Taketo Katsuragawa / my portfolio vol.1

my

portfolio

TAKETO KATSURAGAWA Nagoya Institute of Technology B3

January 2024 TAKE FREE

CONTENTS.

TAKETO KATSURAGAWA PORTFOLIO_2022/2023

p1

Dam and observation deck December 2023

p9

NAGONO Re:charm June 2023

p 13

Environmental facility August 2023

p 15

Floating promenade August 2022

p 19

Other Works

p 20

Profile

「空堀に拵える」

３年後期 スタジオ課題 取り組み期間：2023/10~/12 3ヶ月

学内講評 原田麻魚賞 課題概要 テーマ：言葉にできない建築 建築は物質であり空間です。主体が関わることで現 象的に経験や効果としてその存在の意味が生まれる もので、言葉で説明しきれるものではありません。コ ンセプトや計画意図にプラスして、その存在の雰囲 気を感じるような建築提案を見てみたいです。全体 性、調和、統合、光、構成、素材などを意識して建築 がそれ自身で作品となることを期待します。 課題：10億円 ある慈善活動家から 10 億円の寄付をもらいました。 目的は社会貢献です。このお金を全て使って最大限 の社会貢献を建築を作ることで実現してください。 環境、格差、人権、貧困など様々な社会課題がある と思います。自分で課題を見つけて建築で何ができ るのか提案してください。 敷地：名城公園

1

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空

空堀に拵える

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特別史跡 名 名古屋城堀の活用

1610 1616

名古屋 ( 名護屋 ) 城築城 清州越し

名古屋城築城 全国普請により各地から豊臣方の 大名 20 家が集められ、わずか 3 か 月で石垣を築いた。戦乱の世が終 わり、権力者は天下普請により多

江戸時代

くの城郭、石垣を築き上げた。そ れにより築城技術が全国へと広が

城郭の守りの要として戦争時に利用

り、現在にまで残る城郭が数多く 存在する。 清州越し 以前から水害の多かった清州城か ら新たに築城された名古屋城への 町ぐるみでの引っ越し。その時に できたのが那古野の町であり、寺 社仏閣も含めた本格的な引っ越し であった。 陸軍管轄 幕末の戦争から、再び軍事拠点と しての役割を持ち始めた名古屋城 は幕府の管轄から陸軍の管轄とな り、この地で軍の訓練などが行わ

CONCEPT

れた。

明治時代

おほり電車

軍事拠点として広い敷地を訓練に活用

名古屋城の外堀 ( 現愛知県立図書 館周辺 ) にはかつての名鉄瀬戸線 が通っていた。せとものを売りに 来る人々でにぎわい、現在も駅の 跡などが残されている。 名城公園

今は使われていない名古屋城の空 堀を、緊急時のダムとして使用す るための計画。最大 15 万㎥の水量 を貯めることができ、水害に弱い名 古屋駅付近の治水計画に貢献す る。 特別史跡である名古屋城を保護対 象として認識するのではなく、活用 対象として捉え、観光施設に留ま らない新たな史跡としての役割を 考える。

江戸時代 名護屋路見大図

かつては沼地であった名古屋城の 北側の土地が明治時代に埋め立て られ、その地に計画された都市公 園。園内には約 2800 本の桜が植え られていたり、池なども整備され ている。 天守閣再建 第二次世界大戦の戦災で焼失した

昭和時代

天守閣を RC 造による再建が行わ れた。老朽化により近年封鎖され、

国鉄の線路が引かれ交通の要として活躍

完全木造による復元が検討されて いる。 本丸御殿復元 全国的にも資料が多く残っている のが特徴の名古屋城本丸御殿を当 時と同じ姿に完全再現し、一般公 開された。

平成時代

石垣修復時の石置き場として使用

1870

陸軍管轄に

1893

名古屋離宮 ( 宮内省管轄 )

1911

外堀におほり電車開通

1930 1931

名古屋城 国宝指定 名城公園開園

1945

名古屋城焼失

1959

天守復元

1976

おほり電車廃止

1988

フラワープラザ開園

2017 2018

tonarino 完成 本丸御殿復元

1965

令和時代

都市機能と観光施設を持つ空間となる

名城下水処理場完成

1610 当初

新たな観光施設

2022 年、約 130 万人が入城した名古屋城は全国でいちばん入城者数が多

完全木造の天守閣が建造されれば、さらに多くの入城者数を見込むこ

他の城郭施設では体験できない、空堀に入ったり、石垣を近くから覗くこと

観光施設 防災施設

融合

年間 130 万人に防災について考えるきっかけを

3

名城公園周辺水環境

名古屋城

庄内川 庄内用水元杁樋門

矢田川

庄内用水元杁樋門

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• •

名城水処理センター吐水口

名城水処理センター

1950 頃 航空写真

2020 航空写真

名城公園 名古屋城水堀

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名古屋城石垣

•••

名古屋城

• •••

v

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堀川

広域敷地図 1/2500

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名城公園おふけ池

豊かな水環境

•

•• •

名城公園周辺には豊かな水環境が広がる。一級河川の庄内川か ら、400 年前に造られた堀川へと水を引きこむ。一日最大 10 万 立法メートルの量の水を処理することができる。ここで処理さ れた下水は堀川へと放流される。元々沼地であったためか、名 古屋城の水堀には常に水が湧き続け、ここからも堀川へと水が 名古屋駅

流入している。

栄

熱田台地と堀川

名古屋の中心地は熱田神宮から名城公園までが台地となってい る。1600 年当時、水害の多い清州からの引っ越し先として選ば

鶴舞公園

れたのが熱田台地である。名古屋城建設の資材を運搬するため に大名福島正則によって造られたのが堀川である。熱田台地の 西側の縁をなぞるように位置する。現在では栄、大須、丸の内 が台地の上にあり、名古屋駅などが台地の下側になる。堀川の 許容量が少ないため、大雨が降ると台地から雨が流れ込み浸水 被 害 が 発 生 す る。実 際、伊 勢

熱田神宮

湾台風や東海豪雨の際は、台 地の下にあたる栄よりも西側 の被害が顕著であった。

明治期修復

昭和期修復

標高：低い

高い

防災施設としての役割 山奥のダムや地下の大空間など

多いお城である。

日常から離れた場所にある防災施設はいずれ記憶から薄れていく。

ことができる。

先人たちは記憶を継承していくために石碑を建て、地名を変え、必至となった。

とができるようになる。

学びの場

いざという時に頼れるのは己の記憶のみである。

伊勢湾台風

都市の中の防災施設

防災の認知化

刻まれた言葉 ・地震があったら津波の用心

を与える。

・高き住居は 児孫の和楽 想へ惨禍の 大津浪 此処より下に 家を建てるな ・今後若シ強震鳴動アルカ 井水海水不時ニ差引スルガ如キ異状アル場合ハ 油断ナク高所ニ避難セラレンコトヲ

東海豪雨

・津浪ハ往古ヨリ周期的ニ襲來スト聞ク 被害地住民ハ永ク此災禍ヲ追憶シ 宜シク向後ヲ警戒スルノ覺悟アルヲ要ス ・地震がなくとも潮汐が異常に退いたら津波が来るから 早く高い所に避難せよ

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4

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建築の持つ仮設性 現在

提案建築 大雨

台風

STRUCTURE 名城公園

1931 開園

地形の特徴により、部分的な空堀 の境界にダムの壁としての役割に なりうる建築を考える。人口のピー クである現代の数十年間という仮 設性と、なるべく痕跡を残さない ための仮設性を認識し、壁を不変 部分の鉄骨のフレームと可変性を 持つ吸水ポリマーを包んだ膜のボ リュームに分けて考える。 膜は普段しなやかに垂れた状態 で、雨水を吸収すると50 倍の大き さの体積に膨れ上がり、すぐさま 壁を形成する。壁は大雨が降るほ ど多くの水を吸いより強固なもの へとなる。 普段はフレームに膜が垂れた空間 が広がり、そこを石垣や空堀の下 側へと続く展望デッキも併せて計 画する。

名古屋城

1610 築城

2025 愛知国際アリーナ

1959 RC 天守閣復元 2018 本丸御殿復元 2030 木造天守閣復元

名古屋市の人口推移

配置図 1/4000 0

5

50

100

200

性

形態の応答 相対的仮設性

３D ボロノイによる鉄骨フレーム

敷地の場としての時間軸をとらえる。

ボロノイ

名古屋城は 400 年前に建造され、幾度と修繕を繰り返し当時と 限りなく近い形で現存している。当時の最高技術による城郭建

体積比率

石垣との調和

鉄筋挿入工

名古屋城は特別史跡に登録されており、その当時の景観を保護

築として特別史跡に認定され、これまで保全がおこなわれてき

することも大切なことである。対象敷地には石垣の壁があり、

た。今後、木造による天守閣の完全再現が計画されるなど持続

その形状とボロノイは近しくあると考える。

的な保全活動がおこなわれる見込みがある。 約 90 年前に開園した名城公園は沼地を埋め立てて造られた。 池の建造や、噴水、フラワーガーデンといった公園としての機 して時代とともに変遷している。 また、ここ 50 年で爆発的に増加した人口によって防災施設の 重要性がより高まっている。少子高齢化や近年はオンライン技 術の発展によりテレワークなどが容易になったため、これから 人口は減少すると予想される。

頭部

平面ボロノイ

能だけでなく、敷地内に商業施設を構えより都市に近い公園と

異形棒鋼

領域を分割する手法の一つで、ランダムに点が配置された領域

注入材

において点から点までの距離が最も近い領域を作る方法であ る。かみ砕くと、付近の点同士をつないだ中点をつないだ結果 の領域である。

名古屋城石垣

キューブ：500

山肌

よって、人口が減少しきるまでの間に必要となり、かつ、その 後も名古屋城や名城公園としての機能を維持し続けられるよう な建築が必要である。

形態的仮設性

ボロノイエッジ：1

対象敷地は名古屋城の空堀の端に位置する。片側は石垣 ダムとしての壁の役割が必要なため、最低限の高さと石 垣を傷つけないことが要求される。一般的なコンクリー トの壁を打設したダムとは違い、なるべく地表との設置 面積が少なくなることが望ましく、それはまるで建築を 建てるのではなく置くようなイメージを持つ。

石垣の補強として鉄筋挿入工を採用する。一般的には山肌に用 いられ、土砂崩れ対策として有用である。

同じ範囲のにコンクリートを流し込んだ場合と比べて、約

で反対側は土が盛られた斜面となっている。

0.5％ほどの体積率となった。

立体におけるボロノイを形の基準とし、３ D ボロノイの 領域からエッジのみを抽出する。これをエッジの長さの

環境負荷という点において建築の占める体積を減らすことでよ

平均が３ m 前後となる条件でスタディを重ねる。抽出さ

り良い持続環境を目指していく。観光地という場所においては

れたエッジの位置で丸鋼を走らせ、エッジのエンドはボー

見た目も重視され、見た目の重さがより軽いのは鉄骨部材が飛

ルジョイントで受ける

んでいる方になる。

これを建築の石垣との接地面に採用し、鉄骨をキャップで受け

平面ボロノイ

させることで簡易的な基礎代わりにする。また、石垣の耐震補

石垣をスケールアップしたような建築となるため、疑似的に石 垣の中を探検するような空間体験につながる

強としても近年採用され始めている方法で、石垣を解体せずに 補強をすることができることから普及し始めている。

平面図 1/100 500(m)

0

1

2

5

10(m)

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名古屋城堀ダム 堀という既存窪地に緊急時に水をためこめるダムを建設する。 鉄骨フレームのダム化プロセス 1. 袋状に吸水ポリマーを封入する

2. 膜を張る

3. 大雨が降る

SIGNIFICANCE 晴天時 水配置

過去の営みによる結果をを享受す る我々もまた、未来のための原因 へとならなければならない。 築城から様々な形を経て時代に利 用されてきた名古屋城は、今となっ て保護という形で都市からの隔離 を受けている。 数世紀前として物珍しくもてはや されている城郭は、実は半世紀前 に建てられたコンクリート造である ことは、どんな喜劇の一端だろう か。 こんなことではいずれ人々に飽き られ、忘れられてしまうのではない か。時代に適応することが歴史的 文化財の使命ではないだろうか。

高吸水性ポリ

雨天時 水配置

水を吸水しやすい トイレなどに使わ などに使われる膨 て販売されている て 50 倍ほどの体 吸水後天日干しを

1㎥

配置図 1/75000

配置図 1/75000 0

50

100

200

500(m)

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100

200

500(m)

北立面図 1

7

空堀・石垣連絡通路 雲をかきわけてあるく。空堀に広がる空。 4. 吸水ポリマーの膨張

イメージ：空

環境を纏い、防災について考える

リマー (SAP)

い高分子化合物のことである。おむつや簡易 われる水を吸収すると硬化するものと、水嚢 膨張するタイプが存在する。実際に水嚢とし る物を参考にすると、吸水後は吸収前に比べ 体積になる。モノによっては再利用が可能で、 をすることで繰り返し利用可能となる。

うえもしたもみぎもひだりも青 空なのか宇宙なのか 展望通路なのかダムなのか

50 ㎥ 白いナニカをかきわけて進む

丸形鋼管 Φ=100mm

225

1425

1200

それは水分を蓄えて大きく成長する

2072

1300

丸形鋼管 Φ=150mm

鉄筋挿入工 異形棒鋼 Φ=25.4mm 5000

1/100 0

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10(m)

A-Aʼ 断面図 1/50

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「那古野リチャーム」

３年前期 集合住宅課題

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那古野リチャーム

取り組み期間：2023/5~/6 2ヶ月

学内講評 野中あつみ賞 建築新人戦 ８選 課題概要 「円頓寺地区にすまう」 ̶現代・未来の町家̶

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この課題は、街に住むことを問うものです。 敷地は名古屋市西区の「円頓寺界隈」とし、この地区 に「住む」ことへの想像力を膨らませ、 街のポテンシャ ルを掘り起こしながら積極的な住空間の提案を求め ます。 名古屋駅からも、名古屋城にも近い立地であり、老 舗やアーケード商店街が存在し、四間道という歴史 的界隈、路地、あるいは堀川沿いの自然環境といっ た多様な様相を含んだ街区です。日常的な生活空間 として、観光地としての（潜在）力を併せ持っている と考えます。数年前までは名古屋駅周辺や大通りに 面した高層ビルを背景に、この街区だけとり残され てしまった印象もあり、既存民家に空き家も目立ち、 空き地も多くみられましたが、円頓寺商店街や既存 民家の再生プロジェクトが進み、少しずつ賑わいを とりもどし、居住人口も増えつつあります。 この「円頓寺界隈」の今を把握し、この街区の未来を 想い描き、住み継ぐ町としてどうあるべきかを考え、 そのために必要な住空間、住環境の提案を求めます。 現代の住人の世代交代とともに、新旧の住人、観光 客と住人、多世代の住人といった相互関係を考慮し、 そのなかでの人々のアクティビティー、振る舞い、そ して賑わいを生み出す仕掛けをもつ共同住宅＝現代 の町家、未来の町家のありかたをスタディしてくださ い。それは、単に住人が暮らすためのものではなく、 まちに開かれた場をもち、地域コミュニティや観光 拠点ともなりうる機能を合わせもつ計画としてくだ さい。

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2階平面図兼配置図 1/150

9

南面立面図 1/200



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A-Aʼ断面図 1/200

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B-Bʼ断面図 1/200

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3階平面図 1/200

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4階平面図 1/200

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10

presentation board 

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#BDLHSPVOE

背景

 現状

黁⹿ꄇ‫ס‬䧏‫ח‬塷⺒

1SFTFOU

名古屋城築城から 400 年の歴史を持つ那古野地区はその歴史を含有しながら発展してきた。ここで暮らしてきた人たちの生きた証が積み

これまで町の中心を担っていた円頓寺商店街が一度は廃れ、

重なり、今の那古野を形成している。それは建築に収まらない。ここで育つ自然や、今の住民たちの生活様式に至るまで奥深くにまで根付

長く那古野に在り続ける魅力も多く感じた。それは、 初めてこ

いている。堀川の河川運搬としての要所の役割。美濃路の宿場町としての役割。円頓寺商店街という名古屋の中心地としての役割。時代と

この町に住む人々はそれを魅力と感じているのだろうか。それ

ともに様々な顔を増やしてきた那古野の町は、その役割を終えたかのように衰退を始めていた。一時は忘れられた街になった那古野だが、

そしてこの地を住民らの力で再興することはできないだろうか

 提案 *EFB

近年の再開発と数多くの新店舗のオープンにより那古野の外からも人が集まる街となった。

魅力の発見

CONCEPT このまちと商店街と庭を共有する 集合住宅を計画する。 パターンランゲージ的手法による 建築はこのまちの魅力を凝縮し、 まちの外から人を呼び、このまちの 人へ魅力を再認識させる。 これは、敷地調査で初めて訪れた この町に対する私の衝撃から始ま る魅力の循環である。 商店街の一角に建つこの建築は、 豊かな暮らしを生み出し、町をふ たたび活性化させる起点となる、 町のための建築である。

集合住宅の住人は那古野の外から来た人たちだ。ヨソ者

に、那古野の町は気づいているのだろうか。居住者たちはこ

活用、発展をする。魅力を再認識し、新たな姿を見た

 手法

をさらに発展する。そして元はヨソ者だった住民たちは時

.FUIPE

浅間神社

要素

本来の意味

・建築物 ・壁 ・神社 ・鳥居 ・木

 手法

.FUIPET

が水害から町を守る

できない場所となり、動物

られた建築はその領

たちの住処となる。鳥居よ

域を侵さぬように壁

その領域を侵さぬように壁

C 植木鉢

壁・格子・黒塗り

建築物・壁・神社・鳥・木

G雨

屋根・瓦・空 増築により建てられ

古いものは焼杉

た年代が違うため屋

新しいものは意匠的

根の素材が違う

に塗られている

連続した屋根の中で素材が

違う材で同じ色である

人間の入れない屋根

指向性を持つ

違うため、その境界でゆる

と、違う家も一体感を持

下空間は動物たちの

にポケットと

やかに空間が仕切られる。

ち境界をぼやかす

住処となる

つけるとたま

植物を育てる

空き家になり、放置されて いる

敷地が小さく自分の家で植

しになり我部の色にグラ

人たちが集まって共同管理

つ。

デーションが生まれる

の植物園となる

J 回覧板

K 椅子

自転車・家・道路

椅子・道路・家

L 石垣

M カラーコーン

石垣・白壁・蔵

カラーコーン・格子・木

地盤補強 いらなくなった椅子

景観保護

美濃路と平坦にする ため

文字というコミュニケー

井戸端会議の会場と

ションが人々のコミュニ

な り、地 域 住 民 の 拠

ティをつなぐ

り所になる

)ZQPUIFTJT

リビ ング

F 浅間神社

植木鉢・土 れたもの

空白部分に植物が植物が育

キッ チン ダイ ニン グ

E 黒壁

植物を育てるために用意さ

物を育てることのできない

水回 り

D 長屋の屋根

壁・植物・道・窓 環で住人が自主的に

あるため、植物が窓の目隠

収納

要素の

建築要素として盛

那古野の新たな魅力を

町内の緑化活動の一

敷地境界ギリギリに建物が

 仮説

それらの本来の意味を捉えたうえで

りも後に建てられた建築は

を削り鳥居を守る。

力強く育て、川の上という

めのメディア

る。それは

空間は人間が訪れることの

鳥居よりも後に建て

RC の強固な地盤は植物を

町内の情報伝達のた

この場所特有のモノであっ

へこんだ壁にできた小さな

B 植栽

川・水・堤防・木 コンクリートの堤防

建築の構成要素に 那古野の町の描写を読み取り、この町を

意味の読み替え

を削り鳥居を守る。

A 堀川

寝室

11

ٙ‫خ‬縖

蔵を守る防犯となり、 強固な印象

N アーケード

天井・波板・空 雨を防ぐ 日光を通すため

外と中をゆるやかにつなぐ

まっすぐに伸ばすことで光

もの

の道を作る

やわらかな光を屋内に呼び

一か所に光を集めることで

込む

たまり場になる

鳥居を守るため

雨どい・ペッ

雨どいから

るのを防ぐ

O 植物

P屋

壁・緑

屋根

放置された植物

屋根神の祠

壁が植物たちの道筋になる

屋根上に空

住民たちの手入れによるコ ミュニティを生む

新たな手法

従来の建築手法では建築を構成する空間を重要視して作られる。反対に、

ることで、空間の機能や行為にとらわれることのない

考える。那古野の魅力として捉えた建築要素が、居住者たちの力によって 期待する。それが那古野の魅力として町全体に広がっていくだろう。

䣆‫ס׍־ח‬䉬㘏



再興

3F DIBSN

뇂ⱱ‫ؠؕئס‬ٜ

回収：那古野の魅力を建築要素として落としこむ

再生 : 集合住宅の住民たちはそれぞれの解釈で魅力を利用する

発散 : 集合住宅の住民はその要素をそれぞれの解釈で利用する

再認識 : 新しい使い方や考え方から周辺住民たちは那古野の魅力に気づく

、那古野地区全体に新たな店舗が増えつつある。新たな空間の魅力とは別に、

この地を訪れた私だからこそ感じることが出来たのではないだろうか。そして、

か。

 提案

黁⹿ꄇ⫋氦㷣銶槆

1SPQPTBM

敷地導入部分の階段 Q

者が感じ取る那古野の魅力というもの

段に目を奪われる。平面かつ、まっすぐ

この地に住むことで那古野の魅力を享受し、利用、

は見逃せない。

た那古野の町は、その姿に刺激を受け、今ある魅力

コモンに面した黒壁 E,G

め家の前に自転車が

た屋根

並ぶ

つ動線の先に

入 り 組 ん だ 屋 根 は、

住民の生活が垣間見える

となる空間を

その間に小さな屋外

も の で、家 と 外 の グ ラ

まり場となる

空間を生む

デーションを生む

ベンチ F,G,K

を通る人々にインパクト を与える。

住民の郵便受け、掲示 板、地域の郵便ポスト

持つこの部分にはさらに

この敷地の至る所に 置かれた植木鉢では

敷地内の道 L,M

だれでも自由に植物

ボリュームの凸凹に

ン チ が 設 置 さ れ る。商 店

を植えることができ

よ り、道 が う ね る こ

街からも少し斜めにある

る。空き地としての

とで来訪者は様々な

こ と で、ち ょ っ と し た ポ

植木鉢の活用方法を

方 向 を 向 き、住 み こ

ケットのような空間にな

提案する。

なしを発見する。

屋根上ベランダ P,R

３種類の庭 C,B,

屋根上の空間を活用する。 躯体から柱だけが飛び出

なコミュニティが生ま れる。 レンタルキックボード や、レンタルサイクル の拠点を設置する。名 古屋市内の移動に適し

住人には３種類のうちいづれかの庭が与 えられる。1. エキスパンドメタルの庭

したところに新たに屋根

屋根からエキスパンドメタルが垂れるこ

を か け る と、屋 根 の 上 が

の庭では、物干しに使ったり、ハンモッ

コモンスペースになった。

クをかけたりと、活用の幅が広い。また、

集住内でも最高の高さに

目隠しにもなる。2. 土の庭 地面が土の

な る こ の 場 所 か ら は、隣

庭で、そこで植栽を育てることもできる。

の慶栄寺やアーケードの

少しの不自由さが新たな発想の起点とな

上の青空を眺める。

る。3. 公共の庭 庭がコモンスペースと なる。誰でも立ち入れる場所だからこそ

は那古野の外から人を

の新たな使い方が期待できる。

呼び込む。 





つなぐ道となり新た

人々を吸い込む

な屋上空間を生む

ポスト・掲示板

店舗

鼧⮆‫ס‬꥗⺬⛮

て予想もしない使われ方が起こることを

店舗

共有ニワ



 

、ここでは建築を空間より小さな部分の構成と考え

い新たなふるまいを生むのではないかと





店舗









アーケードと躯体を

り口はそこを通る







壁に現れる小さな入



 

雨の侵入を防ぐ

するための狭い階段



ら店内にアプローチ





狭い建物のすき間か







アーケード・家・壁

置かれ、動線を示す。

壁から飛び出たようなベ

たこれらのモビリティ

壁・狭い階段

敷地内には飛び石が

る。

文字やモノによる新た

モビリティ I

植栽スペース B,C

壁がへこんだような形を

  

空間を作る

法の提案

所にもなる。

 

祠

R 看板壁

人の手の届かないところで植物



根・祠

Q 階段

進める。右は躯体を削った空間。

商店街面の壁に壁面緑化



屋根神

た植栽はやねをガイドに浸食を

は自由に育ち、動物たちの拠り

を ま と め て 設 置 す る。

よる複雑な形状をし

ぐ

の上にある。一番下から始まっ

壁面緑化 B,O,M

ポスト・掲示板 J

自転車・家・道路

3 箇所の植栽。左は斜めの屋根

植栽 A,F,O

と、滞留性の壁が入り混じる。

I 自転車

敷地と建物が狭いた

演出する。

時間を楽しむ。方向性を持つ壁

黁⹿ꄇ‫מ‬弍‫׳‬뇂ⱱ‫הג‬

屋根・瓦・玄関

ら水が跳ね

で光を透過し暖かさを

着き、そこではゆったりとした

隠 し に も な り、か つ、前

増築を重ねたことに

ットボトル・水

にはあ波板を使うこと

と、気づけば広い空間にたどり

を 施 す。上 階 の 住 居 の 目

H 住宅の屋根

切 り 取 る。コ モ ン 部 分

なる。これに沿って進んでいく

盛り込む。

雨どい

な重なり合いで風景を

となる部分では方向を示す壁と

を支える要素を小さなところから大きなところまで抽出す

の再解釈を試みる。これらの試行により浮かび出た

合計で 19 になる。複雑

共有部分の壁は黒色になる。道

黁⹿ꄇ‫מ‬弍‫׳‬뇂ⱱ

生きた証である。

11 の分棟が持つ屋根は

に進む商店街に対して上へあがる選択肢

時間と交流を経て、那古野の町のウチ者になる。

ったり、 ここで生活してた人たちの

䋦疣釐碛

屋根 D,H,N.P

商店街を歩いてきた人々は突如現れる階

店舗 







レンタルスペース



れが今回の提案につながる考えである。



１階平面図 1/200

page:2/2

12

課題概要

Chen賞 西山尚希賞 山本浩司賞

既存の都市と建築に立地する水辺のアルカディア １．対象空間と設計規模 ・西側は金城ふ頭から稲永、築地口、東側は名鉄東 名古屋港から名古屋高速４号東海線を目安とし、潮 見町や東海町を含む名古屋港界隈から、地区を選定 し、条例の適用や都市計画を自由に設定できる「特 区」を各自設ける ・特区の規模は問わず、特区の中のまっさらな土地へ の新築、既存建築への増築のいずれも可とする ・建築物の規模は 2,000 ㎡〜3,000 ㎡を目安とす る。 ・建物の棟数は自由に設定できるものとする ２．設計の目的（以下三点を中心に考える） A「新たな工業の顔」の提案 B「まなびの場」の提案 C「エネルギーにふれる場」の提案

13

size:A1×3

学内講評

presentation board

取り組み期間：2023/6~/7 1.5ヶ月 共同設計：南谷篤

シン：バイオシスエデン

３年前期 アルカディア課題

page 33115015 桂川岳大 33115061 南谷篤

「シン・バイオシスエデン」

page:1/3

二重

外殻 ＋ GL

＋ GL

3000 3000

＋ GL

＋ GL

1600

ゴミ箱 800

ZEP ἦἋἚὅ

ඬщႆᩓ ἃἱỽἽἼἇỶἁἽ

ဃЎᚐࣱἩἻἋἓἕἁỉ‫ן‬጑ἩἻἋἓἕἁἨἿἕἁ 平面図 ࿢‫ؾ‬᝟ᒵ GL＋3000

ඬỉщỂἦἋἚὅᢃѣ

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ἸἝἕἚӷٟỉᡲኽ

つの構造

GL＋800

ἆἱረ

縮小

人

ケミカルリサイクル 廃プラ

生分解性プラ

分解できないゴミ

干潟 プラスチック

水質浄化機能

Hybrid

藤前活動センター

稲永ビジターセンター

藤前活動センター

稲永ビジターセンター

藤前活動センター

稲永ビジターセンター

現在20 年後50 年後

ẝỚ

平面図 GL＋1600

ກщ ฼ກ ࠮ກ ࠮ກ

ූ੬ἆἱූẪൔ᣻ ෙ᩿ể࡫ሰỉ᭗Ằ᧙̞

ダイアグラム 平面図

浮かない外殻発電

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ẝỚ ἆἱረ

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網がゴミを

キャッチ波力

卵

龍がモチーフ Game of Thrones

立面図

ඬщႆᩓܴ

構造

TRASH CAN4

ᕲЭ࠮๽

稲永ビジターセンター

重構造

年の 翼2021 のうろこ

ルビーの宝石

あみ

コア プランター

藤前活動センター

faberge egg

ファベルジェ e:2/3 page:3/3

14

「森をめぐる」

2年前期 パビリオン課題 取り組み期間：2022/7 1ヶ月

課題概要 鶴舞公園の中に、夏の間だけ建つ期間限定のパビリ オンを設計してください。鶴舞公園は都市部の中に ありながら豊かな自然があり、池や広場の他にも奏 楽堂や鶴々亭といった建築物も点在する、多様な環 境と長い歴史を持つ総合公園です。そのような様々 な特徴をもつ鶴舞公園を注意深く観察し、周辺環境 と一体となるような計画をしてください。また、構造 や素材についても提案してください。たくさんの人が 気軽にアクセスでき、人々の交流が生まれるような 良質な公共空間としてのパビリオンの提案を期待し ています。 図面等は手書きとします。

presentation board

size:A2 至鶴舞駅

森をめぐる ⺲⹿㷑‫ס‬槄╈‫⛣מ‬糋‫׾׌‬떌艵⪜㎥

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ַ‫עכ׵ח‬鷿ֹ ‫ס׆‬叜‫وؓס׫‬ٞ‫ز٭‬

公園としての立地上ここからどこへでも どこからもこの建築へアプローチできる

丢㏐㍲ 

至鶴舞図

15

も るように各方面に出入口

図書館

様々な高さの木が集まる場所を突き抜ける

至噴水塔

木の高さに合わせて スロープも最高到達点に 中心から全体を見渡すことも B

木の幹も構造材として利用

A C

交差点で選択肢を増やす

D

‫⸖ؘن؜‬䢢 㵸鷹‫׼־‬㛙‫׿‬ 儒չ‫מ‬㍱‫ג׿ױ‬狜ꝴ‫׽גז׹ך‬

◄ⳉ㲜璡

スロープの上も観客席に

䇖ꪫ鿥糋㍲ 

page:1/2

16

presentation board

size:A2 樹高：中

樹高：低

矢印方向に視線は通りづらい

枝張り 1：1000

CONCEPT 期間限定のパビリオン。この場所 を訪れる人たちに建築として何を 還元できるのかを考えた。都会に 住む人にとって貴重な緑が豊かな 鶴舞公園において、人と自然をつ なげるようなリボンとなる建築を 提案する。 疑似的にリボンを模型に通すスタ ディから始まったこの建築は結果 的に木々の生え方の特徴を捉えた 建築となった。

南面立面図 1:200

఼̚ಃࢻਦ

17

樹高：高

高い木が多いので視線が通る

A 点透視図

B 点透視図

' ఼ಃࢻਦ

page:2/2

18

Other works パビリオン課題

2022.7

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美術館課題

学内講評

떌艵㍲傴귆

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2180

▽軒高さ

400

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5410

‫؞ٕآ‬N

きれいな枝張りで

10

果実を作り開花期には昆虫を多く集める。

春には花を実らせ年中行事の一つ。 ・ウメ

⺲䄄㛻亠ꪫ

春の訪れを知らせる。 ・イロハカエデ

A-Aʼ断面図1/100

内の隅々まで換気され、自然換気が起こ

秋には紅葉する落葉樹。

る。温度差換気。

夏の日差しを遮り、冬の日差しを通す。

‫ؠئ‬ٚ

攐‫מ‬떌艵껬‫׼־‬㍲傴귆‫ס‬嘦؅鵟‫⴮גז‬⣐‫כ׼־‬

釱稗‫ء٭؜شئע‬ٚ‫ؗ‬٤‫غ‬؅ꣴ‫יי‬饃ꦕֵֿ‫ךס׾‬

 

め風が入りにくい。負圧による換気を行

2022.11

Ⳃ稗‫ע‬饃ꦕֿ鲣ַ‫ךס‬泘ַ‫ַפז‬紆软귆‫כ‬㵚ꪫ‫׾׌‬ն

‫סא‬㕙‫׽׻ך‬丢㏐‫ַ⻸מ‬鱮‫םֹ׻׾׿ױ‬䎬؅䙫閁‫׾ַי׊‬

「見まもる櫓」

ؕٞ‫ظؙ؜ـ‬

⛨㱝轵

室内の冷気の下降気流と正圧＜負圧のた

羜俌‫ס‬䗯俌‫גז׈؂⺬כ‬釤ֻ亠‫מֹ׻׾םמ‬յ

# ㏐憠㛙鈝

▽軒高さ 㯸‫עהג׵ל‬㛙‫׼־‬ 泡䫘╈䉀‫מ‬车ׄ‫׾‬ ▽1階FL ▽GL

南中高度 78.3 度

儒‫סלם‬꤃㲹擻‫ס‬㵼‫⴮ַם‬典‫ס‬鷛⪮⣐ֿ㛡ַն

Ⳃ稗‫כ‬釱稗‫ס‬㛻‫ם׀‬鷿ַ‫ע‬紆软귆‫סכ‬饃ꦕ䚉‫׾ֵך‬ն

" ㏐憠㛙鈝

⴮

▽最高高さ

  

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釱稗‫ء٭؜شئע‬ٚ‫ؗ‬٤‫غ‬؅ꣴ‫יי‬떌艵⪜㎥⣐յ

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 

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2  

ِٓ‫إزؕة‬    ╈䉀

外庭のシンボルツリー。

떌艵⪜㎥؅鵟‫⴮יז‬里‫ס‬꣪壿؅鵟‫׾‬‫מח‬㛻⮯‫׾׀ך‬ն

‫ط‬ٚ‫َت‬

TA( 原田康平 ) 賞

10  

亜低木の一種で中庭の紅一点。 ・サクラ

和室から見える樹木で

▽1階FL ▽GL

㯸‫עהג׵ל‬舅鬇 髪‫מ׆׆ך‬꥗⺬‫׾׌‬

シンボルツリーとしての役割も持つ。 ・モミジイチゴ 2

3510

2830

舗떌艵껬

地域で子どもたちを衛る 天窓から入った暖かい風は室内で冷やさ 支え合って護る れ下降の気流を生み対面の窓から抜けて 危険から守る いく。負圧に比べて正圧が大きいため室

‫ס׆‬丢㏐‫ע‬紆软귆‫מ‬鋼‫Ⳃסהג☔׾׿‬稗‫כ‬

̜釱稗մ̜Ⳃ稗

껺髪㕙‫Ⳃס׼־‬稗

 嘻儒

・ケヤキ

ろ

▽最高高さ

6220

夏

2310

 䬵妳

見まもる櫓

400

「建築の隙間」

㵸㰢劅亠ꪫ

⼽鱨梪㗞鿥糋㍲  

うため風上の窓と風下の下方の窓を開け て換気をする。風力換気。

冬 A-Aʼ環境断面図夏1/100

南中高度 31.4 度

室内に入った冷気は暖められ上昇気流を

コミュニティーセンター課題

生む。しかし開口が風上＞風下のため温 度差換気は起こりづらい。風力換気を行 うがそれも起こりづらいので機械換気が 望ましい。

2022.12 「喫茶子すたじあむ」

コロナのため学内講評欠席

A-Aʼ環境断面図冬1/100 室内で暖められた空気は上昇気流を生み 対面の天窓から抜けていく。温度差換気。

2023.1

スタジアム課題

インフルエンザのため学内講評欠席

むあじたす子茶喫 丢㏐䗯㕔

̜⮵榫縖Ⳃ稗

錃銶‫ؤ‬٤‫عوج‬

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水平スラスト

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自己つり合い

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全体座屈

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部分座屈

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曲げ応力

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曲げ抵抗

33115015 桂川岳大

2023.4

「かなヤマ」

かなヤマ

共同設計：田尻翔梧 灰田凌

複合施設課題

集合住宅課題

2023.6

33115015：桂川岳大 33115040：田尻翔梧 33115052：灰田凌

1. 背景

2. 目的

3. 手段

金山駅は正式名称が金山総合駅と呼ばれており JR 線・名鉄線・地下鉄名城線が交わっ

今までは電車の乗り換えなどの中継地としての役割が強かったが、ここを目的地とし

金山駅の北の敷地を計画敷地とし、「かなヤマ」というシンボリックで急進力のある

ている駅である。総合駅と呼ばれる駅は名古屋市内でも有数であり、名古屋市行政か

てひとをよびこめるようなポテンシャルを持つ街へと金山を変えていく。ここに来た

複合施設を計画する。

ら交通の要衝としての役割を強く期待されている。現在はこうした役割通りに交通の

人々がかなヤマを起点に金山の市街へと足を延ばせるような環境を整え金山駅周辺の

要衝として機能しているが、乗り換えのための中継地として用いられることでその役

活気を市街へと滲ませていく。

乗換駅として利用

この駅を目的地としてくる旅人

美術館

商業用テナント

公園

ホール

レンタルオフィス

しているため、人の動きが狭い範囲で完結してしまっている。

川を停める

アルカディア課題

かなヤマ

ホテル 短期居住者向けの住居

割を果たしていると思う。また金山の都市としての機能が金山駅の周辺を中心に集中

レンタル電動キックボード

周辺に住む多世代の住人

でらちゃり

2023.8

第 17 回長谷工住まいの デザインコンペティション 立体駐車場の改修

スラブを削る

土の挿入

水の循環

住居の挿入

住空間パース

ビオトープパース

ー朝 7:00 入居者の一人は水の流れる音とともに起きる。仕事へ行 休日の午後にこの川で釣りを楽しむ入居者や川のせせらぎや虫た くためにスーツへと着替えるが、水のカーテンが明るい朝日を部 ちの声を聴きながら、読書を楽しんでいる入居者の姿がある。こ 屋の中へと導きながらプライバシーも守る。外からは登校しよう の川には様々な生物が息づき、ここで人と生き物は互いの居場所 とするこどもの元気な声が聞こえているが、気配は感じつつも、 を確保し合いながら生きていく。川を介したこの空間では自分の 水の防音効果で心地よい BGM へと変わり、穏やかな朝を楽しむ。 スペースを強く意識させられ、新しい形のまざりあいが起こる場 となる。

敷地分析

周辺には公園・学校・神社・マンション・商業施設などが混在し、この 場の持つ求心力は大きいと考えられる。計画敷地には、さらに郊外から の人の訪れを許容するための立体駐車場が建っていたと想定する。しか し大型商業施設の台頭や周辺の商店街の衰退などにより、駐車場として の存在意義が問われている。我々は、この立体駐車場の躯体をリノベー ションし集合住宅へとコンバージョンすることにより、都市の新たな住 まい方を提案する。

駐車場とまざりあい

螺旋形状

駐車場はその性質から、あまり人々のつながりを求めない。それに従い、 利用者らは車を駐車するという目的意識に囚われ、ここの場所性は希薄 になる。場所性を失ったまっさらな躯体はこの都市の中で白紙のキャン バスのように多様な社会性を受け入れる。そのような駐車場のおおらか さが純粋な個性のまざりあいを生むことを期待する。

立体駐車場は効率的な車の収容と効率的な動線のために螺旋形状を している。他に類を見ないカタチは連続性と拡張性に優れ、じゅう ぶんな敷地面積を確保できない都市部において、平面的に圧倒的な 自由を持つ。

螺旋の断面

川を起点とする文明

断面的にゆるやかにつな がるカタチは階層の概念 をなくす。近隣はお隣さ んであり、上の階の住人 でもある。地面から屋上 までが垂直的に一体とな り、多様なシークエンス が連続的にまざりあう。

躯体操作による空間体験 螺旋構造にリズムを与えるため に、螺旋を形成しているスラブ を一部抜いていく。スラブを抜 くことにより採光や上下間での 視線が通るようになり、暗い印 象のある立体駐車場を集合住宅 へとなじませる。またこの操作 により大きな螺旋の動線から外 れた新たな動線ができる。

文明の発祥が常に大きな河川の流域で あるように、人類は川を起点として発 展してきた。またローマの水道橋や江 戸時代の水道に象徴されるように、人 類は川から離れたところに生活圏を広 げるため水環境を重要なインフラの一 部として発展させてきた。今回の計画 は都市の中に新たな立体の川を作り出 し、そこに集まって暮らす人々の新た な文化・文明を作るものである。

水の循環ダイアグラム

水とシークエンス

この立体の川は地下水 を主な水源とし、雨水 も取り込みつつ建物を 輻射熱 冷却パイプ 循環する。下水は処理 され再び循環の輪の中 空調 システム 散水 に入り、この建築のシ パイプ ステムを維持する。

水のカーテン

水音の 防音設備

水の 間仕切り 釣り

空間構築

霧の カーテン

川を流れる水はスラブの間や住 居の形態に沿って様々な顔を見 せる。住居の屋根から流れ落ち る水は視線を遮るカーテンにな り、また水の流れる音による防 音効果もある。水を用いたゆる やかな区切りは、住人の関係を も撹拌する。

温泉

アクティビティー

キャンプ

循環水

生態系の創出

立体の川の主動線

地下水

川を起点とする生態系

川の流域にはその川を中心とした生態系が織り成 されており、生き物はその中で自分の居場所を確 保しながら生きている。今回、川に関して人も含 めた独自の生態系を計画していく。この集合住宅 の入居者はこの集合住宅内で自分の居場所を周囲 との関係の中で形成していく。

川 貯水槽

生活用水

下水処理 タンク

田んぼ

調理

ビオトープ

トイレ

畑

雨水 風呂

洗濯

下水動線

循環し川の上流まで戻る動線

循環の過程で余った水は近隣 の川へと排出されるが、その 際には立体の川の生き物の卵 や小さな微生物もともに流れ 出ていき、豊かな生態系の影 響力を広げていく。

川の輻射熱による冷却システム

水の境界によるゾーニング

水影の間接照明

この集合住宅内に 張り巡らされてい る水に、外から入 り込んでくる光が 反射し天井に映 り、暗い印象を与 建築内には川やパイプを介し水が循環されている。水の輻射熱 える躯体に明るさ を利用し夏季の温度上昇を防ぐパッシブデザインを採用する。 をもたらす。

自然と流れる川をよけ るように住居を配置 し、水を境界として居 住空間が連なってい く。その結果住人同士 の距離感が近いけど遠 いという、規格化され たゾーニング計画とは 異なるものになる。

00398

選外

「川を停める」 共同設計：田尻翔梧

建築新人戦

2023.10

2023.9 「きのこ、そして胞子を飛ばす」

きのこ、そして胞子を飛ばす

共同設計：小川岬輝 白澤菫

JIA 東海支部設計競技

スタジオ課題

2023.12

選外

1 あつまるとういうこと

ひとは古くから集団を作り、生活を営んできた。彼らは、なにを思い、なんのために集まる選択をしたのだろうか。形態は変われど、あつまって住むカタチは今もなお引き継がれている。より大きな集団となり、生活 の価値観が変わりある現代において、わたしたちはあつまってすむことのなにに価値を見出すのだろうか。

1.1 あつまって生きる

ひとは１人で生きられるほど強くはない。

1.2 あつまってたたかう

社会の形成途中では、その歪さの特異分子

1.3 あつまって暮らす

大きな社会が形成され、ひとはそれぞれが

1.4 あつまらずに会う

移動手段や通信技術の発達により、距離と

狩りをし、採集をし、子育てをし、それぞ

が富、権力、食材を求めて戦いを始める。

社会の中で役割を持つ。個よりも全体が重

いう価値が大きく変わった。通話によりい

れが役割分担をし、助け合う。得意不得意

人数差が勝敗に直結するため、攻守ともに

視される集団となり、明確な規則の中でう

つでも会えることが生活を大きく変え、集

を生かしながら、集団に貢献する。

その長は集団を大きくし、やがて国と成る。

まく収まりながら生活をする。

まることの価値が問いただされている。

2 あつまって生きるということ

3 住居形態が変化すること

技術の発展が、ひとの生きる力を強くした。というよりも、技術のお

日本特有の文化である家紋が生まれ

かげでひとはひとと支え合わずとも生きていくことができるように

るほど、かつては家族が重要視され

なった。これからは、個がより一層突出するだろうと考える。個人は

てきた。それから時は経ち、核家族

家族という枠をこえて、自由にそして寛大に生きる。自分を確かめる

という言葉が生まれる。住宅の実質

ように、波長の合う人と、大切なパートナーと、新たな出会いを求めて、

の規模は縮小し家族と呼ぶ範囲も小

そよ風に乗って社会を探索する。

さくなった。さらにこれからは家族

4 移り住むということ

シー空間とだれかとの共有部により 構成される生活空間が生まれる。

個人のプライバシー空間となる占有 球は浮力を持ち、主な生活空間であ

5 宿り木になること

り移動手段をも兼ねる。 これまでの引っ越しといった住処を 更新する概念はなくなり、好きな時

占有球はふわふわと漂いながら、住宅

発電施設

に、好きな場所で、好きなコミュニ ティであつまって住むことを可能と

の共有部分となる水回りなどを備えた コアへと接続する。占有球からコアへ

オフィス

する。それは、移り住むことを前提 とし、人々は自分のここちよい住処 を求めて漂い続ける。

共有部

の 枠 が 無 く な り、個 人 の プ ラ イ バ

占有球内部空間イメージ

占有球

の移動を終えれば、球は再び宙へと戻 る。コアの表面には住宅の共有部とな

オフィス

る水回りなどが無数に存在し、いくつ ものコミュニティを受け入れる。コア

商業施設

部分には住宅の共有部だけでなく都市 機能も備える。バベルタワーや輝く都 市のような超過密都市を想定し、占有

商業施設

球は常に周辺で浮くことにより、建築 の必要面積を減らす。

病院

タワー内部では最下層の発電施設から えんとつ効果により全体へと風の流れ

公園

を促す。階層ごとに機能が分かれ、都 市機能をより円滑に循環させることを

学校 共有コア

狙う。

温浴施設 発電施設 選択的にコミュニティに属する例

19

胞子となった占有球は風になびかれ空 中を漂い拠り所を見つけ根を張る。成 長したキノコは胞子を飛ばし、自由を 求めて飛び回る。

Profile

TKETO KATSYRAGAWA

か つ ら が わ た け と

2003.01.15〜

名古屋工業大学 社会工学科 建築・デザイン分野 3年 〜中学 高校

大学

野球部

ディベート

skills

旅行 写真 創作 etc

rhinoceros laser cutter grasshopper 3D printer Illustrator sleep Photoshop Lightroom

旅 と 写 真 と 建 築 architecture

photograph

travel

今までに訪れた場所

建築が大好きなことに気づいて2年目。

大学生になってから訪れた場所

日本各地を回り、カメラに収めてきました。 人生初の海外や photobookの作成など。 好きと向き合ってあゆみ続ける人生を目指していきたいです。

学 外 活 動 NAGOYA Archi Fes 2024 総勢150名を超える団体の副代表を務めています。 日々の活動で、中部の建築学生が集まる場を作れる喜びと たくさんの人たちに支えてもらっていることを実感しています。

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