NZ Multiday Hiking Brochure: Japanese

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体験しよう!

ニュージーランドの 大自然 連泊でのハイキング旅行に出かけて、世界屈指と言われるニュー ジーランドの景観を楽しみましょう!緑豊かな原生林や太古の森の 中を歩き、険しい峰々に登り、太古の氷河や静寂あふれる湖を通っ て、美しい清流を辿りましょう。 ニュージーランドでのハイキング旅 行は、素晴らしい一生の経験となります。 全国を網羅する延べ1万 4,700 kmのハイキングコースと950か所の山小屋から、 お好きな場 所を選びましょう。 ニュージーランドでのハイキングに関する注意点 を知り、具体的な計画を立ててしっかり準備を調えさえすれば、忘れ られない思い出があなたを待っています。

最適なコース選び

ニュージーランドのハイキングコースは、 コンディションが非常に様々で す。 よく整備されており、歩きやすいハイキング道やわかりやすいオレン ジ色の標識があるコースも多い一方で、険しく歩きにくいルートや、標識 や整備が殆どあるいは全くなく、木の枝や岩が行く手を阻むようなコー スも多くあります。ぜひお出かけ前に、選んだコースが自分や同行者に 適したものであるかお確かめください。 情報収集にちょっと時間をかけ るだけで、 レベルや経験に合ったコースが確実に選べます。 コースの距 離や所要時間をチェックし、 お持ちの時間と体力レベル、 そして服装や荷 物と照らし合わせましょう。 自分に適したコースがわからない場合は、地 元をよく知る最寄りの環境保護局(Department of Conservation、DOC) 事務所や観光案内所(i-SITE)または宿泊先で、現地の人に直接相談しま しょう。 元来世話好きなキーウィー(ニュージーランド人)は、喜んでアドバ イスしてくれることでしょう。

ロバートリッジ(ネルソンレイクス)

山小屋

ガイドツアーで私設ロッジに宿泊する場合を除 き、 ニュージーランドの山小屋は無人で、食堂は ありません。 施設は最低限の設備しかなく、雨風 を凌ぐだけの建物となっています。 ベッド数は2台 から40台超までと、大きさは様々です。 予約制の 場合は、ベッド確保のため利用をお勧めします。 しかし、宿泊は通常先着順です。 一般に、山小屋に は調理器具、ガスバーナー、食料を持参する必要 があります。 トイレは完備されています。 また、通常 は屋根に落ちる水を集めて供給しているため、 飲料用に処理が必要な場合があります。 掲示板 でご確認ください。 171220.MSC.COM.tourismsheet-multiday-JPN.indd 1

連泊ハイキング

アドベンチャーの準備

連泊でのハイキング旅行の計画を立てる際には、ぜひこのガイドを参考 にしてください。 さらに、以下の各ウェブサイトも活用して、 ニュージー ランドでのハイキング旅行を最大限お楽しみください。

• www.mountainsafety.org.nz ニュージーランド山岳安全協会 (Mountain Safety Council、MSC)では、安全なハイキングのために様々 な資料、情報、 ツール、 アドバイスを提供しています。 無料の旅行計画ツ ール「Plan My Trip」を使うと、 アクティビティの種類、行先、日数、人数 などについて、 ステップ毎に簡単な質問に答えていくだけで、 その旅行 に関する注意点や案内情報を知ることができます。 こうした情報には、 ニュージーランド気象サービス(MetService)発表の警報や注意報や、 山小屋、 キャンプ場、 コースに関する環境保護局からの注意報、 また対象 区域の場合はニュージーランド雪崩注意報(New Zealand Avalanche Advisory)が含まれ、MSCではそれに基づきハイキングに関する勧告情 報や季節ごとの装備リストなどをダウンロード・共有が可能なPDF文書 で発表しています。 • www.doc.govt.nz 環境保護局は、 ハイキングコース、山小屋、 キャンプ 場、国立公園をはじめ、 ニュージーランドの自然環境の多くの部分を 管理しています。 環境保護局のウェブサイトには、管理下の施設、 サービ ス、場所についての詳細な情報があり、 ハイキング旅行の計画を立てる 上で欠かせない情報源となっています。

• www.metservice.com ニュージーランド気象サービス(MetService) ウェブサイトでは、主要なアウトドア活動地域や国立公園について、詳細 な天気予報、警報、注意報を掲載しています。 モバイル機器用アプリも 使いやすく、連泊でのハイキング旅行で絶対に必要となるツールです。

カスケードトラック(ネルソンレイクス)

人間の影響を最低限に

ニュージーランドでは自然環境を貴重なものとし て考え、敬意をもって自然に接しています。 コース では、歩道から逸れず、用便はトイレでのみ済ま せましょう。 ゴミはすべて持ち帰る一方、動植物は 持ち去らず、環境を手付かずのまま残しましょう。 野生の生物に出会ってもそっと見守るだけにし、 鳥類などにエサを与えないでください。 特に南島 の山ではオウムの一種であるキアが寄ってきます が、人間の食物は有害となるので絶対に与えない でください。

ハンプリッジトラック(フィヨルドランド)

繋がりにくい携帯電話

ニュージーランドのアウトドア環境では、多くの エリアで携帯電話(インターネットを含む)の電波 が非常に届きにくくなります。 そこで、 ハイキング コースでは全く電波が届かないか、届いても一時 的なものだと考えておきましょう。 多くのエリアで は、最寄りの町まで移動しないと携帯電話が繋 がらず、場所によってはそのために車で数時間の 移動が必要となる場合もあります。 万が一の場合 に備えて携帯電話は常に携行してください。 ただ し、繋がらない場合もあることもお忘れなく。

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キーウィーの「これだけは」 リスト

ニュージーランドで 「トランパー」 と呼ばれるキーウィーのハイカーな ら、誰でもリュックに何を詰めたらいいか知っています。 以下は、 ニュー ジーランド山岳安全協会おすすめの、最低限の荷物リストです。 この リストを参考に、行先、日数、天気予報などに応じて持ち物を追加して ください。

• ハイキングシューズ:ハイキング道の種類や状態を考え、 ハイキン グの内容に合った靴を選びましょう。 ニュージーランドのハイキング ルートは、木の根や岩などで非常に凹凸のある場所が少なくない ため、短時間の散策でない限り、 ランニングシューズなどはお勧め できません。 • リュック:荷物を全部まとめて運ぶには、 リュックが欠かせませ ん。 しかも、旅行中は一日中背負って歩くことになります。 そこで、 体にフィットし、なおかつ必要な物がすべて収まる大きさのものを 選びましょう。 すべての備品を中に収納し、 リュックの外側に吊るさ なくても済むようにしましょう。 また、収納物の防水対策をしておき ましょう。 それには、 アウトドア用品店でリュック用のライナーを 購入しておくと非常に役立ちます。 • 衣服:状況によって脱ぎ着できるよう、重ね着をしていくのが理想 的です。 雨が多く湿度の高いニュージーランドでは、 フリース、ポリ プロピレン、 メリノウールなどの保温下着が活躍します。 保温性や 速乾性がない綿のTシャツやジーンズは、荷物から出しましょう。 防水ジャケットは必需品です。 また、防水加工のズボンやオーバー パンツも役立ちます。

• 防寒帽・手袋:キーウィーのトランパーなら、夏でも必ず荷物に詰 めます。 • 紫外線対策:ニュージーランドの紫外線は、季節に関係なく非常 に強いので、多くの場合サングラス、日焼け止め、帽子が必要と なります。

• 避難場所/宿泊/食事と食料:ハイキング旅行を計画する際には、 コースにどんな施設があるかも調べましょう。 山小屋に泊まる場合 でも寝袋は必要ですが、 テントを持ち運ぶ必要はなくなります。 調理施設のある山小屋は少ないため、念のためキャンプ用コンロ と燃料を荷物に含めましょう。 食料は、日数分はもちろん、予定より 遅れた場合のことも考えて、少し余分に持っていきましょう。 • その他の必需品:ハイキング用ヘッドライト、救急セット、持病の 薬、地図、 コンパス、通信機器は必ず荷物に含めましょう。 また、 飲用水も2リットル以上用意しましょう。

ハイキングの出発前に 1.計画を立てましょう

地元の人に聞きながら、自分の体調に合わせた 所要時間を考えてルートを決めましょう。

2.日程を伝えておきましょう

他の人に日程を伝えておき、 この日時までに 戻らなければ救援を呼ぶ、 という時間も決めて おきましょう。

必要な情報は こちらから 171220.MSC.COM.tourismsheet-multiday-JPN.indd 2

ニュージーランド観光情報

100% Pure New Zealand www.newzealand.com

万が一の救援のために

ルートバーントラック(フィヨルドランド)

ニュージーランドでは、旅行者は「leaving intentions(出かける 意図)」 として、他の人に日程や行先、旅行の内容を告げてから 出かけるのが慣例となっています。 そうすれば、万が一の事態が 起こっても足取りがつかめ、救援に駆け付けられるためです。 ニュージー ランドでアウトドアを楽しむ場所は、 その多くが遠隔地にあり、携帯電話 が殆ど、 あるいは全く繋がらず、住民も余りいないため、もし旅行者に 何かが起きた場合には、戻るべき日時に戻っていないことがわかって、 初めて救援活動が開始されます。 メール、電話、詳しいSMSメッセージ、 メモ書きなど、 どんな方法でも 構いませんが、信頼できる家族や友人に日程を知らせておきましょう。 同時に、決まった日時までに戻らなかった場合にはどうしてもらいたい かも伝え、旅行から戻った時も必ず連絡を入れましょう。

変わりやすい天候

ニュージーランドの天候は、地球上の他の地域とは全く違います。 太陽 が照ったと思えば1時間後には大雨となり、 さらには強風が吹きつけ る、 ということも全く珍しくありません。 こうした天候は体感温度に大きく 影響します。 特に山岳部では、一年中(夏でも)降雪することがあり、天候 が常に変わります。 ハイキング中は1日のうちで四季を体験することも 少なくありません。 大洋に囲まれた島々のニュージーランドは、 ヨーロッパ、 アジア、 アメリ カやオーストラリアのような大陸性の安定した気候ではなく、毎日天候 が変わりやすいのが特徴です。 さらに、 ニュージーランドの大自然に つきものの山岳や海は天候に及ぼす影響も大きく、一年を通じて雨、 風、低温に備える必要があります。 ニュージーランド滞在中に好天に 恵まれることももちろんありますが、天候は急速に変わりやすいという ことを覚えておきましょう。

また、夏だからといって必ずしも太陽が照って暖かく、冬だからといって 必ずしも雪が降るということもありません。 ニュージーランドで連泊の ハイキング旅行を計画する際は、天候に関してあらゆる可能性を考えた 上で、準備を調えましょう。

3.天候に注意しましょう

ニュージーランドの天候は非常に変わりやすいの で、天気予報を見て変化に対応できるようにして おきましょう。

4.自分の限界をわきまえましょう

自分の体力や経験の限界をわきまえた上で チャレンジしましょう。

5.十分な装備を調えましょう

簡単な

5つの ステップ

食料、衣服、備品を十分持ち、緊急の事態に備え て非常用の食料や水も用意しましょう。 連絡手段 も決めておきましょう。 ハイキングルート選択

Department of Conservation www.doc.govt.nz

天気予報

MetService New Zealand www.metservice.com

ハイキングルート情報

NZ Mountain Safety Council www.mountainsafety.org.nz

4/27/2018 11:38:14 AM


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