フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

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2004年度 卒業論文

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究 �A�Study�on�the�Facilities�Matching�a�Market�of�Futsal�

渡辺仁史研究室  1G01D126-7��中村 怜史


2004年度 卒業論文

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

はじめに  小学校 4 年生の始めに、私は友達の勧めで’サッカー’というスポーツに 出会った。ふと気づいた時には毎日ひたすらに、サッカーボールを追いかけ ていた。  サッカーというスポーツを通して、多くの友人を作る事が出来た。決して お金では買えないものを私に与えてくれた。しかし、年を重ねる毎にサッカ ーボールと触れ合う機会は少なくなり、大学に入学を決めた頃には、ボール を触る機会はなくなった。  そんな矢先、自宅の近所を徘徊していた大学 1 年の春、’フットサル’とい う看板が目に入った。’コート’を観察する事 1 時間、どうしても小学生の時 のように夢中になってボールを追いかけたいと思った。それが’フットサル’ を始め、フットサルに興味を持った理由である。  現在、私は趣味の一つとして’フットサル’というスポーツをレジャーと して楽しむ一人である。いくつかの施設を利用する事で、私はフットサルは 多くの可能性を持つスポーツレジャーであると考える一方で、様々な疑問を 感じる事が増えてきた。そして、その原因の一つと考えられるのはフットサ ルを、観る、楽しむ、する場所にある。各施設がどういった魅力を持ち、そ してどういった問題があるのかと考えた事が、本研究を始めたきっかけであ る。

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目次

第1章 序論

1  4

1ー1. 研究目的

1ー2. フットサルについて

・はじめに

1-2-1. フットサルの発祥について                  1-2-2. フットサルとサッカーの違い                 1-2-3. フットサルコートとテニスコート    1-2-4. 世界各国で行われているフットサルの現状    1-2-5. 日本におけるフットサルについて  1ー3.研究背景

15

1ー4.研究概要

17

第2章 調査方法

18 19 20 21

2-1. フットサル施設の実態調査 ��2-2. 施設運営者に対するアンケート調査 ��2-3. 運営者へのヒアリング調査 第3章 調査結果  3ー1. フットサル施設の実態調査結果  3ー2. 施設運営者に対するアンケート調査結果

22 23 24

3-2-1. 施設概要    3-2-2. 施設の利用料金    3-2-3. 施設規模 ��3-3. 運営者へのヒアリング結果

47

第4章 分析

48 49

4-1. 民間施設と公共施設    4-1-1. ソフト面の問題点の比較    4-1-2. ハード面の問題点の比較  4-2. 新規施設と転用及び併用施設

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4-2-1. ソフト面の問題点の比較    4-2-2. ハード面の問題点の比較

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第5章 考察

72

5-1. 特性の把握による基準値の算出

73

5ー1-1. 施設運営者の評価からの考察   5-1-2. 施設の立地条件からの考察   5-1-3. 施設の組織形態からの考察   5-1-4. 施設のフットサル施設設立の方法から考察  5-2. 評価指標の算定ついて

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第6章 今後の展望

81

・おわりに

83

・参考文献、参考資料

84

付録 ~資料編~

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第1章 序論

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

第 1 章 ~序論~ 1-1. 研究目的 1-2. フットサルについて   1-2-1. フットサルの発祥について 1-2-2. フットサルとサッカーの違い 1-2-3. フットサルコートとテニスコート         �1-2-4. 世界で行われているフットサル        �1-2-5. 日本におけるフットサルについて                     �1-3. 研究背景 1-4. 研究概要

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第1章 序論

1-1. 研究目的  本研究では、フットサルを’する’場所の根本であるフットサル施設の配置・ 規模・運営・機能を調査する事によって、フットサル施設の設計計画の基準 を作成する。  また、各施設の運営者が抱えている改善点を明らかにする事によって、今 後の施設計画の見直しを計り、今後の施設計画の際に役立てる。

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第1章 序論

1-2. フットサルについて

1-2-1. フットサルの発祥について  フットサルとは、世界中で「サロンフットボール」「インドアサッカー」「フ ァイブ・ア・サイドフットボール」など、様々なルールで行われていたものを、 1994 年に FIFA( 国際サッカー協会 ) が、「FUTSAL」の統一名称としてルールを 定めたスポーツである。 ○フットサルの語源説明  「� futsal� = フットサル」の語源は、’フットボール’を表すスペイン語の f� u�t�b�o�l 及びポルトガル語の f�u�t�e�b�o�l と、' 室内’を表すスペイン語 の s�a�l�a、ポルトガル語の s�a�l�a�o�をあわせた造語である。 ○世界各国で行われているフットサルの現状説明

図 1.2.1 サロンフットボール

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第1章 序論

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1-2-2. フットサルとサッカーの違い  ボールを手以外でゴールまで運ぶという基本的な点はサッカーと同様であ り、フットサルは一般的にコートの規模や競技者数の縮小版として、ミニサ ッカーと考えられている。しかし、ルール上の違いからサッカーとは異なっ た独自の戦術・技術を要する「競技」として扱われる。ボディーチャージが 反則であるというルールから、男性だけでなく、女性からの支持も高まって いる。フットサルは常にゴール前の激しい攻防が行われ、ピッチの何処から でもシュートを狙えるという緊張感からバスケットボールに似ている点が多 いとも言われている。

図 1.2.2.1 フットサルの様子

図 1.2.2.2 サッカーの様子

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第1章 序論

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□フットサルとサッカーの競技規則の違いを以下に示す。(表 1.2.2)

表 1.2.2� 競技規則の比較(フットサルとサッカー)

ボール ピッチサイズ ゴールサイズ 競技者数 交代

プレーの再開

レフェリー タイムキーパー 競技時間 タイムアウト オフサイド

ファール

退場 GKへのバックパス 4秒ルール

FUTSAL 4号球 ローバウンド 15~25m×25~42m

SOCCER 5号球 (U-13以上) 45~90m×90~120m

国際基準値 18×38m 2m×3m 5人

国際基準値 68m×105m 2.44m×7.32m 11人 アウトオブプレーの時審判の承 認を得て 交代は3人まで スローイン ボールがタッチラインを超えた とき

自由 交代要員は7人まで キックイン ボールがタッチラインを超え たとき ゴールクリアランス(ゴール キーパースロー) 攻撃側がボールをゴールライ ンから出したとき 主審 + 第2審判 (ほぼ同じ権 限) タイムキーパーが計測

ゴールキック 攻撃側がボールをゴールライン から出したとき 主審 + 副審2(アシスタントレ フェリー) 主審が計測

(プレーイングタイム)

(ランニングタイム)

20分ハーフ (プレーイングタイム)

45分ハーフ (ランニングタイム)

各チーム前後半各1回1分間 延長戦ではタイムアウトを取 れない 無し ショルダーチャージ、スライ ディングタックル禁止 6つ目の反則からは第2ペナル ティーマークから直接フリー キック 2分後に補充 一度相手が触れるか、ハーフ ウェイラインを超えてからで ないと、GKは一切ボールに触 れられない 有り

無し

有り バックからのボディコンタクト は禁止 反則地点からのフリーキック 補充できない 足で蹴られたバックパスは、手 で触れられない 無し

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第1章 序論

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1-2-3. フットサルコートとテニスコートの比較  フットサルコートは活動中の各施設の立地条件や運営方法などの違いに よって、コートの大きさが FIFA(国際サッカー協会)が定めた国際基準値のコー トもあれば、基準値とは異なる大きさのコートもある。  また、テニスコートも同様の事が言える。テニスコートの国際基準値はシ ングル用のコートで23.77m ×8. 23m であり、ダブルス用のコートで 23.77m ×10. 97m である。さらに、テニスコートの場合はサイドコー トとバックコートが国際基準として規定されており、それらを含有したコー トの大きさはフットサルコートの国際基準値と非常に類似している。

図 1.2.3.1 フットサルコート

図 1.2.3.2 テニスコート

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第1章 序論

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5.000 5.00

20.000

0 5.00 0 5. 000

38.000

図 1.2.3.3 フットサルピッチ

37.000

34.500

図 1.2.3.4 テニスコートレイアウト図

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第1章 序論

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1-2-4. 世界各国で行われているフットサルの現状  サッカーが世界中の国々でプレーされているのと同様に、フットサルも世 界各国で行われてきた。大別すると2つのタイプに分類できる。1つは南米 を中心に弾まないボールを用いて発展した「サロンフットボール」である。 もう1つは近代サッカーの発祥地イギリスから始まって、ヨーロッパ、アメ リカ、オーストラリアなどへ広まり、それぞれの地域で独自のルールをもっ て行われてきた「インドアサッカー」である。インドアサッカーは普通のサ ッカーボールや弾むボールを使用し、アイスホッケーのように壁面の跳ね返 りを利用する競技である。ここで、フットサルが盛んないくつかの国々の様 子を紹介する。 □スペイン  スペインでフットボール・サラ(サロンフットボール)と呼ばれる室内サ ッカーは、11 人制サッカーよりも競技人口が多く、子供から大人まで 100 万 人以上のプレーヤーがいる。1 ~ 4 部に分けられたプロリーグが開催されてい る。 □ドイツドイツでは 11 人制サッカーのプロリーグであるブンデスリーガのプ レーヤーたちが、シーズンオフの1月にフェスティバル的に始めてから、フ ットサルがとてもポピュラーになった。ドイツの冬は非常に寒く、屋外では とてもスポーツを行う環境ではない、もちろん観客も楽しんで観ることがで きない現状である。そこでハーレン・フッスバール(Hallen� Fu β ball)と 呼ばれる屋内サッカーを、ブンデスリーガでやり始めた。組み立て式の壁を 立てて、会場の大きさに合わせて1チームの人数を決め、1日に 3 ~ 4 チー ム出場して何試合もプレーする。オフシーズンならではのサッカーフェステ ィバルである。現役はもちろんのこと、引退したばかりのトッププロのプレ ーも間近に観ることが可能なので、多くのサッカーファンを集めるイベント になっている。

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第1章 序論

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□イタリア  イタリアでは「カルチェット」と呼ばれるフットサルがある。’80 年代に入 ってから本格的に始まり、その発展のスピードが速く、今や競技レベルは世 界のトップクラスのレベルに達している。 □オランダ  「ザール」と呼ばれるフットサルがあり、独自のリーグがあるほど盛んであ る。 □アメリカ  アメリカではプロ化された「アメリカン・インドア・サッカー」(MISL= メ ジャー・インドア・サッカー・リーグ)があり、すでに設立 10 年目を超え、 その人気も定着し、子供たちの間で急速に普及している。 □ブラジル  ブラジルでは「フチボル・デ・サロン」(Futebol� de� Salao)と呼ばれるサ ロンフットボールが人気を博している。中南米の国々では、みなブラジルと 同じフチボル・デ・サロンが国民的スポーツとして行われている。メキシコ、 コスタリカ、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラ、 ペルー、チリなどの国々です。現在、フットサル世界最強国はブラジルである。

◇フットサル界の世界最強国であるブラジルの歴史について  ‘65 年~’79 年までの南米選手権、’80、’84 年のパン・アメリカン・カップ、’ 82、’85、’88 年の FIFUSA 主催選手権、FIFA 主催の’89、’92 そして’96 年 大会のうち、’65 年第 1 回南米選手権と’88 年大会でパラグアイが優勝したの を除いて、あとはすべての大会でブラジルが優勝している。

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第1章 序論

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1-2-5. 日本におけるフットサルについて  -最近フットサル施設が若いサラリーマンや OL の間で人気をを呼んでいる。 またフットサル施設での子ども向けサッカースクールも非常に人気があるよ うだ。フットサルが新たなレジャー、スポーツとして定着した感がありますが、 日本サッカー協会(JFA)では、フットサルの普及について具体的にどう取り 組まれているか。  栄 フットサルについては非常に前向きに取り組んでいる。日本サッカー 協会は2002年10月に、キャプテン(同協会会長;川淵三郎氏)が「キ ャプテンズ・ミッション」(図 1.2.5.1)を発表し、3年後に選手を含めサッ カーに携わる登録者数を200万人にするという目標を掲げた。現在の登録 者数は約90万人といったところであるから、この構想は年で登録者を2倍 強にしようという壮大な計画だ。従来のサッカー協会は、メンバーズ・シッ プという事が基本なので、企業・団体・学校等のサッカーチームとその所属 の選手が対象でした。しかし、新キャプテンの構想では、選手(競技者)だ けが対象ではなく、サッカーの好きな、その家族や友人、知人、サポーター までを含めた、キャプテンの提唱した言葉でいえば、”サッカー・ファミリー” をもサッカー協会の登録者の対象にしようというもの。  JFAは、サッカーに携わるあらゆる人々が、楽しみ、幸せに なれるような環境を創り上げ、サッカーの普及に努める。  日本サッカーの将来を見据え、この改革を新生JFAのターニ ングポイントとすべく、以下のミッションを、さまざまな意見 を取り上げながら、CHQ Complianceに基づき、この二年間 で必ずやり遂げる。

ミッション1.各種登録制度の検証・改革 ミッション2.施設の確保・活用 ミッション3.幼児年代からの普及・育成体制の整備                  (JFAキッズプログラム) ミッション4.中学生年代の活性化 ミッション5.強化指定選手制度の見直し ミッション6.レディスサッカーの活性化 ミッション7.ファミリーフットサル大会の創設 ミッション8.リーグ戦の導入 ミッション9.地域/都道府県協会の活性化 ミッション10.新たなミッション(to be added)

3年後、サッカーに携わる登録者200万人

図 1.2.5.1 JFA のキャプテンズ・ミッション

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第1章 序論

- JFA としては大きな発想の転換だと思うが、やはり昨年ワールドカップ が開催され、大きな成果を上げた事が影響しているか。  栄 それは大いにある。あれだけの人々がサッカーの試合に熱狂し、その 面白さを体験したわけですから、これをなんとかサッカーの一層の発展につ なげていきたいという気持ちは当然あった。今回のキャプテンズミッション には「JFA は、サッカーに携わるあらゆる人々が、楽しみ、幸せになれるよう な環境を創り上げ、サッカーの普及に努める」というポリシーが掲げられて いるが、そこでイメージされているのが”サッカー・ファミリー”という概 念なのです。これは JFA にとっては画期的な発想の転換で、「日本のサッカー の将来を見据え、この改革を新生 JFA のターニングポイントにしよう」とい った方針から打ち出されたものである。  そして大きなポイントは、協会の組織を変えた事。なかでも最も大きな改 革は、CHQ(キャプテン・ヘッド・クオーター)、つまり指令室を設け、そこ がこの構想を推進するセクションになっていることである。これまでの経緯 を簡単に述べると、昨年7月の理事会で組織変更があって川淵新キャプテン が誕生し、今後の協会の方針を定めた「キャプテンズ・ミッション」が策定 され、10月1日に発表された。同時にその実行部隊の新組織である、この CHQ も同時にスタートした。 (参考:レジャー産業 2003 年 5 月号)

数字報告

JFA

登録者報告

数字報告

入金

(Goal-Net)

JFAフットサル個人登録センター 選 手 証 発 行

情 報

選手

問 い 合 わ せ

選手

申 込 書 送 付

選手

都道府県FA 都道府県FA 都道府県FA 都道府県FA   ・   ・   ・

入金

郵便局、コンビニエンスストア チケット購入 郵便振替

選手

選手

大会参加

選手

……

登 録 者 確 認

大会

図 1.2.5.2 個人登録のイメージ図

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第1章 序論

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

1-3. 研究背景  我が国においてメジャーといえるスポーツは、日本人がスポーツと接する 最初の動機付けともなる「学習指導要領に基づいた学習教育」として扱われ ているものが大勢を占める一方で、学習や教育分野で扱われず、レジャー・ レクリエーションとして親しまれるニューススポーツなどは、まだ完全に市 民権を得ているとはいえない。  そうしたなか、プレイヤー自身がマグネットとなって新たなプレイヤーを 生み、集め、コミュニティを育んでいくという特徴をみせるフットサルは、 ここ 10 年で急速な発展を遂げている。  1994 年に、日本で初めてのフットサル施設が誕生した。日韓サッカーワー ルドカップ開幕の前年度である 2001 年以降現在に至るまで施設数は急増した。 現在の総施設数は約 350 施設に及んでいる。  また、民間のフットサル施設の開発は、政令指定都市を中心に、北海道、 宮城、埼玉、千葉、神奈川、静岡、愛知、京都、兵庫、福岡などでその数を 増やし、現在全国で 240 カ所を超える。2002 年度は年間 40 施設以上の新設が あり、2003 年度はその倍と、この 3 年間でほぼ倍々の増加をみせている。こ の数は各種サービスを整えたトータルな施設事業としてではなく、既存施設 にコートを 1 面程度増設し、面貸しのみの対応で付加価値に展開している施 設を含めるとさらに膨らむ。  JIA( 日本サッカー連盟 ) のフットサル個人登録者数は、2003 年末時点で約 10 万人んを数えた。しかしこの数は、全国大会などオフィシャルな大会に出 場するための「競技者登録」であり、フットサルプレイヤー総数のほんの一 部にすぎない。  JFA の登録者数を分布割合でみると、政令指定都市圏を中心に、東北、関東、 東海、関西、九州にそれぞれ 10 ~ 15%の分布となっているが、特に北海道の 登録者数は実に 2 万人を超え、全体の 22%に達する。

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第1章 序論

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

北海道や北信越、九州などの登録者で全体の 4 割を占める事からも、民間 のフットサル場が少ない地域では、公共施設などでの活動数が多い事を示し ている。さらに未登録の活動者数 ( 地方の公共施設を中心とした活動者など を含む ) を考慮すると、フットサル活動者数は施設登録者数の 3 倍以上になる。  単に一時の流行に乗って愛好者を増やすだけでは、将来に渡って継続性の あるスポーツとはなりえない。このスポーツを今後も順調に発展させ続けて いくには、その存在を日本における新たなスポーツ文化として位置づけてい くような努力が求められている。  それらの基礎にあるのはフットサルを ' する ' 場所の提供である。  フットサル場事業は、かつてブームに乗り次々に過剰投資を繰り返し、破 錠要素を増していったボウリング場事業などとは異なり、総投資額もさほど 大きいものではないため償却年数が比較的短期間で済み、現状復帰も容易で あることなど、事業者にとって参入のハードルが低い。  そのため多くの施設が設立され、フットサル競技人口は飛躍的な伸びを示 した。 しかしその安直さにまかせて施設を無計画に建設した施設もある。  今後フットサルが新たな日本のスポーツ文化として位置づけられるために は、’する’場所を提供している運営者が様々な事業計画に応じた計画性のあ る施設の見直しが必須事項である。

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第1章 序論

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1-4.研究概要 研究の概要を以下のフローチャートに示す。(図1. 4)

既往文献の調査

調査対象の決定  (東京都)

都内3施設へのヒアリング

各施設が認識しているハード面、 ソフト面における問題点の抽出 土地、配置、規模等の 建築的なデータの収集

アンケートの作成および調査

集計 対象施設(50施設)の平面モデルの作成

フットサル市場データの作成

分析

各施設のハード、ソフトの満足度の 軸から分析した施設の基準値の作成

考察

設計計画に於ける最低基準値の表の作成

図 1.4 研究フローチャート

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第2章 調査方法

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

第2章 ~調査方法~ ������������������2-1. フットサル施設の実態調査 ����������2-2. 施設運営者に対するアンケート調査 ������������������2-3. 運営者へのヒアリング調査

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第2章 調査方法

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

2-1. フットサル施設の実態調査

(1) 調査対象  フットサル専門雑誌から抽出した施設・日本フットサル連盟の対象施設、 及びインターネットにおけるネットワークサイトで検索・抽出した施設等、 東京都で設立されているフットサル施設 56 件を施設対象とした。 (調査許可を得た施設数 :50 件 調査率 :89%)

(2) 調査方法 個別に直接訪問し、運営者・スタッフの許可を得て、施設の実測調査を行った。 具体的な調査方式はメジャーを使用しての実測、ならびに歩幅を用いての実 測調査である。

(3) 調査内容 ・フットサルコートの最大寸法・最小寸法 ・施設全体のレイアウト

(4) 調査期間 2004 年 10 月 1 日 ( 金 ) ~ 10 月 26 日 ( 火 )

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第2章 調査方法

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

2-2.施設運営者に対するアンケート調査 (1) 調査対象  フットサル専門雑誌から抽出した施設・日本フットサル連盟の対象施設、 及びインターネットにおけるネットワークサイトで検索・抽出した施設等、 東京都で設立されているフットサル施設 56 件を施設対象とした。 (回収数:50 件、回収率:89%)

(2) 調査方法 事前連絡した後、個別に直接訪問しアンケートを配布、後日回収する。 または、FAX で送信して頂いたものを回収する。

(3) 調査内容 ・組織概要 ・運営内容 ・施設配置 ・施設規模 ・施設機能 ・ソフト面、ハード面の改善点

(4) 調査期間 2004 年 10 月 1 日~ 2004 年 10 月 23 日

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第2章 調査方法

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

2-3. 運営者へのヒアリング調査 (1) 調査対象 フットサル専門雑誌から抽出した施設・日本フットサル連盟の対象施設、及 びインターネットにおけるネットワークサイトで検索・抽出した施設等、東 京都で設立されているフットサル施設 3 件を施設対象とした。

(2) 調査方法 個別に直接訪問し、運営者・スタッフにヒアリングを行った。

(3) ヒアリング項目 □フットサル施設のソフトの問題点及びハードの問題点

(4)調査期間 2004 年 9 月 1 日~ 2004 年 9 月 14 日

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

第 3 章 ~調査結果~ 3ー1. フットサル施設の実態調査結果 3ー2. 施設運営者に対するアンケート調査結果 3-3. 運営者へのヒアリング結果

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

3ー1.フットサル施設の実態調査結果 ■実態調査結果は全て資料編に載せる事とする。  尚、データは各施設の運営者の要望により施設名は伏せる事とする。

■施設の調査概要は以下のとおりである。(図 3.1.1)

事務所

トイレ 更衣室

18.000

シャワー室

36.000

駐車場

体育館

倉庫

休憩室

No.【 】 東京都の位置

転用前の用途

施設と最寄り駅の距離 組織形態

2004年会員数 コート数

設立年 建築年数

コート形態 シャワーの台数

フットサル始まる年 転用の有無

コインロッカーの個数 駐車台数 図 3.1.1 平面モデル概要

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

3-2.施設運営者のアンケート調査結果 3-2-1. 施設概要 調査協力により東京都内のフットサル施設の運営者の方々に対するアンケー ト結果から施設概要を以下に示す。

■施設と最寄り駅の関係を以下に示す。(図 3.2.1.1)

施設と最寄り駅の関係

徒歩20分以上 徒歩15~20分

徒歩で要する

徒歩10分~15分

時間

徒歩5分~10分 徒歩0分~5分 0

5

10

15

施設数 徒歩0分~5分 施設数

13

徒歩5分~10分 徒歩10分~15分 12

9

徒歩15~20分

徒歩20分以上

10

6

図 3.2.1.1 施設と最寄り駅の関係

施設と最寄り駅の関係は最寄り駅から徒歩 0 ~5分の距離が最も施設数が 多かった。また、徒歩 20 分以上の距離が最も施設数は少ない。徒歩 15 分~ 20 分を概算すると、徒歩で要する時間と施設数は反比例の関係にある。つまり、 徒歩で要する時間が短ければ短いほど施設数は増加する傾向にある。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■東京都のフットサル施設の点在位置に関する結果は以下の通りである。(図 3.2.1.2) 施設個数(東京都) 世田谷区 府中市 千代田区 調布市 渋谷区 品川区 板橋区 港区 八王子市 中央区 新宿区 小平市 小金井市 所在地 江東区 葛飾区 武蔵野市 町田市 文京区 多摩市 田無市 台東区 太田区 青梅市 足立区

7 3 3 3 3 3 3 2 2 2 2 2 2 2 2

施設数

1 1 1 1 1 1 1 1 1 0

1

2

3

4 施設数

5

6

7

8 施設

図 3.2.1.2 東京都の各地区における施設数の割合

� 東京都内のフットサル施設は世田谷区が最も多く、7 施設に及んでいる。ま た、千代田区・渋谷区・品川区・板橋区の 4 つの区と、府中市及び調布市の 2 つの市に 3 施設づつある。  23 区内でフットサル施設がない地区は 8 地区あり、荒川区・江戸川区・北区・ 杉並区・墨田区・練馬区・豊島区・中野区・練馬区である。  市に関して言えば、全 27 市のうちフットサル施設がある市は 10 地区で、フッ トサル施設がない市は 17 市である。  23 区内では施設がある地区の方がない地区を上回り、市内では施設がない 地区がある地区を上回る結果となった。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■東京都のフットサル施設の組織形態は以下の通りである。 (図 3.2.1.3) 施設の形態と施設数の関係 独立行政法人 財団法人 NPO法人 任意団体

形態名称

民間 特殊法人 施設数

官公庁 0

10

20

30

40

施設数

施設数

官公庁

特殊法 人

民間

8

0

33

任意団 NPO法 財団法 独立行 体 人 人 政法人 0

0

8

1

図 3,2,1.3 施設の形態と施設数の関係

民間施設が 33 施設で最も多く、一番施設数の多い組織であった。他の施設 形態よりも 4 倍以上の数字を示している。東京都の 56 施設の内、半分以上の 施設が民間である。続いて、官公庁及び財団法人が 8 施設であり、独立行政 法人は1施設であった。他の組織形態である特殊法人・任意団体・NPO 法人な どの組織形態の施設はフットサル施設を運営していない。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<官公庁のフットサル事業の運営について>  東京都が運営を行っている総合運動施設・球技場・室内体育施設は合計す ると 903 施設に及ぶ。そのうちの 8 施設がフットサル事業を運営している結 果となった。この値は全体1%にも満たない。( 図 3.2.1.4)

8施設

フットサル事業を運営し ている フットサル事業を運営し ていない

895施設

図 3,2,1.4 東京都の運営しているフットサル施設数

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2004年度 卒業論文

第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■東京都のフットサル施設の運営開始時期の結果を以下に示す。                           (図 3.2.1.5)

運営開始時期と施設数の関係 16 14

14 12

12 10 8

施設数 8 6

5

4 2

2 1

1

1

1

1

0 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年

運営開始時期

図 3.2.1.5 フットサル施設の運営開始時期

1994 年にフットサル施設が初めて設立され、1998 年までは 1 年間に 1 施設 の割合で設立されている。1999 年に 2 施設が設立されるようになると、2000 年では 5 施設、2001 年では 8 施設、2002 年では 12 施設、2003 年では 14 施設 であり、施設数は年々増加傾向にある。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■フットサル施設設立への手段の割合を以下に示す。(図 3.2.1.6) フットサル施設設立への手段の割合

併用 32%

新規 20% 新規 転用 併用

転用 48%

図 3.2.1.6 フットサル施設設立への手

フットサル施設を新規に建設する施設よりも転用や併用など、施設の用途 を転換してフットサル運営を開始している施設の方が分かる。東京都の地価 は他に比べて非常に高額であり、新規に土地を購入して施設を設立するより も既存の土地や空間を有効活用する運営方法が都内では一般的になっている のであろう。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■転用された施設の前用途と施設数の関係を以下に示す。 (図 3.2.1.7)

転用された施設の前用途と施設数の関係 テニスコート 屋上 プール 倉庫

用途名称

ゴルフ場 駐車場 球場 0

2

4

6

8

10

施設数

施設数

球場

駐車場

ゴルフ場

倉庫

プール

屋上

テニス コート

1

1

2

2

2

6

10

図 3.2.1.7 転用された前用途と施設の関係

転用前の用途はテニスコートが 42%を占めている。これは世田谷区の施設 数が最も多かった事と起因していると考えられる。世田谷区ではフットサル コートが初めて設立された 1994 年の日本スポーツ協会の調査ではテニスコー トの数が 23 区内で一番多い区であった。しかし、テニスコートの需要もある 程度満たした施設が運営に行き詰まり、テニスコートをフットサルコートに 転用する事で運営を続けているのであろう。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■一週間当たりの施設利用者数と施設数の関係を以下に示す。                           (図 3.2.1.8)

550人以上 501人以上~550人以下 451人以上~500人以下 401人以上~450人以下 351人以上~400人以下 301人以上~350人以下

利用者数

251人以上~300人以下 201人以上~250人以下 151人以上~200人以下 101人以上~150人以下 51人以上~100人以下 1人以上~50人以下

0

2

4

6

8

10

施設数 図 3.2.1.8 一週間当たりの施設利用者数と施設数の関係

一週間当たりの施設利用者数で最も多い人数は 51 人以上 100 人以下の範囲 であった。次に多い人数は、351 人以上~ 400 人以下である。上に示したグラ フ上では、それらの人数範囲が山のてっぺんのようになっている事が分かる。 施設利用者の平均的人数は2パターンある事が推測される。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■施設利用者数と年代の関係を以下に示す。(図 3.2.1.9)

施設利用者数と年代の関係

7% 1%

20代

31%

17%

30代前半

0歳~12歳

30代後半~50代

13歳~20歳

60代以降

20% 24%

図 3.2.1.9 利用者と年代

■施設利用者数と性別の関係を以下に示す。(図 3.2.1.10)

施設利用者数と性別の関係

32.60%

男性 女性

67.40%

図 3.2.1.10 利用者と性別

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

< 施設利用者数と年代及び性別の関係性>  施設利用者の年代を人数別に比較すると、1 位が 20 代であった。また、ほ ぼ同率 2 位で並ぶのが、30 代前半世代の利用者と 0 歳から 12 歳の世代及び 30 代後半から 50 代の世代である。極端に少ない 13 歳から 20 歳の世代の利用 者が極端に少ないが、年齢層から判断すると、中高生の世代の利用者が少な いと言える。また、60 代の利用者は 1%である事から、ほぼ利用者はいない と言える。逆に 13 歳から 20 歳の代と 60 歳代の世代を除けば、均一に利用者 は存在するという事が言えるだろう。  利用者数と性別の関係に関してだが、男性の利用者が 67.4%と半分以上を 占めてはいるが、競技人口の内 90%以上が男性を占めるサッカーと比較すれ ば、明らかに女性利用者が 30%を超える数字を示しているフットサルはサッ カーとは全く異なるスポーツを示していると言える。フットサルは女性に大 変利用しやすいスポーツであると言える。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

3-2-2. 施設の利用料金 ■施設の入会費の有無と施設数の関係を以下に示す。(図 3.2.2.1)

入会費の有無

入会費 をとら ない 40% 入会費 をとる 60%

図 3.2.2.1 施設の入会費の有無と施設数

■施設の入会費の設定範囲と施設数の関係を以下に示す。(図 3.2.2.2)

施設の入会費の値段と施設数の関係 7

一万円以上

値段

9千円以上~1万円未満

0

8千円以上~9千円未満

0

7千円以上~8千円未満

1

6千円以上~7千円未満

1 6

5千円以上~6千円未満 4千円以上~5千円未満

3

3千円以上~4千円未満

3

2千円以上~3千円未満

3

千円以上~2千円未満

1

千円未満

1 0

2

4

6

8

施設数

図 3.2.2.2 施設の入会費の値段設定と施設数

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<施設の入会費の有無及び値段設定と施設数との関係> 施設の入会費は施設の更衣室・シャワー・休憩室・作戦室(ミーティングルーム) などの利用、大会などの情報交換、予約システムの使用、施設の破損を考慮 した保証金など、施設をより有効に利用する際の手数料の事である。  しかし、入会費を徴収する施設全てがフットサル施設として顧客のニーズ を果たしているという事は必ずしも言えない。各施設が他の施設と比較した 際に、どれほどの魅力や能力があるのかを知る事を踏まえた上で、それらに 相当する入会費の額の値段設定が重要である。  入会費の値段設定のアンケート結果では1万円以上の入会費の範囲と5千 円以上6千円未満の入会費の範囲が数を占め、それぞれ 7 施設、6 施設という 結果がでている。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■コート一面一時間の利用料金と施設数の関係を以下に示す。(図 3.2.2.3)

コート一面一時間の利用料金と施設数の関係 1万6千円以上

5

1万3千円以上1万6千円未満

利用料金

9

1万円以上1万3千円未満

15

7千円以上1万円未満

16

4千円以上7千円未満

5

0

5

10

15

20

施設数

図 3.2.2.3 コート一面一時間の利用料金と施設数の関係

コート一面一時間の利用料金は1万円以上1万 3 千円未満の範囲と、7 千円 以上一万未満の範囲が、それぞれ 15 施設、16 施設であり、それらを加えた施 設数 31 施設は全施設の約 60%を占める結果となった。  利用料金が一万円以上である範囲は 48%を占めており、他の競技スポーツ よりも非常に高額な設定となっている。しかし利用者はコート一面で少なく とも 5 人はいるので、利用者はそのコート料金を分配して払う事により、一 人当りのコート利用額は高額にはならない。また、運営者側にとっても、1コー ト一時間で 2000 円から 3000 円が相場であるテニスコートと比較すると、事 業収入は全く違ってくる。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

3-2-3. 施設規模 ■コートの形態と施設数の関係について以下に示す。( 図 3.2.3.1)

コートの形態と数の関係(全コート面数: コートの形態と数の関係 102) (全コート面数:102面) 16%

屋外コート 53% 31%

室内コート 屋上コート

図 3.2.3.1 コートの形態と施設数の関係

コートの形態は屋外コートが 53%であり、半分以上を示している。この値 はテニスコートからの転用や屋外プールなどの転用によって、数を増やして いると言える。  また、室内が 30%を占める割合は東京都の立地特性やインターネットの普 及により倉庫等の建築空間が必要としなくなった社会背景が原因となってい るのではないだろうか。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■駐車場の有無と施設数の関係について以下に示す。(図 3.2.3.2) 駐車場の有無と施設数の関係

駐車場が ない 44%

駐車場が ある 56%

図 3.2.3.2 駐車場の有無と施設数の関係

駐車場は利用者の年齢層から、非常重要な要素であると考えられる。割合 の少なかった中高生の世代は車の使用が不可能であり、またそれ以外の利用 者にとっては駐車場の有無は非常に重要である。駐車場がない施設のうち最 寄り駅から 15 分以上の施設は全体の 10%を占めており、これらの施設にとっ ては駐車場の確保が重要であると言えるだろう。

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■駐車場の規模と施設数の関係を以下に示す。(図 3.2.3.3)

駐車場の規模と施設数の関係

100台以上

4

91台以上~100台未満

0

81台以上~90台未満

1

70台以上~80台未満

1

60台以上~70台未満

駐車台数

5

51台以上~60台未満

4

41台以上~50台未満

3

31台以上~40台未満

5

21台以上~30台未満

3

10台以上~20台未満

3

1台以上~10台未満

2

0

1

2

3

4

5

6

施設数

図 3.2.3.3 駐車場の規模と施設数

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■シャワー室の有無と施設数の関係を以下に示す。( 図 3.2.3.4) シャワー設備の有無の割合

シャワー設備 がない 16%

シャワー設備 がある 84%

図 3.2.3.4 シャワー室と施設数

フットサルはフットサル競技後に飲食をしたり、ミーティングをするなど のレジャー的な要素を兼ね備えている。また、コートの大きさの割に大変汗 をかくスポーツなので、シャワーの有無及びシャワーの個数は利用者が重視 する設備の一つである。シャワーを設置している施設は 80%を超えるので、 現在施設にシャワー室が完備されているのは当たり前のようになっていると 言える。しかし、2 面や 3 面を持つ施設には控えメンバーや、レジャー感覚の 利用者の多数利用などに対応できているシャワー個数を施設が十分確保して いるとは言えない。

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2004年度 卒業論文

第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■シャワー設備の規模と施設数の関係を以下に示す。(図 3.2.3.5)

シャワー設備の規模と施設数の関係

50台以上

5

40台以上~50台未満

1

30台以上~40台未満

3

20台以上~30台未満

5

10台以上~20台未満

5

台数 7台以上10台未満

8

5台以上7台未満

6

3台以上5台未満

8

1台以上3台未満

1

0台

8

0

2

4

6

8

10

施設数

図 3.2.3.5 シャワー施設の規模と施設数の関係

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■更衣室の有無の割合を以下に示す。(図 3.2.3.6) 更衣室の有無の割合

コインロッ カーを設置 していない 12%

コインロッ カーを設置 している 88%

図 3.2.3.6 更衣室の有無

更衣室の確保もシャワー同様に重要である。社会人や大学生の利用者が非 常にシェアを占める中で、フットサルのためのウェアを着用するための場所 の確保ができていない施設は家や仕事場で着替えて、施設を利用しなければ ならない。  結果から、88%の施設が更衣室を確保をしてはいるが、利用者に相当した 更衣室があるのかは疑問である。

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2004年度 卒業論文

第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■待合室・ロビ-の有無の関係を以下に示す。( 図 3.2.3.7)

待合室・ロビーの有無の割合

待合室・ロ ビーがない 46%

待ち合い室・ ロビーがある 54%

図 3.2.3.7 待合室・ロビーの有無

■待合室及びロビーの規模と施設数の関係を以下に示す。(図 3.2.3.8)

待合室及びロビーの規模と施設数

100人分以上

2

50人分以上100人分未満

規模

6

30人分以上50人分未満

9

10人分以上30人分未満

9

1人分以上10人分未満

1

0

2

4

6

8

10

施設数

図 3.2.3.8 待合室・ロビーの規模と施設数

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■観覧設備の有無と施設数の割合を以下に示す。(図 3.2.3.9)

観覧席がな 52%

観覧設備の有無の割合

観覧席があ 観覧席がな

48%

52%

図 3.2.3.9 観覧施設の有無

■飲食設備の有無と施設数の割合を以下に示す。(図 3.2.3.10)

飲食設備の有無の割合

飲食店が施 設内にある 16%

飲食店が施 設内にない 84%

図 3.2.3.10 飲食設備の有無

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2004年度 卒業論文

第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■備品販売店の有無と施設数の関係を以下に示す。(図 3.2.3.11)

備品販売店の有無の割合

備品販売店 が施設内に ある 6%

備品販売店 が施設内に ない 94%

図 3.2.3.11 備品販売店の有無

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第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■ソフト面に対する満足度と施設数の関係を以下に示す。(図 3.2.3.12) ソフト面に対する満足度と施設数の関係

非常に不満である やや不満である

満足度

どちらとも言えない やや満足している 非常に満足している

0

5

10

15

20

施設数 非常に満足し やや満足して どちらとも言 やや不満であ 非常に不満で ている いる えない る ある 7

施設数

13

18

10

2

図 3.2.3.11 ソフト面と満足度

■ハード面に対する満足度と施設数の関係を以下に示す。(図 3.2.3.13)

ハード面に対する満足度と施設数の関係

非常に不満である やや不満である

満足度

どちらとも言えない やや満足である 非常に満足である

0

5

10

15

20

施設数 非常に満足で やや満足であ どちらとも言 やや不満であ 非常に不満で ある る えない る ある 施設数

5

12

20

11

2

図 3.2.3.12 ハード面と満足度

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2004年度 卒業論文

第3章 調査結果

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

3-3. 運営者へのヒアリング調査結果 ■運営者へのヒアリング結果は 4 章の分析の章で、引用する。  また、アンケート作成に行うための、ヒアリング調査でもあったので、 運営者の抱えるソフト面及びハード面に対する問題点はアンケート用紙 の項目に羅列する事とする。

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2004年度 卒業論文

第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

第4章 ~分析~       �4-1. 民間施設と公共施設

4-1-1. ソフト面の問題点の比較   4-1-2. ハード面の問題点の比較   4-2. 新規施設と転用及び併用施設   4-2-1. ソフト面の問題点の比較   4-2-2. ハード面の問題点の比較

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

4-1. 民間施設と公共施設

4-1-1. ソフト面の問題点の比較 ■ソフト面に対する問題点と公共・民間施設の関係を以下に示す。 (図 4.1.1.1)

施設数の割合 0%

20%

会員数の不足

40%

60%

4

12

自主運営の不備

5

2

資金的不足

13

スクール指導員の不足

2

スクールの指導力不足

80% 100%

1

1

6

施設の時間的制約

10 公共施設

問題内容

民間施設 利用料金の高額設定

2

周辺地域との関係

広告・宣伝の力不足

予約システムの不備

利用者の求める運営方法の把握

立地の問題

7

5

3

7

4

8

1

3

9

2

図 4.1.1.1 ソフト面の問題と公共・民間施設

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共施設・民間施設と会員数の関係>  会員数が問題点の一つとなっている施設は公共施設が 5 施設、民間施設が 12 施設となっている。民間施設の方が公共施設よりも数を上回っているのは、 事業の重視の度合いが違う事から容易に把握できる。驚くべきなのは、その 問題視する数の違いにある。1週間当たりの利用者数をコートの面数で割っ た値で比較すると、公共施設では、46.3 人/週・面であるのに対し、民間施 設ではそれの 3 倍以上の 149.7 人/週・面という結果がでた。つまり、民間 施設では全く満足に値しない利用者数は公共施設では満足に値する数字と言 えるのである。

<公共施設・民間施設と自主運営の不備及び資金的不足の関係>   自主運営の不備及び資金的不足と満足度の関係はどちらも公共施設が問題 を指摘する傾向があるといえる。民間施設では、他の企業と協力し合いなが ら活動している施設が増えてきており、サポンサーがついている施設もある。 しかし、公共施設では国からの援助金及び事業収入のみの単独の運営を行い、 かつ様々なスポーツが活動できる施設では施設の補修工事などの様々な費用 もかかる。よって、公共施設の方が民間施設よりも財政的にフットサルを運 営するのは大変であると言える。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共施設・民間施設とスクールの関係>  スクールの指導力についてであるが、民間施設が 6 施設、公共施設が 1 施 設となっている。レジャー白書によると、施設のスクール運営は施設全体の 機能として、大変重要な要素と書かれている。東京都の施設のうち、スクー ルを行っていない施設はわずか 12%であり、88%の施設がスクールを行って いる。対象者は小学生やフットサル経験の無い利用者や 20 ~ 30 代の女性の フィットネス指向のスクールなど様々である。そういった社会背景の中で、 スクールの指導員のレベルは重用視されている。施設の中には、アカデミー が設けた指導員免許を取得した指導員のみを採用している所もある。また、 指導員の評判が良いと口コミなどの情報交換で施設利用者数を 1.6 倍に上げ た実績を持つ施設もある。小学生のスクールでは、連れて行く親同士の間の コミュニティが芽生え、親同士でチームを組みフットサルを始めるといった 波及現象もある。よって、民間施設同士のスクール指導員のレベル競争は直 接的に運営に関係してくるのである。  一方で公共施設では小学生の子を持つ親子のコミュニティ形成のためのイ ベントや近所同士の参加による地域活性化のためのイベントを行うなどで、 フットサルをあるイベントとして行っている場合もあり、初心者向けの指導 で十分と考える施設もある。よって、スクールの指導員のレベルはさほど重 用視していない施設もあると思われる。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

施設の時間的な制約と施設の関係では、公共施設では問題点として取り上げ られず、民間施設が 10 施設となった。東京都の民間施設 33 施設のうち 30% 程の施設が時間的な制約を問題点として挙げている結果となった。 ここで、該当する 10 施設の最寄り駅と施設間の距離の関係を以下に示す。 (図 4.1.1.2)

20%

20% 徒歩0分~5分 10%

徒歩10分~15分 徒歩15分~20分 徒歩20分以上

50%

図 4.1.1.2

施設と最寄り駅の距離が徒歩 15 分以上 20 分未満の範囲と 20 分以上の範囲 が 70%を占めているが、これらの施設の周辺場所は夜になると、とても静か な住宅街に位置している。また、徒歩 0 分以上 5 分以内と徒歩 10 分以上 15 分未満の範囲が合わせて 30%であるが、これらの施設は住宅街と大通りの境 に位置している。つまり、これらの結果から施設の時間的な制約の原因は近 隣関係の配慮にある事が分かる。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共・民間施設と広告・宣伝の力不足の関係>  広告及び宣伝は基本的に他のスポーツ施設(テニス施設等)と変わらない。 看板の表示やインターネットによる情報発信等が主な方法手段である。ただ、 単独で行うスポーツではなく競技者数が 10 人であり、また施設の差別化が求 められてきたフットサル市場において、大会などのイベントや施設の利用の 際に形成されるコミュニティの形成は施設の広告及び宣伝の重要な要素であ る。  結果は民間施設が 3 施設、公共施設が 7 施設であった。該当する公共施設 は全公共施設の 40%を占め、該当する民間施設は全民間施設の 9%であった。 つまり、公共施設の方が民間施設よりも広告・宣伝を問題視する傾向にある。

100 90 80 70

60% 83%

60 施設の割合

50

問題の一つでない

40 30 20

問題の一つである

40%

17%

10 0

公共

民間 施設形態

図 4.1.1.3 施設形態と広告・宣伝

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53


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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共・民間施設と予約システムの関係>  公共施設が 4 施設であるのに対し、民間施設は 1 施設であった。  民間施設では、全て施設がコートの予約の際にインターネット及び電話で のコート予約が可能であるのに対し、問題点であると回答した 4 施設以外の 民間施設の 94%が電話予約と直接訪問の予約システムを採用しており、イン ターネットの予約はできない現状がある。インターネットによるコートの予 約はカレンダーの表示がある事で来月の予約がどれほど埋まっているかをす ぐに把握する事が出来るので、予定が立てやすい。また、大会の情報や施設 の概要、施設が提供するサービスを知る事が可能であり、掲示板などに書き 込みをする事によって、対戦相手の申し込みや、メンバーの応募、運営者へ の要望がいつでも、どこでも可能である。それに対し、90%の公共施設では、 それらの利用が出来ない。結果は電話予約と直接訪問の予約システムを採用 している 16 施設の公共施設のうち、4 施設(全体の 25%)が問題点として取 り上げている事から民間施設よりも予約システムに関し問題意識が低い事が 分かる。

10%

インターネットが利 用できない インターネットが利 用できる

90%

図 4.1.1.4 インターネットの利用

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共・民間施設と利用者が求める運営方法の把握の関係>  施設と運営方法の把握の関係は、公共施設が8施設なのに対し、民間施設 では 3 施設であった。全ての公共施設のうち 47%が運営方法を把握しきれて いない事を実感している。ヒアリング調査から、これらの原因は、競技人口 がどれほどいるのかを把握できていない事であった。  公共施設の場合、体育館の屋内コートを使用しているので、他の競技との 兼ね合いを熟慮して、コートの貸し出しを決定している。ある程度正確な競 技人口が把握出来れば、より有効的な運営方法が可能となる。(ヒアリング調 査から抜粋)  それに対し民間施設では、33 施設のうち、3 施設が問題点として取り上げ ている。つまり全体のわずか 9%の施設以外は運営方法の把握を問題点として 取り上げていない。この理由はヒアリング調査で一番多かった回答を載せる。  公共施設の場合、地域住民の競技志向の動向のバランスをとって、施設の 利用を考える必要性の兼ね合いがあるので、正確な競技人口が必要である。 民間側の我々にとっても正確な競技人口数や施設の周辺部にどれほどの競技 者数及び潜在競技者数がいるのかというデータは手に入れたい。しかし、こ こ最近の競技者の増加は施設の急増から明らかである。現在、施設の最も重 要な課題は施設の差別化である。各施設が独自の魅力を確立する事が重要で あると考えている。それゆえに、利用者の求める運営方法は重視しているが、 現段階ではそれが満足に至らない大きな理由とはなっていないと言える。(ヒ アリング調査から抜粋) 100 90 80 70 60 50 施設数の割合 40 30 20 10 0

53% 91%

問題点の一つでない 問題点の一つである

47% 9% 公共施設

民間施設

図 4.1.1.5 運営方法と公共・民間

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

4-1-2. ハード面の問題点の比較 ■ハード面に対する問題点と公共・民間施設の関係を以下に示す。 (図 4.1.2.1)

施設数の割合 0%

50% 9

コート数の不足

2 8

コート材質不良 管理の不備

100%

1

シャワー室の不備

4 17

更衣室の不備

7

照明設備の不備

4

2

9

防音配慮の不備

1

問題内容 空調施設の不備 コートの付属設備の不備

5

2 3

近隣の安全性・快適性の不備

1

ロビーの欠如 休憩所の欠如

公共施設

12 10

民間施設

6

2

休憩中のバラエティ不足

12

1

飲食関連施設の欠如

14

1

図 4.1.2.1 ハード面の問題と公共・民間施設

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共・民間施設とコート数の不足の関係> 施設とコート数の関係を満足に至らない理由としてるのは公共施設が 2 施設、 民間施設が 9 施設であった。該当する施設のコート数は全て一面のみである。 該当施設の一週間の利用者数の平均値は 251 人/週であったので、一面で一 週間に 251 人稼働している計算になる。また、コートが一面である施設でコ ート数を問題にしていない施設の一週間の利用者数は 251 人/週である。よ って、コート数の不足を指摘していない利用者数と指摘している利用者数が 一致した。これの理由はまさに組織形態の違いである。コート数を問題にし ていない施設の 80%が公共施設であった。  つまり、全く同じ利用者数を稼働している民間施設と公共施設はコート数 の不足を一方で問題視し、他方で問題視していないのである。  よって、該当する民間施設はコート数を増やす事でより成功に至る程の競 技者が存在する事を示しており、一方で公共施設では競技者数をこれ以上受 け入れる体制になっていない、又はするつもりがない事を示している事が分 かる。 公共施設

民間施設 コートの不足が問題である

コートの不足が問題でない

251 人/週

251 人/週

一週間の施設利用者数の一致

1. 問題意識の違い 2. 受け入れ体制の違い 図 4.1.2.2 フローチャート(コートの不足)

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共・民間施設とコートの材質不良の関係> コートの材質を問題視している施設は全て民間施設であった。該当する民間 施設のコートの材質は全て砂入りではない人工芝のコートである。砂の入っ た人工芝のコートは雨天でも滑りにくく、雨が降ったとしても滑るという事 はないが、砂入りでないコート場では、砂入りのコート場では競技に影響が ない雨であっても、滑りやすく怪我をしやすい。また、該当する 8 カ所の施 設のうちコート形態が屋外コートである施設が 3 施設であるのに対し、屋上 コートは 5 施設であった。屋上コートでは雨の影響が屋外コートよりも影響 がでやすい事を示している。よって、屋上にコートを建設する際には雨の影 響を受けにくい建築的配慮をした計画が必要であると言えるだろう。

民間施設 コートの材質

滑りやすさ

屋上コート

屋外コート

図 4.1.2.3 コートの材質と民間施設

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共・民間施設と施設の管理の不備の関係>  施設の管理不備が満足に至らない理由の一つとして挙げた施設のうち公共 施設が 4 施設であり、民間では 1 施設であった。該当施設の公共施設は公共 施設全体の 23%を占め、該当施設の民間施設は民間施設全体の 3%である。 該当する公共施設は平均して築 25.6 年あるのに対し、該当しない公共施設は 平均して築 13.4 年であった。 また民間施設で該当する 1 施設は築 33 年の建築物である。よって施設の管理 には、建築物の建築年数が重要な要素となっている。

問題視した公共施設

問題視しない公共施設

平均建築年数 25,6 年

平均建築年数 13,4 年

建築年数の違い

管理の不備に関連している

図 4.1.2.4 管理と公共・民間施設

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共施設・民間施設とシャワー室の関係>  シャワー室を問題点として挙げている施設ついては、民間施設が 17 施設で あり、全民間施設の半分以上である 52%を占め、公共施設は 2 施設であり、 全公共施設の 11%を占めた。該当する民間施設のシャワーの台数の平均値は 2.24 台/ 1 施設であった。これらの施設のコート数の平均値は 1.82 面/1 施設であるので、この数字に競技者数 5 人/1コートを掛けると 9.12 人/ 1 施設である、つまり該当する施設のコートが埋まっている状態では、少なく とも 9.12 人いる事になる。シャワーの平均個数 2.24 台を 9.12 人で割ると、 0.24 台/一人という値がでてくる。  従って、施設のコートが最大限利用された状態では、一人当たりのシャワ ーの個数が 0.24 台であるという事になる。また試合をするといった場合には 人数が少なくとも 10 人は必要であるので一人当りのシャワーの個数は 0,12 台となる。また、フットサルのルール上交代が自由なので、施設の利用者は より多い事も多々ある。  一方で該当しない民間施設を同様に計算すると、シャワーの平均個数は 8.06 台となり、一人当りのシャワーの個数は 0.63 台となる。よって、該当 する民間施設と該当施設しない民間施設では一人当たりのシャワーの個数が 0.51 台も違うことになる。  一方で公共施設では、該当する施設 2 施設ともシャワーが設置されておら ず、一人当たりのシャワー台数は 0 である。それに対し、該当しない公共施設、 つまり公共施設全体の 89%の公共施設のシャワーの平均台数は 52.3 台であっ た。よって、一人当たりのシャワーの台数は 52.3 台となる。  結果から、該当しない公共施設の一人当たりのシャワーの平均台数は圧倒 的な数字を示しており、シャワーの充実度は非常に高いと言える。  また、この結果から民間施設が満足する施設のシャワーの基準台数は 0.63 台/人と言える。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共・民間施設と更衣室の関係> 更衣室の不備を問題点として挙げた施設は民間施設の 7 施設であり、該当す る施設は民間施設全体の 21%を占めている。該当施設の平均したコインロッ カーの数は 8,57 個/ 1 施設であった。該当施設の平均コート面数は 2 面であ るので、コートが最大限利用される最小の利用人数は 5 人× 2 面となり 10 人 となる。よって 8.57 個を 10 人で割ると 0.857 個/人となるので、該当する 民間施設の一人当たりのコインロッカーの個数は 0.857 個となる。また、該 当しない民間施設の平均したコインロッカーの数は 42.5 個/ 1 施設であり、 同様に計算すると一人当たりのコインロッカーの個数は 3.68 個/人となる。 つまり、該当する施設の一人当たりのコインロッカーの数は 0.857 個であり、 更衣室を問題としない施設の一人当たりのコインロッカーの数は 3.68 個/人 でなった。 この数字はシャワー設備と同様に 1 コート 5 人で算定しているが、 試合の場合は最低基準人数が 10 人となるのでコインロッカーの数は 1.84 個 /人となる。この結果から民族施設が満足する更衣室の最低基準個数は 1,84 個/人と言える。  一方で公共施設の平均コインロッカー数は 127.1 台/ 1 施設と民間と比較 すると、大変多い数字を示している。コート平均面数は 1.76 面/ 1 施設であ るので、一人当たりのコインロッカーの個数は 14,4 個/人となる。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<公共・民間施設と休憩所の関係>  休憩所の欠如を問題点として挙げた施設は民間施設が 6 施設であり、全民 間施設の 33%を占め、公共施設は 2 施設であり、全公共施設の 12%を占める 値である。  該当する民間施設の平均したコート数は 1,33 面/施設であるので、この数 字に競技者 5 人をかけた値は 6,65 人/施設となる。つまり該当する施設のコ ートが埋まっている状態では、少なくとも 6.65 人の利用者がいる事になる。 大会では、少なくとも 10 人の競技者数になるので、少なくとも 13.3 人の利 用者がいる事になり、また交代メンバーを含めるとより多い数字となる。よ って、民間施設において休憩所が必要であるとされる最低基準値は 13,3 人/ 1施設となる。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

4-2. 新規施設と転用及び併用施設 4-2-1. ソフト面の問題点の比較 ■ソフト面に対する問題点と新規・転用・併用施設の関係を以下に示す。 (図 4.2.1.1) 施設数の割合 0%

会員数の不足

1

自主運営の不備

資金的不足

100 %

20% 40% 60% 80%

11

5

2

7

1

13

スクール指導員の不足

1

1

1

スクールの指導力不足

2

8

施設の時間的制約

2

8

新規 問題内容

転用 併用 利用料金の高額設定

周辺地域との関係

1

1

6

広告・宣伝の力不足

予約システムの不備

利用者の求める運営方法の把握

立地問題

1

5

3

7

1

4

2

9

4

5

2

図 4.2.1.1 ソフト面の問題と新規・転用・併用

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<新規・転用・併用施設と会員数の関係> 会員数を問題視している新規施設は 1 施設、転用施設は 11 施設、併用施設は 5 施設である。各参入形態の全施設数に対する各該当施設の割合は新規施設が 10%、転用施設が 46%、併用施設が 31.2%であり、該当する各施設の一週間 当たりの平均利用者数は新規が 240 人/週、転用が 290 人/週、併用が 56 人 /週であった。

これらの数値を平均コート面積で割ると、各施設の一面に対する最低基準の 利用者数が把握できる。よって、新規施設を各平均コート面数 3 面で割った 値は 80 人/週・面並びに、転用施設の平均コート面数である 2,18 面で割っ た値は 133 人/週・面、名併用の平均コート面数である 1,6 面で割った値は 35 人/週・面という算定ができる。  よって、  新規施設が 1 面で 1 コート所有する時の最低基準利用者数は 80 人である。  転用施設が 1 面で 1 コート所有する時の最低基準利用者数は 133 人である。  併用施設が 1 面で 1 コート所有する時の最低基準利用者数は 35 人である。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<新規・転用・併用施設と自主運営の関係>  自主運営の不備を問題視する施設は、転用施設が 2 施設、併用施設が 7 施 設であった。併用によって運営している前用途の 71%が体育館である事から、 体育館を併用によってコートに使用している施設は自主運営の不備を指摘す る施設が多いという傾向にある事が分かった。

29% テニスコート 体育館

71%

図 4.2.1.2 自主運営と前用途

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フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<新規・転用・併用施設と周辺地域との関係>  周辺地域との関係を問題点と挙げている施設のうち、新規施設が 1 施設、 転用施設が 6 施設、併用施設が 5 施設となっている。各参入形態の全施設数 に対する各該当施設の割合は新規施設が 10%、転用施設が 25%、併用施設が 31%であり、該当しない施設の営業時間の平均は 10 時 40 分であるのに対し、 該当する各施設の営業時間の終了時間の平均値は午後 8 時 28 分である。  一番多い割合を示したのが併用であった。併用施設のうち併用用途は体育 館が 100%を示しており、これらの施設は全て民間施設であるので、周辺地 域との関係の問題は周辺地域のスポーツ競技者達との関係を示している。つ まり、併用が体育館であるという事は他の競技バレーボールや、バスケット ボール等も活動中であり、それに相応した競技者が存在するので、他のスポ ーツの利用状況とフットサルの利用状況を競技者数に応じた施設の提供をし ている。しかし、フットサルの競技人口がどれほどなのか把握できておらず、 フットサルを受け入れる意識は低い。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

4-2-2. ハード面の問題点の比較 ■ハード面に対する問題点と新規・転用・併用施設の関係を以下に示す。 (図 4.2.2.1)

施設数の割合 0%

50%

コート数の不足

9

コート材質不良

2

7

管理の不備 シャワー室の不備

100%

1

1

4 14

1

更衣室の不備

7

照明設備の不備

4

防音配慮の不備

1

空調施設の不備

1

2

8

1 新規

問題内容

4

12

転用 併用

コートの付属設備の不備

11

近隣の安全性・快適性の不備

3

ロビーの欠如

1

休憩所の欠如

1

7

1

休憩中のバラエティ不足

4

8

1

飲食関連施設の欠如

4

10

1

図 4.2.2.1 ハード面の問題と新規・転用・併用

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<新規・転用・併用施設とコート数不足の関係>  コート数の不足を問題点として挙げた施設のうち、転用施設が全転用施設 のうちの 37.5%を占める 9 施設であり、併用施設が全併用施設のうちの 12.5 %を占める 2 施設であった。新規施設は問題点として取り上げてはいない。

該当する転用施設の一週間の平均利用者数は 287.8 人であり、平均のコー ト数は1面である。よって、該当する転用施設は一面当たり 287.8 人/面の 利用者数が一週間に稼動している。

該当する併用施設の一週間の平均利用者数は 65 人であり、平均のコート数 は 1 面である。よって、該当する転用施設は一面当たり 65 人/面の利用者数 が一週間に稼動している。

よって、転用した施設がコート一面当たりの一週間に稼動する利用者数が 287.8 人を超えると、コートの不足を感じているという事になる。

また、併用して運営を行っている施設がコート一面当たりの一週間に稼動 する利用者数が 65 人を超えると、コートの不足を感じているという事になる。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<新規・転用・併用施設とコートの材質不良>  コート数の不足を問題点として挙げた施設のうち、転用施設が全転用施設 のうちの 29.2%を占める 7 施設であり、併用施設が全併用施設のうちの 6.3 %を占める 1 施設であった。新規施設は問題点として取り上げていない。  該当する転用施設と転用前の用途の関係を以下に示す。(図 4.2.2.2)

14%

駐車場

43%

屋上 テニスコート 43%

図 4.2.2.2 転用前の用途の割合と材質

屋上の転用の際は、施設のコートの材質が屋外コートよりも雨天のプレー に大きな影響を与えるからであろう。テニスコートを使用していたコートを 転用して使用している該当施設は用途は完全に転用した施設であるが、実際 はテニスコートの材質を変更する事なくそのまま使用しているので、砂入り のコートではあるが、フットサル用のコートとは異なった材質であるので、 問題点として取り上げられているのであろう。

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第4章 分析

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

<新規・転用・併用施設とシャワー室の不備の関係>  最も多い数字を示したのが転用施設であり、14 施設であった。該当する転 用施設の平均シャワー個数は 2.43 個/施設であり、平均のコート面数は 1.85 面/施設である。平均のコート面数に競技者数 5 人を掛けると 9.29 人/施設・ 面となり、この値は該当施設のコートがコートが埋まった状態で、利用する 最低限の人数となる。

よって 2.43 ÷ 9.29 = 0.26 個/施設・面は転用施設がコートを 1 コート 所有する際の最低限のシャワー個数の基準値は 0.26 個となる。

一方で該当する併用施設の平均のシャワー個数は 0 である。つまり、シャ ワーの設置がなされいてない。

<新規・転用・併用施設と更衣室の不備の関係>  更衣室の不備を問題として挙げたのは、転用施設が 7 施設であり、これら は全て民間であるゆえ、民間の最低基準値と一致する。

13% 7% 40%

屋上 テニスコート 駐車場 体育館

40%

図 4.2.2.3 転用前の用途の割合

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第4章 分析

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<新規・転用・併用施設と防音配慮の不備>  防音配慮の不備を問題として挙げたのは、新規施設が 1 施設、転用施設が 8 施設、併用施設が 1 施設であり、転用施設が最も多い数字を占めた。該当す る転用施設の転用前の用途は以下のとおりである。(図 4.2.2.4)

20%

10% 駐車場 テニスコート

10%

自転車場 体育館

10%

50%

倉庫

図 4.2.2.4 転用前の用途割合と防音

防音配慮に該当した施設の転用で最も多かったのテニスコートである。競 技者数の違いによる騒音の問題や、20 代中心の競技者によるマナーの悪化の 原因が考えられる。また、コートの営業終了時間がテニスコートよりも平均 して3時間多い事も原因の一つであるといえる

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2003年度 卒業論文

第5章 考察

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

第5章 ~考察~                5-1. 特性の把握による基準値の算出               5ー1-1. 施設運営者の評価からの考察                5-1-2. 施設の立地条件からの考察                5-1-3. 施設の組織形態からの考察         5-1-4. 施設のフットサル施設設立の方法から考察                    5-2. 評価指標の算定ついて

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第5章 考察

5-1. 特性の把握による基準値の算出

5-1-1. 施設運営者の評価からの考察  アンケートの分析により、施設の運営者が施設のハード面に関し、どの程度 の評価を下しているのかを、5 段階の評価に区分した。5 段階の評価とは

A. 非常に満足している B. やや満足している C. どちらでもない D. やや不満である E. 非常に不満である

である。5段階の評価のうち、アンケートで羅列した項目にチェックしなか った施設は A と答えた施設のみである。よって、B・C・D・E と答えた施設は ハード面に関して何らかの不備があるという事になるので、施設の回答を 5 段階から、A である A でないの 2 つの区分に分類した。 2 種類の評価から、満足に至る最低限の基準の作成を目指すためである。

全施設

A

B.C.D.E

図 5.1.1 施設の評価

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フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

第5章 考察

5-1-2. 施設の立地条件からの考察  施設の立地の特性から施設を 2 つに区分する。徒歩によって最寄り駅から 施設までかかる時間の範囲を 2 つに区分した。都心型・郊外型と名付ける。

①都心型施設の定義 徒歩で最寄り駅から 0 分以上~ 15 分未満の時間で施設 へ到着する距離にある施設

②郊外型施設の定義 徒歩で最寄り駅から 15 分以上の時間で施設へ到着する 距離にある施設

以上の区分から全施設を2つに区分する。

全施設

都心型

郊外型

図 5.1.2 都心型と郊外型

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第5章 考察

5-1-3. 施設の組織形態からの考察  施設の組織形態から 2 種類に分類する。

種類分けは公共施設・民間施設である。

全施設

公共施設

民間施設

図 5.1.3 施設の組織形態

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第5章 考察

5-1-4. 施設のフットサル施設設立の方法から考察  施設の設立の手段によって 3 種類に分類する。 1、新規で運営を開始した施設=新規施設 2、用途の転用によって運営を開始した施設=転用施設 3、用途を時間帯により使い分ける手法によって運営を開始した施設  =併用施設 の 3 種類に分類し、施設を分類する。

全施設

新規施設

転用施設

併用施設

図 5.1.4 設立手段

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第5章 考察

5-2. 評価指標の算定ついて

� 評価指数の算定は5−1−1から5−1−4の分類から、該当する全ての施 設の平均値を算出する。算出する平均値は以下のものとする。 ①平均値のコート面数 ②平均値の駐車場台数 ③平均値のシャワーの台数 ④平均値のコインロッカーの個数 ⑤平均値のロビーの広さ(単位は人数分とする) ⑥平均値の観覧席の広さ(単位は人数分とする) ⑦平均値の飲食店の広さ(単位は人数分とする) ⑧フットサル用品のショップ(単位は人数分とする)

⑨フットサル 1 コート当たりの最低利用者数= 5 人 は 5 人と決定する。

実際の利用者数は交代メンバーやマネージャー数などが加わるので増加する 場合もある。また、レジャー指向の利用者数が 5 人以上の競技者数で利用す る場合や、試合形式で行う場合に加えて、大会などの開催を行っている施設 ではより多くの利用者数が想定される。よって 5 人と設定した場合はコート 一面当たりの最小利用人数である。

以上の算出を行った上で、フットサルコート一面のハードの最低基準値を作 成する。

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第5章 考察

算出の方法は以下の通りである。

1. 考察から抽出した 4 つの軸からクロス集計を 4 度行い、施設を特定の条件 に絞り込む。

2. 該当した施設が 1 施設以上の場合、それらの施設から②~⑧までの値を算 出する。

3. それらの値を該当する施設の平均値のコート面数で割る。

問題点を指摘した施設の設備の平均値を平均のコート面数で割る事により、 一コート当たりの設備の平均基準値が得られる。

4. それらを最小の利用者数で割る事により、運営者が満足できる及び満足で きない境界線である最低の設備の基準値が得られる。

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フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

第5章 考察

■以下の表がフットサルコート一面に対する一人当たりの利用者数の基準値 である。

表 5-2-1 フットサルコート一面の基準値一覧表 ・位置 ・参入方法

距離

用途

新規施設

転用施設

併用施設

0.34台/面・人 0.9台/面・人

0.18台/面・人 0.26台/面・人

0.13台/面・人 0.18台/面・人

4.5台/面・人 2.25人分/面・人 2.45人分/面・人

1.27台/面・人 0.64台/面・人 0.92人/面・人

0.14台/面・人 0.78台/面・人 0.46台/面・人

飲食店

算出不可能

算出不可能

算出不可能

備品ショップ

算出不可能

算出不可能

算出不可能

駐車場 シャワー台数 コインロッカーの数

1.8台/面・人 1.6台/面・人 8.4台/面・人

2.4台/面・人 3.42台/面・人 8.3台/面・人

該当施設なし 該当施設なし 該当施設なし

4.84/面・人 5.08/面・人

5.13台/面・人 7.08台/面・人

該当施設なし 該当施設なし

飲食店 備品ショップ

3.07/面・人 算出不可能

4.05台/面・人 算出不可能

該当施設なし 該当施設なし

駐車場

該当施設なし

4.8台/面・人

5.43台/面・人

シャワー台数 コインロッカーの数

該当施設なし 該当施設なし

5.73台/面・人 6.93台/面・人

6.11台/面・人 10.3台/面・人

該当施設なし

6.9人分/面・人

9.63台/面・人

該当施設なし 該当施設なし 該当施設なし

5.83人分/面・人 3.23人分/面・人 算出不可能

69.3台/面・人 算出不可能 算出不可能

駐車場

該当施設なし

該当施設なし

7.31台/面・人

シャワー台数

該当施設なし

該当施設なし

6.87台/面・人

該当施設なし 該当施設なし

該当施設なし 該当施設なし

10.7台/面・人 9.45台/面・人

組織形態 駐車場 シャワー台数 コインロッカーの数 最寄り駅との距離(近) ロビー 都心型 観覧室

民間施設

最寄り駅との距離(遠) ロビー 郊外型 観覧室

公共施設

最寄り駅との距離(近) ロビー 都心型 観覧室 飲食店 備品ショップ

コインロッカーの数 最寄り駅との距離(遠) ロビー 郊外型 観覧室

該当施設なし

該当施設なし

70.4台/面・人

飲食店

該当施設なし

該当施設なし

8.02台/面・人

備品ショップ

該当施設なし

該当施設なし

算出不可能

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2003年度 卒業論文

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

第5章 考察

最終的に算出できたこの表は、施設が今後施設計画を行う際に、利用者数 の設定から施設を計画する際の参照表である。  設定人数を決定しさえすれば、自動的に施設が満足できる最低限のライン の設備を確保する施設のデータが得られる事になる。

以上をもって本論を終了する。

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2004 年度 卒業論文

第6章 今後の展望

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

第6章 ~今後の展望~

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2004 年度 卒業論文

第6章 今後の展望

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

本研究ではフットサルが将来に渡り継続性のあるスポーツとなり、今後も 順調に発展し続け、その存在を日本における新たなスポーツ文化として位置 づけてくための研究である。今だ正確な競技者人口も把握できていない現状 では、フットサルのスポーツの価値観やレジャースポーツとしての位置づけ は不可能であると言える。しかし、フットサルのデータの算出が多くの人に 渡る事で、フットサルの認識や興味は次第にプラスに移行するであろう。  本研究から得た施設計画の基準は東京都の全施設を対象に行ったものであ る。全国のフットサル市場のデータや基準値の算定のためには、より多くの 人々がフットサルに魅力を感じる事、そのスポーツを通じてコミュニティを 形成する事等が必要である。そのためには、全国区で施設数が最も多い東京 都の施設が、先頭に立ってより気軽に楽しめる環境を作り出さなければなら ない。今後、各施設がその認識をより深めるためには、利用者と共同研究や 地域住民との共同研究等が必要であると言えるだろう。

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2004 年度 卒業論文

第6章 今後の展望

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

おわりに  各施設の運営者・スタッフの皆様、調査に快くご協力して頂き本当に有り 難うございました。皆様のご協力がなければ調査はスタート地点にも立てま せんでした。実態調査では、各施設の利用者の方々に変な目で見られました。 その後メジャー持ってくれた人々、本当感謝です。  フットサルの醍醐味ですね。コミュニティ最高です。  担当者の白旗さん・有本さん、毎週のゼミ有り難うございました。白旗さ んってすごいなって心から思う半年間でした。本当お菓子好きですね。今度 買ってあげます。違うゼミなのにも関わらず夜中ずっと手伝ってくれた壮作 先輩には大変感謝です。M 2の方々、色んなアドバイス有り難うございました。  レジャーゼミの中村先生、山口先生、桜井先生、自分のテーマに真剣に答 えて頂き、そして的確なアドバイス、大変有り難うございました。実態調査 やアンケート調査、さらにアンケートを手伝ってくれた橋本君、佐藤君、本 当に有り難うございました。S 棟でずっと一緒にひきこもっていた西本隊長、 カズ次男、4男浅野ちゃん本当に感謝です。精神的に安定できました。  そして最後にこの卒論の全編を通してご指導してくださった渡辺仁史先生 に心から感謝を申し上げます。

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2004 年度 卒業論文

第6章 今後の展望

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

本論文において以下の参考文献・参考資料を引用した。

○月刊レジャー産業資料 457 号 � 出版社:綜合ユニコム  �出版年:2004 年 10 月

○月刊レジャー産業資料 440 号  �出版社:綜合ユニコム  �出版年:2003 年 5 月

○ Futsal�japan�HP URL:http://futsal.jfa.or.jp/futsal/index.html

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

付録 ~資料編~

◆実態調査による施設の平面モデル図

◆アンケート用紙

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

トイレ

更衣室

観覧室

事務所

No.【1】 東京都の位置

品川区 転用前の用途

屋上

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

350

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

2003 コート形態 1 シャワーの台数 1994 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

2 屋上 4 30 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

24.000

事務所 12.000

トイレ 1F

パブリック ラウンジ

更衣室

メンバーズ ラウンジ

2F

No.【2】 東京都の位置

小平市 転用前の用途

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

2002 コート形態 2 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

プール 400 2 屋外、室内 8 50 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

駐車場

更衣室 観覧席

44.000

トイレ

シャワー

事務所

ロビー

22.000

No.【3】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

府中市 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 民間施設 コート数 2000 コート形態 4 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 350 3 屋外 7 45 50

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

駐車場

休憩所

シャワー室

事務所

40.000

更衣室

ロビー

トイレ

20.000

No.【4】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

青梅市 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 民間施設 コート数 2003 コート形態 1 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

ゴルフ場 300 4 屋外 8 60 60

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

事務所

トイレ

更衣室

18.000

シャワー室

36.000

駐車場

体育館

倉庫

休憩室

No.【5】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

千代田区 転用前の用途 10~15分 2004年会員数 民間施設 コート数 2000 コート形態 4 シャワーの台数 2000 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

450 3 屋外、室内 6 45 100

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2004年度 卒業論文

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

更衣室

シャワー

更衣室

シャワー

R

30.000

付録 ~資料編~

18.000

RF

フロント

7F

No.【6】 東京都の位置

葛飾区 転用前の用途

屋上

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

400

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

2001 コート形態 3 シャワーの台数 2001 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

1 屋上 4 30 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

■無許可によりデータなし

No.【7】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

文京区 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 官公庁 コート数 1986 コート形態 18 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 60 1 室内 12 200 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

2F 駐車場(立体式)

観覧席

16.000

休憩ベンチ

フロント

32.000

駐車場

1F No.【8】 東京都の位置

港区 転用前の用途

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

1971 コート形態 33 シャワーの台数 2001 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

駐車場 450 2 屋上 0 0 150

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

34.000

17.000

1.受付 2.更衣室・シャワー(男) 3.更衣室・シャワー(女) 4.テニスコート(2面)

2

3

4 1

No.【9】 東京都の位置

世田谷区 転用前の用途

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

2003 コート形態 1 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

テニスコート 40 2 屋上 10 30 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

40.000

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

観覧席

フロント 洗い場

20.000

No.【10】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

世田谷区 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 民間施設 コート数 1994 コート形態 10 シャワーの台数 1994 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 550 5 屋外 0 0 0

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2004年度 卒業論文

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

40.000

付録 ~資料編~

事務所

観覧席 20.000

No.【11】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

世田谷区 転用前の用途 10~15分 2004年会員数 民間施設 コート数 1986 コート形態 18 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 200 1 屋外 0 0 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

トイレ 事務所

36.000

更衣室

18.000

フットサル世田谷 No.【12】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

世田谷区 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 民間施設 コート数 1983 コート形態 21 シャワーの台数 2001 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 300 3 屋外 0 30 10

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

駐車場

シャワー室 事務所

更衣室 トイレ

38.000

飲食店 フットサルショップ

トイレ

ミーティング   ルーム

休憩室

旧クラブハウス 観覧席

新クラブハウス

18.000

フットサルクラブ東京八幡山 No.【13】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

世田谷区 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 民間施設 コート数 1999 コート形態 5 シャワーの台数 1999 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

ゴルフ場 500 3 屋外 10 100 100

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100


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

2

5

3

6

4

36.000

12

1.第2球技場 2.補助球技場 3.体育館 4.プール 5.広場 6.陸上競技場 7.屋内球技場 8.第1球技場 9.テニスコート 10.野球場 11.駐車場 12.更衣室(男・女)

11

7 10

8

18.000

9

No.【14】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

世田谷区 転用前の用途 10~15分 2004年会員数 財団法人 コート数 1993 コート形態 11 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 100 1 室内 150 200 50

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

1

2

31.000 4 3

1.観覧席 2.事務所 3.更衣室・シャワー(男) 4.更衣室・シャワー(女)

15.000

No.【15】 東京都の位置

渋谷区 転用前の用途

屋上

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

700

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

2001 コート形態 3 シャワーの台数 2001 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

1 屋上 4 30 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

プール

テニスコート

第1体育館

女子 更衣室

ホール トイレ

第2体育館

シャワー室

案内所

男子更衣室

利用者入り口

No.【16】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

渋谷区 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 独立行政法人 コート数 1983 コート形態 21 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 60 3 室内 150 300 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

18.000

36.000

陸上競技場 トイレ

メインアリーナ

25mプール

ホール 50m プール 事務室

No.【17】 東京都の位置

渋谷区 転用前の用途

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

組織形態

財団法人 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

1979 コート形態 25 シャワーの台数 2000 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 90 2 室内 100 250 60

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

4

徒歩5分

36.000

18.000

2

3

1

1.受付 2.更衣室・シャワー(男) 3.更衣室・シャワー(女) 4.駐車場

No.【18】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

新宿区 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 財団法人 コート数 1997 コート形態 7 シャワーの台数 1997 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

球場 400 4 屋外 8 80 80

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

7

39.000

38.000

20.000

5

21.000 1

2 6

3

4

1.更衣室(男) 2.更衣室(女) 3.シャワー(男) 4.シャワー(女) 5.事務所 6.休憩所 7.駐車場

No.【19】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

新宿区 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 財団法人 コート数 2003 コート形態 1 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

プール 380 3 屋外、室内 50 100 44

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106


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

1 33.000

3

2

1.事務所 2.更衣室(男) 3.更衣室(女)

17.000

No.【20】 東京都の位置

品川区 転用前の用途

屋上

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

350

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

1982 コート形態 22 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

2 屋上 6 40 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

32.000

5

4 2

3

1.観覧席 2.女子更衣室 3.男子更衣室 4.トイレ 5.フロント

1

16.000

No.【21】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

品川区 転用前の用途 10~15分 2004年会員数 民間施設 コート数 2000 コート形態 4 シャワーの台数 2001 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

屋上 250 1 屋上 4 30 0

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108


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

更衣室

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

シャワー

トイレ 事務所

ラウンジ

駐車場

18.000

36.000

No.【22】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

大田区 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 民間施設 コート数 2002 コート形態 2 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

400 4 屋外 10 80 60

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109


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

更衣室・シャワー (男性用) 更衣室・シャワー   (女性用)

ファションショップ  (子供用品)

ファションショップ

3F

2F

ファションショップ    メンズ

18.000

受付

30.000

ファションショップ   レディース

1F

No.【23】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

台東区 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 民間施設 コート数 1990 コート形態 14 シャワーの台数 1998 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

自転車場 400 1 室内 4 30 0

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2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

40.000

20.000 展望廊下

7F

大体育館

駐車場

会議室 多目的室

更衣室 総合受付

6F

No.【24】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

江東区 転用前の用途 10~15分 2004年会員数 官公庁 コート数 1984 コート形態 20 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 150 2 室内 20 60 30

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111


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

会議室 エントランス

受付 売店

事務所

トイレ

多目的トイレ

EV

障害者更衣室

大体育館 ト レ | ニ ン グ 室

20.000

男子 更衣室

女子 更衣室

40.000

トイレ

小体育館

選 手 控 え 室

障害者用 更衣室 シャワー

男子 ホール 更衣室

小プール

幼児用 プール

監視 員室

女子 更衣室 シャワー

25mプール

No.【25】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

江東区 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 官公庁 コート数 1986 コート形態 18 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 100 1 室内 100 200 0

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112


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

トイレ 休憩ベンチ

事務所

多目的 スペース

シャワー室 更衣室

36.000

ショップ

駐車場 18.000

No.【26】 東京都の位置

足立区 転用前の用途

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

2000 コート形態 4 シャワーの台数 2000 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

500 4 屋外 10 50 30

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

113


2004年度 卒業論文

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

40.000

付録 ~資料編~

20.000

ト イ トレーニング室 レ

更衣室

多目的ルーム

ビリヤード室

事 務 所 総 合 受 付

シャワー 更衣室

25mプール

No.【27】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

板橋区 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 官公庁 コート数 1984 コート形態 20 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 30 1 屋上 20 100 0

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

114


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

1

3

2

4 5

6

7

1 2

1.多目的室 2.資料室 3.男子更衣室 4.女子更衣室 5.トイレ 6.事務室 7.卓球場

33.000

1.男子シャワールーム  更衣室 2.女子シャワールーム  更衣室 3.トイレ

3

15.000

No.【28】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

板橋区 転用前の用途 10~15分 2004年会員数 財団法人 コート数 1980 コート形態 24 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 50 2 室内 25 100 0

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

115


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

プール

管理棟

駐車場

1 2

18 .0

3

4

00 38 .0

5

1.トレーニングルーム 2.事務所 3.トイレ 4.更衣室・シャワー 5.倉庫 00

No.【29】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

板橋区 転用前の用途 0~5分 2004年会員数 官公庁 コート数 1975 コート形態 29 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 100 1 室内 30 200 100

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

116


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

トイレ

更衣室(女) シャワー

休 憩 所

更衣室(男) シャワー 事務所

38.000

駐車場

18.000

No.【30】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

葛飾区 転用前の用途 20分以上 2004年会員数 民間施設 コート数 2004 コート形態 0 シャワーの台数 2004 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

400 2 屋外 8 50 30

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

117


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

6

1

2

40.000

3

1.トイレ 2.シャワー 3.更衣室 4.事務所 5.卓球場 6.駐車場

4

5

20.000

No.【31】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

中央区 転用前の用途 0~5分 2004年会員数 官公庁 コート数 1991 コート形態 13 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 100 1 室内 30 100 70

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

118


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

16.000 観覧席

34.000

事務所

シャワー(女) トイレ

更衣室

No.【32】 東京都の位置

中央区 転用前の用途

屋上

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

300

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

2000 コート形態 4 シャワーの台数 2001 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

1 屋上 6 30 0

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

119


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

22.000

12.000

34.000

FRONT

EV EV

EV EV EV

更衣室・シャワー(男) 休憩所

更衣室・シャワー(女)

15.000

No.【33】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

千代田区 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 民間施設 コート数 2001 コート形態 3 シャワーの台数 2000 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 500 4 屋上 4 40 0

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120


2004年度 卒業論文

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

バスケットゴール

32.000

付録 ~資料編~

公園・広場 バスケットゴール

路上パーキングスペース

16.000

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

121


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

更衣室・シャワー トイレ 受付

駐車場 休憩所

36.000 18.000

No.【34】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

八王子市 転用前の用途 20分以上 2004年会員数 民間施設 コート数 2002 コート形態 2 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

300 2 屋外 4 40 24

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

122


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

1 2

1.受付 2.休憩所

駐車場

No.【35】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

八王子市 転用前の用途 20分以上 2004年会員数 民間施設 コート数 2002 コート形態 2 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 200 3 屋外 0 0 20

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

123


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

トイレ 更衣室

フロント

28.000

36.000

シャワー室

15.000

17.000

No.【36】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

多摩市 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 民間施設 コート数 2000 コート形態 4 シャワーの台数 2001 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

240 3 屋外 5 50 10

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

124


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

駐車場

駐 車 場

駐 車 場

18.000

フロント

観戦スタンド 34.000

更衣室 シャワー トイレ

No.【37】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

町田市 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 民間施設 コート数 2003 コート形態 1 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

300 3 屋外 8 30 40

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

125


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

18.000

2

3 4

駐 車 場

5

休憩所

7

6

36.000

1. トレーニング室 2. トイレ 3. スポーツカルチャー教室

テニスコート

4. フィットネス教室 5. 多目的室 6. 更衣室  シャワー 7. 事務所

No.【38】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

田無市 転用前の用途 20分以上 2004年会員数 民間施設 コート数 1995 コート形態 9 シャワーの台数 1995 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 150 1 屋外 20 60 56

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

126


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

1

2

3 4

33.000

1.受付 2.休憩所 3.更衣室 4.トイレ 15.000

No.【39】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

小平市 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 民間施設 コート数 1996 コート形態 8 シャワーの台数 1996 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 140 1 屋外 2 20 0

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

127


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

1

徒歩17分

2

1.受付 2トイレ

No.【40】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

小金井市 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 民間施設 コート数 2004 コート形態 0 シャワーの台数 2004 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 120 1 屋外 0 0 20

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

128


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

駐車場

6 1

2 3

18.000

7 4

1.更衣室・シャワー(男) 2.更衣室・シャワー(女) 3.事務所 4.トレーニング室 5.多目的室 6.レストラン 7.トイレ

5

36.000

No.【41】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

小金井市 転用前の用途 20分以上 2004年会員数 官公庁 コート数 1978 コート形態 26 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 60 2 室内 40 80 60

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

129


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

4

1

2 3

1.更衣室・シャワー 2.トイレ 3.事務所 4.駐車場

No.【42】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

調布市 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 財団法人 コート数 2003 コート形態 1 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 120 1 室内 20 30 0

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

130


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

4

2 1 34.000

3 1.事務所 2.トイレ 3.軽食店 4.駐車場

17.000

No.【43】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

府中市 転用前の用途 10~15分 2004年会員数 財団法人 コート数 2003 コート形態 1 シャワーの台数 2003 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 80 1 室内 0 0 40

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

131


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

1 3

4

2

3

4

4

3

65

1

1.エントランス 2.ラウンジ 3.事務室 4.会議室 5男子トイレ 6.女子トイレ 7.車椅子用トイレ

7

2

6

4 5

3 7

2

1.第1体育館 2.トレーニング室 3.男子ロッカー・シャワー室 4.女子ロッカー・シャワー室 5.障害者用更衣室・トイレ 6.男子トイレ 7.女子トイレ 8.車椅子用トイレ

1

5 3

2

1.第2体育館 2.ランニング走路 3.男子更衣室・シャワー  トイレ 4.女子ロッカー・シャワー  トイレ

6

4 8 7

1

1.プール監視員室 2.男子ロッカー・シャワー室 3.女子ロッカー・シャワー室 4.障害者用更衣室・トイレ 5.男子トイレ 6.女子トイレ 7.車椅子用トイレ 8.プール室

No.【44】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

府中市 転用前の用途 10~15分 2004年会員数 官公庁 コート数 1993 コート形態 11 シャワーの台数 2000 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 70 2 室内 30 60 0

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

132


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

4

8

6

7

2

3 5 1

40.000

1.事務所 2.女子更衣室・シャワー 3.男子更衣室・シャワー 4.ショップ(備品) 5.休憩所 6.観覧席1 7.観覧席2 8.観覧席3

20.000

徒歩15分

駐車場

No.【45】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

調布市 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 民間施設 コート数 1999 コート形態 5 シャワーの台数 1999 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

430 3 屋外 6 50 60

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

133


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

36.000

2

18.000

1

4

3

6

5

1

8 7

9

10

11

12

1.メインアリーナ 2.事務室 3.更衣室・トイレ 4.受付 5.玄関ホール 6.トレーニング室 7.体力測定室 8.相談室 9.更衣室・トイレ 10.卓球室 11.幼児室 12.軽体操・ダンス室

1

2

8

5

4

6 7

3

1.競技スタンド 2.更衣室 3.サブアリーナ 4.軽食堂 5.コミュニティデッキ 6.選手控え室 7.ランニング走路 8.トイレ

1 1.図書コーナー

6

1

2 4

5

7

8

3

1.大会議室 2.AVコーナー 3.視聴覚室 4.和室研修室 5.洋室研究室 6.トイレ 7.体育協会 8.野外活動センター

4

1 2

1.弓道場 2.柔道場 3.剣道場 4.更衣室

3

No.【46】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

武蔵野市 転用前の用途 20分以上 2004年会員数 財団法人 コート数 1987 コート形態 17 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 併用 駐車台数

体育館 110 2 室内 0 100 0

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

134


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

1.フリースペース

1

38.000

1.水道設置場所 2.フリースペース 3.受付 4.トイレ

1 2 3 4 18.000

駐車場

No.【47】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

調布市 転用前の用途 5~10分 2004年会員数 民間施設 コート数 2004 コート形態 0 シャワーの台数 2004 コインロッカーの個数 新規 駐車台数

300 2 室内 6 20 50

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

135


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

駐車場

徒歩10分

1 2

36.000

1.トイレ 2.テニスコート(2面) 3.事務所 4.更衣室・シャワー(男) 5.更衣室・シャワー(女) 3

4

5

18.000

No.【48】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

港区 転用前の用途 10~15分 2004年会員数 民間施設 コート数 2004 コート形態 0 シャワーの台数 2004 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

テニスコート 330 1 室内 8 25 30

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

136


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

7

1

6 2

2

No.【49】 東京都の位置 施設と最寄り駅の距離 組織形態 設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

4

2

5

3

1.駐車場 2.観覧席 3.トイレ 4.男子更衣室・シャワー 5.女子更衣室・シャワー 6.受付 7.飲食店 千代田区 転用前の用途 15~20分 2004年会員数 民間施設 コート数 1976 コート形態 28 シャワーの台数 2001 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

倉庫 400 1 室内 7 30 35

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

137


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

17.000

34.000

2 3

1

1.事務所 2.シャワー・更衣室(男) 3.シャワー・更衣室(女)

No.【50】 東京都の位置

世田谷区 転用前の用途

倉庫

施設と最寄り駅の距離

0~5分 2004年会員数

280

組織形態

民間施設 コート数

設立年 建築年数 フットサル始まる年 転用の有無

1974 コート形態 30 シャワーの台数 2002 コインロッカーの個数 転用 駐車台数

2 室内 4 40 0

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

138


2004年度 卒業論文

付録 ~資料編~

フットサルの市場に対応した施設の実態調査に関する研究

15.000

30.000

2 1

3

1.受付 2.女子更衣室・シャワー 3.男子更衣室・シャワー

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV. 2004

139


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