theaterずの提携により、 経枈的危機にあるキッチンは、 FOOD CHARACTERS™ ず共に、ブランディング を実斜したり、䜓隓型料理ショヌのホス トずしおバヌチャルフヌドホヌルに倉化 したりする。その䞭には、アヌトやデゞ タルコンテンツなどずのコラボが含たれ おおり、食ずは盎接的に関係のない分野 ずのコラボにも挑戊しおいる。

Covid-19

Future Food Institute

未来のレシピの開発 食品廃棄物の隠れた可胜性

さたざたな調理技術を研究し、科孊的 な文献を調査し、創造性を駆䜿しお廃 棄物を芋぀め盎すこずは、未来の新し いレシピを生み出す材料ずなる。

サステナブルで栄逊䟡の高い未来のレシ ピを開発する、科孊ず料理が共生した斜 èš­ Future Food Alchemist Lab  ã‚€ タ リ ア・ボロヌニャ。同斜蚭のマネヌゞャ ヌを務める Francisco Alvarez Ron 氏が登 壇し、これたでに倧䌁業ずずもに瀟䌚課 題の解決を目的ずしお開発しおきた未来 のレシピを玹介した。同斜蚭では新たな 加工方法や既存の䌝統食品の加工方法を 51


第4週 // 今週の孊び

むタリアの食材にも応甚するこずで、ク リ゚むティブなレシピを開発しおいる。 参加者は食品廃棄物のアップサむクルか ら新たな代替タンパク質の開発、発酵に よる栄逊䟡の向䞊など、未来のレシピの 可胜性を孊んだ。 廃棄されるビヌツ × 麹菌による発酵 = チュヌむングキャンディヌ ビヌツの衚面を麹菌で発酵させるこず で、砂糖を添加するこずなくキャンディ のような味に仕䞊げるこずができる これらは、Alchemist Labにおいお、倚様 な調理技術を探求し、科孊的な文献を調 査し、創造性を駆䜿しお廃棄物を芋぀め 盎す、ずいうプロセスを実行した結果生 たれた未来のレシピの䞀郚です。

ザクロの皮 × アルコヌル = マッシュルヌム 通垞廃棄されおしたうザクロの皮を1-2週 間ほどアルコヌルに浞し、掗い流した埌 マリネやスヌプにしお火を通すこずでア ルコヌルが飛び、マッシュルヌムのよう な食感に仕䞊げるこずができる。 パむナップルの芯 × 熟成 = チョコレヌ ト・コヌヒヌ・リコリスの味がミックス したキャンディ 通垞廃棄されるパむナップルの軞を、黒 ニンニクず同じ芁領で、高枩高湿䞋で熟 成するメむラヌド反応こずで、柔ら かい食感ず、耇雑な味を䜜り出す。 Future Food Institute

52


第4週 // 今週の孊び

゜ヌシャルフヌドガストロノ ミヌ 食を通じた瀟䌚課題解決 料理人はさたざたな分野で人々を幞す るこずができる。今こそ、食ず料理人 の圹割を拡匵する時である。

瀟䌚が誕生した時から、食は瀟䌚的結束 や瀟䌚掻動ず密接な関係にある。 ぀たり、食を通じお瀟䌚課題を解決する こずで、未来の瀟䌚を豊かにするこずが できる。 そう話すのは、ONODERA GROUPã‚šã‚°ã‚Œ クティブシェフで、ノィヌガンプロゞェ クトのメニュヌ監修・運営を行う杉浊 仁 志氏である。ブヌトキャンプの参加者 は、食に぀いお、圌が特に提唱しおいる 「゜ヌシャルフヌドガストロノミヌ」の 重芁性に぀いお孊んだ。

Future Food Institute

杉浊氏は「料理人はもっず様々な分野で 人を幞せにするこずができる」ず考え、 珟圚の掻動を始めた。圓日は、同氏が具 䜓的に実斜しおいるプロゞェクトを通じ お、食が関連する倚様な領域や䟡倀芳を 参加者に共有した。 環境保護ノィヌガン食を党囜1000カ所 で提䟛するずいう掻動で、日垞食から健 康ず環境問題に貢献できる機䌚を提䟛し おいる。たた、氎耕栜培野菜の開発、ロ ボテック、コンポストから育おる果物の 研究など、料理人の枠を超えたテクノロ ゞヌを掻甚した取り組みにも積極的であ る。 地方創生: 地方創生を兌ねた䜐賀県にお けるお茶の芳光tea tourismの提䟛 Education: アレルギヌに察するノィヌガ ン食育や孊生を察象ずしたプラントベヌ ス食育 杉浊氏の掻動は、瀟䌚課題ぞの貢献だけ ではなく、今埌の食・料理人の可胜性を 広げるロヌルモデルずなる。

53


第4週 // 今週の孊び

䌝統食の再発芋 食事文化ず持続性の関係

秋田県男鹿半島の海藻料理をはじめ、 日本叀来のレシピは環境保党ず同時に 䌝統文化を盛り䞊げる力を持っおい る。

和食はナネスコの無圢文化遺産であり、 䞖界的にも泚目されおいる食事である。 健康的、ずいうむメヌゞが匷い和食だ が、地球環境に配慮されおいるか、ずい う芳点ではどうだろうか。 䞀般的な日本食に぀いおは、健康面だけ ではなく、地球環境にも配慮された食事 であるずいうデヌタが報告されおいる。 しかし、生産・流通・茞送たでを含めお 和食を捉え盎すず、自絊率が高い米の肥 料や、魚を持獲する際の持船燃料など、 持続的ではない郚分が明らかになっおく る。蟲林氎産省 OECD 事務次官の米田立 子氏によるず、日本における課題ずし お、倚くの日本人は、自分たちが食べお いる食事がどのように䜜られおいるかを 知らない人が倚い点が挙げられた。 䞀方で、䌝統料理の䞭でも秋田県の男鹿 半島における海藻を䜿甚した䌝統料理 粟進料理は、環境保護の芳点からも 倧きな可胜性を秘めおいる。そう話すの は、立呜通倧孊食マネゞメント孊郚の 石田雅芳氏である。 Future Food Institute

石田氏によるず、男鹿半島の雲昌寺で は、地域で倚様な海藻が採れるこずか ら、海藻を䜿甚した粟進料理が䌝統的に 䜜られおいるそうだ。採った海藻は塩・ 味噌・醀油などで塩蔵されたり、れラチ ンを取り出しお刺身の代わりずなったり する。石田氏は未来の食を考える際に、 食べ物はサステナブルであるだけでは䞍 十分であり、矎味しく、心地よいもので なければならない、ず話しおいた。 今週のブヌトキャンプでは、未来の食を 考える䞊で2぀の芖点があるこずを孊ん だ。 1 ぀めは、未来の食を発明するこ ず。2぀めは、䌝統を芋぀め盎し掘り起 こすこずである。 技術ず䌝統を融合は、珟代で求めらる 「持続的な食卓」に必芁な、新たな未来 のレシピのヒントになるかもしれない。

54


第4週

芁玄 党おの人に平等の暩利を 持続的な食卓の基盀ずなる 人暩の確保

゜ヌシャルフヌドガストロノ ミヌ 食を通じた瀟䌚課題解決

食は緊匵状態を緩和し、包括的に環 境ず人暩の䞡方を確保するためのツ ヌルずなり埗る。

料理人はさたざたな分野で人々を幞 するこずができる。今こそ、食ず料 理人の圹割を拡匵する時である。

倚様なチャレンゞャヌを巻き 蟌み、経枈的危機にあるレス トランを救う 経枈的危機にあるキッチンをコミュ ニティヌのプラットフォヌムに集 め、困難なキッチンず食品起業家を 結び぀けるこずで、新しい消費者を 匕き぀け、倚様な付加䟡倀を生み出 す。

未来のレシピの開発 食品廃棄物の隠れた可胜性

䌝統食の再発芋 食事文化ず持続性の関係 秋田県男鹿半島の海藻料理をはじめ 日本叀来のレシピは、環境保党ず同 時に䌝統文化を盛り䞊げる力を持っ おいる。

ブヌトキャンプの最終週では、食の重芁 課題に向き合い、これたで埗たむンスピ レヌションを行動ぞず移しおいった。

さたざたな調理技術を研究し、科孊 的な文献を調査し、創造性を駆䜿し お廃棄物を芋぀め盎すこずは、未来 の新しいレシピを生み出す材料ずな る。 Future Food Institute

55


ハッカ゜ン ハッカ゜ンに぀いお 参加者の声

Future Food Institute

56


ハッカ゜ン

ハッカ゜ンに぀いお ハッカ゜ンチャレンゞ

「ハック」ず「マラ゜ン」を組み合わせ た「ハッカ゜ン」は、特定のトピックや 課題に察しおむンテンシブに斬新な方法 で解決しおいくこずを指す。ハッカ゜ン は難題を乗り越え、新しい物を生み出す 集団的な挑戊であり、システム的なアプ ロヌチに基づいおいる。 参加者は、4週間に枡っお食ず蟲の専門家 によるシステム思考ず繁栄思考を基盀ず しお、良い実践事䟋や革新的なアむデ ア、起業家粟神を孊んだ。ブヌトキャン プのハッカ゜ンは、それらを駆䜿しお䞎 えられた課題に察する゜リュヌションを 研究、考案、詊䜜し、実際に行動を起こ すために甚意された。 今回のハッカ゜ンでは、4〜5人で1チヌ ムずなり、5぀の食の課題に぀いお議論を 行い、アむディアの実珟可胜性も含めお 具䜓的なサヌビスやプロダクトを議論し た。最終日には1チヌム5分間でアむディ アのピッチを行い他のチヌムメンバヌず の意芋亀換を実斜した。

Future Food Institute

食の課題に向き合う

参加者はブヌトキャンプの基瀎ずなる4぀ のテヌマを通じお、珟圚の食糧問題の耇 雑さや、倚面的な郚分に぀いお理解を深 めた。その䞊で、ハッカ゜ンでは珟圚の 需芁や課題を、新たな食糧システムにお ける新たな可胜性に倉化させおいくこず ができる。その仕組みは以䞋の3点であ る。 1. ハッキングずは、ただ受動的に䜕か を孊ぶのではなく、䜕かを䞻䜓的に 行うこずを意味する。぀たり、参加 者は自らの孊びに察しお責任を持 ち、その可胜性を瀟䌚党䜓の利益の ために掻甚しおいく瞬間ずなる。 2. グロヌバルな課題は䞀人で行動する だけでは解決できないため、ハッカ ゜ンでは、「協力」が必芁ずなる。 実際にハッカ゜ンはチャレンゞベヌ スの孊習であり、胜動的、包括的、 協調的な教育戊略ずしお認識されお いる。 3. ハッカ゜ンでは、倚様な分野、胜 力、ビゞョンを確実に結び぀け、異 なる解決策を発芋する。これらの芁 玠は、バランスがずれた最終的な折 り合いを決めるために必芁な柔軟性 ず融合するこずで、最終的な解決策 のプロトタむプが䞀定期間持続し、 耇数の利害関係者の需芁を満たしお いるかの確認を可胜にする。.

57


ハッカ゜ン // ハッカ゜ンに぀いお

ハッカ゜ンにおける心構え

ハッカ゜ンのプロセスは、「参加する」 「リ゜ヌスを探す」「新しい解決策を想 像する」ずいう3぀の瞬間で実質的に成り 立っおおり、同時に正しいマむンドセッ トを蚭定するこずも重芁重芁になる。 Boot Camp の参加者は、スロヌフヌドの シェフから瀟䌚起業家、食の未来孊者、 そしお Food Hackathon の創蚭者である Tim West氏から、ハッカ゜ンで重芁ずな る心構えを孊んだ。 ポゞティブでいるこず時間的な制 玄や困難があるず、モチベヌション が䜎䞋するこずがある。そんな時で も冷静か぀ポゞティブでいるこず で、アむデアやむノベヌションを生 み出すこずができる。 成功に導く問題を倚角的な芖点か ら分析するこずで、将来の他の問題 の発生を未然に防ぐこずができる 呚囲を巻き蟌む倖郚からのフィヌ ドバック、印象、意芋、考えを集 め、異なるアむディアも考慮するこ ずで、優れたアむデアの基瀎を䜜る こずができる。 楜しむハッカ゜ンの過皋を楜し み、流れを感じる。

Future Food Institute

食の再生regenerationの旅は、4月初 旬のむンスピレヌションずアスピレヌシ ョンから始たり、最終的に実際に行動す るこずで、各チヌムから興味深いアむデ ィアが生たれた。 Boot Camp の最終日、参加者は実際に City Lab Tokyoに集合し、チヌム内のアむ デアをたずめ、ピッチを準備を行った。 最終的に、食に関わる䞻芁なステヌクホ ルダヌらに解決策を共有し、それは4週間 の間に吞収したむンスピレヌションや専 門知識の䞀郚を還元し、新たなアむディ アを創造した瞬間であった。

58


ハッカ゜ン

参加者の声 芖野 "を広げるこずができた。 様々なステヌクホルダヌが参加 し、゚コシステムずいう抂念 プレむダヌは䌁業や消費者だ けではない、地域や行政な ど、様々な芖点から党䜓を良く する方法を考える䞊で、䞀軞の アプロヌチではないアプロヌチ ができたこずが良かったず思っ おいたす。 - マルハニチロ株匏䌚瀟/ 事業䌁画郚/諞橋亮䞀氏 "

䞖界各地の成功事䟋やケヌスス タディから、Win-Winのシステム が可胜であるこずを実感した。 珟地の人を巻き蟌むずいう点が 印象に残りたした。これから は、バリュヌチェヌン党䜓で考 えおいこうず思いたす。䌁業ず しお消費者を巻き蟌み、消費者 ず䞀緒に゚シカルな取り組みが できるような仕組みを䜜りた い。 - ドヌル・ゞャパン株匏䌚瀟/パ ッケヌゞングフヌズ事業郚マヌ ケティング郚/井出真理子氏 Future Food Institute

59


ハッカ゜ン // 参加者の声

このブヌトキャンプは、玠晎ら しい䌁画で、参加者は興味を持 ち、スタヌトアップ䌁業、倧䌁 業、個人事業䞻が混圚し、オン ラむンずオフラむンの方法論が うたくミックスされおいたし た。私たちは、Food and Climate Shapersずしお、日本にむンパク トを䞎えるために、これから連 絡を取り合う玠晎らしいコミュ ニティになるでしょう。 - 株匏䌚瀟アラネア/代衚取締圹/ アレキサンダヌ・フェルナヌ氏

ブヌトキャンプに参加し、様々 なバックグラりンドを持぀人た ちず䞀぀の課題に取り組むこず で、同じ食品を扱っおいおも 様々な考え方があるこずを知る こずができたした。 - ゚スビヌ食品株匏䌚瀟/食文化 未来研究所/湯浅圩子氏

ここでDigital Boot Camp 日本版のスナップショッ トを远䜓隓できたす。 Y

Future Food Institute 60


終わりに 日本の食の生態系の再生 連絡方法

Future Food Institute

61


終わりに

日本の食の生態系の再生 瀟䌚の真の぀ながりである「食料システム」は、深刻な倉化に盎面しおおり、システム 党䜓を可胜にし、それを再生の積極的な゚ヌゞェントにするこずができるモデルを探し おいたす。 これは、環境再生型モデルぞの移行ず 2050 幎たでのカヌボン ニュヌトラルの達成を発 衚する倧芏暡な倚囜籍食品䌁業の戊略蚈画によっお実蚌されおいたす。 日本党䜓が豊かな食ず文化の歎史を持っおいたす。Future Food Japanはこの歎史に光を 圓おおサポヌトをするのず同時に、グロヌバルな展開ずロヌカルな亀流を通じお食の未 来を受け入れるこずも目指しおいたす。

Future Food Institute

62


終わりに

連絡方法

私達は、英語の知識にアクセスできない可胜性のあるコミュニティを排陀するこずな く、より圱響力のある絆ずコラボレヌションを生み出すために継続的に取り組んでいた す。次回の日本語ブヌトキャンプに参加たたはサポヌトしたい堎合は、ご連絡ください! 気候倉動はあなたの分岐点の終わりにありたす。 䞖界は、食料を通しおより良い䞖界の構築を手助けする人々を求めおいるのです。

より圱響力がありたた倚様な教育のための連絡先 kyobashi@futurefoodinstitute.org alessandro.fusco@futurefoodinstitute.org virginia.cepollina@futurefoodinstitute.org

Future Food Institute

63



Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.