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ハイブリッドのDNAを受け継いだ新たなる進化 2012年1月に初代プリウスPHVを発売し、普及が進むハイブリッドの次のリーディングカーを 目指し、より電気で走る充電プリウスとして打ち出してきました。しかし、EV(電気自動車)や 競合他社のPHVが増えるなど、状況は変化してきました。そうした状況で、新型プリウスPHVこそ 「次世代環境車の柱」にすべく、開発を続けてきました。その使命は、ハイブリッドの DNAを受け 継ぎつつ「もっといいクルマ」として新たな進化を成し遂げることです。 トヨタにおける環境車とは、ハイブリッド同様に「効率の良さ」 、 すなわち燃費が良いことがまずは 求められます。また、累計販売台数約360万台のプリウスのCO2 排出抑制量が約3,800万トンに 相当するように、効率が良いことに加えて車両が広く普及してこそ、環境に貢献できるものと 考えています。 そして、今後の環境車に求められるのが「エネルギー多様化」への対応です。トヨタではハイ ブリッドを核として、電気で走るEV、水素で走る燃料電池車と幅広く取り組んでいます。一方で 東日本大震災を経験した日本においては、電気が決して無尽蔵ではないことも学びました。

プリウスに続く、次世代環境車の柱としての進化 電気の力で走るのは、走行だけに着目すればクリーンだと言えます。しかし、次世代環境車と しては 電気や水素を作る方法まで考えたい。そこで新型プリウスPHVに採用したのが、ソーラー 充電が可能な「ソーラーパネル(ソーラールーフ)」です。走行用のエネルギーを太陽光発電で 賄うことができる新型プリウスPHVは、次世代環境車の確立に向けた重要な一歩と考えています。 そして、プリウスPHVはEVモードではよりEVらしく、ハイブリッドの時にはよりハイブリッド らしく、その二面性をしっかりと強調したものに仕上がっています。やんちゃな弟のプリウスに 比べて、普段はスマートで賢く、時には情熱的な部分をしっかり持つ兄のように、異なる魅力を 備えています。 さぁ、プリウスに続く次世代環境車プリウスPHVの幕開けです。

製品企画本部 チーフエンジニア

豊島 浩二

KOUJI TOYOSHIMA

※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


|| アウトライン -1

さらに進化した PHV システムによる、 圧倒的な燃費・環境性能と先進の使いやすさ。 2012年1月、 プリウスPHV は、プリウスに搭載の「リダクション機構付のTHS Ⅱ」 と新開発の充電器を組み合わせ、電気利用車両の本格普及を目指したプラグイン ハイブリッドカーとして発売されました。 そして、今回の新型ではプラグインハイブリッドカーの代名詞ともいえる、圧倒的な E V走行性能、E V走行可能距離を実現するため、PH Vシステムの小型軽量化と 効率化を目指しました。また、お客様による充電の機会を増やしていただくため、 充電の簡易化をコンセプトに充電システムを開発。次世代環境車の柱として、群を 抜く環境性能とより力強くなった加速性能などを中心に、これまでにない感動を 世界中の人々へもたらします。

世界トップクラスのハイブリッド燃費

大幅に延長したEV走行距離

ハ イ ブ リッド 燃 費 の 向 上 に 加 え、P H Vシ ス テム の 効 率 改 善 に より、従 来 型 と 比 較 しJC08モ ード 燃 料 消 費 率* を さ ら に 向 上。

ハイブリッド燃費

従 来 の 約2 倍 の 総エネルギー量を実 現した大 容量リチウムイオン バッテリーを搭 載 することなどにより、満 充 電 からの 航 続 距 離は 目標値60km以上と飛 躍的に進化。

EV走行距離

[JC08モード社内測定値]

JC08モード充電電力使用時走行距離[社内測定値]

目標値

37.0

km/L

●従来型プリウスPHV:31.6km/L ●プリウス:40.8km/L(Eグレード) 37.2km/L(2WD) 34.0km/L(4WD[E-Four])

*燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。 使用環境(気象、 渋滞等) や運転方法(急発進、 エアコン使用時) に 応じて燃料消費率は異なります。

より力強い EV加速性能

EV最高速度

新型プリウスPHV 目標値

135km/h

60km 以上

従来型プリウスPHV

26.4km

EV最高速度 100km/h

(テストコース等での計測)

充電機能の拡大と使い勝手の向上

新開発の「デュアルモータードライブ」システムを採用し、モーターの 力にさらにジェネレーターからの駆 動力を上 乗せすることにより、 より力強い加速性能を実現。 ■追越加速(40km/h~) アクセル開度60%における比較

充 電 器 出 力 を2kW から3.3kW に 拡 大した 他、効 率 を 向 上。急 速 充電の追加、100V6A 対応などによって、より充電の機会をプラス。 タイマー充 電、充 電コネクターロック、マイル ーム機 能 などを改 良 することで、使い勝 手も向上。

3

車両加速度(m/s*s)

車両加速度[ m /s 2]

2.5 2 1.5 EVモード

1

HVモード

0.5 0 0 -­‐0.5

0 0

2 2

時間[SEC]

4 4

66

88

10 10

ー EVモード ー HVモード 時間(sec)

※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


|| アウトライン -2

進化した「ICONIC Human-tech*」をデザインコンセプトにしたフォルム

プリウスのリーディングモデルとして、先進機能が人の記憶や直感でわかり、 一目で新型プリウスPHV と認識できる、低重心でエモーショナルなデザインを創出。 * ICONIC Human-tech ( アイコニックヒューマンテック):人の記憶や直 感 でわかる、先 進 機 能に遊び心を融 合させたひと目でプリウスPHV とわかるユニークなデザイン。

次世代環境車の進化を踏まえた 先進的なデザイン

TNGA* による新プラットフォームを使用した 低重心パッケージ

ハイブリッドカ ーよりもさらに 進 化したE Vイメー ジの 先 進 的 な デザインを大 胆に表 現 。

バッテリー 配 置を 最 適 化し、十 分な 荷 室 スペースを確 保。さらに、 リヤシートはゆとりのある2 人乗りセパレートシートへと変更。 *TNGA:Toyota New Global Architecture(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)

期待を超える先進装備の数々 見た目やイメージだけではなく、使い勝 手や 機 能 性 も 徹 底した 数々の 先 進 装 備 を採 用。 快 適なドライブを多方面からサポート。

❶急速充電&普通充電 ❷ソーラー充電システム

❸11.6インチ大型ディスプレイ ❹ガスインジェクション機能付 ヒートポンプオートエアコン ❺ダブルバブルバックドアウインドウ

※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


|| エクステリア

プリウスのリーディングモデルにふさわしい、 より先進的でエモーショナルな造形へと 進化しました。

デザインコンセプト▶ ICONIC Human-tech* プリウスのリーディングモデルとして、先進機能が人の記憶や直感でわかり、 一目で新型プリウスPHVと認識できる、低重心でエモーショナルなデザインを創出。 * ICONIC Human-tech ( アイコニックヒューマンテック ): 人の記憶や直感でわかる、先進機能に遊び心を融合させた一目でプリウス PHV とわかるユニークなデザイン。

より先進的なPHVの表情として、違いがひと目でわかるフロントフェイス。 機能と遊び心を融合し、独自の個性を放ちます。 大型アクリルグリル アクリルグリルの裏面にはレリーフ(凸形状) ①を持たせ、 さらにシルバー塗装を施すことで奥行きを表現しました。 また、 グリルを囲むフレーム部分②には艶を抑えた黒で全体 を引き締めるなど、質感を与え車格感を表現しています。

4 眼 LEDヘッドランプ ヘッドランプに LED4 眼プロジェクターを採用することで、 「薄く・小さく・ 低い」シャープ なヘッドランプデザインを実現 しました。さらに、プロジェクターランプの階段状配置を意匠 に活かし、先進技術と機能をアイコニックに表現しています。

前方車を眩惑することなく前方視界を確保する アダプティブハイビームシステム(AHS*)

クリアランスランプ&ハイビーム (LED)

ハイビームで走行しながら、先行車や対向車に光が当たる 部分だけを自動 的に遮 光。オートマチックハイビームを

ロービーム (LED)

より進化させたシステムです。

ターンランプ(LED)

* AHS:Adaptive Hi-beam System ■自車速度約15km/h以上で作動します。 ■ハイビーム・ロービームの切り替え自動制御には状況により限界があります。 ■道路状況および天候状態等によっては、 ご利用になれない場合があります。

プリウスからの主な変更部位

※車両はプリウスPHVとは異なります。

フロントフォグランプ(LED) アクセサリーランプ(LED)

●フロントグリル ●ヘッドランプ ●ターンランプ& フロントフォグランプ ●フロントバンパー ●エンジンフード&フロントフェンダー

プリウスから80mm延長したリヤオーバーハングを活かし、 水平基調の伸びやかなサイドシルエットを実現しました。 15インチアルミホイール(専用意匠) アルミホイールとホイールキャップを 組み合わせることで「軽量化」と「空力 特性」の向上を両立 。また、 専用デザ インにより、ブラック塗 装部分には 遊び心とハイテク感を表現したデザ インパターンを配しています。 プリウスからの主な変更部位

●15インチアルミホイール(ホイールキャップ意匠)●ソーラーパネル(ソーラーパネル仕様のみ)

トヨタ初ダブルバブルバックドアウインドウを採用し、 空 力性能をアイコニックかつエモーショナルに表現したリヤビュー。 フロント同様、機能と遊び心を融合して独自の個性を生み出しました。

ハイマウントストップランプ+リヤコンビネーションランプ バックドアの幅いっぱいまで伸びるハイマウントストップ ランプ。リヤコンビネーションランプとつなげて光の帯が サ ブウインドゥの 輪 郭 を 縁 取る意 匠とすることに より、 リヤビューに独自の個性と存在感を生み出しています。

ハイマウントストップランプ(LED)

ストップランプ(LED) テールランプ(LED) ターンランプ(LED) バックアップランプ

プリウスからの主な変更部位

●バックガラス& バックドア ●リヤスポイラー ●リヤコンビネーションランプ ●リヤターンランプ&フォグランプ ●リヤバンパー ※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


|| インテリア

先進性のシンボルとして強い存在感を放つ、トヨタ初 縦型ディスプレイ。 後席 2 人がけのゆとりを活かし、心地よく上質な空間を演出しました。 デザインコンセプト▶ ICONIC Human-tech* * ICONIC Human-tech ( アイコニックヒューマンテック ): 人の記憶や直感でわかる、先進機能に遊び心を融合させた一目でプリウス PHV とわかるユニークなデザイン。

インストルメントパネル 歴代のプリウスシリーズが培ってきた「人の感覚 」に寄り添った機能配置やデザインを進化。「表示 系 遠 方・ 操作系手元配置」を基本に、先進性のシンボルとして11.6インチのディスプレイを採用。進行方向の先まで地図が 見 渡 せるよう大 画 面を縦 型に配置しました。この 情 報デバイスを一層際 立 たせるため、縦 型のエアコンレジ スターを両サイドに配置。さらにクラスターモール ① が両側から断面を変化させながらセンター部の造形を 強調。クラスターモールおよびサイドレジスターベゼル ② は、専用のサテンメッキ加飾を施し、インテリアに 新たな上質感を与えています。

荷室 デッキ高さ + 77mm リチウムイオンバッテリー

リヤシート

ラゲージスペース

新型プリウスPHVでは、後席を2人がけとし、 中央に大型のコンソールを設ける ことで、ゆったりとくつろげる程良いパーソナル感を生み出しています。さらに コンソールは、シートバック側 へ の 連 続 性を意 識したデザインとすることで 4座独立を強調。大人4人が快適に過ごせる雰囲気を演出しました。

大 容 量 のリチ ウムイオ ンバッテリー を 搭 載し な が ら、 デッキ 面 の上 昇 を 77mm に抑えています。さらに、デッキサイド両側を深く凹ませることにより、 ゴルフバッグ 2 個 * の積載を可能にしました。 *ゴルフバッグのサイズは 9.5 インチ× 46 インチの場合。 ゴルフバッグのサイズや形状によっては収納できない場合があります。

TNGA* による新プラットフォームを使用した低重心パッケージ バッテリー配置を最適化し、十分な荷室スペースを確保。 さらに、 リヤシートはゆとりのある 2人乗りセパレートシートへと変更し パーソナル感を演出。 * TNGA:Toyota New Global Architecture (トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)

※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


|| PHV システム -1

先進の PHVシステムをさらに熟成し、 圧倒的なEV性能とEV走行可能距離、充電の簡易化を実現しました。

パワーコントロールユニット ■昇圧コンバーター性能向上 → EV 走行性能向上に対応

リチウムイオンバッテリー ■総電力量アップ(従来比約2倍) →EV走行距離:目標値60km * 以上 (JC08モード) 、 最高速度:135km/h* (テストコース等での計測)の実現

高効率 1.8Lエンジン ■最大熱効率40%を誇る2ZR-FXE エンジン

■バッテリー昇温システム →低温時のEV走行性能向上 *社内測定値

充電器

ハイブリッドトランスアクスル

■急速充電対応 ■小型・高性能化 → 充電効率向上による充電時間の短縮 (200V〈16A〉 で約2.5時間 100V〈6A〉 で約15時間)

モーター

■モーターとジェネレーターを両駆動させる ワンウェイクラッチ追加 → EV走行性能(走行距離・加速性能)向上、 潤滑性能向上、部品強度向上

ジェネレーター

ヒートポンプオートエアコン

EV走行燃費(目標値)

■世界初のガスインジェクション機能付 ヒートポンプオートエアコン採用 → 低温時の効率的なEV走行を実現

■電動オイルポンプ追加 → モーター冷却による低損失化・小型化と EV性能向上

km

新型

従来型

60以上

26.4

ハイブリッド燃費(目標値)

km/L

37

31.6

EV走行最高速度(テストコース等での計測)

km/h

135

100

kWh

8.8

リチウムイオンバッテリー総電力量

4.4 [ 社内測定値 ]

大幅に延長したEV走行距離

■ EV走行距離 JC08モード充電電力使用時走行距離 [ 社内測定値 ]

従来の約2倍の総エネルギー量を実現した大容量リチウムイオンバッテリーを 採用することにより、 満充電からの航続距離は目標値60km* 以上と飛躍的に 進化しました。また、EV走行での最高速度も135km/h *(テストコース等での 計 測)となり、日常的な走行シーンの大半をエンジンを始動させることなく、 電気自動車として走ることが可能です。

新型プリウスPHV 目標値

EV最高速度

135km/h

60km 以上

(テストコース等での計測)

EV最高速度 100km/h

従来型プリウスPHV

26.4km

*社内測定値

EV走行の通常走行時

EV走行の最大出力時 パワーコントロール ユニット 電気 モーター

電気 モーター バッテリー

バッテリー ジェネ レーター

ジェネ レーター

エンジン

エンジン

電気モーターのトルク

電気モーターのトルク

通常走行時においては、バッテリーからの電力で モーターを駆動して走行します。

従来システム ピニオンギヤ

2.5 2 1.5

M/G1

HVモード

サンギヤ (M/G1軸 ⇒反転)

0.5

-­‐0.5

EV走行での最大加速時には、バッテリーから電力を供給し、 モーターを駆動するとともに、ジェネレーターにも供給する ことで駆動力を追加します。

0 0

2 2

時間[SEC]

4 4

66

88

10 10

ー EVモード ー HVモード 時間(sec)

EV走行性能の向上を狙い、モーターとジェネレーターをともに駆動に使用できる新機構を開発。エンジンをかけずに、 モーター2個分の トルクで力強い加速性能を発揮します。従来、EV走行中にジェネレーターからトルクを出力することはできませんでしたが、動力分割 機構に一方向のみに回転力を伝達するワンウェイクラッチを追加したことにより、ジェネレーターをモーターとして動かすことが可能と なり、トルクがタイヤにも伝えられ、 モーターの力にジェネレーターのトルクがプラスされた効果的なEV駆動力を実現しました。

静粛性

エンジン軸 空転

EVモード

1

0 0

ジェネレーターのトルク

動力分割 プラネタリ

M/G1 反転入力

力強い駆動力と加速性能を生む「デュアルモータードライブ」システム

新型プリウスPHVは、発 進 から加 速、高 速 の 巡 航 時に 至るまで、バッテリーの電力 が十分にあれば、ほとんどの 場合モーターだけの走行が 可能です。 そのためエンジン が止まっている時間が長い ため、エンジンルームから伝 わる音は小さく、より優れた 静粛性を実現しました。

■駆動力伝達経路比較

3

車両加速度 [m /s 2] 車両加速度(m/s*s)

パワーコントロール ユニット

■追越加速(40km/h~) アクセル開度60%における比較

リングギヤ (タイヤ軸 ⇒停止)

キャリア (エンジン軸 ⇒空転)

「デュアルモータードライブ」システム ピニオンギヤ

動力分割 プラネタリ

エンジン軸 反転ロック

M/G1 反転入力 M/G1 サンギヤ (M/G1軸 ⇒反転)

リングギヤ (タイヤ軸 ⇒正転)

ワンウェイ クラッチ

キャリア (エンジン軸 ⇒ロック)

急速充電*1 充電器出力の拡大、 急速充電の追加、 100V 6A 充 電 機能付充 電ケーブル *2 によって、 より充電の機会をプラスしました。なかでも 公共の急速充電器*3 に対応する急速充電 機能は、普通充電に比べて短時間に充電が 可能で約20分 (80%充電まで) で行えます。

■静粛性の比較

dB プリウス 新型 プリウスPHV

EV

HV (プリウスPHVはEV)

Time

*1. メーカーオプション(日本仕様のみ)。 * 2. 100V充電時の電源を6Aとすることで、一般回線のコンセントで充電できます。 専用回路工事が不要となり、工事費低減にも貢献します。 * 3. SA(サービスエリア) 、PA(パーキングエリア) 、コンビニなど、設置箇所はより拡大しつつ あります。会員登録などの契約が必要になる場合がありますので、 事前にご確認ください。

※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


|| PHV システム -2

世界トップクラスのハイブリッド燃費&EV電費

ハイブリッド燃費

プリウスのシステムを最大限に活かした「新プラグインハイブリッド システム 」の 搭 載により、電 力消費率も極めて小さくなりました。

[JC08モード社内測定値]

目標値

充電電 力を使いきってエンジンを使うことになっても、世界トップ

37.0 km/L

クラスの低燃費なハイブリッド走行によって経済的な走りが続きます。

●従来型プリウスPHV:31.6km/L ●プリウス:40.8km/L(Eグレード) 37.2km/L(2WD) 34.0km/L(4WD[E-Four])

*燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。 使用環境(気象、 渋滞等) や運転方法(急発進、 エアコン使用時) に応じて燃料消費率は異なります。

バッテリーチャージモード

新設定

新 型プリウス PHV で は、走 行 中に バッテリーを

■通常走行

エ ン ジ ン で 発 電して 充 電 すること が で き ま す。

■バッテリーチャージモード

バッテリーの電力を使いきった後、たとえば夜間に 自宅近くで EV 走行が必要な場合など、本 機能を

モーターで、 エコで 静かでパワフルな走り

活用すれば EV 走行が可能になります。

電力を使い切ったら HVモードに自動切り替え

HV走行中にエンジンで 発電してバッテリーを充電

HV走行

HV走行+充電

EV走行

回復した電力で再び EV走行を実現 EV走行

※エンジンを使用した発電となるため、通常のハイブリッド 走行よりもガソリンの消費量は大きくなります。 ※停車中もエンジンで発電し充電が可能。

先読みエコドライブ[先読み減速支援] 減速時または停止するシーン(交差点など) の手前では、早めにアクセルペダルを戻すことでバッテリーへの回生量が増えて実用燃費向上に貢献します。 新型プリウスPHVでは、 ドライバーの過去の運転傾向から減速・停止の可能性が高い地点を蓄積して登録。その地点に車両が接近すると、早めの「アクセルOFF 案内」と、 エンジンブレーキの効果を高める「回生拡大制御」を実施し、理想的な減速となるように支援します。 ❶アクセルOFF案内

■先読み減速支援作動イメージ

ハイブリッドシステムインジケーターのエコアクセルガイド のゲージを 0(ゼロ)にすることで、 ドライバーが無駄な加速 をし続けないようにアクセルOFF操作を促します。

作動①

作動②

減速・停止 目標位置

ドライバー操作

❶ アクセルOFF案内

ド ライバーが アク セ ル OFF 操 作 をした 後 に、エ ン ジ ン ブレーキの減速度を増加させる制御です。車速をしっかり 落とし、 フットブレーキ操作の開始車速を低くすることで、 より効率的に運転エネルギーをバッテリーに充電。減速度 につ いてはドライバー に 違 和 感 を 生じさ せ な い 配 慮 が されています。

❷ 回生拡大制御

制御無し アクセルOFF

❸ ブレーキON ブレーキ開始車速を 抑制し、 より効率的に バッテリーに充電

車速

❷回生拡大制御

通常時車速 支援時車速

アクセ ル OFF 案 内時は アクセ ルガ イド を 消 去

通常エンジンブレーキ

回生拡大制御 エンジンブレーキ

距離 ※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


|| 先進装備 -1

快適なドライブをサポートする、 さまざまな先進装備を採用しました。

ソーラー充電システム 車両のルーフに搭載した大型ソーラーパネル ( ソーラールーフ ) により太陽光発電し、その電力を駆動用バッテリーおよび12V バッテリー系統へ供給できます。駐車中は駆動用バッテリーを 充 電し、走 行 中 は 駆 動 用 バッテリー の 消 費を 抑えることで、 EV走行距離や燃費の向上に貢献します。充電スタンドがない 駐車場や災害等で停電した場合でも、太陽光があれば駆 動用 バッテリーの充電が可能となります。

ガスインジェクション機能付 ヒートポンプオートエアコン 暖房の使用は大きな電力消費をともない、EV走行距離の減少 にもつな がります。新 型プリウス PHV は、効 率 の良いヒート ポンプ式の暖房機能付エアコンを採用し、量産車では世界初の ガスインジェクション機能付電動インバーターコンプレッサーを 搭載しました。エアコンで車内を暖めながら、エンジンを作動 させずにEV走行の静かな走りをより長く楽しむことが可能です。

電力消費が少ないヒートポンプ暖房 「ヒートポンプ」は、冷媒というガスを介して外気から熱を取り込み、車内にその熱を 放出して温めます。とても効率が良いので少ない電力で暖房できる一方、外気から熱 を集めにくい寒冷時は、その効果は低減します。新型プリウスPHVでは、一度放熱した 冷媒の一部を再びコンプレッサーに戻して暖房に役立てるガスインジェクション機能付 電動インバーターコンプレッサーを開発。気温が低くても、ヒートポンプだけで暖房 性能が得られるようになったことで、エンジンもかかりにくくなりました。 ■基本的なヒートポンプ暖房の仕組み 1 圧 縮 機(コンプレッサ)で 冷媒 を エアコン吹出し口

圧縮して「高温」にします。

2 高温の冷媒で空気を暖め、

大気の熱

1 4

温風

エアコン 吹き出し口から温 風を 出します。

冷風

4 低 温の冷媒により大 気中 の 熱を

2 3

低温に。 3 冷媒は膨張弁で減圧され、 吸収。

室外

← →室 内

外部電源供給システム 家 庭 用と同じAC100Vのコンセントを車内 2 カ所に設 置し、 パソコンなどの家電用品*1 が使用可能。また、電源スイッチ、 防水カバー付コンセントからなるヴィークルパワーコネクター*2 を普通充電インレットに挿し込めば、車外用の AC100V電源と して使 用で き、停 電 などの 非 常 時に役 立ちます。給 電を 充 電 インジケーター の点 灯 で 確 認 可能です。コネクター接 続中は 発進を防止し、安全面や車両の盗難防止にも配慮しています。 *1. 製品によっては正常に作動しない場合やご注意いただきたい項目が あります。 *2. ア ク セ サ リ ーコ ン セ ン ト( ヴ ィ ー ク ル パ ワ ーコ ネ ク タ ー 付 / AC100V/1500W) 。合計 1500W 以上の電気製品を使用しないで ください。 1500W 以下の電 気 製 品でも正常に作 動しない 場 合が あります。

※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


|| 先進装備 -2

トヨタ初

CFRP*製バックドア ボディ剛性を損なうことなく軽 量化を図るため、バックドアに CFRP を採用。F1などの限られたクルマのボディに使われる この素材は、鉄やアルミと比べても剛性が高く軽量です。 また、ガラスエリアがサイド方向に拡大したことにより、良好な 後方視界の確保にも貢献しています。 * CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics (炭素繊維強化樹脂)

■後方視界

新型プリウスPHV

40°

プリウス 38.3° 従来型プリウスPHV 33.6°

振り向きアイポイント

トヨタ初

ダブルバブルバックドアウインドウ 空気の「流れ」を感じさせるような2つの膨らみを持つダブル バブルウインドウをバックドアガラスに採用しました。後端の リヤスポイラーやサブウインドウと一 体化したデザインとし、 空力性能を向上させるとともに、 ひと目でプリウスPHVとわかる 印象的なリヤビューを演出しています。

スマートキー連動充電リッド (スマートリッド&コネクターロックシステム) スマートエントリー&スタートシステムの「スマートキ ー」により、充 電リッドと充 電 コネクターの電子ロックが 可能です。 スマートキー照合時のみ充電リッドを開けられるようにしたことと、充電コネクターの ロックにより、 セキュリティ性をより向上させています。

※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


|| 大型ディスプレイ

先進感あふれる11.6インチ大型ディスプレイを採用。 使って「楽しい・心地良い」インターフェースを追求しました。 トヨタ初

11.6 インチ大型ディスプレイ 「使いやすさ」だけではなく、 「楽しさ」や「心地良さ」も同時に感じて いただくために、トヨタ初となる11.6 インチ大型ディスプレイを新開発。 ナビやオーディオ、空調などのプリウスPHVに関するさまざまな情報を ディスプレイに集約しました。フルHDの高精細な表示によって視認性を 追求したほか、スマートフォン感覚の直感的な操作も実現しています。

主な機能 ■T-Connect SDナビゲーション ■ DCM ■ 地上デジタル TV ■音声ガイダンス機能付カラーバックガイドモニター ■AM/FM ■ Bluetooth 対応(ハンズフリー・オーディオ) ■空調 ■車両カスタマイズ設 定 ■エネルギーフロー表 示 ■毎分 燃 費 ■区間燃費 ■航続可能距離表示 ■タイマー充電・プレ空調設定 ■先読みエコドライブ支援表示

大画面と縦型を活かし情報を一画面に表示 ナビ 画 面 を 表 示し な がら、 オーディオや空調 など他の機能の2画面 表示操作が可能です。

画面いっぱいに地図を 表示。進行方向の遠く まで見渡せるので、 広い 範囲の 進むべき 道を確認できます。

タイマー充電の設定と 充 電 ス ケ ジュー ル を 同時表示。充電情報を 集約し、 1週間分の予約 状況をみながら予約の 設定・変更が行えます。

夜間は画 面上部の意匠も 連動し、 ランプが点灯します。

さらに進化したグラフィック表現や表示内容 エネルギーモニターは、 リアルな3Dにより、エネルギーの 流れをリニアかつ詳細に表現。

■オープニングムービー

■エンディングムービー

■オープニングムービー / エンディングムービー パワースイッチON およびOFFの際には、ICONIC Human-tech をイメージした ムービーが流れます。エンディングムービーでは、次回のタイマー充電予定を 表示します(タイマー充電を設定した場合)。

スマートフォン感覚の直感操作を実現 静電 式タッチパネルにより、フリック やピ ン チイン / アウトな ど スマート フォン感覚の直感操作を実現。 各 機 能 や 情 報 へ のアクセ ス 操 作 は、 画面下に表示されるメニューアイコン で 実 施。左 右 にフリック することで 順 次アイコン が 回 転 するように切り 替わります。また、 縦にフリックすれば、 地図を全画面に表示できます。

表示例

■地図全画面表示 ■メニュー画面

■エアコン操作画面 ■オーディオ操作画面

※写真は開発中のもので、実際の車両と異なる場合があります。


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