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日本経済新聞20170209

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神戸にも赤ちゃんポスト 関西の団体、国内2例目 2017/2/9 22:47 日本経済新聞 電子版

親が育てられない子供を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト) について、関西の医療関係者らが9日、神戸市内の助産院に新設する方針を明らかにした。 嘱託医を確保し、医療法に基づく施設の変更許可を市に申請する。認可されれば国内2例目 となる。 赤ちゃんポストは、親が病院の外部から院内の保育室に新生児や乳児などを預けられる設 備。妊娠や出産に悩む人の支援団体「こうのとりのゆりかごin関西」(大阪府箕面市)が 運営に携わる。神戸市内のマナ助産院に年内の設置を目指し、既に改装準備が進んでいると いう。 同団体が9日記者会見し、人見滋樹理事長(京都大名誉教授)は「大都市にゆりかごがあ ることで、子供の命の保護に大きな役割を果たせる。今後は大阪府などでの設置も目指す」 と話した。マナ助産院の永原郁子院長は「預かった命をしっかり守るという責任を果たした い」とした。乳幼児の受け入れだけでなく、妊娠や育児に悩む親の相談にも応じる方針。 国内では2007年、慈恵病院(熊本市)の蓮田太二理事長がドイツの取り組みをモデルに 「こうのとりのゆりかご」を全国で初めて開設した。熊本市の検証報告書によると、07年か ら15年度までに計125人の乳幼児を受け入れた。身元が判明した親の居住地は、熊本県内だ けでなく、関東、近畿や北海道など全国にわたる。 同団体の顧問を務める蓮田氏も会見に同席し「熊本市には全国から様々な事情を抱えた親 が訪れている」と、幅広い地域に設置する意義を強調した。神戸市の赤ちゃんポストの運営 に助言もするという。 赤ちゃんポストは、保護責任者遺棄罪など関連法令に抵触するとの議論もあるが、厚生労 働省は熊本市のゆりかごについて「現行法に違反しているとはいえない」(家庭福祉課)と の見解。同団体によると、今回の設置申請については厚労省から神戸市を通じ、助産院で赤 ちゃんポストを運営する際は医師と嘱託契約を結ぶよう指導があったという。

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