高信頼性生産管理システム事例 株式会社煌
24時間365日稼動する炊飯・加工米飯製造の生産管理システム 短納期を支える止められないシステム基盤にMIND
高信頼性生産管理システム事例 株式会社煌
24時間365日稼動する炊飯・加工米飯製造の生産管理システム 短納期を支える止められないシステム基盤にMIND
日本の食文化の都・京都を拠点に、ご飯やおにぎり、巻き寿司などの炊飯・加工米飯の製造販売を幅広く展開 する煌。高い炊飯能力と技術で大手流通グループ向けPB商品も手掛ける同社の製造ラインは24時間365 日稼動している。同社では、リードタイムが短い商品の製造を支える生産管理システムにストラタステクノロ ジーが提供するeverRun ® Expressが搭載された高可用性システム「MIND HA システム」を採用した。限 られた予算内でシステム停止リスクを低減した煌の成功事例を紹介する。
顧客満足度を追求する徹底した味へのこだわりと、厳しい品質管理
株式会社煌
営業・企画部
部長
槇山 理志 氏
管理部
寺村 元宏 氏
所在 地:
設 立:
資 本 金:
主要株 主:
事業内 容:
生産管理部門 稲内 健太 氏
京都府長岡京市神足芦原12番地1 2002年3月22日(登記) 9,000万円(2016年4月現在) 全農パールライス株式会社 炊飯および米飯加工製品の製造販売 135名(パート含む)
従業員 数: http://www.k-kirameki.jp/
京都・長岡京で炊飯および米飯加工製品の製造販売業を営む株式会社煌。「挑戦と創造」 を経営の基本としている同社は、お米を中心とする繊細で優雅な日本の食文化を、現代の ニーズを踏まえた食のカタチとして伝える「創造米飯」メーカーとして、2002年の創業以来、 高い炊飯能力と炊飯技術を強みに右肩上がりで業績を伸ばしている。そんな同社のこだわり は「味」。お客様に満足して頂けるよう原材料を厳選し、データに基づく理論と徹底的な試作 によって炊飯の最適化を追求。さらに、トレーサビリティのある米の採用や安全性に十分配慮 した最新精米工場で精米した米の使用、米以外の具材についても出来るだけ食品添加物など を使用していない材料を使用するなど、味だけでなく「安心・安全」にもこだわった商品を提供 している。全農パールライス100%子会社である同社の安くておいしい、高品質なご飯や加 工米飯は旅館、寿司・料理店、百貨店、スーパーや給食な どを通じ、様々なシーンで幅広いお客様に親しまれてい る。また、2012年頃からはお弁当の商品開発にも積極 的に取り組み、社員の意見を取り入れて商品化した「京 風出し巻玉子のお弁当」は、おかずを出汁巻き玉子1品 に特化した大胆なコンセプトで、お米の美味しさをシン プルに低価格で味わえる商品として、わずか2年で平均 日販6000食を売り上げる人気商品となった。
受注翌日出荷を支える生産管理システムに求められる高信頼性 「当社の強みは炊飯能力です。当社の生産設備には毎時60釜*1 の炊飯ラインを2本整備し ています。関西地区でこれだけの高い炊飯力を構えている加工米飯業者は他にありません。」 と、営業・企画部 部長 槇山理志氏は語る。「現在、当社の売り上げの大半を占めているのが 大手流通グループのPB商品向けの米飯です。おいしい米飯を毎日提供するため、工場は24 時間365日休み無く稼動しています。リードタイムも非常に短いため、生産管理システムが 止まることは許されません。」と、槇山氏は続ける。通常、流通事業者や取引先から煌に注文 が入ってくるのは夕方16時以降。そのデータを生産管理システムに取り込み、自動計算で生 産計画を立て、夜には生産工程に入り翌日には出荷する。中でも、大口取引先である大手流 通業者のPB商品の注文データが入ってくるのは、夜21時頃。「ここで万一、システム障害が 発生して受注データが取り込めなかったり、生産指示が出せなかったりすると翌日の出荷に 間に合わなくなり、お客様にご迷惑をおかけするだけでなく、これまで煌が築いてきた信用を 失ってしまいます。システムを安定稼動させることは当社の急務でした。」と、管理部 課長 寺 村元宏氏は振り返る。「当社には情報システム専任の部署がありません。私が生産管理担当 としてシステムの運用管理も兼務していますが、何か障害が発生すれば業務時間外でも呼び 出しがかかります。当社の生産ピークタイムは夜。さらに、土日や祝日は出荷量が増える傾向 にあり、年末年始やお盆などは繁忙期となります。何かあった時にトラブル対応に駆けつける 間の時間がもったいない。障害が発生しても業務が止まらない仕組みを作りたいと考えまし た。」と、営業部 生産管理部門 稲内健太氏も当時を振り返る。
そこで同社では、生産管理システムの更改時期に併せてインフラ 基盤の検討も開始した。「限られた予算内で、生産業務の停止リスク を限りなく低減できる仕組みをどう構築するか、生産管理システムの ソフト、ハード両面から検討を始めました。」と、稲内氏は語る。同社 では創業時から株式会社エクスが開発する生産管理システム「電脳 工場」を導入している。「電脳工場は中堅・中小規模向け生産管理シ ステムとして広く導入されているパッケージ製品ですが、部品を1個 単位で管理するなど、モノを作るためのシステムです。当社の生産は 具材を“cc”や“グラム”単位で扱うため、かなりカスタマイズをしてい ました。しかもその配合は各商品だけでなく、納入先によっても異な ります。他の生産管理システムも検討しましたが、当社の業態に合致 するパッケージは他になく、これまで築いてきたノウハウもそのまま 引き継ぐことができるため、ソフトウェアは電脳工場をバージョンアッ プすることにしました。」と、寺村氏は経緯を語る。
ハードウェアの高信頼性対策については、後まわしになってしまっ ていたという同社。「これまでは本番系と待機系の2台のサーバー構 成を採用し、本番系のサーバーに障害が発生した時には手動で待機 系に切り替えていました。ハードウェア更改の第一条件は予算内で 収まること。第二はハードウェア障害が発生した場合に、手動ではな く自動で待機系に切り替わるものが良いと考えていました。」と、稲内 氏は語る。そんな同社が生産管理システムのハードウェア基盤に選 んだのは、株式会社たけびしが提案するMIND HAシステムだった。
限られた予算内で 最大限システム停止リスクを回避する MIND HAシステム
京都に本社を構えるたけびしは、幅広く産業用エレクトロニクス機 器を扱う技術商社だ。情報システムの分野においても、機器の販売 からシステム開発、メンテナンスまで一貫した三位一体の事業を行う システムインテグレータとしてユーザー企業から高く評価されてい る。そのたけびしが煌のインフラ基盤として提案したMIND HAシス テムは、三菱電機インフォメーションネットワーク社が提供する高可 用性システムだ。2台のPCサーバーとストラタステクノロジーが提 供する高可用システムソフトウェアeverRun Express(MIND HA
■ 煌様 システム構成イメージ
MIND HA システム
システム専用エディション)による冗長化構成のMIND HAシステム では、2台のPCサーバーにプリインストールされたeverRun Expressが、それぞれの仮想マシン上で稼動するアプリケーションと データを常にミラーリングしているため、ディスクやネットワークに障 害が発生しても、もう一方のサーバーが処理を引継ぎシステム自体 が停止することがない。万が一、CPUやメモリに障害が発生した場 合には、もう一方のサーバーで仮想マシンが再起動する。障害発生 時の対応はeverRun Expressが自動で行うため、運用負荷もない。 また、サーバー内蔵のハードウェアRAIDでデータの堅牢性を担保す るため、高価な外部ストレージも不要だ。
「たけびしは当社とまだ取引のない頃から私達のことを親身に考え て提案してくれ、困った時にはいつもサポートしてくれています。当 社のシステム課題を熟知しているたけびしが提案するMIND HAは、 当社の条件をクリアするだけでなく、予算内で最もリスクを低減でき るソリューションでした。電脳工場の販売実績も多く、ハードウェアや ネットワークのサポート体制が整っているたけびしなら対応してくれ る幅も広く、安心して任せられます。導入に迷いはありませんでした ね。」と、稲内氏は振り返る。
創造と挑戦を続ける煌のシステム基盤を支える MIND HAシステム
2016年5月、新生産管理システムの本稼動が開始した。検証期間 も兼ねて、約1カ月間は新旧2つのシステムを並行稼動したが、トラ ブルもなく移行作業はスムーズに進んだ。「MIND HAシステムの導 入により、ハードウェア障害で業務が止まるという心配はなくなりま した。ソフトウェアについても、トラブル発生時に外部から対応がで きるような仕組みを構築しました。これにより自宅から会社に駆けつ けることなく、トラブルがわかった段階で迅速に対処ができるように なりました。高信頼な生産管理システムを構築でき、本当に安心して います。」と、寺村氏も満足の表情を浮かべる。
止まらない、トラブルに強い生産管理システムを構築した煌。私達 の食生活に欠かすことのできない米飯のおいしさをどこまでも追求 し、安全で安心な商品を提供する同社の止まらない挑戦と創造を、 高信頼なシステム基盤が支えている。
電脳工場クライアントPC
■ MIND HAシステム 構成
※本資料に掲載されている情報は2016年9月現在における概要を説明するものであり、通知なく変更される場合があります。
日本ストラタステクノロジー株式会社 ww w stratu s c o.jp
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