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卒展_月に1回やっかいモンスターにおそわれます_単ページ

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ある日、突然。

私の目の前に、 やっかいなモンスターが現れた。

正体は不明。

でも・・・おそわれたら、最後。

わたしのココロとカラダは、 パニックになった!!

1章: わたしのはなし

2章: モンスター日記

3章: 1週間はくりかえす

4章: わたしのこれから

わたしのはなし

こんにちは。わたしは、ななこ。

実は、わたし、ある日突然、 やっかいな モンスターにおそわれることがあるの。

今からは、そんな、モンスターと、 わたしのお話しをしようと思う。

はじめて、モンスターが現れたのは、 わたしが中学1年生のときだったな。

そのモンスターは、

わたしのことをおそっては、 たくさんの、悪さをくり返したの。

わたしは、いつも かく日記帳に、その モンスターを記録していくことにしたの。

なまえは、モンスター日記。

モンスター日記

その日 わたしは、 いつもみたいに、 フードコートで 宿題をしてた。

けれど、 その日はなんでか、

気分が 落ちこんでばかりで・・・

宿題が まったく 進まなかったんだ。

「どうしたんだろう・・・。」

こんなこと、 初めてだった。

その 次の日。

この日に わたしは、

はじめてモンスターと、出会ってしまったの。

それは 、わたしが いつものように 朝起きた時だった・・・

突然、 目の前で、 真っ黒いモンスターが こちらを 覗き込んでたの。

わたしは、 最初、 心臓が止まりそうだった。

そのモンスターは、

闇の中みたいに、真っ黒だった。 だから、「やみお」 と名付けてみたの。

やみおといると、気分が沈んで、全然勉強に 集中できなくて・・・テストの点もさんざん。

わたしは、 とっても 焦ってた。

だって、 もっとちゃんと 点数をとらないと、

怒られちゃうかも しれないのに・・・。

でも、 そんな不安を 餌にして、 どんどん やみおは 大きくなっていってね・・・。

やみおは ふくれあがって、 ついに わたしは のみこまれちゃったの。

わたしは 真っ暗闇のなか、怖くて 動けなかった。

この日は、 日記も かけなかったんだ。

その 次の日の朝。

ふと、 目が覚めると、 やみおは すっかり すがたを消してた。

「よかった・・・。」

でも、 これで一安心・・・とは、 いかなかったの。 なんでかって?

・・・だって、 モンスターは、 やみおだけじゃ なかったから。

それは、 朝の 登校中のことだったの。

道路の上で 漂ってた モンスター、

通称・ねむりんが、 わたしの頭に かぶりついて、

わたしをどんどん 眠たくさせて いっちゃったんだ。

そのせいで、私は、いつもは寝ないよう な授業でも、 眠ってばかりになってた。 先生には こっぴどく 叱られたよ。

私も、 サボりたいわけじゃ、 なかったんだけどね・・・。

次の日も、私は ねむりんにおそわれてた。

あまりの眠さに、 歩く時も、 食べる時も、 こっくりこっくり、寝ちゃえるように なったんだ。

みんなからは、 変なやつだと 笑われた。

でも、 友達の ひかるちゃんは、 私のことを 心配してくれてたんだよね。

6/20(金)

モンスターに はじめて おそわれてから、6日目。

今日は やみおが いたけれど・・・ でも、 なんだか、 いつもより 小さいような・・・?

気分の おちこみも、 前より 全然マシだった。

モンスターに おそわれてから、 7日目。

この日、 ついに、モンスターが 1度も 現れなかったの。

私は、「もう、 大丈夫になったのかも!」って、 ココロのそこから 安心したよ。

「こんな日が 続けば、 私だって、 みんなと 同じように うまく生活 できるのに。」

私は いつも そう思ってた。

1週間はくりかえす

モンスターが 来なくなってから、 1ヶ月が すぎた頃だった。

私は モンスターのことなんて、すっかり 忘れていたところ だったけど・・ また、 あいつらは 現れたんだ。

その日は、 おなかと 腰が、 なんだか ズキズキ した。

黄色くて トゲトゲの なぞのモンスター たちが、 わたしに まとわりついて、 イタズラしてくるんだ。

その 現れたモンスターは、『ズキン』 と名付けた。

小さいのに、ズキズキ 体を痛めつける から、ズキンだ。

その 次の日。

今月 モンスターがきて 2日目の日。 この日は、 本当に フラフラだった。

やっかいモンスターたちが、 3体も一緒になって 現れたんだ。

7月16日(水)

今月 やっかいモンスター が現れて 3日目。

この日は やみおと ズキンが 現れた。

こんな時だっていうのに、 明日は なんと、テストだ。

私は、 しんどい ココロも 身体も 後回しで、 夜遅くまで 勉強しちゃってた。

いよいよ 今日は テスト当日。

なんとか 1限目のテストは 受けられた。

けど・・・体は 完全に 疲労困憊ってかんじ。

私は 大きな あくびをしてた。

そんな時だったの・・・ゆっくりと、

身を潜めていたモンスターが、

牙を むいたのは。

それは、 私が 一休みしよう と うたた寝していた時。

ふと、 体を起こそうと しても・・・

突然 ぴたりと、 体が 動かなくなって しまったの。

「あれ・・・?」

現れたのは うしのような モンスターだった。

こいつが 私の体を 押し込んで 動けなくさせたの。

わたしの体は、 固まって ぴくりとも しなかった。

教室の みんなも うごかない

私を 見てて・・・

本当に 恥ずかしかった。

7月17日(木)

結局、その後は、気づいたら、

病院のベットに寝かせられてた。

まさか モンスターのせいで、 こんなことに なるなんて。

私は ショックで、 落ち込んでた。

ベットのそばには やみおが 現れてた。

7月18日(金)

「どうして、こんなことになったんだろう・・・。」

モンスターが現れてから、できることが どんどん 減っていくの。

「わたしだけ、 おかしいんだ。」 「わたしが、ダメだから・・・。」

って、 私、そんなことばっかり、思ってた。

そんなことが 続いたらね、 いつも 書いてた日記も、 もう かけなくなって 学校にも、うまく 行けなくなっちゃった。

できない自分が 怖くて、 キライで、 もう 消えちゃいたいって、 思ってたの。

心の奥まで、やみおに乗っ取られちゃった みたいだった。

私は、ついに、日記も書けなくなってた。

でも、そんな日が続いたある日。

お母さんが、 一人でいるのも よくないからって、 学校に 連れ出して くれたんだ。

その日のおかげで、 わたしは 大きく 変われたの。

私は、いざ、 学校の門をくぐっても、 「また うまくできないかも」って、 ずっと 不安だった。

でもね、教室のドアを 開けたとき、 その不安は すっかり 消えちゃったの。

「会いたかった!」

教室のドアを 開けたとたん、

友達の ひかるちゃんが、 私のことを 見つけて、

手をとって 笑ってくれたの。

私は びっくりした。

私は、 こんな自分のことなんて、 みんなも 嫌いなんだろうな って、

思ってたのに。

わたしのこれから

モンスターに おそわれる中でね、 わたしは、 モンスターに おそわれる

自分自身のことも、 責めるようになってたの。

そんな時 ひかるちゃんは、 「会いたかった!」 って、 私よりも、 私のことを 大切に、 思ってくれてた。

その時ね、 わたしは、 『自分のこと、 もっと大事にしていいんだ。』 って、 そう、 気づけたんだ。

そう思うとね、自分を まるごと、 大切に 抱きしめられた気がしたの。 「モンスターに おそわれる自分も、 ダメじゃないかも。」 って、 ちょっとだけ、 思えた。

それからは、すごく 前を向けるように なった気がするよ。

だから、 これからは、 私、 もし、 どこかで、 私と同じように、 モンスターに悩んでる女の子がいても・・・

あとがき 〜ここまで読んでくれたあなたへ〜

この本は、わたし自身の、

生理の経験を元にして作っています。

わたしは、中学生のときから、急に不安になったり、眠くなったり することが増えていました。でも、「それは生理症状で、なまけ ではない。」と気がついたのは、大学生になってからやっとでした。

【自分の生理症状を理解して、受け入れて、自分を守っていく。】

それは、情報がたくさんある現代でも、なかなか難しいことだと、 わたしは感じます。

そんな経験が、あるからこそ・・・

自分とおんなじように、悩みながら生きる女の子にとって、 「自分だけじゃ、ないんだ。」

と、ほっとできるような、きっかけを作れたら。

そんな思いをこめて、この本を作りました。

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