捨てること - 食物連鎖から学ぶ -
敷地情報 国分町 1 丁目
住居 8
広瀬通りと青葉通り、晩翠通りの仙台主要な道路に囲まれ、周辺には
SDGs は世界の目標で、一人ひとりが取り組まなければ達成しなくてはならない。現状意識している人は一部の人達でほとんどの人は意識していない。なぜなら環境の変化が見え
洗
アーケードや国分町 2 丁目など商業施設が密集している地域がある。
だけでなく東側にも設け られており対象敷地から
2 階の住民は皆この
住居 9
階段を降りる。
東側に大きな開口が 設けられている。
東側に大きな開口が 設けられている。
UP
お店の勝手口は普段開い ており日常の接点が生ま
1 階住居の開口
入店することができる。
ずらいからである。私は特に食品ロスについて感じてもらうため年少から年長にかけて生き物を育て、最後に食べることで食について向き合う機会を設けたいと考える。
キッチン 3
洗
お店のシャッターは正面
このエリアは駐車場の利用が高まり、現在この地区の用途として最も
れやすい。
多いことがわかる。街の駐車場として機能しているものの空車が多く
東側に大きな開口が
東側に大きな開口が
設けられている。
設けられている。
1 階住居の開口
おおやね広場 magnet
動線にキッチンが侵入す 隣地住民動線
みられる。
ることで視線が交わる。
居室からキッチンの様子
②
通りだけでなく住
が見え、お互いの廊下が
居室からキッチンの様子
一つの空間として利用で きる
が見え、お互いの廊下が 一つの空間として利用で きる
居にも抜けが生ま れる。
洗
交互にディスタンス
わり子どもから大人まで使えるようになり、S 極・N 極を用いてくっつける
UP
という意味があります。老若男女 問わず誰でも気軽に利用してほし いという店主の願いから名付けま した。
住居 25
外に出られる大きな 開口がある。
洗
距離を離して向かい合った
な空間である。
配置。居合わせた人同士で
Day out などによるイベントが定期的に行われ、地区内外から多くの
洗
人が集まる。
洗
配置図兼 1 階平面図
0
S=1:100
1
10
5
住居 26
住民が持ち寄って敷 地一杯に植物を植え て育てている。 植木が広がり、キッ チンから緑が見え るようになる
住居 27
DAY OUT 肴町公園を中心に活動。子供達の遊びが何気なく生まれる場を目的と
ど、その人にちょっとより
洗
住居 28
し、今までに小さな絵本の図書館や定期的なマルシェの開催を行って
そった椅子を提案しました。
ちょっとひと休み
220
188
660 110
660 142
B
A
知しまいした」や「いいですよ」
キッチンと一体化 した空間になる
洗
洗
肴町公園は街区公園に位置付けられ市街地の中心に位置しながら閑静
は高さを変えて使用するな
MATERIALS
洗
住居 16
部屋の拡張
③
住居 13
肴町公園
置き方。親子が使うときに
待ち合わせの場所などにも用いられ街のランドマークとなることでしょう。
洗
キッチン 6
住居 19
キッチン 4 洗
住居 6
テラスの拡張し
は様々です。友達同士では
は別々の方向で互い違いの
ことで使い方の幅を広げることができます。磁石をモチーフにすることで
“いがす”とは東北地方の方言で「承
住居 24
洗
キッチン 2
住居 2 洗
①
で生活が完結している。
キッチン 8
住居 15 住居 12
住居 5
た一丁目に居住する人の多くは職場が青葉区内にあることから自区内 広場で座る人同士の関係性
をすることをテーマに設計しました。向きを変えることで座面の高さが変
洗
キッチン 1
大町 2 丁目は 20 代~ 50 代の学生や働く世代が多いことも分かる。ま
UP
ねぇねぇ、なに読んでるの?
様々な人が使う公共施設に対応するため向きを変えて「くっつける」操作
A
UP
住居 1
の立町、大町 2 丁目は多くの居住者がいることがわかる。また立町、
CONCEPT
UP
各地区の世代別人口を比べてみると、国分町 1 丁目は少ないが、周辺
A´
UP
居住
いる。
キッチン 9
洗
住居 29
避難場所
こんきん食料品店 ( 明治元年創業 )
敷地である国分町内には避難場所がなく、一番近い東二番小学校は大
C
洗
ピロティ部分はかつて野菜や果物が 住居 30
雨時には開設しないことから避難の難しい地域といえる。広場であり 基本地図 S:1/5000(A3)
N
国分町一丁目の用途割合
ぎっしりと並べられていました。
避難場所として機能することで認知されやすと考える。
近年は店主の高齢化や、店舗規模の UP
縮小などにより使われていません。
275
一丁目
C 12mm の杉板 (275×310)
E
150
D
F
55
住居 18%
220
220 660
12
220
施設名
公園 1%
浴場 1%
F 4mm ダボその 2
220
2
夜間最大 500 円
D
駐車場 28%
40 分 /200 円
25 分 /220 円
他区で
従業
従業
660
142
1 でつくった座面とカットした A を
カットした B,C,D を数ヵ所 E,F で取付
188
64%
数ヵ所 E,F で取付ける。
け、座面をつくる。
お母さんの買い物を待つ、お父さんと子ども
ID:0024
待ち合わせ時間までのすきま時間
国分町一丁目
動くものと止まるもの
“ただいま”と“おかえり”を
1713119
県内他
他県で
市町村
従業
3%
15%
B
12 時間最大
D 地点 空 空 空 空
平日 1200 円
E 地点 空 満 満 満
休日 1400 円 夜間最大
F 地点 満 満 満 満
800 円
G 地点 満 満 満 満
15 分 /100 円
H 地点 空 空 空 空
けた外観などを基に日常は座って
りの子どもたちが宿題などをした
10
③キッチンのお裾分け
一階の一部を住民の動線として共有し、その動線の一部に侵入するようにキッチンを配置した。これにより
キッチンを共有し、ダイニングを各部屋に配置することでダイニングとキッチンが一体化した空間
お裾分けのために設えたキッチン同士は、階段や路地によってつながりを持っている。便宜的に隣 接する住居のためとしているが、場合によってはそれぞれがつながり、関連しながら展開できるよ
として展開する。部屋の大きさを調節することで部屋から家具が溢れ選択的に共有することができ
流を図るための利用も想定される。
所としても利用される。
④お裾分けの連続
②通路のおすそ分け 隣地住民との接点が生まれ、お互い認識できる環境を設けることができる。また隣地店舗における文化の交
生が住んでいた際は、帰宅時の学生に勉強を教える場所として開くなど学生ならではの交流が行われる場
150
肴町公園
食品ロス
食べるまでの過程
成長過程と食物連鎖
成長過程と目線の変化
管理の視線
うなつくりとなっている。
る。
た毎月開催されるイベントでは屋
人の口にたどり着くまでに多くの植物・動物の食べる食べら
設計するこども園は子どもの成長と共に食べる食べられるの
身長が伸びることで目線の高さが変化することを活かし子
保育士にとっては子供達の管理が重要である。子供達が危険
れるの過程を経ている。しかし生活の中ではほとんど分から
関係を理解し毎日食事のできる有難さを体験・学ぶことを目
供の成長過程と連鎖の変化の過程を合わせることができる。
な目に合わないか常に気を付けなければならない。そこで放
な影響を与えている。
ず、多くの命を頂いているという実感がない。そのため食品
的としている。年少時は植物を育て、年中は育てた植物を昆
平均身長をもとに 50cm 床を下げることで目線の高さが合う
射線状に空間を挿入することで、死角を減らし、子供達の安
日本でも年間約 612 万トン食品ロスが生まれている。これは
を捨てること対してに罪悪感が生まれない。
虫が食べながら育てていくように徐々に連鎖を学び最後は育
ようになる。
全な教育を行うことができる。
一人あたり毎日ご飯茶碗一杯分のロスしてることになる。
日本の「食品ロス」
350
約 612 万トン
飢餓をゼロに
300
高次消費者
250
活用にあたり暖簾・台の製作、壁
200 150
事業系
100
50 4 0
50
良覚院丁公園
3 3
1 日約 132g
片平さんかく公園 一番町1丁目
家庭系
150
柳町公園
年間約 48kg
約 284 万トン
200
公開空地
消費者
※茶碗 1 杯のご飯の量に相当
400 350 300 250
マンション 併用住宅 併用集合 戸建住宅
入園
国民 1 人当たり食品ロス量
約 328 万トン
0
100
※年間 1 人当たりの米の消費
0
1
2
3
4
5
の塗装を行いました。地域の銘酒
卒園
植物等の生産者を育てる 昆虫等の消費者を育てる 動物等の高次消費者を育てる
生産者
量 ( 約 54kg) に相当
50
0
身長 (mm)
GL
「玉の春」を扱うお店としての雰囲
0 歳 678
気をつくりながら気軽に寄りやす
1 歳 738
い空間になるよう意識しました。
2 歳 836
地域の方と何度も話し合いを行い
3 歳 921
農林水産省から
持たせた。
し、社会との接続と商店街の今後の在り方ついて提案する。
基本情報
余白の棲家
4 歳 998
決めていきました。材料のほとん
5 歳 1061
どを地域の方から提供して頂いた ことでほとんど予算をかけずに造 ることができました。
~住民によってつくられる風景の街~
株式会社デサント仙台オフィス
動物の世界には、建築家は存在しません。動物はみな、自分 の家(巣)を自分たちでつくっていきます。森という大きな 領域を共有し、様々な種の動物たちが集まりそこに暮らしま す。いわば、森は動物たちがつくる住まいの風景とも呼べる のではないでしょうか。本提案は、この動物の巣作りから着 想し、住民たちが自らの住環境を自らで構築し、それらを森 のように共有する。そんな住民によってつくられる新しい風 景を創造します。
自ら住環境をつくる動物たち
リモートの普及によって仕事と生活が表裏一体の関係に変化する。仕事と生活が同一の空間になることでの
整う家
表紙の壁と 10 枚の屋根
切り替えが難しくなった。そこで両関係を繋ぐものとしてサウナを設け、リモートスタイルに適応した住宅 環境を整備する。またサウナは住民間の接点となり、常にお互いの気配が感じられるような住宅となる。
1713119 今野隆哉
ARENA SHOP 仙台
イベント時の活用
従業員数 :264 人
「つくる・かざる」で周囲とつながる
工場 : 水沢工場 事業目的
画像 : 公式サイトより
現在のデサント仙台営業所から東京、大阪に 続く第三のオフィスとして主に東北のスポーツ
つくる
かざる
活性化を目的としている。また東北初の ARENA SHOP、スイミングスクールを開くことで東北か
イベントではギャラリーとして地 域の方に活動の様子を発表しまし
ここに住む住民はみな、何かをつくること、かざることが好 きな人たちで集まっています。それぞれ異なった趣味を持ち、 その趣味のための魅力ある屋外空間を住民たち自らでつくっ ていくことができます。住民間同士で自分がつくった空間を 見せあったり、時には一緒につくったり、また、つくった空間 で地域の人たちを招いたりなど、つくることやかざることを 通して住居間でつながり、また周辺地域ともつながります。
た。ギャラリーの他に講談師の方 に協力頂き公演を行いました。活 動を通じて地域の方が今後の町に ついて考えるようになったり、活 動の情報を知った方が訪れるよう
ら世界に活躍する選手を育成、強化する環境を
になったりと町全体に影響を与え
整備する。
ることができました。
空間構成(アウトドア世帯の場合) 面積表
外側は人が止まるスペースとする
B1F
2F-3F SWIMMING POOL
2F
896.14
86.5
3F
407.46
71.1
B1F-1F ARENA SHOP
その頃の経験は 12 年経った今も印象に強く残っている。
敷地情報
4F
922.52
59.0
758.34
62.9
2700
放課後の居場所としての商店街
移動可能なファサード
子どもの放課後の時間に着目し、学校から家
共有地に出た部分は簡易的に設置している。
に帰る間に商店街を経由するようにする。商
老朽化で既存の建物が解体されても交流の
店街を利用することで社会と接続する機会を
跡が残り、別の場所に利用することで新た
持ち、学校や家庭では学べない多くの社会経
な交流が生まれる。
居室 コア(水回り)
-3
-2
値
-1
0
1
予測
2
3
信頼下限
4
5
6
7
8
9
既存の魅力を活かしながら、ショップを出店し
10
信頼上限
たいかたなどを後押しできる場所になるように 改装した。
設置
娯楽室 -1130
第 2 研修室
10000
10000
倉庫
各世帯
4
地域との交流も活発になることが期待される。
屋内ホール
4700
4700
第 1 研修室
第 3 研修室
配置計画
1
値
予測
2
3
4
5
6
7
8
9
3
10
①二車線道路
02
木造グリッドで作られた空間は子どもやアーティストの作品を展示す場所と なっている。作品の大きさに合わせて自在に展示空間をつくることができる。 また、作品の展示と共に作品の製作の様子が外から見られるようになってい る。これにより世代関係なく誰でも利用できる場となる。
03
②歩行者専用通路に変更
③共有地を介して交流をが生まれる
エントランス
空き店舗を稽古場として活用する。隣の建物と 2 階を共有することで、 使い道の幅を広げる。 また、 道路を挟んで向かいにはかつて人形劇を行っ
演劇と放課後
も持つことができる。
閉架書庫
1820 1820
アウトドア家族の風景。ブランコやネットなどをつるすことで、周辺に住んでいる 子どもたちのあそび場をつくります。
駅からのアプローチ 坂下からのアプローチ
お店の軒先を利用した人形 劇が盛んにおこなわれた。
2000
い軒先のある建物が減少し、
1820
次第に人形劇も衰退して
昭和 30 年
8000
8000
39700
7700
4000
4000
6000
3000
7200
40700
配置図兼 1 階平面図 1/200
1000
7200
8300
4000
20000
2 階平面図 1/200
42100
11000
7100
525
1630
2730
2200
建築学生世帯テラス前。学生と DIY 家族の子供は、時々一緒に DIY などをして交 流をしている。
DIY 家族のダイニングからの風景。天気のいい日には外に出て食事をするのがこの 家のルール。
西立面図 1/200
2900
トヨタ財団による援助により期間限定で活動を行った。
ステージ兼展示室
られた。作品を通じての地域との交流ができると考える。
現在は活動していないが、組織は残っている。実際に運 営している方への聞き取りを行った際、活動したいが何
1300
2730
19500
3715
2730
3715
住居 12
ができるか分からないとのことだった。運営に携わる機
展示空間
3900
20160
16060
1620
日野屋本店“浦島太郎” 白石薬局提供
12 100 人女子会
せんまや本町アートフェス
子どもが描いた絵を地域の人が興味関心を持つ様子が見
1720
5070 2200
見守っていくことができる。
3900
3715
2730
1720 1300
3900
2200
04 1720
2200
2730
ず商店街に拡大していくことで子どもたちの成長を町で
アーティストの作品を通じて子どもが興味関心を示し、
1720
3715
商店街を利用する重要な機会である。学習塾内で収まら
会を提供することで活動の幅が広がることができる。
南立面図 1/200
稽古場兼会議室
更衣室
休憩スペース
3900 3715
3715
2730
3715
住居 13
事務室 3900
11145
平面図
2730
2730
790
1:400
6250
N
平面図
1:400
倉庫
N
平面図
1:400
N
9480
すみか
栖
~成長に寄り添うこども園~
保育室からすみかを眺めながら時間を過ごす。
余白を創る
平面的関係
3.Action
三次元的な拡がり
余白から得られる行為 【登る】 目標を持って、自分にとっての未知 の場所を目指す行為。成長とともに どんどん登れる範囲が増えていく。
従 来 の 構 造 体 を ほ ど き、「登 る」「見 渡 す」と い う 行 為 を 挿 入 し た「す み か」を 新 た な 構 造 体 と し て 提 案 す る。す み か は、 こども園の支えとなるとともに、子どもたちの拠り所となる、大きな木のような存在である。
柱とスラブ
柱をほどく
5.Diagram
すみかを囲む建築的操作
通路を伸ばす
天井裏を膨らませる
すみかは、構造としての役割を果たすとともに、皆にとっての目印となることから、大きな中心性を持つ。そこで、すみか を敷地の中心に置き、それらを囲むように保育室を配置していく。
【見渡す】 俯瞰的な見渡しは見える範囲を拡大 させ、他者を客観的に捉える。成長 とともに他者に対する理解が深まっ ていく。
1本の木に対しても様々な見方がある。
梁を伸ばし、屋根を架ける
住居 2
3. 仕事と生活を繋ぐ
10 枚の屋根
表紙の壁
かける
仕事
のように。この一つひとつの屋根が重なり合うことの可能性を提
通り過ぎることになる。もしそれらの本の表紙が見えていたらま
サウナ
シャワー
サウナ
クールダウン
シャワー
住居 6
着衣
2,3 回繰り返す
仕事と生活の間にサウナを設けることで 1 日の生活を整えることができる。クールダウンはサウナならではの時
ひとりの空間
間になる。1 回だけでなく何度も繰り返していくことで整える。そこで気分によって場所を選べるよう 4 つの空 間を設ける。
WS1
4. サウナ・仕事・生活の庭
③
WS8
住居 8
みんなの空間
住居 7
WS9
新しい本が入れば違った印象
奥行きのある本棚がうまれる
N
をもつ棚が生まれる
A-A` 断面図 1/200
庭をサウナ・仕事・生活が共存する場所とすることで日常的に庭を利用することになり、お互いの気配を常に感
2
0
止まり木テラス 公園 街並み
10000
10000
5400
3900
3000
5000
1m
2m
5m
園児動線
10m
を見ることができるようになる。
コミュニティセンター
玄関 職員室 搬入室
応接室
事務室
更衣室
食品庫 調理室
トイレ
3歳 デンの一番上まで登れるようになり、調
0歳乳児室
理室を上から見たり、先生と同じ目線で
ほふく室
話したりと、今までとは違った視点で他 者や物事を見る。
すみかの中は様々な年齢の子どもたちが交わる空間である。
地域動線
A 木かげ広場
ホール
1歳乳児室
A´
2歳 少 し ず つ 走 り 回 れ る よ う に な る。
会議室
すみかの下から、すみかを登って
0・1歳
遊んでいる子どもたちを見て、自
成長とともに自分の意志で移動で
分にとっての目標としていく。
きるようになる。天井から差し込
2歳乳児室 多目的室 デンの最上段 GL+2000m
む光を浴びたり、すみかの下をく ぐって、まわりの子どもたちの様
3歳保育室
N
5歳保育室
子を感じ取る。
公園
4歳保育室
街並み
配置図兼平面図 0
乳児たちはすみかに登っている子どもたちを目標にする。
1 敷地について 1-1 敷地形状
1-2 荒町商店街
敷地は、仙台駅から南に約 1.3km の場所にある、若林区荒町地区とした。南面は旧奥州街道である県道
荒町は、東西約 600m ある旧奥州
235 号線に面する。敷地周辺では、「狭い間口と深い奥行」という街道沿いで特徴的な敷地割りが目立つ
街道の両側に広がる町である。藩
。その中でも対象敷地は、敷地の合筆が進んだ結果、駐車場となっており、敷地にあった歴史的な積層は
政時代には麹造りの御譜代町とし
参照されていない。
て栄え、その時代からの伝統を引
●敷地形状の変遷
継ぐ麹屋も現存する。旧奥州街道
N
辿る根っこ
用幅が広がり、土地の所有者が比
N ①敷地所有者が店を構え、奥に建物が連続する。
②敷地所有の作法が変わり、旗竿地に住居が建つ。
③建物の劣化により取り壊され、駐車場になる。
④敷地がすべて合筆され、細長いマンションが建つ。
宗教施設(寺、神社、教会)
較的自由に敷地を活用している。
7,000
る開校に伴い多くの学生が近辺に住むことが予想さ れ、人口 ( 若い世代 ) の増加が考えられる。 土樋キャンパス
泉キャンパス
文学部
文学部
902 名
経営学部 法学部
経済学部
666 名
経営学部
731 名
754 名
法学部
748 名
土樋・五橋キャンパス 11114 名
N 地下鉄
愛宕橋駅
多賀城キャンパス
972 名
1240 名
/ 荒町商店街
1380 名
工学部
年齢別
人口構成
6m
15m
30m
人口総数及び世帯数 推移 単位:世帯
1880 名
キャンパス移動 5711 名
●荒町地区の人口
~ 歳
荒町地区における平成22年と令和1年の
~ 歳
人口構成を比較すると、10代と20代の人 口は減少傾向にあることがわかるが、世
~ 歳
帯数の推移に目を向けると平成30年まで
~ 歳
減少傾向であったのが、令和1年に増加 傾向に転じている。また、世帯構成員数
~ 歳
について荒町地区と若林区、仙台市を比
~ 歳
較すると若林区と仙台市は2人以上だが 、荒町地区は1.75人であり、一人世帯が
~ 歳
●荒町商店街地図 S=1/10,000
●敷地写真 S=1/1,000
単位:人
歳以 上 ~ 歳
●キャンパス移動生徒数 (R.2 の在学生で換算 )
経済学部
旧奥州街道
、奥行きが深い。現在は敷地の利
75
病院
沿いの敷地は、通りに多くの店が 並ぶように、一般的に間口が狭く
A
3m
1-3 大学キャンパスの新設 2023 年に東北学院大学五橋キャンパスが開校され 商店 東北学院大学 五橋キャンパス予定地
人口総数
単位:人
世帯数
多いことがわかる。
各エリアで配管を集める 探検していたら川がよく 見える場所を発見
しかし、摂取した養分を体外に排出するトイレは人間にとって大切な空間である。
【簡単と複雑】 計画敷地に面する道路から散歩 している人が休憩できる
動線、他方では容易にアク
倉庫
セスでき、フェイルセーフ
子どもが内側から窓を 開閉することが可能
普段気付き難いことを小さな発見からほんの少し知ることができるかもしれない。
子ども用トイレ
少しの隙間から 木が見える
②
全ての動線を複雑にするの ではなく、一方では複雑な
③ おむつ替えシート
川を流れる水、排便を流す水、喉を潤す水、体内から排泄するおしっこ、植物が育つ水もみんな同じ水である。
的配慮をした。
女性用トイレ
トイレは誰が綺麗に保っ てくれているのか
はんぶんこの生活 - 都市にありふれる「ひとり」のための集合住宅 進学のために仙台へと移り住んだ学生のための集合住宅である。移り住んだ学生の多くは、地域住民との関係が希薄になりがちで、地域への所属意識も低い。地域と相互扶助の関係を構 築する手がかりとして、生活の一部が部屋から溢れ出ることによる、住民同士や隣地住民、地域住民との生活の「はんぶんこ」から、交流を喚起する提案である。
鬼ごっこがはじまる? 大人も見えない 壁に背の高い孔
【管理のしやすさ】 複雑な動線となっている が、配管が集まるようにト
子どもの近くで お父さんが待機
イレ・洗面台を配置するこ
上部パーゴラ
GL
府中産の木のベンチ
壁面には子どもたちが描いた 絵が展示することも可能
床のサインを 辿ったら⁉
コンクリート壁に土 を塗っていく
とで、管理者側の動線を容 易にした。
①
お父さん一緒に 探検しよ
④
7100
【防犯性を確保】 壁が多くなってしまう分、
水洗い場
不審者が隠れられる場所が
男性用トイレ
でてくるので、開口を開け 多目的トイレ
B-B` 断面図 1/100
ることで、人の姿を把握で きるように配慮した。
トイレにこもりたい ときもある。
展望台
スロープから見えやすいところに多 目的トイレを設置
3000mmの擁壁に挟まれ 少し落ち着いた場所
展望台から仙台の街並みを一望できる。また天
Class room
気の良い日には太平洋が望める。施設に立ち寄 った際その景色に思わず魅了されることでしょ
けもの道と土間 面積表
図書館には表紙の壁が至る所にあり、その壁の
図書館
合間を縫うように歩くことで新たな出会いが生 まれることを期待している。また初めから目的
体育館 600 ㎡
3700
中心に分野を分類した。
遊戯室 35 ㎡
アリーナを一層下げることで校舎との統一性を意識した また地域の人が多く利用するため中間層に職員室を設け
市民センター
図書館
3700
教室、アリーナ双方に監視の目が届くように配慮した
GL
市民活動室 70 ㎡ 閉架書庫 196 ㎡ 事務室 84 ㎡
として現れ、半屋外空間をもうけた。それに
ホール 372 ㎡
より営業時間外でも市民が集える空間となり 七夕の時期には市民の皆さんでつくった吹き
4 自然科学 514.8 ㎡ 5 技術 416.3 ㎡ 6 産業 309.0 ㎡
【2. 子供の空間の認識をピアジェの理論から考える】
「トイレに行く」という行為は、尿意や便意から生まれてくるもの だが、それ以外に潜在的な要素があると考える。騒がしい場所か
【3. コンセプト】
2m
5m
10m
10.55 ㎡ 10.83 ㎡
子ども用トイレ
10.67 ㎡
多目的トイレ
10.54 ㎡
倉庫
4.34 ㎡
建築面積
46.93 ㎡
S=1:100
【4. ダイアグラム】
ー発見の余地が点在した、変化を楽しむことができるトイレー
ルートマップ
サーベイマップ
幼少期 ( ここは具体的に明
成長するにつれて、シーンか
トイレに行くという行為から生まれる経験、子供たちの空間認識
らシーンへの過程を周辺の要
からコンセプトを考える。
ど多くの動物が生息している。ここ数獣害が深
7 芸術 146.0 ㎡
ら少し離れて気分転換をしたり、窮屈な所から少し解放されたい
記 ) は、シーンを断片的に
刻化しており、農地を守るため町民が狩獣資格
がためにトイレに行ったりと、いわばトイレは、その場から少し
挙げて、それを線でつない
素との相互関係を構築しなが
子供たちにとって楽しい空間とは、シーンからシーンへの過程が
8 言語 302.4 ㎡
を取る動きが出始めた。
距離を置き、ゆっくりとした時間の流れを感じるための「目的地」
でいく。つまりシーンが連
ら、だ ん だ ん と 正 確 な 地 図
一つに定まることがなく、なおかつ一つの過程でも変化を感じる
として選択される。そして体内から不要物を排泄し、落ち着き、
続していないマップである。
( サーベイマップ ) として作
ことのできるような空間だと考える。
り上げていく。
そんな「発見の余地が点在した、日々の変化を楽しむことができ
また元いた時間の流れへと帰っていく。
9 文学 292.1
1600
2984.1 ㎡ total 4964.1 ㎡
ゆっくりとした時間の流れの中に身を置くことで、普段感じるこ
800
H.11 H.12 H.13 H.14 H.15 H.16 H.17 H.18 H.19 H.20 H.21 H.22 H.23 H.24 H.25 H.26 H.27
A-A` 断面図
る公衆トイレ
S=1:85
S=1:100
2 地域に根差したひとり暮らし
とができ、変化を楽しみながら安らいだり、子供を見守ることが
あるトイレを設計する。
200
大きな箱から解放する
合理的に配列されてい
そしてこのトイレは、子どもだけに留まらず大人も童心に帰るこ
とのできない気づきや発見に出会うだろう。そんな発見の余地が
600 400
男性用トイレ
②各個室を分散して配置し
①各個室が大きな箱に
るトイレ」が本設計の提案である。
1400 1200 1000
0
子ども用トイレ
できる空間となるだろう。
2-1 地域とつながりながら暮らす
年度
地区別有害捕獲数の推移 ( 平成 11 年度~平成 27 年度 )
人工物と自然
N
配置図兼一階平面図 S=1:75
④L 型の壁で構成し発見の
気配をつくる土間
※破線はけもの道を示す
西側立面図
先祖代々狩猟を行いながら森
①西側から外観を見る。そこには、奥に見える記念樹のもとに行
②子ども用トイレの個室 ( 大便器 ) を見る。小さな窓から姉が見
③子ども用トイレ北側から中央を見る。地面にあるサインを追っ
④中央付近から東側を見る。冒険して記念樹の見える出口を見つ
きたいという姉と、トイレについてきてほしいという妹がいる。
守ってくれており、妹は、トイレに続いている光が入り込む空間
ていくと、道の途中にトイレから流れている配管を見つけ、水が
けると同時に、道と思っていたところに進んでみるとベンチがあ
を見つける。
流れているのを感じる。
り、そこで本を読む男の人を見つける。
林を守っていた
91
会議室
26,900 4,762
2,500
3,788
2,683
5,758
350
W.C.
EV
W.C.
女子更衣室 機械室
多目的ルーム
EV
DW
奥に行くほど意識が薄くなって気配となってく
観覧スペース
男子更衣室
会議室
倉庫
プール
7,400
ダイニングキッチン
壁と向き合う空間
杮 ( こけら ) 葺き 杮葺きは薄い板を重ねて屋根を葺く方法で、古代から取り入れられてきた。 縮景園内では「清風館」と「超然居」の屋根に使われている。木を用いてで
25m×5レーン
杮葺きは屋根に利用されるほど
杮葺きを感じてもらうため、杮以外の構造や機能、素材 はシンプルした。また曲線に緩急差をつけることにより
で向き合う不思議な空間である。その壁
防水性が高ことに加え、軒付け
場所によって様々な見方ができるようにした。
に杮葺きを取り入れることにより、普段
かし、その美しさは屋根の上からしか分からずほとんどの人は感じることが
には隙間を空けて通気性を良く している。これはトイレ空間に
は見ることのできない素材の質感や匂い
できない。そこで、杮葺きを屋根ではなく壁として用いることで誰もが美し
などを空間全体で感じることができる。
さを感じられる空間となるだろう。
空気層
必要な防水性、通気性を満たし ている。
構造
7,400
WC
A`
A`
野地板
平板
鉄筋コンクリート
社長室
会議室
喫煙所
会議室
喫煙所
プール
7F
6F
5F
4F 3,330
観覧スペース
更衣室
3F
2,960
2,500
2F
駐輪場
ショップ
南立面図
機械室
試着室
2,500
26,900 4,921.12 3,637.022,683.72
W.C. 駐輪場 事務室 DW
190 1,700 300
5,758.14 350
駐車場
試着室
倉庫
ショップ
倉庫
野地板 鉄筋コンクリート
1000 1000
9200 3770
A
990
平板 上目板
1000 510
3930
1000 300
205.8 ㎡
2550
DW
A-A´断面図
3780
138.7 ㎡ 94.4 ㎡
敷地面積
775
4500
機械室
延床面積
200
775
200
700
300
1000 300
700
9200 3930
510
1000 990
3770
700
300
軒先詳細図
B1F
面積
建築面積
700
小軒板 裏板
1F GL
720
1FL GL
7,400
GL
道路境界線 A´
地下1階平面図
1000
鎧張を用いた伝統的な住宅
350
200
会議室
会議室
カフェ
1,758.14 2,683.72 1,758.144,100 385
隣地境界線
2800
事務室
事務室
26,900 6,800
A`
配置図兼平面図
1:50
詳細情報
200
事務室
事務室
事務室
2,500
4,000
事務室
事務室
4,000
事務室
土間
内壁詳細図
3002,550 350
2階平面図 A
7,400
2,500385
2,350330
2,500
祖父室
事務室
A-A` 断面図 S=1:60
385
4,000
2FL
事務室
1FL
4,000 31,000
子ども室 2FL
シカの被害対策としてネットを使用している
3階平面図
1:200
2,450385
1000
8,398
構造
RC 造
面積 男子トイレ
9.87 ㎡
女子トイレ
10.90 ㎡
多目的トイレ 7.80 ㎡
1000
3,005
22,300 6,800
8,447
6,500
44,710 2,500
隣地境界線
7,400
6,500
2,500
22,300 6,800
7,400
320 3,680 320 2,690 4,000
1,000
2,225
軒高
8,500 14,200
1000
最高の高さ
2,500
森の管理に繋がる
2,425
ある鎧張を用いた。山に植
6,575
N
4階平面図
5-7階平面図
外壁は福井の住宅の特徴で
3502,550 300
2,500 3852,500
350
道路境界線
4,000
6,500
6,200 14,200
2,500 3152,500
4,000
190 2,000
上目板
350
外壁
樹した杉板を用いることで
12
杮葺きの防水性と通気性
曲線美 トイレ空間は生活のなかで壁と至近距離
650~750
きる厚みのある曲線は職人の技術の高さと美しさを感じることができる。し
2,500
DW
浴室
DW
EV
EV
44,100
6,500
会議室
EV
カフェ
9,205
DW
EV
2,500 350
7,400
9,205.03
印刷室
350
3003,705.03 1,389.94
2,500 350
350
25,000
会議室
5,758
24,800 6,800
EV
居間
4,000
共有エリア
W.C.
EV
2,683
喫煙室
DW
バルコニー
ルーフテラス
玄関ホール兼倉庫
②狭まる壁 壁の角度を振ることで空間に奥行きが生まれる。
祖父エリア
2,500350
会議室
DW
子ども室
土間
26,900 8,558
6,500
会議室
EV
A
祖父室
2,500
3502,500 2,632.623,867.38
A
た。
夫婦エリア
6,500
各階の生活の動きを捉えることができる
を配置すること日常に動物が溶け込むようにし
7,400
3502,500
の階層を統一させた。壁を目印に視線が上下し
流できるようにした。また、各エリアの間に土間
9,205
敷地の高低差による変化がうまれるように建物
でお互いのプライバシーを確保しつつ日常的に交
社長室
1,389
③高低差による視線の移動
の間に共有のダイニングキッチンを配置すること
350
2,500350
W.C.
A-A` 断面図 1:40
低い
互いに開くための「共用廊下」を拡張
同じ時間と違う時間を重ね逢わせることで、学校という誰もが一度与えられる時間に新たな時間を逢わせられるかもしれない。
配置計画 東側を祖父の部屋、西側に夫婦の部屋を配置しそ
5
10
毘沙門天
毎日同じ時間に玄関の扉を開け、同じ時間に友達と出会い、同じ時間に鉛筆を動かす。毎日同じ時間を過ごしているはずなのにそこで生まれる時間に同じものはない。
夫婦寝室
24,800 6,850
配へと変化していく
2,500 44,100
が変化する重なる開口の範囲が小さくなるだけ気
1
3-3 プライバシーのすみわけ
ヨソモノの学生
森民酒造本家 etc...
祖父、父、母、子
①二重開口 壁を二重に開けることで角度によって見える範囲
「荒町」の人々
荒町商店街
地域住民
でいく。
の中に溶け込んでいくことを意識して設計した。
0
3-2 住民と / 地域と協力して作るオープンスペース
S=1:100
余地をつくる
時間の重なりによる出会い
物両者の存在が気配となり、日常の中に溶け込ん
然に挟まれている。ダムの延長でありながら自然
3-1 家具やキッチンによる空間のおすそ分け
荒町市民センター
家族構成
二階平面図 S=1:75
土間に壁を挿入し操作することによって人間と動
人工物
自然
敷地周辺には砂防ダムがあり、敷地が人工物と自
3 空間の提案
荒町小学校 荒町児童館
?
アクソメ
2-2 ひとり空間の集合体 / 集合して暮らすことの豊かさ
!
福井県 , 第 2 期福井県第二種特定鳥獣管理計画より
③壁を挿入し道をつくる
市民センター
1m
配置図兼平面図
【1. トイレに行くという行為の経験から考える】
敷地情報 町の 93% が森林が占めておりシカやイノシシな
エントランス 132 ㎡
流しを飾れるように二層吹き抜けとした。
0
な変化に気付くことができる
2 歴史 195.4 ㎡
)
市民センターは図書館の棚が空間を仕切る壁
女性用トイレ
A`
3 社会科学 173.6 ㎡
頭 (
A-A` 断面図 1/200
娯楽室 35 ㎡
1 哲学 296.4 ㎡
することでお互いの気配を感じながらを些細
有害捕獲数
3700
1000
第 2 研修室 100 ㎡ 第 3 研修室 100 ㎡ 和室 1 120 ㎡ 和室 2 40 ㎡
をもって来る方が探しやすいように出入り口を
人間の日常と動物の日常が交わる場所を土間
4700
第 1 研修室 48 ㎡
曲線のガラスを挿入することで採光を 確保しやすいようにした
男性用トイレ
けもの道とは動物が日常的に使う動線である
0 総記 338.1 ㎡
4200
会議室 48 ㎡
屋上展望台
2700
階層ごとにボリュームをずらすことで南面からの光を最大 限確保しつつ、ずらした部分をテラスとすることで、隣地 が高層でも解放的な校庭にした。
【面積表】
3700
う。
2500
低
東立面図 1/200
0
駐車場
ころから、客観的な立場で他者や物事
SK
③周辺環境の変化に対応 隣地には高層ビルが建ち並び、今後建て替えなどで 更なる高層化が考えられる。一方小学校は低層が一 般的である。そのため周辺の高層化に対応しつつ、 明るく開放的な学校にしたいと考える。
15000
この施設は八木山の頂上付近に立地しており、
Class room Lunch Room
できる。
保育室
うになり、今までいた場所ではないと
4050
6000
Alcove
Corridor Family section room
差し込む。
俯瞰的に園全体を見ることができるよ
広場のついた泥を落とす
3100
可動壁を取り入れ、可動率の高いものから三段階に分類し、 高いものは空間をシンプルにし、利用率の低い空間は噛み 合わせることで多様な空間を生み出すように設計した。
Art room
すみかを登っている園児たちを 見 て、目 標 と す る。ま た、本・
ホール
すみかを登った子どもたちは、園全体を見渡す。
2450
教室
ち は、デ ン の 隙 間 か ら す み か と
おもちゃコーナーとしても利用
A-A’断面図
たまり
Free space
ができる。
4・5 歳
壁の高さは1200
アルコーブ
へと視点が移り変わっていく。
650
物事に対していろいろな見方
を目指す
高
子 ど も た ち の 秘 密 基 地。乳 児 た 350
を 受 け 止 め、柔 ら か い 光 を と り 入 れ る。光 と す み か を 通 し て、 木漏れ日のように影をホールに
があることを経験し卒園する。
WS
②生徒数の変化や施設の合併に対応 現在生徒数の減少により教室の縮小や小学校の合 併が起きている。また小学校だけでなく、幼稚園や 児童センターなどの施設の合併も考えられる。そこ でそれらの変化に対応できる空間を設けなければ ならない。
デン
ホ ー ル の 屋 根 材 は、ガ ラ ス 繊 維 膜 材 料 を 使 用 す る。空 か ら の 光
すみかと子どもの成長
トイレは見えない、隠れたものとして扱われている。
になってきた今回設計する住宅は人と動物が互いに意識しながら生活していくこと
稼働後
屋根材
光
も の 行 う。子 ど も た ち は、同 じ 目 線 で 見 た り、す み か か ら 見 下 ろ し た り と、様 々 な 場 所 か ら 見 る こ と
木かげ広場
見えない、隠れたものとして扱う 1 つのエレメントがライニングである。配管が剥き出しになるとどうであろうか。
16850
4800
逢わせることで
しかし近年そのバランスが崩れてき、ニュースでも動物の被害が多く見られるよう
コミュニティセンターから地域の 人 を 招 き 入 れ、す み か の 下 で 催 し
ま た、近 く の 公 園 や、遠 く の 街 並 み を 望 む こ と が で き、園 か ら 地 域
止まり木テラス
その中で人は動物と共に生活してきた
1FL
稼働前
待機時
木かげ広場
成長とともにテラスへ登れるよう に な る こ と で、下 か ら で は わ か ら ない木の表情をみることができる。
北陸の約 7 割が森林を占めていてそこには多種多様な生き物が生息している
2FL
二つの箱を重ねることでワークスペースだけでなく、たま りの場、アルコーブが生まれ子供達の交流の場と居場所 を提供した。
移動時
10(m)
じながら生活できる環境になる。
さらにトイレという空間は 1 人になり思考 ( 養分 ) を整理できる空間である。
3FL
交流の活性化も考慮した。 これらのことから主に以下 の三点を柱とし設計を行った。
教室
サウナ
住居 1
脱衣
①
③他の空間との繋がりや隙間による視線の交差を生み出す
本が借りられることで透過性が生まれ
住民が手を加える例としては、灯をつるしたり、ブランコをかけたり、階段を上ったところでは グリッドの高さが低くなり、棚をつくり物を置くなど場所や世帯によってつくられる空間に多様 性があり、それらが敷地の中で混じり合い一つの風景をつくります。
生活 WS7
②
示した。
た違った出会いがあるのではないだろうか。
おく
タイヤ
WS2
一つひとつの屋根がエリアを示している。例えば 1 が哲学の屋根
本棚に並ぶ本は背びれしかみれない一歩歩く間に何十冊もの本を
①雨水を下に流したり、直射日光を防ぐ
つるす
利用方法
WS6
WS4 住居 5
住民が自ら手を加え、空間をつくっていくための手がかりとして、立体格子グリッドの木架構と 外部螺旋階段で空間を構成しています。また、階段の外側を居室で囲んでおり、居室での機能の 延長として、外部空間を使うことができます。コアは、水回りとしての機能を持ち生活の中心と して真ん中に設けています。生活が一つの居室で完結せず、余白として設けた外部空間を住民が 自由にカスタマイズできるつくりとしています。
~気配による動物との共生~
3200
いて新しい時代をひらく人間の育成に努める」 ことを 教育像とし、 一人ひとりの良さを伸ばせるような環境 整備を目標に計画 ・ 設計をおこなった。 また、 街の 中心に位置し、 地域にとって重要な施設であることか
ハンドル この部分に袋をかけて 荷物を持ち運ぶ
緑の空間
けもの道
1713119 今野隆哉
街の中心、成長の中心としての在り方
「豊かな心 確かな学力 健やかな体を育み 志を抱
①教室の充実化と教室を中心とした空間構成 ほとんどの授業を教室でおこなう。また休み時間でも 教室で過ごす生徒も多い。そこで教室の充実化を図 ることで、過ごしやすい環境を提供できると考える。
生活動線
→
4800
すみかを囲うように部屋を配置する
サウナ動線
(cm)
→
mannaka
すみかから枝を伸ばす
〇DIY 〇3 人家族 〇所有マス 19+5
公衆 ( 公式 )
350
1800
4.Idea 「すみか」―余白を持つ構造の提案
建築の余白
概 念 的 な 余 白 を、高 さ 方 向 の 余 白 と し て 建 築 に 落 と し 込 み、三 次 元 的 に 空 間 を 考 え て い く。三 次 元 的 な 空 間 の 拡 が り は、平 面 的 な 計 画 で は 得 ら れ な いような、子どもの成長に合わせた関係性を創り出すことができる。
物事を見るとき、様々な解釈や思考が生まれる。成 長 と と も に 友 達 や 先 生、地 域 の 人 の 刺 激 を 受 け て、 いろいろな目線で物事を見ることができるようにな る。こども園での経験が豊かな感性育む。
WS3
社会 ( 上司 )
120
1200
2.Design
概念の余白
物事の見かたには、余白がある。
〇建築学生 〇2人で共有 〇所有マス 15+4
WS5
2020 - 2021
木かげ広場で、地域の人を巻き込んだ交流が行われている。
1.Concept
〇ガーデニング 〇3 人家族 〇所有マス 19+5
住居 4
仕事動線
②間接的に光を取り込み時間によってさまざまな顔を見せる。
〇アトリエ(雑貨) 〇2 人家族 〇所有マス 19+5
水の空間
重要であると考える。サウナには常その距離感があり集合住宅に取り入れることで新たな干渉が起こる。
所有ルール 各世帯の配置は左図のように白で示し ており、各世帯自分の領域を「マス(グ リッド)」で所有しています。世帯間の 境界が曖昧な残りの28マス(ピンク のマス)を住民たちが話し合いどこを 所有するか決めていきます。その際、各 世帯残り何マス所有できるかが定めら れており、そのルールに沿って手を加 える領域を決めます。 (下図参照)
住居 3
7. 夫婦+子 2 人
のではなく、常にお互いの気配を感じる距離感を保ちながら、かすかな変化を通じて交流していくことが
残りの28マス
〇アウトドア 〇4 人家族 〇幼稚園児、小学生 〇所有マス 22+5
6. シェアハウス (2 人 )
が共存できる環境を提案する
集合住宅では状況が異なる世帯がひとつの土地に集まって住む。お互いが仲良く暮らすことを目的とする
家族構成(特徴) 〇オーナー 〇盆栽 〇単身者 〇所有マス 15+4
5. 夫婦+子 2 人
てサウナを取り入れ、仕事と生活
の住宅に受け入れる環境がない
( 友達 )
45
0
リビング
Portfolio
4000
3 階平面図 1/200
まるい呉服店“サルカニ合戦” 白石薬局提供
いった。
1675
2200
アトリエ
の中を子どもたちが通る光景が見られた。子どもたちが
1720
アトリエ
2730
1200
住居 09
住居 08
昆金食料品店と学習塾
昆金食料品店の裏には学習塾があり、時間になるとお店
住居 11
5160
02
1050
住居 10
住居 07
アトリエ 19 マス
DIY 19 マス
各世帯所有のマス
そこで仕事と生活を繋ぐものとし
が隣合わせの状態になるが、現在
個体
( 家族・恋人 )
風呂
キッチン
GL
手を加える例(カスタマイズ例)
道路境界線
しかし商店街の近代化に伴
作業室
ステージ兼エントランス
昭和 30 年
住居 06
住居 05
アウトドア 22 マス
建築学生 15 マス
(例) DIY 世帯の場合 所有マス19 残り5マス所有可
敷地
各世帯
2190
1820
ガーデニング 19 マス
アトリエ世帯からみた風景。居室間の移動の途中に他世帯の生活の様子が視線に入 りこんでいます。 8 9
0
±0
6100
2000 1820
780
6000
人形劇
戦後以降地域住民のために
事務室
稽古場兼会議室
1820
とができる。
+1200
遊戯室
会議室
2000
±0
1270
3460
05
1820 1820
1675
流する機会を増やすことで、次の世代の育成に繋げるこ
アトリエ
住居 02
7 2
1 市民活動室
8000
8000
遊戯室
倉庫
1820
アーティストを輩出してきた。少しでも子どもたちと交
1675
1675 1675
8375
そこで徒歩 10 分で着く商店街を住まいとすることで、 日常的に学生が過ごす場所にすることができる。
18980
5740
ている。しかし、学生のほとんどが車で 30 分ほどかか る一関に住むことになっている。
1675
4100 8200
4100
熊谷家と白石家の美術
千厩には熊谷登平や白石隆一をはじめ現在まで多くの
7415
療福祉専門学校一関校千厩校舎が開校する予定となっ
4280
住居 04
1820
03
医療福祉専門学校一関校の開校
令和 3 年度に旧千厩小学校の校舎を再活用し、国際医 2100
+5200
閉架書庫
8000
8000
屋外広場
4000
5840
01 12210 5830
住居 03
住居 01
和室 2 和室 1
UP
ていた建物があり、コミュニティ道路の整備により観客席としての機能
1600
美術と放課後
寝室 2FL
1FL
8000
0
オーナー 15 マス
73100
-1
27000
-2
11000
-3
69100
-4
隣地境界線
-5
8400
-6
を子どもたちの勉強や読書スペースとすることでたまり場ができる。
69100
-7
商店街の入口だが、シャッターを下ろしている店舗が多い。シャター
配置は、日射面を考え、南面に住居が面するように敷地全体 を方角に合わせ、2700 のグリッドを引きます。そして、採光 や視線の抜け、高さのズレなどを意識し、各世帯のボリューム を配置しました。
6
1600
勉強と放課後
道路境界線
01
11000
-8
10 年後には高齢化率が 50%を越え人口も現 在の 200 人近くになると予想される。
社会 ( 大人 ) と接する機会がなくなる
配置図&所有ルール
5
して危ない。そこで歩行者が優先して利用できる環境を整備することで安全に過ごしながら
8400
0
商店街の維持
2,850
移動
200mの直線道路が商店街を通っており、歩道も1mほどしかないため車がスピードを出
リモートワークにより生活と仕事
8. 夫婦
1,000
-4
50
5,700
-5
14600
-6
3300 2050
-7
5350
-8
4. 夫婦+子 1 人 仕事空間と生活空間が別であった
2. 集まって住むことの距離感
コア 1F キッチン、トイレ 2F 風呂、トイレ
RFL
設置
道路から共有地へ
0%
450 400 350 300 250 200 150 100
3. 夫婦
中心に水回りである コアがあり、その周 りを螺旋外部階段で 囲んでいます。居室 への移動はこの階段 で行われ、移動の際 に他世帯の風景が目 に入ってくるように 計画しています。
密接
家
50% 40% 30% 20% 10%
今野梱包の椅子に手を加えて、支援物資で の待ち時間と荷物の持ち運びによる二つの 負担の軽減に重点を置いた。 避難生活おいては様々な面で体力の消耗が 考えられる。例えば支援物資の受け取りも その一つである。そこで待ち時間に軽く腰 掛けできるものを用いれば負担を軽減でき る。また移動の際に袋を用いればカートと なるため、水や食料などの物資を楽に持ち 運ぶことが可能である。
2. 単身
17400
下校
登校
60%
商店街の需要↓
振興会が維持不可
2,850
学校
10050
放課後
て活用することから地域の憩いの場となる。
また、近代以降は、東磐井郡の交通、政治、経済、文化の中心地として発展し、その中
商店街の高齢化・後継者不足
コア(水回り) 動線
詳細図
コンセプト
1. 夫婦+子 2 人
螺旋階段 (右上の図で 説明)
10050
イベントでは屋台やシアター、ステージとし
た。名高い馬産地であり、養蚕、製糸等の産業も根付いてきた。
・交通手段の発達
カートチェア
1. リモートワークと生活を繋ぐサウナ 世帯構成
道路境界線
商店街
りする場所として利用する。毎月開催される
千厩町は岩手県南部に位置し、内陸部と沿岸部を結ぶ気仙沼街道が通る宿場町として栄え
心市街地は官庁や商店、娯楽施設が並ぶ、周辺町村の文化交流の拠点であった。
現状 ・産業 ( 葉たばこ、製糸業、養蚕 ) の衰退 ・大型店の進出
左図のような立体格 子グリッドを組んで 空間をつくっており 、住民が手を加える 手がかりになります。 また、格子は梁のス パンを 1,350 と身体 スケールにすること で手を加えやすいよ うにしています。
動線計画
験をする場所となる。 日常は座ってお話したり、友達と宿題をした
岩手県一関市千厩町本町通り商店街
2700
木架構
6257.31 ㎡
全体有効率 12.3%
提案
にこの商店街で開催される夜市では夜間の外出や子どもだけで買い物することができた。
立体格子グリッド
81.0
5-7F
延床面積
500
8000
交渉から設計・施工まで自分たちで行い、改装を通じて町の価値を探した
私は小学校の 3,4 年生の 2 年間この町に住んでいた。町では社会と触れる機会が多く、特
709.95
13501350
2700
8600
店舗改装
子どもの頃、家族の枠を越えて社会のひとりになれた
89.9
2,850
はじめに
965.24
1F
ことで人の流れを整理した。
500
基準階有効率%
4F-7F OFFICE ROOM
51,500
床面積㎡ 内側は人が動くスペースとし
ることを目指しました。
空間の製作
動物の巣作りのような住まい
ロゴをプールの水を用いることで自社をアピールする機能を
伴い機会が失われてきた。そこで子どもたちが放課後過ごす場所を商店街に設計
用することで地域の憩いの場とな
日本の食品ロスの状況 ( 平成 29 年度 )
2
一番町2丁目 400
系列1
B1F~3F をショップ、プールなどの地域に開いた空間とし 4F~7F をオフィスとした。 ロゴをモチーフとした外観は並木の葉と調和するようにし、
私が子ども頃過ごした町はかつて社会と触れる機会が多くあったが、町の衰退に
台やシアター、ステージとして活
てた動物を頂いて卒園する。
50
大町西公園
設計主旨
今野隆哉
―子どもが社会と接続するための商店街―
りする場所として利用します。ま
世界では 1 年で 13 億トンに及ぶ食料品が廃棄されており、 適切に処理するために CO2 などの有害物質が地球環境に大き
0
大町2丁目
4 00 3 50 3 00 2 50 2 00 1 50 1 00 50 0
肴町公園周辺の駐車場の位置と利用状況
5
100
0
400 350 300 250 200 150 100
大町1丁目
64%
で従業
常住地による 15 歳以上就業者割合
10
育てた動物を頂く
275
55
6% 12%
地域の方への聞き取りや大きく開
店主や友達とお話したり、学校帰
荒町通りに面するところは普段は住人の学生が調理するときなどに利用する。その他にもし教育学部の学
350 300 250 200
50
A 地点 空 空 空 空 B 地点 空 空 空 空
1
植物の種を植える
12
220
A-A`断面
30 分 /200 円
8.2m 28.2m
一番町3丁目 400
400 350 250 200 150
時) (19
自市内
自区で
0
時) (14 時) (19 時) (14
自宅外の
従 業
50
100
0
西立面図 5 S=1:125
200
300
最大 1000 円
1
0
150 100
50
①地域とのお裾分け
36.4m
C 地点 満 満 満 満 自宅で
洗
250
元鍛冶丁公園
150 100
立町
H
最大 900 円 夜間最大 400 円
12%
12
220 660
A
1/1000
国分町一丁目 常住地による15歳以上就業者割合
20
220
300 250
平日昼
28.2m
40 分 /200 円
15%
350 300
200
休日昼
従業
3%
600 円
30 分 /200 円
G
1:150
一番町4丁目 400
400 350
休日夜
6%
錦町公園
国分町1丁目
1200 円
平日夜
400
330
他区で
C
12 時間最大
46.4m
肴町公園
国分町一丁目 常住地による15歳以上就業者割合
自市内
空きスペースの新しい利用方法 キッチン 10
0
660 A`
0
C
17.6m
A
50
0
15 分 /100 円
夜間最大 F
最大 1430 円
150 100
50
夜間最大 700 円
夜間最大 400 円
夜間最大 550 円
国分町一丁目施設割合
12
110
20
F 最大 1200 円
住居 36
300 250 200
150 100
G 最大 1200 円
30 分 /200 円
E
商業ビル 16%
お姉ちゃん、私も宇宙船に乗せて!
1
最大 1000 円
飲食ビル 13%
STEP
400 350
300 250 200
公共施設 4%
D 12mm の杉板を曲げる E 4mm ダボその1
国分町3丁目
400 350
オフィスビル 19%
展示会?今日は子どもの迷路の日!
12
400
勾当台公園 国分町2丁目
500
180
A 12mm の杉板をカット ×2 B 12mm の杉板 (275×376)
北立面図
1:50
延べ床面積
28.57 ㎡
プライベート性
高い
進学のために仙台へと越してきた学生たちは、魅力的な都市での生活を消費
ワンルーム形式の集合住宅は、集まって住まうことが豊かに展開しにくい。それぞれの住戸に接続
各部屋は最低限の広さでとどめ、部屋の中で生活が完結せずにその一部がはみ
全ての住戸は、関係性を調節するように、間口と路地の間に住民が積極的に生活を展開で
人の暮らしには、共有できる部分と共有できない部分がある。日
するだけにとどまっており、地域に順応しながら暮らしているとは限らない
する共用廊下は、人が通れる最低限度の空間のみが提供されており、そこでの交流までは設計され
出るように各住戸をつくる。はみ出した部分は、架構の下の屋外空間から共有
きる空間を設け、そこに「半私有 / 半共有」の性格を持たせた。コモンダイニングのよう
々の生活を分節して考えると、食事や料理、映画鑑賞など人と時
。荒町に広がる豊かな地域資源を支える担い手として暮らしを展開していく
ていない。集合住宅は人々が偶発的に出会いうる可能性を内包している点で、集まって住むことの
の路地空間にも侵入する。住民同士で選択的に空間のおすそ分けができるよう
なその空間は、住民が望めば地域へと開放され、生活自体が能動的に都市と一体化するよ
間を共有することができ、より豊かに展開する可能性がある部分
ことで、相互扶助の関係性を築くことはできないだろうか。新参者である学
豊かさを享受しうるのではないかと考えることができる。集合住宅の共用廊下へと生活が積極的に
に、家具やキッチンが住戸同士を横断することで、私有と共有の間に余白が現
うになっている。全ての住戸がそのような性格のオープンスペースを持つことで、地域住
と、排泄や風呂、睡眠など限られた人とでしか共有できない部分
生たちが古参のコミュニティに対して積極的に開くためのハードルを下げた
展開するような提案とすることで、自然と地域へと開かれるような状態を作り出す。
れてくるような提案とした。
民とのワークショップやオープンキッチンを用いた交流が展開できる。
に分けることができる。住居から共有できる部分のみを外へと展
。生活動線に寄り添うように建築を配置をすることで多くの住民が顔を合わ
開し、プライバシーが求められる空間ほど奥に入るように配置し
せることができ、従来のアノニマスな関係性から結わかれていく。
た。