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■オーストラリアで見掛ける野菜や果物

スーパーマーケットに行くと日本では見掛けない野菜を目に する。オーストラリアでよく見られる主な野菜や果物を紹介。

Photo: Satoko Clarke、Naoto Ijichi

Beetroot(ビートルート) 赤ビーツ。ハンバーガーやサラダなどでよ く見掛ける。缶詰もあり

Rhubarb(ルバーブ) 見た目はフキのよう。ジャムやお菓子作り に用いられる

Passionfruit(パッションフルーツ) ヨーグルトに入れたり、オーストラリアの メレンゲのお菓子「パブロバ」に掛ける

Swede(スウィード) 実部分が黄色いスウェーデン・カブ。シ チューなどに入れたりする根菜

Silverbeet(シルバービート) 「Australian Spinach」 (オーストラリアほうれ ん草)とも呼ばれている栄養価の高い葉野菜

Date(デーツ) 日本で「なつめやし」と呼ばれる。甘く食 物繊維豊富なドライ・フルーツ

Squash(スクワッシュ) ズッキーニの一種 。ゆでたり、蒸したりし て食べる

Parsnip(パースニップ) ゆでたり、マッシュにしたり、シチューに 入れてもおいしい。蜂蜜とも相性が良い

Choko(チョーコゥ) 日本では「ハヤトウリ」と呼ばれている。 ビタミンCが豊富な野菜

Column

多文化社会ならではの食の多様性

さまざまな文化背景や宗教の人が共に暮らすオーストラリアで は、街の中に多種多様なレストランが並ぶ風景もまた日常だ。遠 くまで足を延ばさなくても、イタリア、フランス、スペイン、メキシ コ、中国、タイ、マレーシア、韓 国、日本など、本 格 的な各国料理 を気軽に食べることができる。個人の自由を尊重するお国柄であ ることからも、食の選択肢は非常に多く用意されている印象だ。 オーストラリアの食事というとステーキやハンバーガーなど単 一なメニューをイメージ する人も多いかもしれ ないが、実 際 に バーガー・ショップに入るとそのメニューの多彩さに驚かされる。 ビーフやチキン、フィッシュ・バーガーの他にも、パテ代 わりにキ ノコや豆腐を使ったバーガーなどが一般のメニューとして用意さ れ、注文する人も決して少なくはない。ベジタリアンなどでなくて も、ヘルシー志向からこうしたメニューを選ぶ人もいるようだ。

そ れ ぞ れ の 飲 食 店 で は 、訪 れ る 人 の 多 様 性 に 合 わ せ た メ ニューの表示方法がなされている。例えば、グルテン・アレルギー の人のために「GF(グルテン・フリー)」のメニューを用意していた り、しょうゆなどの調味料もグルテン・フリーにこだわって用意し ている店もある。また宗 教 上の理由で豚肉や牛肉が食べられな い人やベジタリアン、ビーガン向けのメニューを提供することで、 幅広い客層に対応。他にもアレルギーを引き起こす可能性のある 成分を使用しているか気になる場合などは、注文する前に質問す れば店のスタッフが快く答えてくれる。 また、食の安 全 性への意 識 が 高いことも特 徴 だ。どこのスー パーマーケットの生鮮売り場にもたいていオーガニック(無農薬、 有機栽培)のコーナーがあり、化学的な農薬や肥料を使わずに作 られた野菜や果物を購入することができる。

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