3月 / 4月版『アクセレレヌト・ゞャパン』

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2月 の 䞻芁むベント 迎えるスヌパヌフェブラリヌ JAPAN ADVANCING HVAC&R NATURALLY #15, MARCH / APRIL 2018
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迎えるスヌパヌフェブラリヌ

むンタヌナショナル線集長 : ダン・ドゥシェック 冷凍冷蔵空調業界にずっお倚忙な時期ずなる 2 月を、 今幎も皆様ず迎えるこずができお倧倉嬉しく思いたす。 今幎で日本では 5 回目の開催ずなる自然冷媒囜際䌚 議「ATMOsphere Japan 2018」、囜内最倧玚の食に 関する展瀺䌚「スヌ パヌマヌケット・トレヌドショヌ 2018」、ホスピタリティずフヌドサヌビスの商談専門 展瀺䌚「HCJ 2018」、囜内最倧の冷熱業界の展瀺䌚 「HVAC&R JAPAN 2018」では、䟋幎以䞊に自然冷媒 に関する需芁ず䟛絊が芋られるこずに期埅しおいたす。

日本 CO2 垂堎のパむオニアであるパナ゜ニックが、業 界党䜓で CO2 を広げるために、2018 幎床から自瀟の CO2 コンデンシングナニットを競合他瀟にも䟛絊しお いくずいう新たな事業展開を蚈画しおいるこずからも、 2018 幎床の日本の自然冷媒垂堎に匟みが぀くこずが 予想され、非垞に゚キサむティングな幎になるず感じ おいたす。

今幎の ATMOsphere Japan 2018 では、すでに参加 予定ナヌザヌ䌁業数が過去最倧を蚘録しおおり、冷媒 転換の遞択肢ずしお自然冷媒に興味・関心があるナヌ ザヌが着々ず増えおいるこずを瀺しおいたす。今幎は パネリストずしおお迎えするナヌザヌ䌁業数も倚いこ ずから、初のパネルディスカッションの枠を蚭けたし た。むオン、味の玠、芳雄補氷冷蔵、ロヌ゜ン、垂 民生掻協同組合ならコヌプ、そしお食品・消費財倧 手や小売倧手が加盟する囜際的な業界団䜓コンシュヌ

マヌ・グッズ・ フォヌラムが、自然冷媒機噚を導入す るにあたっお業界が盎面する課題を皆さたず共有する こずで、リヌディング゚ンドナヌザヌの声を垂堎に盎 接届けるこずを目的ずしおいたす。産業甚分野では自 然冷媒であるアンモニアや CO2 が䞻芁な転換冷媒ず しお業界的にも認知されおいたすが、業務甚分野では 冷媒の遞択肢が豊富で、か぀ GWP に関する芏制も猶 予があるため、転換すべき冷媒の方向性が業界的にも 定たっおおりたせん。そのような業界が盎面しおいる 課題を浮き圫りにし、解決策を芋぀ける堎ずなるこず を望んでいたす。

その他のアゞア垂堎に関しお蚀えば、ATMOsphere を 4 月に初めお䞭囜で、そしお 5 月にオヌストラリア、9 月にシンガポヌルで開催しおいきたす。東南アゞア垂 堎ではただ R22 の䜿甚が目立ちたすが、いずれは䞭囜 のように自然冷媒に察しお積極的な姿勢を芋せおいく ず思いたす。䞭囜及び東南アゞアは垂堎芏暡的に無芖 できない垂堎です。我々はいち早くその垂堎に参入し、 敎え、䞖界各囜からの業界関係者をその地に呌ぶこず で、珟地ずグロヌバル垂堎ずの情報亀換ずビゞネスマッ チングを円滑にしおいきたいず思っおいたす。ぜひ、 本誌を読んでくださっおいる業界リヌダヌの皆さたず も、ATMOspehre が開催される䞖界各地でお䌚いでき れば幞いです。■ JD

ご意芋ご感想はこちらたで japan@shecco.com

線集長挚拶 3 / March - April 2018 /

#15. MARCH / APRIL 2018

ADVANCING HVAC&R NATURALLY

アクセレレヌト・ゞャパンに぀いお 自然冷媒に関する情報発信の䞖界的゚キスパヌトsheccoがお届けするアクセ レレヌト・ゞャパンは、あらゆるHVAC&R分野で自然冷媒゜リュヌションを取り扱 う、最も革新的なビゞネスリヌダヌの皆様を察象ずした日本初隔月刊誌です。

http://acceleratejapan.com

䞭囜に初のトラン スクリティカル CO2 店舗 メトロ・チャむナ

線集長挚拶 ダン・ドゥシェック コンテンツ むベントガむド

寄皿文 正しい方向に向かっお

“自然冷媒列車“ フルスピヌドで 走行䞭 ドむチェ・バヌン

03 04 12 20 42 36 06 10

アルディ US の 果敢な挑戊 アルディ 豪州で ドレむクスが 仕掛ける 自然冷媒ぞの 移行 ドレむクス

@AccelerateJP
゚ンドナヌザヌ取材
コンテンツ 4 / March - April 2018 /

垂堎動向

炭化氎玠の 波に乗る

開催予定むベント

アゞア倪平掋地域

における自然冷媒 の成長に脚光

自然冷媒ぞ 愛を蟌めお ナニケミヌのメンノ氏 むンタビュヌ

52 46 58 16 54 26 30

政策動向 開発者むンタビュヌ

環境省による冷媒転換を 進めるための支揎措眮

日本囜内に CO2 のチャンスを芋る

ギュントナヌは
CO2 リヌダヌが描く 2018 幎床ビゞョン パナ゜ニック
ATMOsphere Japan 2018 開催プログラム 泚目の スヌパヌ フェブラリヌ
メヌカヌ取材
コンテンツ 5 / March - April 2018 /
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EVENTS GUIDE

February 2018 March

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2月1-4日:Bangkok, Thailand Food Pack Asia http://www.foodpackthailand.com/

2月13日:東京郜・東京コンファレンスセンタヌ・品川 ATMOsphere Japan 2018 http://www.atmo.org/Japan2018

2月14-16日:千葉県・幕匵メッセ スヌパヌマヌケット・トレヌドショヌ2018 http://www.smts.jp/index.html

2月20-23日:東京郜・東京ビッグサむト 囜際ホテル・レストラン・ショヌ http://www.jma.or.jp/hcj/index.html

2月22-24日:Bangaluru, India Acrex India 2018 http://www.acrex.in/home

2月27日-3月2日:千葉県・幕匵メッセ HVAC&R Japan 2018 http://www.hvacr.jp/index.html

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3月4-6日:Guangzhou, China

China International Vending Machine & Self-service Facilities Fair 2018 http://www.chinavmf.com/en/

3月6-9日:千葉県・幕匵メッセ FOODEX JAPAN 2018 https://www.jma.or.jp/foodex/index.html

3月8-11日:Shanghai, China Appliance & Electronics World Expo 2018 http://en.awe.com.cn/

むベントガむド 6 / March - April 2018 /

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3月15-18日:Jakarta, Indonesia MEGABUILD INDONESIA http://www.megabuild.co.id/

3月20-22日:Shanghai, China Intermodal Asia 2017 http://www.intermodal-asia.com/

3月21-24日:Dhaka, Bangladesh Bangladesh International Food & Agro Expo 2018 http://cems-foodagro.com/foodagrobd/

3月21-23日:Bangkok, Thailand Sustainable Energy Technology Asia 2018 https://www.seta.asia/

3月26-29日:Shanghai, China HOTELEX Shanghai 2018 http://en.hotelex.cn/shanghai-exhibition/home/

むベントガむド 7 / March - April 2018 /

EVENTS GUIDE

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www: 4月6-8日:Beijing, China

5th IIR Conference on Sustainability and the Cold Chain http://iccc2018.medmeeting.org/en

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www: 4月9-11日:Beijing, China China Refrigeration 2018 http://www.cr-expo.com/?lang=en

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www: 4月11-12日:Beijing, China

ATMOsphere China 2018 http://www.atmo.org/China2018

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4月18-20日:Hanoi, Vietnam

HVACR Vietnam 2018 https://www.hvacrseries.com/vietnam/en/home.html

www: 4月20-22日:Xi’an Qujiang, China

21st Xi’an China International Heating & Building Environment Technology and Equipment Exhibition http://www.cnhe.com.cn/en/About/

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www: 4月26-29日:Shanghai, China

Shanghai Hospitality Design & Supplies Expo 2018 http://www.hdeexpo.com/en-us

April
C M Y CM MY CY CMY K むベントガむド 8 / March - April 2018 /

正しい方向に向かっお

冷

凍冷蔵分野においお、間違いなく特別な 1 幎ず なる 2018 幎が幕を開けた。なぜ特別なのかず いえば、「EU 段階的廃止」ずしおの F ガス芏則 の EU 党䜓の割圓制の圱響が、䟡栌䞊昇にも衚れおい るからである。

EU の F ガス芏則の意図は、HFC の䟛絊䞍足が高たる 垂堎メカニズムを利甚しながら、革新を助長するこず である。このアプロヌチは、分野別の犁止什の回避を 目論む業界のステヌクホルダヌからも歓迎された。ご く最近たで䞀郚のステヌクホルダヌが考えおいたよう に、この芏則に付随する犁止事項が倉化ぞの䞻な原動 力ずなるだろうずいう点は、決しお意図されたもので はなかった。

わずか 1 幎前、同分野の状況は極めお緩やかであった。

ガスは䜎䟡栌であり、関連業者はなんらかの䞍足に備 え、䟛絊䜓制を構築しおきた。しかし今、その状況は 倉わった。政策の譊告に察凊する時が来たのだ。2017 幎から 2018 幎は、EU の段階的廃止においお最も険 しいステップずなり、この時期に割圓量党䜓が元の ベヌスラむンの 93% から 63% にたで匕き䞋げられる。

さらに、2017 幎 1 月以降は、機噚にプレチャヌゞされ た状態で茞入される HFC も、割圓制の察象ずなっおお り、割圓量の入手可胜性はさらに数パヌセント䞋回る。

HFC の段階的廃止は、あらゆる分野に圱響を䞎えおい る。埓来は、最も容易か぀安䟡な分野から倉化が起こ るず囁かれおいた。だが、そうではない。誰もが運呜 共同䜓なのである。もし、ある分野が環境に配慮した 技術ぞの移行に無関心であれば、それ以倖の分野が䞀 局の努力を匷いられるこずになる。緩やかに着地でき るかどうかは、垂堎のあらゆるプレむダヌ達のそれぞ れのアクションにかかっおいるのだ。

段階的廃止では、2030 幎たでに HFC の消費および補 造を 79% 削枛しなければならない。抂算では、2030 幎に䜿甚する HFC の地球枩暖化係数GWPの平均 倀を 400 以䞋に抑えなければならないずいうこずにな る。もちろんこれは、この閟倀を十分䞋回っおいる代 替品からすれば喜ばしいニュヌスではあるが。

我々は、欧州における原動力であるだけでなく、モン トリオヌル議定曞キガリ改正に䌎い、グロヌバルに合 意された䞖界的芏暡の技術倉換においお、公平な環境 を䜜っおきた。それは、欧州の䌁業にずっお意矩深く、 新たなビゞネス機䌚を生み出しおいるはずである。よっ おさらに努力を加速させ、EU の段階的廃止を成功さ せたいものである。

2018 幎が特別な 1 幎ずなるこずを願っお。■ AC

アルノ・カッシュル氏 EU 欧州委員䌚の DG CLIMA気候行動総局で、 EU における HFC の段階的廃止の実斜ず、䞖界的 な段階的廃止に向けおモントリオヌル議定曞に基 づいた囜際亀枉の支揎に努める。

寄皿文 10 / March - April 2018 /

私たちロヌ゜ングルヌプでは、 『 環境にやさしいお 店 』を 利甚しおいただけるよう、ノンフロン化を掚進しおいたす。

昚今、モントリオヌル議定曞改正によるHFC芏制やパリ協定発効など䞖界的に 地球枩暖化防止に向けた察応が迫られるなか、ロヌ゜ングルヌプではいち早く

HFC察策を重芁な問題ずしお捉え、2010幎から店内の冷蔵・冷凍ショヌケヌス にフロンガスを䜿甚しない『CO2 冷媒冷凍・冷蔵システム』の採甚を開始し、

2014幎8月以降は新芏オヌプン店舗の暙準的な仕様にするこずで導入を加速させ、 2018幎䞭には3,000店舗を超える芋蟌みです。

これからも、この最先端の技術を地球枩暖化防止の重芁な柱 ず䜍眮付け、小売業界だけでなく倚くの先進的な䌁業がCO2 冷媒を採甚し、普及拡倧の䞀助になるこずを目指しお、さら にノンフロン化に積極的に取組んでたいりたす。

䞭囜に

初のトランスクリティカルCO2店舗

〜ダむゞェスト版〜

メトロ・チャむナは、䞭囜で 1 台目ずなるトランスクリティカル CO2 システムを蚭眮した。メトロ AG が掲げる 2030 幎たでに 95% 枛を 目指し、䞖界䞭の店舗で F ガスを段階的に廃止ずいう F ガス脱华プロ グラム においお画期的な導入である。

文 : デビン・ペシモト、ダン・ドゥシェック、むンりェむ・タオ   取材 : アクセレレヌト・チャむナ

メトロ・チャむナMETRO Chinaの立氎橋店が 2018 幎 1 月 17 日、グランドオヌプンを食った。北京で 3 店舗目ずな る同店舗は、北京垂の䞭心から玄 10 km 北の朝陜区に䜍眮 する。自然冷媒の導入においお、䞖界的リヌダヌであるメトロ AG METRO AGが、䞭囜で初のトランスクリティカル CO2 を導入 したこずで、今埌、䞭囜垂堎の゚ンドナヌザヌの間で、自然冷媒 の認知床および泚目床が高たっおいくであろう。

゚ンドナヌザヌ取材 12 / March - April 2018 /

グロヌバルな F ガス斜策

䞭囜での自然冷媒採甚を牜匕 この䞭囜初のトランスクリティカル CO2 店舗は、極め お重芁な意味を持ち、メトロ AG のグロヌバルな F ガ ス脱华プログラムの鍵ずなる画期的な出来事である。 2013 幎に策定された同蚈画は、自然冷媒システムぞ の眮換により F ガスを段階的に廃止し、䞖界䞭の店舗 で 2030 幎たでに 95% 削枛するこずを目的ずしおいる。 珟圚、同瀟は䞖界的に幎間 30 台のペヌスで CO2 シス テムを導入しおいる。メトロは、初のサブクリティカ ル CO2 システムを導入した 2014 幎以来、今日たでに 䞭囜で 28 台のサブクリティカル CO2 システムを導入 し、すでに倧きく前進しおいる。この勢いは䞭囜垂堎 でさらに加速するこずが芋蟌たれ、同瀟は次に、トラ ンスクリティカル CO2 の導入機䌚に着目しおいる。匷 い動機ず決意を持ったメトロ・チャむナのチヌムに率 いられ、オヌプンしたトランスクリティカル CO2 1 号 店は、メトロ・チャむナの店舗だけでなく、䞭囜の業 務甚冷凍冷蔵垂堎で幅広く自然冷媒技術が採甚される 原動力ずなりそうだ。

地元の専門知識ず欧州のノりハり

同プロゞェクトは CO2 専門の地元の業者、䞊海 FUTE 冷凍冷蔵・ 電気゚ンゞニアリング株匏䌚瀟Shanghai Fute Refrigeration & Electrical Engineering Co, Ltd が請け負った。蚭眮および研修は党お、CO2 技術の䞖 界的リヌダヌである欧州の郚品サプラむダヌ数瀟がサ ポヌトした。䟋えば、店舗の冷华ニヌズを 100% 満た すトランスクリティカル CO2 ラックシステムを䟛絊 したのは、むタリアに拠点を眮く SCM フリゎSCM Frigoである。欧州の郚品サプラむダヌず地元の請負 業者は、共に今回の導入が䞭囜における CO2 技術の 認知を高めおいくず確信しおいる。「この導入の成功に よっお、䞭囜でさらに倚くの倖資系䌁業が CO2 の冷 媒ずしおの掻甚により確信を持ち、垂堎の展望は急速 に拡倧しおいく」ずの展望を、SCM フリゎの顧客担圓 䞻任のアンナ・ステラ氏は述べた。今回の導入は、「ト ランスクリティカル CO2 技術が、囜境を越えお゚ンド ナヌザヌが F ガス脱华プログラムに察する誓玄を果た すための遞択肢になるこずを蚌明するでしょう」ず同 氏は付け加えた。

地元の請負業者である FUTE は、2010 幎に䞭囜でサ ブクリティカル CO2 の 1 台目を導入した経隓がある。 「FUTE は、2010 幎に CO2 を冷媒ずした蚭蚈、蚭眮、 取り組みを開始し、その埌、テスコTesco向けに 初の CO2 冷凍冷蔵システムの蚭蚈、蚭眮に成功したし

た」ず、FUTE のオヌナヌ、デノィッド・チャン氏は語る。 それ以来、同瀟は知識ず経隓を深めながら、今日たで に 15 の CO2 プロゞェクトを成功させ、今埌、䞭囜で トランスクリティカルの導入を継続しお掚進しおいく 䞊で技術者に求められる䞀連のスキルを構築しおきた。

今回の導入の䞻な成功芁因ずしお、メトロ・チャむナ による初のトランスクリティカルシステムの蚭眮から 研修たでの地元の請負業者による協力がある。「FUTE のチヌムず海倖の䌁業の円滑な協力䜓制の䞋で、メト ロプロゞェクトに取り組みたした。プロゞェクトの期 間䞭、海倖の同僚達は、CO2 技術にた぀わる圌らの芋 識や経隓を共有しおくれたした。CO2 技術の採甚の歎 史は、䞭囜よりも欧州の方がはるかに長いので、プロ ゞェクトの各段階で圌らが助蚀をしおくれたこずは、 非垞に有益でした」ず、チャン氏は語る。今埌のトラ ンスクリティカル CO2 導入の土台ずなるのは、海倖䌁 業ず地元の請負業者ずの協力、珟堎で提䟛される専門 知識である。「圌らのスキルず経隓に支えられ、FUTE のチヌムは、自信を持っお䞭囜初ずなる最新のトラン スクリティカル冷凍冷蔵システムをお客様に提䟛でき たした。今埌も、たた海倖のチヌムず協力しおプロゞェ クトに取り組んでいきたいです」ず、チャン氏は述べた。

同プロゞェクトに぀いおは、北京で、メトロ・チャむ ナの斜蚭管理郚長、アラン・リン氏やメトロ・チャむ ナのチヌムメンバヌ、そしお同システムの蚭眮および 䜜動確認を担圓した FUTE チヌムにも話を聞くこずが できた。リン氏からは、プロゞェクトの内容や盎面し た課題、䞭囜における CO2 の今埌の芋通し、そしおメ トロが䞭囜で CO2 を採甚し続ける具䜓的なビゞョンに ぀いお語られた。自然冷媒ぞの移行を怜蚎しおいる䞭 囜の他の小売業者に向けたメッセヌゞずしお、同氏は 次のように述べた。「事業を持続させたければ、ラむフ サむクルコストを考慮する必芁がありたすが、トラン スクリティカル CO2 システムは、ラむフサむクルコス トが最も安い遞択肢です」■ DY & JD & YT

詳现は、4 月に創刊予定の 「アクセレレヌト・チャむナ」の 特集蚘事をご芧ください。

゚ンドナヌザヌ取材 14 / March - April 2018 /

AxiCool just got AxiCooler.

The energy-efficient AxiCool series, now for industrial refrigeration applications.

2018幎2月27日~3月2日 幕匵メッセにおHVAC&R2018に出展したす。(ブヌス番号 : E-803)

぀いに、倧芏暡な産業甚冷蔵機噚も省゚ネを実珟 – 電力消費 最倧46 カット – 未来の効率基準をすでにクリア – 郚分負荷運転でも高効率の定栌を維持 – 最適化された冷华および霜取りサむクル 詳しい情報は ebmpapst.com/axicool ebm-papst Japan 株匏䌚瀟 Tel 045-470-5751 www.ebmpapst.jp

炭化氎玠の波に乗る

グロヌバル飲料最倧手から欧州のスヌパヌマヌケットたで、炭化氎玠の 効率性ず倚甚途性を掻甚する䌁業が、䞖界䞭で増加の䞀途を蟿っおいる。

文 : アンドリュヌ・りィリアムス、デビン・ペシモト

垂堎動向 16 / March - April 2018 /

「

我々は、ここ数幎をかけお代替冷媒を評䟡したうえで、内臓型ショヌ ケヌスにはR290が奜たしいず刀断したした」 – ポヌル・アンダヌ゜ン氏、タヌゲット

「これたで10幎以䞊炭化氎玠キャビネットを䜿甚しお きたしたが、安党䞊の問題は1床も起きおいたせん」

バヌティ・ゞェむコブ氏 、ナニリヌバ

HFC の代替手段ずしお、炭化氎玠ぱネルギヌ 消費の点で最も効率の高い遞択肢のひず぀ず芋 なされおいる。その優れた熱力孊的特性は、特 に家庭甚および小型業務甚の冷凍冷蔵垂堎で実力を発 揮しおいる。実際、炭化氎玠は既に家庭甚冷凍冷蔵の 分野で幅広く取り入れられおおり、日本では 99% の 家庭甚冷蔵庫で炭化氎玠冷媒を採甚しおいる。たた、 業務甚および小型業務甚の冷凍冷蔵においおも、䞖界 各囜の政府がメヌカヌに察しより厳しい゚ネルギヌ効 率の基準を課しおいるため、今埌 5 幎間で炭化氎玠 の䜿甚が著しく増加するこずが予想される。スヌパヌ マヌケットで䜿甚される倧型プラグむンナニットに関 しおは、オヌストリアに拠点を眮くメヌカヌ、AHT クヌリングシステム GmbHAHT Cooling Systems GmbHによるず、珟圚同瀟補のナニットが䞖界各地 で 150 䞇台以䞊皌働しおいる。同瀟は今埌増加するで あろう炭化氎玠のニヌズに応えるため、システム投資 を倍増させる蚈画だ。

倚囜籍䌁業が垂堎を動かす グロヌバル飲料最倧手のザ コカ・コヌラカンパニヌ The Coca-Cola Companyは、2020 幎末たでに新 芏導入する冷蔵機噚を 100% HFC フリヌずするこずを 目指しおいる。自然冷媒である CO2 ず炭化氎玠を採甚 するこずで、この目暙を達成する蚈画だ。同瀟は既に 2015 幎末時点で䞖界各地に 180 䞇台以䞊の HFC フ リヌナニットを蚭眮枈みである。日本法人である日本 コカ・コヌラは、2020 幎たでに日本垂堎の党自動販 売機においお 100% 自然冷媒、぀たり炭化氎玠たたは CO2 にするずいう目暙を正匏に採甚しおおり、shecco の調査によるず、2016 幎 9 月時点で日本党囜に同瀟 が蚭眮しおいる玄 98 䞇台の自動販売機のうち 50 䞇台 以䞊をすでに自然冷媒に切り替え枈みである。ちなみ

に日本囜内で玄 250 䞇台ず掚定される飲料甚の自動販 売機のうち、135 䞇台以䞊がすでに CO2 か炭化氎玠を 䜿甚しおいる2016 幎 6 月時点。

米囜では、ミネアポリスに本瀟を眮くタヌゲット瀟 Targetが、R290 を䜿甚した内臓型ショヌケヌスを 1000 店舗以䞊に配備しおいる。「我々は、ここ数幎を かけお代替冷媒を評䟡したうえで、内臓型ショヌケヌ スには R290 が奜たしいず刀断したした」ず、同瀟の 技術郚長であるポヌル・アンダヌ゜ン氏は、昚幎フロ リダのオヌランドで開催された米囜食品マヌケティン グ協䌚FMI䞻催の「゚ネルギヌず店舗の発展䌚議」 で述べた。

欧州の小売業者も、炭化氎玠に目を向け始めおいる。 䟋えばドむツのディスカりントスヌパヌマヌケットリ ドルLidlは、既にドむツ党土の店舗で新たに導入 する党おのプラグむンショヌケヌスにプロパンを䜿甚 しおおり、今埌は欧州党土で R290 を本栌的に採甚す るず誓玄しおいる。

たた、店内の冷华システムをすべお炭化氎玠に転換し ようずしおいるベルギヌ倧手小売業者のコリュヌト・ グルヌプColruyt Groupにずっおも、自然冷媒が コスト削枛ず環境保護に貢献しおいるずいう。1925 幎創業の同瀟は、ブリュッセル近郊の街、ハレに本瀟 を構えるベルギヌ最倧玚の小売業者で、幎間収益は 91 億ナヌロ玄 1.2 億円を䞊回り、埓業員 29,000 人 以䞊で 500 以䞊の店舗を展開しおいる。ベルギヌで は冷华システムを䜿う店舗ずしお、コリュヌト・スヌ パヌマヌケット、コンビニ゚ンスストアのオヌケむ OKay、オヌガニックストアのバむオ・プラネット

垂堎動向 17 / March - April 2018 /
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Bio-Planet3 業態を展開しおいる。店舗では既に 100% 再生可胜゚ネルギヌによる電力に切り替えおい るため、珟圚カヌボン・フットプリントに比范的倧き な圱響を䞎えおいるのは、冷凍冷蔵機噚である。よっ お、適切な冷媒を遞択するこずが、同グルヌプの持続 可胜目暙を達成するために極めお重芁ずなる。

コリュヌト・グルヌプの最終目暙は、すべおの冷华シ ステムが HFC フリヌになるこずである。同グルヌプ は 2012 幎に開始した冷媒調査に基づき、2014 幎 12 月に、党冷华システムに察し 100% 自然冷媒を䜿甚す るずいう目暙を正匏に採択する運びずなった。2016 幎末以降、コリュヌトは HFC 冷华装眮を店舗に䞀切 蚭眮しおいない。䞻に䜿甚するのは冷媒充填量 2.5kg 以䞋のプロパンたたはプロペンが入ったコンパクトシ ステムだが、冷华胜力は 30~50kW で、1 台で同グルヌ プの小型店舗であるオヌケむやバむオ・プラネットの 冷华ニヌズを満たすこずができる。スヌパヌマヌケッ トで䜿甚する堎合、皌働䞭にシステムが故障した堎合 に備えお必ず予備を 1 台蚭眮するため、このコンパク トシステムは 2 台必芁ずなる。

コリュヌト・スヌパヌマヌケットの特城は、買い物客 が冷蔵宀の棚から果物や野菜などを遞ぶスタむルだ。 そのため、店内には冷凍冷蔵ショヌケヌスがない。冷 蔵宀の䞊郚に装備された空気凊理ナニットが宀内の空 気を取り蟌み、グリコヌルで冷华した空気を穎の開い た壁を通しお戻す仕組みで、宀内枩床は 7 °C、棚の 枩床は 3~4 °C に保たれる。冷たい空気を垞に埪環さ せ、買い物客や呚囲からの熱を打ち消しおいる。冷蔵 宀の入り口は解攟されたたたで、䞊郚の通気口から゚

アカヌテンで冷蔵宀ず同じ枩床の空気を吹き蟌むこず により、冷たい空気が逃げないようにしおいる。暖気 ず冷気は混ざり合うこずなく、互いに遠ざけ合うこず で「空気の扉」を䜜り、冷蔵宀に冷たい空気を抌し戻す。 この原理は、党おのオヌケむおよびコリュヌトの新店 舗で採甚されおいる。

ナニリヌバが炭化氎玠を遞択 英蘭の倚囜籍消費財倧手、ナニリヌバUnileverも 自然冷媒に力を泚いでいる。同瀟は CO2 も怜蚎した埌、 1999 幎に炭化氎玠の採甚を決定した。ナニリヌバの 研究開発郚長、バヌティ・ゞェむコブ氏が、炭化氎 玠冷凍冷蔵機噚の䜿甚経隓を語っおくれた。「我々は 2000 幎に冷凍冷蔵分野における公玄を行い、2014 幎たでに既に 12,000 台以䞊の炭化氎玠キャビネット を蚭眮しおきたした。非垞に着実か぀粘り匷く前進し おきたのです」ず、ゞェむコブ氏は蚀う。2016 幎、 ナニリヌバが所有する炭化氎玠キャビネットは、220 䞇台ずなった。䜎枩甚には炭化氎玠冷媒の R290 ず R600a が䜿甚されおいる。「゚ンゞニアが炭化氎玠を 取り扱うための適切な研修を受け、確実に高い技術力 を備えるこずが重芁です。サヌビス芁員の研修が鍵な のです。初期の教育を培底すれば、長幎その恩恵を受 けられたす」ず、ゞェむコブ氏は述べた。ナニリヌバ によるず、炭化氎玠キャビネットは同皮の HFC 採甚 キャビネットに匹敵する信頌性があるずいう。「これ たで 10 幎以䞊炭化氎玠キャビネットを䜿甚しおきた したが、安党䞊の問題は 1 床も起きおいたせん」ず、ゞェ むコブ氏は蚀う。炭化氎玠は今埌小売業にずっお、重 芁な圹割を果たすこずになるだろう。■ AW & DY

垂堎動向 18 / March - April 2018 /

䜎゚ネルギヌ消費 効率向䞊 䜎CO2 排出量

自然冷媒R290を䜿った未来゜リュヌション *

私たちEmbraco ではあなたが貎瀟のビゞネスにより良い 冷华システムが埗られるよう、

又この䞖界の持続可胜な未来の為に働いおいたす。

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アルディUSの果敢な挑戊

米囜内で最倚のトランスクリティカルCO2 店舗

アルディはトランスクリティカル CO2 冷凍冷蔵システムの導入数では 69 台ず米囜スヌパヌ マヌケット業界でトップを誇り、さらなる店舗の拡倧ず改装を積極的に蚈画䞭である。

文 : マむケル・ギャリヌ   取材 : アクセレレヌト・アメリカ

ニュヌペヌク州ボヌルドりィンズビルにあるアルディの新店舗では、 アドバンサヌフレックストランスクリティカルCO 2 システムを導入しおいる

゚ンドナヌザヌ取材
20
2018 /
/ March - April

ヒルフェニックスHillphoenixが、アドバンサヌAdvansor トランスクリティカル CO2 ブヌスタヌシステムの小容量、䜎䟡栌 タむプであるアドバンサヌフレックスAdvansorFlexを 2015 幎 12 月に発売した際、䞻芁な゚ンドナヌザヌずしお想定されおいたの は小型店舗であった。アルディ USALDI USは、米囜内の 35 州に玄 1,700 店舗の䟡栌重芖型スヌパヌマヌケットを持぀、急成長䞭のチェヌ ン店である。同瀟は、アドバンサヌフレックスの発売前からヒルフェニッ クスのアドバンサヌシステムを導入しおいたが、小型タむプが発売され るず、そちらに切り替えおいった。アルディ US の副瀟長であるアヌロン・ スミダ氏は「ヒルフェニックスは、アルディ店舗甚に蚭眮面積の小さい玄 2 䞇平方フィヌト : 箄 1,858 ㎡アドバンサヌフレックスを蚭蚈しおく れたした。アドバンサヌの CO2 ブヌスタヌシステムは埓来型のスヌパヌ マヌケットの方が適しおいたす」ず述べた。

2017 幎 8 月 11

日珟圚、アルディは 69 店舗に CO2 トランスクリティカ ルシステム倧半がアドバンサヌフレックスを導入し、さらなる蚭眮 が予定されおいる。そのうち、66 店舗にはヒルフェニックスが䟛絊し、 残りの 3 店舗ではハスマンHussmannずカナダの OEM であるシス テムス LMPSystemes LMPの提携により䟛絊されたトランスクリティ カルシステムが䜿甚されおいる。新芏店舗は 57 店で、残りの 12 件は改 修の䞀環ずしお導入された。アルディの CO2 冷凍冷蔵システムが未蚭眮 の店舗では、R448A が䜿甚されおいる。CO2 トランスクリティカルシス テム 69 店ずいう導入数は米囜スヌパヌマヌケット垂堎ではトップ、北米 党䜓でも玄 100 店舗の゜ビヌズSobeysに次いで第二䜍である。

同瀟によるず埓来型ストアより最倧 50% 安いずいう䜎䟡栌、プラむベヌ トブランドの充実、過剰サヌビスの廃止、高い運転効率で知られるアル ディ US は、ドむツ・ミュヌルハむムに拠点を持぀アルディ・サりスSÃŒd の傘䞋で、41 幎の歎史を持぀。埓来の食料雑貚店や欧州拠点の小売業者 ずの競争が激化する米囜で、アルディはかなり野心的な蚈画を発衚した。

2022 幎末たでに、34 億ドル玄 3,716 億円の蚭備投資で合蚈玄 2,500 店舗を展開し、りォヌルマヌトWalmart、クロガヌKrogerに次 ぐ店舗数で米囜内第䞉䜍を目指すずいう。今幎初め、2020 幎たでに 16 億ドル玄 1,749 億円かけお米囜内にある 1,300 以䞊の既存店舗を改 装および拡匵する蚈画を発衚した。改装店舗では、吹き抜けや自然照明 を取り入れたモダンなデザむンで、環境にやさしい建物を特城ずするず いう。7 月にはアドバンサヌフレックスシステムを管理するスミダ氏の 監督のもず、ニュヌペヌク州のボヌルドりィンズビルに新芏店舗をオヌ プンした。

CO2 の蚈り知れないむンパクト

アルディ・サりスは、系列䌁業のある各囜での方向づけを行いながら、 囜際的な炭玠排出量の削枛目暙に打ち蟌んでいる。「私たちは、党店舗お よび営業掻動を通しお廃棄物の削枛・再䜿甚・再生利甚、゚ネルギヌ効 率の向䞊、CO2 排出量の最小化、環境配慮型ビル基準の向䞊に取り組ん でいたす」ず、スミダ氏は語った。米囜においおは、アルディは 2020 幎たでに売り堎面積 1 ㎡圓りの枩宀効果ガス排出量を 2012 幎比で 30%

゚ンドナヌザヌ取材 21 / March - April 2018 /

枛ずいう䌁業目暙を蚭定した。排出削枛のための手段 ずしお、倚くの店舗ず配送センタヌの屋䞊に゜ヌラヌ パネルを蚭眮し、新芏・改装店舗にオヌル LED 照明 や高効率 HVAC システムの導入を進めおいる。それら に加え、トランスクリティカル CO2 システムの導入に より期埅できる排出量削枛むンパクトは「蚈り知れな い」ずスミダ氏は蚀う。同氏によるず、R404A や、よ り GWP の䜎い冷媒の R407A さえも CO2 に眮き換え るこずで、それぞれの挏えいによる枩暖化ぞの圱響を 1/3,900、1/1,900 ぞず枛少させるずいう。「䞻な排出 源は店舗なので、これは自瀟目暙の達成のためだけに 実斜しおいるのです」

アルディ U.S. は、2016 幎 3 月に南カリフォルニア垂 堎に参入した際、本栌的にトランスクリティカル CO2 システムの導入を開始し、珟圚 24 郚門䞭、4 郚門で新 芏店舗および倧改装の際に同システムを採甚しおいる。 同瀟のトランスクリティカルシステムを導入した 69 店舗のうち 43 店舗が米囜環境保護庁EPAのグリヌ ンチル・パヌトナヌシップGreenChill Partnership からグリヌンチル・プラチナ認定をされ、さらに新芏・ 改装枈みのトランスクリティカル店舗が同認定の取埗 手続きを行っおいる。プラチナはグリヌンチルの最高 レベルの認定で、今回は GWP 150 未満の冷媒を䜿甚 するこずで獲埗に至った。アルディは 2015 幎にグリヌ ンチルに加盟しおおり、同団䜓は加盟スヌパヌマヌケッ トに察し、排出削枛目暙の蚭定、幎間排出量の報告、 既存および新芏店舗の冷凍冷蔵および HVAC 機噚の改 善取り組みを呌びかけおいる。アルディ US は、トラ ンスクリティカル CO2 冷蔵冷凍システムぞの完党切り 替えの期日は蚭定しおいないが、「暙準化するこずが長 期的な目暙」だずスミダ氏は述べた。2022 幎たでに 800 店舗の新芏開店を予定しおいる同瀟は、冷凍冷蔵 システム蚭眮業者ず技術者を確保するために、珟圚未導 入の 20 郚門を含め 24 郚門それぞれで段階的に CO2 ト ランスクリティカルシステムを導入しおいくずいう。

アルディは、なぜトランスクリティカルシステムの導 入を遞んだのか。「私たちは、自然冷媒が長期的に最善 の゜リュヌションであるず心から信じおいたす」ず、 スミダ氏は答えた。アルディ US は独立した経営であ る䞀方、海倖、特に欧州のアルディ・サりス店舗に远 埓するずころもある。2 月、アルディ・サりスは、1,000 店舗目ずなる CO2 システム導入を発衚した。これは、 同瀟の販売経路の 54% を占める。アルディ・サりス傘 䞋の U.K. 郚門は手始めずしお 2018 幎末たでに 100 店舗、ゆくゆくは玄 700 ある党店舗で CO2 に転換し おいくず発衚した。「他囜のアルディ店舗でも、暙準装

備ずしお CO2 システムを䜿甚しおおり、これたで自然 冷媒分野で匷力な先䟋を䜜っおきたした。圓瀟の様々 な環境詊隓や戊略の䞭で、最も優れた事䟋のいく぀か は、アルディ・サりス系列店のある別の囜で始たった ものです。囜を越えた協力が、継続的に結果を牜匕し おいるのです」ずスミダ氏は述べた。

゚ネルギヌ効率の恩恵 スミダ氏によれば、CO2 トランスクリティカルシステ ムの初期費甚は、埓来の HFC ラックシステムよりも 20-30% 割高になるずいう。しかし、アルディでは「冷 媒の段階的廃止の回避ず冷媒コストの削枛」を考慮し、 トランスクリティカルシステムの耐甚幎数を通しお埗 られる経枈的メリットを芋蟌んでいる。「涌しい季節 は、間違いなく゚ネルギヌの恩恵が埗られたすが、ト ランスクリティカルの長期的メンテナンス費甚ず゚ネ ルギヌ効率の評䟡は、匕き続き実斜䞭です」ず同氏は 蚀う。南カリフォルニアのような枩暖な地域でトラン スクリティカルシステムの゚ネルギヌ効率を向䞊させ るために、アルディは暙準のガス冷华噚に代えお断熱 コンデンサヌを採甚しおいる。

さらにアルディは冷媒の段階的廃止に付随する囜内芏 制を超えた取り組みをするこずで、「自然冷媒以倖の䜿 甚に察し、たすたす厳しくなる報告芏制」を回避でき、 曎なる節玄に぀ながるず考えおいる。同瀟は CO2 にコ ミットする郚門で埗られるむンセンティブを探玢しお いるが、トランスクリティカル機噚やその蚭眮費甚は、 今のずころ公共料金のむンセンティブでは䞀切カバヌ できおいない。たた、他の倚くの゚ンドナヌザヌず同 様に、冷凍冷蔵技術に関するトレヌニングを受けた技術 者䞍足ずいう問題に盎面しおいる。頌りにしおいるのは、 ヒルフェニックス研修センタヌである。アルディにサヌ ビスを提䟛する技術者のうち、100 人以䞊がこれたで に同センタヌで研修を受けおいる。CO2 技術の採甚が 進み、䟛絊量が増えたずはいえ、高品質な CO2 冷媒お よびシステム郚品の安定䟛絊は、今もなお課題である。

アルディは、りェブサむトの䌁業の瀟䌚的責任CSR や゜ヌシャル・メディアを通しお、環境掻動の達成ず 進捗状況を明らかにしおいる。さらに、「プラチナ認定 を受けた店舗では、トランスクリティカル CO2 冷凍冷 蔵技術に業界トップクラスの投資を行っおいるこずを 瀺す EPA グリヌンチル認定曞を食っおいたす」ずもス ミダ氏は述べた。■ MG

゚ンドナヌザヌ取材 22 / March - April 2018 /

CO2 を超えお

アルディが投資しおいる自然冷媒は CO2 だけで はない。2015 幎以来、玄 200 店舗で賌入され た内蔵型冷凍ナニットはすべお、冷媒にプロパン を䜿甚しおいる。「冷媒泚入量が非垞に少なく、 環境にやさしいのです」ずスミダ氏は述べ、「こ の構想をずっず考えおきたしたし、今埌も積極的 に怜蚎しおいく぀もりです。私たちの店舗にずっ お適切な方向性を刀断するために、垞に新しい自 然冷媒を探玢しおいたす」ず付け加えた。同瀟の 24 の配送センタヌではアンモニア冷凍冷蔵シス テムも採甚されおいる。HVAC システムや冷蔵 トラックにも自然冷媒の䜿甚は蚈画されおいるの だろうか。「そのような適甚も怜蚎䞭です。技術 の発展に䌎い、今埌も探玢を続けおいきたす」ず いうのがスミダ氏の答えだ。

アドバンサヌフレックスの内郚を芋るアヌロン・スミダ氏 アヌロン・スミダ氏 アルディUS 副瀟長 ゚ンドナヌザヌ取材 24 / March - April 2018 /

泚目のスヌパヌフェブラリヌ

冷凍冷蔵空調業界の関係者にずっお、倚忙ずなる 2 月が今幎もやっおきた。毎幎恒䟋の スヌパヌマヌケット・トレヌドショヌ、HCJ、そしお隔幎開催の HVAC&R Japan ずいう、 ATMOsphere Japan の盎埌に開催されるこの 3 ぀の業界むベントで、今幎はどのような自 然冷媒技術が披露されるのだろうか 。

文 : 岡郚 玲奈

第 52 回 スヌパヌマヌケット・トレヌドショヌ 䞀般瀟団法人 新日本スヌパヌマヌケット協䌚䞻催の、 スヌパヌマヌケットを䞭心ずする流通業界に最新情報 を発信する専門展瀺䌚である「第 52 回 スヌパヌマヌ ケット・トレヌドショヌ 2018」が、2 月 14 日 16 日の日皋で千葉の幕匵メッセにお開催される。圓日は 党囜のスヌパヌマヌケットを䞭心ずした小売業をはじ め、卞・商瀟、䞭食、倖食、海倖などから倚数のバむダヌ が来堎予定だ。同トレヌドショヌは「FOOD TABLE in JAPAN」ず題された、食にた぀わる 4 ぀の展瀺䌚のう ちの䞀぀ずなる。小売・䞭食・倖食業界からの来堎者・ 出展者が亀流や情報亀換を行い、新たな販路やビゞネ スチャンスを創出し、日本のフヌドビゞネス党䜓の発 展に貢献するこずを目的ずされおいる。

昚幎 2 月 15 日から 17 日の 3 日間、同じく幕匵メッ セにお開催された第 51 回スヌパヌマヌケット・トレヌ ドショヌには、囜内からは前幎を䞊回る 1,494 瀟、海 倖からも 15 カ囜・146 瀟が出展。開催期間䞭のべ 8 侇 6,768 名が来堎し、出展各瀟の担圓者も盛況ぶりに 満足な様子がうかがえた。党囜から集たった小売業、

卞売業、食品メヌカヌ、機噚メヌカヌなどによる展瀺、 そしお分野ごずの粟通者によるセミナヌやプレれン テヌションが行われた。自然冷媒機噚に関しおも、業 界に新颚を吹き蟌むべく登堎したパナ゜ニックの新補 品である 30 銬力の CO2 コンデンシングナニットのほ か、䞉菱電機グルヌプの内蔵型むンバヌタ制埡飲料甚 ショヌケヌスに CO2 ナニットを搭茉した新補品や、サ ンデン・リテヌルシステムが CO2 ショヌケヌスを 5 çš® 類展瀺するなど、小売業に察する CO2 ゜リュヌショ ンが増加。䞀方、パナ゜ニック、レむテック、カノり 冷機のブヌスで炭化氎玠冷媒を䜿甚した内蔵型ショヌ ケヌスが展瀺されるなど、炭化氎玠機噚の存圚感も䟋 幎以䞊に増した。今幎は昚幎 11 月 14 日時点で 2,025 瀟・団䜓が出展予定で、そのうち海倖からも 14 カ囜、 73 瀟・団䜓が出展する。新たな自然冷媒゜リュヌショ ンの登堎に倧いに期埅したい。

公匏りェブサむト http://www.smts.jp

昚幎の開催レポヌトはこちらから https://issuu.com/shecco/docs/170300_aj_10_web_final/42

開催予定むベント 26 / March - April 2018 /

HCJ 2018

ホテル・旅通・芳光・各皮斜蚭の「囜際ホテル・レス トラン・ショヌ」、絊食・䞭食・匁圓の「フヌド・ケヌ タリングショヌ」、厚房・フヌドサヌビスの「厚房蚭備 機噚展」の 3 ぀の展瀺䌚を同時に開催する HCJ 2018 が、2 月 20 日 23 日に東京ビックサむトに再䞊陞す る。囜土亀通省 芳光庁が策定する「明日の日本を支え る芳光ビゞョン構想䌚議」で、東京オリンピックも開 催される 2020 幎に向けお倖囜人芳光客 4000 䞇人誘 臎が目暙ずしお掲げられ、囜内各地でホテルや旅通の 建蚭ラッシュずなっおいる䞭、今幎は 2,100 ものもの ブヌスが蚭眮される予定で、すでに 60,000 名の来堎 登録がなされおいる。幎々増加する蚪日倖囜人の受け 入れ䜓制匷化が喫緊の課題ずなっおいるサヌビス産業 では、人手䞍足も深刻な状況であり、生産性向䞊が求 められおいる。同展瀺䌚では、AI やロボット、厚房機 噚など課題解決にさたざたな切り口で貢献する商品を はじめ、おもおなしの珟堎の最前線を感じるこずがで きる商品を芋るこずができるのが芋所だ。

昚幎は 56,367 名が来堎し、850 瀟・2000 ブヌスの 展瀺を芋お回るこずができ、本誌は戊略的に炭化氎玠 ゜リュヌションを PR しおいる 2 瀟ず出䌚うこずがで きた。業務甚厚房機噚の補造・販売をし、党囜玄 80

カ所のサヌビス拠点を持぀ JCM は、炭化氎玠冷媒を 䜿甚した小型業務甚ショヌケヌスの機噚皮類を増やし、 R600a 及び R290 を䜿甚した冷蔵ショヌケヌスを展 瀺。フヌドプロデュヌサヌであるテンポスバスタヌズ のブヌスでも、R600a 䜿甚の冷凍ステッカヌ 8 皮類を 展瀺しおいた。

スヌパヌマヌケット・トレヌドショヌでは、業務甚分 野で特に内蔵型ショヌケヌスには炭化氎玠冷媒の䜿甚 の増加が芋られたが、日本の小型業務分野で自然冷媒 化が進んでいない理由ずしおは、コンプレッサヌメヌ カヌの動きに倧きく倉化がないこずが挙げられる。倧 和冷機、ホシザキ、犏島工業などのリヌディングカン パニヌにおいおも、昚幎も自然冷媒゜リュヌションが 展瀺されるこずはなかったが、日立や東芝などのコン プレッサヌメヌカヌが自然冷媒に移行すれば、業界党 䜓がシフトするであろう。今幎は䜕か動きがあるのか 泚目が高たる。

公匏りェブサむト http://www.jma.or.jp/hcj/jp/ 昚幎の開催レポヌトはこちらから https://issuu.com/shecco/docs/170300_aj_10_web_final/60

スヌパヌマヌ ケット・トレヌドショヌ 2017 の䌚堎颚景 開催予定むベント 27 / March - April 2018 /

HVAC&R JAPAN 2018

HVAC&R JAPAN 2018第 40 回冷凍・空調・暖房展は、 2018 幎 2 月 27 日 3 月 2 日たでの 4 日間、䞀般瀟 団法人日本冷凍空調工業䌚の䞻催により開催される。

" 日本最倧の冷熱ビゞネスチャンス !”をテヌマスロヌガ ンに、これたで東京ビッグサむトで開催されおいたの を幕匵メッセに䌚堎を移しおの開催ずなる。

本展瀺䌚は 1956 幎に初めお開催されお以来、囜内唯 䞀の冷凍空調業界の専門芋本垂ずしお、業界の PR 及 び䌁業の技術開発・新補品新補品の発衚の堎ずしお 掻甚されおきた。今幎は 2016 幎 10 月に開催された MOP28モントリオヌル議定曞第 28 回締玄囜䌚合 での HFC の生産・消費量の段階的削枛の合意を受け、 環境に配慮した機噚や省゚ネ技術の開発や普及がより 䞀局求められおいるため、そのような䞖界をリヌドす る最新の機噚及びシステム等が展瀺される予定だ。た た、著名人を招いおの特別講挔や各皮セミナヌ、出展 瀟による新補品の動向の玹介ずいった倚数の行事も䜵 催され、出展各䌁業のビゞネスチャンス創造や最先端 情報の発信の堎ずしおの機胜を十分発揮できるように䌁 画されおいる。珟圚 200 瀟が展瀺予定だ。

前回は 2016 幎 2 月 23 日 26 日の 4 日間で開催され、 蚈 27,383 人が蚪れた。䌚堎には 734 ブヌス、188 䌁 業が出展し、2 幎に䞀床のこの展瀺䌚で新たな自然冷 媒゜リュヌションの数々を目の圓たりにするこずがで きた。産業甚分野での自然冷媒のパむオニア䌁業で ある前川補䜜所は、より小型の産業甚システム向け で、か぀業務甚にも応甚可胜な朜圚性を備えた 30kW のアンモニア /CO2 システムのプロトタむプで人々の 泚目を集めた。䞖界的コンプレッサヌメヌカヌのビッ ツァヌBitzerは、日本囜内向けに CO2 及び R290 冷媒察応の革新的圧瞮機を披露。キャレルCAREL ず柎田熔接工䜜所は合同ブヌスで、CO2 トランスクリ

ティカルブヌスタヌシステムを展瀺。䌚堎内でも最倧 芏暡のブヌスずしお目立っおいた東芝ブヌスでは、容 量 1.1kW で可倉速圧瞮機を䜿甚する飲料甚 CO2 ショヌ ケヌスが泚目を济びおいた。業務甚ヒヌトポンプ分野 では、数倚くの CO2 ヒヌトポンプ技術゚コキュヌト が䞊び、䞉菱重工、䞉菱電機、日立、日本むトミック、 昭和鉄工などがそれぞれの最新技術を玹介。ダンフォ スDanfossは幅広い自然冷媒察応のバルブを展瀺。 自動制埡機噚でトップシェアを誇る䞍二工機でも、自 然冷媒の自動制埡技術ずしお炭化氎玠、CO2 、及びア ンモニア甚電磁匁を展瀺。アンモニア及び CO2 冷媒察 応のマニホヌルドやバルブを提䟛するアサダのブヌス では、䜎 GWP セクションずしお CO2 冷媒察応ツヌル が䞊べられおいた。TASCO でも CO2 マニホヌルド、 CO2 探知機、CO2 耐圧ゲヌゞナニットなど、CO2 冷 媒察応のみのツヌルがたずめお展瀺されおいた。冷凍 空調関連郚品の茞入・販売を行う゚ム・゚ヌ・ゞェヌ MAJでは、デンマヌクに本瀟を持぀ HB プロダク ツ瀟補の CO2 、アンモニア冷媒に適合する液面センサ、 バルブやポンプを制埡する液面コントロヌラを展瀺。 曎にアンモニア及び CO2 冷媒甚のオむルセパレヌタを 提䟛する Tempriteテンプラむトの機材も陳列され おいた。アメリカのミシガン州に本瀟を持぀むヌビヌ ゚ムパプストebm-papstは、同瀟の革新的なモヌ タヌ技術における新補品を展瀺するなど、数々の省゚ ネ型自然冷媒機噚に欠かせない郚品サプラむダヌの玠 晎らしい展瀺ず機材を目にするこずができた。2 幎に 䞀床の本展瀺䌚で、今幎はどのような新技術に出䌚え るのか期埅が膚らむ。■ RO

公匏りェブサむト http://www.hvacr.jp

䞀昚幎の開催レポヌトはこちらから https://issuu.com/shecco/docs/160300_aj_4.compressed/74

開催予定むベント 28 / March - April 2018 /

皆様のご協力ずご支持をいただき アクセレレヌト・ゞャパンは䞉呚幎の迎えるこずが出来たした。

これからもよろしくお願い臎したす。

JAPAN ADVANCING HVAC&R NATURALLY おかげさたで䞉呚幎
acceleratejapan.com

http://www.atmo.org/Japan2018

ATMOsphere Japan 2017 開催レポヌト

https://issuu.com/shecco/docs/170300_aj_10_web_final/18

公匏りェブサむト
開催予定むベント 30 / March - April 2018 /

ATMOsphere Japan 2018

-日本垂堎に向けた自然冷媒゜リュヌション-

開催日時 : 2018 幎 2 月 13 日火

開催堎所 : 東京コンファレンスセンタヌ・品川

1. 開催のご挚拶

2. 政策動向セッション

3. CEO むンタビュヌ

4. 垂堎動向セッション

5. ゚ンドナヌザヌパネル

6. パラレルセッション 1

7. パラレルセッション 2

8. レセプションディナヌ

圓日プログラム
開催予定むベント 31 / March - April 2018 /

Tuesday 13 February 2018

政府代衚ず業界゚クスパヌトによる、囜内倖の自然冷媒に関連する最新の芏制や暙準に぀いおの発衚。

叞䌚shecco

新䌁画ずなるこのセッションでは、sheccoよりマヌク・シャセロットが、業界で勢いを増しおいる䌁業の 䞀぀である日本熱源システムの代衚取締圹瀟長の原田 克圊氏ず業界に぀いお察談したす。 コヌヒヌブレむク / ネットワヌキング

HVAC&R分野で掻躍するリヌディングカンパニヌによる、自然冷媒技術に関する成功事䟋、教蚓、課題、 そしお今埌の展開に぀いおのプレれンテヌション。

叞䌚shecco ダン・ドゥシェック

パナ゜ニック株匏䌚瀟 アプラむアンス瀟 堂埜 茂 氏

日本熱源システム株匏䌚瀟 原田 克圊 氏

株匏䌚瀟前川補䜜所 町田 明登 氏

フヌドテクノ゚ンゞニアリング株匏䌚瀟 野田 憲叞 氏

リヌディング゚ンドナヌザヌによる、導入の背景、利益性、課題、今埌の展開をすべお包括した、 異なるタむプの自然冷媒技術導入事䟋の発衚。

叞䌚shecco ダン・ドゥシェック、CGF むグナシオ・ガビラン 氏 ▶ 導入事䟋発衚

ザ・コンシュヌマヌ・グッズフォヌラムCGFむグナシオ・ガビラン 氏

ザ・コンシュヌマヌ・グッズフォヌラム・ゞャパンCGF Japan金䞞 治子 氏、井䞊 公叞 氏

ランチ䌑憩 12:30 垂堎動向セッション 11:15 䌑憩 10:45 10:20 CEOむンタビュヌ 政策動向セッション 09:20 開催のご挚拶 09:00 ゚ンドナヌザヌパネル 13:30 PROGRAM
shecco マヌク・シャセロット 開䌚の蟞
マヌク・シャセロット  環境省 銬堎 康匘 氏   経枈産業省 倧谷 侀真 氏  日本冷凍空調工業䌚 岡田 哲治 氏
ランチ / ネットワヌキング
開催予定むベント 32 / March - April 2018 /

芳雄補氷冷蔵株匏䌚瀟 小金䞞 滋勝 氏

株匏䌚瀟ロヌ゜ン 宇郜 慎䞀郎 氏

垂民生掻協同組合ならコヌプ 䞉朚 克哉 氏

▶ パネルディスカッション

むオン株匏䌚瀟、味の玠株匏䌚瀟、芳雄補氷冷蔵株匏䌚瀟、

株匏䌚瀟ロヌ゜ン、垂民生掻協同組合ならコヌプ

15:00 コヌヒヌブレむク / ネットワヌキング

15:30

二぀のセッションが同時に行われたすので、ご自由にお遞びいただきご参加ください。

▶ 技術動向セッション - 産業甚冷凍冷蔵分野

ケミカルグラりト 塩屋 祐倪 氏「トンネル工事におけるNH3/CO2 凍結システムの利甚」

日本熱源システム 黒石 広明 氏「日本の産業分野におけるCO2 トランスクリティカルシステム」

前川補䜜所 䌊東 䞀敏 氏「融雪CO2 ヒヌトポンプ」

フヌドテクノ゚ンゞニアリング 䞹矜 聡史 氏「氎冷匏CO2 ブヌスタヌシステムずその性胜分析」

TEKO アンドレアス・メむアヌ 氏「冷蔵倉庫甚トランスクリティカル CO2 システム」

▶ 海倖サプラむダヌパネル

海倖サプラむダヌ各瀟が集い、日本垂堎での可胜性や盎面する 課題に぀いおディスカッションしたす。

コヌヒヌブレむク / ネットワヌキング

18:00

二぀のセッションが同時に行われたすので、ご自由にお遞びいただきご参加ください。

▶ 技術動向セッション - 業務甚冷凍冷蔵分野

パナ゜ニック 倧西 å­Š 氏「CO2 冷凍機の普及に向けた技術取組み」

ダンフォス むンダヌパル・サりンド 氏 「マルチ゚ゞェクタヌを䜿甚したCO 2 トランスクリティカルシステム」

゚ンブラコ マレック・ゞグリチンスキ 氏「半密封システムずプラグむンシステムの比范分析」

アルファ・ラバル ロルフ・クリステンセン 氏「自然冷媒機噚甚プレヌト熱亀換噚」

日本電産 ハンセン・ピヌタヌ・マむケル 氏

「内蔵型アむラむンドショヌケヌスにR290炭化氎玠冷媒を䜿甚する利点」

▶ ATMOsphereビゞネスマッチング

ビゞネスマッチングを促進するために、5分間の名刺亀換タむムを数回行いたす。

ディナヌ / ネットワヌキング - 提䟛スポンサヌ パナ゜ニック

レセプションディナヌ
パラレルセッション 16:45 䌑憩
パラレルセッション
16:30
NETWORKING BREAK
開催予定むベント 33 / March - April 2018 /

環境省による冷媒転換を 進めるための支揎措眮

文 : 䜐藀 智朗、岡郚 玲奈

成 30 幎床政府予算案が昚幎 12 月 22 日に閣議決定され、環境省ず䞀 郚蟲林氎産省・経枈産業省・囜土亀通省ずが連携しお行う事業である 「脱フロン・䜎炭玠瀟䌚の早期実珟のための省゚ネ型自然冷媒機噚導 入加速化事業」が公衚された。昚幎 8 月に発衚された芁求額 95 億円に察し、 2018 幎床は 65 億円で決定した。そのうち、自然冷媒機噚導入に察する支 揎ずなる「先進技術を利甚した省゚ネ型自然冷媒機噚の導入補助事業」平 成 30 幎床 ~ 平成 34 幎床は 64 億円ずなり、補助察象には冷凍冷蔵倉庫 に加え、新たに食品補造工堎、食品小売店舗が含たれた。残りの 1 億円は「再 ゚ネ電力掻甚掚進のための冷凍冷蔵機噚による DR 察応調査怜蚎事業」に圓 おられる。䜵せお、同事業の平成 29 幎床補正予算も公衚され、予算案 1 億円、 補助察象には同じく冷凍冷蔵倉庫、食品補造工堎、食品小売店舗が遞ばれた。 補正予算に぀いおは 2 月頃、平成 30 幎床予算に぀いおは 4 月に公募が開 始される予定だ。

珟圚、業務甚冷凍空調機噚の䜿甚冷媒の䞻䜓である HCFC、HFC のうち、 R22 を含む HCFC は 2020 幎に党廃が予定されおいる。さらに 2016 幎

10 月に改正されたモントリオヌル議定曞では、芏制察象に HFC が远加され、 2036 幎たでに 85% 分の HFC の生産及び消費の段階的削枛が求められるな ど、HCFC、HFC からの転換は喫緊の課題だ。

これらフロン系機噚の代替ずなる省゚ネ型自然冷媒機噚の技術は、むニシャ ルコストが高いこずが懞念されおいる。しかし自然冷媒ぞの盎接の転換が 䞍十分だず、将来的に脱フロン・䜎炭玠化が遅滞するずずもに、民間資金 の二重投資を匕き起こす恐れがある。この機を逃さず、省゚ネ性胜の高い 自然冷媒機噚の導入を支揎・加速化し、䞀気に脱フロン化・䜎炭玠化を進 めるこずは極めお重芁だ。

同事業の狙いは、コスト課題で転換ができない事業者ぞの積極的な支揎によ り、省゚ネ化及び脱フロン化を掚進するこずにある。自然冷媒機噚に䞀定の 需芁を生み出すこずは、機噚の䜎䟡栌化や将来的な自立的導入にも぀ながる。 それにより、囜内メヌカヌが䞖界的に普及の進む自然冷媒機噚の分野を牜匕 し、地球芏暡での環境察策に寄䞎するこずも期埅される。■ ST & RO

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政策動向 34 / March - April 2018 /
導入補助事業の掚移 環境省 補助金額 20052011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 环蚈 118 ä»¶ 産業 42ä»¶ 産業 業務 82ä»¶ 産業 業務 458ä»¶ 633ä»¶ 産業 76ä»¶ 業務 557ä»¶ 583ä»¶ 産業 120ä»¶ 業務 463ä»¶ 82ä»¶ 産業 82ä»¶ 業務 0ä»¶ 産業 37ä»¶ 業務 409ä»¶ 2005 幎以降の   亀付確定数掚移 环蚈1,998ä»¶ 2005幎床以降 箄 62 億円 箄73 億円 箄 62 億円 箄 50 億円 箄 芁求額 94 2014幎 2015幎 2016幎 2017幎 2018幎 政策動向 35 / March - April 2018 /
環境省における省゚ネ型自然冷媒機噚
“自然冷媒列車“

フルスピヌドで走行䞭

地球枩暖化ガスの排出を削枛し、気候倉動察策関連技術のリヌダヌ

ずなるために、ドむツの倧手鉄道䌚瀟ドむチェ・バヌンは、2020 幎たでに新車䞡の空調に自然冷媒を䜿甚する蚈画だ。

文 : シャルロット・マクロヌリン

取材 : アクセレレヌト・ペヌロッパ

゚ンドナヌザヌ取材 36 / March - April 2018 /

䞖界第 2 䜍の運送・物流䌚瀟であり、ドむツ最倧 の鉄道䌚瀟・むンフラ所有者ずしお幎間 20 億 人の移動を支えるドむチェ・バヌンDeutsche Bahn: 以䞋 DBは、環境の持続可胜性向䞊に貢献で きる力があるこずを匷く認識しおいる。自瀟りェブサ むトで自らを「゚コパむオニア」ず力匷く宣蚀し、排 出削枛に最新のテクノロゞヌを利甚しおいる。自然冷 媒は同瀟の“旅路”における第䞀歩でもあるのだ。

5,681 の駅を運営し、3 侇 4,000Km の鉄道網で毎日 4 䞇本以䞊の列車を運行する DB は、「DB2020+」ずい う枠組みのもず、鉄道、道路、空、海の茞送によるグルヌ プ党䜓の特定 CO2 排出量を 2020 幎たでに 30%2006 幎比削枛するこずを目指しおいる。「招来、業界を牜 匕するリヌダヌずなるために、関係する䌁業の協力を 埗お、垞に新技術の開発を行っおいたす」ず、DB の 地方亀通向け鉄道郚門で DB レギオ 100% 所有の子䌚 瀟、レギオネッツ・フェルケヌル有限䌚瀟RegioNetz Verkehrs GmbH :RNVの技術管理開発プロゞェク トマネヌゞャヌ、マヌチン・ハスニック氏は語る。

DB バヌンDB Bahnはドむツ囜内で DB グルヌ プの旅客の移動を管理しおいる。DB バヌンは長距 離列車を運行する DB フェルンフェルケヌルDB Fernverkehr AGず、短・䞭距離列車の DB レギオDB Regio AGずいう 2 ぀の子䌚瀟からなる。ポヌトフォ リオに含たれるのは DB バヌンだけではない。他にも 傘䞋のペヌロッパ地域茞送のアリノァArriva、重敎 備・枅掃などのサヌビスを行う DB ディンスラむスト ゲンDB Dienstleistungen、ドむツの線路管理をす る DB ネッツェDB Netze、および貚物茞送の DB シェ ンカヌDB Schenkerずいう 4 瀟にもグルヌプ党䜓 の持続可胜性目暙が適甚される。これたでのずころ、 同グルヌプの非垞に積極的な取り組みによっお、2020 幎たでに 20% 削枛するずいう圓初の目暙を倧幅に䞊回 り、2015 幎たでに CO2 換算で 24.5% の排出削枛を成 し遂げた。

DB バヌンでは、列車の運行に毎幎驚くほどの電力を 消費しおおり、12 テラワット時ずいう膚倧な数倀は、 ドむツ党䜓の消費電力の 2% に盞圓する。 DB グルヌ ドむツ・ミュンヘンぞ向かうSバヌン

゚ンドナヌザヌ取材 37 / March - April 2018 /

プはたた、再生可胜゚ネルギヌの䜿甚拡倧も目指しおいる。珟圚、党牜 匕線路䞊の列車の動力ずなる゚ネルギヌに占める再生可胜゚ネルギヌ の割合は 42% であるが、2020 幎たでに、再生可胜゚ネルギヌの割合を 茞送ベヌスで 45% たで高めたいずしおいる。さらに倚くの列車に動力䟛 絊をすべく、再生可胜゚ネルギヌの賌入および投資を増やそうずしおお り、DB バヌンは 2050 幎たでに、列車茞送の CO2 排出れロを達成した いず考えおいる。

自然冷媒、列車に乗り蟌む

DB バヌンにずっお、DB2020+ ずいう䌁業戊略の持続可胜性目暙を達成 する方法のひず぀は、新芏投入車䞡に搭茉する空調すべおで自然冷媒を 䜿甚するこずだ。「我々は、気候に関する目暙に貢献するために空調を 開発したした。これは政府が定めたものですが、DB2020+ に基づき圓 瀟が決めたこずでもありたす」ずハスニック氏は語る。 ドむツ政府はド むチェ・バヌンずその子䌚瀟である DB バヌンを所有しおいるが、同グルヌ プは東西ドむツ再統䞀埌の 1994 幎 1 月に創業しお以来、株匏䌚瀟ずし お営業しおいる。 ドむツ政府が DB バヌンに自然冷媒ベヌスの空調を蚭 眮するための補助金を支絊しおいるわけではないずハスニック氏は蚀い、 「自然冷媒を䜿甚した空調の詊隓や蚭眮を行う技術に察する瀟内予算があ るのです」ず説明した。

DB バヌンが冷媒ずしお䜿甚しおいる R134a の地球枩暖化係数GWP は CO2 システム 1 台の玄 1,300 倍である。R134a を自然冷媒 CO2 に眮 き換えるこずで同瀟の排出量は倧幅に削枛される。「CO2 を唯䞀の冷媒 ガスずしお䜿甚するこずで、R134a ず比范しお 100% の排出削枛になり たす」ずハスニック氏は蚀う。 珟圚、R134a 空調システムが蚭眮された

DB バヌンの列車はドむツ囜内に 230 台あるず掚定されるが、ただ空調 の぀いおいない列車も倚い。

DB バヌンは 2020 幎から、新芏投入車䞡の空調にはすべお自然冷媒を 䜿甚するずいう蚈画であるが、自然冷媒を遞択する原動力ずなっおいる のは持続可胜性向䞊ぞの熱意だけではない。同瀟は EU の F ガス芏制に よる HFC の段階的削枛の意味をよく理解しおおり、「様々な芁因が混ざ り合っおいるのです。DB 2020+ の目暙達成はもちろん、排出量も削枛 したい。斜行される F ガス芏制に察応する必芁もありたす」ずハスニッ ク氏は語る。 EU の F ガス芏制は列車に察しお盎接は適甚されないが、 HFC の段階的削枛によっお R134a が入手しづらくなるこずはほが確実 である。ペッヘン・フラスバルト独連邊環境庁長官によれば、DB バヌンが 自然冷媒を䜿甚すれば、2030 幎たでに F ガスの生産ず䜿甚を 80% 削枛す るずいう EU の F ガス芏制におけるドむツの玄束にも利するこずずなる。 ドむツのベルリン、ポツダム広堎にある DBバヌンの本瀟

゚ンドナヌザヌ取材 38 / March - April 2018 /

CO 2 ヒヌトポンプを䜿甚しお、ドむツ・ザクセン州゚ルツ山地を走る 短・䞭距離列車レギオ

線路䞊の“課題”ずいう萜葉を吹き飛ばす

自然冷媒は、DB が向かう終着点ぞの重芁なステップではあるが、列車 専甚蚭蚈のモゞュヌル匏の空調システムを開発するずいう旅路は長いも のであった。「2015 幎以来、我々は産業パヌトナヌず共に CO2 を冷媒 ずする空調の開発を続けおきたした。列車甚に蚭蚈されたのはこれが初 めおです」ず RNV の技術開発責任者であり、最初からプロゞェクトに 取り組んできたセヌアン・クラりス氏は語った。「残念なこずに、ある重 芁なパヌトナヌがプロゞェクトの初期段階に離脱しおしたい、開発のた めには新たなパヌトナヌを探さなくおはなりたせんでした。このこずは 倧切な教蚓ずなりたした」

DB バヌンが圓初より盎面しおきた問題のひず぀に 、ペヌロッパでは列車 やバス向けに CO2 ベヌスの空調システムを補造しおいる䌁業が䞍足しお いるずいうこずがある。「今の状況がどのような展開になるか様子を芋な くおはなりたせん」ずクラりス氏は蚀い、「すでに倚額の投資をしおきた した。今埌はもっず競争が高たるこずを望みたす」ず続けた。珟圚、DB バヌンはコンノェクタKonvekta、ワブテックWabtec、旧フェブレヌ ト・ランスポヌト・ラむプツィヒFaiveley Transport Leipzig GmbH、 UPEC むンダストリアルグルヌプUPEC Industrial Group、リヌプヘル Liebherr、ボシュロVosslohずいった茞送甚冷凍冷蔵および空調ビ ゞネスにおける革新的なドむツ䌁業数瀟ず協力しおいる。

「旧匏の空調は機械的でしたが、CO2 のシステムは完党に電力皌働で非垞 に実装しやすくなっおいたす。ビゞネスにはこちらのほうが向いおいた す」ずハスニック氏は述べたが、プロゞェクトが実を結ぶたでには時間 がかかった。この技術が将来的にも有効であるこずを実蚌するには、数々 の詊隓ず段階が必芁ずなったからだ。「詊隓は第 3 段階、最終段階たで 到達したした」ずクラりス氏は蚀う。珟圚は気候テスト宀で CO2 システ ムの性胜を蚈枬する段階だ。「今のずころ、倧きな欠点はありたせん」ず 同氏は蚀う。

゚ンドナヌザヌ取材 39 / March - April 2018 /

もし DB バヌンが CO2 技術を採甚するのであれば、た だ車内で正確に機胜するだけでなく、埓来のシステム よりも優れたものでなければならない。「乗客からの苊 情ずしお、空調が動かない、寒過ぎるずいう声が倚く ありたす。これはドむツでは重倧な問題です」ずハス ニック氏は説明する。「加えお我々は、党く新しい゚ア・ ディストリビュヌション・システムを列車に搭茉した した。これで足元は冷えるのに頭は熱いずいうこずは なくなりたす。列車党䜓の空調をバランスよく提䟛す るこずは、自然冷媒を䜿甚しおカヌボンフットプリン トを削枛するのず同じくらい重芁なこずでした」ずク ラりス氏は語る。

CO2 空調システムを搭茉した DB バヌンの最初の車䞡、 ザクセン州・ケムニッツぞ 2016 幎に投入したシヌメ ンス VT642 に぀いお「 最高速床 120 km/h の地域 間列車です」ずクラりス氏は説明する。本システムは 最高速床 160 ㎞ /h たで耐える蚭蚈だ。 この革新的な 冷凍冷蔵空調プロゞェクトはこれたでもよい成果を䞊 げおきた。同氏は「旧匏車䞡の R134a ず比范しお玄 10% の省゚ネを誇りたす。新車䞡に CO2 システムを蚭 眮すればさらなる省゚ネが可胜です」ず述べた。DB バヌ ンは、CO2 空調システムは埓来の R134a システムより もラむフサむクルコストが安くなるず予枬しおいる。

終わりなきむノベヌション

DB バヌンは、空気埪環を利甚しお冷気を提䟛する新 システムにも投資しおいる。 2015 幎以来、ドむツ環 境省 ( 環境・自然保護・建蚭・原子炉安党省 :BMUB) ずドむチェ・バヌンはドむツ南郚ブラックフォレスト の環境保護ぞの先進的な取り組みで有名な街にちなん

列車専甚で蚭蚈されたCO

で「フラむブルク・むム・ブラむスガり」ず名付けら れた ICE3 の車䞡にリヌプヘル・トランスポヌテヌショ ンLiebherr Transportationが蚭眮したシステムの 詊隓を続けおいる。

この冷気システムはプロセス゚アを呚囲から取り蟌み、 冷华タヌビンで拡匵させる。枛圧によっお枩床が䞋が り、空気察空気の熱亀換噚によっお客車を冷华する。 最終的にプロセス゚アは倧気圧ぞず再圧瞮され、再び 攟出される。詊隓プロゞェクトのデヌタからは、空気 をベヌスずした新技術が新たな遞択肢ずなり埗るこず がわかった。冷媒を汚染するこずなく皌働するこずが でき、保守管理も容易だ。ただしラむフサむクルを通 しおのコスト効率が F ガスの代替冷媒を䞊回るかどう かを確かめるためには、さらなる詊隓が必芁ではある。 クラりス氏は、「将来的にはどちらのシステムも列車内 で芋かけるようになるでしょう」ず予枬しながらも、 空気ベヌスのシステムのほうが列車に蚭眮するにはや や耇雑であるこずを指摘した。「空気システムは運転 圧力が高いため重いのです。ですから郜垂郚を走る列 車やバスで芋かけるこずはないでしょう」

DB バヌン は技術をさらに拡倧し、ペヌロッパの他の 電鉄䌚瀟にも自然冷媒ぞの取り組み、すなわち“自然 冷媒列車”に乗り蟌んでほしいず考えおいる。「関連䌁 業ず知識を共有したいず思っおいたす。それによっお 技術の䟡栌を䞋げられたすから」ずハスニック氏は蚀 う。 より倚くの鉄道䌚瀟がこの“自然冷媒列車”の乗 車刞を買えば、CO2 空調システムは近い将来、私たち の最寄駅にもやっおくるだろう。■ EH

2 空調システムの構造図 ゚ンドナヌザヌ取材 40 / March - April 2018 /

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リニュヌアルされた
豪州でドレむクスが仕掛ける

自然冷媒ぞの移行

䞖界で最も高い゚ネルギヌコストに盎面し、南オヌストラリアに拠点 を眮く倧手独立小売業者のドレむクス・スヌパヌマヌケットは、今こ そ自然冷媒テクノロゞヌに投資すべきタむミングだず確信しおいる。

文 : デビン・ペシモト、キャロラむン・ラヌム

取材 : アクセレレヌト・オヌストラリア & ニュヌゞヌランド

オヌストラリア攟送協䌚が「南オヌストラリア州は、䞖界で最も電 気料金の高いデンマヌクを远い抜いた」ず、報じたのは昚幎 7 月 のこずである。報道では、豪州の䞉倧゚ネルギヌ小売業者が昚幎 䞭旬に発衚した、゚ネルギヌ䟡栌の高隰に぀いお詳述された。スヌパヌ マヌケット業の利益幅は、既にかなり薄いず蚀われおおり、倉動する ゚ネルギヌコストが、玔利益に及がす圱響は倚倧なものである。

゚ンドナヌザヌ取材 42 / March - April 2018 /

そのこずを誰よりも痛感しおいるのは、珟圚、南オヌ ストラリア州ずクむヌンズランド州で 60 以䞊の店舗 を運営するドレむクス・スヌパヌマヌケットDrakes Supermarketsである。 1974 幎にロゞャヌ・ドレ むク氏が創業し、小さなスヌパヌマヌケット 1 店舗か ら始たったが、今では豪州最倧芏暡の独立系食料雑貚 の小売業者ずなり、幎間売䞊は 10 億豪ドル玄 880 億円を䞊回る。豪州で゚ネルギヌ䟡栌が䞊昇し続け る䞭、営業経費の削枛ずいう困難な課題に盎面する同 瀟は将来を芋据え自然冷媒に着目した。 新たに 3 店舗 の CO2 トランスクリティカルストアをオヌプンする予 定であり、埓来の HFC システムず比范し、20~25% のランニングコスト削枛を期埅しおいる。これら 3 店 舗は、2018 幎 2 月末たでに南オヌストラリア州のグッ ドりッド・ロヌド・りェむノィルずステボンヒヌス・ロヌ ド・ペンフィヌルド、およびクむヌンズランド州のアヌ ドロセン・ロヌド・カボヌルチャヌでそれぞれ開店す る予定である。 ドレむクスの自然冷媒の道のりは決し お容易なものではなかったが、同瀟は決しお倱望する こずなく、自然冷媒に投資するこずを決意し、確信を 匷めおいったのである。

時代の先をいったトランスクリティカル

ドレむクスの CO2 テクノロゞヌにた぀わる歎史は、南 半球のスヌパヌマヌケットずしお初めお CO2 トランス クリティカルシステムを導入した 2007 幎に遡る。勀 続 38 幎ずなる本郚長のボブ・゜ヌン氏は、圓時のシ ステム導入を監督しおいた。動機に぀いお、「圓瀟は、 最倧の独立小売業者であり、䜕か先駆けずなるこずを しなければ、ずいう責任を垞に感じおいたした」ず、 南オヌストラリア州トレスノィルにある本瀟で同氏は 述べた。2007 幎 12 月、アデレヌド北郚のアングル・ ノァヌリにあるドレむクス・フヌドマヌケットで、シ ステムを蚭眮するこずになった。「CO2 テクノロゞヌ は埓来システムよりかなり高額であったため、政府か らの助成金はあたり足しになりたせんでした」ず、゜ヌ ン氏は圓時を振り返る。

圓時、枩宀効果ガスの排出量の削枛に向けお、オヌス トラリア政府は業務甚冷凍冷蔵郚門における新テクノ ロゞヌの評䟡のために、200 䞇豪ドル玄 1 億 7600 䞇円の資金を準備した。政府の『枩宀ガス軜枛プロ グラム』Greenhouse Gas Abatement programの もず亀付された補助金は、グリヌン冷华委員䌚Green Cooling Councilによっお管理された。たた、政府か ら HFC ガス芏制にさらなる圧力がかけられおいた時 期でもあった。「政府は、他の遞択肢を真剣に考えざる を埗なくなるくらいに、炭玠ガスぞの課皎を続けるず

巊マヌク・タヌナヌ氏 斜工業者 AJ Baker 右ボブ・゜ヌン氏

決定したのです」ず、゜ヌン氏は説明する。 このよう にいく぀かの芁因が背景ずなり、ドレむクスは地域で 先駆けずなっお初の CO2 トランスクリティカルを導入 した。

その結果はどのようなものであったのだろうか ?「ひ どいものでした。あらゆる問題が勃発したのです」ず ゜ヌン氏は答え、圓時は単に CO2 トランスクリティ カルシステムの技術開発のレベルが未熟だったず説明 する。 同時に技術的な問題だけであり、システムの効 率には䜕の問題もなかったずも同氏は匷調した。圓時 を振り返り、「皌働時の、あの速さを今でも鮮明に芚え おいたす。ケヌスの運転を開始したずたん、CO2 トラ ンスクリティカルシステムのパワヌで、ケヌス内の枩 床は瞬く間に䞋がっおいったのです。それたでに、芋 たこずがないシステムでした」ず、゜ヌン氏は述べる。 しかしながら、蚭蚈ず技術䞊の䞍備により起きた問題 のせいで、党面的な取り換えを䜙儀なくされた。「結局、 トランスクリティカルシステムを、少し前のタむプで ある CO2 カスケヌドシステムに入れ替えたした」ず、 ゜ヌン氏は語る。「トランスクリティカルシステムは、 先駆的であったがために問題が起きたのです。今、改 めお思うのは、我々は時代の先を行き過ぎおいただけ なのだずいうこずです」

゚ンドナヌザヌ取材
43 / March - April 2018 /
ドレむクス・スヌパヌマヌケット本郚長

「CO2 トランスクリティカルが新たな未来を担っお

いくでしょう。割高ですが維持費の節玄ず運転効 率を考えるず、䞻流になっおいくず思いたす」

CO2 ぞの確信 「最初に導入したのが CO2 トランスクリティカルであっ たこずが、問題だったのです」ず、゜ヌン氏は蚀い、「そ の埌、スヌパヌマヌケットに導入した 2 台目も CO2 で はありたしたが、カスケヌドシステムにしたした。技 術的な問題は䞀切起きおいたせん。CO2 システムは、 玠晎らしい働きをしおいたす」ず続けた。同氏は最初 のトランスクリティカル CO2 システムを導入した際に、 その゚ネルギヌの節玄ぶりを芋お、CO2 を堅持しおいこ うず確信した。カスケヌドシステムでも、暙準の HFC システムず比べお 10~15% 節玄できるずいう。

今日たでに、ドレむクスはサブクリティカル CO2 カス ケヌド冷凍冷蔵システムを採甚したスヌパヌマヌケッ トを 14 店舗展開しおきた。「先ほどお話した通り、ア ングル・ノァヌリの店舗に初めおのトランスクリティ カルを導入した圓時も高い効率性を実感したしたが、 システムの効率性には垞に驚かされたす」ず、゜ヌン 氏は蚀う。過去 10 幎間で、トランスクリティカルの 技術レベルが飛躍的に発展したず゜ヌン氏は感じおお り、「トランスクリティカルが再び頭角を珟し、これた でのトランスクリティカル CO2 に察する芋解を改めさ せるような近代的なテクノロゞヌが出おきたした。キャ ビネットの運転には、トランスクリティカルが最も効 率的な方法ずしお芋なされるようになっおきたのです」 ず述べた。同瀟は、新たにオヌプンさせる 3 店舗のト ランスクリティカル CO2 ストアではカスケヌドシステ ムよりも維持費をさらに 10% 削枛できるず期埅しおい る。「トランスクリティカルシステムの方が、これたで

– ボブ・゜ヌン氏  ドレむクス・スヌパヌマヌケット

䜿甚しおきたカスケヌドシステムよりもさらに効率が アップしたす。同じ CO2 でも、技術が向䞊しおいるの で効率も高いのです」

豪州の小売業界ず業務甚冷凍冷蔵技術の今埌 2、3 幎 の動向に぀いお、゜ヌン氏の芋解を尋ねおみるず、「こ のたた同じ方向で進んでいくこずに、䜕の疑いもあり たせん。炭玠ガスの寿呜は終わりに近づいおいたす。 ですから、今埌も CO2 システムを䜿い続けたす」ずい う答えが返っおきた。同氏がトランスクリティカルの 確固たる将来を信じおいる理由は、これたでカスケヌ ドを䞊回る゚ネルギヌの節玄ぶりを実感しおきたから である。「トランスクリティカルが新たな未来を担っお いくでしょう。確かに䟡栌は割高ですが、維持費の節 玄ず運転効率を考えるず、今埌数幎間はこれが䞻流に なっおいくず思いたす」■ DY & CR

゚ンドナヌザヌ取材 ドレむクスゎッドりッド店にあるArneg瀟のキャビネット ボブ・゜ヌン氏 ドレむクス・スヌパヌマヌケット
44 / March - April 2018 /
ドレむクスニュヌトン店にあるキャビネット

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メヌカヌ取材 46 / March - April 2018 /

CO2リヌダヌが描く 2018幎床ビゞョン

パナ゜ニックが囜内倖に向けお 実行する新たな事業戊略

文 : 岡郚 玲奈、ダン・ドゥシェック å®¶ 電、業務甚機噚、デバむス、その他倚くの補品を補造販売する総 合電機メヌカヌ・パナ゜ニック株匏䌚瀟は、2010 幎に囜内初の CO2 冷媒を採甚したノンフロン冷凍機を発売開始しおから珟圚に 至るたで、日本の業務甚冷凍冷蔵業界における CO2 機噚の発展ず普及を 先導し、囜内 CO2 垂堎のパむオニアずしおその立堎を確立させおきた。

昚幎 4 月からパナ゜ニックの瀟内カンパニヌであるアプラむアンス瀟 の垞務で食品流通事業担圓を務める堂埜 茂氏は、以前たで同瀟の経営 䌁画担圓垞務ずしお、アプラむアンス瀟 瀟長である本間 哲郎氏ず共に 同瀟の経営を匕っ匵っおきた。「今幎の 4 月から冷凍機は私の管蜄䞋ず なるので、自然冷媒がより普及しおいるペヌロッパなどの垂堎に向けお マヌケティングを匷化しおいきたい」ず蚀うように、堂埜氏は囜内だ けでなくグロヌバル垂堎に察しおも確かな戊略ビゞョンを持っおいる。

2017 幎床をもうすぐ終える今、堂埜氏の 2018 幎床に向けた日本及び グロヌバル垂堎に向けた CO2 機噚の事業戊略に぀いお話を聞いた。

メヌカヌ取材 47 / March - April 2018 /

盎面した 2 ぀の壁に察する新たな戊略 「高圧で扱いにくい CO2 冷媒を、安定しお冷华するた めに開発した独自の二段圧瞮技術を歊噚に、ここ 3 幎 で环蚈 8500 台をグロヌバル垂堎に玍入したした。し かし、これだけの技術を持っおいるのにも関わらず、 省庁含めた関係先やナヌザヌのご芁望には十分に応え られおいないず感じおいたす」ず、堂埜氏は CO2 リヌ ダヌずしお駆け抜けおきたここ数幎を振り返る。珟圚 の結果に満足しおいない理由ずしお、堂埜氏はビゞネ ス䞊で盎面しおいる 2 ぀の壁を挙げる。䞀぀は、コン ビニ゚ンスストア玍入数を䌞ばしおきたものの、ナヌ ザヌ毎の導入進捗にバラツキがあるこず。もう䞀぀は スヌパヌマヌケットに関しお、R22 からの転換が求め られおいる䞀方で、既存店の CO2 ぞの切り替えに課 題があるずいうこずが挙げられる。たた、2017 幎床 は自然冷媒機噚導入に察する環境省の支揎事業である 「脱フロン瀟䌚構築に向けた業務甚冷凍空調機噚省゚ ネ化掚進事業」の補助金支絊察象に食品小売業が含た れなかったこずも圱響を䞎え、結果ずしお「2017 幎 床は CO2 事業があたり進たなかったずいうのが珟状で す」ず堂埜氏はコメントした。

しかし 2018 幎床に向けお、堂埜氏は「日本垂堎は来 幎床が CO2 事業にずっお勝負の幎になるだろうず思っ おいたす」ずポゞティブな発蚀をし、「補助金察象に 食品小売業も埩掻したすし、䞀気に普及させたいです」 ず力匷く述べた。珟圚盎面しおいる 2 ぀の事業課題に 関しおも、来幎床は新たな取り組みを展開するず蚀う。 既に䞀郚では商談も進捗しおいる。

スヌパヌが盎面しおいる既存店での冷媒転換問題に関 しおは、「来幎床に実珟できるかどうかは別ずしお、フ ロン冷媒甚の配管を䜿甚できるような技術を開発する 予定です。そうすれば CO2 機噚はスヌパヌでも䞀気に 普及するず思いたす」ず堂埜氏は述べる。既存店での 切り替えずなるず、珟行の技術では高圧である CO2 冷 媒にフロン系冷媒甚配管をそのたた䜿甚するこずはで きないため、店舗改装の際に内郚配管をすべお高圧配 管に眮き換える必芁があるため倧芏暡工事ずなり、コ ストが高くなるのがナヌザヌにずっおはネックだ。冷 凍機だけ眮き換えお配管はそのたた䜿甚せざるを埗な いナヌザヌ偎の様々な事情も想定される。

環境省の補助事業である「平成 29 幎床 二酞化炭玠排 出抑制察策事業費等補助金L2-Tech 導入実蚌事業」 で、パナ゜ニックは同瀟で初ずなる既存店での CO2 機 噚の切り替えをスヌパヌマヌケットで実珟させおいる が、やはり転換には補助金がないず難しいずいう珟実 がある。「フロン甚配管を䜿甚するための技術開発を続 けおおりたす。コントロヌル技術を駆䜿するこずで既 存店での入れ替えが可胜な冷凍システムを急ぎ開発し おおりたす」ず、既存店ぞの解決策にも力を入れおい る姿勢を芋せた。来幎床の目暙ずしお、コンビニで新店・ 既存店合わせお 1000 店舗以䞊、スヌパヌでは新店 50 店舗、そしおグロヌバル垂堎でコンデンシングナニッ トを 2500 台以䞊玍入するこずを目暙倀に掲げおいる。

業界党䜓で

CO2 を広げるために

2018 幎に勝負をかけるずいう堂埜氏は、新たな事業 展開を蚈画しおいる。同瀟の CO2 システムを、垂堎に 広げおいくずいうのだ。「日本での CO2 䜿甚数を増や しお、垂堎自䜓を倧きくしおいくずいう戊略です。具 䜓的に蚀うず、我々の CO2 コンデンシングナニットを 競合他瀟にも䟛絊しお䜿っおいただくずいうこずです」

CO2 ショヌケヌスず CO2 冷凍機を同時に補造・販売し おいる同瀟ず違い、CO2 冷媒を䜿甚したいが冷凍機を 持ち合わせおいないショヌケヌスメヌカヌにずっおは これ以䞊ない朗報である。「CO2 冷媒のコントロヌル は技術的に難しいですが、コントロヌルできるような むンタヌフェむスを合わせお䟛絊するこずで、他瀟の ショヌケヌスでもパナ゜ニックの CO2 冷凍機は正垞に 皌働したす。他瀟向けに展開するための技術開発は既 に枈んでいたす」ず述べ、「CO2 技術を䞀䌁業だけで広 げおいくのには限界がありたすし、垂堎の䌞びにも限 界がありたす。そのため来幎床は、業界党䜓で CO2 を 広げおいく動きを進めおいきたす」ず語った。CO2 冷 媒䜿甚のショヌケヌスを販売するメヌカヌ数が増えれ ば、コストダりンずナヌザヌ数の増加が芋蟌めるだろう。

メヌカヌ取材 48 / March - April 2018 /
「日本垂堎は来幎床がCO2 事業にずっお 勝負の幎になるだろうず思っおいたす」
– 堂埜 茂氏

CO2 倧型機噚需芁に応えるために

2017 幎 2 月 15 日から 17 日の 3 日間、千葉県・幕匵 メッセにお開催された「第 51 回スヌパヌマヌケット・ トレヌドショヌ」でパナ゜ニックが展瀺したノンフロ ン冷凍機噚 30 銬力は、20 銬力の冷凍機で冷やした冷 媒を、熱亀換噚を搭茉した「容量アップナニット」に 送り、もう 1 台の 10 銬力の冷凍機の冷媒でさらに冷 やし、冷凍胜力を 30 銬力分たで高めるずいうカスケヌ ド匏冷华方法を採甚したこずで泚目を济びた。

今埌のさらなる銬力数の倧きい補品ラむンアップに関 しお、堂埜氏は「基本的に 30 銬力以䞊の冷凍機に関 しおは、10 銬力ず 20 銬力の構成で倧型化を図っおた いりたす」ずコメントした。さらに「もう䞀぀の遞択 肢ずしお、倧型の CO2 ラックシステムが挙げられたす が、どちらを遞択しおいくかは ROI や機噚コストずサ むズによりたすし、日本ではミニスヌパヌ化が進んで いるので基本的にはカスケヌドシステムを組み合わせ るこずでニヌズには察応できるず考えおいたす。しか し、お客様が䞡方を遞択できるように、ラックシステ ムの先行開発にも着手しおいたす」ず付け加えた。ず はいえ、ラックシステムのメむン垂堎は海倖であるず 堂埜氏は考える。

パナ゜ニックは䞭囜・倧連の工堎で CO2 サブクリティ カルラックシステムをすでに補造・販売しおおり、珟 地のスヌパヌ 13 店舗にすでに玍入枈みだ。今埌は、 倧連にはただない CO2 超臚界システムのノりハりを日 本から持っお行き、来幎床䞭に工堎で開発を始める蚈 画であり、順調に進めば䞭囜で生産したラックシステ ムを日本に持ち蟌むこずも将来的に可胜ずなる。「日本 の技術をただ枡すのではなく、独自に開発もできるず いうのが珟地の理想でもありたす。䞭囜の人は非垞に ポゞティブでアグレッシブですので、私ずしおもラッ クシステムにおいおは、ビゞネスず R&D の䞻䜓を倧 連に移すこずを目暙ずしおいたす」ず述べた。

メヌカヌ取材
49 / March - April 2018 /
堂埜 茂氏 パナ゜ニック アプラむアンス

海倖の各垂堎に向けた戊略 パナ゜ニックが 2016 幎に行なった、米囜の業務甚冷 凍冷蔵機噚垂堎の䞻力メヌカヌであるハスマンの買収 は、同瀟の北米垂堎での CO2 機噚シェア拡倧が意図で あったこずは明らかであった。しかし、買収から 2 幎 がたった今の状況を聞くず、「早く北米で CO2 プロモヌ ションをしおいこうず呌びかけおはいるのですが、ハ スマンは自然冷媒技術では炭化氎玠冷媒䜿甚の内蔵型 ショヌケヌスを䞭心に展開しおいるずいうのが珟状で す。意倖ず、UL 芏栌などが必芁ないメキシコの方が 早く我々の CO2 機噚を投入できるかもしれたせん。実 際、すでにメキシコのコンビニに察しお匊瀟の CO2 機 噚を提案しおいたす」ず堂埜氏は述べる。アメリカで CO2 ビゞネスを展開しおいくずなるずむニシャルコス トが高く、ハスマンは安䟡で省゚ネ効果も高い炭化氎 玠ショヌケヌスで優先的に事業展開しおいるため、ア メリカ垂堎では炭化氎玠ショヌケヌスをコンビニ䞭心 に普及させおいきたいず堂埜氏は蚀う。「ハスマンのプ ロパン冷媒甚コントロヌル技術はナニヌクですので、 その技術が日本向けに開発できるのかずいう R&D を 近いうちに開始したす。その結果開発が実珟可胜であ れば、日本でも内蔵型ショヌケヌスは炭化氎玠で展開 しおいくこずも怜蚎する予定です」

その他の海倖垂堎に関しお堂埜氏は、「ペヌロッパは䞀 番力を入れたい垂堎」だず蚀い、欧州では倧型スヌパヌ 向け CO2 ラックシステムが䞻流であるこずから、同瀟 が埗意ずする小型機噚のニヌズに応える戊略を立おる ぀もりだず述べた。昚幎 2 銬力の CO2 コンデンシング ナニットを欧州向けに茞出出荷を開始しお以降、デン マヌク、スりェヌデン、ノルりェヌ、ベルギヌですで に玍入枈みであり、その他の欧州地域でもテスト導入 を開始した。来幎床はさらに玍入実瞟を増やしおいく 構えだ。

東南アゞアに関しおは珟圚に至るたで、ロヌ゜ンがむ ンドネシアの珟地䌁業アルファミディAlfamidiの 協力で出店した 13 店舗ず、台湟のファミリヌマヌト 1 店舗、そしおマレヌシアの食品スヌパヌ、ゞャダ・グロヌ サヌJaya GROCER1 店舗に CO2 機噚を玍入しお いる。「基本的に東南アゞアはただ R22 を䜿甚しおい たす。マレヌシアのゞャダ・グロヌサヌでの CO2 玍入 に関しおは、マレヌシア囜内でも初の CO2 技術であり、 か぀同囜環境省の『地球枩暖化察策補助金』察象補品 ずしお採択され、政府のサポヌトのもずでの実珟だっ たこずから、非垞に倧きな反響を呌びたした」。そのた め、東南アゞアではマレヌシアにたずは特化しお CO2 を広げおいくずいうのが堂埜氏の立おおいる戊略だ。

CO2 に察する思いず それを実珟させるために

「囜や地域ごずに自然冷媒化のスピヌドや状況はそれぞ れ異なりたすが、冷凍冷蔵空調業界にずっお最終的に あるべき姿は決たっおいたす。それは、HFC を含めた フロン系冷媒を党廃しお自然冷媒だけが残っおいるこ ずであり、業界関係者が共通しお認識しおいるこずで す。恐らく、このこずに異議を唱える人はいないでしょ う」ず堂埜氏は蚀う。しかし、「コストなどの理由で、 地域によっおは導入にブレヌキがかかっおいるずいう のが珟状です」ずし、コスト問題を解決するには技術、 補助金、法敎備の䞉点セットが必芁䞍可欠だず蚀う。

「パナ゜ニックは䞭小型ではありたすが、独自に CO2 コンプレッサヌの圧瞮技術ずコントロヌル技術の䞡方 を開発し、ここ数幎日本を䞭心に自然冷媒の普及をリヌ ドしお来たずいう匷い自負がありたす。それは私が経 営䌁画をやっお来た時からずっず胞に抱いおいる思い です。そしおいた、その技術を扱う郚眲のリヌダヌず なった以䞊、私にずっお CO2 技術を普及させるこずは もはや“圹割”ではなく“ミッション”です」ず、堂埜 氏は自身の自然冷媒に察する思いを語った。

パナ゜ニックに察しおも、「 CO2 を普及するこずは倩 から䞎えられたミッションだず匷く認識しおいたす。 それだけの技術もあり、R&D を含め倚額の投資もやっ おいるため、それを実珟させるこずに自信がありたす し、私自身も非垞に楜しみです」ず蚀う。経営䌁画担 圓垞務ずしお様々な事業を扱っおきた堂埜氏は、「新 芏垂堎を構築するには䞀瀟だけでの力には限界があ り、他瀟ず連携するこずで垂堎を倧きくしおいかなけ れば、絶察に垂堎芏暡は倧きくなりたせん」ず蚀う。 2018 幎床は、これたで以䞊に自然冷媒垂堎に参画す る䌁業が増え、䌁業間の競争が掻発化するこずで囜内 垂堎での自然冷媒導入が䞀気に加速するこずが期埅さ れる。同時に、海倖垂堎に察しおそれぞれの囜・地域 ごずに戊略を倉えながら事業拡倧を目指しおいく同瀟 は、間違えなく海倖でもその存圚感を発揮させおいく であろう。 ■ RO & JD

「私にずっおCO2技術を普及させ るこずはもはや“圹割”ではなく “ミッション”です」

堂埜 茂氏

メヌカヌ取材 50 / March - April 2018 /
–

巊から右

䜐竹 智宏氏、ロバヌト・ゲヌル氏、ホン・クァン・グ゚ン氏、パトリック・ラむク氏

ギュントナヌ、日本囜内に

䞖界有数の熱亀換噚サプラむダヌであるギュントナヌGÃŒntnerは、 2018 幎の日本垂堎では CO2 が倧きく飛躍するチャンスがあるず芋おいる。

文 : デビン・ペシモト、ダン・ドゥシェック、岡郚 玲奈

CO2のチャンスを芋る
メヌカヌ取材
52 / March - April 2018 /

ドむツを拠点ずするギュントナヌは、熱亀換技術 の䞖界的サプラむダヌであり、日本での実瞟も 10 幎を超える。これたで䞖界各地に玄 8,000~1 䞇台のガスクヌラヌを蚭眮し、珟圚日本では産業甚 CO2 機噚の䞻芁サプラむダヌずしお、幎間玄 500 台の CO2 ナニットを販売しおいる。2018 幎には、蒞発噚、 過熱防止装眮、ガスクヌラヌなども含めお、同瀟はこ の数字が 2 倍の幎間 1,000 台になるず予想しおいる。 本誌は同瀟に察し、日本垂堎に参入するにあたりこれ たでに盎面した課題、そしおビゞネスの拡倧が予想さ れる理由ず日本垂堎の展望に぀いお話を聞いた。

日本垂堎に適応するために ギュントナヌ・アゞアパシフィックのキヌアカりント マネヌゞャヌである䜐竹 智宏氏は、同瀟が日本垂堎に 参入するにあたっお盎面した䞻な課題の䞀぀に、日本 垂堎が求める品質の高さに぀いお挙げた。「数幎前に日 本垂堎ぞ商品を提䟛し始めた頃、日本が他囜ず最も異 なる点は、品質ずいうものの捉え方だずいうこずがわ かりたした。日本では補品そのものだけでなく、デザ むンやコンセプト、説明曞、サヌビス、コミュニケヌショ ン、梱包などにも高い品質をが求められたす。この点は、 圓初こそシェア拡倧の課題であったものの、品質を远 求したこずで今では日本垂堎でも十分に誇れる歊噚ず なっおおり、倚くの方に満足いただいおおりたす」ず、 䜐竹氏は語る。品質の維持向䞊は継続的なプロセスが 必芁なため、今埌も取り組むべき課題であり続ける䞀 方で、同時にこの䞀連の取り組みがギュントナヌにずっ お重芁な経隓ず知識をもたらしおくれるだろうず䜐竹 氏は蚀う。

「

垂堎芏暡で蚀うなら、日本垂堎は 䞭囜に次いでアゞア最倧ですから

CO2 技術の鍵を握る日本垂堎 ギュントナヌがこれたで提䟛しおきた同瀟の CO2 機噚 の倧郚分は、二次冷媒に CO2 を甚いた産業甚アンモ ニア /CO2 システム甚の機噚であったが、近幎産業甚 CO2 盎膚匏システムの䜿甚が増加しおいるこずに励た され、同瀟は 2018 幎の日本での CO2 垂堎のさらなる 䌞びに期埅を募らせる。「日本の産業甚分野での CO2 盎膚匏システムは非垞に倧きなポテンシャルがあるず 思いたすし、この垂堎は飛躍的に成長するず芋おいた す」ず、ギュントナヌ・アゞアパシフィックでセヌル スディレクタヌを務めるホン・クァン・グ゚ン氏は蚀う。

加えお、垂堎芏暡の芳点からアゞアパシフィック地域 最倧で最も興味深い垂堎は䞭囜はであるこずには間違 いないものの、日本もたた垂堎芏暡や技術普及に及が す圱響力ずいう点で、同様に重芁な拠点であるこずを ギュントナヌは認めおいるずいう。「垂堎芏暡で蚀う なら、日本垂堎は䞭囜に次いでアゞア最倧ですから」 ずグ゚ン氏は加えた。ギュントナヌグルヌプの取締圹 でギュントナヌ・アゞアパシフィックの CEO である ロバヌト・ゲヌル氏も、「ビゞネス的芳点から、2018 幎の日本垂堎ぞの泚目床は非垞に高いです」ず蚀い、 ギュントナヌが日本垂堎に熱い期埅を寄せる理由には、 CO2 技術が産業冷凍冷蔵分野甚に浞透しおきおいるこ ずず、そしお補助金の存圚ず CO2 冷媒の芏制緩和が昚 幎実珟されたこずを挙げた。「我々は CO2 技術で No.1 のサプラむダヌになりたいず考えおいたす」ずゲヌル氏 は語った。■ DY & JD & RO

」 「我々はCO2 技術で No.1のサプラむダヌになりたいず 考えおいたす」 – ホン・クァン・グ゚ン氏 – ロバヌト・ゲヌル氏 メヌカヌ取材 53 / March - April 2018 /

アゞア倪平掋地域における

自然冷媒の成長に脚光

shecco が䞖界各地で開催する自然冷媒囜際䌚議 「ATMOsphere」は、2 月に日本での開催埌、北京、 シドニヌ、シンガポヌルにお盞次いで開催される。

2018 幎のアゞア倪平掋地域における゚キサむティン グな垂堎動向を玹介する。

文 : デビン・ペシモト

ATMOsphere 䌚議は長幎にかけお、ペヌロッパ、 北米、日本、オヌストラリアで自然冷媒の可胜 性に぀いお議論するためのプラットフォヌムず しお䞖界で知名床を䞊げおきた。そしお 2018 幎には、 䞭囜・北京で初開催ずなる ATMOsphere China を皮 切りに、シドニヌ、シンガポヌルず、アゞア倪平掋地 域における自然冷媒の今埌に぀いおの議論が続くずい う゚キサむティングなスケゞュヌルが組たれおいる。

ATMOsphere が䞭囜で初開催

䞭囜垂堎でぱンドナヌザヌの自然冷媒に察する認知 床の向䞊や、政府・䌁業が自然冷媒に察するリヌダヌ シップ力を発揮するなど、囜際的にも重芁な動きをこ こ数幎で芋せおきた。そしお今幎、ATMOsphere を 開催するにあたり垂堎が十分敎ったずし、䜕幎にも及 ぶ準備期間を経お、2018 幎 4 月 11 日 12 日、初の ATMOsphere China が北京の シェラトン北京東城ホ テルにお開催されるこずが決定した。

開催予定むベント 54 / March - April 2018 /

䞭囜では初ずなる CO2 トランスクリティカルシステ ムが、北京にあるメトロ・ホヌルセヌルMETRO Wholesaleの店舗に蚭眮され、2018 幎 1 月 17 日 に正匏オヌプンした。このプロゞェクトは、珟地の䞭 囜チヌムず海倖の倧手 CO2 機噚サプラむダヌの緊密な 連携により実珟し、広倧な䞭囜垂堎に察し自然冷媒技 術を普及させる奜䟋になるず考えられおいる。メトロ 錊江キャッシュ アンド キャリヌMETRO JinJiang Cash & Carryの蚭備管理責任者で本プロゞェクト のリヌダヌを務めたアラン・リン氏は、ATMOsphere China の゚ンドナヌザヌパネルでこの重芁なプロゞェ クトに぀いお講挔するこずが決定しおいる。

昚幎は䞭囜垂堎の業務甚・産業甚分野の双方で、自然 冷媒技術がかなり浞透した。2017 幎 11 月には、初の CO2 サブクリティカルシステムが珟地小売業者によっ お導入され、珟圚、䞭囜の小売業界では 40 以䞊のサ ブクリティカル CO2 プロゞェクトが、そしお産業界で は 200 以䞊のアンモニア /CO2 プロゞェクトが進行し おいる。さらに、䞭囜が脱化石燃料を意欲的に進める こずで、加熱分野における自然冷媒垂堎の急成長が芋 蟌たれおいる。珟圚䞭囜党土には 800 を超える業務甚 CO2 絊湯噚の蚭眮が確認されおおり、その数は今埌さ らに増えるず予想される。

政策面では、自然冷媒の採甚に倧きな匟みを぀ける出 来事があった。䞭囜環境保護局察倖経枈協力宀FECO が、冷凍冷蔵および空調郚門の倧郚分においお自然冷 媒を承認し、R22 からいち早く脱华するずいう同囜 の継続的な姿勢を瀺したのだ。FECO のゟン・ゞフェ ン氏は、ATMOsphere China においお、䞭囜の自然

冷媒に関する芏制ず芏栌に぀いおの最新情報に぀い お講挔を行う予定だ。䞭囜では、政府省庁ず䞻な業界 団䜓・゚ンドナヌザヌ協䌚の双方が、自然冷媒の䜿 甚を掚進するために団結しおおり、䞭囜連鎖経営協 䌚 China Chain Store & Franchise Association 、 䞭囜補冷空調工業協䌚China Refrigeration and Air-Conditioning Industry Association、䞭囜家 電協䌚China Household Electrical Appliances Associationも、ATMOsphere China の業界団䜓パ ネルで圌らの自然冷媒に関する取り組みに぀いお共有 する。

ATMOsphere China は 2 ぀の重芁な業界むベントの 盎埌に開催される。第 5 回 IIR持続可胜性ずコヌル ドチェヌンに関する囜際䌚議が 4 月 6 日 8 日に 北京で開催される。同囜際䌚議は、コヌルドチェヌン 分野が盎面する䞻芁問題を取り扱う䞖界的なむベント である。さらにはこのむベントに続き、アゞア倪平 掋地域最倧玚の冷凍冷蔵技術の展瀺䌚である China Refrigeration 2018 も、䌚議盎前ずなる 4 月 11 日に 開催予定だ。ATMOsphere China では、珟圚自然冷 媒の䞖界最倧か぀最も将来性の高い垂堎である䞭囜の、 今埌の議論のベヌスラむンを確立させるこずが倧きな 目的の䞀぀ずなる。

政府も力を入れる

オヌストラリア / ニュヌゞヌランド垂堎

2018 幎 1 月 1 日、オヌストラリアは HFC の段階的 削枛を正匏に開始した。初期段階では 25% の削枛から 実斜し、2036 幎たでに 85% の削枛を目指す。ニュヌ

開催予定むベント 55 / March - April 2018 /

ゞヌランドはずいえば、今幎の䞋半期に HFC の段階 的削枛を管理するための蚱認可システムを確立するず 芋られおいる。オヌストラリアはすでに、昚幎 10 月に オヌストラリア䞭倮政府が正匏に批准したキガリ改正 の HFC 段階的削枛スケゞュヌルの 1 幎先を行っおいる。

オヌストラリアの進歩的な業界リヌダヌ達である゚ン ドナヌザヌは、圌らの冷凍冷蔵空調のニヌズに応える ものはコスト効率が高く将来性のある自然冷媒である ずしお、自然冷媒ぞの移行を促進しおいる。囜内倧手 小売業者りヌルワヌスWoolworthsは、初の CO2 トランスクリティカル導入店舗を昚幎 6 月にオヌプ ンし、コヌルズColes、アルディALDI、IGA ず いった他の䞻芁小売業者も、2018 幎にオヌストラリ アで 20  30 店舗の CO2 トランスクリティカル導入 店舗を開店予定だ。加えお倧手の独立小売業者ドレむ クス・スヌパヌマヌケットDrakes Supermarkets は、2018 幎䞊旬に 3 軒の CO2 トランスクリティカル 店舗をオヌプンするこずを぀い最近発衚した。

オヌストラリアずニュヌゞヌランド、及び東南アゞ アでは自然冷媒垂堎の発展が続くこずから、同地域 における 2018 幎床の ATMOsphere 䌚議はこれた で以䞊にダむナミックなものになるに違いない。前 2 回が倧盛況に終わったこずに励たされ、第 3 回 ATMOsphere Australia が 2018 幎 5 月 7 日に、䟋幎 通りシドニヌで開催される。なおこの日皋は、2018 幎 5 月 8 日 9 日に同じくシドニヌで開催される、隔 幎開催で囜内屈指の HVAC&R むベント ARBS空調・ 冷凍冷蔵・ビルサヌビス展瀺䌚の前日ずいう日皋から も、同䌚議が䞀局盛り䞊がるこずは間違い無いだろう。

自然冷媒議論を促進し続ける

東南アゞア垂堎

昚幎 9 月に開催したタむ・バンコクでの第 1 回 ATMOsphere Asia の倧成功に続き、2018 幎 9 月 4 日にシンガポヌルで開催する ATMO Asia 2018 も、よ り䞀局将来性の高いむベントずなる予定だ。

昚幎のむベントには䞻催囜のタむをはじめ、むンドネ シア、マレヌシアずいった東南アゞア諞囜や、䞭囜、 日本も含め 170 名を超える業界関係者が参加した。た た出垭者の玄 3 分の 1 が゚ンドナヌザヌであり、小売 業者だけでなく゜フィテルSofitel、アコヌAccor、 マリオットMariottなどの有名ホテルチェヌンの 代衚を含むホスピタリティ業界も出垭した。タむに本 拠地を眮き、シヌフヌドの加工ず流通を手掛ける䞖界 的耇合䌁業タむ・ナニオン・グルヌプThai Union Groupや、産業食品加工の䞖界的倧手 CPF グルヌプ のような、東南アゞア最倧芏暡の産業食品加工䌚瀟が ゚ンドナヌザヌパネルに登壇し、自然冷媒が䌁業の野 心的な持続可胜性ぞの取組みにいかに重芁な圹割を果 たすかを説明した。

shecco Japan の代衚取締圹瀟長兌 APAC ビゞネス・ ディベロップメント・マネヌゞャヌであるダン・ドゥ シェックは、「我々はより倚くの゚ンドナヌザヌず協力 し、䞖界的倧サプラむダヌの ATMOsphere ぞの参加 を促し、珟地の政府や䞻芁ステヌクホルダヌず関わっ おいきたす。東南アゞアで冷凍冷蔵業界の未来に぀い お話し合い、自然冷媒の普及を加速させる時が来たの です」ず述べた。今埌、アゞア倪平掋地域で開催され る同䌚議は、䞖界ず珟地のステヌクホルダヌ達を結ぶ 䞻芁なプラットフォヌムずなるだろう。■ DY

開催予定むベント 56 / March - April 2018 /
57 / March - April 2018 /

自然冷媒ぞ愛を蟌めお

ナニケミヌのメンノ・ノァン・ダヌ・ホフ氏は、これたでキャリアの倧半を HVAC ぞの自然冷媒の応甚促進に捧げおきた。アクセレレヌト・ペヌロッパ賞 のパヌ゜ン・オブ・ザ・むダヌを受賞した同氏が仕事ぞず情熱を泚ぐ原動力ずは ?

文・アンドリュヌ・りィリアムス

取材 : アクセレレヌト・ペヌロッパ

開発者むンタビュヌ メンノ・ノァン・ダヌ・ホフ氏 58 / March - April 2018 /

州の HVAC 分野における革新的リヌダヌの䞀人 であるメンノ・ノァン・ダヌ・ホフ氏は、極め お倚忙な日々を送っおいる。そんなノァン・ダヌ・ ホフ氏が移動の際に遞ぶのは鉄道や自転車など環境に やさしい亀通手段で、飛行機を利甚するこずはたれで あり、「䌑暇は海蟺のキャンプ堎に滞圚し、自転車に乗 りたす。オランダ人の兞型的な習慣です」ず笑顔で話 す。shecco はノァン・ダヌ・ホフ氏をトリプルアク ア・ヒヌトポンプを垂堎ぞずもたらした先駆的な実瞟 によっお、アクセレレヌト・ペヌロッパ賞のパヌ゜ン・ オブ・ザ・むダヌに遞出した。ベルリンで開催された ATMOsphere Europe 䌚議ず䞊行しお 9 月 26 日に実 斜されたセレモニヌでも人々に称えられた同氏には、 海蟺で過ごす䌑暇もあっお然るべきであろう。

ノァン・ダヌ・ホフ氏は、ハむドロカヌボン・プロパ ンR290ずプロパンR1270を混合したプロペ ンR433Aを採甚し、地球枩暖化係数GWP3、 充填量が 11 ポンド5 kg以䞋3CA65 たでのトリ プルアクアモデルずいう゚ネルギヌ効率の高いヒヌ トポンプ、「トリプルアクア」の開発の立圹者である。 「トリプルアクアは自然冷媒を利甚し、1 台で冷暖房ず 冷蔵をたかなうこずができ、このサむズでは䞖界初の ヒヌトポンプシステムです」ず、同氏は熱匁する。「建 物党䜓に冷暖房の再分配が簡単に行うこずができ、あ る郚屋の冷华゚ネルギヌを別の郚屋の暖房゚ネルギヌ になるのです」

ノァン・ダヌ・ホフ氏は、スりェヌデンの HVAC&R 販売業者で、トリプルアクアのマヌケティングを行 うベむゞャヌ・レフBeijer Ref傘䞋のナニケミヌ Uniechemieの R&D 郚長兌 HVAC マネヌゞャヌで ある。ベむゞャヌ・レフ瀟によるず、トリプルアクア

は性胜係数COP4~10 の埓来型ヒヌトポンプず比べ、 オフィスビル、ホテル、スヌパヌマヌケット、病院な ど商業甚建物の冷暖房コストを最倧 50% 節玄できる ずいう。さらに、トリプルアクアは冷気ず暖気の䞡方 を内郚で貯蔵できるため、受動的に需芁を満たすこず ができる。「ヒヌトポンプにおいお、これは党く新しい こずです。創出した熱出力を二床利甚するため、゚ネ ルギヌ効率は二倍になるのです」ず、ノァン・ダヌ・ ホフ氏は述べる。

トリプルアクアは、冷気ず暖気をバッファヌに蓄えお おき、ビル内に冷房ず暖房を同時たたは別々に提䟛で きる。通垞の冷暖房では、4 本のりォヌタヌ・ルヌプ・ パむプが䜿甚されるが、トリプルアクアは 3 本のパむ プを甚いお冷暖房を分配し、䜿甚時枩床で氎を戻しお いる。「内郚ヒヌトポンプの蚭蚈および装眮のコンセプ トは、これたでず違いたす。䞀般的なヒヌトポンプ郚 品である 4 方向バルブは䜿っおいたせん」ず、同氏は 説明する。埓来のヒヌトポンプは冷媒を逆流させるた め、熱亀換効率が䜎䞋しおいたが、トリプルアクアの 堎合、暖房時ず冷房時で冷媒の流れが逆になるこずは ない。぀たり、熱亀換噚は垞に特定の圹割のためだけ に甚いられ、最適化される。「このような新芏性によっ お、最高効率を達成するこずができたした」

欧州では、環境に配慮した成長戊略を远求する囜が倚 く、䜎゚ネルギヌの建物の建蚭に財政的なむンセン ティブを提䟛する囜もある。たた、欧州では老朜化す る建物のほずんどが未改修のたたである。EU の F ガ ス芏則のもず、HFC の段階的廃止の期日が迫っおいる こずも、環境にやさしい HVAC ゜リュヌションぞの関 心を高めおいる。「将来に向けた成功芁因は、環境にや さしくあるこずに限りたす。我々の垂堎参入は、たさ に時宜を埗おいるのです」ず、ノァン・ダヌ・ホフ氏 は述べる。

ノァン・ダヌ・ホフ氏は、倧孊で電気通信孊を専攻し たが、垞に物理孊に関心を持っおいた。物理孊、電子 工孊、機械工孊ず枩床調節を組み合わせた仕事でキャ リアをスタヌトさせ、1989 幎に東芝で゚アコンの営 業職に就いた。倚くの人はノァン・ダヌ・ホフ氏を語 る際に、“発明家”ず呌ぶ。しかし、同氏は自らをオ ランダ語でいうずころの商売人だず衚珟し、「私は新 テクノロゞヌ応甚の最前線にいたすが、自分のこずは HVAC ゚ンゞニアだず思っおいたす。私の『発明』は、 どれも極めお単玔です」ず語る。ノァン・ダヌ・ホフ 氏が論じるマゞックずは、蚌明された実瞟を持぀既存

欧
開発者むンタビュヌ ヒヌトポンプ「トリプルアクア」 59 / March - April 2018 /

トリプルアクアは1台で冷暖房ず冷蔵をたかなう こずができる

の郚品や装眮を新たな圢に結合させ、別の分野で応甚 するこずにある。同氏にずっおはそれこそが HVAC ゚ ンゞニアリングなのだずいう。新発明ずいっおも、応 甚する技術や郚品が、すでに他の領域や分野で䜿甚さ れおいる堎合は受け入れられやすい。「私は、少し違っ たやり方をする新たな可胜性をたたたた芋぀けおいる だけです」ず、ノァン・ダヌ・ホフ氏は蚀う。そのこ ずを「建築家は同じ建物を再び建おるこずは決しおあ りたせんが、圌らは発明家ではありたせん。ただ、革 新的なのです」ず、䟋えた。ノァン・ダヌ・ホフ氏にずっ お、HVAC の魅力は、物理孊、電気、機械的圧瞮、゚ ネルギヌ、空気、気枩、そしおボむル - ゲむ = リュサッ クの法則にある。「HVAC には、たさに党おの芁玠が含 たれおいるのです。そしお、幎間を通しお、最䜎の゚ ネルギヌコストで気枩をうたく制埡できれば、職堎で も自宅でも、人々を幞せにできたす」

今日のような自然冷媒の掻動家になったのはい぀かず 尋ねるず、ノァン・ダヌ・ホフ氏は「自分のこずを掻 動家であるずは考えおいたせん。HVAC に自然冷媒を 応甚するこずは、自宅の冷蔵庫や、普段賌入する食品 メヌカヌやスヌパヌマヌケットに応甚されおいるのず 同じくらい理にかなったこずで、そうなる日は近いで しょう」ず、控えめに答えた。「誰かが先に行動し、倧 倉なこずではないず瀺す必芁があるだけです。そうす れば、他の人々は埌に続くでしょう」

ノァン・ダヌ・ホフ氏は、欧州における自然冷媒の HVAC ぞの応甚に、明るい芋通しを抱いおいる。た だ、今はただ比范的小芏暡な取り組みであり、忍耐の 時だず衚珟する。自然冷媒に向けた動きは、自分が望 むほど速くはないこずも認めおいる。その原因ずしお、 欧州以倖のメヌカヌが優勢な断片的垂堎ず、HFC や HFO の䟡栌の高隰が、䜎充填量の冷媒しか必芁ずしな

「HVACに自然冷媒を応甚するこずは、自宅の冷 蔵庫や、食品メヌカヌやスヌパヌマヌケットに 応甚されおいるのず同じくらい理にかなった こずで、そうなる日は近いでしょう」

– メンノ・ノァン・ダヌ・ホフ氏

い傟向のある HVAC 垂堎にもかなり圱響をもたらしお いるずいう事実を挙げる。そしお、コンサルタントを 停滞状態から脱华させるため、さらなる垂堎の促進因 子も求めおいる。特に政府に察しおは、自然冷媒技術 の需芁をかき立おる「あめずむち」の政策の導入を促す。 䟋えば、財政的な芁玠で突き動かされる゚ンドナヌザヌ にずっお、皎金は冷媒が環境に䞎える圱響に意識を向 けるのに圹立ち、䞀方で政府からの補助金は、新技術 の増産のための高い初期コストを克服する䞊で有効だ、 ず氏は語る。たた、「自然冷媒に向けた動きを加速させ るためには、これからもトリプルアクアのような先制 が必芁であり、同時に HFC が地球枩暖化に䞎える圱 響に぀いお、゚ンドナヌザヌの認識を高めおいかなけ ればなりたせん」ずも䞻匵する。

新たな合成冷媒ずの競争に぀いおは、「HFO の圹割は 必芁ありたせん。『䞭間的な HFO』を経るこずなく HFC から自然冷媒ぞず移行するこずは可胜なのです」 ず、ノァン・ダヌ・ホフ氏は語り、HFO 攟出が気候や 有機生呜に䞎える䞭長期的圱響に぀いお、科孊者達の 間で「著しい意芋の盞違」があるず指摘する。「歎史は 繰り返す、ず蚀いたすよね」ず、同氏はため息を぀き、 「HFO が次䞖代の段階的廃止の察象ずなっおも驚かな いでください」ず、述べた。ノァン・ダヌ・ホフ氏の 個人的な芋解ずしおは、ヒヌトポンプず高 GWP な F ガスを連動させる理由は党くないずいう。「䞖界の党゚ ネルギヌ消費量の 33~40% は、建物によっお占められ おおり、うち 3 分の 2 は、空調によるものです。HVAC ゚ンゞニアは、二酞化炭玠排出量れロの技術だけを応甚 すべきです」ず、同氏は蚀う。次なるステップずしお、「自 分のビゞョン、補品、そしおプロゞェクトが実瞟を埗お、 今埌幅広く远埓されるこずを期埅したす。たた、アゞア や米囜の倧手サプラむダヌやメヌカヌにも玍埗の䞊、環 境に配慮した補品を導入しおもらいたいです」ず、ノァ ン・ダヌ・ホフ氏は語った。■ AW

開発者むンタビュヌ 60 / March - April 2018 /

アクセレレヌト・ゞャパンは 2 カ月に 1 回、幎に 6 回発行です。 党おの号はオンラむンにお無料で閲芧できたすacceleratejapan. com。印刷物は、毎号゚ンドナヌザヌを含めた冷凍冷蔵業界の䞻芁 ステヌクホルダヌにお届けし、たた䞻芁な業界むベントにお配垃し おいたす。

次号予告

16号5月/6月号2018幎

メむンテヌマ : むベントレポヌト特集

予定蚘事 :ATMOsphere Japan, SMTS, HVACR JAPAN, HCJ の開催レポヌト

特別配垃先 :FOOMA JAPAN 䌚堎

広告申し蟌み締め切り:3月9日金

予定発行日:3月䞋旬〜4月䞊旬

17号7月/8月号2018幎

メむンテヌマ : 産業甚冷凍冷蔵空調分野

予定蚘事 :ATMOsphere China & Australia 開催レポヌト

特別配垃先 :FOOMA JAPAN 䌚堎

広告申し蟌み締め切り:5月18日金

予定発行日:5月䞋旬〜6月䞊旬

出版元/発行元

創刊者兌出版者

むンタヌナショナル 線集長

線集長

執筆者

翻蚳者

広報マネヌゞャヌ デザむン

写真

マヌク・シャセロット marc.chasserot@shecco.com @marcchasserot

shecco Japan株匏䌚瀟 acceleratejapan.com ダン・ドゥシェック jan.dusek@shecco.com

岡郚 玲奈 rena.okabe@shecco.com

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ISSUE# VOLUME3 15
63 / March - April 2018 /
䜐藀 智朗
線集者

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