診療システムの安定稼働を支え続ける無停止サーバーが 患者への的確でスムーズな診断の実現と院内DX化を推進
伊藤病院

診療業務を止めない
無停止型サーバー
24時間365日遠隔監視に よるプロアクティブなサポート
����年の開院以来、甲状腺疾患の専門 病院として一貫して高度な医療を提 供。東京・表参道に��床の病棟を構え、 ��名の常勤医が�日����名を超える 国内外からの外来患者の診療にあたっ ている。早くからIT化も推進、各種診療 システムの構築によりスムーズかつ的 確な医療の実現に取り組んでいる。
専門知識を必要としない 容易な運用保守性
初期導入から約20年に亘り連続稼働しているftServerの止まらない実績 インフラ担当者の不在時にも容易に他スタッフが対応できる容易な運用
メーカーの垣根を超えた柔軟で高度なシステムインテグレーション力
一日1000人以上の外来患者が的確で スムーズな診断を行えるよう、 早くからIT化を推進
����年の開設以来、「甲状腺を病む方々のために」を 理念に掲げ、日本でも有数の甲状腺疾患専門の病院とし て先進的な医療を提供し続ける伊藤病院。東京・表参道 に��床を有し、��名の常勤医を擁する同病院には、一 日����名を超える外来患者が全国から訪れる。
常に新しい医療技術や医療機器の導入に取り組んで きた伊藤病院は、早くから院内のIT化も進めてきた。同 院 ITサポート室 室長 齋藤功氏は「電子カルテを中心と した診療系情報システムをはじめ、血液、超音波、放射線 等の各種検査や、受付、会計、調剤等についてもIT化を 推進しています。多くの外来患者様が的確でスムーズな 検査や診断を受けられるとともに、待ち時間の短縮化に 努めてきました」と説明する。
そうした伊藤病院のIT基盤は時代とともに進化を続
けており、以前はセキュリティや信頼性の観点からオ ンプレミスでのシステム運用を第一としていたが、近 年では患者が待ち人数をWebで照会できるサービス や、電子問診票、院内の人事、勤怠といった情報系シス テムをクラウド化している。一方、各種診療システム や、ネットワーク全体の統括管理、およびVPN制御シス テムは、高い可用性が求められるため引き続きオンプ レミスで運用し、適材適所のシステム整備に努めてい るという。

伊藤病院 ITサポート室 室長
齋藤 功 氏
「ftServerがもたらすシステムの安定稼働により、喫緊の 課題であるセキュリティ強化や医療の高度化に寄与する DXの推進に安心して取り組めるようになっています」
20年に亘り、伊藤病院の診療システムの 安定稼働を支えてきたftServer
インフラ担当者の運用負荷を 極限まで低減する
プロアクティブで柔軟なサポートサービス
ftServerの優れた機能に加え、齋藤氏は日本ストラタ ステクノロジーのサポート体制も評価する。その最た るものが、アクティブサービスネットワークと呼ばれ る専用回線を使った自動監視サービスの提供だ。一時 的な障害調査やオンサイト保守だけでなく、ftServer を構成している���を超えるシステムコンポーネント を��時間���日遠隔監視しており、問題が見つかれば 即座にアラートを発信する。その結果、機器が故障する 前の予防交換といったプロアクティブな対応が行わ れ、障害リスクが大幅に低減されている。加えて、伊藤 病院では柔軟なサービス対応により、故障交換時の負 担も大きく低減している。
そうした伊藤病院の各診療システムの安定運用を約 ��年に亘って支えてきたのが、ストラタステクノロ ジーが提供する無停止型サーバー「ftServer」だ。伊藤病 院は����年、電子カルテゲートウェイ/データベース サーバーでのftServerの採用を皮切りに、以後、その導 入範囲を広げてきた。「電子カルテが停止すると診療に 影響が出るだけでなく、診療待ちや会計待ちといった 来院患者のステータスすら分からなくなるため、瞬断 さえも許容できません。このような課題を解決したの が、無停止運用を実現するftServerでした。以後、各診 療システムにおいて重要なポイントをftServerで強化 していきました」(齋藤氏) ftServerは、CPU、メモリ、ディスク、電源などすべて のコンポーネントが二重化され、CPUは同じタイミン グで処理を実行し、常に同期をとっている。万が一、障 害が発生すると自動的に検出され、即座に障害箇所が システムから切り離され、OSやアプリケーションに影 響を与えることなくシステムは稼動し続ける。障害が 発生したコンポーネントはシステムを止めることなく 交換が可能で、タイムラグやデータのロストを回避す る。それでいて運用はシングルサーバーと変わらず、意 識することなく��時間���日業務を継続できる信頼 性と運用性の高いシステム基盤だ。伊藤病院の診療シ ステムも、初期導入から約��年、ハードウェア故障に よるシステム停止を経験したことはない。長年、伊藤病 院がftServer を使い続けてきた理由を齋藤氏はこう強 調する。「フェールオーバーの実現に際して複雑な設計 が不要で、容易にシステムを二重化できることです。そ もそもフェールオーバーは自動化されており、故障時 もエンクロージャを交換するだけなので、サーバー室 内での保守作業も短時間で済みます。私の不在時には プログラマーが保守対応を行っていますが、インフラ 専任ではないスタッフでも対応できることは大きなメ リットでした」
「保守対応のプロセスの一部を自動化できないか相 談しました。リモート接続の確認や保守部材の手配、着 荷方法などを事前に取り決め、それに従い保守対応を 進めていただく。これによって業務時間内だけでなく、 休日や深夜の障害コール対応から解放され、交換パー ツの手配が完了している状態で翌朝を迎えられ、ス ムーズに交換作業が進められます」(齋藤氏) そして、齋藤氏が��年の取引を通じて「認識を新た にした」と語るのが、日本ストラタステクノロジーのシ ステムインテグレーション力だ。「コストと運用性、障
害対応の観点から、他社製サーバーと外付けストレー ジで運用していたシステムをftServerに集約したいと 考えていました、そこで、日本ストラタステクノロジー に相談したところ、ftServerと他社製サーバー/スト レージのIOを比較したベンチマークテストを実施。集 約後も十分なパフォーマンスが確保されることを示し てくれたほか、他社製ソフトウェアを利用したバック アップの仕組みも構築してくれました。このように メーカーの枠を超えた対応をしてくれるなど、SIerと しても日本ストラタステクノロジーを高く評価してい
ます」と齋藤氏は話す。
伊藤病院では、数度のリプレースを経て、現在では電 子カルテデータベースサーバーにftServer ����、電子 カルテゲートウェイサーバー、血液検査サーバー、シス テム障害監視サーバーにそれぞれftServer����を活用 している。そして����年�月、医師が超音波検査の結 果の画像を取り込み、診断内容を記載するための「超音 波レポートシステム」の基盤として、新たに導入された のがftServer����だ。同システムの提供と導入支援を 行ったのが、キヤノンメディカルシステムズである。齋 藤氏は、「当初はIAサーバー�台構成の提案を頂いたの ですが、私の不在時に障害が発生してしまうと、システ ムが止まってしまいます。煩雑な切り替え作業をプロ グラマーが対応するのは困難なため、誰でも保守対応
できるシンプルな仕組みにしたいと考えていました。 そこでftServerで構築できないか相談したのです」と 振り返る。この伊藤病院からの要望を受け、キヤノンメ ディカルシステムズは日本ストラタステクノロジーと

の協力体制を構築。首都圏支社 営業推進部 画像ネット ワーク担当グループ長の渡部恵氏は、「日本ストラタス テクノロジーとシステム要件について何度もやり取り を重ねるとともに、協力を仰いでパフォーマンス検証 も行い、無事、止まらない実績のあるftServerを超音波 レポートシステムに導入することができました」と説 明する。
なお、今回の超音波レポートシステムでは、拡張性と 柔軟性に優れたフォールト・トレラント・ストレージ のftScalableも併せて採用されている。渡部氏は、 「����年から伊藤病院様が蓄積し続けてきた数テラバ イトに達する超音波検査の画像データがあり、また、今 後の患者様の増加とともに画像量も右肩上がりで増え ること予想されていました。そうしたストレージ容量 の増加に柔軟に対応できるとともに、伊藤病院様から 『追加ストレージを同じボリュームとして取り扱える ようにして欲しい』との要求も寄せられていました」と 話す。
「そこで日本ストラタステクノロジーと相談し、物理 容量は��TBでありながら��TBまで容量を仮想的に 拡張可能なftScalableの採用を決定しました。これに より、将来的なデータ増にもクラウドのようにリニア に増設できるようになっています。さらにftServerと 共にアクティブサービスネットワークの自動監視サー ビス対象になっているので、信頼性の面でも安心です。 ftServerと組み合わせることでシステム設計が簡素化 され、保守面もワンストップ化でき、シンプルな運用管 理が実現できました」(渡部氏)
ftServerがもたらす安定運用は 伊藤病院のDX化にも貢献
ftServerは、伊藤病院のデジタルトランスフォーメー ション(DX)推進にも貢献している。齋藤氏は伊藤病院 全体のITを活用した業務効率化の企画立案からシステ ムの設計を担う立場だ。システムの構築、ハードウェア 運用管理、業者間調整もこなす、いわゆる一人情シス で、その業務は多忙を極めている。「ftServerがもたらす システムの安定稼働の維持により、保守対応に要する 手間や時間、コストが抑制されています。これにより昨 今、医療機関でも被害が甚大化しているランサムウェ アへの対策や、さらなる医療の高度化に寄与するIT化 に専念できるようになっています」と語る。
今後の展望について渡部氏は、「キヤノンメディカル キヤノンメディカルシステムズと連携し 止まらない「超音波レポートシステム」を構築
システムズは経営スローガンとして『Made for Life』を 掲げており、常に私達の顧客である医療関係者、そして その先にいる患者様に寄り添ったソリューションの提 供に尽力しています。そうした中で、システムを停止さ せない、安定した医療活動を実現するためにftServer は不可欠なものであり、今後も日本ストラタステクノ ロジーとともにお客様へのさらなる高付加価値提供を 共創していきたいと考えています」と意欲を見せる。
最後に齋藤氏は、キヤノンメディカルシステムズと 日本ストラタステクノロジーに対する期待を次のよう に語った。
「今後も放射線科情報システムなど、ftServerの導入 範囲を広げていきたいと考えており、引き続き両社に は、甲状腺疾患を病む方々の一助となる医療活動を促 進するための優れたソリューションの提供を期待して います」(齋藤氏)
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本記事は����年�月に行った取材をもとにしたものです。
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