「商店建築ファサードにおける入りやすさから見た人間の評価構造の研究」
5-1 GM図の読み取り方
グラフィカルモデリング図には、大きく分けて次の2種類がある。 ①同階層内での項目の関係 ②複数の階層が組み合わさった中での項目の関係 両者とも、線の太さで関係の強さ(標準偏回帰係数の絶対値の大きさ)を色で 関係の種類(標準偏回帰係数の正負)を表していることは共通している。 今回は、黒:正、赤:負の偏相関を表すとする。 線の近くに小さく書かれている値は線がつなぐ2つの項目の標準偏回帰係数で ある。 標準偏回帰係数の大きいほど、目的変量に与える影響が大きく、寄与の大きい変 量であるといえる。よって、グラフィカルモデリングで、線が太いということは その項目の影響が大きいということである。 よって、①の図を見るときは単純に項目同士の線の太さと色を見ればよいのだ が、②の場合は、右側の項目ほど上位概念であるので、心理的構造としては、時 系列で左の項目からはじまって、右の項目である判断に移るということになる。 今回はみやすさのため、②の図の中では、同階層内の関係は表示しないことと 開放感 .61
内部理解
落ち着いている
‑.�=楨c� 20
.21 .18
内部快適
‑.�=楨c� 06
.24
.21
.26
.23 .47
.18
高級感
安心感
Figure:5−1−1
‑.�=楨c! 15
.48
GM図①タイプ
清潔感
明るい 開口大 .30
ナチュラル
開放感
.20 .21 .17
.30 .22
暖かい
内部理解 内部快適 .23
.19
.32 20 .19‑.�=楨c! ‑.�=楨c� 33 22 ‑.�=楨c� 18 高級感 30 ‑.�=楨c� 15 ‑.�=楨c! .36 ‑.�=楨c� 26 .44 .27 清潔感
シンプル 直線的
.30 ‑.�=楨c� 26
Figure:5−1−2
わかりやすい
GM図②タイプ
面白い
入りやすい ‑.�=楨c� 18 ‑.�=楨c� 14
.29
新しい
.21
.29
安心感
.34 ‑.�=楨c� 29
落ち着いている
早稲田大学 理工学部 建築学科 渡辺仁史研究室 2004年度 卒業論文 53