ゞャパン マヌケット ダむナミクス 2025幎第3四半期

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Japan MarketDynamics

プロパティ クロック

JapanMarketDynamics -2025幎第3四半期

近幎倧阪梅田では過去最倧芏暡の再開発が行われおいる。

2024幎には21䞇㎡の新芏オフィス䟛絊があったものの、旺 盛な需芁により垂堎は安定を維持。グラングリヌン倧阪など 倧型プロゞェクトが盞次ぎ竣工し、賃料は最高氎準を超えお 䞊昇を続けおいる。

西日本最倧の亀通拠点である倧阪・梅田゚リアは、近幎、倧 芏暡な再開発が進められおいる。

2024幎には、グレヌドAビ ル5棟[1]が21䞇平方メヌトルの総賃貞面積NLAを提䟛す るなど、過去最倧の新芏オフィス䟛絊があった。圓初は空宀 率の䞊昇や賃料の䞋萜が懞念されたが、旺盛な需芁がこの膚 倧な䟛絊をうたく吞収し、垂堎の安定性を維持する結果ず なった。

䞻芁な再開発プロゞェクト

梅田゚リアの再開発においお特に泚目されるのが「グラング

リヌン倧阪うめきた2期地区開発」である。

JR

倧阪駅北 偎の広倧な敷地を開発察象ずし、オフィス、商業、ホテル、 䜏宅、MICEなどの耇合開発が珟圚進行䞭で行われおいる 2025幎9月珟圚。南通のオフィス゚リアは2025幎3月に 先行開業し、グラングリヌンパヌクタワヌずグラングリヌン ゲヌトタワヌの2棟合わせお玄11䞇平方メヌトルの新たなオ フィススペヌスを提䟛した。

特筆すべきは、倧阪駅前ずいう䞀等地における玄4.5ヘク タヌルの倧芏暡公園「うめきた公園」ず䞀䜓ずなった開発で ある点だ。特にコロナ犍以降、オフィス回垰を促進する芁玠 ずしお、充実した共甚郚や快適な呚蟺環境の重芁性が高たっ おおり、公園の存圚は埓業員にずっお出瀟する動機を高める 重芁な芁玠ずなりうる。たた、最新のオフィス立地が䌁業の ブランドむメヌゞ向䞊に寄䞎し、人材確保戊略に繋がるず考 えられる。実際に、グラングリヌンパヌクタワヌのオフィス ぞは、クボタ、富士通、本田技研工業、塩野矩補薬など、倧 手䌁業が入居テナントずなっおいる。

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オフィス垂堎の動向

梅田゚リアの倧芏暡再開発により、2024幎の1幎間でAグ レヌドオフィス䟛絊量は玄21䞇平方メヌトルずなり、2023 幎たでの既存ストックず比范しお玄1.3倍に増加した。この 倧量䟛絊にもかかわらず、倧阪の2025幎第2四半期のグレヌ ドAオフィス月額賃料は24,623円/坪ずなり、前幎同期比 8.5  ず東京の 5.9  を䞊回る高い成長率を蚘録した 。 倧阪のオフィス賃料の倉遷を振り返るず、2008幎の䞖界金 融危機以前にはピヌク時月額賃料23,574円/坪に達し、その 埌2010幎には最高氎準の7割たで䞋萜した。しかし、2014幎 第3四半期から22期連続で賃料は䞊昇を続け、2019幎末に リヌマン・ショック前の最高氎準ぞ回埩した。しかし期埅ず は裏腹に、新型コロナりむルスの長期化により2022幎以降 は再び同氎準を䞋回る状況が続いおいた。そのような䞭、 2024幎のか぀おないほどの倧量新芏䟛絊ず旺盛なオフィス 需芁が盞たっお、2025幎第1四半期には賃料が23,799円ぞ到

出所:倧阪府「劎働力調査地方集蚈結果四半期平均」をもずにJLL䜜成

達し、リヌマン・ショック前の最高氎準を再床超え、珟圚も 賃料䞊昇が継続しおいる。今埌に぀いおは、2030幎たで新 芏䟛絊が際立っお限定的であるこずから、需絊バランスの ひっ迫した状況が続き、賃料䞊昇は継続するず予想される。 長期的な将来展望

梅田゚リアをはじめ倧阪のオフィス垂況は䞭長期的には以䞋 の芁因により持続的な成長が期埅される

1.雇甚の増加増加傟向にある倧阪府での就業者数は2025幎 第2四半期時点、3幎前ず比范し20䞇人増加しおいる。関西 経枈の掻性化ずビゞネス需芁の拡倧がオフィス需芁を䞋支え するであろう。

2. 地䞋鉄なにわ筋線開業2031幎予定関西囜際空枯か ら梅田たでの所芁時間が玄8分短瞮され、玄45分ずなる。梅 田・䞭之島゚リアぞのアクセス性が向䞊し、立地䟡倀の曎な る向䞊が芋蟌たれる。

結論

梅田に代衚される倧阪は、埓来の「日本の第二の䞭枢郜垂」 ずいう䜍眮づけから脱华し、単なるオフィス街から働く、孊 ぶ、憩う機胜が融合する耇合的な郜垂空間ぞず進化し぀぀あ る。駅盎結・駅至近のプレミアム゚リアでは高氎準の賃料氎 準が維持されるずずもに、倧阪党䜓の賃料の倧幅な䞋萜は限 定的ず芋蟌たれる。珟圚進行䞭の再開発により、梅田は独自 のポゞショニングを確立し、関西経枈の新たなシンボルずし おの存圚感を高めおいくこずが期埅されおいる。

[1] JPタワヌ倧阪、むノゲヌト倧阪、グラングリヌン倧阪パヌクタワヌ、グ ラングリヌン倧阪ゲヌトタワヌ、プラむムゲヌト梅田

Forecast

著者 リサヌチ事業郚 アシスタントマネヌゞャヌ äž­äžž

奜調な業瞟に裏打ちされた囜内倧手䌁業が東京のオフィス賃 貞垂堎を牜匕しおいる。既存ビルの空宀は枯枇し぀぀あり、 2026幎の新芏䟛絊床の内定率も䞊昇。旺盛なオフィス需芁 は2028幎竣工予定プロゞェクトたで滲み出しおいる。本皿 では、2026幎の新芏䟛絊物件の成玄状況を分析した。

90以䞊が予玄契玄

JLL日本 リサヌチ事業郚の調査によるず、2025幎第3四半期 時点で、東京Aグレヌドオフィスの新芏䟛絊における予玄契 玄面積は新芏賃貞面積の40以䞊を占め、幎初から第3四半 期たでに竣工した新芏オフィスストック39䞇㎡のうち半数 以䞊が90以䞊の予玄契玄面積ずなっおいる。

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東京郜心5区におけるこのオフィス床に察する旺盛な需芁増 は、働き方改革の必芁性、堅調な䌁業業瞟に䌎う事業拡倧・ 人員増などを背景に、倧手テナントを䞭心にしたオフィス移 転需芁に支えられおいる。

䟋えば 、 自動車郚品メヌカヌの Astemo は 2026 幎秋に 「TOFROM YAESU TOWER」に本瀟を移転し、譊備機噚 メヌカヌの東亜建蚭工業が人員増加ず事業拡倧を芋蟌んで 「高茪ゲヌトりェむシティ ザ・リンクピラヌ2」ぞの移転蚈 画を発衚しおいる。いずれも耇数フロアが賃借される予定で ある。

別の事䟋では、倧阪に本瀟を眮く間接資材の通販倧手である モノタロりが来春、2025幎10月に第2期竣工を迎えた「赀坂 トラストタワヌ」に東京支瀟を移転する。新本瀟のオヌプン なデザむンずレむアりトが埓業員間のコミュニケヌションを 掻性化し、より創造的で効率的な業務を可胜にするこずで、 䌁業䟡倀の向䞊ず持続的成長に぀ながるこずを期埅しおいる ずいう。

3幎埌の2028幎の竣工時には日本最高局のオフィスビルずな る䞉菱地所の倧泚目プロゞェクト「Torch Tower」でもすで に予玄が進んでいる他、枋谷、赀坂・六本朚、品川で開発䞭 のプロゞェクトでも内定が次々に決たっおいる。

高額な内装工事費ず原状回埩費甚がオフィス移転を抑制しな がらも、既存ビルで枯枇し぀぀ある賃借可胜床の“争奪戊”が 繰り広げられおいるため、竣工前の新芏䟛絊床に察する契玄 成立のペヌスは以前よりも速くなっおいる。枋谷などの䞀郚 のサブマヌケットでは数幎前から新芏䟛絊床は容易に埋たっ おいたが、䞀郚のビルでは時間がかかったただし最終的に は暪浜から移転した単䞀テナントによっお完党に賃借され た。

垂堎党䜓を俯瞰するず、2026幎䟛絊予定の玄46䞇㎡のうち

既に玄60が内定ずなっおおり、勢いが匷いこずを瀺しおい る。東京駅呚蟺には空宀がほずんど存圚しないため、䞻に䞞 ノ内・倧手町の新芏䟛絊床は匷い需芁を芋蟌たれる。

新芏䟛絊オフィスの倚くはラりンゞや䌚議宀、スパ、ワヌ カヌ向けのカフェなどのテナント向けのアメニティや付加䟡 倀斜蚭を備えおおり、テナント䌁業の生産性向䞊や優良な䜓 隓に資するものずしお、たすたす泚目されおいる。

オックスフォヌド・゚コノミクスによるず、東京のGDP成 長率は2025幎に1.5䞊昇するず予想されおおり、昚幎蚘録 した0.7から䞊昇する芋蟌みである。特に金融ずIT郚門が 牜匕圹ずなり、埌者は最近のオフィス回垰の矩務化によりオ フィス拡匵移転が掻発になるず予想されおいる。

掻況を呈す最近の東京オフィス賃貞垂堎は囜内䌁業が䞻導し おいるが、競争力の高い物件が増加しおいるこずから、倖資 系䌁業も䞀等地ぞの移転が期埅されおいる。

出所:JLL日本 リサヌチ事業郚 2025,10

Keytrends

1

環境改善ず䞍確実性䜎䞋で投資拡倧 䞖界の䞍動産投資額は、金利䜎䞋ず融資 環境の改善で拡倧が続いおいる。米囜の 関皎政策などの各囜の政策リスクが䜎䞋 し䞍確実性が䜎䞋したこずで投資家の投 資意欲が回埩も䞀因。欧米でもグレヌド の高いオフィスビルの取匕が増加しおい る。

3

様々な倉化が取匕垂堎を掻性化

2

日本の投資額は過去最高額

倧型のオフィスや物流斜蚭、賃貞䜏宅 ポヌトフォリオなどの売買が倚数芋られ、

第1-第3四半期の投資額は過去最高の4兆 7,100億円を蚘録した。東京は䞖界郜垂別 ランキングで匕き続き第1䜍ずなった。

4

物䟡や金利の䞊昇などマクロ経枈環境の 倉化に加え、賃料䞊昇ずいった䞍動産垂 堎の動向も、䌁業の䞍動産戊略や投資家 の投資戊略の倉化を促し、䞍動産取匕の 増加芁因ずなっおいる。金融機関の積極 的な融資姿勢が続いおおり、䞍動産投資 垂堎の掻況を䞋支えしおいる。 芋通し

䞖界的な䞍動産投資の回埩が続いおおり、 日本に察する海倖投資家の投資も拡倧が 予想される。䌁業による保有䞍動産売华 が増加しおおり、良質な投資機䌚の増加 ず堅調な需芁により、2025幎の䞍動産投 資額は6兆円超えるず予想される。

䞻芁指暙 (2025幎第1-第3四半期 +21%

䞖界の投資額の前幎同期比 +22%

日本の投資額の前幎同期比 39%

東京の䞖界郜垂別投資額ランキング

囜内投資額における海倖投資家の投資額割合 1䜍

49%

囜内投資額におけるオフィスの投資額割合

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日本の投資額掚移

日本の投資額

• 2025幎第1-第3四半期の日本の䞍動産投資額は前

幎同期比22%増の4兆7,100億円米ドル建おで

前幎同期比23%増の316億ドルずなった。

• 2025幎第3四半期の日本の䞍動産投資額は前幎

同期比22%増の1兆5,169億円米ドル建おで前

幎同期比23%増の103億ドルずなった。

• 䞊半期たでの倧型取匕に加えお、第3四半期には 汐留シティセンタヌや束䞋IMPビルなどの倧型 オフィスやESR尌厎DCなどの倧型物流斜蚭の取 匕が芋られた。第1-第3四半期の投資額は2007幎 の集蚈開始以来で最倧の金額ずなった。

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セクタヌ別投資額割合の掚移

セクタヌ別投資額割合

• セクタヌ別投資額割合では、オフィスは2025幎 第1-第3四半期の投資額が2兆2,829億円ずなり、 49%を占めた。2024幎通幎の36%から拡倧しお いる。

• リテヌル、賃貞䜏宅は2024幎通幎の割合から拡 倧し、9%、18%ずなった。䞀方、物流斜蚭、ホ テルは枛少し、それぞれ12%、10%ずなった。

• 賃貞䜏宅の割合拡倧は2025幎第3四半期に耇数 のポヌトフォリオが取匕されたこずが芁因であ る。

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地域別投資額割合の掚移

地域別投資額割合

• 地域別投資額割合では、 東京郜心5区が2025幎 第1-第3四半期で50%ずなり、2011幎第1-第3四 半期以来の50%超えずなった。䞊半期に続いお、 第3四半期にも倧型オフィスビルや賃貞䜏宅ポヌ トフォリオなどの取匕が芋られたこずが圱響し た。

• 倧阪圏は倧型オフィスビルや倧型物流斜蚭の取 匕がみられたものの11%にずどたり、前幎同期 の19%から瞮小した。背景にはむンフレ䞋で䞍 動産の今埌の賃料䞊昇が重芖される䞭で、䌁業 集積や人口集積の点から、最倧郜垂である東京 に察する遞奜性が高たっおいるこずが芁因ず考 えられる。

出所JLL

泚釈東京郜心区は千代田区、䞭倮区、枯区、新宿区、枋谷区を、東京圏は東京郜、千葉県、埌玉県、神奈川県を、名叀屋圏は愛知県、岐阜県、䞉重県を、倧阪圏は倧阪府、兵庫県、京郜府、奈良県を、犏岡圏は犏岡県、䜐賀県、長 厎県、熊本県、倧分県、宮厎県、鹿児島県、沖瞄県を指す。

• 埓業員数の増加ず事業拡匵によりテナントの動きが掻発化し、倧きな需芁増加を蚘録

• 空宀率が0.9%たで倧幅に䜎䞋

• 賃料は2.4%䞊昇し月額坪あたり37,042円ずなり、7四半期連続の䞊昇を蚘録

9月の日銀短芳によるず、倧䌁業補造業の業況刀断DI景況感 指数は自動車郚門の回埩により1ポむント䞊昇しお14ずなり、

2四半期連続の䞊昇ずなった。倧䌁業非補造業の指数は34で倉 わらずだった。埓業員数の増加による移転需芁や、良質物件ぞ の匷い需芁が芋られおいる。2025幎第3四半期の玔需芁は +205,000㎡であった。業皮別では、情報サヌビス業、補造業、 医療業が牜匕した。

第3四半期に新築のグレヌドAオフィスビル1棟が竣工した。今 期の東京グレヌドAオフィス垂堎の平均空宀率は0.9%ずなり、 前期比1.6ポむント、前幎同期比で2.3ポむント䜎䞋した。倧手 町・䞞の内サブマヌケットではほが空宀がなくなり、赀坂・六 本朚サブマヌケットでは1.4ポむントの䜎䞋ずなった。

賃料は第3四半期末時点で坪圓たり月額平均37,042円ずなり、 前期比で2.4%䞊昇、前幎同期比で7.5%䞊昇した。需絊のひっ 迫により貞䞻有利な垂堎環境が継続しおいるため、赀坂・六本 朚および倧手町・䞞の内のサブマヌケットで賃料が䞊昇した。

2025幎第3四半期の䟡栌は、キャップレヌトが暪ばいで掚移す る䞭、賃料䞊昇を反映しお四半期比で4.2%䞊昇、前幎同期比 で12.9%䞊昇した。今四半期に発衚された取匕ずしお、ゎヌル ドマンサックスのSPCによるグラントりキョりサりスタワヌ 区分所有の䞀郚持分売华があった。

芋通し

2025幎9月時点のオックスフォヌド・゚コノミクスの予枬によ るず、2025幎末のGDP成長率は1.0%、消費者物䟡指数は3.2% ずなっおいる。リスクには関皎の圱響、サナ゚ノミクスによる むンフレ高進、海倖経枈の䜎迷などがある。新芏䟛絊がやや枛 少するため来幎のリヌシング取匕量は鈍化するず予想されるが、 オフィス需芁は非垞に堅調である。来幎はさらなる賃料䞊昇を 受けお䟡栌も䞊昇を続けるず予枬される。

泚釈需絊ず賃料は東京のAグレヌドオフィスを参照。需絊は幎初か ら圓期の环蚈、面積は貞床面積を参照。

2020幎 2021幎 2022幎 2023幎 2024幎 2025幎 1,000㎡

玔需芁 新芏䟛絊 空宀率

• 倧阪Aグレヌドビルの賃料は月額坪あたり25,420円で2003幎の芳枬以来最高を蚘録

• 人材を意識した移転需芁が掻発で梅田や埡堂筋沿いのビルぞの移転が目立぀

• 新築・既存ビルいずれも空宀枛少ペヌスが速く空宀率は2.5たで䜎䞋

9月の近畿短芳によるず、倧䌁業補造業の業況刀断は13ポむント前 回14ポむント、非補造業は30ポむント前回33ポむントずなっ た。

第3四半期に新芏䟛絊はなかった。2025幎以降に顕著ずなっおいる䌁 業の人材を意識した移転需芁が掻発で第3四半期の玔需芁は22,000 ㎡ずなった。その結果、第3四半期末時点の空宀率は、前期比0.8ポむ ント䜎䞋、前幎同期比では1.3ポむント䜎䞋の2.5ずなった。゚リア やグレヌドを問わず倧阪党䜓でテナントがたずたったオフィススペヌ スを確保するこずが困難になっおきおおり、優良ビルで空宀が発生し おも埌継テナントが盎ちに決定するケヌスが増えおいる。前期に竣工 した淀屋橋ステヌションワンの空宀消化も順調に進んだ。

第3四半期末時点での賃料は月額坪あたり25,420円ずなり、前期比 3.2䞊昇、前幎同期比10.8の䞊昇ずなった。2003幎の芳枬開始以 来のこれたでのピヌクであった2020幎第2四半期の24,647円を超えた。 2022幎からの倧量䟛絊期、ずりわけ2024幎に竣工した梅田゚リアの 新築ビルの賃料が䞊昇をけん匕し、既存ビルにも䞊昇が波及し、倧阪 Aグレヌドビル党䜓の賃料が党面高の様盞ずなっおいる。

芋通し

Oxford Economicsの9月予枬によるず、倧阪垂の実質GDP成長率は

2025幎0.4%、2026幎±0.0%ず芋蟌たれおいる。

賃貞垂堎では、2025幎内の新芏䟛絊は残り1棟淀屋橋ゲヌトタ ワヌ䞭倮区、延床面積13䞇㎡、12月竣工予定である。足もずの

需芁は堅調であるものの賃料の䞊昇スピヌドも速いために、新芏䟛絊 ビルは䞀定の空宀を残しお竣工する可胜性が高いずみられる。埓っお、

2025幎第4四半期末の空宀率は今期の2.5ず同氎準に留たるず芋蟌む。

2026幎以降は需芁の堅調さが維持され、新築ビルの空宀消化が進展 し空宀率の䜎䞋基調が継続するだろう。

賃料に぀いおも空宀率の䜎䞋による需絊のひっ迫を受けお䞊昇トレン ドが継続するこずが芋蟌たれる。

投資垂堎では、奜調な賃貞垂堎を受けお投資家の倧阪での物件取埗に 察する意欲が高い状況が続く。䞀方、売华案件が少ない状況の改善も 芋蟌みにくいために、限られた投資機䌚を投資家間で取埗競争を繰り 広げる状況も倉わらない。

泚釈需絊ず賃料は倧阪のAグレヌドオフィスを参照。需絊は幎初か ら圓期の环蚈、面積は貞床面積を参照する。

需絊の掚移

2020幎 2021幎 2022幎 2023幎 2024幎 2025幎 (1,000㎡)

• 月額賃料は坪あたり21,835 円で前期比1.2も 、2025幎以降䞊昇ペヌスが鈍化

• 業容拡倧に䌎う拡匵移転が目立぀

• 空宀率は新築ビルの空宀消化が進展し、前期比-2.1ポむントの6.6ず倧幅䜎䞋

9月の九州・沖瞄短芳によるず、倧䌁業補造業の業況刀断は31ポむン ト前回25ポむント、非補造業は27ポむント前回30ポむント ずなった。

第3四半期に新芏䟛絊はなく、2次空宀の発生も少ない䞭、業容拡倧に 䌎う拡匵移転が目立ち、第3四半期の玔需芁は11,000㎡ずなった。

第3四半期末時点の空宀率は6.6ずなり、前期比2.1ポむント䜎䞋、 前幎同期比では1.4ポむント䞊昇した。2021幎以降、倩神ビッグバン による新芏䟛絊が断続的に続く䞭、前期竣工の倩神䜏友生呜FJビゞネ スセンタヌでたずたった面積のテナント誘臎が進展し、空宀率䜎䞋に 倧きく寄䞎した。足もずでは新芏䟛絊の圱響を色濃く受ける倩神゚リ アでは300,000㎡以䞊の空宀がある䞀方、博倚駅゚リアのは空宀がほ ずんどないずいう二極化が鮮明ずなっおいる。

第3四半期末時点での賃料は月額坪あたり21,835円ずなり、前期比 1.2䞊昇、前幎同期比8.0䞊昇した。

新芏䟛絊ビルがけん匕する賃料䞊昇の加速が䞀巡。2025幎以降、䞊 昇ペヌスは明らかに鈍化しおいる。

芋通し

Oxford Economicsの10月予枬によるず、犏岡垂の実質経枈成長率は 2025幎に1.2%、2026幎に0.5%ず芋蟌たれる。

賃貞垂堎では、2025幎の新芏䟛絊は出尜くした。2次空宀の発生も限 定的にずどたるずみられ2025幎末来期の空宀率は小幅に䜎䞋ず なるだろう。賃料は近幎の新芏䟛絊ビルが盞堎党䜓を抌し䞊げる圢で 䞊昇が続いおきた。しかし、2026幎は3棟の新芏䟛絊総貞床面積 75,000㎡が予定されおおり再び空宀率が䞊昇に転じるこずは避けら れない。こうした䞭、これたでのように新芏䟛絊ビルがけん匕ずなっ お賃料が倧幅䞊昇するこずは考えにくい。新築ず既存ビル間で賃料の トレンドが倉わっおくる可胜性が高い。投資垂堎では、投資家の投資 意欲の高い状況が継続しおいるこずから利回りは暪ばいで掚移するだ ろう。

泚釈需絊ず賃料は犏岡のAグレヌドオフィスを参照。需絊は幎初か ら圓期の环蚈、面積は貞床面積を参照する。

需絊の掚移

• プラむムリテヌル゚リアの路面店舗需芁は匕き続き堅調

• 銀座䞭倮通り沿いにヒュヌリック銀座ビルず枅和銀座ビルが竣工

• 賃料はふたたび䞊昇加速 路面賃料が䞊昇をけん匕

䞻芁指暙

消費者マむンドの䞋げ止たりず総雇甚者所埗の緩やかな持ち盎 しに支えられ、2025幎7月の家蚈消費は持ち盎しの動きがみら れた。蚪日倖客数は匕き続き過去最高蚘録を曎新しおおり、む ンバりンド消費も増加が続いた。こうした状況䞋、小売業販売 額は前幎比増加が続いた。癟貚店の矎術・宝食・貎金属の売䞊 高は、各ブランドの倀䞊げに䌎う駆け蟌み需芁による前幎の高 い氎準ずの比范で前幎比枛少が続いた。第3四半期の新芏開業 事䟋には、銀座䞭倮通りに開業したティファニヌずハリヌ・ りィンストン、銀座晎海通りに開業したカルティ゚、衚参道沿 いに開業したハリヌ・ポッタヌショップが挙げられる。

第3四半期には「ヒュヌリック銀座ビル」が䞭倮通り沿いに竣 工した地䞊12階建お、延床面積13,000㎡。路面テナントは ハリヌ・りィンストン、ノァンクリヌフアンドアヌペルずなっ おいる。たた、「枅和銀座ビル」も同じく䞭倮通り沿いに竣工 した地䞊13階建お、延床面積5,000㎡。路面テナントはロ ゚ベ2025幎12月開業予定ずなっおいる。原宿では「神宮前 3䞁目PJ仮称」が着工した。地䞊5階建お、延床面積1,300 ㎡の芏暡で、原宿通り沿いに2026幎に竣工予定である。

第3四半期の賃料は月額坪圓たり102,164円ずなり、前四半期比 24%の䞊昇、前幎同期比48%の䞊昇ずなった。需絊のひっ迫を 背景に、路面・空䞭階ずもに䞊昇し、14四半期連続の䞊昇ず なった。䟡栌は、賃料䞊昇を反映し、前四半期比1.1の䞊昇、 前幎同期比40%の䞊昇ずなった。圓四半期の事䟋には、囜内事 業䌚瀟による「JMFビル神宮前01」の取埗が挙げられる。䟡栌 は55億円、NOI利回りは2.4であった。

芋通し

オックスフォヌド・゚コノミクスの10月時点の予枬によれば、 2025幎の個人消費は前回予枬から䞊方修正され1.0%の増加、 2026幎は据え眮かれ0.7の増加ずなっおいる。雇甚・所埗環 境の改善を背景に消費は持ち盎すず予想される䞀方、リスク芁 因には消費者心理の動向が挙げられる。

賃貞垂堎では、限定的な䟛絊を背景に、路面店舗・空䞭階店舗 ずもに賃料䞊昇が続き、平均賃料は䞊昇が続くず予枬する。投 資垂堎においおは、投資利回りは暪ばい掚移するずみられるた め、䟡栌は賃料䞊昇に䌎い、緩やかに䞊昇するず予想される。

泚釈賃料は東京のプラむムリテヌルの1棟の平均を参照。面積は貞床面積を 参照する。小売業販売額は東京郜既存店を参照する。

小売業販売額

前幎比

Logistics

• Eコマヌスの売䞊拡倧を背景ずした需芁拡倧は続く

• 空宀率は9.1%ず倧幅に䜎䞋

• 濃淡は芋られるものの党䜓的には賃料䞊昇続く

堅調な需芁が続き2025幎第3四半期の玔需芁は696,000㎡ず なった。賃料を䞋げるこずで新たな需芁が喚起され、新芏䟛絊 を䞊回る需芁が生たれた。茞送費の䞊昇によっお郜心に近い立 地の物件は需芁が匷たる䞀方で、茞送距離が長くなる呚蟺郚の 物件は需芁が匱たり満床になるたでに2幎近くかかるものも芋 られる。

2025幎第3四半期は4棟合蚈472,000㎡の新芏䟛絊があり、2棟 がベむ゚リア、残り2棟が内陞゚リアで䟛絊された。東京圏党 䜓の空宀率は9.1%ずなり、前期比で116bps䜎䞋、前幎同期比 79bps䜎䞋しおいる。ベむ゚リアの空宀率は16bps䜎䞋し8.3% ずなり、内陞゚リアの空宀率は155bps䜎䞋し9.4%である。

東京圏の月額坪圓たり賃料は4,724円で前期比0.4%䞊昇、前幎 同期比0.8%䞊昇ずなった。建築コストの䞊昇が新築物件の賃 料を䞊昇させ、その埌呚蟺物件の賃料を抌し䞊げる動きが続い おいる。

東京圏の物流斜蚭の䟡栌(専有単䟡)は前期比0.5%䞊昇、前幎同 期比0.6%䞊昇ずなった。賃料䞊昇を反映しお䟡栌も䞊昇しお いる。今期の代衚的な取匕ずしおは䞉井䞍動産の物流リヌトが りォヌバヌグ・ピンカスに2物件売华した取匕がある。

芋通し

Eコマヌス等による堅調な需芁拡倧ず建築コストの䞊昇が続き、 賃料䞊昇が続くず予想される。ただし奜立地の物件は顕著に賃 料が䞊昇する䞀方で、空宀率が高く茞送コストが増加しおいる 呚蟺郚の物件は賃料䞋萜するず考えられる。

金利は今埌さらに䞊昇するず考えられるが、既に倚くの投資家 が金利䞊昇に備えおいるこずや、保険䌚瀟に代衚されるコア投 資家の堅調な投資需芁が続くこずから、利回りは暪ばいで掚移 するず予想される。結果ずしお賃料成長が芋られる゚リア・物 件では䞍動産䟡栌も䞊昇が続くず予想される。

需絊の掚移 泚釈東京圏に所圚する賃貞の倧型物流斜蚭が察象。面積は貞床 面積を参照する。

単䜍:1,000㎡

JapanMarketDynamics -2025幎第3四半期

• 新芏物件の高皌働ず既存物件の空宀消化により空宀率䜎䞋

• 新芏物件がけん匕する賃料䞊昇

• 囜内投資家の堅調な投資需芁

堅調な需芁ず倧量の新芏䟛絊によっお2025幎第3四半期の玔需 芁は236,000㎡ずなった。Eコマヌス䌁業や3PL䌁業、小売業な ど様々な需芁が芋られる。

2025幎第3四半期は3棟合蚈345,000㎡の新芏䟛絊があり、総ス

トック面積は 8,069,000㎡で前期比4.5%増加した。既存物件で空 宀消化が進み、新芏䟛絊物件も抂ね高皌働で竣工したため倧阪 圏党䜓の空宀率は前期比37bps䜎䞋し46%ずなった。前幎同期 比では153bps䞊昇しおいる。

倧阪圏の月額坪圓たり賃料は4,245円ず、前期比0.9%䞊昇、前 幎比2 4%の䞊昇ずなった。新芏䟛絊物件の高い賃料によっお党 䜓平均が䞊昇しおいる。

暪ばいで掚移する投資利回りず賃料䞊昇を反映し、倧阪圏の物 流斜蚭の䟡栌(専有単䟡)は䞊昇傟向が続いおいる。代衚的な取 匕ずしおはESR尌厎DCの持分50%やESR藀井寺DCの取匕が挙げ

られる。䞡物件ずも囜内投資家が出資しおおり、囜内投資家の 物流斜蚭に察する堅調な投資需芁が芋お取れる。

芋通し

賃貞垂堎では2025幎第4四半期以降にも耇数の新芏䟛絊が予定 されおいるが、予玄契玄が倚数締結されおおり高皌働で竣工す るず予想される。

25幎幎末にかけお空宀率は䜎䞋し、2026幎、 2027幎ず䜎い空宀率が続くず芋蟌たれる。

建築コストの高隰によっお新築物件は賃料䞊昇が続いおいる。 既存物件も新築物件にけん匕され賃料䞊昇が芋蟌たれる。テナ ントの賃料負担力が懞念されるが、Eコマヌス関連の需芁拡倧 ず既存物件に空宀がほがない状況から倧阪圏党䜓の賃料䞊昇が 続くず予想される。

泚釈倧阪圏に所圚する賃貞の倧型物流斜蚭が察象。面積は貞床 面積を参照する。

需絊の掚移

:1,000㎡

• 新芏䟛絊物件の空宀により空宀率が䞊昇

• 䞀郚物件の賃料芋盎しを受け、平均賃料は小幅に軟化

• 2026-2027幎は新芏䟛絊増加により空宀率䞊昇リスクが高たる

2025幎第3四半期の犏岡圏物流垂堎は、新芏䟛絊が玔需芁を䞊 回る展開ずなった。今期は玄80,000㎡の新芏䟛絊に察し、玔需 芁は玄4,000㎡にずどたった。

ロゞステヌション犏岡小郡の䟛絊により、総ストック面積は前 幎同期比11.0%増の1,688,000㎡ずなった。これに䌎い犏岡圏

党䜓の空宀率は 7.5% ずなり 、前期比440bps 、 前幎同期比 200bps䞊昇した。ただし、この䞊昇は新芏䟛絊物件の圱響が 倧きく、既存物件の皌働は䟝然ずしお堅調である。

犏岡圏の月額坪圓たり賃料は3,547円ず、前期比0.1%䜎䞋、前 幎比1.8%の䞊昇ずなった。䞀郚物件で近隣盞堎ずの敎合性を 図る賃料調敎により小幅な䞋萜がみられたものの、垂堎党䜓の 賃料氎準は安定を維持しおいる。たた、新芏䟛絊があった゚リ アでは賃料䞊昇も確認された。

投資利回りは匕き続き暪ばいで掚移しおおり、䞀郚で賃料調敎 の動きがみられる䞭でも、物流斜蚭の䟡栌(専有単䟡)は高氎準 を維持しおいる。投資家の関心は䟝然ずしお高いが、投資機䌚 は極めお限定的である。

芋通し

リヌシングの進展に䌎い空宀率が緩やかに改善する芋通しであ

る。䞀郚新築案件では竣工前から匕き合いが耇数みられるなど、

冷凍冷蔵機胜やランプ付など高仕様物件ぞの需芁が垂堎を䞋支 えする芋蟌み。

䞀方で、道路付けやアクセス条件に課題を抱える物件ではリヌ シングが停滞する可胜性があり、賃料は立地・仕様による二極 化が進行する局面ずなる。

2026幎から2027幎にかけおは、流通系・冷凍冷蔵察応斜蚭を 䞭心ずした遞別的な需芁拡倧が続き、垂堎党䜓ずしおは安定成 長期から再䞊昇ぞの移行期を迎える芋蟌みである。

物件䟡栌も賃料䞊昇を反映しお䞊昇が続くず予想される。

泚釈犏岡圏に所圚する賃貞の倧型物流斜蚭が察象。面積は貞床 面積を参照する。

需絊の掚移

単䜍:1,000㎡

• 堅調なむンバりンド芳光需芁を埌抌しに成長は継続

• 2025幎埌半に、東京で耇数のラグゞュアリヌホテルが開業

• 過去最高の運営パフォヌマンスを継続

䞻芁指暙

客宀増蚭数(前幎同期比)

RevPAR成長(前幎同期比) ↑

RevPAR サむクルステヌゞ

泚釈東京のホテルずは、東京所圚のラグゞュアリヌ及びアッパヌアップス ケヌルのホテルマヌケットを意味する。

延べ宿泊者数は埓業員数10名以䞊の斜蚭を察象ずした調査の結果を集蚈。

2025幎第3四半期1月9月の蚪日倖囜人数は31,650,500人 ずなり、前幎同期比17.7増加した。7月に䞀郚のアゞア諞囜 からの蚪日倖囜人数が前幎同月比で枛少したものの、3,000侇 人の倧台突砎は過去9か月で最も早いペヌスずなった。日本政 府芳光局によるず、2025幎7月环蚈ベヌスでの東京における延

べ宿泊者数は前幎同期比4.2増加した。倖囜人宿泊者数は前 幎同期比14.9増加した䞀方で、日本人宿泊者数は前幎同期比 7.2枛少した。

2025幎第4四半期には、倖資系ホテルずしおは、JWマリオッ ト・ホテル東京が10月2日に、キャプション by Hyatt 兜町 東 京が10月7日に開業した。その他、倧芏暡改修のために2024幎 5月からクロヌズしおいたパヌクハむアット東京が12月9日に リニュヌアルオヌプンする。

2025幎第3四半期、東京のホテルマヌケットは党おのセグメン トでパフォヌマンスの成長を継続した。蚪日倖囜人の継続的な 増加がADRの持続的な䞊昇を牜匕し、皌働率も着実な回埩を

瀺した。ラグゞュアリヌ及びアッパヌアップスケヌルセグメン トでは、前幎同期比で匕き続き倧幅な改善が芋られた。2025 幎9月环蚈ベヌスでは、ADR・皌働率ずもに前幎同期比で倧幅 に増加し、その結果、RevPARは前幎を倧きく䞊回る䌞びを瀺 した。しかし、ADRの成長率は鈍化の兆しを芋せおいる。

芋通し

匕続き地政孊的リスクは䟝然ずしお存圚するものの、 2025幎 第3四半期を経お䞍確実性は埌退しおいる。 2025幎第4四半期 以降も、東京のホテルマヌケットに぀いおは、堅調な業瞟動向 が継続する可胜性が高い。ADRに぀いおは、2025幎第4四半期 を経お、2025幎通幎で前幎比で䞊昇するこずが想定されるが、 䌞び率の鈍化傟向がより顕著になるか泚芖する必芁がある。皌 働率に぀いおも、ADR同様、2025幎通幎で前幎比で䞊昇する こず想定され、その芁因の䞀぀ずしお、䞭囜の蚪日人数の回埩 があるが、来幎以降、その特殊芁因がなくなるため、ADRに 遅れお、鈍化しおいく可胜性がある。

䞻芁なホテル客宀数 新芏䟛絊掚移

Sustainability

JapanMarketDynamics -2025幎第3四半期

䞍動産の環境認蚌取埗動向

• 囜内䞍動産のグリヌンビルディング認蚌件数は増加、LEEDはデヌタセンタヌ2件を含む19ä»¶

• 囜内䞍動産のりェルネス認蚌件数は枛少、WELLは14四半期ぶりに取埗れロ

• サステナビリティマヌケットダむナミクス日本語版は䞍動産の゚ネルギヌ性胜に関する特別レポヌト付き

LEEDの第3四半期の認蚌取埗件数は19件で、2009幎からの 环蚈で352件前期比+5.7%ずなった。

CASBEE-建築の第3四半期の認蚌取埗件数では23件で、圓 期末時点で有効な認蚌を有する物件は 529 ä»¶  前期比 +1.0%ずなった。

CASBEE-䞍動産の第2四半期の認蚌取埗件数は137件で、圓 期末時点で有効な認蚌を有する物件は 2,699件前期比 +5.1%ずなった。

特別レポヌト 「䞍動産の゚ネルギヌ性胜 理想ず珟実」

䞻芁指暙 グリヌンビル認蚌各認蚌の増加率の平均 前期比 +3.9%

りェルネス認蚌各認蚌の増加率の平均

-3.3%

泚釈LEED、WELL、Fitwelは党ランク、CASBEE-建築、CASBEE-䞍動産、 CASBEE-りェルネスオフィスはB+以䞊を察象ずする。

出所USGBC, IBECs, IWBI, Fitwel

グリヌンビル認蚌物件数の掚移認蚌取埗幎別

WELLの第3四半期の認蚌取埗件数は0件で、圓期末時点で 有効な認蚌を有する物件は51件前期比-15.0%ずなった。

Fitwelの第3四半期の認蚌取埗件数は0件で、圓期末時点で 有効な認蚌を有する物件は5件前期比±0.0%にずどたっ た。

CASBEE-りェルネスオフィスの第3四半期の認蚌取埗件数は 9件で、圓期末時点で有効な認蚌を有する物件は190件前 期比+5.0%ずなった。

サステナビリティ情報の開瀺矩務化を前にグリヌンビル ディング認蚌の取埗が増えおいる。䞀方、海倖投資家を䞭 心に䞍動産投資の刀断に利甚されるのは気候倉動リスクを 評䟡するCRREM* Pathwayだ。第䞉者による確認を経お登 録された囜内唯䞀の運甚゚ネルギヌ消費量デヌタベヌスず いえる DECC** デヌタず CRREM Pathway を比范し 、 CASBEE-䞍動産認蚌の゚ネルギヌ評䟡レベルによる気候倉 動リスクを調査した結果、2025幎時点で倚くの建物がすで に CRREM Pathway の逞脱幎を迎えおいるこずや 、 CASBEE-䞍動産認蚌で最高ランクを取埗しおいおも気候倉 動リスクの高い物件があるこずが刀明した。䞀刻も早い゚ ネルギヌ性胜向䞊に向けた建物運甚の芋盎しや、空調/衛生 蚭備の燃料転換、電気蚭備の再生可胜゚ネルギヌ導入が期 埅される。

* CRREM: Carbon Risk Real Estate Monitor

** DECC: Data-base for Energy Consumption of Commercial Buildings

:

ゞョヌンズラングラサヌル株匏䌚瀟

東京本瀟

〒102-0094

東京郜千代田区玀尟井町1-3

東京ガヌデンテラス玀尟井町

玀尟井タワヌ

03 4361 1800

犏岡支瀟

〒810-0041

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倧名2-6-50

犏岡倧名ガヌデンシティ

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This reporthasbeenpreparedsolelyforinformationpurposesanddoesnotnecessarilypurporttobeacompleteanalysisof thetopicsdiscussed, whichareinherentlyunpredictable.Ithasbeenbasedonsourceswebelieve tobereliable,butwe havenotindependentlyverified thosesourcesandwedonotguaranteethattheinformationinthereportisaccurateor complete.Anyviewsexpressed inthereportreflectourjudgmentatthis dateandaresubject tochangewithoutnotice. Statementsthatareforward-lookinginvolveknownandunknownrisks anduncertaintiesthatmaycausefuturerealitiesto bemateriallydifferentfromthoseimpliedbysuchforward-lookingstatements.Advice wegivetoclientsinparticular situationsmaydifferfromtheviews expressedinthisreport.Noinvestmentorotherbusinessdecisionsshouldbemade basedsolelyontheviewsexpressedinthisreport.

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ゞャパン マヌケット ダむナミクス 2025幎第3四半期 by JLL Japan Research - Issuu