Stratus Rikensangyo - Case-Study JA

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高信頼性仮想化ソフトウェアによるプラットフォーム構築事例

理研産業株式会社

システムの停止は業務の停止に直結 everRunの採用でサーバー障害によるダウンタイムがゼロに

「補聴器のリケン」として知られる理研産業。同社はERPシステムのプラットフォームに使用していたストラタス テクノロジーのAvanceをeverRunにリプレース。「機能改善により、サーバー運用負荷が軽減され、事業継続 の課題にも応える」と好評だ。

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本社所在地:

創   業:

資 本 金:

店 舗 数:

事業内 容:

本社総務部 IT管理室 室長

池田 友和 氏

名古屋市中区大須4-10-20 昭和23年(1948年)12月 6,000万円 グループ全体で全国に100店舗以上 国内外補聴器の輸入、販売及び オーダーメイド補聴器の製造及び販売 医用検査機器の販売

www.hochoki-riken.jp

良質な「聞こえ」を提供する「補聴器のリケン」

理研産業は「補聴器のリケン」として知られる企業で、国内で高いシェアを誇っている。 「当社は、1948年に電気音響機器パーツおよび電気医療機器の販売を行う企業として 創業しました。1966年には国内初となる近代的専門店『補聴器センター』を開設。現在では、 東海エリア、北陸エリア、関東エリアなどグループ全体で全国に100店舗以上を展開してい ます。この店舗数が、当社の強みになっています」と、本社総務部・IT管理室・室長の池田友和 氏は説明する。

補聴器には大きく分けて既製品である「耳かけ型」とユーザーの耳の形状に合わせて製造 するオーダーメイドの「耳あな型」の製品がある。理研産業では耳かけ型/耳あな型など、さ まざまタイプの補聴器を幅広く取り扱っており「専門スタッフがお客様にヒヤリングし、最適 な提案をしている」(池田氏)とのこと。

また、専門医や聴覚の専門家との連携も密にし、聞こえの測定から補聴器の調整、メンテナ ンスに至るまで良質な「聞こえ」を顧客に提供している。

サーバーの停止は業務の停止に直結。 高信頼のプラットフォームが必要に

理研産業では、2003年に販売管理/生産管理/会計を中心としたERPシステムを構築。製 造業や販売業などに特化したパッケージソフトを使うことで、コストを抑えつつ、業務効率化 の実現を目指した。

このERPシステムはシングルサーバーで稼働しており、障害が起きるとシステム自体が停 止するといった問題があった。

「当社の場合、システムが停止した場合には紙の伝票を使うことで業務を継続させていま す。そのため、導入当時はシステムの障害に対してさほど気を遣う必要がありませんでした。 しかし、ERPシステムの導入から10年が過ぎた頃から“システムありき”で業務を行うスタッフ が増え、紙の伝票による業務継続が困難な状況になっていきました。そうした中、システム障 害が事業継続に関わる大きな課題となったのです」と池田氏は振り返る。

その課題を解決するため、基幹系情報システムのリプレースの際にシステムの耐障害性を 高めることにした。そのプラットフォームとして選ばれたのがストラタステクノロジーのソフト ウェアソリューションだ。

理研産業では、2012年に高信頼性仮想化ソフトウェア「Stratus Avance」(以下、 Avance*)を導入。2017年にはAvanceをリプレースし、Avanceの後継となる「Stratus everRun」(以下、everRun)を選定した。

Avance/everRunともに、2台のPCサーバーを使いフォールトトレランス(無停止型)サー バーを構築するソリューション。2台のPCサーバー間でシステムやリソースを共有すること で、特定のコンポーネントに障害が発生してもシステムは稼働し続ける。高信頼のプラット フォームを低コストで構築できるとして、多くの企業が採用している。

「プラットフォーム選定の際には、仮想化プラットフォームやHAクラスタ、クラウドなどに ついても検討しました。Avance/everRunは、その中でも構成がシンプルで信頼性が高く、 5年間換算でのコスト比較で最も低コストでした。これらの点が導入の決め手となりました」 (池田氏)

*現在は販売終了

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ハードウェア障害でもシステムが稼働し続ける

日本ストラタステクノロジーの無停止型ソフトウェアソリューション を導入して以来、サーバー機器の障害に起因したシステムのダウン タイムはゼロ。障害発生時にも、システムが自動的に切り替わるため 運用負荷も掛からない。「ハードウェアの障害が全く気にならなくな りました」(池田氏)という。

さらにeverRunでは細かい部分が改善されており、業務効率が向 上した。

「Avanceのアラート機能では25番ポートを使う必要がありまし た。しかし、当社のメールシステムでは、25番ポートを利用できなかっ たため、実質的にアラートを使うことができなかったのです。

everRunでは、この点が改善され、当社のメールシステムでもアラー トが届くようになりました。特にアラートは障害発生時だけでなく障 害復旧時にも届くため、アラートメールの受信だけでも状況を把握 できる点は便利です。またAvanceでは、稼働期間が長くなるとメモ リが圧迫され一定期間ごとに再起動をしていましたが、everRunで はそのような現象は起きていません。これらの改善により、サーバー の運用負荷がこれまで以上に軽減され、“社内の業務効率改善”と いったIT部門の本来の業務により多くの時間を割り当てられるよう になりました」(池田氏)

システムに応じてFTモードとHAモードとを使い分ける またeverRunでは、論理ディスクの冗長化/ネットワークの冗長化 /メモリの冗長化を行い、障害が発生しても継続処理を行う「FTモー

■ 理研産業株式会社 システム構成イメージ 本社サイト

ド」と、論理ディスクの冗長化/ネットワークの冗長化のみを行う「HA モード」が用意されている。

理研産業では、パフォーマンスが必要なアプリケーションサーバー をHAモードで、信頼性を高めたいデータベースサーバーはFTモー ドで稼働させている。

「当社の場合、アプリケーションサーバーには高いレスポンスが必 要です。そのためHAモードで運用しています。確かにFTモードと比 べると可用性のレベルは落ちますが、必要十分なレベルを担保して おり、使っていて不安はありません」(池田氏)

このようにeverRunであれば、仮想マシンごとに可用性のレベル を設定したり、需要の増減に応じてモードを切り替えたりして運用す るといったことが可能だ。理研産業では、この機能をうまく使い運用 していると言えるだろう。

高信頼のプラットフォームを用い、

システムの拡張を視野に

池田氏に今後のシステムの拡張などについて聞くと「当社はシステ ム化がまだまだ遅れています。今後は、店舗で使っている端末の資 産管理なども行っていきたい」とのこと。

そのプラットフォームにもeverRunが使われることになる。

everRunのように信頼性の高いプラットフォームを使うことで、事 業継続の課題を解決できる上、システムの保守・運用の負担を大幅 に減らすことができる。

事業継続やシステムの保守・運用などに課題のある企業にとって、 理研産業の事例は大いに参考になるはずだ。

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基幹業務システム(ERP) テスト環境

※本資料に掲載されている情報は2017年10月現在における概要を説明するものであり、通知なく変更される場合があります。

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