Engineering Japan 05

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新製品

新生ゲートウェイ Netbiterで、産業機器の リモート管理がいっそう容 易に

HMSインダストリアルネットワークスは、このたび、新しい通信ゲートウェイNetbiter EC350を発売します。これにより、遠隔操作による産業機器のモニターと制御がこれま で以上に簡単になります。このゲートウェイでは、発電機・冷却システム・UPS・風力タービンなどを始めとする産業機器のリモート管理や設定に理想的となるよう、その性 能と接続性を強化しました。

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etbiter EC350は、新世代Netbiterゲー トウェイの最初の製品です。Modbus( シリアルあるいはイーサネット)や SNMP、EtherNet/IP、I/Oチャンネルを介 して産業機器に接続し、イーサネットある いは携帯電話通信を通じてクラウドベースのNetbiter Argosサーバにデータを送ります。 前世代のNetbiterゲートウェイではGSM/GPRSを介した 通信が可能でしたが、新しいNetbiter EC350は、さらに 3Gネットワークによる通信も可能なように強化されて います。この3G通信は、GPRSに比べて高い性能を備 えています。そのうえ、利用可能なネットワークが3G しかないといった場所へも、このゲートウェイは設置 することができ、移動体通信の地理的な適用範囲も拡 がります。また、Netbiter EC350は異なる5つの3G周波 数帯をサポートしており、世界規模の市場に適した製 品ともなっています。

詳細

Netbiter EC350は“Remote Access(リモート・アクセ ス)”機能をサポートする予定です。これにより、ユー ザの皆様は、どんな場所からでも、標準ソフトウェア のアプリケーションを使って、遠隔地の機器へ安全な 接続を開始し、その設定および操作ができるようにな ります。リモート・アクセスによって、遠隔地に配さ れた設備への安全なデータ・トンネルが整うのです。

05 | pdf-engineering-japan.com | 2013年10月

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たとえば、PLCにNetbiterを接続しておけば、通常と同 じPLC設定ソフトウェアを使って、あらゆる場所から そのPLCのリモート・デバッキングやプログラミング を行えるようになります。なお、このリモート・アク セス機能は、2014年の第1四半期からご利用いただける ようになります。 HMSのリモート管理関連の製品ライン・マネージャで あるHenrik Arlevingは、次のように話しています。「リ モート管理に関する市場では、Netbiterは先駆的ソリュ ーションの一つです。当社はその長い経験を通じて培 った強みを、EC350の開発にも活かしました。接続オ プションが豊かになり、性能が向上したNetbiterは、市 場で最も多用途かつ高性能なリモート管理ソリューシ ョンの一つとして、リードを保っています」。 技術的な点からしますと、この新ゲートウェイには、 以前のゲートウェイに比べて約20倍もの処理能力があ ります。また、最大で512 MBのフラッシュメモリと 1024 MBのRAMをサポートする拡張メモリも備えてい ます。さらに、完全に分離された2つのイーサネット・ インターフェイス(WANおよびLAN)によって、フィ ールド・アプリケーションへの安全な通信をご提供で きるようにしました。一方、GPS受信機を内蔵してい ることから、車両のフリート管理アプリケーションに も適したものとなっています。


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