N o b o r u Ya m a g u c h i A r c h i t e c t u r e P o r t f o l i o 2 0 1 6
07 Non-sighted House | Competition 2014
07
盲目の家 Competition 2014
膨大な視覚情報から隔離するためのシェルターとしての住居を考える。 現代において、多くの両親は働きに出て子どもは学校に行き、昼間の住宅はからっぽである。さらに家族の 形態は解体されている。現代において住宅の役割は家族コミュニティの場ではなく、安らぎの場である。 そこで必要最低限の水回りと安らぎの場所として象徴化した寝室からなる住宅を提案する。この安らぎの場
FIT HOUSE DESIGN COMPETITION 2014 優秀賞
るべく排除され、木の葉や水の音、におい、風や光などの視覚以外の感覚に訴えかける空間となる。 テーマ「現代の『国民』住宅」 審査員 | 角谷茂、増本昌子、鈴江崇文
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所は、人が目をつむって夢の中に入るように、建築における目(窓)を閉じた空間である。視覚的要素がな
住居の原型が雨風などから身を守るためのシェルターであるならば、『現代における国民住宅』とは、『視覚 的情報量から人を隔離するシェルター』である。