Stratus Kowakai Migita Hospital - Case Study JP

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医療の安心と質を高める現場を止めない医療業務システム

運用負荷とリソース削減で投資対効果を最大化

みぎたクリニック

医療法人財団 興和会

医療法人財団 興和会 右田病院 東京都指定二次救急医療機関である 右田病院は、救急医療から専門的な検 査や治療、手術などを行い、病床数は現 在���床。����年には健診部門である みぎたクリニックを新築移転し、従来の 女性専用の健診部門に新たに乳腺科・ 内科の保険診療部門が加わった。長年 にわたって八王子市の医療を支え、地 域の人々に貢献している。

無停止の安心 運用に手間がかからない

24時間365日遠隔監視に よるプロアクティブなサポート

現場を止めないシステムと24時間365日サポートによる連続可用性 人的リソースの負担まで視野に入れたトータルのコストパフォーマンス

システム拡張にも柔軟に対応できるハイスペック、大容量ストレージ

2019年に開院100周年を迎え、 地域に根ざし医療に貢献

八王子市は、約��万の人口を抱える東京都西部の中核 都市だ。医療法人財団 興和会は、この八王子の地域医療 を長年にわたって支えている。右田病院は、����年に開 院���周年を迎えた。「地域のホームホスピタル」を病院 の理念に掲げ、救急医療を主体にかかりつけ機能を持 ち、患者さんと向き合う医療サービス提供者として安心

ハイパフォーマンス

で信頼のある医療を提供している。近年では高齢者の在 宅医療にも力を注いでいるほか、健診部門として開設し たみぎたクリニックは、����年に右田病院の本町跡地に 新築移転となり、保険診療部門と健診部門を拡張し、予 防医療においても地域に大きな貢献を果たしている。

興和会ではこのような幅広い医療を支えるために、IT システムの活用にも積極的に取り組んでいる。興和会全 体の取り組みを統括する法人本部の本部長、菊地晶紀氏 は次のように語る。

右田病院

「ITシステムについては、医師や看護師など職員のリ テラシーを考慮しながら段階的に進めてきました。本 格的に展開したのは、右田病院を移転した����年で す。オーダーリングシステムを導入し紙カルテとの並 行運用を開始しました。それと同時に仮想サーバーに よるシステムを構築し、医療系・業務系の多様な業務 をシステム化しました。当院のような中規模医療機関 としては地域でも先駆的に取り組んでいると思ってい ます」

医療法人財団 興和会 理事 法人本部 本部長

菊地 晶紀 氏

「中小の医療機関では、IT担当者の業務は多様で担うべき 役割は非常に大きい。その人的リソースを最大限有効に 活用するためにも、無停止型のftServerを選択する意義 は大きいと思います」

健診部門の新築移転に伴い

新たに医療業務システムを構築

現在、右田病院のシステムは、�台の仮想サーバーに よるクラスター構成となっている。これらの仮想サー バー上で、電子カルテや再来受付、勤怠管理など��の 仮想システムを稼働させている。

このシステムの運用に加えて、����年になると新し いプロジェクトが動き始めた。

「健診部門のみぎたクリニックの移転拡大に伴っ て、健康診断システムを導入し、新たな医療業務シス テムを立ち上げることになったのです」

そう語るのは、法人本部の情報システム担当、船津 和哉氏だ。興和会のITシステムでは菊地氏がIT戦略 などを統括し、船津氏が導入・運用などを担っている。 その船津氏が言葉を続ける。

「今回のみぎたクリニックの新システムで重要な要 件となったのは、右田病院で稼働する既存システムと のネットワーク連携です。電子カルテと健康診断とい う双方のシステムに�台のクライアントPCからシー ムレスにアクセスできることにこだわりました。ま た、患者様のIDの共通化や診療録・健診結果情報の一

元管理も重要な要件でした」

新システムの構築にあたっては、�社からの提案を 受けることになった。�社は、既存システムと同様の仮 想サーバーによるクラスター・システム。そしてもう �社である富士フイルムビジネスイノベーションジャ パンから提案があったのがストラタステクノロジー のftServerだった。

「ftServerについてはそれまでまったく知識があり ませんでした。それだけに最初提案を受けた時は驚き ましたね」(船津氏)

その新鮮な驚きは検討を進めるにしたがって期待 へ、そして確信へと変化していったのである。

自信を持って提案した ftServerの導入メリットとは?

今回のftServerの提案について、富士フイルムビジ ネスイノベーションジャパンの谷本遼氏は次のよう に話す。

「興和会様からうかがった要件を社内に持ち帰って 検討しました。その結果、浮上してきたのがftServer でした。性能や機能などを詳細に検討したのはもちろ んですが、潜在的な課題や将来性も含めて、多角的な 視点でお客様に最適なサーバーだと確信し、自信を 持ってご提案しました」

ftServerはストラタス独自のフォールト・トレラン ト アーキテクチャーにより連続可用性を実現する無 停止型サーバーシステムだ。CPUをはじめハードウェ アコンポーネントを完全二重化。万が一、ハードウェ ア障害が発生してもOSやアプリケーションに影響を 与えることなくシステムは稼働し続ける。診療業務を 止めることができない医療機関にとって頼りがいの あるサーバーシステムだ。

そして谷本氏が「自信を持って提案した」という理 由がもう�つある。システムコンポーネントを��時間 ���日遠隔監視する万全の保守サービスだ。障害の予 兆を検知して対処するプロアクティブなサポートに よって、予期せぬダウンタイムを回避し、連続可用性 を極限まで高めている。

両社の提案を受け、検討した船津氏は次のように語 る。「まず、システム担当者として診療・健診業務を止 めてはならないことが第一にあります。サーバー障害 のリスクを極力減らし、万一の障害時にはダウンタイ ムをいかに軽減するかが院内サーバーに求められる ものと考えています。

またシステム障害時は診療現場、システム担当者そ れぞれに負担は大きく、頭の痛い問題でした。ですか ら“無停止”というftServerは非常に魅力的な提案で したね。また、障害時の対応ではハード・ソフト・ネッ トワークの原因の切り分けがやっかいな作業になり ます。富士フイルムビジネスイノベーションジャパン さんの提案では、これらハード・ソフトをワンストッ プでサポートしてくれるということで、その点でも安 心でした」

また、菊地氏は次のように言葉を強める。

「仮想サーバーのクラスター構成に比べると ftServerは高価です。しかし、システムの運用が不安 定だと、医療現場は診療・健診が出来なくなり、さら には船津や私に運用負荷がかかり、本来の業務まで手 が回らなくなる。後々にかかる運用・保守コスト、人 的リソースも含めて考えると、投資対効果はftServer の方が高いとトータルで判断しました」

興和会のITシステムは、菊地氏と船津氏の�人です べて対応している。PCの基本的な操作などの日常的 な相談にも丁寧に応対し、修理の対応、定期的な機器 メンテナンスなど、とにかく多忙だ。それらに加えて 病院業務を支えるITシステムの根幹であるインフラ の運用が不安定であるならば、心理的な負担も大き い。

このような課題は、多くの中小規模の医療機関のIT 担当者にとって共通するものだ。その悩みを��時間 ���日心強くサポートするのがストラタスのソ リューションなのである。

IT担当者の運用保守負荷という 数字に表れにくい隠れた高コストを削減 新システムの運用は ftServerに安心して任せている

こうして興和会では、新システムにftServerの導入 を決定した。システム構築をスタートしたのは���� 年�月。コロナ禍の緊急事態宣言の最中で作業が遅れ ることも懸念されたが、導入・構築は予想以上に速や

かで�週間ほどで完了した。

そして����年�月、新築移転したみぎたクリニック が開院し、同時に新システムが本番稼働を始めた。新 しくなったみぎたクリニックは�フロアで構成され、 従来の健診部門に新たに保険診療部門が加わり、胃内 視鏡、胃透視、CT、乳腺・腹部エコーなど各種医療機 器を新規導入するなど、機能・設備ともに大幅に拡充 された。

新システムの基盤にはハイエンドモデルの ftServer����を採用した。ストレージもストラタスの ftScalableを採用し、信頼性を極限までに高めてい る。現在、このftServer上で、健康診断システムをはじ め再来受付/診察表示サーバー、業務ファイルサー バーなど合計�つの業務システムを仮想サーバー上 で稼働させている。

「私は通常、右田病院に勤務しています。みぎたクリ ニックのサーバールームに行くのは、最近では�週間 に�度くらいです。運用はftServerに安心して任せて います」

船津氏がこう話すように、����年�月のサービス開 始以来ftServerは無停止を維持し、システムは順調に 連続稼働している。

�度だけ、深夜にストラタスのカスタマーサポート センターから連絡が入り、アラート発報の知らせを受 けたことがあった。その際サーバールームに駆けつけ たが、サーバーの稼働には異常がなく、後の分析の結 果、周辺のネットワーク機器に関するエラーだったこ とが判明した。

「あの時は驚きましたが、結果的には将来起こりうる かもしれない障害を予見できたことになります。無停 止ばかりでなく、このようにプロアクティブな対応で ダウンタイムを回避できるのもftServerの特徴だと思 います。期待どおりの手応えを感じています」(船津氏)

医療法人財団 興和会 法人本部 情報システム担当

和哉 氏

「新システムの運用については、ftServerを信頼し安心し て任せきっています。無停止という安心感も、IT担当者と して大きなメリットだと感じています」

将来の新システムの構築においても ftServer は重要な選択肢となる

興和会は新システムにftServerを採用し、みぎたク リニック医療業務システムの安定稼働と運用負荷の低 減を実現した。そして現在、右田病院の増築を完了し、 ����年�月に従来の��床から���床に増床した。右田 病院の業務を担っているITシステムはすでにリソース をフル稼働している状況にあり、今後、このような拡張 などに伴うシステムの増強は、ネットワーク連携して いるみぎたクリニックのシステムで対応していく計画 である。今後、ftServerが担う役割はさらに大きくなっ ていくだろう。

富士フイルムビジネスイノベーション ジャパン株式会社

東京第三支社 営業二部 八王子営業所

谷本 遼 氏

「“止まらない安心”に加えて、遠隔監 視によるプロアクティブな保守サービ スもftServerの導入の大きなメリットの一つです。今後もワン ストップでお客様のITシステム全体の運用サポートをご提供 していきたいと考えています」

医事会計 システム

サーバー

受 付 リハビリ

サーバー

「今後、PHR(Personal Health Record)の活用など、 医療の分野においてITシステムの重要性はさらに増し ていくはずです。クラウドなど新しい技術動向にも目 を配りながら、これからも積極的な展開を図っていき たいと思っています。具体的な取り組みとしては、数年 後に右田病院のシステムを刷新する計画です。当然、 ftServerは将来の重要な選択肢の�つになると考えて います」

今後もストラタステクノロジーは、富士フイルムビ ジネスイノベーションジャパンとのパートナーシップ のもと、興和会のIT戦略を支えていく。��時間���日 とまらない医療業務を提供することによって、地域医 療の発展に貢献していきたいと考えている。

システムの運用に手間がかからなくなった菊地氏と 船津氏は、より戦略的な企画立案に着手することがで きるようになった。その将来のIT戦略について、菊地氏 は次のように語る。

<販売パートナー> 富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社 https://www.fujifilm.com/fb/

電子カルテ・ 看護システム

各種検査 PACS

調 剤

院内クライアントPCから シームレスにアクセス

インター フェース サーバー

健康診断 システム 再来受付 診察表示 病院 ファイル サーバー

本記事は����年�月に行った取材をもとにしたものです。

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