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KOBE DESIGN UNIVERSITY Department of ENVIRONMENTAL DESIGN


環境デザイン

トークセッション2017

学科ニュース

ション」は、 「これからの建築」 というテーマのもと、以

+日本女子大学篠原聡子研究室編著)に、鈴木文化

下の4名を講師として招いた。会場はKIITO(デザイ

シェアハウスが掲載された。

「シェアハウス図鑑」 に鈴木文化が掲載 彰国社から出版された「シェアハウス図鑑」 (篠原聡子

鹿島建設株式会社の助成による今年度の「トークセッ

News

ン・クリエイティブセンター神戸)303。入場料無料で、

2017.04-2018.03

学生だけでなくどなたでも参加可能。p.60にレポート を掲載。 ●2017/7/01(土)髙橋一平

2017年度環境・建築デザイン公開講義

●2017/8/05(土)松岡聡 ●2017/8/19(土)青木弘司

2017年度は、下記の公開講義を行った。公開講義は 入場料無料で、学生だけでなくどなたでも参加可能。

●2017/9/16(土)西澤徹夫

●2017/10/07(水)西畠清順

ナビゲーター:畑友洋准教授

 『いまの時代が求める、植物仕事のあり方』 ●2017/10/19(木)松村秀一  『ひらかれる建築̶民主化の作法』 ●2017/11/02(木)高松伸

神戸芸術工科大学卒展[学部・大学院] カオス2018

 『DREAM of ARCHITECT』 ●2017/11/30(木)吉良森子

2018/2/09(金)∼11(日・祝) 、 『 神戸芸術工科大学卒

 『建築がストリートのリズムをきざむ』

展[学部・大学院] カオス2018』が兵庫県立美術館と原

●2017/12/07(木)二川由夫

田の森ギャラリーで行われた。環境デザイン学科は

 『GAの視点』

原田の森ギャラリーにて展示。多くの方々に作品鑑賞 や卒業論文の閲覧をしてもらい、4年間の学業の成果 を広く発信することができた。

「三宮プラッツ」 プロポーザルに 畑友洋准教授の設計事務所が選定

「ミキシル」2018開催

「三宮プラッツ改修工事」のプロポーザルにおいて、 畑友洋准教授の設計事務所が選定された。三宮プ

三木市の歴史的市街地を対象とした三木のことを

ラッツは、京町筋と三宮中央通りの交差点に位置する

もっと知るプロジェクト 「ミキシル」が2017/2/25(日)

環境デザイン学科教員が各賞を受賞

地下駐車場の出入口のサンクン広場。様々なイベント

に開催された。本学科の学生たちが企画運営を行う、

活用形態が可能な空間としつつ、その活動風景を天

この親子参加型イベントも今年で8回目。親子でまち

井面に映し出す屋根を都心の新しいランドマークと

を歩きながら、三木の歴史文化を楽しく学べる。今年

する 「三宮プラッツでの活動そのものがまちのシンボ

は、特殊造形部の協力で、オリジナル脚本のヒーロー

ル」 というユニークな発想が評価された。

ショーも開催した。

2017年日本建築学会各賞の選考結果が発表され、下 記の通り、本学科の教員が受賞した。 ●2017年日本建築学会教育賞(教育業績) 小玉祐一郎名誉教授「パッシブデザインの理論構築 とその普及のための建築教育活動」 ●2017年日本建築学会作品選集新人賞 畑 友洋准教授「元斜面の家」 ●平成29年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科 学技術賞(理解増進部門) 萬田隆准教授「建築新人戦を通じた建築設計教育に 関する理解増進」

い ﹂ と 。 正 直 、 び っ く り し ま し た 。 ﹁ 社

﹁ 建 築 を 続 け な が ら 、 家 業 を 継 ぎ た

  学 長 賞 を 受 賞 し た 辰 巳 博 康 さ ん は 、

に 、 私 ま で 嬉 し く な り ま し た 。

声 。 社 会 に 接 し 、 社 会 で 活 躍 し て い る 姿

ん ば っ て ほ し い わ ﹂ と い う お ば あ さ ん の

て 、 ﹁ あ の 子 、 ほ ん ま に 良 い 子 で ね ∼ 、 が

前 で 挨 拶 を す る 塚 越 祐 太 さ ん に 対 し

も 、 商 店 街 と 関 わ っ て い き た い ﹂ と 皆 の

に 行 っ て き ま し た 。 ﹁ 卒 業 後 、 就 職 し て

﹁ 長 田 ビ ッ グ ハ ー ト 広 場 ﹂ の お 披 露 目 会

多 く な っ て き た 気 が し ま す で 。 紹 介 し た

が 、 学 生 主 体 の プ ロ ジ ェ ク ト が ま す ま す

し た 。 こ こ 数 年 編 集 に 携 わ っ て い ま す

一 〇 頁 も 増 え 、 盛 り だ く さ ん と な り ま

● 今 年 度 の ﹃

﹄ は 、 昨 年 度 か ら

し み 下 さ い 。

[ 花 田 佳 明 ]

作 、 卒 業 論 文 も 秀 作 揃 い 。 ど う ぞ お 楽

に 充 実 し ま し た 。 各 実 習 作 品 、 卒 業 制

生 プ ロ ジ ェ ク ト 紹 介 頁 が こ れ ま で 以 上

  本 号 で は 、 学 内 外 で 繰 り 広 げ る 学

批 評 の 場 に な っ た と 思 い ま す 。

盛 り 上 が り 、 建 築 や 都 市 を 巡 る 活 発 な

ど う し の 間 で 率 直 な 言 葉 が 飛 び 交 っ て

し ま し た が 、 教 員 と 学 生 、 あ る い は 教 員

初 め て の 試 み な の で ど う な る か と 心 配

セ ス を 学 生 た ち に 見 て も ら い ま し た 。

ン を 行 い 、 教 員 に よ る 各 賞 の 決 定 の プ ロ

十 二 名 が 吉 武 ホ ー ル で プ レ ゼ ン テ ー シ ョ

と で し ょ う 。 あ ら か じ め 教 員 が 選 ん だ

化 は 、 卒 業 制 作 の 審 査 会 を 公 開 し た こ

た な 試 み を 行 い ま し た が 、 一 番 大 き な 変

良 い 機 会 で す 。 今 年 度 も い ろ い ろ と 新

す が 、 教 員 と し て も こ の 一 年 を 振 り 返 る

こ の 編 集 後 記 は 三 月 初 め に 書 く わ け で

● ﹃

PRAXIS 2018

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会 ﹂ に 関 わ る こ と に ネ イ テ ィ ブ な 彼 ら

PRAXIS

[ 石 坂 美 樹 ]

は 、 新 し い ﹁ 建 築 ﹂ と の 関 わ り 方 も 発 明

STUDENTS TOPICS

し て い く の で し ょ う ね 。

﹄ を お 届 け し ま す 。

編 集 後 記


環境デザイン学科 4年間の学び 私たちを取り巻く環境には、都市や公園のような大きな空間から住宅のような小さな空間まで、スケールも用途も様々な空間がある。それらは、人々のつ ながりや周辺の自然のあり方と相互に密接に関係しあい、私たちの生活空間を形成している。一方、それは人々の記憶を蓄積し、反映した歴史的空間でも ある。環境デザイン学科では、生活空間が成り立つ仕組みを理解し、時代が求める新しい空間をデザインする方法を学ぶことを目標としている。「まちづく り」 「ランドスケープ」 「建築」「リノベーション」の4つのコースがあり、全コースに共通する基本的な知識や技能を身につけた後、ひとりひとりの適性や 関心に応じて、コースごとのより高度な専門分野へと学習を深めていく。

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学科共通科目

基 礎 技 能 の 学 習

環境デザインの基礎を しっかりと学ぶ

環 境 デ ザ イ ン と は Ⅰ・Ⅱ | 建 築 構 造 入 門 | 近 代 建 築 の 歴史|環境デザイン基礎演習Ⅰ・Ⅱ| CAD基礎演習 特別科目 フレッシュマンセミナー|環境デザイン特別講義A

環境や建築のデザインをこれから学ぼうとする学生が知ってお

  くべき基本的な考え方を、講義科目を通して学んでいく。演習

科目では、デザインを行うための基礎的な技術を修得する。今 後の履修に必要な基礎をしっかり固めていく。

2 年 

学科共通科目 日本建築の歴史|西洋建築の歴史|力の流れと安全|

共 通 専 門 領 域 の 学 習

すべてのコースに共通した 専門科目を学習する

建築空間のデザイン|都市空間のデザイン|ランドス ケープデザインの歴史|ランドスケープ空間の歴史| 建築と熱・光・空気のデザイン|構造のデザイン| CAD 応 用 演 習 | 環 境 デ ザ イ ン 実 習 Ⅰ・Ⅱ | デ ザ イ ン プ ロ セ ス論|福祉住環境論|ワークショップ 特別科目 環境デザイン特別講義B

「まちづくり」「ランドスケープ」「建築」 「リノベーション」の 各専門分野に関係の深いバラエティに富んだ科目を編成。実習 科目はスタジオでの制作が中心になる。学科の専任教員だけで なく、講師として招いた各領域において優れた実績をもつ専門 家が指導する。

3 年 

より専門的な課題に取り組み 卒業研究に向けた準備を行う 後期からはコース別に分かれた学習が始まり、実習科目の課題 内容もそれに対応して分かれる。それぞれの専門に特化したテー

学科共通科目

リ ノ ベ ー シ ョ ン コ ー ス

建 築 コ ー ス

ラ ン ド ス ケ ー プ コ ー ス

ま ち づ く り コ ー ス

マについて実習と演習課題をこなしていくことで、高度な知識

建築と法規|まちづくりのしくみ|住居・集落・街|ラ ンドスケープのプランニング|環境制御の技術|施工 の技術|コミュニティのデザイン|インテリア空間の デザイン|リノベーションの理論と実践|構造デザイ ン の 実 践 手 法 | 環 境 測 定 ワ ー ク シ ョ ッ プ | 構 造・材 料 ワークショップ|環境デザイン実習Ⅲ|照明デザイン コース科目 まちづくり総合実習|ランドスケープ総合実習|建築 総合実習|リノベーション総合実習 特別科目 環境デザイン特別講義C

と技術を身につけていく。3 年修了時には、それぞれのゼミ配 属を決定する。

4 年 

ゼミに所属し研究活動 4 年間の成果をまとめる

卒業研究 地域 都市 集落 コミュニティ

コース科目 環境デザインプロジェクトA・B・C 特別科目 環境デザイン特別講義D |卒業研究

団地 まちなみ 歴史 文化 街路 広場 公園 緑地 エコロジー 持続性 エネルギー 風景ウォーターフロント

ゼミに所属し、それぞれの研究テーマを専門とする教員からの 個別指導を受けながら、卒業研究(卒業論文と卒業制作の両方) に取り組む。卒業研究は、専門コースごとに分かれた学習内容 を再び統合化する役割も担っており、どのコースでもさまざま な職業・資格に結びつく教育を実践している。

公開空地 オフィス 店舗 福祉 教育 公共施設 保存 再生 改修 住宅 インテリアリ フォーム 照明 舞台

※インタラクションデザインコース対象者には別途専門科目が設置されています。

インスタレーション 家具 ディスプレイ パフォーマンス

環境デザイン学科 学科サイト

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教員・研究室紹介 萬田 隆

学部4年生/卒業論文タイトル 池川史倫/公共ホールの現在とホワイエの関わりと重要性

MANDA Takashi

実成なおこ/京都市広告景観づくりにおける 『のれん』の重要性に

環境デザイン学科准教授

      関する研究 柴田麻琴/構成要素の抽出による廃墟の魅力についての研究 髙垣大/オーストリアと日本のCLT構法の現状と展望について 髙町友樹/パチンコ店の外装についての研究

専門 建築構造デザイン 学歴 京都大学工学部建築学科卒業(1997)

田渕明日香/乗物及び駕籠の屋根の形と構造の差異について

/京都大学大学院修士課程修了(1999) 職歴 tmsd萬田隆構造設計

淡井康平/中国および韓国から見た「日本らしさ」の特徴についての研究

事務所代表/(株)オーク構造設計(1999-2005)/武庫川女子大学准教授

渡邉樹/ポケモンGO利用して得られる集客効果の研究

(2006-2013)/大阪産業大学特任教授(2013-2016) 作品 桝屋本店

波多野千恵/現代コーポラティブハウスのスタイルについて

(平田晃久建築設計事務所,2006)/水都大阪 水辺の文化座(芦澤竜一

谷龍弥/異物が混入されたコンクリートの強度についての研究

建築設計事務所,2009)/ちよだの森歯科診療所(小川博央建築都市設

大学院生(修士課程) 張皓暘

計事務所,2010) 著書 スパッとわかる建築構造(共著、2010)/構造 デザインの歩み(共著、2010) 受賞 日本建築学会教育賞(2016)/平 成29年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 理解増進部門

▲卒論発表会の打ち上げ風景

畑 友洋

学部4年生/卒業論文タイトル 齊藤雅紀/高野山総本山金剛峯寺と高野山金剛峯寺における子院に見られる

HATA Tomohiro

     合併の研究―明治から現在に至る合併のタイポロジー

環境デザイン学科准教授

真田尚希/昭和30年代大阪の商店街・市場・繊維街のファサードに      見られる様式性に関する研究 芝美菜/豊島美術館内部の陰影における明度分布となめらかさに関する研究 田中祥恵/近畿地区における火葬場建築の歴史的平面構成の変遷に関する研究

専門 建築設計、建築論 学歴 京都大学工学部建築学科卒業

松山昌太郎/元町高架下通商店街七番街における商店のあふれ出しに関する研究

(2001)/京都大学大学院修士課程修了(2003) 職歴 高松伸建

      ―あふれ出しにおける定量化の方法とその評価を通して

築設計事務所(2003-04)/畑友洋建築設計事務所主宰(2005-)

太田真代/歌舞伎の書割的背景における、日本の風景的特性に関する研究

作品 belly house(京都市)/complex house(名古屋市)/Atlas

土肥大夢/兵庫県加東市新定地区における農家に併設する納屋に関する研究

house(大阪市)/森の陰影(六甲山)/ガラスの木漏れ日 (長浜市)

本上ともみ/神戸市における現代の芸術活動と展示スペースに関する研究

/ 元斜面の家(神戸市)/ Floating Hut(大津市)/ NCD丸の内(丸

丸岡龍平/奈良県橿原市今井町における風景の修景に関する研究

の内)他 受賞 新建築住宅設計競技2005 一等(2005)/JIA 第6 回関西建築家新人賞(2011)/第3回 京都建築賞 優秀賞(2015)/ 第60回大阪建築コンクール 渡辺節賞(2016)

中村文哉/奈良県大和高田市永和町における空き家に見られる特性 ▲明石城公園拠点施設でのパークマネージメント事業者とのワークショップ  設計:畑友洋建築設計事務所

     に関する研究

宮本 万理子

MIYAMOTO Mariko 環境デザイン学科助教 *2017年度まで本学教員

専門 ランドスケーププランニング、緑地環境計画、景観計画、緑 のまちづくり (博士(環境学)) 学歴 慶應義塾大学環境情報学部 卒業(2005)/東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修 了(2012) 職歴 東京大学大学院新領域創成科学研究科特任研 究員 活動 柏市緑の基本計画(共同)策定支援(事務局、調査報 告書作成) (2007-09) 論文 下総台地における牧景観の特徴と その変容過程に関する研究(学位論文2012)/牧の払い下げ形式 にもとづく下総台地における景観の特徴解明(共著、 ランドスケー プ研究2011)他

▲緑地環境の保全・創出を目指して

▲カシニワ制度による未利用地の活用

▲空き校舎をアートセンターにリノベーションした「3331 アート千代田」で 定期的に開催している HEAD 研究会の「リノベリング」型シンポジウム

▲空きオフィスビルを建替えずに都市型集合住宅に変えるコンバージョン

▲吉良森子ワークショップ最終講評会(2015年度)

▲墓地のパビリオン(アペルドールン)撮影:Jeroen Musch

松村 秀一

MATSUMURA Shuichi 環境デザイン学科客員教授

*2017年度より本学客員教授

専門 建築構法、建築生産、建築再生(博士(工学)) 学歴 東京大学工 学部建築学科卒業(1980)/東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博 士課程修了(1985) 職歴 東京大学工学部建築学科講師(1986-)/同 助教授(1990-)/東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授(2006-) 著書 3D図解による建築構法 第二版(共著、市ヶ谷出版社、2016)/ ひらかれる建築−「民主化」の作法(筑摩書房、2016)/リノベーション プラス−拡張する建築家の職能(監修・共著、ユウブックス、2016)/「建 築再生学−考え方・進め方・実践例」 (共著、市ヶ谷出版社、2016)他

吉良 森子

KIRA Moriko  環境デザイン学科客員教授

専門 建築設計、歴史的建造物修復、 リノベーション 学歴 早稲 田大学理工学部建築学科卒業(1987)/早稲田大学大学院理工学 研究科建設工学建築学専攻修了(1990)、デルフト工科大学建築学 科留学(1988-1990) 職歴 moriko kira architect 主宰  作品 真鶴共生舎グループホーム(神奈川)/オランダ首相官邸 増改築(ハーグ)/シーボルト博物館(ライデン)/教会のリノベー ション(フローニンゲン)/柿の木坂キャトル店舗+住宅(東京)他 著書 Japan Towards Totalscape(NAi Publisher、2000)/これま でとこれから 建築をさがして (LIXIL出版、2013)他

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TEACHING STAFFS 川北 健雄

学部4年生/卒業論文タイトル 伊地知陵/中崎町における小規模店舗の集積とエリア特性に関する研究

KAWAKITA Takeo

田中智也/神戸市が推進する 『まちなか防災空地』の意義と課題

環境デザイン学科教授

船曳陽貴/デザイン・クリエイティブセンター神戸の設立経緯と      施設運用に関する研究 桝大智/姫路モノレール跡の現状と存在意義 山本雄哉/淡路市夢舞台における産業誘致の現状と課題

専門 建築設計、まちづくり (博士(工学)) 学歴 京都工芸繊維

田亜矢/播州秋祭りの屋台と屋台製作過程について

大学大学院修士課程修了(1987)/コロンビア大学大学MSAAD課

岩田耀/西宮市の主要駅前ロータリーにおける一般車の停車実態について

程修了 (1992)/大阪大学大学院博士課程修了 (1993) 

立花嵩大/中之島フェスティバルシティ実現プロセスの分析

職歴 オブリスト建築事務所(St. Moritz 1988)/神戸芸術工科大

前田紗希/ストリートライブと都市の中の歩行者空間の関係

学助手(1993-96)/スイス連邦工科大学客員研究員 (1996) 

村上智香/北須磨団地における住民主導によるまちづくりに関する研究

作品 稲美町都市計画マスタープラン(2008)/鈴木文化シェアハ

林 欣毅/古い町から新たなコミュニティーへのリノベーション

ウス(2013)/禅昌寺キオスク (2014)他 著書 環境デザインへ

    ―台中市・緑光計画の実例分析

の招待(共著、建築都市ワークショップ 2004)/初めての建築設計 ステップ・バイ・ステップ(共著、彰国社 2010)他

▲神戸文学館の周辺で

藤山 哲朗

▲学生たちとインスタレーション制作中の様子

学部4年生/卒業論文タイトル 中村聖弥/神戸三宮の自転車、原付の無断駐輪について 光山遥香/姫路駅前の路上喫煙防止条例と区域内の喫煙所の特徴 吉澤愛希 井出奈月/住宅と照明器具についての研究      ―なぜ建築家はルイス・ポールセンばかり使うのか 内山雄仁/三宮の屋外広告物と景観に関する研究 角谷真侑/刈谷ハイウェイオアシスについての研究      ―交通施設を利用した地域活性化 鈴木啓史/表現としての建築模型―省略されるものと強調されるもの 永禮有夏/アスレチックの魅力―楽しいを生み出すものは何か-" 平井直幸/釣り場の環境―コミュニティスペースとしての釣り場のあり方を捉える 八代希/バンリック・ヌエバエシハの人々と生活 古津萌音/夜間の大阪新世界と道頓堀の屋外広告及び店舗看板の      配色の比較研究 大学院生(修士課程) 張紹猷

▲大学キャンパスの中庭にて

学部4年生/卒業論文タイトル 臼井将大/兵庫県内におけるゴルフクラブハウスの建築の変遷 浅原望美/現代日本における樹木葬の需要と必要性―本当に求められている形とは 市原淳貴/囲障の開口率についての研究 井上雅也/北加賀屋クリエイティブビレッジ構想の現状と波及効果について 岡田征篤/建築系大学・卒業制作展の作品における評価指標の変化      ―東日本大震災直前・直後『卒業設計日本一決定戦仙台デザインリーグ』において 勝岡宏尚/現代住宅に求められる庭園のスタイルについて 辰巳博康/伝統的地場産業からみる集合の特殊性に関する研究      ―刃物産業のギルドと街区に着目して 三木人志/姫路駅周辺の照度と行動との関係―照度と目に見える光の違い 岸本渉吾/都市の発展と河川 中平友羽/岸和田市の町の変化とだんじりのメインルートとの関係性についての研究 泉絵理子/既存資源を利用した外部空間のリノベーションについて      ―草津川跡地公園を例として 大学院生(修士課程) 池村友希、小松克也、FA YINONG

▲篠山の歴史的町並みにて

学部4年生/卒業論文タイトル 小林未来/鵺塚研究 信川菜都美/大和川の使われ方についての研究 濱田雅美/現代における駄菓子屋の在り方とその事情についての研究      ―駄菓子屋の昔と今を比べて 藤森光/日本における空き家の現状と課題 松尾美沙樹/石取祭の保存継承に関する現状 藥師寺太郎/野里地区商店街のまちづくりの変遷の研究       ―過去と現在から見えてくる今後について 山城幸/有馬温泉の街並みに関する研究―街並みの時代の流れを通して 芳田彩香/旧平野郷における近年のまちづくり 丸山健太/現代の施工現場で用いられる木組みに関する研究      ―宍粟・篠山地区を例にして 川口英里/快適な睡眠のための建具やカーテンについて 黒岡暉子/大阪の街並みの色彩についての研究 大学院生(修士課程) 蔡士佳、蔡思琪

FUJIYAMA Tetsuro 環境デザイン学科教授

専門 建築設計、デザイン論 学歴 日本大学理工学部建築学科 卒業(1987)/芝浦工業大学大学院修士課程修了 (1989)  作品 加久藤トンネル換気所施設(熊本アートポリス 1991)/T2 (ベニス・ビエンナーレ第5回国際建築展、ベニス・プライズ部門、 特別賞 1991)/岡本の家(神戸市 1996)/コペンハーゲン新王立 劇場 コンペ案(2001)/神戸芸術工科大学クリエイティブセンター (2008)/西ノ浜の家(瀬戸内国際芸術祭施設(2013)他  著書 古典主義建築ーオーダーの詩学(共訳、鹿島出版会 1997/ 建築MAP大阪/神戸(共著、TOTO出版 1999)他

長濱 伸貴

NAGAHAMA Nobutaka 大学院芸術工学研究科教授

専門 ランドスケープデザイン 学歴 千葉大学園芸学部造園学 科卒業(1991)/神戸芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課 程修了(2008) 職歴 E-DESIGN代表取締役 作品 堺自然ふれ あいの森/錦綾幼稚園/アートヴィレッジ大崎/なんばパークス 2/三田市総合文化センター/クラウンプラザ神戸チャペル/阪 神甲子園球場リニューアル/京染会館屋上庭園/長浜市役所新庁 舎 他 著書 ランドスケープ批評宣言(共著、INAX出版2002) /マゾヒスティック・ランドスケープ(共著、学芸出版社2006)/ラ ンドスケープデザインの歴史(共著、学芸出版社2010)

山之内 誠

YAMANOUCHI Makoto 大学院芸術工学研究科教授 情報図書館長

専門 日本建築史、文化財保存論(博士(工学)) 学歴 東京大 学工学部建築学科卒業(1992)/東京大学大学院博士課程修了 (2000) 職歴 建設省技官(1992-93) 著書・論文 太山寺観音 堂・羅漢堂保存修理工事報告書(太山寺2004)/建築空間構成と民 族芸術からみた中国山西商人の伝統的住居の特性に関する研究(科 研報告書2011)/三木の町並み(共著、三木市文化遺産活性化実行 委員会2014)/近世讃岐国善通寺における伽藍構成の変遷(仏教美 術論集第7巻、竹林舎2015)/近世讃岐国善通寺の開帳と臨時の設 営について (建築の歴史・様式・社会、中央公論美術出版2018)他

久冨 敏明

学部4年生/卒業論文タイトル 山門久晃/建築家・西村伊作の理想の住宅―初期住宅作品を通して

HISATOMI Toshiaki

塚越 祐太/納骨堂に収容形式と収容率の変遷に関する研究

基礎教育センター准教授

専門 建築デザイン 学歴 日本大学理工学部建築学科卒業 (1987)/早稲田大学大学院理工学研究科建設工学修士課程修了 (1989) 職歴 Architekturburo BOLLES-WILSON / Peter Wilson (1989-1991)/高松伸建築設計事務所(1991-1992)/久冨敏明 建築設計事務所主宰(1992-) 作品 聖護院花鈴/六甲フラッツ /山海斎フィールド/T-HOUSE/ALLURE(家具)/Constructed Cave No.1(インスタレーション)/Circular Step Sequence(インス タレーション)/FASTBOX(避難所空間のための家具) 受賞 建 築士会連合会設計競技 銅賞(1995)/SDレビュー入選(2013)

▲ T-HOUSE 撮影:Nacasa & Partners

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Te a ching St a f f s

教 員 ・研究室紹介

遠藤 剛生 ENDO Takao

環境デザイン学科特別教授

専門 都市、建築、インテリアのデザイン 学歴 大阪工業大学 建築学科卒業(1964) 職歴 神戸大学非常勤講師/大阪大学 工学部非常勤講師/神戸芸術工科大学客員教授 作品 苦楽 園住宅/緑丘の家/大阪府営東大阪吉田住宅/杉並桃井団地 /名塩ニュータウン集合住宅/キーエンス/熊本県農業公園/ りんくうタウン/長野今井ニュータウンG工区(長野冬季オリン ピック選手村)/NEXT21住戸改修/公益社千里会館 他  著書 ヴィジュアル版建築入門5 参加と複合̶メメ・ファシスト (分担執筆、彰国社 2002) 

▲ディリー&ジャパン カンツリークラブ 撮影:松村芳治

三上 晴久

▲公益社千里会館 撮影:松村芳治

学部4年生/卒業論文タイトル 大賀圭介/東急ハンズ三宮店から神戸大丸までの経路探索に関する研究

MIKAMI Haruhisa

賈偉東/中国広州市旧市街地における騎楼建築の新しい保存活用の可能性

環境デザイン学科教授

    ̶GLORIA255の事例 北脇梨奈/コロマン・モーザーの作品における総合芸術生 荒木由圭/リチャード・ノイトラの住宅作品における自然環境と      共生する手法

専門 建築デザイン、建築設計 学歴 東京大学工学部建築学科

角田悠晟/築87年古民家の使われ方変遷̶角田邸を事例として

卒業(1979)/東京大学大学院修士課程修了 (1987) 

田中黎哉/西予市宇和町卯之町におけるまちづくり政策について

職歴 内井昭蔵建築設計事務所(1979-85)/文化庁派遣芸術家

日髙勇哉/Nicanor Garciaの建築写真と雑誌に掲載されている建築

在外研修員(マイケル・グレイブス建築事務所にて研修 1987-88)

     写真の比較

作品 苗場の週末住宅(1992)/森の里テクノプラザ、MKオフィ

宮西和也/分譲住宅地における居住者の意識調査に関する研究

ス(1993)/茨城県立盲学校小中学部棟(1997)/茨城県陶芸美

湯浅千夏/岡山県高梁市有漢町における公会堂の使われ方と存在意義

術館(2000)/米子吉谷の家(2003)/茨城県営見和アパート (1期

坂田知穂/林雅子の住宅作品研究̶住宅名称に着目して

∼6期) (2003) 著書 初めての建築設計 ステップ・バイ・ステップ (共著、彰国社 2010)

津尾英夫/高崎正治の建築作品の研究 ▲金沢市東山ひがし(重要伝統的建造物群保存地区)

花田 佳明

学部4年生/卒業論文タイトル 橋本七海/大阪市福島区における木造長屋の保存再生と現状に関する研究

HANADA Yoshiaki

井上亜美/空き倉庫のリノベーションに関する研究

環境デザイン学科教授

川畑勇樹/日本の戦後復興期における「小住宅」の空間構成に関する研究

学科主任

達川真里美/ゲストハウスがもたらす交流の実態と仕掛け作りにつ       いての研究̶神戸のゲストハウスの事例をもとに 松田明日香/雑誌『モダンリビング』における広告ページに関する研究

専門 建築設計、建築設計理論、近代建築史(博士(工学) )

森本実弥/ル・コルビュジエのロンシャン礼拝堂の空間構成に関する研究

学歴 東京大学工学部建築学科卒業(1980)/東京大学大学院修

三浦夕佳/NHKテレビテキスト 『趣味の園芸』についての研究

士課程修了(1982) 職歴 日建設計(1982-92)/神戸山手女子短

賀鋭/環境共生型リノベーションにおける外壁デザインについての研究

期大学 講師・助教授(1992-96)作品 渦森台ハウス(神戸市2000)

小城拓也/物語「アルプスの少女」から見る、 スイス山岳地帯におけ

/テツノマチヤ(大阪市2002)/岡本のb(神戸市2005)/八幡浜

る生活像のイメージの変遷に関する研究

市立日土小学校保存再生(八幡浜市2009) 著書 植田実の編集

林寿郎/藤井厚二の聴竹居における幾何学的形態の研究

現場(ラトルズ 2005)/初めての建築設計 ステップ・バイ・ステップ

三島大輝/篠山市における空き家問題の現状と改善方法に関する研究

(共著、彰国社 2010)/建築家・松村正恒ともうひとつのモダニズ ム(彰国社 2011)他

▲卒業制作講評会後のワインパーティにて

小浦 久子

大学院生(修士課程) 原逸聖、岡田真弥

学部4年生/卒業論文タイトル 渡辺守惟/卸売市場の新しい試みに関する研究

KOURA Hisako

廣保功一/サイクリストの視点から見た尾道

大学院芸術工学研究科教授

     ̶しまなみ街道サイクリングロード

大学院総合アート&デザイン専攻主任

牛場光広/時代に応じた金比羅宮の門前町の変化 小林孝彰/まちなか広場における人の流れと滞留・行動に関する研究 永岡遊馬/隈研吾の木材を用いた建築設計における表現と空間性

専門 都市計画・空間計画・景観(博士(工学)) 学歴 大阪大

長濱龍星/竹田城下町(兵庫県)の絹屋溝に始まる水路ネットワーク

学人間科学部人間科学科卒業(1981) 職歴 建設コンサルタ

     と水の使い方

ント (1981-1992)/大阪大学助手(1992-1997)/大阪大学大学

福本彬/ストリートダンスに適した空間の分析

院准教授(1997-2015) 活動 ルール広域計画アイデアコンペ

寳田野々香/ため池の水利用の実態と地域の繋がり

(2013)/KYOTO FUSHIMI Planning Workshop(2017)/景観

藤原由葵/まちを代表する風景のイメージ色

計画策定支援(芦屋市・四万十市等)他 著書 まとまりの景観

大学院生(修士課程) 長峰秀和、本宮由紀子

デザイン(学芸出版社2008)/失われた風景を求めて(共著・大阪 大学出版会2008)/未来の景をそだてる挑戦(編著・技報堂出版 2011)他

71

▲ゼミの様子


町家再生のアイデアを考える STUDENTS TOPICS

丹波篠山 町家再生プロジェクト 平成29年度 商工会産学連携支援事業 近年 、地方の市 街 地や農 村 地 域 で は空き家が増加し、古民家が放置・ 取り壊しされることによって、先祖か

周辺環境の視察

実測調査

実測時の野帳

野帳整理

ら大切に受け継いできた風景が失わ れつつある。本学科では平成26年度 から、篠山市内の若手工務店グルー プ「住倶楽部(すくらむ)」、篠山市 商工会・兵庫県商工会連合会と連携 し、古民家改修 等を通して、地域活 性化や若手技術者の育成や「日本遺

GL

実測後に作成した立面図 (作成/濱田雅美・桝大智・山城幸)

産のまち丹波篠山」にふさわしい町 並み景観の継承に取り組んでいる。  今年度は、篠山の中心市街地にあ る町家(I邸)の再生案について考え た。細長い敷地の中に、通りに面した 母屋をはじめ、離れや納屋、蔵などが 立ち並ぶ、元造り酒屋の屋敷である。 プロジェクトに参加した約30名の学 生は、敷地周辺の環境を観察するこ とからはじめ、地域工務店の指導の 下、現状建物の実測調査と実測図面 の作成を行った。その後、コンペ形式 で改修案のアイデアを出し、篠山市商 工会において、酒井市長らを招いて発

篠山市商工会での発表

指導教員:花田佳明・川北健雄・山之内誠 参加学生:橋本七海・伊地知陵・井出奈月・角谷真侑・小林孝彰・小林未来・

表会を行った。以下は、そのアイデア

柴田麻琴・角田悠晟・達川真里美・長濱龍星・永禮有夏・信川菜都美・ 濱田雅美・船曳陽貴・桝大智・松尾美沙樹・八代希・山城幸・湯浅千夏・ 芳田彩香・岩田耀・立花嵩大・前田紗希・丸山健太・波多野千恵・

の一部である。

泉絵理子・賀鋭・小城拓也・林寿郎・三島大輝

提案① 陶芸家と暮らす宿(信川菜都美・濱田雅美・湯浅千夏)

店舗 / 体験室 UP

受付 / ロビー

居間

搬入経路 土間空間

( 共有スペース )

風呂

中庭

風呂

居間(共有スペース)イメージ

客室①

土間空間イメージ

丹波焼を体験できる宿泊施設として運営に携わることを条件に、若手陶芸作家に住まい兼アトリエとして提供する提案 工房 駐車場

ギャラリー

提案② 農業展示場(柴田麻琴・前田紗希・波多野千恵)

倉庫

離れ 駐車場

風呂

玄関

寝室

離れ

職人居住空間

寝室

リビング ダイニング

陶芸家と暮らす家

寝室

1F 平面図 10m

春の庭の作物

秋の収穫物

篠山地域の農業振興のため、農作物のレストランでの提供や販売、地域小学生の農業体験などができる施設にする提案

70


スケ

庵人 

ール

平成 29年 8 月 21 日 - 8月 31 日 計11日間 ( 内、8/25∼28 は学校外での作業とする。)

原風景とは、帰りたくなる戻りたくなる昔から変わらない空間である。 それは取り巻く環境と体験からなるのではないだろうか。 昔ながらの日本の風景、五感を刺激する体験を。

・8月 21 日 グループ発表 各班作業 ・8月 23 日  ・8月 24 日 中間講評会 ・8月 25 日         学外作業 ・8月 28 日  ・8月 29 日 各班作業 ・8月 30 日   :  ・8月 31 日 最終講評会

友人や家族といったカテゴリーのなかに新しいものとして Liberal Familia をつくる。

…友人は絆、家族は血といったものでつながっている。

『Liberal Familia』…自由主義家族(打ち解けた関係)

Liberal Familia は『種』で繋がる関係。

繋がる証としての種という考えではなく媒体として種が存在するという考え。

システムの提案

ダイアグラム

植える 種を持つ

預ける

訪れる / 帰ってくる

規定の延べ床面積

分割する

家族で育てる 『種』  この場所で食材を育て田舎の家のような日本の原風景を作る。 この体験は種によってずっと繋がっている新たなカテゴリーの関係性を作り出す。 ふと帰りたくなる場所であるために。

面積の捉え方を変え

並び替える

余裕のある配置を作り出す 種を持って…

フロアが完全に別れる

スキップフロアにする

現代では音や存在感が薄れる

音や存在感をより近くにできる

家族で食べる

収穫する

ふと思い出す 食べる

受け取る

届ける

1班 3年生/北迫颯・足立明日香・山室美貴 2年生/ 森田衣梨花・井實遊星 1年生/布谷健太郎・白濱翔太 

記憶の引き出し

Concept 原風景を思い出すと、懐かしい、久しいといった暖かいがどこか悲しい、寂しい気持ちになる。これらの原風景の多く 「誰 は、1 人で過ごした記憶よりも友人や複数人で過ごしたときの記憶だろう。それは決まった場所での風景だけでなく、 と」一緒に過ごしたのかが重要である。 この空間で人と人が出会い、そしてその出会いによってこの空間がいつか新たな原風景になると共に、新しい出会いや 記憶を共有できる空間をデザインした。

Diagram

Activity すると ...

原風景 コミュニティが生まれる

記憶・思い出

「人と人とが出会う場」を提供

自分たちで場所を作る

カーテンを引き出す

みんなつながる

4班  3年生/前田真実・畠山紫乃 2年生/柴田悠生・岩本有平・櫻井ノマド 1年生/吉田佳苗 <

< 5400 ×7200

>

> 原風景とは、 全ての学年を越えて楽しく共同設計してみませんか?充実した夏の経験と思い出に。

神戸芸術工科大学 環境デザイン学科 /summer workshop 17 開催日時:2017 8/21( 月 )∼8/31( 木 ) 場所:神戸芸術工科大学 建築棟 応募期間:7/22( 土 )∼8/15( 土 ) 参加費:1,000 円 応募方法:LINE(QR コード )

教員:非常勤講師 吉井歳晴先生    本校准教授 畑友洋先生    本校准教授 萬田隆先生

     Twitter(DM) @sws_kankyo #sws_17

3班 3年生/芝本光宏・渡邊茜・柴原良能 2年生/穐原雅人・脇朱里 1年生/保野澪・森本真衣

69


学生が企画・運営するアイディアコンペ STUDENTS TOPICS

Workshop in kankyo lab 17 原風景から... 1.グループ発表後、みんなで昼食

2.各班でテーマについて議論を繰り返し

企画・運営代表 松井俊裕(3年) ポスターデザイン 足立明日香(3年)

模型・スケッチなどでスタディ

10

3.最終講評会の様子

4.公開審査

常夜、受け取る光と音

「私たちはいつ居心地を覚え安心感を得るのだろうか. . . 」 幼い頃に家族と川の字で寝たという思い出で家族の心音や 寝息によって安心して寝ることができた事を思い出す。 誰かがそばにいる安心感は私たちの耳に一定のリズム として届き、間接的にその存在を教えてくれる。 暗闇で研ぎ澄まされる感覚、いくら年を経ても感じる心細さ。 そこに現れる暖色の光と自然の音これらは、どことなく あの頃の情景を蘇らせてくれる。 原風景の本質を感じる事が他者に懐かしさや居心地を思い出すきっかけとなる。 親…母性愛 子…安心する

川の字=添い寝

水の流れるリズム

階段を上るリズム

ほのかな灯り …安心する

光があることで落ち着いて寝られる

2160

添い寝 =寝室

心拍数や心臓、脈の音で親の存在を感じる

10 回 目 を 迎 え

9258

2100

和室

問 う 内 容 で し た 。 昨 年 か ら は 学 生 自 身 が 今 ま で 建 築 を 学 ん だ 上 で の

3920

5000

浴室

間 50

なの

GL

灯篭のような柔らかな灯り

4025

窓からの柔らかな明かり

断面図(S=1/100)

▲  最優秀賞 2班 3年生/水田年音・松井俊裕・鎌田一歩 2年生/西岡大周 1年生/加堂太一・加藤啓尚

ハシラ

原風景とは、ただ単に風景のみのことだけではなくその場所の匂いや光、影、雰囲気などが子供のころに日常的に行っていた アクティビティや特別な体験、またそれに伴う感情などが付随している心の中にある景色のことである。 過去の体験を思い出すきっかけとなるアクティビティを誘発するための家具とそれを収納するための倉庫を提案した。

furniture&tool

コンロ

シンク

ダイ

ヌノ

イタ

ピザガマ

イス

キャタツ

使い手の創造力によってスキマの使われ方は変化し、時には予想もしなかった家具の使い 方も出てくる。子供の頃遊び道具がなくてもその創造力で楽しみ方を生み出していた時と 似た感覚と言えるだろう。

対象敷地:学園東町2丁目5番地 オーナーズヒル学園都市

・ 萬 田 隆 先 生  

︵ 本 学 科 准 教 授 ︶

︵ 本 学 科 准 教 授 ︶

・ 吉 井 歳 晴 先 生   ︵ 非 常 勤 講 師 ・

WIZ ARCHITECTS

サギョウダイ

・ 畑 友 洋 先 生  

私 た ち を 構 成 し て い る の で は と い う 疑 問 に 対 し 、

今 年 度 は 私 た ち が 学 生 に な る 以 前 の 環 境 で 培 わ れ た 、 経 験 ・ 体 験 が 現 在 の

     学園都市の北側に位置するニュータウン ▲ 優秀賞・学生賞 5班   

3年生/岸本祐衣・高畑朋幸 2年生/山下哲平・山本実花子・元原惇 1年生/井上恵里・高森京佳

            

68

頁 制 作 松 井 俊 裕 ︵ 三 年 生 ︶


三宮センター街 デッキ

性化プロジェクト

三 F ストリート 

 LOOP & LOOP

環境デザイン学

加学生

プロダクト・ インテリア デザイン学

ビジュアル デザイン学

能 ノマド

田中

野有

能 立

エイツビル

1960

大周

4190

2230

770 2230

730

730

一 12800

11860

3490

10550

多 本

BOS

教員

さんセンタープラザ

センター街エイツビル3階ジュンク堂前デッキ S=1/400

●人通りの

ないスペースを

用し、

 神戸三宮センター街は、

わう街 けた「神戸三宮らしい街」の

造していくため、2 12

より 5

その中のひとつ「空間 生プロジェクト」では、神戸三宮センター街に憩いのひとときと しい センター街のアー

ード

ーロードから

た道で

る。

は「人通りの

用を考えることになり、立体的に人が

 三宮センター街一

ないスペースを利

用し、

わうセンター街になることを

く、

ードを

には 1

できず、

り、

利用率も認知度も

とは

わう街

」をテーマに、センター街エイツビル

に、本プロジェクトは

のジュンク

まった。

える

ーンは、続く二

な構造体や配

で立ち

やアー りがたい

ードによって形成され

と生田ロードの

的に、 けさを感じられる、 れ、

がこみ上げている。また、アー

するジュンク

ている程度で

三宮センター街は、アー

に位置する

できる位置に り、1 の

 しかし、アー は

できた。

プロジェクト」が 動し、

 フ

計画「SANNOM A 2 1 」に取り組 する 設スペース「

にベンチという形で憩いのスペースが設置された。

 このプロジェクトの一環として2 1 デッキの

ード全体の で

の侵入が

ードの大

空間で る。

ないため空 は

activity

shine • lighting

access

分な採

によってわずかに

った。何よりここ

heat and wind

 

のアクセスが

らされ く、

しくなかった。 もともと、通行するために存在していた 道 に対して 滞留 の要素を付加させ、 休憩場スペース に変える。 生まれかわった空間から人びとは、 対象ゾーンに潜在していた魅力・価値に気づき、利用し始める。

●  

感による空間の差別化 たちは、この

つくり、神戸・三宮を

で無機質な空間に、 材を れる人々に、周

とは

とした休憩スペースを なる「

感、新

考え、 く直線的な

を感じさせるデザインを

地の

かし、

さ、面

感」を

でもらいたいと考えた。そのためには、

さが重要な要素と した。

●神戸の新たな道 三 F ストリート ( サン エフ ストリート )  フ

ーロード、トアロード、

「道」はそれぞれに

なる

 本プロジェクトにより、 な固有の

を形

For the Future

木材を基調とした有機的なジオメトリーは、周辺環境から 異化され、その違和感のある外観は人々に興味を与え、 対象ゾーンの存在を認識し始める。

67

不整形かつ無機質な敷地に 長くつながる デザインを 組み込むことで空間を 憩いの場 に変える。

という

・に いも

。 同じ神戸に

をつくり

という場所を

めた。

らわす「三 F」には、3つのF、“ Forest

来が生まれる森 ”という

わう場所になり、

りながらも、

している。

地は三宮センター街の「新しい道」として、新た

くり、神戸の地図にその名を

 三宮センター街

本通り、

をもち、

も掛けて

来につながる出来

り、 人々がつどい・く

がここから生まれるように


三宮センター街3階に賑わいの空間が出現! STUDENTS TOPICS

process schedule 2016year 12 month 13day 企業打ち合わせ 15day 第一回学内ミーティング 30day 実地調査

●マルチタスク マネジメント デザインの大きなテーマを共有した上で、建築 / プロダクト / ロゴ・サインという3つの分野にわかれ、デザインを行った。それぞれのグループに リーダーと顧問(担当教員)をつけ、アウトプット・スタディを行った。デザインが固まってきたら、全体でディスカッションを行うことで、同時並 行的な作業とその能率を高める計画とした。

2000

1324

建築デザイン

1100

○コンセプト  2017year 1 month 4day 問題課題の整理 / 把握 6day デザインの方向性検討

450

 神戸開港以来三宮は、多様な都市改造によって「それぞれの地域色が集積した騒々しい街」を形成した ように、多様な色・素材・大きさ・形態などの要素が重なり合う形態を設計した。

LOOP &LOOP 23,24通 軸組図 S-12

○プレファブ形式による製作  コストを抑えるため、学生の手によるセルフビルドを行った。また、施工・搬出入・設置の作業能率を 3458

上げるため、本学の工房にて部材•フレームの制作を行い、現場で組み立てるプレファブ工法を用い、入 手・加工が簡単な2×4材を採用した。 16day 企業プレゼン 17day 再検討 / 修正 26day CAD / 3Dデータ制作

3534

○ジオメトリー  混沌として無機質な三宮センター街に、“垂直・螺旋・等間隔・連続”などの「新しく強い規則性」を LOOP &LOOP shadeA 南側軸組図 S-28

持つ幾何学的な空間を置くことで、周辺環境からの差別化を図った。

A

A

39794

900

600

2731

30day スタディ模型制作 450

1 OVAL volume

2 spiral

3 SQUARE twist

4 shade

5 Continuation

6 ELEMENT fix 750

400

1 道幅と高さの関係から「人が通れる・滞留できる」楕円のボリュームを配置する 2 利用者の侵入動線から、楕円の円周に沿って左に回転する螺旋の軌跡を描く 3 螺旋の動きに合わせながら、方形が右回転しながら楕円のボリュームを削り取る

2017year 2 month 2day 3day 4day 15day 18day 25day

企業プレゼン 再検討 / 修正 図面作成・作業工程確認 資材調達 モックアップ制作 モックアップ完成 空間確認 / 再検討

1-3 2×4材にこの規則を適用させることで、46 に連なるルーバーフレームが形成される

1200

4 楕円 / 螺旋 / 正方形の3つの幾何学が重なった「ねじれ」の空間が構築された

300 38 89 38

280

10

5 46 のシェードを 1 単位として均等配置することで、「滞留と動き」の空間が連続する A-A 断立面図 S=1/100

4275

三Fストリート/ LOOP &LOOP マスタープラン・全体配置図 S=1/400

6 植栽 / ベンチ等を配置することで、休憩スペースとしての用途に生まれ変わる

プロダクトデザイン ベンチ 「二人が程よい角度で腰掛けて会話ができるベンチ」をコンセプトに、一直線を描いた座面     ではなく、「く」の字に折り曲がったベンチをデザインした。 スツール  キノコのようなシルエットから着想を得た円形スツールは、森の中にいる動物や植物などの

26day 再検討 / 修正 27day プロジェクト監修 teahouse所員 実物事前確認  2017year 3 month

    ように利用者から愛着を持ってもらえるデザインとした。 32

750

450 20 94

1235

0

1day 実施製作準備 ・全フレーム 実施図面作成 ・構造手法再検討 ・フレーム分割 ・角度 / 長さ書き出し ・フレーム固定方法の検討 ・フレームのセット分け ・必要木材数割り出し 2day 施工開始

20 94 420

350

ø400

840

450

336

840

306

135°

bench flat pattern

1290

bench elevation pattern

bench stacking pattern →工房作業

・発注 / 搬入 切り出し / ボルト通し用穴あけ ・角度 / 長さの罫書き ・木材 切り出し ・ボルト通し用穴あけ ・フレーム別 組み立て ・スペーサー 切り出し ・ボルトの切り出し ・フレームのセット / 仮組み上げ ・全フレーム配置確認 ・全フレームのセット / 組み上げ ・部材磨き 構造確認 ・端材割り出し ・下書き / 切り出し ・土台組み立て ・合板寸法割り出し ・合板下書き / 切り出し ・プランター組み立て ・看板/サイン組み立て 20day 現場作業 ・夜間搬入 ・重機による持ち上げ ・移動 / セット別設置 ・固定 ・構造/空間確認 ・プランター / 土台設置 ・ベンチ / スツール配置 ・照明設置 ・植栽配置 2017 3/23 ・最終確認 一般利用 23day オープニングセレモニー

フレーム別 組み立て

フレームのセット / 仮組み上げ

全フレーム配置確認 / 搬出

stool flat pattern

stool elevation pattern

stool stacking pattern

現場作業→

夜間搬入 / 重機による持ち上げ

移動 /セット別設置/固定

ベンチ/スツール配置

ロゴ・サインデザイン 三 F ストリートの存在や名称を、マークでも覚えても らいたいと考え、「三 F」の文字の形をダイレクトに 押し出したロゴマークをデザインした。太い横線が 「県道 21 号線」縦線が「生田ロード」、丸の部分が、 三 F ストリートの場所を示している。

2×4 材によって構成されたフレーム (loop) が、2度ずつの傾きを持ち ながら、46 回にわたり連続 (loop) する。これによって生まれた空間は “LOOP & LOOP”と名付けられた。ひとつの loop が、ひとつの法則を 持って loop する。生まれた LOOP & LOOP の空間は、間隔を開けなが らさらに loop し続ける。そういった連続感とその愛称を認知してもら えるようなデザインとした。

2017 5/6 ヨルバル × 三Fストリート withCAFE英國屋

2017 5/6 3Fストリート 制作ギャラリー

2017 9/9-10 三ノ宮コレクション × F-marché てづくり服のいちば

2017 12/8-10 神戸ティーフェスティバル × BOOK&TEA

66

頁 制 作 岡 田 征 篤 ︵ 四 年 生 ︶


学外コンペで入賞! STUDENTS TOPICS

第13回 ダイワハウス コンペティション

過渡期の家 「YOU TUBERの家」 井上雅也・ 原逸聖

入賞

立面図 1/70

●アイデアコンペ(2段階審査方式) 「あなたが今、切実に感じる問題や出来事から何の過渡期であるかを 設定して、家に本当に必要なものは何か、さらには過去の歴史や生きる ことの根源にまで遡って、この先に希望を見いだす家を考えて下さい。 (コンペ要項より抜粋)」 ●公開2次審査(1次審査通過作品に基づき、各組がプレゼンテーショ ンを行い、審査委員との質疑応答の上、公開審査にて各賞を決定)/ 2017年11月29日(水)/大和ハウス工業東京本社 ●審査委員長 青木 淳(建築家・東京藝術大学客員教授) ●審査委員 堀部安嗣(建築家・京都造形芸術大学大学院教授)/平田晃久(建築 家・京都大学准教授)/南川陽信(大和ハウス工業執行役員) ■ディテール ■第 51 話「テント」

■第 99 話「ハシゴ」

■第 150 話「ツタ」

■第 191 話「クレーン」

■第 231 話「ブランコ」

■第 259 話「プール」

■第 350 話「スベリダイ」

■第 371 話「パラソル」

■第 399 話「スナドケイ」

■第 402 話「ボルダリング」

■第 413 話「トロッコ」

■第 483 話「ジャングルジム」

︵ 井 上 雅 也 / 四 年 生 ・ 栁 原 逸 聖 / 修 士 二 年 生 ︶ 65

は 今 後 も 続 け て い き た い で す 。

機 会 に な り ま し た 。 こ の よ う な 新 し い 建 築 を 発 見 す る 挑 戦

た が 、 建 築 を 通 し て 社 会 の 変 化 や 新 し い 価 値 観 を 発 見 す る

で し た 。 最 終 的 に 入 賞 ︵ 三 位 ︶ と い う 悔 し い 結 果 に な り ま し

う 審 査 委 員 長 の 指 摘 に は 、 う ま く 答 え る こ と が で き ま せ ん

積 を ど の よ う な 決 定 ル ー ル を も っ て 組 み 立 て て い く の か と い

得 ら れ た も の の 、 動 画 コ ン テ ン ツ と し て 集 め ら れ た モ ノ の 集

  公 開 審 査 で は 、 そ の 若 者 の 価 値 観 の 変 化 に 関 す る 共 感 は

が ら 、 そ れ が 新 し い 建 築 に な る こ と を 期 待 し ま し た 。

動 画 コ ン テ ン ツ を 供 給 し 続 け る た め の モ ノ と し て 機 能 し な

い ま す 。 し か し 、 ﹁ 評 価 経 済 社 会 ﹂ に 生 き る 人 た ち に と っ て 、

ル な ど 、 一 見 す れ ば 都 市 に と っ て 不 必 要 な 要 素 で 構 成 さ れ て

た 全 体 像 を つ く り あ げ て い き ま す 。 ハ シ ゴ 、 ス ベ リ ダ イ 、 プ ー

集 積 が 、 S N S の タ イ ム ラ イ ン の よ う に 折 り 重 な り 、 ぼ や け

  こ の 住 宅 で は 、 お 互 い に 脈 絡 を も た な い モ ノ の デ ィ テ ー ル の

新 た な 建 築 の 可 能 性 が 現 れ る の で は な い か と 考 え ま し た 。

り 、 そ れ ら の 要 素 で 住 宅 を 構 成 す る こ と で 、 こ れ ま で に な い

ワ ー が 喜 ぶ 動 画 を つ く る た め の 空 間 を 創 造 す る 場 所 で あ

て 本 当 に 必 要 な こ と と は 、 全 世 界 の フ ォ ロ ワ ー と 、 そ の フ ォ ロ

て 、 私 た ち は ﹁ ユ ー チ ュ ー バ ー ﹂ に 着 目 し ま し た 。 彼 ら に と っ

過 渡 期 に お け る 若 者 の 価 値 観 の 変 化 を 代 表 す る 職 業 と し

  そ の よ う な ﹁ 貨 幣 経 済 社 会 ﹂ か ら 、 ﹁ 評 価 経 済 社 会 ﹂ へ の

愛 さ れ る こ と で は な い か と い う わ け で す 。

に と っ て の 社 会 的 成 功 と は 、 よ り 多 く の フ ォ ロ ワ ー に 囲 ま れ 、

な っ て き ま し た 。 つ ま り 、 評 価 経 済 社 会 に 生 き る 現 代 の 若 者

幣 経 済 社 会 ﹂ の 成 功 モ デ ル が 必 ず し も 最 終 目 標 と な ら な く

職 し 、 車 を 買 い 、 そ し て 家 庭 を 持 っ て 家 を 建 て る ﹂ と い う ﹁ 貨

者 に と っ て 、 ﹁ 勉 強 し て 良 い 大 学 に 入 り 、 安 定 し た 会 社 に 就

評 価 が 可 視 化 さ れ る 社 会 の こ と を 意 味 し ま す 。 現 代 の 若

で 、 イ ン タ ー ネ ッ ト や S N S の 登 場 に よ っ て 、 個 人 の 社 会 的 な

経 済 社 会 と は 、 文 筆 家 の 岡 田 斗 司 夫 氏 が 提 唱 し た 価 値 観

  こ の コ ン ペ で は 、 ﹁ 評 価 経 済 社 会 ﹂ を 問 題 に し ま し た 。 評 価

築 の 議 論 を 積 み 重 ね て き た な か で 生 ま れ た 作 品 で す 。

こ れ は 、 板 宿 の シ ェ ア ハ ウ ス に 住 ん で い る 私 た ち が 日 常 的 に 建


防災空地のデザインに携わる STUDENTS TOPICS

新長田本町筋商店街ビッグハート広場

広場から防災とまちづくりを考える

藥師寺太郎・渡邉樹・塚越祐太の整備案。イベント時に活用で きる『ステージ』を設置したシンプルなデザイン。広場を運営 していくにあたりメンテナンスフリーであることをめざした

神 戸 市で は、防 災 性 や 住 環 境 に様々な 課 題を抱える密 集 市 街 地 にお い て、火事や地震などの災害時に地域の防災活動の場となる「まちなか防 災空地」の整備を進めている。これは火災などの延焼を防止し、災害時は 一時避難場所などの防災活動の場として、平常時は広場・ポケットパーク

ビックハート広場整備提案書 ○ビックハート広場現状報告  ・お年寄りの利用状況が多く、落ち着いた雰囲気  ・芝生が枯れている。草木が生い茂っている。  ・ウッドデッキがボロボロになっている。  ・プランターに植物を植えている。

などのコミュニティの場として利用する空地のことである。

 ・ベンチが一つ。

 本学環境デザイン学科の学生が地元のまちづくり協議会とともに整備

 ・夜中に騒ぐ若者などがいる。

に携わったのは、新長田本町筋商店街のビッグハート広場。商店街がイ

 ・使っていないプランター、コンクリートブロックがそのまま。

ベント広場として活用していた場所である。商店街で防災空地にするア

 ・休憩場所となっている。

 ・広場と建物の境界をはっきりとさせる。

 ビックハート広場改善点及び要望 ○  ・ウッドデッキが危ないのでなんとかして欲しい。

 ・使用しないプランターの処分及び再利用。

 ・イベント時に使用する。

イデアを出していたがなかなか進まず、学生の力を借りたいという要望 があって、プロジェクトに関わることとなった。

 ・広場と建物の境目が分かりにくい。  ・待ち合わせ場所となっている。

 ・みんなが集まれる場所。  ・ベンチがあるとホームレスが来る。

 まず、4年生が「環境デザインプロジェクト」の授業の一環で、広場のデ ザインをどうすべきか につ いて考えた。現 地 調 査、商 店 街で のヒアリン

 ・シンプルにすっきりした手間のかからない広場  ・黒板は設置したくない

○現状報告、改善点、要望などを参考にして計画  ・ウッドデッキ及び芝生の撤去。  ・座ることはできるが、寝たりできないベンチの計画。  ・白い花壇は活用し、花壇を増やす。  ・イベント時に火を使用しても大丈夫なように計画。  ・整備後の手間がかからない広場空間とする。

リサーチをふまえてまとめた提案書

グ、地元の方のレクチャーなどを経て、整備案をデザインし、2017年7月 20日には現地で住民たちにプレゼンテーションを行った。14作品の中か ら実施案として選ばれたのは、藥師寺太郎さん、渡邉樹さん、塚越祐太さ んによる広場に舞台をつくるという提案だった。  塚越祐太さんに聞くと、 「リサーチ時に出ていた意見を受け止めて、提 案したのが良かったです。防災空地としての役割を持ったスペースの確 保だけではなく、商店街のイベント時に使用できる『ステージ』を計画し ました」とのこと。また、 「今回のワークショップによってビッグハート広場

公開プレゼンテーションの様子

は良い広場になりました。しかし、まだ完成ではないと思っています。商 店街の方ももっと広場を良くしたいと意見を聞いているので、これからも 新長田を始め、新長田本町筋商店街と関わりが持てたらなと思います」 と今後の活動にも意欲的だ。  2018年2月3日には地域の方が集まる中、 「完成お披露目会」が開催さ れた。小さな広場からはじまる、大きな発展に期待したい。

(編集部) 左:工事中 右:完成。床を不燃材に変更した

お披露目会の様子 左:式典後には餅つきが行われ、地域の方に餅が振る舞われた 右: 『ステージ』で挨拶をする学生たち

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現代におけるホテルの需要は、ビジネスマンに

よる出張先での滞在や観光客による観光地での滞 在、また、離島などで得られる非日常の体験や、 海外への旅行といった贅沢な時間を過ごすことに ある。ほとんどのホテルには、不自由なく生活を 行うための基本的な設備(トイレ、洗面室、浴 室、台所など)、宴会場やレストラン、リラク ゼーション施設などが備わっている。  しかし、ホテルにはそのような利便性を優先し ただけの形式しかないのかという問題提起から、 本プロジェクトでは、「ホテル未満」の宿泊形態 について考えた。現代社会に対応するためには 未満 の不足分を補う要素があるはずであり、 その可能性を感じたのが、宿坊である。  宿坊は、仏教寺院に訪れる参拝者や僧侶を対象 とした宿泊施設だが、平安時代以降、寺社参詣の 普及によって、貴族や武士が宿泊するようにな り、江戸時代にもなると一般の参詣者も宿泊する ようになった。現代における主な宿泊利用者は、 会社の研修生、観光客、勉強合宿等で利用する団 体学生などである。現代の宿坊は、時代の変遷と ともに大衆化、一般化が進み、観光地化が著しい 傾向にあると言える。

 このような前提のもと、宿坊の歴史をおさえ、 現代の宿坊についての実態調査と実測による空間 分析を用いて、宿坊本来が持つ独特のスケール感 やその計画手法を明らかにした。そして、そこで 得られた知見をもとに かた を設計し、それを 適用した かたち の設計を行った。

③電話でコンタクトをとる   ・営業の有無

①インターネットを利用    ・どれだけの宿坊があるか(対象の各県について)

②対象を絞り込む      ・歴史性について

                ・宗派はどこか

              ・写真から非木造要素が明らかな場合を対象外 (R- 図 1)

共有

滋賀県・・真静院

〇宿泊室から食堂まで ・・・回廊

浴場

・・・宿泊室から目的地までの経路

宿泊室 宿泊室 宿泊室

食堂

宿泊室 本堂

宿泊室

a

b

c

浴場

浴場

宿泊室

宿泊室

宿泊室

宿泊室 チェックアウト最終時刻

チェックイン最終時刻

お勤め 朝食 5:00

6:00

7:00

8:00

9:00

10:00

11:00

12:00

13:00

14:00

15:00

16:00

17:00

18:00

19:00

食堂 20:00

21:00

宿泊室

食堂

門限

夕食

宿泊室

22:00

宿泊室

宿泊室 本堂

(A- 図 1)

和歌山県・・清浄心院

〇宿泊室から本堂まで

〇宿泊室から浴場まで

(A- 図 2)

本堂

宿泊室

宿泊室

(A- 図 4)

(A- 図 3)

和歌山県・・成就院

 上にある、部屋を色別で表記した平面図 (A- 図 1) から、食事や入浴を行う場所 ( 庫裏 : 青色部分 ) に付属するように、宿泊者の泊まる宿室 ( 会下 : 緑色部分 )

 この A- 図 4 の模式図より、宿坊における宿泊形態は、一般的な宿泊施設 ( ホテル等 ) における宿泊形態 ( 宿泊を目的とした宿泊者を対象に、宿泊室内で行為

があり、それらから少し距離をとるように、お勤めを行う場所 ( 本堂 : 橙色部分 ) が配置されていることがわかる。  更に、廊下部分に色付けしたアイソメ図 (A- 図 2) とタイムスケジュール (A- 図 3) を加えて考察すると、宿泊者が寝ること以外の行為 ( 食事、入浴、お手洗い、 お勤め ) において、その行為のための空間、動線、時間を共有していることがわかる。

が完結すること ( 設備機能の充実性 ) を重要視 ) とは異なり、宿泊者が学ぶこと ( 修行、文化の体験、教え、等 ) を目的としており、宿泊することの必要性が付 属的であることによって、宿泊室内での行為の完結性が重要ではなく、寝られれば良いという程度の位置付けであることがわかる。このことから、寝る行為以 外の必要な機能を持つ空間を集約して配置することで、宿泊者が他の宿泊者と同じ行為や場を共有し、偶発的に交友を促している。

 以上のことから、宿泊室から各所室 ( 宿泊者が共有して利用する主な空間 : 浴場、食堂、本堂 ) を目的地とした時の関係性を A- 図 4 の模式図に表した。

シークエンス・ヒエラルキーのある空間 和歌山県・・無量光院

(A- 図 6)

建具

外部

奈良県・・千手院

・・・回廊

(A- 図 5)

(A- 図 8)

(A- 図 7)

 上にある、庭に色付けされた平面図 (A- 図 5) から、庭が平面的にかなりの面積を占めていることがわかる。ここに、廊下に色付けをしたアイソメ図 (A- 図 7)

 この図8の模式図より、宿泊室から本堂に向かうという行為を切り取って考察すると、半屋外空間的を常に通っていることがわかる。庭、山、外観に加えて、

を重ねて考察すると、庭に沿って廊下のある配置となっていることがわかる。更に、外壁を含めた全体像が確認できるアイソメ (A- 図 6) も加えると、山を背景

レベル差 ( 高さ ) が、シークエンスのある空間性を構成している。

に本堂が配置されていることから、周辺の地形を利用した全体構成をとっているようにも考えられる。

和歌山県・・光明院

 またその特性が、廊下に移行空間としての空間性を持たせ、同時に寺院内における空間のヒエラルキーを創出していることがわかる。

 以上より、寺院の配置構成と周辺の環境について、更に廊下が持つ空間性について、A- 図8の模式図に表した。

空間の可変性

和歌山県・・常喜院 (A- 図 10) 室1

室2

室(1+2+3)

室(4) 室3

宿泊室 a (A- 図 9)

b

(A- 図 12)  図 12 の模式図より、簡易な建具による b の室 1、2、3 の関係性は、以下の 3 つの機能を持ち合わせていることがわかる。   1. 簡易な建具で空間を分節することで幅広い人数に対応することを可能にし、且つ、畳のながれが一室空間としての連続性を強める。( 模式図 a)

 更に、畳に色付けした平面図 (A- 図 9) と部屋を色別で表記した平面図 (A- 図 11) を加えて考察すると、畳の流れが一定の流れに沿って敷かれていることと、

  2. 宿泊室間が簡易な建具であることによって、宿泊者の距離感を縮め、交友のきっかけを促す。( 模式図 b)

簡易な建具を外せば、色別で分けられた大きなかたまりのような一室にすることもできることがわかる。

  3. 宿泊室としてのみならず、食事室や大広間として等、空間のフレキシブルな使われ方を可能にしている。( 模式図 c)

 以上のことから、簡易な建具による空間構成と機能面における関係性を A- 図 12 の模式図に表した。

 以上より、簡易な建具な建具による空間の分節が、宿泊者の距離感と様々なシーンに対応する可変性をもった空間性を与えている。

63

和歌山県・・宝善院

c

(A- 図 11)


「宿坊」のリサーチと宿泊施設の提案

 対象エリアである滋賀県高島市今津町は、山 と湖に挟まれている。この町に来る人々は子育 てや定年退職後の第二の人生にこの地を選ぶこ とも多い。しかし、交通の便が良いとは言い難 い。風や雪で電車は止まり、都市部へ働きに出 たが、家に帰ることができなかったり、今津町 に来たが、町から出ることができないといっ た、ある種の隔離状態が起こる。そういった面 から、都市部である大阪や京都、その他滋賀県 のまちへ移住してしまうといった、町にとって 寂しい事態が起こっている。

STUDENTS TOPICS

滋賀県高島市今津町

 しかし、かつてこの町は漁業で賑わい、港か ら直接つながる商店街は、地域の人々の食卓を 潤していた。それは今も昔も変わらない。この 道は、今津町の 背骨 である。  この場所はまた、昭和初期まで内湖だった。現 在は住宅が立ち並び、新しい町が形成された。そ の道が残り、地形も現在まで残されていることか ら、今津町の歴史や文化を守る、地域の人々の心 の穏やかさは、町にも滲み出ている。

現在、今津町には以下の①∼③の施設が存在する。そ こへさらに④の宿泊施設を宿坊の形式を参考にしなが ら提案した。 ①今津東コミュニティセンター  地域の人が集まるサークル活動や講座が行なわれて いる。 ②琵琶湖周航の歌資料館  琵琶湖周航の歌に関する資料の展示・保存を目的と する。今津町の観光名所や特産品の展示・紹介が行わ れている。    ③観光客船のりば(琵琶湖観光)  船に乗って琵琶湖を巡り、知る。琵琶湖の反対側の 乗り場からやってくる人もいる。 ④宿泊施設  今津町に住む前段階として、宿泊しながら町の暮ら しを知っていく。移住のためのファーストステップと なる。

過去の今津の様子を示す絵図 住宅

かつて背骨だった道沿いの建物

宿泊施設の共有度  

宿泊室  自分ひとり、または家族だけが過ごす空間   浴室・便所 自分だけではなく他の宿泊客との関わりがある        (全員が一度に集まらない)    食堂    宿泊施設全員が同じ時間に共有する    漁港   宿泊客と地域の漁師との関わりがある  宿泊室から浴室・便所、食堂そして漁港へ行くにつれて宿泊客と施設内・外で関係 する人々が使用する共有度が高くなる 宿泊室 浴室・便所 食堂

漁港

関西一円12大学の研究室が合同で都市リサーチを実施 し記録するという「都市アーキビスト会議」。「ホテル 未満の宿泊」というテーマで、各大学ごとに都市部にお けるリサーチを行い、具体的な建築の提案を行った。本 学科からも学生が参加し、「宿坊」についてその歴史や 現状を調査し、新しい宿泊施設の提案を行った。

本堂 宿泊施設に隣する漁港

 漁港は昔から今津町の人々にとって生き るために必要不可欠な場所であった。そこ は誰もが入れる場所ではなく、漁師たちし か足を踏み入れることはない。  そこで宿泊施設との連携をとることで、 今まで踏み入れることのなかった領域に新 しい人々の関係性が生まれる。

垣間見える生活の様子

 共有部と宿室を回廊や階段でつなぐ →宿坊の かた を適用  宿泊客は地域のことを知るための時間 として過ごす。施設内での人々の交流は 、移住した時の心の支えとなる。  動線となる回廊や階段を施設内の人々 が共有することで、宿泊客同士、管理人 とすれ違い、顔なじみとなるきっかけを 生む。

指導教員:小浦久子・萬田隆・畑友洋 参加学生:修士1年生/小松克也、4年生/岡田征篤・ 松山昌太朗・土肥大夢・本上ともみ・丸岡 龍平・淡井康平・

浴室

本堂

便所

本堂 =

齋藤雅紀・真田尚希・芝美菜・辰巳博康・田中祥恵・

2F 宿泊室 1F 調理・食事スペース

漁港

受付 管理人室

中村文哉・山門久晃 62

頁 制 作 中 村 文 哉 ︵ 四 年 生 ︶


学外コンペで入賞! STUDENTS TOPICS

優秀賞

〔ダイアグラム〕

商業空間のエクステリア部門

〔階段の丘〕

「まちのこみち」木下侑希乃・喜多川颯馬

人溜り

両側にある膨らみは、池に水が溜まるように人を中へと溜めていきます。  敷 地 周 辺 に 住 む 老 人 が 散 歩 の 途 中 ビル街

に 立 ち 寄 る。老 人 た ち は、階 段 に 腰

まちのこみち

café

掛けて散歩仲間とコーヒーを片手に 談 笑 を し て い る よ う だ。木 漏 れ 日 に

café

包 ま れ て、な ん だ か 気 持 ち が よ さ そ うだ。  丘 の 上 に い る 子 連 れ は、林 の 中 を 指差して笑っている。風で揺れる木々 が気になるみたいだ。

ビル街の中に突然、大量の緑があると小さな違和感を感じる。

〔小さな滝〕

〔想定する場所〕

GL+800

 こ の 滝 は、都 市 の 騒 音 を 掻 き 消 す た め に 設 置 さ れ て い る。階 段 に 腰 掛 け る サ ラ リ ー マ ン は、仕 事 の 合 間 の

café〈内部〉

休憩をする場所としてここを選んだ

〔平面図〕

ら し い。滝 か ら 出 る マ イ ナ ス イ オ ン を 全 身 に 浴 び て、身 心 共 に リ ラ ッ ク

・動線は、入り口から出口まで café

ビルとビルの隙間にある小さな違和感のある場所。 小さな違和感のなに入ると、都市にはない小さな森がある。

小さな違和感

不快

騒音

 物を屋外で使用している。外部に居  ながら内部と同じような扱いができ

このような情緒あるちょっとステキな抜け道を提案します。 都市の中の抜け道

口まで動線がある。 ・テラスは、内部的外部として室内の

その中では、仕事や疲れる都市での日常では感じれない特別感がある。

〈揺れる木漏れ日を眺めながら木陰で休む〉

スできている。

 の内部を貫通している入り口から出

テラス〈内部的外部〉

 る。 ・階段の丘は、踏面を 400mm にして

騒音

 いて人が腰掛れる余裕がある。

良い違和感=特別感

・樹木は広葉樹を想定しており季節の  移り変わりを感じることができる。 ・小さな滝は、都市の騒音を打ち消す

〈緑の中でリラックス〉

〈そよ風に揺れる小枝たち〉

〔環境性〕    

〔商業性〕

・周囲のビルの中のオアシスの役割を  持つ。

〈都市の騒音を打ち消す水の音〉

落ち着き

水の流れ落ちる音は都市の騒音を掻き消す。

 効果がある。 GL+1400

水の音

流水

・東西両方を意識した出入り口。 ・店周辺に人が自然池集まってくる。

・森林の作用により空気をリフレッ   することができる。

 内部的外部を作ることで狭い店内を広  く見せることができる。

・小さな生態系の発生。 ・周囲の人の憩いの場になる。

・丘 を 下 っ た 後 の ス ペ ー ス に 人 が 溜 ま っ ていくことで商品を買ってもらえる。

・夏は、周辺温度を下げる

2017年6月2・3日に開催された「エクステリア&ガーデンフェア名古屋」 (会場:ポート メッセなごや)。それに伴い、学生を対象とした「E&G DESIGN 学生デザイン大賞」が実 施された。屋外環境デザインについて、エクステリア業界、一般生活者のエクステリア・

第6回E&G Design 学生デザイン大賞

緑・光・風・水のある暮らし方 ─ 幸せ感あるエクステリア ─

デザインの向上を目指し、空間・デザイン系を学ぶ学生から新鮮で独創的なアイデアを 広く募集するというものである。 「緑・光・風・水のある暮らし方 ─幸せ感あるエクステ リ ─」というテーマにそった住まい方や利用の仕方、身体面・心理面、省エネ・環境性 等の要素を取り入れた空間デザインの提案が求められた。  商業空間のエクステリア部門で2年生の木下侑希乃さんと喜多川颯馬さんが優秀賞、 公共・都市空間のエクステリア部門で3年生の高橋海さんが佳作に入賞した。審査員は 堀越哲美氏(都市環境プランナー)、岡田憲久氏(ランドスケープデザイナー)加藤和雄 氏(インテリアデザイナー、建築家)、東海エクステリアフェア実行委員会他。

■Diagram.

公共・都市空間のエクステリア部門

佳 作 「過密都市のワスレモノ∼アートによる幸せの再発見∼」 高橋海

01 一粒の大きな滴

02 跳ね返る水紋

03 その一瞬を切り取る

04 切り取った水紋…壁

■Concept. 効率性と利便性を求めた都市づくりが進められ、無駄なものすべて排除 され必要なものだけをかき集めているのが現状である。きれいに区画分

05 スケール感を 狂わす高い壁

けされた都市は、歩道は狭いが道路は広く、建物内では天井が低く、単 一な空間ばかりがつくられる。さらに、ビルの換気口から生温い風が吹 き、その中で忙しなく生活している人々がいる。

06 視線がより上へ

こ の 様 な 環 境 下 に お い て 、 一 体 【 幸 せ 】 は 存 在 す る の だ ろ う か 。 人の心

向くようすり鉢状に

に宿る【余裕】や【ゆとり】という、ごく普通で当たり前に存在する幸せを感 じ る 場 が な く な っ て し ま っ て い る 。「 ゆ と り の あ る 空 間 」 つ ま り 、 流 れ の 速 い 都市の中で一度足を止めてひと息つくような空間が必要なのでないか。 消えた【幸せ】の空間をインスタレーションアートによって再提案する。 07 水紋の形と合体

■Instaration Art.

■Site.

アートによる幸せの空間。単一で狭い都市空間から抜け出し入りたくな るようなスケール感が狂うような場所。 この敷地には、ふたつのアート空間によって構成されている。都市と交 わる準アート空間では、芝生と通路のみで構成されているがまっすぐな 通路はなく、回り道しながら野外展示や移動型店舗などを設置して人と アートを繋げる。そして、核となるアート空間では、インスタレーショ ンアートの展示空間として利用する。外部空間ならではのファブリック によるアート空間やスケール感が狂うような大きな立体作品も展示可能。 さらに、壁を利用して音楽ステージやパブリックビューイングなど人が 集まる様々なイベントを行う事が可能である。

61

神戸は「デザイン都市」としてユネスコから認定を受けてい る。デザイン都市だからこそ【アート】によって都市の幸せ を再発見することができるのではないだろうか。


若手建築家による連続講演会 STUDENTS TOPICS

トークセッション2017レポート

平成29年度 神戸芸術工科大学 環境デザイン学科 公開講義(鹿島基金特別講座) トークセッション2017「これからの建築」 ナビゲーター:畑友洋(神戸芸術工科大学大学院 准教授)

これからの建築

2017/7/01 髙橋一平/2017/8/05 松岡聡/2017/8/19 青木弘司/2017/9/16 西澤徹夫

畑友洋

し か ら 、 建 築 の 解 像 度 を 上 げ て い く 独 特 の 手 法 は

き し た 。 松 岡 が 提 唱 す る 広 域 の ﹁ 配 置 ﹂ と い う 眼 差

が 開 第 か 二 れ 回 て 目 い は る 松 の 岡 で 聡 は 氏 な ︵ い 以 ◆ だ 下 ろ 松 う か 岡 。 敬 称 略 ︶ を お 招

法 か ら 、 こ れ か ら の 建 築 が 目 指 す べ き 可 能 性 の 一 端

き し 、 そ の 建 築 的 実 践 を 通 し て あ ら わ に な る 思 考 に

造 材 も 下 地 材 も 仕 上 げ 材 も 秩 序 を 奪 わ れ 、 あ る い

る 相 対 化 の 手 法 は 大 変 新 鮮 で あ っ た 。 そ こ に は 、 構

に を 建 物 を 刷 と 思 こ と 事 カ い は 紡 築 語 伝 術 い え れ 、 そ イ て 全 い ぎ が の え の う た か そ の ブ も 四 ら 普 表 。 ら れ も の 触 死 回 れ 始 そ が る の を の ス れ ア 及 現 ヴ に の め な 建 明 が タ て ー に に ィ 突 ア 及 る ク か お よ あ ト 築 確 ア ー ぶ っ の ー き カ ト た で カ つ イ り る ル に な ー と き ト た よ ・ お 目 カ の は イ け ブ 、 ー 位 い で な ブ ら 性 こ う ユ ク ー け 的 イ 置 。 れ が あ い 機 れ セ に ゴ る 化 ブ 建 ッ ◆ る か 能 て 不 ま 、 ー 新 す と づ 設 一 で シ け 要 の 。 と を 久 九 プ し る し ョ い 復 し と 建 世 ﹁ い こ て 、 ン そ ロ う い な 築 紀 言 機 と 蓄 の セ シ 可 権 が り が に 葉 能 は 積 場 ス リ が 、 担 ー 能 し 、 で そ 、 筆 建 っ 開 建 で 、 の 筆 さ ズ 性 雄 者 築 て 発 あ 者 れ 起 も 築 か を 弁 は に き さ を る き て の ら 感 に 改 お た れ 殺 よ に い る を 、 出 じ 物 め け 思 た す う と 私 く ア っ ず 語 て る 想 印 ﹂ に て こ 来 ー た

語 っ た 建 築 に お け る ア ー カ イ ブ と し て の 機 能 性 に つ

の デ ィ テ ー ル と し て 建 築 を と ら え る 視 座 は 新 鮮 で 、

な 広 が り を 持 っ た も の と し て 提 示 さ れ て い た 。 都 市

環 境 へ と 接 続 さ れ 、 ま た そ れ を 更 新 し て し ま う よ う

あ る 。 結 果 と し て 、 生 み 出 さ れ る 空 間 は 、 生 々 し く

部 を 、 都 市 の デ ィ テ ー ル を 設 計 す る と い う 手 つ き で

も 思 え る が 、 ブ リ コ ラ ー ジ ュ の も つ 自 由 な 振 る 舞 い の

舞 い を 許 容 す る 空 間 を 導 く 目 的 と 矛 盾 す る よ う に

恣 意 的 な 秩 序 を 喪 失 さ せ 、 も の に よ る 自 由 な 振 る

確 な 作 家 性 を も っ て 設 計 を 行 っ て い る 。 こ の 行 為 は 、

素 の 関 係 や 相 対 化 の 程 度 を 自 身 の 目 で 確 認 し 、 明

青木弘司氏のトークセッションの様子。KIITO にて

  最 終 回 で あ る 第 四 回 は 西 澤 徹 夫 氏 ︵ 以 下 西 澤

︵ 畑 友 洋 / 本 学 科 准 教 授 ︶

さ れ る の で は な い だ ろ う ◆ か 。

振 幅 の 先 に こ そ 、 弁 証 法 的 に 新 し い 可 能 性 が 生 み 出

う に 私 に は 思 え た 。 こ の よ う に 二 律 背 反 す る 思 考 の

き そ う な 新 し い 方 法 論 を 切 り 開 こ う と し て い る よ

れ ば ブ リ コ ラ ー ジ ュ の エ ン ジ ニ ア リ ン グ と で も 表 現 で

果 を 乗 り 越 え る 手 法 と し て の 制 御 の 作 法 、 言 う な

で き る か な の で あ る 。

を 今 後 ど の よ う に 咀 嚼 し 、 発 展 さ せ 、 新 し い 時 代 の

は 、 こ の よ う な 可 能 性 を 受 け 取 っ た 私 た ち が 、 そ れ

の も の で あ っ た よ う に 思 う 。 そ し て 最 も 重 要 な こ と

え る う え で 、 瑞 々 し く 、 そ し て た く ま し い 可 能 性 そ

ち が 得 た 多 く の 知 見 や 視 座 は 、 こ れ か ら の 建 築 を 考

建 築 、 こ れ か ら の 建 築 の ビ ジ ョ ン に 結 び 付 け る こ と が

つ い て 話 を 伺 っ た 。

建 築 が 軽 や か に 環 境 と 接 続 、 更 新 で き る と い う 手 魅 力 を 享 受 し な が ら 、 そ の 行 き 当 た り ば っ た り な 結  

あ っ た と し て も 、 そ れ を 取 り 扱 う 眼 差 し は 、 都 市 の 一   青 木 は 大 き な 模 型 を の ぞ き 込 み 、 断 片 化 し た 要

ス ケ ー ル に よ ら ず 、 如 何 に 対 象 が さ さ や か な も の で

と い う 当 た り 前 の 命 題 を 超 克 し 、 生 み 出 す 空 間 の

は 、 こ れ ま で の 建 築 に お け る 自 律 的 な 空 間 の 指 向

建 築 の イ メ ー ジ に 強 い 感 銘 を 受 け た 。 髙 橋 の 思 考

こ と に よ り 、 ダ イ ナ ミ ッ ク に 環 境 を 更 新 す る よ う な

よ う な 、 都 市 に お け る デ ィ テ ー ル の 解 像 度 を 上 げ る

行 っ て い る と い う の で あ る 。

ン ︵ 画 面 と 表 現 し て い た ︶ を ﹁ 作 り こ む ﹂ こ と を 一 方 で

が 、 青 木 は 平 然 と そ の 雑 多 に 見 え る 断 片 に よ る シ ー

ブ リ コ ラ ー ジ ュ と し か 言 い よ う の な い も の に 見 え る

ス ト ロ ー ス が 著 書 ﹁ 野 生 の 思 考 ﹂ に お い て 定 義 し た 、

に 取 り 扱 わ れ て い る よ う に 見 え る 。 そ れ は 、 レ ヴ ィ ・

そ の 中 で 、 筆 者 は 髙 橋 の ﹁

﹂ に 見 て 取 れ る

は 既 存 エ レ メ ン ト も 新 設 エ レ メ ン ト も ま る で 無 秩 序

と 思 た ら 築 て 背 を る ま タ 異 二 を 考 。 の 家 実 景 社 い ぐ ー な 〇 第 一 目 の ま 建 の 社 か 会 は る 神 り 一 七 回 、 指 場 た 築 方 会 ら に 社 し 戸 目 会 く ︵ 全 年 々 に 、 の し と こ ﹁ 提 の 4 ト は た な 議 可 を お こ 示 を 変 回 ー 髙 お い れ す 改 化 わ り 能 論 す ク 橋 招 て か る め す け 、 性 一 べ セ で 得 を に き 新 ら こ て る ︶ 平 て ッ に あ ら 公 つ し た の と 導 今 お を シ 氏 ︵ る れ 開 い 、 な 建 が く 、 い デ ョ 以 ◆ 。 た す て そ 試 築 必 べ 社 て ザ ン 成 る 思 れ み ﹂ 下 き 会 、 イ シ 果 こ 考 ぞ を と 要 髙 新 の 公 ン リ 題 で し 変 開 ・ ー 行 を と す れ 橋 の し あ い 化 形 ク ズ 広 に る 実 っ リ る 敬 て よ こ 践 い て 。 建 に 式 エ は く 称 、 対 り で イ 、 築 と 建 そ 前 共 略 、 を か る 築 ん の 応 行 テ 年 開 有 四 ら ︶ っ ィ す ビ な 目 を す か こ 名 を ジ る た ブ ま お る れ 指 れ の 通 社 ョ 、 。 セ で 建 会 招 し か た し こ ン あ 目 ン と KIITO

大 変 興 味 深 く 感 じ た 。 松 岡 が 設 計 プ ロ セ ス と し て

Casa O

描 く 配 置 図 は 、 単 な る 地 図 の ト レ ー ス で は な く 、 何

化 し 、 支 配 的 な 秩 序 を 消 す こ と に よ っ て も た ら さ れ   さ ら に 、 西 澤 が 美 術 館 の 実 践 的 な 設 計 を 通 し て

践 を 通 し て 語 っ た 、 建 築 要 素 を 断 片 ︵ フ ラ グ メ ン ツ ︶

き し た 。 青 木 が ﹁ 我 孫 子 の 家 ﹂ ﹁ 調 布 の 家 ﹂ な ど の 実

目 す べ き で あ る と 私 は 考 え て い る 。

側 面 で あ る こ と を 見 事 に 言 い 当 て て い る 点 に こ そ 注

価 値 第 な 三 の 回 で は は 青 な 木 い 弘 だ 司 ろ 氏 う ︵ 以 ◆ か 。 下 青 木 敬 称 略 ︶ を お 招

た 、 共 有 可 能 な こ れ か ら の 建 築 に 求 め ら れ る 新 し い

的 な 建 築 を 生 み 出 す こ と に は 無 い 、 汎 用 性 を 秘 め

タ デ ィ 手 法 を 生 み 出 す こ と は 、 唯 一 解 と し て の 具 体

要 な 、 他 者 性 を 実 装 す る 手 段 と し て 、 こ の よ う な ス

う 眼 差 し は 新 鮮 で あ っ た 。 建 築 を 構 想 す る 際 に 重

よ っ て 生 ま れ る も の で あ り 、 あ ら ゆ る 空 間 の 本 質 的

て 見 せ た 。 西 澤 に お け る こ の よ う な 認 識 の 思 考 は 、

空 間 、 テ ー マ と す る エ ン ド レ ス な 表 面 性 を 見 事 に 描 い

認 識 さ せ ず 、 展 示 壁 面 だ け が ど こ ま で も 充 満 す る

け た 非 整 形 平 面 構 成 に よ り 、 鑑 賞 者 に ボ リ ュ ー ム を

ウ ル ・ ク レ ー を 扱 っ た 展 覧 会 で は 注 意 深 く 直 角 を 避

空 間 に 留 ま ら ず 、 空 間 と は 、 そ も そ も 人 間 の 認 識 に

展 示 空 間 と い っ た 仮 説 的 な イ ン テ リ ア 装 置 と し て の

  生 み 出 す プ ロ セ ス そ の も の を 設 計 対 象 と す る と い 間 に お け る ﹁ 認 識 ﹂ に つ い て の 思 考 で あ る 。 例 え ば パ

し く 生 み 出 さ れ る 発 見 的 な 行 為 そ の も の で あ る 。

の コ ン デ ィ シ ョ ン を 俯 瞰 的 に 記 述 す る こ と に よ っ て 新

を 記 述 す る の か 、 し な い の か の 判 断 を 含 め 、 そ の 場 所

を 扱 っ た 展 覧 会 の 会 場 構 成 の 実 践 を 通 し 語 っ た 、 空

こ と は 、 西 澤 が マ ル セ ル ・ ブ ロ ー タ ー ス や パ ウ ル ・ ク レ ー

敬 称 略 ︶ を お 招 き し た 。 ま ず 筆 者 が ひ き つ け ら れ た 60


© YAMADA Keishirou

1

© YAMADA Keishirou

2

© YAMADA Keishirou

3

© YAMADA Keishirou

4

5

© YAMADA Keishirou

1 : 個室 1 からフリースペース 2 を見る。 個室空間に開閉可能な開口を設け、 プライバシーと開放性を与えている。  2 : 個室 3 からクローゼットを見る。 個室 2 と個室 3 の間にある吹抜け空間を共有 のクローゼットスペースとした。 階段の蹴上高と同様に床から 195mm 上がった位置にグレーチング床を張ることで、 階下への採光と ( 個室 2、 個室 3、 廊下 2 の )3 方向からの収納空間としての機能 を持たせた。  3 : 廊下 2 からフリースペース 2 を見る。 窓際に高さ 450mm のベンチを設置し、 立地特性である眺望の良さを楽しむ場を設けた。 4 : フリースペース 1 からキッチン ・ ダイニングを見る。 キッチン台脇にある既存鋼製躯体を現しにすることで、 緩やかに空間を分節している。  5: ポーチから玄関を見る。 天井を部分的にグレーチングとし、 玄関奥までの採光と階上空間との連続性を図っ た。 また、 改修前、 ここには玄関、 便所、 浴室、 キッチンが順に配置されており、 壁面に見られる窓や勝手口はその名残である。 敷地境界線 7,500

 課題提出時は、シェアハウスとして提案したが、

敷地境界線 7,500

当物件を所有する大和船舶土地からの要望により、 ターゲットを家族に変更し、提案当初より各スペー スの拡張や収納スペースの確保が求められた。これ

1FL-250

洗面所

1FL±0

らはキッチン廻りの検討と、吹抜空間の収納空間化

脱衣室

浴室 個室 3

廊下 1

によってまとまった。

クローゼット

便所

 また、解体後の現場確認で想像以上に構造躯体が

個室 2

良い状態であったことから、構造躯体の露出をより積 極的にデザインに取り入れることとなった。それによ

2FL+195

・ダイニング

敷地境界線 12,900

フリースペース 1

敷地境界線 12,730

キッチン 玄関

敷地境界線 12,900

敷地境界線 12,730

り、構造躯体に突出(写真6)、独立(写真7)、ズレ(壁 廊下 2

フリースペース 2

吹抜

と梁の関係性) (写真8)、浮遊(上下階の中間層的 認識) (写真9)といった様々な現れ方をを可能にし た。そして、構造にとらわれない自由なプランニング 表現が顕著となり、鉄骨造の特性を一層高めることと

個室 1

なった。

下記写真撮影 © YAMADA Keishirou ポーチ

2FL+450

6

7

8

9

道路境界線 7,700

道路境界線 7,700

改修後 1 階平面図

改修後 2 階平面図

ハンガーパイプ SUS 丸パイプ HL36φ ステンレスワイヤー 2 ヶ所吊り

( 縮尺 1:150)

構造用合板 t9.5 四周 N50 釘打 150@

構造用合板 t9.5 四周 N50 釘打 150@ クローゼット

廊下 2

2400

可動棚

250

スチールグレーチング ツインカーボ乳白色

木製手摺 :40×75

フリースペース 2

既存手摺撤去跡パラペットに板金笠木新設

吹抜

2FL

既存水平ブレース現し ゴム集成材 CL36φ 既存階段・ササラ 再利用 踏板・蹴込板は美装の上指定色ウレタン塗装 ) 脱衣室 根太

廊下 1

1800

構造用合板 t24 ベニア t5 捨貼 長尺塩ビシート

フリースペース 1

既存手摺構造を利用してスチール手摺新設 天端デッキ材 UCL 艶消

根太底面と合わせる 構造用合板 t9

1FL

空間構成ダイアグラム

GL

既存の構造躯体、開口部、 外壁が設計のエレメント となる。

詳細図

改修後 断面図 ( 縮尺 1:100) 59


1. 道に穴をあける 2. 直線的な道路から曲線のある道路に

3年生後期課題 まちづくり総合実習

3. フレームを利用し、空間を創る

3m

つながってゆくまち

5m

3m

3m 3m

5m

3m

4m

4m

15E0061 構佑衣

Illustration 上野和輝

三宮中央通り 三宮中央通り地下通路 三宮中央駐車場

対象敷地 1/8000 三宮には地下道が多くある。 一方であまり利用されていない(認知度の低い)地下道も存在している。 このあまり利用されていない地下の道を人が通るようになり、地下と地上の境目 が分からなくなるような空間があったらどうだろうか。 地下の道と地上の道をつなぐことで、縦にも横にも広がった立体的な道となり、 まちはもっとつながってゆくのではないだろうか。

1F平面 1/2000

ユザワヤ(手芸・工芸材料店) TSUTAYA(CD・DVD レンタルショップ) アインズトルペ(コスメストア)

クレフィ 衣服・雑貨・食事 DOUTOR (コーヒーショップ)

TOOTH TOOTH (ケーキ屋) ボックサン (ケーキ屋)

B1F平面 1/2000 地下自由通路

ケーニヒスクローネホテル ケーニヒスクローネカフェ (ホテル・カフェ)

三宮中央駐車場

地上からの吹き抜け 陽が差し込む部分

水を張っている部分

地下鉄海岸線

地下のイートインスペース

地上と地下を行き来する階段

地下と地上から伸びる木

交差点のフレーム 交差点の歩道の四隅からフレームが空に向かって伸びている

ふたつのハコを通って地下へ、そして地上へ移動する。 小さなお店やイベントを開くことができるため、 通るだけではなくアクティビティが生まれる。

地上にあるケーキ屋やカフェは 地下にも店舗スペースがあり、 地下通路にイートインスペースを展開している。

店の前には穴が開いており、 地下に光が差し込むようになっている。 地下でも太陽のあたたかな光に触れながら 食事やお茶を楽しむことができる。

三宮中央通りと結ぶ主要な交差点に このフレームを設置することで、 この通りをまちが繋がっていることを 視覚的に認識させる。

地上と地下に木が混在することにより、地下を歩く人々は 地下にいても自然を感じ、地上にいる人々は地下から伸び てくる木々に目が入ることで、地下の存在を感じることが できる。

ガラスでできており、外から見えるようになっている。 また、地下まで光が差し込むようになっている。

スライムを

つくってみよう

交差点の 4 隅から伸びるフレームには 腰かけれるような板が設置されており、 信号待ちや、待ち合わせとしても利用できる。

地上高さ 5mのフレームは地下にも伸びている 地下を歩いている人々はこのフレームを見ることで この上は交差点であるということがわかる。

設計者 構佑衣(かまえ・ゆい) 1997年 兵庫県神戸市生まれ 2015年 兵庫県立兵庫高校卒業

このみちの利用者 観光客

神戸で働く人々

発生しうるアクティビティ 郊外から遊びに来た人々 散歩をする近隣住民 学校へ通う子どもたち 家族連れ

2015年 神戸芸術工科大学入学

2017年度 まちづくり総合実習A(3年生後期課題)

57

読書スペース

ライブパフォーマンス Bar&コーヒースタンド

ワークショップ

犬の散歩

食事スペース

移動販売

おみせ

駆け回れる・遊べるスペース

and more...

and more...

いる。現在の開発動向を踏まえつつ、港湾機能が停滞

2. 対象地

(ランドスケープ総合実習と共同運用)

するなかで新しい都市の賑わいを創出する都心空間を

神戸都心:三宮駅南のフラワーロードを中心に、西は

「神戸・都心再生の未来:都市に住む」

構想し、その空間を構成するオープンスペースと都市

旧居留地、東は磯上公園あたりまでの範囲

指導教員:専任/小浦久子・川北健雄

建築のかたちを計画提案する。

非常勤/吉良森子・松田安代

 都市や地域の実態をリサーチし、その地域の特性と

3. 課題の概要

2017年9月21日∼12月19日

課題を発見する力を身につける。アーバンスケールで

2つの課題から構成されている。

都市・地域環境を理解するところから、都市空間を構

1)地域リサーチと分析(グループ課題)

1. 課題の位置付け

成する建築とオープンスペースをつなぐデザインを試

・現地調査および統計データ(国勢調査・事業所統計

神戸の玄関口である三宮の再生プロジェクトが動いて

みる。

など)、地図データ、文献資料などを用いて、計画対


阪 神交通インフラの心臓

デ ザインと動線

血管のように張り巡らされている自動車道路インフラ網と

神戸は幕末の開国以降居留地を整備し、それを軸に網目状に区画

通勤、通学に不可欠存在の鉄道網は日本経済を支えるの動

整備を行った。その影響は現在も強く、曲線を使った道路はJR三

脈そのモノであると考える。

宮駅から下は見られない。しかし、人の動線は紆余曲折を伴って

JR

動脈が集まっている場所が「心臓」であり、交通インフラ

おり、型にはまった整備は時に窮屈になる。そこで神戸の区画に

ポートライナー

においても「心臓」と呼べる臓器が必要である。

合わせた四角形のパーツをずらして組み合わせることによって、

阪神

そこで様々な交通手段を集積させて、そこから乗り換えた

街にも人にも溶け込めやすいデザインを行う。公園などは一部の

り、徒歩移動手段に切り替えられるトランジットモールを

線を斜めに引くなど動線的に考慮したデザインにする。

阪急

3年生後期課題 まちづくり総合実習

動線の心臓

∼阪神交通インフラの 中心的役割として∼

15E0026 高畑朋幸

計画する。

市営地下鉄海岸線 駅周辺の影響力

×

三宮に点在する各主要鉄道駅を動線で結び、磯上公園に車で来 た外部の人向けの駐車スペースと商業施設を設ける。神戸各地 へ移動できる 「心臓」 とも呼べるターミナルを計画する。

ポ ートライナーの高架下の利用と駐車場

Break Square

地面部分からレールまでの高さ (貿易センター駅から三宮東までの 20 本)

1

6 ∼ 7m

2 駅周辺又 2 号線付近の交差点は 柱の高さが高なっているが、磯上公園付近は 6m∼7m と支柱の高さが小さくなる。そこで支柱が低い分 GL の 環境を楽しんでもらう。

三宮により近いこの空間は JR 三宮駅と Main Square の中心に存在し、 車を停めている人からすれば駐車場まで距離が 出てしまう為、そこへ行く為の中継休憩スペース として活用してもらう。 また、周辺にオフィスが多いことから昼時になると サラリーマンの多くが外で昼食や休憩をする。 外部の人は勿論、外部から来た人にも 優しい空間である。

磯上地区は建物の密度が非常に高く、広々とした空間がない。

N

そこで高架の高さが短い場所に空が広々と見える広場を用意。 また、コストにも人にも優しい立体駐車場を配置し、 三宮での買い物をゆっくり楽しんでもらう。

Station Square 8 ∼ 9m

2 貿易センター駅付近の支柱は磯上公園付近まで 9m∼ 8m であり柱自体の本数も少ない。 このことを踏まえ GL から 3mほどの高さに歩行者空間と 商業施設を設け人の流れと車の流れの両方を遮らないよう にした。

ポートライナーの貿易センター駅は 107mの貿易センタービルに隣接

The Main Square

された駅であり、竣工当時はそこで働くサラリーマンや OL の為に 造られた駅だと考えられる。 しかし、時代の変化により高層マンションが建ち始め、いつしか そこに住む主婦や子供も利用するようになってきた。 この様な変化から「駅」+「地域密着型公園」が必要であると考えた。

配置 1/3000

1

設計者

磯上の中心地となるMain Squareは関西各地から車で来た

1 西立面 1/2000

高畑朋幸(たかはた・ともゆき) 1996年 長崎県早岐市生まれ 2015年 文徳高校卒業

外部の人向けの立体駐車場と開かれた広場が存在する。 立体駐車場は側面に植栽を施し、上から見れば便利な立体駐 車場もGLに近い人の目線からすれば山のように見える面白さ がある。広場には最低限の植栽しかせず、密集した磯上の空

2015年 神戸芸術工科大学入学 2 北立面 1/2000

間にオープンな広場を設けた。

象地の特性(歴史・機能・空間・ネットワーク等)と

・都市に住む(働く・学ぶ・遊ぶ・食べる・寝る空

課題を調査分析する。

間)新しいかたちを提案する。

・現地調査後、リサーチテーマを抽出し、テーマごと

*ランドスケープからのアプローチと共同で都市建築

にグループで調査分析を進める。

とオープンスペースの再生をつなぐ。デザインによる

2)計画・デザイン(個人課題)

アーバンデザイン提案を期待する。(共通のテーマで

・地域リサーチによって得られた地域特性と課題にも

複数の人が行うデザインを合わせる共同提案)

とづき、都心空間の未来を構想し、その実現にむけた 都市デザインのテーマ(都市建築・賑わい空間・都市 地図データ ©2018 Google, ZENRIN

居住・新しい機能など)を設定する。

56


と の 意 味 が あ る 。

ス ケ ー プ の 二 つ の 実 習 を 共 同 で す る こ

ろ う か 。 そ こ に 、 ま ち づ く り と ラ ン ド

い く デ ザ イ ン 手 法 も あ る の で は な い だ

テ ィ の か た ち で あ る 建 築 を 組 み 込 ん で

■街区・都市構造班のリサーチより 主用途

15E0023 塩見晶恵

15E0075 藤本寛人

15E0070 中尾梓乃

15E0203 中川新

と し て デ ザ イ ン し 、 そ こ に ア ク テ ィ ビ

が 、 ラ ン ド ス ケ ー プ を 都 市 空 間 の 基 盤

す る こ と が こ れ ま で の 方 法 論 で あ っ た

つ な い で い く の か 。 目 標 像 を デ ザ イ ン

と つ ひ と つ の 小 さ な 変 化 を ど の よ う に

変  え ま て ち い の く 再 こ 生 と は の 、 積 場 み 所 重 の ね 使 で い あ こ る な 。 し ひ を

ま ち の か た ち と な る 。

機 能 の 広 が り が デ ザ イ ン さ れ 、 そ れ が

ラ ボ に 関 わ る ア ク テ ィ ビ テ ィ が 求 め る

始 め る 。 突 堤 が ま ち に な る プ ロ セ ス や

ラ ン ド ス ケ ー プ と 建 築 を 一 体 的 に 考 え

な り 、 広 大 な 突 堤 を 水 に よ っ て 分 節 し 、

よ  り ア 、 ー 建 バ 築 ン は ス 海 ケ と ー 同 ル 様 で に 構 ま 想 ち す の る 要 こ 素 と と に

堤 が 次 第 に ま ち に な っ て い く 。

ク テ ィ ビ テ ィ が 集 ま る こ と に よ り 、 突

く 。 モ ノ づ く り か ら 企 画 ・ 研 究 ま で ア

に ア ク テ ィ ビ テ ィ の 密 度 を 高 め て い

ラ ボ を 組 み 込 ん で い く こ と で 、 段 階 的

憶 に つ な が る 倉 庫 を 残 し つ つ 、 多 様 な

イ メ ー ジ 転 換 で あ る 。 そ し て 、 港 の 記

か ら 開 発 を 始 め る こ と に し た 。 突 堤 の

■ダイアグラム 新港町は他の地区より商業が少なく オフィスや倉庫が多いことが、この 地図からわかる。

駅 オフィス 銀行 商業 ホテル

西側に曲線を使うことで メリケンパークの景色を 突堤に取り入れる。

住居 行政 美術館・博物館

突堤にいても神戸らしさを感じられる街

公園 学校 駅 オフィス 銀行 商業

宗教関連

ホテル 住居 行政 美術館・博物館 公園 学校

宗教関連

駐車場

駐車場 倉庫

0

50

100

200

突堤にラボいっぱいの街を作ることで人を新港町まで 集めることができると考えている。のちに観光地とし て栄えて欲しい。他の地区同様、個性を作る。

倉庫

500m

■ホール レクチャーをしたり作品展示広場 で展示でき る作品を審査したりする場。 企業同士の会議なども行える会議スペース

■木工ラボ 家具を作ったり木の加工をすると同時に

■アトリエ + 住む

も設けている。

アトリエスペースと住む場所が

ワークショップを開催し、ものづくりの

一緒になっている場所。

楽しさをプロアマ問わず共有する。 ■ワークショップ内容

また、突堤で仕事をしている人が

家具工房 雑貨工房 工作工房 

住む場所でもある。

・自分のデザインした椅子を作ろう! ・作った椅子をストリートファニチャーに! ・初めての DIY ・日曜大工教室 ・初心者さん限定ワークショップ

・中央区の空き家などで DIY をしてもらう ・休みの日のお父さん向け ・初めての人は全員参加

■企業コラボ ■建築ラボ

SHOP

一般住宅はもちろんリノベやブース制作

企業

などの仕事をする場所。 また、学生の為の模型制作スペースや

■段差をつけることで生まれる

学生

材料ショップも入っている。 ここで建築家が学生とコンタクトをとれ

空間に各々好みの椅子を持って

地域

る場とする。

いく。敷地が広いのでベンチを

コンペもできる!

多く置き休憩スペースを多めに

様々なコラボを生み出す場。お店同士だけではなく

設けている。

学生ともどんどんコラボしてブースや展示などしていく。 個展を行える場所や カフェなどの飲食店など もある。 小さなラボや、ワークショップ ■コンピューターラボラトリー

をするスペースなどが建ち並ぶ。

仕事や学校での宿題など調べ物を したい時に利用できる場所である。 仕事のスペースと一般の人が入る スペースが分かれているので安心し て利用できる。 ■教室 ・パソコン教室 ・チラシ作りなど ・研究

ブースなどのチラシを手作り! 学生が勉強する為に集まってくる

■ブーススペース

・勉強

中央区のお店が企画しブースを建てる。 有名になれば外からの企業などどんどん

コンテナ置き場

受け入れていく。

コンテナは期間をもうけ、

コラボ事務所で色々な形でコラボして出店 できる場でもある。 木工ラボで木を切り、建築ラボでブースを

ビエンナーレのように展示 配置図

空間にする為に使用する。

組み立てるなど、、、協力してブーススペース を盛り上げていく。

■作品展示広場

設計者 岡本早苗(おかもと・さなえ) 1997年 三重県松阪市生まれ 2015年 大阪商業大学高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学

新港突堤で作った作品を

N

新港町にどんどんアートが 増えていって欲しい。 アートな町 を作る。

配置計画 1/2200

55

展示する広場。

それが個性になる。


リ  る か く い ろ ら り る な る 地  ッ そ 。 の 、 た で ず が 。 い 。 域 ま 空 岡 こ あ 、 制 新 大 臨 特 ず ク こ 間 本 と る ま 限 港 き 海 性 、 ス で ス が か 。 ち さ 突 く 部 と 都 ペ 、 ケ 着 ら 倉 と れ 堤 土 は そ 心 ー 突 ー 目 土 庫 の 、 地 地 、 の の ス 堤 ル し 地 や つ 三 区 利 港 ポ 現 を の と た 利 港 な 宮 は 用 湾 テ 状 つ 先 比 第 用 湾 が か 、 転 機 ン と く 端 べ 二 の 施 り ら こ 換 能 シ 課 っ る 突 ロ 設 が 近 れ が の ャ 題 て に と 堤 ッ が 希 い ま 進 変 ル を 、 大 広 も ト 立 薄 に で み 化 を 調 誰 き 大 ま が 地 な も 立 つ に 発 査 も な で ち 大 し と 関 ち つ と 見 が パ し あ な き て こ わ 入 あ も す 、 海 ブ

ザ イ ン の 提 案 を 求 め た 。

生 し 、 新 た な 都 市 の 魅 力 を 創 る 空 間 デ

め て い る な か で 、 近 代 都 市 の 基 盤 を 再

三 宮 の 再 開 発 な ど 、 神 戸 都 心 が 動 き 始

ビ テ ィ を 生 み 出 し 得 る か が 問 わ れ る 。

く 、 そ こ で ど れ だ け 創 造 的 な ア ク テ ィ

ザ イ ン 都 市 は 、 見 栄 え の 美 し さ で は な

イ ン 都 市 へ と 変 わ ろ う と し て い る 。 デ

港 か ら 始 ま っ た 近 代 都 市 ・ 神 戸 が デ ザ

ア ク テ ィ ビ テ ィ を 創 出 す る 水 辺 へ

小 浦 久 子

ま ち と う み を つ な ぐ

3年生後期課題 まちづくり総合実習

突堤ラボ

∼新港町から 三宮全域の活性化∼

15E0013 岡本早苗

■新港町の現状 ・工業地域で倉庫や港湾施設が立ち並んでいるため、関係者以外が立ち入りにくい。 ・他の地区に比べて知名度が低く、シンボリックなものもなく、遊べる場所もない。 ■リサーチより 神戸市中央区は大きく分けて駅前・磯上・居留地・新港町とエリア分けすることができる。歩いて回 ると地区らしさがよくわかった。 ■提案 新港町は他の地区に比べ観光客が少ない理由の一つに倉庫や工場などの仕事のイメージが強いことが あげられる。  プラスに捉える

メリケンパーク

ラ ・ 神 ス 戸 イ み ー な ト と 神 温 戸 泉 オ ー  蓮 シ ャ ン ズ ガ ー 新港第一突堤 デ ン

ポートタワー

オリエンタルホテル 中突堤

神 戸 三 宮 フ ェ リ ー タ ー ミ ナ ル

対 象 敷 地

研究や制作が老若男女プロアマ問わずできる小さな街を突堤に作る。 ■コンセプト

神 戸 ポ ー ト タ ー ミ 新港第四突堤 ナ ル

新港第三突堤

新港第二突堤

世界最大の

N

ラボラトリーを新港町に

賑わいのある街を作ることで、新港町まで足を運んでもらう。 ただ足を運んでもらうだけではなく、新港町から三宮全域の活性化を目指す。 

対象敷地 1/20000

+3000 +1000

+600

+500

+200

+1500 +300

+1000 -200 +500 +1500

+1000

+2000 +1500

+200

+500

+200 +200

+1000

+1000

+200

+1500

-200

+1000

-200 -1000

-2000

-1500

-500 -2500 -3000 -3500 -4000

-2000 -2500

-200

+200

+300

-3000

+400 +400

-3500

+200

+200

N

に 近 づ く こ と が で き る よ う に す る こ と

平面 1/1800

54


3年生後期課題 ランドスケープ総合実習

1. ライブラリー公園

7. ランチ公園

13. 教室公園公園

19. 音楽公園

2. アート公園

8. バスケット公園

14. 雑木林公園

20. 花見公園

3. 朝食公園

9. 昼寝公園

15. プランター公園

21. 四季公園

4. 工房公園

10. 読書公園

5. 健康器具公園

11. プール公園

6. 菜園・キャンプ公園

12. 作業公園

City 16.in工房公園 a Park

23. 広告公園

18. オフィス公園

24. 水音公園

15E0075 藤本寛人

敷地は磯上公園。公園の中に街をつくる。利 用者がひとりひとりが自分でアクティビティ を選択し、公園を巡ることで何通りもの利用 方法が考えられる。 事例 1)近隣に住む老人 09:00 盆栽公園にて自分の 盆栽の手入れ。そこであっ た人たちと 1 時間程度盆栽 談義をする。 10:00 工房公園にて竹細工 教室に参加。 12:00 竹細工教室に一緒に 参加した人数名と菜園公園 にて昼食。 14:00 昼寝公園にて 1 時間 ほど昼寝。 15:00 健康器具公園にて軽く 運動。 17:00 帰宅 事例 2)休日の家族

1. ライブラリー公園

7. ランチ公園

13. 教室公園公園

19. 音楽公園

25. 立ち飲み公園

2. アート公園

8. バスケット公園

14. 雑木林公園

20. 花見公園

26. 釣り公園

3. 朝食公園

9. 昼寝公園

15. プランター公園

21. 四季公園

27. 宿題公園

4. 工房公園

10. 読書公園

16. 工房公園

22. 盆栽公園

28.BBQ 公園

5. 健康器具公園

11. プール公園

17. ペット公園

23. 広告公園

6. 菜園・キャンプ公園

12. 作業公園

18. オフィス公園

24. 水音公園

08:00 朝食公園にて朝食を とる。 09:00 ライブラリー公園で 子供に絵本を読んであげる。 12:00 花見公園で昼食を食 べながら花見をする。 14:00 ペット公園にて連れ てきていた犬と子供たちを 遊ばせる。 16:00 プランター公園にあ る家族で育てている花の手 入れを行い、帰宅。

敷地は磯上公園。公園の中に街をつくる。利 用者がひとりひとりが自分でアクティビティ を選択し、公園を巡ることで何通りもの利用 方法が考えられる。 事例 1)近隣に住む老人 09:00 盆栽公園にて自分の 盆栽の手入れ。そこであっ た人たちと 1 時間程度盆栽 談義をする。 10:00 工房公園にて竹細工 教室に参加。 12:00 竹細工教室に一緒に 参加した人数名と菜園公園 にて昼食。 14:00 昼寝公園にて 1 時間 ほど昼寝。 15:00 健康器具公園にて軽く 運動。 17:00 帰宅 事例 2)休日の家族 08:00 朝食公園にて朝食を とる。 09:00 ライブラリー公園で 子供に絵本を読んであげる。 12:00 花見公園で昼食を食 べながら花見をする。 14:00 ペット公園にて連れ てきていた犬と子供たちを 遊ばせる。 16:00 プランター公園にあ る家族で育てている花の手 入れを行い、帰宅。

平面 1/1400

平面 1/500

断面 1/1000

設計者 藤本寛人(ふじもと・ひろと) 1997年 徳島県小松島市生まれ 2015年 徳島県立富岡東高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学 平面 1/500

2017年度 ランドスケープ総合実習A(3年生後期課題)

するなかで新しい都市の賑わいを創出する都心空間を

2. 対象地

(まちづくり総合実習と共同運用)

構想し、その空間を構成するオープンスペースと都市

神戸都心:三宮駅南のフラワーロードを中心に、西は

「神戸・都心再生の未来:都市に住む」

建築のかたちを計画提案する。

旧居留地、東は磯上公園あたりまでの範囲

指導教員:専任/長濱伸貴

 都市や地域の実態をリサーチし、その地域の特性と

2017年9月21日∼12月19日

課題を発見する力を身につける。アーバンスケールで

3. 課題の概要

都市・地域環境を理解するところから、都市空間を構

2つの課題から構成されている。

1. 課題の位置付け

成する建築とオープンスペースをつなぐデザインを試

1)地域リサーチと分析(グループ課題)

神戸の玄関口である三宮の再生プロジェクトが動いて

みる。

・現地調査および統計データ(国勢調査・事業所統計

いる。現在の開発動向を踏まえつつ、港湾機能が停滞

53

22. 盆栽公園

17. ペット公園

など)、地図データ、文献資料などを用いて、計画対


敷地は神戸の京町筋。旧居留地エリアであるが、リサーチをすると、ひとが気軽に立ち寄り、 留まることができる場所が非常に少ない。そこで、ただ道に植物を植えるのではなく、空間を

3年生後期課題 ランドスケープ総合実習

分割し、さまざまな利用方法が考えられる道、庭を考える。植物を使ってひとのための空間を 考える。

直線の庭

車線は 1 本に減らし、歩道空間を広げ、オープンスペースの空間をつくる。道を曲げることで道路、 庭の面積・形に変化をつけ、車の走行速度を落とすこともできる。 オリエンタルホテルや神戸市立博物館など変わらない建物、1階が店舗になっているような何

15E0023 塩見晶恵

回でも変化がありそうな建物、それぞれに合わせた庭づくりを行う。 例)オリエンタルホテル、神戸市立博物館   … タクシーが停車していた → 車寄せ・ロータリーをつくる   日本生命ビル   … 1 階の店舗がカフェになると想定し、    店舗前にテラス席が展開できる庭づくり

また、道・庭の形状を考える際、直線的な道をつくり旧居留地の街並みにあった庭、または曲 線的な道をつくり旧居留地の街並みとは異なる庭のどちらがいいかを考えてみた。 直線的な庭 … 旧居留地に合った形状。人の動線の選択肢が多い。        歩道・庭の面積を大きくつくることができ、        空間の仕切りを自由に組み合わせやすい。

曲線的な庭 … 旧居留地の街並みとは異なる、アクセントのきいた形状。人の動線を柔らかくつくる。        空間の仕切り方は直線的な庭に比べると 組み合わせにくい。

→ 動線や庭面積の選択肢の多さにより直線的な庭に決定! 街側の玄関口。最もオフィス が集まる街区前の道は、中央 に島をつくる。植物による壁を 作り、 プライベートな空間にす る。島への道を多数つくり、動 線の選択肢を増やす。植物は 季節ごとに花や実の見頃があ るものを植え、季節ごとの風景 を変える。

オリエンタルホテル、神戸市立 博物館の建物前はタクシーな どがよく停車しているため、車 寄せできるスペースをつくる。 道を湾曲させることで、広い空 間を生み出す。シンボルツリー や舗装、花壇などで空間をつ なげたり、分けたりする。

店舗前の歩行空間を広げ、買 い物途中、休憩できるベンチ を置いたり、、既存のレストラ ンやカフェの客席空間を延長 させたテラス席をにもなる。出 張販売やクッキンングカーの 出店なども想定している。

D

D

設計者 塩見晶恵(しおみ・あきえ)) 1996年 愛媛県今治市生まれ 2015年 愛媛県立今治北高等学校卒業

N

2015年 神戸芸術工科大学入学 マスタープラン 1/3000

象地の特性(歴史・機能・空間・ネットワーク等)と

・都市に住む(働く・学ぶ・遊ぶ・食べる・寝る空

課題を調査分析する。

間)新しいかたちを提案する。

・現地調査後、リサーチテーマを抽出し、テーマごと

*ランドスケープからのアプローチと共同で都市建築

にグループで調査分析を進める。

とオープンスペースの再生をつなぐ。デザインによる

2)計画・デザイン(個人課題)

アーバンデザイン提案を期待する。(共通のテーマで

・地域リサーチによって得られた地域特性と課題にも

複数の人が行うデザインを合わせる共同提案)

とづき、都心空間の未来を構想し、その実現にむけた 都市デザインのテーマ(都市建築・賑わい空間・都市 地図データ ©2018 Google, ZENRIN

居住・新しい機能など)を設定する。

52


タ ー フ ロ ン ト の 顔 、 海 と の 繋 が り の 復

ち 、 既 成 市 街 地 と の つ な が り や ウ ォ ー

ク な ア ー バ ン エ ッ ジ と し て の 輝 き を 放

と な っ て い る 港 湾 地 区 が 、 ダ イ ナ ミ ッ

画 手 法 は 高 く 評 価 で き る 。 都 市 の 裏 側

に よ っ て 拡 張 、 再 統 合 を 行 っ て い る 計

手 が か り と し た 新 し い ラ ン ド ス ケ ー プ

に 展 開 さ れ た わ ず か な コ ン テ ク ス ト を

た 埋 立 地 と い う 場 所 に お い て 、 現 代

る  が 波 、 止 既 場 成 と 市 し 街 て 地 は と 歴 の 史 文 的 脈 な か 場 ら 所 断 で 絶 は し あ

ポ ー ツ 店 な ど を 内 包 さ せ て い る 。

し 、 そ の 中 に 、 ス ポ ー ツ 施 設 や 大 型 ス

な 池 な ど の ラ ン ド ス ケ ー プ 基 盤 を 形 成

張 す る 緑 地 、 突 堤 内 湾 を 拡 張 し た よ う

リ ッ ド 状 の 森 や み な と の も り 公 園 を 拡

と 都 市 計 画 ︵ 新 港 の 町 割 り ︶ に よ る グ

を 試 み て い る 。 土 木 構 造 物 ︵ 高 速 道 路 ︶

ド ス ケ ー プ デ ザ イ ン お よ び プ ロ グ ラ ム

ス  ト 提 を 案 受 で け は 入 、 こ れ れ る ら ︵ の 地 区 の コ ︶ ン ラ テ ン ク

to accept

活 な ど の 役 割 を 担 う 期 待 感 の あ る 提 案

た 市 民 の 憩 い の 場 と な っ て い る 。

が 開 園 し 、 ニ ュ ー ス ポ ー ツ を 中 心 と し

JR

で あ る 。

貨 物 駅 跡 地 に 、 み な と の も り 公 園

た 、 震 災 復 興 の シ ン ボ ル の 一 つ と し て 、

フットサルコート

バスケットボールコート

ゲートボールコート

バレーボールコート

テニスコート

この公園はスポーツ公園として様々なスポーツを行うこ とができる。公園の中央に存在する管理棟を軸に3つ のエリアに分かれており、各エリアごとに軽食をとるこ とができる建物を配置している。すべてのエリアをラン ナーが周回することで、公園全体を一体化にさせる。ま た、公園は突堤への動線の役割も果たす。

設計者 西迫友輔(にしさこ・ゆうすけ) 1997年 大阪府大阪市生まれ 2015年 大阪府立港南造形高校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学 環境デザイン奨励賞(2016)受賞

51

マスタープラン 1/6000


検 査 所 ︶ な ど の 歴 史 的 な 建 造 物 、 フ ェ

ク リ エ イ テ ィ ブ セ ン タ ー 神 戸 ︵ 旧 生 糸

る 。 地 区 内 に は 神 戸 税 関 や デ ザ イ ン ・

は 隔 離 さ れ た 場 所 と な っ て し ま っ て い

道 や 高 速 道 路 の 整 備 に 伴 い 市 街 地 か ら

区 で あ る 。 そ の 後 、 沿 岸 部 に お け る 国

設 さ れ た 四 つ の 突 堤 を 有 す る 港 湾 地

区 は 、 居 留 地 の 海 側 に 明 治 末 期 か ら 建

  西 迫 ﹂ 友 と 輔 い は う 、 提 新 案 港 を 地 行 区 っ に た 着 。 眼 新 し ﹁ 港 、 地

TO

リ ー タ ー ミ ナ ル や ポ ー ト オ ア シ ス な ど

accept

の 新 し い 施 設 な ど も 立 地 し て い る 。 ま

を 探 り 出 し て い っ た 。

ン セ ン テ ィ ブ と な る と 考 え ら れ る 場 所

的 な リ サ ー チ を 重 ね な が ら 、 再 編 の イ

背 景 を 前 提 と し て 、 対 象 エ リ ア の 多 角

な さ れ て い る 重 点 エ リ ア で あ る 。 こ の

ど 市 内 で 最 も 盛 ん に 都 市 再 生 の 推 進 が

新 港 地 区 の ウ ォ ー タ ー フ ロ ン ト 開 発 な

画 、 市 役 所 の 建 替 、 東 遊 園 地 の 再 編 、

ス ス ク エ ア や バ ス タ ー ミ ナ ル ビ ル の 計

同 で 実 施 し た 。 現 在 、 駅 前 地 区 の ク ロ

サ ー チ 作 業 を ま ち づ く り 総 合 実 習 と 共

を 神 戸 市 中 央 区 の 三 宮 エ リ ア と し 、 リ

ラ ン ド ス ケ ー プ 総 合 実 習 の 対 象 エ リ ア

ポ ー ト ・ パ ー ク

長 濱 伸 貴

3年生後期課題 ランドスケープ総合実習

TO accept 15E0035 西迫友輔

新港町に目的を持って訪れる人を増やすために、まずみなとの森公園からのつながりを作る。現状、新港町は工場 や倉庫が多く、道路幅も大型車両が通るため広くなっているが、高速道路の出入口付近が混雑していることが多い ので、一部、一方通行にすることで大型車両の往来による混雑を解消する。公園が周辺全体につながりを持たせ、人々 の動線を作る。また車両が通る道と人々が通る道を分けているので、安全であり、車両側も信号機が少なくなる。

水上にある樹木は水の中に鉢植えを作り植樹する

三宮や旧居留地など活気あるエリア

乗用車やタクシー、バスなどが主に使用する 道路 新港町、倉庫や工場が並び労働者が主に 活動するエリア 大型トラック、労働者の車などが使用する 道路

道路と湾岸線を元に軸線を設定し、交差部分に樹木を植える

50


3年生後期課題 建築デザイン総合実習

移ろう心情 15E0079 橘本侑弥

配置・1F平面 1/6000

設計者 橘本侑弥(きつもと・ゆうや)  1996年 兵庫県揖保郡生まれ 2015年 兵庫県立相生高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学

3年生後期課題 建築デザイン総合実習

Pocket← →Spot SIte 2 / media pocket

SIte 1 / media spot

フラワーロードの神戸国際会館より南

新神戸駅・ベイエリア・神戸駅を囲む全

側を敷地とする。車線を減少させ屋根を

15E0081 高橋海

域に雲のような屋根を架ける。屋根には

取り払って採光を確保し、立体的な公園

サインや気象情報などが映し出され、 ま

とする。車線の下にはmedia pocketを

た、イベント時など同時多発的にmedia

設置し、街の人が制作した絵画や不要

spotが現れる。

になった書籍などが蓄積される。

設計者

media pocket 平面 1/5000

高橋海 (たかはし・かい) 1996年 兵庫県尼崎市生まれ 2014年 仁川学院高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学 E&G Design 学生デザイン大賞 佳作 (2017)受賞

media pocket 断面 1/3000

2017年度 建築総合デザイン実習A(3年生後期課題)

不全に陥りつつある状況が目につきはじめた。

ン、偶発的な本との出会い、本に付随する集いや活動

 例えば図書館。今日、私たちはどれほど図書館という

はこのまま行き場を失ってしまっても良いのだろうか。

指導教員:専任/畑友洋・萬田隆

ビルディングに足を運びその恩 恵をうけているだろう

このように私たちは、本や映像、音楽や美術といったメ

非常勤/今津康夫(ninkipen! 一級建築士事務所)

か? 今日、多くの人々が欲しい情報はインターネット

ディアを、どのような空間であれば現代においても人々

2017年9月21日∼12月14日

を通じて自由に取り出せるものであると信じ切り、読書

に受け入れられ、またメディアを介して生れる生き生き

でさえタブレットを用いてデジタルに行うといった具合

とした人々の振る舞いを生み出し、結果都市を活性化し

1.課題と背景

である。このような状況の中、では図書館はもう不要な

うるかを考えなければならない時代である。本課題で

私たちを取り巻く社会環境は日増しに目まぐるしく変化

のだろうか?

は、図書館や美術館を含むメディアスペースを再考し、

しており、これまで有効であったビルディングが、機能

 本というメディアを通じて生まれるコミュニケーショ

・どのような場所に計画されるべきか

「新しいメディアスペース∼これからの公共建築を考える」

49


3年生後期課題 建築デザイン総合実習

1.対象敷地のリサーチの結果、建物と建物の間に300mmから1500mほどの様々な幅の隙間がみられた。 これら の隙間はいずれも生活の空間として扱われていないどころか、 ごみなどが蓄積して、劣悪な空間となっている場 所もある。 まちに住む人々は隙間に目をむけようともしないのが、 これらの隙間には大きな可能性を感じた。 2.はじめに隙間の性質について考えた。隙間とは何者なのか。

寄生するメディア

「物と物の間に存在しているわずかな空間」 「複数の物に面して存在している空間」 「目に入りにく く、気づきにくい空間」 「隙間という言語自体に否定的な使われ方が多い」など。 そして私が思う隙間とは「未知」 という言語があてはまる。 隙間は生み出そうと思い生み出された空間ではない。意識し見ようと思わなければ見え

15E0009 上野和輝

ない空間であり、隙間の正体はまさに「未知」 であるといえる。 「未知」であるがゆえに生かされてこなかった隙間の在り方・まちとの共 存を主軸とし、 これからのまちと人に新たな形の提案をおこなう。

24

#"

#"

EV

カフェ&バー 18 !" !"

!"

!"

EV

20

!" 2

!"

対象敷地

%" #"

EV

!"

!"

%"

#"

23

下山手通3丁目

31

3.私はこれからのまちと人の形を考え る上で、隙間の活かし方ではなく、隙間が

5

!"

コンサート

個展

%"

45

EV

44 2F

29

15

まちや人にどのような形で「寄生」 し共存でき

トアロード

るかを考える。

!"

植物園

「未知」はインターネットの性質と近似していることに気

26 !"

35

美術展示

#"

北長狭通3丁目

制作

女性トイレ

9

!"

映画

10

EV

EV

図書 !"

数の異なった分野、要素を繋ぐことができないかと考えた。そして繋ぐための空間に

!"

21 !"

画材店

16

43

!" 8

個展

EV

最も適していると考えられる場所が隙間である。建物の裏として面してきた隙間は表とな

32

酒蔵 魚養殖

EV

!" EV

り、建物にも新たな可能性を生み出すことができる。人々の生活はみせられる情報からみえる

14

カフェ

EV

 私は「カテゴライズ」 された都市にある分野、要素に「寄生」することにより、複

サンセット通り

!"

男性トイレ

にはたどり着かないが、それはインターネットの世界に確かに存 在している。 こ見方を変えるとインターネット世界における検索キーは 様々な分野、要素に「カテゴライズ」 されたものだもといえる。

EV

づいた。つまり、自らが検索キーを持たない限り、求めるモノ

鯉川筋

ミュージアム

情報の生活となり、 まちと人の関係はより良い形に変わっていく。

!"

3

33

7 36

38

絵画教室

41

薬屋 EV

4

%" EV

27

出版

11

!"

12

EV

37

25

%" EV

菜園 BBQ

1

個展

46

$"

40

上野和輝(うえの・かずき) 1996年 大阪府堺市生まれ

!"

!"

!" 13

2015年 大阪夕陽丘学園高校卒業

!" EV

39

EV

2015年 神戸芸術工科大学入学 環境デザイン奨励賞(2016)受賞

!"

6

設計者

西立面図 1/2400

平面図 1/3200

3年生後期課題 建築デザイン総合実習

Under One Roof 15E0017 岸本祐衣

看護大学

神戸市医師会 看護専門学校

流通科学大学

太山寺中学校 小寺小学校

トヨタ神戸 自動車大学校 東町小学校

キャンパス スクエア unity

伊川谷北 高等学校

神戸市 外国語大学 神戸市立 工業高専

兵庫県立大学 神戸芸術 工科大学

神戸学園都市には12の学校がある。学 園都市駅周辺を敷地とし、学校の延長と して機能するメディアスペースをつくり、

GL-2800 GL-1100

GL-1500

情報を発信していく。

AV コーナー

EV

書架

void

GL+1200

GL-1500

GL±0 駅長室

管理・事務室

まち全体を大きな 1 枚の屋根で覆う

EV

GL-800

交番

ギャラリー

倉庫

設計者

ギャラリー

岸本祐衣(きしもと・ゆうい) 1996年 兵庫県神戸市生まれ 2015年 兵庫県立兵庫工業高等学校卒業

書架

+750

屋根を支えるための柱を立てる

GL-600

屋根断面

+1000

自重によって反りが生じる 屋根構造:鉄板二枚で リブをサンドし、耐久 性を出す。自重による カテナリー曲線である ため強い構造となる。

GL-1000

東西方向に反った屋根の形は、電車や車を迎え入 れ、まちの顔となる。また、天井の仕上げを鏡面に することで、プラットホーム・線路・道路・広場な ど屋根の下にあるふるまいが映り込み、一体感のあ る空間となる。

カフェ

2015年 神戸芸術工科大学入学 環境デザイン奨励賞 (2016) 受賞

電車

歩行者

配置・1F平面 1/2500

・どのような機能を併せ持つべきか

・概ね神戸市内が望ましい。

し市民が展示にも参画できる工夫が望ましい。)

・どのような空間、建築であるべきか

・空き地や現在建築物が立っている場所、建築物の屋

③管理スペース適宜(受付、事務室、倉庫、給湯室は必

という三つの問いを立てることによって、新しいメディア

上や既存建 築 物内に誘 致する、まちに散らばりネット

ず設けること。)

スペースのありかたを、ひいてはこれからの開かれた公

ワークを形成するなど自由な発想で取り組むこと。

④飲食、物販スペース適宜(厨房は必ず設けること。)

共空間の姿を模索することを目的とする。

上記①∼④を必ず含みながら、その他自由に機能を組 3.求める提案内容

2.課題の対象地

①図書館1000㎡以上(内部のプログラムは自由。ただ

新しいメディアスペースを計画するにあたり、自らふさわ

し誰でも利用できる開かれたものであること。)

しいと考える場所を選択する。

②美術館1000㎡以上(内部のプログラムは自由。ただ

み合わせて考えること。

48


と な っ て 社 会 に 現 れ る の か も し れ な い 。

り 、 近 い 将 来 そ れ は 極 め て 当 然 な ﹁ か た ﹂

タイポロジー

テ ィ を 持 て る 世 代 な ら で は の 提 案 で あ

を は じ め 、 こ の よ う な モ デ ル に リ ア リ

示 に 至 っ て い る 点 も 評 価 で き る 。 作 者

街 区 と で も 表 現 で き そ う な モ デ ル の 提

ん で お り 、 言 う な ら ば コ ー ポ ラ テ ィ ブ

の 再 編 集 の 在 り 方 に つ い て も 思 考 が 及

デ ィ ア ス ペ ー ス の 再 考 を 主 題 と し た 場 合

に 、 街 区 単 位 を モ デ ル と し な が ら 、 メ

描 き 出 し た 秀 作 で あ る 。 ま た 、 そ の 先

ジ は 解 体 さ れ る と い う こ と を 鮮 や か に

が 生 み 出 し て い た 住 宅 と い う パ ッ ケ ー

捉 え 直 す こ と で 、 こ れ ま で の メ デ ィ ア

単  位 こ の の 中 作 に 品 あ は る 、 メ 住 デ 居 ィ と ア い を う 、 社 今 会 日 的 的 最 に 小

端 末 と 一 対 一 の 関 係 を 築 き 始 め た 。

人 が 情 報 の 極 小 端 末 を 携 帯 し 、 小 さ な

て き た 。 し か し 今 日 、 私 た ち は 個 人 個

ら 流 れ る 音 楽 に 家 族 み ん な で 耳 を 傾 け

ん の 中 心 に は T V が あ り 、 ス テ レ オ か

ア だ っ た の か も し れ な い 。 家 族 の 団 ら

け て い る も の の 重 要 な 部 分 と は メ デ ィ

考 え て み れ ば 私 た ち の 家 族 像 を 結 び つ

或 い は そ の 再 編

畑 友 洋

メ デ ィ ア に よ る 住 居 の 解 体 、

3年生後期課題 建築デザイン総合実習

新都市構想 15E0078 矢野直子

街区のパターンをタイポロジーとして表した。集まる人・メディアによってこれだけメディアスペースは変わっていく可能性を持つ メディアスペース

共用部

街区

キッチンダイニング

自室

街区

メディアを持ち込む

通り型

街区

メディアを持ち込む

はりつき型

ピロティ型

整列型

単体型

広場型

メディアを持ち込む

空地型

つなげ型

対象敷地 : 神戸市須磨区白川台ニュータウン

3. メディア(タブレット類)の登場で

対象街区 :1戸建てが 18 軒ある。1 軒分の敷地=約 100 ㎡前後

部屋の使われ方、モノの在り方が変わる

今の図書館や美術館には行かない。 → サードプレイスのようなメディアスペースが家の近くにあれば…                     …住宅地の中に居場所としてのメディアスペースを考えた。

1つの住戸

高層型

1家族に一つではなく 1 街区ごとに単位を変える

リビング →

自分たちのメディアを持って集まると 一つの街区

大スクリーン

×TV

1. それらをコーポラティブ街区とする

豊かなメディアスペースであり住居となる

お風呂

トイレ キッチンダイニング

収納

書斎

玄関

物干し 自室

タブレットで個々

リビング

テレビの必要性ない 10の住戸の人たちが大きなテレビを囲む

好きなものを見る

書斎

転用

通信 →

違うタイプ、違うメディアが持ち込まれ転用されることで多様な街区ができる

通信技術により

全く違う職種の集まる

(仕事・モノが増えるのに)

家でできる仕事量が増えている

オフィス空間

狭く、窮屈な書斎

2. 住宅を解体したり合体する→自分だけでは持てない(大きな広場を持てるなど…)場所を持てる お風呂 リビングを出し合う

空きスペースを出し合う

→ リビング

広場

書斎

狭いお風呂

自室を孤立させる

( シャワーだけ+) 湯

ピロティ型

2 1 : 本の販売 2 : 本の回収

11 3

1

3 : 休憩

6

4

9

5 7

EV

4 : 貸しオフィス 5 : オフィス

オフィス

wc

6 : 専門書

6

台所

7 : 文庫・小説

8

10

EV

8 : 本の収蔵庫 9 : 勉強 10 : 漫画

19

11 : 駐輪 湯

12 : EV

設計者 矢野直子(やの・なおこ) 1996年 兵庫県三木市生まれ 2015年 兵庫県立三木高校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学

13 : 駐車 14 : 倉庫 15 : 休憩

20

wc 16

TV

17

ク ラ フ ト 本

15

wc EV

14

18 13

16 : 作業 17 : 広場 18 : リビング 19 : 湯 20 : 駐輪

ピロティ型「下にメディア集積」平面 1/1000

47


は な い だ ろ う か 。

ル タ ナ テ ィ ブ と し て も 評 価 で き る の で

代 の 形 骸 化 し つ つ あ る 墓 標 に 対 す る オ

引 き 受 け る 受 け 皿 と し て の 思 考 は 、 現

い 。 ま た 、 街 で 暮 ら す 人 々 の 遺 品 を も

ペ ー ス の 提 案 と し て 新 鮮 で 大 変 興 味 深

る イ メ ー ジ で あ り 、 新 し い メ デ ィ ア ス

街 の 一 部 と し て 生 き 続 け 、 貢 献 し 続 け

て  少 人 し 々 ず の つ 営 充 み 実 の し 積 続 み け 重 る ね こ 、 の 堆 建 積 築 に は よ 、 っ

い パ ブ リ ッ ク ス ペ ー ス の 提 案 で あ る 。

て 成 長 す る と い う 極 め て 意 欲 的 な 新 し

の 街 で 暮 ら す 人 々 の ド ネ ー シ ョ ン に よ っ

な 機 能 を 果 た し 始 め る 。 そ ん な 風 に そ

持 ち 寄 ら れ れ ば 、 そ れ は 美 術 館 の よ う

う な 機 能 を 果 た し 始 め る 。 絵 画 な ど が

が 寄 付 さ れ れ ば 、 さ な が ら 博 物 館 の よ

め る 。 蒐 集 さ れ た 昆 虫 標 本 や 鉱 物 な ど

そ れ は 図 書 館 の よ う な 機 能 を 果 た し 始

す る 必 要 が な く な っ た 本 を 持 ち 寄 れ ば 、

1. 建設初期

・建設当時は明石公園北側の剛の池周辺に木造のボリュ

様 々 な 事 情 に よ り 不 要 と な っ た り 、 保 有

の 提 案 。 そ の 街 で 暮 ら し て い る 人 々 が 、

ペ ー ス と い う 新 し い パ ブ リ ッ ク ス ペ ー ス

新 た な パ ブ リ ッ ク ス ペ ー ス 畑 の 友 萌 洋 芽

人 々 の 寄 付 に よ り 生 ま れ る メ デ ィ ア ス

ド ネ ー シ ョ ン に よ る

3年生後期課題 建築デザイン総合実習

モクソウの礎 15E0047 松井俊裕

2. 建設中期

ームが点在し始める。明石城下町のグリッドと現在の

の象徴・基点として明石公園に存在する。この時期に

る。書籍を保管していた場所には図書館としての機能

公園利用者の動線や既存のファーニチャーを元に計画

は人口もかなり減少し、現在のような明石とは違う都

に変化する。さらに建設初期の展示スペースは収蔵庫

する。ボリューム内部には寄贈された書籍が保管され

市景観になっていると予測できる。これまで明石市民

となり、上層部が新たに展示スペースとして利用され

ており、公園利用者に貸し出しを行っている。公園利

により形成されてきたこの木層の建築は文化と知恵の

る他にもこの時期になると賃貸の需要が高まると予測

用者は主に公園内部のスポーツ施設を利用する高齢者

巨大収蔵庫として、この時代では都市の発展の基盤に

されるため家具などの管理も増加する。建設当時に置

や学生が多く、計画場所はその施設までの動線にある

なっていく。内部空間は下層・中層部分は収蔵の機能

かれた収蔵ボリュームを元に増築されていくため、そ

ため、従来までは人の通過のみだったので滞在を促す

しかなく、地層のように各時代の空間が積層している。

の他でも貴重品や文化の更新による寄贈品を展示する

市民の交流の場でもある。

3. 建設最終期

明石市民の寄贈により積層していくこの建築は、文化

・年月をかけて様々な寄贈品が集まると、機能が生まれ

収蔵品を探るように閲覧し、木造の質感の変化による

展示スペースの機能が生まれる。

感じる寄贈時期を体感できる空間となっている。

(建設初期パース)

〈洋服・着物〉

<構造システム>

家具

柱・梁 断面寸法 150 105

柱…3600 ㎜ ×150 ㎜ 梁…3300 ㎜ ×300 ㎜

賃貸

寄贈 〈芸術品・貴重品〉

壁パーツ 3300 ㎜ ×3300 ㎜

<躯体・動線 >

150

〈寄贈の循環〉

CLT パネル

アクリルパネル

利用者は試用・賃貸目的で物を利用する

〈古書・古本・専門書籍・資料〉 返却

生活用品を賃貸物品を利用することで 各々が購入する物が自己的なものにな

故人

り人々とより密接な関係となる。

3 2

( 技術の継承 ) これまでは生活の一部として利用していた家具や衣服なども時代ともに流行も変化し過去のものが再編される。他にも伝統技術なども 貴重な文化であるため継続していく必要がある。物が持つ情報として、工房を設けることで寄贈品を修繕・解体・制作を行い通じて職 人の技術など物に触れることで、継承していく。

2

部材全てに共通する溝の加工を施す。

二層目…上層の単独柱に対して下層には2∼4重柱にする。

壁を簡易的に取り付ける事ができる。

展示・寄贈     CLT パネルとアクリルパネルを用いた寄贈品の展示     空間として利用する。

展示・寄贈 収蔵

三層目…主に収蔵としての機能を持つ今後最下層に位置     するため 300 ㎜の CLT パネルを用いる。CLT は   断熱性、遮炎性、遮熱性、遮音性に優れた素材   なので、構造体・収蔵庫として利用する。     

最終期のすがた。明石公園を基点としている

設計者 松井俊裕(まつい・としひろ) 1996年 兵庫県神戸市生まれ 2015年 兵庫県立兵庫工業高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学 環境デザイン奨励賞(2016)、夏のワーク ショップ 最優秀賞(2017)、建築新人戦 100選(2017)受賞 下層・中層展示エリア

最終期平面 1/2200

46


庫 冷蔵

3年生後期課題 リノベーション総合実習 部屋2

機 洗濯

部屋 便所

N house

部屋3

15E0049 水田年音

浴室

平面 1/120

ひとつの繋がった空間で違った空気感を作 り出す。そのために、部屋を分断する3枚の 壁を配置する。木に囲まれた空間と白い壁 に囲まれた空間というふうに、素材を変え る。便所と浴室以外の部屋名は指定しない。

設計者 水田年音(みずた・ねね) 1996年 兵庫県神戸市生まれ 2015年 兵庫工業高等学校 卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学 断面パース

3年生後期課題 リノベーション総合実習

住み開くこと 15E0076 前田真実 GS E ducationalVers ion

3

5 ,0 4 5 GS E ducationalVers ion

1 ,1 1 1

F-1

ウォークインクローゼット

GS E ducationalVers ion

5

GS E ducationalVers ion

735

GS E ducationalVers ion

2

4 ,4 4 5

1

1 ,7 9 2

2 ,1 1 0

1 ,1 7 7

GS E ducationalVers ion

525

GL+150

4

リビング・ダイニング・キッチン

ベッドルーム・ワークスペース 1,4

00

F-2

70 0

1 ,5 4 5

1 ,9 1 7

F-1

玄関

外部廊下

F-2

7

バルコニー

650

F-1 6

F-3

3 ,0 0 0

1 ,1 0 1

PS

サニタリースペース 8

1 ,2 3 8

102

600

600

689

2 ,5 7 6

1 ,6 7 5

設計者

床仕上表

前田真実(まえだ・まみ) 1996年 兵庫県神戸市生まれ

気軽に友人を招くことのできるスペース→Pablic。 自分の時間を大切にできるスペー

F-1

モルタル金ごて仕上げ

ス→。湾曲した壁のオモテとウラでPablic/Privateが分かれ、それらスペースを自在

F-2

P タイル(白)

F-3

FRP 仕上げ

に使いこなして暮らすことができる部屋を提案した。

2015年 兵庫県立御影高校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学

平面 1/120

3年生後期課題 リノベーション総合実習

Window scape

柱や梁を隠しつつ窓辺空間を作る

∼窓辺を楽しむ空間∼ 15E0209 森下真樹

空間に回遊性を持たせつつ窓辺空間を作る

リビングダイニング近くの窓辺 壁心

を作り出す計画とした。 また、窓辺空間に座れる場 所やテーブルを組み込むことで、居場所となるきっ かけをプラスした。

寝室 キッチン ±0

設計者

リビング ダイニング

森下真樹(もりした・まさき) 1996年 大阪府大阪市生まれ 2015年 大阪府立旭高等学校卒業 2017年 大阪工業技術専門学校卒業 2017年 神戸芸術工科大学編入学 大阪工業技術専門学校校友会奨励賞、 大阪 府専修学校各種学校連合会理事長賞 受賞

玄関

インナー バルコニー

便所

洗面脱衣室

浴室

バルコニー

書斎

壁心寸法

平面 1/120

45

±0

内部仕上げ 玄関・インナーバルコニー・書斎 床   モルタル塗り仕上げ 壁   プラスターボードの上EP塗装(ホワイト) 天井  プラスターボードの上EP塗装(ホワイト)

洗面脱衣室・便所 床   長尺ビニルシート 壁   プラスターボードの上EP塗装(ホワイト) 天井  プラスターボードの上EP塗装(ホワイト)

寝室・リビング・ダイニング 床   ホワイトオーク三層フローリング 壁   プラスターボードの上EP塗装(ホワイト) 天井  プラスターボードの上EP塗装(ホワイト)

浴室 床   FRP防水の上タイル仕上げ □50 t=5 壁   防水シートの上サワラ緑甲張り t=5 天井  防水シートの上サワラ緑甲張り t=5

凡例 ・開口寸法は、内法寸法とする。

壁心

建具心

建具心 壁心

口部がある。それらを生かし、いくつもの窓辺空間

建具心

対象建物は角部屋であるため、部屋には6つの開


3年生後期課題 リノベーション総合実習

Floating 主な成り立ち

15E0067 谷田直哉

5階の角部屋における浮遊感を表現し

10,400

床仕上表 F-1  レジンコーティング

1,620

654

F-2  既存躯体 RC 打ち放し躯体現わし

1,620

1,776

1,620

1,464

た空間構成。小さな空間で今までに見

1,646

たことのない空間、居心地を考える。

N

3,320

31 80

2,068

80 215

FL+350 F-1

フリースペース 2

S

445 40

80

F-1 キッチンスペース 331

1935

PS

3

150

S

S

700

S

631 150

2015年 兵庫県立三木北高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学

冷蔵庫

772

985

シャワー室

なく、吊り下げるというアイデアである。

3,650 1,835

676

バルコニー

806

475 40

を考えた。部屋に壁を立ち上げるのでは

647 150

2,024

フリースペース 1

1,120

谷田直哉(たにだ・なおや) 1996年 兵庫県三木市生まれ

630

150

AC

80 80

洗濯機

680

F-2 929

965

S

F-2 1,840

S

設計者

3

60

300

80

立体的に回転しても成り立つような空間

60

693

 部屋を仕切るのではなく、手や身体が

150 90

40

200

667

106 80 214

40

818

FL+150 2,055 F-1

678

400

FL±0 玄関

879 560

ワークスペース 1,072

40 10 50 80 40

40 10

414

3 FL+500 936

150

1,142

100 227 40

平面 1/120

3年生後期課題 リノベーション総合実習

帯で紡ぎだす 光と影の空間 15E0205 井上智貴

既存の壁を取り払うと室内は窓が多く光で満たされています。

  光を必要とする空間   ・食事・ワーク・読書・トイレ ・キッチン・お風呂 ・インナーバルコニー ・フリースペース

帯の振幅を作ることで光の空間と影の空間ができます。

中間 ・寝室 光を必要としない空間  ・映画・テレビ ・クローゼット ・ロフト ・収納

バスルーム

インナーテラス

クローゼット

リビング

フリースペース

フリースペース

生活の中で必要とする光の量は行為によって異なります。

インナーテラス

断面パース

リビング

N

フリースペース

インナーバルコニー

クローゼット

FL+ 100 0

FL+ 15 0 F-2

廊下

FL+ 15 0

1,499. 5

サニタリースペース

1,041. 2

FL+ 50 0

FL+ 15 0

リビングスペース FL+ 60 0

サンルーム

FL+ 15 0 F-3

F-2 2

廊下 L+ 15 0 94 0

上部 AC

F-2 55 6

18 4

747. 5

クローゼット 90 5

F

FL+ 15 0 226. 4

1,803. 5

329. 5

737. 6

F-2 長尺シート

シューズクローゼット FL+ 15 0

スタディ

FL+ 55 0

スタディ

FL+ 96 6 1,00 5

F-1 既存躯体補修の上 RC 打ち放し躯体表し

3

1,702. 1

こもるスペース

フリースペース2

床仕上表

25 0

FL+ 15 0

FL+ 15 0 PS

32 5

1,978. 6

1,80 5

62 0

80 0

玄関土間 F-1 FL±0

78 0

井上智貴(いのうえ・ともき) 1996年 大阪府和泉市生まれ 2015年 大阪府立泉大津高等学校卒業 2017年 修成建設専門学校卒業 2017年 神戸芸術工科大学編入学 受賞修成建設専門学校卒計展グランプリ (2017)受賞

フリースペース1

1,499. 5

87 0

その光と影のコントラストが相互の空間を引き立てます。

設計者

824. 5

クローゼット

67 5

フリースペース

42 0

バスルーム

キッチンスペース 1

室外機

FL+ 115 6

F-3 モルタル塗り

平面 1/120

44


リ ノ ベ ー シ ョ ン で あ る 。

特 徴 を 十 分 に 読 み 尽 く し た 魅 力 的 な

を 実 現 し た 。 い ず れ も 、 こ の 住 戸 の

い か に も 居 心 地 の 良 さ そ う な 住 空 間

壁 配 置 と 床 レ ベ ル の 操 作 に よ っ て 、

分 節 し た 。 森 下 真 樹 の 案 は 、 巧 み な

S 字 型 の 壁 に よ っ て 、 空 間 を 上 手 く

田 真 実 の 案 は 、 緩 や か に カ ー ブ す る

し 、 迷 宮 的 な 空 間 を 生 み 出 し た 。 前

具 を 兼 ね た 分 厚 い 壁 を ジ グ ザ グ に 配

的 に 分 節 し た 。 水 田 年 音 の 案 は 、 家

つ か な い 要 素 を 挿 入 し 、 空 間 を 立 体

曲 が る ダ イ ナ ミ ッ ク な 床 と も 壁 と も

を 演 出 し た 。 井 上 智 貴 の 案 は 、 折 れ

ケ ー ル の 箱 を 設 置 し 、 空 間 の 浮 遊 感

谷 田 直 哉 の 案 は 、 住 戸 内 に 様 々 な ス

  そ れ 以 外 に 五 つ の 案 を 掲 載 す る 。

し い 提 案 と い え る 。

魅 力 的 な も の へ と 変 身 さ せ た 素 晴 ら

特 徴 を 、 繊 細 な 建 築 的 操 作 に よ っ て

味 深 い 。 小 さ な 住 戸 が 持 つ 空 間 的 な

室 内 に 滲 ま せ て い く と い う 操 作 も 興

間 の 反 射 と に よ っ て コ ン ト ロ ー ル し 、

カ ー テ ン と 、 中 央 の 壁 と 窓 側 の 壁 の

の 光 の 状 態 を 、 窓 際 に 吊 ら れ た 薄 い

く 光 も そ ち ら か ら 入 っ て く る が 、 そ

屋 と い う 条 件 か ら 東 面 に 開 口 部 が 多

ア イ デ ア が 面 白 い 。 ま た 、 東 側 角 部

に 必 要 な さ ま ざ ま な 場 へ と 分 節 す る

法 に よ っ て 、 そ の 周 囲 の 空 間 を 生 活

の 壁 を 立 て る だ け と い う 最 小 限 の 方

そ の 中 央 部 分 の 一 部 が 回 転 す る 一 枚

香 の 案 で あ る 。 細 長 い 空 間 の 真 中 に 、

  最 優 秀 作 に 選 ば れ た の は 足 立 明 日

面 の 提 出 を 要 求 し た 。

10400 4400

6000 C-1

D-1

FL ±150

シナ合板・EP 塗装

W-7

アクリル板 カラー透明 ( ライトブルー )

W-8

既存コンクリート躯体・防水塗装

W-9

ボード・エイジング塗装

W - 10

セメント板

FL ±0

(a) 3.0° FL ±150

B-1

600

9.5

サニタリースペース

F- 2

FL ±150

2886

F- 3

W.C.

キッチンスペース 1800

FL ±130

9.5

PS

655

658

10

1386

FL ±130

サンルーム F- 1 FL ±0

浴室

A-2

B-1 881

アクリル板 透明

(b)

玄関 F- 1

A-2

A-1 B-2

881

シナ合板・FRP 塗装

W-6

3191

850

W-5

B-2

上部 AC

2545

2944

3500

シナ合板・マグネット塗装

W-4

F- 2

フリースペース1

46

W-3

A-1

3500

アルポリック板 ( ホワイト )

フリースペース2

55

既存コンクリート躯体・エイジング塗装

W-2

1493

FL ±150

壁仕上げ表 W -1

3

1930

モルタル仕上げ・防水塗装

55

足場板 なめらか

F-3

1326

既存コンクリート躯体

F-2

38.5

F-1

38.5

床仕上げ表

650 1010

1356

960

10 10

46

C-1

D-1

平面 1/100

W- 1

設計者

5 W- 1 W- 1

W -8

2050

900

415 460

130

W- 1

W- 1

875

(2016)、建築新人戦100選(2017)受賞

1790

2015年 京都市立紫野高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学 吉良森子ワークショップ ゲストクリ ティーク賞(2016)、環境デザイン奨励賞

W- 1

W- 1

1810

足立明日香(あだち・あすか) 1997年 京都府京都市生まれ

W- 1 W- 9

7

[B-1]展開 1/100

2017年度 リノベーション総合実習A(3年生後期課題)

2.対象建物

目標にして頑張ってほしい。

対象建物は、神戸市兵庫区に建つ賃貸マンションであ

 なお、以下の大和船舶土地株式会社のサイトを必ず見

指導教員:専任/花田佳明

る。地上5階建ての中規模マンションであり、1階は事務所

て同社の考え方などは理解しておくこと。本学科との共

非常勤/榊原節子(榊原節子建築研究所) ・

として使われ、2階から上に12室の賃貸住戸がある。今回

同プロジェクトのページもある。

今津修平(Muff)

は、そのうちの最上階の1室の改修案の策定および、建物

http://www.daiwasenpaku.co.jp

2017年9月21日∼12月19日

の外観に対する軽微な変更提案が課題である。周囲には

3.課題内容

大型スーパー、マンション、木賃アパート、戸建て住宅など

対象住戸とマンションについて、以下の2つの提案を行う

1.課題の位置付け

が混在し、典型的な下町である。

こと。

本実習では、実在する建物を対象とし、その新しい用途、

 この建物は、神戸市で不動産業を営む大和船舶土地

(1)対象住戸の改修案

利用者、入居テナントなどを具体的に想定した上で、対象

株式会社が所有している。同社は、本学科の教員でデザ

1人ないし2人の住人を前提とした賃貸住居とする。この

建物や周辺環境の価値を高め、何らかの意味で社会に影

インをした2棟のシェアハウスのオーナーであり、2014・

建物の立地条件等を十分に考慮した上で、 「ここならこう

響をおよぼすリノベーションの設計手法について学ぶこと

2015・2016年度の住居・インテリアデザイン総合実習に

いうものを志向する層は必ず一定数いるはずだ」と確信

を目的とする。また、空間構成、仕上げ材料、ディテール、

おいては、リノベーション課題の題材を提供し、それぞれ

できる何らかのライフスタイル、住まいへの要求、居住者

家具などの詳細な設計を行うことにより、実践的デザイ

優秀作を実現していただいた。今年度も、優秀な案が提

の年齢層等を想定し、それに相応しい空間デザインを詳

ンのために必要なさまざまな知識、技術、プレゼンテー

出されれば、大和船舶土地と教員、そして選ばれ学生が

細に提案する。

ション技法なども習得する。

協働して実施設計を行い実現させる予定なので、それを

 また対象建物では、さらに空き住戸が出れば、順次そ

「賃貸マンションの住戸リノベーション」

43


い 、 学 生 に は 実 施 設 計 図 レ ベ ル の 図

図 の 解 説 や ト レ ー ス な ど を 途 中 で 行

社 社 長 に よ る レ ク チ ャ ー 、 実 施 設 計

る の で 、 現 状 住 戸 の 実 測 や 不 動 産 会

通 の 便 は 良 い 。 実 現 を 前 提 と し て い

へ の 地 下 鉄 の 駅 は す ぐ そ ば で あ り 交

在 す る 典 型 的 な 下 町 で あ る が 、 三 宮

木 賃 ア パ ー ト 、 戸 建 て 住 宅 な ど が 混

周 囲 は 、 大 型 ス ー パ ー 、 マ ン シ ョ ン 、

角 部 屋 で 、 床 面 積 は 約 36 ㎡ で あ る 。

  対 象 住 戸 は 最 上 階 ︵ 五 階 ︶ の 東 側

の リ ノ ベ ー シ ョ ン を 行 っ た 。

に 対 象 と し た マ ン シ ョ ン の 別 の 住 戸

回 目 で あ る 。 今 回 は 、 二 〇 一 五 年 度

題 を や っ て き た が 、 今 年 度 は そ の 四

も と 三 年 生 向 け の リ ノ ベ ー シ ョ ン 課

れ を 実 現 し て い た だ く と い う 前 提 の

グラデーションダイアグラム

に よ り 、 優 秀 な 案 が 提 出 さ れ れ ば そ

土 地 株 式 会 社 と の コ ラ ボ レ ー シ ョ ン

か ら 、 神 戸 の 不 動 産 会 社 ・ 大 和 船 舶

る と い う も の で あ る 。 二 〇 一 五 年 度

す る 賃 貸 マ ン シ ョ ン の 一 室 を 改 修 す

光 が 滲 む 空 間 の 創 出

今 回 の 課 題 は 、 神 戸 市 兵 庫 区 に 実 在

花 田 佳 明

3年生後期課題 リノベーション総合実習

滲み 15E0002 足立明日香

空間・ゾーンの変化

レイヤーによる構成

回転

躯体

壁を立てる 2つのゾーンができる。

前後を開ける

回転させる

奥行きを活かした

回遊性ができ自由度が高くなる。

沢山の色が滲み

パースの狂いを生む。

色が滲む場所が増える。

斜めに振る

グラデーションが多様化する。 回転する壁によって空間の変化が 起き空間が多様化する。

縦2つのゾーン

4つのゾーン

横2つのゾーン

いくつもの動線

回転する壁によってゾーンの数や色が変化する。時間やその日の「過ごし方」で住人が滲む色を変えることがで きる。不思議な空間体験をすることになる住人は家の中に今までなかった色を運んでくる。それが新たなグラデー ションを作る。また、いくつもの動線が生まれる。出かける時、帰ってくる時どの道を通ろうか。通る道でその 日のグラデーションを作っていく。

壁が回転することで様々な場をつくり出す

のリノベーションも行っていく予定である。追って説明す

 改修プログラムと設計図の両方が不動産事業としての

るが、すでにリノベーションを終えた3つの住戸はいずれ

リアリティをもつ計画にすることが必須条件である。その

も個性的なデザインだ。したがって、それらとの関係も十

ためには、現地の観察だけでなく社会状況の解読と、実

分に考えてほしい。

施設計に必要な細かな知識に関する独習が求められる。

(2)建物の外観に対する提案

そういった作業に興味をもち、かつそれをやり抜く意志

 (1)に述べたように、このマンションは順次住戸のリ

のある学生の参加を希望する。

ノベーションを行い、最終的には「すべての住戸のデザイ

 なお、実際に施工し賃貸物件とすることが前提なので、

ンが違う賃貸マンション」をめざしている。そのような前

設計密度と図面は実施設計レベルの内容が求められる。

提で、建物全体の外観の更新方法についても何らかの提

また、工事費用は800万円の予定である。その範囲に収ま

案を行ってほしい。ただしできるだけ簡単で安価な提案

る設計をしてほしい。したがって、また法的な制約もあり、

であること。

既存の構造体への大規模な改変は想定していない。改修

 なお、実際に施工し賃貸物件とすることが前提なので、

プログラムと設計図の精度の両方が不動産事業としての

設計密度と図面は実施設計レベルの内容が求められる。

リアリティをもつ計画にすることが必須条件である。その

また、工事費用は約500万円の予定である。その範囲に収

ためには、現地の観察だけでなく社会状況の解読と、実

まる設計をしてほしい。法的な制約もあり、既存の構造体

施設計に関する独習が求められる。

への大規模な改変は行わないこと。

現況 5階平面:対象住戸は左端の部屋

42


3年生前期課題 集合住宅・住宅地のデザイン

promenade 15E0063 坂本拓己 15E0064 芝本光宏 対 象 敷 地 北 側 に は 遊 歩 道「ハ ー バ ー ウォーク」がある。遊歩道を延長させ、住 棟と噛み合わせるように設計した。住棟 と既存の街の間にはそれらをつなぐ役 割として、保育施設やカフェ等を設けた。

上部から眺める遊歩道 壁と一体になったストリートファニチャーは人々の憩いの場になる

遊歩道から見えるこども園

3F 平面

親水空間が内と外をつなげ、子供の豊かな感性を育む

日々の生活の中で 遊歩道を歩きながら、神戸の港が見える

2F 平面

b

a

a

それぞれの場所で 多様に変化する壁、重なり合う遊歩道が様々な場所や空間をつくり出す

入り組んだ遊歩道を歩く

集合住宅内の遊歩道で生まれる風景

支線によって見え隠れする風景が歩行者の興味を誘う

住棟の外壁、重なり合う遊歩道、ランドスケープといての壁、入り込む海

b

1F 平面 1/800

a-a 断面 設計者 坂本拓己(さかもと・たくみ) 1996年 長野県長野市生まれ 2015年 長野市立長野高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学

b-b 断面 1/800 住棟プラン:1棟につき3世帯が入る。構造はRC壁式。各

配置 1/2500

住戸はスキップフロアになっており、耐力壁が空間を仕切 る。耐力壁は外部まで伸び、内部と外部の連続感をつくり 出す。内部は廊下がなく、空間が連続する。

設計者 芝本光宏(しばもと・みつひろ) 1997年 兵庫県小野市生まれ 2015年 兵庫県立三木高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学 全体断面 1/1700

用途地域:①商業地域、 ②第2種住居地域、 ③準工業地域

  ないものとする) 。タウンハウス、準接地型タイプ、

建ぺい率:① 80%、② 60%、③ 60%

  フラットタイプ積層型のいずれの集合形態も可と

容積率:① 400%、② 300%。③ 200%

  する(独立戸建住宅は不可とする) 。

敷地面積:全体で約 37,000㎡(水面を除く)

5) 駐車場は各住戸 1 台とすること。1 台の面積は 2.5m   × 5m とし、通路巾は 6m とする。

5.計画条件

6)店舗は、カフェ、レストラン等業種は自由とするが、

1)敷地の分割、選択は自由とする。

  この場所にふさわしい業種とすること。

2)敷地内に親水空間を造ること。

7)住戸平均面積は、100㎡を基本とし、大・中・小の

3)街区、住棟、住戸、店舗計画のみならず、一体不

  住戸の組み合わせも可とする (70㎡、100㎡、120㎡

  可分なランドスケープについても計画を行うこと。

  程度) 。

4)住戸数は 50 戸以上とすること(容積率 60%を前提 地図データ ©2013 Google, ZENRIN

  とし、広場、リバーウォーク等は、容積率に含ま

40


示 し て い る 。

コンバージョン対象

む ぐ ﹂ も の と な り う る こ と を 、 力 強 く

新 築 の 建 物 ま で を 取 り 込 ん だ ﹁ 時 を つ

で は な く 、 特 定 の 場 所 を 見 据 え た と き 、

を 蘇 ら せ る と い う 考 え 方 に 止 ま る も の

ン  バ 彼 ー ら ジ の ョ 提 ン 案 は は 、 、 単 リ に ノ 老 ベ 朽 ー 化 シ し ョ た ン 建 や 物 コ

ケ ー プ も 丁 寧 に デ ザ イ ン さ れ て い る 。

生 み 出 し て い る 。 敷 地 全 体 の ラ ン ド ス

す こ と に よ っ て 、 こ の 地 域 に 回 遊 性 を

に 新 た に 開 か れ た 動 線 空 間 を つ く り 出

れ 、 新 築 高 層 集 合 住 宅 で は 、 そ の 内 部

呼 応 す る よ う な 住 宅 の あ り 方 が 提 案 さ

レ ン ガ 倉 庫 で は 、 建 築 空 間 の 特 異 性 と

も 柔 ら か い 住 空 間 が 広 が っ て い る 。 赤

存 の 建 築 骨 格 の 力 強 さ を 保 持 し な が ら

係 性 の 中 に 住 宅 が 計 画 さ れ て お り 、 既

ト を 挿 入 し て い る が 、 外 部 空 間 と の 関

ン  た の バ 東 R だ  ﹁ を J 。 提 ー 隣 の ろ 残 R 案 ジ の 事 う 驚 し の の ョ 新 務 か く イ 事 独 ン 築 所 。 べ ン 務 創 の 高 棟 彼 き フ 所 性 対 層 以 ら こ ィ 棟 に 象 集 外 は と ル で つ と に 、 に と は な し 合 、 赤 ﹂ し 、 が た 住 赤 レ と て 柱 る 。 宅 レ ン 表 住 梁 結 そ ま ン ガ 現 戸 ス 果 れ で ガ 倉 し ユ ケ と が を 倉 庫 て ニ ル な 彼 コ 庫 と 良 ッ ト っ ら ン の J い

赤煉瓦倉庫

西日本旅客鉄道

景観形成重要文化財に認定されている煉瓦倉庫は物流の要と

既存の RC 造の躯体を活かしたスケルトンインフィル工法を採用し、2 人以上のファミリー層をメイン

して利用され、現在では店舗として利用されているが、外装

に可変性のある住戸プランになっている。壁面を少なくし、キャットウォークや階段を利用することで、

内装ともに建設当時の面影を残している。

透明感・回遊性のある建物になる。

このように内部空間に特徴がある赤煉瓦倉庫では短期滞在に 適した計画を行なった。 JR

倉庫として利用されていた。 木製の貨物が置かれていた大空間。

RC の躯体を残す

住戸のヴォリューム、キャットウォーク・ 階段の動線を入れる。

倉庫に木箱を置いていたことを彷彿させる 木質の個室を配置。大空間を活かし、 private

common

private

中心に大きなコモンスペースを作る。

open

EV

南側煉瓦倉庫→職住一体型シェアハウスとし、オフィス、独立を考える人が職業体験を行う場として

EV

open

利用される。 8100

北側煉瓦倉庫→多文化交流を目的としたゲストハウスの設計を行った。様々な国の人々が母国の文化、 語学を通じて関係を築けるため、一般的な連続する個室ではなく、個室と個室の間に

+

3F平面

オープンスペースを設けた。

6950

2F平面図 1/2000

北側

南側

神戸ハーバーランドタワー 地上120mを超える高層マンションであり、ハーバーランドの中 心部に聳え立つ。このマンションが建ったことで、神戸の景観

設計者

に大きな変動をもたらした。しかし、歴史的文化財と新築高層 ビルとの新旧の関係性を改めて考えさせられる結果にもなっ

岸本祐衣(きしもと・ゆうい)

た。このハーバーランドタワーの3層目までを駐輪場やロビー

1996年 兵庫県神戸市生まれ 2015年 兵庫県立兵庫工業高等学校卒業

にする。

2015年 神戸芸術工科大学入学 環境デザイン奨励賞 (2016) 受賞

現状

提案

設計者 松井俊裕(まつい・としひろ) 1996年 兵庫県神戸市生まれ 2015年 兵庫県立兵庫工業高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学 環境デザイン奨励賞 (2016)、夏のワーク ショップ 最優秀賞 (2017)、建築新人戦 100 選 (2017) 受賞

39

住居者動線

居室

耐震補強心棒

既存のRCの躯体を残し、耐震補強の心棒を中心に私的な居室を 配置した。その居室を囲むように土間、外部廊下を設けること で閉じられた高層マンションの印象を緩和した。

3F平面

2F平面図 1/1000


と し て 位 置 づ け 、 コ ン バ ー ジ ョ ン と し

辺 の 建 築 的 要 素 を 神 戸 の 歴 史 文 化 遺 産

所 棟 が 存 在 し て お り 、 彼 ら は そ れ ら 周

南 側 に は 先 に 述 べ た 古 び た J R の 事 務

大 震 災 後 を 乗 り 超 え た 赤 レ ン ガ 倉 庫 、

選 ん だ 敷 地 は 、 運 河 の 北 側 に 阪 神 淡 路

彩 ら れ て き た 。 岸 本 祐 衣 と 松 井 俊 裕 が

あ  ふ 神 れ 戸 た は ま 明 ち 治 と の し 開 て 国 独 以 特 来 の 、 歴 異 史 国 文 情 化 緒 に に

る 。 近 く に は 船 舶 の ド ッ ク も あ る 。

南 側 は や や 老 朽 化 し た 事 務 所 ビ ル が あ

ば れ る 商 業 施 設 、 西 側 は 住 宅 と 小 学 校 、

層 の 建 物 が 連 続 す る ﹁ モ ザ イ ク ﹂ と 呼

北 側 は 大 型 店 が 並 ぶ 商 業 地 、 東 側 は 低

も 例 年 通 り で あ る 。 周 辺 環 境 と し て は 、

す る こ と に な る 。 こ の 敷 地 設 定 の 方 法

自 分 た ち の 敷 地 を そ の エ リ ア 内 に 設 定

た ち は 、 フ ィ ー ル ド サ ー ヴ ェ イ を 行 い 、

戸 ハ ー バ ー ラ ン ド の 一 画 で あ り 、 学 生

き な 意 味 で も あ る 。 対 象 エ リ ア は 、 神

設 計 だ が 、 そ れ は 、 こ の 課 題 の 持 つ 大

こ の 実 習 課 題 は 、 例 年 二 人 に よ る 共 同

時 を つ む ぐ コ ン バ ー ジ 三 ョ 上 ン 晴 久

3年生前期課題 集合住宅・住宅地のデザイン

移ろいの水景 15E0017 岸本祐衣 15E0047 松井俊裕

神戸ハーバーランドタワー

赤煉瓦倉庫

足湯

EV

て の 集 合 住 宅 を 計 画 し た 。

西日本旅客鉄道

配置・1F 平面 1/1500

38


外 =

+ 建物のまわりを

囲うことで

あ い 外 だ

あいだ

あいだ

あいだ

守られる領域

あいだ という場所は、こどもにとっての 守られた領域と心地の良い領域の両方をもつ。 また 外 と あいだ を隔てる壁を開くことで 3つの場所(にいる人たち)がひと続きになる。

子育て支援∼学習スペース 本棚は開放することができ、地域のこどもも本 を読むことができる

内ではこどもたちだけで遊びや活動が行われる

こどもだけのアクティビティ 地域の人のためのアクティビティの場 ↓

居場所 ともだち

あいだが生まれる

普段は閉じている

地域いこいの場 こどもの遊び場 室内

心地の良い領域

まち

各々の活動ができる場所に 開放日や先生の目の届く時間

こども 敷地境界線

あいだを遊びまわりながら

敷地の中の外部が地域とこども園を

友だち、先生、地域の人と

つなぐ交流の場に

内と外が一続きになることで

室内

こども × 地域の人

3年生前期課題 認定こども園のデザイン

外では地域の人が自由に訪れ、

とじて、ひらいて

子供と地域の別々の活動を一緒に行う

共有のアクティビティ

一緒になることで新たな活動や関係が生まれる

外の壁が閉まっている時、開いた時の地域との関わり方

15E0078 矢野直子

出会いながら過ごす

食堂・畑 こどもたちが野菜を育てる畑は、内と外とが一体 となって収穫祭などをすることも想定している。

設計者 矢野直子(やの・なおこ) 1996年 兵庫県三木市生まれ 2015年 兵庫県立三木高校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学

こどもの作品展示 外にこどもの作品展示コーナーを設けることで、 地域の人が来て、施設に興味の持つ場となる。

配置・1F平面 1/1000

行き止まりをなくした回遊動線 晴天時は園庭のスロープで2Fに上がり、各教室へ分 散する。雨天時は1Fの屋根下を歩く。

3年生前期課題 認定こども園のデザイン

2F

1F 雨天時の動線 晴天時の動線

小さな森で 見つけた居場所

起伏のついた屋根. 広い屋根の上で過ごす。屋根に起伏を手がかり に、こどもたちは様々な遊びを考案するだろう。

15E0081 高橋海

B

1 歳児 保育室

0 歳児 保育室

沐浴室

調乳 スペース

遊戯室

事務室

職員室

職員 休憩室

WC

預かり 保育室

食事室

設計者

応接室

調理室

高橋海 (たかはし・かい) 1996年 兵庫県尼崎市生まれ

こども用 WC

2014年 仁川学院高等学校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学

倉庫 資料室

会議室1 会議室2

搬入用 駐車場

E&G Design 学生デザイン大賞 佳作 (2017)受賞 遊戯室

2017年度環境・建築デザイン実習Ⅲ-A(3年生前期課題) 「地域に開かれたこども園」

配置・1F平面 1/1000

B

 認定こども園の大切な役割は、大きくは二つである。 ひとつは、就学前の子どもに対して幼児教育と保育を

指導教員:専任/山之内誠・畑友洋・萬田隆

提供する機能であり、もうひとつは、地域における子

非 常 勤 /赤松佳珠子(CAt) ・前田圭介(UID一級建築士事

育て支援を行う機能である。

務所) ・西井洋介 (一級建築士事務所ROOTE)

 現在、学園都市ダイエーの西側に、学園幼稚園と

2017年4月11日∼6月1日

YMCA 保育園が隣接してそれぞれ開園しているが、両 者の敷地全体を使って新たに認定こども園を設計して

37

まちの図書館

子育て 支援室

1. 目的

ほしい。就学前のこどもたちにとって魅力にあふれ、

教育施設である幼稚園と福祉施設である保育所は、そ

この地域における子育て支援に寄与する場となる認定

れぞれ文部科学省と厚生労働省の管轄下にあり、そも

こども園を提案してほしい。

そもは異なる施設として位置付けられてきた。しかし、

2. 設計内容

保育所不足が叫ばれる中、既存の幼稚園が保育所を新

1.対象敷地 神戸市西区学園西町 5-3 および 5-4

たに抱えることが推奨されるようになってきており、

 用途地域 第 1 種中高層住居専用地域

幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持つ施設として、

 (指定建ぺい率:60%、指定容積率:200%)

認定こども園が全国各地に開設され始めている。

2.建物規模 2 階建て、延べ面積 2,000㎡程度まで

地図データ ©2017Google,ZENRIN

まちの ギャラリー まちの畑


歩行者のスピード

覗くスピード 車のスピード

車・歩行者・止まるスピード

敷地を視線のスピードによって4分割 歩行者のスピード 冬

調理室

夏 春

車・歩行者・止まるスピード

敷地を視線のスピードによって4分割

中心にコアな調理室を置く →四季に対しそれぞれ向き合える

4分割を四季に置き換える

移動する諸室

覗くスピード 車のスピード

3年生前期課題 認定こども園のデザイン

調理室

夏 春

4分割を四季に置き換える

食事室: 四季に合わせて 年に4回移動する

中心にコアな調理室を置く →四季に対しそれぞれ向き合える

0∼1歳児室: 年に2回移動する

育てて、育つ。 15E0002 足立明日香

預かり保育室: 必要な時のみ建てる

移動する諸室 食事室: 四季に合わせて 年に4回移動する

0∼1歳児室: 年に2回移動する

きのこの森

預かり保育室:

茶室

さつまいも

必要な時のみ建てる

教わる 植える

発酵させる

遊戯室

肥料として利用する 食事室 排泄する 教わる

4 歳児室 牛小屋 食べる

肥料として利用する

食の循環

設計者

2015年 神戸芸術工科大学入学 吉良森子ワークショップ ゲストクリ ティーク賞(2016)、環境デザイン奨励賞 (2016)、建築新人戦100選(2017)受賞

預かり保育

1 歳児室

ぶた小屋

調理室・こどものキッチン 収穫・保管

調理する

排泄する

2015年 京都市立紫野高等学校卒業

育てる

事務室

いちご 植える

発酵させる

足立明日香(あだち・あすか) 1997年 京都府京都市生まれ

0 歳児室

食の循環

育てる

5 歳児室

とうもろこし

倉庫 にわとり小屋 食べる 収穫・保管 調理する

事務室・会議室

「食育」をテーマとしたこども園の提案 自分の手で自然に触れながら野菜や動物を育て、 食べる。地域の人や親も一緒に農業・畜産を行 い、食育を通して地域と繋がる。

キャベツ

3 歳児室 トマト

ピーマン・インゲン

2 歳児室

エントランス 駐車場

配置・1F平面(秋 預かり保育ver.)1/1000

3年生前期課題 認定こども園のデザイン

自然と季節の こども園 15E0009 上野和輝

お外の時間 「地方」では、自然や動物、歩道やそれに準じたものな ど、点在する共有の場所が人間のスケールにあってい る。そのような環境をこども園に落とし込むことによっ て、原風景のようなこども園を提案する。

こどもたちの畑

設計者 上野和輝(うえの・かずき) 1996年 大阪府堺市生まれ 2015年 大阪夕陽丘学園高校卒業 2015年 神戸芸術工科大学入学

池遊び

環境デザイン奨励賞(2016)受賞 配置・1F平面 1/1000

3.必要諸室

近接して確保する。

室・教員室・事務室:100㎡(保育士 12 名 / 日、幼稚

・保育室:計 230㎡程度 (保育園児定員 96 人、保育室 6 室)

・幼稚園教室:計 150㎡程度(幼稚園児定員 80 人、教

園教諭 6 名 / 日、事務員 3 目人 / 日) ・園長室:20㎡・

0 歳児保育室:0 歳児 6 人 (保育士 1 人以上 /0 園児 3 人)、

室 3 室)3 歳児教室:3 歳児 20 人(教員 1 人以上 / 園

応接室:20㎡・会議室:20㎡を 1 室、50㎡を 1 室・職

30㎡/ 1 歳児保育室:1 歳児 12 人(保育士 1 人以上 /1

児 20 人)、50㎡/ 4 歳児教室:4 歳児 30 人(教員 1 人

員用便所・その他:玄関ホール、廊下、階段、来客用

園児 6 人)、40㎡/ 2 歳児保育室:2 歳児 18 人(保育

以上 / 園児 30 人) 、50㎡/ 5 歳児教室:5 歳児 30 人(教

便所等を適宜設置し、適切な大きさの園庭を確保する

士 1 人以上 /2 園児 6 人)、40㎡/ 3 歳児保育室:3 歳

員 1 人以上 / 園児 30 人) 、50㎡※幼稚園教室は、園児

こと。

児 20 人(保育士 1 人以上 /3 園児 20 人)、40㎡/ 4 歳

数 35 人以下 / 学級。教室床面積の目安は、設置基準は

3.設計上の留意事項

児保育室:4 歳児 20 人(保育士 1 人以上 /4 園児 30 人)、

無いが 50㎡程度 / 学級

認定こども園で展開される教育と保育のあり方を具体

40㎡/ 5 歳児保育室:5 歳児 20 人(保育士 1 人以上 /5

・預かり保育室:預かり保育園児数は 20 人とする。 (1 室、

的に想定した上で、設計を進めるように努めること。

園児 30 人) 、40㎡※ 0 歳児∼ 2 歳児の床面積は、保育

40㎡)・子育て支援室:100㎡(独立した部屋として確

そのためには、園児たちが、ここでどのように一日を

所設置基準に基づいて確保する。保育所設置基準(い

保しなくても良い) ・遊戯室:200㎡・給湯室:適宜

過ごすことになるのか、具体的に想定してみると良い。

ずれも有効面積)0 歳児:人数× 4.95㎡、1 歳児:人数

・食事室:100㎡・調理室:100㎡※調理室用休憩室、

子育て支援室、遊戯室、食事室は、教育と保育のあり

× 3.3㎡、2 歳児:人数× 1.98㎡※ 3 歳児∼ 5 歳児に関

調理室用便所を適宜設置する。 ・保育園児および幼稚園

方によっては、必ずしも個室として確保しなくても良

しては、幼稚園教室に準ずる。

児用便所:適宜・倉庫 / 資料室:50㎡(計画によって、

い。保育所部分と幼稚園部分を基本的に分けるのか否

・調乳室:適宜、沐浴室:適宜※これらは、0 歳児室と

まとめて確保しても分散して確保しても良い) ・保育士

かは、計画的には大きな差異になると考えられる。

36


む も の と 評 価 で き る だ ろ う 。

共 存 す る 建 築 の 在 り 方 へ の 示 唆 に 富

園 と は 明 ら か に 一 線 を 画 し 、 都 市 と

ま れ た 建 築 は 、 あ り き た り の こ ど も

粗  削 実 り 験 な 的 点 な も 手 残 法 る で が 導 、 か 結 れ 果 た と 空 し 間 て に 生 は

接 点 の 役 割 を 担 っ て い る 。

な ど を 結 ん で 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ と の

支 援 室 や 近 隣 児 童 の た め の 勉 強 部 屋

活 動 線 と は 分 離 さ れ て い て 、 子 育 て

に 開 か れ た ﹁ 路 地 ﹂ は 、 園 児 ら の 生

は 樹 木 を 配 し た 広 場 を 設 け る 。 地 域

さ ら に 住 宅 地 に 接 す る 北 側 の 東 西 に

く ﹁ 路 地 ﹂ の 入 口 と カ フ ェ テ ラ ス を 、

ン ト ラ ン ス を 、 南 西 側 に は 敷 地 を 貫

の 玄 関 口 と な る 南 東 隅 に は 広 場 と エ

内 の 四 隅 を 地 域 に 開 き 、 駅 方 面 か ら

あ る 場 を 獲 得 し て い る 。 ま た 、 敷 地

よ り 、 適 度 に 分 節 さ れ た 落 ち 着 き の

高 低 差 を 積 極 的 に 取 り 入 れ る こ と に

で つ な ぐ が 、 同 時 に 建 物 内 外 と も に

室 を 分 散 さ せ 、 そ れ ら を 大 小 の 中 庭

(+1000)

全 体 の 骨 格 を 決 め て い る 。

と の 関 係 性 を 考 慮 し た 調 整 を 加 え 、

こ と に あ る 。 そ の う え で 、 周 辺 街 区

な 空 間 の 魅 力 を 建 築 内 部 に 取 り 込 む

と の バ ラ ン ス に 近 づ け つ つ 、 路 地 的

ど も 園 施 設 に 必 要 な 建 築 と 外 部 空 間

地 を 反 転 さ せ る 。 反 転 の 狙 い は 、 こ

調乳 休浴室 園庭

1歳児保育室

(+1000) 0歳児保育室

(+500)

園庭

A

か  ら 建 南 築 へ 配 と 置 年 に 齢 つ が い 上 て が は る 、 よ 敷 う 地 に の 保 北 育 側

(-500) 子供アトリエ

2歳児保育室

勉強部屋

A

職員室

3歳保育室 (ー3000)

ビオトープ

(ー1000)

(-1000)(-500)

(-1000) (-1500) 園庭

預かり保育

(ー2000)

読書スペース

(-1000) -1000)

園庭

(-1000)

(+500)

(-2000)

(-2000) 5歳児保育室

(-3000)

-500

食事スペース(内部)

カフェ

子育て支援室 職員室

4歳児保育室

調理室

1F平面・配置 1/600

設計者 小谷総介(こたに・そうすけ) 1995年 大阪府堺市生まれ 2013年 大阪商業大学堺高等学校卒業 2014年 神戸芸術工科大学入学 吉良森子賞(2016)、建築新人戦100選 (2017)受賞 北立面 1/700

35


区 モ デ ル を 敷 地 に お き 、 次 い で 図 と

に 存 在 す る 建 築 の 平 面 を 基 に し た 街

辺 街 区 と の 調 和 を 意 識 し 、 ま ず 近 隣

手  法 小 で 谷 空 総 間 介 の の 生 案 成 は を 、 試 大 み 変 て ユ い ニ る ー 。 ク 周 な

方 に つ い て も 積 極 な 提 案 を 求 め た 。

え 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ と の か か わ り

生 き と し た 活 動 を 引 き 出 す 工 夫 に 加

敷地周辺の環境と対象敷地を関係づけるため

計 に あ た っ て は 、 子 ど も た ち の 生 き

入 れ る こ ど も 園 の 設 計 を 行 っ た 。 設

定  る 地 宅 型 地 向 ン 区 多 分 神 し 本 。 内 街 シ は に 建 で く ほ 戸 、 課 に な ョ 学 あ 設 あ の ど の 〇 題 は ど ッ 園 る 等 り 大 の 中 歳 で 幼 に ピ 都 新 に 、 学 場 心 児 は 稚 囲 ン 市 興 よ 同 ・ 所 市 か 、 園 ま グ 駅 住 り 時 高 に 街 ら こ と れ モ の 宅 子 に 専 位 地 五 の 保 て ー 北 地 ど 、 等 置 か 歳 場 育 お ル 西 で も 近 が す ら 児 所 園 り や に あ の 年 集 る 地 ま を が 、 小 隣 る 数 も ま 学 下 で 更 建 現 学 接 。 が マ る 園 鉄 を 地 っ 在 校 し 課 増 ン 文 都 で 受 と て 、 、 、 題 加 シ 教 市 二 は け 仮 い 敷 住 大 敷 傾 ョ 地 、 〇

周辺の建物を対象敷地に落とし込む

街区を消し、周辺の建物を色付けする

都 市 と 共 存 す る ﹁ こ ど も 山 園 之 ﹂ 内 誠

3年生前期課題 認定こども園のデザイン

路地のある風景 15E0019 小谷総介

そして、色を反転させ建物を外部 として捉え、街区部分や犬走りを 内部空間として捉えた

ボリュームを敷地に落とし込む

要素を引き込み、ボリュームを削る

路地空間を子供のスケールに合わせ 回遊性のある空間にする

住宅街

小学校

路地と動線

児童館 マタニティー クリニック 配置(周辺環境)・屋根伏

幼児の部屋 内部の共有空間 外部共有空間 町との共有空間

34


●LDK のお話スペース

●こども部屋

●テラスの使用方法

2年生後期課題 すまいのデザイン 敷地 A

ご近所付き合いが多く、人と話すことが 好きな祖母のために玄関と LDK を繋ぐ部分に 1 ルーム

お話スペースを設けました。もちろん家族同士の 団欒の場としても活用できます。

家族の在り方

子供部屋は 1 ルームを棚で区切る。将来的に姉、妹は就 洗濯物を干す

縁側として利用する

職などにより家を出るのが早いと考えた。2 人が家を出た

緑の外から緑を感じられる

16E0048 森美里

後は棚を取り除くと早いと考えた。2 人が家を出た後は棚 を取り除くと広い弟の部屋 1 ルームとなる。

●視覚的

●ガラスの坪庭

●嗅覚的

かる

りが

ガラスの箱の中に坪庭をつくる

確認

在を

2階

で存

話声

∼♪♪

∼♪♪

      ↓

●聴覚的

ぼる

への

がわ

存在

に 接的

∼♪♪

植物が空間を分離する。       ↓ 万が一の事が外側から分かるが

みんなで食事をとる

1 人でゆっくりくつろぐ

パブリック

プライベート

見られている感覚は感じない。

料理をする。朝、キッチンで料理をすると いい香りが 2 階へとのぼる。

音で存在を確認し、2 階から返事をしたりと 1 ルームで物事を完結する。

LDK の上に子供部屋を配置し、生活時間の違いによるすれ違いを軽減できます。立体的にフロアを分けることで空間に変化をつけ、家族の居場所に多様性を与えます。

4,50

A 00

3,200

1,2

00

2,9

4,1 00

0

B

A

B

8,0 00

00

3,8

2F平面

4,50

4,1

1,6

00

00

1,3

A00

0

1,2

00

8,300

8,000

3,200

7,000 3,500

子供部屋

3,6

00

夫婦寝室

LDK 7,000

家事室

B

B

坪庭 (+500)

GL ±0 −500

A-A'断面 8,300

N

7,0

老夫婦の部屋 GL ±0

3,800

−100

2017年度 環境・建築デザイン実習Ⅱ- A(2年生後期課題)

B-B'断面 1/400

1F平面 1/400

よりコンセプトやデザインを重視した提案を行なうこ

定して設計することとする。設計にあたっては、敷地

ととする。また、前半課題では、詳細な図面の描き方

の既存建物はないものとしてよい。

指導教員:専任/藤山哲朗・三上晴久・萬田隆・遠藤剛生

を学ぶ。

 ・敷地面積 約 560㎡

非常勤/竹下正高(エアーデザイン)・

 3 つの敷地は、全く異なる周辺環境の中にあるので、

 ・第一種低層住居専用地域

吉井歳晴(WIZ ARCHITECTS)

敷地選択にあたっては、全ての敷地を訪れて決定する

 ・容積率 150%、建ぺい率 60%

2017年9月28日∼2017年1月25日

こと。なお、主体構造はいずれの課題においても自由

2)建物規模

とする。

延べ床面積:180 ∼ 200㎡程度(駐車スペースをのぞく)

「すまいのデザイン」

33

00

坪庭

00

1,0

00

3,800

3,2

森美里 (もり・みさと) 1997年 大阪府箕面市生まれ 2016年 大阪市立工芸高等学校卒業 2016年 神戸芸術工科大学入学

00 8,0

設計者

2,8

A

00

7,000

1. 目的

2. 課題概要

この課題では、さまざまな視点から住宅について考え

敷地A

ること、詳細な図面を描けるようになることを重要な

1)敷地条件

2世帯住宅であり、子供世

目的とする。

阪急王子公園駅から徒歩8分程度の住宅地の一画であ

帯の家族構成は夫婦と子

 予め設定されたA・B・Cの3つの敷地を調査・分

る。西郷川に隣接するこの敷地は、現在、資材置き場

供(1∼2人)」という条

析したうえで、前半課題では最終的に設計を行なう敷

だが、周囲にはマンションや一戸建住宅が建ち並んで

件の下で、さらに具体的な

地以外の 1 敷地を用い、短期間で住宅の提案を行なう。

おり、眼下には灘区の街が拡がっている。ここでは、

そして、後半課題では、前半の成果を踏まえた上で、

新たに敷地を購入し、2世帯住宅を建設することを想

3)家族構成 「老夫婦とその子供世帯の

内容は各自が設定するこ 地図データ ©2013 Google, ZENRIN

と。


2年生後期課題 すまいのデザイン 敷地 A

たいらな家 16E0017 喜多川颯馬 現代人の自分の世界(空間)は、現実と は別のところにも存在している。自分 の世界にアクセスするためのツールは、 「自室」や「趣味」などから 「スマートフォ ン」や「携帯端末」に変わった。  現実世界と仮想世界のなかに同時に 存在することができる、新しいカタチの 住宅とは何か。建築的操作によって、 「場 になりうるモノ」 と 「居心地のよりどころ」 を提案する。

自分の世界(居場所)のあり方 自室=自分の世界(居場所)

居心地のよりどころさえあれば自分の世界に入ることができる ゲーム

215

+ コミュニケーション

仕事

A

2000

B

00

好きなもの

スマートフォン

自己表現

現代人は、自分の世界をスマホを通じていくつか持っている

+-

0

今・未来

10000

4000

600

3000

敷地に対する生活の深度

600

GL-600

3500 1500

GL-1000

50 00

24500

1000 2000

2500

3200

1500 1000

提案

GL-800

550 0

GL-2500

現状

3500

4000

4000

2500

2500

全体を解放的な空間

居心地のよりどころ

一つの空間の中に

(行動のきっかけ)を作る

個々の場が生まれる。

10 00

閉じた空間の集まり

11500

縦方向のグラデーション

200 0 120 0

GL-2500

居心地のよりどころ

GL 1000

収納

段差

GL-2500

配置・1F平面 1/400

350 0

私物を収納する場所を段差の内側に設けることで、 GL 上に備え付け収納スペースを設けることを避ける。

700 0 300 0

1950 0

green

家具

自分の居場所にするためのきっかけになる。

500 0

A

2000

B

4500

2000

B1F平面

2000

2000

少し深い

腰掛ける高さ

深い場は、水をたくさん貯めるように

少し浅いこの場は、a とは違う腰掛けられる

住民を貯める

x 深さになっている

内側に座り込む

内側から腰掛けれる

足を中に入れて座る

GL-2500

2000

2000

2000

2000

1950 0

−1000

550 0

設計者

−700

−500

段差は、水を貯めるように人を貯める。深ければ深いほどに人を長く留める。

敷地境界

敷地境界

4000

4000 GL+-0

4000

4000

2500

A

A-A' 断面

B-B' 断面 1/500

4)その他

延べ床面積:180 ∼ 200㎡程度(駐車スペースをのぞく)

 ・敷地面積 約 81㎡

2台分の駐車スペースを用意すること。

3)家族構成

 ・商業地域

「老夫婦とその子供世帯の2世帯住宅であり、子供世帯

敷地B

 ・容積率 500%、建ぺい率 80%

1)敷地条件

の家族構成は夫婦と子供(1∼2人) 」という条件の下

2)建物規模

阪急王子公園駅から徒歩8分程度の宮本公園の西側に

で、さらに具体的な内容は各自が設定すること。

延べ床面積:220 ∼ 250㎡程度(駐車スペースはのぞく)

位置する。

4)その他

 ここでは、新たに敷地を購入し、2世帯住宅建設す

1台分の駐車スペースを用意すること。

地図データ ©2013 Google, ZENRIN

3)家族構成 「家族構成は夫婦と子供(2人)」という条件の下で、

ることを想定して設計す

敷地C

さらに具体的な内容は各

ることとする。

1)敷地条件

自が設定すること。

 ・敷地面積 約 115㎡

阪急王子公園駅から徒歩5分程度の水道筋商店街の角

4)その他

 ・第二種中高層住宅専

地に位置する。アーケードの出入り口であり、商店街

1 台分の駐車スペースを

  用地域

の利用者たちが休憩によく立ち寄る街角カフェ(約

 ・容積率 200%、建ぺ

120㎡)を経営できる住宅とする。建築物の階高は 5 階

  い率 60%

までとする。設計にあたっては、敷地の既存建物はな

2)建物規模

いものとしてよい。

用意すること。 (住宅用1台) 地図データ ©2013 Google, ZENRIN

32

500

500

B

2500

1000

500

GL+-0 2500

喜多川颯馬(きたがわ・そうま) 1997年 香川県高松市生まれ 2016年 香川県立高松工芸高等学校卒業 2016年 神戸芸術工科大学入学 建築合宿2016最優秀賞、E&G Design 学生デ ザイン大賞 優秀賞(2017)受賞

浅い


ラ ミ ン グ の 強 さ こ そ が 評 価 さ れ た 案

す ぎ る と 思 う が 、 根 底 と な る プ ロ グ

が 大 き い し 、 個 室 の 在 り 方 も 図 式 的

分 を 住 居 と し て 使 う の は 身 体 的 負 担

い る 。 実 際 に 建 っ た と す れ ば 、 六 層

層 で 巧 み に 切 り 返 す こ と に 成 功 し て

る 。 こ れ ら を S 字 状 に つ な げ る 中 間

層 部 は 南 面 に 開 か れ た 個 人 空 間 と な

の 意 味 を 強 め 、 隣 地 建 物 を 越 え た 高

は 北 側 ア ー ケ ー ド に 開 く こ と で 店 舗

シ ー の 度 合 い が 高 く な る が 、 低 層 部

基 本 的 に は 上 層 に 向 か う 程 プ ラ イ バ

と の 特 性 を 誘 導 し た 手 さ ば き に あ る 。

の  周 濱 辺 野 環 晃 境 圭 を の 織 案 り が 込 秀 む 逸 こ な と の で は 場 、 所 敷 ご 地

は 必 然 だ ろ う 。

シ ョ ン 状 に 連 続 さ せ た い と 考 え る の

境 界 も ぼ か し 、 機 能 と 場 所 を グ ラ デ ー

と な る と 、 階 ・ 部 屋 と い う 物 理 的 な

る と い う 考 え が 最 重 要 な の だ と 思 う 。

の ア ク テ ィ ビ テ ィ に よ っ て 誘 発 さ れ

て 規 定 さ れ る も の で は な く 、 使 い 手

に  と し っ か て し は こ 、 の 空 間 ア は イ 所 デ 与 ア の を 機 採 能 用 に す よ る っ 者

ト も あ る 。

の ス ペ ー ス を 節 約 す る と い う メ リ ッ

一 つ 、 住 居 部 分 に 至 る 通 路 ・ 階 段 室

る と い う わ け で あ る 。 こ れ に は も う

に コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 機 会 が 増 え

を 重 合 さ せ 共 有 す る こ と で 、 必 然 的

7

5000

GL+3200 4500

4

GL+13700

4F平面

2F平面

8500

11 GL+8300

5500

8500

6500

で あ る 。

6F平面

A

8 10

8500

2

4500

5500

GL+11300 9

5

5000

GL+5800

GL±0

6

3

1

3F平面

5F平面

A 配置・1F平面 1/200

打ち放しコンクリート

5. ラボ(活動の場+リビング)

9. 脱衣所

2. みんなの広場

6. 光の階段

10. お風呂

3. 厨房

7. カウンター席

11. 寝室

4. パンのお店

8. キッチン・ダイニング

8500

2600

program

1. 駐車場

1F:店内に入りやすく、様々な人に解放した公園のような場所。 2F:パン・飲み物の販売。住宅のような中のアットホームな空間となってい る。複数人で使うことが可能な机が置かれており、話し合いなどが行なえい る場となっている。

2600

3:複数人で使うことが可能な机の他に、一人でも使えるカウンターや机が 用意されている。色々な活動が行われ様々な人たちの交流が生まれる場。南 側からは光が差し込む。 5F・6F:完全なプライベート空間。下層では北側に開口部を持ってくること で視線を北側に誘導しているが、上層の私的空間では、南側に視線が抜ける

3200

13000

4F:テラス。南に景色が抜けていて、気分転換に最適な場所となっている。

16700

ことで、全フロアが繋がっているように感じる。

2500

16500

2600

西立面

3200

3000

31

5000

濱野晃圭(はまの・こうけい) 1998年 兵庫県神戸市生まれ 2016年 兵庫県立神戸鈴蘭台高校卒業 2016年 神戸芸術工科大学入学

3500

設計者

A-A'断面 1/250


れ る こ と は 稀 で あ る 。 そ こ で そ れ ら

と 相 同 だ が 、 両 者 同 時 に フ ル に 使 わ

台  所 機 、 能 客 的 席 に は は リ カ ビ フ ン ェ グ の ・ 厨 ダ 房 イ は ニ 住 ン 居 グ の

供 す る と い う プ ロ グ ラ ム が あ る 。

族 を つ な げ る コ ミ ュ ニ テ ィ の 場 を 提

の 手 掛 か り と し て 、 来 店 す る 客 と 家

ア プ ロ ー チ を 探 る わ け だ 。 そ の 一 つ

い の で 、 履 修 者 そ れ ぞ れ が 多 面 的 な

ザ イ ン と は 平 均 を 目 指 す も の で は な

を 二 分 す る こ と で あ ろ う 。 た だ し デ

ク な ﹁ 店 ﹂ と プ ラ イ ベ ー ト な ﹁ 家 ﹂

カ フ ェ 、 三 ∼ 四 階 が 住 居 と パ ブ リ ッ

標 準 的 な 解 法 と し て は 、 一 ∼ 二 階 が

リ  ュ 課 ー 題 ム 条 が 件 要 か 求 ら さ は れ 四 る ∼ こ 五 と 層 に 程 な 度 る の が 、 ボ

商店街のアーケードの部分は全て開く

設 住 宅 が 課 題 で あ る 。

ケ ー ド 入 口 角 地 に 建 つ カ フ ェ 店 舗 併

域 住 民 で 賑 わ う 場 所 で あ り 、 そ の ア ー

水 道 筋 商 店 街 は 、 近 年 で は 希 少 な 地

者 が 各 自 選 択 す る 。 こ の 案 の 敷 地 C

な っ た 三 つ の 敷 地 が 設 定 さ れ 、 履 修

二 年 後 期 の 住 宅 課 題 で は 、 性 格 の 異

ト ポ ロ ジ カ ル な 連 結 空 藤 間 山 哲 朗

2年生後期課題 すまいのデザイン 敷地 C

表裏の家 16E0037 濱野晃圭

南部分は横に二階建ての建物があるだけなので

メインになる部分が反転する

住まい

住まい

カフェ

カフェ

店舗付き住宅だと、どうしても

商店街に向かってスラブをずらしていく

行われる行為の活発度が上にいくにつれて小さくなる

店と住まいが分離する

ことで商店街とつながり、かつ店舗に

人数が上に上がるにつねて複数人から単数人へと変化していく

入りやすい

こうすることで住まいへとスムーズに変化していく

1F:みんなの広場

3F:ラボ

北と南をつなげると同時に 上下階もつなぐ

3 階以降は南に向かって景色を抜いている

光の階段

30


2年生前期課題 広場・公園のデザイン

移ろいの森 16E0062 黒田茉佑

現在の動線

未来の動線

現在はアクテビティがある

未来はゾーンの中を

ゾーンを避けた動線

通す動線

○ストリートファニチャー 可変性のあるベンチ 通れるところを操作する

軽い素材で作られている。 連結させる。移動する。 樹木の形や屋根の形に合わせて配置。

人の目線に花を持ってくる 顔の高さで香る

現在 木の間が広い 道が平ら

通ることができる

↓ 数十年後 根が地面を持ち上げる 木と木の間が狭い

通れない

↓ その後 広場にある 木のチップで 地面を埋める

→ 通ることができる

マスタープラン 1/500

設計者 黒田茉佑(くろだ・まゆ) 1998年 兵庫県養父市生まれ 2016年 兵庫県立八鹿高等学校卒業 2016年 神戸芸術工科大学入学

2017年度 環境・建築デザイン実習Ⅰ- B(2年生前期課題)

2. 課題概要

うな新しい都市広場のあり方を提案することを目標と

三宮駅や元町駅周辺には、多くの商業施設の集積があ

する。言い換えれば、都市の外部空間における既存の

指導教員:専任/長濱伸貴

り、賑わいのある界隈であるにもかかわらず、まとまっ

活動(散策、休憩、待合せ、ストリートパフォーマン

非常勤/松下岳生(環境デザイン事務所 素地(soji))・

た都市広場がない状況にある。一方では、フラワーロー

スなど)を支援する広場のデザインを基本的な目標と

幡和也(現代ランドスケープ)・

ド、北野坂などをはじめとして、神戸らしく整備され

し、より積極的な都市広場機能を提案、デザインする

宮原克昇(Flip Landscape Architecture)

た美しい街路空間は数多くある。しかしながら、その

ことによって、多様な人々の交流が生まれることを期

2017年6月15日∼8月1日

街路空間に並ぶような都市広場が、とりわけ駅周辺に

待している。この広場は、新しい神戸の街の顔となり、

おいて設置されていないことから、地域住民や観光客

市民や来街者にとっての新たな「憩いの場」でもある。

1. 目的

などの来街者の憩いの場の提供という都市機能に欠け

3.敷地

1)神戸の中心市街地における都市広場の設計を通し

る面がある。世界の著名な街を見ても、中心部にその

阪急三宮駅に面した人通りの多い街角広場である。

て、環境デザインについての基本的な考え方を理解する。

街の顔となる都市広場があり、さらに街路空間と一体

1)住所:神戸市中央区加納町4 阪急三宮北広場

2)模型、スケッチ、図面等を用いたアーバンデザイ

となることによって、外部空間における回遊性と滞留

  愛称:さんきたアモーレ広場

ン及びランドスケープデザインの基本的な素養を習得

性を実現している。

  通称:パイ山、凸凹公園

する。

 「神戸まちなかプラザ」は、この現状の課題を解決す

2)敷地面積:約 860㎡

ることを基本的な目的とし、これまでにはなかったよ

3)用途地域:商業地域

「設計方法を学ぶ2̶神戸まちなかプラザ」

29

A-A' 断面 1/300


2年生前期課題 広場・公園のデザイン

いつもの広場 16E0048 森美里 もしも、災害が起こったら人はどこへ逃 げればいいのか。三宮駅周辺は、三宮再 整備計画でも取り上げられているよう に、防災機能を持った広場空間が少な い。また災害が起こると帰宅難民が多く 発生する可能性が高い。広場はそんな 人たちのための一時的な避難場として も機能させるように提案する。 この広場は日常と災害時の二面性を持っている。 日常

駅からの避難経路

樹木による安らぎ コミュニケーション広場

災害時

防災林 生きるための水 炊き出し広場 一時的な避難場所

A

日常と災害時の変化 ●ソーラートラス屋根

●C 型かまどベンチ

●みんなに優しい空間

大人数でのおしゃべりは内側で

普段

避難場所として利用されるため

普段

ユニバーサルデザインに特化し、フラットな地面とした。 また舗装にはウッドパネルを利用し、より安全な広場とした。 ±0

C 型にすることで利用者に

天気から人を守り、

よって使い方が変化する。

休憩場所や待ち合わせ に活用できる。

1 人での休憩、待ち合わせは外側で

仮設トイレ

災害時

ろ過装置花壇

災害時

災害時は座面部分を取ると カマドとして利用できる。 また、一般の炊き出しテントと違い

災害時は太陽光パネル

並ぶ人を様々な方向に分散できるため

によって蓄電された

♪∼

狭い空間で行うことが可能。

C 型カマドベンチ

電気を使用できる。

炊き出しをする人

また、ラジオ塔として

炊き出しに並ぶ人

人々に情報を提供する。

●ろ過装置花壇

●仮設トイレ

普段は花壇として利用者に安らぎを。

普段

災害時は貯水槽として皆に安心を。

マンホールのようなふたがしてあり 上を歩くことができる。

●小さな鎮守の森 N

外側に植栽を取り入れることで通行人にも心地の良い広場となる。 また災害から人々を守る「壁」としての役割も果たす。

雨 災害時

●災害時にこそコミュニケーション 震災が起こった際、人々は「話す」という行為

マスタープラン 1/500

ができず、ストレスになった。 この広場ではコミュニケーションを取りやすい ようにストリートファニチャーを設置した。

設計者

植物 土

GL

便器や個室を設置することで 仮設トイレとして機能する。 また、災害時だけでなくイベント

砂利 貯水タンク

などでも利用することができる。

(ろ過された水)

A

森美里 (もり・みさと) 1997年 大阪府箕面市生まれ 2016年 大阪市立工芸高等学校卒業 2016年 神戸芸術工科大学入学 A-A' 断面 1/400

4. 実習課題の進め方

2)動線計画の検討(人の動線、自転車の動線、車の

● Step1: 外部空間の調査・分析[チーム作業]

動線等)

(現況と歴史を調べる)

外部空間の調査・分析での成果をもとに、都市スケー

2)対象敷地周辺の調査(フィールドワーク:マップ

ル(1/300)での計画の検討およびプレゼンテーション

メモ、デジカメ撮影等)

作業を行い、発表する。

3)対象敷地周辺の分析(スタジオワーク:景観分析図、 動線分析図、用途分析図等)

● Step3: 外部空間の設計[個人作業] (材料と表現を覚える/詳細と構成を考える)

対象敷地周辺の調査(フィールドワーク)と分析(ス

1)配置設計 ( マスタープラン、断立面図、全体模型等 )

タジオワーク)をチーム(1チーム3名)で作業を行い、

2)詳細設計 ( 平面詳細ーベンチ、遊具等のストリート

発表する。

ファニチャー、水景施設等 )

● Step2: 外部空間の計画[個人作業]

3)植栽計画 ( 植栽表現:高木、低木、地被など)

(活動と仕組みを考える/配置と形態を考える) 地図データ ©2015 GeoBasis-DE/BKG(©2009), Google

3)施設配置計画の検討(ラフプラン、 ラフ断立面図等)

1)地図情報の見方(都市計画図、住宅地図、Google マップ等)

外部空間の計画で設定した計画をもとに、広場スケー

1)「プログラムの検討(アクティビティの想定、ゾー

ル(1/100)での設計の検討およびプレゼンテーション

ニング等)」

作業を行い、発表する。

28


の 変 化 と 都 市 の 活 動 を さ り げ な く シ

代 的 な 新 し い 関 わ り 方 と し て 、 自 然

reminiscence

ン ク ロ ナ イ ズ さ せ て い る 秀 作 で あ る 。

﹂ は 、 都 市 と 自 然 の 現

こ の 動 向 に も 沿 う よ う な か た ち で 、

さ れ 、 新 し い 広 場 空 間 と な っ て い る 。

を 支 援 、 誘 発 す る よ う な 設 え に 再 編

現 代 的 な 都 市 機 能 や 活 動 プ ロ グ ラ ム

﹁ 空 地 ﹂ と し て の 広 場 で あ っ た も の が 、

広  場 現 の 在 関 、 係 欧 性 州 が を 見 中 直 心 さ と れ し 、 て 歴 、 史 都 的 市 に と

広 場 と な っ て い る 点 も 特 筆 さ れ る 。

緩 和 や 水 質 浄 化 な ど の 環 境 配 慮 型 の

機 能 、 水 溜 ま り に よ る 微 気 候 の 環 境

ま た 、 展 望 デ ッ キ に よ る 雨 水 の 集 水

の マ ッ チ ン グ を 求 め て い る 点 で あ る 。

活 動 の 様 々 な 活 動 、 イ ベ ン ト な ど と

き さ や か た ち を 変 化 さ せ な が ら 都 市

に 沿 っ て 、 自 由 自 在 に 水 溜 ま り の 大

利  用 そ し の 、 特 地 徴 表 と 面 し の て 窪 は み 、 = 雨 小 水 さ や な 上 地 水 形 を

の が 印 象 的 で あ る 。

の ダ イ ナ ミ ッ ク な 挿 入 を 試 み て い る

都 市 環 境 に お い て 、 潤 い の あ る 自 然

に 展 開 す る こ と に よ っ て 、 ド ラ イ な

す る ﹁ 大 き な 水 溜 ま り ﹂ を 広 場 全 体

は 、 季 節 や 天 候 、 時 間 に よ っ て 変 化

Water 0

配置・平面 1/400 Water little

Water max

設計者

A-A' 断面

喜多川颯馬(きたがわ・そうま) 1997年 香川県高松市生まれ 2016年 香川県立高松工芸高等学校卒業 2016年 神戸芸術工科大学入学 建築合宿2016最優秀賞、E&G Design 学生デ ザイン大賞 優秀賞(2017)受賞 B-B' 断面 1/400

27


ア ー バ ン ・ ネ イ チ ャ ー

reminiscence

  た 広 憩 ン 当 都 周 は  め し ン な エ に と ン 通 場 宮 対 実 喜 。 場 い 都 た 市 辺 あ 現 た て す っ リ 位 J ス 称 ︵ 駅 象 習 多 の 、 市 ら の に る 在 。 ふ る て ア 置 R ト 愛 の 敷 課 川 デ 観 ・ な 顔 か も 、 さ こ い の し 線 リ パ 称 駅 地 題 颯 ザ 光 神 い と け の 神 わ と る 玄 、 や ー イ 前 は ﹁ 馬 イ の 戸 。 な て の 戸 し に 。 関 西 阪 ト 山 さ 広 、 神 こ の ン 拠 ﹂ こ る の 、 港 い よ の 口 側 急 で ︶ ん 場 神 戸 作 が 点 と の よ 中 三 周 都 っ 広 、 に 線 あ で き で 戸 ま 品 提 と し こ う 心 ノ 辺 市 て 場 待 広 の る あ た あ 市 ち ﹁ 案 な て と な 市 宮 に 広 、 を ち が 鉄 フ る ア る 中 な の る の か 都 街 駅 は 場 三 リ 合 る 道 ラ 。 モ 阪 央 か 与 よ に ら 市 地 か 大 の 宮 ノ わ 三 と ワ 神 ー 急 区 プ 、 に ら き 件 う ぎ ﹁ 広 提 の ベ せ 宮 の ー 戸 レ 三 の ラ お 元 な で な わ デ 場 案 中 ー 場 の 交 ロ の 広 宮 阪 ザ い 町 公 あ 都 い ザ が を 核 シ 所 商 差 ー メ 北 急 ﹂ 場 て っ 市 や イ 見 、 駅 園 求 と ョ と 業 部 ド イ 、 広 三 の ﹂

2年生前期課題 広場・公園のデザイン

reminiscence

長 濱 伸 貴

16E0017 喜多川颯馬

〈水位変化 Basic plan〉 case

time

〔s i t e 〕

〔W at er lev el change〕

station

水位の変化は自由自在だ。

water---max=10

通勤ラッシュ

0 ー全てが動線になるように

午前中

仕事や外出

3 ー小休息ができるように

昼食(テイクアウト)

5 ーグループで食べる人

夕方

帰宅ラッシュ

2 ー動線を優先する

飲屋街からの流入

7 ー地上レベルの居場所が

深夜

終電、酔っ払い

夜中

静けさ、酔っ払い

普段は、人の流れの時間帯に沿った変化をする。 しかし、イベントや雨天などは普段とは別の変化 を起こす。

site

が増えてくる。

降水量にリンクした水位

雨天

人通りが多いため0

お祭り 海のイベント

destination 三宮阪急ビル前の敷地

広く使うとき

街の中心部であり、無数の人がそれぞれの目的を持って この敷地と関わる。(飲食 , 通勤 , 観光 , デート , 休息 , 買い物 , 待ち合わせ , 息抜き , 通過 ext...)

敷地を経由するだけで変化と自然を感じ、

  減る

海の潮に合わせた水位 水位を低く

10 ー地上レベルでの居場所が   なくなる。

冬少なくなる降水量にリンクした水位

視覚的にも感覚的にもゆとりを生む。

10 ーライトアップだけが   輝いている

〔furniture〕

〔W at er 〕

通路 , ベンチとして Water MAX

W a t e r Li t t l e

GL

Warer 通路 , 桟橋として

水位の変化によって使われ方が変わる

浸水を防ぎながらベンチとして人と樹木の距離を埋める

雨天時は雨水を集めて下へと流し流れ落ちる水を魅せる

水 際 の 変 化 に 合 わ せ て 人 の 居 場 所 に も 多 様 な変化が生まれる

見下ろす

〔c y cle〕 Summer ・気化熱を利用した涼感 ・体感温度の低下 ・蒸発によって空気の対流(風)を生む Winter ・保湿効果 ・埃を抑える water

〈Water Rain Garden〉 Dirty Water

Green

Rainy

Plants

10

溜まった水が石材の目地の中を伝って敷地全体へ

登る

Clean Water

バスを待つ

水をためる前に間にグリーンを挟むことで 100

休む

〔S k et ch〕

水に経験を与えて、より綺麗な水に変えてから

腰掛ける

座る

溜まるようになっている。

26


2年生前期課題 小規模な公共建築のデザイン

展示スペース

人と街と過去

EV

セミナー室

調理室 倉庫

16E0013 明松洋介

3F平面

人をつなぐ この施設に来ることで、何かを感じる、人 と出会う、そして新しい自分につながる。 街をつなぐ EV スタジオ カフェ

道を通すことで北側にいる若者と南側 にいる働く人の抜け道になる。 過去をつなぐ 災害時に利用できるような空地をつく

スタジオ

2F平面

り、森のような空間にした。

A パフォーマンスルーム

北立面

設計者 明松洋介(かがり・ようすけ) 1997年 大阪府泉佐野市生まれ 2016年 天王寺学館高等学校卒業

EV

展示スペース

倉庫

調理室

N

スタジオ パフォーマンスルーム

情報コーナー

機械室

機械室

A

2016年 神戸芸術工科大学入学

管理室

A-A'断面 1/1200

アクソノメトリック

配置・1F平面 1/1200

調理室 テラス EV

2年生前期課題 小規模な公共建築のデザイン

セミナー室 セミナー室

Inhale 16E0016 石崎伶奈

3F平面 テラス 倉庫

EV

アクソノメトリック

ホワイエ

パフォーマンススペース

テラス

2F平面 倉庫

ロビー

北立面

設計者 石崎伶奈(いしざき・れいな) 1997年 香川県丸亀市生まれ 2016年 香川県立善通寺第一高等学校卒業 2016年 神戸芸術工科大学入学

機械室

EV

展示スペース

情報検索 コーナー

管理事務室 カフェ

テラス ホワイエ

パフォーマンススペース テラス

男子 トイレ 身障者用 女子 トイレ 貸し スタジオ 貸し スタジオ 貸しスタジオ

情報検索 機械室 コーナー 管理事務室 カフェ

南北断面 1/1200

2017年度 環境・建築デザイン実習Ⅰ- A(2年生前期課題) 「設計方法を学ぶ1̶神戸まちなかファクトリー」

配置・1F平面 1/1200

スティックな行為等を通して相互交流を図ったり新た な情報を発信しようとしたとき、それにふさわしい場

指導教員:

を見つけることは、実は容易ではないのが現実である。

専任/花田佳明・三上晴久・川北健雄・萬田隆

 「神戸まちなかファクトリー」は、 これまでにはなかっ

2017年4月11日∼6月13日

たような新たな公的施設であり、ここでは、コンサート、 演劇、作品展示、ワークショップ、趣味の教室などの

1. 目的

催し物が開かれたり、それらを通して様々な人たちの

1)少し複雑な機能の公共的施設の設計を通して、環

交流が生まれることが期待されている。ここは、市民

境デザインについての基本的な考え方を理解する。

にとっての新たな「ハレの場」でもある。

2)模型、スケッチ、図面などを用いた建築設計の基

3.敷地

本的な展開方法を学習する。

1)住所:神戸市中央区三宮町 1 丁目(三宮中央通に

2. 課題概要

面し現在は駐車場として利用されている。 )

兵庫県内や神戸市内には、多くの美術館や劇場がある

2)敷地面積:約 1,295㎡

が、それらは、いわゆるアーティストのための作品展

3)用途地域:商業地域(建ぺい率:80% 容積率:800%)

示や作品発表の場であり、一般市民にとって身近な存

4)三宮中央通り沿道地区地区計画

在とは言えない。一般市民が、創作や創造、アーティ

25

地図データ ©2013 Google, ZENRIN


2年生前期課題 小規模な公共建築のデザイン

魅せる 16E0062 黒田茉佑

人の流れ 駅、センター街方面から 旧居留地側へ 対象敷地の南北方向に通 調理スペース

セ ミ ナ ー 室

セ ミ ナ ー 室

EV

外気

り抜けができる階段。通り

情 報 検 索 コ ー ナ ー

抜ける際、様々な非日常 空間が広がっている。 光:大階段を外部空間と することで多くの光を取 り入れる。大階段に集

まった光はガラスを通し て室内に広がっていく。 空気:外部空間である階 管理事務室

段の空気感を内部に伝え

貸しスタジオ 貸しスタジオ

る。外部、内部に1つの

貸しスタジオ

公共施設として、同じ空 気感がある。

2F平面

外気

倉庫 機械室

倉庫

EV

展示スペース

パフォーマンススペース 倉庫

アクソノメトリック

A

A

カフェ 倉庫

配置・1F平面 1/800

設計者 黒田茉佑(くろだ・まゆ) 1998年 兵庫県養父市生まれ

N

貸しスタジオ

貸しスタジオ

2016年 兵庫県立八鹿高等学校卒業 2016年 神戸芸術工科大学入学

管理事務室

カフェ

A-A'断面 1/800

4. 所要各室の概略床面積

5.構造・法規・設備

搬出入用の大型車両用駐車スペース1台分を確保する

アトリエ/ 200㎡(100㎡× 2 室)、アトリエ用倉庫/

構造は鉄筋コンクリート造または鉄骨造とする。部屋

こと。

50㎡(25㎡× 2 室)、展示スペース/ 200㎡、展示用倉

ごとの個別冷暖房設備を設けるが、人工環境に頼りす

庫/ 25㎡、セミナー室/ 100㎡(講演会や研修に使用、

ぎないように注意する。建築に対する法的規制は必ず

『初めての建築設計 ステップ・バイ・ステップ』(彰国社)

可動間仕切りで分割できるようにする)、情報検索コー

しも遵守しなくても良いことにするが、周辺建築物や

川北健雄・花田佳明・三上晴久・倉知徹・水島あかね編著

ナー/ 50㎡、カフェ/ 75㎡(厨房を含む)、管理事務

周辺環境との調和について、良識に従った設計を行う

8.実習課題の進め方

室/ 50㎡(受付カウンターを含む)、便所/ 50 ∼ 75㎡(男

こと。また、安全性やユニバーサルデザインについて

課題はステップ方式で進行する。必要な知識や技術を

子、女子、身障者用を含む、数カ所に分割しても良い)、

も配慮すること。

基礎から身につけるため、各段階ごとに説明、スタジ

機械室/ 50㎡、上記床面積の合計/ 875 ∼ 900㎡

6.外部空間

オワーク、講評を行う。

 これらの諸室の他、玄関、廊下などを加え、延べ床

1)外部空間については、単なる残余空間になってし

Step1: 敷地のフィールドサーヴェイと敷地模型

面積を 1,500㎡程度とする。

まわないよう、有効な活用方法を考えてデザインする

Step2: ヴォリュームを置いてみる

 なお、以上は機能的な面積配分の目安であり、空間

こと。地面を覆う素材や植栽配置等についても明示す

Step3: 中身を考える

的にこれらをどのように分節し、関係づけるかについ

る。周辺の車道や歩道との関係についても留意するこ

Step4: 開く・閉じるを考える

ては、各自で使われ方と空間的な効果とを熟慮して、

と。

Step5: 細部を決める

独創的かつ魅力的な提案を行ってほしい。

2)駐車場:一般の利用者は周辺の公共駐車場を利用

Step6: プレゼンテーション

7.教科書

するものとして、来客用駐車場は設けなくとも良いが、

24


力 を も 備 え た 見 事 な 作 品 に 結 実 し た 。

求 し つ づ け た 姿 勢 が 、 社 会 的 な 訴 求

の 本 質 を 見 据 え 、 建 築 の 可 能 性 を 追

ち な か フ ァ ク ト リ ー ﹂ と い う テ ー マ

ス に 沿 っ て 設 計 を 進 め な が ら も 、 ﹁ ま

の 装 置 と な っ て い る 。 所 定 の プ ロ セ

自 由 で 創 造 的 な 使 用 を 誘 発 す る た め

ス タ ジ オ は 、 市 民 に よ る 公 共 空 間 の

基 盤 の 上 に 散 り ば め ら れ た カ フ ェ や

な  ラ 構 ン 築 ド 物 ス 全 ケ 体 ー が プ 都 を 市 生 と み 連 出 続 し す 、 る そ 新 の た

丘 状 の 建 築 構 成 で あ る 。

も 機 能 す る 緩 や か な 階 段 に 覆 わ れ た 、

え 出 し た の が 、 滞 留 ス ペ ー ス と し て

立 さ せ る 解 決 案 と し て 、 喜 多 川 が 考

て い る か に 思 え る こ れ ら の 条 件 を 両

公 共 建 築 が 果 た す べ き 、 一 見 矛 盾 し

ス と し て 運 営 管 理 さ れ る 必 要 が あ る 。

部 空 間 を 有 し 、 施 錠 も 可 能 な ス ペ ー

そ の 機 能 を 満 た す た め に は 閉 じ た 内

パ フ ォ ー マ ン ス ス ペ ー ス 等 の 諸 室 は 、

く て は な ら な い 。 一 方 で 、 展 示 室 や

民 の 自 由 な 活 動 を 誘 発 す る も の で な

築 は 、 昼 夜 を 問 わ ず 開 放 さ れ た 、 市

路  に 神 挟 戸 ま の れ 中 た 心 こ 部 の に 敷 位 地 置 に し 建 、 つ 二 公 本 共 の 建 道

優 れ た 提 案 の ひ と つ で あ る 。

創 造 的 思 考 に 基 づ い て 生 み 出 さ れ た

品 も 、 そ の よ う に 高 度 な 問 題 意 識 と

品 も 見 ら れ る 。 喜 多 川 颯 馬 の こ の 作

B

展示室

GL+6000 EV

B-B'断面

貸しスタジオ

A

WC

A

GL+4000

貸しスタジオ カフェ 貸しスタジオ 貸しスタジオ パフォーマンス

セミナー室

テラス

A-A'断面

B

GL+6000

2F平面

B

搬入スペース

事務

空間構成

北立面 1/800

喫煙スペース WC

パフォーマンス EV A

設計者 喜多川颯馬(きたがわ・そうま) 1997年 香川県高松市生まれ 2016年 香川県立高松工芸高等学校卒業 2016年 神戸芸術工科大学入学 建築合宿2016最優秀賞、E&G Design 学生デ ザイン大賞 優秀賞(2017)受賞

23

GL-2000

ジオ

スタ

貸し

調理室

倉庫

情報コーナー 展示室

B ー室

セミ

アクソノメトリック

A

EV

セミナー室

配置・1F平面 1/800


会 的 な 課 題 に 正 面 か ら 向 き 合 っ た 作

る 。 中 に は 、 今 日 の 都 市 が 抱 え る 社

と し て 得 ら れ る 作 品 は 実 に 多 様 で あ

め る に も か か わ ら ず 、 ア ウ ト プ ッ ト

学 生 全 員 が 揃 っ て 設 計 案 の 作 成 を 進

諸 室 も 同 一 の 建 築 課 題 に 対 し 、 履 修

設  い 制 ン 細 平 敷 全 に 計 の ン や し 型 本 計 こ く 作 と 部 面 地 員 あ の 実 の ラ た 制 学 プ の 。 物 い の 計 分 が る 流 習 実 ン 後 作 科 ロ よ を っ 設 画 析 同 。 れ 課 習 ド 、 、 で セ う 毎 た 計 の 、 じ 学 を 題 が ス 二 C は 検 ヴ 作 生 理 の 始 ケ 年 A 、 ス に 週 段 、 そ に 、 提 階 し 討 ォ 業 た 解 主 ま ー 生 D 一 沿 い 出 ご て 、 リ プ ち し 目 る プ に 等 年 っ わ し と プ 空 ュ ロ は て 的 。 の な の 生 、 の レ 間 ー グ 約 身 は 二 具 っ 基 で て ば 、 標 設 作 ゼ と ム ラ 二 に 、 年 体 て 本 製 敷 準 計 業 ン 構 模 ム カ つ 基 生 的 か 技 図 地 化 を に テ 造 型 の 月 け 本 最 な ら 術 技 も さ 進 応 ー の の も の る 的 初 デ 、 を 法 必 れ め じ シ 検 制 と 期 こ な の ザ 建 習 や 討 作 で 間 要 た て た ョ 、 、 、 、 と 設 こ イ 築 得 模

丘 と し て の 建 築

新 た な 公 共 性 を 拓 く

2年生前期課題 小規模な公共建築のデザイン

日々の中で

川 北 健 雄

16E0017 喜多川颯馬

〔施設を閉じる。開く。〕 公共施設は基本的に夜間は開かない。

日常

しかし、この施設は違う。

Open

外部化している動線は夜間も施錠されることはない。 夜間の通り抜けやヨルバル、ビアガーデン、 イルミネーション、プロジェクションマッピング等の

非日常

Close

夜間限定のイベント会場にもなりうる。

〔利用の少ない室を開いて、需要の高い空間と合わせて利用する〕 〔貸しスタジオ × カフェ〕

スタジオ

普段は、貸しスタジオをカフェの個室空間として提供する。 利用者は、カフェの利用目的によって空間を選ぶ。

〔情報コーナー × セミナー室 × 調理室〕 情報コーナーにはあらゆる情報が集まっている。 学生は、資料を利用して普段は

Op en

カフェ

スタジオ

自習スペースとなっているセミナー室で勉強をする。

〔動線空間〕

昼食をとる

ちょっと一息

プ ロ ジ ェ クションマッピング

カフェとして

自然な視線のズレ

通り抜け

ステージとして

植物を置いて

植物とともに

雨の時だけ浮かび上がる通路

ランダムにすることで柱を感じづらい

22


「モデル」で制作した住宅模型。各々がつくった建築が集合すると都市の風景に見える

1年生前期

環境・建築デザイン基礎演習Ⅰ 藤山哲朗・川北健雄・山之内誠・穐山憲(非常勤講師)

建築や都市・ランドスケープを理解・デザインするための3 つの手段、 「ドローイング」「モデル」「コンピュータモデリ ング」の基礎を学ぶことを目的とし、学生が2クラスに分か れて課題に取組む。   「ドローイング」では、本学内の建物の図面を利用し、建 物を体験した上で設計図をトレース(模写)して、配置図、 平面図、断面図、立面図を描き、それぞれに必要な室名・寸 法などを記入の作業を行う。製図ペン等、製図道具の使い方 も学ぶ。   「モデル」では、ブリッジやシェルターなどの簡単な構造 模型や住宅模型を制作し、実際にものをつくる楽しさを体験 すると共に、模型制作を通して、素材の力学的・構法的特性 とデザインの関係を考える時間を設ける。   「コンピュータモデリング」では、SketchUp を用いて 3 次元モデリングを体験する。 初回課題説明会。入学後はじめて取り組む演習課題であり、製図の基礎を学ぶためのレクチャーが行われる

17E0009 小田謙二

17E0047 西村ひとみ

「コンピュータモデリング」授業風景と制作された作品

1年生後期

CAD 基礎演習 穐山憲(非常勤講師) コンピュータを用いた建築設計やインテリア デザインに必要な、製図・モデリング・プレ ゼンテーションといった基本的な諸技法を習 得すると同時に、CAD を活用する上で必要 な諸概念について理解することを目的として いる。 17E0022 後藤拓人

17E0032 竹内智生 CAD 基礎演習における練習課題の例

21


環境デザインへの入門

1年生の主な授業

神戸市内1日ツアー:六甲枝垂れ

1年生前期

環境・建築フレッシュマンセミナー 学科全教員 学外の施設等を利用し、新入生に大学での学習態度を身につけて、同期生や教員と互いに知り合うこと を目的とする。また、学外の施設を訪れることで、建築や環境を読み取るフィールドサーベイに関心を 持つきっかけになることも期待している。 2017年度「神戸近郊の建築・都市の見学会」日程、担当教員は以下の通り。 [4月21日]三上晴久:兵庫県立美術館と新宮晋展の見学 [4月15日]花田佳明:本学科の教員と学生のデザインによるリノベーション事例の見学

神戸市内1日ツアー:神戸港クルーズ

[4月22日]小浦久子:神戸長田の下町まち歩き(野田北部∼駒ヶ林) [4月15日]川北健雄:神戸新鮮市場散策と神戸室内交響楽団コンサート@湊川隧道 [4月28日]藤山哲朗:神戸(阪神間)のまち歩き [4月21日]長濱伸貴:天王寺・阿倍野界隈の見学 [4月21日]山之内誠:北野町・山本通地区の洋館と街並みの見学 [4月22日]萬田隆:竹中大工道具館の見学 [4月22日]畑友洋:兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリーの見学 5月20日には、大型バスでの神戸市内1日ツアーを行った。山と海の両方から神戸の地勢を学ぶため、 「六甲枝垂れ」の空間と神戸港クルーズを体験したのち大学に戻り、グループ別見学会の発表をした。 神戸市内1日ツアー:『Fish in the Forest ∼ TOOTH TOOTH x そら植物園∼』

グループ別見学会:(左)三上グループ「兵庫県立美術館」 (右)川北グループ「湊川隧道」

1年生後期

環境・建築デザイン基礎演習Ⅱ 学科全教員

神戸市内1日ツアー:吉武ホールでの発表会

授業時間外の時間を使って、いくつかの建物や街並等の見学を実施する。履修者は、見学会のうち2つ のコースに参加。見学会レポートの提出に加え、学科のウェブサイト更新用の材料の提出も求められ、 そこで見学会の様子が報告されている(http://www.kobe-du.ac.jp/env/practice/class/)。 見学日程・担当教員 [11月25日]三上晴久:原田の森ギャラリー、 [10月7日]花田佳明:学生案を実現したリノベーション住 宅等の見学、 [ 11月18日]小浦久子:大阪船場の近代建築を歩く、 [ 10月28日]川北健雄・山之内誠:三木 の歴史的市街地を歩く、 [ 11月8日]藤山哲朗:神戸の夜景を眺める、 [ 12月9日]長濱伸貴:なんばパーク ス周辺の見学、 [12月2日]萬田隆:竹中大工道具館の見学、 [11月4日]畑友洋:デザイン・クリエイティ ブセンター神戸(KIITO)の見学、 [ 10月7日]宮本万理子:北加賀屋みんなのうえん

畑グループ「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO) 」

20


近畿地区における火葬場建築の 歴史的平面構成の変遷に関する研究 14E0036 田中祥恵 火葬場は遺体を「処理」する施設であるが、単に遺体焼却場としての機能を重視し た建築ではなく、告別行為・見送り行為・収骨行為を通じて、遺族が故人の死を確認 し、死を受容する建築であるべきだ。そのことを前提に、告別室・炉前ホール・見送り ホール・収骨室の4つの室を中心に、火葬場の平面構成をタイプ分けして分析した。 また、 タイプ分けされた火葬場の歴史的変遷・社会背景を明らかにすることで火葬 場のあり方を考察した。

まちを代表する風景のイメージ色 14E0086 藤原由葵

人はまちのイメージをどこから受けているのか。個人が持つまちのイメージと行政 が提供する風景写真は一致するのか。それらに疑問を持ち、風景について色を手掛 かりに調査しようと考えた。具体的には、写真を用いたアンケート調査をして、人々 の意識を分析した。その上で、そこに言葉や色を重ね、最終的には観光写真のあり 方や正確性を見つけることを研究の目的とした。

NHKテレビテキスト『趣味の園芸』 についての研究 14E0094 三浦夕佳 最近一般化した「ガーデニング」 とは一体何なのかという疑問から、本研究はスター トした。そして、NHKテレビテキスト 『趣味の園芸』を対象に、取り上げられた花木 や記事、執筆者やその所属する団体などを表にまとめてグラフ化し、傾向と変遷を 分析した。その結果、昭和49∼59年の「園芸」の実態や「園芸」 と 「ガーデニング」の 違い、 「園芸」に対する男女の意識の差などが明らかとなり、今に続くガーデニング ブームの背景が明らかとなった 。

奈良県大和高田市永和町における 空き家に見られる特性に関する研究 14E0102 中村文哉 奈良県大和高田市永和町は、空き家率が全国平均の5倍にものぼる。その街区全 体の変遷をたどりながら、道と建築、人々の滞留のスケールを追うことにより、その 要因を明らかにすることを試みた。江戸時代に商都として栄えて以後、商家の衰退、 車道の整備などにより、成立時の街区のスケールが取り残されたまま、社会変化の 中で街の構造が今日の生活にそぐわないものとなってしまったことが、空き家増加 につながっていることを指摘することができた。

建築家・西村伊作の理想の住宅 ̶初期住宅作品を通して 14E0104 山門久晃 大正期に相応しい住宅理念を掲げた建築家・西村伊作。初期住宅作品である西村 の自邸3軒、神戸の御影に建築事務所を開設して間もない頃に設計した江藤嘉吉 邸の計4軒を対象に分析を行なった。家族中心の住宅を推奨するため刊行した『楽 しき住家』から、設計や理想の実現についての記述を分類し、理想を実現化した変 遷を明確にした上で、江藤嘉吉邸が西村にとっての理想の住宅であったと結論づ けた。

19


2017年度卒業論文

奨励賞

建築系大学・卒業制作展の作品における 評価指標の変化̶東日本大震災直前・直後『卒業

設計日本一決定戦せんだいデザインリーグ』において

14E0014 岡田征篤 東日本大震災を契機に、建築学生の設計活動に大きな偏りが出てきたという話題 に興味を持ち、全国の卒業制作が一堂に集まる 『せんだいデザインリーグ』の公式 冊子12年間分から、特徴的な要素・原因とその真意について調査した。結果、2011 年度以降、学生は連日報道される社会問題より、実体験・経験からの問題提起を行 うという傾向があった。一方で審査員は、新奇性のある作品を大前提に、自国のた めに社会を改善する意欲作を強く求めていることが分かった。

コロマン・モーザーの作品における 総合芸術性 14E0019 北脇梨奈 産業革命によって、工業デザインについて見直され、インテリアなど様々なデザイン が急速に進化した。その中で、歴史的装飾様式のデザインから分離し 「総合芸術」を 目指したコロマン・モーザーについて取り上げた。画家でありながらも、家具や空間 デザインなど多種多様なデザインを行った彼の功績を現代的に評価しようと試み た。モーザーのデザイン手法について、 グラフィック、オブジェクト、空間を図面化な どを分析することによって解き明かした。

鵺塚研究 14E0022 小林未来

架空の怪物である鵺を弔ったとされる鵺塚という史跡に興味を持ち、それらを場所 性と暮らしという視点から研究した。鵺塚信仰の全体像を明らかにし、 どのような表 現型で現代に引き継がれているか、街の暮らしに与える影響について探りたいと考 えた。形のないものが形づくられまちのコミュニティが生まれること、それらの文化 がコミュニティの希薄化により消滅していっている現状について明らかにすること ができた。

昭和30年代大阪の商店街・市場・繊維街の ファサードに見られる様式性に関する研究 14E0024 真田尚希

昭和の街並みを映画や施設で再現されている。その多くが昭和30年代の時代を テーマにしている。あの賑わいや懐かしさみたいなものは、いったいどのような建 築の様式で構成されていたのか。昭和30年代大阪の商業地域における軒・看板・ 開口を対象に、当時の写真を調査して、共通性=様式性を見つけ出して分析を行っ た。 また、それらがもつサイン性、様式性が空間にどのような影響を与えていたかを 明らかにした。

豊島美術館内部の陰影における 明度分布となめらかさに関する研究 14E0027 芝美菜 豊島美術館内部で引き起こされるスケール感の喪失や奥行き・距離感の錯覚など の心理的効果を生み出す要因は、視覚的に認識する三次曲面の壁と床が織りなす 陰影の明暗の差が深く関係していると考えた。その陰影の明度・なめらかさの構成 を独自の計算方法で数値化し、形状の異なる建築と比較することで分析した結果、 豊島美術館の異形である形態が内部空間の大きな明暗の差を吸収し、極めてなめ らかに構成していることが明らかとなった。

18


高野山総本山金剛峯寺と高野山金剛峯寺における子院に見られる合併の研究̶明治から現在に至る合併のタイポロジー 1. はじめに

a. 子院名継承型

高野山金剛峯寺では、寺院の統廃合が頻繁に繰り返されてきた歴史があ る。その寺院建築の統廃合について調べていくと、多様な合併手法が用いら

b. 敷地合併型

〇〇院 〇〇院 事務所

倉庫

寺食堂

調理室

宿坊 3号

2号

1号

宿坊

大床 持仏

白雲 持仏

台所 

土室

校倉

大床の間

天人正面

梅の間 稚児間

れていることがわかった。

角間 

広間

中門

寺務所

トイレ 宿坊 玄関 

トイレ

本堂

表門

 しかし、現在高野山金剛峯寺の寺院の合併手法について取り纏めたもの

至大 門

大浴場

ガレージ

がないため、高野山金剛峯寺にみられる合併手法について、一度記録してお c. 一部移築型

くことに意義があるのではないかと考えた。そして、高野山内の寺院に見ら

d. 通路接続型

本坊

旧新造

女トイレ

男トイレ

室5

本堂

れる具体的な合併方法に関して調査及び分析を行い、高野山金剛峯寺に見

上坦

室6

室4

室3

室2

室1

室7

室8 地蔵

室9

られる合併手法を明らかにしていくとともに、歴史的な変遷について明らか

芝庭

室 10 山門

つき山

玄関

寺務所

にすることを目的とした。

トイレ

喫煙所

応接間

広間 広間

厨房 浴場

浴場

新造

離れ

[図4]4つの方法に類型化した合併手法

4. 考察・まとめ 以上のような調査分析を行なった結果、a. 子院名継承型、b. 敷地合併型、c. 一部移築型、d. 通路接続型という4つのタイプについて、以下のようなこと が確認できた。 [図1]高野十谷(出典:高野町史 別巻 高野町の昔と今)

2. 研究の対象と方法

a. 子院名継承型について

本研究では、高野山真言宗総本山金剛峯寺と高野山金剛峯寺における子院

子院名継承型について分析してきた結果、この合併方法は、過去火災を食い

127ヶ寺と、そのうち47ヶ寺を対象に調査を行った。調査方法は以下の通り

止める役割を行なっていたのではないかと考えられる。元々子院の跡地は、

である。

空き地として活用されていた。過去に、この子院名継承型を用いることで、

(1) 高野山金剛峯寺における子院127ヶ寺を調べ、リスト化する。

子院名だけを移し合併を行い、その元々あった子院の跡地を空き地とするこ

(2) 合併が確認できる子院を対象に、高野山金剛峯寺の子院合併の実態に

とで、その空き地が子院と子院の間の緩衝材としての役割をもち、さらに、

ついてキーパーソンにヒアリングを行う。

子院同士の密集率を防ぐことで火災を食い止めていたのではないかと考え

(3) (2)と同時に「寺院統廃合敷地図」「高野山図面」を用い、子院合併の調

られる。

査を進める。

b. 敷地合併型について

(4) 高野山で実地調査を行い、寺院の合併状況を実際に調査を行う。

敷地合併型について分析してきた結果、この合併方法は、高野山での宿坊経 営と密接に関係しているのではないかと考えられる。高度経済成長により、

3. 子院の合併状況の調査・分析

高野山ないに訪れる人が増加したことで、宿坊に宿泊する人が増加したこと

まず、高野山金剛峯寺における子院127ヶ寺のうち、現時点で確認できてい

が伺える。宿坊に宿泊する人が増加したことで、宿坊経営が盛んに行われ、

る寺院をリスト化した。次に、ヒアリング・現地調査を元に、合併を行なって

より多くの宿泊者を獲得するために、敷地が拡張された空いているスペース

いる子院47ヶ寺を調査し、二つの色で示した[図2] [図3]。濃いオレンジ

に「会下」などの増築を行なったのではないかと考えられる。このように、宿

で示しているのが現存している子院、薄いオレンジで示しているのは、吸収

坊経営を盛んに行うために、敷地合併型の方法がとられていたのではない

合併された子院である。また、合併を行なっていることは確認できたが何処

かと考えられる。

と合併を行なったのか確認できない子院は緑で示している。

c. 一部移築型について

No.

寺院名

01.

総本山金剛峯寺

03.

西南院

02. 04. 05. 06.

07.

08.

大本山宝寿院 平等院 報恩院 宝亀寺 桜池院 成慶院

09.

智荘厳院

11.

増福院

13.

成就院

10. 12. 14. 15.

遍照尊院 明泉院

大乗院

16.

浄菩提院

18.

最勝院

17.

19.

常喜院 大聖院

20.

天徳院

22.

正智院

21.

南昌院

23.

大楽院

24.

自性院

25.

善集院

27.

宝城院

26. 28.

29. 30.

31. 32.

33. 34. 35.

蓮金院 西禅院 明王院 龍光院 東室院 引摂院

親王院 五智院

47.

蓮華定院

49.

巴陵院

51.

随心院

康徳院

90.

増長院

92.

不動院

48. 50. 52. 53.

西室院 多聞院 南院

54.

補陀洛院

56.

龍泉院

58.

泰雲院

55.

全光院

57.

光台院

59.

福智院

60. 61.

62. 63.

清涼院 五大院 本覚院 西生院

64.

無量光院

66.

普門院

65.

本王院

67.

心南院

69.

普賢院

71.

高室院

68.

一乗院

70.

宝聚院

72.

発光院

74.

金剛三昧院

73. 75. 76.

蓮上院

中性院

上蔵院

金剛頂院 聖無動院

理性院

40.

龍城院 蓮花院

成蓮院

数学院

三宝院

78.

80.

東南院

西門院

81.

大円院

83.

徳善院

82.

84.

正覚院

成福院

86.

87.

高祖院

91.

悉地院

93.

正覚院

95.

蓮華三昧院

98.

地蔵院

99.

100. 101.

密厳院

大名王院 本願院 光明院

104.

恵光院

105. 106.

107.

108.

109.

金剛院 熊谷寺 角之坊 奥之坊

赤松院

清浄心院

114.

円満院

東根院

113.

丹生院

115.

遍明院

117.

円通寺 楊柳院

120.

沸心殿院

常慶院

121.

松儔院

123.

発心院

125.

不動院

122. 124.

動を行いっていた高野山真言宗は全国の地方との関係を、より強めるために

宝善院

118.

119.

ある。このことからも、高野山内だけでにとどまらず、全国の地方に布教活

持宝院

112.

116.

法がが行われる場所も、そのお寺に縁のある地方の末寺に映ったりと様々で

妙音院

110. 111.

が取られたのは、高野山内だけにとどまらない。この一部移築型の合併方

上池院

102. 103.

法を行なっていたのではないだろうかと考えられる。一部移築型の合併方法

北室院

遍照光院

96. 97.

ある末寺や地域との関係をより強く結び付けるために一部移築型の合併方

宝生院

89.

94.

一部移築型について分析してきた結果、この合併方法は、全国の地方に縁の

持明院

88.

79.

42.

85.

金蔵院

77.

正塔院

41.

青巌寺

安養院

46.

総持院

五坊寂静院

38.

39.

弥勒院

45.

44.

如意輪寺

36. 37.

43.

浄心院 安楽院

・・・17 ヶ寺の調査を行なった中で合併を行なって    いることが確認できた現存している子院 ・・・17 ヶ寺の調査を行なった中で    現在名前が残っている子院

・・・現存している子院 ・・・合併を行なっていることが確認できたが何処と    合併を行なったのか確認できない子院

[図3]現時点で調査を行なった19ヶ寺を記した地図

[図2]高野山内の子院の合併状況を    記したリスト

一部移築型の合併方法を行なったという意味もあったのではないだろうか と考えられる。 d. 通路接続型について 通路接続型について分析してきた結果、この合併方法は、過去の高野山内で

 これらの調査から、高野山の寺院に見られる合併手法は、現時点で以下の

の伝統的建築物の継承に関係しているのではないかと考えられる。塀と門

4つの方法に類型化できるのではないかと考えられる[図4]。また、これら

を一部取り外し通路によって繋ぐという最小限の操作にとどめた合併方法

の4つの分類ごとに、建築形態から見る合併方法、年代からみられる社会的

を行なったことで、高野山総本山に残る重要な建築物が今でも保存され、残

背景、空間の機能的変化などについて分析を行なった。

されているのではないだろうかと考えられる。

17


2017年度卒業論文

環境デザイン賞

14E0021 齊藤雅紀

高野山金剛峯寺の子院のひとつ、光明院

楊柳院

最勝院

常喜院

山門

常喜院平面図

無量光院平面図

明治時代絵図:常喜院、最勝院、楊柳院位置図

常喜院

敷地合併型に分類される常喜院

筆者 齊藤雅紀(さいとう・まさき) 1996年 兵庫県加古川市生まれ 2014年 兵庫県立播磨南高等学校卒業 2014年 神戸芸術工科大学入学

本堂

No.

子院名

庫裏

会下

本堂

17.

常喜院

64.

無量光院

81. 88.

大円院

(●)

三宝院

102.

光明院

112.

清浄心院

僧坊

会下

トイレ

護摩堂

● ●

● ●

合併が行われた後の各空間の機能の変化(敷地合併型)

コ メ ン ト 要 約 ︶

︵ 教 員 に よ る 卒 業 論 文 査 読

な る 研 究 に 期 待 し た い 。

力 に 欠 け る 点 も あ り 、 さ ら

つ の 類 型 化 に つ い て は 説 得

高 く 評 価 で き る 。 た だ 、 四

ん  な 卒 労 業 作 論 で 文 あ と し り 、 て は 極 た め い て へ

備 わ っ て い る 。

な 考 察 に は 一 定 の 論 理 性 が

ら れ て お り 、 そ の 客 観 的

景 に 関 し て も 研 究 が 重 ね

ジ ー の 運 用 面 、 歴 史 的 背

る 。 そ れ ぞ れ の タ イ ポ ロ

価 値 の あ る も の に な っ て い

い る 。 調 査 資 料 と し て も

整 理 す る こ と に 成 功 し て

合 併 を 客 観 的 に 類 型 化 し

い 、 得 ら れ た デ ー タ か ら 、

念  な 実 フ 際 ィ に ー ル 現 ド 地 ワ に ー お ク い を て 行 丹

を 行 っ た 。

う ち 四 七 ヶ 寺 を 対 象 に 研 究

る 子 院 一 二 七 ヶ 寺 と 、 そ の

と 高 野 山 金 剛 峯 寺 に お け

山 真 言 宗 総 本 山 金 剛 峯 寺

目 し た 論 文 で あ る 。 高 野

り 返 さ れ て き た 歴 史 に 着

寺 院 の 統 廃 合 が 頻 繁 に 繰

高 野 山 金 剛 峯 寺 に お い て 、

16


2017年度卒業制作

奨励賞

軌跡 我々はどこから来 たか?我々とはなにか? 我々はどこへ逝くのか? 14E0064 森本実弥

神戸の北野地区を調査し、 歩きな がら得 た 情 報 や 見 た情景を自分の中で咀嚼す る。そして、それらをただア ウトプットするのではなく、 特技でもある書道を活かし た新たな表現方法で提示し た。  建築物のコンセプトに近 いものを空間へ描きこむ行 為により、新たな視点が見 つかるのではと考えている。 都市の中に埋もれている建 物や植物の強さと弱さを対 立・調和させ、強弱のあるも のが朽ちていく過程を見る 人の心を動かす美しいもの を目指した。

2017年度卒業制作

・構造ダイアグラム

奨励賞

m.ag (maintaining abandoned geography) Scab Design

・屋根部分  削られた地形を復元・新たに更新 するとともに屋根下部分に植物の再 生を促す機能をもたせている。また 本来の山のように雨水を地中に送る ようにこの屋根部分もそのような循 環機能を備えている。

屋根部分

14E0092 丸岡龍平 1F: 巨大な柱が連なる

・柱部分

2F: 展示場

 大きな屋根部分を支えるとともに この柱に屋根下部の環境を整えるた めの循環を促す機能を持たている。

柱部分

・床部分  屋根部分から柱部分、柱部分から 床部分へと流れ落ちてきた雨水が雨

床部分

水の動線を通り、床部分に生える木々 に注ぎ込まれ内部空間の緑化を促す。

副題である"Scab Design"は 直訳すると"カサブタ デザイ

GL から内部を見る

5・6F: 宿泊施設(キャンプ場)

・緑化部分  採石跡地にある程度の植栽を行い 地盤の崩れなどを抑え、ある種の敷 より作り出された環境によって、さ らに緑化部分も緑を覆うようになる。

にその土地に貼りつき、 自然 の循環を促していく。最終的

・敷地部分

に皮膚の一部のように自然

 採石場としての役割を終えたこの 敷地。削り出された山肌が剥き出し、 砂埃などが敷地多く舞っている状態

の一部となる建築と設計手

となっている。

敷地部分

法の提案である。  兵庫県姫路市家島諸島内 の西島を対象地とし、かつて 採石場であったこの場所の 役目を終えた後のあり方を

・Scab デザイン イメージダイアグラム

考えた。 この場所において、 "Scab Design"がどう適応し、 どう機能していくか、その可 能性を探った提案である。

15

緑化部分

地の基礎部分を作る。この建築物に

ン"。文字通りカサブタのよう

air

過去

air

現在

設計後

air

今回提案の基盤となる Scab デザイン

の Scab

はカサブタを意味する。このデザインは建築が自然に対し、カサ

ブタのようにその土地に付着することで、本来あった自然の復元または新たに更新を行う建築設計を意味している。 将来

この設計では建築が人に対してなし得るプログラムはもちろん、社会背景により緑を失い現在のような姿に変わった 敷地に対し、これからあるべき建築スタイルを提案する。


2017年度卒業制作

奨励賞

Place to Be 14E0048 日髙勇哉

自分を表現するためのツール として、 音楽を可視化し空間化 した。 作品タイトルにもなって いる 「Place to Be」 は居場所と いう意味を持つ。 今回は私の 人生で大きな居場所となった 音楽と建築を用いた。  空間化するにあたり、曲を シークエンスごとに分け、 それ らを言語化し、言語の特徴か ら空間のエレメントを導き出 した。 このプロセスを用いれ ば、 音楽のみならず、 文学、 絵 画など、 作家の意志が表現さ れているもの全て、 建築として 表現できる。

2017年度卒業制作

奨励賞

大塩海岸 複合マリーナ計画 ∼Inheritance of tradition 14E0062 宮西和也

少子高齢化・都市部への人 口流入を受け、西宮市では、 現在、大塩天満宮にて毎年 行われる秋季例大祭を続け ることが難しくなっている。  文化や伝統を保存・継承 し、世界への情報発信を行 う拠点の場するため、文化 財の保存・展示を行う場所 を提 案 する。インバウンド による海外の人々も呼び込 み、地方創生に繋がること を目的とする。また、播磨灘 に新 た な 景 観 の 形 成を行 い、旧大塩天満宮の鳥居と 水辺に浮かぶ注連柱を一本 の道で繋いで参道を設ける ことで失われた過去の景観 をリメイクする。

14


2017年度卒業制作

奨励賞

うつりかわり  また その生涯 14E0027 芝美菜

私たちの生活は他の動物や 植物と切り離され、共存とは 呼べない世界に生きている と、いつのころからか強く感 じるようになった。  はるか昔の建築は、人が 住み、住まなくなれば動物 や植物がその場所をすみか とし、やがて大地へと還って いった。そういった動植物の 世界で自然と行われている 住み替えの連鎖の中に再び 人を組み込みたい。  すべての生命が建築を通 して極めて自然な形で共存 する新しくもなつかしい仕 組み。その風景こそが建築 の持つ根源的な豊かさなの ではないか。

2017年度卒業制作

奨励賞

再建 -難波八坂神社都市に埋没する神社 14E0029 鈴木啓史 一の鳥居メイン参道

都市の中には、建物に囲ま れ 埋 没した 神 社 が 存 在 す る。そのような神社の経営

視覚的参道 ( 夜 )

難の解決と、都市の宿泊施 設 の 不 足 の 問 題を解 決 す る都市×ホテルの提案であ る。  ここでは参道を2本配置 した。1つ目は人が歩くジ

視覚的参道 ( 昼 )

グザグの参道、2つ目は中 央のガラスの真っ直ぐに抜 ける歩けない参道である。 このガラスの参道は、昼は 空が反射して空の道に、夜 は建物内から光が漏れだし の光の道となる。

13

二の鳥居∼三の鳥居

屋上から参道を見下ろす

三の鳥居∼本殿

ガラスの参道内部階段


2017年度卒業制作

奨励賞

結節点 14E0021 齊藤雅紀

ものづくりの中には様々な工 程や、 その工程に関わる職人 が多くいる。 しかし、 それらに 関わる職人や工程はあまり知 られることがない。  私は、 ものづくりに関る販売 者、 製作者、 購入者の繋がりを より結びつける、 ものづくりの 街のあり方を提案する。 もの づくりを行う職人が一同に会 し連携する事で、 そのプロセ スが可視化され、 ものづくり の魅力によって作り手と消費 者の豊かな関係が生み出さ れる。

2017年度卒業制作

奨励賞

水路を編む小景 14E0024 真田尚希

4F平面

1階で働きながら2階で暮 らす。職住一体の建築のあ り方に対して、もう一度考え 直すことがテーマである。金 沢美大で彫刻を学んでいる 友人が住みながら働くこと ができる建築を設計するこ とからスタートし、金沢の魅

配置・1F平面 1/1250

力である水路を用いて設計 した。  工房、 アトリエがある住宅 が軒を連ねて金沢を彩る。 伝統工芸、美術、現代アート などの垣根を超え、様々な 人が関わることができる、知

断面 1/700

らない分野を知ることがで きることを目指した。

12


2017年度卒業制作

奨励賞 二 〇 二 〇

混成都市 14E0008 井上雅也

建築家はこれからの時代に どう生きていくのか。2020 年以降のディストピア的状

予 測

態に建つ建築とは、都市と は……。  経済の呼吸に反比例する 公共事業として、都市広場に フレームを設計する。経済 。

のために無意味に繰り返さ れる公共事業としての建築

建 設

ではなく、コンテクストを読 み替えることによって、本来 の意味を失ったモノを再構

築する。建築家がインフル エンサーとして能動的に関 わりを持つことで、職能に広 がりを持たせるシステムを 提案したい。

2017年度卒業制作

●移動型展示倉庫・土着コンテナ 格納型パラソル(切妻屋根)によって、屋上に当たる直射日光 を遮断し、コンテナ内の基本温度を一定に保つ。設置された コンテナ内に、作品を展示したショーケースが保管されてお り、別の付属レールを取り付けて初めて作品は、駅舎に足を 踏み入れる。 ある種、日本の土着的な形態をも象徴するこのコンテナは、 全国の各駅舎の景観に重なる。

奨励賞

industrial vernacular 工業化による 新しい土着性の創出

壁の輻射熱

床 :F-1 土間コンクリート スタイロフォーム フラットデッキスラブ

シロッコファン シロッコファン

14E0014 岡田征篤

基礎上面 ベタ基礎

撥水剤散布

捨てコンクリート 砕石

学生

社会 地熱 一年を通して 21 23℃

一般教養:architecture

貨物列車 卒制

他者性・客観性 = 社会性

専門家・一般人 TOF

卒業設計とは、1つの社会 問題を建築で解決する行為 であり、これは建築学生に 義務づけられた、ある種の

全国JR駅 仮設展示 elevation plan:S=1/150 koch curve

fix

B - set container

定めといえる。  この提案は、卒業設計を 机 上 の 空 論で は なく、 「意

container pythagoras tree

Continuation A - set container

fractal tree structure

見・利害の共有」を他者に 図ることで社会的強度を持 つ足せることを目的とする。

fractal grid system

SDL・卒制展

資料館

sbt inside/outside section detail S=1:500

●せんだいビブリオテーク(sbt)構想 SDLにおける卒制作品は未だ 模型とシート・パネル の アナログ表現が続き、この先も続いていく。これは ある種 メディアを収める棚 を意味するメディアテーク の 未来の情報技術革新に適宜対応・改変する という 理念に対し、時代に逆行した理念と言い換えられる。 書籍を収める棚 を意味するビブリオテークは、現在の SDL展示会場 せんだいメディアテーク の建築理念を 継承した、卒業制作作品を集め、保管し、提供するに 適した新たな文化施設である。

「一 般 人との 共 有」を実 現 するために、貨物列車を用 いて建築学生の卒制をアー カイブする移動型展示倉庫 を構想した。 敷地内 作品展示 elevation plan:S=1/1000

11


文房具店

学童保育所

店舗としてのモデル。近

小・中学生が学校の宿題をしたり、大学

隣の片塩小学校や高田中

生に勉強を教えてもらうスぺースを街の

学校などに通う子供達が

中に設けることで、塾に通えない子供達

勉強に使用する文房具な

などの勉強をサポートを行う。また、社

どを販売。

2017年度卒業制作

会全体で子供を育てる地域を目指す。

片塩小学校

綿花加工・販売

環境デザイン賞

江戸期より盛ん栽培が行われていた 綿花を加工し、販売する。洋服やタ オルとしてデザイナーがブランディ

保育所

ングを行い、大和高田の良質なコッ トンを発信する拠点となる。

自営的地域モデル 日替わりカフェ

14E0102 中村文哉

休日にパン作りやコーヒー を趣味にする人々が日替わ りで営むカフェ。兼業・副 業を自由に行い、コミュニ ティの中で役割を分担する。 高田高校

児童保育所

自営的地域モデルでは、 こどもを地域が育てる。 保育所意外にも、子育て

敷地は奈良県北西部の大和

をサポートする様々な仕 組みが導入される。

高田。江戸時代には商都と して栄えたが、現在では、空

認定こども園

き家問題や治安の悪化等、

コジェネレーションシステム

様々な問題が深刻化してい

発電によって得られたエネルギーの熱 損失量は非常に大きい。そのため、発 電の過程で発生した熱を施設の給湯や 高田市駅

る。そこで、 この街で地域の

暖房などに活用し、無駄なく効率的に 利用する。

集合住宅

促進剤として機能する 「自営

賃貸マンションの集合住宅は 共用部に台所や風呂を配置 し、居住者や近隣の人々と共 同で利用する。管理の一部を

的地域モデル」を模索しよう

しごと塾

妙法寺

様々な分野の職業につい

居住者が時給制で負担。

て体験の機会を与えたり、

と考えた。

紹介を行う。大人から子 供までの学びの場となる。

太陽光発電

ソーラーパネルを空地や エネルギーの生産を行い、

農地や工業地などのエリアに計画される建築には、小・

電によって賄う。

達の学びの場は学校だけでなく、地域全体に広がる。農

地場野菜食堂

作物の栽培を体験したり、またその他の職業体験を行い、

を使用した飲食店。主に兼業

は特産野菜としてホウレンソウ、キクナ、

太陽光発電所

農家をしている人が運営し、

ネギ、シロナ、コマツナの5品目を掲げて

ミュニティ・インフラとして

料理を通じて様々な街の人々

いる。畑と水田、温室による栽培が行われ

の寄合所にもなっている。

る。また農業土木が地域の風景を作る。

都市軸を形成する建築を提

発電所

地域内に発電の拠点を設

農作物加工場

収穫した作物を加工し、余 剰作物を商品にする。加工

けることで、送電の際に 春日神社

された作物は子供食堂や、

綿花栽培地

ギーを軽減し、効率的に

農作物販売所

電力を生産する。

ムはRC造で計画し、そこに

た農作物を直送販売する

れ主に地域内で消費する。

コットンと呼ばれる綿織

案した。基本的なボリュー

発生するロストエネル 大和高田の農地で栽培し

地場野菜食堂などで調理さ

大和高田では奈良さくら

ための市場。道の駅のよ

様々な別の構造のボリュー

うに様々な作物、特産物

が盛んである。そのため

が並び賑わう。

綿花を栽培する農家が数 多く存在する。

ど様々なエリアをつなぎ、 コ

大和高田で収穫した米や作物

学びの中に実経験を積極的に取り入れる。

軟弱野菜の栽培や稲作が中心。大和高田で

体に広がる住宅地、学校な

施設内の電力を太陽光発

中学校の課外授業のためのスペースが設けられる。子供

農地

  南 西 に 広 がる田 園 や 全

耕作放棄地などに設置し、

課外授業スペース

温室栽培

予防医療所

水田を中心とした特産野

病院の近隣には、予防医

菜意外にも、季節を選ば

ムが自由に挿入される。エリ

保育所

療として、医療知識を教

ない温室栽培も行われて

アや用途に応じて自由に使

わるセミナーを受けられ

いる。

る予防医療所がもうけら れる。

い手が更新でき、増殖して

春日医院

都市の中に広がっていく計 画だ。

都市軸を形成する建築 1/8000

倉庫

日替わりカフェ 休日にパン作りやコーヒーを趣味に する人々が日替わりで営むカフェ。 兼業・副業を自由に行い、コミュニ ティの中で役割を分担する。

農作物加工場 収穫した作物を加工し、余剰作物を商 品にする。加工された作物は子供食堂

アトリエ

や、地場野菜食堂などで調理され主に

家具デザイナーが買い取った

地域内で消費する。

家具の新たなデザインを考案。

セミナースペース

納屋

様々な分野の仕事の紹介、 体験の案内が行われる。

課外授業スペース 農地や工業地などのエリアに計画される建築には、小・中 学校の課外授業のためのスペースが設けられる。子供達の 学びの場は学校だけでなく、地域全体に広がる。農作物の 栽培を体験したり、またその他の職業体験を行い、学びの

地場野菜販売所 収穫した作物を加工し、余剰作物を商 品にする。加工された作物は子供食堂 や、地場野菜食堂などで調理され主に 地域内で消費する。

家具工房 リサイクルショップが買い取った 家具を、修理して再利用。 その過程を体験できる。

中に実経験を積極的に取り入れる。

文房具店

学童保育所

店舗としてのモデル。近隣の片塩 小学校や高田中学校などに通う子

倉庫

供達が勉強に使用する文房具など を販売。

小・中学生が学校の宿題をしたり、大学 生に勉強を教えてもらうスぺースを街の 中に設けることで、塾に通えない子供達 などの勉強をサポートを行う。また、社 会全体で子供を育てる地域を目指す。

街の風景を作る農業土木 1/1000

工業地に広がる建築 1/1000

住宅街の賑わいをつくる建築 1/1000

設計者 中村文哉(なかむら・ふみや) 1994年 奈良県生駒市生まれ 2013年 奈良県立奈良北高校卒業 2014年 神戸芸術工科大学入学 吉良ワークショップ ゲストクリテ ィック賞(2015)、環境デザイン奨 励賞(2015、2016)受賞

10


研ぎペーパー

エントランス −1000

−2000

−1000

−1000 ハンマー −1700

ハンマー 研ぎペーパー −1700

広場 カフェ 問屋

広場 ①ムキ ②口取り ③丈切り −3500

−2000 倉庫 ミュージアム ±0

±0

⑥焼き込み ⑦ペーパー1回 ⑧輪はめ 以上

④穴開け ⑤面取り 貸しスタジオ

市場

風呂屋

材料保管庫

研ぎペーパー

研ぎペーパー

ハンマー

ローラー

ハンマー

ミュージアム

材料保管庫

ハンマー 釜

設計者 辰巳博康(たつみ・ひろやす) 1996年 大阪府堺市生まれ 2014年 大阪商業大学高等学校卒業 2014年 神戸芸術工科大学入学

9

ローラー


材料保管庫

研ぎペーパー

ハンマー −1000

−2000

−1500

−1000

ハンマー

カフェ

問屋 +50

−2000 問屋

食堂 ホテル

+50

エントランス

マスタープラン 1/1000

 このエリアは、鍛冶屋の街区で南海電車に乗り関西空港からくる観光客の外国人が乗 り降りする人々の堺の町のエントランス的役割を担っている。ボリューム内に駅の機能 が挿入されており観光に来た人をスムーズに堺の街へと誘う。レストランなどの商業施 設も加わり新たな消費地としての顔も持っている。  堺の街の人達に対しても開いたこの施設は街の人の動線でしかなかったこの場所を 交流の場に変え、文化の発展を促す。

 このエリアは、路面電車を西側から東側に交差させる区画である。交差させたことで 今までの配置計画と全く逆側の街区に接触することになり、風景にリズムを作る。  また、商業的プログラムを挿入することで、堺の街の人達と刃物産業をつなぐ役割を 担う。この施設でこの街の文化を継承し更新していく。街の人達の意識だけでなく観光 に来た人がこの場で産業について知り、世界にこの街を発信していく。

 このエリアは、問屋が多く集まっている。問屋との工程が多い砥ぎ屋を配置して既存 のネットワークを生かしながら新たな生産形態を構築していく。  商業的プログラムを挿入することで、堺の街の人達と刃物産業をつなぐ役割を担う。 この施設でこの街の文化を継承し更新していく。また、街の人達の意識が変わることで ものに対するニーズも変わり、刃物産業が発展する。

8


作 品 で あ る 。

7

論 を 模 索 し よ う と し て い る 野 心 的 な

て 、 現 代 的 な 伝 統 産 業 の 継 承 の 方 法

行 き 交 う 街 道 に 再 編 す る こ と に よ っ

て い た 紀 州 街 道 の よ う な 人 と 技 術 が

つ て の 人 と 共 に 物 や 情 報 が 行 き 交 っ

欠 で あ る 。 ﹁ 都 市 を 紡 ぐ 街 道 ﹂ は 、 か

術 の 直 接 的 な 交 流 の 機 会 が 必 要 不 可

の 交 流 と と も に 、 絶 え 間 な い 人 や 技

も の で は な い が 、 間 接 的 な 物 や 情 報

で あ る 。 伝 統 産 業 の 継 承 は 、 易 し い

世 界 に 憧 れ る 若 者 も 少 な く な い よ う

機 に 瀕 し て い る 。 一 方 で は 、 職 人 の

  国 内 の 伝 統 産 業 が 後 継 者 不 足 の 危

就 職 の き っ か け 作 り も 意 図 し て い る 。

つ つ 、 地 元 の 職 人 の 転 職 や 来 訪 者 の

よ っ て 、 新 し い 観 光 ス ポ ッ ト と な り

軸 に オ ー プ ン ラ ボ が 建 ち 並 ぶ こ と に

を 目 指 し た 。 合 わ せ て 、 町 の 中 心

よ る 地 域 内 の 異 業 種 交 流 の 場 づ く り

地 元 産 業 の 職 人 達 と の シ ェ ア 工 場 に

の 職 人 達 と 自 転 車 や 線 香 な ど の 他 の

を 展 開 す る こ と に よ っ て 、 堺 打 刃 物

と 、 大 道 筋 に ﹁ レ ン タ ル 工 業 団 地 ﹂

を 紡 ぐ 街 道 ﹂ と い う コ ン セ プ ト の も

50 m 幹 線 道 路 で あ る 。 辰 巳 は 、 ﹁ 都 市

在 は 、 路 面 電 車 の 軌 道 敷 を 含 む 幅 員

ト と し て 栄 え た 紀 州 街 道 で あ り 、 現

道 筋 は 、 か つ て 紀 州 ・ 泉 州 の 交 易 ル ー

大 道 筋 の 再 編 に 解 決 策 を 求 め た 。 大

ま え 、 対 象 地 区 中 央 部 を 南 北 に 走 る

  そ れ ら の 分 業 制 の 特 性 や 課 題 を 踏


な っ た 。

不 足 な ど の 様 々 な 課 題 も 浮 き 彫 り と

の ヒ ア リ ン グ 調 査 過 程 で 、 後 継 者

い て も 調 査 を 行 っ て い る 。 ま た 、 そ

細 な 作 業 工 程 や 工 場 の 空 間 構 成 に つ

を 立 証 し た 。 各 分 業 工 場 に お け る 詳

ク は 今 で も 活 発 に 機 能 し て い る こ と

て い る も の の 、 分 業 制 の ネ ッ ト ワ ー

め た 。 戦 時 中 の 空 襲 で 工 場 は 移 転 し

状 の 実 態 を リ サ ー チ す る こ と か ら 始

  辰 巳 博 康 は 、 ま ず そ の 分 業 制 の 現

い て い る こ と で あ る 。

職 人 ︵ 工 場 ︶ が 担 当 す る 分 業 制 を 敷

柄 付 け の 3 工 程 を そ れ ぞ れ の 専 門 の

造 工 程 で 特 徴 的 な の は 、 鍛 治 、 研 ぎ 、

打 刃 物 ﹂ の 職 人 の 町 で あ る 。 そ の 製

研 ぎ の 技 術 に よ る 製 法 で 有 名 な ﹁ 堺

よ う に な っ た 。 現 在 で も 鍛 造 技 術 と

な ど の 生 産 地 と し て 国 内 に 知 ら れ る

製 造 を 行 い 、 以 降 、 煙 草 包 丁 や 鉄 砲

り 、 そ れ 以 前 の 鍛 鉄 技 術 を も と に 刀

都 市 で あ っ た 地 区 で あ る 。 平 安 期 よ

対 象 地 区 は 、 堺 市 の 旧 市 街 地 、 環 濠

長 濱 伸 貴

ギ ル ド ・ ラ ン ド ス ケ ー プ

2017年度卒業制作

学長賞

都市を紡ぐ街道

レンタル工業団地の提案

14E0035 辰巳博康

■堺利器御共同組合

レンタル工業団地

■堺刃物協同組合

■堺刃物工業協同組合

■堺刃物工業協同組合

■堺刃物工業協同組合        木柄部

他の業種の人達

提案する施設

堺刃物産業の職人

0

街との関係

との関係

街との関係

との関係

街との関係

との関係

50

100

200

敷地断面

6

300


今年度から卒業制作最終講評会の流れが変更された。まず、学生たちがスタジオに図面・模型など を提出し、展示した。2018年1月26日、教員全員は学生に設計意図を聞きながら、全ての作品につい て評価を行った。そこから優秀者(今年度は12名)を選抜し、彼らは2月1日に吉武ホールで開催され る「選抜発表会・公開審査会」にのぞむ。公開審査会では、学生によるプレゼンテーション、教員たち の議論、投票を経て最優秀者が決定された。  なお、本学科では、卒業論文と卒業制作の両方を必修として課している。最終的に卒業論文と卒業 制作の両方の秀作より 「学長賞」 「環境デザイン賞」が選ばれる。今年度は、以下の通り決定された。  学長賞:  [卒業制作]辰巳博康「都市を紡ぐ街道 レンタル工業団地の提案」  環境デザイン賞:  [卒業制作]中村文哉「自営的地域モデル」  [卒業論文]齊藤雅紀「高野山総本山金剛峯寺と高野山金剛峯寺における子院に見られる合併の研究」

5 09


2018年1月26日/2月1日 卒業制作最終講評会

08 4


ま っ て 開 催 す る ﹁ 建 築 × 合 宿 ﹂ の 運

思 っ て い ま し た 。 で も 、 ﹁ 職 人 っ て 、

た い こ と が あ る し 、 絶 対 継 が な い と

す 辰 。 巳 最  近 は ま い で 。 は 継 、 ご 自 う 分 に と は 思 別 っ に て や い り ま

第 一 歩 に し た い と 考 え て い ま す 。

自 分 が ま だ 知 ら な い こ と を 見 つ め る

よ う と 思 い ま し た 。 ロ ー カ ル や 文 化 、

他 に も 、 関 西 の 学 生 が 自 主 的 に 集

と て も 力 に な っ た 。

は な ら な か っ た の で 大 変 で し た が 、

え っ 、 継 ぐ の !?

話 も あ っ て 、 以 前 友 達 が 参 加 し た 短

う が い い と 言 わ れ た ん で す 。 そ ん な

ほ う が い い 、 広 い 視 野 で 勉 強 し た ほ

世 界 が ど う な っ て い る か を 理 解 し た

インタビュー:石坂美樹 撮影:花田佳明

3

行 く こ と も あ り ま し た 。 も の づ く り

息 子 で し た か ら 、 彼 ら の 家 の 工 場 に

学 に 来 た ん だ ﹂ と 再 認 識 し た ん で す 。

し た 。 ﹁ こ う い う こ と を し た く て 大

会 っ て 、 話 を 聞 い て 、 衝 撃 を 受 け ま

か け で し た 。 初 め て 建 築 の プ ロ に

講 演 会 に 誘 わ れ た こ と も 大 き な き っ

く ん か ら 、 建 築 家 の 中 村 拓 志 さ ん の

年 生 の 夏 ご ろ 、 同 級 生 の 松 山 昌 太 郎

達 の 影 響 で 意 識 が 変 わ り ま し た 。 一

強 辰 に 巳 打  ち 大 込 学 め に な 入 か っ っ た た 頃 ん は で 、 す 全 が 然 、 、 友 勉

生 活 し て い る 感 じ で す 。

い ま せ ん 。 ず っ と 友 達 と 遊 び な が ら

住 み 始 め て か ら は 、 一 度 も 喧 嘩 し て

階 で は 意 見 の 違 い が あ り ま し た が 、

セ ル フ ビ ル ド を し て 。 デ ザ イ ン の 段

た 。 友 達 と 三 人 で 解 体 し て 、 内 装 の

め 辰 て 巳 、  翌 二 年 年 の 生 二 の 月 十 か 二 ら 月 住 か み ら 始 工 め 事 ま を し 始

事 を し て き た の で す か ?

巳 く ん の 家 は 、 ず っ と 堺 で 職 人 の 仕

も 素 直 な テ ー マ だ と 思 い ま し た 。 辰

点 を み つ け て 解 決 案 を 考 え る 。 と て

高 校 は 普 通 科 で す か ?

て 、 設 計 課 題 に 取 り 組 む わ け で す ね 。 課 題 を や り な が ら 、 作 業 を し な く て

を 身 近 で 見 て 、 工 具 や 材 料 を 自 由 に

で 学 ん だ の は 、 時 間 の 使 い 方 で す 。

そ う い う 意 識 で 二 年 生 に な っ

  こ の シ ェ ア ハ ウ ス の セ ル フ ビ ル ド

ま 辰 す 巳 。  ぼ く が 継 い だ ら 五 代 目 に な り

̶

期 留 学 の ワ ー ク シ ョ ッ プ に 行 っ て み

使 わ せ て も ら え る 環 境 で し た ね 。 ブ

に 辰 、 巳 堺  も 指 大 導 事 教 だ 員 け で ど あ 、 る 日 長 本 濱 に 伸 限 貴 ら 先 ず 生 、

学 す る と 聞 き ま し た 。

春 休 み に は ス ペ イ ン に 短 期 留

育 っ て き た 環 境 の 中 か ら 問 題

る 肩 書 き を み つ け た い で す ね 。

な り た い で す 。 い つ か 、 ピ ッ タ リ く

め た の で す か ?

で 叶 え る こ と が で き な い か 。

り 合 う 社 会 ﹂ に し た い 。 そ れ を 建 築

み る と 、 ﹁ つ く り 手 と 使 い 手 が 混 ざ

職 人 と い っ た 職 能 を 全 部 持 っ た 人 に

を 運 営 し つ つ 、 建 築 家 、 デ ザ イ ナ ー 、

て い る の で 、 将 来 的 に は 二 人 で 会 社

だ っ た の で す が 、 つ き 詰 め て 考 え て   今 、 弟 が 職 人 と し て 仕 事 を 手 伝 っ

た 。 友 達 も 刃 物 職 人 や 自 転 車 職 人 の

あ っ て 、 頻 繁 に 遊 び に 行 っ て い ま し

家  が 自 工 宅 場 は の 別 敷 に 地 あ り 内 ま に し あ た っ が た 、 こ 祖 と 父 も の

方 法 論 を 探 す 旅

こ と が で き た ん で す よ 。

シ ェ ア ハ ウ ス に は 、 い つ か ら 住 み 始 決 め て い ま し た 。 そ の 時 は 直 感 的

れ 育 っ た 堺 の 街 を テ ー マ に し よ う と

卒 辰 業 巳 設  計 一 日 人 本 旅 一 に 決 行 定 っ 戦 た を 時 見 に て 、 、 仙 生 台 ま で

こ ろ で す 。

り で き な い か 、 な ん て 考 え て い る と

ケ ー ス な ど の プ ロ ダ ク ト を つ く っ た

昨 年 の

で 記 事 に し た

く り 出 す こ と が 得 意 な の で 、 ス マ ホ

を つ く る 工 場 を 営 ん で い ま す 。

多 く あ り ま す 。 ぼ く の 父 も 刃 物 の 柄

が 広 が り 、 中 小 企 業 や 職 人 の 工 房 も

ま た 、 海 側 に は 堺 泉 北 臨 海 工 業 地 帯

の 頃 は そ こ で よ く 遊 ん で い ま し た 。

放 さ れ て い る 場 所 も あ っ て 、 子 ど も

さ ん あ る 街 で す 。 森 は 公 園 と し て 開

し た い と 思 い ま し た 。

あ っ て 、 空 間 を つ く る こ と を 仕 事 に

な あ と 思 っ て い た 。 そ ん な 憧 れ も

ら よ く 話 を 聞 い て い て 、 か っ こ い い

が 遠 い 親 戚 に あ た る ん で す 。 両 親 か

ン テ リ ア デ ザ イ ナ ー の 間 宮 吉 彦 さ ん

の 選 手 か 大 工 さ ん で し た 。 実 は 、 イ

生 で は 全 課 題 、 廊 下 展 示 に 選 ば れ る

も の が み つ か っ た 気 が し ま す 。 三 年

と で 、 自 分 の 設 計 の や り 方 み た い な

つ い て 色 々 と 考 え る こ と が で き た こ

島 、 大 三 島 ⋮ ⋮ 。 自 分 の 中 で 建 築 に

仙 台 、 金 沢 、 東 京 、 広 島 。 直 島 、 豊

時 は 、 一 人 で 色 々 と 考 え た い ん で す 。

新 し い 職 能 を 模 索 す る

ロ ー カ ル を 見 つ め 、

す 。 工 房 を 借 り て も の づ く り を し た

体 的 に 活 動 し て み た い と 思 っ て い ま

た い で す 。 木 加 工 で 微 妙 な 曲 線 を つ

ま っ た ん で す か ?

を 他 の 産 業 と つ な げ る こ と も 模 索 し

し た り ⋮ ⋮ 。 刃 物 の 枝 を つ く る 技 術

卒 業 制 作 の テ ー マ は す ぐ に 決

り 、 コ ミ ュ ニ テ ィ 創 出 の お 手 伝 い を

  大 学 院 進 学 後 は 、 ま ず は 地 元 で 具

多 辰 く 巳 、  住 大 宅 阪 地 府 の 堺 間 市 に で 大 す き 。 な 堺 森 は が 古 た 墳 く が   小 学 校 の 時 の 夢 は 、 バ レ ー ボ ー ル 人 旅 に 出 か け ま し た 。 何 か を 感 じ る

の 中 で や り た い ﹂ と 。

  三 年 生 に な る 前 の 春 休 み に は 、 一

職 人 の 街 で 生 ま れ 育 つ

̶

営 代 表 も し て い ま し た 。 そ こ で は 、

ロ ッ ク 状 の 木 っ 端 材 を 使 っ て 、 中 に

̶

大 勢 の 学 生 を ま と め な い と い け な

か っ た 。 自 分 が す べ き こ と は 何 か 、

入 れ る 秘 密 基 地 を つ く っ た こ と を 鮮

PRAXIS

は 辰 一 巳 度  も う 、 ー 廊 ん 下 ⋮ に ⋮ 展 、 示 で さ も れ 二 る 年 優 生 秀 の 作 時

明 に 覚 え て い ま す 。 当 時 は も ち ろ ん

̶

品 に 選 ば れ な く て ⋮ ⋮ ︵ 笑 ︶ 。 転 機

意 識 し て な か っ た け ど 、 初 め て ﹁ 建

̶

に な っ た の は 、 二 年 生 後 期 の 住 宅 課

吉 井 歳 晴 先 生 に み っ ち り エ ス キ ー ス

築 ﹂ を つ く っ た 体 験 か も し れ ま せ ん 。

̶

題 だ っ た と 思 い ま す 。 非 常 勤 講 師 の

し て も ら っ た こ と が 大 き か っ た 。 そ

ど う し て 大 学 で 建 築 を 勉 強 し

ず 辰 っ 巳 と  バ 小 レ 学 ー 校 ボ 一 ー 年 ル 生 を か し ら て 高 い 校 ま ま で し 、

̶

た 。 高 校 も 推 薦 入 学 で ス ポ ー ツ 科 に

̶

通 っ た の で 、 バ レ ー ボ ー ル 漬 け の

̶

日 々 で し た ね 。

よ う と 思 っ た の で す か ?

出 身 は ど ち ら で す か ?

ん い る 。 俺 し か で き な い こ と を 社 会

バ レ ー ボ ー ル が で き る ヤ ツ は た く さ

た 。 そ の 時 に 感 じ た の は 、 ﹁ 俺 よ り

後 辰 の 巳 大  会 バ で レ 大 ー 阪 ボ 三 ー 位 ル と で い は う 、 結 高 果 校 で 生 し 最

を 学 ぶ こ と が で き ま し た 。

カ タ チ に し て い く 。 そ ん な プ ロ セ ス

自 分 の 内 側 に あ る 問 題 意 識 や 考 え を

組 み 合 わ せ て い る だ け だ っ た け ど 、

れ ま で は 雑 誌 な ど で 見 た デ ザ イ ン を

も ら っ た ん で す 。

人 も 含 め て 、 総 勢 一 八 人 に 手 伝 っ て

た っ て 、 役 に 立 ち ま し た 。 他 学 科 の

で 模 型 製 作 を 手 伝 っ て も ら う に あ

に 進 ま な い 。 そ の 経 験 は 、 卒 業 制 作

線 引 き を し な が ら 取 り 組 ま な い と 前

相 手 に し て も ら う こ と は 何 か 。 常 に

か な い と 。

り ま せ ん 。 そ れ は 、 や は り 残 し て い

社 が 、 う ち を 含 め て も う 2 社 し か あ

に 、 堺 で 刃 物 の 柄 を つ く っ て い る 会

中 で 生 ま れ て き た 感 情 で し た 。 そ れ

す 。 そ れ は 卒 論 や 卒 制 を や っ て い く

か っ こ い い な あ ﹂ と 思 え て き た ん で


H I R O YA S U T A S T U M I 学長賞インタビュー

辰 巳 博 康

2


Contents [学長賞インタビュー]辰巳博康

02

[卒業制作 学長賞]都市を紡ぐ街道 レンタル工業団地の提案

辰巳博康

06

[卒業制作 環境デザイン賞]自営的地域モデル

中村文哉

10

[卒業制作 奨励賞]井上雅也・岡田征篤・齊藤雅紀・真田尚希・芝美菜・

11

         鈴木啓史・日髙勇哉・宮西和也・森本実弥・丸岡龍平 [卒業論文 環境デザイン賞]高野山総本山金剛峯寺と高野山金剛峯寺における子院に見られる合併の研究               ̶明治から現在に至る合併のタイポロジー

齊藤雅紀

[卒業論文 奨励賞]岡田征篤・北脇梨奈・小林未来・真田尚希・芝美菜・

16 18

         田中祥恵・藤原由葵・三浦夕佳・中村文哉・山門久晃 [1年生の主な授業]

20

[小規模な公共建築のデザイン]日々の中で

喜多川颯馬

22

[小規模な公共建築のデザイン]魅せる

黒田茉佑

24

[小規模な公共建築のデザイン]人と街と過去

明松洋介

25

[小規模な公共建築のデザイン]Inhale

石崎伶奈

25

[広場・公園のデザイン]reminiscence

喜多川颯馬

26

[広場・公園のデザイン]いつもの広場

森美里

28

[広場・公園のデザイン]移ろいの森

黒田茉佑

29

[すまいのデザイン]表裏の家

濱野晃圭

30

[すまいのデザイン]たいらな家

喜多川颯馬

32

[すまいのデザイン]家族の在り方

森美里

33

[認定こども園のデザイン]路地のある風景

小谷総介

34

[認定こども園のデザイン]育てて、育つ。

足立明日香

36

[認定こども園のデザイン]自然と季節のこども園

上野和輝

36

[認定こども園のデザイン]とじて、ひらいて

矢野直子

37

[認定こども園のデザイン]小さな森で見つけた居場所

高橋海

37

[集合住宅・住宅地のデザイン]移ろいの水景             岸本祐衣・松井俊裕

38

[集合住宅・住宅地のデザイン]promenade            

坂本拓己・芝本光宏

40

[集合住宅・住宅地のデザイン]出会って、それから         

矢野直子・橘本侑弥

41

[リノベーション総合実習]滲み

足立明日香

42

[リノベーション総合実習]Floating

谷田直哉

44

[リノベーション総合実習]帯で紡ぎだす光と影の空間

井上智貴

44

[リノベーション総合実習]N house

水田年音

45

[リノベーション総合実習]住み開くこと

前田真実

45

[リノベーション総合実習]Window scape ∼窓辺を楽しむ空間∼

森下真樹

45

[建築デザイン総合実習]モクソウの礎

松井俊裕

46

[建築デザイン総合実習]新都市構想

矢野直子

47

[建築デザイン総合実習]寄生するメディア

上野和輝

48

[建築デザイン総合実習]Under One Roof

岸本祐衣

48

[建築デザイン総合実習]移ろう心情

橘本侑弥

49

[建築デザイン総合実習]Pocket ←→ Spot

高橋海

49

[ランドスケープ総合実習]TO accept

西迫友輔

50

[ランドスケープ総合実習]直線の庭

塩見晶恵

52

[ランドスケープ総合実習]City in a Park

藤本寛人

53

[まちづくり総合実習]突堤ラボ∼新港町から三宮全域の活性化∼

岡本早苗

54

[まちづくり総合実習]動線の心臓∼阪神交通インフラの中心的役割として∼

高畑朋幸

56

[まちづくり総合実習]つながってゆくまち

構佑衣

57

[STUDENTS TOPICS]

58

崖の上の住宅/トークセッション2017レポート/第6回E&G Design 学生デザイン大賞/ 坊輪のつむぎ-宿坊のかたの適用/新長田本町筋商店街ビッグハート広場/ 第13回 ダイワハウス コンペティション/三宮センター街デッキ活性化プロジェクト/ Workshop in kankyo lab '17/丹波篠山 町家再生プロジェクト 教員・研究室紹介

71

環境デザイン学科 4年間の学び

74

学科ニュース+編集後記


プラクシスとは:自由人による公共的な事物のための討議や創造的実践を意味する

この作品集は、神戸芸術工科大学環境デザイン学科の2017年度の主な設計実習と卒業研究、学科活動の成果をまとめたものである。 PRAXIS 2018 環境デザイン学科 2018年4月1日 初版一刷発行 編集委員:花田佳明 編集:石坂美樹(miki ishisaka editorial office) 発行:神戸芸術工科大学 環境デザイン学科 〒651-2196 神戸市西区学園西町8-1-1 TEL 078-794-5031 FAX 078-794-5032 URL http://www.kobe-du.ac.jp/env/ 表紙:「都市を紡ぐ街道 レンタル工業団地の提案」辰巳博康 目次:卒業制作2017 選抜発表会・公開審査会(2018年2月1日 吉武ホール)


神戸芸術工科大学 環境デザイン学科

2018

Praxis2018  
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