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ス タジアム にお け る避難区画 の設定 に関す る研究 ― A

STUDY ON THE ZONING FOR EVACtFHON‐

平成6年 度 修 士論文 指導 :渡 辺仁史教授 早稲 田大学大学院理工学研究科 建設工 学専攻建築学専門分野 岸野

綱人


「 ス タジ アム にお け る避難区画 の設定 に関す る研究」

目次 第 1章

序論

1 1‐ 2 1‐ 3 1… 4 1‐

第 2章

・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 本論分 で用 い る語句 の説明 ・・・・・・・・・・・ ・・・・・ 。3 従 来 の研究

ス タジアムにお け る退席時 の行動特性調査

1 2‐ 2 2_3 2‐

第 3章

調査 目的 ・ … ・・・ … ・ ・・・ … … ・・・・ … ・・ 。5

1 3‐ 2 3‐ 3 3‐ 4 3‐ 5 第 4章

調査結果 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

。・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・ 17 縦通路 の負担人数 につい て ・・・・・・・・・・・ ・・・・・ 。18 長方形 に近 い客席 プ ロ ックの縦通路 の使用率 。・・ ・・・・ ・ 。18 縦通路使用率 につい て

出 回の使用率 について ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 19 区画 の決め方 に対す る検討 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 19

区画 の決 め方 と避難計算

1 4‐ 2 4‐

従 来 の避難計 算 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・22 区画 の負担人数 で求 めた避難計算 の方法 ・・・・・・・・・ ・・25

結論

1 5‐ 2 5‐ 3 5‐

まとめ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・29 今後 の展望 補足

参考文献 のま とめ 謝辞

・・・・・・ … ・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・ 5

調査方法

退席 時 の行動特性 モデル

3‐

第 5章

研 究背景 ・・・・・ :・ ・・・ .....・ ・・・・・・・・ 。1 研 究 目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 1

・・・・・

1・

・・・・・・・・・・・・・・・・・29

… ・ … ・・・ … ・ ・・・ … ・・・・・・・・・・・ 30 。・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・32

・・・・ … 。・・・・・ ・ … ・・・・・・・・・・・・・・・・・33

資料

1 資料 2 資料

・・・・・・ … ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 。34 ・・・・・ ・ … ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39


は じめ に 所謂パ ブル景気 がは じけ長期的な景気低迷が続 くなか、唯 一の明 るい話題 となってい るの力■993年 か ら発足 した 」リー グ (日 本 プ ロサ ッカ ー リー グ)で あるが、 こ うしたサ ッカー プー ムが起爆材 とな り、 ス タジア ムの整備 が 叫 ばれてい るのが 昨今 である。 しか し、海外 では、 1985年 、 イギ リスのサ ッカース タジア ムで火災 のために56人 が死亡 し、 1989年 に もイギリスでフ ア ンが熱狂 の あまリス タジア ムに放 火 を し、客席全体 がパニ ック状態 に陥 り将棋倒 しな どの 2次 災 害 を引 き起 こし74人 が死亡す るなどの 思 わぬ被害 を大 きくす るような事例 も報告 されてい る。

そこで、今後、国内に増加するであろうと予測されるスタジアムの安全面を建築計画から考えていこ うと思い立ったのが、この研究の始 まりである。


第 1章 論

1

1…

研究背景

本 プ ロサ ツカー リー グ )が サ ツカー プームの起爆材 とな り、建設省 し が中心 とな り「都 市公園 におけるサ ッカー競技場 の 整備 及 び管理運営 に関す る研究会」 が発足 、地方 で きる施設整備 自治体 な ど201団 体 が参加す る中、その Jリ ー グ公式戦 開催 を想定 した150ul人 以上収容 文い)。 を予定 している公 園 は 目下 12も ある ツカー 連盟)基 さらには2002年 の ワール ドカ ップ日本 開催 に向けて15の 地方 自治体 がFIFA(国 際 サ 1993年 か ら発足 した Jリ ー グ

(日

ムの整備 が叫ばれてい るが、 ス 準 の 4万 人以 上を収容 で きる規模 のスタジア ムを計画す るな ど、 タジア スタジア ムを計画す る中で特 に考慮 しな くてはならないのが安全 に対 しての配慮 で あ る。 ー てい る「防災計画指針」 しか し、避難安全性 の検討 に関 しては、現在、 日本建 築 セ ンタ か ら出 され が生 じる場合 も が設計者 にとって 唯一の よ り所 となってい るが、全 ての建物種別 に適用 させ るため無理 る施設 で は、居室 の範囲 あ る。特 に、 スタ ジア ムな どの多人数収容施設 な ど不特定多数 の人間が利用す ていな いため、計算結 が曖味 であった り、避難人数 を決定す る区画 の きめ かたに一 定 の基準が設け られ い ース も出始 めてい る。 果 が評価基準 を満 たす ように任意に設定 されるな ど実情 にあわな ケ ムでの試合終了後 また、避難時 の観客 の流動 を考 える上 で参考 になると思 われる、平常時 のスタジア の観客 の退席す る際 の行動特性 す ら明 らか にな ってい ない。

1‐

2

研究 目的

文 2)の も と に、スタジ い 本研 究 の 目的 は、災害時 の 避難動線 は 日常時 のそ れに規定 さ れると う仮説 のため の避難安全 性 の ア ムにおける避難 安全性 の計算方法 を退席時 の行動 調査 か ら検討 し、 これ ら施設 1・

実用的な評価手法 を提案す る ことで あ る。


1‐

3

従来 の研 究

1‐ 3‐

1

スタジアムにお ける行動特性の研究

多 人数 収容施設、特 にス タ ジア ムにお け る観客席 か らの退 出時 の行動 特性 の研究 は、 ほ とんどさ れていない といって よ く、経路選択傾向お よび群 衆 速度 と群衆密度 を調 べ たものが過去12年 の大会梗 概集 のな かか ら「観客 の 流 出性状 に関す る研 究」 (室 崎益 輝他 :「

86大 会梗概 集』)の 1例 を見 い

だせるだけで あ る。 この 中 では、 ス タジア ムの客席配列 と経路選択傾向 につい ては全 く議論 されては い ない。 1‐ 3‐

2

ス タジアムにお ける避難の研究

スタジ ア ムを扱 っ た避難 の 研究 はあま り例 を見ず 、東京 ドームについ ての避難計算 の考察 を行 な ってい る (吉 田克 之 :「 建 築計 画 における避 難行 動 予測 に関す る研 究」『 '91早 稲 田大 学博 士論 文』)や 多人数収容施設 で ある劇場か らの避難 シミュ レー シ ョンモデルの考察 を行 なってい る (龍 野 洋幸 :「 行動 シミュレー シ ョンの視覚化 に関す る研究」「 り2情 報 。システ ム・不U用 ・ 技術 シ ンポジ ウム論文集』 )等 がある。 1‐ 3‐

3

客席 の配列 に関す る研究

多人数 収容施設 で ある劇場 の観客席 の 配列 を法規 の変遷 (守 屋秀夫 :「 劇場観客席 の配列 に関す る法規 の 変遷 とその背景」 「85大 会梗概 集』 )か ら研究 したものや劇場 における観客席 か らの見 や す さ (守 屋秀夫 :「 劇場 客席 の位置 による舞台 の見 やす さ」 「'91大 会梗概 集』 )を 研 究 したもの等 があるが、 ス タジア ム を扱 った ものは例 を見 ない。

‐ 2‐


1‐

4

本論文 で用 いる語句 の説明

本論文 で用 い る語句 を次 の ように定義 した。 (図 1‐ 1, 1‐ 2参 照 ) ・ ス タ ン ドの出ロゲ ー トを出口 (aisie)と 呼 ぶ ことに した。 ・客 席 ブ ロ ッ ク とは縦通路 と横通路 で囲 まれた一連 の客席群 の ことをい う。 。客 席 列 とは、客席 プ ロ ックの中で縦方向 に一列 に続 く一 連 の客席 のことをい う。 ・ 国内 におけるス タジア ムの客席 プ ロ ックは出口 との関係 でみると次 に示す ようなタイプ Iと タイプ Ⅱの どち らかに属 している。 タイプ I… 客席 プ ロ ックを囲 む縦 通路 の うち、客 席 プ ロ ックか ら見 て最短距離 に出回の方向 に 向か う縦通路 が 1つ しかない もの タイプ Ⅱ…客席 プ ロ ックを囲 む縦通路 の うち、客席 プ ロ ックか ら見 て最短距 離 に出回の方向 に 向か う縦通路 が 2つ あるもの ・ 客 席 列 番 号 は、 タイ プ Iで は出口 に近 い縦通路 の方 か ら客席 列 に 1か ら昇順 に番号 を付 け たもの で、 タイ プⅡ の客席 プ ロ ックBで は 、客席 プ ロ ックの左側の縦 通路 の方 か ら客席 列 に 1か ら昇順 に番号 を付 け た もの。 ・客 席 列 数 とは、客席 プ ロ ックの 中の客席列 の総数。 ・オ ロ支 寸客席列番号

(N)=雛

鶴日H 国 H H 日 国H同HH国 同

一 タ

客席

│―

客席列 数

3456789

:9 │

図 1-1:用 語説明図

口 モ デル a

□□□□□ 日

モデ ル b

□□□ 図 1‐

2:客 席 ブ ロ ックのモデル


参考文献】 【

1)週 間 レジャー産業、pp.55∼ 77、 1997.7 文 1‐ 2)室 崎益輝 :観客 の流出性状に関す る研究、日本建築学会大会梗概集、1986 その他)吉 田克之 :建 築計画における避難行動予測に関する研究、早稲田大学博士論文、1991 丈 l…

渡辺仁史 :建 築計画 におけ る行動 シミュレー ションに関す る研 究、早稲田大学博 士論文、 1975

龍野洋幸 :行 動 シミュレー シ ョンの視覚化 に関す る研究 情報 。システ ム・利用 シンポジウム論丈集、 1992 :

守屋 秀夫 :劇 場観客席 の配 列 に関す る法規 の 変遷 とその 背景、 日本建 築学会大会梗概 集、 1985

守屋 秀夫 :慮]場 客席 の位置 に よる舞台 の見 やす さ、 日本 建築学会大会梗概 集 、 1991

-4-


第 2章

ス タジアムにお ける退席時 の行動調査

1

2‐

調査 目的

避難計 算 の条件 となる避 難 人数 を算 出す る区 画 を決 め るため の 指針 とな る ような 、 ス タジ ア ム にお け る退 席 時 の観 客 の行動特性 を明 らか にす る。

2‐

2

調査方法

2… 2‐

1

退席時 の行動 の記録

ス タジア ムで観客 が退席す るときの行動特性 を明 らかにす るため、 図 2… 1に 示す 5カ 所 において そ の客席 部分 を試 合終了時 か ら5分 間、V[Rで 撮影 した。表 2… 1に 調 査 日時 と調査場所 を示 し、 図 2‐ 2■ 1は それぞれの調査 場所 での撮影範 囲文 )で ぁる。 2‐ 2‐

2 VttRの 解析

どこの客席 の観客 が どの通路 を通 りどのゲ ー トを選択 したか とい った歩行軌跡 をVη 限 か ら読 み と り 解析 した。 1)V¬Rに 写 つてい る範囲の観客 が客席か ら立 ち上が ってスタン ドの出ロゲー トに入 る、 もしくは 画面 か らい なくなるまでの軌跡 を記録 す る。

2)1)の 朝跡か ら、客席 の位置 と縦通路 の選択率の関係 を求める。 3)1)の 朝跡か ら、客席 の位置 とゲ ー トの選択率 の関係 を求め る。 ただ し、 5分 間 に客席 か ら動 かなか った り空席 の ものはサ ンプル と して用 い ない。軌跡 サ ンプル数 の総計 は1929で ある。

表 2‐ 調春

調査 日時

調杏

調査 2

1

1994′ 6/4(夜 )

調査 球 場

東京 ドー ムⅢ

天候

晴 れ時 々曇 り

観客数 軌跡サ ンプル勢

1:調 査 日時 と調査場所 1994/8ノ 14 (そ に)

56000人

西武球場 晴 れ時 々曇 り 33000人

443人

473A

注)*が つ いてい るス タジア ムは屋 内型 で あ る。

3

1994ノ 8730ヽ そ に,

調査 4

調春 5

1994/8/31(夜 )

1994′ 10ノ 1 (巧 [)

神宮球場

千葉 マ リ ンス タジ ア ム

東京 ドー ム中

晴 れ時 々曇 り

晴 れ時 々曇 り

曇 り時 々 雨

42000人

22000A

56000A

635人

145人

233A


概略図 出口 X

フ 昴Tワ ロ癖でツ 1量

調査

1(東 京

舅言 財景 │

ドーム外野席 )

概略図

客席 プ ロック

A

調査 2(西 武球場 )

調査 図 2‐

3(神 宮球場

)

1::撮 影範 囲 と客席 の概略図


蠅吻

藤 醸零 ∽

ク ッ 臨 脚 醜 帥 醐 脚 ロ 描 前 A プ 席

調査 4(千 葉 マ リンスタジア ム )

調査 5(東 京 ドーム 2F席 ) 図 2‐

表 2‐

1:撮 影範囲 と客席の概略図

2:客 席 ブロックとタイプの関係 タイ プ I

調査 1 京 ドー ム外 野席 )

タイプ Ⅱ

客席 プ ロ ックA 客席 プ ロ ックB 客席 プ ロ ックA 客席 プ ロ ックB 客席 プ ロ ック C

`東

調査 2 (西 武球場) 調査 3 r袖 官 成場ヽ

客席 プ ロ ックA 客席 プ ロ ックC 客席 プロ ックA 客席 プ ロ ックC

調査 4 葉 マ リンス タジア ム) `千 調査 5 (東 京 ドー ム 2F席 )

‐ 7‐

客 席 プ ロ ック A 客席 プ ロ ック B

客席 プ ロ ック B 客席 プ ロ ック B

FIIIL

﹁︱ ︱ ︱ コ

概略 図


2‐

3

調査結果 国内 におけるス タジア ムの客席 プ ロックは出口 との関係 でみると次 に示す よ うなタイプ Iと タイプⅡ

の どちらか に属 してい る。 タイプ I… 客席 プロ ック を囲 む縦 通路 の うち、客 席 プ ロ ッ クか ら見 て最 短 距 離 に出 回の 方向 に 向 か うあ縦通路 が 1つ しかない もの ¨ タイプ Ⅱ ・客席 プ ロ ックを囲む縦通路 の うち、客席 プ ロ ックか ら見 て最短距離 に出国の方向 に向か う縦通路 が 2つ ある もの ここでは、調査 した客席 プ ロ ックを前頁 の表 2‐ 2の よ うに分類 した。西武球場 はバ ックスクリー ン の後 ろに 出口が あ り、 ス タ ン ドの横通路 がそ こに通 じてい るの で出口 と客席 プ ロ ックの 関係 か らみ る と、タイプ Iに 分類 される。 2‐

3-1

結果

1

軌跡の 分類

軌跡 は、同 じ通路 を通 り同 じ出口を選択 す る とい うような特徴 的な数種類 に分類す る事 がで き、そ れをそれぞれのスタジアム につい て色 の濃淡 によって区分 したもの 中で、 ここでは東京 ドーム外野席 を 例

(図 2‐ 3‐

1参 照)と して取 り上 げ た。 その他 は資料 1に 示す。

rク   ーーー ーーL ツ    簿 日 零 ”

客席 ブロ ックA

客席プ ロック B

客席列番号 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9

8

7 6

5

3

2 1

1

2 3 4

5 6 7

8 9 1011 1213 1415 1617 18

出 口か ら遠 い 側 の 通路 を使用 出 口 に通 じる通路 を使用

出口か ら遠い側の通路 を通つて違 うグー トを使用 出日か ら遠い側 と下の通路 を使用

図 2-3-1:客 席 と退席経路の関係

(東 京

ドーム外野席 )


2 結果 2 縦通路選択率 と客席 の関係 れぞれのス タジア ムの 撮影 され た客席 プ ロ ックの 縦 通路 に名称 を付 け、客席列 ご との縦通路 の 選 そ

2‐ 3‐

択 率 をグ ラフに した もの を図 2…

3‐

2∼ 7に 示 した。

概略図 出口 X

フ 轟7日 界予ツ 1量

客 席 ブ ロ ック A

鱚言 塚肇 │

客 席 ブ ロ ック B

客席 列番号

18 17 16 15 14 13 12 11 10 9

8

7

6

5

4

3

2

1

1

2

3

4

5

11109876543

7

8

7

9 10 11 12 13 14 15 16 17 18

8

9

10

11

12

13

14

鰯■

■鐵

客席列番号

客席列 番号 縦通路 rを 選択 llC通 路 sを 選択

図 2‐

6

3‐

縦通路 sを 選択 縦通路 tを 選択

2:縦 通路 の選択率 と客席の関係 ‐ 9‐

(東 京 ドーム外野席 )

15

16

17

18


客 席 ブロ ック A

客席 ブロ ック C

客 席 ブ ロ ック B

1 2 3 4 5 6 7 8 塔 語ダJ]卜 号 1 2 3 4 5 6 7 8 客席列i瞥 号 1 2 3 4 5 6 7 8 FЛ

縦通路 sを 選択

■圏

懸■

鐵■

縦通路 rを 選択

縦通路 tを 選択

縦通路 uを 選択 縦通路 tを 選択

縦通路 sを 選択

12345678

2345678

客席列番号

客席列番号

図 2-3-3:縦 通路 の選択率 と客席の関係 (西 武球場 )

客席列番号

1

2 3

4

5

6 7

8

9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

縦通路 rを 選択 縦通路 sを 選択

1

0.5

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10 11

12

13 14

18

19

20 21

客席列番号

図 2‐

3‐

4:縦 通路 の選択率 と客席の関係 ‐ 10‐

(神 宮球場客席 ブロックA)


客席 列番号

1

2

3

4

5

6

7

8

9 10 11 12 13 14 15 16 17

翻■

縦通路 rを 選択 経通路 sを 選択

1

0.5

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

客席列番号

図 2‐

3‐

5:縦 通路の選択率 と客席の関係

客席 プ ロ ック A

(神 宮球場客席 ブロック B)

客席 ブロ ック C

客 席 プ ロック B

10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

客席 列 番 号

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

縦通路 sを 選択

1

1

1

0.5

0.5

0.5

0

0 10987654321

12345678910

客席列番号

客席列番号

図 2‐

3‐

6:縦 通路の選択率 と客席の関係 -11‐

縦通路 tを 選択 縦通路 uを 選択

縦通路 tを 選択

経通路 sを 選択

12345678

翻■

■鑢

轟■

縦通路 rを 選択

客席列番号

0

12345678 客席列番号

(千 葉 マ リン ス タジア ム )


客 席 ブ ロ ック A

客席 ブ ロ ック C

客 席 プ ロ ック B

1 2345 67 8 910■

1 234 5 67 8 910■

12客 席列番号

麟■

■覇

鸞■

縦通路 rを 選択

縦通路 sを 選択

維通路 uを 選択

1

1

1

0.5

0.5

0.5

0

0 2

3

4

5

6

7

8

縦通路 tを 選択

縦通路 tを 選択

縦通路 sを 選択

1

12H109 87 654 3 2 1

12客 席列番号

9 10 11 12

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10 11 12

12 11 10 9

7

6

5

4

3

2

客席列番号

客席列番号

客席列番号

8

図 2-3-7:縦 通路 の選択率 と客席の関係 (東 京 ドーム 2F席 )

結果 3 客席 ブロックと縦通路選択率 それぞれのス タジア ムの、それぞれの縦通路 の選択率 を客席 プ ロ ック別 に表 に した ものが表 2‐ 3で ある。表 2-3‐ 1,2‐ 3-2が 示す よ うにタイプ Iの 客席 プ ロ ックでは全体 の 3/4の 観客 が出口に近 い側 の縦通路 を選択 し、 タイプ Ⅱの客席 プ ロ ツクでは1/2の 観客 が客席 プ ロ ック右側の縦通路 を選択 してい 2‐ 3‐

3

ることが わかる。 表 2‐ 3‐

1

出口 か ら近 い側 の縦通路選択率

3:客 席 ブロックと縦通路選択率 の関係 (タ

イプ l)

客席 プ ロ ック 調査

1

(東 京 ドー ム外 野席 )

調査 2 (西 武 球場 内野席 )

客席 プ ロ ック A 客席 プ ロ ック B

客席 プ ロ ック A

客席 プ ロ ツク B

客席 プ ロ ツク C 調査 4 (千 葉 マ リ ンス タジア ム) 調査 5 (東 京 ドーム 2F席 )

客席 プ ロ ツク A

客席 プ ロ ック C 客席 プ ロ ック A 客席 プ ロ ツク C

3-2

‐12‐

(タ

客 席 プ ロ ツク

選択率

0.800 0.842 0.667 0.633 0.578 0.714 0.586 0.549 0.514

客席 ブロック右側の縦通路選択率

イプ ││) 選 択率

客 席 プ ロ ック A

0.404

客席 プ ロ ック B (神 宮 球場外 野席 ) ム マ ンス タジア 客席 プ ロ ツク B 調査 4(千 葉 リ ) ー 客席 プ ロ ツク B 調査 5(東 京 ド ム 2F)

0.565

調燿[3

0.509 0.650


結果 4 出 回の選択率 と客席 それぞれのスタジア ムの客席列 ごとの出回の選択率 をグラフに した ものを図 2‐ 3‐ 1∼ 5に 示 した。

2-3‐

4

客席 プ ロ ック A

客席 プ ロ ック B

X

客席列番 号

18 17 16 15 14 13 12 11 10

9

8

7

6

5

4

3

1

2

1

2

3

4

5

6 7

8

9 10 11 12 13 14 15 16 17 18

1     5     0

1

0.5

3爾■

2 1

1817161514131211109 87654 客席列番号

客席列番号

2‐

0

1 2 3 4 出口 Xを 選択

56789101112131415161718 客席 列番号

他 の出 口を選択

3-1:出 国の選択率 と客席 の 関係

1

2 3

4

5

6

7

8

(東 京 ドーム外野席 )

9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 2021 22

出口 Xを 選択 出口 Yを 選択

9

10 11

12 13 14 15 16 17 18

19 20 21 22

客席列番号

図 2-3‐

2:出 回の選択率 と客席の関係 ‐13‐

(神 宮球場客席 プロックA)


客痛 置′11卜 fナ

1

2

3

4

5

6

7

8

9 10 11 12 13 14 15 16 17

癬■障

出口 Xを 選択 出口 Yを 選択 他 の出 口を選択

1

0.5

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

客席列番号

図 2‐

3-3:出 国の選択率 と客席の関係

客 席 ブ ロ ック A

1098765432

客席列番号

1

(神 宮球場客席 ブロック B)

客席 ブロ ック B

客席列番号

12345678910

客 席 プ ロ ック C

12345678

出口Xを 選択 他 の出口を選択

1

1

1

0.5

0.5

0.5

0

0

10987654321

12345678910

客席列番号

図 2-3‐

客席列番号

4:出 国の選択率 と客席の関係 -14-

0

12345678 客席列番号

(千 葉 マ リンス タジアム)


ロ ック A

ロ ッ

ロ ッ

ξ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011 12 客席列え

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 客席列番1予

1

1211 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

`ナ

出口Xを 選択 出口 Yを 選択 1

1

1

0.5

0.5

0.5

0

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9 10 11 12

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9 10 11 12

客席列番号

客席列番号

図 2-3-5:出 回の選択率 と客席の関係 (東 京 ドーム 2F席 )

2‐

3-5

結果

5

出国 の選択率 と客席 ブロック

出回の選択率をそれぞれの客席プロック別 に表 にしたものが表 2-4で ある。表 2‐ 4‐ 1, 2‐ 4‐ 2が 示す ようにタイプIの 客席 プロ ックとタイプⅡの千葉マ リンス タジアムの客席 プ ロ ツクBで は、ほぼ 全員の観客が最短の出口を選択 していることがわかる。 表 2‐ 4:出 回の選択率 と客席 ブロックの関係

4-1 調査 1 出 口 Xを 選 択 他 の 出 口 を選 択

調査 4

タイプ 1

4‐

東 京 ドーム外 野 席 客 席 プ ロ ック A 客席 プ ロ ック B

0.946 0.054

0.872 0.128

千葉 マ リンスタジアム内野席

2 調査 3

出 口 Xを 選 択 出 口 Yを 選 択

調査 4

客席 プ ロ ック A 客席 プ ロ ック C

出 口 Xを 選 択

1,000

1.000

出 回 Xを 選 択

他 の 出 口 を選 択

0.000

0.000

他 の 出口 を選 択

調査 5

東 京 ドー ム 2F席 客 席 プ ロ ック A 客席 プ ロ ック C

調査 5

タイプ ロ

神宮球 場 内野席

客席 プ ロ ック A 客 席 プ ロ ック B

0.478 0.522

0.149 0.851

千葉 マ リ ンス タジ ア ム

客席 プ ロ ック B

1.000

0.000 東 京 ドー ム 2F席 客 席 プ ロ ック B

出 口 Xを 選択

0.886

0.000

出 口 Xを 選 択

0.184

出 口 Yを 選 択

0.114

1.000

出 回 Yを 選 択

0.816


結果 6 相対客席列番号 と縦通路選択率 表 2の ようにそれぞれ調査 した客席 プ ロ ックをタイプ

2‐ 3‐

6

I,タ イプ Ⅱの別 に、相対客席列番号 と縦通

路 の選択率の関係 を示 したものが図 2‐ 4, 2‐ 5で ある。 それぞれのス タジア ムの それぞれの客席 プ ロ ックでは客席列数 が異 なるため、客席 と縦通路 の位 置関係 を同 じ基準 で評価す るため に相対客席列番号 を用 い た。 これ らのグラフか ら、図 2‐ 4の タイプ Iの グラフでは、明 らかに相対 客席列番号 が 12を 境 に して縦 通路選択率 が変化 し、図 2‐ 5の タイプ Ⅱのグラフで は、相対客席列番号 力ヽ/3と 2/3を 境 に して縦通路 選択率が変化 してい ることが読み とれる。

■ 西武客席 プロツクA 目 西武客席 プ ロックB

モ デル式

口 西武客席 プロック C

I

◆ マリンズ客席プロックA ◇ マリンズ客席プロックC ×

▲ ドーム外野席客席 プ ロックA

X

△ ドーム外 野席客席 プロックB

:dF+{e+Ao.?d+ 1ノ

× ドーム 2F客 席 プロツクA

2

+ド ーム 2F客 席 プロックC

相対客席列番号 (N)

図 2‐

4:出 口か ら近 い側 の縦通路選択率 と客席位 置 の関係

(タ

イプ

:)

■ 神宮客席 プロ ック B ● 神宮 客席 プ ロ ツクA モデル式 Ⅱ

▲ ドーム 2F客 席 プ ロツク B ● マ リ ンズ客席 プ ロックB

相対客席列番号 (N)

図 2‐

5:客 席 プロックか らみて右側 の縦通路選択率 と客席位置の関係

参考文献】 【 文 2‐ 1)渡 辺健太 :ぴ あマ ップHall、 ぴあ株式会社、1994

‐16‐

(タ

イプ

1)


第 3章 退席時 の行動特性 モ デ ル

第 3章 では、第 2章 の歩行軌跡 を解析 した結果か ら出 口 と縦通路 の選択率 を一般的 に表す モデル式 を 検定す る。 またあわせ て、退席時 の行動特性 か らみた合理的な縦通路 幅の決 め方 も提案す る。

3‐

1

縦通路選択率 について

相対客 席列番号 Nを 用 い ると、 客席 プ ロ ックにおけ る各列 ごとの縦 通路選択率 Pω は、そ れぞれの 注3■ )。 客席 プ ロ ックの タイプについ て次 の ように定量化 できる 3‐ 1…

1

タイプ !の 場合

(モ

デル式 :)

PI(N)を 客席 プ ロックか ら見 て出口か ら遠 いほ うの縦通路選択率 とす る と以下の ことがいえる。 0≦ N≦ 1/2の 時、 PI(N)=0… …………… (1) 1/2≦ N≦ 1の 時、 PI(N)=2N‐ 1・ ………… (2) これ らが各 々 、有意水準 α=0.05と する と、

(1)式 は T=1.46<t15(α )=1.75 (2)式 は Fo=9.10>Fl,58(α )=4.08 ・ とな り有意■

)文

32)で はな い。 つ ま り、調査値 が 5%の 確率 で誤 っ てい る として もモ デル式 は採択

される こ とを表 してい る。 また、 モ デル式 と調査値 の相関係数 は、0。 9以 上である。 3‐ 1‐

2

タイプ ‖の場合

(モ

デル式 ‖)

PH(N)を 客席 プロ ックか ら見 て右側 の縦通路選択率 とす ると以下の ことがい える。 0≦ N≦ 1/3の 時、 PH(N)=0… ………… (3) 1/3≦ N≦ 2/3の 時、 PH(N)=3N‐ 1・ ……… (4) 2/3≦ N≦ 1の 時、 PH(N)=1・・………… 。(5) これ らが各 々 、有意水準 α=0.05と す ると、

(3)式 は T=1.64<t4(α )=1.68 (4)式 は Fo=5。 47>Fl,58(α )〓 4.35 (5)式 は T=‐ 1.439>t15(α )=‐ 1.72 とな り有意 ではない 。 つ ま り、調 査値 が 5%の 確 率 で誤 って い ると して もモ デ ル式 は採 択 され る こと を表 して い る。 ま た、 モデル式 と調査値 の相 関係 数 は、0。 9以 上である。 本論文 では客席 をデフォ ルメ して扱 い、客 席 と縦通路 の位 置関係 か ら縦通路 の 選択率 を述べ ている わ けだが 、神宮 球場 の客 席 プ ロ ックや西 武球場 の それ では、客席 プ ロ ックが 台形

-17‐

図 3‐

1:客 席 と客席列番号


なので長方形 の客席 プ ロ ックの よ うに客席列 の客席 が まっす ぐではな く千鳥 に並 んで い る。千鳥 に並 んだ客席 が どの客席列番号 に相 当す るかが問題 となるが、第 2章 とは違 った客席 プ ロ ックの デフオル メの仕方 (資 料 2参 照 )を してモデル式 を検定 を しても、 モ デ ル式 はそれぞれ有 意水準 α=0.05と す ると有意 でない ことがわかった。 つ ま り、客席 プ ロ ツクが 図 3‐ 1の よ うに千鳥 に並 んで い る時、 この客席 は客席列番号 "m"と "n" の どち らに含 んで もよい。

3‐

2

縦通路 の負担人数に ついて

一般的 に相対客席番号 を用 い ると、縦通路 の負担 人数 を次式 で表す ことがで きる。 Aoド 相対客席番号 Nに 相 当す る列 の客席数

Sp:縦 通路 の負担人数 N:相 対客席番号 Sp=Σ

(P(N)×

Aoo)。 ……………………… (6)

この ことか ら、求まった各通路 の縦通路 の負 担人数 の 比率 か ら縦通路幅 を決 定す ることによ り、スタ ジアムでの行動特 性 か らみたよ り合理的 な通路計画 がで きる。 つ まり、 スタン ドでの観 客 の行動特性 か ら考 え ると、 日本 の10000人 以上 収容 で きる ほ とんどのス タジア ムで み られ るよ うに、 スタン ドのすべ ての縦通路 の幅 を同 じにす る必要 はない。 従 来 の縦 通路幅

→Hぐ

│□ 3-3

ロ ロ ロ ‐ ‐ ‐ 「 ‐ 1 〔 ・「

合 理 的 な縦 通路 幅

Π

Π

日 □

│□

→□ 日 □ 日 1)

!

│. (

長方 形 に近い客席 ブロックの縦通路 の選択率

第 2章 の結果 3よ り次 のことが い える。 3‐ 3‐

1

タイプ │の 場合

。どのス タジア ム において も、客席 プ ロ ックの3/4の 観客 が出口に近 い縦通路 を選択す る。 この ことは有意水準 α〓0.025と す る と注 2)、 3‐

T=… 2.57>t3(α /2)=‐ 2.89 とな り有 意 ではない。 つ ま り、調査値 が2.5%の 確 率 で誤 っていると して もモ デル式 は採択 される ことを表 している。 3‐ 3‐

2

タイプ 1の 場合

。どのスタジア ム において も、客席 プ ロ ックの1/2の 観客 が その右側 の縦通路 を選択す る。 この ことは有意水準 α=0.05と す る と、 T=0.62>t3(α /2)=3.18 とな り有意 ではない注 3)。 っ ま り、調査値 が 5%の 確率 で 誤 ってい る と して もモ デル 式 は採択 さ れることを表 してい る。 3‐


3‐

4

出 国の選択率 に ついて

い タイ プ Iの 客席 プ ロ ツク と、 タイ プ Ⅱ の客席 プ ロ ック か ら見 て最 短 の 出 回 の方向 が 1つ しかな も の (千 葉 マ リ ンス タジア ムの客席 プ ロ ック B)に つ いては 、第 2章 の結 果 5よ り客席 プ ロ ックか らみ て 最短 の 出 回の 選択率 Pgは ¨ ・¨ (7) ・¨¨ ・ ・ ・¨¨ ・ ・ ・ ・ ・……・ ・ ・ ・¨¨"・・¨¨¨ Pg=1.0・・。 と表す ことが で きる。

注 4)。 この ことは、有 意水準 α=0.05と す る と,T=‐ 1.95>t3(α /2)=‐ 2.45と な り有 意 では な い つ ま り、調査値 が 5%の 確率 で誤 ってい る と して もモ デ ル式 は採 択 され る ことを表 してい る。即 ち、 3‐

1‐

2の モ デ ル bの よ うな客席 プ ロ ツクでは、 ほぼ100%の 人が客 席 プ ロ ックか らみ て 最短 の 出 口 を選

択 す る。

3-5

区画 の決め方に対 する検討

3-3よ り次 の ように出口 と縦通路 の負担す る避難人数 を算定す るための区画 をす ることがで きる。 3‐

5-1

出回の負担人数 を算定 す るための区画 ス タ ン ドの客席配置 が 図 3‐ 2の よう にシ ンメ トリー な客席 プ ロ ックで続 く場合 、出 口 Gの 負 担人

数 を算定 す る区画 は図 3‐ 2の ス タ ン ドの区画 の点線 の ように定 めることが で きる。 3-5‐ 2 縦通路 の負担人数 を算定 するための区画 プ ロ ツク 出口 Gに 近 い縦通路 の負 担人数 を設定す るための客席 プ ロ ックの区画 は 、図 3‐ 2の 客席 の 区画 の よ うに客席 プ ロ ックの タイプ Iで は出口 に近 いほ うか ら3/4:1/4、 即 ち 3:1の 部分 で線 が

引 け る。客席 プ ロ ツクのタイプ Ⅱでは、 1/2:1/2、 即 ち 1:1の ところで線 が引ける。

客席 ブロ ックの 区画

スタン ドの 区画 図

3‐

2:負 担 人数 算定 の ための区画 ‐19‐

(カ

シマサ ッカースタジアム )


注】 【 (注

1)仮 説式 の検 定5)は 次 の ようにした。 ・モ デル式 Iの O≦ N≦ 1/2… t検 定 1(表 3‐ 1参 照)

。モデル式 Iの 1/2≦ N≦ 1… F検 定 (表 3‐ 2参 照) 。モ デル式 Ⅱの O≦ N≦ lβ … t検 定 1(表 3‐ 3参 照) 。モデル式 Ⅱのlβ ≦ N≦ 2/3¨・F検 定 (表 3‐ 4参 照) 。モデル式 Ⅱの2/3≦ N≦ 1… t検 定 1(表 3‐ 5参 照) (注 2)仮 説 の検定 は t検 定 2を 用 い た。 (表 3‐ 6参 照) (注 3)仮 説 の検 定 は t検 定 2を 用 い た。 (表 3‐ 7参 照) (注 4)仮 説 の検 定 は t検 定 1を 用 い た。 (表 3‐ 8参 照) ・ t検 定 1(片 側検 定 )

Y=Σ

yi/n s A2=(n Σ yiA2xΣ y)Aり ぃ (n 1)) T(Y, s A2y=(Y一 ‐ax(s A2/n)Aυ T(Y, s A2H≦ it(α )な らばモデル式は棄却 で きな い。

・ t検 定 2(両 側検 定 )

Y=ユ

n

≧ sA2=三 」

→II干=書 ;望

2-全 2

T (Y,sA2) =t n

T(Y,s A2)≦ lt(α /2H:な らばモデル式は棄却 で きない。 ・ F検 定

Sr Se

1

n-2

平均平方和

Vr:

Sr

Ve= (n-2)

syA2=Σ yiA2-(Σ yi)A2 n

Sxy=Σ

(Σ xi× yi―

対XΣ

yi)

n

Sr=b o Sxy

se=syA2-Sr Fo≧ Fl,n‐ 2(α )な らば モデ ル式 は棄却 で きな い。

参考文献】 【 文 3‐ 1)石 村貞夫 :す ぐわかる統計解析、東京図書、 1994 文 3‐ 2)P.G.ホ エール著、浅井晃訳 :初 等統計学、倍風館、1979

‐ 20‐

F値 〓

誤差 に よる変 動

自由度

r e V 一V

モデル式 による変動

平方和

変動


表 3-5:モ デル式 Ⅱの2/3≦ N≦ 1の t検 定

表 3-1:モ デル式 Iの 0≦ N≦ 1/2の t検 定

表 3‐

2

Xの 篤 ″u2Xl

lD.16ツ

v^2の 熙Mtt

32.054 23.408 26.792

yの 総和 Σ yi

xovの

表 3-6:注 2の t検 定

モデル式 Iの 12≦ N≦ 1の F検定

Σ vi^2 総 利 Σ xl・

vl

屎不 半羽

ソ.lUも

Fl,58(0.05)

4.084

表 3‐

8

日 出 反 n‐

0.750

a

検定統 計 量 T 目 日日度 8の tl菫

目 田 皮 n‐ 2

モ デ ル式 の係 数 b 0

0.653 0.013

Y

際ストタ)渭女s A2

T(0.653.0.013)=‐

表 3‐ 7:注 3の t検 定

3:モ デル式 Πの 0≦ N≦ lβ の t検 定

表 3‐ 8:注 4の t検 定 表 3-4:モ デル式 Ⅱの 1/3≦ N≦ 273の ソ.265 xの 総利 Σ xi vの 総 利

10.177

目 田 皮 n‐ 2

).46Z 19.000

Σ vi v^2の 総 刺 Σ vi^2 x・ yの 制 Σ xi・ yi

F検 定

モ デ ル式 の係 数 b r。

1.20(0.05,

U 4.351 D.4′

‐ 21‐

2.571

t8 10.025/2, =2.589


第 4章 区画 の決 め方 と避難計算

第 4章 では、従来 のス タジアムの避難計算 の問題点 を述 べ るとともに、第 3章 で述べ た通路及 び出口 の使用率 を表す モ デル式か ら、避難計 算 に必要 な区 画 の決 め方 と実用 的 な避難計算 の方法 とその内容 に つい て述 べ る。

4‐

1

従来 の避難計算

建築防災計画指針 の図解法 による避 難計算 の仕方 と、従来 のスタジアムの避難計算 の例 と して建築防 災計画指針 に基 づい た東京 ドーム外野席 の避難計算 の方法 とその問題点 を述 べ る。 4‐ 1‐

1

防災計画指針 の図解法 に よる避難計算の考 え方

●廊下避難時間 T2、 階避難時間 Tfの 計算 と評価

Tfは 、 T2に 避難 開始時間 Toを 加え たもので、廊 下避難、階避 難 は各階段室 にい たる避 難経 路 ごとに計算 す る。 T2は 、差 の廊 下 に最初 に避難者 がでて きた ときか ら、その廊下 を選択する最 後 の避難者が階段室 または付室 にはい るまでの時間である。 ●廊下避難時間 T2と 階避難時間 Tfの 計算 図 4-1の 平面 を例 にとって、廊 下 内 での避難者 の流 れを考 え て みる。 まず、避 難開始 と同時 に居室 の各出入 口か ら先頭 階段 室 に向 かって歩行す る。追 い 越 しや逆戻 りが ない もの と して いるの で、居室 か ら出 た避難 者 は順 序 よく並 んで廊 下 に 進 み 、先頭 の ものが まず階段入 り口 に到 着す る。 この時 点 か ら階 段室 へ の流入が 開始 され、引 き続 き後続 の避難者が流入 す る 。避難 開始 か ら階段室 へ の流 入 が 開始 される までの時間 (廊 下歩行 時間

t21(m))は

国 L

の人 が廊下 にでる。 次 に、廊下 にでてきた避難者 はそれ ぞれ

図 4‐ 1:ネ ックが 1つ の平面

、先頭 避難者 の廊下歩 行距離

と歩行速度 によって決 定 されるので、次式 で表 される。

t21=上

V

ここで、 L:廊 下歩行距離 (m)

v:歩 行速度 (m/s) 階段室 に最終 の避難者が流入 したときが 階避難 の 完了 した時刻 となるが、 これ を決 定 す る要素 は 2つ ある。 これは 図 4‐ 1に 示す階段 出入口幅員がネ ック になる場合 の所 要時間 t22で 決定 される場合 と、図 4‐

1に 示す階段 入 り口へ の到着 時間 t23で 決定 され ‐ 22‐

図 4…

2:ネ ックが 2つ の平面


る 場 合 とが あ り、 廊 下 歩 行 時 間 T2(s)は 次 式 で 求 め る こ とが で き る 。

T2=t21+max(t22, t23) t22= N2 1.5×

B2

max(t22, t23):t22ま たは t23の うち大 きい方の値 ここで、 N2:当 該階段室 を利用す る避難者数 (人 B2:当 該階段室 の出入 口幅員 )

t22:階 段入 口通過時間 t23:階 段到着 のあ る時間

(先 頭避難者が階段室 に到着 したときか ら、最終避 難者 が到着

す るまでの時間)(s) 1.5は 流動計数 (人

/mos)

図 4‐ 1の よ うに居室 か らの で入 国が 1カ 所 の平面 の 場合 には、最終避難 者 は避難 開始 か ら Tl 秒後 に居室 を出 て t21秒 廊 下 を歩行 した後 に階段室 に到着す るので t23は Tlに 等 しい。 図 4‐ 2の よう に廊下 の途 中 にネックがある と t23は Tlよ り長 くな る。図 4‐ 2に おい て出入 口 dlと d3の 有効 幅員 をそれぞれ Bl,B3と す ると、 Bl>B3の 場合 に d3が ネ ックとなる。 この場 合 t23は 次式 で求めることがで きる。 d3の 位置 は極端 に どち らかに偏 らない限 り無関係 で ある。

t23=キ +轟 こ こで 、 N:避 難 人 数 (人 )

B3:d3の 有効 幅員 (m) ● グラフに よる解法 図4‐ 1の 平面 では 、四 -3で 示 した よ うな 3本 の グラフ (G(AB),G(CD)),G(CE))が で き る。 Aか ら Eの 各 点 の X座 標 の値 は各 グラフの 始 点 と終点 の 時刻 を示 してお り、各種 避難 時間 と の 関係 は 図 中 に示 した とお りで あ る。 この 中 で

G(AB)は 居室 か ら廊 下 へ の避 難者 の 流 出時 間 分布 を、G(CD)は 階段 室 に対 す る到 着時間分 布 を、G(CE)│ま 階段 室 へ の流 入時間 分布 を そ れ ぞ れ表す 。居 室 か らの流 出 は 、 時刻 Aか ら始

Bに 終 了 す る。 階段 室 に戦 闘 の 避難 者 が 到 着す る の は 時 間帯 は Cか ら Dま で の 間 ま っ て時刻

で 、 階段 室 へ の流 入 は、時 刻 Cか ら始 まっ て時 刻 Eで 階避難 が 完了す る。最大滞留人獅 Nは 、

N人

為 BD工E

Ni Nj

Nk

時刻 Bに おけるG(AB)と G(CE)間 の縦 方向 の 長 さで表 され る。 任 意 の 時刻 におけ る避 難状 況 を知 るに は、 そ の 時 刻 か ら縦軸 に平 行 な直 線 と各 グラフ との交 点 の縦軸 の値 を読 めば よい 。例 え ば 区4‐ 3に お い

て時刻 tlで は Ni人 が居室 か ら避難 し、その う ち Nk人 が既 に階 段室 内 に流 入 して い る。従 っ て、居室内 にはまだ N一 Ni人 が 残 ってお り、 廊下内 には Ni一 Nj人 が廊下 を歩行 中で、階段室 ‐ 23‐

図 4‐

3:グ ラフの基本的な考 え方


出入口前 にはNj一 Nk人 の待 ちが発生 していることが分かる。 次 に流 れの分岐 であ るが、 この場合 にはもとの グラフを分岐比率 にしたが つて分割する。例え ば 1:2の 比率で 2方 向 に分岐する場合 を図 4‐ 4に 示す。 次 に、流れの合流 である。 この場合 には 2つ のグラフを図 4‐ 5に 示す ように合成することによ ってえられる。

轟く

轟 く

Pt=Pl+P2

Pt

要 ジ 写2 岐グラ

A

C 図 4‐ 5:グ ラフの合成

時間 図 4‐

4:グ ラフの分割

r2

3

(分 岐 )

時間 (合 流 )

2

従来 のスタジアムの選難計算 の例 とその問題点 (東 京 ドーム外野席 ) 図 4‐ 6の ような東京 ドーム外野席 の避難時間 は、従来 の計算 では図 4‐ 6の 計算 1の よう に出口 G 文4■ )。 が避難流動 のネ ックにな リスタン ドの出口即 ち出口 Gへ の避難時間 は266秒 となる 4‐ 1‐

出口幅 :2.Om 人数 :797人 横通路 幅 :1.Om 最大歩行 距離 :19。 Om

ピ 不百

口幅 :2.Om 数 :797人

1区 画

最大歩行距離 :19.Om 出口 Gま での避 難時間 =百

翼L丁

通路幅 :0。 51m 人数 :97人

=266砂

1葛 蕗幅:0.51m

人数 :101人

タイプ I―― ― タイプ I― ― 一 一

従来 の計算 図 4‐

通路 幅 :1.02m 人数 :599人

3

退席行動 モデル を用 いた計算

6:従 来の避難計算 と退席行動 モデル を用 いた避難計算 ‐ 24‐

(東 京 ドーム外野席 )


しか し、従来 の計算 で問題 となるのは、縦通路や横通路 で 避難流動 の ネックにな る可能性 がある にも関 わ らず、客席 プロ ツクをゾーエ ングせず に建築防災計画指針 の居室 に当た る範囲 を図 4‐ 6の 従来 の計 算 の よ うに決め てい るところで ある。 この ことは、避難人数 で ある797人 を出口 Gの 前 に並 ばせ て一斉 に避 難 させている事 と同 じで ある。 第 3章 で検 定 した縦通路選択率 を考慮 して客席 プ ロ ックをゾーニ ング して、建築 防災計画指針 の 2)を 図 4‐ 6の 退席行動 モデルを用 い た計算 の よ う に決 めて避難計算す ると、避 居室 に当 たる範 囲文 難 グラフは図 4‐ 7の よ うにな り避難時間は392秒 となる。 このこ とは、客席 プ ロ ックを第 3章 の 調査 4‐

結果 か ら明 らか になった退席行動 モ デルに従 って区画 を して建築防災計画指 針 の居室 に当たる範囲 を 設定 し、客席 プ ロ ックの区画 1,区 画 3の 観客 はまず 出口か ら遠 い側 の縦通路 を、区画 2の 観客 は出 口に近 い側 の縦通路 を利用 して避難 を開始 し、出口 Gの 前 で合流 し出口 Gを 通過 して避難 を終了す る こ とに なる。 この 場合 、 流動 の ネ ッ クが出 口 に近 い側 の縦通路 になる。

従来の計算 の避 難 グラフ 800

これらのこ とか ら明 らか なように

700

よ うに、建築 防災計画指針の居室 に 当 たる範囲 の 設定 の仕方 で避難時 間

500

が上述のように大幅 に変 わることが あるので、客席 プ ロックをゾーニ ン グ して建築防災計画指針 の居室 に当 たる範囲 を決 める ことが スタジア ム

600

400 300 200 100

0

の避難計算 をする上で重要である。

1。

0 132 図 4‐

4‐

2

200

,uu

,*

7:避 難 グラ フ

区画 の 負担人数 で求めた避難計算 の方 法

4-1‐ 2で 明 らか になったようにスタ ジアムの避難計算 をす る上で、客席 プ ロ ックをゾーニ ング して

建築防災計画指針 の居室 に当たる範囲 を決める ことが適切 で ある ことが明 らかにな った。 満員 のス タジ ア ムの客席 か ら何 分 で避難 で きるか を求める時に、一 定 の精度 あ る結果 を得 るため に は、出口や通路 の 負担 人数を決 めるためにどの よ う に客席部分 をゾー ン分けす れば よい かを次 の よ うに した。 ここではケースス タデイと して図 4‐ 8の 県立 カシマ サ ッカース タジアムを取 り上 げ た。 なお流動係数 は1.5(人 /ms),歩 行速度 を1.0(m/s)と した。 1)そ れぞれの出回の負担 人数 とそれぞれの通路 の負 担人数 を決めるため、 ス タ ン ドの客席部分 を第

3章 の 3‐ 3, 3‐ 4に 従 って図 4‐ 8の ように区画す る。 それぞれの通路 の負担 人数 は、図 4‐ 8の 通路負 担吹数 の 区画 に示 した。

2)防 災計画指針 の居室 に当たる範囲 を決めるゾーニ ングをするため に、以下 の 4種 類 のゾーニ ング (図 4‐

9参 照)を し、 ゾーニ ングされた客席 の部分 を 1つ の居室 として、それぞれ 4種 類 の避難計

2)を した。 このことは最終避難時間 を決定 す る避難流動 のネックとなる点 を探す ためである。 算文 ここで、図 4‐ 9に 4種 類 の避難計算 とゾーニ ングの関係 を示 した。 3)図 4‐ 10の 避難計算 の結 果 より、最終避難時間は150秒 とな り、計算 1か ら計算 4ま では避難時間 が変 わ らないこ とが わかつた。 このことは、 D点 (図 4‐ 9参 照 )即 ち出口 Gが 最終避難時間を決め るための流 動 のネックとなることを示 してお り、 このスタジア ムの避難計算 をす るときには、計算 4‐

1の よ うなゾー エ ングで十分 である ‐ 25‐


出 口幅 :3.m 横 通路 幅 :1.6m 客席 の前 の横 通路幅 ―ロー 1:3

-― ロー 1 :1 -3:1

通 路 負担人数 の 区画

出口負担人 数 の 区画

8:負 担人 数 算定 の ため の区画

(カ

シマ サ ッ カ ー ス タ ジア ム ) 計算 4の ゾーニング

計算 3の ゾーニ ング

計算 2の ゾー ンング

計算 1の ゾー

‐―

-1:1--3:1-

一 -1:3-―

図 4‐

:04m

鶉菫 熙 P mn:客 席

Σ(Σ (Σ

P aln》

図 4‐ 9:避 難計算 とゾ ーニングの 関係 (カ シマ サ ッカ ース タジ

4 畑θ御 Ⅷ 佃3畑 知 団 0

計算

1

700

計算 2

D点 1』

600 500

400

D点

300

(出

口 G)よ り

200 lCXl

ご :FFI楯 ][:r■ t′′

O

7 3 4 的 9 御 知 佃3畑 知 即 0 知6

D点

0

計算 4

計算 3

D点 (出

(出

D点

口G)に 到着_z′

口 G)よ り流

D点

(出

(出

口 G)に 到着

口 G)よ り流出

7_ _ _

B点 より流出

B点 より流出 loo

o

150

図 4‐ 10:選 難 グラ フ

(カ

‐ 26‐

50

シマ サ ッカース タジアム)


これ らの ことか ら一般 に次 のことがい える a:客 席 と客席 の間の横通路 の幅 (m)

(図

4‐

9参 照 )。 ここで、以下 の ように式 と値 を示す。

b:縦 通路 の幅 (m) c:横 通路 の幅 (m) d:出 日の幅 (m) T:出 口 Gに おける最終避難時間

(s) ーエ ングの ような出口Gが 負担す る部分 の客席数 (人 ) Σ(Σ (Σ P)):計算 1の ゾ Σ(Σ P):計 算 2の ゾー ンングの よ うな出口Gに 通 じる横通路が負担す る部分 の客席数 Σ P:計 算 3の ゾーエ ングの よ うな縦通路が負担す る部分の客席数 (人 ) P:計 算 4の ゾーエ ングのような一連の部分 の客席数 (Al

Ъ =Max(島

Tb=Ma(謝 =臨 (識

,… 、

,… ■ ,… ・

)…

……

)…

)

“ … .。 )

)…

(人 )

_。

……………………………。 Tx=LxttLy .… 。 …………………¨ ………

Td=Σ

ttlimn

(11)

(12)

4)流 動 の ネックか らみ た退出時 間の比較

Case l:Td=Max(Ta,Tb,Tc,Td,Tx)の

・ 細 か い ゾ ーニ ングを して客 席 と客席 の 間 の横 通路 幅 a、 縦 通路 幅 b,横 通路 幅 cを 考慮 に いれ る必要 はな い。即 ち計算 1の ゾーニ ングで 十分 で ある。 ・ 流動 の ネ ックが D点 (図 4‐ 9参 照 )に なる。 ・ ・ ・ ・ ・………………………… … (13) T=Td・ … ……・

Case 2:Tc=Max(Ta,Tb.Tc,Td,Tx)の

時 。図 4‐ 9の 計算 2の ゾー エ ン グを して横通路 幅 cを 考慮 にいれ る必 要 が ある。 ・ 流動 の ネ ックが点 C(図 4‐ 9参 照 )に なる。 ・ ・ ・ ・¨ (14) ・ ・……………………・ T=Tc・・・・… ……・・

Case 3:Tb=Max(Ta,Tb,Tc,Td,Tx)の

・ 細 か い ゾーニ ン グを して縦通路幅 b,横 通路 幅 cを 考慮 にい れ る必 要 があ る。 即 ち図 4‐ 9 の計算 3の ゾー ニ ングを行 う必要 がある。 ・ 流動 の ネ ックが点 B(図

4‐

9参 照 )に なる。

T=Tb+二 生

。 ¨¨。 ...・・ 1.0 。 ・¨ ・¨¨ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・¨¨。 ・¨・

Case 4:Ta=Max(Ta,Tb,Tc,Td,Tx)の

(15)

。さ らに細 か い ゾ ーニ ン グ を して客 席 と客 席 の 間 の横 通路 幅 a、 縦 通路 幅 b,横 通 路 幅 cを 考 慮 にい れ る必 要 が あ る。 即 ち図 4‐ 9の 計 算 4の ゾ ー ニ ン グ を行 う必 要が あ る。 ・ 流 動 の ネ ックが 点 A(図

T=Ta+Ll+L2

1.0

4‐

9参 照 )に な り、

¨¨¨ 。 ・ ・¨ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・。 (16) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

Case 5:Tx=Max(Ta,Tb,Tc,Td,Tx)の

・ 細 か い ゾ ーニ ン グ をす る必 要 は な く、最大 歩行 時 間 で 避難 時 間が 決 ま る。

T=Lx+Ly

l.0

。 .¨ ¨¨ ・¨ (17) ・・ ・ ・ ・ ・¨ ・¨¨・ ・ ・ ・¨¨ ・ ・ .・

‐ 27‐


この 式 によ り、 ス タジア ムの 避難計算 をす る上 で 重要 である建 築防災 計画指針 の 居 室 に当 たる範囲 を 決 め る こ と力=で きた。 この 式 の特徴 ・ ス タジア ム全 体 を見 て、客席 プ ロ ッ クのだい た いの 大 きさ と通路 幅 か ら、 どこまでゾ ー ニ ングす れ ば よυヽ か分 かる。 ・設計段 階 に お い て どこの通路 で最終 避難時間が決 まるか も分 かる。 即 ち、あ らか じめ避 難流動 の ネ ックの起 こる場所 が予 測 で きる。

参考文献】 【 文 4‐ 1)竹 中工務店 :東 京 ドーム防災計画書、1986 文 4‐ 2)建 設省監修 :新 ・建築防災計画指針、 日本建築センター、 1985 文 4‐ 3)岸 野綱人他 :避 難計算 のためのゾーニング手法 に関する研究、 日本建築学会大会梗概集、1994

‐ 28‐


第 5章 結論

1

5‐

まとめ

従来、 ス タジ ア ムにおける避難計算 をす る うえで一定 の基準 が 設け られ ていなかった避難 人数を決定 す る区画 の決 め方 に、今 回の研 究で観客 の退出行動 特性 か らみた避難人数 を決定す る区画 の決 め方 を提 案す ることがで きた。 即 ち、第 3章 で述 べ たよ うに、

1)出 日の負担人数 を決めるための区画 の決 め方

2)縦 通路 の負担人数 を決め るための 区画 の決め方 である。 第 4章 で述べ たよ うにスタジアムの避 難計算 をする上 で、客席 プロ ックをゾーニ ング して建築防災計 画指針 の居室 に当 たる範囲 を決める ことが重要 であ る。観客 の退出行動特性 か らみた避難人数 を決定す る区画 の決 め方 を考慮 に入れ、 ス タジア ムの客席 プ ロ ツクを どこまでゾ ーエ ング して建 築防災計画指 針 の居室 に当たる範囲 を決定す ればよいか も述 べ ることができた。 さらには、第 3章 で も述べ たように、 ス タ ン ドでの観客 の行動特性 か ら考 えると、 日本 の10000人 以 上 収容 で きるほ とん どのスタジア ムでみ られ るように、 スタン ドのすべ ての縦通路 の幅 を同 じにする必要 はな く、 スタン ドの観客 の動線 が合理的 になるような通路幅 を決める指針 も提案で きた。

5…

2

今後 の展望

本研究 の問題点 として、次 の ことがあげ られる。 ロ 図 5‐ 1の メ ッシュの部分 の タイプ Ⅱの客席 プ ロ ック (最 短 の出口 を選択 で きるような客席 プ ツク) の観客 が どの出口 を選択す るかは定量化 で きなか っ た。 この ことは、本論分 で扱 ってい る客席 と出回の 位置関係 だけでは、 この客席 プ ロ ツクにおける観客 の出回の選択率を定量化す ることが で きないこ とを 示唆 してい ると思 われる。 この客席 プ ロ ックにおけ る観客 の出回の選択率 を定量化す る ため には、 ス タ ン ドの 出 口 とス タ ジ ア ム 自体 の 出 入 口 との位 置 関係 、 ス タ ン ド の 出 口 とス タ ジア ム の最 寄 り駅 との位 置 関係 な ど と い っ たス タ ジ ア ム 固有 の パ ラ メ ー タが あ る

よ うに思われ るが、当面 はこの 客席 プ ロ ックは 1:1に 区画 し て計算す るのが望ましい。

5‐

2:出 口の使用率 を定量化 できなっかた客席 プロック ‐ 29‐


5‐

3

補足

1 避難 に有利 な客席配列 どういった客席 プロ ックの形態が避難す る上で有利 で あるかを、 6種 類 の客席 プ ロ ツクをモデル と しQxtend注 1)を 用 いてシミュ レー シ ヨン してみた。条件 と して、 モデ ル化 された客席 プ ロ ツクの縦 パ 通路 の面積、観客数 は 6種 類 とも同 じと した。 シ ミュ レー シ ヨンは計算方法 1∼ 3と して、異 なる ラー メー を 3種 類用 い た。 5‐ 3‐

5‐

以下がその結果 である。 Extendに よるシミュレー ション結果 人︰ ・・人

モ デル化 された 客席 プ ロ ツク

6人 ×5列

8人 ×5列

7人 ×6列

7人 × 6列

8人 ×5列

6人 X5列 s 9 4

149s

方法 2

294s

294s

294s

計 事方 法 3

120s

120s

120s

1

人 ・・︰︰人

モデル化 された 客席 プ ロ ック

計算 方法

1

2 方法 3

討 寧方 法 計

計算 万伝 1

6人 X5列

149s

計算 方 法

人×5列

7人 × 6列

7人 ×6列

8人 ×5列

6人 X5列

99s

99s

l15s

l15s

99s 100s

226s 96s

234s

217s

102s

89s

使用 したバ ラ メー タ N=1.5、 背 もた れ 間隔 :0。 7m、 通路 鴨置 1.Om D=1/(1.5× 通路 幅 )

× 喝0≦ ρ 豊 認ゝ 鵜芳 凸 棚 予 鰺紆

計算 方 法 2

N:“ =ρ

計算 方法 3

二 在響:L辣 語11

背 もたれ間隔 :0.7m,通 路 幅 :1.Om

以上 のことよ り、避難す る上で有効 なス タ ン ドの客席配 列 の形態 として、次 の 2つ が あげ られる ことがわかった。 1)出 口に近い ところほ ど客席 を多 く配置す る。

2)縦 通路 の面積 が同 じであれば出回の方 を広 くす る。 日本 国内 にあ る10000人 以上 収容 で きる ス タジ ア ムで ¨ は、 2)の よう な形態 の ス タジア ム文 1)は な く、国外却 2)文 ,3)で は ドィツの ミュンヘ ンオリンピックスタジアム に 5‐

その例 (右 図参照)を みる ことができる。 ミュンヘ ンオ リンピックス タジアム -30‐


2

退席 開始時 間 と客席の関 係 観客が退 席 を始める時 間 と客席 の位置関係 を解析 してみた 力、 デ ー タ自体 に相 関が見 られず注 退席 開始時間と客席位置 とは関係 がないことがゎかった 。 5‐ 3‐

5‐

2)、

::50秒 まで に退席

│11∞ 秒 まで に退席

でに退席 華 1150秒 ま 灘レ00秒 までに退席 圏レ50秒 までに退席 ■1250秒 以上たってから退席

調査 2:西 武球場

調査

調査

3:神 宮球場

4:千 葉 マ リンス タ ジァム 図

5‐

調査

5:東 京 ドーム 2F席

3 :退 席時間 と客席 の 関係

I注 】

注 5‐ 1) マ ッキン トッシュ用 シ ミュレーシ ョンソフ ト

(ス リー スカ ンパ ニー社 )で 、 モ デル と し 離散事象 シミュ レー シ ョンと流動 シミュレー シ ョンの 両方を扱える。 2) 客席位置と退席 開始時間 との相関係数 は どのス タジァム において も0.6以 下であった。

注 5‐ 参考文献】 【 文 5-1) 藤 田敬二 :ス タジアム客席部分の形態 と退出 行動 に関する研究、 早稲 田大学卒 業論文、 文

5‐

2)日 本建築学会

5…

3)199o sTADIIN rrALIA、 199o

:建 築設計 資料 集成 、丸 善、 1978

そ の他 )ジ ョン・ 」・ フル ー イ ン著、長 島正充訳 :歩 行者 の空 間、鹿 島出版 会 、1974 岡 田雅之 :群衆 の「流 動 計数値 」 に関す る研 究 、早稲 田大学 卒業論 文 、1992

1994


参考文献 の ま とめ

書籍】 【 。週 間 レジ ャー産業、pp.55∼ 77、 1997.7 ・石村貞夫 :す ぐわか る統計解析 、東京図書、 1994 ・PoG.ホ エール著、浅井 晃訳 :初 等統計学、倍風館、 1979 ・ 竹 中工務店 :東 京 ドーム防災計画書 、 1986 ・ 建設省監修 :新 ・ 建築防災 計画指針 、 日本建築 セ ンター、 1985 。日本建築学会 :建 築設計資料集成、丸 善、 1978 ・1990 STADIIN ITALIA、 1990 。渡辺健太 :ぴ あマ ッ7Han、 ぴあ株式翻 、 1994 ・ ジ ョン・ J。 フル ー イ ン著、長島正充訳 :歩 行者 の空間、鹿 島出版会 、1974 論文】 【 ・ 渡辺仁 史 :建 築計画 における行動 シミュレー シ ョンに関す る研 究、早稲 田大学博 士論文、1975 ・ 吉田克之 :建 築計画 における避難行動予測 に関する研 究、早稲 田大学博士論文、 1991 ・室崎益輝 :観 客 の流 出性状 に関す る研究、 日本建築学会大会梗概集 、 1986 ・ 守屋秀雄 :劇 場観客席 の配列 に関す る法規 の変 遷 とその背景、 日本建築学会大会梗概 集、1985 ・ 守屋秀雄 :劇 場客席 の位置 による舞台 の見 やす さ、 日本建築学会大会梗概集、 1991 ・龍野洋幸 :行 動 シ ミュレー シ ヨンの視覚化 に関する研 究 情報 。システ ム・利用 ・技術 シンポジウム論 文集、1992 :

・ 岡田雅 之 :群 衆 の 「流動計数値」 に関す る研 究、早稲 田大学卒業論 文、 1992 ,藤 田敬 二 :ス タジア ム客席部分 の形態 と退出行動 に関す る研究、早稲 田大学卒業 論文、 1994 ・岸野網人他 :避 難計算 のためのゾーエ ング手法 に関す る研究、 日本建築学会大会梗概 集、1994

‐ 32-


謝辞

この論文 は、本 当 にた くさんの方 の ご協力 でで きあが りました。 常 に、的確 なア ドバ イスで指導 して くだ っさつた渡辺仁史先生、お仕事 のお忙 しい なか時間 を割 いて 実務 の ことな どの 貴重 なお話や ご指導 くださった竹 中工務店 の吉 田克之先生 には、心 よ り御ネL申 し上げ ます。 突然 の厚 かま しいお願 い にもかか わらず スタン ドのVl限 撮影 を許 して くださった東京 ドームの 関係者 のみ なさまや 、快 く図面や資料 を見 せて くださった県立 カ シマ サ ッカース タジア ムの関係 者 のみ なさ ま、 この場 を借 りて厚 く御礼 申 し上 げます。 また、 つ まらない質問 にもい やな顔 一つせず に相談 にのって くだ さった渡辺俊 さんや林 田さん、博士 課程 の佐野 さん、木村 さん、本 当 にいろいろあ りが とうご ざい ま した。 そのほか、卒論 で調査 や解析 をがんば って くれた北村 ・藤 田の両君、夜遅 くまで馬鹿 話や修論 の相談 を しなが らお酒 を飲む の につ きあ つて くれた林君 ・福富君 など研 究室 のみなさんな どな どいろい ろあ り が とうご ざい ま した。 最後 では あ りますが、私立 の しか も大学院 まで行 くこ とを許 して くれた道楽息子 の両親 に、面 と向 か っては照 れてい えないので、 この場 を借 りてこつそ り感謝 の意 を表 します。

1995年 、春

‐ 33‐


資料

資料

1

調査

軌跡 の分類

1

東京 ドー ム外 野席 客席 ブ ロ ック B

客席 ブロ ック A

8

7

6

5

︱ ︱ 4 轟 鐵= ■︲ ︱

18 17 16 15 14 13 12 11 10 9

客席 列番号

1

3 2 1

2 3 4 5

6 7

8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18

出口 か ら遠 い側 の通路 を選択 出 口 に通 じる通路 を選択

出口か ら遠 い側 の通路を通 って違 うゲー トを選択 出日か ら遠 い側 と下の通路を選択

-34-


調査

2

西武球場内野席 客席 ブロ ック A

席列番号

︲ ■麗 轟 #%

12345678客

客席 ブロ ック C

客席 ブロ ック B

2345678客

席列番号

12345678

客席 をた って左側 の通路 を上 に移動 客席 をた ってその まま左 へ移動 客席 をたって左側 の通路 を下 へ移動 客席 をた って右側 の通路 を上 へ移動 客席 をた って右側 の通路 を下 へ移動


調査

3

神宮球場 内野席

客席 ブロックA 4手

″ rタ リ 硝,ナ 『

1

2

3

4

5

6

7

8

9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

客席 ブロック B 43帰 置 1『tナ タリ

1

2 3

4

5

6

7

8

9 10 11 12 13 14 15 16 17

■国麟ミ= 器

縦通路 rを 下方向 に通 って出 口 Xを 選択 縦通路 sを 通 って出口 Xを 選択 縦通路 sを 上方向 に通 って 出 口 Xを 選択 縦通路 sを 通 って出口 Yを 選択 縦通路 rを 通 って出口 Yを 選択 左 にその まま移動


調査 4

千葉 マ リンス タジア ム内野席 客席 ブロ ックA

客 席 列番 号

10 9

8 7 6

5 4 3

客席 ブロ ック C

客席 プロ ック B

2

1

123456

■轟 ミ 盤

客席 プ ロ ツクか らみ て右側 の 通路 を下 に移 動 客席 プ ロ ツクか らみ て左 側 の 通路 を下 に移 動 客席 プ ロ ツクか らみ て右側 の 通路 を上 に移 動 客席 プ ロ ツクか らみ て左側 の 通路 を上 に移動

‐ 37‐

7

8 9 10

12345678


調査 5

東京 ドーム 2F席 客席 プ ロ ックA

客席 プ ロ ックC

客席 プ ロ ック B 客席 列番号

客席 列番 号

9 10 11 12

1

2

9 10 11 12

■圏鐵 輩ミー菫 織 目

客席 プ ロ ックか らみ て左 側 の通路 を下 方向 に移 動 して出 口 Xを 選 択 客席 プ ロ ツクか らみ て右側 の 通路 を下 方向 に移 動 して 出口 Xを 選択 客席 プ ロ ックか らみ て左側 の通 路 を上 方向 に移 動 して出 口 Xを 選択 客席 プ ロ ックか らみ て右側 の通路 を上 方向 に移 動 して出 口 Xを 選 択 客席 プ ロ ツクか らみ て右側 の通 路 を下 方向 に移 動 して 出口 Yを 選択 客席 プ ロ ックか らみ て左 俣1の 通路 を下 方向 に移 動 して出 口 Yを 選 択 客席 プ ロ ックか らみ て左側 の 通路 を上 方向 に移 動 して出口 Yを 選択 客席 プ ロ ックか らみ て左 側 の 通路 を上 方向 に移 動 して出 回 Yを 選択 そ の ま ま右 へ 移 動

12 11 10

9

8

7

6

5

4


資料 2 客席 をずらしたとき 客席 プロ ックA

1

1

1

0.5

0.5

0.5

0

0

0

13

8

1

3

6

調査

16

0

5

5

1

21

1

6

11

神 宮球場

lMlm l皿

5

1

1

6

客席 列番号

6

1

客席列番号

タイ プ I 1

0.5

0

タイプ H 1

0.5

0.5

0

0 1

6

11

1

0.5 1

6

11

0

客席列番号

客席 列番号

調査

6

客席列番号

調査 4:千 葉 マ リン ス タジアム

3:西 武 球場

1

16

客席 列番号

調査 2

客席 列番号

客席 列番号

調査

16

1:東 京 ドーム外野席

1

客席 列番号

11

客席 列番号

1魃 1鰤

1

05

1 6

客席 列番号

客席 列番号

1

11

客席 プ ロ ックB

5:東 京 ドーム 2 F席

モデル式 と調査値の関係 -39‐


スタジアムにおける避難区画の設定に関する研究  

1994年度,修士論文,岸野綱人

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