PORTFOLIO-ZHANGHANCHEN-BODY2023

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ZHANG HANCHEN

BODY

PORTFOLIO
2023

ユーザーエクスペリエンスをよりスムーズに、人々が空間、 物、人とコミュニケーションするためのより多くのスペースを 確保できるようにする。

ZHANG HANCHEN

1997年中国湖州生まれ。

2020年来日、武蔵野美術大学造形研究科空間演出デザインコース大学院在籍。

音楽、ダンスに強い影響を受け、リズム、身体、空间の関係性を探求している。インスタ

レーション、オーディオ・ビジュアル・ビデオやパフォーマンス・アートを制作している。

何事にも好奇心が旺盛で、いろんな領域のものを接触することが好き。

人とコミュニケーションをとり、コミュニケーションを通じて成長する。

より自然的に、人を共感させる
design philosophy チョウ カンシン

interest

ダンス 自然に触れあい ものづくり

main activity

2020年10月

「波粒二象性」 グループ展 出展

(アーバンオアシス/杭州)

2022年3月

「0//2022 Public Visuals Tokyo」 ライブショー 出展

(空洞/東京)

2022年5月

「SICF23」 EXHIBITION部門 出展

(スパイラルホール/東京)

2022年7月

「Natural Reaction」空間演出デザイン学科大学院共同展 出展 (武蔵野美術大学/東京)

experience

美術館インターンシップ、大学時代のサークルリーダー、ダンス大会優勝

contents 翻訳は暴力である
翻訳からの思考 ポップアップ退治
ゲーム機と一緒に 生活での気づき
1.
2.

CIRCLED CIRCLE

FLOWING

3.
4. 心拍を観る 本質に戻る
01

翻訳は暴力である

翻訳

翻訳は暴力である

concept

翻訳の過程では、どうしても本来の意味を歪めてしまい、本来の語 句の意味を把握しにくくなる。翻訳だけでなく、個人によって経歴

が違って、同じ母語の人でも、一つの言葉に対して、誤解が出る可

能性も高い。私たちは永遠に完全な意味を他人の言語に代入する ことができない。

インスタレーションはインタラクティブなインスタレーションである。

インスタレーション

携帯電話、ステント

4000 x 4000 x 1600 mm(サイズ変更可能)

動画

1080p 、2分29秒

URL:https://youtu.be/KUEGPtsdKUU

problem

日本に留学して以来、翻訳ソフトを頻繁に 使うようになった。

最初は日本語が苦手だったので、よく翻訳

ソフトを使ったけど、翻訳ソフトの翻訳結 果に戸惑ったり、翻訳結果に誤りがあった

り、ちょっと意味違ったりすることがよく あった。

他の人との日常会話に注意を払うようになっ

た。 機械がそこまで発達していないからな

のか、それども人間の場合はどうだろう。

一つは、中国語以外のネイティブスピーカー の前で会話を観察したこと。

もう 1 つは、同じ言語を話す人の文脈で会話 を観察したこと。

観察した結果は、伝えたいことが伝わりきれ ない場合は両方どもある。

process

伝言ゲームとは、グループ内で人から人へ言葉(メッセ

ージ)を順に伝え、正確に伝わらない様を楽しむ遊びで ある。

世界各国に同様の遊びが存在する。英語では「broken telephone(壊れた電話)」という意味の表現をする。

「伝言ゲーム」という表現は、内容の不正確さが次第に 増していくような、人づての情報伝達方法の比喩として も用いられる。

伝言ゲームの形式を参考に、参加者は携帯電

話を持って特設サイトに入り、ダイアログボ

ックスに自由にテキストを入力すると(韓国

語、ドイツ語、スペイン語、中国語、英語、

日本語、アラビア語、ロシヤ語に限定)、そ

こにいる8台の携帯電話(参加者の携帯電話を 含む)が翻訳の

サイクルを組みます。前の携帯で翻訳された

言葉を次の携帯に自動的に入力されて、ラン ダムに別の言語に翻訳されます。

idea

Process&structure

翻訳したい言語を入力する。すると1機目のスマホは アラビア語に翻訳され、それが2機目でロシア語、3

機目は韓国語、ドイツ語、スペイン語、中国語、英語 のランダムな順番に循環する。

言葉がループの中で徐々に歪んだ。

? 日本語 “許してください” 日本語 “何を言ったの” アラビア語 “ماذا قلت ؟” ロシア語 “Что ты сказал?” 韓国語 “뭐라고?” ドイツ語 “Ich bitte um Verzeihung.” スペイン語 “Repita, por favor.” 中国語 “请再说一遍。” 英語 “pardon me.” 翻訳する 翻訳する 歪んだ言葉 入力する 出力する 1600mm 携帯電話 ステント

翻訳したい語句を入力して、循環結果を見ている写真 徐々に歪んだ言葉

02
ポップアップ退治
遊びで

ポップアップ退治

concept

ポップアップ広告をはじめとする日々過剰化になりつつある情報 と、誰もが親しんでいるゲーム機という一見関係のない二つを結

びつけることで、インターネット、情報化と人間との関係性につい て、ユーモア的に表現し、生活の秩序を再思考させたい。

そんな私たちは必要な情報を得たなのか?膨大な情報の森に迷い 込んだなのか?

インスタレーションはインタラクティブなインスタレーションである。

アーティストグループ:203

インスタレーション

2022年

コンピューター、木材、プロジェクター、プラスチック

1610 x 1710 x 2400 mm(サイズ変更可能)

ハードウェア部分担当:ス ウシ

ソフトウェア、プロジェクター、視覚、もぐらたたき機器外見設計

担当:チョウ カンシン

process of thinking

ポップアップ広告にいつも悩まされて いる、広告の綺麗な外観に惹かれてウ

ェブサイトをクリックしてなにかを推 薦しいる。

現代社会において、人々は情報に囲ま れ、無意識のうちに複雑な情報に迷い

込んでいるかもしれない。

深いトピックについては、ユーモラスな方法で始める

と、議論したい深遠なトピックを理解しながら、観客 に良い経験を与えることができる.

一緒に作品を作る友達も私も可愛い外見を好むだ。そ

して、可愛い外見の裏には残酷な現実が隠されている

という点は、綺麗な広告が販売の目的であるように。

同時に、観客にルールをすぐに理解できるように、誰 にでもなじみのある方法を使用することを考えた。

problem

idea もぐらたたきゲームとポップア ップ広告を組み合わせて、もぐ らをポップアップ ウィンドウに 例え、もぐらたたきの動作をマ ウスの閉じるボタンに例える。 もぐらのポップアップ 頻度は、 ポップアップウィンドウのポッ プアップ頻度と同じであり、ポ ップアップウィンドウはヒット することで消去できる。

もぐらたたき ゲーム すぐに理解でき るように 見た目は可愛い 人を惹きつけて 遊ぶこと
が壁に映すこと 情報が溢れてい る感じを作る ポップアップし 続けること やめたいけどや められない感じ
プロジェクター

Structural drawings

構造の説明 (現場図面、もぐらたたき機器のデザイン、ポップアップウィンドウのデザイン)

プロジェクター コンピューター もぐらたたき機器 もぐら 芝生
現場図面
もぐらたたき機器のデザイン

ポップアップウィンドウのデザイン

いくつかの代表的なポップアップウィンドウのデザインが使用されている

最初に表示される初期ウィンドウウィンドウ

プロモーションポップアップ

Apple アップデートポップアップウィンドウ

メールとチャットメッセージのポップアップ

プロジェクション

もぐら赤くなる様子(点灯)

開始後、ゲームには強制終了すること ができない、プレーヤーは一回のゲー

ムを全部プレイした後に停止できる。

それはますます速くポップアップする。 ゲームの 1 ラウンドは約 50 秒です。

時間内にモグラを押すと、 ポップアップウィンドウが削除される。 スタートボタンを押すと ゲームが始まる。

experience process

モグラが次第に赤くなる。

ポップアップウィンドウ一緒に出てくる。

誰も操作していない時に自動的にポップ アップアニメーションが再生する。

残りのウィンドウは、ゲーム ポイント と同様に、さっきゲームで削除できな かったポップアップ ウィンドウだ。

ゲームオーバー後で、ポップアップウ ィンドウが消えずにに残す。 start

スタートボタンを押す

data process

arduinoにあらかじめ設定さ

れたプログラムを実行し、 ランダムに点灯し始める

もぐらが光ると、コンピュータに信号を入力し、 Touchdesigner 内でポップアップの外観をコント

ロールする、もぐらと同じ頻度で点灯

観客がゴーファーに間に合った場合 ポップアップを削除する

- arduino

ポップアップ ウィンドウとプロジェクション - Touchdesigner

約50秒でゲームオーバー ゲーム終了後、10 秒間キープすると自動的にオー トプレイ モードに切り替わり、別のポップアップ ウィンドウに切り替わる。

毎回異なるポップアップウィンドウを表示する。

速度は最初の5回まで2秒に1回でポップアップする、 6 回目は毎回 68 ミリ秒ずつ減り始める、

最後は 0.3 秒に 1 回ポップアップする。

もぐらのライトアップ

「SICF23」EXHIBITION部門の現場写真

撮影:ただ(ゆかい)

画像提供:スパイラル/

株式会社ワコールアートセンター

実際の展示過程で、子供たちの好きなものがたくさん増えました。

ゲームのインタラクティブな方法により、大人と子供の両方が良い体験をすることができる。

03
CIRCLED CIRCLE 身体に関する 記憶

CIRCLED CIRCLE

concept

身体や人間性を縛る社会的なルールを反対し、身体の解放を利用 して人間を自由に導く。

インスタレーションはインタラクティブなインスタレーションである。

インスタレーション

プロジェクター、KinectV2

2100 x 3000 x 3500 mm(サイズ変更可能)

動画① 1080p 、6分23秒

URL:https://youtu.be/2K3gvdrpVEE

動画② 1080p、3分35秒

URL:https://youtu.be/K3p8nb9OnHE

problem

現代社会においては、あらゆる身分の 人たちに厳しいルールやきちんとした

行動が求められる。社会を高速で進め

るためには、ルールや規則が必要とな り、集団の利益に役立つ一方、人間性

私はダンスを知って、社会のル ールから身体を解放し、 体の帰属意識と今までにない 爽やかな心境を得る体感を知っ た。

四つの段階

ダンサーの パフォーマンスを見る

ダンスを知って、 身体の不自由を感じる

自分のダンス経験から

体の帰属意識 爽やかな心境を得る 経験したルール:

座る姿勢のルール

ランキングのルール

出勤ルール

スーツのルール

など、、、

を損なうのである。

from my experience

少しずつ鍛えて、 身体を解放する

ダンスに触れ、社会のルールの 圧迫を感じ、もがいて解放する

個人の体験をインタラクティブ

な物語りの形で体感させる。体

験しているうちに社会規則を意 識させ、身体を縛っている規則

を破るように促す。

私の実際の経験から始めて、観客 にインタラクティブな映画みたい

な手法で私の解放プロセスを観客 に体験させてもらいたい。

今回の作品で、Kinect V2 を使用し て観客の動きをキャプチャし、観 客の体の動きに合わせて映像が変 化します。 この映画は、私の経験 から形成された主観的なイメージ と、観客の反応によってもたらさ れる変化で構成されている。

画面を確定する

idea
現場写真 現場図面 projector KinectV� screen イメージ選択
観客の反応を考える

contents

この部分は私が最初に出会った、 ダンサーの踊りを見た時の感覚を 表現している。

ダンサーの踊りを見た時の感覚

process idea

主観イメージ:ダンサーはステージ で輝く様子を表現したい。

観客の想定反応:カラフルな画面 で観客を引き込む。

白熱灯を遠くから見ると、ランプ

の光源は円になる。

光る物体の光の形は、光を放つと

人の抽象的な形に変換される。

「Blue Sky」ー GYVUS 軽快でリズミカルな曲

観客を引き込むために、 躍動感ある曲を選ぶ

円形の光は--> 興味を持ち始めて、パフォー マン ス を じ感る観
FEEDBACK stage1:
音楽のビートに合わせて、光って いる円の色が変わる。

contents process idea

ダンス(解放)に触れた「私」が、社 会規則(圧迫)に改めて気づいて きたこと。

社会規則の束縛への気づき stage2:

主観イメージ:模索中にルールあるいは 圧迫はより明確になり、より多くなる

観客の想定反応:一定な範囲内の動きを 試し始まる 内側に集合する赤い線が白い粒子 の集合体を圧迫する。

観客の頭部が白い粒子の中の集合 体の位置をコントロールできる。

線は-->

束縛は元々、ねじって縛るという意味である。

作品中で線を使って、制約や制限を表すこ とが多い。

赤い線は警戒の意味もある。

「Blue Tomorrows」ー Rafael Anton Irisarri 圧迫感のある声が徐々に大きくなる

ルールが徐々に人を圧迫していく 感じを表現し、 徐々に大きくなる不快な音を選ぶ

を るじ感
次第に重苦しい感じ、ストレス
FEEDBACK
中国の学生の行動規範の校則

く動に由

FEEDBACK

ルールを打ち破る stage3:

contents process idea

「私」のルールを打ち破る様。

主観イメージ:もがいている状態 を表現するためには、線を引っ張

て動く。

観客の想定反応:少しずつ大き な範囲で動く

引っ張るのは-->

子供の頃に遊んだ縄跳びゲーム。

手を引っ張ってロープの形を変え る。最後は 形が解けたら手を解 放する。

赤い線で結ばれた円。

観客の頭部で中央の牽引点の位 置をコントロールし、左右に引っ 張ることで形が変わる。

「Collapsing World(Original Mix)」

ー Lightscape 軽快でリズミカルな曲

自由を感じる曲 リズミカルな感じも動くを 促進することができる

つ 自
次第にストレスから解放されて、少しず

FEEDBACK

stage4:

体の解放

contents process idea

「私」がルールを破り、自身の体を解放 させたこと。

主観イメージ:自分の存在を感じる、自 由を感じるためには最初のダンサーの 光っている状態を使う 観客の想定反応:ミラーニューロンの原 理を利用して、人間のシルエットを利用 して観客の身体的解放を促進する。

発光は---->

“発光”はいいことが起きたと意味する 古代ローマ人は、人間に何か素晴らしいこと が起こったら、その人が「精霊」に宿っていると 信じていた。

中国は、皇帝が生まれた時、その家が光にあ ふれてキラキラと輝いていたと記録される。

人のシルエットと拡散して増加する

粒子で構成され、色が赤からカラー へ、徐々に変化する。

「Collapsing World(Original Mix)」

ー Lightscape 軽快でリズミカルな曲

自由を感じる曲 リズミカルな感じも動くを 促進することができる

自由に動く、ストレスを解消した
The birth of VenusPortrait of Jade Emperor

観客がまだルールを理解しない時、体験の第一歩を踏 み出すことは困難だ。

ただ見るだけから、手で点をコントロールして、最後 はシルエットが現れる部分へ変化する。

観客はミラーニューロン原理で徐々にアクションが活 発になった、人と人のコミュニケーションも増えた。

04

心拍数

FLOWING

FLOWING

心拍数不整脈を経験して初めて、私が自分の心拍数をみおとしい ることに気づきました。

心拍数のように、自分らしさそして重要なリズムも慣れたから見落 とされているかもしれない。

あなたの今の鼓動を感じることができますか

自分のリズムに気づくことができますか

インスタレーションはインタラクティブなインスタレーションである。

インスタレーション

シルク、電磁石、木材、心拍センサー、パソコン

2000 x 3000 x 4500 mm(サイズ変更可能)

動画 1080p 、 1分17秒
concept

ある日から心臓の不整脈が始めた。

何も食べていない後、または突然のジャン プの後、心臓の鼓動が胸腔から飛び出しそ

うなほど激しく鼓動し、しばらく休んだ 後、心拍が正常に戻る。

それ以来、時折の不整脈は、心臓の鼓動が 常に自分の体に存在し、独自のリズムで静 かに鼓動していることに気づいた。

それが私を生かし続ける自然のリズムだ。

心拍数は生命のリズム、拍子とは異なり、リズ

ムは星辰の運動から人間の瞬きまでを貫く生命

現象の拍動である。リズムは拍子とあるときは 相克し、あるときは相即しながら私たちを宇宙

と融合する喜びへといざなってゆく。

鼓動で異なる質感を見せ、他の生命現象とつな

がると考えている。

process

beginning

さまざまな状況で自分の心拍数を 測定した。

走っている:140ぐらい

歩いている:75ぐらい

立っている:66

緊張して座っている:65

リラックスして座っている:63

横になっている:59

布を前後に引っ張った時の波紋

効果を、鼓動のリズムに連動さ せて。

心拍センサーは心拍データを測

定するために使用され、長さ4メ ートルぐらいの布の上部に同じ

周波数で電磁石が当てられ、布 が上から下に波を作る。

布を使うのは、

まず、寝ている時が一番平和な時間なの で、真っ白な布を使って寝室に静かで落 ち着いた状態を作り、観客に落ち着きを 与えたい。 そして、布が作る波紋は海の波や風に似 ており、自然のリズムだ。 このリズムと 同じように、人間の心臓の鼓動は自然が 作り出した生命のリズムだ。 それらの間

には魔法の共鳴があり、一秒ずつ異なっ ている。

idea
横になっている時が最も安らか な状態であり、身体はストレス
のない最も安らかな状態だ。

Experience Process

指をテーブル上のセンサーに置く

天井からぶら下がっている シルクは心拍と

同じ周波数で波を生成する

データ送信

心拍センサー

電気信号(心拍のデータ750以上)を入力すると、

電磁石が前に1回ヒットする。

全体構造図 電源12v
シルク 電磁石 電線 電線 Structure

静かに身体の中で鼓動している

心臓、
ドキ ド キ ドキ ドキ ド キ ドキ ドキ ド キ ドキ ド キ ドキ ドキ ドキ ド キ ドキ ド キ ドキ ド キ ドキ ドキ ド キ ドキ ド キ ドキ ド キ ドキ ドキ ド キ ドキ ド キ........................

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