歴史の謎というものは、完全なる闇ではない。なぜなら、それは創造的活 動、 霊的な力、神秘的法則の作用をあくまで部分的に覆ったベールである からだ。 殉教者の血は教会の種子だというありふれた言葉があるが、我々 が言いたい ことは、霊的判断に対する個人の行為が社会的成果を生むとい うことであ る…国運を賭するような、または時代を特徴づけるような大き な文化的 転換や歴史的革命は、諸個人の信頼と洞察、拒絶と盲目…といっ た多くの 霊的判断の蓄積的結果である。物事の成り行きを変え、社会の外 的秩序が新 しい形に変わってしまうような、究極の霊的行為を誰もが批判 することはで きない…