Portfolio_200901

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DIALOGUE with WILD

INDEPENDENT LAYER X HOLE COMMMUNICATION

BEYOND OUR IMAGINATION

CULTURAL RECONSTRUCTION

TIENOWO

TUCK & OPEN

TRIANGLE & PEOPLE & TIME

IoTが進み自動運転が一般的になった2070年。賑わ いのランドスケープが主流となっている街に、少 し閉じた半私的なランドスケープを 挿入する。現代のパブリックスペースは誰もが使え るようになっているため、開かれすぎており、実際 は日本人の身体感覚に合わず使われていない光景を 度々目にする。そこで、メリケンパークと第三突堤 という賑わいの場の間となる海上に歩行空間と周り から離れてたたずめる空間を設計した。現在ある高 架道路の一部と船着き場の機能を転用して、神戸 の街は植物や海などの野生と対話でき る新たな楽園を獲得し、様々な関係性につ

学生、高齢者、観光者、市民。不特定多数の人々が交 錯するこの六甲という敷地にそれぞれの利用者が心地 よく生活するためにそれぞれに対して独立した生 活基盤となる床を挿入する。その床では似 た利用者たちがフロアを回遊しながらコミュニケー ションを深めていく。その中で利用者たちはふと穴

空間を豊かにする要素を埋め込むことで多様な居場所 を作り出し、住民たちは敷地の中で時と生活を重ね合 わせながら場を巡るようにして毎日を過ごす。各住 居の躯体を伸ばすようにして構成された身体 スケールを保った切妻屋根の大空間。

かれた人々が一時その関係性から解放される。また

そこでは様々な人が巡り合い、建築に人々の生活が絡 まるなかでヒト+ケンチクで新し

孤立に直結し、問題が深刻化しやすい。

に出会い、そこでは違う目的の利用者たちが親睦を深 める。それぞれの層が互いにせめぎあいなが らこの六甲の地に独自の磁場を形成することを提 案する。

六甲山麓に位置する灘丸山公園。その敷地は山道 を登った先に急に現れる平らな土 地だった。自分はその土地に入る前はそのまま傾斜 が続くと思ったが、実際は平で昔は山だった場所が 切り開かれている。そしてその土地は今桜の名所に なったり、休日は様々な家族が集まるとても豊か

敷地のある西宮市では、中産階級の多い住宅街に紛れ、相対貧困層と呼ばれる人々が 点在している。相対貧困層は住まいの外とのつながりの喪失が、社会からの

い風景が創出される。集まって住み、家族に変わる他 人と住うことで、ある「場」、それもコミュニケーショ ンの場がたち現れるとき、そこには普段の生活では味 わうことのできないグルーヴ感のある濃密な時間を過 ごすことができるのだ。

な公園になっていた。そうだと思っていたものが 実際は違い、それが心地よさを持っているこの土地 が意想外であったことからここにそんな意

中でも片親の子育て世帯は相対貧困に陥りやすく、特に外とのつながりを必要とし ている。彼らを対象に、子育て空間を共有することで、住まいの外や地域社会との新 しいつながりを持った集合住宅兼児童館を提案する。

地域住民が、より交流を深め自分の新たな 居場所を見つけることができる図書館。

想外な心地よさを持つセミナーハウスを設計 した。

敷地は、路地を挟んで二つに分かれる。そこで古来より存在する、「両側町」

さらに人々が巡り合うことで連鎖的に地域は広がって いき、最終的には知でつながった新たな 都市圏を形成する上での1つの核となる。

の概念を用いて建築とする。両側街とは、道を挟んで両側の家が一つの単位となり共 同体を形成するという考え方で、道を皆で共有している意識がコミュニティを形成し、 社会的な外とのつながりを生み出す。つまり挟み込まれた道は外部でありながらも、 住民の共有意識から内部化されていく。

設計ではまず、路地という外部空間を、児童館機能を備えた集合住宅によって挟 み込むことで、生活空間に取り込む。これにより、子育て空間が地域の住民と 共有され、住民に社会とのつながりが生まれる。次に、この仕組みを各住戸のレベル まで落とし込む。子育て機能を持つ共有空間を、分割した一つの住戸で挟み込む ことで、住まいの内側に取り込む。これにより子育て空間を共有する意識から、住人 同士にも互いにつながりがうまれる。このように、外を内で挟み込む関係によって、 新しい外とのつながりを作り出すことを目指す。 切妻屋根が重なりあってできる中間領域に

リーバイストラウスは今のファッションには 欠かせない存在であるジーンズを作った。その影響力は世界 中へと及び、ジーンズは様々な文化と交錯し数々の歴 史を紡いできたのである。実はその中でも日本とリー バイスにはとても深い関係性にある。日本でジーンズはだだ のワークパンツからボロやビンデージジーンズとして ファッションへと昇華したのだ。このことをもっ と多くの人に知ってほしい。またジーンズの良さを改めて感 じてほしい。この建築ではそんなリーバイスが日本的だと謳 う「再構築」でメモリアル空間を表現した。

これが今回、この六甲駅から南側にある敷地に新たに計画す る図書館である。六甲は都市へのアクセスが良く、通勤、通 学する人のベットタウン的側面がある。そんな人々が身近な 場所で、一日中過ごせるサードプレイスのような場 所を提案する。

日本は今個人社会を通り過ぎ、孤立社会とも呼ばれるように なった。日々にストレスがたまり、周りの人を知らずに過ご している毎日に刺激と癒しをもたらしてくれるのが六甲で有 名な商店街の中でのコミュニケー ションであると考える。

そんな商店街での雰囲気を取り込み、中庭を核とした内に開 いた図書館を計画し、建物の中ではコミュニケーションが活 発化する空間を多数設け、また天井の高さや場の使用目的を 建物ごとで変えて自分が居心地の良さを感じ、

探せる図書館を提案する。

PROFILE

1997.11

三重県伊勢市生まれ

松阪市立中川小学校卒業

松阪市立嬉野中学校卒業

三重県立津高等学校卒業

神戸大学工学部建築学科入学

遠藤研究室所属

SIDEJOB

2018.6 2020.3

竹中工務店模型アルバイト タトアーキテクツ/島田陽建築設計事務所 オープンデスク

LANGUAGE

Japanese

English (Intermediate level)

篠原敬佑 | KEISUKESHINOHARA

CLUB

水泳/そろばん/習字/空手/英会話

Archi CAD Rhinocerous Cinema 4D

LUMION

Illustrator

Photoshop SKILL

01  DIALOGUE with WILD

4回生前期設計課題 神戸ウォーターフロント ランドスケープ 京都ランドスケープ展2020出展予定

05  知恵のワ ~共鳴現象~

2回生後期設計課題 地域の図書館

02  INDEPENDENT LAYER x HOLE COMMUNICATION

3回生後期設計課題 station x campas 学内講評会選出作品(3票)/KUAJ掲載作品

03  意想外 の先にあるもの。

3回生後期設計課題 セミナーハウス 第51回DAS・毎日デザイン賞《金の卵賞》 入選

2020年度日本建築学会設計競技「外との新しいつながりを持った住まい」 共同設計者:篠山航大、長田遥哉 第七回ポラスコンペティション「地球につながる新しい風景」 共同設計者:幸田梓 06  はさんで ひらいて ~子どもがつなぐ未来への道~

04  Cultural Reconstruction ~memorial of Levi's~

3回生前期設計課題  メモリアル空間 学内講評会選出作品

EXTRACURRICULAR

TATO ARCHITECTS INTERNSHIPS TERM: two weeks

DIALOGE with WILD

設計期間     2020.06 - 2020.08

プログラム    パブリックスペース

敷地       兵庫県神戸市中央区

IoTが進み自動運転が一般的になった 2070年。賑わいのランドスケープが主 流となっている街に、少し閉じた半私

的なランドスケープを挿入する。現代 のパブリックスペースは誰もが使える ようになっているため、開かれすぎて

おり、実際は日本人の身体感覚に合わ ず使われていない光景を度々目にする。

そこで、メリケンパークと第三突堤と いう賑わいの場の間となる海上に歩行 空間と周りから離れてたたずめる空間 を設計した。現在ある高架道路の一部 と船着き場の機能を転用して、神戸の 街は植物や海などの野生と対話できる 新たな楽園を獲得し、様々な関係性に つかれた人々が一時その関係性から解 放される。また残された高架構造は神 戸の街の新たなランドマークとなる。

MOVIE

緩い勾配の階段を降りていくと、海と体がつながっていくように感じ、先端では自分だけの海を楽しむ。

突如現れる異質な筒。降りていくと気が付けば海の中に潜り、音のない静かな空間で思いを巡らすことができる。

少し多人数に開かれた桟橋。潮の緩慢により時間帯で場が変わり、毎度違う表情を見せる。

平面詳細図1 1:100

平面詳細図2 1:100

平面詳細図3 1:200

INDIPENDENT LAYER

X HOLE COMMUNICATION

~ 六甲における駅と大学の複合施設~

設計期間     2019.12 - 2020.02

プログラム 駅/大学キャンパス

学生、高齢者、観光者、市民。不特 定多数の人々が交錯するこの六甲と いう敷地にそれぞれの利用者が心地 よく生活するためにそれぞれに対し て独立した生活基盤となる床を挿入 する。その床では似た利用者たちが フロアを回遊しながらコミュニケー ションを深めていく。その中で利用 者たちはふと穴に出会い、そこでは 違う目的の利用者たちが親睦を深め る。それぞれの層が互いにせめぎあ いながらこの六甲の地に独自の磁場 を形成することを提案する。

SITE PROGRAM

観光地である六甲山、都会にアクセスのいいベッドタウン、大 きな大学が複数ある学生の街と様々な顔を持つ六甲には不特定 の人々が入れ替わり錯綜する。

独立した床

無数の人々が交錯する土地性を整理するための床。全部で3 層あり下から市民の層、駅利用者の層、大学利用者の層。そ れぞれの層で似た利用者は親睦を深める。

実の穴(吹き抜け)

ここでは大きな建物に光と風を通し、また各床間 の視線のコミュニケーションが生まれる。ここに は各床を行き来するための動線やベンチなどが置 かれ自然と人々が集まる。

虚の穴(木のヴォリューム) 柱

この中にはカフェやライブラリ、ホールなどの情報発信施設が入り、この 中でこの中で違う利用目的の利用者たちは親睦を深め、その様子は内外に 発信されていく。

建物全体を400x400、8mのグリットで柱を配置し支える。 こうすることで建築のプランが自由になり各床はワンルー ムのようなプランが可能になる。

実の穴。吹き抜けであり 各層をわかりやすく突き 破ることで層の透明化が おこり視線の抜け、光、 風の抜けをもたらす。

実の穴(吹き抜け)

虚の穴。これはヴォリュー ムであり、情報発信施設 が入る。一見閉じたよう

に見えるが、その中に入っ てみると、各層同士が交 わっているのを事後的に 虚の穴(木のヴォリューム)

ハコの向きは人の流れを呼び込む。またハコはそれぞれが情報発信の場となり、街に溶け込んでゆ く。

実の穴の周りは活動が活発になりそれから離れるほどに活動はプライベートになっ ていく。

課題概要

STATIONxARCHITECTUAL STUDIOS 敷地は阪急六甲駅北側プラットフォーム沿いの区画。ここ に建築教育施設、建築の周辺にかかる情報の発信拠点、そ して駅機能の複合施設を計画する。

阪急六甲駅、普段のある一日の乗降客数は 29,566 人。一方 教育施設の主たる利用対象者は神戸大学建築学科関係者約 350 人。そしてここでの情報の受信者は不特定多数、無数の 市井の人々。ここを通過または滞留·滞在そして交錯する 人々が建築やそのインフォメーションを介することで創造 的コミュニケーションが生まれ、多様なアクティビティが 可視化される場所。このようなイメージを顕在化させる、 唯一無二の、ここにしかない磁場を創造することが本課題 の主旨である。

■附帯条件 駅機能は敷地内のいずれかに再構成する。既存バス·タク シー乗降機能は敷地外の隣接地に移設するものとし、計画 敷地内には不要。教育施設は建築学科に所属する学部生、 大学院生、社会人、研究者、教授らが主たる利用者。情報 受信者は建築のみならず関連する分野のインフォメーショ ンや展覧会、ショーなどに集う人々。それぞれの機能は独 立することなく幅棲する形態をもつコンプレックスとする ことが望ましい。建蔽率·階数は規定しない。但し、周辺環 境に配慮したものとし、ランドスケープデザインも建築と 同様の地平で思考する。施設の延面積は8,000 m程度。

周辺から連続するように施設に入れるよ うなことを考えていた初期。プライベー トな機能は上層に。

大学、駅、既存あった生活用品を買うた めのショップの配置スタディ。各層に3 つの機能があり、上に行くほど大学機能 が多くなる。

敷地周辺情報の検討。たまれる場所がなく、景観が悪い。細長い敷地で南北の迫りが窮屈である。これに対して、アトリウムと屋上庭園で上への上昇感か ら窮屈さと居場所景観すべてを解決する。

箱と層という建築言語が出てくる。機能 を箱に収めその周りの自由なスペース。

町の井戸が暫定コンセプト。この施設に 街の人が光やコミュニーションなど様々 なものを汲みに行くイメージ。

箱同士の関係性と穴が開いた層と箱の機 能の関係性をスタディ。穴から遠いとこ ろにプライベートなものを置くことが確 定。

箱と層どちらが勝つのか、またそのヴァ リエーションによって獲得できる空間性 をスタディしていく。

箱の形をもっとぐにゃぐやにしてはどうだろう。このあた りから一番大きいホールの中身のことを並行してスタディ し始めた。

平面のスタディ。L字壁により様々な居場所をスタディ。 中心性はない。

コンセプチュアルな断面のダイヤグラムスケッチ。層と箱 の関係性を遊びながらスタディ。

L字壁ももっと自由に配置。XY軸に縛られない斜めの軸が 出てくる。

層にヴォイドをあけ、アトリウム(後の実の穴)を考えて いく。ここに動線、風、光などが巻き付いてくるイメージ。

断面イメージ。上層ほどスラブ厚が小さくなっていくイメー ジ。上昇感を獲得できる?

平面のスタディ。柱の位置によって居場所が生まれてくる ようなことを考えている。中心性はない。

アトリウム部分の解像度を上げる。上に行くほどセット バックすることで上昇感と上から見下げの抜けを作る。

上昇感の先にあるクライマックスとして屋上庭園を作る案。 上から外周面を降りてくるように庭をつなげるイメージ。

箱と層のスタディ2。新たな空間性の獲得と期待感の演出 について考察と試行。

屋上庭園、アトリウム、平面形態の関係性をスタディして いる。

箱と層の全体の関係性をまとめるために案だし。このあた りで層と箱には勝ち負けはなく違うものを担保するものだ と考え始める。

建築内部も屋上庭園が下りてきて、緑に建築がむしばまれ ていくイメージ。

斜めの層再び。レムコールハースのジュシュー大学図書館 コンペ案が参考事例。

箱と層の関係性のスタディに立ち戻る。箱の中での人々の 出会い方に注目し始める。(後の虚の穴)

各層が、下から地域住民、駅利用者、大学利用者の活動の層になることが確定。実と虚の穴を介して、 三者はコミュニケーションをとり、そこが地域への情報発信の場となる。

アトリウム周りのイメージスケッ チ。動線と上昇感。

平面のイメージ。穴がPUBLIC。そ の周りのPRIVATE。

トレーシングペーパーを使って各層同士の関係性を確認。穴から遠ざかるようにプライベートな箱を置いていく。

断面イメージ。 アトリウム周りの断面性のヴァリ エーションの検討。

少しサブ的要素になった屋上庭園の 配置。とびとびにして置いていく。

各層高さの検討。視線や居心地、階 段のつながりから考える。

アトリウム部分の階段の構造の検 討。吊りを検討している。

初期のコンセプトモデル。箱と層

層同士が斜めになり溶けて一つになるようなイメージのもとできた2つ目の模型 ライトウェルを取り囲むように箱を配置。層は水平に。

スタディ模型集

ドミノシステムを用い各層のプランを自由に組み立てていく。家具配置やプロポーションを見ながらライトウェルの位置を調整し、それに巻き付くように機能を収めていく。

アルミサッシ

ステレンスシーム溶接 t=0.4 ポリエチレンフォーム t=4.0 ゴムアスルーフィング t=1.0 耐火野地板(硬質木片セメント板) t=20 母屋材:St□50×50×2.3、□30×60×2.3の2タイプ 硬質ウレタンフォーム t=35(CH=4000以下はロックウール吹付 t=45)

H鋼 194×150×6×9

結露受け

鉄骨柱(400mm)+耐火塗料

コンクリート金ゴテ押さえ t=100(膨張剤、メッシュΦ6.50×50 +浸透性コンクリート表面硬化剤塗布 スタイロフォーム t=25 樹脂ベニア t=12

根太:St□50×50×t=2.3+補強束立柱:St□50×100×t=2.3 硬質ウレタンフォーム t=25 H鋼 194×150×6×9 コンクリートスラブ t=200

床  モルタル下地 長尺塩ビシート スタイロフォーム  t=50

ホール

意想外

の先にあるもの。

設計期間    2019.10 - 2019.12 プログラム   セミナーハウス

敷地      兵庫県神戸市(現灘丸山公園)

六甲山麓に位置する灘丸山公園。そ の敷地は山道を登った先に急に現れ る平らな土地だった。自分はその土 地に入る前はそのまま傾斜が続くと 思ったが、実際は平で昔は山だった 場所が切り開かれている。そしてそ の土地は今桜の名所になったり、休 日は様々な家族が集まるとても豊か な公園になっていた。そうだと思っ ていたものが実際は違い、それが心 地よさを持っているこの土地が意想 外であったことからここにそんな意 想外な心地よさを持つセミナーハウ スを設計した。

MOVIE

創造スタジオⅠの入り口からの見上げ。

PROBLEM

インターネットの普及と「もの」を生み出すテクノロジーの進歩により数多 くの新しいアイデアが生まれようとしている。しかし、情報、技術の共有は まだまだ進んでいない。

昔は山だったところが、企業の専 用グラウンドにするために切り開 かれ、その後の跡地が今の灘丸山 公園である。周りは急峻な傾斜地 であるが、その山の中腹に平らな 土地ができ、地域の人に長年愛さ れてきた。

昔は山だったところが、企業の専用グラウンドにするために切り開かれ、その後の跡地が今の灘丸山公園である。周りは急峻 な傾斜地であるが、その山の中腹に平らな土地ができ、地域の人に長年愛されてきた。

下側にすぼむカタチは重力換気を引き起こ し、また上側に広くなっていることで、人々 に開放感を与える。また天空からの光を取 り入れやすい。

上側にすぼむカタチは上空からの風を誘い 込むだけでなく、人々に落ち着きと安心感 を与える。また周囲に与える威圧感も少な く、壁面採光で光を取り込みやすい。

SOLUTION

ある一定の期間空間を共にし、集中した活動や共通の目的をもって活動する 近畿圏の大学、会社合同のプラットフォームとなるイノベーション施設を提 案する。ここではセミナーや共同制作、スタジオ、社会との連携など様々な 活動に対して自由で豊かな場を提供することを目的としている。

CONCEPT

今回の提案では土地性に注目し、建築との意想外な出会い方を提案する。建 築によってこの地で過ごしたこれから必要となってくる他種の業界間でのプ ラットフォームを構築し、この灘丸山公園という場でしかできない忘れられ ない経験を研究者や学生に培ってもらい、日本の将来の発展がより加速して いけるようなことを願って設計した。

普通建築というのは通常外部から半屋外、半屋内という風に徐々に奥、つまり最内部へとはいっていくもので ある。しかし今回の提案はその内部に入ろうとした際に、その先に意想外な外部が待っている。斜め壁が二方 向についている内部と思われる黒いBOXに入っていくとそこには心地よい空間が待ち受けている。

ハコの機能

課題概要

近畿圏の大学のためのセミナーハウス

大学内での活動としての講義や演習·実習とは別に、ある 一定の期間、空間を共にし、集中した活動や共通の目的を もって活動する場が求められている。この課題は、近畿圏 の大学共通施設として位置づけ、セミナーや共同制作、ス タジオ、社会との連携など学内では難しい様々の活動に対 して自由で豊かな場を提供することを目的としている。

■計画敷地

計画敷地は、神戸市灘区の山麓市街地に位置する灘丸山公 園の土地を想定する。現在の公園用地の全部または一部を セミナーハウス用地として使い、敷地へのアプローチも南 側の道路をそのまま利用するものとする。

■建築概要

建築施設の延べ面積は 4,000 程度とし、階数、構造は自由 とする.

■利用者

施設の利用者は主として大学生、大学院生、大学教員であ り、15人単位(10 人~ 20 人) が6組宿泊でき、最大で 150 人の学生が共同で研修できる施設とする。また、指導 教員や外来者が別に 15 人宿泊できる諸室を確保するこ と。

「ない」から「意想外」へ

画像左上と右下からのアクセス から考え始めた。駅からは遠い ので車での来訪を想定。駐車場 のある北西側を、普段の利用者。

南東側を地域の人が来ると想定 し、主要な機能を中心に置きな がら、研究棟を西、宿泊棟を東 側に計画した。

山が近く、海が見える眺めがい い土地なので、南北での居心地 が最大化するように計画し、要 所に交流のオープンスペースを 設けた。

この場所での非日常的な魅力に 土地との出会いからインスピ レーションを受け、山が切り開 かれなくなっているというとこ ろから、「ない」とふと感じれる 空間がこの土地での過ごし方と 考え始める。

模型スタディ

切妻屋根の大空間にヴォイド をあけることで「ない」とい う感覚を作りだせると考え、 そのスタディスケッチ。 切妻とその中に納まる箱とい う関係性ができてくる。その 形のヴァリエーションを遊び ながら考え、様々な形の中で 発想する「ない」という状況 をいかにリアルにしていくか が課題となった。

左図と合わせて、何枚かの切 妻屋根を南北に横断する中で 「ない」を感じる空間を創出す ることを決定。

初期ゾーニング案。黄色の 東側が宿泊棟、緑の西側が 研究棟を表し、大きな容積 を持つ主要な施設が中心に 来ていることがわかる。

切妻屋根に機能ごとに分節 されたヴォリュームが収ま る。移動の際に「ない」が 起こると考え、最大化。

グリッド配置を考えなが ら、モデリングでさらに ゾーニングとかたちをいっ たりきたり。

末広がりと末すぼまりとなる斜め壁を併せ持つ岩のような構造体の中に外部空間を作ることを試行。

配置計画

中間を終えて、この土地の心地よさが、山が切り開かれて「ない」と感じた感覚ではなく、そこにあった想定外な空間性、 つまり「意想外さ」にあることに気づく。ここからスタディががらりと変わり、どうやって建築で意想外な空間を作り出 すか考えているうちに、岩のような構造体作る案が浮上。

トレーシングペーパーで、斜め 壁の位置、動線企画、ゾーニン グ、それぞれの構造体内の庭の 配置と部屋割りをスタディ。 ゾーニングは初期の東西で宿泊 棟と研究棟を分ける案を引継な がらも、配置をグリッドにした。

モデリングスタディ

動線計画。海と山をつなぐよう に南北は抜けをつくり、そこか ら東西へと入り込むように計画 した。

斜め壁の配置のスタディ。斜め の部分が重なり合わないこと、 外周には斜めを作らないこと、 構造体内への通風と再考を考 え、配置していく。

構造体の高さを9mとして 全体の配置計画は中間前を 参考にしながら「岩」を配 置。なぞの3つのまとまり が気になる。

各所要室を構造体内に収めてい く中で、構造体の大きさにヴァ リエーションが出始める。立面 でそれぞれの構造体が横長に見 えないように岩の短辺と長辺を 調整。

構造体の高さを12mに。 縦長にすることで構造体内 での上昇感を演出し、プロ ポーションも整う。「岩」 の間の半屋外空間に雨除け の庇を検討。

2階平面図 1:500

機械室上のハコニワ。

南東側からの外観。

食堂上空からの鳥瞰。

南側から通路と公園

知恵のワ

~新たな共鳴現象~

設計期間     2018.12 - 2019.02 プログラム    図書館 敷地       兵庫県神戸市灘区

地域住民が、より交流を深め自分の新たな居 場所を見つけることができる図書館。

これが今回、この六甲駅から南側にある敷地 に新たに計画する図書館である。六甲は都市 へのアクセスが良く、通勤、通学する人のベッ トタウン的側面がある。そんな人々が身近な 場所で、一日中過ごせるサードプレイスのよ うな場所を提案する。

日本は今個人社会を通り過ぎ、孤立社会とも 呼ばれるようになった。日々にストレスがた まり、周りの人を知らずに過ごしている毎日 に刺激と癒しをもたらしてくれるのが六甲で 有名な商店街の中でのコミュニケーションで あると考える。

そんな商店街での雰囲気を取り込み、中庭を 核とした内に開いた図書館を計画し、建物の 中ではコミュニケーションが活発化する空間 を多数設け、また天井の高さや場の使用目的 を建物ごとで変えて自分が居心地の良さを感 じ、探せる図書館を提案する。

黒い矩形部分は商店街を表す。

断面ダイヤグラム

背景と敷地

近年、生活環境やメディアの変化な どから活字離れが深刻化し、それに 伴い図書館の利用者も少なくなって いる。

人々が自分のお気に入りの場所で本 を読むことができる図書館。図書館 で過ごす時間を増やすことで、住宅 の延長にあるサードプレイスを新た に形成する。

本を読む空間を豊かにするために 空間にバリエーションを作る。ま た図書館と連携する施設を周りに 配置し、図書館機能の拡張を目指 した。

うねうねした屋根 楕円の平面 程よい囲われ感

地上階は元のコンタを残した床レベルになっており、上層階は屋根が湾曲している。両方の操作 で人がそれぞれ心地良いと感じる場所を探すことができるような操作をしている。また地上階で はこの独特な敷地の場所性を感じられる。

1 阪急六甲駅 人通りが多く、駅近くの敷地。南側に伸びる2つの道はどちらも商店街へとつながっており、これ が六甲の地域おこしで重要な役割を果たしている。今回設計する図書館は内に開き、そこが活気あ ふれた商店街のように機能することで3つの商店街のハブとして機能しより一層地域コミュニケー ションを触発する「商店街コミュニケーション」として提案する。

・地域図書館+〇〇〇ー

1.公共図書館のネットワークと役割分担,図書館の機能, 図書館 建築の機能·空間構成を理解すること。

2.施設が立地する地域の歴史,空間的,社会的特徴を把 握し,地域コミュニティ施設のあり方を考えること。

3.以上を踏まえて、地域コミュニティ施設としての図 書館の望ましい空間を提案すること。

■計画建物の概要

(1) 延床面積 1,600 m前後 (土10%程度の増減は可,ピロティ, 庇, バルコニー, 屋外階段は面積に参入しなくてよい。)

注意:敷地1は容積率 200%の地区で3,000 m㎡以上 の敷地面積があるが、本課題では上記の延べ床面積と する。

(2) RC造,鉄骨造,または木造(準耐火建築物) (3)階数/複数階(平屋建ては不可) 敷地 I

收急六甲駅南側,六甲八幡神社境内に隣接する敷地。

敷地面積約3,230 m

第一種中高層住居専用地域/建蔽率 60%,容積率 200%

配置計画

+ ・大学帰りの学生が良く通る。

・近くに神社がある。

・空気がきれいな気がする。

・緑が豊か。

・駅に近い。

・傾斜地 ・東側は車通りが多いのに、道が細く、危ない。

・蚊が多い

・陰気臭い。

商店街でのコミュニケー ションをアナロジーに中庭 型の配置計画を選択し、人 通りが多い東側と少ない西 側を考慮して、プログラム を反映する。

さらに2つのエリアの境界 面のプログラムを考える。

4棟にすると確定。4棟の配置計画と庇のデザインの確認。

西側は神社の高木が多く終わっていたので、高さを出しながら も、木よりは高くならないように調節。人通りの多い東側は圧 迫感が出ないように高さを抑えた。敷地内への人の流れを考え て大体の配置を決める。

敷地に対する新たな建物の配置を考えている。これまでの4 棟案と新たに2棟案を考えた。2棟案は図書館と+○○〇をシ ンプルに2つに分けた形。

本を中心として様々なアク ティビティが巻き付くよう なことを思考。円形の流れ のようなものがでてきて、 プログラムがおおむね決ま る。

4棟のヴォリュームをスタディ。周辺から人を流れこませることを考え、円と楕円を選択。また各棟を上階でつなぐこと を確定。

4棟案で確定。4つのヴォリュームを微調整しながら配置。さら に一階は敷地の傾斜をそのまま使うことで、建築内までが地続き になるように計画。また4つの棟を上階でつなぎ、建築内での 移動をスムーズに、さらに中庭の囲われ感を強調。

平面案の確定。すべての棟を楕円にすることで各棟に方向性がでて、中庭部分も広くとることができる。 屋根をうねらせることで各棟の中の空間性にヴァリエーションを作る。

最終案。素材と家具の置き方の検討。

ワークショップの様子

Plan Diagram

Flow Line

はさんで、ひらいて。

~子供がつなぐ未来への道~

2020年度日本建築学会設計競技 「外との新しいつながりを持った住まい」 共同設計者:篠山航大、長田遥哉

敷地のある西宮市では、中産階級の多い住宅街に紛れ、相対貧困層 と呼ばれる人々が点在している。相対貧困層は住まいの外とのつな がりの喪失が、社会からの孤立に直結し、問題が深刻化しやすい。

中でも片親の子育て世帯は相対貧困に陥りやすく、特に外とのつ ながりを必要としている。彼らを対象に、子育て空間を共有するこ とで、住まいの外や地域社会との新しいつながりを持った集合住宅 兼児童館を提案する。

敷地は、路地を挟んで二つに分かれる。そこで古来より存在する、 「両側町」の概念を用いて建築とする。両側街とは、道を挟んで両 側の家が一つの単位となり共同体を形成するという考え方で、道を 皆で共有している意識がコミュニティを形成し、社会的な外とのつ ながりを生み出す。つまり挟み込まれた道は外部でありながらも、 住民の共有意識から内部化されていく。

設計ではまず、路地という外部空間を、児童館機能を備えた集合 住宅によって挟み込むことで、生活空間に取り込む。これにより、 子育て空間が地域の住民と共有され、住民に社会とのつながりが生 まれる。次に、この仕組みを各住戸のレベルまで落とし込む。子育 て機能を持つ共有空間を、分割した一つの住戸で挟み込むことで、 住まいの内側に取り込む。これにより子育て空間を共有する意識か ら、住人同士にも互いにつながりがうまれる。このように、外を内 で挟み込む関係によって、新しい外とのつながりを作り出すことを 目指す。

3F平面図 _ S=1:400

1F平面図兼配置図_ S=1:2002F平面図_ S=1:400

1 相対貧困層

「相対貧困層」とは日本人の年収の中央値の半分(約122万円)以下の収入と、生活保護などの支え によって“見かけは”普通の生活を送っている人たちのことを指す。彼らは都市に点在しており、そ の実情は見えにくいが、実際の生活は収入が不安定なだけでなく、貧困というコンプレックスからも 人との関わりが薄弱となるなど多くの問題を抱えており、それが「引きこもり」「孤独死」「幼児虐待」 へとつながるケースが多い。

現在片親世帯では、その51.4%が相対貧困であるとされており、その家庭の子供たちは、親とのコミュ ニケーション不足や、十分な教育を受ける機会がないことなどから、他の子供との差異に悩むことが 多い。また、親自身も、コミュニティを持たないために、他に助けを求めることができずにいる。

精神的貧困 コミュニティ不足

ドアのある家

コミュニティ不足 社会的孤立

3両側町のコミュニティ

両側町では各住戸が面する道路がコミュニティの中心となり、右図のよ うな賑わいのある道が生まれた。両側町の形成過程は、外とのつながり が有利に働く商業地域に始まったことから、人々がつながりを求めて自 然と形成された一つの形といえる。

両側町以前の地割は格子状に引かれた道路によって囲まれた正方形状の 区画を町としていた。その後商業の発展に伴い、道路沿いの住戸が道路 に対して間口を開くようになり、道路が賑わいの場と変化していくと、 道を挟んだ両側の住戸を一つの町とし、「両側町」が形成された。

4 内と外

両側町の内と外

阪神沿線にある兵庫県西宮市鳴尾町。住むためのコストが低 く、周辺には多数の公園や教育施設があり、治安もよいため、 子育てをするのに適している。

周辺は住宅の密集地と、木賃アパートが混在する土地である。

また、無数の路地が入り組んだ、下町情緒のある場所で、地 元住民は道でたわいもない会話をする姿がみられるなど、道 でのコミュニケーションが残った敷地である。

新しい内と外

住戸に挟み込まれた道が 「町」に取り込まれること で、外部だった道路空間が 半内部化することによって 両側町がうみだされた。

両側町の「挟み込みの関 係」をダイアグラム化し て用いることで新しい外 とのつながりを作り出 す。

5プログラム

新しい内と外の関係によって、児童館の中ではパブリックとプライベートの 中間にグラデーションが生まれる。そのグラデーションの中で様々なコミュ ニケーションが生まれる。

住人の子育て空間

地域の人

建物の間に挟み込まれた路地は、地域と繋がる場となる

建物の顔となる北西部分と双子 の棟の間を走る路地からセット バックするようにヴォリューム を配置することで圧迫感を軽減 した。

また各階のヴォリューム同士を 離し、住戸の天井部と各基準階 のスラブの間をあけることで、 住居はそこからの採光、通風が 可能となり、全体としての視線 の抜けが生まれ、建物内の活動 は地域にあふれ出す。

各住戸の間に挟み込まれた廊下を走る子供達

双子棟の間にある路地から各住戸の間の通り道 を通って上層のテラスへとつながる。

また各テラス同士も階段でつながっており、 建物の中を回遊しながら、様々なアクティビ ティが繋がり合い、広く地域住民との交流の場 となる。

挟み込みによる外と内の関係を、集合住 宅と路地・各住戸と児童館の関係性に落 とし込む。

外と内:路地と集合住宅 外と内:児童館と各住居 ① ② 二つの挟み込み 7

①の配置の平面計画では、外部空間で ある路地を二棟の集合住宅によって挟 み込み、内部化する。

②の平面計画ではコの字型が向かい 合った形の住戸によって児童館を挟み 込み、内部化する。

廊下の先にあるテラスは子供達の遊び場となる

サンカク と ヒト と トキ と

第7回POLUSーポラスー学生・建築デザインコンペティション 「地球につながる新しい風景の街」 共同設計者:幸田梓

切妻屋根が重なりあってできる中間領域に 空間を豊かにする要素を埋め込むことで多 様な居場所を作り出し、住民たちは敷地の 中で時と生活を重ね合わせながら場を巡る ようにして毎日を過ごす。各住居の躯体を 伸ばすようにして構成された身体スケール を保った切妻屋根の大空間。

そこでは様々な人が巡り合い、建築に人々 の生活が絡まるなかでヒト+ケンチクで新 しい風景が創出される。集まって住み、家 族に変わる他人と住うことで、ある「場」、 それもコミュニケーションの場がたち現れ るとき、そこには普段の生活では味わうこ

とのできないグルーヴ感のある濃密な時間 を過ごすことができるのだ。

さらに人々が巡り合うことで連鎖的に地域 は広がっていき、最終的には知でつながっ た新たな都市圏を形成する上での1つの核 となる。

上に登ってみる?

待ち合わせ!橋で友達と

見に来てくれてるー

近所の人も

勉強しに行こうかな

明治時代までは家で仕事をする「居職」の人がたくさんおり、 職住が一体化していた。プライバシーが重要視されすぎた 結果家には過ごす機能というものが弱体化しシェルターに なってしまっている。そんな中で近年の不安定な社会状況 下でこれから家での過ごし方が再評価され、様々な機能が 街から住居へと埋蔵されることになるのではないか。共働 きが増えたことや働き方改革の影響で場所や時間にとらわ れず働くケースが増えた。そこで空間的解放、社会的解放、 時間的解放という3つの解放が住居においての新しい過ごし 方を提案する。仕事と生活を統合させることで、仕事と家 庭生活の双方が相乗する存在となり、公私ともに高め合う ことを目的とする。

02.全体構成

内外が分断さ れ、閉鎖的な 現代の住宅。

住居から躯体を伸ば すことでその周りに 中間領域を形成。

03.配置計画

作った中間領域に対 して建築的要素をさ らに埋め込むことに よって居場所を作る。

住居同士が重なり合うことで 様々な居場所が生まれ、住民は 新たな住環境とそこに絡みつく 新たなコミュニティを得る。

1日の移り変わり

住居を円状に配置し、質 の違う2種類の庭を作 る。住民専用の中庭と近 隣住民と混ざり合う外庭 に分かれる。

04. 居場所を多様化させる要素

採光や通風の観点から、 住居を南北、東西方向に ずらす。それによりさら に中の様子を窺い知るこ とができる。

住居にバリエーションを 持たせることで、プラン が多様になると共に、住 居館の隙間の空間にも 様々な特徴が現れる。

拠点をつなぐ装置

天気の移り変わり

場の移り変わり

住民の活動が透けて見え、 迎え入れるための前庭であ り、地域と住居の間のバッ ファーでもある場。

住民と住民によって許された 人のみがはいることができる 少し閉じた庭で、住民同士の 交流を中心とした場。

ハレとケ

季節の移り変わり

時間帯やイベントごと、天候や季節の移り変わりに合わせて、人々は自分の居場所を自由に選択でき、気候が 厳しくなっていく日本での新しい暮らし方を提案する。また、建築に人々の生活が絡まるなかでヒト+ケンチ クで新しい風景が創出される。

06.連鎖するネットワーク

あの上気持ちよさそー

近隣の人々

クリエイティブな人たち 住民、近隣の人々、クリエイティブな人々の三方が繋がり、そこからさらに二次的に 新しい関係性が生まれる。

新たな都市圏

住居から少し離れた場所で移ろいながら場所を 限定しない暮らしや働き方を実現し、新たなク リエイティビティやコミュニティの創発の拠点 となるものが他地域にも広がることを提案する。 拠点同士は見えない新しいカタチのネットワー クで結ばれ、新たな都市圏を形成し、この住居 群はそのうちの一つの核となる。

水遊び大好き!!

住民の持ち物や食べ物を 貯蔵し、汚れを室内に持 ち込まずにすむ。外庭と 中庭をつなぐ役割を果た す。 土間 中庭

仕事や気分転換に訪れるこ とができる3種類の大きさ のハナレ。特に住民とこの 敷地を訪れる人の交流の場 となる。 ハナレ

地域の人が気軽に入っ

ハナレ1

住居G

GL+3,000

住居A

GL+400

住居B

GL+400

住居D

GL+400

住居C

GL+400

住居E

GL+3,000

ブリッジは中間領域に張り巡らさ れ、各住居にも介入し関係し合う。

ブリッジを介して内外やスケール感 が入れ替わる。

各住居の街路側は半透明の外装で、 プライバシーを守りつつ、内部の生 活が滲み出る。

住居F

GL+3,000

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