京都市右京区京北町「上中城」の発掘作業で汗を流して学ぶ
ほど多くの考古学従事者がいた。 ところがそのバブル期も終わり、 現在は4000人ほどに。 さらにそこにも退職の時期が来ていると いう。後継者の育成が急がれ、文化庁も対策に追われている。 大学と行政の連携もすすめられ、学生の文化財保護行政の仕 事への意識を高めるため 「埋蔵文化財保護行政説明会」が今 年は明治大学で開かれ、来年は奈良大学で予定されている。 今こそ大学で、 これからの文化遺産保護活用に携わる人材を 送り込めるような土壌をつくっていく必要がある、 と國下教授。
でないと。 だからフィールドワークを重視しているんです」 また、文化遺産の価値を地域で活かしていくという、都市計 画やまちづくりの視点も重要になってきている。歴史だけではな く、地域の様々な魅力を見出し、組み合わせて、 まちの個性をつ くり出せるような人材が求められる。本学の考古学の取り組み、 新設される文化遺産学専攻は、今後の文化財保護政策に対し
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國下 多美樹・くにした たみき
達と一緒にやるというスタンスで積極的に関係づくりができる人
1958年広島県生まれ。龍 谷大学大学院文学研究科修士 課 程 修 了 、文 学 博 士 。向日 市 埋 蔵文化財センターにおいて長岡 京跡の発掘・調査研究の現場に 約 年携わった後、2012年 より 本 学 文 学 部 歴 史 学 科 教 授 。 日 本の弥 生土 器 、青 銅 器 、都 城 の 研 究 を 専 門 と す る 。日 常 は 、 京 都 を 散 策し 路 地 裏の歴 史 を 読み取ること、弥生時代の資料 の 洗 練 さに 感 動 を お ぼえ る 毎 日を送っている。
「学生はいても、発掘現場に出たり、文化財資料を見て1∼2 時間でも話せる即戦力がいない。 さらにこれからは、地域の人
ても大きな役割を担っていきそうだ。 5[WMQMW 0CIC\KPG 6GRVGODGT ^ 5[WMQMW 0CIC\KPG 6GRVGODGT ^